JP2001342142A - 泌尿器系疾患予防治療用組成物 - Google Patents
泌尿器系疾患予防治療用組成物Info
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- JP2001342142A JP2001342142A JP2000164123A JP2000164123A JP2001342142A JP 2001342142 A JP2001342142 A JP 2001342142A JP 2000164123 A JP2000164123 A JP 2000164123A JP 2000164123 A JP2000164123 A JP 2000164123A JP 2001342142 A JP2001342142 A JP 2001342142A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 (A)クランベリー又はその抽出物及び
(B)カボチャ種子又はその抽出物を含有する泌尿器系
疾患予防治療用組成物。 【効果】 本発明組成物は、尿路感染症及び前立腺肥大
症に由来する排尿異常や尿失禁に対する改善作用に優れ
るだけでなく、胃もたれ等の副作用が軽減し、かつ服用
感が良好である。
(B)カボチャ種子又はその抽出物を含有する泌尿器系
疾患予防治療用組成物。 【効果】 本発明組成物は、尿路感染症及び前立腺肥大
症に由来する排尿異常や尿失禁に対する改善作用に優れ
るだけでなく、胃もたれ等の副作用が軽減し、かつ服用
感が良好である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排尿異常や尿失禁
等の泌尿器系疾患を予防及び治療するための組成物に関
する。
等の泌尿器系疾患を予防及び治療するための組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】女性は泌尿器の構造上膀胱炎等の尿路感
染症にかかりやすいことが知られている。その割合は2
人に1人とも言われる。本疾患の症状には頻尿、排尿
痛、尿の混濁などが挙げられ、特に頻尿は夜中に度々起
きねばならないなど患者にとってはつらい症状である。
また尿失禁も女性で多く見られ、40才以上の女性では
実に2人に1人の割合で発生するとも言われている、尿
失禁は生活の質(QOL)を著しく低下させるものであ
り、中でも下着が汚れたり、それによる臭いは切実な問
題といえる。更には漏れた尿がもととなって細菌感染を
おこすこともあり注意が必要である。一方、前立腺肥大
症は中年以降の男性に多く見られる疾患で、肥大した前
立腺が尿道を狭窄するので尿の出が悪くなるのが特徴で
ある。
染症にかかりやすいことが知られている。その割合は2
人に1人とも言われる。本疾患の症状には頻尿、排尿
痛、尿の混濁などが挙げられ、特に頻尿は夜中に度々起
きねばならないなど患者にとってはつらい症状である。
また尿失禁も女性で多く見られ、40才以上の女性では
実に2人に1人の割合で発生するとも言われている、尿
失禁は生活の質(QOL)を著しく低下させるものであ
り、中でも下着が汚れたり、それによる臭いは切実な問
題といえる。更には漏れた尿がもととなって細菌感染を
おこすこともあり注意が必要である。一方、前立腺肥大
症は中年以降の男性に多く見られる疾患で、肥大した前
立腺が尿道を狭窄するので尿の出が悪くなるのが特徴で
ある。
【0003】このような、尿路感染症、前立腺肥大症や
尿失禁、頻尿、排尿困難等の排尿異常の疾患は他の疾患
に比べ、医療機関を受診しにくいことが多い。しかしこ
れらの疾患は直ちに生命に関わるということではないも
のの、日常生活のQOLを大きく損ねてしまうことが問
題である。結局のところ症状はあっても受診が恥ずかし
いなどの要因により、我慢して生活を続ける人が多い。
こうした背景から、医療機関を訪れるほどでもない軽度
