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JP2001155689A - 平面形希ガス蛍光ランプ装置 - Google Patents

平面形希ガス蛍光ランプ装置

Info

Publication number
JP2001155689A
JP2001155689A JP33944299A JP33944299A JP2001155689A JP 2001155689 A JP2001155689 A JP 2001155689A JP 33944299 A JP33944299 A JP 33944299A JP 33944299 A JP33944299 A JP 33944299A JP 2001155689 A JP2001155689 A JP 2001155689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rare gas
fluorescent lamp
wall
box
lamp device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33944299A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Ito
一也 伊藤
Yosuke Nishikage
陽介 西影
Yoshizo Urata
好造 浦田
Seiichiro Fujioka
誠一郎 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hotalux Ltd
Original Assignee
NEC Lighting Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Lighting Ltd filed Critical NEC Lighting Ltd
Priority to JP33944299A priority Critical patent/JP2001155689A/ja
Publication of JP2001155689A publication Critical patent/JP2001155689A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光特性を損なうことなく、平面形希ガス蛍
光ランプにおける第2の部材の機械的な強度を補強する
ことが可能な平面形希ガス蛍光ランプ装置を提供するこ
と。 【解決手段】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
部材1と、溝状の空間部3を有する複数の壁面部4を連
結部5を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面
部4の内面に発光層8を形成してなる第2の部材2と、
第1,第2の部材1,2のそれぞれの周縁部を互いに気
密に封着することによって形成された内部空間に封入し
た希ガスと、第2の部材2のそれぞれの壁面部4に、溝
状の空間部3の延びる方向に沿って互いに離隔して形成
した外部電極9,10とを具備した平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLの壁面部4の外面を絶縁性を有するパッケージ
12にて被覆した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は平面形希ガス蛍光
ランプ装置に関し、特に、液晶表示装置のバックライト
用光源に適用される平面形希ガス蛍光ランプ装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、図25に示す希ガス
放電灯DLを提案した。同図において、Aは例えばガラ
スバルブにて密閉状に構成された直管状の外囲器であっ
て、その内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体な
どの1種又は2種以上の蛍光体を含む発光層Bが形成さ
れている。特に、この発光層Bには所定の開口角を有す
るアパーチャ部(発光層の未形成部)Baがほぼ全長に
亘って形成されている。そして、外囲器Aの封着構造
は、例えばガラスバルブの所望部分を加熱しながら縮径
加工し溶断するいわゆるトップシールによって構成され
ているが、ガラスバルブの端部にディスク状の封着ガラ
ス板を封着することによって構成することもできる。こ
の外囲器Aの密閉された内部空間には水銀などの金属蒸
気を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウム
などの希ガスが単体又は混合して所定量封入されている
が、キセノンガスを主成分とする希ガスの封入が望まし
い。さらに、外囲器Aの外周面には金属部材よりなる帯
状の一対の外部電極C,Dが、第1,第2の開口部E,
Fが形成されるように互いに離隔して配置されている。
【0003】この希ガス放電灯DLは、外部電極C,D
に高周波電圧を印加することにより、希ガス放電が生
じ、発光層Bから光が放射される。発光層Bから放射さ
れた光は主としてアパーチャ部Baを介して第1の開口
部Eから外部に放出される。特に、この希ガス放電灯D
Lには水銀が用いられていないために、点灯後における
光量の立ち上がりが急峻であり、点灯と同時に大きな光
量が得られるという特徴を有している。
【0004】従って、この希ガス放電灯DLは、ファク
シミリ,イメージスキャナ,複写機などのOA機器の原
稿読取用光源として好適するのみならず、例えば図26
に示すような液晶表示装置のバックライト用光源への適
用が試みられている。
【0005】この液晶表示装置は、例えばアクリル樹脂
板などにて形成された導光板Lと、導光板Lの光放出面
側に配置された液晶パネルLCDと、導光板Lと液晶パ
ネルLCDとの間に配置された光拡散板DBと、導光板
Lの対向する端面La,Lbに配置された希ガス放電灯
DL,DLとから構成されている。特に、希ガス放電灯
DLは導光板Lに対し、第1の開口部Eが端面La,L
bに対向するように配置されている。
【0006】この液晶表示装置によれば、希ガス放電灯
DL,DLから放出された光は導光板Lの端面La,L
bから導光板Lの内部に導入され、内部で反射され、光
放出面側から光拡散板DBを介して液晶パネルLCDに
入射(照射)される。これによって液晶パネルLCDに
所望の画像表示が行われるものである。
【0007】しかしながら、このような液晶表示装置で
はバックライトがエッジライト方式であるために、希ガ
ス放電灯DLから放出された光の利用効率が不十分とな
る。従って、液晶パネルLCDの輝度を十分に高くでき
ず、表示品位が損なわれるという問題がある。
【0008】例えば外囲器Aの外径が10mmの希ガス
放電灯DL,DLを12インチの導光板Lの端面La,
Lbに配置して点灯させた場合、導光板Lの中央部分の
輝度は3500(cd/m2)程度であり、この種のサ
イズの液晶表示装置に要求されている5000(cd/
2)なる輝度値に満たないものである。尚、この輝度
要求値は光源として冷陰極蛍光ランプ(水銀の共鳴線に
て発光層を励起・発光させる蛍光ランプ)を適用した場
合のものである。
【0009】又、例えば外囲器Aの外径が8mmの希ガ
ス放電灯DL,DLを7インチの導光板Lの端面La,
Lbに配置して点灯させた場合、導光板Lの中央部分の
輝度は6000(cd/m2)程度であり、この種サイ
ズの液晶表示装置に要求されている7000(cd/m
2)なる輝度値に満たないものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本出願人は,
先に,このような問題を解決するために,輝度分布を比
較的に均斉化でき、中央部輝度を高くすることが可能な
平面形希ガス蛍光ランプを提案した。
【0011】この平面形希ガス蛍光ランプPLは、例え
ば図27〜図28に示すように構成されている。同図に
おいて、1は透光性を有するほぼフラット状の第1の部
材であって、透光性を有する角形のガラス板又はセラミ
ックス板にて構成されている。2は第2の部材であっ
て、内側に溝状の空間部3を有する複数の壁面部4を連
結部5を介して並列的に一体的に形成すると共に、連結
