JP2001231316A - 水田作業車 - Google Patents
水田作業車Info
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Abstract
動側及び伝動遮断側に操作する昇降レバーを備えた水田
作業車において、昇降レバーを下降位置側から作業位置
に一気に操作できないようにする構造を残しながら、昇
降レバーを作業位置から上昇位置に素早く操作できるよ
うに構成する。 【解決手段】 レバーガイド71の横幅を広いものに設
定して、下降位置側から作業位置への昇降レバー29の
操作に干渉する凸部71bを、レバーガイド71の一方
の横側に備え、上昇位置と作業位置とに亘る昇降レバー
29の直線的な操作を許す案内部71cを、レバーガイ
ド71の他方の横側に備える。
Description
型直播機等の水田作業車において、機体に備えられた作
業装置を昇降駆動し、作業装置に動力を伝達する作業ク
ラッチを操作する昇降レバーの構成、及び作業装置の自
動的な昇降駆動の構成に関する。
は、例えば特開平11−313515号公報に開示され
ているように、苗植付装置(作業装置)を昇降駆動し、
且つ植付クラッチ(作業クラッチ)を伝動側及び伝動遮
断側に操作する昇降レバー(前記公報の図3及び図11
中の54)が備えられ、昇降レバーに対してレバーガイ
ド(前記公報の図11中の79)が備えられている。植
付クラッチを伝動遮断側に操作して苗植付装置を上昇さ
せる上昇位置、植付クラッチを伝動遮断側に操作して苗
植付装置の昇降駆動を停止させる中立位置、植付クラッ
チを伝動遮断側に操作して苗植付装置を下降させる下降
位置、及び植付クラッチを伝動側に操作して苗植付装置
が田面から設定高さに維持されるように苗植付装置が昇
降駆動される植付位置(作業位置)を備えて、レバーガ
イドが構成されている。
レバーガイドにおいて、下降位置と植付位置との間の一
方の横側に、円弧状の段部が形成されており、昇降レバ
ーを上昇位置から中立及び下降位置を経由して、植付位
置に一気に操作しようとしても、昇降レバーが段部で止
められるように構成されている。昇降レバーが段部に止
められてから、段部を迂回するようにして昇降レバーを
植付位置に操作する(昇降レバーが植付位置に一気に操
作されると、苗植付装置が田面に達する前に植付クラッ
チが伝動側に操作されて、田面から上方の空中で苗の植
え付けが行われようとして、苗が田面に植え付けられな
い状態の生じることがある)。前記公報の図11に示す
ようにレバーガイドにおいて、下降位置と植付位置との
間の他方の横側に、昇降レバーの操作方向に対して傾斜
した傾斜部が形成されており、昇降レバーを植付位置か
ら傾斜部及び中立位置を経由して、上昇位置に操作でき
るように構成されている。
れたフロート(高さセンサー)(前記公報の図5中の2
1)と、苗植付装置を昇降駆動する油圧シリンダに作動
油を給排操作する制御弁(前記公報の図8中の50)と
が、ワイヤのインナー(前記公報の図5及び図8中の4
3a)を介して接続されている。これにより、昇降レバ
ーを植付位置に操作した状態において、苗植付装置に対
するフロートの変位により、ワイヤのインナーを介して
制御弁が操作され、苗植付装置が田面から設定高さに維
持されるように、油圧シリンダによって苗植付装置が昇
降駆動されて、苗の植え付けが行われる。この場合、ワ
イヤのアウター(前記公報の図8中の43b)の端部を
支持する支持部材(前記公報の図8中67)において、
支持部材の位置をワイヤの方向に沿って変更し、フロー
トの中立状態での姿勢を変更することにより、油圧シリ
ンダによる苗植付装置の昇降駆動の感度が変更できるよ
うに構成されている。
の構造において、作業位置に操作された昇降レバーを上
昇位置に操作する場合、昇降レバーを作業位置から操作
し始めると、昇降レバーが傾斜部に当たることになり、
昇降レバーを傾斜部に沿って斜めに操作し中立位置から
上昇位置に操作すると言う状態になっている。従って、
昇降レバーを作業位置から上昇位置に操作する際、途中
で昇降レバーを斜めに向きを変えて操作すると言うよう
に、昇降レバーをクランク状に操作しなければならな
い。これによって、昇降レバーを作業位置から上昇位置
に素早く操作しようとしても、前述のように昇降レバー
をクランク状に操作しなければならない点により、昇降
レバーを作業位置から上昇位置に素早く操作できないこ
とがある。
業装置に備えられた高さセンサーと制御弁とを、ワイヤ
(インナー又はアウター)により接続した場合、高さセ
ンサーの変位範囲は比較的大きいのに対して、制御弁の
操作ストロークは小さなものとなっている。これによ
り、大きな泥の塊に乗り上げたり大きな凹部に落ち込ん
だりして、高さセンサーが大きく変位すると、高さセン
サーの変位により制御弁が操作ストローク以上に無理に
操作されようとして、制御弁やワイヤ等の破損を招くお
それがある。
クラッチを伝動側及び伝動遮断側に操作する昇降レバー
を備えた水田作業車において、昇降レバーを下降位置か
ら作業位置に一気に操作できないようにする構造を残し
ながら、昇降レバーを作業位置から上昇位置に素早く操
作できるように構成することを目的としており、作業装
置に備えられた高さセンサーと作業装置を昇降駆動する
制御弁とを、ワイヤのインナー又はアウターの一方を介
して接続した水田作業車において、高さセンサーが大き
く変位しても、高さセンサーの変位により制御弁が操作
ストローク以上に無理に操作されようとする状態を防止
することを目的としている。
て、作業クラッチを伝動遮断側に操作して作業装置を上
昇させる上昇位置、作業クラッチを伝動遮断側に操作し
て作業装置の昇降駆動を停止させる中立位置、作業クラ
ッチを伝動遮断側に操作して作業装置を下降させる下降
位置、及び作業クラッチを伝動側に操作して作業装置が
田面から設定高さに維持されるように作業装置が昇降駆
動される作業位置に、昇降レバーを案内するレバーガイ
ドを備えた場合に、請求項1の特徴によると、下降位置
から作業位置への昇降レバーの操作に干渉する凸部がレ
バーガイドの一方の横側に備えられている。これにより
請求項1の特徴によれば、昇降レバーをレバーガイドの
