JP2001193678A - スクリューマシン - Google Patents
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Abstract
おけるリークを減少させる。 【解決手段】 ロータ14,16の端面24、および/
またはハウジングの端板の対向面が、ハニカム状の空隙
壁部構造によりそれぞれ分割された(つまり互いに連結
された壁部部材の網目構造により分割された)独立した
小空隙を有する面65を備えている。リークガスは、こ
のような表面65を横断する際に、これらの空隙および
空隙壁部を通過するため、このリークガスの膨張および
収縮が反復的に生じ、これによって、リークの流れを減
少させるような効果が生じる。このように、表面がハニ
カム状パターンの空隙構造を有することによって、径方
向および円周方向へのガスリークを防止し得る効果的な
シールを行うことができる。
Description
ハウジング内部に平行に設けられているとともに一部が
重複した孔の内部にそれぞれ配置された雄ロータおよび
雌ロータが、協働してガスをトラップし、その体積を圧
縮するようになっている。このように2つのロータを備
えた構成が最も一般的な設計であるが、重複する孔の内
部にそれぞれ収容されて対として連動する3つ以上のロ
ータを備えたスクリューマシンも、当該技術分野では周
知である。対の雄ロータおよび雌ロータの突出部形状、
突出部および溝の数、はそれぞれ異なる。例えば、雌ロ
ータが、6つの溝により分割された6つの突出部を備
え、これと係合する雄ロータが、5つの溝により分割さ
れた5つの突出部を備えるようにすることができる。従
って、これらのロータの間における突出部と溝部との相
互作用の組み合わせが、周期的に発生する。
端部で軸受内に取り付けられ、これによって、径方向お
よび軸方向に拘束される。それにも拘わらず、通常は、
ロータの端面とハウジングの対向面との間に、軸方向の
一定量の間隙を設ける必要がある。このように端部運転
隙間を設けることの必要性は、主として、圧縮過程でガ
スが加熱されることによりロータが熱膨張することから
生じる。所望の端部運転隙間を、ロータの端面とハウジ
ングの対向面との間の接触を防止するのに十分な大きさ
に維持することは、スクリューマシンの運転の信頼性を
向上するために重要である。加えて、運転中に、通常、
圧縮されている流体の圧力勾配によってロータに軸方向
への荷重が加わり、これによって、スクリューマシンの
吸入側端部へとロータが付勢され、端部運転隙間が増大
する傾向がある。
ーマシンの吐出側端部におけるこの運転隙間を介して、
圧縮された流体が円周方向および径方向に過度にリーク
することにより、スクリューマシンの全効率が著しく減
少する可能性がある。油が使用される一般的なスクリュ
ーマシンでは、ロータ端面とハウジングの端板との間の
端部隙間により画定される接合領域を介したガスリーク
を減少させるための流体シールを設ける手段として、こ
のような接合領域に油を注入することが一般的である。
しかし、端部運転隙間が減少した場合に、ロータ端面と
ハウジング端板との間の油の粘性摩擦力に起因した効率
の損失が増大する傾向がある。
過程で加熱されている流体により熱膨張するため、ハウ
ジングの吐出側端部における端部ケーシングに向かって
軸方向に成長する。このようにロータが熱膨張すること
によって、端部運転隙間が減少する傾向がある。しか
し、運転中、上述した軸方向の圧力勾配により、スクリ
ューマシンの吸入側端部に向かってロータが軸方向に付
勢されることから、運転隙間が増大する傾向がある。
ーマシンでは、一般的に、端部運転隙間が大きく維持さ
れることによって、摩擦損失が抑制されており、極端に
は、ロータが拘束されて動作不可能となることによる損
傷が防止されている。ロータの拘束状態は、圧縮過程に
よりロータが熱膨張することに起因して生じる。さら
に、端部運転隙間が減少した場合に、粘性摩擦力が増大
してコンプレッサの運転効率が低下する可能性がある。
持することの悪影響は、圧縮された流体のリークが連続
