[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001260519A - インクジェット記録材料 - Google Patents

インクジェット記録材料

Info

Publication number
JP2001260519A
JP2001260519A JP2000288169A JP2000288169A JP2001260519A JP 2001260519 A JP2001260519 A JP 2001260519A JP 2000288169 A JP2000288169 A JP 2000288169A JP 2000288169 A JP2000288169 A JP 2000288169A JP 2001260519 A JP2001260519 A JP 2001260519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
group
recording material
jet recording
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000288169A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3824478B2 (ja
JP2001260519A5 (ja
Inventor
Satoshi Kaneko
智 金子
Tomoko Ishimaru
智子 石丸
Tetsuya Ashida
哲也 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2000288169A priority Critical patent/JP3824478B2/ja
Priority to DE2001101309 priority patent/DE10101309B4/de
Priority to US09/758,170 priority patent/US6551695B2/en
Publication of JP2001260519A publication Critical patent/JP2001260519A/ja
Publication of JP2001260519A5 publication Critical patent/JP2001260519A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824478B2 publication Critical patent/JP3824478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトライクの高光沢と高いインク吸収性、及
び保存性が改良されたインクジェット記録材料を提供す
る。 【解決手段】支持体上に無機微粒子を含有するインク受
容層を設けたインクジェット記録用材料において、該イ
ンク受容層にスルフィン化合物、チオスルフィン化合物
あるいはチオスルホン化合物を含有するインクジェット
記録材料であり、好ましくは更にチオウレア系化合物、
糖類、ピリジン系化合物、チオエーテル系化合物、ジス
ルフィド系化合物、及びチアジン系化合物から選ばれた
少なくとも1つの化合物を含有することを特徴とするイ
ンクジェット記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録材料に関し、更に詳しくは、フォトライクな高い光沢
を有し、インク吸収性に優れ、かつ印字後の保存性が改
良されたインクジェット記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式に使用される記
録材料として、通常の紙やインクジェット記録用紙と称
される支持体上に非晶質シリカ等の顔料をポリビニルア
ルコール等の水溶性バインダーからなる多孔質のインク
吸収層を設けてなる記録材料が知られている。
【0003】例えば、特開昭55−51583号、同5
6−157号、同57−107879号、同57−10
7880号、同59−230787号、同62−160
277号、同62−184879号、同62−1833
82号、及び同64−11877号公報等に開示のごと
く、シリカ等の含珪素顔料を水系バインダーと共に紙支
持体に塗布して得られる記録材料が提案されている。
【0004】また、特公平3−56552号、特開平2
−188287号、同平10−81064号、同平10
−119423号、同平10−175365号、同平1
0−193776号、同10−203006号、同10
−217601号、同平11−20300号、同平11
−20306号、同平11−34481号公報等公報に
は、気相法による合成シリカ微粒子(以降、気相法シリ
カと称す)を用いることが開示されている。この気相法
シリカは、一次粒子の平均粒径が数nm〜数十nmの超
微粒子であり、高い光沢が得られるという特徴がある。
近年、フォトライクの記録シートが要望される中、益々
光沢性が重要視されてきており、ポリオレフィン樹脂被
覆紙(紙の両面にポリエチレン等のポリオレフィン樹脂
をラミネートしたもの)やポリエステルフィルム等の耐
水性支持体上に気相法シリカを主体とするインク受容層
が塗設された記録材料が提案されている。
【0005】従来から一般的に用いられてきた紙支持体
は、それ自体がインク吸収層としての役割を有していた
が、前述したポリオレフィン樹脂被覆紙等の耐水性支持
体は、紙支持体と違ってインクを吸収することができな
いため、支持体上に設けられたインク受容層のインク吸
収性が重要であり、インク受容層の空隙率を高める必要
がある。従って、気相法シリカの塗布量を多くし、更
に、気相法シリカに対するバインダーの比率を低減する
必要があった。
【0006】しかしながら気相法シリカのような無機微
粒子を用いた多孔質記録材料は、印字後の保管中に印字
画像が変色しやすいという問題があった。即ち、光によ
る変色や大気中の微量ガスによる変色が生じやすかっ
た。特に、大気中の微量ガスによる変色はより重要な問
題であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、フォトライクの高光沢と高いインク吸収性、及び保
存性が改良されたインクジェット記録用材料を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に無機微粒子を含有するインク受容層を設けたイ
ンクジェット記録材料において、該インク受容層にスル
フィン酸化合物、チオスルホン酸化合物、チオスルフィ
ン酸化合物の少なくとも1つを含有することを特徴とす
るインクジェット記録材料によって達成された。好まし
くは更にチオウレア系化合物、糖類、ピリジン系化合
物、チオエーテル系化合物、ジスルフィド系化合物、及
びチアジン系化合物から選ばれた少なくとも1つの化合
物を含有することを特徴とするインクジェット記録材料
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェット記録材料は、シリカ微粒子によ
って皮膜中に形成された空隙にインクを吸収させるもの
であり、高いインク吸収性を発現させるためには空隙容
量を高める必要がある。このため、支持体上には比較的
多量のシリカ微粒子を塗布する必要があり、また、親水
性バインダー量は空隙率を高めるために減量することが
好ましい。
【0010】本発明に用いられる無機微粒子としては、
シリカ、アルミナ等公知の各種微粒子が挙げられるが、
気相法シリカが最も好ましい。インク受容層に、気相法
シリカは、8g/m2以上含有するのが好ましく、10〜
30g/m2の範囲で用いるのがより好ましい。この範囲
より少ないと、インク吸収性が劣る。親水性バインダー
量は、気相法シリカに対して40重量%以下が好まし
く、更に10〜30重量%がより好ましい。このように
親水性バインダーの比率を小さくすることによって、イ
ンク吸収性は向上するが、印字後の保存性、特に耐ガス
性が低下しやすく、本発明は、これらの性能を同時に満
足させることを特徴とする。
【0011】本発明において、気相法シリカはインク受
容層中に主たる割合、すなわちインク受容層の全固形分
に対して気相法シリカを50重量%以上、好ましくは6
0重量%以上、より好ましくは65重量%以上含有する
ことが好ましい。
【0012】合成シリカには、湿式法によるものと気相
法によるものがある。湿式法シリカとしては、ケイ酸
ナトリウムの酸などによる複分解やイオン交換樹脂層を
通して得られるシリカゾル、またはこのシリカゾルを
加熱熟成して得られるコロイダルシリカ、シリカゾル
をゲル化させ、その生成条件を変えることによって数ミ
クロンから10ミクロン位の一次粒子がシロキサン結合
をした三次元的な二次粒子となったシリカゲル、更には
シリカゾル、ケイ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウ
ム等を加熱生成させて得られるもののようなケイ酸を主
体とする合成ケイ酸化合物等がある。
【0013】気相法シリカは、湿式法に対して乾式法と
も呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られ
る。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼
して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素
の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン
等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状
