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JP2001194508A - 光学基板及びその製造方法 - Google Patents

光学基板及びその製造方法

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Publication number
JP2001194508A
JP2001194508A JP2000001913A JP2000001913A JP2001194508A JP 2001194508 A JP2001194508 A JP 2001194508A JP 2000001913 A JP2000001913 A JP 2000001913A JP 2000001913 A JP2000001913 A JP 2000001913A JP 2001194508 A JP2001194508 A JP 2001194508A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
resin layer
base material
sealing resin
cover glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000001913A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Shimizu
敦 清水
Atsushi Yao
敦 矢尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2000001913A priority Critical patent/JP2001194508A/ja
Publication of JP2001194508A publication Critical patent/JP2001194508A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造歩留りを低下させることなく、マイクロ
レンズアレイ基板のスタック厚を薄くする。 【解決手段】 スタンパ24と紫外線照射を用いてベー
スガラス22の上にレンズ樹脂層23を成形した後、レ
ンズ樹脂層23の上に封止樹脂層27となる紫外線硬化
型樹脂を滴下する。一方、カバーガラス28の内面に
は、スピナを用いて未硬化もしくは半硬化の樹脂を塗布
することにより保護膜29を形成しておく。ついで、ベ
ースガラス22の上方にカバーガラス28を重ねて押圧
し、保護膜29とレンズ樹脂層23との間に紫外線硬化
型樹脂を挟み込んで拡げ、封止樹脂層27を形成する。
この後、封止樹脂層27に紫外線を照射して硬化させる
と共に保護膜29も完全硬化させ、マイクロレンズアレ
イ基板のウエハ30を作製する。ついで、ウエハ30の
両面を研磨して平滑に仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズア
レイやマイクロプリズムアレイ等の光学素子アレイを備
えた光学基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のマイクロレンズ(微小レンズ)を
配列された光学基板(以下、マイクロレンズアレイ基板
という)の製造方法には、エッチングによる方法やスタ
ンパを用いる方法など種々の方法が提案されている。こ
のうちスタンパを用いる方法は、スタンパで紫外線硬化
型樹脂に型押しすることによってレンズ樹脂層を成形
し、その上にレンズ樹脂層と屈折率の異なる封止樹脂層
を重ねることによって表面を平坦化する方法であり、量
産性に優れ、かつ非球面レンズを製作できるという長所
がある。
【0003】また、マイクロレンズアレイ基板は、初め
からチップ単体として製作される場合もあるが、一般的
には、ウエハに複数個のマイクロレンズアレイ基板を作
り込んでいる。マイクロレンズアレイ基板を部品(例え
ば、液晶表示素子の部品)として使用する場合には、次
工程で配向膜塗布(未焼成の配向膜の溶液を凸版印刷す
る工程)や、ラビング(液晶の配向方向を特定させるた
め、マイクロレンズアレイ基板上に焼成により形成され
た薄膜状の配向膜を、布地を巻き付けたローラでこする
工程)があるため、チップ単体で工程処理をするよりも
ウエハで実施した方が効率がよいからである。また、ウ
エハの方が製品(=マイクレンズアレイ基板)とならな
い周辺部があるので、取り扱いが容易であるからであ
る。そのため、マイクロレンズアレイ基板のメーカーで
は、ほとんどの場合、ウエハに複数個のマイクロレンズ
アレイ基板を作り込み、ウエハ状態で出荷している。
【0004】従来のスタンパ法によるマイクロレンズア
レイ基板の製造工程を図1(a)〜(d)、図2(e)
〜(g)及び図3により説明する。この製造工程では、
まず図1(a)に示すように、ベースガラス2の上に未
硬化の紫外線硬化型樹脂3を滴下し、ベースガラス2の
上方からスタンパ4を下降させる。ついで、図1(b)
に示すように、スタンパ4とベースガラス2の間に紫外
