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JP2001121690A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents

インクジェット式記録ヘッド

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Publication number
JP2001121690A
JP2001121690A JP30767299A JP30767299A JP2001121690A JP 2001121690 A JP2001121690 A JP 2001121690A JP 30767299 A JP30767299 A JP 30767299A JP 30767299 A JP30767299 A JP 30767299A JP 2001121690 A JP2001121690 A JP 2001121690A
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JP
Japan
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ink
reservoir
flow path
recording head
jet recording
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JP30767299A
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Hironari Owaki
寛成 大脇
Takayuki Iijima
貴幸 飯島
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】気泡の排除性を低下させることなく、リザーバ
のコンプライアンスを増大させる。 【解決手段】ノズルプレート9と、リザーバ15や複数
の圧力室13を形成した流路基板8と、弾性板10とを
重ねて流路ユニット5を構成し、リザーバ15にはイン
クの供給を受けるインク導入口16が設けられているイ
ンクジェット式記録ヘッド2において、リザーバ15は
長手方向の一端にインク導入口16を連通し、他端側が
先細りになるよう形成され、インク導入口16からノズ
ル供給口14に向かう方向には、弾性板10との間に隙
間22を設けるように段差21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体にインク
滴を吐出して記録画像を形成するインクジェット式記録
ヘッド、詳細には圧力発生室やリザーバ等の流路を形成
する流路基板の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に従来のインクジェット式記録ヘ
ッドの実施例を示し、これを用いて説明する。
【0003】従来のインクジェット式記録ヘッド2、例
えば圧電素子1を加圧手段として用いたインクジェット
式記録ヘッド2においては、複数のノズル開口部11を
有するノズルプレート9の上に流路基板8と封止板とし
ての機能を有する弾性板10とを積層して流路ユニット
5を構成し、この流路ユニット5をケース3に接合す
る。すなわち、流路基板8には、ノズル開口部11にそ
れぞれ連通する圧力室13と、各圧力室13に供給する
インクを貯蔵するリザーバ15と、リザーバ15とそれ
ぞれの圧力室13との間を連通するインク供給口14な
どが隔壁部によって区画することにより形成してあり、
この流路基板8の一方の面にノズルプレート9を、他方
の面に弾性板10を接着することにより流路ユニット5
が形成されている。そして、圧力室13に対応させて圧
電素子1をケース3側に配置固定し、上記流路ユニット
5をケース3に取り付けることにより各圧電素子1を対
応した圧力室13の弾性板10に固定する。この様に構
成されたインクジェット式記録ヘッド2は、外部のイン
ク容器からリザーバ15にインクを補給し、リザーバ1
5からインクを各圧力室13内に供給して圧電素子1の
伸長により、弾性板10を押圧して圧力室13内を加圧
し、この圧力によりノズル開口部11からインク滴を吐
出する。
【0004】圧電素子1の押圧により圧力室13内の圧
力を高めるとノズル開口部11からインク滴が吐出する
だけでなく、圧力室13とリザーバ15とを連通してい
るインク供給口14からリザーバ15側にもインク噴流
が生じ、リザーバ15内の圧力が変動し、これにより隣
接したノズルの圧力室13に圧力が伝播して吐出特性が
変化してしまい、クロストークが発生する。
【0005】さらに、吐出ノズル数や吐出周波数が急激
に変化した場合、インクの流量が急激に変化するために
外部インク容器に接続するインク導入口16内に水撃作
用による圧力波が発生する。この圧力波はリザーバ15
からインク供給口14を介して圧力室13内にも伝播す