部5の頂部にほぼ円柱状の突出部6が、第2の部材2の
周縁部2aを含む面とほぼ同一高さないし若干低い目と
なるように一体的に形成して構成されている。又、第2
の部材2における壁面部4の一部には排気管7が接続さ
れており、それぞれの壁面部4の内面には蛍光体にて発
光層8が形成されている。
【0012】特に、第2の部材2におけるそれぞれの壁
面部4の外面には金属部材よりなる外部電極9,10
が、溝状の空間部3の延びる方向に沿って互いに離隔し
て形成されている。この外部電極9,10は、例えばア
ルミニウム,銀,銅,ニッケルなどの金属箔に接着層を
形成し、この金属箔を所定の形状に裁断したものを、壁
面部4の外面に接着層を利用して貼着して構成されてい
る。
【0013】さらに、上述の第1,第2の部材1,2は
第1の部材1の周縁部と第2の部材2の周縁部2aと
を、例えばフリットガラスなどの低融点ガラスよりなる
封着部材11によって気密なるように封着されている。
この際に、第2の部材2における突出部6の先端部は対
向する第1の部材1の内面に当接(或いは若干の隙間を
介して近接)されている。そして、第1,第2の部材
1,2の封着によって形成された溝状の空間部3を含む
内部空間には、排気管7を利用して,水銀などの金属蒸
気を含まないキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウム
などの希ガスが単体又は混合して所定量封入されてい
る。
【0014】この提案によれば、第1,第2の部材1,
2による封着構体の内部には複数の溝状の空間部3がほ
ぼ一定の間隔で並列的に形成されているために、壁面部
4の外面に形成した外部電極9,10に高周波電圧を印
加し、点灯状態にすることによって第1の部材1の光放
出面1aから輝度の高い光を得ることができるし、輝度
分布の均斉度を高めることも可能になる。従って、例え
ば液晶表示装置に適用すれば,優れた画像表示が可能に
なり,表示品位の向上が期待できる。
【0015】又、第1の部材1は透光性を有する部材を
ほぼフラット状に形成して構成されており、しかも、第
1の部材1の光放出面1aに沿うように放電空間として
の複数の溝状の空間部3が形成されているために、光放
出面1aから光を効率よく放出できる平面光源を得るこ
とができるものである。
【0016】しかしながら、この平面形希ガス蛍光ラン
プPLは上述のように、例えば液晶表示装置のバックラ
イト用光源として優れているものの、次のような新たな
問題を有している。
【0017】即ち、この平面形希ガス蛍光ランプPLに
おいて、発光特性は第2の部材2における壁面部4の肉
厚に影響され、例えば壁面部4の肉厚を薄くするほど望
ましい発光特性が期待でき、それの肉厚を厚くするほど
十分の発光特性が期待できなくなることから、壁面部4
の肉厚は薄くするほど輝度の高い望ましい発光特性が得
られるものの、発光特性を向上させるために無闇に壁面
部4の肉厚を薄くすると、第2の部材2の機械的な強度
が低下し、製品化した後に取り扱い時における不用意な
機械的な衝撃の付与などによって破損され易いという問
題を有している。かといって、壁面部4の肉厚を、十分
な機械的強度が得られる程度に厚くすれば上述の問題は
解消されるものの、所望する発光特性が得られなくな
る。
【0018】それ故に、本発明の目的は、発光特性を損
なうことなく、平面形希ガス蛍光ランプにおける第2の
部材の機械的な強度を補強することが可能な平面形希ガ
ス蛍光ランプ装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、上述
の目的を達成するために、透光性を有するほぼフラット
状の第1の部材と、溝状の空間部を有する複数の壁面部
を連結部を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁
面部の内面に発光層を形成してなる第2の部材と、第
1,第2の部材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着
することによって形成された内部空間に封入した希ガス
と、第2の部材のそれぞれの壁面部の外面に、溝状の空
間部の延びる方向に沿って互いに離隔して形成した外部
電極とを具備し、前記壁面部の外面を、絶縁性を有する
パッケージにて被覆したことを特徴とする。
【0020】又、本発明の第2の発明は、透光性を有す
るほぼフラット状の第1の部材と、周縁部分にフランジ
部を有し、フランジ部の内側部分に、溝状の空間部を有
する複数の壁面部を連結部を介して並列的に一体的に形
成すると共に、壁面部の内面に発光層を形成してなる第
2の部材と、第1の部材の周縁部と第2の部材のフラン
ジ部とを互いに気密に封着することによって形成された
内部空間に封入した希ガスと、第2の部材のそれぞれの
壁面部の外面に、溝状の空間部の延びる方向に沿って互
いに離隔して形成した外部電極とを具備し、前記壁面部
の外面を、絶縁性を有するパッケージにて被覆したこと
を特徴とする。
【0021】又、本発明の第3の発明は、透光性を有す
るほぼフラット状の第1の部材と、少なくとも一方の端
部が開口された溝状の空間部を有する複数の壁面部を連
結部を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部
の内面に発光層を形成してなる第2の部材と、第2の部
材における壁面部の一方の端部に、溝状の空間部の開口
部分が閉塞されるように封着したほぼフラット状の第3
の部材と、第1,第2,第3の部材のそれぞれの周縁部
を互いに気密に封着することによって形成された内部空
間に封入した希ガスと、第2の部材のそれぞれの壁面部
の外面に、溝状の空間部の延びる方向に沿って互いに離
隔して形成した外部電極とを具備し,前記壁面部の外面
を、絶縁性を有するパッケージにて被覆したことを特徴
とする。
【0022】又、本発明の第4の発明は、前記第1の部
材を、透光性を有するガラス板又はセラミックス板にて
構成したことを特徴とし、第5の発明は、前記第2の部
材を、誘電物質にて構成したことを特徴とし、第6の発
明は、前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バリウムガ
ラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部材にて構
成したことを特徴とし、第7の発明は、前記第1,第2
の部材のそれぞれの周縁部を低融点ガラスにて気密に封
着したことを特徴とする。
【0023】又、本発明の第8の発明は、前記発光層を
1種の蛍光体又は複数種の蛍光体を混合してなる混合蛍
光体にて形成したことを特徴とし、第9の発明は、前記
第1,第2の部材によって構成された内部空間に、水銀
を含まないキセノンガスを主成分とする希ガスを封入し
たことを特徴とする。
【0024】又、本発明の第10の発明は、前記パッケ
ージを、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を使用したモー
ルド成形によって構成することにより、少なくとも第2
の部材と熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂とを一体化する
ことを特徴とし、第11の発明は、前記パッケージを、
少なくとも、第2の部材を収容可能なサイズで、上方に
開口部を有する箱体と、箱体に注入する絶縁部材とから
構成し、箱体に収容した第2の部材の壁面部と箱体の空
間部との間に絶縁部材を充実させることにより、第2の
部材と箱体,絶縁部材とを一体化することを特徴とす
る。
【0025】さらに、本発明の第12の発明は、前記パ
ッケージは、少なくとも、第2の部材を収容可能なサイ
ズで、上方に開口部を有する箱体と、予め箱体に注入し
た絶縁部材とから構成し、箱体に第2の部材を収容する
ことによって壁面部の外面に絶縁部材を接触させること
により、第2の部材と箱体,絶縁部材とを一体化するこ
とを特徴とし、第13の発明は、前記パッケージは、少
なくとも、第2の部材における壁面部の外面にほぼ倣う
形状に成形された絶縁性の箱体と、箱体の内面に形成し
た接着層とから構成し、箱体に第2の部材を収容するこ
とによって壁面部の外面と箱体の内面とを接着層によっ
て接着することにより、第2の部材と箱体とを一体化す
ることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる平面形希ガ
ス蛍光ランプ装置の第1の実施例について図1〜図4を
参照して説明する。同図において、PLは平面形希ガス
蛍光ランプであって、次のように構成されている。
【0027】即ち、1は透光性を有するほぼフラット状
の第1の部材であって、透光性を有する角形のガラス板
又はセラミックス板にて構成されているが、特に透明な
ガラス板が推奨される。2は第2の部材であって、内側
に溝状の空間部3を有する複数の壁面部4を連結部5を
介して並列的に一体的に形成すると共に、連結部5の頂
部にほぼ円柱状の突出部6が、第2の部材2の周縁部2
aを含む面とほぼ同一高さないし若干低い目となるよう
に一体的に形成して構成されている。この突出部6の形
状は円柱状が推奨されるが、楕円柱状,角柱状に構成す
ることも可能である。尚、壁面部4の底面部4aから周
縁部2aまでの高さは壁面部4の底面部4aから連結部
5の頂部までの高さより高くなるように設定されている
が、同一高さに設定することも可能であり、この場合に
は突出部6は形成されない。
【0028】上述の第2の部材2における壁面部4の断
面形状はほぼ台形状に形成されているが、矩形状,台形
の皿状などに形成することも可能である。又、突出部6
は連結部5の頂部に部分的に形成されており、その形成
数は後述するように第1,第2の部材1,2を封着した
際の強度などによって適切な数に設定される。尚、強度
をより高めたい場合には突出部6を溝状の空間部3に沿
った細長い壁状の形状に形成することも可能であるし、
強度的な問題がなければ突出部6を省略することも可能
である。又、第2の部材2における壁面部4の一部には
排気管7が接続されているが、それぞれの溝状の空間部
3が互いに独立的に構成される場合にはそれぞれの空間
部3に排気管7を設ける必要がある。
【0029】又、第2の部材2におけるそれぞれの壁面
部4の内面には希土類蛍光体,ハロリン酸塩蛍光体など
のうち、1種の蛍光体或いは複数種よりなる混合蛍光体
にて発光層8が形成されており、それぞれの壁面部4の
外面には金属部材よりなる外部電極9,10が、溝状の
空間部3の延びる方向に沿って互いに離隔して形成され
ている。この外部電極9,10は、例えばアルミニウ
ム,銀,銅,ニッケルなどの金属箔に接着層を形成し、
この金属箔を所定の形状に裁断したものを、壁面部4の
外面に接着層を利用して貼着して構成したり、例えば
銀,銅,カーボンなどの金属粉末を含む導電性ペースト
をスクリーン印刷したり、吹き付けしたり、塗布した
り、金属蒸着したりすることにより形成される。尚、外
部電極9,10の壁面部4への形成は後述する第1,第
2の部材1,2を封着し、排気処理した後に行なうこと
が望ましいが、使用する金属,形成方法,構造などによ
っては封着前或いは排気処理前に行なうことも可能であ
る。
【0030】又、これら外部電極9,10のうち、互い
に隣接する外部電極9,10は、平面形希ガス蛍光ラン
プ装置PLDを後述する点灯装置に組み込んだ場合に、
同電位となるように接続されているか、或いは同電位と
なるように接続可能に構成されている。具体的には、互
いに隣接する外部電極9,10を、導電部材によって直
接的に接続したり、或いは外部電極自身の構成部材によ
って直接的に接続したりされる。又は、互いに隣接する
外部電極の端部からリード端子(図示せず)を導出し、
隣接する外部電極が同電位となるように接続可能に構成
したりされる。尚、このリード端子は外部電極自身の構
成部材を延在して一体的に形成したり、或いは別部材に
て構成し、これを外部電極9,10の端部に電気的機械
的に接続したりすることもできる。
【0031】上述の第1,第2の部材1,2は第1の部
材1の周縁部と第2の部材2の周縁部2aとを、例えば
フリットガラスなどの低融点ガラスよりなる封着部材1
1によって気密なるように封着されている。この際に、
第2の部材2における突出部6の先端部は対向する第1
の部材1の内面に当接(或いは若干の隙間を介して近
接)されている。そして、第1,第2の部材1,2の封
着によって形成された溝状の空間部3を含む内部空間に
は、排気管7を利用して、水銀などの金属蒸気を含まな
いキセノン,クリプトン,ネオン,ヘリウムなどの希ガ
スが単体又は混合して所定量封入されているが、キセノ
ンガスを主成分とする希ガスの封入が望ましい。
【0032】特に、上述の第2の部材2の構成部材とし
ては、例えば150°Cにおける体積抵抗率が1×10
9 Ωcm以上であり、酸化珪素,酸化硼素を主成分とす
る鉛を含まない硼珪酸ガラス系(以下、便宜的にBFK
ガラスと呼称する)が好適する。このBFKガラスは、
例えば酸化珪素(67.6%),アルミナ(4%),酸
化硼素(18%),酸化ナトリウム(1%),酸化カリ
ウム(8%),酸化リチウム(1%),酸化チタン
(0.4%)などから構成されている。この他にも、鉛
ガラス,ソーダガラスやバリウムガラスなどが適用でき
る。このバリウムガラスは、例えば珪酸,アルミナ,硼
酸,カリウム,バリウム,カルシウムなどの酸化物など
から構成されている。これらガラスの肉厚は機械的な強
度が許容される限り小さいことが望ましく、0.4〜
0.7mmの範囲が推奨されるが、用途,期待される特
性などによっては0.7mmを超える肉厚に設定するこ
とも可能である。尚、体積抵抗率は、平面形希ガス蛍光
ランプPLの消費電力によっては(第2の部材2が動作
時に熱暴走によって体積抵抗が極端に低くならないよう
な消費電力の場合には)、上述よりも低い抵抗値に設定
することも可能であるし、上述以外のガラス部材を利用
することも可能である。
【0033】又、第1の部材1は透光性を有すればどの
ようなガラス部材も適用可能であるが、第1の部材1と
第2の部材2とを封着部材11によって封着されること
から、第2の部材2と同一のガラス部材を用いることが
望ましい。この第1の部材1は、第1,第2の部材1,
2が封着され、希ガスが封入された完成品状態におい
て、内部空間が負圧に構成されているために、光放出面
1aに大気圧が作用することから、一定の機械的な強度
が要求される。従って、第1の部材1の肉厚は大きけれ
ば大きいほど機械的な強度を高めることができ、望まし
いものである。しかしながら、液晶表示装置などへの適
用には軽量化,薄形化などが求められていることから、
その肉厚は例えば0.7〜3.5mmの範囲が適当であ
り、1.0mm程度が推奨される。
【0034】さらに、このように構成された平面形希ガ
ス蛍光ランプPLにおける、少なくとも第2の部材2の
外面は絶縁性を有するパッケージ12にて、第2の部材
2の機械的な強度が補強されるようにモールド被覆され
ている。このパッケージ12の構成部材としては、例え
ばポリアミド樹脂などのように熱可塑性を有するホット
メルトにて、或いはシリコーン樹脂などのように熱硬化
性を有する樹脂にて構成されている。特に、図示例では
第2の部材2のすべての外面及び第1の部材1の側面が
パッケージ12によって被覆されており、その被覆厚さ
は第2の部材2の肉厚,壁面部4の形状,突出部6の有
無及び長さなどによって決定される。
【0035】このように構成された平面形希ガス蛍光ラ
ンプ装置PLDは、例えば図1〜図8に示すように製造
される。まず、第2の部材2は、例えば図5に示すよう
な凹形の成形治具FA及び凸形の成形治具FBを用いて
成形される。成形治具FAには複数の凹部Faが、成形
治具FBには凹部Faに対応する部分に凸部Fbが形成
されている。これら成形治具FA,FBの間に加熱軟化
状態の板状のガラス部材Pを配置した後に、成形治具F
A,FBを接近するように移動させることにより、ガラ
ス部材Pはそれぞれの成形治具FA,FBの凹部Fa,
凸部Fbに倣うように成形され、図4に示す第2の部材
2が製造される。尚、ガラス部材Pは成形治具FA,F
Bの間に配置した後に加熱軟化することもできる。次
に、図4に示すように第2の部材2における壁面部4の
底面部4aの端部に孔を形成し、この部分に排気管7を
接続する。
【0036】次に、図6に示すように第2の部材2にお
ける壁面部4の内面に発光層8を形成すると共に、周縁
部2aの全体及び連結部5の頂部の一部(例えば突出部