態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロ
ジル株式会社からアエロジル、トクヤマ株式会社からQ
Sタイプとして市販されており入手することができる。
【0014】本発明に特に好ましく用いられる気相法シ
リカの一次粒子の平均粒径は、30nm以下が好まし
く、より高い光沢を得るためには、15nm以下が好ま
しい。更に好ましくは一次粒子の平均粒径が3〜15n
m(特に3〜10nm)でかつBET法による比表面積
が200m2/g以上(好ましくは250〜500m2
g)のものを用いることである。本発明で云うBET法
とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の一つであ
り、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面積、即ち比
表面積を求める方法である。通常吸着気体としては、窒
素ガスが多く用いられ、吸着量を被吸着気体の圧、また
は容積の変化から測定する方法が最も多く用いられてい
る。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名なものは、
Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBET式と呼ば
れ表面積決定に広く用いられている。BET式に基づい
て吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占める面積を掛
けて、表面積が得られる。
【0015】本発明において、気相法シリカとともに用
いられる親水性バインダーとしては、公知の各種バイン
ダーを用いることができるが、透明性が高くインクのよ
り高い浸透性が得られる親水性バインダーが好ましく用
いられる。親水性バインダーの使用に当たっては、親水
性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を
塞いでしまわないことが重要であり、この観点から比較
的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく
用いられる。特に好ましい親水性バインダーは完全また
は部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変
性ポリビニルアルコールである。
【0016】ポリビニルアルコールの中でも特に好まし
いのは、ケン化度が80以上の部分または完全ケン化し
たものである。平均重合度200〜5000のものが好
ましい。
【0017】また、カチオン変性ポリビニルアルコール
としては、例えば特開昭61−10483号に記載され
ているような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウ
ム基をポリビニルアルコールの主鎖あるいは側鎖中に有
するポリビニルアルコールである。
【0018】本発明は、上記親水性バインダーと共に架
橋剤(硬膜剤)を用いることが好ましい。架橋剤の具体
的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒ
ドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペン
タンジオンの如きケトン化合物、ビス(2−クロロエチ
ル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,
3,5トリアジン、米国特許第3,288,775号記
載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニルス
ルホン、米国特許第3,635,718号記載の如き反
応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,73
2,316号記載の如きN−メチロール化合物、米国特
許第3,103,437号記載の如きイソシアナート
類、米国特許第3,017,280号、同2,983,
611号記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第
3,100,704号記載の如きカルボジイミド系化合
物類、米国特許第3,091,537号記載の如きエポ
キシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシア
ルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン
誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ほう酸及び
ほう酸塩の如き無機架橋剤等があり、これらを1種また
は2種以上組み合わせて用いることができる。これらの
中でも、特にほう酸またはほう酸塩が好ましい。
【0019】本発明は、気相法シリカと組み合わせて、
スルフィン酸化合物、チオスルホン酸化合物、チオスル
フィン酸化合物を用いることによって、印字後の保存性
を著しく改良するものである。
【0020】スルフィン酸化合物としては、下記一般式
(4)で表される化合物が好ましい。
【0021】
【化4】
【0022】一般式(4)中、Rは置換または無置換の
アルキル基(好ましくは炭素数6〜30)、置換または
無置換のアリール基(フェニル基、ナフチル基等で、好
ましくは炭素数6〜30)を表す。Mは水素原子、アル
カリ金属原子、アンモニウムを表す。
【0023】上記のRで表される基の置換基としては、
直鎖、分岐または環状のアルキル基(好ましくは炭素数
1〜20)、アラルキル基(好ましくは単環または2環
で、アルキル部分の炭素数が1〜3)、アルコキシ基
(好ましくは炭素数1〜20)、1もしくは2置換アミ
ノ基(好ましくは炭素数1〜20のアルキル基、アシル
基、アルキルもしくはアリールスルホニル基であり、2
置換の場合には置換基中の炭素数の総数は20以下であ
るもの)、1〜3置換または無置換のウレイド基(好ま
しくは炭素数1〜20)、置換または無置換のアリール
基(好ましくは炭素数6〜29の単環もしくは2環のも
の)、置換または無置換のアリールチオ基(好ましくは
炭素数6〜29)、置換または無置換のアルキルチオ基
(好ましくは炭素数1〜29)、置換または無置換のア
ルキルスルホキシ基(好ましくは炭素数1〜29)、置
換または無置換のアリールスルホキシ基(好ましくは炭
素数6〜29で単環もしくは2環のもの)、置換または
無置換のアルキルスルホニル基(好ましくは炭素数1〜
29)、置換または無置換のアリールスルホニル基(好
ましくは炭素数6〜29で単環もしくは2環のもの)、
アリールオキシ基(好ましくは炭素数6〜29で単環も
しくは2環のもの)、カルバモイル基(好ましくは炭素
数1〜29)、スルファモイル基(好ましくは炭素数1
〜29)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(フッ素、塩
素、臭素、沃素)、スルホン酸基、又はカルボン酸基な
どである。
【0024】これらの置換基は更に、アルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルキルスルホニル基、アリー
ルスルホニル基、カルボンアミド基、スルホンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルスル
ホキシ基、アリールスルホキシ基、エステル基、ヒドロ
キシ基、カルボキシ基、スルホ基、ハロゲン原子などの
置換基を有していてもよい。これらの基は互いに連結し
て環を形成していてもよい。またこれらの基はホモポリ
マー又はコポリマー鎖の一部となっていてもよい。
【0025】チオスルホン酸化合物としては、下記一般
式(5)で表される化合物が好ましい。
【0026】
【化5】
【0027】一般式(5)中、Zは置換または無置換ア
ルキル基(好ましくは炭素数1〜18)、置換または無
置換アリール基(好ましくは炭素数6〜18)又は置換
または無置換ヘテロ環基を表し、Yは置換または無置換
芳香環(好ましくは炭素数6〜18)又は置換または無
置換ヘテロ環を形成するに必要な原子を表す。Mは金属
原子または有機カチオン、nは2〜10の整数を表す。
【0028】上記のZおよびYで表される基の置換基と
しては、例えばメチル基、エチル基等の低級アルキル
基、フェニル基等のアリール基、炭素数1〜8のアルコ
キシ基、塩素等のハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、
カルボキシ基などを挙げることができる。Mで表される
金属原子としては、ナトリウム、カリウムのようなアル
カリ金属原子が、有機カチオンとしては、アンモニウ
ム、グアニジン基などが好ましい。
【0029】チオスルフィン酸化合物としては、下記一
般式(6)で表される化合物が好ましい。
【0030】
【化6】
【0031】一般式(6)のZ、Y、M及びnは前記一
般式(5)の定義と同じである。
【0032】以下に前述したスルフィン酸化合物、チオ
スルホン酸化合物、及びチオスルフィン酸化合物の具体
例を示すが、これらに限定されるものではない。
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】上記スルフィン酸化合物、チオスルホン酸
化合物、及びチオスルフィン酸化合物のインク受容層中
における含有量は、0.1〜50ミリモル/m2が好まし
くは0.2〜20ミリモル/m2がより好ましい。
【0037】本発明ではインク受容層に(A)スルフィ
ン酸化合物、チオスルホン酸化合物、チオスルフィン酸
化合物の少なくとも1つに加えて更に(B)チオウレア
系化合物、(C)糖類、(D)ピリジン系化合物、
