JP2001199931A - アクリル酸の製造方法 - Google Patents
アクリル酸の製造方法Info
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Abstract
を提供する。 【解決手段】 a)プロピレンおよび/またはアクロレ
インを分子状酸素含有ガスと接触気相酸化し、 b)得られた混合ガスをアクリル酸捕集塔に導き溶剤と
接触させてアクリル酸溶液として捕集し、 c)該アクリル酸溶液に蒸留工程を施して実質的に溶剤
を含まない粗アクリル酸を塔底流および/または塔側流
として分離し、 d)該粗アクリル酸を結晶化工程に供給し、溶融結晶化
して精製アクリル酸と残留母液とに分離し、さらに e)該残留母液をアクリル酸二量体分解工程に供給して
留出液を上記結晶化工程、上記蒸留工程および上記捕集
工程よりなる群から選ばれた少なくとも一つに供給する
工程を含むことを特徴とするアクリル酸の製造方法。
Description
法に関する。更に詳細には、精製段階に結晶化工程およ
びアクリル酸二量体分解工程を採用するアクリル酸の製
造方法に関する。
料、分散剤、接着剤などの重要な原料であるアクリル酸
エステルの製造用に用いられている。さらに、近年、高
吸水性樹脂原料としての用途が拡大しており、不純物濃
度が数百から数十ppm程度の高純度アクリル酸が求め
られている。
レンおよび/またはアクロレインを接触気相酸化するプ
ロピレン酸化法が一般的である。このプロピレン酸化法
によりアクリル酸を製造する場合、プロピレンの酸化工
程で、水や、プロピオン酸、酢酸、マレイン酸などの酸
類、アセトン、アクロレイン、フルフラール、ホルムア
ルデヒドなどのアルデヒド類などの不純物が副生する。
これらの副生物を含んだガスは、一般的に溶剤と接触さ
せることにより、アクリル酸溶液として捕集後、蒸留な
どの方法で溶剤を分離し、さらに軽沸点成分および高沸
点成分を分離して精製される。
高純度のアクリル酸を得るために、蒸留で容易に分離で
きないアルデヒド類などの微量の不純物を、薬剤処理と
それに続く精製工程または晶析工程を行うことで除去し
ている。しかしながら、上述の方法では、高純度のアク
リル酸を製造するには工程数が多く、装置や操作も煩雑
である。さらに、アクリル酸の蒸留には高温負荷がかか
り、アクリル酸の二量体化、オリゴマー化、またはポリ
マー化が進み、アクリル酸自体の収率低下を招くという
問題がある。
気相酸化により得られたアクリル酸を含むガスを、高沸
点溶剤で捕集した後、蒸留により溶剤と粗製アクリル酸
に分離した後、晶析工程によって高純度のアクリル酸を
製造する方法が開示されている。しかしながら、この方
法においても、捕集工程および蒸留工程において、アク
リル酸二量体が生成し、アクリル酸収率の低下は免れな
い。
は、高純度でかつ高収率でアクリル酸を製造する方法を
提供することにある。
酸の製造方法について鋭意検討した結果、プロピレンお
よび/またはアクロレインの接触気相酸化、続く溶剤へ
の吸収、および蒸留によって塔底部および/または塔側
部から得られる粗製アクリル酸を、動的および静的な結
晶法により精製し、残留母液をアクリル酸二量体分解工
程に供してアクリル酸を回収し、回収したアクリル酸を
結晶化工程、蒸留工程および捕集工程よりなる群から選
ばれた少なくとも一つに戻すと、上記の目的が達成され
ることを見出した。
とにより、更なるアクリル酸の二量体化、オリゴマー
化、およびポリマー化を防止し、かつ、アクリル酸二量
体を効率よく濃縮することができ、さらにアクリル酸二
量体分解工程を施すことにより容易にアクリル酸を回収
できることを見出した。
程、蒸留精製工程、結晶化工程および二量体分解工程を
