[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001181223A - 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 - Google Patents

1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法

Info

Publication number
JP2001181223A
JP2001181223A JP36973399A JP36973399A JP2001181223A JP 2001181223 A JP2001181223 A JP 2001181223A JP 36973399 A JP36973399 A JP 36973399A JP 36973399 A JP36973399 A JP 36973399A JP 2001181223 A JP2001181223 A JP 2001181223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
cyclohexanedimethanol
hydrogen
producing
catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36973399A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Inoki
哲 猪木
Masato Kawamura
正人 河村
Shigeru Isayama
滋 諫山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP36973399A priority Critical patent/JP2001181223A/ja
Publication of JP2001181223A publication Critical patent/JP2001181223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】テレフタル酸を水素還元して1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸を製造する第一工程、前記第一工程
で得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と、
1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、所望
により該混合物を加熱してエステル化反応を行う第二工
程、前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素化し
て1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する第三
工程からなることを特徴とする1,4−シクロヘキサン
ジメタノールの製造方法。 【効果】本発明によれば、テレフタル酸の二段水素化に
よる1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造におい
て、従来は大量の水素、あるいは高圧を要していた第二
段目の水素化反応をオリゴマ−化工程を経ることによ
り、少ない水素量で且つ穏和な圧力で実施することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレフタル酸の二段
水素化により1,4−シクロヘキサンジメタノール(C
HDM)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】CHDMはポリエステル系の合成
繊維、合成樹脂等の原料として有用であり、特に耐熱
性、耐候性、物理的強度等に優れた樹脂の原料として用
いられる。
【0003】CHDMを製造する方法としては、テレフ
タル酸ジアルキルエステルを固定床反応器を用い二段反
応で水素化する方法が一般的であり、従来から幾つかの
方法が提案されている。例えば、米国特許第33341
49号明細書にはテレフタル酸ジアルキルエステルを原
料として用い、パラジウム/アルミナ担持触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液のエステル部分を水素化分解してCHD
Mを生成する方法が提案されている。
【0004】またテレフタル酸を溶液反応器を用い二段
反応で水素化する方法が提案されている。例えば、特開
昭52−242にはテレフタル酸原料として溶媒にはメ
タノールを用い、ロジウム/カーボン担体触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液の酸部分を水素化分解してCHDMを生
成する方法が、また一段目で生成した1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸を原料とした二段目の水素化では溶
媒にジメトキシエタン(特開平9−132541)、ジ
オキサン(特開平9−59188)等を用いる方法が提
案されている。
【0005】しかしこれらいずれの方法も工業化に際し
幾つかの問題点が残されている。例えば、前記米国特許
第3334149号明細書の方法では、反応条件とし
て、温度100〜350℃、圧力50〜500気圧と相
当厳しい条件で実施する必要があった。しかも、理論量
に対して相当量過剰の水素を使用する必要があり、反応
器から排出したガスを精製して反応器に再循環する必要
があった。また特開昭52−242にはテレフタル酸原
料として溶媒にはメタノールを用いているため圧力が1
15〜150気圧と厳しい条件が必要とされる。特開平
9−132541では二段目の反応溶媒にジメトキシエ
タンを用いており、これも100気圧が必要とされてい
る。同じく特開平9−59188では、反応条件は温和
ではあるが収率が41%と低い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、テレフタル酸のベン
ゼン環を第一段目に貴金属系触媒を用いて水溶媒で水素
化し、得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の
水素化を二段目の生成物CHDMを溶媒に用いて温和な
条件で、しかも水素の過剰量を減らすことが可能である
