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JP2001355958A - 冷蔵庫及び脱臭装置 - Google Patents

冷蔵庫及び脱臭装置

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Publication number
JP2001355958A
JP2001355958A JP2000181518A JP2000181518A JP2001355958A JP 2001355958 A JP2001355958 A JP 2001355958A JP 2000181518 A JP2000181518 A JP 2000181518A JP 2000181518 A JP2000181518 A JP 2000181518A JP 2001355958 A JP2001355958 A JP 2001355958A
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JP
Japan
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refrigerator
discharge
deodorizing device
photocatalyst module
deodorizing
Prior art date
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Application number
JP2000181518A
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Hironobu Okada
大信 岡田
Noboru Segawa
昇 瀬川
Naohiko Shimura
尚彦 志村
Takeshi Imamura
武 今村
Takao Hattori
隆雄 服部
Takumi Oikawa
巧 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Priority to TW090113860A priority patent/TW474796B/zh
Priority to CNB011231750A priority patent/CN1144995C/zh
Priority to KR10-2001-0033748A priority patent/KR100438885B1/ko
Priority to SG200103590A priority patent/SG94842A1/en
Priority to IDP00200100458D priority patent/ID30533A/id
Priority to US09/973,929 priority patent/US7056476B2/en
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/04Treating air flowing to refrigeration compartments
    • F25D2317/041Treating air flowing to refrigeration compartments by purification
    • F25D2317/0416Treating air flowing to refrigeration compartments by purification using an ozone generator

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭装置によって強力な脱臭作用を得ると共
に、廃棄時においては特殊な取扱いを必要とすることが
ない冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 冷蔵庫の冷気通路に配置される脱臭装置
11の送風経路71内に、空間放電機構73,光触媒モ
ジュール74及びオゾン分解触媒75を配置して、空間
放電機構73の高電圧放電によって発生させた紫外線に
より光触媒モジュール74に光触媒作用をなさせ、ま
た、高電圧放電によって発生させたオゾンとオゾン分解
触媒75とによるオゾン分解作用により、庫内の冷気に
含まれている臭気成分や有害成分を酸化分解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷気の循環経路内
に、庫内の脱臭を行うための脱臭装置を配置して構成さ
れる冷蔵庫及びその冷蔵庫に使用される脱臭装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷蔵庫内の脱臭には、プラチナ触
媒を除霜ヒータの近傍に配置して庫内空気中に含まれて
いる臭気物質を吸着し、除霜時にヒータを加熱して臭気
物質を加熱分解することで行っていた。しかしながら、
冷蔵庫内の気になる臭いを除去し、他の食品への移臭を
十分に防止するためには、より強力な脱臭効果を奏する
ものが要求されている。
【0003】また、最近の冷蔵庫には、冷蔵室や冷凍室
に夫々専用の冷却器を使用して冷蔵室内の湿度をより高
く設定することで、食品の鮮度保持効果を向上させるよ
うにしたものがある。このように冷蔵室内の湿度が高く
なると、臭気をより感じ易くなり、また、冷蔵室内の雑
菌もより繁殖し易い環境となってしまう。
【0004】このような事情から、より強力な脱臭方式
としてオゾンの酸化力を利用した脱臭装置が冷蔵庫に導
入されている。しかし、オゾンの酸化力を以てしても臭
気成分を完全に分解することができず、中間生成物が生
成されるにとどまる場合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】更に、例えば酸化チタ
ンなどの光触媒材料に紫外線を照射することにより、光
触媒作用を利用して臭気成分を酸化分解する方式があ
る。この方式によれば、オゾンよりも強い酸化力を得る
ことができるが、紫外線を照射するために蛍光管ランプ
が必要となる。蛍光管ランプには水銀が含まれているた
め、廃棄時においては、環境負荷を高めることがないよ
うな配慮が必要となる。従って、廃棄時における取り扱
いが問題となる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、脱臭装置によって強力な脱臭作用を
得ると共に、廃棄時においては特殊な取扱いを必要とす
ることがない冷蔵庫及びその冷蔵庫に使用される脱臭装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷蔵庫