含むことを特徴とするアクリル酸の製造方法、または a)プロピレンおよび/またはアクロレインを分子状酸
素含有ガスと接触気相酸化し、 b)得られた混合ガスをアクリル酸捕集塔に導き溶剤と
接触させてアクリル酸溶液として捕集し、 c)該アクリル酸溶液に蒸留工程を施して実質的に溶剤
を含まない粗アクリル酸を塔底流および/または塔側流
として分離し、 d)該粗アクリル酸を結晶化工程に供給し、溶融結晶化
して精製アクリル酸と残留母液とに分離し、さらに e)該残留母液をアクリル酸二量体分解工程に供給して
留出液を上記結晶化工程、上記蒸留工程および上記捕集
工程よりなる群から選ばれた少なくとも一つに供給する
工程を含むことを特徴とするアクリル酸の製造方法、に
関する。
ロレインを分子状酸素含有ガスと接触気相酸化する。
は、公知の触媒の存在下において酸素、空気等の分子状
酸素含有ガスと接触させることにより酸化させる。通
常、酸化反応は二段階で行う。使用する触媒は一段目の
触媒はプロピレンを含む原料ガスを気相酸化して主とし
てアクロレインを生成し得るものであり、二段目の触媒
はアクロレインを含む原料ガスを気相酸化して主として
アクリル酸を生成し得るものであれば、いずれも使用す
ることができる。例えば一段目の触媒としては、鉄、モ
リブデンおよびビスマスを含有する複合酸化物を、また
二段目の触媒としてはバナジウムを必須成分とする触媒
を挙げることができる。酸化反応の温度は、通常、20
0〜400℃の範囲である。(特開昭64−63543
号公報、特開昭63−93747号公報、特公昭60−
32615号公報)この接触気相酸化反応で得られる混
合ガスには、アクリル酸、分子状酸素含有ガス、反応の
未反応成分が含まれ、その他に副生する水;酢酸;プロ
ピオン酸;マレイン酸;アセトン、アクロレイン、フル
フラール、ホルムアルデヒドなどの不純物が含まれてい
る。
アクリル酸捕集塔に導き溶剤と接触させてアクリル酸溶
液として捕集する。
酸を回収するために、混合ガスを溶剤と接触させる。溶
剤としては、アクリル酸を吸収、溶解させるものであれ
ば特に限定されないが、例えばジフェニルエーテル、ジ
フェニル、ジフェニルエーテルとジフェニルの混合物、
水、アクリル酸精製プロセスから発生する有機酸を含ん
だ水などが挙げられる。なかでも、水および/またはア
クリル酸精製プロセスから発生する有機酸を含んだ水が
好ましい。得られたアクリル酸を含む溶液をアクリル酸
溶液(またはアクリル酸水溶液)と称する。
方法には、公知の接触方法を使用することができ、例え
ば、泡鐘トレイ、ユニフラットトレイ、多孔板トレイ、
ジェットトレイ、バブルトレイ、ベンチュリートレイを
用いる十字流接触;ターボグリッドトレイ、デュアルフ
ロートレイ、リップルトレイ、キッテルトレイ、ガーゼ
型、シート型、グリット型の規則充填物、不規則充填物
を用いる向流接触などが挙げられる。
ので、混合ガスを予め冷却しまたは冷却した溶剤を用い
ることにより、溶剤の飛散を防止することができる。
の他に上記の不純物が少量含まれている。
として含まれるアルデヒド類を除去するためにストリッ
ピング処理してもよい。
施して実質的に溶剤を含まない粗アクリル酸を塔底流お
よび/または塔側流として分離する。
分離できれば特に限定はされないが、充填塔、棚段塔
(トレイ塔)等を用いることができる。
質的に溶剤を含まないアクリル酸が得られる。このアク
リル酸を粗アクリル酸と称する。
た場合には、通常公知の方法においては、例えば、アク
リル酸溶液中にアクリル酸:50〜80質量%、酢酸:
1〜5質量%、水:10〜40質量%、およびその他の
不純物(マレイン酸、プロピオン酸などの酸類およびフ
ルフラール、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類な