6の存在する頂部の一部)に封着部材11を図示斜線で
示すように被着する。尚、封着部材11には封着温度で
溶融しない微細粒径のガラスビーズを混入することが望
ましい。次に、この第2の部材2の上に、図3に示すフ
ラット状の第1の部材1を重ね合わせ、加熱炉に挿入・
配置すると共に、それぞれの重ね合わせ部分に加重を付
与する。この状態において、突出部6の先端部は対向す
る第1の部材1の内面に当接ないし近接される。尚、封
着部材11にガラスビーズを混入する場合にはガラスビ
ーズの介在によって重ね合わせ部分に加重を付与して
も、封着部材11の不所望な食み出しを軽減できる。こ
れによって、第1,第2の部材1,2は封着部材11に
より気密に封着され、封着構体が製造される。
【0037】次に、図7に示すように封着構体を排気装
置の載置台Mに配置すると共に、排気管7を排気ヘッド
EXに接続する。そして、開閉バルブ(図示せず)の開
放により真空系に接続すると共に、封着構体を加熱状態
にする。これにより、封着構体内の空気などの不純ガス
が排出される。次に、排気ヘッドEXを希ガスの充填系
に切り替え、所定量の希ガスを、排気管7を介して封着
構体の内部空間に封入し、排気管7を許容し得る範囲で
短い目に封じ切る(溶断する)。次に、封着構体を排気
装置から取り出し、第2の部材2におけるすべての壁面
部4の外面に外部電極9,10を、溝状の空間部3の延
びる方向に沿って互いに離隔して形成する。次に、外部
電極9,10の端部にリード端子(図示せず)を半田,
導電性接着剤などによって接続する。これにより、平面
形希ガス蛍光ランプPLが製造される。次に、図8に示
すように平面形希ガス蛍光ランプPLを、例えば底部に
注入孔Nを有する第1の金型MC1に第1の部材1が上
側となるように収容すると共に、第1の部材1の周縁部
分に第2の金型MC2を配置する。この状態で、金型の
キャビティ内に注入孔Nから溶融状態のホットメルトな
どの絶縁部材(樹脂材)12を注入・硬化することによ
って、図1〜図2に示す平面形希ガス蛍光ランプ装置P
LDが製造される。
【0038】この平面形希ガス蛍光ランプ装置PLD
は、例えば図9〜図10に示す液晶表示装置に適用され
る。同図において、LCDは液晶パネル、DBは光拡散
板、HAはパルス状の高周波電圧を発生する点灯装置で
あり、平面形希ガス蛍光ランプ装置PLDの光放出面側
1aに光拡散板DB,液晶パネルLCDが配置されてい
る。又、点灯装置HAは、例えば一次コイルTRp,二
次コイルTRsを有するトランスTRと、トランスTR
の一次コイルTRpに直列的に接続された電界効果形ト
ランジスタなどのスイッチング素子QAと、スイッチン
グ素子QAに駆動信号を付与する駆動回路PDと、トラ
ンスTRの一次コイルTRpとアースとの間に接続され
たコンデンサCAとから構成されており、この点灯装置
HAの入力側には直流電源EBが、出力側には平面形希
ガス蛍光ランプPLのそれぞれの外部電極9,10が並
列的に接続されている。特に、図9に示すように、外部
電極9,10のうち、互いに隣接する外部電極9,10
は同電位となるように外部電極9,10からパッケージ
12を介して導出されたリード端子を接続し、交互に高
電位H,低電位Lとなるように構成されている。尚、壁
面部4の最も外側に位置し、隣接する外部電極を持たな
い外部電極9,10はそれぞれリード端子を介して点灯
装置HAに接続され、低電位L,高電位Hとなるように
構成されている。
【0039】図示例では、1つの平面形希ガス蛍光ラン
プ装置PLDが1つの点灯装置HAにて点灯されるよう
に構成されているが、1つの平面形希ガス蛍光ランプ装
置PLDのうち、対をなすすべての組の外部電極毎に点
灯装置HAを組み合わせたり、或いは対をなす2〜3組
の外部電極を一纏めにしてこれに1つの点灯装置HAを
組み合わせたりすることもできる。このような場合に
も、互いに隣接する外部電極9,10は同電位となるよ
うに配慮される。
【0040】この液晶表示装置は次のように動作する。
まず、点灯装置HAの入力側に直流電源EBを接続する
と、コンデンサCAは充電される。この状態において、
駆動回路PDからスイッチング素子QAのゲートに方形
波の駆動信号(ハイレベル)を印加すると、スイッチン
グ素子QAはオン状態になり、トランスTRの一次コイ
ルTRpには鋸歯状の電流が流れ、トランスTRの一次
コイルTRpには電磁エネルギーが蓄積される。次に、
駆動回路PDからの駆動信号がロウレベルになると、ト
ランスTRの一次コイルTRpに蓄積された電磁エネル
ギーの作用に基づいて二次コイルTRsには一次コイル
TRp,二次コイルTRsの巻線比によるパルス状の高
周波電圧が発生し、平面形希ガス蛍光ランプ装置PLD
のそれぞれの外部電極9,10に印加される。これによ
って、それぞれの外部電極間には放電が生起され、点灯
状態になり、発光層8からの光は第1の部材1の光放出
面1aから光拡散板DBを介して液晶パネルLCDに入
射され、所望の画像表示が行なわれる。
【0041】この実施例によれば、第1,第2の部材
1,2による封着構体の内部には複数の溝状の空間部3
がほぼ一定の間隔で並列的に形成されているために、壁
面部4の外面に形成した外部電極9,10にパルス状の
高周波電圧を印加し、点灯状態にすることによって第1
の部材1の光放出面1aから輝度の高い光を得ることが
できるし、空間部3の設置数などによっては輝度の均斉
度を高めることも可能になる。従って、例えば図9に示
す液晶表示装置に適用すれば、優れた画像表示が可能に
なり、表示品位の向上が期待できる。
【0042】又、第1の部材1は透光性を有する部材、
例えば透明なガラス部材をほぼフラット状に形成して構
成されており、しかも、第1の部材1の光放出面1aに
沿うように放電空間としての複数の溝状の空間部3が形
成されているために、光放出面1aからフラット様の光
を効率よく放出できる平面光源が得られる。
【0043】しかも、第1の部材1の光放出面1aはほ
ぼフラット状に形成されているために、例えば図9に示
す液晶表示装置に適用する場合、液晶パネルLCD(又
は光拡散板DB)の背面側に近接又は密着して配置でき
る。従って、液晶表示装置のサイズを比較的に薄形に構
成でき、軽量,薄形化が可能になる。
【0044】特に、第2の部材2のすべての外面は絶縁
性を有するパッケージ12にて、第2の部材2の機械的
な強度が補強されるように被覆されているために、それ
の壁面部4の肉厚を小さくすることができる。従って、
発光特性を改善でき、輝度をさらに高めることができる
し、始動特性も改善できる。
【0045】しかも、外部電極9,10は絶縁性に優れ
たパッケージ12によって被覆されているために、例え
ば図9に示す液晶表示装置などに適用する際の他部品と
の絶縁処理が容易になり、組み込み作業が容易になる。
【0046】又、第2の部材2における複数の壁面部4
の内部には溝状の空間部3が形成されており、その内部
には発光層8が形成されているために、壁面部4の外面
に外部電極9,10を離隔して形成することによって外
部電極間の放電に基づいて発光層8を効果的に刺激で
き、効率よく発光させることができる。従って、第1の
部材1からの放出光量を増加できる。
【0047】又、第2の部材2における複数の壁面部4
はその断面形状がほぼ台形に形成されているために、外
部電極9,10間の放電距離を長くすることができる。
従って、発光層8の発光効率を改善することができる
上、第2の部材2の連結部5と第1の部材1との間に隙
間Gが形成されていることと相俟って、連結部5に対応
する第1の部材1の光放出面部分に生ずる影を軽減で
き、輝度の均斉度の改善が可能になる。
【0048】又、第1,第2の部材1,2による封着構
体において、第2の部材2の連結部5と第1の部材1と
の間には隙間Gが形成されているが、その隙間Gに部分
的に突出部6が介在されているために、第1,第2の部
材1,2の肉厚を比較的に小さく設定しても、第1,第
2の部材1,2に作用する大気圧によってそれぞれの部
材1,2が破損されることはない。従って、第1の部材
1の光放出面1aの輝度を高くすることができる。
【0049】又、第2の部材2の連結部5と第1の部材
1との間には隙間Gが形成されているために、内部の空
間は互いに連通した状態に構成されている。従って、排
気管7が内部空間に連通する適宜の位置に配置すること