るので、吐出特性にも影響を及ぼす。このため、前記圧
力波の振動周期に応じて印字濃度の濃淡となって現れて
しまう。
【0006】上記の問題を回避軽減するために、弾性板
10は、厚さが2〜10μmのPPS(ポリフェニレン
サルファイト)やポリイミドなどの高分子膜からなる弾
性体膜(薄膜部)18と厚さが数十μmのステンレス板
17との二層構造であり、ステンレス板17をエッチン
グ加工して圧電素子1を当接固定するための島部23を
形成するとともに、リザーバ開口部に対応する部分のス
テンレス板17を除去してある。これにより弾性板10
のリザーバ開口部に対応する部分のステンレス板17を
除去して弾性体膜(薄膜部)18のみとし、リザーバ1
5のコンプライアンスを大きくしている。これにより、
インク供給効率を高め、インク噴流によるリザーバ15
内の圧力変動をステンレス板除去領域で吸収し、流量変
化を緩和することによって隣接ノズル間のクロストーク
を防止するとともに、印字濃淡の発生を防止している。
【0007】つまり弾性体膜(薄膜部)18の露出面積
が大きいほど、換言すればリザーバ開口部の面積が大き
いほどコンプライアンスが大きくなり、高い印字品質で
の印刷が可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット式記録ヘッドにおいては、リザーバ15
のコンプライアンスはまだ不足しており、クロストーク
や印字濃度の濃淡むらを確実に防止することはできては
いないのが現状である。
【0009】金属板に比べて薄い膜を容易に作成可能で
あってコンプライアンスを大きくすることが可能な弾性
体膜としてPPS等の高分子膜を採用するが、この高分
子膜は、流路基板8を構成しているシリコンウェハーや
弾性板10上に厚肉部を形成するステンレス板17と比
較すると、線膨張係数が大きい。このため、フォトエッ
チング加工でドライフィルム現像後にポストベークした
後や流路基板8と弾性板10を高温で接着した後、室温
に戻ると高分子膜に張力が発生してしまう。さらに、ほ
とんどの高分子膜は、ある室温以上になると収縮し、温
度が戻っても元の大きさに戻らない特性がある。これら
に起因して、接着した後の高分子膜に張力が作用してコ
ンプライアンスが低下してしまい、これがクロストーク
や印字濃度のむらの原因となる。このため所定のコンプ
ライアンスを確保するためにはリザーバ開口面積をさら
に大きくしなければならない。
【0010】しかし、流路基板8のリザーバ開口部を拡
大すると、インク流に淀みが生じやすくなり、インク充
填時における気泡の排除性が低下する。
【0011】本発明では上記した問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、気泡の排除性を低下させ
ることなく、リザーバ15のコンプライアンスを増大さ
せることができるインクジェット式記録ヘッドを提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような問題を解決す
るために、本発明においては複数のノズル開口部と、ノ
ズル開口部とそれぞれ連通して圧力室隔壁を隔てて列設
された複数の圧力室と、各圧力室の少なくとも一端に連
通する複数のインク供給口が連通するリザーバを形成し
た流路基板と、流路基板のリザーバ開口側に接合される
封止板と、圧力室のそれぞれに対応して設けられて圧力
室内の圧力を変化させる圧力発生手段とを備え、リザー
バには外部からインクの供給を受けるインク導入口が設
けられているインクジェット式記録ヘッドにおいて、リ
ザーバは、長手方向の一端にインク導入口が連通され、
また他端側は端部が先細りに形成され、リザーバのイン
ク導入口が形成された長手方向端部には、弾性板との間
に隙間を設けるように段差が設けられることを特徴とす
る。また、前記段差の領域が、インク供給口とリザーバ
の境界線に向かうにつれて領域幅が広くなるように形成
されることを特徴とする。さらに、前記インクジェット
式記録ヘッドにおいて、インク供給口が、流路基板の弾
性板と接合される側にのみ形成されたことを特徴とす
る。
【0013】また、複数のノズル開口を有するノズルプ
レートが、流路基板の弾性板が接合される面とは反対側
の面に接合されていることを特徴とし、インク供給口が
流路基板と接合される側及びノズルプレートと接合され
る側の両方に形成されたことも特徴とする。
【0014】さらに、前記インクジェット式記録ヘッド
において、流路基板はシリコンウェハーをエッチング処
理にて形成されることを特徴とする。また、流路基板は
流路基板凹部の底面を境にするように厚み方向に複数の
層に分解し、各層の貫通孔に一致する貫通孔を形成した
エッチングフィルムを積層することによって形成される
ことを特徴とする。
【0015】さらに、前記インクジェット式記録ヘッド
において、加圧手段は圧電振動子であることを特徴と
し、また、加圧手段は圧力発生室のインクを加圧気化さ