ど):0.5〜5質量%が含まれる。
クリル酸を得る方法で用いられる共沸溶剤は、特許公報
などに種々記載されている。水および酢酸を一塔の蒸留
塔で同時に除去する一塔蒸留法(特公昭46−1896
7号、特公昭46−20372号、特公昭46−224
56号、特公昭46−34692号、特公昭49−21
124号、特開平5−246941号公報参照)と、共
沸蒸留塔で水を除去し、ついで軽沸点物分離蒸留塔で酢
酸を除去する二塔蒸留法(特公昭41−15569号、
特公昭46−18966号、特公昭50−25451
号、特公昭63−10691号、特開平3−18144
0号、特開平6−15495号、特開平6−15496
号公報参照)が記載されている。
においては、粗アクリル酸中の酢酸の含有量を千ppm
以下程度にする必要があるが、本発明のように結晶化工
程を用いる場合には粗アクリル酸中の酢酸の含有量は2
質量%以下、好ましくは1質量%以下であればよく、そ
の際の共沸溶剤は適宜選ぶことができる。
メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエ
ン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、キシレンおよび
それらの混合物より選ばれた少なくとも1種を含む溶
剤;ジエチルケトン、ジイソプロピルケトン、メチルプ
ロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−t−
ブチルケトン、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、アクリル酸ビニル、アクリル酸n−プロピル、酢
酸アリル、酢酸イソプロペニル、プロピオン酸ビニル、
プロピオン酸プロピル、クロトン酸メチル、吉草酸メチ
ル、酪酸エチル、ジブチルエーテルおよびそれらの混合
物よりなる群からから選ばれた少なくとも1種を含む溶
剤;およびヘプタン、ジメチルシクロヘキサン、エチル
シクロヘキサン、トルエン、エチルベンゼン、クロロベ
ンゼン、キシレンおよびそれらの混合物より選ばれた少
なくとも1種を含む溶剤と、ジエチルケトン、ジイソプ
ロピルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、メチル−t−ブチルケトン、酢酸n−プロピ
ル、酢酸n−ブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ビニル、アク
リル酸n−プロピル、酢酸アリル、酢酸イソプロペニ
ル、プロピオン酸ビニル、プロピオン酸プロピル、クロ
トン酸メチル、吉草酸メチル、酪酸エチル、ジブチルエ
ーテルおよびそれらの混合物よりなる群から選ばれた少
なくとも1種を含む溶剤との混合溶剤を例示できる。
チルベンゼン、キシレンおよびそれらの混合物より選ば
れた少なくとも1種を含む溶剤;上記溶剤とアクリル酸
エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチルおよ
びそれらの混合物よりなる群から選ばれた少なくとも1
種を含む混合溶剤、またはメタクリル酸エチル、ジイソ
プロピルケトン、アクリル酸n−プロピル、酢酸n−ブ
チルおよびそれらの混合物よりなる群から選ばれた少な
くとも1種を含む溶剤が挙げられる。
質的に溶剤および水を含まず、かつ、酢酸の含有量が2
質量%以下の粗アクリル酸を、蒸留塔の塔底流および/
または塔側流として分離できる。
共沸せしめるものより若干多く用いればよい。(特開平
9−157213号公報、特開平10−237012号
公報、特開平1−306052号公報参照)アクリル酸
溶液中の酢酸の含有量によっては、場合により、粗アク
リル酸中の酢酸の含有量が2質量%を越えることがあ
