JP2001218069A - 画像通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー写真があり、その裏面に文字で説明が
書いてある両面原稿を、適切なカラーまたは白黒の２値
で読み取り、そして伝送が可能である画像通信装置を提
供することを目的とするものである。 【解決手段】 両面原稿を読み取り、伝送、記録が可能
な画像通信装置において、カラー情報を読み取る読取手
段と、両面原稿の表面をカラー読み取りするか否かを選
択する表面用選択手段と、両面原稿の裏面をカラー読み
取りするか否かを選択する裏面用選択手段とを有し、上
記表面用選択手段、上記裏面用選択手段によって選択さ
れたカラー読み取りするか否かの情報に基づいて、上記
両面原稿の表面、裏面を読み取り、カラー通信を実行す
る画像通信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カラー読み取り可
能な両面伝送可能なファクシミリ装置等の画像通信装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のカラー読み取り可能なファクシミ
リ装置において、送信機側のオペレータが、カラー読み
取りをするか否かを選択し、その選択状況に基づいて、
片面の原稿情報を、カラー読み取りするか、白黒の２値
読み取りをするかを決定し、実行している。

【０００３】ここで、カラー読み取り可能なファクシミ
リ装置で、しかも、両面原稿の伝送をする場合、両面原
稿はページ順に表面、裏面と読み取っているが、途中で
カラー読み取りをするか否かの選択は可能である。たと
えば、Ｐ１（第１頁）からＰ１０までの両面原稿につい
ては、表面、裏面ともに白黒の２値読み取りをし、Ｐ１
１からＰ１５までの両面原稿については、表面、裏面と
もにカラー読み取りを行うことができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
おいて、たとえば、画を送り、表面が全てカラー原稿で
あり、裏面が、上記カラー画情報に関する白黒２値での
説明文である場合、これらの両面情報を全てカラー読み
取りとして送信しなければならず、伝送時間が長くなる
という問題がある。

【０００５】本発明は、カラー写真があり、その裏面に
文字で説明が書いてある両面原稿を、適切なカラーまた
は白黒の２値で読み取り、そして伝送が可能である画像
通信装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、両面原稿を読
み取り、伝送、記録が可能な画像通信装置において、カ
ラー情報を読み取る読取手段と、両面原稿の表面をカラ
ー読み取りするか否かを選択する表面用選択手段と、両
面原稿の裏面をカラー読み取りするか否かを選択する裏
面用選択手段とを有し、上記表面用選択手段、上記裏面
用選択手段によって選択されたカラー読み取りするか否
かの情報に基づいて、上記両面原稿の表面、裏面を読み
取り、カラー通信を実行する画像通信装置である。

【０００７】

【発明の実施の形態および実施例】図１は、本発明の一
実施例であるファクシミリ装置ＦＳ１を示すブロック図
である。

【０００８】ＮＣＵ（網制御装置）２は、電話網をデー
タ通信等に使用するために、その回線の端末に接続し、
電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切
り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。ま
た、ＮＣＵ２は、バス２６からの制御によって、電話回
線２ａを電話機側に接続（ＣＭＬオフ）したり、電話回
線２ａをファクシミリ装置側に接続（ＣＭＬオン）する
ものである。なお、通常状態では、電話回線２ａは、電
話機４側に接続されている。

【０００９】ハイブリッド回路６は、送信系の信号と受
信系の信号とを分離し、加算回路１２からの送信信号
を、ＮＣＵ２経由で電話回線２ａに送出し、相手側から
の信号をＮＣＵ２経由で受け取り、信号線６ａ経由で変
復調器８に送るものである。

【００１０】変復調器８は、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ．８、
Ｖ．２１、Ｖ．２７ｔｅｒ、Ｖ．２９、Ｖ．１７、Ｖ．
３４に基づいた変調と復調とを行う変復調器であり、バ
ス２６の制御によって、各伝送モードが指定される。変
復調器８は、バス２６から送信信号を入力し、変調デー
タを信号線８ａに出力し、信号線６ａに出力されている
受信信号を入力し、復調データをバス２６に出力する。

【００１１】発呼回路１０は、バス２６からの信号によ
って、電話番号情報を入力し、信号線１０ａにＤＴＭＦ
の選択信号を出力する。

【００１２】加算回路１２は、信号線８ａの情報と信号
線１０ａの情報とを入力し、加算した結果を信号線１２
ａに出力する。

【００１３】読取回路１４は、読取データをバス２６に
出力する。

【００１４】記録回路１６は、バス２６に出力されてい
る情報を順次１ライン毎に記録する。

【００１５】メモリ回路１８は、ワーク用のメモリ（Ｒ
ＡＭ）、さらに読取データの生情報または符号化した情
報を格納したり、また、バス２６を介して、受信情報ま
たは復号化した情報等を格納するために使用する。

