JP2001279068A - ポリエステル系樹脂組成物およびシ―トの製造方法 - Google Patents
ポリエステル系樹脂組成物およびシ―トの製造方法Info
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Abstract
するポリエステル系樹脂組成物に、加熱溶融粘度を高く
し、かつ制御できる特定の樹脂を配合することによっ
て、薄い広幅のシートを高温の金属ロールから剥離でき
る溶融張力を付与し、同時にそのロールからの剥離性に
優れたポリエステル系樹脂組成物を提供することにあ
る。 【解決の手段】 テレフタル酸からなるジカルボン酸成
分と、20〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジメ
タノールと65〜80モル%のエチレングリコールから
なるジオール成分とから構成された非晶質ポリエステル
樹脂を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、ジ
エンゴム系またはオレフィンゴム系からなる改質剤1〜
17重量部および滑剤1〜3重量部を含んでなることを
特徴とするポリエステル系樹脂組成物。
Description
押出成形時に、充分な溶融加工性を持つポリエステル系
樹脂組成物に関し、詳しくは、金属ロールから剥離でき
る溶融張力を付与し、同時にそのロールからの剥離性に
優れたポリエステル系樹脂組成物に関するものである。
は木口材や冷蔵庫、テレビキャビネット等の弱電製品の
表面化粧に使われる化粧シートや事務用のケース類、食
品や医薬品等の包装材用としてポリエステエル系樹脂シ
ートの用途が拡大しつつある。これらポリエステル系樹
脂シートは、従来、樹脂ペレットを溶融し押出加工によ
りシート成形するのが一般的である。ところが、上記の
押出加工による成形法では、Tダイより所定の厚さのシ
ートを押出し、これをガラス転移点以下に制御されたキ
ャストロールでシート化されるが、シートの成形速度が
遅く、生産性が良好とは言えない。
によりシートを製造したり、製造されたシートを熱ラミ
ネートや熱エンボス加工などの2次加工時に使用する熱
ロールに強く粘着する欠点があり、特開平11−343
353号公報には、カレンダー加工でシートを成形する
際、脂肪酸エステル系滑剤を使用することにより粘着を
抑えて、カレンダー成形を可能にすることが記載されて
いる。しかしながら、脂肪酸エステル系滑剤を使用して
も溶融粘度があまり高くないので、カレンダーの加工温
度を比較的低温で、製造速度を下げて、かつ、厚みがの
0.3mm程度の厚めのシートしか加工できないという
欠点がある。
質ポリエステル系樹脂を主成分とするポリエステル系樹
脂組成物に、加熱溶融粘度を高くし、かつ制御できる特
定の樹脂を配合することによって、薄い広幅のシートを
高温の金属ロールから剥離できる溶融張力を付与し、同
時にそのロールからの剥離性に優れたポリエステル系樹
脂組成物を提供することを目的とする。
からなるジカルボン酸成分と、20〜35モル%の1,
4−シクロヘキサンジメタノールと65〜80モル%の
エチレングリコールからなるジオール成分とから構成さ
れた非晶質ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂成分1
00重量部に対して、ジエンゴム系またはオレフィンゴ
ム系からなる改質剤1〜17重量部および滑剤1〜3重
量部を含んでなることを特徴とするポリエステル系樹脂
組成物を提供するものである。
カルボン酸成分と、20〜35モル%の1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールと65〜80モル%のエチレング
リコールからなるジオール成分とから構成された非晶質
ポリエステル樹脂を主成分とする樹脂成分100重量部
に対して、ジエンゴム系またはオレフィンゴム系からな
る改質剤0.5〜17重量部、アクリル系加工助剤0.