一方の横側に沿わせた状態で、下降位置側から作業位置
に操作しようとすると、昇降レバーがレバーガイドの一
方の横側の凸部に干渉するので、昇降レバーを下降位置
側から作業位置に一気に操作する状態が阻止されるので
あり、この後にレバーガイドの一方の横側の凸部を迂回
するようにして昇降レバーを作業位置に操作する。
位置とに亘る昇降レバーの直線的な操作を許す案内部
が、レバーガイドの他方の横側に備えられている。これ
により請求項1の特徴によれば、昇降レバーを作業位置
から上昇位置に素早く操作する場合、レバーガイドの他
方の横側の案内部に沿って昇降レバーを操作することに
より、昇降レバーを作業位置から上昇位置までクランク
状ではなく直線的に操作することができるのであり、昇
降レバーを作業位置から上昇位置に素早く操作すること
ができる。又、昇降レバーを他方の横側に沿わせた状態
で、下降位置側から作業位置に操作すれば、レバーガイ
ドの他方の横側の案内部に沿って昇降レバーを下降位置
側から作業位置に直線的に操作することができる。
1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、上昇位置、中立位置及び
下降位置のレバーガイドの部分において、昇降レバーを
レバーガイドの一方の横側に付勢する付勢手段が備えら
れている。これにより、請求項1の特徴によると、作業
者が昇降レバーを上昇位置、中立位置及び下降位置に操
作してから手を離せば、付勢手段により昇降レバーがレ
バーガイドの一方の横側に操作されるので、この後に昇
降レバーを作業位置に操作しようとすれば、昇降レバー
がレバーガイドの一方の横側の凸部に干渉し、昇降レバ
ーを下降位置側から作業位置に一気に操作する状態が阻
止される。
して昇降レバーをレバーガイドの他方の横側に操作すれ
ば、前項[I]に記載のように、レバーガイドの他方の
横側の案内部に沿って、昇降レバーを下降位置側から作
業位置に直線的に操作することができる。言い換える
と、付勢手段に抗して意識して昇降レバーをレバーガイ
ドの他方の横側に操作しなければ、レバーガイドの他方
の横側の案内部に沿って、昇降レバーを下降位置側から
作業位置に直線的に操作することができないのであり、
作業者が意識せずに昇降レバーをレバーガイドの他方の
横側に操作しようとすれば、付勢手段からの抵抗が昇降
レバーに掛かるので、作業者は昇降レバーをレバーガイ
ドの他方の横側に操作しようとしたことを認識すること
ができる。
項2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。請求項3の特徴によると、上昇位置、中
立位置及び下降位置のレバーガイドの部分に亘る長さを
備えた板バネにより、昇降レバーをレバーガイドの一方
の横側に付勢するように構成されている。このように板
バネにより、昇降レバーをレバーガイドの一方の横側に
付勢する付勢手段を、簡素に構成することができる。
ーと作業装置を昇降駆動する制御弁とを、ワイヤのイン
ナー又はアウターの一方を介して接続し、作業装置に対
する高さセンサーの変位により、ワイヤのインナー又は
アウターの一方を介して制御弁が操作され、作業装置が
田面から設定高さに維持されるように、油圧アクチュエ
ータによって作業装置が昇降駆動されるように構成され
た水田作業車において、ワイヤのインナー又はアウター
の他方の端部を支持する支持部材、及び支持部材の位置
をワイヤの方向に沿って変更し、高さセンサーの中立状
態での姿勢を変更して、油圧アクチュエータによる作業
装置の昇降駆動の感度を変更する感度変更手段を備えた
場合、請求項4の特徴によれば、制御弁の操作ストロー
クを越える高さセンサーの変位が制御弁に伝達される
と、支持部材をワイヤの方向に沿って変位させて、制御
弁の操作ストロークを越える高さセンサーの変位を吸収
する変位吸収手段が備えられている。
インナーを制御弁に接続し、ワイヤのアウターを支持部
材に支持させたとすると、高さセンサーの変位によりワ
イヤのインナーが変位して、制御弁が操作される状態と
なる(支持部材の位置は感度変更手段によって所定の位
置に設定されている)。この状態で高さセンサーが大き
く変位し、ワイヤのインナーが大きく移動操作されよう
とした場合(高さセンサーの変位により制御弁が操作ス
トローク以上に操作されようとした場合)、先ずワイヤ
のインナーの変位により制御弁が操作されて、制御弁が
操作ストロークまで操作される。次に、制御弁が操作ス
トロークに達してこれ以上に操作できない状態になって
も(ワイヤのインナーがこれ以上変位できない状態にな
っても)、ワイヤのインナーが変位しようとすれば、支
持部材がワイヤのアウターと一緒に変位する。これによ
り、ワイヤのインナーが変位しなくても、ワイヤのアウ
ターが変位することによって、ワイヤのインナーが見掛
け上変位したことになり、ワイヤのインナーの変位(高
さセンサーの変位)が吸収されるので、高さセンサーの
変位により制御弁が操作ストローク以上に無理に操作さ
れようとする状態が避けられる。
さセンサーの大きな変位によりワイヤのインナー又はア
ウターの一方が大きく変位しようとした場合(ワイヤの
インナー又はアウターの一方によって制御弁が操作スト
ローク以上に操作されようとした場合)、ワイヤのイン
ナー又はアウターの他方を支持する支持部材を移動させ
ることによって、ワイヤのインナー又はアウターの一方
の変位(高さセンサーの変位)を吸収するように構成さ
れている。
インナー又はアウターの他方の端部を支持する支持部材
を備え、支持部材の位置をワイヤの方向に沿って変更し
て油圧アクチュエータによる作業装置の昇降駆動の感度
を変更する感度変更手段を備えているので、感度変更手
段や支持部材に少しの改造を施すことにより、前述のよ
うにワイヤのインナー又はアウターの他方を支持する支
持部材を移動させる構成を得ることができ、ワイヤのイ
ンナー又はアウターの一方の変位(高さセンサーの変
位)を吸収する構成(変位吸収手段)を得ることができ
る。
左に操向操作自在な前輪1及び後輪2で支持された機体
に、エンジン3及び運転部4が配置され、運転部4の後
部に施肥装置14が備えられており、機体の後部に平行