【００１６】操作部２０は、ワンタッチダイヤル、短縮
ダイヤル、テンキー、＊・＃キー、スタートキー、セッ
トキー、ストップキー、両面原稿の送信選択キー、両面
原稿の表面のカラー読み取りの選択キー、両面原稿の裏
面のカラー読み取りの選択キー、その他ファンクション
キーを備え、押下されたキー情報は、バス２６に出力さ
れる。また、操作部２０には、表示部が設けられ、バス
２６の情報を入力し、表示データを表示する。

【００１７】ＣＰＵ（中央制御装置）２２は、ファクシ
ミリ装置ＦＳ１の全体制御とファクシミリ伝送制御手順
とを実行するが、この制御プログラムはＲＯＭ２４に格
納されている。

【００１８】次に、両面伝送について説明する。

【００１９】両面伝送の通信モードとしては、交互モー
ドと連続モードとの２つが存在する。ここで、交互モー
ドは、両面原稿をページ順に表面、裏面と送信していく
モードである。また、連続モードは、両面原稿の表面
を、まずページ順に全て送信し、引き続いて両面原稿の
裏面を、ページ順に全て送信するモードである。

【００２０】次に、ＤＩＳ、ＤＴＣ、ＤＣＳ信号のＦＩ
Ｆにおける両面伝送の定義について説明する。

【００２１】図２は、両面伝送に関するＤＩＳ、ＤＴ
Ｃ、ＤＣＳ信号のＦＩＦを示す図である。

【００２２】ここで、ＤＩＳ／ＤＴＣ信号において、Ｆ
ＩＦのＸビット目によって、交互モードにおける両面記
録機能の有無を表し、ＦＩＦのＸ＋１ビット目によっ
て、連続モードにおける両面記録機能の有無を表す。ま
た、ＤＣＳ信号においては、ＦＩＦのＸビット目によっ
て、交互モードにおける両面送信を指定し、ＦＩＦのＸ
＋１ビット目によって、連続モードにおける両面送信を
指定する。

【００２３】次に、ノーマルＧ３伝送におけるＱ信号
（具体的にはＥＯＰまたはＭＰＳまたはＥＯＭ）、ま
た、ＥＣＭ伝送におけるＰＰＳ−Ｑ信号（具体的にはＰ
ＰＳ−ＥＯＰまたはＰＰＳ−ＭＰＳまたはＰＰＳ−ＥＯ
ＭまたはＰＰＳ−ＮＵＬＬ）のフレーム構成が図示され
ている。

【００２４】図３は、Ｑ、ＰＰＳ−Ｑ信号におけるフレ
ーム構成を示す図である。

【００２５】図３において、Ｆｌａｇ、Ａｄｄｒｅｓ
ｓ、Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＦＣＦ、ＰＣ（ページカウン
タ）、ＢＣ（ブロックカウンタ）、ＦＣ（フレームカウ
ンタ）の後に、Ｌｅｎｇｔｈ（Ｐａｇｅｎｕｍｂｅｒ
（２オクテット）とＰａｇｅｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ
（現在は１オクテットの合計オクテット数）、Ｐａｇｅ
ｎｕｍｂｅｒ（両面原稿をページ順に表面、裏面と送信
するケースで考えて、Ｐ１からの１ページずつの加
算）、Ｐａｇｅｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ（ｂｉｔ０によ
って表面（０にセット）か裏面（１にセット）かの指定
が可能）、ＦＣＳ、Ｆｌａｇが送信される。

【００２６】ここで、Ｌｅｎｇｔｈ、Ｐａｇｅｎｕｍｂ
ｅｒ、Ｐａｇｅｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎの３つが、両面
伝送のために、新たに追加されたオクテットである。こ
こで、ノーマルＧ３通信において使用するＱ信号には、
ＰＣ、ＢＣ、ＦＣは含まれず、ＥＣＭ通信において使用
するＰＰＳ−Ｑ信号でのみ使用される。