5〜10重量部および滑剤1〜3重量部を含んでなるこ
とを特徴とするポリエステル系樹脂組成物を提供するも
のである。
本発明のポリエステル系樹脂組成物の樹脂成分の主成分
として使用される非晶質ポリエステル樹脂は、テレフタ
ル酸からなるジカルボン酸成分と、20〜35モル%の
1,4−シクロヘキサンジメタノールと65〜80モル
%のエチレングリコールからなるジオール成分とから構
成されたものであり、具体的には、イーストマンケミカ
ル社製の商品名「PETG 6763」(テレフタル酸
からなるジカルボン酸成分と、30モル%の1,4−シ
クロヘキサンジメタノールと70モル%のエチレングリ
コールからなるジオール成分とを共重合したコポリエス
テル)および商品名「Provista」(テレフタル
酸からなるジカルボン酸成分と、30モル%の1,4−
シクロヘキサンジメタノールと70モル%のエチレング
リコールからなるジオール成分と、極めて少量の第3成
分を共重合した溶融粘度が高いコポリエステル)として
市販されている。上記の非晶質ポリエステル樹脂の他
に、晶質、低晶質及びその他の非晶質ポリエステル樹脂
を配合することができる。具体的には、PET樹脂、P
BT樹脂、PBTI樹脂、PETI樹脂などを挙げるこ
とができる。これらのポリエステル系樹脂の合計量10
0重量部として、上記の非晶質ポリエステル樹脂の配合
量は、60〜100重量部、好ましくは80〜100重
量部の範囲で用いられる。上記の非晶質ポリエステル樹
脂の配合量が、60重量部未満であると溶融粘度を上げ
るため添加剤の量が多くなるので好ましくない。
れるジエンゴム系改質剤は、代表的なものとして、ブタ
ジエン−スチレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム等のジエン系ゴム重合体からなるコア部に、メチル
メタクリレート、スチレン等のビニル単量体がグラフト
重合されシェル部が構成された多層構造のゴム粒子で、
例えば、三菱レイヨン社製の「メタブレンC−20
1」、呉羽化学工業社製の「パラロイドEXL−260
2」、テクノポリマー社製ABS樹脂として市販されて
いる。また、オレフィンゴム系改質剤は、代表的なもの
として、エチレン−プロピレン系ゴム、ジエン系ゴムの
水素添加物等のオレフィン系ゴム重合体からなるコア部
に、メチルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリ
ル等のビニル単量体がグラフト重合されシェル部が構成
された多層構造のゴム粒子で、例えばテクノポリマー社
製AES樹脂、日本エイアンドエル社製AES樹脂が市
販されている。ジエンゴム系またはオレフィンゴム系か
らなる改質剤は、ポリエステル系樹脂100重量に対し
て、1〜17重量部(アクリル系加工助剤との併用の場
合は、0.5〜17重量部)、好ましくは1.5〜15
重量部の範囲で用いられる。この範囲の量を配合するこ
とにより組成物に滑性を付与し、又、溶融粘度を上げる
ことができるので、加熱ゲル化状態での組成物の移送を
容易にし、カレンダーロールへの定量供給精度が高ま
り、シートの厚み精度を改善し、平滑性に優れたシート
を製造できるという効果がある。1重量部未満であると
上記の効果が得られず、17重量部を超えるとシートの
の表面性が損なわれる傾向になるので好ましくない。
としては、パラフィンワックス、オレフィンワックス等
の炭化水素系滑剤、ステアリン酸等の高級脂肪酸系滑
剤、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸系滑剤、モン
タン酸ワックス等のエステル系滑剤などが挙げられ、こ
れらは、単独で、あるいは2種以上を混合して使用する
ことができる。
配合効果がなく、カレンダーロールへのポリエステル系
樹脂の粘着を解消することができず、逆に多すぎるとシ
ート表面への吹き出しが多くなり印刷性が損なわれ、商
品として好ましくなくなる。従って、本発明では、該非
晶質ポリエステル系樹脂100重量に対し、滑剤を0.