によって、1本の排気管7によって内部空間の排気,希
ガスの封入を容易に行なうことができ、生産性を高める
ことができる。
【0050】さらには、平面形希ガス蛍光ランプ装置P
LDを点灯装置HAに組み込む際に、第2の部材2の壁
面部4に形成された外部電極9,10は、隣接する外部
電極が互いに同電位となるように接続されるために、隣
接する外部電極間の間隔が狭くなっても、それらの間で
のパッケージ12を介した放電の発生を未然に防止でき
る。従って、外部電極間の絶縁処理が容易になるのみな
らず、ランプ設計に裕度を持たせることもできるように
なる。
【0051】特に、互いに隣接する外部電極9,10は
これらを直接的に接続したり、或いは外部電極9,10
の端部からパッケージ12を介して導出したリード端子
を接続することによって同電位となるように構成されて
いるために、平面形希ガス蛍光ランプ装置PLDを点灯
装置HAに組み込む際に、両者の電気的な接続を容易に
行なうことができる。
【0052】図11は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第2の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、平面形希ガス蛍光ランプPLにおける
第2の部材2の外面をパッケージ12Aにて被覆したこ
とである。このパッケージ12Aは、上方に開口部を有
し、平面形希ガス蛍光ランプPLを収容可能なサイズの
箱体12Aaと、この箱体12Aaの底部に、平面形希
ガス蛍光ランプPLと底部との間に空間が形成されるよ
うに一体的に形成された突起状のスペーサ部材12Ab
と、箱体12Aaと平面形希ガス蛍光ランプPLとの間
に充実された絶縁部材12Acとから構成されている。
【0053】この実施例において、パッケージ12Aの
形成方法には二通りの方法がある。第1の形成方法は、
箱体12Aaに平面形希ガス蛍光ランプPLを、壁面部
4の底面部が突起状のスペーサ部材12Abに載置され
るように収容し、次に、箱体12Aaと平面形希ガス蛍
光ランプPLとの間に液状の絶縁部材12Acを注入
し、硬化させるものである。
【0054】第2の形成方法は、箱体12Aaに所定量
の液状の絶縁部材12Acを注入した後に、箱体12A
aに平面形希ガス蛍光ランプPLを、壁面部4の底面部
が突起状のスペーサ部材12Abに載置されるように収
容し、硬化させるものである。尚、絶縁部材12Acの
箱体12Aaへの注入量は、平面形希ガス蛍光ランプP
Lを箱体12Aaに収容した際に、平面形希ガス蛍光ラ
ンプPLの外面と箱体12Aaとの空間が絶縁部材12
Acによって充実される程度が望ましい。又、第1,第
2の形成方法に使用される絶縁部材12Acとしては熱
硬化性樹脂が推奨されるが、ホットメルトなどの熱可塑
性樹脂も適用可能である。
【0055】この実施例によれば、パッケージ12Aの
側が定形の箱体12Aaによって構成されているため
に、平面形希ガス蛍光ランプ装置PLDの外形寸法を一
定化することができる。従って、組み込み機器への適用
が容易になる。
【0056】図12は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第3の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、平面形希ガス蛍光ランプPLにおける
第2の部材2の外面をパッケージ12Bにて被覆したこ
とである。このパッケージ12Bは、上方に開口部を有
し、平面形希ガス蛍光ランプPLを収容可能なサイズの
箱体12Baと、この箱体12Baの底部に、平面形希
ガス蛍光ランプPLにおける第2の部材2の外面にほぼ
倣う形状となるように一体的に形成された凹部12Bb
及び凸部12Bcと、凹部12Bb及び凸部12Bcの
表面に形成された接着層12Bdとから構成されてい
る。
【0057】この平面形希ガス蛍光ランプ装置PLD
は、同図(b)に示すパッケージ12Bに平面形希ガス
蛍光ランプPLを、第2の部材2が凹部12Bb及び凸
部12Bc側となるように収容し、第2の部材2の外面
のほぼ全体と凹部12Bb及び凸部12Bcとを接着層
12Bdによって接着することによって製造される。
尚、接着層12Bdには自然硬化するものより加熱によ
って硬化が促進されるものが推奨される。
【0058】この実施例によれば、第2の実施例におけ
る絶縁部材12Acの注入作業を省略できるために、第
2の実施例に比べて製造作業が簡素化され、作業性を一
層に改善することができる。
【0059】図13は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第4の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例と同じであ
る。異なる点は、第1,第2の部材1,2による封着構
体において、第2の部材2の外面のほぼ全面(壁面部4
及び連結部5の外面の全面)に反射層13を形成したこ
とである。この反射層13としては、例えばアクリル樹
脂,ポリカーボネイト樹脂,酸化チタン,酸化マグネシ
ウムなどの光反射性を有する部材を含む白色塗料が適用
されるが、他の光反射性部材を適用することもできる。
【0060】この反射層13は、第2の部材2のそれぞ
れの壁面部4に外部電極9,10を形成した後に、例え
ば液状の白色塗料に平面形希ガス蛍光ランプPLを、外
部電極9,10を含む第2の部材2の外面の全面が接触
するように浸漬し、引き上げた後、乾燥することによっ
て形成される。
【0061】この反射層13は浸漬法による他に、反射
性,接着層を有する絶縁シートを貼着したり、白色塗料
を吹き付けしたり、樹脂を含む白色塗料を静電塗装した
り、白色塗料を刷毛塗りしたりして形成することもでき
る。
【0062】この実施例によれば、壁面部4において、
外部電極9,10の形成されていない部分(主として壁
面部4の底面部分4a)に反射層13が形成されている
ために、同部分から外部に漏出して損失光となる光が反
射層13で反射され、第1の部材1の光放出面1aから
放出されるようになる。従って、光放出面1aの輝度を
第1〜第3の実施例に比較して高めることができる。
【0063】又、この第4の実施例に、図11に示すパ
ッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12Bを
適用することもできる。
【0064】図14〜図16は本発明にかかる平面形希
ガス蛍光ランプ装置PLDの第5の実施例を示すもので
あって、基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほ
ぼ同じである。異なる点は、第2の部材2において、壁
面部4における溝状の空間部3の一方の端部が開放され
た開口部分3aを形成すると共に、この開口部分3aに
ほぼフラット状の第3の部材2Aを気密に封着して閉塞
したことである。尚、図示しない排気管7は第3の部材
2Aの、開口部分3aに対応する部分に接続することも
できる。
【0065】この実施例によれば、第2の部材2を、開
口部分3aが下方となるように傾斜させ、上方から蛍光
体塗布液を流しながら発光層を形成することができるた
めに、発光層の形成作業を能率よく遂行することが可能
になる。
【0066】又、この第5の実施例に、図11に示すパ
ッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12Bを
適用することもできるし、さらには図13に示す実施例
の反射層13を適用することもできる。
【0067】図17〜図18は本発明にかかる平面形希
ガス蛍光ランプ装置PLDの第6の実施例を示すもので
あって、基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほ
ぼ同じである。異なる点は、第2の部材2の周縁部の全
周にほぼ水平に延びるフランジ部2bを一体的に形成す
ると共に、このフランジ部2bと第1の部材1の周縁部
とを封着部材11によって気密なるように封着したこと
である。
【0068】この実施例によれば、第1,第2の部材
1,2の封着面積が平面的に拡大されるために、全体に
占める光放出面1aの比率が上述の各実施例に比べて減
