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JP2001346355A - モータ - Google Patents

モータ

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Publication number
JP2001346355A
JP2001346355A JP2001090264A JP2001090264A JP2001346355A JP 2001346355 A JP2001346355 A JP 2001346355A JP 2001090264 A JP2001090264 A JP 2001090264A JP 2001090264 A JP2001090264 A JP 2001090264A JP 2001346355 A JP2001346355 A JP 2001346355A
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JP
Japan
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power supply
opening
housing
brush
motor
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Application number
JP2001090264A
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English (en)
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Fumihiro Shimizu
文啓 清水
Hiroaki Yamamoto
博昭 山本
Katsuhiko Torii
勝彦 鳥居
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2001090264A priority Critical patent/JP3808717B2/ja
Publication of JP2001346355A publication Critical patent/JP2001346355A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヨークハウジング及びギヤハウジングの内
部、給電端子や給電部の内部への浸水を防止することが
できるモータを提供する。 【解決手段】 ヨークハウジング4は開口部を有してお
り、回転駆動される回転軸6を支持している。ギヤハウ
ジング21は、ヨークハウジング4の開口部に対向する
開口凹部21aを有しており、クラッチ30を介して回
転軸6に駆動連結されるウォーム軸23を支持してい
る。ブラシホルダ9は、ブラシ10を保持してヨークハ
ウジング4及びギヤハウジング21の間に介装されるホ
ルダ本体9a、並びにブラシ10に給電する給電端子1
4を保持する給電部9cを有して一体成形されている。
ブラシホルダ9におけるヨークハウジング4の開口部及
びギヤハウジング21の開口凹部21aとの当接部、並
びに給電端子14の基端部は、連続するシール部材17
にて成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給電部が一体とな
ったブラシホルダを備えるモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、給電部(コネクタ部)が一体とな
ったブラシホルダを備えるモータとしては、例えば米国
特許番号5485044号に記載されたものが知られて
いる。このモータが備えるブラシホルダは、ヨークハウ
ジング(アーマチャハウジング)とギヤハウジングとの
間に介装されている。そして、外部電源から給電部に電
流が供給されると、ブラシ及びコンミテータを介してア
ーマチャに巻装したコイル導線に電流が供給され、同ア
ーマチャの回転軸が回転駆動される。この回転軸の回転
は、ウォーム軸を介してウォームホイール(ギヤ)に伝
達される。
【0003】なお、上記ブラシホルダには、ヨークハウ
ジング及びギヤハウジングとの各当接部に対応してシー
ル部材が設けられている。従って、このシール部材によ
って、ヨークハウジング若しくはギヤハウジングの内部
への浸水等が防止されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このモータ
においては、給電部に対する上記に準じた防水処置が考
慮されていない。給電部は、給電端子を保持したインサ