は、冷気の循環経路内に、庫内の脱臭を行うための脱臭
装置を配置して構成されるものにおいて、前記脱臭装置
は、高電圧放電によってオゾン及び紫外線を発生させる
放電手段と、光触媒作用によって空気中に含まれている
臭気成分や有害物質などの分解を行う光触媒モジュール
とを備えて構成されていることを特徴とする。
【0008】斯様に構成すれば、庫内において冷気が循
環すると、その循環経路内に配置されている脱臭装置の
放電手段においては、高電圧放電によって紫外線が発生
される。そして、光触媒モジュールにおいては、その紫
外線を受けて光触媒反応を作用させることができるの
で、循環冷気中に含まれている臭気成分は酸化分解され
て除去される。即ち、蛍光管ランプを用いることなく紫
外線を発生させることができるので、廃棄時における特
別な取り扱いを考慮する必要がない。
【0009】また、高電圧放電によって同時にオゾンが
発生するので、そのオゾンの酸化力も作用することで臭
気成分は酸化分解される。加えて、発生したオゾンを循
環冷気により庫内に拡散させてオゾン雰囲気を形成する
ことで、庫内の食品等に対して抗菌作用を成すこともで
き、食品の鮮度保持についても効果がある。
【0010】この場合、請求項2に記載したように、放
電手段において発生されたオゾンを分解するオゾン分解
手段を、少なくとも放電手段及び光触媒モジュールの下
流側に配置するのが好ましい。斯様に構成すれば、高電
圧放電によって発生したオゾンはオゾン分解手段により
分解されるので、庫内のオゾン濃度が過剰に上昇して、
扉を開けた際にユーザがオゾン臭を感じることを防止で
きる。また、オゾンが分解されると活性酸素がより発生
し易くなるので、より強い酸化力が得られ、脱臭効率が
一層向上する。
【0011】また、請求項3に記載したように、オゾン
分解手段を、熱交換器の冷気吸込口部分に配置すると良
い。即ち、脱臭装置で発生したオゾンを庫内に循環させ
る際に、そのまま冷却器部分にも循環させると、冷却器
自体や配管等に悪影響を及ぼすおそれがある。従って、
オゾン分解手段を、熱交換器の冷気吸込口部分に配置す
ることで、循環冷気が熱交換器に取り込まれる以前の段
階でオゾンを分解して、内部の構成部品に悪影響を及ぼ
すことが確実に防止される。
【0012】また、請求項4に記載したように、光触媒
モジュールを、放電手段の上流側と下流側との双方に配
置すると良く、斯様に構成すれば、放電手段において発
生した紫外線の利用効率を一層高めることができる。
【0013】更に、請求項5に記載したように、光触媒
モジュールを、脱臭装置本体に対して着脱可能に構成す
ると良く、斯様に構成すれば、光触媒モジュールの表面
に無機物などの汚染物質が付着した場合などに、光触媒
モジュールを装置本体より取り出して、付着した汚染物
質を除去することが可能となる。
【0014】請求項6に記載したように、光触媒モジュ
ールを、放電手段に臨む面と、その反対側に位置する面
とを入れ替えて本体に対して装着可能に構成すると良
い。即ち、放電手段に臨む面においては、光触媒反応が
活発に作用することから汚染物質が付着し易い。従っ
て、汚染物質の付着がある程度進んだ段階で、放電手段
に臨む面とその反対側に位置する面とを入れ替えれば、
汚染物質の付着が殆どない反対側の面を用いて、光触媒
反応を良好に進めることができるようになる。
【0015】請求項7に記載したように、光触媒モジュ
ールを、多孔質状のセラミックで構成される基体の表面
に、光触媒材料を固定して構成すると良い。斯様に構成
すれば、光触媒モジュールを送風経路内に配置しても、
冷気の流通を極力妨げることがない。また、光触媒材料
を基体に固定する面積をより大きく取ることができるの
で、光触媒反応を高い効率で行うことができ、有害物質
の分解除去を効率的に行うことができる。
【0016】請求項8に記載したように、庫内の冷気循
環が行われる場合に併せて脱臭装置の放電手段に放電を
行わせるように制御する制御手段を備えると良い。即
ち、冷気循環が行われれば、臭気を含んだ冷気が脱臭装
置の内部を流通して脱臭が行われるので、脱臭を効率的
に行うことができる。
【0017】請求項9に記載したように、脱臭装置に、
放電手段及び光触媒モジュールに送風するためのファン
を備えると良い。斯様に構成すれば、脱臭装置は、冷蔵
庫が冷気を循環させるか否かにかかわらず、独立して放
電手段及び光触媒モジュールに送風して脱臭を行うこと
ができる。
【0018】請求項10に記載したように、放電手段
を、2つの電極間で直接放電を行うように構成すると共
に、脱臭装置本体に対して着脱可能に構成することが好
ましい。斯様に構成すれば、絶縁物を介して放電を行う
沿面放電方式に比較して脱臭処理空間を多く取ることが
可能となる。また、電極に汚染物質が付着した場合など
には、放電手段を装置本体より取り出して付着した汚染
物質を除去することができる。
【0019】請求項11に記載したように、放電手段の
電極間に負極性の高電圧を印加することで放電を行うよ
うに構成すれば、オゾンの発生量をより多くすることが
でき、脱臭効率が向上する。
【0020】請求項12に記載したように、放電手段の
放電電圧を変化させる電圧変化手段を備えると良く、斯
様に構成すれば、例えば、ファンの回転数が低く送風量
が少なくなるのに伴って印加電圧を高めるように変化さ
せることで、送風量の低下に伴う脱臭効率の低下を補償
することができる。
【0021】請求項13に記載したように、扉の開放時
に、放電手段による放電を停止させるように制御する制
御手段を備えると良い。斯様に構成すれば、ユーザが扉
を開いた場合には、高電圧放電を行わないようにするこ
とができる。
【0022】請求項14に記載したように、光触媒モジ
ュールを、放電手段の電極の間に配置すると良く、斯様
に構成すれば、放電手段において発生した紫外線を光触
媒モジュールに対して効率的に照射させることができ、
光触媒反応をより高めることができる。
【0023】請求項15に記載したように、脱臭装置
を、冷蔵庫本体より着脱可能に構成すると良い。斯様に
構成すれば、脱臭装置を冷蔵庫より取り外して、脱臭作
用によって分解され各部に付着した物質を除去するなど
のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0024】請求項16に記載したように、脱臭装置
を、電池による動作が可能に構成すると良い。斯様に構
成すれば、脱臭装置は冷蔵庫と完全に独立した構成とな
るので、冷蔵庫内の任意の位置に配置することができ
る。
【0025】請求項17記載の脱臭装置によれば、脱臭
機能を備えていない冷蔵庫の内部に配置することで脱臭