(E)チオエーテル系化合物、(F)ジスルフィド系化
合物、及び(G)チアジン系化合物から選ばれた少なく
とも1つの化合物を含有させるのが画像保存性からは好
ましい。併用することにより化合物(A)単独使用より
も大幅に画像保存性が改良される。化合物(B)〜
(G)による画像保存性の改良機構が化合物(A)とは
異なるために、補完しあって相乗効果が得られると予想
される。
【0038】本発明の化合物(B)のチオウレア系化合
物としては、好ましくは前記一般式(1)の構造を分子
中に1個以上有する化合物であり、チオウレア、N−メ
チルチオウレア、N−アセチルチオウレア、1,3−ジ
フェニルチオウレア、テトラメチルチオウレア、グアニ
ルチオウレア、4−メチルチオセミカルバジド、1,3
−ビス(ヒドロキシメチル)−2(3H)ベンズイミダ
ゾールチオン、6−ヒドロキシ−1−フェニル−3,4
−ジヒドロピリミジン−2(1H)−チオン、1−アリ
ル−2−チオウレア、1,3−ジメチル−2−チオウレ
ア、1,3−ジエチル−2−チオウレア、エチレンチオ
ウレア、トリメチルチオウレア、1−カルボキシメチル
−2−チオヒダントイン、チオセミカルバジド等が挙げ
られる。
【0039】本発明の化合物(C)の糖類としては、例
えば、D−グルコース、D−リボース、マルトース、セ
ロビオース、メリビオース、ゲンチオビオース、D−グ
ルコサミン、D−キシロース、D−ガラクトース、ラク
トース、ビシアノース、ツラノース、ゲンチアノース、
ルチノース、L−キシロース、L−ソルボース、D−マ
ニトール、トレハロース、D−フルクトース、スクロー
ス、ラフィノース、スタキオース等の単糖類、少糖類が
挙げられる。少糖類はオリゴ糖とも呼ばれ、二糖から十
五糖までの重合度の糖質を言う。耐光性改良の効果から
より好ましくはD−グルコース、ラクトース、D−リボ
ース、マルトース、トレハロース等の還元基を有する還
元糖が選択される。
【0040】本発明の化合物(D)のピリジン系化合物
としては、4−アミノメチルピリジン、4−クロロピリ
ジン塩酸塩、4−ヒドロキシピリジン、4−シアノピリ
ジン、3−シアノピリジン、2,2’−ビピリジン、イ
ソニコチン酸アミド、イソニコチン酸メチル、3−ヒド
ロキシピリジン、3,4−ジヒドロキシピリジン、3−
ピペリジノピリジン、3−アミノメチルピリジン、2,
4−ジシアノピリジン、2,4−ジヒドロキシピリジ
ン、2−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン等が挙げら
れる。好ましくは4−アミノメチルピリジン、4−クロ
ロピリジン塩酸塩、4−ヒドロキシピリジン、4−シア
ノピリジン、3−シアノピリジン、2,2’−ビピリジ
ン、イソニコチン酸アミド、イソニコチン酸メチルであ
る。
【0041】化合物(E)のチオエーテル系化合物とし
ては、好ましくは前記一般式(2)で表される化合物で
あり、特に3,6−ジチオ−1,8−オクタンジオー
ル、ビス[2−(2−ヒドロキシエチルチオ)エチル]
スルホン、3,6、9−トリチオ−1,11−ウンデカ
ンジオール、4−(メチルチオ)フェノール、2−(フ
ェニルチオ)エタノールが好ましい。
【0042】化合物(F)のジスルフィド系化合物とし
ては、好ましくは前記一般式(3)で表される化合物で
あり、特にDL−α−リポ酸、4,4’−ジチオジモル
フォリン、4,4’−ジチオジブタン酸が好ましい。
【0043】化合物(G)のチアジン系化合物として
は、好ましくはメルカプトチアジン系化合物であり、特
に5,6−ジヒドロ−(4H)−1,3−チアジン−2
−チオール、3−ベンジル−1,3−チアジナン−2−
チオン、3−メチル−1,3−チアジナン−2−チオ
ン、5,6−ジヒドロ−2−メチルチオ−4H−1,3
−チアジン、3−カルボキシメチル−6,6−ジメチル
−4−オキソ−1,3−チアジナン−2−チオンが好ま
しい。
【0044】本発明の化合物(B)〜(G)の化合物の
インク受容層中における含有量は、0.1〜50ミリモ
ル/m2が好ましくは0.2〜20ミリモル/m2がより好
ましい。
【0045】本発明の化合物(A)〜(G)相互のイン
ク受容層への含有量の比は特に限定されないが、最大量
の化合物が概略最少量の化合物の100倍以内であり、
好ましくは10倍以内である。
【0046】本発明では、インク受容層を2層以上に分
けて塗布しても良いし、化合物(A)〜(G)を含有し
ないインク受容層を設けた後で化合物(A)〜(G)の
水性液を塗布か含浸させても良いし、インク受容層の最
上層に含有させても良い。特に、インク受容層の1層の
塗布液を増粘させる化合物の場合は、別に塗布するほう
が好ましい。
【0047】本発明では、化合物(A)の少なくとも1
種と化合物(B)〜(G)の中から選択された1つ以上
の化合物をインクジェット用記録材料を構成する別々の
層に分けて含有させることも可能であり、記録材料とし
て、各化合物が印字されたインク色剤に接触しているほ
うが耐光性の効果からは好ましく、耐ガス性からは支持
体から離れた上層に各化合物を多く含有させるほうが好
ましい。
【0048】本発明のインク受容層には、カチオン性化
合物を含有するのが好ましい。上記化合物とカチオン性
化合物を組み合わせて用いることによって、更に保存性
が改良される。
【0049】カチオン性化合物としては、例えばカチオ
ン性ポリマーや水溶性金属化合物が挙げられる。カチオ
ン性ポリマーとしては、ポリエチレンイミン、ポリジア
リルアミン、ポリアリルアミン、アルキルアミン重合
物、特開昭59−20696号、同59−33176
号、同59−33177号、同59−155088号、
同60−11389号、同60−49990号、同60
−83882号、同60−109894号、同62−1
98493号、同63−49478号、同63−115
780号、同63−280681号、特開平1−403
71号、同6−234268号、同7−125411
号、同10−193776号公報等に記載された1〜3
級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが
好ましく用いられる。これらのカチオンポリマーの分子
量は、5,000以上が好ましく、更に5,000〜1
0万程度が好ましい。
【0050】これらのカチオン性ポリマーの使用量は気
相法シリカに対して1〜10重量%、好ましくは2〜7
重量%である。
【0051】本発明に用いられる水溶性金属化合物とし
て、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられる。カルシウ
ム、バリウム、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、ア
ルミニウム、鉄、亜鉛、ジルコニウム、クロム、マグネ
シウム、タングステン、モリブデンから選ばれる金属の
水溶性塩が挙げられる。具体的には例えば、酢酸カルシ
ウム、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、酢酸バリウム、硫酸バリウム、リン酸バリウム、塩
化マンガン、酢酸マンガン、ギ酸マンガンニ水和物、硫
酸マンガンアンモニウム六水和物、塩化第二銅、塩化ア
ンモニウム銅(II)ニ水和物、硫酸銅、塩化コバルト、
チオシアン酸コバルト、硫酸コバルト、硫酸ニッケル六
水和物、塩化ニッケル六水和物、酢酸ニッケル四水和
物、硫酸ニッケルアンモニウム六水和物、アミド硫酸ニ
ッケル四水和物、硫酸アルミニウム、亜硫酸アルミニウ
ム、チオ硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム九水和物、塩化アルミニウム六水和物、
臭化第一鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、硫
酸第二鉄、フェノールスルホン酸亜鉛、臭化亜鉛、塩化
亜鉛、硝酸亜鉛六水和物、硫酸亜鉛、酢酸ジルコニウ
ム、塩化ジルコニウム、塩化酸化ジルコニウム八水和
物、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、酢酸クロム、硫酸ク
ロム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム六水和物、
クエン酸マグネシウム九水和物、りんタングステン酸ナ
トリウム、クエン酸ナトリウムタングステン、12タング
ストりん酸n水和物、12タングストけい酸26水和物、塩
化モリブデン、12モリブドりん酸n水和物等が挙げられ
る。
【0052】本発明において、特に水溶性アルミニウム
化合物あるいは周期表4A族元素を含む水溶性化合物が
好ましい。水溶性アルミニウム化合物は、例えば無機塩
としては塩化アルミニウムまたはその水和物、硫酸アル
ミニウムまたはその水和物、アンモニウムミョウバン等
が知られている。さらに、無機系の含アルミニウムカチ
オンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合
物がある。特に、塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物
が好ましい。
【0053】前記塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物
とは、主成分が下記の一般式1、2又は3で示され、例
えば[Al6(OH)153+、[Al8(OH)204+
[Al13(OH)345+、[Al21(OH)603+、等
のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含ん
でいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