ート成形にて形成されるのが一般的であるため、同給電
端子を保持するための型跡によって同給電端子の基端部
が外部に露出することとなっている。そして、外部に露
出した給電端子の基端部から同給電端子や給電部の内部
に浸水することで、例えば給電端子間の短絡等が発生す
ることがある。
【0005】本発明の目的は、ヨークハウジング及びギ
ヤハウジングの内部、給電端子や給電部の内部への浸水
を防止することができるモータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、開口部を有し、回転駆
動される回転軸を支持するヨークハウジングと、前記ヨ
ークハウジングの開口部に対向する開口部を有し、前記
回転軸を支持するギヤハウジングと、ブラシを保持して
前記ヨークハウジング及び前記ギヤハウジングの間に介
装されるホルダ本体、並びに該ブラシに給電する給電端
子を保持する給電部が一体的に形成されたブラシホルダ
とを備えたモータにおいて、前記ブラシホルダにおける
前記ヨークハウジングの開口部及び前記ギヤハウジング
の開口部との当接部、並びに前記給電端子の基端側は、
連続するシール部材にて成形されていることを要旨とす
る。
【0007】請求項2に記載の発明は、開口部を有し、
回転駆動される回転軸を支持するヨークハウジングと、
前記ヨークハウジングの開口部に対向する開口部を有
し、前記回転軸を支持するギヤハウジングと、ブラシを
保持して前記ヨークハウジング及び前記ギヤハウジング
の間に介装されるホルダ本体、並びに該ブラシに給電す
る給電端子を保持する給電部が一体的に形成されたブラ
シホルダとを備えたモータにおいて、前記ブラシホルダ
における前記ヨークハウジングの開口部及び前記ギヤハ
ウジングの開口部との当接部、並びに前記給電端子の基
端側は、同一材質のシール部材にて成形されていること
を要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のモータにおいて、前記ブラシホルダは、該ブラ
シホルダの外部形状の基体を形成する樹脂製の外形部
と、前記シール部材との2色成形にて形成されているこ
とを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載のモータにおいて、前記ブラシホル
ダの外部形状の基体を形成する外形部は、前記ホルダ本
体の所定部位に形成され前記シール部材に埋設される本
体側埋設部と、前記給電部の所定部位に形成され前記シ
ール部材に埋設される給電部側埋設部とを有しているこ
とを要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のモータにおいて、前記埋設部には、その所定部位に前
記シール部材の抜け出す方向において係合する係合部が
形成されていることを要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載のモータにおいて、前記シール部材
は、ゴム、エラストマ及び粘性樹脂のいずれか1つにて
成形されていることを要旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、開口部を有し、
回転駆動される回転軸を支持するヨークハウジングと、
前記ヨークハウジングの開口部に対向する開口部を有
し、前記回転軸を支持するギヤハウジングと、ブラシを
保持して前記ヨークハウジング及び前記ギヤハウジング
の間に介装されるホルダ本体、並びに該ブラシに給電す
る給電端子を保持する給電部が一体的に形成されたブラ
シホルダとを備えたモータにおいて、前記ブラシホルダ
における前記ヨークハウジングの開口部及び前記ギヤハ
ウジングの開口部との当接部、並びに前記給電端子の基
端部に対して、それぞれシール部材が設けられているこ
とを要旨とする。
【0013】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
上記ブラシホルダにおけるヨークハウジングの開口部及
びギヤハウジングの開口部との当接部、並びに上記給電
端子の基端側は、連続するシール部材にて成形されてい
る。従って、上記ブラシホルダのシール部材によって、
ヨークハウジングの内部、ギヤハウジングの内部、及び
給電端子の基端部から同給電端子や給電部の内部への浸
水が防止される。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、上記ブラ
シホルダにおけるヨークハウジングの開口部及びギヤハ
ウジングの開口部との当接部、並びに上記給電端子の基
端側は、同一材質のシール部材にて成形されている。従
って、上記シール部材によって、ヨークハウジングの内