を行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1乃至図6を参照して説明する。冷蔵庫の縦断側面
図を示す図2において、冷蔵庫本体1は前面が開口する
矩形箱状をなすものであり、外箱2内に内箱3を配設
し、外箱2と内箱3との間に発泡ウレタン等の断熱材4
を充填することに基づいて形成されている。また、内箱
3の内面には水平な合成樹脂製の仕切板(冷蔵室底板)
5が固定されている。この仕切板5は冷蔵庫本体1内の
上部に冷蔵室(貯蔵室)6を形成するものであり、冷蔵
室6の前端部にはR扉7が回動可能に装着されている。
【0027】仕切板5の上面には複数の突部(図示せ
ず)が形成されており、複数の突部上にはチルドケース
8が搭載されている。このチルドケース8は上面及び前
面が開口する容器状をなすものであり、チルドケース8
の下面と仕切板5の上面との間には冷気通路9が形成さ
れている。尚、符号10はチルドケース8の前面を開閉
する蓋を示すものである。
【0028】また、仕切板5の下方には所定の間隔をお
いて支持板100が固定されている。仕切板5の前端側
は開口しており、仕切板5と支持板100との間に形成
される冷気通路(循環経路)101に対して冷蔵室6側
より冷気を導くようになっている。そして、冷気通路1
01には、脱臭装置11が配設されている。図3は、こ
の部分を拡大して示すものである。尚、脱臭装置11の
詳細構成については後述する。
【0029】支持板100の後端側は野菜室13に対し
て開口しており、冷蔵室6側より冷気通路101に導入
された循環冷気は、脱臭装置11を通過した後、野菜室
13へ至るようになっている。
【0030】内箱3内には仕切板5の下方に位置して断
熱仕切板12が固定されている。この断熱仕切板12は
合成樹脂製のケース内に発泡スチロールを収納してなる
ものであり、断熱仕切板12と仕切板5との間には野菜
室(貯蔵室)13が形成されている。この野菜室13は
冷気通路101に配設された脱臭装置11を介して冷蔵
室6内に通じるもの(冷蔵室6の一部として機能するも
の)であり、野菜室13の前端部にはV扉14が前後方
向へスライド可能に装着されている。
【0031】野菜室13内には下ケース15が収納され
ている。この下ケース15は上面が開口する容器状をな
すものであり、下ケース15には上ケース16が搭載さ
れている。この上ケース16は下ケース15の上面のう
ち前端部を除く部分を塞ぐものであり、上面が開口する
容器状をなしている。この上ケース16の上面には蓋1
7が開閉可能に装着されている。
【0032】断熱仕切板12の下方には冷凍室19が形
成されている。この冷凍室19は上方の野菜室13及び
冷蔵室6に対して熱的に隔絶されたものであり、冷凍室
19の前端部には上扉20及び下扉21が前後方向へス
ライド可能に装着され、冷凍室19内には冷凍ケース2
2及び23が上下2段に収納されている。
【0033】冷蔵庫本体1の下端部には機械室24が形
成されており、機械室24内には冷凍サイクルのコンプ
レッサ25が配設されている。このコンプレッサ25は
コンプモータ26を駆動源とするレシプロ形のものであ
り、コンプモータ26は、図4に示すように、駆動回路
27を介して制御装置(制御手段,電圧変化手段)28
に電気的に接続されている。制御装置28はマイクロコ
ンピュータを主体に構成されたものであり、冷蔵庫本体
1内に配設されている。
【0034】コンプレッサ25の吐出口は、図5に示す
ように、冷凍サイクルのコンデンサ29を介して流路バ
ルブ30の入力ポートに接続されている。この流路バル
ブ30はバルブモータ31(図4参照)の正逆転に基づ
いてRF出力ポート及びF出力ポートを選択的に開放す
るように構成されており、バルブモータ31は、駆動回
路27を介して制御装置28に電気的に接続されてい
る。
【0035】流路バルブ30のRF出力ポートは、図5
に示すように、RFキャピラリーチューブ32を介して
Rエバポレータ33の入口に接続されており、Rエバポ
レータ(熱交換器)33の出口にはFエバポレータ34
の入口が接続されている。このFエバポレータ34の出
口はコンプレッサ25の吸込口に接続されており、RF
出力ポートの開放時にはコンプレッサ25から吐出され
る冷媒がRエバポレータ33及びFエバポレータ34の
双方に供給される。
【0036】流路バルブ30のF出力ポートにはFキャ
ピラリーチューブ35の入口が接続されている。このF
キャピラリーチューブ35の出口はRエバポレータ33
の出口とFエバポレータ34の入口との間に接続されて
おり、F出力ポートの開放時にはコンプレッサ25から
吐出される冷媒がFエバポレータ34のみに供給され
る。
【0037】再び図2を参照して、野菜室13の後部に
は、R冷気生成室36が形成されており、Rエバポレー
タ33はR冷気生成室36内に収納されている。このR
冷気生成室36は円筒状の冷気吐出口37及び冷気吸込
口38を有するものであり、冷気吐出口37は上ケース
16内に挿入されている。
【0038】冷蔵室6内には略L字状のダクトカバー3
9が固定されている。このダクトカバー39は合成樹脂
を材料に形成されたものであり、ダクトカバー39には
冷蔵室6内に開口する複数の冷気吐出孔40が形成され
ている。このダクトカバー39は内箱3の後板と協働し
てL字通路状の冷気ダクト41を構成するものであり、
冷気ダクト41の上端部は冷蔵室6内に開口し、冷気ダ
クト41の下端部はR冷気生成室36内に通じている。
【0039】R冷気生成室36内にはRファンモータ4
2が収納されており、Rファンモータ42は、駆動回路
27を介して制御装置28に電気的に接続されている。
このRファンモータ42の回転軸には、Rファン(送風
ファン)43が連結されており、Rファン43の回転時
には下記の経路で冷気が循環する。尚、符号44はRフ
ァンモータ42及びRファン43から構成されるRファ
ン装置を示している。このRファン装置44は、Rエバ
ポレータ33と共にR冷却装置45を構成している。
【0040】<冷蔵室6,野菜室13における冷気の循
環経路について>空気の一部がR冷気生成室36内から
冷気吐出口37を通して上ケース16内に吐出され、蓋
17の前端部に形成された冷気流出孔46を通して上ケ
ース16の前方に放出される。そして、下ケース15の
前面に沿って下方へ流れ、下ケース15の下面に沿って
後方へ流れ、冷気吸込口38を通してR冷気生成室36
内に戻される。このとき、Rエバポレータ33が空気を
冷却することに基づいて冷風化し、野菜室13内を冷却
する。
【0041】空気の残りがR冷気生成室36内から冷気
ダクト41の複数の冷気吐出孔40及び上端部を通して
冷蔵室6内に吐出され、チルドケース8の下方の冷気通
路9内に流入する。そして、脱臭装置11及び冷気通路
