JP2001196554A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的低い温度下でのドーピング処理を行い
ながらも、良好な性能を有するキャパシタを複雑な工程
を要することなく形成できる半導体装置の製造方法を得
る。 【解決手段】 ポリシリコンから成る下部電極18、容
量絶縁膜、及び上部電極20を有するキャパシタ22を
備えた半導体装置を製造する製造方法は、下部電極18
の表面にHSG−Si19を形成する工程と、HSG−
Si19に不純物を拡散する工程と、HSG−Si19
の表面にシリコン膜23を堆積する工程と、シリコン膜
23を洗浄する工程と、HSG−Si19上に前記容量
絶縁膜及び上部電極20を順次に形成する工程とをこの
順に含む。これにより、シリコン膜形成工程後のウエッ
ト洗浄工程ではシリコン膜23が除去され、ドーピング
したHSG−Si19の表面が保護される。
ながらも、良好な性能を有するキャパシタを複雑な工程
を要することなく形成できる半導体装置の製造方法を得
る。 【解決手段】 ポリシリコンから成る下部電極18、容
量絶縁膜、及び上部電極20を有するキャパシタ22を
備えた半導体装置を製造する製造方法は、下部電極18
の表面にHSG−Si19を形成する工程と、HSG−
Si19に不純物を拡散する工程と、HSG−Si19
の表面にシリコン膜23を堆積する工程と、シリコン膜
23を洗浄する工程と、HSG−Si19上に前記容量
絶縁膜及び上部電極20を順次に形成する工程とをこの
順に含む。これにより、シリコン膜形成工程後のウエッ
ト洗浄工程ではシリコン膜23が除去され、ドーピング
したHSG−Si19の表面が保護される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に、DRAMメモリセルのキャパシタに
ついてその良好な静電容量の確保を可能にする半導体装
置の製造方法に関する。
方法に関し、特に、DRAMメモリセルのキャパシタに
ついてその良好な静電容量の確保を可能にする半導体装
置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)等の半導体装置では、高集積化の実現のため
に、各メモリセルのキャパシタの占有面積当たりの静電
容量を増大させる要請がある。この要請に応え、各キャ
パシタにおける下部電極の表面に半球状のグレイン(H
SG−Si:Hemi-spherical Grained Si)群を形成し
凹凸状の表面を得ることによって、電極の表面積を増大
させる試みもなされている。
s Memory)等の半導体装置では、高集積化の実現のため
に、各メモリセルのキャパシタの占有面積当たりの静電
容量を増大させる要請がある。この要請に応え、各キャ
パシタにおける下部電極の表面に半球状のグレイン(H
SG−Si:Hemi-spherical Grained Si)群を形成し
凹凸状の表面を得ることによって、電極の表面積を増大
させる試みもなされている。
【0003】下部電極の表面にHSG−Siを形成する
製造方法では、まず、アモルファスシリコンから成る下
部電極が形成された半導体基板を成長炉内に収容し、こ
の成長炉にモノシラン(SiH4)ガスを短時間噴出導
入しつつ、高真空下でのアニールを施すことによって、
下部電極の表面にシリコングレイン群を成長する。更
に、成長後のシリコングレイン群に対し、所定の温度下
でリン(P)等の不純物を拡散させて、必要な電気特性
をもたせる。
製造方法では、まず、アモルファスシリコンから成る下
部電極が形成された半導体基板を成長炉内に収容し、こ
の成長炉にモノシラン(SiH4)ガスを短時間噴出導
入しつつ、高真空下でのアニールを施すことによって、
下部電極の表面にシリコングレイン群を成長する。更
に、成長後のシリコングレイン群に対し、所定の温度下
でリン(P)等の不純物を拡散させて、必要な電気特性
をもたせる。
【0004】次いで、不純物拡散(ドーピング)処理後
の半導体基板を、一旦成長炉から取り出し、続く容量絶
縁膜(窒化膜)の形成工程のために別の成長炉に収容す
る。この際に、シリコングレイン群が酸化雰囲気に晒さ
れてその表面に自然酸化膜を形成するので、容量絶縁膜
の形成に先立ってこの自然酸化膜をウエット洗浄で除去
することが必要になる。
の半導体基板を、一旦成長炉から取り出し、続く容量絶
縁膜(窒化膜)の形成工程のために別の成長炉に収容す
る。この際に、シリコングレイン群が酸化雰囲気に晒さ
れてその表面に自然酸化膜を形成するので、容量絶縁膜
の形成に先立ってこの自然酸化膜をウエット洗浄で除去
することが必要になる。
【0005】ところで、近年では半導体装置に用いられ
るトランジスタの高性能化及び微細化に伴い、トランジ
スタに使用される材料の耐熱温度が低下している。この
ため、それまでシリコングレイン群に700〜780℃
の温度下で行っていたドーピングを、これより低い60
0〜700℃の温度下で行う要請が高まっている。
るトランジスタの高性能化及び微細化に伴い、トランジ
スタに使用される材料の耐熱温度が低下している。この
ため、それまでシリコングレイン群に700〜780℃
の温度下で行っていたドーピングを、これより低い60
0〜700℃の温度下で行う要請が高まっている。
【0006】通常、1個のシリコングレインの外径は1
00〜200nmであり、上記600〜700℃の比較
的低い温度下でのドーピングでは、リン原子はグレイン
表面から10〜20nmの比較的浅い部分にのみ拡散す
る。容量絶縁膜形成前にウエット洗浄が施されると、グ
レインの表面から5〜10nm範囲の厚みのポリシリコ
ン層がエッチングされ消耗する。これにより、グレイン
表面から比較的浅いドーピング層が大幅に減少して、露
出したグレイン表面における不純物濃度が低下すると共
に、下部電極全体の表面積が小さくなり、完成後のキャ
