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JP2001224936A - 処理液の移液方法及び処理剤溶解装置 - Google Patents

処理液の移液方法及び処理剤溶解装置

Info

Publication number
JP2001224936A
JP2001224936A JP2000038293A JP2000038293A JP2001224936A JP 2001224936 A JP2001224936 A JP 2001224936A JP 2000038293 A JP2000038293 A JP 2000038293A JP 2000038293 A JP2000038293 A JP 2000038293A JP 2001224936 A JP2001224936 A JP 2001224936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
valve
tank
processing
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000038293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Inoue
井上  健治
Motoi Suzuki
基 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000038293A priority Critical patent/JP2001224936A/ja
Publication of JP2001224936A publication Critical patent/JP2001224936A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移液バルブを通過する処理液の量の低下を防
止することにより、移液時間の安定化を図る。 【解決手段】 溶解タンクからの処理液の排出(移液)
は、先ず、バルブを開いて、時間t4が経過した後に、
時間t5の間、バルブを閉じる(ステップ240〜24
6)。このようにして、バルブ内に入り込んだ空気を除
去することにより所定の流量を確保できるようにした
後、バルブを開いて溶解タンクから処理液を排出する
(ステップ250)。処理液を排出しているときには、
所定のタイミングで、給水ポンプを運転した後、処理液
の液面が所定レベルに低下したかを確認し、この確認結
果に基づいてバルブを閉じて、処理液の排出を終了する
(ステップ252〜262)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶解タンク内で粉
末状ないし顆粒状の処理剤を所定量の水等の液体に、攪
拌しながら溶かして処理液を生成する処理剤溶解装置に
係り、詳細には、溶解タンク等のタンクの底部に連結し
ている移液配管の移液バルブを開くことにより、処理液
の移液を行う処理液の移液方法及び処理剤溶解装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】写真処理に用いられる現像液、定着液等
の処理液には、粉末状ないし顆粒状の処理剤を水で溶解
して生成するものがある。このような処理剤は、例えば
PET製の専用ボトルに封入されており、所定の濃度と
なるように水に溶かすことにより、感光材料を処理する
処理液として使用可能となる。
【0003】処理剤を用いて処理液を生成するときに
は、専用の溶解装置が用いられる。この溶解装置は、溶
解タンク内にボトル内の処理剤を投入すると共に、処理
剤の投入量に応じた量の給水を行い、この処理タンクに
供給した水を攪拌することにより処理剤の溶解を促進し
て、処理剤を所定比率の水に溶解させた処理液を生成す
るようにしている。
【0004】このようにして生成した処理液は、溶解タ
ンクの底部に連結している配管に設けているバルブを開
くことにより、溶解タンクから流し出して移液するよう
にしている。このようなバルブには、ボールバルブが設
けられ、アクチュエータによってボール状の弁体を回転
することにより管路の開閉が行われる。
【0005】ところで、移液配管内には、バルブを閉じ
ることによりバルブの弁体の近傍まで空気が入り込んで
いる。このために、バルブを開いたときに、この残って
いる空気が配管内から出ずに、バルブ内や配管内に残っ
てしまうことがある。このような空気は、処理液の流路
面積を狭めてしまい、処理液の単位時間当たりの移液量
を少なくしてしまう。
【0006】すなわち、配管やバルブ内に空気等が残っ
ておらず適切な流量で処理液が流下した場合、流下され
る処理液の流れの断面形状は、真円に近い形状となる
が、バルブ内は配管内に空気が入り込むと、処理液の流
れの断面に中心に達する切り込みが生じたり、処理液の
流れが二つに分かれるなどして単位時間当たりの流量が
小さくなってしまう。
【0007】これにより、溶解タンクの処理液を溶解タ
ンクから排出する移液時間が長くなってしまうと言う問
題が生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、移液バルブを開くことにより
溶解タンク等のタンク内の処理液の移液を行う時の移液
時間の短縮を図る処理液の移液方法及び処理剤溶解装置
を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の処理液の移液方法は、タンク内の処理液を、タンク
の底部に連通させた配管に設けた移液バルブを開くこと
により、該配管から流下させることにより移液する処理
液の移液方法であって、前記移液バルブを開いて前記タ
ンク内の処理液の移液を開始するときに移液バルブを1
回以上開閉して、タンク内からの処理液の移液を行うこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明の処理剤溶解装置は、溶解タ
ンク内で粉末状ないし顆粒状の処理剤を液体に溶解させ
て処理液を生成する処理剤溶解装置であって、一端が前
記溶解タンクの底部に連結されて開口し、生成された処
理液を溶解タンクから流下させることにより移液可能な