4連式のリンク機構5を介して苗植付装置6が昇降自在
に連結され、リンク機構5を昇降駆動する油圧シリンダ
7が備えられて、水田作業車の一例である乗用型田植機
が構成されている。
横フレーム22の左右中央に、フィードケース20が連
結され、リンク機構5の後端下部の前後軸芯P1周り
に、フィードケース20がローリング自在に支持されて
おり、複数の植付伝動ケース9が横フレーム22に後向
きに連結されている。植付伝動ケース9の後部で回転駆
動される回転ケース10、回転ケース10に支持された
一対の植付爪11が備えられ、所定のストロークで往復
横送り駆動される苗のせ台8が備えられており、苗植付
装置6の左右中央下部の1個のセンターフロート12、
苗植付装置6の右側及び左側下部の2個のサイドフロー
ト13が備えられて、苗植付装置6が構成されている。
以上の構成により、苗のせ台8が往復横送り駆動されな
がら、回転ケース10の回転によって、植付爪11が苗
のせ台8の下部から交互に苗を取り出して田面Gに植え
付けるように構成されている。
の後端下部の前後軸芯P1周りに、苗植付装置6が左右
にローリング自在に支持されており、図1に示すように
機体に対して苗植付装置6をローリング操作するモータ
34がリンク機構5の後端上部に備えられ、水平面に対
する苗植付装置6の左右方向の傾斜角度を検出する水平
センサー(図示せず)が、苗植付装置6に備えられてい
る。これにより、機体が左右に傾斜しても、水平センサ
ー(図示せず)の検出値に基づいて、苗植付装置6が水
平面と平行になるように、モータ34によって苗植付装
置6が自動的にローリング操作される自動ローリンング
制御が後述するようにして行われる。
は横長の肥料貯留ホッパー15、肥料貯留ホッパー15
の下部に連結された繰り出し部16を備えて構成され、
センターフロート12及びサイドフロート13に支持さ
れた作溝器17と、繰り出し部16とがホース18によ
って接続されている。これにより、苗の植え付けに伴っ
て作溝器17によって田面Gに溝が形成され、肥料貯留
ホッパー15から繰り出し部16を介して繰り出された
肥料が、ホース18及び作溝器17を介して、田面Gの
溝に供給される。
での走行中に次の植付行程の指標を田面Gに形成する右
及び左のマーカー23が、苗植付装置6の右側及び左側
に備えられており、次に右及び左のマーカー23につい
て説明する。右及び左のマーカー23は、先端を田面G
に突入させる下向きの接地位置(走行に伴って田面Gに
指標を描く状態)、及び先端を田面Gから上昇させた上
向きの格納位置に亘り揺動自在に支持されており、バネ
(図示せず)によって接地位置に付勢されている。
運転部4における運転席19(図1参照)の下側におい
て、横軸芯P5周りに右及び左の操作アーム47が揺動
自在に支持され、右及び左のマーカー23と右及び左の
操作アーム47とが、ワイヤ24で連係されており、図
5(イ)から図5(ロ)及び図6に示すように、苗植付
装置6が大きく上昇駆動されると、リンク機構5のアー
ム5aにより右及び左の操作アーム47が操作され、ワ
イヤ24が引き操作されて、右及び左のマーカー23が
格納位置に操作されるように構成されている。
縦軸芯P6周りに右及び左の保持アーム27が揺動自在
に支持され、右及び左の保持アーム27がバネ28によ
り右及び左の操作アーム47への係合側に付勢されてい
る。図6の紙面上下方向にスライド自在に操作部材76
が支持され、右及び左の保持アーム27に接当する一対
の操作部76aが操作部材76に備えられており、図6
に示す位置に操作部材76を付勢する一対のバネ69が
備えられている。これにより、図5(ロ)及び図6に示
すように、右及び左の操作アーム47に右及び左の保持
アーム27が係合している状態で、操作部材76を図6
の紙面上方又は下方に操作すると、操作部材76の操作
部76aにより右又は左の保持アーム27の係合が解除
操作される。
し、右及び左の操作アーム47が操作されて、右及び左
のマーカー23が格納位置に操作されると、右及び左の
保持アーム27が右及び左の操作アーム47に係合し
て、右及び左の操作アーム47(右及び左のマーカー2
3)が格納位置に保持される。次に、苗植付装置6が田
面Gまで下降しても、右及び左の保持アーム27により
右及び左の操作アーム47(右及び左のマーカー23)
は格納位置に保持されているのであるが、前述のように
右又は左の保持アーム27の係合を解除操作すると、バ
ネ(図示せず)により右又は左のマーカー23が格納位
置から接地位置に操作される。
イドフロート13の支持構造について説明する。図2及
び図3に示すように、横フレーム22の左右両端の支持
板25(図1参照)及び植付伝動ケース9の下部に亘り
横フレーム22と平行に、支持軸30が回転自在に支持
され、支持軸30における植付伝動ケース9の付近の部
分から2本ずつ支持アーム31が延出されており、支持
アーム31の横軸芯P2周りに、センターフロート12
及びサイドフロート13の後部が上下揺動自在に支持さ
れている。
ート12及びサイドフロート13の前部の左右中央部
に、平面視コ字状のリンク部材35が上下揺動自在に支
持されて、横フレーム22の前面に平面視コ字状のリン
ク部材37が上下揺動自在に支持されており、リンク部
材35,37の先端が揺動自在に連結されている。これ
により、リンク機構35,37によってセンターフロー
ト12及びサイドフロート13の前部が左右に振れない
ように案内されながら、センターフロート12及びサイ
ドフロート13が横軸芯P2周りに上下揺動自在に支持
される。
植付深さレバー32が連結されており、植付深さレバー
32により支持軸30及び支持アーム31の角度を変更
し、後述するように横軸芯P2の位置を上下に変更し
て、苗の植付深さを変更するのであり、横フレーム22
に連結されたレバーガイド33に植付深さレバー32を
係合させて固定することによって、苗の植付深さを設定
する。横フレーム22に固定されたブラケット41の横
軸芯P3周りに、平面視コ字状のフレーム43が上下揺
動自在に支持され、植付深さレバー32とフレーム43
とに亘って連係ロッド26が接続されており、植付深さ
