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JP2001250510A - 平面形希ガス蛍光ランプ - Google Patents

平面形希ガス蛍光ランプ

Info

Publication number
JP2001250510A
JP2001250510A JP2000063272A JP2000063272A JP2001250510A JP 2001250510 A JP2001250510 A JP 2001250510A JP 2000063272 A JP2000063272 A JP 2000063272A JP 2000063272 A JP2000063272 A JP 2000063272A JP 2001250510 A JP2001250510 A JP 2001250510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rare gas
fluorescent lamp
flat
base member
gas fluorescent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000063272A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Nishikage
陽介 西影
Masahiro Ishizuka
昌広 石塚
Yasutaka Kawashima
康貴 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hotalux Ltd
Original Assignee
NEC Lighting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Lighting Ltd filed Critical NEC Lighting Ltd
Priority to JP2000063272A priority Critical patent/JP2001250510A/ja
Publication of JP2001250510A publication Critical patent/JP2001250510A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的に簡単な構成にて外囲器の機械的な強
度を損なうことなく、誘電体バリア層の厚みをほぼ均一
かつ薄くすることが可能な平面形希ガス蛍光ランプを提
供すること。 【解決手段】 透光性でフラット部分を有する第1の部
材1と、主要部分の肉厚がほぼ均一化された板状部分を
有する誘電体バリア層としての第2の部材3と、枠状の
第3の部材5と、フラット部分を有するベース部材9と
を含み、第1の部材1と第2の部材3及び/又はベース
部材9と第3の部材5とによって構成された外囲器の内
部空間6に希ガスを封入すると共に、内部空間6に接す
る所望部分に発光層2,4を形成し、かつ第2の部材3
とベース部材9との間に導電部材よりなる複数の電極1
0〜15を互いに離隔して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は平面形希ガス蛍光
ランプに関し、特に、液晶表示装置のバックライト用光
源に適用される平面形希ガス蛍光ランプの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の平面形希ガス蛍光ランプ
としては種々の構造のものが提案されている。例えば図
21に示す平面形希ガス蛍光ランプはWO97/046
25公報(PCT/DE96/01317公報)に開示
されており、図22に示す平面形希ガス蛍光ランプは照
明学会誌第83巻第7号(平成11年)に開示されてい
る。
【0003】前者の平面形希ガス蛍光ランプは、例えば
透光性を有するほぼ舟形状の第1の部材Aと、フラット
状の第2の部材Bと、第1,第2の部材A,Bの内面に
形成された発光層Cと、第1,第2の部材A,Bのそれ
ぞれの周縁部を互いに気密に封着することによって形成
された外囲器の内部空間Dに封入された希ガスと、第2
の部材Bの外面に一定の間隔で配列された導電部材より
なる複数の電極E1〜E5とから構成されている。
【0004】この平面形希ガス蛍光ランプは、図21に
示すように、パルス状の高周波電圧を発生する点灯装置
TCによって点灯される。平面形希ガス蛍光ランプの互
いに隣り合う電極E1〜E5には異なった極性の電圧が
印加されることにより、それぞれ隣り合う電極間で誘電
体バリヤ層としての第2の部材Bを介して内部空間Dの
希ガスに誘電体バリヤ放電が生成され、放電によって放
射される紫外線に刺激されて発光層Cから可視光が放出
される。この可視光は第1の部材Aを介して外部に放出
される。
【0005】後者の平面形希ガス蛍光ランプは、例えば
ガラスよりなるフラット状の第1の部材Aと、ガラスよ
りなるほぼ舟形状の第2の部材Bと、第1,第2の部材
A,Bの内面に形成された発光層Cと、第1,第2の部
材A,Bのそれぞれの周縁部を互いに気密に封着するこ
とによって形成された外囲器の内部空間Dに封入された
希ガスと、第1の部材Aの内面の両端部に配置された導
電部材よりなる複数の電極E1,E2と、電極E1,E
2を覆うように形成された誘電体バリア層F,Fとから
構成されている。
【0006】この平面形希ガス蛍光ランプは前者と同様
に、図21に示すように、パルス状の高周波電圧を発生
する点灯装置TCによって点灯される。平面形希ガス蛍
光ランプの電極E1,E2にパルス状の高周波電圧が印
加されると、電極E1,E2との間で誘電体バリア層
F,Fを介して内部空間Dの希ガスに誘電体バリヤ放電
が生成され、放電によって放射される紫外線に刺激され
て発光層Cから可視光が放出される。この可視光は第1
の部材Aを介して外部に外部に放出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の平面形希ガス蛍
光ランプによれば、比較的に簡単な構造にて平面形光源