の患者にとっては、手軽に摂取でき、これら疾患を未然
に予防する、又は症状を緩和しQOLを高めることので
きる製剤が望まれている。
尿失禁、頻尿、排尿困難等の排尿異常の疾患は他の疾患
に比べ、医療機関を受診しにくいことが多い。しかしこ
れらの疾患は直ちに生命に関わるということではないも
のの、日常生活のQOLを大きく損ねてしまうことが問
題である。結局のところ症状はあっても受診が恥ずかし
いなどの要因により、我慢して生活を続ける人が多い。
こうした背景から、医療機関を訪れるほどでもない軽度
の患者にとっては、手軽に摂取でき、これら疾患を未然
に予防する、又は症状を緩和しQOLを高めることので
きる製剤が望まれている。
【0004】また、このように手軽に摂取できる医薬品
や健康食品の場合、味や服用感が悪かったり、副作用が
あると摂取が継続できないことから、服用し易すさは、
極めて重要である。
や健康食品の場合、味や服用感が悪かったり、副作用が
あると摂取が継続できないことから、服用し易すさは、
極めて重要である。
【0005】ところで、クランベリーエキスは、尿路感
染症に有効であることが知られているが、その効果は十
分でない。またカボチャ種子は前立腺肥大を改善する作
用を有することが知られているが、味が悪く、また胃も
たれ等の副作用をおこし、長期間服用し難いという問題
があった。
染症に有効であることが知られているが、その効果は十
分でない。またカボチャ種子は前立腺肥大を改善する作
用を有することが知られているが、味が悪く、また胃も
たれ等の副作用をおこし、長期間服用し難いという問題
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、尿路感染症や前立腺肥大症による尿失禁、頻尿、排
尿困難等の排尿異常に対して有効で、かつ副作用がな
く、服用し易い組成物を提供することにある。
は、尿路感染症や前立腺肥大症による尿失禁、頻尿、排
尿困難等の排尿異常に対して有効で、かつ副作用がな
く、服用し易い組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、前
記課題を解決すべく種々検討してきたところ、クランベ
リー又はその抽出物とカボチャ種子又はその抽出物を組
み合せて用いると、尿路感染症及び前立腺肥大症に由来
する排尿異常や尿失禁に対する改善作用が増強されるだ
けでなく、全く意外にもカボチャ種子抽出物の副作用で
ある胃もたれがなくなり、かつ味が改善されることによ
り服用感が良くなることを見出し、本発明を完成するに
至った。
記課題を解決すべく種々検討してきたところ、クランベ
リー又はその抽出物とカボチャ種子又はその抽出物を組
み合せて用いると、尿路感染症及び前立腺肥大症に由来
する排尿異常や尿失禁に対する改善作用が増強されるだ
けでなく、全く意外にもカボチャ種子抽出物の副作用で
ある胃もたれがなくなり、かつ味が改善されることによ
り服用感が良くなることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)クランベリー
又はその抽出物及び(B)カボチャ種子又はその抽出物
を含有する泌尿器系疾患予防治療用組成物を提供するも
のである。
又はその抽出物及び(B)カボチャ種子又はその抽出物
を含有する泌尿器系疾患予防治療用組成物を提供するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるクランベリー
(Vaccinium macrocarpon Ait.)は、ツルコケモモ属の植
物であり、果実部分を使用するのが好ましい。クランベ
リーの抽出物としては、果実の抽出物が好ましく、特に
果実の水、アルコール(好ましくはエタノール)、グリ
コール、グリセリン等の極性溶媒による抽出物が好まし
い。これらのうち、クランベリー果実の果汁又は当該果