レバー32によってフレーム43の姿勢が決まるように
構成されている。
ート12の前部の横軸芯P4周りに正面視コ字状のフレ
ーム40が前後揺動自在に支持され、フレーム43に固
定されたピン44がフレーム40の長孔40aに挿入さ
れて、フレーム40の上部とピン44とに亘ってバネ4
5が架設されており、バネ45によってセンターフロー
ト12が下方側に付勢されている。図3及び図4に示す
ように、ワイヤ21のインナー21aがピン44に接続
され、ワイヤ21のアウター21bがフレーム40に接
続されている。
ーフロート12に対して、機体の上下動等により苗植付
装置6が上下動すると、苗植付装置6に対してセンター
フロート12が横軸芯P2周りに上下揺動する状態とな
って、ワイヤ21のインナー21a(ピン44に接続さ
れている)に対して、ワイヤ21のアウター21bが上
下方向に移動操作される状態となるのであり、ワイヤ2
1のインナー21aの他端が押し引き操作される状態と
なる。
う昇降レバー29の付近の構造について説明する。図1
に示すように、昇降レバー29は運転席19の右横側に
配置されており、図9及び図11に示すように、機体に
固定された支持部材36の横軸芯P7周りに支持軸38
が回転自在に支持され、支持軸38の端部に操作板39
が固定されて、操作板39のブラケット39aの軸芯P
8周りに回転自在に、支持軸42が回転自在に支持さ
れ、支持軸42に昇降レバー29が固定されている。支
持軸38の中間部にアーム50が固定され、機体の固定
部とアーム50とに亘って、伸長側に付勢されたバネシ
リンダ51が接続されて、昇降レバー29が後述する上
昇位置に付勢されている。
持部材36の横軸芯P9周りに支持軸48が回転自在支
持され、支持軸48の端部に天秤アーム49が固定され
ており、天秤アーム49の下端にワイヤ21のインナー
21aが接続されている。天秤アーム49の上端にボル
ト52が回転操作自在に支持され、ボルト52の先端に
ボール53が固定されており、アーム50から下方に延
出された接当部50aに、ボール53が接当するように
構成されている。
7(図1参照)に作動油を給排操作する制御弁55が機
体の前部に備えられ、制御弁55のスプール55aがバ
ネ55bにより突出側(図8の紙面左方)(油圧シリン
ダ7の伸長側で苗植付装置6の下降側)に付勢されてお
り、制御弁55のスプール55aを図8の紙面右方に押
し操作(油圧シリンダ7の収縮側で苗植付装置6の上昇
側)する天秤アーム56が備えられている。図7〜図1
2に示すように、支持軸48の端部にアーム54が固定
され、天秤アーム56とアーム54とに亘って、連係ロ
ッド57が接続されている。
58周りに、板材で形成された第1連係部材59及び第
2連係部材60が互いに独立に揺動自在に支持され、操
作板39の長孔39bと第1連係部材59とに亘って連
係ロッド61が架設されている。繰り出し部16(図1
参照)に動力を伝動及び伝動遮断操作する施肥クラッチ
62と、第1連係部材59とに亘って連係ロッド63が
接続されており、施肥クラッチ62を切り位置(伝動遮
断操作)に付勢するバネ65が、第1連係部材59に取
り付けられている。苗植付装置6(図1参照)に動力を
伝動及び伝動遮断操作する植付クラッチ64が備えら
れ、植付クラッチ64を入り位置(伝動操作)及び切り
位置(伝動遮断操作)に操作する揺動式のクランクアー
ム66と、第2連係部材60とに亘って連係ロッド67
が接続され、第2連係部材60の長孔60aに連係ロッ
ド61の先端が挿入されており、植付クラッチ64を切
り位置に付勢するバネ68が、第2連係部材60に取り
付けられている。
9の上方に案内板70が配置され、昇降レバー29のレ
バーガイド71が案内板70に開口されており、レバー
ガイド71に上昇位置、下降位置、中立位置及び植付位
置が設定され、植付位置の左右に右マーカー位置及び左
マーカー位置が設定されている。図9及び図11に示す
ように、支持軸42によって操作板39に対し昇降レバ
ー29が左右に操作自在に支持されており、図13に示
すように、上昇位置、中立位置及び下降位置のレバーガ
イド71の部分において、レバーガイド71の一方の横
側と他方の横側とに亘って昇降レバー29が操作可能に
なるように、レバーガイド71の横幅が広いものに設定
されている。
一方の横側(レバーガイド71における運転席19とは
反対側)において、下降位置、中立位置及び下降位置に
亘って直線的な第1案内部71aが形成され、下降位置
と植付位置との間に凸部71bが形成されている。レバ
ーガイド71の他方の横側(レバーガイド71における
運転席19側)において、上昇位置、中立位置及び下降
位置に亘って直線的な第2案内部71cが形成されてお
り、凸部71b及び第2案内部71cから左右に広がる
傾斜案内部71dが形成されて、左右中央の植付位置、
右側の右マーカー位置及び左側の左マーカー位置が配置
されている。
の取付部70aに板バネ72の一端が固定され、板バネ
72が第2案内部71cから中立位置及び上昇位置に入
り込んでおり、板バネ72の先端が案内板70の案内孔
70bに挿入されている。これにより図13に示すよう
に、上昇位置、中立位置及び下降位置の第2案内部71
c側に位置する昇降レバー29に板バネ72が接当し、
板バネ72によって昇降レバー29が上昇位置、中立位
置、及び下降位置の第1案内部71a側に付勢されてい
る。
にリミットスイッチ73が固定されている。これによ
り、昇降レバー29を上昇位置の第1及び第2案内部7
1a,71b側、中立位置の第1及び第2案内部71
a,71b側に操作すると、板バネ72がリミットスイ
ッチ73に接当し、リミットスイッチ73が入り位置に
操作され、昇降レバー29を下降位置の第1案内部71
a側に操作すると、板バネ72がリミットスイッチ73
から離間し、リミットスイッチ73が切り位置に操作さ
れる。昇降レバー29を下降位置の第2案内部71c側
に操作すると、板バネ72がリミットスイッチ73に接
当し、リミットスイッチ73が入り位置に操作され、昇
降レバー29を植付位置、右及び左マーカー位置に操作
すると、板バネ72がリミットスイッチ73から離間