が得られ、しかもコンパクト化が可能であることから、
液晶表示装置のバックライト用光源として好適するもの
であり、注目されている。
【0008】ところで、これら平面形希ガス蛍光ランプ
では、それの光出力特性,始動特性などが誘電体バリア
層の厚みなどに影響されることが知られており、その厚
みを如何に小さくするかが特性改善の大きなポイントに
もなっている。
【0009】例えば図21に示す平面形希ガス蛍光ラン
プでは第2の部材Bが誘電体バリア層として機能してい
るために、第2の部材Bの厚みtを薄くすることにより
特性改善が可能になる。しかしながら、第1,第2の部
材A,Bにて構成された外囲器の内部は希ガスの封入に
よって負圧に構成されており、第1,第2の部材A,B
には大気圧が作用していることから、第2の部材Bの厚
みtを無闇に小さくすると機械的な強度が低下し、外囲
器が破損され易くなる。従って、所定の機械的な強度を
維持しながらの特性改善には自ずと制約が生ずるという
問題がある。
【0010】又、図22には外囲器の機械的な強度を満
足しながら誘電体バリア層F,Fの厚みを薄く構成した
平面形希ガス蛍光ランプが示されている。この平面形希
ガス蛍光ランプによれば、電極E1,E2は第1の部材
Aの内面におけるそれぞれの端部に離隔して配置される
と共に、この電極上に誘電体バリア層F,Fが積層して
形成されているために、第1,第2の部材A,Bの肉厚
に関係なく、誘電体バリア層F,Fの厚みを任意に設定
することが可能になる。
【0011】この誘電体バリア層F,Fは、例えば粉末
ガラス(誘電体)と有機バインダと溶剤とを含むペース
ト状の塗布液を電極E1,E2の上に塗布し、乾燥した
後に、焼成処理することによって形成されるものである
が、次のような問題を有している。
【0012】即ち、上述の塗布液の焼成処理は第1,第
2の部材A,Bのそれぞれの周縁部を気密に封着した後
か、或いは封着する際に同時に行なわれる関係で、その
際に発生する不純ガスの排気に長時間を要し、量産性が
損なわれるようになる。かといって、焼成が不十分のま
ま製品化されると、使用中に誘電体バリア層F,Fから
徐々に不純ガスが放出され、初期及び点灯中の光出力特
性,始動特性などが損なわれるようになる。
【0013】又、上述の塗布液は焼成処理が完了する
と、有機バインダ,溶剤が除去され、粉末ガラスによる
誘電体バリア層F,Fが形成されるものの、この誘電体
バリア層F,Fは多孔質化され、表面積が大きくなるこ
とから、それの厚みを所望値に管理することが困難にな
り、安定した特性が得にくいなどという問題を有してい
る。
【0014】それ故に、本発明の目的は、比較的に簡単
な構成にて外囲器の機械的な強度を損なうことなく、誘
電体バリア層の厚みをほぼ均一かつ薄くすることが可能
な平面形希ガス蛍光ランプを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、透光性でフラット部分を有す
る第1の部材と、主要部分の肉厚がほぼ均一化された板
状部分を有する誘電体バリア層としての第2の部材と、
フラット部分を有するベース部材とを含み、少なくとも
第1の部材と第2の部材及び/又はベース部材とによっ
て構成された外囲器の内部空間に希ガスを封入すると共
に、内部空間に接する所望部分に発光層を形成し、かつ
第2の部材とベース部材との間に導電部材よりなる複数
の電極を互いに離隔して配置したことを特徴とする。
【0016】又、本発明の第2の発明は、透光性でフラ
ット部分を有する第1の部材と、主要部分の肉厚がほぼ
均一化された板状部分を有する誘電体バリア層としての
第2の部材と、枠状の第3の部材と、フラット部分を有
するベース部材とを含み、第1の部材と第2の部材及び
/又はベース部材と第3の部材とによって構成された外
囲器の内部空間に希ガスを封入すると共に、内部空間に
接する所望部分に発光層を形成し、かつ第2の部材とベ
ース部材との間に導電部材よりなる複数の電極を互いに
離隔して配置したことを特徴とする。
【0017】又、本発明の第3の発明は、透光性でフラ
ット部分を有する第1の部材と、主要部分の肉厚がほぼ
均一化された板状部分を有する誘電体バリア層としての
第2の部材と、フラット部分を有するベース部材とを含
み、少なくとも第1の部材と第2の部材及び/又はベー
ス部材と第1の部材,第2の部材,ベース部材のいずれ
かの周縁部より延びる枠状の立ち上がり部とによって構
成された外囲器の内部空間に希ガスを封入すると共に、
内部空間に接する所望部分に発光層を形成し、かつ第2
の部材とベース部材との間に導電部材よりなる複数の電
極を互いに離隔して配置したことを特徴とする。
【0018】又、本発明の第4の発明は、前記第2の部
材を、誘電物質にて構成したことを特徴とし、第5の発
明は、前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バリウムガ
ラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部材にて構
成したことを特徴とし、第6の発明は、前記第1の部
材,第2の部材及び/又はベース部材、或いは第1の部
材,第2の部材及び/又はベース部材,第3の部材のそ
れぞれの周縁部を低融点ガラスにて気密に封着したこと
を特徴とする。
【0019】さらには、本発明の第7の発明は、前記発
光層を1種の蛍光体又は複数種の蛍光体を混合してなる
混合蛍光体にて形成したことを特徴とし、第8の発明
は、前記第1,第2の部材によって構成された内部空間
に、水銀を含まない希ガスを封入したことを特徴とし、
第9の発明は、前記複数の電極をベース部材に、第2の
部材にほぼ当接するように形成したことを特徴とし、第
10の発明は、前記複数の電極を第2の部材の、外囲器
の内部空間に接しない側の面に形成したことを特徴と
し、第11の発明は、前記ベース部材を、熱伝導性を有
する部材にて構成したことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる平面形希ガ
