JP2001343944A - 液晶表示装置の駆動方法および駆動装置 - Google Patents
液晶表示装置の駆動方法および駆動装置Info
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Abstract
消費電流化を図る。 【解決手段】 6ビットのデータ信号に基づいて、演算
増幅器37から64階調の正電圧と負電圧とを交互に出
力するとき、スルーレート制御回路40でn番目および
n+1番目の走査に対応する上位2ビットの各データ信
号を論理処理し、正電圧と負電圧との電圧差が大きくな
るデータ信号の所定の組合せの場合は、“H”レベルの
スルーレート制御信号TRを出力して、演算増幅器37
のスルーレートを高駆動に制御し、正電圧と負電圧との
電圧差が小さくなるデータ信号の所定の組合せの場合
は、 “L”レベルのスルーレート制御信号TRを出力
して、演算増幅器37のスルーレートを低駆動に制御す
る。
Description
クス方式の液晶表示装置の駆動方法および駆動装置に関
する。
装置の液晶表示モジュールは、図5に示すように液晶パ
ネル100と液晶パネル100の外周に配置した駆動装
置200とを具備している。液晶パネル100は、画素
を構成する画素電極およびTFT(薄膜トランジスタ)
がマトリックス状に形成されたリア側のガラス基板と、
コモン電極およびカラーフィルタが形成されたフロント
側のガラス基板とが液晶を介して互いに対向配置され、
TFTと画素電極に、水平方向に延在し垂直方向に並設
される走査線と、垂直方向に延在し水平方向に並設され
るデータ線が接続されて構成されている。駆動装置20
0は、液晶パネル100のデータ線に接続される水平ド
ライバIC210と、走査線に接続される垂直ドライバ
IC220とで構成されている。垂直ドライバIC22
0から各走査線に線順次に走査信号が供給されることに
より、走査信号が供給された走査線に接続されている各
TFTがオンし、水平ドライバIC210から各データ
線に同時に供給された駆動電圧がこのオンしたTFTを
介して対応する画素電極に供給され、コモン電極に供給
される電圧(以下、コモン電圧Vcomという)との電位
差で液晶を駆動する。
ルへの実装は、例えばXGA(1024×768画素)
表示の場合、 水平ドライバIC210は、1画素を表示するために
データ線はR(赤)、G(緑)、B(青)用の3本が必
要なため、1024×3=3072本のデータ線を駆動
する必要があり、例えば、384本分の駆動能力を有す
る水平ドライバIC210を液晶パネル100の上側外
周に8個をカスケード接続で片側配置される。 垂直ドライバIC220は、768本のゲート線を駆
動する必要があり、例えば192本分の駆動能力を有す
る垂直ドライバIC220を液晶パネル100の左側外
周に4個をカスケード接続で片側配置される。
に供給される駆動電圧は、液晶固有の特性からコモン電
圧に対して正電圧と負電圧を交互に供給しなければなら
ず、例えば、64階調表示の場合、正電圧として正極性
階調電圧VP1〜VP64(Vcom<VP1<…<VP
64)のうちのひとつの階調電圧VPxと負電圧として
負極性階調電圧VN1〜VN64(Vcom>VN1>…
>VN64)のうちのひとつの階調電圧VNxとが交互
に供給される。この正電圧と負電圧を交互に供給する駆
動方式としては、1画面(フレーム)ごとに切り換える
フレーム反転駆動や、1走査線ごとに切り換えるライン
反転駆動や、1画素電極単位で切り換えるドット反転駆
動等の交流駆動方式が提案されており、ライン反転駆動
やドット反転駆動の場合では、1走査線を走査するごと
に、フレーム反転駆動の場合では、1フレームを走査す
るごとに、液晶パネルの駆動電圧として、データ線に正
電圧と負電圧を交互に供給する。
ての従来のドット反転駆動の水平ドライバIC10の概
略構成について、384本分の駆動能力を有するものと
して、図6を参照して説明する。水平ドライバIC10
は表示データとしてR、G、B各色6ビットのデータ信
号を供給することにより64階調の正極性および負極性
階調電圧を駆動電圧として384本のデータ線に奇数線
と偶数線とで極性が互い違いとなるようにして1走査期