線硬化型樹脂3を挟み込んで紫外線硬化型樹脂(以下、
レンズ樹脂層という)3をスタンパ4とベースガラス2
の間に押し広げ、ベースガラス2を通してレンズ樹脂層
3に紫外線を照射し、レンズ樹脂層3を硬化させる。こ
の後、硬化したレンズ樹脂層3からスタンパ4を剥離さ
せると、図1(c)に示すように、レンズ樹脂層3の表
面には、スタンパ4下面の型5が転写されることによ
り、レンズパターン6が形成される。
【0005】さらに、図1(d)のように、レンズ樹脂
層3の上に屈折率の異なる未硬化の紫外線硬化型樹脂7
を滴下し、レンズ樹脂層3とカバーガラス8の間に未硬
化の紫外線硬化型樹脂(以下、封止樹脂層という)7を
挟み込み、封止樹脂層7を下層のレンズ樹脂層3とカバ
ーガラス8の間に押し広げる。ついで、図2(e)に示
すように、ベースガラス2及びレンズ樹脂層3を通して
封止樹脂層7に紫外線を照射し、封止樹脂層7を硬化さ
せる。この結果、複数枚分のマイクロレンズアレイ基板
を含んだマイクロレンズアレイウエハ(以下、単にウエ
ハという)9が製作され、屈折率の異なるレンズ樹脂層
3と封止樹脂層7の界面にマイクロレンズアレイ10が
形成される。
【0006】ウエハ9が製作されると、図2(f)のよ
うに、研磨装置11によりベースガラス2の下面及びカ
バーガラス8の上面を研磨して表面を平滑にすると共に
ウエハ9の表裏の平行度を得る。図4は、マイクロレン
ズアレイ基板(ウエハ9)の研磨前における各部分の厚
みと研磨後における各部分の厚みの一例を示している。
この例では、マイクロレンズアレイ基板の両面研磨より
カバーガラス8とベースガラス2を同量(475μm)
だけ研磨して薄くしている。ついで、図2(g)に示す
ように、カバーガラス8の上面に蒸着法によって透明電
極(ITO膜)12を形成する。
【0007】この後、図3に示すように、アライメント
マーク13によってウエハ9を位置決めした後、カット
ラインCでウエハ9をカットして個々のマイクロレンズ
アレイ基板1を得る(図3では、14枚取りの場合を示
している)。
【0008】上記のようなマイクロレンズアレイ基板の
製造工程において研磨工程を必要とするのは、透明電極
12の蒸着面は、表示素子材料(例えば、液晶表示素子
であれば、液晶)の接する面であり、滑らかさを必要と
するから、マイクロレンズアレイ基板1の表面の凹凸を
除去する必要があるためである。さらに、マイクロレン
ズアレイ基板1は高い平坦性を要するので、ウエハ全体
の反りを抑えてマイクロレンズアレイ基板1の平坦性を
確保する必要があるためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図5に示すように、レ
ンズ樹脂層3(通常は、レンズ樹脂層3のエッジ)から
マイクロレンズアレイ基板1の表面までの光学的距離を
スタック厚Tsと呼ぶ。このスタック厚Tsを、マイクロ
レンズアレイ基板1の断面の厚み測定から求める場合に
は、カバーガラス8と封止樹脂層7の屈折率を考慮しな
ければならないが、基板の上面から光学的に測定する場
合には、すでに屈折率の影響を受けているので、実測値
を用いることができる。例えば、図4に示した研磨後の
マイクロレンズアレイ基板1では、カバーガラス8の屈
折率が1.4、封止樹脂層7の屈折率が1.7であるとす
ると、そのスタック厚Tsは、次式で与えられる。 Ts =(カバーガラスの厚み/カバーガラスの屈折率)
+(封止樹脂層の厚み/封止樹脂層の屈折率) =(25μm/1.4)+(30μm/1.7)≒35μ
【0010】マイクロレンズアレイ基板1のスタック厚
は、マイクロレンズアレイ基板1のユーザーである例え
ば液晶表示素子メーカーの要望により、近年ますます薄
くなる傾向にある。
【0011】封止樹脂層7の働きは、レンズ樹脂層3の
凸凹(レンズパターン6)を平坦化するためであるか
ら、特に厚みを必要とするものではない。従って、マイ
クロレンズアレイ基板1のスタック厚を薄くするには封
止樹脂層7の厚みを薄くすればよい。しかし、レンズ樹
脂層3の上に未硬化の紫外線硬化型樹脂を滴下した後、
カバーガラス8で樹脂を強く押圧して封止樹脂層7を薄
くすると、カバーガラス8とレンズ樹脂層3との干渉に
よってレンズ樹脂層3のエッジが潰れ、マイクロレンズ
アレイ基板1が不良品となる恐れがある。
【0012】また、マイクロレンズアレイ基板1のスタ
ック厚を薄くするためには、厚みの薄いカバーガラス8
を用いればよいが、そのためにはカバーガラス8の厚み
は数10μmのオーダーとなる。薄いガラス板を貼り合
わせることは難しく、初めからカバーガラス8の厚みを
薄くしていると、カバーガラス8を搬送したり位置決め
したり、図1(d)ないし図2(e)の工程でカバーガ
ラス8を押圧してベースガラス2に貼り合わせる際、カ
バーガラス8が損傷し易い。
【0013】そのため従来にあっては、前記のように厚
みのあるカバーガラス8とベースガラス2とを用いてマ
イクロレンズアレイ基板1を作製し、カバーガラス8と
ベースガラス2を貼り合わせた後、カバーガラス8及び
ベースガラス2を研磨している。