パシタの容量低下が生じるという問題がある。
00〜200nmであり、上記600〜700℃の比較
的低い温度下でのドーピングでは、リン原子はグレイン
表面から10〜20nmの比較的浅い部分にのみ拡散す
る。容量絶縁膜形成前にウエット洗浄が施されると、グ
レインの表面から5〜10nm範囲の厚みのポリシリコ
ン層がエッチングされ消耗する。これにより、グレイン
表面から比較的浅いドーピング層が大幅に減少して、露
出したグレイン表面における不純物濃度が低下すると共
に、下部電極全体の表面積が小さくなり、完成後のキャ
パシタの容量低下が生じるという問題がある。
【0007】上記問題を解消するためのキャパシタの製
造方法が、特開平11-284149号公報に記載されている。
この公報に記載のキャパシタの製造方法では、不安定な
結晶状態のグレイン表面をエレクトロンチャージアップ
することで膜質特性を安定させ、これにより、後続の洗
浄工程におけるグレイン表面の消耗を抑止する。
造方法が、特開平11-284149号公報に記載されている。
この公報に記載のキャパシタの製造方法では、不安定な
結晶状態のグレイン表面をエレクトロンチャージアップ
することで膜質特性を安定させ、これにより、後続の洗
浄工程におけるグレイン表面の消耗を抑止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法によると、前記問題を軽減することはできるもの
の、シリコングレイン群の膜質特性を安定化させるため
に、電子を発生する電子銃、電子銃からの電子を集束す
る電子光学手段、及び、電子光学手段で集束された電子
の方向を制御する偏向コイルなどから成る複雑な専用装
置が必要となる。このため、安定化処理が極めて煩雑な
工程となり、これに伴い製造コストの削減が困難にな
る。
造方法によると、前記問題を軽減することはできるもの
の、シリコングレイン群の膜質特性を安定化させるため
に、電子を発生する電子銃、電子銃からの電子を集束す
る電子光学手段、及び、電子光学手段で集束された電子
の方向を制御する偏向コイルなどから成る複雑な専用装
置が必要となる。このため、安定化処理が極めて煩雑な
工程となり、これに伴い製造コストの削減が困難にな
る。
【0009】本発明は、上記に鑑み、比較的低い温度下
でのドーピング処理を行いながらも、複雑な専用装置を
用いない簡便な工程で、半球状のシリコングレインの表
面積を減少させずに十分な不純物濃度をもつ下部電極が
形成でき、これによって良好な性能を有するキャパシタ
を複雑な工程を要することなく形成できる半導体装置の
製造方法を提供することを目的とする。
でのドーピング処理を行いながらも、複雑な専用装置を
用いない簡便な工程で、半球状のシリコングレインの表
面積を減少させずに十分な不純物濃度をもつ下部電極が
形成でき、これによって良好な性能を有するキャパシタ
を複雑な工程を要することなく形成できる半導体装置の
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、不純物が拡散さ
れた、半球状のシリコングレイン群を有するポリシリコ
ン層上にシリコン膜を堆積した後に前記シリコン膜を洗
浄することを特徴とする。
に、本発明の半導体装置の製造方法は、不純物が拡散さ
れた、半球状のシリコングレイン群を有するポリシリコ
ン層上にシリコン膜を堆積した後に前記シリコン膜を洗
浄することを特徴とする。
【0011】本発明の半導体装置の製造方法では、例え
ば、シリコングレイン群を有するポリシリコン層をキャ
パシタの下部電極とする場合に、後続の上部電極の形成
に先立ってシリコングレイン群をウエット洗浄したとし
ても、表面のシリコン膜が除去されるだけでシリコング
レイン群は保護され、シリコングレイン群のドーピング
済みの表面が消耗することはない。従って、比較的低い
温度下でドーピングした際でも、複雑な工程を要するこ
となく、グレイン表面から比較的浅いドーピング部分を
減少させることなくキャパシタの良好な静電容量を確保
することが可能になる。
ば、シリコングレイン群を有するポリシリコン層をキャ
パシタの下部電極とする場合に、後続の上部電極の形成
に先立ってシリコングレイン群をウエット洗浄したとし
ても、表面のシリコン膜が除去されるだけでシリコング
レイン群は保護され、シリコングレイン群のドーピング
済みの表面が消耗することはない。従って、比較的低い
温度下でドーピングした際でも、複雑な工程を要するこ
となく、グレイン表面から比較的浅いドーピング部分を
減少させることなくキャパシタの良好な静電容量を確保
することが可能になる。
【0012】本発明の半導体装置の製造方法は、ポリシ
リコンから成る下部電極、容量絶縁膜、及び上部電極を
有するキャパシタを備えた半導体装置を製造する製造方
法において、前記下部電極の表面に半球状のシリコング
レイン群を形成する工程と、前記シリコングレイン群に
不純物を拡散する工程と、前記シリコングレイン群の表
面にシリコン膜を堆積する工程と、前記シリコン膜を洗
浄する工程と、前記シリコングレイン群上に前記容量絶
縁膜及び上部電極を順次に形成する工程とをこの順に含
むことを特徴とする。
リコンから成る下部電極、容量絶縁膜、及び上部電極を
有するキャパシタを備えた半導体装置を製造する製造方
法において、前記下部電極の表面に半球状のシリコング
レイン群を形成する工程と、前記シリコングレイン群に
不純物を拡散する工程と、前記シリコングレイン群の表
面にシリコン膜を堆積する工程と、前記シリコン膜を洗
浄する工程と、前記シリコングレイン群上に前記容量絶
縁膜及び上部電極を順次に形成する工程とをこの順に含
むことを特徴とする。
【0013】本発明の製造方法のように不純物拡散工程
後にシリコン膜を形成するのではなく、不純物拡散工程
に先立って、グレイン表面にグレインの括れ部分を補強