間ごとに交互に出力するもので、主回路としてシフトレ
ジスタ11、データレジスタ12、ラッチ13、レベル
シフタ14、D/Aコンバータ15およびボルテージフ
ォロア出力回路16を有している。シフトレジスタ11
は、例えば、64ビット双方向性でシフト方向切換え信
号R/Lにより右シフト・スタートパルス入出力STH
Rまたは左シフト・スタートパルス入出力STHLが選
択され、クロック信号CLKのエッジでスタートパルス
STHRまたはSTHLの“H”レベルを読込み、デー
タ取込み用の制御信号C1、C2、…、C64を順次生
成し、データレジスタ12に出力する。データレジスタ
12は、シフトレジスタ11の制御信号C1、C2、
…、C64に基づき、6ビット×6ドット(RGB×
2)の36ビット幅で供給されるデータ信号を取込み、
ラッチ13は、データレジスタ12に取込まれたデータ
信号をラッチ信号STBのエッジで、レベルシフタ14
に1走査期間ごとに一括出力する。レベルシフタ14
は、データレジスタ12からのデータ信号を電圧レベル
を高めてD/Aコンバータ15に1走査期間ごとに出力
する。D/Aコンバータ15は、384個の各出力に対
応するデータ信号に基づきγ補正電源入力により内部の
階調電圧発生回路で生成された64階調の正極性および
負極性階調電圧のうち1つずつを内部のROMデコーダ
で選択してボルテージフォロア出力回路16の内部の3
84個の演算増幅器17で駆動能力を高めて384本の
各データ線に駆動電圧として奇数線と偶数線とで極性が
互い違いになるようにして1走査期間ごとに交互に出力
する。演算増幅器17は、図7に示すように、差動段1
8と出力段19とを有し、差動段18は、演算増幅器1
7内にバイアス電流を流すために、図示しないバイアス
回路内のトランジスタとミラー接続されるPチャネルM
OSトランジスタQ1とNチャネルMOSトランジスタ
Q2とを含み、出力段19は、立ち上がり波形と立ち下
がり波形を出力するためのPチャネルMOSトランジス
タQ3とNチャネルMOSトランジスタQ4とを含んで
いる。
フォロア出力回路16から各データ線への駆動電圧は、
上述したように、正電圧と負電圧とで交互に出力される
ため、この駆動電圧の波形は、負電圧から正電圧の立ち
上がり波形と正電圧から負電圧の立ち下がり波形とな
る。この立ち上がり波形および立ち下がり波形の立ち上
がりおよび立ち下がり時間は、液晶パネルの負荷が一定
とした場合、ボルテージフォロア出力回路16に含まれ
る演算増幅器17のスルーレートにより決定され、この
スルーレートは、バイアス回路からのバイアス電流が一
定であれば、一定である。従って、立ち上がり波形およ
び立ち下がり波形の立ち上がりおよび立ち下がり時間
は、正電圧と負電圧との電圧差が大きくなるほど長くな
り、正電圧と負電圧との電圧差が最大となるとき最長と
なるため、このスルーレートはこの最長時間を考慮して
決定されている。このため、正電圧と負電圧との電圧差
が小さい場合でも、演算増幅器17には正電圧と負電圧
との電圧差が最大のときと同じバイアス電流が流れてお
り、低消費電流化を阻害している。また、演算増幅器の
スルーレートは、正電圧と負電圧との電圧差が小さい場
合でも、正電圧と負電圧との電圧差が最大のときと同じ
に制御されているため、正電圧と負電圧との電圧差が小
さい場合、リンギングを発生させる虞がある。この問題
は他の反転駆動方式でも有しており、特に、1走査期間
ごとに反転駆動するライン反転駆動やドット反転駆動の
場合に問題となる虞がある。本発明は上記問題点に鑑み
てなされたものであり、ボルテージフォロア出力回路に
含まれる演算増幅器のスルーレートをデータ線が反転駆
動される前後の正電圧と負電圧との電圧差に応じて切り
替えることにより、リンギングの発生を防止させ、ま
た、演算増幅器のバイアス電流による消費電流を低減し
た液晶表示装置の駆動方法および駆動装置を提供するこ
とである。
装置の駆動方法は、液晶パネルの走査線の線順次の走査
ごとに、液晶パネルのデータ線に対応するkビットのデ
ータ信号を、D/Aコンバータにより2のk乗階調数の
階調電圧のうちの所望の階調電圧に、コモン電圧に対し
て正極性および負極性を交互にして変換し、ボルテージ