ことを見出し、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明は、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールと
を混合し、所望により該混合物を加熱してエステル化反
応を行い、次いで前記混合物ないしエステル化反応生成
物を水素化することを特徴とする1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの製造方法である。上記1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールの製造方法は、テレフタル酸を水
素還元して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を製造
する第一工程、前記第一工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸と、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールとを混合し、所望により該混合物を加熱してエ
ステル化反応を行う第二工程、該混合物ないしエステル
化反応生成物を水素化して1,4−シクロヘキサンジメ
タノールを製造する第三工程からなることが好ましい。
また、本発明では、第三工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを第二工程の1,4−シクロヘキ
サンジメタノールとして使用することができる。さら
に、本発明では、第一工程と第二工程の間に1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸を分離する工程を設けること
もできる。
【0008】
【前記手段についての具体的な説明】以下、前述の第
一,第二,第三工程の順に説明する。 (1)第一工程 第一工程はテレフタル酸のベンゼン環を一般的に用いら
れる貴金属触媒で水素化し、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸(以下CHDAと記すことがある)を製造す
るいわゆる第一水素化反応の工程である。
【0009】本発明の原料として用いられるテレフタル
酸は工業用として市販されている程度の品質で十分であ
り、またテレフタル酸製造工程の一般に行われる水素化
精製工程を経た未乾燥の水を含んだものを用いることが
出来る。
【0010】第一段目の反応は発熱反応であり、反応熱
による温度上昇を適度に抑制するために、また反応率を
高めるために、原料のテレフタル酸にこの反応に不活性
な溶媒を希釈剤として加え、第一段の供給液中のテレフ
タル酸の濃度が1〜50重量%、好ましくは2〜20重
量%となるように希釈するのが好ましい。供給液中のテ
レフタル酸の濃度がこの範囲であると反応速度が低下せ
ず、また、反応器内の温度上昇が小さい点で有利であ
る。
【0011】このような溶媒としては、例えば水、メタ
ノ−ル、1,4−ジオキサン等があげられるが、一段目
の反応生成液を必要に応じて冷却し、再循環して用いる
ことができるのが有利である。この場合、その後の分離
操作で回収できること、更に反応系によけいな成分を混
入させないこと、またテレフタル酸の精製工程を経た未
乾燥のテレフタル酸を使用できる等の理由により水が好
ましい。
【0012】第一段反応に用いられる水素の品質は、工
業的に用いられる水素で十分であり、不活性ガス例えば
窒素やメタンを含んでいても良いが、水素濃度は50%
以上あることが、好ましい。水素の量は、原料テレフタ
ル酸に対し、モル比で3〜50倍程度が好ましい。この
範囲であると、未反応物質が少なく、反応速度も充分で
経済的にも有利である。
【0013】第一段反応に用いられれる触媒は貴金属系
核水素化触媒であり、その具体例としては、例えばパラ
ジウム、白金、ルテニウム、ロジウム等があげられる。
その中でもパラジウム、ルテニウムが好ましい。これら
は担持触媒として用いるのが好ましく、担体としては活
性炭、アルミナ、シリカ、珪藻土等が用いられる。特に
活性炭、シリカが好ましく使用できる。パラジウム担持
触媒としては、例えばNEケムキャット社製10%パラ
ジウム/カ−ボンが挙げられる。パラジウム、及びルテ
ニウムの担持量は、触媒の総量(担体を含む)0.1〜1
0重量%、好ましくは5〜10重量%である。担持量
0.1重量%以上であると触媒重量当たりの活性が高い
ので好ましい。
【0014】触媒形態としては粉末、粒状、ペレット担
体に担持された触媒使用できる。好ましくは粉末が良
い。触媒が適度な大きさであると、触媒内部が有効に反
応に寄与する部分が多いので、反応速度が低下しにく
い。触媒量はテレフタル酸に対し好ましくは1〜50重
量%、特には5〜20重量%が好ましい。
【0015】テレフタル酸は汎用溶媒に対する溶解度が
極めて低いので、反応方式は液相懸濁反応が好ましい。
反応器は耐圧容器が好ましい。原料スラリ−及び水素は
反応器の上部又は下部から導入され、懸濁状態で触媒と
接触する。1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は高温
で水に溶解されるため、濾過で触媒との分離が可能とな
る。この後、溶媒である水を乾固して、あるいは、水の
濃縮・降温などにより再結晶してシクロヘキサンジカル
ボン酸を得ることができる。
【0016】反応温度は80℃〜200℃が好ましく、
さらに好ましくは100℃〜160℃の範囲である。こ
の範囲であると、未反応物や副生物が少なく、水素化分
解が起こりにくくなり、その結果、収率が高くなるので
好ましい。反応圧力は好ましくは、0.5MPa〜15
MPa、特に好ましくは2MPa〜15MPaの範囲で
ある。反応圧がこの範囲であると、反応速度が遅くなら
ず、副生物の生成が少ない。また、経済的にも有利であ
る。反応物の転化率は、通常95%以上、好ましくは9
9%以上である。上記のように未反応のテレフタル酸が
少ない場合、後述する第三工程で水素化される際に、目
的とするCHDMを、反応速度を低下させることなく、
かつ収率よく得ることができる。
【0017】(2)第二工程 第二工程は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とC
HDMとを混合し、所望により該混合物を加熱してエス
テル化する工程である。1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸としては、第一段反応生成物を晶析乾燥した物が
好ましい。CHDMとしては、工業用として市販されて
いる程度の品質のものを用いてもよいし、後述する第三
工程で得られた反応生成液をそのまま、あるいは精製し
て用いてもよい。両者の混合割合は、重量比でCHD
A:CHDMが1:1.5〜1:20.0、特に1:1.7〜1:
6.0が好ましい。
【0018】この工程では、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸とCHDMを混合、溶解し、そのまま次工程
に供給することもできる。この場合、該混合物を50℃
〜250℃、特に130℃〜250℃に保持して溶解す
るが好ましい。また、該混合物を一旦加熱して下記一般
式1で示されるエステル化反応生成物(以下、オリゴマ
ーと称することがある。)を形成させ、反応により生成
する水を除去した液を次工程に供給してもよい。また、
晶析等によりエステル化反応生成物を単離して次工程に
供給してもよい。エステル化反応させる場合、反応温度
は50〜280℃、特に200〜250℃が好ましい。
【0019】
【化1】
【0020】(3)第三工程 水素化 第三工程に用いられる水素の品質は、工業的に用いられ
る水素で十分であり、不活性ガス例えば窒素やメタンを
含んでいても良いが、水素濃度は50%以上あることが
好ましい。水素の量は、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸(第二工程でオリゴマーの生成を伴う場合は、オ
リゴマー中の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位
も含む。)に対し、モル比で3〜50倍程度が好まし
い。この範囲であると、未反応物質の低減、反応速度、
経済性の点で有利である。
【0021】反応に用いられる触媒としては、銅−クロ
ム−マンガン系、銅−クロム−亜鉛系、ルテニウム−ス
ズ/アルミナ等が例示できるが、銅−クロム−マンガン
系触媒が好ましい。その組成は酸化された状態で銅酸化
物が30〜60重量%、クロム酸化物が30〜60重量
%、マンガンが0.1〜10重量%の範囲であることが
好ましい。この範囲であると、副生物の生成が少なく、
1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率が高いので
好ましい。このような銅−クロム−マンガン系触媒とし
ては、例えば日揮化学社製N203SDが挙げられる。
【0022】反応方式としては液相懸濁方式反応又は固
定床反応のいずれでもよいが、固定床が好ましい。この
場合反応器は、多管式にして熱媒を通じ反応熱を除去す
る方法でも良く、簡便に断熱型反応器を用いても良い。
原料液及び水素は、反応器の上部又は下部から導入さ
れ、気液並流の状態で、下降流又は上昇流で触媒層充填
部を通過し、導入された反対の端から排出される。
【0023】反応器に対する仕込み量は反応条件によっ
て定まる反応速度に応じて、反応液中の未反応物質の転
化率が許容値以上になるような範囲でできるだけ多く仕
込むことができるのが好ましいので、一義的に表現する
のは困難だが、LHSVで0.01〜1とすることが好
ましい。反応温度は好ましくは200〜280℃の範囲
である。この範囲内であると、未反応物、副生物が少な
くなり、収率を高く維持できるため好ましい。反応圧力
は5〜30MPa、更に好ましくは6〜20MPaの範
囲である。この範囲であると、反応速度、副生物の低
減、経済性の観点から好ましい。転化率は高い方が経済
的に有利である。
【発明の効果】本発明によれば、テレフタル酸の二段水
素化によるCHDMの製造において、従来は大量の水
素、あるいは高圧を要していた第二段目の水素化反応を
オリゴマ−化工程を経ることにより、少ない水素量で且
つ穏和な圧力で実施することができ、その工業的意義は
大きい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例−1 (第一段反応) 50mlSUS製オ−トクレ−ブにテレ
フタル酸を0.5g、触媒(NEケムキャット社製10%
Pd/C)を0.1g、水を10g仕込み、回転子を入
れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル口より水素を入れ
3回置換し4回目に水素圧で4MPaにし、バルブを閉
じた。140℃に保ったオイル浴に浸し、スタ−ラ−を
廻し、内部を撹拌した。3時間反応を続けた。放冷脱圧
後内容物を取り出し熱水で洗浄濾過(細孔径1μmのフ
ィルターで濾過)し、ロ液をエバポレ−タ−で水を飛ば
し、白色粉末を0.5g得た。触媒部と白色粉末部の一
部を液体クロマトグラフィ−でテレフタル酸の分析を、
また1,4−シクロヘキサンジカルボン酸をメタノール
でエステル化後1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジ
メチルとしてガスクロマトグラフィ−で分析した。テレ
フタル酸の転化率は99.6mol%、CHDA収率は9
6.9mol%であった。
【0025】(第二段反応) 塔径8mm、長さ25mmの
固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203SD 銅
/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。この反
応器に第一段反応で得られた乾燥粉末CHDA15重量
部とCHDM(東京化成社製、試薬1級)85重量部の混
合物を140℃に加温し、5ml/hr、水素ガス(純
度99.9%以上)を1.0l/hr 、反応器上部か
ら導入し、反応器の温度は240℃となった。反応器の
圧力は8MPaに保った。反応器下部から流出してくる
ガス、液を分離し、反応液を分析した。生成したCHD
M及び過剰のCHDMはそのままガスクロマトグラフィ
−で測定した。また、メタノ−ルでエステル化処理をお
こなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリゴ
マ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸部
は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルとし
て検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とし
て(未反応CHDAも含めて測定される)測定した。ま
た、中間体はメタノールでのエステル化によって1−ヒ
ドロキシメチル−4−カルボキシメチルシクロヘキサン
として検出され、1−ヒドロキシメチル−4−カルボキ
シシクロヘキサンとして測定した。また0.1N−Na
OHで滴定分析し、未反応のCHDAを測定した。 C
HDA転化率は89.7%、CHDMは収率33.5
%、中間体収率は19.9%、オリゴマ−収率は36.
3%であった。この流出液を再度140℃に加温し、
0.4ml/hr、水素ガス(純度99.9%以上)を
0.5l/hr 、反応器上部から導入し、反応器の温
度は240℃となった。反応器の圧力は8MPaに保っ
た。反応器下部から流出してくるガス、液を分離し、反
応液分析した。反応液を未処理のまま、あるいはメタノ
−ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同
様に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリ
ゴマ−収率は0.5mol%、中間体収率は26.0mol
%、CHDM収率は69.6mol%であった。
【0026】実施例2 (オリゴマ−化反応)CHDA 17.2g、CHDM
33.0gを採り230℃で4hr、生成する水を抜
き出しながら反応した。冷却後メタノ−ルで洗浄−濾過
を3回繰り返し、乾燥しオリゴマ−を単離した。融点は
85℃であった。その一部をメタノ−ルに溶解しその可
溶分をガスクロマトグラフィ−で分析した。CHDMは
検出されなかった。また、メタノ−ルでエステル化処理
をおこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オ
リゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル
として検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
として40.7重量%であった。また、0.1N−Na
OHで滴定分析した。酸(CHDA)として0.1重量%
測定された。
【0027】(第二段反応)オリゴマ−工程で単離して
得られたオリゴマ−0.6gをオ−トクレ−ブ50ml
に、触媒(日揮化学社製 N203SD)を0.1g、仕
込み、回転子を入れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル
口より水素を入れ3回置換し4回目に水素圧で5MPa
にし、バルブを閉じた。230℃に保ったオイル浴に浸
し、スタ−ラ−を廻し、内部を撹拌した。6時間反応を
続けた。放冷脱圧後内容物を取り出しメタノ−ルで洗浄
濾過(細孔径1μmのフィルター)し、ロ液をガスクロマ
トグラフィ−で分析した。CHDMの収率は83.0mo
l%であった。
【0028】実施例3 (オリゴマ−化反応) CHDA 7.9g、CHDM
46.8g、を生成する水を分離抜き出す装置のある
フラスコに採り、230℃で4hr反応した。反応液を
未処理のまま、あるいはメタノ−ルでエステル化処理を
おこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリ
ゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルと
して検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と
して14.9重量%(未反応CHDAも含めて測定され
る)であった。また、0.1N−NaOHで滴定分析し
た。酸(CHDA)として0.5重量%測定された。CH
DA転化率は96.6mol%、であった。
【0029】(第二段反応)次に 塔径8mm、長さ25
mmの固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203S
D 銅/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。こ
の反応器に前反応で得られたオリゴマ−溶液を140℃
に加温し、0.4g/hr、水素ガス(純度99.9%
以上)を1500ml/hr 、反応器上部から導入
し、反応器の温度は240℃となった。反応器の圧力は
8MPaに保った。反応器下部から流出してくるガス、
液を分離し、反応液を未処理のまま、あるいはメタノ−
ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同様
に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリゴ
マ−収率は1.3mol%、中間体収率は19.6mol%、
CHDM収率は73.8mol%であった。
【0030】実施例4 同オリゴマ−溶液を用い、反応器の圧力を12MPaに
保った以外は全て実施例3と同条件でおこなった。 C
HDA転化率は99.9%、オリゴマ−収率は0.2
%、中間体収率は6.8%、CHDM収率は92.6%
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC11 AC41 AC48 AD31 BA05 BA14 BA16 BA30 BD31 BD52 BE20 FC22 FE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と
    1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、所望
    により該混合物を加熱してエステル化反応を行い、次い
    で前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素化する
    ことを特徴とする1,4−シクロヘキサンジメタノール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】テレフタル酸を水素還元して1,4−シク
    ロヘキサンジカルボン酸を製造する第一工程、前記第一
    工程で得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
    と、1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、
    所望により該混合物を加熱してエステル化反応を行う第
    二工程、前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素
    化して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する