【0054】 [Al2(OH)nCl6-nm 式1 [Al(OH)3nAlCl3 式2 Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n 式3
【0055】これらのものは多木化学(株)よりポリ塩
化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田
化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の
名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの
名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市
されており、各種グレードの物が容易に入手できる。本
発明ではこれらの市販品をそのままでも使用できるが、
pHが不適当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調
節して用いることも可能である。
【0056】本発明に用いられる周期表4A族元素を含
む水溶性化合物は水溶性で有れば特に制限はないがチタ
ンまたはジルコニウムを含む水溶性化合物が好ましい。
例えばチタンを含む水溶性化合物としては塩化チタン、
硫酸チタンが、ジルコニウムを含む水溶性化合物として
は酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジ
ルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコ
ニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウ
ム、炭酸ジルコニウム・アンモニウム、炭酸ジルコニウ
ム・カリウム、硫酸ジルコニウム、フッ化ジルコニウム
化合物等が知られている。これらの化合物はpHが不適
当に低い物もあり、その場合は適宜pHを調節して用い
ることも可能である。本発明に於いて、水溶性とは常温
常圧下で水に1重量%以上溶解することを目安とする。
【0057】本発明において、上記水溶性の金属化合物
のインク受容層中の含有量は、気相法シリカに対して
0.1〜10重量%が好ましく、更に好ましくは1〜5
重量%である。
【0058】上記したカチオン性化合物は2種以上を併
用することができる。例えば、カチオン性ポリマーと水
溶性金属化合物を併用するのが好ましい。
【0059】本発明において、気相法シリカを含有する
インク受容層の膜面pHが2〜6であることが好まし
く、特に3〜5が好ましい。前述した本発明の化合物と
この膜面pHを組み合わせることによって更に保存性が
向上する。インク受容層の膜面pHは、J.TAPPI
紙パルプ試験方法N0.49に記載の方法に従って、蒸
留水を用い、30秒後に測定した表面pHである。
【0060】インク受容層のpHは、塗布液の段階で調
整するのが好ましが、塗布液のpHと塗布乾燥された状
態での膜面pHとは必ずしも一致しないため、塗布液と
膜面pHとの関係を予め実験等によって求めておくこと
が所定の膜面pHにするために必要である。インク受容
層塗布液のpHは、酸またはアルカリを適当に組み合わ
せて行われる。酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸
等の無機酸、酢酸、クエン酸、コハク酸等の有機酸が用
いられ、アルカリとしては、水酸化ナトリウム、アンモ
ニア水、炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、または弱
アルカリとして、酢酸ナトリウム等の弱酸のアルカリ金
属塩が用いられる。
【0061】本発明のインク受容層は、更に皮膜の脆弱
性を改良するために各種油滴を含有することができる。
そのような油滴としては室温における水に対する溶解性
が0.01重量%以下の疎水性高沸点有機溶媒(例え
ば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレ
ジルホスフェート、シリコンオイル等)や重合体粒子
(例えば、スチレン、ブチルアクリレート、ジビニルベ
ンゼン、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタ
クリレート等の重合性モノマーを一種以上重合させた粒
子)を含有させることができる。そのような油滴は好ま
しくは親水性バインダーに対して10〜50重量%の範
囲で用いることができる。
【0062】本発明において、インク受容層に界面活性
剤を添加することができる。用いられる界面活性剤はア
ニオン系、カチオン系、ノニオン系、ベタイン系のいず
れのタイプでもよく、また低分子のものでも高分子のも
のでもよい。1種もしくは2種以上界面活性剤をインク
受理層塗液中に添加するが、2種以上の界面活性剤を組
み合わせて使用する場合は、アニオン系のものとカチオ
ン系のものとを組み合わせて用いることは好ましくな
い。界面活性剤の添加量はインク受容層を構成するバイ
ンダー100gに対して0.001〜5gが好ましく、
より好ましくは0.01〜3gである。
【0063】本発明において、インク受容層には更に、
着色染料、着色顔料、インク染料の定着剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング
剤、防腐剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤など
の公知の各種添加剤を添加することもできる。
【0064】本発明に用いられる支持体としては耐水性
支持体が好ましい。耐水性支持体としては、ポリエチレ
ンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ジアセテート
樹脂、トリアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、セロハ
ン、セルロイド等のプラスチック樹脂フィルム、及び紙
の両面にポリオレフィン樹脂をラミネートした樹脂被覆
紙が挙げられる。本発明に用いられる耐水性支持体の厚
みは、約50〜300μm程度が好ましい。
【0065】本発明において好ましく用いられる樹脂被
覆紙を構成する原紙は、特に制限はなく、一般に用いら
れている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写真
用支持体に用いられているような平滑な原紙が好まし
い。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パ
ルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用
いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサ
イズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、
染料等の添加剤が配合される。
【0066】さらに、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光
増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布さ
れていてもよい。
【0067】また、原紙の厚みに関しては特に制限はな
いが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を
印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ま
しく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。
【0068】樹脂被覆紙の樹脂としては、ポリオレフィ
ン樹脂や電子線で硬化する樹脂を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
ペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレ
ン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上か
らなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密
度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独
にあるいはそれらを混合して使用できる。
【0069】また、樹脂被覆紙の樹脂中には、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔
料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂
肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシ
ウムなどの脂肪酸金属塩、イルガノックス1010、イ
ルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブル
ー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーな
どのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファ
ストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や
染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を
適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