フォロア出力回路により駆動能力を上げて、前記データ
線に出力することにより、2のk乗階調表示するアクテ
ィブマトリックス駆動方式の液晶表示装置の駆動方法に
おいて、前記正極性および負極性の所望の階調電圧を、
D/Aコンバータによりkビットのデータ信号から変換
し、ボルテージフォロア出力回路により駆動能力を上げ
てデータ線に出力するとき、n番目の走査に対応する前
記データ信号とn+1番目の走査に対応するデータ信号
とを論理処理し、この結果に応じて、前記n+1番目の
走査時の前記ボルテージフォロア出力回路のスルーレー
トを切り替えることを特徴とする。本手段によれば、各
データ線に正電圧と負電圧とを交互に出力するとき、正
電圧と負電圧との電圧差に応じて、ボルテージフォロア
出力回路のスルーレートを切り替え可能にしているの
で、正電圧と負電圧との電圧差が大きい場合は、ボルテ
ージフォロア出力回路のスルーレートを高駆動に制御す
るのに対して、正電圧と負電圧との電圧差が小さい場合
は、ボルテージフォロア出力回路のスルーレートを低駆
動に制御することができ、リンギングを防止できる。 (2)本発明の液晶表示装置の駆動方法は上記(1)項
において、前記論理処理が、前記kビットの上位xビッ
トで行われることを特徴とする。本手段によれば、論理
処理をkビットより少ないビットのデータで行えるた
め、簡単な回路で論理処理できる。 (3)本発明の液晶表示装置の駆動装置は、液晶パネル
の走査線の線順次の走査ごとに、液晶パネルのデータ線
に対応して、kビットのデータ信号を2のk乗階調数の
階調電圧のうちの1つの階調電圧に変換し、コモン電圧
に対して正極性と負極性で交互に出力するD/Aコンバ
ータと、この変換された階調電圧を駆動能力を上げて前
記データ線に出力するボルテージフォロア出力回路とを
具備して、2のk乗階調表示するアクティブマトリック
ス駆動方式の液晶表示装置の駆動装置において、前記デ
ータ信号のうちn番目の走査に対応するデータ信号とn
+1番目の走査に対応するデータ信号とを供給すること
により、前記n+1番目の走査時に、前記ボルテージフ
ォロア出力回路のスルーレートを切り替えるスルーレー
ト制御回路を有することを特徴とする。 (4)本発明の液晶表示装置の駆動装置は、上記(3)
項において、前記スルーレート制御回路は、前記kビッ
トのデータ信号のうち上位xビットのデータ信号が供給
されることを特徴とする。 (5)本発明の液晶表示装置の駆動装置は、上記(3)
項において、前記スルーレート制御回路は、前記データ
線に対応して、論理処理部を有することを特徴とする。 (6)本発明の液晶表示装置の駆動装置は、上記(3)
項において、前記ボルテージフォロア出力回路は、前記
データ線に対応して、ボルテージフォロア接続の演算増
幅器を有し、この演算増幅器の差動段に含まれ、バイア
ス回路のトランジスタとミラー接続されるトランジスタ
のミラー比が、前記スルーレート制御回路により切り替
えられることを特徴とする。 (7)本発明の液晶表示装置の駆動装置は、液晶パネル
のデータ線に対応してシリアル/パラレル変換されたk
ビットのデータ信号をラッチ信号の立ち上がりエッジで
出力する第1ラッチと、第1ラッチから出力されたkビ
ットのデータ信号を2のk乗階調数の階調電圧のうちの
1つの階調電圧に変換し、コモン電圧に対して正極性と
負極性で交互に出力するD/Aコンバータと、 D/A
コンバータからの出力を駆動能力を上げて前記データ線
に出力するボルテージフォロア出力回路と、前記第1ラ
ッチから出力されたkビットのデータ信号のうち上位x
ビットのデータ信号をラッチ信号の立ちあがりエッジで
出力する第2ラッチと、前記上位xビットのデータ信号
について、前記第1ラッチから出力されたn+1番目の
走査に対応するデータ信号と、前記第2ラッチから出力
されたn番目の走査に対応するデータ信号とを論理処理
し、この結果に応じて、前記n+1番目の走査時に、前
記ボルテージフォロア出力回路のスルーレートを切り替
えるスルーレート制御回路とを具備した、2のk乗階調
表示するアクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装
置の駆動装置である。