するシリコン膜を形成し、この状態でドーピング処理す
る製造方法が特開平11-233735号公報に記載されてい
る。
後にシリコン膜を形成するのではなく、不純物拡散工程
に先立って、グレイン表面にグレインの括れ部分を補強
するシリコン膜を形成し、この状態でドーピング処理す
る製造方法が特開平11-233735号公報に記載されてい
る。
【0014】これに対し、本発明の半導体装置の製造方
法では、不純物拡散工程後のシリコングレイン群の表面
にシリコン膜を形成するだけの簡便な工程を含むことに
より、シリコン膜形成後のウエット洗浄工程ではシリコ
ン膜のみが除去され、ドーピングしたグレイン表面を確
実に保護する。従って、比較的低い温度下でドーピング
した際でも、複雑な工程を要することなく、グレイン表
面から比較的浅いドーピング部分を消耗させることなく
キャパシタの良好な静電容量を確保することができる。
法では、不純物拡散工程後のシリコングレイン群の表面
にシリコン膜を形成するだけの簡便な工程を含むことに
より、シリコン膜形成後のウエット洗浄工程ではシリコ
ン膜のみが除去され、ドーピングしたグレイン表面を確
実に保護する。従って、比較的低い温度下でドーピング
した際でも、複雑な工程を要することなく、グレイン表
面から比較的浅いドーピング部分を消耗させることなく
キャパシタの良好な静電容量を確保することができる。
【0015】ここで、本発明の半導体装置の製造方法に
おいて、前記不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程
を、同じ成長炉を用いて連続して実施することが好まし
い。この場合、不純物拡散工程後のシリコングレイン群
の表面を大気に晒すことなく後続のシリコン膜堆積工程
に移行することができる。これにより、シリコングレイ
ン群表面の自然酸化膜を除去するための洗浄工程が不要
になり、工程数が減少すると共に、自然酸化膜の除去に
伴ってグレイン表面のドーピング層が消耗する等の不具
合も無くすことができる。
おいて、前記不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程
を、同じ成長炉を用いて連続して実施することが好まし
い。この場合、不純物拡散工程後のシリコングレイン群
の表面を大気に晒すことなく後続のシリコン膜堆積工程
に移行することができる。これにより、シリコングレイ
ン群表面の自然酸化膜を除去するための洗浄工程が不要
になり、工程数が減少すると共に、自然酸化膜の除去に
伴ってグレイン表面のドーピング層が消耗する等の不具
合も無くすことができる。
【0016】また、前記シリコングレイン群形成工程、
不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程を、同じ成長炉
を用いて連続して実施することが好ましい。この場合、
形成されたシリコングレイン群の表面を大気に晒すこと
なく、後続の不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程に
移行することができるので、シリコングレイン群表面の
自然酸化膜を除去するための洗浄工程が不要になり、工
程数が減少すると共に、自然酸化膜の除去に伴ってグレ
イン表面のドーピング層が消耗する等の不具合も無くな
る。
不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程を、同じ成長炉
を用いて連続して実施することが好ましい。この場合、
形成されたシリコングレイン群の表面を大気に晒すこと
なく、後続の不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程に
移行することができるので、シリコングレイン群表面の
自然酸化膜を除去するための洗浄工程が不要になり、工
程数が減少すると共に、自然酸化膜の除去に伴ってグレ
イン表面のドーピング層が消耗する等の不具合も無くな
る。
【0017】具体的には、前記不純物拡散工程を700
℃以下の温度下で実施することができる。この場合、半
導体装置に備えたトランジスタ等の電気特性を損なうこ
となく、シリコングレイン群に対し良好なドーピングを
施すことができる。
℃以下の温度下で実施することができる。この場合、半
導体装置に備えたトランジスタ等の電気特性を損なうこ
となく、シリコングレイン群に対し良好なドーピングを
施すことができる。
【0018】また、前記シリコン膜を5〜10nmの膜
厚とすることができる。この場合、シリコン膜形成工程
後のウエット洗浄工程で、シリコングレイン群の表面を
有効に保護できる厚みが得られる。
厚とすることができる。この場合、シリコン膜形成工程
後のウエット洗浄工程で、シリコングレイン群の表面を
有効に保護できる厚みが得られる。
【0019】前記シリコン膜は、不純物を含まない、又
は、前記シリコングレイン群に拡散された不純物とほぼ
同じ濃度の不純物を含んでいることが好ましい。この場
合、シリコン膜が不純物を含んでいると、ウエット洗浄
工程後に、シリコングレイン表面にシリコン膜が残存し
たとしても、シリコングレイン及びシリコン膜の双方の
不純物濃度が均一になるという効果が得られる。また、
前記シリコン膜には、前記シリコングレイン群に拡散さ
れた不純物と同じ種類の不純物が拡散されることが好ま
しい。
は、前記シリコングレイン群に拡散された不純物とほぼ
同じ濃度の不純物を含んでいることが好ましい。この場
合、シリコン膜が不純物を含んでいると、ウエット洗浄
工程後に、シリコングレイン表面にシリコン膜が残存し
たとしても、シリコングレイン及びシリコン膜の双方の
不純物濃度が均一になるという効果が得られる。また、
前記シリコン膜には、前記シリコングレイン群に拡散さ
れた不純物と同じ種類の不純物が拡散されることが好ま
しい。