101を通して野菜室13内に流入し、冷気流出孔46
を通して上ケース16の前方に流れる。この後、下ケー
ス15の前面に沿って下方へ流れ、下ケース15の下面
に沿って後方へ流れ、冷気吸込口38を通してR冷気生
成室36内に戻される。このとき、Rエバポレータ33
が空気を冷却することに基づいて冷風化し、冷蔵室6内
及び野菜室13内を冷却する。即ち、脱臭装置11は循
環冷気の帰還経路側に配置されている。
【0042】冷凍室19の後部にはF冷気生成室47が
形成されており、F冷気生成室47の上端部及び下端部
には冷気吐出口48及び冷気吸込口49が設けられてい
る。このF冷気生成室47内にはFエバポレータ34及
びFファンモータ50が収納されており、Fファンモー
タ50は、駆動回路27を介して制御装置28に電気的
に接続されている。
【0043】Fファンモータ50の回転軸には、Fファ
ン51が連結されており、Fファン51の回転時には下
記の経路で冷気が循環する。尚、符号52はFファンモ
ータ50及びFファン51から構成されるFファン装置
を示している。このFファン装置52は、Fエバポレー
タ34と共にF冷却装置53を構成している。
【0044】<冷凍室19における冷気の循環経路につ
いて>空気がF冷気生成室47内から冷気吐出口48を
通して冷凍室19内に吐出され、冷気吸込口49を通し
てF冷気生成室47内に戻される。このとき、Fエバポ
レータ34が空気を冷却するすることに基づいて冷風化
し、冷凍室19内を冷却する。
【0045】図4に示すように、冷蔵室6内及び冷凍室
19内にはR温度センサ54及びF温度センサ55が配
設されている。これらR温度センサ54及びF温度セン
サ55は冷蔵室6内の温度に応じた電圧レベルの温度信
号Vr及び冷凍室19内の温度に応じた電圧レベルの温
度信号Vfを出力するサーミスタからなるものであり、
制御装置28に電気的に接続されている。
【0046】制御装置28にはRエバ温度センサ56及
びFエバ温度センサ57が電気的に接続されている。こ
れらRエバ温度センサ56及びFエバ温度センサ57は
Rエバポレータ33及びFエバポレータ34に取付具
(図示せず)を介して取付けられたサーミスタからなる
ものであり、Rエバポレータ33の表面温度に応じた電
圧レベルの温度信号Vre及びFエバポレータ34の表
面温度に応じた電圧レベルの温度信号Vfeを出力する
ようになっている。
【0047】また、Rドアスイッチ102及びVドアス
イッチ103は、夫々R扉7及びV扉14の開閉を検出
するスイッチであり、その開閉検出信号もまた制御装置
28に出力されるようになっている。
【0048】制御装置28の内部ROMには運転制御プ
ログラムが記録されており、制御装置28はR温度セン
サ54からの温度信号Vr〜Fエバ温度センサ57から
の温度信号Vfeに基づきコンプモータ26,バルブモ
ータ31,Rファンモータ42,Fファンモータ50を
駆動制御して冷却運転などを実行する。また、制御装置
28は、高電圧印加部(電圧変化手段)70を駆動制御
して、脱臭装置11の電極に−数kV程度のパルス状高
電圧を印加するようになっている。
【0049】図1は、脱臭装置11の要部の構成を示す
縦断側面図である。矩形筒状の送風経路71の内部に
は、プレフィルタ72,空間放電機構(放電手段)7
3,光触媒モジュール74及びオゾン分解触媒(オゾン
分解手段)75が配置されている。そして、R冷気生成
室36内のRファン43が回転することにより、送風経
路71の図1中左端側たる流入口71aより庫内の冷気
が流入して、上記各構成要素を通過させることにより脱
臭作用を成させた後、図1中右端側の流出口71bより
脱臭後の冷気を冷気通路101に流出させるようになっ
ている。
【0050】プレフィルタ72は、送風経路71におい
て最上流側に配置されており、冷気中に含まれている塵
埃をフィルタリングするようになっている。プレフィル
タ72の後段に配置されている空間放電機構73は、例
えばタングステンなどでワイヤ状に形成された複数の放
電電極76と、外形が平板状に形成された2枚の対極
(電極)77とで構成されている。複数の放電電極76
は、冷気の流通方向を横切るようにして、図1中上下方
向において1列に、互いに平行に配置されている。2枚
の対極77は、それらの放電電極76を、冷気の流通方
向において前後から挟み込むようにして配置されてい
る。また、対極77には、冷気を流通させるためのスリ
ット77aが設けられている。そして、放電電極76,
対極77間に負極性の高電圧が印加され放電が行われる
ことによって、紫外線(波長380nm以下)やオゾン
を発生させるようになっている。
【0051】また、これらの放電電極76及び対極77
の間には、光触媒モジュール74が配置されている。光
触媒モジュール74は、多孔質状のセラミック(例え
ば、アルミナ,シリカなど)からなる基体の表面に酸化
チタン等の光触媒材料を塗布し、その光触媒材料を乾燥
または焼結させることで基体表面に固定したものとして
構成されている。
【0052】そして、空間放電機構73は、光触媒モジ
ュール74と共に、送風経路71に対して図1中矢印方
向に着脱可能に構成されている。即ち、具体的には図示
しないが、送風経路71の管壁には、空間放電機構73
が位置する部位に対応して開閉可能な扉が取り付けられ
ており、その扉を開くことによって、送風経路71内部
に配置されている空間放電機構73並びに光触媒モジュ
ール74を矢印方向に取り出すことができるようになっ
ている。
【0053】次に、本実施例の作用について図6をも参
照して説明する。制御装置28は、冷蔵室6に関する温
度設定情報やR温度センサ54の温度情報などに基づい
て、冷却運転を行うと判断した場合には、流路バルブ3
0のRF出力ポートを開放して、Rエバポレータ33に
コンプレッサ25より吐出される冷媒を供給すると共
に、Rファン装置45を駆動して冷蔵室6及び野菜室1
3内に冷気を循環させる。そして、制御装置28は脱臭
装置11の運転を開始する。すると、放電電極76と対
極77との間で高電圧放電が行われ、紫外線やオゾンが
発生する。
【0054】この時、臭気成分を含んだ庫内の冷気は、
Rファン43の回転によって流入口1a側より流入し、
プレフィルタ2によりフィルタリングされた後、対極7
7のスリット77aを介して空間放電機構73に至る。
空間放電機構73においては、高電圧放電により発生し
た紫外線が光触媒モジュール74に照射され、酸化チタ
ンがその紫外線の光エネルギーを受け活性を帯びて光触
媒作用を成し、循環冷気中に含まれているアンモニア等
の臭気成分を酸化分解する。
【0055】また、循環冷気は、空間放電機構73を通
過する際に高電圧放電により発生したオゾンと混合され