平ドライバIC210としての一実施例のドット反転駆
動の水平ドライバIC30について、データ線384本
分の駆動能力を有するものとして、図1乃至図4を参照
して説明する。水平ドライバIC30は、データ線38
4本分に対応するk=6ビットのデータ信号を供給する
ことにより、各データ線に対応して2のk乗=64階調
の階調電圧のうち1つの階調電圧が、表1に示すよう
に、選択され、この選択された各階調電圧を384本の
データ線に1走査期間ごとに奇数線と偶数線とで極性が
互い違いとなるようにして出力するもので、主回路とし
てシフトレジスタ31、データレジスタ32、第1ラッ
チ33、レベルシフタ34、D/Aコンバータ35、ボ
ルテージフォロア出力回路36、第2ラッチ39および
スルーレート制御回路40を有している。
ト双方向性でシフト方向切換え信号R/Lにより右シフ
ト・スタートパルス入出力STHRまたは左シフト・ス
タートパルス入出力STHLが選択され、クロック信号
CLKのエッジでスタートパルスSTHRまたはSTH
Lの“H”レベルを読込み、データ取込み用の制御信号
C1、C2、…、C64を順次生成し、データレジスタ
32に出力する。データレジスタ32は、シフトレジス
タ31の制御信号C1、C2、…、C64に基づき、6
ビット×6ドット(RGB×2)の36ビット幅で供給
される6ビット×データ線384本分のデータ信号を取
込み、第1ラッチ33は、ラッチ信号STBの立ち上が
りエッジで、データレジスタ32に取込まれた6ビット
×データ線384本分のデータ信号をレベルシフタ34
に、および上記データ信号のうち上位xビット、例え
ば、上位2ビット×データ線384本分のデータ信号を
第2ラッチ39とスルーレート制御回路40とに1走査
期間ごとに一括出力する。第2ラッチ39は、第1ラッ
チ33から1つ前のラッチ信号STBの立ち上がりエッ
ジで出力された上位2ビット×データ線384本分のデ
ータ信号をラッチ信号STBの立ち上がりエッジで、1
つ前の走査に対応するデータ信号として、スルーレート
制御回路40に1走査期間ごとに一括出力する。スルー
レート制御回路40は、第2ラッチ39を介して供給さ
れた1つ前の走査に対応するデータ信号と、第1ラッチ
33から直接供給された走査に対応するデータ信号とを
論理処理して1ビットのスルーレート制御信号をレベル
シフタ34に出力する。レベルシフタ34は、第1ラッ
チ33からの6ビットデータ信号、およびスルーレート
制御回路40からのスルーレート制御信号の電圧レベル
を高めて、6ビットデータ信号をD/Aコンバータ35
に、およびスルーレート制御信号をボルテージフォロア
出力回路36に1走査期間ごとに出力する。ボルテージ
フォロア出力回路36は、スルーレート制御信号に基づ
き内部に含まれる384個の演算増幅器37のスルーレ
ートが制御される。D/Aコンバータ35は、384個
の各出力に対応する6ビットデータ信号に基づき、γ補
正電源入力により内部の階調電圧発生回路で生成された
64階調の正極性および負極性階調電圧のうち1つを選
択してスルーレートが制御されたボルテージフォロア出
力回路36で駆動能力を高めて384本の各データ線に
駆動電圧として奇数線と偶数線とで極性が互い違いにな
るようにして1走査期間ごとに交互に出力する。
ように、データ線384本に対応して、384個の論理
処理部41を有している。各論理処理部41は、表2に
真理値表を示すように、例えば、n番目の走査に対応す
る上位2ビットのデータ信号D5(n), D4(n)と、n+
1番目の走査に対応する上位2ビットのデータ信号D5
(n+1), D4(n+1)の少なくともどちらか一方のデータ信
号が“11”のとき、“H”レベルの信号を出力して、
演算増幅器37のスルーレートを速くするために、図2
に示すように、n番目の走査に対応する上位2ビットの
データ信号D5(n), D4(n)の論理積を出力するAND
回路42と、第1ラッチ33から直接供給されたn+1
番目の走査に対応する上位2ビットのデータ信号D5(n
+1), D4(n+1)の論理積を出力するAND回路43と、
AND回路42,43の出力の論理和を出力するOR回
路44とで構成する。
動段48と出力段49とを有している。差動段48は、