部、ギヤハウジングの内部、及び給電端子の基端部から
同給電端子や給電部の内部への浸水が防止される。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、上記シー
ル部材は外形部に対して緊密に形成され、そのシール性
が向上される。また、外形部及びシール部材からなるブ
ラシホルダが、2色成形にて一体とされることで、部品
点数及び組み付け工数が低減される。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、ブラシホ
ルダの外部形状の基体を形成する外形部は、ホルダ本体
の所定部位と給電部の所定部位に埋設部がそれぞれ設け
られ該埋設部がシール部材に埋設されるので、シール部
材が外形部から外れ難くなる。又、給電部において外形
部からシール部材を外れ難くすることで、給電端子の基
端部から同給電端子や給電部の内部への浸水が確実に防
止される。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、埋設部の
所定部位に設けた係合部がシール部材の抜け出す方向に
おいて係合するので、シール部材が外形部からより外れ
難くなる。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、ブラシホ
ルダは、ゴム、エラストマ若しくは粘性樹脂製のシール
部材を介して上記ヨークハウジング及びギヤハウジング
間に設けられるため、モータ作動時の振動が吸収されて
低騒音化が図られる。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、上記ブラ
シホルダにおけるヨークハウジングの開口部及びギヤハ
ウジングの開口部との当接部、並びに上記給電端子の基
端部に対して、それぞれシール部材が設けられている。
従って、上記各シール部材によって、ヨークハウジング
の内部、ギヤハウジングの内部、及び給電端子の基端部
から同給電端子や給電部の内部への浸水が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について図1及び図2を参照して説明する。
【0021】図1に示されるように、モータ1は、モー
タ本体2と減速部3とを備えている。上記モータ本体2
は、ヨークハウジング4、複数のマグネット5、回転軸
6、アーマチャ(電機子)7、コンミテータ(整流子)
8、ブラシホルダ9及びブラシ10を備えている。
【0022】ヨークハウジング4は、略有底扁平円筒状
に形成されている。そして、その内周面には、2つのマ
グネット5が対向配置に固着されている。また、ヨーク
ハウジング4の底部には、その中心軸に沿って上記回転
軸6の基端部が回転可能に支持されている。
【0023】上記マグネット5の位置に対応する上記回
転軸6の中間部には、前記アーマチャ7が固定されてい
る。また、上記回転軸6の上記アーマチャ7よりも先端
側には、コンミテータ8が固定されている。
【0024】上記ヨークハウジング4の開口部には、外
側に延びるフランジ部4aが形成され、そのフランジ部
4aの一側及び他側(図1の左右各側)にはそれぞれ貫
通孔4b,4cが形成されている。
【0025】ヨークハウジング4の開口部には、ブラシ
ホルダ9が嵌合固定されている。このブラシホルダ9
は、ヨークハウジング4の開口部に対応して同開口部の
周縁部を略覆って当接する形状のホルダ本体9aと、同
ホルダ本体9aの径方向においてヨークハウジング4の
外側に配置された給電部9bと、フランジ部4aに沿っ
て延びるこれらホルダ本体9a及び給電部9bを連結す
る連結部9cとが一体で形成されている。
【0026】上記ホルダ本体9aのヨークハウジング4
内部側には給電部9bと図示しない配線で接続された一
対のブラシ10が配設されている。このブラシ10は、
上記コンミテータ8に対応した位置に配置されて同コン
ミテータ8と接触している。従って、外部電源から給電
部9bに電流が供給されると、上記ブラシ10及びコン
ミテータ8を介してアーマチャ7に巻装したコイル導線
に電流が供給され、同アーマチャ7、すなわちモータ本
体2の回転軸6が回転駆動される。なお、ホルダ本体9
aの略中央には軸受11が設けられ、その軸受11によ
って上記回転軸6の先端側が回転可能に支持されてい
る。
【0027】また、上記ホルダ本体9aの減速部3側
(図1の下側)には、一対の第1係合凸部12,13が
設けられている。第1係合凸部12,13は回転軸6と
平行に延出している。図2(c)に示されるように、両
第1係合凸部12,13は、回転軸6の挿通位置を挟ん
で平行に形成されている。
【0028】一方、上記給電部9bは、一側(図1の下