少するものの、両者の封着作業性,封着強度を改善でき
る。
【0069】又、この第6の実施例に、図11に示すパ
ッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12Bを
適用することもできるし、図13に示す実施例の反射層
13を適用することもできる。
【0070】図19は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第7の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほぼ同じで
ある。異なる点は、第2の部材2において、連結部5の
頂部から延びる突出部6の長さを長くし、第1の部材1
と連結部5との間に形成される隙間Gを拡大したことで
ある。特に、突出部6の長さを長くすることによって、
第1の部材1と連結部5との間隔dは図1〜図2に示す
実施例より大きくなり、壁面部4の底面部4aから連結
部5の頂部までの高さhは図1〜図2に示す実施例より
低くなるように構成されている。
【0071】この実施例によれば、第1の部材1と連結
部5の頂部との隙間Gが大きくなるように構成されてい
るために、互いに隣り合う溝状の空間部3における発光
層8から放射された光がそれぞれの隙間Gを介して第1
の部材1の光放出面1aから放出されるようになる。従
って、隙間Gに対応する第1の部材1の光放出面1aに
おける影の形成が軽減され、輝度分布を均斉化すること
ができる。
【0072】特に、隙間Gを拡大すると共に、溝状の空
間部3の深さ(壁面部4の底面部4aから連結部5の頂
部までの高さh)を浅くすることにより、光の一部を隙
間Gを介して第1の部材1の光放出面1aから放出し易
くなるために、隙間Gに対応する第1の部材1の光放出
面1aにおける影の形成がより一層に軽減され、輝度分
布をさらに均斉化することができる。
【0073】又、隙間Gの拡大によって、第1の部材1
と第2の部材2における連結部5との間隔が大きくなる
ものの、突出部6が両者間の隙間Gに介在される上に、
第2の部材2の外面がパッケージ12によって被覆され
ているために、第2の部材2に一寸した外力が付与され
ても、パッケージ12による補強効果と相俟って、第2
の部材2の破損を軽減できる。
【0074】さらには、この第7の実施例に、図11に
示すパッケージ12A或いは図12に示すパッケージ1
2Bを適用することもできるし、図13に示す反射層1
3を適用することもできる。又、第7の実施例に、図1
4〜図16或いは図17〜図18に示す実施例の構造を
適用することもできる。
【0075】図20は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第8の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほぼ同じで
ある。異なる点は、第1の部材1における光放出面1a
の内面に蛍光体よりなる発光層8Aを形成したことであ
る。この発光層8Aの厚みは、例えば壁面部4の内面に
形成されている発光層8の厚みより小さくなるように形
成することが望ましい。特に、発光層8Aは発光層8と
同一の蛍光体によって形成することが推奨される。
【0076】この実施例によれば、光放出面1aの内面
に形成された発光層8Aは外部電極間の放電によって発
光し、発光層8からの光と共に発光層8Aを介して光放
出面1aから外部に放出される。このために、発光層8
Aの発光と発光層8Aによる光拡散作用とにより、光放
出面1aの輝度分布が均斉化され易い。しかしながら、
発光層8Aはその厚みが大きくなるほど、発光層8から
の光の吸収が大きくなることから、その厚みは用途など
を踏まえて適切に設定する必要がある。
【0077】又、この第8の実施例に、図11に示すパ
ッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12Bを
適用することもできるし、図13に示す反射層13を適
用することもできる。又、第8の実施例に、図14〜図
16或いは図17〜図18に示す実施例の構造を適用す
ることもできる。さらには、第8の実施例に示す発光層
8Aを上述のそれぞれの実施例に適用することもでき
る。
【0078】図21は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第9の実施例を示すものであって、
基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほぼ同じで
ある。異なる点は、第2の部材2における壁面部4の断
面形状をほぼ半円状或いはほぼ正弦波状,楕円状などの
異形の半円状に形成したことである。
【0079】このような断面形状を有するそれぞれの壁
面部4は曲面を有する連結部5によって一体的に連結さ
れており、その内面には発光層8が、外面には外部電極
9,10がそれぞれ形成されている。
【0080】この実施例によれば、壁面部4の断面形状
はほぼ半円状或いは異形の半円状に形成されているため
に、壁面部4の内面への蛍光体(発光層8)の付着量を
増加することができる。従って、第1の部材1における
光放出面1aからの放出光量を増加できる。
【0081】又、壁面部4の断面形状はほぼ半円状或い
は異形の半円状に形成されているために、第1,第2の
部材1,2による封着構体の機械的な強度を改善するこ
とができ、製造工程及び製品完成後における取り扱いな
どによる破損を軽減することができる。
【0082】さらに、この第9の実施例に、図11に示
すパッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12
Bを適用することもできるし、図13に示す反射層13
を適用することもできる。又、第9の実施例に、図14
〜図16或いは図17〜図18に示す実施例の構造を適
用することもできるし、図20に示す発光層8Aの構成
を適用することもできる。さらには、第9の実施例に示
す壁面部4の構造を上述のそれぞれの実施例に適用する
こともできる。
【0083】図22は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第10の実施例を示すものであっ
て、基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほぼ同
じである。異なる点は、第2の部材2における壁面部4
の断面形状を、壁面部4の底面部4aから連結部5の頂
部までの高さhが小さく設定された底の浅い円弧状又は
皿状に形成したことである。
【0084】この実施例によれば、全体の厚みを薄くで
きるために、上述の各実施例に比較して薄形の平面形希
ガス蛍光ランプ装置PLDを実現できる。従って、例え
ば液晶表示装置などに求められている薄形化を容易に達
成することが可能になる。
【0085】又、この第10の実施例に、図11に示す
パッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12B
を適用することもできるし、図13に示す反射層13を
適用することもできる。又、第10の実施例に、図14
〜図16或いは図17〜図18に示す実施例の構造を適
用することもできるし、図20に示す発光層8Aの構成
を適用することもできる。さらには、第10の実施例に
示す壁面部4の構造を上述のそれぞれの実施例に適用す
ることもできる。
【0086】図23は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第11の実施例を示すものであっ
て、基本的な構成は図1〜図10に示す実施例とほぼ同
じである。異なる点は、第2の部材2における壁面部4
の断面形状をほぼ三角状(V字状)に形成したことと、
互いに隣接する外部電極9,10が同電位となるよう
に、同外部電極を連結部5の部分で直接的に接続したこ
とである。
【0087】この実施例によれば、平面形希ガス蛍光ラ
ンプ装置PLDを図9〜図10に示す液晶表示装置の点
灯装置HAに接続する際に、点灯装置HAの出力側と外
部電極との接続点数が減少し、接続作業性を改善でき
る。
【0088】又、この第11の実施例に、図11に示す
パッケージ12A或いは図12に示すパッケージ12B
を適用することもできるし、図13に示す反射層13を