汁を必要に応じて濃縮してスプレードライ法などにより
乾燥したもの(果汁乾燥物)等がカボチャ種子抽出物と
併用したときの服用感改善効果、副作用軽減効果の点か
ら、特に好ましい。
(Vaccinium macrocarpon Ait.)は、ツルコケモモ属の植
物であり、果実部分を使用するのが好ましい。クランベ
リーの抽出物としては、果実の抽出物が好ましく、特に
果実の水、アルコール(好ましくはエタノール)、グリ
コール、グリセリン等の極性溶媒による抽出物が好まし
い。これらのうち、クランベリー果実の果汁又は当該果
汁を必要に応じて濃縮してスプレードライ法などにより
乾燥したもの(果汁乾燥物)等がカボチャ種子抽出物と
併用したときの服用感改善効果、副作用軽減効果の点か
ら、特に好ましい。
【0010】カボチャ種子としては、ペポカボチャ又は
セイヨウカボチャの種子が好ましい。カボチャ種子の抽
出物としては、カボチャ種子から水、アルコール(好ま
しくはエタノール)、グリコール、グリセリン等の極性
溶媒による抽出物、あるいは超臨界条件下での二酸化炭
素による抽出物が好ましい。これらのうち、カボチャ種
子のアルコール抽出物又は超臨界条件下での二酸化炭素
抽出物が特に好ましい。
セイヨウカボチャの種子が好ましい。カボチャ種子の抽
出物としては、カボチャ種子から水、アルコール(好ま
しくはエタノール)、グリコール、グリセリン等の極性
溶媒による抽出物、あるいは超臨界条件下での二酸化炭
素による抽出物が好ましい。これらのうち、カボチャ種
子のアルコール抽出物又は超臨界条件下での二酸化炭素
抽出物が特に好ましい。
【0011】本発明組成物においては、(A)クランベ
リー又はその抽出物と(B)カボチャ種子又はその抽出
物を、乾燥物換算の重量比((A):(B))で1:2
0〜500:1、更に1:10〜100:1、特に1:
10〜50:1の範囲で配合するのが、泌尿器系疾患治
療効果、副作用軽減効果及び服用改善効果の点から好ま
しい。
リー又はその抽出物と(B)カボチャ種子又はその抽出
物を、乾燥物換算の重量比((A):(B))で1:2
0〜500:1、更に1:10〜100:1、特に1:
10〜50:1の範囲で配合するのが、泌尿器系疾患治
療効果、副作用軽減効果及び服用改善効果の点から好ま
しい。
【0012】また(A)クランベリー又はその抽出物
は、本発明組成物中に乾燥物換算で、成人1日服用量と
して50〜10000mg、特に100〜5000mg配合
するのが好ましい。(B)カボチャ種子又はその抽出物
は、本発明組成物中に乾燥物換算で成人1日服用量とし
て10〜2000mg、特に30〜1000mg配合するの
が好ましい。
は、本発明組成物中に乾燥物換算で、成人1日服用量と
して50〜10000mg、特に100〜5000mg配合
するのが好ましい。(B)カボチャ種子又はその抽出物
は、本発明組成物中に乾燥物換算で成人1日服用量とし
て10〜2000mg、特に30〜1000mg配合するの
が好ましい。
【0013】また、本発明組成物に(C)ホップ、エキ
ナケア、ウワウルシ、イラクサ、ブラックコホッシュ、
大豆、ドクダミ及びノコギリヤシから選ばれる植物又は
その抽出物を配合すると、泌尿器系疾患に対する治療効
果が更に増強される。これらの植物の抽出物としては、
水、アルコール等による抽出物や超臨界条件下での二酸
化炭素抽出物が好ましい。これらの成分(C)は、乾燥
物換算で成分(A)及び(B)の合計重量に対して0.
01〜10重量倍配合することができる。
ナケア、ウワウルシ、イラクサ、ブラックコホッシュ、
大豆、ドクダミ及びノコギリヤシから選ばれる植物又は
その抽出物を配合すると、泌尿器系疾患に対する治療効
果が更に増強される。これらの植物の抽出物としては、
水、アルコール等による抽出物や超臨界条件下での二酸
化炭素抽出物が好ましい。これらの成分(C)は、乾燥
物換算で成分(A)及び(B)の合計重量に対して0.