ス蛍光ランプの第1の実施例について図1〜図7を参照
して説明する。同図において、PLは平面形希ガス蛍光
ランプであって、次のように構成されている。
【0021】即ち、1は透光性を有するほぼフラット状
の第1の部材であって、透光性を有する角形のガラス板
又はセラミックス板にて構成されているが、特に透明な
ガラス板が推奨される。この第1の部材1の内面には希
土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体などのうち、1種の蛍
光体或いは複数種よりなる混合蛍光体にて発光層2が形
成されている。この第1の部材1には誘電体バリア層と
して機能する第2の部材3が対向するように対置されて
いる。この第2の部材3は誘電物質よりなり、肉厚が薄
くてほぼ均一化されたフラット状に構成されており、例
えば後述するガラス部材にて形成されている。尚、第2
の部材3を鉛ガラスにて構成した場合には、肉厚tは例
えば0.5mm程度が推奨されるが、状況によってはこ
れ以外の値に設定することも可能である。又、第2の部
材3の内面(第1の部材1に対向する側の面)には発光
層2と同一の発光層4が形成されているが、発光層4は
発光層2とは異なる材料の蛍光体にて形成することもで
きる。
【0022】これら第1,第2の部材1,3の周縁部の
間にはガラス又はセラミックスよりなるほぼ四角形の枠
状の第3の部材5が、それぞれの間に内部空間6が形成
されるように配置されており、それぞれの衝合部分は例
えばフリットガラスなどの低融点ガラスよりなる封着部
材によって気密に封着されている。この第3の部材5の
コーナ部分には排気管7が、壁面部に形成された孔8を
介して内部空間6に連通するように封着されている。
尚、第1,第2,第3の部材1,3,5による外囲器の
機械的な強度をより高めたい場合には、内部空間6の適
当な部分に内部空間6とほぼ同程度の高さを有する球
状,棒状などのスペーサ(図示せず)を配置することが
推奨される。このスペーサは第1の部材1又は第2の部
材3に一体的に形成することも可能である。さらに、内
部空間6には、排気管7を利用して、水銀などの金属蒸
気を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウム
などの希ガスが単体又は混合して所定量封入されてい
る。
【0023】さらに、第2の部材3の背面側(発光層4
が形成されていない側の面側)には所望の機械的な強度
を有するフラット状のベース部材9が配置されている。
このベース部材9は、例えばガラス又はセラミックスな
どのように耐熱性を有する部材にて形成されており、そ
れの周縁部又は全面は第2の部材3に封着部材などによ
って固定されている。特に、このベース部材9をセラミ
ックスなどのように熱伝導性に優れた部材にて構成すれ
ば、動作時に発生する熱を有効に放散させることができ
る。このベース部材9の上面(第2の部材3に対向する
側の面)には銅,銀,ニッケル,鉄,アルミニウムなど
の導電部材よりなる幅の狭い条状の複数の電極10〜1
5が互いに離隔して配置されている。尚、電極10〜1
5の形態は条状の他、線状,テープ状,メッシュ状など
でもよく、特にテープ状の場合にはその側縁部などに三
角状,半円状などの異形部を形成することもできる。
又、これらの電極は、例えば銀などの導電性ペーストを
利用したスクリーン印刷によって形成されているが、こ
の他に導電部材の真空蒸着,メッキ,吹き付けによって
形成したり、或いは箔状の導電部材を貼り付けることに
よって形成したりすることもできる。特に、図示例で
は、電極10〜15のうち、電極10,12,14と電
極11,13,15とは一方の端部が共通化され、櫛歯
状に形成されており、それぞれの共通部分からは端子1
0a,11aが外部に導出されている。尚、端子10
a,11aは、共通部分をベース部材9の端面にまで延
在して形成する場合には、省略できる。又、共通部分を
省略し、それぞれの電極の一方の端部から別々に端子を
導出することも可能である。
【0024】特に、上述の第2の部材3の構成部材とし
ては、例えば150°Cにおける体積抵抗率が1×10
9 Ωcm以上であり、酸化珪素,酸化硼素を主成分とす
る鉛を含まない硼珪酸ガラス系(以下、便宜的にBFK
ガラスと呼称する)が好適する。このBFKガラスは、
例えば酸化珪素(67.6%),アルミナ(4%),酸
化硼素(18%),酸化ナトリウム(1%),酸化カリ
ウム(8%),酸化リチウム(1%),酸化チタン
(0.4%)などから構成されている。この他にも、鉛
ガラス,ソーダガラスやバリウムガラスなどが適用でき
る。このバリウムガラスは、例えば珪酸,アルミナ,硼
酸,カリウム,バリウム,カルシウムなどの酸化物など
から構成されている。尚、体積抵抗率は、平面形希ガス
蛍光ランプの消費電力によっては(第2の部材3が動作
時に熱暴走によって体積抵抗が極端に低くならないよう
な消費電力の場合には)、上述よりも低い抵抗値に設定
することも可能であるし、上述以外のガラス部材を利用
することも可能である。
【0025】又、第1の部材1は透光性,耐熱性を有す
ればどのようなガラス部材も適用可能であるが、第2,
第3の部材3,5が封着部材によって封着されることか
ら、第2,第3の部材3,5の膨張係数と近似した膨張
係数を有する部材が推奨される。特に、第1,第2,第
3の部材1,3,5(及びベース部材9)の封着によっ
て形成された内部空間6には希ガスが封入され、負圧に
構成されるために、それぞれの部材には大気圧が強く作
用することになる。特に、第2の部材3は機械的に十分
の強度を有するベース部材9に固定されていることか
ら、第1の部材1にも破損しない程度の機械的な強度が
要求される。従って、第1の部材1の肉厚は大きければ
大きいほど機械的な強度を高めることができ、望ましい
ものである。しかしながら、液晶表示装置などへの適用
には軽量化,薄形化などが求められていることから、そ
の肉厚は、例えば0.7〜3.5mmの範囲が適当であ
り、1.0mm程度が推奨される。