移液配管と、前記移液配管に設けられて開かれることに
より移液配管の管路を開いて前記溶解タンク内の処理液
を流下させる移液バルブと、前記移液バルブを所定時間
開くことにより前記溶解タンク内の処理液をタンク外へ
移液すると共に、前記処理液の移液の開始時に移液バル
ブの開閉を行う移液制御手段と、を含むことを特徴とす
る。
【0011】この発明によれば、移液バルブを開いて溶
解タンク等のタンク内の処理液の移液を行うときに、先
ず、移液バルブの開閉を行って移液バルブ及び移液配管
に処理液を通した後に、再び移液バルブを開いて処理液
の移液を開始する。
【0012】例えば、閉じたボールバルブのボール状の
弁体の空間には、エアーが閉じ込められている。一方、
ボールバルブのボール状の弁体には、製造上のバリ、あ
るいは使用中に付着したごみ等による凸部があり、ボー
ルバルブが開になると、この凸部に空気が泡(気泡)と
なって引っかかる。この泡が液体の流路を狭めることに
より流量のバラツキを発生させる。
【0013】移液開始時にボールバルブを開閉すること
により、移動するボール状の弁体がこの泡を押し、泡の
凸部への引っかかりが外れ、泡は上方へ抜けることにな
る。この状態でボールバルブを開けば、本来の流路が確
保されて正常の流れとなり、処理液を短時間で移液する
ことができる。
【0014】このような本発明の処理剤溶解装置では、
前記移液制御手段が、前記処理液の移液開始時に前記移
液バルブの開閉を少なくとも1回行うことが好ましく、
また、前記処理液の移液開始時の前記移液バルブの開閉
を3回以下とすることが好ましい。
【0015】これによれば、移液バルブの開閉を繰り返
すことにより、移液配管等の内部から空気を確実に排出
することができるが、移液バルブの開閉を繰り返すこと
により移液バルブが閉じられている時間や全開となって
いない時間が長くなり、結果として最初に移液バルブを
開いてから、処理液の移液を終了するまでの時間が長く
なる。このために移液バルブの開閉回数は3回以下であ
ることが好ましい。
【0016】また、本発明に係る処理剤溶解装置は、溶
解タンク内で粉末状ないし顆粒状の処理剤を液体に溶解
させて処理液を生成する処理剤溶解装置であって、一端
が前記溶解タンクの底部に連結されて開口し、生成され
た処理液を溶解タンクから流下させることにより移液可
能な移液配管と、前記移液配管に設けられて開かれるこ
とにより移液配管の管路を開いて前記溶解タンク内の処
理液を流下させる移液バルブと、前記移液バルブを開放
した時の移液量を検出する検出手段と、前記移液バルブ
を所定時間開くことにより前記溶解タンク内の処理液を
タンク外へ移液すると共に、前記処理液の移液のために
前記移液バルブを開いたときに、前記検出手段によって
移液量を検出し、検出した移液量が所定量に満たない場
合、前記移液バルブを閉じた後に再度開いて移液を行う
移液制御手段と、を含むことを特徴とする。
【0017】この発明によれば、移液バルブを開いた時
の処理液の流量を検出手段によって検出し、移液配管等
に空気が入り込んで単位時間当たりの流量が予め設定し
ている所定値に満たないときには、一旦、移液バルブを
閉じた後に、再度開く。
【0018】これにより、処理液の流量が少なくなって
いる状態で移液を行うために、移液時間が長くなるのを
防止して、効率的な移液が可能となる。また、必要以上
に移液バルブの開閉を行うことがないので、移液バルブ
の開閉を行うために、移液時間が長くなるのを防止する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1には、本実施の形態である処
理剤溶解装置10を示している。
【0020】処理剤溶解装置10は、直方体状に組まれ
たフレーム12を持ち、その上側に2つの溶解タンク1
4、16が、下側にストックタンク18、20がそれぞ
れ配置されている。また、図1において、装置奥側(図
1の紙面奥側)には給水タンク22が設けられている。
【0021】給水タンク22の下方側には、給水ポンプ
24、26が設けられている。給水ポンプ24、26の
吸引側はそれぞれ給水タンク22に接続され、吐出側は
それぞれ溶解タンク14、16内に接続されている。こ
れにより、給水ポンプ24によって給水タンク22から
溶解タンク14へ給水し、給水ポンプ26によって給水
タンク22から溶解タンク16へ給水する。
【0022】処理剤溶解装置10の上面の所定位置に、
例えば処理剤として写真フィルムなどの写真感光材料の
現像及び定着処理を行うために使用する現像液、定着液
の元となる粉末状ないし顆粒状の現像剤、定着剤が収容
されているそれぞれのボトル28を装填する。なお、ボ
トル28は、例えばボトル口28Aが図示しないシール
材によってシールされることにより内部が密閉されてい
る。
【0023】このボトル28内の現像剤、定着剤を溶解
タンク14、16で水に溶かし、現像液及び定着液を生
成する。溶解タンク14、16内で生成された現像液及
び定着液は、溶解タンク14、16から、それぞれの下
方のストックタンク18、20に移されて貯留される。
すなわち、処理剤溶解装置10は、溶解タンク14、1
6内で現像剤及び定着剤を水に溶かして現像液及び定着
液を生成するのに用いることができる。なお、処理剤溶
解装置10では、溶解タンク14、16の一方で現像液
を生成し、他方で定着液を生成するようになっている。
【0024】処理剤溶解装置10には、補充ポンプ3
0、32が設けられている。この補充ポンプ30、32
の吸引側には、ストックタンク18、20に挿入されて
いる配管34A、34Bが接続され、吐出側には、処理
剤溶解装置10によって生成した処理液(現像液及び定
着液)を使用する自動現像装置(図示省略)の各処理槽
へ現像液または定着液を供給するための供給ノズルが接
続されるようになっている。
【0025】このような構成により、処理剤溶解装置1
0は、自動現像装置からの要求に応じて補充ポンプ3
0、32を作動させて、ストックタンク18、20に貯
留している現像液及び定着液を、自動現像装置へ供給す
るようになっている。さらに、この処理剤溶解装置10
には、水補充ポンプ36が設けられており、この水補充