側)に開口する略有底箱状に形成されており、その底部
からは、複数(6本)の給電端子14が突出している。
ここで、上記ブラシホルダ9は、上記ホルダ本体9a、
給電部9b及び連結部9cの外部形状の基体を形成す
る、例えば樹脂製の外形部16と、同外形部16の外周
面等を覆う、例えばゴム、エラストマ又は粘性樹脂にて
成形されたシール部材17とを有している。なお、これ
ら外形部16及びシール部材17は、例えば2色成形に
て一体形成されている。
【0029】ブラシホルダ9におけるホルダ本体9aの
外形部16は、図2(c)の破線で示されるように、そ
の外周部、即ち前記ヨークハウジング4及び後述するギ
ヤハウジング21の両開口部間に介在される部位にフラ
ンジ状の埋設部16aを備えている。又、給電部9bの
外形部16は、その外周部にフランジ状の埋設部16b
を備えている。この埋設部16bは、上記埋設部16a
と略同一平面上に形成されている。これら各埋設部16
a,16bには、それぞれ周方向に複数の切欠き16
c,16dが略等間隔に形成されている。各切欠き16
c,16dは、埋設部16a,16bの外周縁から内側
に切り欠かれており、外側(開口)が幅狭に形成されて
いる。
【0030】一方、シール部材17は、上記ヨークハウ
ジング4及び後述するギヤハウジング21の開口部を封
止するように上記ホルダ本体9aの外周側、即ち上記埋
設部16aを覆う本体側外周部17a、上記連結部9c
の外壁面の全体を覆う覆設部17b、上記給電部9bの
外周側、即ち給電端子14の基端側と反対側まで達する
ように上記埋設部16bを覆う給電側外周部17c、及
び給電端子14の基端側を覆う給電側基端部17dを有
している。シール部材17のこれら本体側外周部17
a、覆設部17b、給電側外周部17c及び給電側基端
部17dは連続して一体的に形成されている。この場
合、本体側外周部17aと給電側外周部17cは、埋設
部16a,16bを埋設するとともに該埋設部16a,
16bに設けた各切欠き16c,16dの開口が幅狭と
なっているので、該切欠き16c,16d内に充填され
たシール部材17が外側に抜け難くなり、外形部16か
ら確実に外れないようになっている。又、これにより、
給電側外周部17cに連続して設けられる給電側基端部
17dも、外形部16から確実に外れなくなる。なお、
例えば本体側外周部17a及び覆設部17bと、給電側
外周部17c及び給電側基端部17dとを連続しないで
形成するようにしてもよい。
【0031】このようなブラシホルダ9(本体側外周部
17a)がヨークハウジング4の開口部に嵌合固定され
ることで、前記ヨークハウジング4の内部に対する防水
が図られている。また、上記給電側基端部17dが給電
端子14の基端部14aに対応してその基端側を覆うこ
とで、同給電端子14や給電部9bの内部に対する防水
と各給電端子14間の互いの絶縁が図られている。さら
に、上記覆設部17bが連結部9cの外壁面の全体を覆
うことで、同連結部9cを介した不測の浸水等も防止さ
れている。
【0032】前記減速部3は、ギヤハウジング21と、
第1及び第2軸受22a,22bと、ウォーム軸23
と、ウォームホイール24と、出力軸25とを備えてい
る。ギヤハウジング21は、樹脂製であって、その上端
部(図1の上側端部)が前記ヨークハウジング4及びブ
ラシホルダ9に対して固定される。
【0033】詳述すると、ギヤハウジング21の上端部
(図1の上側端部)中央には、開口部としての開口凹部
21aが形成されており、同開口凹部21aの底部に
は、前記第1係合凸部12,13に対応して一対の第2
係合凸部26,27が設けられている。両第2係合凸部
26,27は、前記第1係合凸部12,13に対応して
回転軸6の軸方向に平行に延出している。また、上記ギ
ヤハウジング21の上端部には、ブラシホルダ9を挟ん
でヨークハウジング4の一方の貫通孔4bに嵌挿される
嵌挿凸部21cと、ヨークハウジング4の他方の貫通孔
4cに嵌挿される嵌挿凸部21dが形成されている。こ
のギヤハウジング21は、上記第1係合凸部12,13
と第2係合凸部26,27とが係合されて所定の組み付
け位置へと案内され、貫通孔4b,4cに嵌挿凸部21
c,21dが挿通されて、上記ブラシホルダ9及びヨー
クハウジング4に対して固定される。なおこのとき、上
記ギヤハウジング21の開口凹部21aの周縁部が上記
シール部材17の本体側外周部17aに当接するように
なっている。これにより、ギヤハウジング21の開口凹
部21a(ギヤハウジング21)の内部に対する防水が
図られている。
【0034】上記ギヤハウジング21には、開口凹部2
1aの底部中央から凹設したクラッチ収容凹部21e、
同クラッチ収容凹部21eの底部中央から回転軸6の軸