【0020】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例における半
導体装置を示す断面図である。半導体装置は、半導体基
板(シリコン基板)14の表面に拡散層領域12及び素
子分離酸化膜13が形成され、対をなす拡散層領域12
の上部にゲート電極11が形成されている。ゲート電極
11は半導体基板14上の層間絶縁膜15に覆われてい
る。
に説明する。図1は、本発明の一実施形態例における半
導体装置を示す断面図である。半導体装置は、半導体基
板(シリコン基板)14の表面に拡散層領域12及び素
子分離酸化膜13が形成され、対をなす拡散層領域12
の上部にゲート電極11が形成されている。ゲート電極
11は半導体基板14上の層間絶縁膜15に覆われてい
る。
【0021】層間絶縁膜15内にはビット線16が形成
され、拡散層領域12とビット線16とがビアプラグ2
1を介して導通している。また、層間絶縁膜15上に
は、キャパシタ22を成す下部電極18及び上部電極2
0が形成され、下部電極18は、表面に複数のHSG−
Si19(半球状シリコングレイン群)が形成されると
共に、コンタクトプラグ17を介して別の拡散層領域1
2と導通している。上記キャパシタ22は複数個が形成
されるが、同図には1個のみを示している。
され、拡散層領域12とビット線16とがビアプラグ2
1を介して導通している。また、層間絶縁膜15上に
は、キャパシタ22を成す下部電極18及び上部電極2
0が形成され、下部電極18は、表面に複数のHSG−
Si19(半球状シリコングレイン群)が形成されると
共に、コンタクトプラグ17を介して別の拡散層領域1
2と導通している。上記キャパシタ22は複数個が形成
されるが、同図には1個のみを示している。
【0022】図2は、本実施形態例におけるキャパシタ
の形成工程を示すフローチャートである。まず、半導体
基板14上に所要のトランジスタ等を形成した後に、層
間絶縁膜15に所定の拡散層領域12を露出させるコン
タクトホールを形成する。更に、層間絶縁膜15上の全
域に、P(リン)をドーピングしたアモルファスシリコ
ン膜を形成してコンタクトホールを埋め込み、これをエ
ッチバックしてコンタクトホール内にアモルファスシリ
コン膜を残しコンタクトプラグ17とする。
の形成工程を示すフローチャートである。まず、半導体
基板14上に所要のトランジスタ等を形成した後に、層
間絶縁膜15に所定の拡散層領域12を露出させるコン
タクトホールを形成する。更に、層間絶縁膜15上の全
域に、P(リン)をドーピングしたアモルファスシリコ
ン膜を形成してコンタクトホールを埋め込み、これをエ
ッチバックしてコンタクトホール内にアモルファスシリ
コン膜を残しコンタクトプラグ17とする。
【0023】この後、ステップS1で、コンタクトプラ
グ17形成後の半導体基板14を低圧化学気相成長炉
(以下、LPCVD炉と呼ぶ)に収容し、低圧化学的気
相成長(LPCVD)法によって、層間絶縁膜15上に
Pをドーピングしたアモルファスシリコン層(図示せ
ず)を堆積する。更に、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いて、リンドープアモルファスシリコ
ン層を所要の形状にパターンニングして、コンタクトプ
ラグ17に導通した下部電極18とする。
グ17形成後の半導体基板14を低圧化学気相成長炉
(以下、LPCVD炉と呼ぶ)に収容し、低圧化学的気
相成長(LPCVD)法によって、層間絶縁膜15上に
Pをドーピングしたアモルファスシリコン層(図示せ
ず)を堆積する。更に、フォトリソグラフィ技術及びエ
ッチング技術を用いて、リンドープアモルファスシリコ
ン層を所要の形状にパターンニングして、コンタクトプ
ラグ17に導通した下部電極18とする。
【0024】引き続き、ステップS2で、希釈したフッ
酸(HF)溶液を用いたウエットエッチングを施し、下
部電極18上のエッチング残さや自然酸化膜を洗浄・除
去する。
酸(HF)溶液を用いたウエットエッチングを施し、下
部電極18上のエッチング残さや自然酸化膜を洗浄・除
去する。
【0025】ステップS3では、洗浄処理後の半導体基
板14を、超高真空CVD炉(以下、UHVCVD炉と
呼ぶ)に収容し、超高真空CVD法により、モノシラン
(SiH4)ガスを短時間噴出導入しつつ、590℃の
温度下で高真空下のアニールを施し、下部電極18の表
面に複数のHSG−Si19を成長する。この際に、ア
モルファスシリコンで構成されていた下部電極18は、
HSG−Si19と共にポリシリコンとなる。
板14を、超高真空CVD炉(以下、UHVCVD炉と
呼ぶ)に収容し、超高真空CVD法により、モノシラン
(SiH4)ガスを短時間噴出導入しつつ、590℃の
温度下で高真空下のアニールを施し、下部電極18の表
面に複数のHSG−Si19を成長する。この際に、ア
モルファスシリコンで構成されていた下部電極18は、
HSG−Si19と共にポリシリコンとなる。
【0026】ステップS4では、下部電極18にHSG
−Si19が形成された半導体基板14をUHVCVD
炉から取り出すと共に、このとき酸化雰囲気に晒されて
HSG−Si19上に形成される自然酸化膜を、希フッ
酸溶液を用いたウエットエッチングで洗浄・除去する。
−Si19が形成された半導体基板14をUHVCVD
炉から取り出すと共に、このとき酸化雰囲気に晒されて
HSG−Si19上に形成される自然酸化膜を、希フッ
酸溶液を用いたウエットエッチングで洗浄・除去する。
【0027】ステップS5では、自然酸化膜が除去され
た半導体基板14をLPCVD炉に戻し、600〜70
0℃に昇温して30〜60分間、減圧する。ここで、入
炉時には、真空、窒素ガス(N2)又は水素ガス(H2)
のように酸素を含まない雰囲気にしておき、炉内に収容
した半導体基板14に対する僅かな酸化を防止する。引
き続き、LPCVD炉内の温度が安定してから、500