る。粗アクリル酸中の酢酸の含有量が2質量%を越えて
も、続く結晶化工程において高純度のアクリル酸を得る
ことができるが、結晶化工程での工程数が多くなり経済
的に不利となる。従って、粗アクリル酸中の酢酸の含有
量が2質量%を越える場合には、軽沸点物分離工程であ
る蒸留をさらに実施して、粗アクリル酸中の酢酸の含有
量を2質量%以下にすることが好ましい。ここで、軽沸
点物分離工程は、蒸留などの公知の方法で行うことがで
きる。
給し、溶融結晶化して精製アクリル酸と残留母液とに分
離する。
工程に供給する。結晶化工程は、動的および/または静
的に実施される。特に好ましいのは、動的結晶法である
かまたは動的結晶法と静的結晶との組み合わせである。
ここで、静的結晶法の場合には、被処理物が自由対流に
よってのみ移動し、他方、動的結晶法の場合には、被処
理液が強制対流によって移動する。使用する動的結晶法
および静的結晶法は何等限定されるものではない。(特
開昭53−41637号公報、特開平7−48311号
公報参照)また、必要となる結晶化工程の数は、必要と
するアクリル酸の純度に依存し、その数の決定は容易に
行うことができる。
一つまたはそれ以上の工程で実施することができる。こ
の場合、多工程法は対向流の原理により有利に実施さ
れ、その際に、各工程において、結晶化された物質は結
晶化後に残留母液から分離され、この結晶化された物質
は、次のいっそう高い純度を有する各工程に供給され、
他方、結晶化残留物は、次のいっそう低い純度を有する
各工程に供給される。通常、供給される粗製酸溶液より
も高純度の酸が得られる全行程は精製工程として、他の
全行程はストリッピング工程として知られている。スト
リッピング工程は、精製工程からの母液中のアクリル酸
を回収するために実施する。動的結晶化ではアクリル酸
の純度が低くなると結晶化が困難となるが、それに対
し、静的結晶化は、動的結晶化と比較してアクリル酸の
純度が低下しても結晶化が容易であることから、アクリ
ル酸の回収率を上げるため、動的結晶化の最終母液は静
的結晶化でさらに結晶化される。
アクリル酸二量体分解工程に供給し、得られた留出液を
上記結晶化工程(d)、上記蒸留工程(c)または上記
捕集工程(b);(d)および(c)、(c)および
(b)または(b)および(d);(d)、(c)およ
び(b)のいずれか一つの方法で供給する。
二量体分解工程に供給する。さらに、必要により、上記
蒸留工程(c)において塔底流として得られた粗アクリ
ル酸の一部もアクリル酸二量体分解工程に供給できる。
ここで、アクリル酸二量体分解工程は、アクリル酸二量
体などを熱分解し、アクリル酸として回収するものであ
れば特に限定はされない。例えば、アクリル酸二量体分
解とアクリル酸の留出とを同時に行うものであってもよ
く(特公昭61−35977号公報、特公昭61−36
501号公報など参照)、好ましくは、熱分解槽と段塔
を併設した薄膜蒸発器を備えたアクリル酸回収塔を用い
たものが挙げられる。(特開平11−12222号公報
参照)アクリル酸二量体分解工程は、例えば薄膜蒸発器
を備えた蒸留塔および熱分解槽がこの順に接続されてい
るアクリル酸二量体分解蒸留塔を用いる場合について説
明する。残留母液の少なくとも一部および、必要によ
り、上記蒸留工程(c)において塔底流として得られた
粗アクリル酸の一部を薄膜蒸発器を備えている蒸留塔に
供給し、例えば、10〜140hPa、塔底温度60〜
120℃の条件下で蒸留する。かかる蒸留塔の塔頂から
アクリル酸を留出させて上記結晶化工程、上記蒸留工程
および上記捕集工程よりなる群から選ばれた少なくとも
一つに少なくとも一部を供給する。好ましくは、上記結
晶化工程に供給することが経済的である。さらに、上記
薄膜蒸発器からの缶液を熱分解槽に供給する。かかる熱