【0014】ところが、カバーガラス8を研磨してマイ
クロレンズアレイ基板1のスタック厚を薄くすると、図
6(a)に示すように、レンズ樹脂層3とカバーガラス
8の間で封止樹脂層7が空気を噛み込み、マイクロレン
ズアレイ基板1内に気泡αが生じたとき、図6(b)の
ように気泡位置でカバーガラス8が破損し、カバーガラ
ス8の剥離が発生し易くなる問題があった。
【0015】特に、このようなカバーガラス8の剥離
は、図7に示すように、マイクロレンズアレイ基板1の
研磨後における超音波洗浄工程で多発する。これは、気
泡位置ではカバーガラス8が封止樹脂層7層によって支
えられていないので、カバーガラス8に亀裂が入り易
く、この亀裂が成長することによって剥離するためであ
る。また、ウエハの表面に透明電極を蒸着させる工程
で、蒸着チャンバ内での真空引きにより気泡αが破裂
し、カバーガラス8が剥離する場合もある。さらに、カ
バーガラス8やベースガラス2の研磨時に発生する摩擦
熱で気泡αが膨張し、気泡αが破裂してカバーガラス8
を破損させることもある。
【0016】このカバーガラス8の剥離による欠陥は、
ウエハ中の1つのマイクロレンズアレイ基板1に生じた
場合でも、ウエハ全体が不良品となる。さらに、カバー
ガラス8の剥離の発生は突発的であるが、ロット単位で
突発的に発生する(ロットにより発生頻度が違い、多発
ロットはほぼ全滅ということが少なくない。)ために一
度の発生枚数が多い。このため、カバーガラス8の剥離
は、内部異物(レンズ樹脂層3や封止樹脂層7内の異物
や気泡など)と並んでマイクロレンズアレイ基板1の歩
留まりを低下させる最大要因となっており、生産計画の
見込みを大きく狂わすこととなる。
【0017】また、上記のようなカバーガラス8の剥離
は、封止樹脂層7の内部に発生する気泡αが原因とな
り、気泡αの大きさが大きいほど発生し易くなるが、こ
のほかに誘発要因がある。誘発要因としては、例えばカ
バーガラス8の厚みが薄いこと、封止樹脂層7の厚みが
厚いこと、カバーガラス8と封止樹脂層7の間の密着強
度が小さいことなどがある。
【0018】カバーガラス8の剥離は、原因(気泡α)
だけで発生するものでなく、ある程度の誘発要因が揃っ
たときに発生するものである。図8は原因及び誘発要因
の有無とカバーガラス8の剥離の発生、非発生との関係
を表形式にまとめたものであって、原因が単独で剥離に
結びつくのではなく、原因があり、かつ、ある程度の誘
発要因がそろったときに剥離が発生することを示してい
る。ただし、気泡αが発生していてもサイズが小さい場
合には、誘発要因が重なっても剥離発生に結びつかない
ので、サイズの小さな気泡αの発生は原因無し(気泡無
し)として扱うことができる。また、原因にも誘発要因
にも、剥離と関連の強い因子(影響度が大きい)や製造
工程として現状では制御が困難な因子がある。
【0019】よって、カバーガラスの厚みを薄くした場
合には、気泡によってカバーガラスの剥離が生じる恐れ
があり、この剥離発生を抑えるには原因(サイズの大き
な気泡)を取り除くか、誘発要因の中で強い因子を抑え
ればよいことになる。
【0020】
【発明の開示】本発明は、上記従来例の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、レンズ
アレイやプリズムアレイ等からなる光学素子アレイ層パ
ターンを潰すことなく封止樹脂層の厚みを薄くすること
により、光学基板のスタック厚もしくは光学基板自体の
厚みを薄くすることにある。
【0021】また、本発明の別な目的は、封止樹脂層内
にサイズの大きな気泡が発生しないようにすることによ
り、ガラス基板等からなる第2の基材の剥離を防止する
ことにある。
【0022】この発明による光学基板は、第1の基材の
上方に光学素子アレイ層を積層し、当該光学素子アレイ
層の上方に少なくとも光学素子アレイ層の上方領域を平
坦化する封止樹脂層を積層し、当該封止樹脂層の表面に
前記光学素子アレイ層を保護するための保護膜を積層
し、当該保護膜の上に第2の基材を積層したものであ
る。
【0023】ここで第2の基材には、ガラス基板や透明
樹脂基板等が含まれるが、さらに、ガラス基板等の表面
に形成された硬質の膜等も含まれていてもよい。また、
光学素子アレイ層を保護するための保護膜とは、第2の
基材側と第1の基材側とを重ね合わせる際に第2の基材
によって光学素子アレイ層が損傷を受けるのを防止する
ための膜であって、第2の基材側と第1の基材側とを重
ね合わせる際に第2の基材よりも柔軟な材質のものであ
る。
【0024】この光学基板にあっては、光学素子アレイ
層と第2の基材との間に保護膜が存在しているので、圧
力を加えて封止樹脂層を薄く延ばしたとき光学素子アレ
イ層と保護膜が干渉しても光学素子アレイ層は保護膜に
よって保護され(例えば、光学素子アレイ層が保護膜内
に埋まり込む)、光学素子アレイ層の破損が防止され
る。よって、光学素子アレイ層を傷付けることなく封止
樹脂層を薄くすることができ、製品歩留まりを低下させ
ることなく光学基板のスタック厚や光学基板自体の厚み
を薄くすることができる。