sccmのホスフィン(PH3)ガスを炉内に導入し、60
0〜700℃の温度下、且つ100Paの圧力下で30
〜60分間、ホスフィンガス雰囲気中に半導体基板14
を放置する。これにより、HSG−Si19にPをドー
ピングする。
た半導体基板14をLPCVD炉に戻し、600〜70
0℃に昇温して30〜60分間、減圧する。ここで、入
炉時には、真空、窒素ガス(N2)又は水素ガス(H2)
のように酸素を含まない雰囲気にしておき、炉内に収容
した半導体基板14に対する僅かな酸化を防止する。引
き続き、LPCVD炉内の温度が安定してから、500
sccmのホスフィン(PH3)ガスを炉内に導入し、60
0〜700℃の温度下、且つ100Paの圧力下で30
〜60分間、ホスフィンガス雰囲気中に半導体基板14
を放置する。これにより、HSG−Si19にPをドー
ピングする。
【0028】ステップS6では、ステップS5の処理後
の半導体基板14をLPCVD炉に収容した状態のまま
でホスフィンガスの導入を停止する。更に、これに代え
てシランガスを導入し、600〜700℃の温度下で、
HSG−Si19の表面に5〜10nmのシリコン膜を
堆積する。シリコン膜を堆積したHSG−Si19を図
3に示す。HSG−Si19における表面がドーピング
層19aとなり、このドーピング層19aをシリコン膜
23が覆っている。
の半導体基板14をLPCVD炉に収容した状態のまま
でホスフィンガスの導入を停止する。更に、これに代え
てシランガスを導入し、600〜700℃の温度下で、
HSG−Si19の表面に5〜10nmのシリコン膜を
堆積する。シリコン膜を堆積したHSG−Si19を図
3に示す。HSG−Si19における表面がドーピング
層19aとなり、このドーピング層19aをシリコン膜
23が覆っている。
【0029】ステップS7では、シリコン膜形成後の半
導体基板14をLPCVD炉から取り出し、アンモニア
+過酸化水素水による洗浄と希フッ酸溶液による洗浄と
を施す。このウエット洗浄工程では、HSG−Si19
表面のシリコン膜23が除去され、ドーピング後のHS
G−Si19の表面が保護されるので、ドーピング層1
9aが消耗することはない。この際のHSG−Si19
を図4に示す。HSG−Si19の表面からシリコン膜
23が除去されて、図3と同じ厚みのドーピング層19
aが露出している。
導体基板14をLPCVD炉から取り出し、アンモニア
+過酸化水素水による洗浄と希フッ酸溶液による洗浄と
を施す。このウエット洗浄工程では、HSG−Si19
表面のシリコン膜23が除去され、ドーピング後のHS
G−Si19の表面が保護されるので、ドーピング層1
9aが消耗することはない。この際のHSG−Si19
を図4に示す。HSG−Si19の表面からシリコン膜
23が除去されて、図3と同じ厚みのドーピング層19
aが露出している。
【0030】ステップS8では、洗浄後の半導体基板1
4をLPCVD炉に再び収容し、LPCVD法による窒
化膜(Si3N4)の堆積処理を施し、更に、750℃の
温度下での酸化処理を施すことにより、HSG−Si1
9の表面に膜厚6nmの容量絶縁膜(誘電体膜)を形成
する。
4をLPCVD炉に再び収容し、LPCVD法による窒
化膜(Si3N4)の堆積処理を施し、更に、750℃の
温度下での酸化処理を施すことにより、HSG−Si1
9の表面に膜厚6nmの容量絶縁膜(誘電体膜)を形成
する。
【0031】引き続き、ステップS9で、LPCVD法
により、容量絶縁膜(図示せず)上にリンドープポリシ
リコン層を堆積し、フォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いて、ポリシリコン層を所要の形状にパタ
ーンニングして上部電極20を形成し、キャパシタ22
を完成させる。
により、容量絶縁膜(図示せず)上にリンドープポリシ
リコン層を堆積し、フォトリソグラフィ技術及びエッチ
ング技術を用いて、ポリシリコン層を所要の形状にパタ
ーンニングして上部電極20を形成し、キャパシタ22
を完成させる。
【0032】本実施形態例によると、ドーピング後のH
SG−Si19の表面にシリコン膜23を形成するだけ
の簡便な工程を含むことで、シリコン膜形成工程後のウ
エット洗浄工程からHSG−Si19表面を保護できる
ので、比較的低い温度下でドーピングした際に完成後の
キャパシタ22の良好な静電容量を確保することができ
る。
SG−Si19の表面にシリコン膜23を形成するだけ
の簡便な工程を含むことで、シリコン膜形成工程後のウ
エット洗浄工程からHSG−Si19表面を保護できる
ので、比較的低い温度下でドーピングした際に完成後の
キャパシタ22の良好な静電容量を確保することができ
る。
【0033】本実施形態例では、ステップS5で用いた
LPCVD炉から半導体基板14を取り出さず、同じ炉
内に収容したままステップS6に移行するので、ドーピ
ング後のHSG−Si19の表面を大気に晒さないまま
の状態で次のシリコン膜堆積工程に移行できる。従っ
て、シリコン膜堆積工程前の自然酸化膜の洗浄工程が要
らないので、洗浄によってHSG−Si19表面のドー
ピング層19aを消耗させることがない。また、ステッ
プS5、S6の工程を同じLPCVD炉内で連続して行
うので、双方の間で洗浄処理を行う場合に比して工程数
が削減できる。
LPCVD炉から半導体基板14を取り出さず、同じ炉
内に収容したままステップS6に移行するので、ドーピ
ング後のHSG−Si19の表面を大気に晒さないまま
の状態で次のシリコン膜堆積工程に移行できる。従っ
て、シリコン膜堆積工程前の自然酸化膜の洗浄工程が要
らないので、洗浄によってHSG−Si19表面のドー
ピング層19aを消耗させることがない。また、ステッ
プS5、S6の工程を同じLPCVD炉内で連続して行
うので、双方の間で洗浄処理を行う場合に比して工程数