て、後段のオゾン分解触媒75に至る。オゾン分解触媒
75においては、冷気中の臭気成分等と混合された状態
のオゾンが分解されると活性酸素が発生し、その活性酸
素の酸化力によって臭気成分等が酸化分解される。以上
のようにして脱臭された冷気が、送風経路71の流出口
71bより庫内に流出する。
【0056】ここで、図6は、本発明の発明者らが行っ
た実験結果の一例を示すものである。各種方式の脱臭装
置を用いて冷蔵庫内のアンモニアを分解除去させた場合
において、時間の経過に伴う冷蔵庫内のアンモニア残存
率(%)を測定した。シンボル“△”でプロットしたも
のは、加熱分解型触媒を用いて構成された従来の脱臭装
置の場合であり、シンボル“◇”,“○”でプロットし
たものは、本実施例の脱臭装置11の場合で、夫々空間
放電機構3において放電を行った場合(ON),行わな
かった場合(OFF)に対応する。
【0057】この図6から明らかなように、本実施例の
脱臭装置11は、空間放電機構3がOFFの場合でも、
従来の脱臭装置に比較してアンモニアの残存率が大きく
低下しているが、空間放電機構3をONした場合は更に
良好な特性を示している。
【0058】以上のように本実施例によれば、冷蔵庫の
冷気通路101に配置される置脱臭装置11の送風経路
71内に、空間放電機構73,光触媒モジュール74及
びオゾン分解触媒75を配置して、空間放電機構73の
高電圧放電によって発生させた紫外線により光触媒モジ
ュール74に光触媒作用をなさせ、また、高電圧放電に
よって発生させたオゾンとオゾン分解触媒75とによる
オゾン分解作用により、庫内の冷気に含まれている臭気
成分や有害成分を酸化分解するようにした。
【0059】即ち、高電圧放電によって発生されるオゾ
ンと紫外線と用いて臭気成分等の分解,除去を行うこと
ができるので、脱臭用の吸着剤の交換や薬剤成分の補充
などを行う必要がない。また、光触媒作用とオゾン分解
作用とを組み合わせることで、より広範囲に亘る臭気成
分等を分解することができる。そして、蛍光管ランプを
用いることなく紫外線を発生させることができるので、
廃棄時における特別な取り扱いを考慮する必要がない。
【0060】また、オゾン分解触媒75によりオゾンを
分解することで、冷蔵室6または野菜室13内の雰囲気
中のオゾン濃度が過度に上昇して、ユーザがR扉7やV
扉14を開けた時にオゾン臭気を感じたり(例えば濃度
0.02〜0.03ppmの場合)、或いは、庫内の各
部材が腐食することなどを防止できる。
【0061】また、空間放電機構73を送風経路71に
対して着脱可能に構成したので、放電電極76や対極7
7、或いは光触媒モジュール74に汚染物質が付着した
場合などに空間放電機構73を脱臭装置本体より取り出
して、これらに付着した汚染物質を例えば水洗い等によ
り除去することができる。
【0062】更に、空間放電機構73を、ワイヤ状の放
電電極76と外形平板状の対極77とで構成したので、
絶縁物を介して放電を行う沿面放電方式に比較して脱臭
処理空間を多く取ることができる。そして、電極76,
77間に負極性の高電圧を印加するようにしたので、オ
ゾンの発生量をより多くすることができ、脱臭効率が向
上する。
【0063】また、本実施例によれば、制御装置28
は、空間放電機構73に対する電圧印加をRファン43
の運転と同期させ、また、空間放電機構73の印加電圧
を、Rファン43の送風量に応じて変化させるようにし
た。従って、送風経路71内に庫内冷気が流通する場合
に併せて脱臭装置11を動作させることで、脱臭を効率
的に行うことができる。そして、Rファン43の回転数
が低く冷気の流量が少なくなるのに伴って印加電圧を高
めることで、流量の低下に伴う脱臭効率の低下を補償す
ることができる。
【0064】また、光触媒モジュール74を、空間放電
機構73の電極76,77間に配置したので、空間放電
機構73において発生した無指向性の紫外線を光触媒モ
ジュール74に対して効率的に照射させることができ、
光触媒反応をより高めることができる。そして、光触媒
モジュール74を、送風経路71内において空間放電機
構73の上流側と下流側との双方に配置したので、空間
放電機構73において発生した紫外線の利用効率を一層
高めることができる。
【0065】加えて、光触媒モジュール74を、多孔質
状のセラミックよりなる基体の表面に酸化チタンを固定
して構成したので、光触媒モジュール74を送風経路7
1内に配置しても、冷気の流通を極力妨げることがな
い。また、酸化チタンを基体に固定する面積をより大き
く取ることができるので、高価な材料である酸化チタン
の使用量を極力少なくした状態でも光触媒反応を高い効
率で行うことができ、有害物質の分解除去を効率的に行
うことができる。
【0066】図7は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。図7
は、図3相当図である。第2実施例では、脱臭装置11
は、第1実施例の冷気通路101に代えて、R冷気生成
室36の内部においてRファン43の上方側に、流入口
71aがRファン43側となるようにして配置されてい
る。また、オゾン分解触媒78が、R冷気生成室36の
冷気吸込口38部分に配置されている。その他の構成は
第1実施例と同様である。
【0067】斯様に構成された第2実施例によれば、オ
ゾン分解触媒75により冷気吸込口38においてもオゾ
ンを分解することで、R冷気生成室36内に配置されて
いるRエバポレータ33やその他の配管などをオゾンの
酸化力により腐食させてしまうことを確実に防止でき
る。尚、この場合、腐食を防止するためには、オゾン濃
度を0.05ppm以下とすれば良い。
【0068】図8及び図9は本発明の第3実施例を示す
ものである。第3実施例では、脱臭装置11Aは、冷蔵
庫本体1とは別個独立に構成されており、その本体1に
対して着脱可能となっている。そして、図8に示すよう
に、脱臭装置11Aは、野菜室13内において下ケース
15と断熱仕切板12との間に形成されている冷気通路
79に配置されており、脱臭装置11Aの流出口71b
は、R冷気生成室36の冷気吸込口38と連通するよう
になっている。
【0069】また、図9は、脱臭装置11Aの着脱状態
を、下ケース15を取り外して示す斜視図である。即
ち、図9(a)に示すように、脱臭装置11Aの右側部
の後端側からは、交流100Vを供給するための電源プ
ラグ80が延びており、図9(b)に示すように脱臭装
置11Aを取り付ける場合には、電源プラグ80を冷気
吸込口38の脇に設けられているソケット81に差し込
んで電気的に接続するようになっている。
【0070】以上のように構成された第3実施例によれ
ば、脱臭装置11Aを、冷蔵庫本体1に対して着脱可能