線方向に沿って延びるように凹設したウォーム軸収容凹
部21fが形成されている。又、ギヤハウジング21に
は、ウォーム軸収容凹部21fの中間部の軸線直交方向
(図1の右方向)に同ウォーム軸収容凹部21fと連通
するホイール収容部21gが形成されている。
【0035】第1及び第2軸受22a,22bは、略円
筒形状のすべり軸受であって、それぞれウォーム軸収容
凹部21fの一側及び他側(図1の上側及び下側)に内
嵌されている。
【0036】ウォーム軸23は、その中間部にウォーム
23aが形成され、その両端部で第1及び第2軸受22
a,22bに回転可能に支持されてウォーム軸収容凹部
21f内に収容されている。
【0037】ウォームホイール24は、ウォーム23a
と噛合され、ウォーム軸23と直交する方向(図1の紙
面直交方向)の軸中心で回転可能にホイール収容部21
g内に収容されている。そして、出力軸25は、ウォー
ムホイール24の回転に伴って同軸で回転するように該
ウォームホイール24に連結されている。
【0038】前記回転軸6は、クラッチ30を介してウ
ォーム軸23に連結されている。このクラッチ30は、
回転軸6からウォーム軸23に回転を伝達するととも
に、同ウォーム軸23から同回転軸6への回転伝達を阻
止するものである。
【0039】以上の構成を有するモータ1は、外部電源
から給電部9bに電流が供給されると、上記ブラシ10
及びコンミテータ8を介してアーマチャ7に巻装したコ
イル導線に電流が供給され、回転軸6が回転駆動され
る。この回転軸6の回転は、クラッチ30、ウォーム軸
23及びウォームホイール24を介して出力軸25に伝
達される。一方、出力軸25(負荷)からの回転は、上
記クラッチ30において回転軸6側に伝達されるのを阻
止され、その逆回転が防止されている。
【0040】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、ブラシホルダ9のホルダ本体9
aとヨークハウジング4の開口部及びギヤハウジング2
1の開口凹部21aとの当接部、並びに上記給電端子1
4の基端部は、連続するシール部材17にて成形されて
いる。従って、上記シール部材17によって、ヨークハ
ウジング4の内部、ギヤハウジング21の内部、及び給
電端子14の基端部から同給電端子14や給電部9bの
内部への浸水を防止することができる。そして、各給電
端子14間の互いの絶縁も図ることができる。特に、連
結部9cに覆設部17bが設けられていることで、全体
としてのシール性も向上することができる。
【0041】(2)本実施形態では、ブラシホルダ9の
外形部16及びシール部材17を2色成形にて形成し
た。従って、シール部材17を外形部16に対して緊密
に形成し、そのシール性を向上することができる。ま
た、外形部16及びシール部材17からなるブラシホル
ダ9が2色成形にて一体とされることで、部品点数及び
組み付け工数を低減することができる。
【0042】(3)本実施形態では、シール部材17の
本体側外周部17aと給電側外周部17cには、外形部
16に設けた埋設部16a,16bが埋設される。その
ため、シール部材17の本体側外周部17aと給電側外
周部17cが外形部16から外れ難い。しかも、埋設部
16a,16bには開口が幅狭の各切欠き16c,16
dが設けられるので、該切欠き16c,16d内に充填
されたシール部材17が抜け出す方向において係合し、
抜け難くなる。そのため、シール部材17の本体側外周
部17aと給電側外周部17cを外形部16からより外
れ難い構造とすることができる。又、給電側外周部17
cは給電端子14の基端側と反対側まで達するように埋
設部16bを覆ったので、給電側基端部17dに応力が
かかっても埋設部16bから給電側外周部17cが外れ
難くなる。これにより、給電側外周部17cに連続して
設けられる給電側基端部17dも外形部16から確実に
外れなくなるので、給電端子14の基端側を確実に防水
構造とすることができる。
【0043】(4)本実施形態では、ブラシホルダ9
を、ゴム、エラストマ若しくは粘性樹脂製のシール部材
17を介してヨークハウジング4及びギヤハウジング2
1間に設けたため、モータ作動時の振動を吸収し低騒音
化を図ることができる。
【0044】(5)本実施形態では、ブラシホルダ9に
第1係合凸部12,13を設け、ギヤハウジング21に
同第1係合凸部12,13に係合されて同ギヤハウジン
グ21を所定の組み付け位置へと案内する第2係合凸部
26,27を設けた。従って、第1係合凸部12,13
に第2係合凸部26,27を係合させてギヤハウジング
21を上記組み付け位置へと円滑に案内することができ
る。