01〜10重量倍配合することができる。
【0014】更に本発明組成物には、(D)酸化防止剤
を配合することにより、成分(A)及び(B)の安定化
を図ることができる。当該酸化防止剤としては、例えば
ビタミンC又はそのエステル類、エリソルビン酸又はそ
の塩、ビタミンE、カテキン類、カロチン類、各種植物
抽出物が挙げられる。各種植物抽出物としては、ブドウ
種子抽出物などが挙げられる。これらの(D)酸化防止
剤は、乾燥物換算で、成分(A)及び(B)の合計重量
に対して0.01〜10重量倍配合することができる。
を配合することにより、成分(A)及び(B)の安定化
を図ることができる。当該酸化防止剤としては、例えば
ビタミンC又はそのエステル類、エリソルビン酸又はそ
の塩、ビタミンE、カテキン類、カロチン類、各種植物
抽出物が挙げられる。各種植物抽出物としては、ブドウ
種子抽出物などが挙げられる。これらの(D)酸化防止
剤は、乾燥物換算で、成分(A)及び(B)の合計重量
に対して0.01〜10重量倍配合することができる。
【0015】本発明組成物の投与剤型としては、散剤、
細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等の固形
剤やシロップ剤、ドリンク剤等の液剤を挙げることがで
き、製剤化の際には通常の製剤担体を用いて常法により
製造することができる。
細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤等の固形
剤やシロップ剤、ドリンク剤等の液剤を挙げることがで
き、製剤化の際には通常の製剤担体を用いて常法により
製造することができる。
【0016】すなわち、固形剤を調製する場合は、上記
成分に賦形剤を添加し、更に必要に応じて結合剤、崩壊
剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤を加えた後、常法によ
り散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤
等とすればよい。また、液剤を調製する場合には、例え
ばクランベリージュースにカボチャ種子抽出物を配合し
てもよい。
成分に賦形剤を添加し、更に必要に応じて結合剤、崩壊
剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤を加えた後、常法によ
り散剤、細粒剤、顆粒剤、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤
等とすればよい。また、液剤を調製する場合には、例え
ばクランベリージュースにカボチャ種子抽出物を配合し
てもよい。
【0017】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
【0018】製造例1 クランベリー果汁を減圧濃縮した後、スプレードライに
より粉末化してクランベリーパウダーを得た。クランベ
リーパウダー1gはクランベリージュース約300mLに
相当する。
より粉末化してクランベリーパウダーを得た。クランベ
リーパウダー1gはクランベリージュース約300mLに
相当する。
【0019】製造例2 カボチャ種子を細切し、エタノールを溶媒として還流抽
出した。抽出液を減圧濃縮しカボチャ種子エキスとし
た。カボチャ種子エキス1gは原生薬20gに相当す
る。
出した。抽出液を減圧濃縮しカボチャ種子エキスとし
た。カボチャ種子エキス1gは原生薬20gに相当す
る。
【0020】製造例3 カボチャ種子エキスを細切し、超臨界条件のもとで二酸
化炭素により抽出した。得られたカボチャ種子エキス1
gは原生薬10〜40gに相当する。
化炭素により抽出した。得られたカボチャ種子エキス1
gは原生薬10〜40gに相当する。
【0021】実施例1 以下の処方にて1包1.5gの顆粒剤を試作した。 クランベリーパウダー(製造例1) 1000g カボチャ種子エキス(製造例2) 80g トウモロコシデンプン 640g 乳糖 1280g 計 3000g
【0022】実施例2 以下の処方にて1包1.5gの顆粒剤を試作した。 クランベリーパウダー(製造例1) 1000g カボチャ種子エキス(製造例2) 80g ビタミンC 500g トウモロコシデンプン 470g 乳糖 950g 計 3000g
【0023】実施例3 以下の処方にて1錠280mgの錠剤を試作した。 クランベリーパウダー(製造例1) 1000g カボチャ種子エキス(製造例2) 80g 結晶セルロース 300g 乳糖 270g ショ糖脂肪酸エステル 30g 計 1680g