が削減できる。
【0034】或いは、上記に代えて、ステップS3のH
SG−Si形成工程をもステップS5、S6の工程と共
に同じ成長炉内で連続処理することができる。この場
合、成長炉には、超高真空状態から比較的低い真空状態
まで得られるUHVCVD炉のみを使用する。これによ
り、形成工程後のHSG−Si19を大気に晒さずに次
の不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程に順次に移行
できるので、ステップS4のウエット洗浄工程も不要に
なり、HSG−Si19の表面積の減少を抑止する効果
が一層向上し、工程数も更に削減できる。また、ステッ
プS5の不純物拡散工程が、HSG−Si19の表面に
自然酸化膜が全く形成されない状態で行われるため、比
較的低温でありながらもPの拡散が容易に発生する。こ
れにより、PH3ガスを導入してアニールするドーピン
グ時の温度を、更に低温下することができる。
SG−Si形成工程をもステップS5、S6の工程と共
に同じ成長炉内で連続処理することができる。この場
合、成長炉には、超高真空状態から比較的低い真空状態
まで得られるUHVCVD炉のみを使用する。これによ
り、形成工程後のHSG−Si19を大気に晒さずに次
の不純物拡散工程及びシリコン膜堆積工程に順次に移行
できるので、ステップS4のウエット洗浄工程も不要に
なり、HSG−Si19の表面積の減少を抑止する効果
が一層向上し、工程数も更に削減できる。また、ステッ
プS5の不純物拡散工程が、HSG−Si19の表面に
自然酸化膜が全く形成されない状態で行われるため、比
較的低温でありながらもPの拡散が容易に発生する。こ
れにより、PH3ガスを導入してアニールするドーピン
グ時の温度を、更に低温下することができる。
【0035】なお、本実施形態例では、シリコン膜23
を堆積する際のソースガスとしてシランガス(Si
H4)を用いたが、これに代えて、ジシランガス(Si2
H6)、ジクロルシランガス(SiH2C12)等を用いる
ことができる。
を堆積する際のソースガスとしてシランガス(Si
H4)を用いたが、これに代えて、ジシランガス(Si2
H6)、ジクロルシランガス(SiH2C12)等を用いる
ことができる。
【0036】また、本実施形態例では、シリコン膜23
に対するドーピングは行わなかったが、成長炉内にシラ
ンガスと共にホスフィンガスを導入しつつシリコン膜2
3を堆積することで、Pをドーピングしたシリコン膜2
3とすることもできる。この場合、シリコン膜23に
は、HSG−Si19にドーピングされたPとほぼ同じ
濃度のPをドーピングすることができる。この場合、ス
テップS7でのウエット洗浄工程後に、HSG−Si1
9の表面にシリコン膜23が残存したとしても、HSG
−Si19及びシリコン膜23の双方の不純物濃度が均
一になるという効果が得られる。
に対するドーピングは行わなかったが、成長炉内にシラ
ンガスと共にホスフィンガスを導入しつつシリコン膜2
3を堆積することで、Pをドーピングしたシリコン膜2
3とすることもできる。この場合、シリコン膜23に
は、HSG−Si19にドーピングされたPとほぼ同じ
濃度のPをドーピングすることができる。この場合、ス
テップS7でのウエット洗浄工程後に、HSG−Si1
9の表面にシリコン膜23が残存したとしても、HSG
−Si19及びシリコン膜23の双方の不純物濃度が均
一になるという効果が得られる。
【0037】図5は、異なる条件下で形成した下部電極
18の、HSG−Si19にドーピングされたPの量を
蛍光X線測定器によって測定した結果を示すグラフであ
る。縦軸はPのドープ量を、横軸は下部電極18に対す
る異なる条件を夫々示す。また、◆は700℃の温度下
でPH3アニールした際の測定結果を、■は650℃の
温度下でPH3アニールした際の測定結果を、▲は59
0℃の温度下でステップS3のHSG化工程とS5のP
H3アニール工程とS6のシリコン膜堆積工程とを同じ
成長炉内で連続して行った際の測定結果を夫々示す。更
に、(1)はPH3アニール直後の状態を、(2)はS
i膜を堆積せずにウエット洗浄した従来の手法を施した
際の状態を、(3)はSi膜を堆積してウエット洗浄し
た本発明の手法を施した際の状態を夫々示す。
18の、HSG−Si19にドーピングされたPの量を
蛍光X線測定器によって測定した結果を示すグラフであ
る。縦軸はPのドープ量を、横軸は下部電極18に対す
る異なる条件を夫々示す。また、◆は700℃の温度下
でPH3アニールした際の測定結果を、■は650℃の
温度下でPH3アニールした際の測定結果を、▲は59
0℃の温度下でステップS3のHSG化工程とS5のP
H3アニール工程とS6のシリコン膜堆積工程とを同じ
成長炉内で連続して行った際の測定結果を夫々示す。更
に、(1)はPH3アニール直後の状態を、(2)はS
i膜を堆積せずにウエット洗浄した従来の手法を施した
際の状態を、(3)はSi膜を堆積してウエット洗浄し
た本発明の手法を施した際の状態を夫々示す。
【0038】上記グラフから、PH3アニール直後の
(1)に対して、Si膜を堆積せずにウエット洗浄した
(2)の場合では、700℃及び650℃の双方の温度
下のアニール処理においてPドープ量が大幅に減少して
いることが分かる。これは、ウエット洗浄工程でグレイ
ン表面のPドーピング層が消耗したためと考えられる。
容量電極の空乏化による静電容量の低下を防ぐには、P
ドープ量として1E15atoms/cm2以上が必要とされるが、
650℃でPH3アニールを行った(2)における■の
場合には、Pドープ量が1E15atoms/cm2以下に減少して
おり、電極の空乏化による静電容量の低下が懸念され
る。
(1)に対して、Si膜を堆積せずにウエット洗浄した
(2)の場合では、700℃及び650℃の双方の温度
下のアニール処理においてPドープ量が大幅に減少して