【0025】また、第2の基材に設けておくことにより
保護膜には気泡が発生しないようにすることが可能であ
るから、第1の基材側と第2の基材側とを重ね合わせる
際に空気を噛み込んでも、気泡は封止樹脂層内に制限さ
れ、光学素子アレイ層と第2の基材との間一杯に成長す
ることがない。よって、封止樹脂層の薄膜化が可能にな
るのと相まって、第2の基材の剥離が起きないレベルま
で気泡のサイズを小さくすることが可能になる。しか
も、気泡が生じていても、気泡位置では第2の基材は保
護膜によって裏打ち補強されており、剥離に対する強度
が高くなっている。よって、この光学基板にあっては、
第2の基材の厚みが薄い場合でも、気泡による第2の基
材の剥離発生を抑制することができ、製品歩留まりを低
下させることなく光学基板のスタック厚や光学基板自体
の厚みを薄くすることができる。
【0026】なお、この光学基板は積層一体化した後、
その両面又は片面を研磨してもよい。研磨を行うことに
より光学基板のスタック厚等をより小さくできるが、こ
のような場合でも第2の基材の剥離を抑制することがで
きる。ただし、この光学基板は研磨工程を必須とするも
のではなく、研磨工程が無くても差し支えない。
【0027】この発明の一実施形態による光学基板は、
その保護膜の屈折率が、前記封止樹脂層及び前記第2の
基材の屈折率のうち、いずれか一方の屈折率にほぼ等し
くなっているものである。
【0028】この実施形態では、保護膜の屈折率が封止
樹脂層と第2の基材のうちいずれかの屈折率にほぼ等し
いから、光学的には保護膜は封止樹脂層又は第2の基材
の一部として取り扱うことが可能になり、光学基板の設
計が複雑になることがない。
【0029】ただし、保護膜の屈折率は絶対制約条件で
はなく、保護膜の屈折率が第2の基材や封止樹脂層の屈
折率と全く異なっていてもよい。その場合はパラメータ
となる因子が一つ増えるだけである。
【0030】また、この発明による光学基板の製造方法
は、第1の基材の上方に光学素子アレイ層を積層し、第
2の基材の内面に第2の基材よりも柔軟な保護膜を形成
した後、該光学素子アレイ層と該保護膜との間に封止樹
脂層を挟み込むようにして第1の基材と第2の基材とを
積層一体化するものである。ここでも第2の基材には、
ガラス基板や透明樹脂基板等が含まれるが、さらに、ガ
ラス基板等の表面に形成された硬質の膜等も含まれてい
てもよい。
【0031】この光学基板の製造方法にあっては、第2
の基材の内面に保護膜が形成されているので、第2の基
材に圧力を加えて封止樹脂層を薄く延ばしたとき光学素
子アレイ層と保護膜が干渉しても光学素子アレイ層は保
護膜に埋まり込み、光学素子アレイ層の破損が防止され
る。よって、光学素子アレイ層を傷付けることなく封止
樹脂層を薄くすることができ、製品歩留まりを低下させ
ることなく光学基板のスタック厚や光学基板自体の厚み
を薄くすることができる。
【0032】また、第2の基材に設けられている保護膜
には気泡を発生させないようにできるので、第1の基材
側と第2の基材側とを重ね合わせる際に空気を噛み込ん
でも、気泡は封止樹脂層内に制限され、光学素子アレイ
層と第2の基材との間一杯に成長することがない。よっ
て、封止樹脂層の薄膜化が可能になるのと相まって、第
2の基材の剥離が起きないレベルまで気泡のサイズを小
さくすることが可能になる。しかも、気泡が生じていて
も、気泡位置では第2の基材は保護膜によって裏打ち補
強されており、剥離に対する強度が高くなっている。よ
って、この光学基板の製造方法にあっては、第2の基材
の厚みが薄い場合でも、気泡による第2の基材の剥離発
生を抑制することができ、製品歩留まりを低下させるこ
となく光学基板のスタック厚や光学基板自体の厚みを薄
くすることができる。
【0033】なお、この光学基板も積層一体化した後、
その両面又は片面を研磨してもよい。研磨を行うことに
より光学基板のスタック厚等をより小さくできるが、こ
のような場合でも第2の基材の剥離を抑制することがで
きる。ただし、この光学基板は研磨工程を必須とするも
のではなく、研磨工程が無くても差し支えない。
【0034】さらに、この発明の一実施形態による光学
基板の製造方法では、前記第2の基材の内面側に未硬化
もしくは半硬化状態の保護膜を形成しておき、前記光学
素子アレイ層を形成された第1の基材と保護膜を形成さ
れた第2の基材とを前記封止樹脂層を挟んで積層した
後、当該保護膜を硬化させている。従って、第2の基材
を光学素子アレイ層の上に積層する際には、保護膜は光
学素子アレイ層を保護することができるものでありなが
ら、最終的には硬化して封止樹脂ないし光学素子アレイ
層と第2の基材とを強固に結合させることができる。
【0035】さらに、この発明の好ましい実施形態によ
る光学基板の製造方法では、前記第2の基材の内面側に
未硬化の前記保護膜を形成した後、該保護膜の硬化反応
を促進させることによって所望の硬さや粘度に半硬化さ
せている。ここで保護膜の硬化反応を促進させる方法
は、例えば未硬化の保護膜が紫外線硬化型樹脂である場
合には紫外線であり、熱硬化型樹脂である場合には熱で