分解槽において上記缶液中のアクリル酸二量体を120
〜220℃の範囲の温度で分解し、ついで上記熱分解槽
からの缶液の少なくとも一部を上記蒸留塔に循環する。
程とアクリル酸二量体分解工程を組み合わせることによ
り、従来の蒸留工程とアクリル酸二量体分解工程を組み
合わせる方法と比較して、単にアクリル酸二量体などの
発生を防止し、容易に高純度のアクリル酸を得ることが
できるだけでなく、意外にも結晶化工程でアクリル酸中
のアクリル酸二量体を効率よく濃縮でき、さらにアクリ
ル酸二量体分解工程を組み合わせることで、経済的に高
収量を達成できる効果があることがわかった。
リル酸二量体分解工程に供給してもよいが、軽沸不純物
の濃縮を避けるために、一部を廃油として系外に排出し
てもよい。
アクリル酸二量体分解工程に供給した場合には、軽沸不
純物の濃縮を避けるために、アクリル酸二量体分解工程
より回収されるアクリル酸の一部を、系外に排出しても
よい。
液をアクリル酸二量体分解工程に供する前に、アルデヒ
ド類およびマレイン酸を高沸点物化する為に化学的前処
理を施してもよい。これによって、アクリル酸二量体分
解工程より回収されるアクリル酸の不純物濃度は低減さ
れる。上記化学的前処理に用いられる処理剤は、アルデ
ヒド類および/またはマレイン酸と反応する化合物であ
れば特に限定はされないが、脂肪族アミン、芳香族アミ
ン、ヒドラジン誘導体、および分子内にメルカプト基を
有する化合物が挙げられる。(特公昭48−31087
号公報、特開昭49−30312号公報、特公昭58−
37290号公報、特公平4−296568号公報など
参照)図1はプロピレンからアクリル酸を製造する本発
明の一態様を示すブロック図である。図1において、プ
ロピレンおよび空気を第1の反応器1に供給する。この
反応器1において、プロピレンからアクロレインへの接
触気相酸化反応を行う。生じたアクロレインに更に空気
を加えて、第2の反応器2中でアクロレインを酸化して
アクリル酸を含む混合ガスを得る。得られた混合ガスを
捕集塔3に導いて溶剤と接触させて、アクリル酸溶液と
して捕集する。かかるアクリル酸溶液を蒸留塔4に導い
て蒸留し、溶剤と実質的に溶剤を含まない粗アクリル酸
に分離する。蒸留塔4の塔頂部からの留出物を、油水分
離器7で溶剤と共沸溶剤とに分離し、分離された共沸溶
剤を蒸留塔4にリサイクルし、一方、分離された溶剤を
捕集塔3にリサイクルする。実質的に溶剤を含まない粗
アクリル酸を塔底流および/または塔側流として分離す
る。分離された粗アクリル酸を結晶化ユニット5に供給
する。結晶化ユニット5において、動的結晶化法および
静的結晶化法を組み合わせて、粗アクリル酸を精製アク
リル酸と残留母液とに分離する。精製アクリル酸は製品
として得られる。一方、残留母液中にはアクリル酸二量
体が含まれているので、アクリル酸二量体分解工程6に
供給する。分解して得られたアクリル酸を含む留出液
を、アクリル酸を回収するために、捕集塔3(図1にお
いて、留出液はx−xに従って進む)、蒸留塔4および
結晶化ユニット5よりなる群から選ばれた少なくとも一
つに供給する。
るが、本発明が実施例に限定されるものではない。
媒組成成分の原子比がそれぞれ 前段:Co4Fe1Bi1W2Mo10Si1.35K0.08 後段:Mo12V4.6Cu2.2Cr0.6W2.4 からなる触媒を調製した。(特公昭60−32615号
公報など参照) 上記前段触媒12.0Lを内径25mm、長さ3000
mmの鋼鉄製反応管10本からなる多管式反応器に均等
に充填し、335℃に加熱した。別に、上記後段触媒1
2.0Lを内径25mm、長さ3000mmの鋼鉄製反
応管10本からなる多管式反応器に均等に充填し、26
0℃に加熱した。