ポンプ36を自動現像装置からの給水要求によって作動
させることにより、水を自動現像装置へ補充可能となっ
ている。
【0026】以下に、この処理剤溶解装置10の要部を
説明する。なお、現像剤及び定着剤を特に区別せずに処
理剤として表現し、この処理剤を水に溶かして処理液を
生成するものとして説明する。また、処理剤現像装置1
0では、溶解タンク14及びストックタンク18側と、
溶解タンク16とストックタンク20側が略同じ構成と
なっており、以下では、主に溶解タンク14とストック
タンク18を例に説明し、溶解タンク16及びストック
タンク20の説明を省略する。
【0027】図2に示されるように、溶解タンク14
は、外形形状が略立方体のブロー成形された中空の容器
であり、上面に略矩形の開口部38が形成され、この開
口部38を上向きにして、フレーム12の所定位置に支
持されている(図1参照)。
【0028】溶解タンク14の側壁の一面が突出してお
り、この突出した側壁の先端部に縦に略半円筒内面形状
のフィルタユニット装填部40が形成されている。ま
た、溶解タンク14は、底面がフィルタユニット装填部
40の下方へ向けて傾斜し、さらに、フィルタユニット
装填部40の底部に、溶解タンク14内で生成した処理
液を溶解タンク14から排出するための管状に下方へ突
出した開口42が形成されている。
【0029】図1及び図3に示すように、溶解タンク1
4には、開口42に移液用の配管44の一端が接続され
ている。図3に示すように、配管44の他端には、バル
ブ46の一端が挿入されて接続されている。バルブ46
の他端は、ストックタンク18に開口しているアダプタ
43に挿入されて接続されている。
【0030】バルブ46としてアクチュエータ152の
駆動軸152Aが略球形状の弁体46Aに連結されたボ
ールバルブを用いており、アクチュエータ152がオン
されることにより、弁体46Aが回転して管路を開き、
アクチュエータ152がオフされることにより管路を閉
じる。これにより、バルブ46を閉じて溶解タンク14
内で処理液を生成した後、バルブ46を開くことによ
り、溶解タンク14内の処理液が配管44及びバルブ4
6を通過してストックタンク18に流れ落ちる。
【0031】図2に示すように、フィルタユニット装填
部40には、上部の挿入口40Aからフィルタユニット
48が挿入されて装填される。フィルタユニット48
は、フィルタユニット装填部40に挿入されて装填され
たときに、フィルタが設けられていない側の外周面がフ
ィルタユニット装填部40に密接するように、外径がフ
ィルタユニット装填部40の略半円筒の凹面形に合わせ
た略円筒状に形成されている。
【0032】このフィルタユニット48は、フィルタユ
ニット装填部40への挿入方向側(図2において下方)
の端部が略半円形の断面となるように形成され、先端部
の突出部50に開口が形成されている。フィルタユニッ
ト48の平面部52にフィルタエレメント54が設けら
れている。また、フィルタユニット48がフィルタユニ
ット装填部40に装填されたときに、突出部50が溶解
タンク14の開口42に嵌まり込むようになっている。
【0033】これにより、溶解タンク14内の処理液
は、ストックタンク18に流れ落ちるときにフィルタユ
ニット48のフィルタエレメント54を透過するように
なっている。このときに、フィルタエレメント54は、
水に溶けきれずに残っている処理剤等を濾し取り、スト
ックタンク18へ排出されてしまうのを防止している。
【0034】なお、フィルタユニット48は、突出部5
0にパッキン130が嵌め込まれることにより、突出部
50の周囲からの処理液の漏れが防止されている。ま
た、フィルタユニット48は、上端部にパッキン136
を介して取り付けられるブラケット138によって後述
する上板62に固定される(図5参照)。
【0035】図1に示すように、ストックタンク18、
20には、液面センサ58が設けられている。液面セン
サ58は、ストックタンク18、20内に配置された一
対の電極60A、60Bから構成されている。一対の電
極60A、60Bのそれぞれでストックタンク18、2
0内の処理液(現像液及び定着液)の液面レベルを検出
し、所定レベル以下に低下したときに新たな処理液の生
成を促すことにより、自動現像装置に供給する処理液に
不足が生じるのを防止している。
【0036】図4に示すように、フレーム12の上端部
に設けられている上板62には、溶解タンク14の開口
部38に合わせた位置に、開口部38よりも広い矩形孔
62Aが穿設されている。この上板62には、矩形孔6
2Aと共に溶解タンク14の開口部38を覆う蓋体64
が設けられている。
【0037】図1及び図5に示すように、この蓋体64
には、ボトル28が装填される装填口66が2個所に形
成されている。図1及び図4に示すように、処理剤溶解
装置10の上面には、蓋体64を一体で覆うカバー68
が設けられている。このカバー68には、蓋体64に設
けられている装填口66に対向する位置に挿入口70が
形成されている。
【0038】ボトル28は、ボトル口28Aを下方にし
てカバー68の挿入口70から挿入されて、蓋体64の
装填口66に装填されることにより、内部に収容してい
る処理剤を開口部38から溶解タンク14内へ投入可能
となる。なお、本実施の形態では、例えば2箇所の装填
口66の一方に現像剤を収容しているボトル28のみが
装填可能となっており、他方に定着剤を収容しているボ
トル28のみが装填可能となっている。
【0039】図4に示すように、蓋体64には、装填口
66のそれぞれに対して、穿孔機構72が設けられてい
る(図1及び図5では図示省略)。この穿孔機構72
は、穿孔刃74を備えており、この穿孔刃74を図示し
ないアクチュエータによってボトル口28Aへ向けて揺
動させることにより、ボトル口28Aを閉塞しているシ
ール材を破断させる。ボトル28内の処理剤は、シール
材が破断されるとボトル口28Aから溶解タンク14、
16内に落下する。
【0040】この穿孔刃74はシール材の一部を残して
破断するような形状をもち、シール材を破断したとき
に、このシール材が溶解タンク14、16内に落下する
のを防止している。なお、穿孔機構72及び穿孔刃74
