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JP2001258187A - 永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子 - Google Patents

永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子

Info

Publication number
JP2001258187A
JP2001258187A JP2000067525A JP2000067525A JP2001258187A JP 2001258187 A JP2001258187 A JP 2001258187A JP 2000067525 A JP2000067525 A JP 2000067525A JP 2000067525 A JP2000067525 A JP 2000067525A JP 2001258187 A JP2001258187 A JP 2001258187A
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JP
Japan
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permanent magnet
rotor
embedded
positioning
motor according
Prior art date
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Application number
JP2000067525A
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JP4566319B2 (ja
Inventor
Hiroki Matsubara
浩樹 松原
Yoshimitsu Okawa
義光 大川
Yuji Nakahara
裕治 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000067525A priority Critical patent/JP4566319B2/ja
Publication of JP2001258187A publication Critical patent/JP2001258187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転子のアンバランス量を抑制し、接着剤を
使用することなく、永久磁石の欠けや傷、コーティング
の剥がれ無しに、永久磁石が安定的に固定される構造の
永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子を得るこ
と。 【解決手段】 回転子積層鉄心22の円周方向に回転子
の極数分等間隔に設けられた鉄心周方向を長辺とし鉄心
径方向を短辺として軸方向に貫通する矩形の永久磁石埋
め込み用穴24を有し、永久磁石埋め込み用穴24のそ
れぞれに磁極面を鉄心径方向として互いに隣接する磁極
が異なるように永久磁石23を装着される永久磁石モー
タの永久磁石埋め込み型回転子において、永久磁石埋め
込み用穴24の両端に永久磁石位置決め用突起片25を
形成し、この永久磁石位置決め用突起片25の折り曲げ
によって永久磁石23を回転子積層鉄心22に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、永久磁石型モー
タで使用される回転子に関し、特に、回転子鉄心の内部
に複数個の永久磁石を備えた永久磁石埋め込み型回転子
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な永久磁石埋め込み型回転子は、
図10に示されているように、回転軸101と、鉄心1
02と、永久磁石103によって構成されている。鉄心
102の中心部には回転軸101が嵌入されている。鉄
心102の外周近傍には永久磁石埋め込み用穴104が
形成されており、永久磁石埋め込み用穴104に永久磁
石103が埋め込まれている。
【0003】永久磁石103は、永久磁石埋め込み用穴
104に収容可能な大きさに形成されている。永久磁石
103を永久磁石埋め込み用穴104に埋め込む際に
は、永久磁石103の表面に接着剤が塗布され、接着剤
によって永久磁石埋め込み用穴104に永久磁石が接着
固定される。永久磁石103の固定に接着剤が使用でき
ない場合には、永久磁石103は永久磁石埋め込み用穴
104と隙間なく形成され、永久磁石103を永久磁石
埋め込み用穴104に埋め込む際には、永久磁石103
を空圧装置等により加圧し、永久磁石埋め込み用穴10
4に強制的に圧入することが行われる。
【0004】この他、たとえば、特開平9−30814
9号公報に開示されているように、別部品を、磁石端面
に圧入し、永久磁石の固定を行う永久磁石埋め込み型回
転子が知られている。図11はその永久磁石埋め込み型
回転子を示している。この永久磁石埋め込み型回転子で
は、鉄心202の永久磁石埋め込み用穴204に永久磁
石203を挿入した後、磁石固定部材205によって永
久磁石203を鉄心202に固定している。この磁石固
定部材205による永久磁石203の固定は、磁石固定
部材205に形成されたテーパ状のピン206を永久磁
石203の片側の端面に圧入することにより、永久磁石
203を押し当て部207に押し付けることにより固定
している。
【0005】また、特開平9−200982号公報に開
示されているような永久磁石埋め込み型回転子も知られ
ている。図12はその永久磁石埋め込み型回転子を示し
ている。この永久磁石埋め込み型回転子では、積層され
た鉄心302の永久磁石埋め込み用穴304部分に突起