せる発熱素子であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は圧力発生手段としてピエゾ素子等の
圧電素子1を用いたインクジェット式記録ヘッド2(以
下、ヘッドという。)の一実施形態の断面図、図2は図
1に示すヘッド2の要部を示す拡大断面図である。
【0018】ヘッド2は、図1に示すように、例えばプ
ラスチックからなる箱体状のケース3の表面(下面)に
流路ユニット5を接合させ、ケースの裏面(上面)より
収納室4内に圧電素子1を挿入して、圧電素子1の櫛歯
状先端をそれぞれの流路ユニット5の所定部位に当接固
定することにより構成されている。なお、図1中、6は
フレキシブルケーブル、7は固定基板である。
【0019】流路ユニット5は、流路基板8を間に挟ん
でノズルプレート9と弾性板10を両側に積層すること
により構成されている。
【0020】ノズルプレート9は、ドット形成密度に対
応したピッチで複数のノズル開口部11を列状に開設し
たプレートであり、本実施形態ではノズル開口部列(以
下、ノズル列という。)を2列(短い列を縦に3列並
べ、それを大きな1列とする)配置してある。
【0021】弾性板10は、ノズルプレート9とは反対
側になる流路基板8の他方の面に積層される。本実施形
態では、ステンレス板17上にPPS等の高分子体フィ
ルムを弾性体膜形成材としてラミネート加工した二層構
造である。そして、封止板として機能する領域、すなわ
ち圧力室13に対応した部分は、ステンレス板17をエ
ッチング加工して圧電素子1を当接固定する為の厚肉部
(島部23)と圧力室の容積を変化させる薄肉部とを形
成し、リザーバ15に対応する部分(リザーバ開口部
位)は、ステンレス板17をフォトエッチング加工で除
去して弾性体膜(薄膜部)18の両面を露出させる。こ
れにより、少なくとも上記圧力室13の一方の開口面を
封止する封止板として機能し、同じく流路基板8の他方
の面に積層され、少なくともリザーバ15の一方の開口
面を封止する弾性体膜(薄膜部)18として機能する。
【0022】ノズルプレート9と弾性板10の間に介装
される流路基板8は、ノズル開口部11にそれぞれ連通
して圧力室隔壁12を隔てて列設された複数の圧力室1
3と、各圧力室13の少なくとも一端に連通する複数の
インク供給口14が連通するリザーバ15を形成した板
材である。本実施形態では、図3に示すように、所定厚
に切り出されたシリコンウェハーを用い、リザーバ15
やインク導入口16を異方性フルエッチングにより貫通
孔として形成し、また圧力室13やインク供給口14を
異方性ハーフエッチングで凹部を形成することで構成し
ている。シリコンウェハーをエッチング加工することに
よりリザーバ15を2列6個所所定の間隔を空けて形成
し、各列のリザーバ15の長手方向に沿って圧力室13
をノズル開口部11のピッチに合わせて形成し、各圧力
室13とリザーバ15との間に溝状のインク供給口14
を形成してある。なお、圧力室13の一端にインク供給
口14が接続し、このインク供給口14とは反対側の端
部近傍でノズル開口部11が位置するように配置してあ
る。
【0023】また、流路基板8はエッチング可能で、か
つ耐食性を持つ金属やガラス等の部材を用い、これに貫
通領域や凹部をエッチングにより形成したり、また少な
くとも凹部の底面を境とするように厚み方向に複数の層
に分解し、各層の貫通孔に一致する貫通孔を形成したエ
ッチングフィルムを積層することにより構成することが
できる。
【0024】上記の弾性板10、流路基板8、及びノズ
ルプレート9を積層して流路ユニット5を構成する場合
には、流路基板8を間に挟んで、ノズル開口部11の小
さい口が外側に向く状態でノズルプレート9を流路基板
8の一方の面に接着するとともに、ステンレス板17が
外側に位置する状態で弾性板10を流路基板8の他方の
面に接着する。この様にして流路基板8を組み立てる
と、流路基板8の各圧力室13およびリザーバ15の一
方の開口面がそれぞれ弾性体膜(薄膜部)18により封
止されるとともに、溝状インク供給口14の上面開口が
弾性体膜(薄膜部)18で覆われ、また、各圧力室13
およびリザーバ15の他方の開口面がノズルプレート9
によって閉鎖される。
【0025】なお、図1および図2に示すように、流路
ユニット5を接合するケース3の表面のうち、リザーバ
開口部に対応した部分に外部連通孔20により大気に連
通された凹部19を形成して、弾性体膜(薄膜部)18
部分がケース3に対して接触しないように流路ユニット
5を固定する。この凹部19は弾性体膜(薄膜部)18
が膨張側に変形した場合における移動空間として機能す
る空部である。
【0026】以下に、本実施例の特徴についてさらに説
明する。流路基板8にて形成されるリザーバ15はイン
クカートリッジ等のインク容器に貯蔵されたインクを圧
力室13に供給するための室であり、図4に示すように
インク導入口16をリザーバ15の長手方向の一方の端
部に位置させ、インク導入口16とは反対のリザーバ端