として従来公知の構成を用いることができ、本実施の形
態では詳細な説明を省略する。
【0041】図4及び図5に示すように、蓋体64に
は、装填口66に装填されるボトル28の内方に向けて
ボトル洗浄ノズル76が設けられている。図1に示すよ
うに、処理剤溶解装置10には、ボトル洗浄ポンプ78
が設けられている。ボトル洗浄ポンプ78は、吸引側が
給水ポンプ24と共に給水タンク22に接続し、吐出側
がボトル洗浄ノズル76に接続している。
【0042】この構成により、ボトル28内の一定量の
処理剤を溶解タンク14、16に投入するときに、ボト
ル28内の処理剤を溶解タンク14、16に落下させた
後、所定のタイミングでボトル洗浄ポンプ78を作動さ
れることにより、ボトル洗浄ノズル76からボトル28
の内部へ水を噴出し、ボトル28の内部を洗浄する。こ
れにより、落下せずにボトル28内に残っている処理剤
を溶解タンク14、16へ流し、ボトル口28Aのシー
ル材が確実に穿孔されずにボトル口28Aを塞いでいる
ときには、ボトル洗浄ノズル76から噴出する水でシー
ル材をボトル28内に押し込み、ボトル28内の全量の
処理剤が溶解タンク14、16内に確実に落下するよう
にしている。
【0043】図1、図4及び図5に示すように、蓋体6
4には、攪拌手段80と液面センサ82が設けられてい
る。攪拌手段80は、攪拌モータ84で駆動されるよう
になっており、この攪拌モータ84が蓋体64の上面に
取り付けられている。この攪拌モータ84の駆動軸84
Aは、蓋体64を介して反対側に延び、下端に攪拌フィ
ン88が取り付けられているシャフト86の上端が固定
されている。
【0044】図4及び図5に示すように、シャフト86
は、駆動軸84A側の端部が蓋体64に軸支され、開口
部38を介して溶解タンク14内に延びており、先端に
取付けられた攪拌フィン88が、溶解タンク14の底に
近い位置に存在するようになっている。これにより、攪
拌モータ84を作動すると攪拌フィン88が溶解タンク
14内で回転して、溶解タンク14に供給された水と共
に処理剤を攪拌し、水への処理剤の溶解を促進する。
【0045】シャフト86にはこの攪拌フィン88より
上方でかつ液面下となる位置に、円盤状の抑制板98が
取り付けられている。抑制板98が取付けられていない
場合、攪拌モータ84を駆動すると、攪拌フィン88が
回転して、溶解タンク14内を攪拌する際に液面が変動
したり泡立ったりするが、抑制板98が取付けられてい
ると、液面近傍の水が攪拌フィン88によって吸引され
るのを抑え、液面が変動したり泡立つのを小さくするこ
とができる。
【0046】なお、図4及び図5に示すように、シャフ
ト86には、蓋体64の近傍にフランジ90が設けられ
ている。このフランジ90は、溶解タンク14内に処理
剤を溶解するための所定量の水を投入したときの液面よ
りも上方に位置し、シャフト86が回転したときに、液
面近傍の水がシャフト86に沿って上昇してしまうのを
防止している。
【0047】図5乃至図7に示すように、液面センサ8
2は、複数本の電極92を備えており、これらの電極9
2の各上端はブラケット94に取り付けられている。こ
のブラケット94が蓋体64の下面に取り付けられるこ
とにより、各電極92はそれぞれの先端が溶解タンク1
4内の所定位置に位置する。
【0048】電極92は、例えば4本の電極92C、9
2L、92M、92Hから成る。電極92Mは、処理剤
を溶解タンク14内に落下させる前に給水ポンプ24を
作動させて溶解タンク14へ供給した水の量が、予め設
定した所定レベルに至ったか否かの検出用となってお
り、電極92C、92Lは、溶解タンク14の底面近傍
に達する長さとなっている。また、電極92Hは、溶解
タンク14内の水位(液面レベル)が1本のボトル28
に収容されている処理剤を溶解して所定濃度の処理液を
得るのに必要十分な量に達したときに、この水の液面に
先端が接する長さとなっている。
【0049】処理剤溶解装置10では、検出センサ82
の検出状態を確認しながら溶解タンク14への給水を行
い、処理剤を適切な量の水に溶かすようにしている。
【0050】液面センサ82のブラケット94には、電
極カバー96が取り付けられている。図7に示すよう
に、電極カバー96は、開口が電極92の配列方向に長
い横断面を持つ筒状に形成されており、上端部を蓋体6
4から突出しているブラケット94に嵌め込んで取り付
けることにより、電極92の周囲を囲う。
【0051】液面センサ82の電極92は、電極カバー
96によって囲われることにより、溶解タンク14への
水の供給あるいは攪拌等の影響で電極カバー96の周囲
の液面が波打っても、この液面の変動が電極カバー96
に囲われた電極92の周囲の液面に波及するのをできる
だけ小さくするようにしている。なお、電極カバー96
には、縦方向に沿って切り込み96Aが形成されてお
り、この切り込み96Aによって電極カバー96内の液
面が、溶解タンク14に貯留している水の量に応じて的
確に変化するようにしている。
【0052】ところで、図6及び図7に示されるよう
に、この電極カバー96には、電極洗浄ノズル120が
取り付けられている。この電極洗浄ノズル120には、
電極カバー96が覆っている電極92C、92L、92
M、92Hのそれぞれに対向させて噴出口122が設け
られている。また、電極洗浄ノズル120は、配管を介
して給水ポンプ24に接続されている。
【0053】このような構成により、電極洗浄ノズル1
20には、給水ポンプ24の作動によって溶解タンク1
4に給水タンク22から水が供給されるときに、その水
の一部が供給される。電極洗浄ノズル120は、この水
を噴出口122のそれぞれから電極92C、92L、9
2M、92Hへ向けて噴出し、電極92C、92L、9
2M、92Hのそれぞれを洗浄して、電極92C、92
L、92M、92Hに付着している処理液の泡等を洗い
流す。この電極92の洗浄に使用された水は、溶解タン
ク14内に落下する。
【0054】図8に示すように装置の作動を制御する制
御部148にコントローラ150が設けられている。こ
のコントローラ150には、給水ポンプ24、26、ボ
トル洗浄ポンプ78、補充ポンプ30、32、水補充ポ
ンプ36や、溶解タンク14、16のそれぞれに設けて