%、水蒸気6.1容量%、酸素14.3容量%からなる
組成の混合ガス16.2m3/時(NTP換算、以後は
ガス体につていはNTP換算)を120℃に加熱した
後、前段反応器に供給し反応を行った。
冷却した後、20段の泡鐘棚を備えた、内径200mm
のステンレス製のアクリル酸捕集塔に供給し、上部から
0.1質量%のハイドロキノンを含む水1.7kg/時
で供給し、アクリル酸水溶液として捕集した。
00mm、充填高さが5mのステンレス製充填塔の塔頂
に供給し、塔底温度が85℃になるように加熱しながら
下部から空気を2.96m3/時で吹き込み、アクロレ
インなどを放散した。これにより、アクリル酸70.9
質量%、水25.6質量%、酢酸2.0質量%、その他
の成分(マレイン酸、プロピオン酸などの酸類およびフ
ルフラール、ホルムアルデヒドなどのアルデヒド類な
ど)1.5質量%を含むアクリル酸水溶液を5.20k
g/時で得た。
で蒸留した。該共沸分離塔は、段数60段、段間隔14
7mmのシーブトレーを備え、塔頂部に留出管、中央部
に原料供給管、塔底部に塔底液抜き出し管を備えるもの
である。
圧を173hPa、還流比(単位時間当たりの還流比の
全モル数/単位時間当たりの留出液の全モル数)を1.
35、原料供給量を8.50kg/時にして共沸分離運
転を行った。
酸0.06質量%、水0.03質量%、アクリル酸二量
体2.0質量%などを含む粗アクリル酸を6.03kg
/時で得た。
に供給し、3回の動的結晶化工程により精製した。さら
に、この精製工程の結晶化残留物を、3回の動的結晶化
工程および2回の静的結晶化工程で処理した。
公報に記載されているような晶析装置中で行った。すな
わち、下部に貯蔵器を備えた、長さ6m、内径70mm
の金属管で、循環ポンプにより貯蔵器中の液体を管上部
へ移送し、液体を管内壁面に落下被膜(falling film)
状に流すことができるようになっている。管の表面は2
重のジャケットから構成され、このジャケットはサーモ
スタットである一定の温度になるように制御されてい
る。1回の動的結晶化は、以下の手順で行った。 1.結晶化:貯蔵器にアクリル酸を供給し、循環ポンプ
により管壁面に落下皮膜状に流し、ジャケットの温度を
凝固点以下に下降させ、約60〜80質量%を壁面に結
晶化させる。 2.発汗:循環ポンプを停止させ、ジャケットの温度
を、凝固点付近まで上昇させ、約2〜5質量%を発汗さ
せる。発汗後、残留融解液をポンプで汲み出す。 3.融解:ジャケットの温度を凝固点以上に上昇させ、
結晶を融解し、ポンプで汲み出す。
は実施されるそれぞれの工程に依存する。
えた、内径90mm、長さ1mのチューブで、管の表面
が二重ジャケットから構成され、このジャケットはサー
モスタットである一定の温度になるように制御されてい
る。
た。 1.結晶化:管内にアクリル酸を供給し、ジャケットの
温度を凝固点以下に下降させ、約60〜80質量%を結
晶化させる。 2.発汗:結晶化後の残留融液を管下部から抜き出し、
ジャケットの温度を凝固点付近に上昇させ、約15〜2
5質量%を発汗させる。発汗後、発汗液を抜き出す。 3.融解:ジャケットの温度を凝固点以上に上昇させ、
結晶を融解し、抜き出す。
する高純度のアクリル酸を5.72kg/時で得た。ま
た、5回のストリッピング工程で濃縮された結晶化の残
留母液はアクリル酸38.3質量%、アクリル酸二量体
40.2質量%を主成分として含み、0.31kg/時
で得られたが、廃棄した。
9%にすぎなかった。
工程からの残留母液は、10%を廃棄し、残り90%を
アクリル酸二量体分解蒸留塔に供給し、塔頂から回収さ
れたアクリル酸を結晶化ユニットのストリッピング工程
に循環させた。
酸38.3質量%、アクリル酸二量体40.2質量%を
主成分として含む結晶化工程の残留母液の90%(0.