【0026】このように構成された平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLは、例えば図1〜図7に示すように製造され
る。まず、図3に示すように、四角形に成形されたフラ
ット状の第1の部材1の一方の面(内部空間6に接する
側の面)に発光層2を吹き付け,スクリーン印刷などに
より形成し乾燥させる。次に、図5に示すように、予め
肉厚がほぼ均一化された第2の部材(誘電体バリア層)
3の一方の面(内部空間6に接する側の面)に発光層2
と同一の発光層4を同様の方法にて形成し乾燥させる。
次に、図4に示すように、枠状の第3の部材5の壁面部
に孔8を形成し、この孔部分8に排気管7を気密に接続
する。
【0027】次に、図6に示すように、所望の機械的な
強度を有するフラット状のベース部材9の上面(第2の
部材3に対向する側の面)に電極10〜15を、銀ペー
ストを利用したスクリーン印刷によりほぼ櫛歯状に形成
し乾燥させる。次に、第1の部材1と第3の部材5との
間、第2の部材3と第3の部材5との間、第2の部材3
とベース部材9との間にそれぞれ封着部材を介在させ、
4者を重ね合わせる。尚、封着部材には封着温度で溶融
しない微細粒径のガラスビーズを混入することが望まし
い。次に、この4者の重ね合わせ体を加熱炉に挿入・配
置すると共に、それぞれの重ね合わせ部分に加重を付与
する。尚、封着部材にガラスビーズを混入する場合には
ガラスビーズの介在によって重ね合わせ部分に加重を付
与しても、封着部材の不所望な食み出しを軽減できる。
これにより第1,第2,第3の部材1,3,5及びベー
ス部材9は封着部材により気密に封着され、封着構体
(外囲器)が製造される。
【0028】次に、この封着構体を図示しない排気装置
の載置台に配置すると共に、排気管7を排気ヘッドに接
続する。そして、開閉バルブの開放により真空系に接続
すると共に、封着構体を加熱状態にする。これにより、
封着構体内の空気などの不純ガスが排出される。次に、
排気ヘッドを希ガスの充填系に切り替え、所定量の希ガ
スを排気管7を介して封着構体(外囲器)の内部空間6
に封入し、排気管7を許容し得る範囲で短い目に封じ切
る(溶断する)。そして、封着構体を排気装置から取り
出すことによって図1〜図2に示す平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLが製造される。
【0029】この平面形希ガス蛍光ランプPLは、例え
ば図8に示す液晶表示装置に適用される。同図におい
て、LCDは液晶パネル、DBは光拡散板、HAはパル
ス状の高周波電圧を発生する点灯装置であり、平面形希
ガス蛍光ランプPLの光放出面側1aに光拡散板DB,
液晶パネルLCDが配置されている。又、点灯装置HA
は、例えば一次コイルTRp,二次コイルTRsを有す
るトランスTRと、トランスTRの一次コイルTRpに
直列的に接続された電界効果形トランジスタなどのスイ
ッチング素子QAと、スイッチング素子QAに駆動信号
を付与する駆動回路PDと、トランスTRの一次コイル
TRpとアースとの間に接続されたコンデンサCAとか
ら構成されており、この点灯装置HAの入力側には直流
電源EBが、出力側には平面形希ガス蛍光ランプPLの
電極10〜15がそれぞれ接続されている。
【0030】図示例では、1つの平面形希ガス蛍光ラン
プPLが1つの点灯装置HAにて点灯されるように構成
されているが、1つの平面形希ガス蛍光ランプPLのう
ち、対をなすすべての組の電極毎に点灯装置HAを組み
合わせたり、或いは対をなす適当な組の電極を一纏して
これに1つの点灯装置HAを組み合わせたりすることも
できる。
【0031】この液晶表示装置は次のように動作する。
まず、点灯装置HAの入力側に直流電源EBを接続する
と、コンデンサCAは充電される。この状態において、
駆動回路PDからスイッチング素子QAのゲートに方形
波の駆動信号(ハイレベル)を印加すると、スイッチン
グ素子QAはオン状態になり、トランスTRの一次コイ
ルTRpには鋸歯状の電流が流れ、トランスTRの一次
コイルTRpには電磁エネルギーが蓄積される。次に、
駆動回路PDからの駆動信号がロウレベルになると、ス
イッチング素子QAはオン状態からオフ状態になり、ト
ランスTRの一次コイルTRpに蓄積された電磁エネル
ギーの作用に基づいて二次コイルTRsには一次,二次
コイルの巻線比によるパルス状の高周波電圧が発生し、
平面形希ガス蛍光ランプPLの電極10〜15に印加さ
れる。これによって、それぞれの電極間には誘電体バリ
ア層としての第2の部材3を介して内部空間6に放電が
生起され、点灯状態になり、発光層2,4からの光は第
1の部材1の光放出面1aから光拡散板DBを介して液
晶パネルLCDに入射され、所望の画像表示が行なわれ
る。
【0032】この実施例によれば、第1,第2,第3の
部材1,3,5によって構成された外囲器はその内部空
間6が負圧になり、それぞれの部材に大気圧が作用する
ものの、第2の部材3は、適切な誘電体バリア層が形成
されるように予めほぼ均一化された薄い肉厚tに構成さ
れている上に、ベース部材9により補強されているため
に、それぞれの電極間に安定した誘電体バリア放電が期
待でき、光出力特性,始動特性などを改善できるし、第
2の部材3の破損も防止できる。従って、例えば図8に
示す液晶表示装置に適用すれば、優れた画像表示が可能
になり、表示品位の向上が期待できる。
【0033】又、第1,第2,第3の部材1,3,5に
て構成された外囲器において、第1,第3の部材1,5
はそれらの肉厚が誘電体バリア放電に何ら影響を及ぼさ
ないことから、コンパクト化などに支障のない範囲内に
おいて、それぞれの肉厚を十分な機械的強度の得られる
程度に設定できる。従って、外囲器の内部空間6の負圧
化による破損を確実に防止できる。
【0034】又、ベース部材9の上面には複数の電極1
0〜15が互いに離隔して形成されており、しかもこれ
らの電極は、第2の部材3とベース部材9とを固定する
際に、第2の部材3の背面側(内部空間6に接しない
側)にほぼ当接するように配置されるために、それぞれ
の電極間における第2の部材3による誘電体バリア層の