いることが分かる。これは、ウエット洗浄工程でグレイ
ン表面のPドーピング層が消耗したためと考えられる。
容量電極の空乏化による静電容量の低下を防ぐには、P
ドープ量として1E15atoms/cm2以上が必要とされるが、
650℃でPH3アニールを行った(2)における■の
場合には、Pドープ量が1E15atoms/cm2以下に減少して
おり、電極の空乏化による静電容量の低下が懸念され
る。
【0039】一方、本発明の手法を採った(3)におい
ては、Si膜を堆積してからウエット洗浄しており、S
i膜のみが消耗しPドーピング層が保護されたので、P
ドープ量の減少が少なく、PH3アニールを700℃の
温度下で行った◆は勿論、PH3アニールを650℃の
温度下で行った■の場合でも、1E15atoms/cm2以上のP
が残存し良好な状態を保っていることが分かる。また、
ステップS3、S5及びS6を同じ成長炉内で連続して
行った▲の場合には、590℃という低温にも拘わら
ず、ウエット洗浄後においても1E15atoms/cm2以上のP
ドープ量を保っていることが分かる。
ては、Si膜を堆積してからウエット洗浄しており、S
i膜のみが消耗しPドーピング層が保護されたので、P
ドープ量の減少が少なく、PH3アニールを700℃の
温度下で行った◆は勿論、PH3アニールを650℃の
温度下で行った■の場合でも、1E15atoms/cm2以上のP
が残存し良好な状態を保っていることが分かる。また、
ステップS3、S5及びS6を同じ成長炉内で連続して
行った▲の場合には、590℃という低温にも拘わら
ず、ウエット洗浄後においても1E15atoms/cm2以上のP
ドープ量を保っていることが分かる。
【0040】ここで、完成した1個のキャパシタの上部
電極への印加電圧(V)と静電容量値(fF/cell)との関
係を図6に示す。同図のグラフでは、700℃の温度下
でPをドーピングしシリコン膜を形成せずに処理を進め
て作製したキャパシタによるデータをグラフAに、ステ
ップS3、S5及びS6の工程を同じ成長炉内で連続し
て行い590℃の温度下でドーピングして作製したキャ
パシタによるデータをグラフBに、ステップS5、S6
の工程を同じ成長炉内で連続して行い650℃の温度下
でドーピングして作製したキャパシタによるデータをグ
ラフCに、650℃の温度下でドーピングしシリコン膜
を形成せずに処理を進めて作製したキャパシタによるデ
ータをグラフDに夫々示す。
電極への印加電圧(V)と静電容量値(fF/cell)との関
係を図6に示す。同図のグラフでは、700℃の温度下
でPをドーピングしシリコン膜を形成せずに処理を進め
て作製したキャパシタによるデータをグラフAに、ステ
ップS3、S5及びS6の工程を同じ成長炉内で連続し
て行い590℃の温度下でドーピングして作製したキャ
パシタによるデータをグラフBに、ステップS5、S6
の工程を同じ成長炉内で連続して行い650℃の温度下
でドーピングして作製したキャパシタによるデータをグ
ラフCに、650℃の温度下でドーピングしシリコン膜
を形成せずに処理を進めて作製したキャパシタによるデ
ータをグラフDに夫々示す。
【0041】グラフA〜Dの何れにおいても、印加電圧
がプラス側の2V付近では静電容量値が27〜29fF
を維持するが、シリコン膜を用いないグラフDでは、印
加電圧が2V付近からマイナス側に移行するにつれて空
乏化による静電容量値の低下が顕著になり、−2V付近
では14fFとなる。つまり、グラフDは、キャパシタ
の静電容量値が印加電圧の変化に伴って大きく変動する
ので、容量特性が安定せず好ましくない。グラフDは、
図5の(2)の例における、650℃でシリコン膜堆積
を行わずに処理を行った場合であり、Pドープ量が1E15
atoms/cm2以下に減少した結果である。
がプラス側の2V付近では静電容量値が27〜29fF
を維持するが、シリコン膜を用いないグラフDでは、印
加電圧が2V付近からマイナス側に移行するにつれて空
乏化による静電容量値の低下が顕著になり、−2V付近
では14fFとなる。つまり、グラフDは、キャパシタ
の静電容量値が印加電圧の変化に伴って大きく変動する
ので、容量特性が安定せず好ましくない。グラフDは、
図5の(2)の例における、650℃でシリコン膜堆積
を行わずに処理を行った場合であり、Pドープ量が1E15
atoms/cm2以下に減少した結果である。
【0042】これに対し、シリコン膜を堆積した本発明
によるキャパシタでは、PH3アニール温度が650℃
のグラフCにおいても、更に低い590℃のグラフBに
おいても、マイナス側での静電容量値の低下率が小さく
容量特性が安定しており、シリコン膜を用いないがグラ
フBよりも高い700℃の温度下でのグラフAに近い結
果が得られた。これは、HSG−Siのドーピング層上
に薄くシリコン膜を堆積したことで、容量絶縁膜形成前
の洗浄工程でのドーピング層の消耗を抑止したためであ
る。その結果として、ドーピング時のアニール温度の更
なる低温度化を図ることができた。
によるキャパシタでは、PH3アニール温度が650℃
のグラフCにおいても、更に低い590℃のグラフBに
おいても、マイナス側での静電容量値の低下率が小さく
容量特性が安定しており、シリコン膜を用いないがグラ
フBよりも高い700℃の温度下でのグラフAに近い結
果が得られた。これは、HSG−Siのドーピング層上
に薄くシリコン膜を堆積したことで、容量絶縁膜形成前
の洗浄工程でのドーピング層の消耗を抑止したためであ
る。その結果として、ドーピング時のアニール温度の更
なる低温度化を図ることができた。
【0043】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明の半導体装置の製造方法は、
上記実施形態例にのみ限定されるものではなく、上記実
施形態例から種々の修正及び変更を施した半導体装置の