演算増幅器37内にバイアス電流を流すために、図示し
ないバイアス回路内のトランジスタとミラー接続される
並列接続のPチャネルMOSトランジスタQ11,Q1
2および並列接続のNチャネルMOSトランジスタQ2
1,Q22と、MOSトランジスタQ11を電源電位V
DDに接続するためのPチャネルMOSトランジスタQ5
と、MOSトランジスタQ21を接地電位に接続するた
めのNチャネルMOSトランジスタQ6と、トランジス
タQ11をバイアス入力BPに接続するためのトランス
ファゲートTG1と、トランジスタQ21をバイアス入
力BNに接続するためのトランスファゲートTG2と、
トランスファゲートTG1のPチャネル側ゲートにレベ
ルシフト回路34からのスルーレート制御信号を反転し
て供給するためのインバータINV1と、トランスファ
ゲートTG2のPチャネル側ゲートおよびMOSトラン
ジスタQ6のゲートにレベルシフト回路34からのスル
ーレート制御信号を反転して供給するためのインバータ
INV2とを含んでいる。出力段39は、立ち上がり波
形と立ち下がり波形を出力するためのPチャネルMOS
トランジスタQ3とNチャネルMOSトランジスタQ4
とを含んでいる。
する。シフトレジスタ31において、シフト方向切換え
信号R/Lにより、例えば、右シフト・スタートパルス
入出力STHRが選択されている。
ジスタ32へのデータ信号の取込みについて説明する。
シフトレジスタ31は、クロック信号CLKのエッジで
スタートパルスSTHRの“H”レベルを読込み、デー
タ取込み用の制御信号C1,C2,…,C64をデータ
レジスタ32に順次出力する。データレジスタ32は、
シフトレジスタ31の制御信号C1,C2,…,C64
により6ビット×6ドット(RGB×2)の36ビット
幅で6ビット×データ線384本分のn番目の走査に対
応するデータ信号D5(n),D4(n),…,D0(n)を取
込む。
タ32へのデータ信号の取込み、および第2ラッチ39
へのデータ信号の供給について説明する。第1ラッチ3
3は、ラッチ信号STBの立ち上がりエッジで、データ
レジスタ32に取込まれたn番目の走査に対応する6ビ
ット×データ線384本分のデータ信号D5(n),D4
(n),…,D0(n)のうち上位2ビット×データ線384
本分のデータ信号D5(n),D4(n)を第2ラッチ39に
出力する。データレジスタ32は、n−1番目の走査期
間のときと同様に、6ビット×データ線384本分のn
+1番目の走査に対応するデータ信号D5(n+1),D4
(n+1),…,D0(n+1)を取込む。
ジフォロア出力回路36からの駆動電圧の出力について
説明する。第2ラッチ39は、ラッチ信号STBの立ち
上がりエッジで、第1ラッチ33から出力されたn番目
の走査に対応する2ビット×データ線384本分のデー
タ信号D5(n),D4(n)をスルーレート制御回路40に
出力する。第1ラッチ33は、ラッチ信号STBの立ち
上がりエッジで、データレジスタ32に取込まれたn+
1番目の走査に対応する6ビット×データ線384本分
のデータ信号D5(n+1),D4(n+1),…,D0(n+1)を
レベルシフタ34に、および6ビット×データ線384
本分のデータ信号のうち上位2ビット×データ線384
本分のデータ信号D5(n+1),D4(n+1)を第2ラッチ3
9とスルーレート制御回路40とに出力する。
39を介して供給されたn番目の走査に対応する2ビッ
ト×データ線384本分のデータ信号D5(n),D4(n)
と、第1ラッチ33から直接供給されたn+1番目の走
査に対応する2ビット×データ線384本分のデータ信
号D5(n+1),D4(n+1)とを内部の384個の論理処理
部41に含まれるAND回路42,43およびOR回路
43で論理処理して1ビットのスルーレート制御信号を
レベルシフタ34に出力する。スルーレート制御信号
は、表2に示すように、n番目の走査に対応する上位2
ビットのデータ信号D5(n), D4(n)、n+1番目の走
査に対応する上位2ビットのデータ信号D5(n+1), D
4(n+1)のうち、少なくともどちらか一方のデータ信号
が“11”のとき、 “H”レベルとなり、どちらのデ