厚みtをほぼ一定化することができる。従って、上述の
ように、安定した誘電体バリア放電が期待でき、光出力
特性,始動特性などの改善が可能になる。
【0035】又、電極10〜15は導電部材によって櫛
歯状にパターン化して構成されているために、例えばス
クリーン印刷などにより能率的な形成が可能になるため
に、量産性を向上することが可能になる。その上、それ
らの厚みを小さく印刷できることから、第2の部材3と
ベース部材9との封着部材による接着を、不所望に接着
厚さを大きくすることなく遂行することができる。
【0036】又、電極10〜15のうち、電極10,1
2,14及び電極11,13,15はそれぞれ一方の端
部が共通化され、その共通部分から端子10a,11a
が外部に導出されているために、点灯装置HAとの電気
的な接続を容易に行なうこともできるし、その接続にソ
ケットないしコネクタの適用も可能になる。
【0037】特に、別部材から構成された端子10a,
11aに代えて、共通部分の一部をベース部材9の端面
側にまで延長して形成すれば、共通化部分への別部材の
端子10a,11aの接続を省略でき、作業性の改善が
可能になる。
【0038】さらには、第1の部材1の光放出面1aは
ほぼフラット状に形成されているために、例えば図8に
示す液晶表示装置に適用する場合、液晶パネルLCD
(又は光拡散板DB)の背面側に近接又は密着して配置
できる。従って、液晶表示装置のサイズを比較的に薄形
に構成でき、軽量,薄形化が可能になる。
【0039】尚、ベース部材9を、熱伝導性,放熱性な
どを有する部材にて構成すれば、動作時に発生する熱を
効果的に放散でき、ベース部材9を含む外囲器の破損を
未然に防止できる。又、放熱性の向上によってその分だ
け入力電力を増加させることも可能になる。
【0040】図9は本発明にかかる平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLの第2の実施例を示すものであって、基本的な
構成は図1〜図2に示す実施例と同じである。異なる点
は、電極10〜15を第2の部材3の背面側(ベース部
材9に対向する側)に配置したことと、第2の部材3と
ベース部材9とを、ベース部材9の上面に塗布した低融
点ガラスなどの封着部材16によって全面的に接着・固
定したことである。尚、第2の部材3への電極10〜1
5の形成は第1の実施例と同様にスクリーン印刷,蒸
着,メッキ,吹き付けなどによって行なわれる。
【0041】この実施例によれば、電極10〜15が第
2の部材3の背面側に直接的に形成されているために、
第2の部材3とベース部材9とを封着部材16によって
接着しても、封着部材16が第2の部材3と電極10〜
15との間に介在されることはない。従って、電極間に
存在する誘電体バリア層の厚みtを一定にでき、安定し
た誘電体バリア放電が期待できる。
【0042】図10は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第3の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材3Aの周縁部に第3の部材5に相
当する立ち上がり部3aを一体的に形成して皿状に構成
したことである。尚、封着構体(外囲器)は、第1の部
材1の周縁部と第2の部材3Aの立ち上がり部3aと
を、第2の部材3Aのフラット部分と上面に電極10〜
15を形成したベース部材9とをそれぞれ封着部材によ
って封着することにより製造される。
【0043】この実施例によれば、外囲器を構成する部
品点数を4個から3個に減少できるために、部品の在庫
管理が容易になる上に、封着個所が減少することから封
着作業が容易になるのみならず、封着に伴う不良の発生
率を低減できる。
【0044】図11は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第4の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第1の部材1Aの周縁部に第3の部材5に相
当する立ち上がり部1bを一体的に形成して皿状に構成
したことである。尚、外囲器は、第1の部材1Aの立ち
上がり部1bと第2の部材3の周縁部とを、第2の部材
3Aと上面に電極10〜15を形成したベース部材9と
をそれぞれ封着部材によって封着することにより製造さ
れる。
【0045】この実施例によれば、第3の実施例と同様
に、外囲器を構成する部品点数を4個から3個に減少で
きるために、部品の在庫管理が容易になる上に、封着個
所が減少することから封着作業が容易になるのみなら
ず、封着に伴う不良の発生率を低減できる。
【0046】図12は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第5の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、ベース部材9Aの上面における電極形成部分
に浅い複数の凹部17を形成すると共に、この凹部17
の内部に電極10〜15を、上面とほぼ面一となるよう
に形成したことと、ベース部材9Aの上面における周縁
部(或いは周縁部及び電極の非形成部分の適宜部分)に
浅い凹部18を形成すると共に、この凹部18に塗布し
た封着部材16によって第2の部材3とベース部材9A
とを接着したことである。
【0047】この実施例によれば、第2の実施例とほぼ
同様に、電極10〜15が誘電体バリア層としての第2
の部材3の背面側に当接されるために、実質的な誘電体
バリア層の厚みを一定化でき、安定した誘電体バリア放
電が期待できる。
【0048】図13は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第6の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材3と発光層4との間に反射層19
を形成したことである。この反射層19としては、例え
ば酸化チタン,酸化アルミニウム,酸化マグネシウムな