的に増大することである。油が利用される一般的なスク
リューコンプレッサの端部運転隙間を大きく維持するた
めに、ロータの端面に材料を施して、円周方向へのガス
リークに対する物理的バリアを設けることが周知であ
る。例えば、細長い棒状のストリップをロータの端面に
接合して、ロータの突出部つまりランド部の中心線に沿
って径方向に拡張させることにより、このストリップが
端部運転隙間の大部分に亘って延びて、この部分を占め
るようにされてきた。
リューマシンの運転効率を改善することである。
ロータの端部運転隙間におけるリークを減少させること
である。
ンでは、スクリューコンプレッサの端部運転隙間に亘っ
てリークガスの連続的な膨張・収縮経路が設けられてい
ることによって、この端部運転隙間を介した圧縮ガスの
リークが低減されている。本発明の1つの実施例では、
ロータの端面、および/またはハウジングの端板の対向
面が、ハニカム状の空隙壁部構造によりそれぞれ分割さ
れた(つまり互いに連結された壁部部材の網目構造によ
り分割された)独立した小さな空隙を有する表面を備え
ている。リークガスは、このような表面を横断する際
に、これらの空隙および空隙壁部を通過するため、リー
クガスの膨張および収縮が反復的に生じ、これによっ
て、リークの流れを減少させるような効果が生じる。一
般的なラビリンスシールの場合は、シールが一方向にし
か行われないため、実際には、ラビリンスシールにより
画定された溝部を介して円周方向のリークが増大する
が、表面がハニカム状パターンの空隙構造を有する場合
には、このようなラビリンスシールとは異なり、径方向
および円周方向へのガスリークを防止し得る効果的なシ
ールを行うことができる。
クリューマシンには特に重要である。このようなスクリ
ューマシンにおいては、リーク経路をシールする油の量
が不十分なことに起因して、リークの制御を十分に行う
ことが困難となっている。
シン10、例えばスクリューコンプレッサ、が示されて
おり、このスクリューマシン10は、一部が重複した一
対の孔13,15が内部に設けられたロータハウジング
つまりケーシング12を備えている。雌ロータ14は孔
13の内部に配置されており、雄ロータ16は、孔15
の内部に配置されている。これらの一対の孔13,15
は、それぞれ、平行な軸A,Bに沿って延びている。
が、6つの溝部により分割された6つの突出部14Aを
備えており、雄ロータ16が、5つの溝部により分割さ
れた5つの突出部を備えている。雌ロータ14および雄
ロータ16のどちらを原動機(図示せず)に連結して駆
動ロータとすることも可能である。雌ロータおよび雄ロ
ータの突出部および溝部の数の組み合わせを、別のもの
にすることもできる。
タ14は軸部23を備えており、ロータ14の端部に設
けられた端面24が、軸部23の径方向外側に配置され
ている。ロータ14の軸部23は、吐出側のケーシング
53の内部で、1つもしくは複数の軸受30により支持
されている。同様に、ロータ16は軸部25を備えてお
り、ロータ16の端部に設けられている端面26が、軸
部26の径方向外側に配置されている。ロータ16の軸
部25は、吐出側のケーシング53の内部で、1つもし
くは複数の軸受31により支持されている。ロータ14
およびロータ16の吸入側の軸部27,28は、それぞ
れ、ころ軸受32,33によって支持的にハウジング1
2内部に受容されている。
ータ16が駆動ロータであると仮定すると、この雄ロー
タ16によって、これとかみ合う雌ロータ14が駆動さ
れ、雌ロータ14が回転する。各孔13,15の内部に
配置された回転する雌ロータ14および雄ロータ16の
相互作用によって、冷媒ガスが吸入口18を介してロー
タ14,16の溝部に導かれる。これらのロータ14,
16は、互いにかみ合うことによって、ガスをトラップ
してその体積を圧縮し、圧縮された高温ガスを吐出ポー
ト19に移送する。上述した理由により、ロータ14,
16の吐出側端部における各端面24,26と吐出側ケ
ーシング53の端板55の対向面51との間に、端部運
転隙間60を設ける必要がある。このような端部運転隙