【0070】本発明において好ましく用いられる支持体
である樹脂被覆紙は、走行する原紙上にポリオレフィン
樹脂の場合は、加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる
押出コーティング法により製造され、その両面が樹脂に
より被覆される。また、電子線により硬化する樹脂の場
合は、グラビアコーター、ブレードコーターなど一般に
用いられるコーターにより樹脂を塗布した後、電子線を
照射し、樹脂を硬化させて被覆する。また、樹脂を原紙
に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理など
の活性化処理を施すことが好ましい。支持体のインク受
容層が塗布される面(表面)は、その用途に応じて光沢
面、マット面などを有し、特に光沢面が優位に用いられ
る。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止の
点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光沢
面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロ
ナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができ
る。また、樹脂被覆層の厚みとしては特に制限はない
が、一般に5〜50μmの厚味に表面または表裏両面に
コーティングされる。
【0071】本発明における支持体には帯電防止性、搬
送性、カール防止性などのために、各種のバックコート
層を塗設することができる。バックコート層には無機帯
電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテッ
クス、硬化剤、顔料、界面活性剤などを適宜組み合わせ
て含有せしめることができる。
【0072】本発明において、インク受容層の塗布方法
は、特に限定されず、公知の塗布方法を用いることがで
きる。例えば、スライドリップ方式、カーテン方式、エ
クストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーテ
ィング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。
【0073】本発明において、インクジェット記録材料
には、気相法シリカを含有する層(この層は複数層であ
ってもよい)に加え、さらにインク吸収層、インク定着
層、中間層、保護層等を設けてもよい。例えば、下層に
水溶性ポリマー層を塗設したり、上層に膨潤層を塗設し
てもよい。
【0074】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明する
が、本発明の内容は実施例に限られるものではない。な
お、部とは固形分重量部を意味する。
【0075】実施例1 支持体として、LBKP(50部)とLBSP(50
部)のパルプ配合からなる120g/m2の基紙の表面に
低密度ポリエチレン(70部)と高密度ポリエチレン
(20部)と酸化チタン(10部)からなる樹脂組成物
を25g/m2塗布し、裏面に高密度ポリエチレン(50
部)と低密度ポリエチレン(50部)からなる樹脂組成
物を25g/m2塗布してなる樹脂被覆紙を用意した。
【0076】上記支持体上に、下記組成のインク受容層
塗液を調整し、気相法シリカの塗布量が固形分で18g
/m2となるように塗布、乾燥してインクジェット記録シ
ートを作成した。尚、いずれの記録シートもインク受容
層の膜面pHが4.2になるように調整した。
【0077】 <記録シート1> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径7nm、BET法による比表面積300m2/g) ポリビニルアルコール 23部 (商品名:PVA235、(株)クラレ製、ケン化度88%、平均重合度3500) ほう酸 4部 両性界面活性剤 0.3部 (商品名:SWAM AM-2150、日本サーファクタント製)
【0078】<記録シート2>上記記録シート1のポリ
ビニルアルコールを46部に増量した。
【0079】<記録シート3>記録シート1のインク受
容層に下記化10の化合物を10ミリモル/m2加えた。
【0080】<記録シート4>記録シート1のインク受
容層に下記化11の化合物を10ミリモル/m2加えた。
【0081】<記録シート5>記録シート1のインク受
容層に下記化12を10ミリモル/m2加えた。
【0082】<記録シート6>記録シート1のインク受
容層にアスコルビン酸を10ミリモル/m2加えた。
【0083】<記録シート7>記録シート1のインク受
容層に本発明の化合物A−1を10ミリモル/m2加え
た。
【0084】<記録シート8>記録シート1のインク受
容層に本発明の化合物A−7を10ミリモル/m2加え
た。
【0085】<記録シート9>記録シート1のインク受
容層に本発明の化合物B−4を10ミリモル/m2加え
た。
【0086】<記録シート10>記録シート1のインク
受容層に本発明の化合物B−9を10ミリモル/m2加え
た。
【0087】<記録シート11>記録シート1のインク
受容層に本発明の化合物C−1を10ミリモル/m2加え
た。
【0088】
【化10】
【0089】
【化11】
【0090】
【化12】
【0091】得られた各々のインクジェット記録シート
について、インク吸収性、印字後の保存性(耐光性及び
耐ガス性)、及び光沢度を評価した。その結果を表1に
示す。
【0092】<インク吸収性>インクジェットプリンタ
ー(セイコーエプソン社製PM−770C)を用いて、
C,M,Yをそれぞれ100%で印字して、印字直後にPP
C用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に転写
したインク量の程度を目視で観察し、下記の基準で評価
した。 ○:全く転写しない。 ×:転写する。
【0093】<耐光性>インクジェットプリンター(セ
イコーエプソン社製PM−770C)を用いてCYMK
のインクでそれぞれベタ印字を行い、アトラス社製サン
テストCPS光退色試験機にて600W/m2で30時間
照射した後、印字部の濃度を測定し、画像残存率(照射
後濃度/照射前の濃度)を求め、CMYK画像の内、最
も残存率が低いものを表示した。
【0094】<耐ガス性>上記耐光性試験と同様に印字
後、空気中に室温で3ヶ月間曝露した後、印字部の濃度
を測定し、画像残存率(曝露後濃度/曝露前の濃度)を
求め、CMYK画像の内、最も残存率が低いものを表示
した。
【0095】<光沢度>JIS P−8142(紙及び
板紙の75度鏡面光沢度試験方法)に記載の方法に従っ
て測定した。
【0096】
【表1】 ───────────────────────────── 記録シート インク吸収性 保 存 性(%) 備考 耐光性 耐カ゛ス性 ───────────────────────────── 1 ○ 70 68 比較 2 × 72 80 比較 3 ○ 78 70 比較 4 ○ 77 72 比較 5 ○ 76 71 比較 6 ○ 75 73 比較 7 ○ 82 92 本発明 8 ○ 82 90 本発明 9 ○ 84 93 本発明 10 ○ 82 91 本発明 11 ○ 81 86 本発明 ────────────────────────────
【0097】光沢度は、いずれの記録シートも60〜6
5%で、高い光沢を示した。
【0098】上記結果から明らかなように、本発明の化
合物を用いることによって、高いインク吸収性を維持し
つつ保存性が改良される。即ち、水溶性バインダーであ
るポリビニルアルコールの量を減じることによってイン
ク吸収性が向上するが、保存性、特に耐ガス性が著しく
低下する。本発明は、インク吸収性と保存性が同時に改
良され、かつフォトライクな高光沢が得られる。
【0099】実施例2 実施例1に用いた気相法シリカを平均一次粒径が30n
mのものに代える以外は同様に試験した。その結果、イ
ンク吸収性及び保存性はほぼ同じ結果が得られたが、光
沢度が5〜10%低下した。
【0100】実施例3 実施例1の本発明の記録シート7〜11に、更にカチオ
ン性化合物として、ジアリルアミン塩酸塩−二酸化硫黄
共重合物(日東紡(株)製、商品名PAS−92)及び
塩基性ポリ水酸化アルミニウム(理研ク゛リーン株製のヒ゜ュラケ
ムWT)を3部使用して記録シート7A〜11A、7B〜
11Bを作成し、実施例1と同様に評価した。その結果
を表2に示す。
【0101】
【表2】 ────────────────────────────── 記録シート カチオン性 インク吸収性 保 存 性 化合物 耐光性 耐カ゛ス性 ────────────────────────────── 7A PAS−92 ○ 83 94 8A 〃 ○ 83 93 9A 〃 ○ 84 94 10A 〃 ○ 81 94 11A 〃 ○ 82 90 7B ヒ゜ュラケムWT ○ 92 97 8B 〃 ○ 92 97 9B 〃 ○ 91 98 10B 〃 ○ 90 96 11B 〃 ○ 91 91 ──────────────────────────────
【0102】光沢度は、いずれの記録シートも60〜6
5%で、高い光沢を示した。
【0103】上記結果から分かるように、本発明の化合
物に更にカチオン性化合物として、カチオン性ポリマー
あるいは水溶性金属化合物を組み合わせて用いることに
よって、さらに保存性が向上する。
【0104】実施例4 支持体として、LBKP(50部)とLBSP(50
部)のパルプ配合からなる120g/m2の基紙の表面に
低密度ポリエチレン(70部)と高密度ポリエチレン
(20部)と酸化チタン(10部)からなる樹脂組成物
を25g/m2塗布し、裏面に高密度ポリエチレン(50