に構成したので、第1実施例と同様に、放電電極76や
対極77、或いは光触媒モジュール74に汚染物質が付
着した場合などに空間放電機構73を脱臭装置本体より
取り出して、これらに付着した汚染物質を例えば水洗い
等により除去することができる。そして、業務用や車載
用冷蔵庫のように、容積が比較的大きく庫内雰囲気中に
臭気物質が多く含まれているため、頻繁にメンテナンス
を必要とする場合などに好適である。
【0071】図10及び図11は本発明の第4実施例を
示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し以下異なる部分についてのみ説明す
る。第4実施例の脱臭装置11Bでは、空間放電機構7
3に代わって空間放電機構(放電手段)81が配置され
ている。空間放電機構81を構成する複数枚(放電電極
76の数+1)の対極(電極)82は、短冊状に形成さ
れており、放電電極76と同一の配列において、放電電
極76と交互に且つその平面が冷気の流通方向に対して
平行となるように配置されている。そして、光触媒モジ
ュール74は、空間放電機構81の上流側と下流側との
双方に配置されている。
【0072】また、この空間放電機構81は、第1実施
例の空間放電機構73と同様に、送風経路71に対して
着脱可能に構成されており、空間放電機構73とは独立
に配置されている光触媒モジュール74も、同様に着脱
可能となっている。
【0073】以上のように構成された第4実施例の脱臭
に関する作用は、基本的に第1実施例と同様であるが、
対極82の平面が冷気の流通方向に対して平行となるよ
うに配置されているので、送風経路71内における冷気
の流通を極力妨げない構造となっている。
【0074】また、図11は、空間放電機構81及びそ
の後段の光触媒モジュール74部分のみを示す斜視図で
ある。第4実施例では、光触媒モジュール74を送風経
路71に対して着脱させる際に、光触媒モジュール74
が空間放電機構81側に臨む面(A面)とその裏に当た
るB面とが入替え可能に構成されている。
【0075】即ち、空間放電機構81に臨むA面におい
ては、光触媒反応が活発に作用することから汚染物質が
付着し易い。従って、汚染物質の付着がある程度進んだ
段階で、光触媒モジュール74を取り外して洗浄などを
行う以前にA面とB面とを入れ替えれば、汚染物質の付
着が殆どないB面を用いて暫定的に光触媒反応を良好に
進めることができるようになる。
【0076】以上のように第4実施例によれば、光触媒
モジュール74を、空間放電機構81に臨むA面と、そ
の反対側に位置するB面とを入れ替えて、脱臭装置11
B本体に対して装着可能に構成したので、汚染物質の付
着がある程度進んで光触媒反応が低下した場合でも、A
面とB面とを入れ替えれば、暫定的に光触媒反応を活性
化させてることができる。従って、光触媒モジュール7
4をより有効に活用することができる。
【0077】図12は、本発明の第5実施例を示すもの
であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し以下異なる部分についてのみ説明する。第5
実施例の脱臭装置11Cは、脱臭装置11Cの本体内に
送風用のファン83を内蔵して構成されている。その他
の構成は第1実施例と同様である。
【0078】斯様に構成された第5実施例によれば、脱
臭装置11Cのファン83は、冷蔵庫本体1のRファン
43とは独立に運転させることが可能となる。従って、
例えば、冷蔵庫が省エネ運転時や除霜運転時などにおい
てRファン43を停止させている場合でも、脱臭装置1
1Cのファン83を運転させれば、脱臭装置11Cは脱
臭作用をなすことができる。加えて、冷気を循環させな
い直冷方式の冷蔵庫にも適用することができる。
【0079】図13は、本発明の第6実施例を示すもの
であり、第1または第5実施例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説
明する。第6実施例の脱臭装置84は、電池駆動が可能
となるように構成されており、冷蔵庫本体1とは完全に
独立して動作することができるようになっている。
【0080】即ち、図13に示すように、送風経路85
の下方側には機械室86が形成されており、その機械室
86の内部には、昇圧トランス87aを含む高電圧印加
部87,電池88及び送風用のファン83を回転駆動す
るためのモータ(DCモータ)91が内蔵されている。
尚、送風経路85の流出口85bは、図13中上方を向
くように形成されており、送風経路85は略L字状とな
っている。
【0081】高電圧印加部87は、電池88より供給さ
れる直流電源を図示しない交流変換部によって一旦交流
に変換すると昇圧トランス87aにより昇圧して、昇圧
トランス87a二次側に配置されている図示しない直流
変換部によって再度直流に変換して、最終的には第1実
施例と同様に負極性のパルス状高電圧を放電電極76,
対極77間に印加するようになっている。
【0082】以上のように構成された第6実施例によれ
ば、脱臭装置84は、昇圧トランス87aを用いること
で電池88による動作が可能となり、冷蔵庫と完全に独
立した構成となるので、冷蔵庫内の任意の位置、例え
ば、比較的臭気が強い食品をs貯蔵している近辺などに
配置して、脱臭作用を効率的に行うことができる。ま
た、脱臭機能を備えていない冷蔵庫でも、その内部に脱
臭装置84を配置することで脱臭作用を行うことができ
るようになる。
【0083】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。第1実施例においても、第4実施
例と同様に、光触媒モジュール74のA面とB面とを入
れ替えて使用することは可能である。光触媒モジュール
74は、空間放電機構73,81の上流側,下流側の何
れか一方のみに配置しても良い。放電電極76に印加す
る電圧の極性は、正極性でも良い。また、印加電圧は、
パルス状の電圧に限らず、定常的な交流電圧,直流電圧
などでも良い。更に、印加電圧は、送風経路71の風量
にかかわらず一定に設定しても良い。また、制御装置2
8は、R扉7またはV扉14が開いた場合に、脱臭装置
11の運転を停止させるようにしても良い。斯様に構成
すれば、ユーザが扉7または14を開いて庫内の食料品
などを取り出そうとする場合に、高電圧放電を停止させ
ることができる。放電機構は、脱臭能力の設定によって
は沿面放電形の電極構成でも良い。対極77は、メッシ
ュ状に形成しても良い。空間放電機構73の印加電圧
は、送風量に応じて変化させるだけでなく、単に脱臭能
力の強弱設定に応じて変化させても良い。
【0084】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の冷蔵庫によれば、