適用することもできる。又、第11の実施例に、図14
〜図16或いは図17〜図18に示す実施例の構造を適
用することもできるし、図20に示す発光層8Aの構成
を適用することもできる。さらには、第11の実施例に
示す壁面部4の構造及び/又は隣接する外部電極の接続
構成を上述のそれぞれの実施例に適用することも可能で
ある。
【0089】図24は本発明にかかる平面形希ガス蛍光
ランプ装置PLDの第12の実施例を示すものであっ
て、基本的な構成は図1〜図2に示す実施例とほぼ同じ
である。異なる点は、第2の部材2における壁面部4の
外面に凹部14,14を一体的に形成し、この凹部内に
外部電極9,10を配置したことである。特に、外部電
極9,10を形成する壁面部分にのみ凹部14,14を
形成することによって、それの底面部14a,14aの
肉厚d1が凹部14,14の形成されていない壁面部4
の底面部の肉厚d2より小さく設定されている。
【0090】それぞれの凹部14,14には外部電極
9,10が、例えば導電性ペーストを用いてスクリーン
印刷によって形成されているが、例えば裏面に接着層を
有する帯状の金属部材を嵌め込んで接着したり、蒸着し
たり、塗布したりすることによって形成することもでき
る。
【0091】この実施例によれば、外部電極9,10が
形成される凹部14,14の底面部14a,14aの肉
厚d1が他の壁面部の肉厚d2より薄く構成されている
ために、第1の部材1から放出される光量を上述の各実
施例よりも増加できる。
【0092】又、第2の部材2には一定の機械的な強度
が要求されることから、壁面部4の全体的な肉厚が一定
の強度を維持し得る厚さに設定されていると共に、放電
特性に影響を与える外部電極9,10の形成部分にのみ
凹部14,14が形成されているために、第2の部材2
が一定の強度を保ちながら、放電特性(始動特性),光
量の改善が可能になる。
【0093】特に、壁面部4の凹部14,14に外部電
極9,10が強固に密着されるように形成すれば、凹部
部分と外部電極9,10とが一体化され、凹部部分の強
度が補強される上に、パッケージ12の被覆による補強
効果と相俟って製品化後の取り扱いなどによる破損を低
減できる。
【0094】さらに、この第12の実施例に、図11に
示すパッケージ12A或いは図12に示すパッケージ1
2Bを適用することもできるし、図13に示す反射層1
3を適用することもできる。又、第12の実施例に、図
14〜図16或いは図17〜図18に示す構造を適用す
ることもできるし、図20に示す発光層8Aの構成を適
用することもできる。さらには、第12の実施例に示す
壁面部4における外部電極の形成構造を上述のそれぞれ
の実施例に適用することも可能である。
【0095】尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約
されることなく、例えば平面形希ガス蛍光ランプ装置は
液晶表示装置のバックライトの他に、ディスプレイ用の
光源,一般照明用の光源としても利用できるし、大きな
平面光源が必要な場合には複数の平面形希ガス蛍光ラン
プ装置を所望の大きさになるように組み合わせることに
よって製造することができる。又、第1,第2(或いは
第1,第2,第3)の部材の封着は排気作業に先立って
行なう他に、真空チャンバーを利用して希ガスの封入作
業及び封着作業をほぼ同時に行なうこともできる。具体
的には、真空チャンバー内に第1,第2の部材を、封着
面に封着部材を被着した状態でセットし、不純ガスの排
出後、真空チャンバー内に所定圧力にコントロールされ
た希ガスを導入した状態において、第1,第2の部材を
さらに加熱して気密に封着するものである。又、第1の
部材の光放出面に粗面加工を施したり、複数の微小なプ
リズムを一体的に形成したりすることもできる。又、第
1の部材と第2の部材における連結部との間に介在され
る突出部又は隙間は場合によっては省略することもでき
る。又、外部電極はほぼ帯状に形成されているが、それ
の側縁部に鋸歯状などの異形部を形成したり、側縁部で
ない部分に異形部,孔などを形成したりすることもでき
る。さらには、この平面形希ガス蛍光ランプ装置の点灯
装置としてはパルス状の高周波電圧を発生する回路が推
奨され、図示例以外の回路構成を適用することもできる
し、正弦波状の高周波電圧を発生する回路も利用でき
る。
【0096】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第1,第
2の部材による封着構体の内部には複数の溝状の空間部
がほぼ一定の間隔で並列的に形成されているために、壁
面部の外面に形成した外部電極に高周波電圧を印加し、
点灯状態にすることによって第1の部材の光放出面から
輝度の高い光を得ることができるし、輝度分布の均斉度
を高めることも可能になる。従って、例えば液晶表示装
置に適用すれば、優れた画像表示が可能になり、表示品
位の向上が期待できる。
【0097】又、第1の部材は透光性を有する部材をほ
ぼフラット状に形成して構成されており、しかも、第1
の部材の光放出面に沿うように放電空間としての複数の
溝状の空間部が形成されているために、光放出面から光
を効率よく放出できる平面光源を得ることができる。
【0098】又、第2の部材における複数の壁面部の内
部には溝状の空間部が形成されており、その内面には発
光層が形成されているために、壁面部の外面に外部電極
を離隔して形成することによって外部電極間の放電に基
づいて発光層を効果的に刺激でき、効率よく発光させる
ことができる。従って、第1の部材からの放出光量を増
加できる。
【0099】さらには、第2の部材の外面は絶縁性を有
するパッケージにて、第2の部材の機械的な強度が補強
されるように被覆されているために、その壁面部の肉厚
を小さくすることができる。従って、第1の部材の光放
出面から輝度の高い光を得ることができるし、始動特性
も改善できる。その上に、パッケージが絶縁性を有する
ことから、例えば液晶表示装置などに適用する際に、他
部品との絶縁処理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す平面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図1に示す第1の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図4】図1に示す第2の部材であって、同図(a)は
平面図、同図(b)は側断面図。
【図5】図1に示す第2の部材の成形方法を説明するた
めの側断面図。
【図6】封着前の第2の部材に封着部材を被着した状態
を示す平面図。
【図7】排気方法を説明するための一部破断側面図。
【図8】図1に示す平面形希ガス蛍光ランプのパッケー
ジ方法を説明するための一部破断側面図。
【図9】本発明の液晶表示装置への適用例を示す一部破
断側面図。
【図10】図9に示す点灯装置の電気回路図。
【図11】本発明の第2の実施例を示す一部破断側面
図。
【図12】本発明の第3の実施例を示す図であって、同
図(a)は一部破断側面図、同図(b)は同図(a)に
示すパッケージの側断面図。
【図13】本発明の第4の実施例を示す一部破断側面
図。
【図14】本発明の第5の実施例を示す平面図。
【図15】図14のY−Y断面図。
【図16】図14の分解斜視図。
【図17】本発明の第6の実施例を示す側断面図。
【図18】図17の平面図。
【図19】本発明の第7の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図20】本発明の第8の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図21】本発明の第9の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図22】本発明の第10の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図23】本発明の第11の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図24】本発明の第12の実施例を示す要部拡大断面
図。
【図25】従来例にかかる希ガス放電灯の断面図。
【図26】希ガス放電灯の液晶表示装置への適用例を示