部)と低密度ポリエチレン(50部)からなる樹脂組成
物を25g/m2塗布してなる樹脂被覆紙を用意した。
【0105】上記支持体上に、下記組成のインク受容層
塗液を調整し、気相法シリカの塗布量が固形分で18g
/m2となるように塗布、乾燥してインクジェット記録シ
ートを作成した。尚、いずれの記録シートもインク受容
層の膜面pHが4.2になるように調整した。
【0106】 <記録シート21> 気相法シリカ 100部 (平均一次粒径7nm、BET法による比表面積300m2/g) ポリビニルアルコール 23部 (商品名:PVA235、(株)クラレ製、ケン化度88%、平均重合度3500) ほう酸 4部 両性界面活性剤 0.3部 (商品名:SWAM AM-2150、日本サーファクタント製)
【0107】<記録シート22>記録シート21のイン
ク受容層にマルトースを12ミリモル/m2加えた。
【0108】<記録シート23>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を12ミリモル/m2
えた。
【0109】<記録シート24>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−7を12ミリモル/m2
えた。
【0110】<記録シート25>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物B−4を12ミリモル/m2
えた。
【0111】<記録シート26>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物B−9を12ミリモル/m2
えた。
【0112】<記録シート27>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物C−1を12ミリモル/m2
えた。
【0113】<記録シート28>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2、及
びN−メチルチオウレアを6ミリモル/m2加えた。
【0114】<記録シート29>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2、及
びマルトースを6ミリモル/m2加えた。
【0115】<記録シート30>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2、及
びイソニコチン酸メチルを6ミリモル/m2加えた。
【0116】<記録シート31>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2、及
び3,6−ジチオ−1,8−オクタンジオールを6ミリ
モル/m2加えた。
【0117】<記録シート32>記録シート21のイン
ク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2、及
びDL−α−リポ酸を6ミリモル/m2加えた。
【0118】<記録シート33>記録シート21のイイ
ンク受容層に本発明の化合物A−1を6ミリモル/m2
及び5,6−ジヒドロ−(4H)−1,3−チアジン−
2−チオールを6ミリモル/m2加えた。
【0119】得られた各々のインクジェット記録シート
について、実施例1〜3と同様にしてインク吸収性、印
字後の保存性(耐光性及び耐ガス性)、及び光沢度を評
価した。その結果を表3に示す。
【0120】
【表3】 ───────────────────────────── 記録シート インク吸収性 保 存 性(%) 備考 耐光性 耐カ゛ス性 ───────────────────────────── 21 ○ 70 67 比較 22 △ 81 83 比較 23 ○ 83 91 本発明 24 ○ 83 91 本発明 25 ○ 84 93 本発明 26 ○ 82 92 本発明 27 ○ 81 87 本発明 28 ○ 84 95 本発明 29 ○ 85 97 本発明 30 ○ 84 95 本発明 31 ○ 85 97 本発明 32 ○ 84 96 本発明 33 ○ 85 95 本発明 ────────────────────────────
【0121】光沢度は、いずれの記録シートも60〜6
5%で、高い光沢を示した。
【0122】上記結果から明らかなように、本発明の2
種類の化合物を用いた記録シート28〜33は高いイン
キ吸収性を維持しつつ記録シート23〜27の本発明の
1種類の化合物を用いるよりも更に保存性が改良され
る。尚、糖類を単独で用いた記録シート22は添加しな
い記録シート21よりもインク吸収性が低下し、耐ガス
性の改良効果も不十分であった。
【0123】実施例5 実施例4の本発明の記録シート28〜33に、更にカチ
オン性化合物として、ジアリルアミン塩酸塩−二酸化硫
黄共重合物(日東紡(株)製、商品名PAS−92)及
び塩基性ポリ水酸化アルミニウム(理研ク゛リーン株製のヒ゜ュ
ラケムWT)を3部使用して記録シート28A〜33A、2
8B〜33Bを作成し、実施例4と同様に評価した。そ
の結果を表4に示す。
【0124】
【表4】 ────────────────────────────── 記録シート カチオン性 インク吸収性 保 存 性 化合物 耐光性 耐カ゛ス性 ────────────────────────────── 28A PAS−92 ○ 84 97 29A 〃 ○ 85 99 30A 〃 ○ 85 96 31A 〃 ○ 85 99 32A 〃 ○ 85 98 33A 〃 ○ 86 97 28B ヒ゜ュラケムWT ○ 94 97 29B 〃 ○ 95 99 30B 〃 ○ 95 96 31B 〃 ○ 94 98 32B 〃 ○ 95 97 33B 〃 ○ 95 98 ──────────────────────────────
【0125】光沢度は、いずれの記録シートも60〜6
5%で、高い光沢を示した。
【0126】上記結果から分かるように、本発明の化合
物に更にカチオン性化合物として、カチオン性ポリマー
あるいは水溶性金属化合物を組み合わせて用いることに
よって、特に耐ガスの保存性が向上する。
【0127】
【発明の効果】本発明によれば、高いインク吸収性、高
光沢でかつ保存性の改良されたフォトライクなインクジ
ェット記録材料が得られる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に無機微粒子を含有するインク
    受容層を設けたインクジェット記録材料において、該イ
    ンク受容層にスルフィン酸化合物、チオスルホン酸化合
    物、及びチオスルフィン酸化合物から選択される少なく
    とも1つの化合物を含有することを特徴とするインクジ
    ェット記録材料。
  2. 【請求項2】 支持体上に無機微粒子を含有するインク
    受容層を設けたインクジェット記録材料において、該イ
    ンク受容層に、(A)スルフィン酸化合物、チオスルホ
    ン酸化合物、及びチオスルフィン酸化合物の少なくとも
    1つと、(B)チオウレア系化合物、(C)糖類、
    (D)ピリジン系化合物、(E)チオエーテル系化合
    物、(F)ジスルフィド系化合物、及び(G)チアジン
    系化合物から選ばれた少なくとも1つの化合物を含有す
    ることを特徴とするインクジェット用記録材料。
  3. 【請求項3】 前記化合物(B)のチオウレア系化合物
    が下記一般式(1)で表される構造を分子中に1個以上
    有する化合物の少なくとも1つである請求項2に記載の
    インクジェット記録材料。 【化1】
  4. 【請求項4】 前記化合物(E)のチオエーテル系化合
    物が下記一般式(2)で表される化合物の少なくとも1
    つである請求項2に記載のインクジェット記録材料。 【化2】 [一般式(2)において、R1及びR2はそれぞれ独立
    に、水素原子、アルキル基、芳香族基を表し、R1とR2
    は同一でも異なってもよく、結合して環を形成してもよ
    い。またR1とR2の少なくとも一方は、アミノ基、アミ
    ド基、アンモニウム基、ヒドロキシ基、スルホ基、カル
    ボキシ基、アミノカルボニル基またはアミノスルホニル
    基等の親水基で置換されたアルキル基、又は芳香族基で
    ある。R3は置換されてもよく、場合によっては酸素原
    子を有するアルキレン基を表す。mは0〜10の正数を
    表し、mが1以上の場合R3に結合する少なくとも1つ
    の硫黄原子はスルホニル基であってもよい。]
  5. 【請求項5】 前記化合物(F)のジスルフィド系化合
    物が下記一般式(3)で表される化合物の少なくとも1
    つである請求項2に記載のインクジェット記録材料。 【化3】 [一般式(3)において、R1及びR2はそれぞれ、ジス
    ルフィドの硫黄原子に結合している炭素原子または窒素
    原子を含む有機基である。この有機基は、ジスルフィド
    の硫黄原子に結合している炭素原子または窒素原子と共
    に置換もしくは未置換の脂肪族基、置換もしくは未置換
    の芳香族基、あるいは置換もしくは未置換の複素環基を
    形成したものであっても、ジスルフィドの硫黄原子に結
    合している炭素原子または窒素原子に置換もしくは未置
    換の脂肪族基、芳香族基、複素環基またはアミノ基、な
    らびにイミノ基、酸素原子、黄原子等が結合した有機基
    であってもよい。またR1とR2は同一でも異なっていて
    もよく、結合して環を形成してもよい。またR1とR2
    上記した置換基は、アルキル基、アリール基、複素環
    基、アミノ基、アミド基、イミノ基、アンモニウム基、
    ヒドロキシ基、スルホ基、カルボキシ基、アミノカルボ