    第三工程からなることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】第三工程で得られた1,4−シクロヘキサ
    ンジメタノールを第二工程の1,4−シクロヘキサンジ
    メタノールとして使用することを特徴とする請求項2記
    載の方法。
  4. 【請求項4】第一工程と第二工程の間に1,4−シクロ
    ヘキサンジカルボン酸を分離する工程を設けることを特
    徴とする請求項2,3のいずれかに記載の方法。
JP36973399A 1999-12-27 1999-12-27 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 Pending JP2001181223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36973399A JP2001181223A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36973399A JP2001181223A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001181223A true JP2001181223A (ja) 2001-07-03

Family

ID=18495194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36973399A Pending JP2001181223A (ja) 1999-12-27 1999-12-27 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001181223A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012046781A1 (ja) 2010-10-07 2012-04-12 三井化学株式会社 ビス(アミノメチル)シクロヘキサン類の製造方法
WO2012046782A1 (ja) 2010-10-07 2012-04-12 三井化学株式会社 トランス-1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法
JP2013506658A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ウィズケム カンパニー・リミテッド 1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法
WO2015016148A1 (ja) 2013-08-01 2015-02-05 三井化学株式会社 トランス-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物およびポリウレタン樹脂
WO2015046369A1 (ja) 2013-09-26 2015-04-02 三井化学株式会社 1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物、ポリウレタン樹脂、成形品、アイウェア材料、アイウェアフレームおよびレンズ
WO2015156582A1 (ko) * 2014-04-07 2015-10-15 롯데케미칼 주식회사 복합 금속 촉매 조성물과 이를 이용한 1,4-사이클로헥산디메탄올 제조방법 및 장치
US9328050B1 (en) 2014-12-23 2016-05-03 Eastman Chemical Company Processes for making hydroxymethylbenzoic acid compounds
KR101619399B1 (ko) 2013-11-29 2016-05-10 롯데케미칼 주식회사 1,4-사이클로헥산디메탄올의 제조 방법
US9340482B2 (en) 2013-12-30 2016-05-17 Eastman Chemical Company Processes for making cyclohexane compounds
CN105582914A (zh) * 2014-10-24 2016-05-18 中国石油化工股份有限公司 对苯二甲酸的氢化催化剂
US9346737B2 (en) 2013-12-30 2016-05-24 Eastman Chemical Company Processes for making cyclohexane compounds
JP2021509354A (ja) * 2017-12-29 2021-03-25 ハンファ ソリューションズ コーポレーション 高選択性の転化が可能な炭素ベースの貴金属−遷移金属触媒及びその製造方法。

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013506658A (ja) * 2009-09-30 2013-02-28 ウィズケム カンパニー・リミテッド 1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法
WO2012046782A1 (ja) 2010-10-07 2012-04-12 三井化学株式会社 トランス-1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法
CN103153940A (zh) * 2010-10-07 2013-06-12 三井化学株式会社 反式-1,4-双(氨基甲基)环己烷的制造方法
JP5562429B2 (ja) * 2010-10-07 2014-07-30 三井化学株式会社 トランス−1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法
US8865939B2 (en) 2010-10-07 2014-10-21 Mitsui Chemicals, Inc. Method for producing trans-1,4-bis(aminomethyl) cyclohexane
WO2012046781A1 (ja) 2010-10-07 2012-04-12 三井化学株式会社 ビス(アミノメチル)シクロヘキサン類の製造方法
WO2015016148A1 (ja) 2013-08-01 2015-02-05 三井化学株式会社 トランス-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物およびポリウレタン樹脂