部は先細りとなっている。従来の形態では図5イ)のよ
うにリザーバ開口部は両端側が先細りの羽型の形状をし
ており長手方向の中心にインク導入口16が形成されて
いる。しかし、従来の羽型形状のリザーバ15を図5
ロ)に示すように縦に配列した場合、長手方向の長さが
短縮されてしまいコンプライアンスが非常に小さくなっ
てしまうのである。
【0027】コンプライアンスはリザーバ開口部の狭い
側の幅(図4に示す寸法A)の3乗に概ね比例する。あ
る一定の長手方向長と幅の場合、図5イ)のような羽型
形状で長手方向の中心にインク導入口16が存在するリ
ザーバ15ではコンプライアンスは1X10-233/P
aであった。しかし、図4に示す本発明のようにインク
導入口16をリザーバ端部に位置させた場合、コンプラ
イアンスはおおよそ3X10-233/Paとなり従来の
ものの約3倍の値を示していた。
【0028】周知のごとく、インクカートリッジ等のイ
ンク容器に貯蔵されたインクが消費されて交換される
と、インク容器の挿脱により気泡がリザーバ15内に侵
入する。その場合、ノズルプレート9をキャップ部材で
封止して吸引ポンプの負圧を作用させて、インク容器か
らヘッド2にインクを強制的に吸引してノズル開口部1
1から排出させる動作、いわゆるクリーニング操作が行
われる。
【0029】図6は、クリーニング操作時におけるリザ
ーバ15のインクの流れを示すものであって、端部Aで
吸引ポンプによりインクがインク供給口14に引き込ま
れていく流速は、リザーバ中央部Cにおいてインク供給
口14に流れ込んでいくインク流速よりも早い。そのた
め、端部A付近の気泡は早いインク流に乗って、一気に
インク供給口14へ引き込まれていく。
【0030】端部Bにおいては端部Aやリザーバ15中
央部Cと同数のインク供給口14でインクを吸引し気泡
を引き込もうとした場合においても、インク導入口16
からインク供給口14に向かうまでのインク流路幅が広
いため、必然的にインク流速が遅くなる。この場合、端
部Bに流れていくインク流には気泡をインク供給口に引
き込む力が弱く、気泡がインク導入口16からインク供
給口14までの途中の壁に停滞してしまうかインク供給
口14を塞ぐように気泡が入り込んでしまう。この様な
気泡の残留を防ぐため、図7に示すようにリザーバ15
端部の壁を気泡がインク供給口14側に規制できる程度
の厚みにハーフエッチングした段差21が、インク供給
口14とリザーバ15の境界線に向かうにつれて領域幅
が広くなるように形成されている。この段差21を別の
方向から見た図を図8に示す。この場合、気泡は図7中
の矢印で示す方向に段差21によって規制されて流れて
いき、リザーバ15中央から先細りとなる先端部に運ば
れる。そして前述のように、先細り方向に向かうに連れ
てインク流は速くなる為、リザーバ15先端部に運ばれ
た気泡はインク供給口14に問題なく引き込まれてい
く。仮に段差21と弾性板10の間の隙間22にごく小
さな気泡が入り込んだとしても、その隙間22に侵入す
る気泡の大きさはインク供給口14の幅と比較しても小
さい為、気泡がリザーバ15に停滞することはない。段
差21とリザーバ15を封止する弾性板10との間に隙
間22が確保されていて、この領域の弾性板10が弾性
変形できるので、実質的に図6に示したリザーバ15の
コンプライアンスを確保することができる。また、圧力
室13が加圧されてインクを吐出した際にインク供給口
14から逆流するインクによる端部領域の圧力上昇を、
弾性板10の変位として吸収することが可能となり、コ
ンプライアンスが低くなりがちな端部領域のコンプライ
アンスの確保に寄与できる。
【0031】また、上述の形態においては、インク導入
口16が弾性板10の側のみに存在する場合について説
明したが、図9に示したように、インク供給口14が弾
性板10側とノズルプレート9側の両面に存在する場合
であっても、隙間22も両面に形成すれば同様の効果を
奏する。
【0032】さらに、上述の実施例においては、圧力発
生室の容積を圧電素子1の伸縮によってインクを加圧す
るものに例をとって説明したが、本発明はリザーバ15
の形状およびこの形状におけるリザーバ15の気泡排除
に関して述べているもので、気泡の排除には圧力発生室
の加圧方法は何ら関与しないため、圧力発生室のインク
を加熱して気化させる加圧素子を圧力発生手段とするヘ
ッドのリザーバ15に適用しても同様の効果を奏するこ
とは明らかである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
リザーバ15は長手方向の一端にインク導入口16を連
通し、他端側は先細りに形成し、インク導入口16から
インク供給口14へ向かう方向に弾性板10との間に隙
間を設けるように段差21を設け、流路面積を小さくす
ることによって、気泡の排除性を低下させることなくリ
ザーバ15のコンプライアンスを増大させることが可能
となる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット式記録ヘッドの断面