【0045】(6)本実施形態では、回転軸6とウォー
ム軸23との間にクラッチ30を設けた。従って、回転
軸6からウォーム軸23に回転を伝達し、ウォーム軸2
3(負荷)から回転軸6への回転伝達を阻止することが
できる。
【0046】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記実施形態においては、回転軸6とウォーム軸23
との間にクラッチ30を設けたが、これら回転軸6及び
ウォーム軸23を直結してもよい。なおこの場合、これ
ら回転軸6及びウォーム軸23を一体形成してもよい。
【0047】・前記実施形態におけるブラシホルダ9の
基体となる外形部16には、シール部材17に埋設され
る埋設部16a,16bを設けたが、その埋設部16
a,16bの形状はこれに限定されるものではない。
又、埋設部16a,16bにおいてシール部材17の抜
け出す方向に係合する係合部として切欠き16c,16
dを形成したが、これに限定されるものではなく、埋設
部16a,16bの表裏を貫通する孔や、突起等であっ
てもよい。又、切欠き16c,16dの位置もこの限り
でない。又、切欠き16c,16dを省略してもよい。
【0048】・前記実施形態におけるブラシホルダ9の
シール部材17は、シール性を有するのであればその他
の材料にて成形してもよい。 ・前記実施形態においては、ブラシホルダ9の外形部1
6及びシール部材17を2色成形にて形成したが、例え
ば外形部16に別途、シール部材を装着するような構造
を採用してもよい。
【0049】・前記実施形態においては、ギヤハウジン
グ21の開口凹部21aにおいて、ウォーム軸収容凹部
21fを形成したが、同開口凹部21aそのものをウォ
ーム軸収容凹部21fとして形成してもよい。
【0050】次に、以上の実施形態から把握することが
できる請求項以外の技術的思想を、その効果とともに以
下に記載する。 (イ)請求項1〜7のいずれかに記載のモータにおい
て、前記ブラシホルダ(9)は第1係合凸部(12,1
3)を有し、前記ギヤハウジング(21)は、前記第1
係合凸部(12,13)に係合されて該ギヤハウジング
(21)を組み付け位置へと案内する第2係合凸部(2
6,27)を有することを特徴とするモータ。同構成に
よれば、ギヤハウジングは、前記第1係合凸部に第2係
合凸部が係合されて組み付け位置へと円滑に案内され
る。
【0051】(ロ)請求項1〜7及び上記(イ)のいず
れかに記載のモータにおいて、前記回転軸(6)とウォ
ーム軸(23)との間に、該回転軸(6)から該ウォー
ム軸(23)に回転を伝達するとともに、該ウォーム軸
(23)から該回転軸(6)への回転伝達を阻止するク
ラッチ(30)を設けたことを特徴とするモータ。同構
成によれば、回転軸からウォーム軸に回転が伝達され、
ウォーム軸から回転軸への回転伝達は阻止される。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、ヨークハウジング及びギヤハウジン
グの内部、給電端子や給電部の内部への浸水を防止する
ことができる。
【0053】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加えて、シール部材を外形部に対して緊密に形成し、
そのシール性を向上することができる。また、外形部及
びシール部材からなるブラシホルダを、2色成形にて一
体とすることで、部品点数及び組み付け工数を低減する
ことができる。
【0054】請求項4,5に記載の発明によれば、上記
効果に加えて、シール部材が外形部から外れ難い構造と
することができる。請求項6に記載の発明によれば、上
記効果に加えて、モータ作動時の振動を吸収して低騒音
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図。
【図2】同実施形態のブラシホルダを示す背面図、断面
図及び正面図。
【符号の説明】
4…ヨークハウジング、6…回転軸、9…ブラシホル
ダ、9a…ホルダ本体、9b…給電部、10…ブラシ、
14…給電端子、14a…基端部、16…外形部、16
a…本体側埋設部としての埋設部、16b…給電部側埋
設部としての埋設部、16c,16d…係合部としての
切欠き、17…シール部材、21…ギヤハウジング、2
1a…開口部としての開口凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳥居 勝彦 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 5H605 AA02 BB09 CC03 CC06 CC07 DD03 DD05 DD09 DD36 EA01 EA19 EA23 EB02 EB31 EC15 GG04 GG06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、回転駆動される回転軸