ータ信号も“11”でないとき、“L”レベルとなる。
の6ビットデータ信号、およびスルーレート制御回路4
0からのスルーレート制御信号の電圧レベルを高めて、
6ビットデータ信号をD/Aコンバータ35およびスル
ーレート制御信号をボルテージフォロア出力回路36に
出力する。
ーレート制御信号に基づき内部に含まれる384個の演
算増幅器37のスルーレートが次のように制御される。
スルーレート制御信号が“H”レベルの場合、演算増幅
器37の差動段48に含まれるトランスファゲートTG
1,TG2がオン制御されるとともにトランジスタQ
5,Q6がオフ制御されて、トランジスタQ12,Q2
2とともにトランジスタQ11,Q21もミラー接続さ
れミラー比が大きくなり、出力段49に含まれるトラン
ジスタQ3,Q4は高駆動に制御される。スルーレート
制御信号が“L”レベルの場合、演算増幅器37の差動
段48に含まれるトランスファゲートTG1,TG2が
オフ制御されるとともに、トランジスタQ5,Q6がオ
ン制御されて、トランジスタQ11,Q21はミラー接
続されず、トランジスタQ12,Q22のみのミラー接
続となりミラー比が小さくなり、出力段49に含まれる
トランジスタQ3,Q4は低駆動に制御される。
力に対応する6ビットデータ信号に基づき、γ補正電源
入力により内部の階調電圧発生回路で生成された64階
調の正極性および負極性階調電圧のうち1つを選択して
スルーレートが制御されたボルテージフォロア出力回路
36で駆動能力を高めて384本の各データ線に駆動電
圧としてn番目の走査とは反対極性で出力する。
ら正電圧と負電圧とを交互に出力するときの正電圧と負
電圧との電圧差が大きい場合と小さい場合について、具
体例で説明する。先ず、正電圧と負電圧との電圧差が大
きい場合として、演算増幅器37からn番目の走査時に
正極性階調電圧VP64を出力し、n+1番目の走査時
に負極性階調電圧VN64を出力する場合について説明
する。表1から、n番目の走査時の正極性階調電圧VP
64に対応する6ビットのデータ信号D5(n),D4
(n),…,D0(n)の上位2ビットのデータ信号D5
(n),D4(n)は、D5(n)=“1”, D4(n)=“1”で
あり、n+1番目の走査時の負極性階調電圧VN64に
対応する6ビットのデータ信号D5(n+1),D4(n+1),
…,D0(n+1)の上位2ビットのデータ信号D5(n+1),
D4(n+1)は、D5(n+1)=“1”, D4(n+1)=“1”
である。スルーレート制御回路40は、n+1番目の走
査時に、これらのデータ信号が供給されると、表2に示
すように、“H”レベルのスルーレート制御信号TRを
演算増幅器37に出力する。演算増幅器37は、n+1
番目の走査時に、“H”レベルのスルーレート制御信号
TRが供給されると、差動段48に含まれる、トランジ
スタQ12,Q22とともにトランジスタQ11,Q2
1もミラー接続されミラー比が大きくなってバイアス電
流が大きくなり、スルーレートが高駆動に制御される。
場合として、演算増幅器37からn番目の走査時に正極
性階調電圧VP16を出力し、n+1番目の走査時に負
極性階調電圧VN16を出力する場合について説明す
る。表1から、n番目の走査時の正極性階調電圧VP1
6に対応する6ビットのデータ信号の上位2ビットのデ
ータ信号は、D5(n)=“0”, D4(n)=“0”であ
り、n+1番目の走査時の負極性階調電圧VN16に対
応する6ビットのデータ信号の上位2ビットのデータ信
号は、D5(n+1)=“0”, D4(n+1)=“0”である。
スルーレート制御回路40は、n+1番目の走査時に、
これらのデータ信号が供給されると、表2に示すよう
に、“L”レベルのスルーレート制御信号TRを演算増
幅器37に出力する。演算増幅器37は、n+1番目の
走査時に、“L”レベルのスルーレート制御信号TRが
供給されると、差動段48に含まれるトランジスタQ1
1,Q21はミラー接続されず、トランジスタQ12,
Q22のみミラー接続されミラー比が小さくなってバイ
アス電流が小さくなり、スルーレートが低駆動に制御さ
れる。
と負電圧とを交互に出力するとき、正電圧と負電圧との
電圧差が大きい場合は、スルーレート制御回路40から