製造方法も、本発明の範囲に含まれる。
づいて説明したが、本発明の半導体装置の製造方法は、
上記実施形態例にのみ限定されるものではなく、上記実
施形態例から種々の修正及び変更を施した半導体装置の
製造方法も、本発明の範囲に含まれる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の製造方法によると、比較的低い温度下でのドーピン
グ処理を行いながらも、複雑な専用装置を用いない簡便
な工程で、半球状のシリコングレインの表面積を減少さ
せずに十分な不純物濃度をもつ下部電極が形成でき、こ
れによって良好な性能を有するキャパシタを複雑な工程
を要することなく形成することができる。
置の製造方法によると、比較的低い温度下でのドーピン
グ処理を行いながらも、複雑な専用装置を用いない簡便
な工程で、半球状のシリコングレインの表面積を減少さ
せずに十分な不純物濃度をもつ下部電極が形成でき、こ
れによって良好な性能を有するキャパシタを複雑な工程
を要することなく形成することができる。
【図1】本発明の一実施形態例における半導体装置の一
部を示す断面図である。
部を示す断面図である。
【図2】本実施形態例におけるキャパシタの形成工程を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図3】シリコン膜を堆積したHSG−Siを拡大して
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】シリコン膜が除去されたHSG−Siを拡大し
て示す断面図である。
て示す断面図である。
【図5】異なる条件下で形成した下部電極のPドープ量
の測定結果を示すグラフである。
の測定結果を示すグラフである。
【図6】キャパシタの上部電極への印加電圧と静電容量
値との関係を示すグラフである。
値との関係を示すグラフである。
11:ゲート電極 12:拡散層領域 13:素子分離酸化膜 14:半導体基板 15:層間絶縁膜 16:ビット線 17:コンタクトプラグ 18:下部電極 19:HSG−Si 19a:ドーピング層 20:上部電極 21:ビアプラグ 22:キャパシタ 23:シリコン膜
Claims (8)
- 【請求項1】 不純物が拡散された、半球状のシリコン
グレイン群を有するポリシリコン層上にシリコン膜を堆
積した後に前記シリコン膜を洗浄することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 ポリシリコンから成る下部電極、容量絶
縁膜、及び上部電極を有するキャパシタを備えた半導体
装置を製造する製造方法において、 前記下部電極の表面に半球状のシリコングレイン群を形
成する工程と、 前記シリコングレイン群に不純物を拡散する工程と、 前記シリコングレイン群の表面にシリコン膜を堆積する
工程と、 前記シリコン膜を洗浄する工程と、 前記シリコングレイン群上に前記容量絶縁膜及び上部電
極を順次に形成する工程とをこの順に含むことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記不純物拡散工程及びシリコン膜堆積
工程を、同じ成長炉を用いて連続して実施することを特
徴とする、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記シリコングレイン群形成工程、不純
物拡散工程及びシリコン膜堆積工程を、同じ成長炉を用
いて連続して実施することを特徴とする、請求項2に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 前記不純物拡散工程を700℃以下の温
度下で実施することを特徴とする、請求項2〜4の何れ
かに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記シリコン膜の厚みが5〜10nmで
あることを特徴とする、請求項1〜5の何れかに記載の
半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記シリコン膜は、不純物を含まない、
又は、前記シリコングレイン群に拡散された不純物とほ
ぼ同じ濃度の不純物を含んでいることを特徴とする、請
求項1〜6の何れかに記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記シリコン膜には、前記シリコングレ
イン群に拡散された不純物と同じ種類の不純物が拡散さ
れていることを特徴とする、請求項1〜7の何れかに記
載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001759A JP2001196554A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001759A JP2001196554A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001196554A true JP2001196554A (ja) | 2001-07-19 |
Family
ID=18530951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001759A Pending JP2001196554A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001196554A (ja) |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001759A patent/JP2001196554A/ja active Pending
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