し、リミットスイッチ73が切り位置に操作される。
り位置に操作されると、水平センサー(図示せず)の検
出値に基づいて苗植付装置6が水平面と平行になるよう
に、モータ34によって苗植付装置6が自動的にローリ
ング操作される自動ローリンング制御が行われ(前項
[1]参照)、リミットスイッチ73が入り位置に操作
されると、自動ローリング制御は行われずにモータ34
が停止する。
の下部に3個の凹部39e及び1個の凸部39dが設け
られ、支持部材36の横軸芯P10周りに揺動自在に保
持アーム74が支持されて、保持アーム74を操作板3
9側に付勢するバネ75が備えられている。これによ
り、保持アーム74のローラー74aが操作板39の凹
部39eに入り込むことによって、昇降レバー29が中
立位置、下降位置、植付位置、右及び左マーカー位置に
保持されるのであり、バネシリンダ51の付勢力及び保
持アーム74のローラー74aが操作板39の凸部39
dに接当することにより、昇降レバー29が上昇位置に
保持される。
び下降位置に操作した場合について説明する。図7,
8,9に示す状態は、保持アーム74により昇降レバー
29が中立位置に保持されている状態であり、板バネ7
2により昇降レバー29が中立位置の第1案内部71a
側に操作されている状態である(図13参照)。この状
態で、アーム50の接当部50aに天秤アーム49のボ
ルト52及びボール53が接当して、天秤アーム49及
び制御弁55が中立位置に保持され、油圧シリンダ7が
停止している。この場合に、苗植付装置6が田面Gから
上方に位置していると、センターフロート12が下方に
揺動し、ワイヤ21のインナー21aが天秤アーム49
側に押し操作されようとして、天秤アーム49が図8の
紙面反時計方向に揺動しようとするが、天秤アーム49
のボルト52及びボール53が、アーム50の接当部5
0aに接当して、天秤アーム49及び制御弁55が中立
位置に保持される。
29を中立位置の第1案内部71a側に操作している状
態で、植付クラッチ64及び施肥クラッチ62が切り位
置に操作され、苗植付装置6及び施肥装置14(繰り出
し部16)が停止しており、図13に示すように板バネ
72により、リミットスイッチ73が入り位置に操作さ
れて、自動ローリング制御は行われずにモータ34が停
止している。
1a側から下降位置の第1案内部71a側に操作すると
(図13参照)、アーム50の接当部50aが天秤アー
ム49のボルト52及びボール53から図8の紙面左方
に離れるので、前述のように苗植付装置6が田面Gから
上方に位置していると、センターフロート12が下方に
揺動し、ワイヤ21のインナー21aが天秤アーム49
側に押し操作され、天秤アーム49が図8の紙面反時計
方向に揺動し、制御弁55が下降位置に操作される。こ
れにより、油圧シリンダ7が伸長作動して苗植付装置6
が下降する。
1a側から下降位置の第1案内部71a側に操作しても
(図13参照)、操作板39の長孔39bの融通作用に
よって、植付クラッチ64及び施肥クラッチ62はまだ
切り位置に残されており、入り位置に操作されない。昇
降レバー29を中立位置の第1案内部71a側から下降
位置の第1案内部71a側に操作すると(図13参
照)、板バネ72がリミットスイッチ73から離間し
て、水平センサー(図示せず)の検出値に基づいて苗植
付装置6が水平面と平行になるように、モータ34によ
って苗植付装置6が自動的にローリング操作される自動
ローリング制御が開始される。
た状態で苗植付装置6が下降して、センターフロート1
2が田面Gに接地すると、センターフロート12が持ち
上げられることになるので、ワイヤ21のインナー21
aがセンターフロート12側に引き操作され、天秤アー
ム49が図8の紙面時計方向に揺動し、制御弁55が中
立位置に操作されて油圧シリンダ7が停止する。
フロート12に対して、機体の上下動等により苗植付装
置6が上下動すると、苗植付装置6に対してセンターフ
ロート12が横軸芯P2周りに上下揺動する状態となっ
て、ワイヤ21のインナー21aが押し引き操作される
状態となる。従って、制御弁55が上昇及び下降位置に
操作され、油圧シリンダ7が伸縮作動して、苗植付装置
6が田面Gから設定高さに維持されるように、苗植付装
置6が自動的に昇降駆動される(自動昇降制御)。
操作した場合について説明する。昇降レバー29を中立
位置の第1案内部71a側から植付位置に操作する場合
(図13参照)、昇降レバー29を中立位置の第1案内
部71a側から下降位置の第1案内部71a側に操作
し、凸部71bを迂回して植付位置に操作する。昇降レ
バー29を植付位置に操作すると、板バネ72がリミッ
トスイッチ73から離間して自動ローリング制御が開始
される。
(図13参照)、操作板39により連係ロッド61が図
8の紙面下方に操作されて、第1連係部材59及び連係
ロッド63を介して施肥クラッチ62が入り位置に操作
され、繰り出し部16から肥料が繰り出され始める。こ
れに伴い第2連係部材60の長孔60aの融通作用によ
り、施肥クラッチ62が入り位置に操作されるのに少し
遅れて、第2連係部材60及び連係ロッド67を介して
植付クラッチ64が入り位置に操作されて、苗植付装置
6による苗の植え付けが開始される。このように植付ク
ラッチ64よりも施肥クラッチ62を少し早く入り位置
に操作するのは、図1に示すように繰り出し部16が田
面Gから高い位置にあり、繰り出し部16から肥料が繰
り出されてから田面Gに達するのに少し時間が掛かるの
で、苗植付装置6(植付爪11)による苗の植え付けが
開始された際、遅れることなく肥料が田面Gに供給され
るようにする為である。
操作すると、苗植付装置6による苗の植え付け及び施肥
装置14による田面Gへの肥料の供給が行われるのであ
り、自動ローリング制御により苗植付装置6が水平面と
平行になるように、モータ34によって苗植付装置6が
自動的にローリング操作され、自動昇降制御により苗植
付装置6が田面Gから設定高さに維持されるように、苗
植付装置6が自動的に昇降駆動されて、苗の植付深さが
設定値に維持される。
昇位置及び中立位置の第1案内部71a側に操作してい
る状態において、昇降レバー29を板バネ72に抗して