【００２７】図４は、ノーマルＧ３モードにおける交互
モードによる両面伝送を示す図である。

【００２８】図５は、ＥＣＭ通信モードにおける交互モ
ードによる両面伝送を示す図である。

【００２９】図６は、ノーマルＧ３モードにおける連続
モードによる両面伝送を示す図である。

【００３０】図７は、ＥＣＭ通信モードにおける連続モ
ードによる両面伝送を示す図である。

【００３１】ＲＯＭ２４は、両面原稿を読み取り、伝
送、記録可能なファクシミリ装置において、カラー情報
を読み取る手順と、両面原稿の表面がカラー読み取りで
あるか否かを選択する手順と、両面原稿の裏面がカラー
読み取りであるか否かを選択する手順とを実現する制御
プログラムが格納され、選択されているカラー読み取り
であるか否かの情報に基づいて、原稿情報の表面、裏面
の読み取りを行い、カラー通信を実行する。

【００３２】ここで、両面原稿の表面をカラー読み取り
し、両面原稿の裏面を白黒の２値読み取りとするか、ま
たは、両面原稿の表面を白黒の２値読み取りし、両面原
稿の裏面をカラー読み取りするようにしてもよい。この
場合、その旨を表示する。

【００３３】図８、図９、図１０、図１１は、上記実施
例の動作を示すフローチャートである。

【００３４】Ｓ２では、バス２６を介して、メモリ１８
をイニシャライズし、Ｓ４では、バス２６を介して、操
作部の表示部をクリアし、Ｓ６では、バス２６を介し
て、ＮＣＵ２のＣＭＬをオフする。

【００３５】Ｓ８では、バス２６を介して、操作部２０
の情報を入力し、送信が選択されたか否かが判断され、
送信が選択されると、ステップＳ１２に進み、送信が選
択されていないと、ステップＳ１０に進み、その他の処
理をする。

【００３６】Ｓ１２では、バス２６を介して、操作部２
０の情報を入力し、両面原稿情報の送信が選択されたか
否かが判断され、両面原稿情報の送信が選択されると、
ステップＳ２４に進み、両面原稿情報の送信が選択され
ていないと、ステップＳ１４に進む。

【００３７】Ｓ１４では、バス２６を介して、ＮＣＵ２
のＣＭＬをオンし、Ｓ１６では、バス２６を介して、発
呼回路１０を使用して指定された宛先へ発呼する。

【００３８】Ｓ１８では、前手順を行う。ここで、カラ
ー読み取りが選択され、受信機にカラー受信機能があれ
ば、カラー伝送を実施する。また、両面伝送を指定しな
い。

【００３９】Ｓ２０では、画信号の読み取り／送信を行
い、Ｓ２２では、後手順を行い、Ｓ２４では、バス２６
を介して、ＮＣＵ２のＣＭＬをオンし、Ｓ２６では、バ
ス２６を介して、発呼回路１０を使用して指定された宛
先へ発呼する。

【００４０】Ｓ２８では、バス２６を介して、操作部２
０の情報を入力し、両面原稿の表面について、カラー読
み取りが選択されているか否かが判断され、カラー読み
取りが選択されていると、ステップＳ３２に進み、カラ
ー読み取りが選択されていないと、ステップＳ３０に進
む。

【００４１】Ｓ３０では、バス２６を介して、操作部２
０の情報を入力し、両面原稿の裏面について、カラー読
み取りが選択されているか否かが判断され、両面原稿の
裏面について、カラー読み取りが選択されていると、ス
テップＳ５４に進み、両面原稿の裏面について、カラー
読み取りが選択されていないと、ステップＳ３４に進
む。

【００４２】Ｓ３２では、バス２６を介して、操作部２
０の情報を入力し、両面原稿の裏面について、カラー読
み取りが選択されているか否かが判断され、両面原稿の
裏面について、カラー読み取りが選択されていると、ス
テップＳ４０に進み、両面原稿の裏面について、カラー
読み取りが選択されていないと、ステップＳ４６に進
む。

【００４３】Ｓ３４では、前手順を行い、両面伝送を指
定する。また、カラー伝送を指定しない。

【００４４】Ｓ３６では、画信号を送信し、白黒の２値
モードとして送信する。また、プロトコルによって、ペ
ージナンバー、表面／裏面を通知する。

【００４５】Ｓ３８では、後手順を実行し、Ｓ４０で
は、前手順を行い、両面伝送を指定する。また、カラー
伝送を指定する。

【００４６】Ｓ４２では、画信号を送信し、カラー送信
をする。また、プロトコルによって、ページナンバー、
表面／裏面を通知し、Ｓ４４では、後手順を行う。

【００４７】Ｓ４６では、バス２６を介して、操作部の
表示部に「両面原稿の表面はカラー読み取り／伝送、裏
面は白黒２値読み取り／伝送します」と表示する。何ら
かのキー操作を行うことによって、上記表示を消す。