あるが、これ以外の方法でもよい。この実施形態では、
保護膜を封止樹脂と重ねる際に保護膜の硬さや粘度を任
意に調整できるので、封止樹脂を押し広げる硬さと光学
素子アレイ層を保護するための柔軟性を保護膜に持たせ
るように調整できる。
【0036】また、本発明の一実施形態においては、保
護膜を第2の基材の内面に形成した後、封止樹脂と重ね
る前に、保護膜を仮焼成してもよい。保護膜を仮焼成す
ることにより保護膜の粘度や硬度を調整することができ
るが、さらには保護膜から気泡を除去するのにも役立つ
からである。
【0037】さらに、この発明の好ましい実施形態によ
る光学基板の製造方法では、前記保護膜の硬化状態にお
ける屈折率が、前記封止樹脂層もしくは前記第2の基材
の屈折率のうち、いずれか一方の屈折率にほぼ等しくな
っている。
【0038】この実施形態では、保護膜の屈折率が封止
樹脂層と第2の基材のうちいずれかの屈折率にほぼ等し
いから、光学的には保護膜は封止樹脂層又は第2の基材
の一部として取り扱うことが可能になり、光学基板の設
計が複雑になることがない。
【0039】ただし、保護膜の屈折率は絶対制約条件で
はなく、保護膜の屈折率が第2の基材や封止樹脂層の屈
折率と全く異なっていてもよい。その場合はパラメータ
となる因子が一つ増えるだけである。
【0040】ここでは、この発明の構成要素を個々に説
明したが、この発明の以上説明した構成要素は、可能な
限り任意に組み合わせることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明によるマイクロレンズアレ
イ基板の製造工程を図9(a)〜(d)、図10(e)
〜(h)及び図11(a)〜(c)に従って詳しく説明
する。マイクロレンズアレイ基板の製造にあたっては、
図9(a)に示すように、マイクロレンズアレイ基板の
複数枚分の大きさを有する透明なベースガラス22の上
に未硬化の紫外線硬化型樹脂23を滴下し、ベースガラ
ス22の上方からスタンパ24を下降させてスタンパ2
4とベースガラス22の間に紫外線硬化型樹脂(以下、
レンズ樹脂層という)23を挟み込み、スタンパ24を
ベースガラス22に押圧させてレンズ樹脂層23をスタ
ンパ24とベースガラス22の間に押し広げる。このス
タンパ24の下面には、マイクロレンズアレイパターン
の反転型25が形成されている。ついで、図9(b)に
示すように、ベースガラス22を通してレンズ樹脂層2
3に紫外線を照射し、レンズ樹脂層23を硬化させる。
スタンパ24を剥離させると、図9(c)のように、硬
化したレンズ樹脂層23の上面にレンズパターン26が
形成される。
【0042】一方、カバーガラス28の内面には、図9
(d)に示すように、カバーガラス28よりも柔軟な保
護膜29を形成する。保護膜29を形成するには、例え
ばスピンコート法による。すなわち、図11(a)に示
すように、カバーガラス28の上に未硬化の樹脂34を
滴下し、図11(b)のようにスピナによりカバーガラ
ス28を高速回転させ、図11(c)のように遠心力に
よって樹脂34をカバーガラス28の表面全体に均一に
拡げて保護膜29を形成する。カバーガラス28の上に
滴下した樹脂34を押圧によって拡げる場合には、樹脂
にある程度の粘性が求められ、保護膜29中に気泡が混
入する恐れがあるが、スピンコート法によれば、低粘度
の樹脂34を用いることができるので、保護膜29に気
泡がほとんど混入しなくなる。また、保護膜29として
用いる樹脂34は、硬化後における屈折率が封止樹脂層
27の屈折率とほぼ等しいものを用いている。なお、カ
バーガラス28の上に未硬化の樹脂34を均一に塗布し
て保護膜29を形成した後、樹脂34が硬化しきらない
程度のプリベーク(仮焼成)などを実施し、保護膜29
を半硬化状態にしておいてもよい。プリベークは、樹脂
34の粘度や硬度の調整に用いるが、気泡の除去にも役
立つ。
【0043】ついで、図10(e)のように、ベースガ
ラス22に形成されたレンズ樹脂層23の上に、当該レ
ンズ樹脂層23と屈折率の異なる未硬化の紫外線硬化型
樹脂27を滴下し、保護膜29を貼り合わせ側に向けて
封止樹脂層27の上方からカバーガラス28を重ね合わ
せて下層のレンズ樹脂層23とカバーガラス28の間に
紫外線硬化型樹脂(以下、封止樹脂層という)27を挟
み込み、カバーガラス28を封止樹脂層27に押圧させ
て封止樹脂層27を下層のレンズ樹脂層23とカバーガ
ラス28(保護膜29)の間に押し広げる。このとき、
保護膜29が未硬化もしくは半硬化の樹脂によって形成
されているため、保護膜29がレンズ樹脂層23に接触
してもレンズ樹脂層23が保護膜29内に埋もれるだけ
でレンズ樹脂層23のエッジが潰れる恐れがなく、従っ
てマイクロレンズアレイ31のパターンを潰すことなく
封止樹脂層27を薄くできる。そして、封止樹脂層27
を薄くすることによって、マイクロレンズアレイ基板の
スタック厚やマイクロレンズアレイ基板そのものの厚み
を薄くすることができる。
【0044】図10(f)に示すように、ベースガラス
22及びレンズ樹脂層23を通して封止樹脂層27に紫