5〜3重量部、好ましくは1〜2.5重量部とする。
ル系加工助剤は、アクリル酸、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸nブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなどのアクリル
酸エステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸nブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸−2−エチルヘキシルなどのメタクリル酸
エステルを主成分とした重量平均分子量が100万〜5
00万の共重合体が好ましく、具体的には、三菱レイヨ
ン社製の「メタブレンP−551」、「メタブレンP−
530A」、鐘淵化学工業社製の「カネエースPA−3
0」、「カネエースPA−100」などを挙げることが
できる。
は、ポリエステル系樹脂100重量に対して、0.5〜
10重量部、好ましくは0.5〜8重量部、更に好まし
くは1〜6重量部の範囲とすることができる。この配合
量が少ないと滑性の付与や溶融粘度を高める効果がな
く、薄く均一な表面を得る為の加工が困難となり、逆に
配合量が多すぎると、カレンダーロールのバンクでの乱
流をまねき、表面性を損なう傾向となるので好ましくな
い。
されている各種の添加剤、例えば、顔料、ヒンダードア
ミン系光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、無機および有機充填剤や相溶性のある樹脂などを配
合することができる。
記の非晶質ポリエステル樹脂を主成分とすると樹脂成
分、ジエンゴム系およびオレフィン系ゴムのいずれか1
種からなる改質剤、滑剤、アクリル系加工助剤及び必要
に応じて上記のような各種の添加剤を、それぞれ所用量
配合し、混練して原料を調整した後、通常のカレンダー
工法によりシート化して製造される。カレンダーのロー
ル温度は、通常160〜190℃、好ましくは170〜
190℃とすることができる。
的に本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるも
のではない。なお、各評価項目およびその評価は次に示
す条件でおこなった。
の4本カレンダー装置を用いて、製品幅が1500m
m、厚さが0.05mm、0.07mm、0.1mm、
0.15mm、0.2mmおよび加 0.3mmの各シ
ートを加工する。 ◎:厚さ0.05mm〜0.3mmの全ての厚さのシー
トが加工できる。 ○:厚さ0.07mm〜0.3mmの範囲の厚さのシー
トが加工できる。 △:厚さ0.2mm〜0.3mmの範囲の厚さのシート
が加工できる。 ×:厚さ0.3mmのシートが加工できる。 ××:全ての厚さのシートが加工できない。
加工性で製造した各シートの内、最小厚さのシートを用
いて、製品幅方向に10ヵ所を、長さ方向に10m毎に
10回厚みを測定しバラツキを測定した。 ○:±3%以内 △:±7%以内 ×:±10%以内
度が20μm、表面温度が110℃〜150℃のエンボ
スロールでエンボスを転写成形した時、シートの表面に
深度が80%以上を保持できる場合のエンボスロールの
表面温度の最高値を測定した。 ◎:150℃以上 ○:140℃以上、150℃未満 △:115℃以上、140℃未満 ×:115℃未満
商品名「Provista」)100重量部に対して、
ジエンゴム系改質剤(三菱レイヨン社製、商品名「メタ
ブレンC−201」)2重量部、滑剤(モンタン酸ワッ
クス、クラリアントジャパン社製、商品名「G431
L」)1.5重量部、酸化チタン(無機充填材)5重量
部およびフェノール系酸化防止剤1重量部を配合し、通
常のカレンダー加工法により、175℃にて、厚さ0.
05mm〜0.3mmの白色ポリエステル系樹脂シート
を製造した。カレンダー加工性、厚み精度および高温エ
ンボス適性の結果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、ジエンゴム系改質剤(三菱レイヨン社製、商品名
「メタブレンC−201」)5重量部、滑剤(モンタン
酸ワックス、クラリアントジャパン社製、商品名「G4
31L」)1.5重量部、酸化チタン(無機充填材)5
重量部およびフェノール系酸化防止剤1重量部を配合
し、通常のカレンダー加工法により、180℃にて、厚
さ0.05mm〜0.3mmの白色ポリエステル系樹脂
シートを製造した。カレンダー加工性、厚み精度および