“H”レベルのスルーレート制御信号TRを出力して、
演算増幅器37のスルーレートを高駆動に制御するのに
対して、正電圧と負電圧との電圧差が小さい場合は、ス
ルーレート制御回路40から“L”レベルのスルーレー
ト制御信号TRを出力して、演算増幅器37のスルーレ
ートを低駆動に制御するようにしているので、正電圧と
負電圧との電圧差が小さい場合のバイアス電流は、正電
圧と負電圧との電圧差が大きい場合より小さくて済み、
演算増幅器37の消費電流を低くすることができる。ま
た、正電圧と負電圧との電圧差が小さい場合に演算増幅
器37のスルーレートを高駆動に制御すると、リンギン
グを発生させる虞があるが、この場合、演算増幅器37
のスルーレートを低駆動に制御するようにしているの
で、リンギングの発生を防止できる。
幅器37の替わりに演算増幅器57を用いた場合につい
て説明する。演算増幅器57は、図4に示すように、差
動段58と出力段59とを有している。差動段58は、
演算増幅器57内にバイアス電流を流すために、図示し
ないバイアス回路内のトランジスタとミラー接続される
PチャネルMOSトランジスタQ1およびNチャネルM
OSトランジスタQ2を含んでいる。出力段59は、立
ち上がり波形と立ち下がり波形を出力するための並列接
続のPチャネルMOSトランジスタQ31,Q32およ
び並列接続のNチャネルMOSトランジスタQ41,4
2と、MOSトランジスタQ31を電源電位VDDに接続
するためのPチャネルMOSトランジスタQ5と、MO
SトランジスタQ41を接地電位に接続するためのNチ
ャネルMOSトランジスタQ6と、トランジスタQ31
を差動段58の出力に接続するためのトランスファゲー
トTG1と、トランジスタQ41を差動段58の出力に
接続するためのトランスファゲートTG2と、トランス
ファゲートTG1のPチャネル側ゲートにレベルシフト
回路34からのスルーレート制御信号TRを反転して供
給するためのインバータINV1と、トランスファゲー
トTG2のPチャネル側ゲートおよびMOSトランジス
タQ6のゲートにレベルシフト回路34からのスルーレ
ート制御信号TRを反転して供給するためのインバータ
INV2とを含んでいる。
に制御される。スルーレート制御信号TRが“H”レベ
ルの場合、演算増幅器57の出力段59に含まれるトラ
ンスファゲートTG1,TG2がオン制御されるととも
にトランジスタQ5,Q6がオフ制御されて、トランジ
スタQ32,Q42とともにトランジスタQ31,Q4
1も駆動可能となり、高駆動に制御される。スルーレー
ト制御信号TRが“L”レベルの場合、演算増幅器57
の出力段59に含まれるトランスファゲートTG1,T
G2がオフ制御されるとともに、トランジスタQ5,Q
6がオン制御されて、トランジスタQ31,Q41はオ
フ制御され、トランジスタQ32,Q42のみ駆動可能
であり、低駆動に制御される。
電圧差が小さい場合と大きい場合とでバイアス電流の切
替えはなく、従って、正電圧と負電圧との電圧差が小さ
い場合でも演算増幅器37の消費電流を低くすることが
できない。しかし、正電圧と負電圧との電圧差が小さい
場合、演算増幅57のスルーレートを低駆動に制御する
ようにしているので、演算増幅37と同様に、リンギン
グの発生を防止できる。
出力回路36に配置される演算増幅器を立ち上がりおよ
び立ち下がり用の両方を兼ねて配置される1アンプ方式
の演算増幅器37,57で説明したが、データ線384
本のN番目(N=1,3,…,383)と(N+1)番
目を1組として、N番目と(N+1)番目とに互い違い
に接続される立ち上がり専用演算増幅器および立ち下が
り専用演算増幅器の2アンプ方式の演算増幅器であって
もよい。
置から各データ線に正電圧と負電圧とを交互に出力する
とき、正電圧と負電圧との電圧差に応じて、ボルテージ
フォロア出力回路のスルーレートを切り替え可能にして
いるので、正電圧と負電圧との電圧差が大きい場合は、
ボルテージフォロア出力回路のスルーレートを高駆動に
制御するのに対して、正電圧と負電圧との電圧差が小さ
い場合は、ボルテージフォロア出力回路のスルーレート
を低駆動に制御するようにした場合、リンギングを防止
できる。また、正電圧と負電圧との電圧差が小さい場