外線を照射し、封止樹脂層27を硬化させる。また、保
護膜29もこの工程で完全に硬化させられる。保護膜2
9も紫外線硬化型樹脂で形成されている場合には、封止
樹脂層27と同時に紫外線照射により硬化させてもよい
が、保護膜29が熱硬化型樹脂によって形成されている
場合には、加熱硬化させてもよい。
【0045】こうして複数枚分のマイクロレンズアレイ
基板を含んだマイクロレンズアレイウエハ(以下、ウエ
ハという)30が製作され、屈折率の異なるレンズ樹脂
層23と封止樹脂層27の界面にマイクロレンズアレイ
31が形成される。
【0046】ウエハ30が製作されると、図10(g)
に示すように、研磨装置32によりベースガラス22の
下面とカバーガラス28の上面を研磨して表面を平滑に
してウエハ30の表裏の平行度を得ると共にベースガラ
ス22及びカバーガラス28の厚みを薄くする。この
後、図10(h)に示すように、カバーガラス28の上
面に蒸着法によって透明電極(ITO膜)33を形成す
る。
【0047】ついで、アライメントマークによってウエ
ハ30を位置決めした後、ウエハ30をカットして個々
のマイクロレンズアレイ基板を得る(図3参照)。
【0048】しかして、本発明によるマイクロレンズア
レイ基板の製造方法によれば、上記のようにカバーガラ
ス28の貼合わせ面にあらかじめ保護膜29を設けてい
るので、カバーガラス28の剥離の原因となる気泡αの
小サイズ化とカバーガラス28自体の補強により、カバ
ーガラス28の剥離を防止することができる。すなわ
ち、本発明によれば、カバーガラス28の内面に保護膜
29を形成しているので、マイクロレンズアレイ31の
パターンを壊すことなく封止樹脂層27を薄くできる。
そのため、カバーガラス28を重ね合わせる際、図12
(a)のように封止樹脂層27内に気泡αが発生したと
しても、この気泡αは薄い封止樹脂層27内に押し込め
られて大きな気泡αに成長することができない。よっ
て、封止樹脂層27内に仮に気泡αが発生しても、気泡
αのサイズがカバーガラス28の剥離の原因となるレベ
ルまで大きくなることがなく、図12(b)のようにカ
バーガラス28の研磨という強い誘発要因があってもカ
バーガラス28が破損しにくく、カバーガラス28の剥
離発生が抑制される。
【0049】尚、ここでいう気泡αは、もともと紫外線
硬化型樹脂(封止樹脂層27)内にあるものでなく、紫
外線硬化型樹脂が押されて広がる際にレンズ樹脂層23
の凹凸(レンズパターン26)に十分に樹脂が回り込ま
ず気泡αとなるものである。よって、封止樹脂層27の
厚みを薄くできることは気泡αのサイズを小さくするこ
とに大きく貢献する。これまで封止樹脂層27の厚みを
薄くできなかったのは、カバーガラス28を押下しすぎ
ると、カバーガラス28によってレンズパターン26を
潰してしまうためであり、本発明では保護膜29が未硬
化もしくは半硬化の状態であるので、押圧時に保護膜2
9がレンズ樹脂層23に接触しても保護膜29内に埋も
れるため、レンズ樹脂層23が潰れないので、保護膜2
9を設けても従来と同等もしくはそれ以下のスタック厚
が実現可能である。
【0050】また、カバーガラス28の内面に保護膜2
9を設けておくことにより、気泡位置におけるカバーガ
ラス28の強度(耐性)を増大させることができるの
で、気泡サイズの抑制効果と相まってカバーガラス28
の破損をより良く防止できる。
【0051】よって、本発明によれば、押圧によって封
止樹脂層27の厚みを薄くし、かつ研磨によってカバー
ガラス28の厚みを薄くしてもマイクロレンズアレイ基
板にカバーガラス28の剥離が発生しにくく、歩留まり
を低下させることなくマイクロレンズアレイ基板のスタ
ック厚や基板厚み自体を薄くすることができる。
【0052】次に、硬化後における保護膜29の屈折率
は、封止樹脂層27の屈折率とほぼ等しくしているの
で、マイクロレンズアレイ基板作製後の保護膜29は新
しいパラメータを増加させることがなく、光学的には封
止樹脂層27と同等に取り扱うことができ、マイクロレ
ンズアレイ基板の光学設計を従来よりも複雑にすること
がない。つまり、保護膜29によって封止樹脂層27の
厚みが増しただけと考えることができる(この場合に
は、気泡は封止樹脂層の厚み全体に拡がらず、その一部
分に閉じこめられて局在させられることになる。)ので
光学設計(シミュレーション)に及ぼす影響が小さい。
【0053】なお、同様な理由から、硬化後における保
護膜29の屈折率は、カバーガラス28の屈折率とほぼ
等しくしてもよい。この場合には、マイクロレンズアレ
イ基板作製後の保護膜29は光学的にはカバーガラス2
8と同等に取り扱うことができ、マイクロレンズアレイ
基板の光学設計を従来よりも複雑にすることがない。つ
まり、保護膜29によってカバーガラスの厚みが増した
だけと考えることができる。
【0054】次に図10(g)では、マイクロレンズア
レイ基板のウエハ30の両面を研磨装置32によって研
磨し、表面を平滑にしていたが、図10(g)の工程に
代え、図13に示すようにウエハ30の片面(カバーガ