庫内において冷気が循環すると、その循環経路内に配置
されている脱臭装置の放電手段では高電圧放電により紫
外線が発生するので、光触媒モジュールがその紫外線を
受けて活性化し光触媒反応を作用させ、循環冷気中に含
まれている臭気成分が酸化分解される。即ち、蛍光管ラ
ンプを用いることなく紫外線を発生させることができる
ので、廃棄時における特別な取り扱いを考慮する必要が
ない。
【0085】また、高電圧放電によって同時にオゾンが
発生するので、そのオゾンの酸化力も作用することで臭
気成分は酸化分解されるので、光触媒モジュールによる
分解作用と併せて、より多くの種類の臭気物質を分解除
去することができる。加えて、発生したオゾンを循環冷
気により庫内に拡散させてオゾン雰囲気を形成すること
で、庫内の食品等に対して抗菌作用を成すこともできる
ので、食品の鮮度保持についても効果を奏する。
【0086】請求項2記載の冷蔵庫によれば、放電手段
において発生されたオゾンを分解するオゾン分解手段を
少なくとも放電手段及び光触媒モジュールの下流側に配
置するので、高電圧放電によって発生したオゾンは分解
されるようになり、庫内のオゾン濃度が過剰に上昇し
て、扉を開けた際にユーザがオゾン臭を感じることを防
止できる。また、オゾンが分解されることで活性酸素が
より発生し易くなるので、より強い酸化力が得られ、脱
臭効率が一層向上する。
【0087】請求項3記載の冷蔵庫によれば、オゾン分
解手段を、熱交換器の冷気吸込口部分に配置するので、
循環冷気が熱交換器に取り込まれる以前の段階でオゾン
を分解して、内部の構成部品に悪影響を及ぼすことを防
止できる。
【0088】請求項4記載の冷蔵庫によれば、光触媒モ
ジュールを、放電手段の上流側と下流側との双方に配置
するので、放電手段において発生した紫外線の利用効率
を一層高めることができる。
【0089】請求項5記載の冷蔵庫によれば、光触媒モ
ジュールを、脱臭装置本体に対して着脱可能とするの
で、光触媒モジュールの表面に無機物などの汚染物質が
付着した場合などに、光触媒モジュールを装置本体より
取り出して、付着した汚染物質を除去することが可能と
なる。
【0090】請求項6記載の冷蔵庫によれば、光触媒モ
ジュールを、放電手段に臨む面と、その反対側に位置す
る面とを入れ替えて本体に対して装着可能とするので汚
染物質の付着がある程度進んだ段階で、放電手段に臨む
面とその反対側に位置する面とを入れ替えることで汚染
物質の付着が殆どない反対側の面を用いて光触媒反応を
良好に進めることができるようになる。
【0091】請求項7記載の冷蔵庫によれば、光触媒モ
ジュールを、多孔質状のセラミックで構成される基体の
表面に光触媒材料を固定するので、光触媒モジュールを
送風経路内に配置しても、冷気の流通を極力妨げること
がない。また、光触媒材料を基体に固定する面積をより
大きく取ることができるので、光触媒反応を高い効率で
行うことができ、有害物質の分解除去を効率的に行うこ
とができる。
【0092】請求項8記載の冷蔵庫によれば、制御手段
は、庫内の冷気循環が行われる場合に併せて放電手段に
放電を行わせるので脱臭作用を効率的に行うことができ
る。請求項9記載の冷蔵庫によれば、脱臭装置に、放電
手段及び光触媒モジュールに送風するためのファンを備
えるので、脱臭装置は、冷蔵庫が冷気を循環させるか否
かにかかわらず、独立して放電手段及び光触媒モジュー
ルに送風を行うことができる。
【0093】請求項10記載の冷蔵庫によれば、放電手
段を、2つの電極間で直接放電を行うと共に、冷蔵庫本
体に対して着脱可能とするので、絶縁物を介して放電を
行う沿面放電方式に比較して脱臭処理空間を多く取るこ
とが可能となる。また、電極に汚染物質が付着した場合
などには、放電手段を装置本体より取り出して付着した
汚染物質を除去することができる。
【0094】請求項11記載の冷蔵庫によれば、放電手
段の電極間に負極性の高電圧を印加することで放電を行
うので、オゾンの発生量をより多くすることができ、脱
臭効率が向上する。
【0095】請求項12記載の冷蔵庫によれば、電圧変
化手段は、放電手段の放電電圧を変化させるので、例え
ば、ファンの回転数が低く送風量が少なくなるのに伴っ
て印加電圧を高めることで、送風量の低下に伴う脱臭効
率の低下を補償することができる。
【0096】請求項13記載の冷蔵庫によれば、制御手
段は、扉の開閉時に放電手段における放電を停止させる
ので、ユーザが扉を開いた場合に、高電圧放電を行わな
いようにすることができる。
【0097】請求項14記載の冷蔵庫によれば、光触媒
モジュールを、放電手段の電極の間に配置すると良く、
斯様に構成すれば、放電手段において発生した紫外線を
光触媒モジュールに対して効率的に照射させることがで
き、光触媒反応をより高めることができる。
【0098】請求項15記載の冷蔵庫によれば、脱臭装
置を、冷蔵庫本体より着脱可能とするので、脱臭装置を
冷蔵庫より取り外して、脱臭作用によって分解され各部
に付着した物質を除去するなどのメンテナンスを容易に
行うことができる。従って、業務用や車載用などの大容
量の冷蔵庫などに好適である。
【0099】請求項16記載の冷蔵庫によれば、脱臭装
置を、電池による動作を可能とするので、脱臭装置を、
ユーザが所望する箇所に配置して脱臭作用を効率的に行
うことができるようになる。
【0100】請求項17記載の脱臭装置によれば、脱臭
装置を、脱臭機能を備えていない冷蔵庫の内部に配置す
ることで、脱臭を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であり、脱臭装置の要部の
構成を示す縦断側面図
【図2】冷蔵庫の縦断側面図
【図3】図2の冷気通路部分を拡大して示す図
【図4】電気的構成を示す機能ブロック図
【図5】冷凍サイクルの構成図
【図6】本発明の発明者らが行った実験結果の一例を示
す図
【図7】本発明の第2実施例であり、R冷気生成室部分
の縦断側面を拡大して示す図
【図8】本発明の第3実施例であり、野菜室部分の縦断
側面を拡大して示す図
【図9】脱臭装置の着脱状態を、野菜室の下ケースを取
り外して示す斜視図であり、(a)は脱臭装置の装着前
の状態、(b)は脱臭装置の装着後の状態を示す図
【図10】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図11】空間放電機構及び光触媒モジュール部分のみ
を示す斜視図
【図12】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図13】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