28kg/時)を、アクリル酸二量体分解蒸留塔の中段
に供給した。
段のシーブトレーを備えた蒸留塔と、薄膜蒸発器および
熱分解槽が組合わさった構造のものであって、熱分解槽
の槽内温度を140℃、滞留時間45時間の条件で熱分
化を行い、塔底温度が85℃となるように薄膜蒸発器を
制御し、塔頂圧力33hPa、還流比0.9の条件下で
運転した。塔頂部から、0.19kg/時で、アクリル
酸の含有量が85.2質量%のアクリル酸を回収した。
回収したアクリル酸は、結晶化ユニットに循環した。こ
れにより、99.94質量%の純度を有する高純度アク
リル酸を5.88kg/時で得た。
5%であった。
ットで処理した場合のアクリル酸の二量体化などの有無
について確認する。
の含有量はそれぞれ、0.19kg/時、85.2質量
%であることから、純アクリル酸量は0.16kg/時
である。
高純度のアクリル酸(結晶化ユニット処理後)が5.7
2kg/時で得られ、アクリル酸二量体分解蒸留塔から
回収したアクリル酸を結晶化ユニットで処理したのちの
高純度アクリル酸が5.88kg/時で得られることか
ら、その差0.16(5.88−5.72)kg/時は
回収したアクリル酸由来のものである。
回収したアクリル酸を結晶化ユニットで処理しても、ア
クリル酸の二量体化、オリゴマー化、およびポリマー化
を防止できたことが確認される。
らの残留母液は廃棄せず、全量をアクリル酸二量体分解
蒸留塔に供給し、塔頂から回収されたアクリル酸の90
%を結晶化ユニットのストリッピング工程に循環し、残
りの10%は廃棄した。
酸38.3質量%、アクリル酸二量体40.2質量%を
主成分として含む結晶化残留母液の全量、0.31kg
/時を、アクリル酸二量体分解蒸留塔の中段に供給し
た。
解蒸留を行い、塔頂部から、0.21kg/時で、アク
リル酸の含有量が85.2質量%のアクリル酸を回収し
た。回収したアクリル酸の90%(0.19kg/時)
を結晶化ユニットに循環した。これにより、99.94
質量%の純度を有する高純度のアクリル酸を5.88k
g/時で得た。
5%であった。
として、メタクリル酸エチルを用いて、塔頂圧を167
hPa、還流比を0.41、原料供給量を8.50kg
/時にして共沸分離運転を行った。なお、蒸留塔は例1
に示したものと同じ蒸留塔を用いた。
酸0.3質量%、水0.03質量%、アクリル酸二量体
2.0質量%などを含む粗アクリル酸を6.04kg/
時で得た。
晶化工程を施し、アクリル酸31.1質量%、アクリル
酸二量体36.2質量%を主成分として含む結晶化の残
留母液を0.38kg/時で得た。
し、残り80%(0.30kg/時)を、例2と同様の
アクリル酸二量体分解工程を施した。アクリル酸二量体
分解蒸留塔の塔頂部から、0.22kg/時で、アクリ
ル酸の含有量が70.5質量%のアクリル酸を回収し
た。
循環した。これにより、99.95質量%の純度を有す
る高純度アクリル酸を5.88kg/時で得た。
であった。
として、メタクリル酸メチルとトルエンとの混合溶剤
(混合質量比35:65)を用いて、塔頂圧を173h
Pa、還流比1.30、原料供給量8.50kg/時に
して共沸分離運転を行った。なお、蒸留塔は例1に示し
たものと同じ蒸留塔を用いた。
酸0.03質量%、水0.03質量%、アクリル酸二量
体2.0質量%などを含む粗アクリル酸を6.02kg
/時で得た。
晶化工程を施し、アクリル酸32.8質量%、アクリル
酸二量体38.4質量%を主成分として含む結晶化の残
留母液を0.36kg/時で得た。
し、残り90%(0.33kg/時)を、例2と同様の
アクリル酸二量体分解工程を施した。アクリル酸二量体
分解蒸留塔の塔頂部から、0.21kg/時で、アクリ
ル酸の含有量が78.6質量%のアクリル酸を回収し