    ニル基またはアミノスルホニル基、ハロゲン原子等の置
    換基である。]
  6. 【請求項6】 前記化合物(G)のチアジン系化合物が
    メルカプトチアジン系化合物の少なくとも1つである請
    求項2に記載のインクジェット記録材料。
  7. 【請求項7】 前記化合物(B)の水溶性多価金属塩
    が、ニッケル、亜鉛、コバルトの少なくとも1つの塩で
    ある請求項2に記載のインクジェット記録材料。
  8. 【請求項8】 前記化合物(B)のチオウレア系化合物
    が、チオウレア、N−メチルチオウレア、N−アセチル
    チオウレア、1,3−ジフェニルチオウレア、テトラメ
    チルチオウレア、グアニルチオウレア、4−メチルチオ
    セミカルバジド、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−
    2(3H)ベンズイミダゾールチオン、6−ヒドロキシ
    −1−フェニル−3,4−ジヒドロピリミジン−2(1
    H)−チオン、1−アリル−2−チオウレア、1,3−
    ジメチル−2−チオウレア、1,3−ジエチル−2−チ
    オウレア、エチレンチオウレア、トリメチルチオウレア
    の少なくとも1つである請求項2に記載のインクジェッ
    ト記録材料。
  9. 【請求項9】 前記化合物(C)の糖類が、還元糖類の
    少なくとも1つである請求項2に記載のインクジェット
    記録材料。
  10. 【請求項10】 前記化合物(D)のピリジン系化合物
    が、4−アミノメチルピリジン、4−クロロピリジン塩
    酸塩、4−ヒドロキシピリジン、4−シアノピリジン、
    3−シアノピリジン、2,2’−ビピリジン、イソニコ
    チン酸アミド、イソニコチン酸メチルの少なくとも1つ
    である請求項2に記載のインクジェット記録材料。
  11. 【請求項11】 前記化合物(E)のチオエーテル系化
    合物が、3,6−ジチオ−1,8−オクタンジオール、
    ビス[2−(2−ヒドロキシエチルチオ)エチル]スル
    ホン、3,6、9−トリチオ−1,11−ウンデカンジ
    オール、4−(メチルチオ)フェノール、2−(フェニ
    ルチオ)エタノールの少なくとも1つである請求項4に
    記載のインクジェット記録材料。
  12. 【請求項12】 前記化合物(F)のジスルフィド系化
    合物が、DL−α−リポ酸、4,4’−ジチオジモルフ
    ォリン、4,4’−ジチオジブタン酸の少なくとも1つ
    である請求項2に記載のインクジェット記録材料。
  13. 【請求項13】 前記化合物(G)のチアジン系化合物
    が、5,6−ジヒドロ−(4H)−1,3−チアジン−
    2−チオール、3−ベンジル−1,3−チアジナン−2
    −チオン、3−メチル−1,3−チアジナン−2−チオ
    ン、5,6−ジヒドロ−2−メチルチオ−4H−1,3
    −チアジン、3−カルボキシメチル−6,6−ジメチル
    −4−オキソ−1,3−チアジナン−2−チオンの少な
    くとも1つである請求項6に記載のインクジェット記録
    材料。
  14. 【請求項14】 前記支持体が、原紙の両面をポリオレ
    フィン樹脂で被覆された支持体である請求項1〜13の
    何れか1項に記載のインクジェット記録材料。
  15. 【請求項15】 前記インク受容層が無機微粒子を10
    〜30g/m2含有し、親水性バインダーを前記無機微粒
    子に対して、30重量%以下含有する請求項1〜14の
    何れか1項に記載のインクジェット記録材料。
  16. 【請求項16】 前記無機微粒子が気相法シリカである
    請求項1〜15の何れか1項に記載のインクジェット記
    録材料。
  17. 【請求項17】 前記気相法シリカの一次粒子の平均粒
    径が3〜15nmで、かつBET法による比表面積が2
    00m2/g以上である請求項16に記載のインクジェッ
    ト記録材料。
  18. 【請求項18】 前記インク受容層が更にカチオン性化
    合物を含有する請求項1〜17の何れか1項に記載のイ
    ンクジェット記録材料。
JP2000288169A 2000-01-14 2000-09-22 インクジェット記録材料 Expired - Fee Related JP3824478B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288169A JP3824478B2 (ja) 2000-01-14 2000-09-22 インクジェット記録材料
DE2001101309 DE10101309B4 (de) 2000-01-14 2001-01-12 Tintenstrahl-Aufzeichnungsmaterial
US09/758,170 US6551695B2 (en) 2000-01-14 2001-01-12 Ink-jet recording material

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-10074 2000-01-14
JP2000010074 2000-01-14
JP2000288169A JP3824478B2 (ja) 2000-01-14 2000-09-22 インクジェット記録材料

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001260519A true JP2001260519A (ja) 2001-09-25
JP2001260519A5 JP2001260519A5 (ja) 2005-05-12
JP3824478B2 JP3824478B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=26583756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000288169A Expired - Fee Related JP3824478B2 (ja) 2000-01-14 2000-09-22 インクジェット記録材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824478B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1329331A2 (en) 2002-01-22 2003-07-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording sheet
WO2003091038A1 (en) * 2002-04-25 2003-11-06 Canon Finetech Inc. Ink-jet recording sheets
WO2003103979A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-18 Canon Finetech Inc. Recording media
EP1543983A1 (en) 2003-12-17 2005-06-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording medium and process for producing the same
EP1571181A2 (en) 2004-02-24 2005-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inorganic fine particle dispersion and manufacturing method thereof as well as image-recording material
WO2006041228A1 (ja) * 2004-10-15 2006-04-20 Canon Kabushiki Kaisha 微細多孔質体部位を有する物品及びその製造方法、並びに、それによって作られたインクジェット用被記録媒体
US7070840B2 (en) 2001-04-27 2006-07-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording sheet
US7399508B2 (en) 2003-05-26 2008-07-15 Fujifilm Corporation Recording medium
EP2169017A1 (en) 2008-09-26 2010-03-31 Fujifilm Corporation Ink set and method for forming image
WO2012014954A1 (ja) 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物
WO2012014955A1 (ja) 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物
EP2431189A2 (en) 2010-09-21 2012-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium
EP2436740A1 (en) 2003-09-29 2012-04-04 Fujifilm Corporation Ink for inkjet printing, ink set for inkjet printing, inkjet recording material and producing method for inkjet recording material, and inkjet recording method