上昇位置及び中立位置の第2案内部71c側に操作すれ
ば、昇降レバー29を上昇位置及び中立位置の第2案内
部71c側から第2案内部71cに沿って、凸部71b
に当らずに直線的に植付位置に操作することもできる。
0に固定されたブラケット77にリミットスイッチ78
が固定され、ブラケット77に取り付られた板バネ79
が植付位置、右及び左マーカー位置に亘るように延出さ
れている。これにより、昇降レバー29を植付位置(右
及び左マーカー位置)に操作すると、昇降レバー29に
より板バネ79が押され、リミットスイッチ78が入り
位置に操作されて、計器パネル80(図1参照)に備え
られた表示ランプ(図示せず)が点灯する。
[3]の記載、図3及び図4に示すように、植付深さレ
バー32により支持軸30及び支持アーム31の角度を
変更して横軸芯P2の位置を上下に変更するのであり、
植付深さレバー32により連係ロッド26を介して、フ
レーム43のピン44側が横軸芯P2と同じ方向に上下
揺動されて、フレーム40及びワイヤ21の位置も横軸
芯P2と同じ方向に上下に変更される。このように、植
付深さレバー32によってセンターフロート12及びサ
イドフロート13の前部及び後部の位置を、苗植付装置
6に対して略平行に上下に変更することにより、苗植付
装置6が維持される田面Gからの設定高さ(苗の植付深
さ)を変更する。
示すように、苗植付装置6が大きく上昇していると、右
及び左の保持アーム27が右及び左の操作アーム47に
係合して、右及び右及び左のマーカー23が格納位置に
保持されており、苗植付装置6が田面Gまで下降して
も、右及び左の保持アーム27により右及び左の操作ア
ーム47(右及び左のマーカー23)は格納位置に保持
されている。
ー29を植付位置に操作すると、昇降レバー29の下端
部29aが操作部材76に係合する。これにより、昇降
レバー29を植付位置から右マーカー位置(左マーカー
位置)に操作すると(図13参照)、昇降レバー29に
よって操作部材76が図6の紙面上方(紙面下方)に操
作され、操作部材76の操作部76aにより右の保持ア
ーム27(左の保持アーム27)の係合が解除操作され
て、右のマーカー23(左のマーカー23)が格納位置
から接地位置に操作される。
操作した場合について説明する。昇降レバー29を植付
位置に操作している状態において(図13参照)、昇降
レバー29を上昇位置に操作する場合に、昇降レバー2
9を植付位置から凸部71bと第2案内部71cとの間
を通し、板バネ72を押し退けるようにして、第2案内
部71cに沿って(下降位置及び中立位置の第2案内部
71c側に沿って)、直線的に上昇位置の第2案内部7
1c側に操作することができる。この場合、昇降レバー
29が下降位置の第2案内部71c側に達して、昇降レ
バー29により板バネ72が押され、リミットスイッチ
73が入り位置に操作されると、自動ローリング制御及
びモータ34が停止する。
操作すると、アーム50が図8の紙面反時計方向に揺動
し、アーム50の接当部50aにより天秤アーム49が
図8の紙面時計方向に強制的に揺動操作されて、制御弁
55が上昇位置に操作され、油圧シリンダ7が収縮作動
して苗植付装置6が上昇する。この場合に、昇降レバー
29を植付位置から下降位置の第2案内部71c側に操
作すると(図13参照)、バネ65により第1連係部材
59及び連係ロッド63を介して、施肥クラッチ62が
切り位置に操作されて、施肥装置14(繰り出し部1
6)が停止する。これと同時に、昇降レバー29が板バ
ネ79(図13参照)から離間し、リミットスイッチ7
8が切り位置に操作されて、計器パネル80(図1参
照)に備えられた表示ランプ(図示せず)が消灯する。
10(図1参照)が田面Gと略平行な所定姿勢(回転ケ
ース10の両方の植付爪11が田面Gの上方に位置する
姿勢)にならないと、植付クラッチ64は切り位置に操
作されないように構成されているので、前述のようにバ
ネ65により第1連係部材59が図8の紙面時計方向に
揺動しても、第2連係部材60の長孔60aの融通作用
によって、回転ケース10(図1参照)が田面Gと略平
行な所定姿勢になってから、バネ68,69により植付
クラッチ64が切り位置に操作されて苗植付装置6が停
止する。
長孔39cとリンク機構5とに亘って、連係ロッド81
が架設されている。これにより、操作板39の長孔39
cの融通作用によって、リンク機構5の昇降が昇降レバ
ー29に影響を及ぼさないように構成されているが、前
述のように昇降レバー29を上昇位置に操作した状態
で、上昇する苗植付装置6(リンク機構5)が上限位置
に達すると、連係ロッド81の操作板39への押し作用
によって、昇降レバー29が上昇位置から中立位置に操
作され、苗植付装置6(リンク機構5及び油圧シリンダ
7)が上限位置で停止する。
変速自在な静油圧式無段変速装置(図示せず)が備えら
れており、図1に示すように静油圧式無段変速装置(図
示せず)を前進側及び後進側に操作する変速レバー82
が備えられている。図8及び図9に示すように、保持ア
ーム74にワイヤ83が接続されており、変速レバー8
2を後進側に操作するとワイヤ83が変速レバー82側
に引き操作されるように、変速レバー82とワイヤ83
とが連係されている。
下降位置、植付位置、右及び左マーカー位置に操作して
いる状態で、変速レバー82を後進側に操作すると、ワ
イヤ83により保持アーム74が図9の紙面時計方向に
揺動し、保持アーム74のローラー74aが操作板39
の凹部39eから離間するので、バネシリンダ51によ
り昇降レバー29が上昇位置に操作される。
動昇降制御の制御感度を設定する感度設定レバー46の
付近の構造について説明する。図8,10,11に示す
ように、支持板90の縦向きの長孔90a、及び固定の
ブラケット84の縦向きの長孔84aに、感度設定レバ
ー46が挿入されており、案内板70に開口されたレバ
ーガイド85に感度設定レバー46が挿入され(図13
参照)、感度設定レバー46の端部を下方に引き付勢す
るバネ86が備えられている。図13に示すように、レ
バーガイド85に複数の凹部85aが形成されており、
ブラケット84の長孔84aを支点としてバネ86によ