た。
循環した。これにより、99.97質量%の純度を有す
る高純度アクリル酸を5.87kg/時で得た。
であった。
ば、高収率で高純度のアクリル酸を得ることができる。
一態様を示すブロック図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 酸化工程、捕集工程、蒸留精製工程、結
晶化工程および二量体分解工程を含むことを特徴とする
アクリル酸の製造方法。 - 【請求項2】 a)プロピレンおよび/またはアクロレ
インを分子状酸素含有ガスと接触気相酸化し、 b)得られた混合ガスをアクリル酸捕集塔に導き溶剤と
接触させてアクリル酸溶液として捕集し、 c)該アクリル酸溶液に蒸留工程を施して実質的に溶剤
を含まない粗アクリル酸を塔底流および/または塔側流
として分離し、 d)該粗アクリル酸を結晶化工程に供給し、溶融結晶化
して精製アクリル酸と残留母液とに分離し、さらに e)該残留母液をアクリル酸二量体分解工程に供給して
留出液を上記結晶化工程、上記蒸留工程および上記捕集
工程よりなる群から選ばれた少なくとも一つに供給する
工程を含むことを特徴とするアクリル酸の製造方法。 - 【請求項3】 アクリル酸の捕集溶剤が水であり、か
つ、蒸留工程が共沸蒸留工程または共沸蒸留とそれに続
く軽沸点物分離工程である請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 共沸蒸留工程において、ヘプタン、ジメ
チルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエ
ン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、キシレンおよび
それらの混合物より選ばれた少なくとも1種を共沸溶剤
として用いる請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 共沸蒸留工程において、ジエチルケト
ン、ジイソプロピルケトン、メチルプロピルケトン、メ
チルイソブチルケトン、メチル−t−ブチルケトン、酢
酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、アクリル酸エチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸
ビニル、アクリル酸n−プロピル、酢酸アリル、酢酸イ
ソプロペニル、プロピオン酸ビニル、プロピオン酸プロ
ピル、クロトン酸メチル、吉草酸メチル、酪酸エチル、
ジブチルエーテルおよびそれらの混合物よりなる群から
選ばれた少なくとも1種の共沸溶剤を用いる請求項3に
記載の方法。 - 【請求項6】 共沸蒸留工程において、ヘプタン、ジメ
チルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエ
ン、エチルベンゼン、クロロベンゼン、およびキシレン
より選ばれた少なくとも1種の共沸溶剤およびジエチル
ケトン、ジイソプロピルケトン、メチルプロピルケト
ン、メチルイソブチルケトン、メチル−t−ブチルケト
ン、酢酸n−プロピル、酢酸n−ブチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アク
リル酸ビニル、アクリル酸n−プロピル、酢酸アリル、
酢酸イソプロペニル、プロピオン酸ビニル、プロピオン
酸プロピル、クロトン酸メチル、吉草酸メチル、酪酸エ
チル、およびジブチルエーテルよりなる群から選ばれた
少なくとも1種の共沸溶剤を用いる請求項3に記載の方
法。
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