いる穿設機構72、液面センサ82、攪拌手段80の攪
拌モータ84及び、ストックタンク18、20に設けて
いる液面センサ58、配管44に設けているバルブ46
を操作するアクチュエータ152等が接続されている。
【0055】また、処理剤溶解装置10には、表示部1
56及びスタートスイッチ158を備えている一般的構
成の操作パネル160が設けられており、この操作パネ
ル160がコントローラ150に接続されている。さら
に、コントローラ150は、溶解タンク14、16で生
成した処理液を供給する図示しない自動現像装置に接続
される。
【0056】処理剤溶解装置10では、給水ポンプ2
4、26及びボトル洗浄ポンプ78、特にボトル洗浄ポ
ンプ78として、吐出量が処理剤溶解装置10に供給さ
れる交流電源の電圧や周波数の変化に影響しない直流ポ
ンプ(DCポンプ)を用いている。また、コントローラ
150には、少なくともボトル洗浄ポンプ78の単位時
間当たりの吐出量が記憶されている。
【0057】なお、ボトル洗浄ポンプ78は、溶解タン
ク14、16のそれぞれに同量の水を供給するようにな
っており、吐出量としては、溶解タンク14、16のそ
れぞれへの給水量として記憶されているものであっても
良い。また、流量計測手段を設けて、ボトル洗浄ポンプ
78から吐出される水の量を計測し、単位時間当たりの
吐出量を演算して、記憶するようにしても良い。
【0058】コントローラ150は、処理剤の溶解処理
を行うときに、先ず、給水ポンプ24を作動させて初期
給水を行う。このときに、液面センサ82が電極92M
によって液面を検出するまで給水を行った後、所定時間
(例えば約10秒)放置し、液面を静止させてから液面
が所定のレベルに達しているかを確認し、液面が所定の
レベルに達していなければ、給水ポンプ24を作動させ
て不足分を給水することにより、給水量の調整を行う。
【0059】このようにして、液面が所定のレベルに達
すると、攪拌モータ84を作動させて攪拌を行いなが
ら、穿設機構72を作動させることにより処理剤を投入
する。この後、ボトル洗浄ポンプ78を作動させる。こ
のときに、ボトル洗浄ポンプ78の作動時間を吐出量に
基づいて設定した時間とすることにより、溶解タンク1
4への給水量が、目標給水量の給水を終えたときに電極
92Hによって検出される液面レベルとなるようにす
る。
【0060】コントローラ150は、このようにして処
理剤を溶解するのに設定されている量の給水及び処理剤
の投入を行うと、攪拌することにより処理剤を水に溶か
して処理液を生成した後、バルブ46を開いて、生成し
た処理液を排出する。このとき、コントローラ150
は、液面センサ82の電極92Lが液面を検出しなくな
ってから所定時間経過してからバルブ46を閉じ、処理
液の排出を終了する。また、コントローラ150は、処
理液の排出が終了すると、給水ポンプ24を作動させて
予備給水を行う。この予備給水により、電極92の洗浄
及びバルブ46内に残っている処理液等を薄めて、処理
液中の処理剤がバルブ46に付着して、バルブ46に開
閉不良を生じさせてしまうのを防止している。
【0061】また、処理剤溶解装置10では、液面セン
サ82の電極92L、92M、92Hを水によって洗浄
しながら給水を行うため、電極92L、92M、92H
の先端が、検出すべき液面レベルよりも僅かに(例えば
0.5mm〜1.0mm程度)高くなるようにしている。こ
れにより、電極92L、92M、92Hに先端の雫が液
面を持ち上げ、検出する液面レベルが実際よりも低くな
ると言う誤検出を防止するようにしている。
【0062】コントローラ150は、溶解タンク14か
ら処理液を排出するときに、先ず、所定の時間間隔でバ
ルブ46の開閉を行い、バルブ46を流れ落ちる処理液
の流量の改善を行い、この後に、バルブ46を開いて本
格的に溶解タンク14からの処理液の排出を行う。すな
わち、コントローラ150は、溶解タンク14からの処
理液の排出するときに、所定の時間間隔でバルブ46の
アクチュエータ152をオン/オフした後に、オンして
溶解タンク14からの処理液の排出を開始する。
【0063】また、コントローラ150では、溶解タン
ク14内の処理液の排出を開始すると、液面レベルが液
面センサ82の電極92Lの下端に達するタイミングで
給水ポンプ24を作動させて電極92の洗浄を行う。こ
のときの、給水ポンプ24の作動時間は、給水量が処理
液の濃度に影響を及ぼさず、かつ、電極92から処理液
の泡を洗い落とすことができる量(例えば200ml程
度)となるようにしている。
【0064】この給水ポンプ24の作動後に液面レベル
の検出を行い、液面レベルが電極92Lで検出している
液面レベルより下がっていることを確認すると、予め設
定している所定時間経過後にバルブ46を閉じて溶解タ
ンク14からの処理液の移液を終了する。
【0065】以下に図9、図10に示すフローチャート
及び図11、図12に示すタイミングチャートを参照し
ながら作用を説明する。
【0066】処理剤溶解装置10では、溶解タンク14
に対向して設けられた蓋体64の装填口66及び溶解タ
ンク16に対向して設けられた装填口66に、例えば現
像剤及び定着剤が収容されているボトル28が装填され
た状態で、操作パネル160のスタートスイッチ158
が操作されることにより、処理液の溶解処理を開始す
る。なお、コントローラ150では、リミットスイッチ
142によってフィルタユニット48が溶解タンク14
に装填されていることを確認してから溶解処理を開始
し、溶解しきれずに残っている処理剤の粒子がフィルタ
エレメント54を通過せずに溶解タンク14から排出さ
れてしまうのを防止している。
【0067】図9に示すフローチャートは、溶解処理を
開始することにより実行され、最初のステップ200
で、給水ポンプ24を作動させ、溶解タンク14への初
期給水を開始する。この給水ポンプ24の作動時間は、
溶解タンク14内の水の液面が液面センサ82の電極9
2Lによって検出される量(初期給水量)となるように
している。
【0068】この初期給水時に給水ポンプ24を作動さ
せることにより、給水タンク22内の水が電極洗浄ノズ
ル120へ供給され、液面センサ82の電極92C、9