307を有する突起付鉄心302aを1枚加えて積層構
造の回転子コア301を形成し、永久磁石埋め込み用穴
304における半径方向外側壁面305を永久磁石30
3に圧接させるように、少なくとも1枚の鉄心302を
半径方向内側に変形することで、永久磁石303を回転
子コア301に固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
永久磁石埋め込み型回転子では、永久磁石103が永久
磁石埋め込み用穴104に収容可能な大きさに形成され
ているため、永久磁石の固定位置が一定に定まらず、回
転子のアンバランス量が増加するという問題があった。
また、永久磁石103が、永久磁石埋め込み用穴104
に埋め込む際に、接着剤が削ぎ取られるなどして接着層
の厚さを安定的に確保できず、永久磁石103が剥がれ
る等の信頼性の欠如につながるという問題があった。
【0007】接着剤を介さずに永久磁石103を永久磁
石埋め込み用穴104に強制的に圧入するような従来の
永久磁石埋め込み型回転子では、永久磁石103が焼結
物であって脆いために、永久磁石103の圧入時に永久
磁石埋め込み用穴104の壁面との接触により永久磁石
103に欠けや傷が生じ易い。また、永久磁石103の
表面に防錆等のためにコーティングが施されている場合
には、そのコーティングが剥がれ易い。また、永久磁石
103と永久磁石埋め込み用穴104の寸法上の整合性
を得るため、永久磁石103の寸法精度の向上が必要で
あるなどの問題があった。
【0008】特開平9−308149号公報に示されて
いるように従来の永久磁石埋め込み型回転子では、永久
磁石203は半径方向には固定されないため、実際には
接着剤との併用が必要となり、しかも永久磁石203の
周方向の固定は永久磁石203を一方向に押し付けるた
め、特性ばらつき及びアンバランス量の増加原因となる
という問題がある。
【0009】また、特開平9−200982号公報に示
されているように従来の永久磁石埋め込み型回転子で
は、永久磁石303は周方向には確実に固定されないた
め、接着剤との併用が必要であり、永久磁石303の半
径方向の固定は、鉄心302で永久磁石303のを一方
向に押し付け、鉄心302が変形する事による固定であ
るが、鉄心302を変形させるために加えられた圧力が
開放されると、スプリングバックにより、鉄心302の
変形量が減少し、永久磁石303を完全に固定できない
という問題がある。
【0010】この発明は、上述の問題点を解消するため
になされたものであり、回転子のアンバランス量を抑制
し、接着剤を使用することなく、永久磁石の欠けや傷、
コーティングの剥がれ無しに、永久磁石が安定的に固定
される構造の永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転
子を得ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明による永久磁石埋め込みモータの回転子
は、回転子積層鉄心の円周方向に回転子の極数分等間隔
に設けられた鉄心周方向を長辺とし鉄心径方向を短辺と
して軸方向に貫通する矩形の永久磁石埋め込み用穴を有
し、前記永久磁石埋め込み用穴のそれぞれに磁極面を鉄
心径方向として互いに隣接する磁極が異なるように永久
磁石を装着される永久磁石モータの永久磁石埋め込み型
回転子において、前記永久磁石埋め込み用穴の両端に永
久磁石位置決め用突起片が形成され、当該永久磁石位置
決め用突起片の折り曲げによって前記永久磁石が前記回
転子積層鉄心に固定されるものである。
【0012】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石位置決め用突起片の折り曲げ
側の根元部分に切欠け部が形成されているものである。
【0013】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石位置決め用突起片の巾をAと
した場合、巾Aが0.3mm<A<1.5mmの関係に
なるように形成されているものである。
【0014】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石位置決め用突起片と永久磁石
埋め込み用穴の長辺との角度をθとした場合、95°<
θ<180°の関係になるように形成されているもので
ある。
【0015】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、端部の少なくとも1枚の回転子積層鉄心の
永久磁石位置決め用突起片が、永久磁石挿入前に、永久
磁石が脱落できない巾になるまで、予め折り曲げられて
いるものである。
【0016】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、永久磁石埋め込み用穴に永久磁石が挿入さ
れて永久磁石位置決め用突起片の折り曲げが行われた
後、永久磁石がない部分に位置する永久磁石位置決め用
突起片が、さらに深く折り曲げられているものである。
【0017】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石位置決め用突起片は少なくと
も永久磁石を固定可能な強度が選られる枚数の回転子積
層鉄心にのみに形成されているものである。
【0018】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石に接着剤が塗布されているも
のである。
【0019】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、前記永久磁石がネオジウム系希土類磁石で
あるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して、この