高温エンボス適性の結果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、ジエンゴム系改質剤(呉羽化学工業社製、商品名
「パラロイドEXL−2602」)5重量部、滑剤(モ
ンタン酸ワックス、クラリアントジャパン社製、商品名
「G431L」)1.5重量部、酸化チタン(無機充填
材)5重量部およびフェノール系酸化防止剤1重量部を
配合し、通常のカレンダー加工法により、180℃に
て、厚さ0.05mm〜0.3mmの白色ポリエステル
系樹脂シートを製造した。カレンダー加工性、厚み精度
および高温エンボス適性の結果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、ジエンゴム系改質剤(テクノポリマー社製ABS)
5重量部、滑剤(モンタン酸ワックス、クラリアントジ
ャパン社製、商品名「G431L」)1.5重量部、酸
化チタン(無機充填材)5重量部およびフェノール系酸
化防止剤1重量部を配合し、通常のカレンダー加工法に
より、180℃にて、厚さ0.05mm〜0.3mmの
白色ポリエステル系樹脂シートを製造した。カレンダー
加工性、厚み精度および高温エンボス適性の結果を表1
に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、オレフィンゴム系改質剤(テクノポリマー社製AE
S」)5重量部、滑剤(モンタン酸ワックス、クラリア
ントジャパン社製、商品名「G431L」)1.5重量
部、酸化チタン(無機充填材)5重量部およびフェノー
ル系酸化防止剤1重量部を配合し、通常のカレンダー加
工法により、180℃にて、厚さ0.05mm〜0.3
mmの白色ポリエステル系樹脂シートを製造した。カレ
ンダー加工性、厚み精度および高温エンボス適性の結果
を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、オレフィンゴム系改質剤(日本エイアンドエル社製
AES)5重量部、滑剤(モンタン酸ワックス、クラリ
アントジャパン社製、商品名「G431L」)1.5重
量部、酸化チタン(無機充填材)5重量部およびフェノ
ール系酸化防止剤1重量部を配合し、通常のカレンダー
加工法により、180℃にて、厚さ0.05mm〜0.
3mmの白色ポリエステル系樹脂シートを製造した。カ
レンダー加工性、厚み精度および高温エンボス適性の結
果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)80重量部およびPE
TI樹脂(東洋紡バイロン社製、商品名「GM50
0」、ジエチレングリコールとジカルボン酸成分として
イソフタル酸30モル%、テレフタル酸70モル%から
なる共重合ポリエステル樹脂)20重量部からなるポリ
エステル系樹脂成分100重量部に対して、ジエンゴム
系改質剤(三菱レイヨン社製、商品名「メタブレンC−
201」)5重量部、滑剤(モンタン酸ワックス、クラ
リアントジャパン社製、商品名「G431L」)1.5
重量部、酸化チタン(無機充填材)5重量部およびフェ
ノール系酸化防止剤1重量部を配合し、通常のカレンダ
ー加工法により、180℃にて、厚さ0.05mm〜
0.3mmの白色ポリエステル系樹脂シートを製造し
た。カレンダー加工性、厚み精度および高温エンボス適
性の結果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)80重量部およびPE
TI樹脂(東洋紡バイロン社製、商品名「GM50
0」、ジエチレングリコールとジカルボン酸成分として
イソフタル酸30モル%、テレフタル酸70モル%から
なる共重合ポリエステル樹脂)20重量部からなるポリ
エステル系樹脂成分100重量部に対して、オレフィン
ゴム系改質剤(テクノポリマー社製AES)5重量部、
滑剤(モンタン酸ワックス、クラリアントジャパン社
製、商品名「G431L」)1.5重量部、酸化チタン
(無機充填材)5重量部およびフェノール系酸化防止剤
1重量部を配合し、通常のカレンダー加工法により、1
80℃にて、厚さ0.05mm〜0.3mmの白色ポリ
エステル系樹脂シートを製造した。カレンダー加工性、
厚み精度および高温エンボボス適性の結果を表1に示
す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、ジエンゴム系改質剤(三菱レイヨン社製、商品名
「C−201」)5重量部、アクリル加工助剤(鐘淵化
学工業社製、商品名「カネエースPA−100」)1.