2L、92M、92Hを洗浄する。これにより、電極9
2C、92L、92M、92Hの間や、電極92C、9
2L、92M、92Hと電極カバー96の内面との間に
処理液の泡が付着した場合、これらの泡が電極92C、
92L、92M、92H及び電極カバー96の内面から
洗い流される。
【0069】次のステップ202では、初期給水が終了
する時間となったか否かを確認し、初期給水が終了する
時間となり、ステップ202で肯定判定されると、ステ
ップ204へ移行してな給水ポンプ24の作動を停止さ
せる。これと共に、ステップ206では、停止時間を計
測するタイマをリセット/スタートさせ、ステップ20
8で給水を停止してからの経過時間が時間t1(図11
参照、例えば約10秒)に達したか否かを確認する。
【0070】これにより、時間t1が経過し溶解タンク
14内の液面が静止した状態となったと判断すると、ス
テップ208で肯定判定されて、ステップ210へ移行
する。このステップ210では、液面センサ82の検出
結果から液面が初期給水量(液面レベルが電極92Mに
よって検出される給水量)に達しているか否かを判断す
る。このとき、液面が所定レベルに達していないとき
(ステップ210で否定判定)には、ステップ212へ
移行して、液面センサ82による検出液面を確認しなが
ら給水ポンプ24を運転して給水を行い、給水量を調整
する。
【0071】このようにして、溶解タンク14への初期
給水が終了し、ステップ210で肯定判定されると、ス
テップ214へ移行して、攪拌モータ84を作動させ、
水の攪拌を開始する。これと共に、ステップ216で
は、穿孔機構72を作動させて、ボトル口28Aをシー
ルしているシール材を破断させる。これにより、攪拌フ
ィン88によって攪拌されている溶解タンク14の水の
中に、ボトル28内の処理剤が投入される。
【0072】ボトル28からの処理剤の投入が行われる
と、所定のタイミングでステップ218へ移行して、ボ
トル洗浄ポンプ78を作動させて、溶解タンク14への
給水を再開すると共に、給水時間を計測するタイマをリ
セット/スタートさせる(ステップ220)。
【0073】この後、ステップ222では、タイマの計
測時間が所定の給水時間(図11参照)に達したか否か
を判断し、所定の給水時間に達する(ステップ222で
肯定判定)と、ステップ224へ移行して、ボトル洗浄
ポンプ78を停止する。このときの給水時間は、1本の
ボトル28内の処理剤を溶かして所定濃度の処理液を生
成するのに必要な水の量である目標給水量(電極92H
によって検出される液面レベルとなる給水量)と初期給
水量の差に基づいて演算されて設定されており、このよ
うに設定した給水時間を用いた時間制御を行うことによ
り、攪拌手段によって処理液の攪拌を行っていても、的
確に目標給水量となるように給水することができるよう
にしている。また、ボトル洗浄ポンプ78を用いて給水
を行うことにより、ボトル28内を洗浄して、ボトル2
8内の全量の処理剤を確実に溶解タンク14内へ投入す
ることができる。
【0074】このようにして、1本分のボトル28の処
理剤を溶解して、適正な濃度の処理液を生成するのに必
要となる水の量である目標給水量の給水が終了すると、
引き続いて水の攪拌を行い、投入した処理剤を確実に水
に溶かし、処理液を生成する。なお、この攪拌時間は、
任意に設定されるものであっても良い。
【0075】次のステップ226では、例えば、攪拌手
段80を一定時間作動させるなどして、溶解タンク14
で処理液の生成が終了したと判断(肯定判定)される
と、ステップ228へ移行し、攪拌モータ84を停止さ
せ、処理液の攪拌を終了する。
【0076】処理液の攪拌が終了すると、ステップ23
0へ移行して、溶解タンク14内で生成した処理液をス
トックタンク18へ排出する移液処理を行う。
【0077】図10は移液処理の概略を示しているして
いる。このフローチャートでは、最初のステップ240
でバルブ46を駆動するアクチュエータ152をオンし
て、バルブ46を開く。
【0078】この後、ステップ242では、バルブ46
を開いている時間(アクチュエータ152のオン時間)
が所定の時間t4(例えば20sec)に達したか否かを確
認し、バルブ46の開時間が時間t4に達してステップ
242で肯定判定されると、ステップ244へ移行し、
アクチュエータ152をオフしてバルブ46を閉じ、ス
テップ246では、バルブ46を閉じている時間が、所
定の時間t5(例えば10sec)に達したか否かを確認す
る。これにより、バルブ46を閉じてからの時間が時間
5に達して肯定判定されると、ステップ248へ移行
し、バルブ46の開閉が所定回数(例えば2回)行われ
たか否かを確認し、所定回数の開閉が終了していなけれ
ば(ステップ248で否定判定)、ステップ240へ移
行し、バルブ46の開閉を開始する。
【0079】図12に示されるように、バルブ46は、
アクチュエータ152がオンされると、弁体46Aが回
転して、作動時間tSの間で全閉状態から全開状態へ移
行し、アクチュエータ152がオフされると、作動時間
Sの間で前回状態から全閉状態へ移行する。このバル
ブ46の開閉に伴って、バルブ46を通過する処理液の
流量も増減する。
【0080】また、バルブ46が閉じられていることに
より、バルブ46内には弁体46Aの下側まで空気が入
り込む。この状態でバルブ46を開くと、バルブ46内
に空気が残ったまま処理液が流れ、この空気がバルブ4
6内の処理液の流路を狭め、単位時間当たりの処理液の
流量を低下させ、溶解タンク14からの処理液の排出時
間となる移液時間がが長くなってしまい、また、移液時
間も安定しなくなる。
【0081】溶解タンク14内に処理液が残っている状
態で、アクチュエータ152をオフしてバルブ46を閉
じた直後は、処理液の表面張力によって弁体46Aの下
側にも処理液が満たされた状態となり、バルブ46内に
入り込んでいる空気が排出される。この状態でバルブ4
6を閉じたままにすれば、弁体46Aの下側の処理液も
雫となってストックタンク18内に落下してバルブ46
内に空気が入り込むが、処理液が残っている状態でバル
ブ46を開いて処理液を流せば、弁体46Aの下側に空
気が入り込むことがなく処理液が流れ落ち、所望の流量