合、ボルテージフォロア出力回路に含まれる演算増幅器
の差動段でのバイアス電流を電圧差が大きい場合より小
さくして、ボルテージフォロア出力回路のスルーレート
を低駆動に制御する場合は、ボルテージフォロア出力回
路の消費電流を低くすることができる。
概略構成を示すブロック図。
レート制御回路の回路図。
例の演算増幅器の要部回路図。
施例の演算増幅器の要部回路図。
ロック図。
幅器の要部回路図。
Claims (7)
- 【請求項1】液晶パネルの走査線の線順次の走査ごと
に、液晶パネルのデータ線に対応するkビットのデータ
信号を、D/Aコンバータにより2のk乗階調数の階調
電圧のうちの所望の階調電圧に、コモン電圧に対して正
極性および負極性を交互にして変換し、ボルテージフォ
ロア出力回路により駆動能力を上げて、前記データ線に
出力することにより、2のk乗階調表示するアクティブ
マトリックス駆動方式の液晶表示装置の駆動方法におい
て、 n番目の走査に対応する前記データ信号とn+1番目の
走査に対応するデータ信号とを論理処理し、この結果に
応じて、前記n+1番目の走査時の前記ボルテージフォ
ロア出力回路のスルーレートを切り替えることを特徴と
する液晶表示装置の駆動方法。 - 【請求項2】前記論理処理が、前記kビットの上位xビ
ットで行われることを特徴とする請求項1記載の液晶表
示装置の駆動方法。 - 【請求項3】液晶パネルの走査線の線順次の走査ごと
に、液晶パネルのデータ線に対応して、kビットのデー
タ信号を2のk乗階調数の階調電圧のうちの1つの階調
電圧に変換し、コモン電圧に対して正極性と負極性で交
互に出力するD/Aコンバータと、この変換された階調
電圧を駆動能力を上げて前記データ線に出力するボルテ
ージフォロア出力回路とを具備して、2のk乗階調表示
するアクティブマトリックス駆動方式の液晶表示装置の
駆動装置において、 前記データ信号のうちn番目の走査に対応するデータ信
号とn+1番目の走査に対応するデータ信号とを供給す
ることにより、前記n+1番目の走査時に、前記ボルテ
ージフォロア出力回路のスルーレートを切り替えるスル
ーレート制御回路を有することを特徴とする液晶表示装
置の駆動装置。 - 【請求項4】前記スルーレート制御回路は、前記kビッ
トのデータ信号のうち上位xビットのデータ信号が供給
されることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置の
駆動装置。 - 【請求項5】前記スルーレート制御回路は、前記データ
線に対応して、論理処理部を有することを特徴とする請
求項3記載の液晶表示装置の駆動装置。 - 【請求項6】前記ボルテージフォロア出力回路は、前記
データ線に対応して、ボルテージフォロア接続の演算増
幅器を有し、この演算増幅器の差動段に含まれ、バイア
ス回路のトランジスタとミラー接続されるトランジスタ
のミラー比が、前記スルーレート制御回路により切り替
えられることを特徴とする請求項3記載の液晶表示装置
の駆動装置。 - 【請求項7】液晶パネルのデータ線に対応してシリアル
/パラレル変換されたkビットのデータ信号をラッチ信
号の立ち上がりエッジで出力する第1ラッチと、 第1ラッチから出力されたkビットのデータ信号を2の
k乗階調数の階調電圧のうちの1つの階調電圧に変換
し、コモン電圧に対して正極性と負極性で交互に出力す
るD/Aコンバータと、 D/Aコンバータからの出力を駆動能力を上げて前記デ
ータ線に出力するボルテージフォロア出力回路と、 前記第1ラッチから出力されたkビットのデータ信号の
うち上位xビットのデータ信号をラッチ信号の立ちあが
りエッジで出力する第2ラッチと、 前記上位xビットのデータ信号について、前記第1ラッ
チから出力されたn+1番目の走査に対応するデータ信
号と、前記第2ラッチから出力されたn番目の走査に対
応するデータ信号とを論理処理し、この結果に応じて、
前記n+1番目の走査時に、前記ボルテージフォロア出
力回路のスルーレートを切り替えるスルーレート制御回
路とを具備した、2のk乗階調表示するアクティブマト
リックス駆動方式の液晶表示装置の駆動装置。
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