EP2455431A1 (en) 2003-10-23 2012-05-23 Fujifilm Corporation Ink and ink set for inkjet recording
US8263196B2 (en) 2003-09-25 2012-09-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Protection of printed images from gasfade
WO2012127758A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
EP2712894A1 (en) 2012-09-26 2014-04-02 Fujifilm Corporation Azo compound, aqueous solution, ink composition, ink for inkjet recording, inkjet recording method, ink cartridge for inkjet recording, and inkjet recorded material

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7070840B2 (en) 2001-04-27 2006-07-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording sheet
EP1329331A2 (en) 2002-01-22 2003-07-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording sheet
WO2003091038A1 (en) * 2002-04-25 2003-11-06 Canon Finetech Inc. Ink-jet recording sheets
WO2003103979A1 (en) * 2002-06-07 2003-12-18 Canon Finetech Inc. Recording media
US7399508B2 (en) 2003-05-26 2008-07-15 Fujifilm Corporation Recording medium
US8263196B2 (en) 2003-09-25 2012-09-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Protection of printed images from gasfade
EP2436740A1 (en) 2003-09-29 2012-04-04 Fujifilm Corporation Ink for inkjet printing, ink set for inkjet printing, inkjet recording material and producing method for inkjet recording material, and inkjet recording method
EP2455431A1 (en) 2003-10-23 2012-05-23 Fujifilm Corporation Ink and ink set for inkjet recording
EP1543983A1 (en) 2003-12-17 2005-06-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Ink-jet recording medium and process for producing the same
EP1571181A2 (en) 2004-02-24 2005-09-07 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inorganic fine particle dispersion and manufacturing method thereof as well as image-recording material
EP2130876A1 (en) 2004-02-24 2009-12-09 FUJIFILM Corporation Inorganic fine particle dispersion and manufacturing method thereof as well as image-recording material
WO2006041228A1 (ja) * 2004-10-15 2006-04-20 Canon Kabushiki Kaisha 微細多孔質体部位を有する物品及びその製造方法、並びに、それによって作られたインクジェット用被記録媒体
JP4693779B2 (ja) * 2004-10-15 2011-06-01 キヤノン株式会社 インクジェット用記録媒体及びその製造方法
US7867586B2 (en) 2004-10-15 2011-01-11 Canon Kabushiki Kaisha Article having microporous body part, production method of ink medium, diffusion method of sulfur-containing organic acid into microporous layer, production method of article having meicroporous body part, and inkjet recording medium produced therefrom
EP2169017A1 (en) 2008-09-26 2010-03-31 Fujifilm Corporation Ink set and method for forming image
WO2012014954A1 (ja) 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物
WO2012014955A1 (ja) 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 新規なアゾ化合物、水溶液、インク組成物、インクジェット記録用インク、インクジェット記録方法、インクジェット記録用インクカートリッジ、及びインクジェット記録物
EP2431189A2 (en) 2010-09-21 2012-03-21 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium
US8449957B2 (en) 2010-09-21 2013-05-28 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium
WO2012127758A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法
EP2712894A1 (en) 2012-09-26 2014-04-02 Fujifilm Corporation Azo compound, aqueous solution, ink composition, ink for inkjet recording, inkjet recording method, ink cartridge for inkjet recording, and inkjet recorded material

Also Published As

Publication number Publication date
JP3824478B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3824478B2 (ja) インクジェット記録材料
JP2002337448A (ja) インクジェット記録材料
JP2001096897A (ja) インクジェット記録材料
JP2001138627A (ja) インクジェット記録用シート
JP4338911B2 (ja) インクジェット記録材料
JP2002096546A (ja) インクジェット記録材料及びその製造方法
JP3807974B2 (ja) インクジェット用記録材料
JP3953860B2 (ja) インクジェット用記録材料
JP3377093B2 (ja) インクジェット用記録材料
JP3611791B2 (ja) インクジェット記録材料
JP4047550B2 (ja) インクジェット用記録材料
JP3842956B2 (ja) インクジェット記録材料
JP3798206B2 (ja) インクジェット記録用シート
JP3798224B2 (ja) インクジェット記録材料
JP4047549B2 (ja) インクジェット記録材料
JP3742945B2 (ja) インクジェット記録材料
JP2003312140A (ja) インクジェット用記録材料
JP3798223B2 (ja) インクジェット記録材料
JP3790400B2 (ja) インクジェット記録材料
JP4030423B2 (ja) はがき用インクジェット記録材料
JP4092065B2 (ja) インクジェット記録材料
JP2003285534A (ja) インクジェット用記録材料
JP2001063204A (ja) インクジェット記録材料
JP2003080819A (ja) インクジェット記録材料の画像形成方法
JP2001270220A (ja) インクジェット記録材料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060131

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees