JP2001181223A - 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 - Google Patents
1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】テレフタル酸を水素還元して1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸を製造する第一工程、前記第一工程
で得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と、
1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、所望
により該混合物を加熱してエステル化反応を行う第二工
程、前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素化し
て1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する第三
工程からなることを特徴とする1,4−シクロヘキサン
ジメタノールの製造方法。 【効果】本発明によれば、テレフタル酸の二段水素化に
よる1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造におい
て、従来は大量の水素、あるいは高圧を要していた第二
段目の水素化反応をオリゴマ−化工程を経ることによ
り、少ない水素量で且つ穏和な圧力で実施することがで
きる。
キサンジカルボン酸を製造する第一工程、前記第一工程
で得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と、
1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、所望
により該混合物を加熱してエステル化反応を行う第二工
程、前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素化し
て1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する第三
工程からなることを特徴とする1,4−シクロヘキサン
ジメタノールの製造方法。 【効果】本発明によれば、テレフタル酸の二段水素化に
よる1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造におい
て、従来は大量の水素、あるいは高圧を要していた第二
段目の水素化反応をオリゴマ−化工程を経ることによ
り、少ない水素量で且つ穏和な圧力で実施することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレフタル酸の二段
水素化により1,4−シクロヘキサンジメタノール(C
HDM)の製造方法に関する。
水素化により1,4−シクロヘキサンジメタノール(C
HDM)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と課題】CHDMはポリエステル系の合成
繊維、合成樹脂等の原料として有用であり、特に耐熱
性、耐候性、物理的強度等に優れた樹脂の原料として用
いられる。
繊維、合成樹脂等の原料として有用であり、特に耐熱
性、耐候性、物理的強度等に優れた樹脂の原料として用
いられる。
【0003】CHDMを製造する方法としては、テレフ
タル酸ジアルキルエステルを固定床反応器を用い二段反
応で水素化する方法が一般的であり、従来から幾つかの
方法が提案されている。例えば、米国特許第33341
49号明細書にはテレフタル酸ジアルキルエステルを原
料として用い、パラジウム/アルミナ担持触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液のエステル部分を水素化分解してCHD
Mを生成する方法が提案されている。
タル酸ジアルキルエステルを固定床反応器を用い二段反
応で水素化する方法が一般的であり、従来から幾つかの
方法が提案されている。例えば、米国特許第33341
49号明細書にはテレフタル酸ジアルキルエステルを原
料として用い、パラジウム/アルミナ担持触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液のエステル部分を水素化分解してCHD
Mを生成する方法が提案されている。
【0004】またテレフタル酸を溶液反応器を用い二段
反応で水素化する方法が提案されている。例えば、特開
昭52−242にはテレフタル酸原料として溶媒にはメ
タノールを用い、ロジウム/カーボン担体触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液の酸部分を水素化分解してCHDMを生
成する方法が、また一段目で生成した1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸を原料とした二段目の水素化では溶
媒にジメトキシエタン(特開平9−132541)、ジ
オキサン(特開平9−59188)等を用いる方法が提
案されている。
反応で水素化する方法が提案されている。例えば、特開
昭52−242にはテレフタル酸原料として溶媒にはメ
タノールを用い、ロジウム/カーボン担体触媒によりベ
ンゼン環を水素添加し、次いで銅クロマイト触媒を用い
て第一段反応液の酸部分を水素化分解してCHDMを生
成する方法が、また一段目で生成した1,4−シクロヘ
キサンジカルボン酸を原料とした二段目の水素化では溶
媒にジメトキシエタン(特開平9−132541)、ジ
オキサン(特開平9−59188)等を用いる方法が提
案されている。
【0005】しかしこれらいずれの方法も工業化に際し
幾つかの問題点が残されている。例えば、前記米国特許
第3334149号明細書の方法では、反応条件とし
て、温度100〜350℃、圧力50〜500気圧と相
当厳しい条件で実施する必要があった。しかも、理論量
に対して相当量過剰の水素を使用する必要があり、反応
器から排出したガスを精製して反応器に再循環する必要
があった。また特開昭52−242にはテレフタル酸原
料として溶媒にはメタノールを用いているため圧力が1
15〜150気圧と厳しい条件が必要とされる。特開平
9−132541では二段目の反応溶媒にジメトキシエ
タンを用いており、これも100気圧が必要とされてい
る。同じく特開平9−59188では、反応条件は温和
ではあるが収率が41%と低い。
幾つかの問題点が残されている。例えば、前記米国特許
第3334149号明細書の方法では、反応条件とし
て、温度100〜350℃、圧力50〜500気圧と相
当厳しい条件で実施する必要があった。しかも、理論量
に対して相当量過剰の水素を使用する必要があり、反応
器から排出したガスを精製して反応器に再循環する必要
があった。また特開昭52−242にはテレフタル酸原
料として溶媒にはメタノールを用いているため圧力が1
15〜150気圧と厳しい条件が必要とされる。特開平
9−132541では二段目の反応溶媒にジメトキシエ
タンを用いており、これも100気圧が必要とされてい
る。同じく特開平9−59188では、反応条件は温和
ではあるが収率が41%と低い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、テレフタル酸のベン
ゼン環を第一段目に貴金属系触媒を用いて水溶媒で水素
化し、得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の
水素化を二段目の生成物CHDMを溶媒に用いて温和な
条件で、しかも水素の過剰量を減らすことが可能である
ことを見出し、本発明に至った。
解決するために鋭意検討した結果、テレフタル酸のベン
ゼン環を第一段目に貴金属系触媒を用いて水溶媒で水素
化し、得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の
水素化を二段目の生成物CHDMを溶媒に用いて温和な
条件で、しかも水素の過剰量を減らすことが可能である
ことを見出し、本発明に至った。
【0007】即ち、本発明は、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールと
を混合し、所望により該混合物を加熱してエステル化反
応を行い、次いで前記混合物ないしエステル化反応生成
物を水素化することを特徴とする1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの製造方法である。上記1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールの製造方法は、テレフタル酸を水
素還元して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を製造
する第一工程、前記第一工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸と、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールとを混合し、所望により該混合物を加熱してエ
ステル化反応を行う第二工程、該混合物ないしエステル
化反応生成物を水素化して1,4−シクロヘキサンジメ
タノールを製造する第三工程からなることが好ましい。
また、本発明では、第三工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを第二工程の1,4−シクロヘキ
サンジメタノールとして使用することができる。さら
に、本発明では、第一工程と第二工程の間に1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸を分離する工程を設けること
もできる。
ジカルボン酸と1,4−シクロヘキサンジメタノールと
を混合し、所望により該混合物を加熱してエステル化反
応を行い、次いで前記混合物ないしエステル化反応生成
物を水素化することを特徴とする1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールの製造方法である。上記1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールの製造方法は、テレフタル酸を水
素還元して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を製造
する第一工程、前記第一工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸と、1,4−シクロヘキサンジメ
タノールとを混合し、所望により該混合物を加熱してエ
ステル化反応を行う第二工程、該混合物ないしエステル
化反応生成物を水素化して1,4−シクロヘキサンジメ
タノールを製造する第三工程からなることが好ましい。
また、本発明では、第三工程で得られた1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを第二工程の1,4−シクロヘキ
サンジメタノールとして使用することができる。さら
に、本発明では、第一工程と第二工程の間に1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸を分離する工程を設けること
もできる。
【0008】
【前記手段についての具体的な説明】以下、前述の第
一,第二,第三工程の順に説明する。 (1)第一工程 第一工程はテレフタル酸のベンゼン環を一般的に用いら
れる貴金属触媒で水素化し、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸(以下CHDAと記すことがある)を製造す
るいわゆる第一水素化反応の工程である。
一,第二,第三工程の順に説明する。 (1)第一工程 第一工程はテレフタル酸のベンゼン環を一般的に用いら
れる貴金属触媒で水素化し、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸(以下CHDAと記すことがある)を製造す
るいわゆる第一水素化反応の工程である。
【0009】本発明の原料として用いられるテレフタル
酸は工業用として市販されている程度の品質で十分であ
り、またテレフタル酸製造工程の一般に行われる水素化
精製工程を経た未乾燥の水を含んだものを用いることが
出来る。
酸は工業用として市販されている程度の品質で十分であ
り、またテレフタル酸製造工程の一般に行われる水素化
精製工程を経た未乾燥の水を含んだものを用いることが
出来る。
【0010】第一段目の反応は発熱反応であり、反応熱
による温度上昇を適度に抑制するために、また反応率を
高めるために、原料のテレフタル酸にこの反応に不活性
な溶媒を希釈剤として加え、第一段の供給液中のテレフ
タル酸の濃度が1〜50重量%、好ましくは2〜20重
量%となるように希釈するのが好ましい。供給液中のテ
レフタル酸の濃度がこの範囲であると反応速度が低下せ
ず、また、反応器内の温度上昇が小さい点で有利であ
る。
による温度上昇を適度に抑制するために、また反応率を
高めるために、原料のテレフタル酸にこの反応に不活性
な溶媒を希釈剤として加え、第一段の供給液中のテレフ
タル酸の濃度が1〜50重量%、好ましくは2〜20重
量%となるように希釈するのが好ましい。供給液中のテ
レフタル酸の濃度がこの範囲であると反応速度が低下せ
ず、また、反応器内の温度上昇が小さい点で有利であ
る。
【0011】このような溶媒としては、例えば水、メタ
ノ−ル、1,4−ジオキサン等があげられるが、一段目
の反応生成液を必要に応じて冷却し、再循環して用いる
ことができるのが有利である。この場合、その後の分離
操作で回収できること、更に反応系によけいな成分を混
入させないこと、またテレフタル酸の精製工程を経た未
乾燥のテレフタル酸を使用できる等の理由により水が好
ましい。
ノ−ル、1,4−ジオキサン等があげられるが、一段目
の反応生成液を必要に応じて冷却し、再循環して用いる
ことができるのが有利である。この場合、その後の分離
操作で回収できること、更に反応系によけいな成分を混
入させないこと、またテレフタル酸の精製工程を経た未
乾燥のテレフタル酸を使用できる等の理由により水が好
ましい。
【0012】第一段反応に用いられる水素の品質は、工
業的に用いられる水素で十分であり、不活性ガス例えば
窒素やメタンを含んでいても良いが、水素濃度は50%
以上あることが、好ましい。水素の量は、原料テレフタ
ル酸に対し、モル比で3〜50倍程度が好ましい。この
範囲であると、未反応物質が少なく、反応速度も充分で
経済的にも有利である。
業的に用いられる水素で十分であり、不活性ガス例えば
窒素やメタンを含んでいても良いが、水素濃度は50%
以上あることが、好ましい。水素の量は、原料テレフタ
ル酸に対し、モル比で3〜50倍程度が好ましい。この
範囲であると、未反応物質が少なく、反応速度も充分で
経済的にも有利である。
【0013】第一段反応に用いられれる触媒は貴金属系
核水素化触媒であり、その具体例としては、例えばパラ
ジウム、白金、ルテニウム、ロジウム等があげられる。
その中でもパラジウム、ルテニウムが好ましい。これら
は担持触媒として用いるのが好ましく、担体としては活
性炭、アルミナ、シリカ、珪藻土等が用いられる。特に
活性炭、シリカが好ましく使用できる。パラジウム担持
触媒としては、例えばNEケムキャット社製10%パラ
ジウム/カ−ボンが挙げられる。パラジウム、及びルテ
ニウムの担持量は、触媒の総量(担体を含む)0.1〜1
0重量%、好ましくは5〜10重量%である。担持量
0.1重量%以上であると触媒重量当たりの活性が高い
ので好ましい。
核水素化触媒であり、その具体例としては、例えばパラ
ジウム、白金、ルテニウム、ロジウム等があげられる。
その中でもパラジウム、ルテニウムが好ましい。これら
は担持触媒として用いるのが好ましく、担体としては活
性炭、アルミナ、シリカ、珪藻土等が用いられる。特に
活性炭、シリカが好ましく使用できる。パラジウム担持
触媒としては、例えばNEケムキャット社製10%パラ
ジウム/カ−ボンが挙げられる。パラジウム、及びルテ
ニウムの担持量は、触媒の総量(担体を含む)0.1〜1
0重量%、好ましくは5〜10重量%である。担持量
0.1重量%以上であると触媒重量当たりの活性が高い
ので好ましい。
【0014】触媒形態としては粉末、粒状、ペレット担
体に担持された触媒使用できる。好ましくは粉末が良
い。触媒が適度な大きさであると、触媒内部が有効に反
応に寄与する部分が多いので、反応速度が低下しにく
い。触媒量はテレフタル酸に対し好ましくは1〜50重
量%、特には5〜20重量%が好ましい。
体に担持された触媒使用できる。好ましくは粉末が良
い。触媒が適度な大きさであると、触媒内部が有効に反
応に寄与する部分が多いので、反応速度が低下しにく
い。触媒量はテレフタル酸に対し好ましくは1〜50重
量%、特には5〜20重量%が好ましい。
【0015】テレフタル酸は汎用溶媒に対する溶解度が
極めて低いので、反応方式は液相懸濁反応が好ましい。
反応器は耐圧容器が好ましい。原料スラリ−及び水素は
反応器の上部又は下部から導入され、懸濁状態で触媒と
接触する。1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は高温
で水に溶解されるため、濾過で触媒との分離が可能とな
る。この後、溶媒である水を乾固して、あるいは、水の
濃縮・降温などにより再結晶してシクロヘキサンジカル
ボン酸を得ることができる。
極めて低いので、反応方式は液相懸濁反応が好ましい。
反応器は耐圧容器が好ましい。原料スラリ−及び水素は
反応器の上部又は下部から導入され、懸濁状態で触媒と
接触する。1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は高温
で水に溶解されるため、濾過で触媒との分離が可能とな
る。この後、溶媒である水を乾固して、あるいは、水の
濃縮・降温などにより再結晶してシクロヘキサンジカル
ボン酸を得ることができる。
【0016】反応温度は80℃〜200℃が好ましく、
さらに好ましくは100℃〜160℃の範囲である。こ
の範囲であると、未反応物や副生物が少なく、水素化分
解が起こりにくくなり、その結果、収率が高くなるので
好ましい。反応圧力は好ましくは、0.5MPa〜15
MPa、特に好ましくは2MPa〜15MPaの範囲で
ある。反応圧がこの範囲であると、反応速度が遅くなら
ず、副生物の生成が少ない。また、経済的にも有利であ
る。反応物の転化率は、通常95%以上、好ましくは9
9%以上である。上記のように未反応のテレフタル酸が
少ない場合、後述する第三工程で水素化される際に、目
的とするCHDMを、反応速度を低下させることなく、
かつ収率よく得ることができる。
さらに好ましくは100℃〜160℃の範囲である。こ
の範囲であると、未反応物や副生物が少なく、水素化分
解が起こりにくくなり、その結果、収率が高くなるので
好ましい。反応圧力は好ましくは、0.5MPa〜15
MPa、特に好ましくは2MPa〜15MPaの範囲で
ある。反応圧がこの範囲であると、反応速度が遅くなら
ず、副生物の生成が少ない。また、経済的にも有利であ
る。反応物の転化率は、通常95%以上、好ましくは9
9%以上である。上記のように未反応のテレフタル酸が
少ない場合、後述する第三工程で水素化される際に、目
的とするCHDMを、反応速度を低下させることなく、
かつ収率よく得ることができる。
【0017】(2)第二工程 第二工程は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とC
HDMとを混合し、所望により該混合物を加熱してエス
テル化する工程である。1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸としては、第一段反応生成物を晶析乾燥した物が
好ましい。CHDMとしては、工業用として市販されて
いる程度の品質のものを用いてもよいし、後述する第三
工程で得られた反応生成液をそのまま、あるいは精製し
て用いてもよい。両者の混合割合は、重量比でCHD
A:CHDMが1:1.5〜1:20.0、特に1:1.7〜1:
6.0が好ましい。
HDMとを混合し、所望により該混合物を加熱してエス
テル化する工程である。1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸としては、第一段反応生成物を晶析乾燥した物が
好ましい。CHDMとしては、工業用として市販されて
いる程度の品質のものを用いてもよいし、後述する第三
工程で得られた反応生成液をそのまま、あるいは精製し
て用いてもよい。両者の混合割合は、重量比でCHD
A:CHDMが1:1.5〜1:20.0、特に1:1.7〜1:
6.0が好ましい。
【0018】この工程では、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸とCHDMを混合、溶解し、そのまま次工程
に供給することもできる。この場合、該混合物を50℃
〜250℃、特に130℃〜250℃に保持して溶解す
るが好ましい。また、該混合物を一旦加熱して下記一般
式1で示されるエステル化反応生成物(以下、オリゴマ
ーと称することがある。)を形成させ、反応により生成
する水を除去した液を次工程に供給してもよい。また、
晶析等によりエステル化反応生成物を単離して次工程に
供給してもよい。エステル化反応させる場合、反応温度
は50〜280℃、特に200〜250℃が好ましい。
カルボン酸とCHDMを混合、溶解し、そのまま次工程
に供給することもできる。この場合、該混合物を50℃
〜250℃、特に130℃〜250℃に保持して溶解す
るが好ましい。また、該混合物を一旦加熱して下記一般
式1で示されるエステル化反応生成物(以下、オリゴマ
ーと称することがある。)を形成させ、反応により生成
する水を除去した液を次工程に供給してもよい。また、
晶析等によりエステル化反応生成物を単離して次工程に
供給してもよい。エステル化反応させる場合、反応温度
は50〜280℃、特に200〜250℃が好ましい。
【0019】
【化1】
【0020】(3)第三工程 水素化 第三工程に用いられる水素の品質は、工業的に用いられ
る水素で十分であり、不活性ガス例えば窒素やメタンを
含んでいても良いが、水素濃度は50%以上あることが
好ましい。水素の量は、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸(第二工程でオリゴマーの生成を伴う場合は、オ
リゴマー中の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位
も含む。)に対し、モル比で3〜50倍程度が好まし
い。この範囲であると、未反応物質の低減、反応速度、
経済性の点で有利である。
る水素で十分であり、不活性ガス例えば窒素やメタンを
含んでいても良いが、水素濃度は50%以上あることが
好ましい。水素の量は、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸(第二工程でオリゴマーの生成を伴う場合は、オ
リゴマー中の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸単位
も含む。)に対し、モル比で3〜50倍程度が好まし
い。この範囲であると、未反応物質の低減、反応速度、
経済性の点で有利である。