どのように光反射性を有する部材にて形成されている。
【0049】この実施例によれば、発光層2,4から放
射された光は反射層19にて反射され、第1の部材1の
光放出部1aを介して外部に放出されるために、上述の
各実施例に比べて光出力を増加できる。特に、反射層1
9の形成によってベース部材9から外部に漏出する光が
抑制されるために、光出力の増加に寄与する。
【0050】又、第2の部材3と発光層4との間には反
射層19が介在されているために、発光層4の付着性の
向上が期待でき、外部からの一寸した衝撃などによる発
光層の剥離を軽減できる。
【0051】図14は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第7の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第2の部材3とベース部材9との間に絶縁性
に優れた反射層20を形成したことである。この反射層
20としては、例えば発泡ポリエチレンテレフタレート
樹脂シートよりなる反射シート,酸化チタン,酸化アル
ミニウム,酸化マグネシウムなどのように光反射性を有
する部材にて形成されている。尚、生産性の観点から
は、反射シートの貼着などが推奨される。
【0052】この実施例によれば、図13に示す実施例
と同様に、発光層2,4から放射された光は反射層20
にて反射され、第1の部材1の光放出部1aを介して外
部に放出されるために、光出力を増加できる。特に、反
射層20の形成によってベース部材9から外部に漏出す
る光が抑制されるために、光出力の増加に寄与する。
尚、第2の部材3と電極10〜15との間に反射層20
が介在されることから、電極間における適切な誘電体バ
リア層の厚みは反射層20を含めて考慮することが望ま
しい。
【0053】この実施例において、複数の電極10〜1
5は反射層20とベース部材9との間に配置されている
が、例えば第2の部材3と反射層20との間に配置する
こともできる。この場合、誘電体バリア層としては第2
の部材3のみが機能することになり、安定した誘電体バ
リア放電が期待できる。
【0054】又、反射層20としては絶縁性に優れた部
材にて形成されるために、複数の電極間における絶縁破
壊による沿面放電などを未然に防止することができる。
【0055】図15は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第8の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第1の部材1B,第2の部材3,第3の部材
5,ベース部材9Bを長尺状(細長い矩形状)に構成
し、それぞれの周縁部を気密に封着したことと、ベース
部材9Bの、第2の部材3に対向する上面部に一対の条
状の電極10,11を互いに離隔して形成したことであ
る。尚、電極10,11は導電部材にて線状,テープ
状,メッシュ状などに構成することもできる。
【0056】この実施例によれば、それぞれの部材1
B,3,5,9Bは比較的に幅の狭い長尺状に構成され
ているために、FL10,FL20など通常の直線状の
蛍光ランプと同様に一般照明用光源としても利用でき
る。
【0057】図16は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第9の実施例を示すものであって、基本的
な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。異
なる点は、第1の部材1C,第2の部材3,ベース部材
9Cを比較的に幅の狭いコ字状に構成したことと、第1
の部材1Cの周縁部に第3の部材5に相当する立ち上が
り部1bを一体的に形成したことと、ベース部材9C
の、第2の部材3に対向する上面部に一対の条状の電極
10,11を互いに離隔して形成したことである。尚、
電極10,11は導電部材にて線状,テープ状,メッシ
ュ状などに構成することもできる。
【0058】この実施例によれば、導光板方式のバック
ライトユニットの光源として適用可能であり、三方から
導光板(図示せず)に光を導入させることができ、液晶
パネルの輝度を高めることが可能になる。尚、この平面
形希ガス蛍光ランプPLはL形に構成することもでき
る。
【0059】図17は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第10の実施例を示すものであって、基本
的な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じである。
異なる点は、第1の部材1,第3の部材5,ベース部材
9を互いに気密に封着することによって外囲器を構成し
たことと、外囲器の内部空間6におけるベース部材9の
上面側に第2の部材3を配置し固定したことである。
尚、第2の部材3が配置されるベース部材部分には複数
の電極10〜15が互いに離隔して配置されている。
又、第2の部材3とベース部材9は、例えば封着部材に
より全面又は部分的に接着されている。
【0060】この実施例によれば、図1〜図2に示す実
施例とほぼ同様の効果が期待できる上に、気密に封着さ
れるべき部分の数が同実施例に比べると、3個所から2
個所に減少するために、封着に伴う不良の発生率を低減
でき、封着の信頼性を高めることができる。
【0061】図18は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第11の実施例を示すものであって、基本
的な構成は図17に示す実施例とほぼ同じである。異な
る点は、第2の部材3の背面側(ベース部材9に対向す
る側)に導電部材よりなる複数の電極10〜15を互い
に離隔して配置したことである。尚、第2の部材3への
電極10〜15の形成は、図1〜図2に示す実施例と同
様に、スクリーン印刷,蒸着,メッキ,吹き付けなどに
よって行なわれる。
【0062】この実施例によれば、電極10〜15が第
2の部材3の背面側に直接的に形成されているために、
第2の部材3とベース部材9とを仮に封着部材によって
接着しても、封着部材が第2の部材3と電極10〜15