発明にかかる永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転
子の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】実施の形態1.図1、図2は、この発明に
よる永久磁石埋め込み型回転子の実施の形態1および永
久磁石埋め込み型モータを示している。永久磁石埋め込
み型モータは、固定子10と、永久磁石埋め込み型回転
子20と、永久磁石埋め込み型回転子20を支持する回
転軸40と、軸受部材41と、外側構造体42とで構成
されている。
【0022】固定子10は、珪素鋼板を所定の形状、た
とえば、内周面に36個のスロット開口部11を備えた
形状に打ち抜いて積層した固定子積層鉄心12に、三相
巻線13を施されており、リード線14により電源ユニ
ットに接続されるように構成されている。固定子鉄心1
2のスロット開口部11の個数と極数は、特性を考慮し
て適宜決定される。
【0023】永久磁石埋め込み型回転子20は、所定の
形状に打ち抜かれた珪素鋼板の積層体よりなる回転子積
層鉄心22と、回転子積層鉄心22に極数分、形成され
た磁石埋め込み用穴24に埋め込み装着された極数分の
永久磁石23とで構成される。永久磁石23はネオジウ
ム系希土類磁石で構成することができる。
【0024】図3は、4極の場合の永久磁石埋め込み型
回転子20を示している。永久磁石埋め込み型回転子2
0は回転子積層鉄心22と永久磁石23とで構成されて
いる。回転子積層鉄心22は、円周方向に回転子の極数
4つ分、等間隔に設けた周方向を長辺とし径方向を短辺
とする軸方向に貫通する矩形の磁石埋め込み用穴24を
4個形成され、この磁石埋め込み用穴24のそれぞれに
磁極面を径方向とし互いに隣接する極が異なるように永
久磁石23を装着されている。
【0025】永久磁石23は、永久磁石埋め込み用穴2
4に収容可能な大きさに形成されており、磁石埋め込み
用穴24の両端部分には永久磁石位置決め用切欠け付き
突起片25が一体成形されている。永久磁石位置決め用
切欠け付き突起片25が容易に折り曲げ可能なように、
突起片25の折り曲げ側の根元部分には切欠け部26が
形成されている(図4参照)。
【0026】永久磁石23の位置決め固定は、図4に示
されているように、永久磁石埋め込み用穴24に永久磁
石23を嵌め込んだ後に、永久磁石位置決め用切欠け付
き突起片25を工具で永久磁石23の端面側に折り曲げ
ることにより、接着剤を用いずに行われる。特に、永久
磁石位置決め用切欠け付き突起片25を折り曲げる際、
両側を同じように折り曲げれば、永久磁石埋め込み用穴
24の中央および径方向外側に永久磁石23が固定され
るようになり、永久磁石組み付けによるアンバランス量
を低減できる。
【0027】永久磁石位置決め用切欠け付き突起片25
を折り曲げる場合、当該突起片25を永久磁石23に全
面が接触するまで折り曲げるのではなく、突起片25を
永久磁石23に接触させる部分は、図4に示されている
ように、永久磁石23の角部分23aのみとする。こう
することで、永久磁石23の大きさにばらつきがある場
合でも、スプリングバックによる固定強度の低下が発生
せず、安定的に固定強度を得ることができ、また折り曲
げ過ぎによる永久磁石23の破損等を防止できる。
【0028】永久磁石位置決め用切欠け付き突起片25
の巾をAとした場合、0.3mm<A<1.5mmの関
係になるように突起片25が形成されていることが望ま
しい。突起片25の巾Aが、0.3mm以下であると、
必要とされる永久磁石23の固定強度を得ることができ
ず、これに対し、巾Aが1.5mm以であると、突起片
25を折り曲げるために必要となる力が大きくなり、永
久磁石23に傷を付ける原因となる。
【0029】根元部分に切欠け部26を有した永久磁石
位置決め用突起片25と永久磁石埋め込み用穴24の長
辺とがなす角度をθとした場合、95°<θ<180°
の関係になるように形成されていることが望ましい。角
度θが、95°以下であると、必要な永久磁石23の固
定強度を得ることができず、また折り曲げ過ぎによる永
久磁石23の破損等が問題となる。これに対し、角度θ
が180°以上であると、永久磁石位置決め用切欠け付
き突起片25の変形量が大きくなりすぎ、当該突起片2
5の破損が問題となる。
【0030】なお、上述の実施の形態では、回転子の外
径形状を真円を適用したが、この発明による永久磁石埋
め込み型回転子はそれに限らず、如何なる外径形状の永
久磁石埋め込み型回転子にも有効である。
【0031】なお、上述の実施の形態では、永久磁石位
置決め用切欠け付き突起片25を永久磁石埋め込み用穴
24の回転軸40側(内径側)に形成したが、この発明
による永久磁石埋め込み型回転子は、それに限らず、永
久磁石位置決め用切欠け付き突起片25を永久磁石埋め
込み用穴24の回転子外径側に形成した永久磁石埋め込
み型回転子にも有効である。
【0032】また、図5に示されているように、永久磁
石23を永久磁石埋め込み用穴24に挿入する前に、永
久磁石23が通過できない巾、換言すれば、永久磁石2
3が脱落できない巾になるように、端部の数枚の回転子
積層鉄心22の永久磁石位置決め用切欠け付き突起片2
5を予め折り曲げておくことにより、永久磁石23の軸
方向の位置決めが可能となる。
【0033】また、図6に示されているように、永久磁
石23を永久磁石埋め込み用穴24に挿入し、永久磁石
位置決め用切欠け付き突起片25を折り曲げた後、永久
磁石23が存在しない数枚の回転子積層鉄心22の永久
磁石位置決め用切欠け付き突起片25を、さらに深く折
り曲げることにより、永久磁石23の軸方向の固定を行
うことができる。
【0034】実施の形態2.図7、図8は、この発明に