ラス28)だけを研磨装置32によって研磨してもよ
い。もっとも、両面研磨と片面研磨とを比較すると、両
面研磨の方が平坦性を出し易いというメリットがある。
【0055】また、保護膜29の形成方法もスピンコー
ト法に限るものではなく、図14に示すように転写法を
用いてもよい。この転写法では、図14(a)に示すよ
うに、樹脂ドラム37の表面に供給されている未硬化の
樹脂34をスキージ36で掻き取ることにより樹脂ドラ
ム37表面に均一な膜厚の樹脂34を送り出す。図14
(c)に示すように、樹脂ドラム37の周胴面には、所
望の樹脂厚が得られるように螺旋状をした多数の溝38
が彫り込まれており、溝38を深くすることで樹脂膜厚
を厚くすることができる。さらに、樹脂ドラム37の表
面に送り出された樹脂34は、樹脂ドラム37と転写ド
ラム35によって薄く延ばされて一定膜厚となり、転写
ドラム35へ移って転写ドラム35からカバーガラス2
8の内面に塗布(転写)され、図14(b)のように保
護膜29が形成される。
【0056】このような転写法では、スピンコート法ほ
ど低粘度の樹脂34を用いることはできないが、押圧に
よって樹脂34を拡げる場合よりは低粘度の樹脂34を
用いることができるので、気泡を噛み込みにくくなる。
しかも、樹脂ドラム37と転写ドラム35の間で樹脂を
延ばす際に樹脂34が脱気されるので、より一層気泡を
噛み込みにくくなる。なお、転写法においても、塗布後
に樹脂34が硬化しきらない程度にプリベーク(仮焼
成)などを行なってもよい。
【0057】つぎに、上記マイクロレンズアレイ基板を
複製するためのスタンパ24の製造方法を図15を参照
しながら説明する。まず、図15(a)に示すような平
板状のガラス板44を用意し、図16に示すようにガラ
ス板44の表面に、結像レンズ45で集光させたレーザ
ー光を照射し、レーザー加工(レーザーリトグラフィ)
により2点鎖線で示す形状にガラス板44を蒸発除去
し、ガラス板44の表面に所望の凹凸パターン46を形
成する[図15(b)]。ここで、上記凹凸パターン4
6とは、任意の平面又は曲面上に各レンズの焦点位置を
合せるため、各レンズ面の曲率を個別に変えたマイクロ
レンズアレイ基板のレンズ樹脂層23の表面形状と同一
である。前記レーザー加工は、コンピュータにより制御
されているレーザー加工装置を用いて行ない、精密かつ
複雑な形状であってもその形状データを入力しておけ
ば、容易に加工することができる。
【0058】このように、ガラス板44の表面に凹凸パ
ターン46を形成してガラス板44からなる原盤47を
作製した後、原盤47の上にニッケルを堆積させ、ニッ
ケル電鋳法により原盤47の反転型であるニッケルマス
タ48を作製し[図15(c)]、ニッケルマスタ48
を原盤47から剥離する[図15(d)]。ニッケル電
鋳法によりニッケルマスタ48を作製する際には、その
準備として原盤47を例えば蒸着法あるいは無電解メッ
キ法で導電化しておき、導電化された原盤47の表面を
陰極とし、例えばスルファミン酸ニッケル浴で電気メッ
キしてニッケルマスタ48を作製する。
【0059】このニッケルマスタ48をさらにニッケル
電鋳法で複製したものをスタンパ24(原盤47の複
製)とする。ニッケルマスタ48を複製する場合には、
ニッケルマスタ48の表面に例えば重クロム酸カリ溶液
で酸化膜を作った後、再びニッケル電鋳法により再度凸
凹パターンが反転したスタンパ24を作製する[図15
(e)]。こうして、スタンパ24には、前記凹凸パタ
ーン46と同一の反転型25が形成される。
【0060】また、スタンパ24を作製する別な方法と
しては、図17(a)〜(e)に示すように、ガラス板
44の表面に塗布されたレジスト49をレーザー加工す
ることによって原盤47を作製してもよい。レジスト4
9を使用する場合には、ガラス板44とレジスト49の
密着剤として、例えばシランカップリング剤をガラス板
44の表面に塗布しておき、レーザー加工した後、露
光、現像及び洗浄の工程を経て、レジスト49による所
望の凹凸パターン46がガラス板44の表面に形成され
る[図17(a)(b)]。レーザー加工は、図16と
同様に行なわれ、各レンズの曲率を個別に変えた所望の
凹凸パターン46が形成される。この後の処理は、図1
5(c)以下と同様に行う[図17(c)〜(e)]。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、レンズアレイやプリズ
ムアレイ等の光学素子アレイを含んだ光学基板におい
て、光学素子アレイのパターンを損傷させることなく封
止樹脂層の厚みを薄くすることができ、光学基板のスタ
ック厚や光学基板そのものの厚みを薄くすることができ
る。
【0062】また、本発明によれば、光学基板の封止樹
脂層内に大きな気泡が発生するのを防止することによっ
て第2の基材が破損したり剥離したりするのを防止で
き、光学基板の歩留りを向上させることができる。
【0063】また、本発明によれば、保護膜29によっ
て第2の基材を補強することができるので、封止樹脂層
内に気泡が混入しても第2の基材が破損したり剥離した