との間に介在されることはない。従って、電極間に存在
する誘電体バリア層の厚みを一定にでき、安定した誘電
体バリア放電が期待できる。
【0063】図19は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第12の実施例を示すものであって、基本
的な構成は図17に示す実施例とほぼ同じである。異な
る点は、ベース部材9Dの周縁部に第3の部材5に相当
する立ち上がり部9aを一体的に形成して皿状に構成し
たことである。尚、封着構体(外囲器)は、第1の部材
1の周縁部とベース部材9の立ち上がり部9aとを、第
2の部材3と上面に電極10〜15を形成したベース部
材9とをそれぞれ封着部材によって封着することにより
製造される。
【0064】この実施例によれば、外囲器を構成する部
品点数を図17に示す実施例の3個から2個に減少でき
るために、部品の在庫管理が容易になる上に、封着個所
が減少することから封着作業が容易になるのみならず、
封着に伴う不良の発生率を低減できる。
【0065】図20は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプPLの第13の実施例を示すものであって、基本
的な構成は図17に示す実施例とほぼ同じである。異な
る点は、第1の部材1Aの周縁部に第3の部材5に相当
する立ち上がり部1bを一体的に形成して皿状に構成し
たことである。
【0066】この実施例によれば、図19に示す実施例
と同様に、外囲器を構成する部品点数を図17に示す実
施例の3個から2個に減少できるために、部品の在庫管
理が容易になる上に、封着個所が減少することから封着
作業が容易になるのみならず、封着に伴う不良の発生率
を低減できる。
【0067】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば平面形希ガス蛍光ランプは液晶
表示装置のバックライトの他に、ディスプレイ用の光
源,一般照明用の光源としても利用できるし、大きな平
面光源が必要な場合には複数の平面形希ガス蛍光ランプ
を所望の大きさになるように組み合わせることによって
製造することができる。又、第1,第2,第3の部材及
びベース部材など適宜部材の封着は排気作業に先立って
行なう他に、真空チャンバーを利用して希ガスの封入作
業及び封着作業をほぼ同時に行なうこともできる。具体
的には、真空チャンバー内に封着すべき適宜の部材を、
封着面に封着部材を被着した状態でセットし、不純ガス
の排出後、真空チャンバー内に所定圧力にコントロール
された希ガスを導入した状態において、適宜の部材をさ
らに加熱して気密に封着するものである。又、第1の部
材の光放出面に粗面加工を施したり、複数の微小なプリ
ズムを一体的に形成したりすることもできる。特に、こ
の方法によれば、外囲器の周面から排気管の突出がなく
なることで、例えばバックライトユニットや照明製品と
して使用する際の設計自由度の向上が可能になるし、製
造時の発光層への熱によるダメージを軽減することがで
きる。又、第2の部材又はベース部材に形成される電極
数は適宜に選定できる。さらには、この平面形希ガス蛍
光ランプの点灯装置としてはパルス状の高周波電圧を発
生する回路が推奨され、図示例以外の回路構成を適用す
ることもできるし、正弦波状の高周波電圧を発生する回
路も利用できる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1,第
2,第3の部材及びベース部材のうち、適宜の部材によ
って構成された外囲器はその内部空間が負圧になり、そ
れぞれの部材に大気圧が作用するものの、第2の部材
は、適切な誘電体バリア層が形成されるように予めほぼ
均一化された薄い肉厚に構成されている上に、ベース部
材により補強されているために、それぞれの電極間に安
定した誘電体バリア放電が期待でき、光出力特性,始動
特性などを改善できるし、第2の部材の破損も防止でき
る。従って、例えば図8に示すような液晶表示装置に適
用すれば、優れた画像表示が可能になり、表示品位の向
上が期待できる。
【0069】又、適宜の部材によって構成された外囲器
において、例えば第1,第3の部材はそれらの肉厚が誘
電体バリア放電に何ら影響を及ぼさないことから、コン
パクト化などに支障のない範囲内において、それぞれの
肉厚を十分な機械的強度の得られる程度に設定すること
ができる。従って、外囲器の内部空間の負圧化による破
損を確実に防止できる。
【0070】さらには、第1の部材の光放出面はほぼフ
ラット状に形成されているために、例えば図8に示すよ
うな液晶表示装置に適用する場合、液晶パネル(又は光
拡散板)の背面側に近接又は密着して配置できる。従っ
て、液晶表示装置のサイズを比較的に薄形に構成でき、
軽量,薄形化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す側断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】図1に示す第1の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図4】図1に示す第3の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図5】図1に示す第2の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図6】図1に示すベース部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図7】図1の分解斜視図。
【図8】本発明の液晶表示装置への適用例を示す図であ
って、同図(a)は概略図、同図(b)は点灯装置の電
気回路図。
【図9】本発明の第2の実施例を示す側断面図。
【図10】本発明の第3の実施例を示す側断面図。
【図11】本発明の第4の実施例を示す側断面図。
【図12】本発明の第5の実施例を示す一部分解状態の
側断面図。
【図13】本発明の第6の実施例を示す側断面図。