よる永久磁石埋め込み型回転子の実施の形態2を示して
いる。この実施の形態では、上述の実施の形態に加え
て、永久磁石位置決め用切欠け付き突起片25が、すべ
ての回転子積層鉄心22にではなく、少なくとも永久磁
石23の固定強度が確保できる最小限の回転子積層鉄心
22のみに設けられている。これにより、永久磁石位置
決め用切欠け付き突起片25の折り曲げに必要となる力
を軽減でき、折り曲げ設備を安価に得ることが可能とな
る。
【0035】実施の形態3.図9は、この発明による永
久磁石埋め込み型回転子の実施の形態3を示している。
この実施の形態では、上述の実施の形態に加えて、永久
磁石23に接着剤27が塗布され、この永久磁石23を
永久磁石埋め込み用穴24に埋め込むことにより、永久
磁石23が固定されている。この場合には、永久磁石2
3を、さらに強固に固定することが可能となり、また、
永久磁石位置決め用切欠け付き突起片25の折り曲げ後
に形成される永久磁石23と永久磁石位置決め用切欠け
付き突起片25との間に生じる空間28および永久磁石
位置決め用切欠け付き突起片25の切欠け部26に接着
剤26が溜まることで、さらに強固に永久磁石23を固
定することが可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明による永久磁石埋め込み型回転子によれば、永久磁石
位置決め用切欠け付き突起片を折り曲げることにより、
接着剤を用いず、永久磁石の欠けや傷、コーティング剥
がれを生じることなく、永久磁石の固定が行われ、しか
も永久磁石埋め込み用穴の中央および径方向外側に永久
磁石を固定できるから、アンバランス量を低減すること
ができる。また、この発明による永久磁石埋め込み型回
転子によれば、新たに部品を設けず、容易に永久磁石を
強固に固定でき、アンバランス量も少ないことから、製
造が容易で、自動化に適した安価な永久磁石埋め込み型
回転子を得ることができる。
【0037】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石位置決め用突起片の折り曲
げ側の根元部分に切欠け部が形成されているから、永久
磁石固定のための永久磁石位置決め用突起片の折り曲げ
が容易に行われる。
【0038】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石位置決め用突起片は、巾A
が0.3mm<A<1.5mmの関係になるように形成
されているから、所要の固定強度を得ることができ、し
かも突起片の折り曲げに大きな力が必要でなく、永久磁
石に傷を付けることがない。
【0039】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石位置決め用突起片と永久磁
石埋め込み用穴の長辺との角度をθとした場合、95°
<θ<180°の関係になるように形成されているか
ら、必要な永久磁石の固定強度を得ることができ、しか
も永久磁石位置決め用切欠け付き突起片の変形量が大き
くなりすぎることがなく、当該突起片の破損が問題とな
ることがない。
【0040】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子は、端部の少なくとも1枚の回転子積層鉄心の
永久磁石位置決め用突起片が、永久磁石挿入前に、永久
磁石が脱落できない巾になるまで、予め折り曲げられて
いるから、永久磁石の軸方向の位置決めが行われる。
【0041】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石埋め込み用穴に永久磁石が
挿入されて永久磁石位置決め用突起片の折り曲げが行わ
れた後、永久磁石がない部分に位置する永久磁石位置決
め用突起片が、さらに深く折り曲げられているから、永
久磁石の軸方向の固定が行われる。
【0042】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石位置決め用突起片は少なく
とも永久磁石を固定可能な強度が選られる枚数の回転子
積層鉄心にのみに形成されているから、永久磁石位置決
め用切欠け付き突起片の折り曲げに必要となる力を軽減
でき、折り曲げ設備を安価に得ることができる。
【0043】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石に接着剤が塗布されている
から、さらに強固な永久磁石の固定強度を得ることがで
きる。
【0044】つぎの発明による永久磁石埋め込みモータ
の回転子によれば、永久磁石がネオジウム系希土類磁石
であるから、所要の永久磁石特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子を
組み込んだ永久磁石モータの実施の形態1を示す軸方向
断面側面図である。
【図2】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子を
組み込んだ永久磁石モータの実施の形態1を示す軸に対
して垂直方向の断面図である。
【図3】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態1を示す正面図である。
【図4】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態1を示す永久磁石位置決め用切欠け付き突起
部の部分拡大正面図である。
【図5】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態1を示す永久磁石位置決め用切欠け付き突起
部の部分拡大斜視図である。
【図6】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態1を示す永久磁石位置決め用切欠け付き突起
部の部分拡大斜視図である。