が確保される。
【0082】また、処理液の排出(移液)が終了した後
にバルブ46を閉じると、弁体46A内に空気が閉じ込
められる。バルブ46の弁体46Aには、製造上のバリ
あるいは使用中に付着したごみ等による凸部が生じてい
ることがある。このために、処理液の移液を行うために
バルブ46を開くと、弁体46Aに入り込んでいる空気
がこの凸部に引っかかって流路を狭めてしまう。
【0083】このような場合にも、バルブ46の開閉を
行うことにより、弁体46Aが凸部部に引っかかってい
る泡を押して凸部から外して上方へ抜けさせ、本来の流
路を確保することができる。
【0084】このようにコントローラ150は、溶解タ
ンク14から処理液を排出するときに、バルブ46を一
旦閉じることにより、バルブ46内に入り込んでいる空
気を排出するようにしている。また、所定の時間間隔で
バルブ46を繰り返し(本実施の形態では、2回)閉じ
ることにより、より確実にバルブ46内から空気を排出
するようにし、バルブ46を通過する処理液の流量の改
善を図っている。
【0085】図10に示すフローチャートでは、バルブ
46の開閉によってバルブ46を通過する処理液の流量
を改善し、所望の流量の処理液が通過可能な状態とする
(ステップ248で肯定判定)と、ステップ250へ移
行して、バルブ46を開き、本格的な処理液の排出を開
始する。これにより、溶解タンク14内の処理液がスト
ックタンク18へ移液されて溜められる。
【0086】このようにして溶解タンク14からの処理
液の排出(移液)を開始し、溶解タンク14内に残って
いる処理液の液面レベルが、電極92Lによって検出す
る下限レベル近傍に達すると、ステップ252を実行し
て、所定の時間t2(図11参照、例えば約3sec)の
間、給水ポンプ24を運転する。給水ポンプ24を運転
することにより、電極洗浄ノスル120へ水が供給さ
れ、電極92の洗浄が行われる。なお、給水ポンプ24
を運転するタイミングは、最初にバルブ46を開いてか
らの時間(ステップ240を実行してからの時間)を用
いても良く、バルブ46を通過する処理液の流量の改善
処理を行ってからの時間(ステップ250を実行してか
らの時間)を適用しても良い。
【0087】次のステップ254では、液面センサ82
によって溶解タンク14内に残っている処理液の液面レ
ベルを測定し、液面が下限レベルに達したか否かを確認
する(ステップ256)。このとき、給水ポンプ24を
作動させて電極92の洗浄を行っているので、電極92
に付着している処理液の泡等による誤検出が防止されて
いる。
【0088】ここで、液面センサ82によって処理液の
液面レベルが下限レベルに達したことを検出する(ステ
ップ256で肯定判定)と、ステップ258へ移行し
て、バルブ46を閉じるタイミングを決定するタイマを
リセット/スターとさせ、ステップ260では、このタ
イマによる計測時間が所定の時間t3(図11参照)に
達したか否かを確認する。この時間t3は、電極92L
によって検出される液面レベルの量の処理液の排出が終
了するまでの時間に基づいて設定したものであれば良
い。
【0089】タイマによる計測時間が時間t3に達し、
ステップ260で肯定判定されると、溶解タンク14か
らの処理液の排出(移液)が終了したと判断して、ステ
ップ262へ移行し、バルブ46を閉じて溶解タンク1
4からの処理液の移液を終了する。
【0090】このようにして溶解タンク14内の処理液
の移液が終了すると、図9のフローチャートのステップ
232へ移行して、予備給水を行う。この予備給水で
は、給水ポンプ24を所定時間作動させて、電極洗浄ノ
ズル120から電極92C、92L、92M、92Hへ向
けて水を噴出し、電極92C、92L、92M、92Hを
洗浄する。これにより、電極92C、92L、92M、9
2Hの周囲や電極カバー96の内面に付着している処理
液の泡を洗い流す。また、バルブ46を閉じているため
に、電極洗浄ノズル120から噴出された水は、溶解タ
ンク14に貯められる。
【0091】このとき、この水がバルブ46内に入り込
んで、バルブ46の内面や可動弁(球体弁)との隙間に
付着している処理液を薄め、処理液中の成分(処理剤)
がバルブ46内で析出して、バルブ46の開閉不良を生
じさせてしまうのを確実に防止することができる。
【0092】処理剤溶解装置10では、このようにして
処理剤を溶解することにより、適切な濃度の処理液を生
成し、自動現像装置等へ供給することができるようにし
ている。
【0093】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。
【0094】例えば、本実施の形態では、溶解タンク1
4からの処理液の排液(移液)を開始するときに、所定
の時間間隔でバルブ46を2回閉じたが、バルブ46を
閉じる回数はこれに限るものではなく、1回であっても
良い。
【0095】また、バルブ46を閉じる回数を多くすれ
ば、バルブ46内から確実に空気を除去できるが、バル
ブ46を閉じている時間が長くなり、その分だけ移液時
間が長くなる。このために、バルブ46を閉じる回数は
3回以下であることが好ましい。
【0096】また、本実施の形態では、溶解タンク14
からの処理液の移液を行うときに、必ずバルブ46を閉
じるようにしているが、バルブ46を開いて処理液の移
液を開始するときに、バルブ46を通過する処理液の量
を検出し、この検出結果に基づいてバルブ46を閉じる
か否かを判断するようにしても良い。
【0097】すなわち、図13に示すように、溶解タン
ク14からの処理液の移液を行うときに、最初のステッ
プ270で、バルブ46を開く、この後、バルブ46を
通過する処理液の流量検出を行う(ステップ272)。
次のステップ274では、流量検出の結果に基づいて流
量改善を行う必要があるか否か、すなわち、バルブ46
を閉じる必要があるか否かを判断する。
【0098】処理液の流量を検出する検出手段として
は、バルブ46の下側やアダプタ43に流量センサを設
けても良く、また、液面センサ58に電極を追加するな
どしてストックタンク18に所定量の移液を行った時の
時間を計測し、この計測結果によって流量が少ないか否