    (6)を支持するヨークハウジング(4)と、 前記ヨークハウジング(4)の開口部に対向する開口部
    (21a)を有し、前記回転軸(6)を支持するギヤハ
    ウジング(21)と、 ブラシ(10)を保持して前記ヨークハウジング(4)
    及び前記ギヤハウジング(21)の間に介装されるホル
    ダ本体(9a)、並びに該ブラシ(10)に給電する給
    電端子(14)を保持する給電部(9b)が一体的に形
    成されたブラシホルダ(9)とを備えたモータにおい
    て、 前記ブラシホルダ(9)における前記ヨークハウジング
    (4)の開口部及び前記ギヤハウジング(21)の開口
    部(21a)との当接部、並びに前記給電端子(14)
    の基端側は、連続するシール部材(17)にて成形され
    ていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 開口部を有し、回転駆動される回転軸
    (6)を支持するヨークハウジング(4)と、 前記ヨークハウジング(4)の開口部に対向する開口部
    (21a)を有し、前記回転軸(6)を支持するギヤハ
    ウジング(21)と、 ブラシ(10)を保持して前記ヨークハウジング(4)
    及び前記ギヤハウジング(21)の間に介装されるホル
    ダ本体(9a)、並びに該ブラシ(10)に給電する給
    電端子(14)を保持する給電部(9b)が一体的に形
    成されたブラシホルダ(9)とを備えたモータにおい
    て、 前記ブラシホルダ(9)における前記ヨークハウジング
    (4)の開口部及び前記ギヤハウジング(21)の開口
    部(21a)との当接部、並びに前記給電端子(14)
    の基端側は、同一材質のシール部材(17)にて成形さ
    れていることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のモータにおい
    て、 前記ブラシホルダ(9)は、該ブラシホルダ(9)の外
    部形状の基体を形成する樹脂製の外形部(16)と、前
    記シール部材(17)との2色成形にて形成されている
    ことを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記ブラシホルダ(9)の外部形状の基体を形成する外
    形部(16)は、前記ホルダ本体(9a)の所定部位に
    形成され前記シール部材(17)に埋設される本体側埋
    設部(16a)と、前記給電部(9b)の所定部位に形
    成され前記シール部材(17)に埋設される給電部側埋
    設部(16b)とを有していることを特徴とするモー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のモータにおいて、 前記埋設部(16a,16b)には、その所定部位に前
    記シール部材(17)の抜け出す方向において係合する
    係合部(16c,16d)が形成されていることを特徴
    とするモータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    モータにおいて、 前記シール部材(17)は、ゴム、エラストマ及び粘性
    樹脂のいずれか1つにて成形されていることを特徴とす
    るモータ。
  7. 【請求項7】 開口部を有し、回転駆動される回転軸
    (6)を支持するヨークハウジング(4)と、 前記ヨークハウジング(4)の開口部に対向する開口部
    (21a)を有し、前記回転軸(6)を支持するギヤハ
    ウジング(21)と、 ブラシ(10)を保持して前記ヨークハウジング(4)
    及び前記ギヤハウジング(21)の間に介装されるホル
    ダ本体(9a)、並びに該ブラシ(10)に給電する給
    電端子(14)を保持する給電部(9b)が一体的に形
    成されたブラシホルダ(9)とを備えたモータにおい
    て、 前記ブラシホルダ(9)における前記ヨークハウジング
    (4)の開口部及び前記ギヤハウジング(21)の開口
    部(21a)との当接部、並びに前記給電端子(14)
    の基端部(14a)に対して、それぞれシール部材(1
    7a,17d)が設けられていることを特徴とするモー
    タ。
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