【0024】実施例4 以下の処方にて1錠300mgの錠剤を試作した。 クランベリーパウダー(製造例1) 1000g カボチャ種子エキス(製造例2) 80g ホップ乾燥エキス 20g イラクサ乾燥エキス 80g 乳酸カルシウム 100g 結晶セルロース 590g 乳糖 500g ショ糖脂肪酸エステル 30g 計 2400g
【0025】試験例1 クランベリーパウダー(製造例1)とカボチャ種子エキ
ス(製造例2)を配合した顆粒(a)及び対照としてク
ランベリーパウダーのみを配合の顆粒(b)、カボチャ
種子エキスのみを配合の顆粒(c)を表1の処方に従っ
て試作した。尿失禁の経験がある年齢40才〜65才の
中高年女性15人を3群に分け、(a)、(b)、
(c)の各顆粒を1回1.5g1日2回、3週間にわた
り服用してもらった。試験開始前と試験開始後に尿のpH
及び尿中の細菌について調査した。また尿失禁、頻尿の
改善度合いについてアンケートを実施した。結果を表1
〜5に示す。
ス(製造例2)を配合した顆粒(a)及び対照としてク
ランベリーパウダーのみを配合の顆粒(b)、カボチャ
種子エキスのみを配合の顆粒(c)を表1の処方に従っ
て試作した。尿失禁の経験がある年齢40才〜65才の
中高年女性15人を3群に分け、(a)、(b)、
(c)の各顆粒を1回1.5g1日2回、3週間にわた
り服用してもらった。試験開始前と試験開始後に尿のpH
及び尿中の細菌について調査した。また尿失禁、頻尿の
改善度合いについてアンケートを実施した。結果を表1
〜5に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】表2のとおり顆粒(a)及び顆粒(b)で
は尿のpHの低下が見られた。これにより尿中の細菌が陰
性化しており(表3)、尿路感染症の予防、治療効果が
あることが示唆された。また表4、5より顆粒(a)及
び顆粒(c)は尿失禁や頻尿の改善効果が高いことがわ
かる。本発明品である顆粒(a)は全ての項目にわたっ
て改善効果が見られ、その効果は顆粒(b)、(c)に
比べ明らかに高く、有用性が高いことが確認された。
は尿のpHの低下が見られた。これにより尿中の細菌が陰
性化しており(表3)、尿路感染症の予防、治療効果が
あることが示唆された。また表4、5より顆粒(a)及
び顆粒(c)は尿失禁や頻尿の改善効果が高いことがわ
かる。本発明品である顆粒(a)は全ての項目にわたっ
て改善効果が見られ、その効果は顆粒(b)、(c)に
比べ明らかに高く、有用性が高いことが確認された。
【0032】試験例2 前立腺肥大傾向で排尿困難を自覚する年齢46才〜70
才の男性15人を3群に分け、試験例1で用いた顆粒
(a)、(b)、(c)をそれぞれ1回1.5g1日2
回、3週間にわたり服用してもらった。試験開始前と試
験終了後に尿のpH、尿中の細菌及び尿臭の変化について
調査した。又、排尿困難の改善度合いについてアンケー
トを実施した。結果を表6〜9に示す。
才の男性15人を3群に分け、試験例1で用いた顆粒
(a)、(b)、(c)をそれぞれ1回1.5g1日2
回、3週間にわたり服用してもらった。試験開始前と試
験終了後に尿のpH、尿中の細菌及び尿臭の変化について
調査した。又、排尿困難の改善度合いについてアンケー
トを実施した。結果を表6〜9に示す。
【0033】
【表6】
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】
【表9】
【0037】表6のとおり顆粒(a)及び顆粒(b)で
は尿のpHの低下が見られ、それにともない尿中の細菌も
陰性化が見られた(表7)。よって試験例1同様に尿路
感染症の予防、治療効果があることが示唆された。また
尿のpHの低下に伴い尿臭も以前より改善していることが
わかる(表8)。表9に示した排尿困難に関しては顆粒
(a)及び顆粒(c)で効果が見られた。試験例2にお
いても、本発明品である顆粒(a)は全ての項目にわた
って改善効果が見られ、その効果は顆粒(b)、(c)
に比べ明らかに高く、2成分の配合により有用性が高ま
ることが確認された。
は尿のpHの低下が見られ、それにともない尿中の細菌も
陰性化が見られた(表7)。よって試験例1同様に尿路
感染症の予防、治療効果があることが示唆された。また
尿のpHの低下に伴い尿臭も以前より改善していることが
わかる(表8)。表9に示した排尿困難に関しては顆粒
(a)及び顆粒(c)で効果が見られた。試験例2にお
いても、本発明品である顆粒(a)は全ての項目にわた
って改善効果が見られ、その効果は顆粒(b)、(c)
に比べ明らかに高く、2成分の配合により有用性が高ま
ることが確認された。
【0038】試験例3 試験例で用いた顆粒(a)、(b)、(c)をそれぞれ
1回1.5gを健常人(男5名及び女5名)に服用して
もらい、(1)胃のもたれの有無、(2)服用感(特に