【図7】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態2を示す永久磁石位置決め用切欠け付き突起
部の部分拡大正面図である。
【図8】 図7に示したX−X断面図である。
【図9】 この発明による永久磁石埋め込み型回転子の
実施の形態3を示す永久磁石位置決め用切欠け付き突起
部の部分拡大正面図である。
【図10】 従来における永久磁石埋め込み型回転子の
構造を示す正面図である。
【図11】 従来における永久磁石埋め込み型回転子の
構造を示す正面図である。
【図12】 従来における永久磁石埋め込み型回転子の
構造を示す正面図である。
【符号の説明】 10 固定子、11 スロット開口部、12 固定子積
層鉄心、13 三相巻線、14 リード線、20 永久
磁石埋め込み型回転子、22 回転子積層鉄心、23
永久磁石、24 永久磁石埋め込み用穴、25 永久磁
石位置決め用切欠け付き突起片、26 切欠け部、27
接着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 裕治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AB07 AC06 AC08 AE08 5H619 AA01 AA03 AA05 BB01 BB06 BB22 BB24 PP02 PP04 PP08 5H621 GA01 GA04 HH01 JK05 5H622 CA02 CA07 CA13 CB05 CB06 DD02 PP03 PP10 PP12 PP19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子積層鉄心の円周方向に回転子の極
    数分等間隔に設けられた鉄心周方向を長辺とし鉄心径方
    向を短辺として軸方向に貫通する矩形の永久磁石埋め込
    み用穴を有し、前記永久磁石埋め込み用穴のそれぞれに
    磁極面を鉄心径方向として互いに隣接する磁極が異なる
    ように永久磁石を装着される永久磁石モータの永久磁石
    埋め込み型回転子において、 前記永久磁石埋め込み用穴の両端に永久磁石位置決め用
    突起片が形成され、当該永久磁石位置決め用突起片の折
    り曲げによって前記永久磁石が前記回転子積層鉄心に固
    定されることを特徴とする永久磁石モータの永久磁石埋
    め込み型回転子。
  2. 【請求項2】 前記永久磁石位置決め用突起片の折り曲
    げ側の根元部分に切欠け部が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の永久磁石モータの永久磁石埋め
    込み型回転子。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石位置決め用突起片の巾をA
    とした場合、巾Aが0.3mm<A<1.5mmの関係
    になるように形成されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の永久磁石モータの永久磁石埋め込み型
    回転子。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石位置決め用突起片と永久磁
    石埋め込み用穴の長辺との角度をθとした場合、95°
    <θ<180°の関係になるように形成されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の永久
    磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子。
  5. 【請求項5】 端部の少なくとも1枚の回転子積層鉄心
    の永久磁石位置決め用突起片が、永久磁石挿入前に、永
    久磁石が脱落できない巾になるまで、予め折り曲げられ
    ていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載の永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子。
  6. 【請求項6】 永久磁石埋め込み用穴に永久磁石が挿入
    されて永久磁石位置決め用突起片の折り曲げが行われた
    後、永久磁石がない部分に位置する永久磁石位置決め用
    突起片が、さらに深く折り曲げられていることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一つに記載の永久磁石モー
    タの永久磁石埋め込み型回転子。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石位置決め用突起片は少なく
    とも永久磁石を固定可能な強度が選られる枚数の回転子
    積層鉄心にのみに形成されていることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか一つに記載の永久磁石モータの永久
    磁石埋め込み型回転子。
  8. 【請求項8】 前記永久磁石に接着剤が塗布されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の
    永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子。
  9. 【請求項9】 前記永久磁石がネオジウム系希土類磁石
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに
    記載の永久磁石モータの永久磁石埋め込み型回転子。
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