図である。
【図2】 図1に示すヘッドの要部の拡大断面図であ
る。
【図3】 リザーバおよび圧力室等の配置を示す説明図
である。
【図4】 実施形態におけるリザーバの開口部の形状の
拡大図である。
【図5】 図(イ)は従来のリザーバ形状例。図(ロ)
は従来のリザーバ形状例において、リザーバを長手方向
に縦列配置した時のモデル図である。
【図6】 実施形態におけるインクの流れのモデル、及
びリザーバ端部の位置を示した図である。
【図7】 図(イ)、(ロ)、(ハ)はそれぞれ本発明
の実施形態をリザーバ端部の構造で示す平面図と、A−
A線、B−B線での断面図である。
【図8】 実施形態におけるリザーバに設けられた段差
を示す斜視図である。
【図9】 図(イ)、(ロ)、(ハ)はそれぞれ本発明
のリザーバ構造が適用可能な他の記録ヘッドの実施形態
をリザーバの端部の構造で示す平面図と、 C−C線、
D−D線での断面図である。
【図10】 従来のインクジェット式記録ヘッドの断面
図である。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 インクジェット式記録ヘッド 3 ケース 4 収納室 5 流路ユニット 6 フレキシブルケーブル 7 固定基板 8 流路基板 9 ノズルプレート 10 弾性板 11 ノズル開口部 12 圧力室隔壁 13 圧力室 14 インク供給口 15 リザーバ 16 インク導入口 17 ステンレス板 18 弾性体膜(薄膜部) 19 凹部 20 外部連通孔 21 段差 22 隙間 23 島部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノズル開口部と、前記ノズル開口部
    とそれぞれ連通して圧力室隔壁を隔てて列設された複数
    の圧力室と、各圧力室の少なくとも一端に連通する複数
    のインク供給口が連通するリザーバを形成した流路基板
    と、前記流路基板の前記リザーバ開口側に接合される封
    止板と、圧力室のそれぞれに対応して設けられて圧力室
    内の圧力を変化させる圧力発生手段とを備え、前記リザ
    ーバには外部からインクの供給を受けるインク導入口が
    設けられているインクジェット式記録ヘッドにおいて、
    前記リザーバは、長手方向の一端に前記インク導入口が
    連通され、また他端側は端部が先細りに形成され、前記
    リザーバの前記インク導入口が形成された長手方向端部
    には、前記弾性板との間に隙間を設けるように段差が設
    けられることを特徴とするインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】前記隙間の領域が、インク供給口と前記リ
    ザーバの境界線に向かうにつれて領域幅が広くなるよう
    に形成されることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  3. 【請求項3】前記インク供給口が、前記流路基板の前記
    弾性板と接合される側にのみ形成された請求項1記載の
    インクジェット式記録ヘッド。
  4. 【請求項4】前記複数のノズル開口を有するノズルプレ
    ートが、前記流路基板の前記弾性板が接合される面とは
    反対側の面に接合されていることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット式記録ヘッド。
  5. 【請求項5】前記インク供給口が、前記流路基板と接合
    される側及び前記ノズルプレートと接合される側の両方
    に形成された請求項4記載のインクジェット式記録ヘッ
    ド。
  6. 【請求項6】請求項1記載のインクジェット式記録ヘッ
    ドにおいて、前記流路基板はシリコンウェハーをエッチ
    ング処理にて形成されることを特徴とするインクジェッ
    ト式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】請求項1記載のインクジェット式記録ヘッ
    ドにおいて、前記流路基板は前記流路基板凹部の底面を
    境にするように厚み方向に複数の層に分解し、各層の貫
    通孔に一致する貫通孔を形成したエッチングフィルムを
    積層することによって形成されることを特徴とするイン
    クジェット式記録ヘッド。
  8. 【請求項8】請求項1記載のインクジェット式記録ヘッ
    ドにおいて、加圧手段は圧電振動子であることを特徴と
    するインクジェット式記録ヘッド。
  9. 【請求項9】請求項1記載のインクジェット式記録ヘッ
    ドにおいて、加圧手段は圧力発生室のインクを加圧気化
    させる発熱素子であることを特徴とするインクジェット
    式記録ヘッド。
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