間60は、ロータの端面24,26と、端板55の対向
面51と、の最も近接した接合面の間の領域として定義
される。このような端部運転隙間60によって、ロータ
の端面24,26と吐出側ケーシング53の端板55と
の間に、円周方向および径方向への潜在的なガスリーク
経路が画定される。油が使用される一般的なコンプレッ
サにおいては、端部運転隙間60内部へと必然的に流入
する潤滑油がシールとして機能することによって、端部
運転隙間60を介したガスのリークが抑制されるように
なっている。
び収縮が連続的に生じる迂回したリーク経路が端部運転
隙間に亘って設けられていることによって、この端部運
転隙間を介して生じる圧縮されたガスのリークが低減さ
れている。図4に示された本発明の実施例では、ロータ
の端面24,26の表面が、ハニカム状面65を備えて
いる。図5に示されているように、ハニカム状面65
は、各空隙壁部部材80により分割された複数の独立し
た小さな空隙70を備えている。リークガスは、端部運
転隙間60を通過する際に、ロータ端面24,26のハ
ニカム状面65を通過する必要がある。リークガスは、
このようにハニカム状面65を通過する際に、これらの
空隙および空隙壁部を通過するため、リークガスの膨張
および収縮が反復的に行われることとなり、これによっ
て、リークを減少させるような効果が生じる。
側ケーシング53の端板55の対向面51が、ハニカム
状面65を備えており、このハニカム状面65は、図5
に示されるように、各空隙壁部部材80により分割され
た複数の独立した小空隙70を備えている。リークガス
は、端部運転隙間60を通過する際に、ロータ端面2
4,26のハニカム状面65を通過する必要がある。こ
のリークガスは、ハニカム状面65を通過する際に、こ
れらの空隙および空隙壁部を通過するため、リークガス
の膨張および収縮が反復的に行われることとなり、これ
によって、リークを減少させるような効果が生じる。
ラビリンスシールとは異なり、表面がハニカム状パター
ンの空隙構造を有する場合には、径方向および円周方向
へのガスリークを防止し得る効果的なシールを行うこと
ができる。ハニカム状構造が、互いに連結された壁部部
材80の網目構造により分割されている複数の独立した
開口空隙70を有するものを意味することは理解される
べきである。これらの空隙は、実際には、ハニカム状の
ように類似した六角形状を有する必要はない。空隙70
の開口領域の深さ、形状および寸法は、本発明では重要
ではなく、設計上の選択事項である。
について図示および説明が行われたが、3つ以上のスク
リューマシンにも利用できる。従って、本発明は、付随
の請求項の範囲にのみ制限されるべきである。
示す拡大図。
4−4に沿ったロータの端面図。
図。
沿ったハウジングの端板の端面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 スクリューマシンであって、平行である
とともに一部が重複した少なくとも一対の孔と、対向面
を有する吐出側ケーシングと、前記の少なくとも一対の
孔の内部に配置されたかみ合うロータの組と、を備えて
おり、各ロータは端面を有し、前記ロータの前記端面
は、前記吐出側ケーシングの前記対向面から離間されて
いるとともに、前記対向面と協働して端部運転隙間を画
定しているものにおいて、前記ロータの前記端面と前記
吐出側ケーシングの前記の対向面の少なくとも一方の表
面が、互いに連結された壁部部材の網目構造により分割
された複数の独立した空隙を備えていることを特徴とす
るスクリューマシン。 - 【請求項2】 前記の互いに連結された壁部部材の網目
構造により分割された複数の独立した空隙は、前記ロー
タの前記端面に形成されていることを特徴とする請求項
1記載のスクリューマシン。 - 【請求項3】 前記の互いに連結された壁部部材の網目
構造により分割された複数の独立した空隙は、前記外側
ケーシングの前記の対向面に形成されていることを特徴
とする請求項1記載のスクリューマシン。
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