味)についてアンケート調査した。その結果、顆粒
(c)を服用した群では 例に胃もたれが生じたのに
対し、顆粒(a)及び(b)を服用した群では、胃もた
れは全く生じなかった。また、顆粒(c)を服用した群
は全員が味が悪いと答えたのに対し、顆粒(a)及び
(b)を服用した群では服用感が良好であった。この結
果、カボチャ種子エキスには胃もたれの副作用があり、
また味も悪いのに対し、これにクランベリーパウダーを
配合した本発明組成物は、かかる副作用及び服用感が改
善されていることがわかる。
1回1.5gを健常人(男5名及び女5名)に服用して
もらい、(1)胃のもたれの有無、(2)服用感(特に
味)についてアンケート調査した。その結果、顆粒
(c)を服用した群では 例に胃もたれが生じたのに
対し、顆粒(a)及び(b)を服用した群では、胃もた
れは全く生じなかった。また、顆粒(c)を服用した群
は全員が味が悪いと答えたのに対し、顆粒(a)及び
(b)を服用した群では服用感が良好であった。この結
果、カボチャ種子エキスには胃もたれの副作用があり、
また味も悪いのに対し、これにクランベリーパウダーを
配合した本発明組成物は、かかる副作用及び服用感が改
善されていることがわかる。
【0039】
【発明の効果】本発明組成物は、尿路感染症及び前立腺
肥大症に由来する排尿異常や尿失禁に対する改善作用に
優れるだけでなく、胃もたれ等の副作用が軽減し、かつ
服用感が良好である。
肥大症に由来する排尿異常や尿失禁に対する改善作用に
優れるだけでなく、胃もたれ等の副作用が軽減し、かつ
服用感が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23L 1/30 A23L 1/30 B A61K 47/12 A61K 47/12 A61P 13/00 A61P 13/00 13/02 105 13/02 105 13/08 13/08 (72)発明者 花田 郁生 茨城県結城市北南茂呂1075−2 日水製薬 株式会社内 (72)発明者 市川 文雄 茨城県結城市北南茂呂1075−2 日水製薬 株式会社内 Fターム(参考) 4B018 MD58 MD61 ME14 MF01 MF06 4C076 AA31 AA36 BB01 CC17 DD43S DD46 DD67 EE31 EE38 FF51 4C088 AB12 AB19 AB34 AB44 AB47 AB59 AB83 AC04 BA09 BA10 CA05 CA06 CA11 MA07 NA14 ZA81 ZA82 ZC75
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)クランベリー又はその抽出物及び
(B)カボチャ種子又はその抽出物を含有する泌尿器系
疾患予防治療用組成物。 - 【請求項2】 成分(A)がクランベリー果実乾燥物で
あり、成分(B)がカボチャ種子抽出物である請求項1
記載の組成物。 - 【請求項3】 更に(C)ホップ、エキナケア、ウワウ
ルシ、イラクサ、ブラックコホッシュ、大豆、ドクダミ
及びノコギリヤシから選ばれる植物又はその抽出物を含
有するものである請求項1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】 更に(D)酸化防止剤を含有するもので
ある請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項5】 泌尿器系疾患が、尿路感染症又は前立腺
肥大症に由来する排尿異常又は尿失禁である請求項1〜
4のいずれか1項記載の組成物。 - 【請求項6】 医薬又は健康食品である請求項1〜5の
いずれか1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164123A JP2001342142A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 泌尿器系疾患予防治療用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164123A JP2001342142A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | 泌尿器系疾患予防治療用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001342142A true JP2001342142A (ja) | 2001-12-11 |
Family
ID=18667783
Family Applications (1)
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