り、感度設定レバー46がレバーガイド85の凹部85
aに入り込むように付勢され、感度設定レバー46がレ
バーガイド85の凹部85aに入り込むことで、感度設
定レバー46の姿勢が設定される。
レバー46に位置決め部材87が固定され、支持部材8
8が感度設定レバー46に相対回転自在に外嵌されて、
ワイヤ21のアウター21bが支持部材88に取り付け
られており、感度設定レバー46に対して支持部材88
を図10の紙面時計方向に付勢するバネ89が、感度設
定レバー46に外嵌されている。これによって、バネ8
9の付勢力により支持部材88が位置決め部材87の折
り曲げ部87aに接当することで、感度設定レバー46
に対する支持部材88の姿勢が設定される。
鈍感側に操作してレバーガイド85の凹部85aに保持
させると、図10に示すように天秤アーム49側におい
てワイヤ21のインナー21aの出る長さが短くなり、
図3に示すようにセンターフロート12側においてワイ
ヤ21のインナー21aの出る長さが長くなる。これに
よって、昇降レバー29を下降及び植付位置に操作した
自動昇降制御の状態において、センターフロート12が
上向きの姿勢(中立状態)で安定するので、センターフ
ロート12の田面Gへの接地面積が小さくなり、バネ4
5がセンターフロート12を下方に付勢する付勢力が大
きくなる。従って、センターフロート12が田面Gの泥
を積極的に押し潰していくような状態となり、センター
フロート12の田面Gへの接地追従感度(自動昇降制御
の制御感度)が鈍感となるのであり、この状態は田面G
の泥が固い場合に適している。
バーガイド85の凹部85aに保持させると、図10に
示すように天秤アーム49側においてワイヤ21のイン
ナー21aの出る長さが長くなり、図3に示すようにセ
ンターフロート12側においてワイヤ21のインナー2
1aの出る長さが短くなる。これによって、昇降レバー
29を下降及び植付位置に操作した自動昇降制御の状態
において、センターフロート12が下向きの姿勢で安定
(中立状態)するので、センターフロート12の田面G
への接地面積が大きくなり、バネ45がセンターフロー
ト12を下方に付勢する付勢力が小さくなる。従って、
センターフロート12が田面Gの凹凸に敏感に反応し、
センターフロート12の田面Gへの接地追従感度(自動
昇降制御の制御感度)が敏感となるのであり、この状態
は田面Gの泥が軟らかい場合に適している。
えばセンターフロート12が大きな泥の塊に乗り上げ
て、センターフロート12が大きく上方に揺動したとす
ると、ワイヤ21のインナー21aが、センターフロー
ト12側に大きく引き操作される。このような状態にな
ると、図8及び図10に示すように先ずワイヤ21のイ
ンナー21aの引き操作により、天秤アーム49及び制
御弁55(スプール55a)が上昇位置に操作され、さ
らにワイヤ21のインナー21aが引き操作されると、
天秤アーム49及び制御弁55(スプール55a)は上
昇位置以上に操作されないので、感度設定レバー46に
対しバネ89に抗して、支持部材88が図10の紙面反
時計方向に揺動し、ワイヤ21のアウター21bを図1
0の紙面右方に移動させて、ワイヤ21のインナー21
aの引き操作が吸収される。
に入り込んで、センターフロート12が大きく下方に揺
動したとすると、ワイヤ21のインナー21aが天秤ア
ーム49側に大きく押し操作される。このような状態に
なると、図8及び図10に示すように先ずワイヤ21の
インナー21aの押し操作により、天秤アーム49及び
制御弁55(スプール55a)が下降位置に操作され、
さらにワイヤ21のインナー21aが押し操作される
と、天秤アーム49及び制御弁55(スプール55a)
は下降位置以上に操作されないので、天秤アーム49側
においてワイヤ21のインナー21aが弛むことにな
り、ワイヤ21のインナー21aの押し操作が吸収され
る。
に示す構造において、ワイヤ21のインナー21aを支
持部材88に取り付け、ワイヤ21のアウター21bを
天秤アーム49に取り付けるように構成してもよい。図
3及び図4に示すセンターフロート12に代えて、板材
を折り曲げて形成されたソリ状の接地体を、高さセンサ
ーとして使用してもよい。本発明は乗用型田植機ばかり
ではなく、乗用型直播機や乗用型薬剤散布機等にも適用
できる。
降駆動し且つ作業クラッチを伝動側及び伝動遮断側に操
作する昇降レバーを備えた水田作業車において、上昇位
置と作業位置とに亘る昇降レバーの直線的な操作を許す
案内部を、レバーガイドの他方の横側に備えることによ
り、レバーガイドの他方の横側の案内部に沿って昇降レ
バーを、作業位置から上昇位置までクランク状ではなく
直線的に操作することができるようになり、昇降レバー
を作業位置から上昇位置に素早く操作することができる
ようになって、水田作業車の昇降レバーの操作性を向上
させることができた。
作業位置への昇降レバーの操作に干渉する凸部がレバー
ガイドの一方の横側に備えられており、昇降レバーをレ
バーガイドの一方の横側に沿わせた状態で、下降位置側
から作業位置に操作しようとすると、昇降レバーを下降
位置側から作業位置に一気に操作する状態が、レバーガ
イドの一方の横側の凸部によって阻止されるので、作業
装置が田面に達する前に作業クラッチが伝動側に操作さ
れる状態を防ぐと言う利点はそのまま残している。
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、上昇位
置、中立位置及び下降位置のレバーガイドの部分におい
て、昇降レバーをレバーガイドの一方の横側(凸部側)
に付勢する付勢手段が備えられており、昇降レバーから
手を離せば昇降レバーがレバーガイドの一方の横側(凸
部側)に操作されるので、作業者が誤って昇降レバーを
レバーガイドの他方の横側(案内部側)に操作し、下降
位置側から作業位置に一気に操作してしまうと言う状態
を阻止することができた。又、作業者が昇降レバーをレ
バーガイドの他方の横側(案内部側)に操作しようとす
れば、付勢手段から昇降レバーに抵抗が掛かり、これを
作業者が認識することができるので、作業者の注意を喚
起すると言う面でも良いものとなる。