【００４８】Ｓ４８では、前手順を行い、両面伝送を指
定する。また、カラー伝送を指定する。

【００４９】Ｓ５０では、画信号を送信し、表面につい
てカラー送信し、裏面について白黒２値送信を行う。ま
た、プロトコルによって、ページナンバー、表面／裏面
を通知し、また、毎ページｐｈａｓｅＢによって、ＤＣ
Ｓ信号を送信し、カラー送信、白黒２値送信を切り替え
る。

【００５０】Ｓ５２では、後手順を行い、Ｓ５４では、
バス２６を介して、操作部の表示部に「両面原稿の表面
は白黒２値読み取り／伝送、裏面はカラー読み取り／伝
送します」と表示する。何らかのキー操作を行うことに
よって、上記表示を消す。

【００５１】Ｓ５６では、前手順を行い、両面伝送を指
定する。また、カラー伝送を指定しない。

【００５２】Ｓ５８では、画信号を送信し、表面につい
て、白黒２値送信し、裏面について、カラー送信する。
また、プロトコルによって、ページナンバー、表面／裏
面を通知し、また、毎ページｐｈａｓｅＢによって、Ｄ
ＣＳ信号を送信し、カラー送信、白黒２値送信を切り替
える。

【００５３】Ｓ６０では、後手順を行う。

【００５４】上記実施例によれば、カラー写真があり、
その裏面に文字で説明が書いてある両面原稿を、適切な
カラーまたは白黒の２値で読み取り、伝送することがで
きる。

【００５５】また、上記実施例によれば、両面原稿にお
ける表面と裏面とが、カラー読み取り、白黒の２値読み
取りで異なると、その旨を表示するので、ユーザはこの
状況を正しく認識した上で、カラー読み取り、白黒の２
値読み取りが可能である。

【００５６】上記実施例は、ファクシミリ装置である
が、画像通信機能を有するパソコン等、ファクシミリ装
置以外の画像通信装置に、上記実施例を適用することが
できる。

【００５７】

【発明の効果】請求項１、２記載の発明によれば、カラ
ー写真があり、その裏面に文字で説明が書いてある両面
原稿を、適切なカラーまたは白黒の２値で読み取り、そ
して伝送が可能であるという効果を奏する。

【００５８】請求項３記載の発明によれば、両面原稿の
表面と両面原稿の裏面とが、カラー読み取り、白黒の２
値読み取りで異なると、その旨を表示でき、ユーザはこ
の状況を正しく認識した上で、カラー読み取り、白黒の
２値で読み取りができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるファクシミリ装置ＦＳ
１を示すブロック図である。

【図２】両面伝送に関するＤＩＳ、ＤＴＣ、ＤＣＳ信号
のＦＩＦを示す図である。

【図３】Ｑ、ＰＰＳ−Ｑ信号におけるフレーム構成を示
す図である。

【図４】ノーマルＧ３モードにおける交互モードによる
両面伝送を示す図である。

【図５】ＥＣＭ通信モードにおける交互モードによる両
面伝送を示す図である。

【図６】ノーマルＧ３モードにおける連続モードによる
両面伝送を示す図である。

【図７】ＥＣＭ通信モードにおける連続モードによる両
面伝送を示す図である。

【図８】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図９】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図１０】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【図１１】上記実施例の動作を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１８…メモリ回路、 ２０…操作部、 ２２…ＣＰＵ， ２４…ＲＯＭ。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両面原稿を読み取り、伝送、記録が可能
   な画像通信装置において、 カラー情報を読み取る読取手段と；両面原稿の表面をカ
   ラー読み取りするか否かを選択する表面用選択手段と；
   両面原稿の裏面をカラー読み取りするか否かを選択する
   裏面用選択手段と；を有し、上記表面用選択手段、上記
   裏面用選択手段によって選択されたカラー読み取りする
   か否かの情報に基づいて、上記両面原稿の表面、裏面を
   読み取り、カラー通信を実行することを特徴とする画像
   通信装置。
2. 【請求項２】 請求項１において、 上記両面原稿の表面をカラー読み取りし、上記両面原稿
   の裏面を白黒の２値読み取りとするか、または、上記両
   面原稿の表面を白黒の２値で読み取り、上記両面原稿の
   裏面をカラー読み取りすることが可能であることを特徴
   とする画像通信装置。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２において、 上記両面原稿の表面、裏面が、それぞれ、カラー読み取
   り、白黒の２値読み取りで異なると、この異なっている
   旨を表示することを特徴とする画像通信装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜請求項３のいずれか１項にお
   いて、上記画像通信装置は、ファクシミリ装置であるこ
   とを特徴とする画像通信装置。