かを判断するようにしても良い。
【0099】この結果として、バルブ46を通過する処
理液の量が低下していないと判断できるとき(ステップ
274で否定判定)には、そのままバルブ46を開いた
状態にして、所定のタイミングでステップ252へ移行
すれば良い。
【0100】これに対して、流量が低下していると判断
されたとき(ステップ274で肯定判定)には、ステッ
プ244へ移行してバルブ46を閉じ、バルブ46を閉
じて所定時間(時間t5)経過して(ステップ246で
肯定判定)から、ステップ250に以降して、バルブ4
6を開く。この後に、ステップ252へ移行するように
すれば良い。
【0101】これにより、不必要にバルブ46を閉じる
必要がなくなり、移液時間の短縮を図ることができる。
なお、ステップ246で肯定判定されたときに、再度ス
テップ270へ移行して、流量が適切であるかを判断す
るようにしても良い。
【0102】なお、本実施の形態は、本発明が適用され
る溶解タンクの構成及び溶解タンクが用いられる処理剤
溶解装置の構成を限定するものではない。本発明は、現
像剤や定着剤等の処理剤を水等の液体に溶解して処理液
を生成する任意の構成の溶解タンクおよび処理剤溶解装
置に適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、溶
解タンクからの処理液の移液を開始するときに、開いた
移液バルブを閉じる。これにより移液バルブに入り込ん
でいる空気を除去することにより、次に移液バルブを開
いたときに、処理液の流量を安定化させることができ
る。このように処理液の流量を安定化させることによ
り、溶解タンクからの処理液の移液時間を安定化させる
ことができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した処理剤溶解装置の概略
構成図である。
【図2】溶解タンクと溶解タンクに装填されるフィルタ
ユニットの概略構成を示す斜視図である。
【図3】移液用のバルブを示す概略図である。
【図4】溶解タンクの上部近傍を示す概略構成図であ
る。
【図5】図4とは異なる方向から見た溶解タンク及び溶
解タンク近傍の概略構成図である。
【図6】溶解タンクの水平方向に沿った概略断面図であ
る。
【図7】液面センサの概略構成を示す斜視図である。
【図8】制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図9】処理液の溶解処理の一例を示す流れ図である。
【図10】移液処理の概略を示す流れ図である。
【図11】図9に示される流れ図に沿った給水ポンプの
運転、ボトル洗浄ポンプの運転、攪拌手段の作動及びバ
ルブの開閉を示すタイミングチャートである。
【図12】図10の流れ図に沿ったアクチュエータのオ
ン/オフ及びバルブの開閉状態の変化を示すタイミング
チャートである。
【図13】移液処理の他の一例を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 処理剤溶解装置 14、16 溶解タンク 18、20 ストックタンク 28 ボトル 44 配管(移液配管) 46 バルブ(移液バルブ) 82 液面センサ 150 コントローラ(移液制御手段) 152 アクチュエータ(移液バルブ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内の処理液を、タンクの底部に連
    通させた配管に設けた移液バルブを開くことにより、該
    配管から流下させることにより移液する処理液の移液方
    法であって、 前記移液バルブを開いて前記タンク内の処理液の移液を
    開始するときに移液バルブを1回以上開閉して、タンク
    内からの処理液の移液を行うことを特徴とする処理液の
    移液方法。
  2. 【請求項2】 溶解タンク内で粉末状ないし顆粒状の処
    理剤を液体に溶解させて処理液を生成する処理剤溶解装
    置であって、 一端が前記溶解タンクの底部に連結されて開口し、生成
    された処理液を溶解タンクから流下させることにより移
    液可能な移液配管と、 前記移液配管に設けられて開かれることにより移液配管
    の管路を開いて前記溶解タンク内の処理液を流下させる
    移液バルブと、 前記移液バルブを所定時間開くことにより前記溶解タン
    ク内の処理液をタンク外へ移液すると共に、前記処理液
    の移液の開始時に移液バルブの開閉を行う移液制御手段
    と、 を含むことを特徴とする処理剤溶解装置。
  3. 【請求項3】 前記移液制御手段が、前記処理液の移液
    開始時に前記移液バルブの開閉を少なくとも1回行うこ
    とを特徴とする請求項2に記載の処理剤溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記移液制御手段が、前記処理液の移液
    開始時の前記移液バルブの開閉を3回以下としているこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の処理剤溶
    解装置。
  5. 【請求項5】 溶解タンク内で粉末状ないし顆粒状の処
    理剤を液体に溶解させて処理液を生成する処理剤溶解装
    置であって、 一端が前記溶解タンクの底部に連結されて開口し、生成
    された処理液を溶解タンクから流下させることにより移
    液可能な移液配管と、 前記移液配管に設けられて開かれることにより移液配管
    の管路を開いて前記溶解タンク内の処理液を流下させる
    移液バルブと、 前記移液バルブを開放した時の移液量を検出する検出手
    段と、 前記移液バルブを所定時間開くことにより前記溶解タン
    ク内の処理液をタンク外へ移液すると共に、前記処理液
    の移液のために前記移液バルブを開いたときに、前記検
    出手段によって移液量を検出し、検出した移液量が所定
    量に満たない場合、前記移液バルブを閉じた後に再度開
    いて移液を行う移液制御手段と、 を含むことを特徴とする処理剤溶解装置。
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