【図14】本発明の第7の実施例を示す側断面図。
【図15】本発明の第8の実施例を示すものであって、
同図(a)は平面図、同図(b)は同図(a)のX−X
断面図。
【図16】本発明の第9の実施例を示すものであって、
同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)
は同図(a)のY−Y断面図。
【図17】本発明の第10の実施例を示す側断面図。
【図18】本発明の第11の実施例を示す一部分解状態
の側断面図。
【図19】本発明の第12の実施例を示す側断面図。
【図20】本発明の第13の実施例を示す側断面図。
【図21】従来例にかかる平面形希ガス蛍光ランプの側
断面図。
【図22】従来例にかかる他の平面形希ガス蛍光ランプ
の側断面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C 第1の部材 1b,3a,9a 立ち上がり部 2,4 発光層 3,3A 第2の部材 5 第3の部材 6 内部空間 7 排気管 9,9A,9B,9C,9D ベース部材 10〜15 電極 10a〜11a 端子 16 封着部材 17,18 凹部 19,20 反射層 PL 平面形希ガス蛍光ランプ LCD 液晶パネル DB 光拡散板 HA 点灯装置
フロントページの続き (72)発明者 川島 康貴 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性でフラット部分を有する第1の部
    材と、主要部分の肉厚がほぼ均一化された板状部分を有
    する誘電体バリア層としての第2の部材と、フラット部
    分を有するベース部材とを含み、少なくとも第1の部材
    と第2の部材及び/又はベース部材とによって構成され
    た外囲器の内部空間に希ガスを封入すると共に、内部空
    間に接する所望部分に発光層を形成し、かつ第2の部材
    とベース部材との間に導電部材よりなる複数の電極を互
    いに離隔して配置したことを特徴とする平面形希ガス蛍
    光ランプ。
  2. 【請求項2】 透光性でフラット部分を有する第1の部
    材と、主要部分の肉厚がほぼ均一化された板状部分を有
    する誘電体バリア層としての第2の部材と、枠状の第3
    の部材と、フラット部分を有するベース部材とを含み、
    第1の部材と第2の部材及び/又はベース部材と第3の
    部材とによって構成された外囲器の内部空間に希ガスを
    封入すると共に、内部空間に接する所望部分に発光層を
    形成し、かつ第2の部材とベース部材との間に導電部材
    よりなる複数の電極を互いに離隔して配置したことを特
    徴とする平面形希ガス蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 透光性でフラット部分を有する第1の部
    材と、主要部分の肉厚がほぼ均一化された板状部分を有
    する誘電体バリア層としての第2の部材と、フラット部
    分を有するベース部材とを含み、少なくとも第1の部材
    と第2の部材及び/又はベース部材と第1の部材,第2
    の部材,ベース部材のいずれかの周縁部より延びる枠状
    の立ち上がり部とによって構成された外囲器の内部空間
    に希ガスを封入すると共に、内部空間に接する所望部分
    に発光層を形成し、かつ第2の部材とベース部材との間
    に導電部材よりなる複数の電極を互いに離隔して配置し
    たことを特徴とする平面形希ガス蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 前記第2の部材を、誘電物質にて構成し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平
    面形希ガス蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】 前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バ
    リウムガラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部
    材にて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
  6. 【請求項6】 前記第1の部材,第2の部材及び/又は
    ベース部材、或いは第1の部材,第2の部材及び/又は
    ベース部材,第3の部材のそれぞれの周縁部を低融点ガ
    ラスにて気密に封着したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
  7. 【請求項7】 前記発光層を1種の蛍光体又は複数種の
    蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス
    蛍光ランプ。
  8. 【請求項8】 前記外囲器の内部空間に、水銀を含まな
    い希ガスを封入したことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
  9. 【請求項9】 前記複数の電極をベース部材に、第2の
    部材にほぼ当接するように形成したことを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ラン
    プ。
  10. 【請求項10】 前記複数の電極を第2の部材の、外囲
    器の内部空間に接しない側の面に形成したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光
    ランプ。
  11. 【請求項11】 前記ベース部材を、熱伝導性を有する
    部材にて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ。
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