5重量部、滑剤(モンタン酸ワックス、クラリアントジ
ャパン社製、商品名「G431L」)1.5重量部、酸
化チタン(無機充填材)5重量部およびフェノール系酸
化防止剤1重量部を配合し、通常のカレンダー加工法に
より、180℃にて、厚さ0.05mm〜0.3mmの
白色ポリエステル系樹脂シートを製造した。カレンダー
加工性、厚み精度および高温エンボス適性の結果を表1
に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、オレフィンゴム系改質剤(テクノポリマー社製AE
S)5重量部、アクリル加工助剤(鐘淵化学工業社製、
商品名「カネエースPA−100」)1.5重量部、滑
剤(モンタン酸ワックス、クラリアントジャパン社製、
商品名「G431L」)1.5重量部、酸化チタン(無
機充填材)5重量部およびフェノール系酸化防止剤1重
量部を配合し、通常のカレンダー加工法により、180
℃にて、厚さ0.05mm〜0.3mmの白色ポリエス
テル系樹脂シートを製造した。カレンダー加工性、厚み
精度および高温エンボス適性の結果を表1に示す。
商品名「Provista」)85重量部およびPET
I樹脂(カネボウ合繊社製、商品名「EFG70」)1
5重量部からなるポリエステル系樹脂成分100重量部
に対して、ジエンゴム系改質剤(三菱レイヨン社製、商
品名「メタブレンC−201」)、滑剤(モンタン酸ワ
ックス、クラリアントジャパン社製、商品名「G431
L」)1.5重量部、酸化チタン(無機充填材)5重量
部およびェノール系酸化防止剤1重量部を配合し、通常
のカレンダー加工法により、180℃にて、厚さ0.0
5mm〜0.3 8mmの白色ポリエステル系樹脂シー
トを製造した。カレンダー加工性、厚み精度および高温
エンボス適性の結果を表1に示す。
商品名「PETG 6763」)100重量部に対し
て、滑剤(モンタン酸ワックス、クラリアントジャパン
社製、商品名「G431L」)1.5重量部、酸化チタ
ン(無機充填材)5重量部およびフェノール系酸化防止
剤1重量部を配合し、通常のカレンダー加工法により、
160℃にて、厚さ0.05mm〜0.3mmの白色ポ
リエステル系樹脂シートを製造を試みたが、生産スピー
ドを実施例に比べて遅くし、かつ厚めのものしか満足な
シートが得られなかった。カレンダー加工性、厚み精度
および高温エンボス適性の結果を表1に示す。
以外は、比較例1と同様にして、厚さ0.05mm〜
0.3mmの白色ポリエステル系樹脂シートを製造しよ
うと試みたが、厚さ0.3mmにおいても満足なシート
が得られなかった。カレンダー加工性、厚み精度および
高温エンボス適性の結果を表1に示す。
0.05〜0.2mmの薄肉ポリエステル系樹脂シート
のカレンダー加工による製造が可能であるばかりでな
く、高温で加工できるので製造スピードも上げることが
でき、表面平滑性に優れたシートを製造することができ
るという効果がある。
Claims (6)
- 【請求項1】 テレフタル酸からなるジカルボン酸成分
と、20〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールと65〜80モル%のエチレングリコールからな
るジオール成分とから構成された非晶質ポリエステル樹
脂を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、ジエ
ンゴム系またはオレフィンゴム系からなる改質剤1〜1
7重量部および滑剤0.5〜3重量部を含んでなること
を特徴とするポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項2】 テレフタル酸からなるジカルボン酸成分
と、20〜35モル%の1,4−シクロヘキサンジメタ
ノールと65〜80モル%のエチレングリコールからな
るジオール成分とから構成された非晶質ポリエステル樹
脂を主成分とする樹脂成分100重量部に対して、ジエ
ンゴム系またはオレフィンゴム系からなる改質剤0.5
〜17重量部、アクリル系加工助剤0.5〜10重量部
および滑剤0.5〜3重量部を含んでなることを特徴と
するポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項3】 樹脂成分は、該非晶質ポリエステル樹脂
60〜100重量%、他のポリエステル系樹脂0〜40
重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の
ポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項4】 樹脂成分は、該共重合ポリエステル樹脂
80〜100重量%、他のポリエステル系樹脂0〜20
重量%であることを特徴とする請求項1または2記載の
ポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項5】 上記のポリエステル系樹脂組成物は、カ
レンダー成形用であることを特徴とする請求項1ないし
4記載のポリエステル系樹脂組成物。 - 【請求項6】請求項1ないし4記載のポリエステル系樹
脂組成物をカレンダー加工することを特徴とするポリエ
ステル系樹脂シートの製造方法。
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