す概略側面図。
【図27】本発明の前提となる平面形希ガス蛍光ランプ
の平面図。
【図28】図27のZ−Z断面図。
【符号の説明】 1 第1の部材 1a 光放出面 2 第2の部材 2A 第3の部材 2a 周縁部 2b フランジ部 3 溝状の空間部 3a 開口部分 4 壁面部 4a 底面部 5 連結部 6 突出部 7 排気管 8,8A 発光層 9,10 外部電極 11 封着部材 12,12A,12B パッケージ 12Aa,12Ba 箱体 12Ab スペーサ部材 12Ac 絶縁部材 12Bb 凹部 12Bc 凸部 12Bd 接着層 13 反射層 14 凹部 14a 底面部 PLD 平面形希ガス蛍光ランプ装置 PL 平面形希ガス蛍光ランプ G 隙間 FA,FB 成形治具 P 板状部材 EX 排気ヘッド LCD 液晶パネル DB 光拡散板 HA 点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦田 好造 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内 (72)発明者 藤岡 誠一郎 大阪府大阪市中央区城見一丁目4番24号 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 内 Fターム(参考) 5C043 AA20 BB03 BB04 CC16 CD08 EA05 EA06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、溝状の空間部を有する複数の壁面部を連結部を
    介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部の内面
    に発光層を形成してなる第2の部材と、第1,第2の部
    材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着することによ
    って形成された内部空間に封入した希ガスと、第2の部
    材のそれぞれの壁面部の外面に、溝状の空間部の延びる
    方向に沿って互いに離隔して形成した外部電極とを具備
    し,前記壁面部の外面を、絶縁性を有するパッケージに
    て被覆したことを特徴とする平面形希ガス蛍光ランプ装
    置。
  2. 【請求項2】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、周縁部分にフランジ部を有し、フランジ部の内
    側部分に、溝状の空間部を有する複数の壁面部を連結部
    を介して並列的に一体的に形成すると共に、壁面部の内
    面に発光層を形成してなる第2の部材と、第1の部材の
    周縁部と第2の部材のフランジ部とを互いに気密に封着
    することによって形成された内部空間に封入した希ガス
    と、第2の部材のそれぞれの壁面部の外面に、溝状の空
    間部の延びる方向に沿って互いに離隔して形成した外部
    電極とを具備し、前記壁面部の外面を、絶縁性を有する
    パッケージにて被覆したことを特徴とする平面形希ガス
    蛍光ランプ装置。
  3. 【請求項3】 透光性を有するほぼフラット状の第1の
    部材と、少なくとも一方の端部が開口された溝状の空間
    部を有する複数の壁面部を連結部を介して並列的に一体
    的に形成すると共に、壁面部の内面に発光層を形成して
    なる第2の部材と、第2の部材における壁面部の一方の
    端部に、溝状の空間部の開口部分が閉塞されるように封
    着したほぼフラット状の第3の部材と、第1,第2,第
    3の部材のそれぞれの周縁部を互いに気密に封着するこ
    とによって形成された内部空間に封入した希ガスと、第
    2の部材のそれぞれの壁面部の外面に、溝状の空間部の
    延びる方向に沿って互いに離隔して形成した外部電極と
    を具備し、前記壁面部の外面を、絶縁性を有するパッケ
    ージにて被覆したことを特徴とする平面形希ガス蛍光ラ
    ンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の部材を、透光性を有するガラ
    ス板又はセラミックス板にて構成したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ラン
    プ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の部材を、誘電物質にて構成し
    たことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平
    面形希ガス蛍光ランプ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の部材を、硼珪酸ガラス系,バ
    リウムガラス,鉛ガラス,ソーダガラスなどのガラス部
    材にて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の平面形希ガス蛍光ランプ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1,第2の部材のそれぞれの周縁
    部を低融点ガラスにて気密に封着したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ラン
    プ装置。
  8. 【請求項8】 前記発光層を1種の蛍光体又は複数種の
    蛍光体を混合してなる混合蛍光体にて形成したことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス
    蛍光ランプ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1,第2の部材によって構成され
    た内部空間に、水銀を含まないキセノンガスを主成分と
    する希ガスを封入したことを特徴とする項1〜3のいず
    れかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ装置。
  10. 【請求項10】 前記パッケージを、熱可塑性樹脂又は
    熱硬化性樹脂を使用したモールド成形によって構成する
    ことにより、少なくとも第2の部材と熱可塑性樹脂又は
    熱硬化性樹脂とを一体化することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ装置。
  11. 【請求項11】 前記パッケージを、少なくとも、第2
    の部材を収容可能なサイズで、上方に開口部を有する箱
    体と、箱体に注入する絶縁部材とから構成し、箱体に収
    容した第2の部材の壁面部と箱体の空間部との間に絶縁
    部材を充実させることにより、第2の部材と箱体,絶縁
    部材とを一体化することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ装置。
  12. 【請求項12】 前記パッケージは、少なくとも、第2
    の部材を収容可能なサイズで、上方に開口部を有する箱
    体と、予め箱体に注入した絶縁部材とから構成し、箱体
    に第2の部材を収容することによって壁面部の外面に絶
    縁部材を接触させることにより、第2の部材と箱体,絶
    縁部材とを一体化することを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の平面形希ガス蛍光ランプ装置。
  13. 【請求項13】 前記パッケージは、少なくとも、第2
    の部材における壁面部の外面にほぼ倣う形状に成形され
    た絶縁性の箱体と、箱体の内面に形成した接着層とから
    構成し、箱体に第2の部材を収容することによって壁面
    部の外面と箱体の内面とを接着層によって接着すること
    により、第2の部材と箱体とを一体化することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の平面形希ガス蛍光
    ランプ装置。
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