りしにくくなり、光学基板の歩留りを向上させることが
できる。
【0064】よって、本発明によれば、光学基板の歩留
りを向上させつつ光学基板のスタック厚や光学基板その
ものの厚みを薄くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は従来のスタンパ法によるマイ
クロレンズアレイ基板の製造工程を示す断面図である。
【図2】(e)〜(h)は図1の続図である。
【図3】図1及び図2の工程により製作されたウエハを
表す平面図である。
【図4】両面研磨の前後におけるマイクロレンズアレイ
基板(ウエハ)とその各部分の厚みを表したものであ
る。
【図5】マイクロレンズアレイ基板のスタック厚の説明
図である。
【図6】(a)は内部に気泡が発生したマイクロレンズ
アレイ基板を示す断面図、(b)は気泡の箇所でカバー
ガラスが剥離したマイクロレンズアレイ基板を示す断面
図である。
【図7】カバーガラスの剥離発生工程とその頻度のレベ
ルを表したものである。
【図8】剥離発生とその原因および誘発要因との関係を
示すものである。
【図9】(a)〜(d)は本発明の一実施形態によるマ
イクロレンズアレイ基板の製造工程を示す断面図であ
る。
【図10】(e)〜(h)は図9の続図である。
【図11】(a)〜(c)はスピンコート法によりカバ
ーガラスの内面に保護膜を形成する工程を示す断面図で
ある。
【図12】(a)は内部に気泡が発生した本発明による
マイクロレンズアレイ基板を示す断面図、(b)は当該
マイクロレンズアレイ基板を両面研磨する様子を示す断
面図である。
【図13】マイクロレンズアレイ基板を片面研磨する様
子を示す断面図である。
【図14】(a)は転写法によりカバーガラスの内面に
保護膜を形成する工程を示す断面図、(b)は転写法に
より保護膜を形成されたカバーガラスの断面図、(c)
は樹脂ドラムの側面図である。
【図15】(a)〜(e)はスタンパの製造工程を示す
断面図である。
【図16】レーザー加工により原盤を作製する工程を示
す概略図である。
【図17】(a)〜(e)はスタンパの異なる製造工程
を示す断面図である。
【符号の説明】
22 ベースガラス 23 レンズ樹脂層 24 スタンパ 27 封止樹脂層 28 カバーガラス 29 保護膜 30 ウエハ 31 マイクロレンズアレイパターン 32 研磨装置 34 樹脂 α 気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA21Y FA29Y FC15 FC19 FC23 FC29 FD06 GA16 KA01 LA02 LA11 LA12 4F213 AA44 AD04 AG01 AG03 AH74 WA02 WA53 WA58 WA86 WF27 WF29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基材の上方に光学素子アレイ層を
    積層し、当該光学素子アレイ層の上方に少なくとも光学
    素子アレイ層の上方領域を平坦化する封止樹脂層を積層
    し、当該封止樹脂層の表面に前記光学素子アレイ層を保
    護するための保護膜を積層し、当該保護膜の上に第2の
    基材を積層したことを特徴とする光学基板。
  2. 【請求項2】 前記保護膜の屈折率は、前記封止樹脂層
    及び前記第2の基材の屈折率のうち、いずれか一方の屈
    折率にほぼ等しいことを特徴とする、請求項1に記載の
    光学基板。
  3. 【請求項3】 第1の基材の上方に光学素子アレイ層を
    積層し、第2の基材の内面に第2の基材よりも柔軟な保
    護膜を形成した後、該光学素子アレイ層と該保護膜との
    間に封止樹脂を挟み込むようにして第1の基材と第2の
    基材とを積層一体化することを特徴とする光学基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の基材の内面側に、未硬化もし
    くは半硬化状態の前記保護膜を形成し、前記光学素子ア
    レイ層を形成された第1の基材と保護膜を形成された第
    2の基材とを前記封止樹脂を挟んで積層した後、当該保
    護膜を硬化させることを特徴とする、請求項3に記載の
    光学基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の基材の内面側に未硬化の前記
    保護膜を形成した後、該保護膜の硬化反応を促進させる
    ことによって所望の硬さや粘度に半硬化させることを特
    徴とする、請求項3に記載の光学基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記保護膜の硬化状態における屈折率
    は、前記封止樹脂もしくは前記第2の基材の屈折率のう
    ち、いずれか一方の屈折率にほぼ等しいことを特徴とす
    る、請求項3に記載の光学基板の製造方法。
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