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、上昇位置、中立位置及び下降位置のレバーガイドの
部分に亘る長さを備えた板バネにより、昇降レバーをレ
バーガイドの一方の横側に付勢する付勢手段を構成して
いるので、付勢手段を簡素に構成することが可能になっ
て、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
られた高さセンサーと作業装置を昇降駆動する制御弁と
を、ワイヤのインナー又はアウターの一方を介して接続
した水田作業車において、高さセンサーの大きな変位に
よりワイヤのインナー又はアウターの一方が大きく変位
しようとした場合、ワイヤのインナー又はアウターの他
方を支持する支持部材を移動させることによって、ワイ
ヤのインナー又はアウターの一方の変位(高さセンサー
の変位)を吸収するように構成しており、高さセンサー
の変位により制御弁が操作ストローク以上に無理に操作
されようとする状態を避けることができるので、制御弁
やワイヤが無理に操作されようとすることによる破損を
防止して、水田作業車の耐久性を向上させることができ
た。
ー又はアウターの他方の端部を支持する支持部材を備
え、支持部材の位置をワイヤの方向に沿って変更して、
油圧アクチュエータによる作業装置の昇降駆動の感度を
変更する感度変更手段を備えており、感度変更手段や支
持部材に少しの改造を施すことにより、前述のようにワ
イヤのインナー又はアウターの他方を支持する支持部材
を移動させることによって、ワイヤのインナー又はアウ
ターの一方の変位(高さセンサーの変位)を吸収する構
成(変位吸収手段)を得ることができるので、構造の簡
素化及び生産コストの低減の面で有利なものとなった。
図
した場合において、右及び左の操作アーム(右及び左の
マーカー)付近の側面図
操作アーム(右及び左のマーカー)付近の平面図
近の側面図
ラッチの連係状態を示す図
の連係状態を示す側面図
横断平面図
Claims (4)
- 【請求項1】 作業装置を昇降駆動自在に機体に備え、
前記作業装置への動力を伝動及び伝動遮断操作する作業
クラッチを備えて、 前記作業装置を昇降駆動し且つ前記作業クラッチを伝動
側及び伝動遮断側に操作するもので、人為的に操作され
る昇降レバーを備えると共に、 前記作業クラッチを伝動遮断側に操作して前記作業装置
を上昇させる上昇位置、前記作業クラッチを伝動遮断側
に操作して前記作業装置の昇降駆動を停止させる中立位
置、前記作業クラッチを伝動遮断側に操作して前記作業
装置を下降させる下降位置、及び前記作業クラッチを伝
動側に操作して前記作業装置が田面から設定高さに維持
されるように前記作業装置が昇降駆動される作業位置
に、前記昇降レバーを案内するレバーガイドを備えて、 上昇位置、中立位置及び下降位置の前記レバーガイドの
部分において、前記レバーガイドの一方の横側と他方の
横側とに亘って前記昇降レバーが操作可能になるよう
に、前記レバーガイドの横幅を広いものに設定し、 下降位置側から作業位置への前記昇降レバーの操作に干
渉する凸部を、前記レバーガイドの一方の横側に備え、
上昇位置と作業位置とに亘る前記昇降レバーの直線的な
操作を許す案内部を、前記レバーガイドの他方の横側に
備えてある水田作業車。 - 【請求項2】 上昇位置、中立位置及び下降位置の前記
レバーガイドの部分において、前記昇降レバーを前記レ
バーガイドの一方の横側に付勢する付勢手段を備えてあ
る請求項1に記載の水田作業車。 - 【請求項3】 上昇位置、中立位置及び下降位置の前記
レバーガイドの部分に亘る長さを備えて、前記昇降レバ
ーに接当することで前記昇降レバーを前記レバーガイド
の一方の横側に付勢する板バネにより、前記付勢手段が
構成されている請求項2に記載の水田作業車。 - 【請求項4】 油圧アクチュエータを介して作業装置を
昇降駆動自在に機体に備え、田面に接地しながら田面か
ら前記作業装置までの高さを検出する高さセンサーを、
前記作業装置に昇降自在に支持して、 前記油圧アクチュエータに作動油を給排操作する制御弁
と前記高さセンサーとを、ワイヤのインナー又はアウタ
ーの一方を介して接続して、前記作業装置に対する前記
高さセンサーの変位により、前記ワイヤのインナー又は
アウターの一方を介して前記制御弁が操作され、前記作
業装置が田面から設定高さに維持されるように、前記油
圧アクチュエータによって前記作業装置が昇降駆動され
るように構成すると共に、 前記ワイヤのインナー又はアウターの他方の端部を支持
する支持部材と、 前記支持部材の位置を前記ワイヤの方向に沿って変更
し、前記高さセンサーの中立状態での姿勢を変更して、
前記油圧アクチュエータによる前記作業装置の昇降駆動
の感度を変更する感度変更手段とを備え、 前記制御弁の操作ストロークを越える前記高さセンサー
の変位が前記制御弁に伝達されると、前記支持部材を前
記ワイヤの方向に沿って変位させて、前記制御弁の操作
ストロークを越える前記高さセンサーの変位を吸収する
変位吸収手段を備えてある水田作業車。
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JP2000051313A JP3538581B2 (ja) | 2000-02-28 | 2000-02-28 | 水田作業車 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2015223088A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 株式会社クボタ | 水田作業機 |
-
2000
- 2000-02-28 JP JP2000051313A patent/JP3538581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2015223088A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 株式会社クボタ | 水田作業機 |
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