WO2015046369A1 (ja) 2013-09-26 2015-04-02 三井化学株式会社 1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物、ポリウレタン樹脂、成形品、アイウェア材料、アイウェアフレームおよびレンズ
EP3168256A1 (en) 2013-09-26 2017-05-17 Mitsui Chemicals, Inc. 1,4-bis(isocyanatomethyl)cyclohexane, polyisocyanate composition, polyurethane resin, molded article, eyewear material, eyewear frame, and lens
KR101619399B1 (ko) 2013-11-29 2016-05-10 롯데케미칼 주식회사 1,4-사이클로헥산디메탄올의 제조 방법
US9346737B2 (en) 2013-12-30 2016-05-24 Eastman Chemical Company Processes for making cyclohexane compounds
US9340482B2 (en) 2013-12-30 2016-05-17 Eastman Chemical Company Processes for making cyclohexane compounds
WO2015156582A1 (ko) * 2014-04-07 2015-10-15 롯데케미칼 주식회사 복합 금속 촉매 조성물과 이를 이용한 1,4-사이클로헥산디메탄올 제조방법 및 장치
US9663426B2 (en) 2014-04-07 2017-05-30 Lotte Chemical Corporation Composite metal catalyst composition, and method and apparatus for preparing 1,4-cyclohexanedimethanol using same
CN105582914A (zh) * 2014-10-24 2016-05-18 中国石油化工股份有限公司 对苯二甲酸的氢化催化剂
US9328050B1 (en) 2014-12-23 2016-05-03 Eastman Chemical Company Processes for making hydroxymethylbenzoic acid compounds
JP2021509354A (ja) * 2017-12-29 2021-03-25 ハンファ ソリューションズ コーポレーション 高選択性の転化が可能な炭素ベースの貴金属−遷移金属触媒及びその製造方法。
JP7003274B2 (ja) 2017-12-29 2022-02-04 ハンファ ソリューションズ コーポレーション 高選択性の転化が可能な炭素ベースの貴金属-遷移金属触媒及びその製造方法。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5030771A (en) Method of producing aliphatic and cycloaliphatic diols by catalytic hydrogenation of dicarboxylic acid esters
JP2001181223A (ja) 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法
US6403844B1 (en) Condensed phase catalytic hydrogenation of lactic acid to propylene glycol
JPH03178943A (ja) 1,4―ブタンジオールおよびテトラヒドロフランの製造方法
JPS5919931B2 (ja) ジアセトキシブテンの水素化方法
JP2666151B2 (ja) 1,4−ブタンジオールの製造法
WO2019046412A1 (en) SYSTEM AND METHOD FOR PRODUCING 1,4-CYCLOHEXANEDIMETHANOL AND 1,4-CYCLOHEXANEDICARBOXYLIC ACID FROM TEREPHTHALIC ACID
KR100631251B1 (ko) 감마 부티로락톤 및 테트라히드로푸란을 생성시키는 방법
EP0373947A1 (en) Process for producing 1,4-butanediol and tetrahydrofuran
JP3059695B2 (ja) シクロヘキサン酸化生成物の洗浄水から二酸を製造する方法
KR0131203B1 (ko) γ-부티로락톤의 제법
RU2294920C2 (ru) Двухстадийный способ гидрирования малеиновой кислоты в 1,4-бутандиол
JPH02233630A (ja) 1,4―ブタンジオールおよびテトラヒドロフランの製造法
JP6372771B2 (ja) トランス‐シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシアルキル)の製造方法
WO1984000360A1 (en) Method in the production of methyl formate and methanol in a liquid phase
JP2639463B2 (ja) 1,4―ブタンジオールおよびテトラヒドロフランの製造方法
JP2004501891A (ja) 芳香族アミンの製造方法
JPH1045645A (ja) 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法
JP2772524B2 (ja) 1,4‐ブタンジオールの製造方法
JPH02102224A (ja) 第一級又は第二級アミンで末端化されたポリエーテル類
JPH01160947A (ja) ジアルキルアミノエタノールの精製法
JP6372765B2 (ja) 1,4‐シクロヘキサンジカルボン酸ビス(2‐ヒドロキシエチル)の製造方法
US6939996B2 (en) Process for the hydrogenation of alkylaryl ketones
JP3336644B2 (ja) ジアセトキシブテンの水素化方法
JP2000178216A (ja) イソブチレングリコールの製造方法