11,11A,11B,11Cは脱臭装置、28は制御
装置(制御手段,電圧変化手段)、33はRエバポレー
タ(熱交換器)、38は冷気吸込口、43はRファン、
70は高電圧印加部(電圧変化手段)、71は送風経
路、73は空間放電機構(放電手段)、74は光触媒モ
ジュール、75はオゾン分解触媒(オゾン分解手段)、
76は放電電極、77は対極(電極)、81は空間放電
機構(放電手段)、83はファン、84は脱臭装置、8
5は送風経路、86aは昇圧トランス、88は電池、1
01は冷気通路(循環経路)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/36 J (72)発明者 志村 尚彦 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 今村 武 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 服部 隆雄 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 (72)発明者 及川 巧 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内 Fターム(参考) 4C080 AA07 AA10 BB02 BB06 CC01 CC12 HH02 HH05 JJ03 KK08 LL02 MM08 NN02 QQ17 4D048 AA12 AA22 AB01 AB03 AB05 AC07 BA07X BA41X BB09 CC38 CD10 EA01 EA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷気の循環経路内に、庫内の脱臭を行う
    ための脱臭装置を配置して構成される冷蔵庫において、 前記脱臭装置は、高電圧放電によってオゾン及び紫外線
    を発生させる放電手段と、光触媒作用によって空気中に
    含まれている臭気成分や有害物質などの分解を行う光触
    媒モジュールとを備えて構成されていることを特徴とす
    る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 放電手段において発生されたオゾンを分
    解するオゾン分解手段を、少なくとも放電手段及び光触
    媒モジュールの下流側に配置したことを特徴とする請求
    項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 オゾン分解手段を、熱交換器の冷気吸込
    口部分に配置したことを特徴とする請求項2記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 光触媒モジュールを、放電手段の上流側
    と下流側との双方に配置したことを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 光触媒モジュールは、脱臭装置本体に対
    して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 光触媒モジュールは、放電手段に臨む面
    と、その反対側に位置する面とを入れ替えて、本体に対
    して装着可能に構成されていることを特徴とする請求項
    5記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 光触媒モジュールは、多孔質状のセラミ
    ックで構成される基体の表面に、光触媒材料を固定して
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    かに記載の冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 庫内の冷気循環が行われる場合に併せ
    て、放電手段に放電を行わせるように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記
    載の冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 脱臭装置は、放電手段及び光触媒モジュ
    ールに送風するためのファンを備えていることを特徴と
    する請求項1乃至8の何れかに記載の冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 放電手段は、2つの電極間で直接放電
    を行うように構成されていると共に、脱臭装置本体に対
    して着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至9の何れかに記載の冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 放電手段の電極間に、負極性の高電圧
    を印加することで放電を行うことを特徴とする請求項1
    乃至10の何れかに記載の冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 放電手段の放電電圧を変化させる電圧
    変化手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至11の
    何れかに記載の冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 扉の開放時に、放電手段による放電を
    停止させるように制御する制御手段を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至12の何れかに記載の冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 光触媒モジュールを、放電手段の電極
    の間に配置したことを特徴とする請求項1乃至13の何
    れかに記載の脱臭装置。
  15. 【請求項15】 脱臭装置は、冷蔵庫本体より着脱可能
    に構成されていることを特徴とする請求項1乃至14の
    何れかに記載の冷蔵庫。
  16. 【請求項16】 脱臭装置は、少なくとも放電手段の動
    作が電池による電源供給によって可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項15記載の冷蔵庫。
  17. 【請求項17】 請求項15または16記載の冷蔵庫に
    使用されることを特徴とする脱臭装置。
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