【0021】反応に用いられる触媒としては、銅−クロ
ム−マンガン系、銅−クロム−亜鉛系、ルテニウム−ス
ズ/アルミナ等が例示できるが、銅−クロム−マンガン
系触媒が好ましい。その組成は酸化された状態で銅酸化
物が30〜60重量%、クロム酸化物が30〜60重量
%、マンガンが0.1〜10重量%の範囲であることが
好ましい。この範囲であると、副生物の生成が少なく、
1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率が高いので
好ましい。このような銅−クロム−マンガン系触媒とし
ては、例えば日揮化学社製N203SDが挙げられる。
ム−マンガン系、銅−クロム−亜鉛系、ルテニウム−ス
ズ/アルミナ等が例示できるが、銅−クロム−マンガン
系触媒が好ましい。その組成は酸化された状態で銅酸化
物が30〜60重量%、クロム酸化物が30〜60重量
%、マンガンが0.1〜10重量%の範囲であることが
好ましい。この範囲であると、副生物の生成が少なく、
1,4−シクロヘキサンジメタノールの収率が高いので
好ましい。このような銅−クロム−マンガン系触媒とし
ては、例えば日揮化学社製N203SDが挙げられる。
【0022】反応方式としては液相懸濁方式反応又は固
定床反応のいずれでもよいが、固定床が好ましい。この
場合反応器は、多管式にして熱媒を通じ反応熱を除去す
る方法でも良く、簡便に断熱型反応器を用いても良い。
原料液及び水素は、反応器の上部又は下部から導入さ
れ、気液並流の状態で、下降流又は上昇流で触媒層充填
部を通過し、導入された反対の端から排出される。
定床反応のいずれでもよいが、固定床が好ましい。この
場合反応器は、多管式にして熱媒を通じ反応熱を除去す
る方法でも良く、簡便に断熱型反応器を用いても良い。
原料液及び水素は、反応器の上部又は下部から導入さ
れ、気液並流の状態で、下降流又は上昇流で触媒層充填
部を通過し、導入された反対の端から排出される。
【0023】反応器に対する仕込み量は反応条件によっ
て定まる反応速度に応じて、反応液中の未反応物質の転
化率が許容値以上になるような範囲でできるだけ多く仕
込むことができるのが好ましいので、一義的に表現する
のは困難だが、LHSVで0.01〜1とすることが好
ましい。反応温度は好ましくは200〜280℃の範囲
である。この範囲内であると、未反応物、副生物が少な
くなり、収率を高く維持できるため好ましい。反応圧力
は5〜30MPa、更に好ましくは6〜20MPaの範
囲である。この範囲であると、反応速度、副生物の低
減、経済性の観点から好ましい。転化率は高い方が経済
的に有利である。
て定まる反応速度に応じて、反応液中の未反応物質の転
化率が許容値以上になるような範囲でできるだけ多く仕
込むことができるのが好ましいので、一義的に表現する
のは困難だが、LHSVで0.01〜1とすることが好
ましい。反応温度は好ましくは200〜280℃の範囲
である。この範囲内であると、未反応物、副生物が少な
くなり、収率を高く維持できるため好ましい。反応圧力
は5〜30MPa、更に好ましくは6〜20MPaの範
囲である。この範囲であると、反応速度、副生物の低
減、経済性の観点から好ましい。転化率は高い方が経済
的に有利である。
【発明の効果】本発明によれば、テレフタル酸の二段水
素化によるCHDMの製造において、従来は大量の水
素、あるいは高圧を要していた第二段目の水素化反応を
オリゴマ−化工程を経ることにより、少ない水素量で且
つ穏和な圧力で実施することができ、その工業的意義は
大きい。
素化によるCHDMの製造において、従来は大量の水
素、あるいは高圧を要していた第二段目の水素化反応を
オリゴマ−化工程を経ることにより、少ない水素量で且
つ穏和な圧力で実施することができ、その工業的意義は
大きい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて更
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例−1 (第一段反応) 50mlSUS製オ−トクレ−ブにテレ
フタル酸を0.5g、触媒(NEケムキャット社製10%
Pd/C)を0.1g、水を10g仕込み、回転子を入
れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル口より水素を入れ
3回置換し4回目に水素圧で4MPaにし、バルブを閉
じた。140℃に保ったオイル浴に浸し、スタ−ラ−を
廻し、内部を撹拌した。3時間反応を続けた。放冷脱圧
後内容物を取り出し熱水で洗浄濾過(細孔径1μmのフ
ィルターで濾過)し、ロ液をエバポレ−タ−で水を飛ば
し、白色粉末を0.5g得た。触媒部と白色粉末部の一
部を液体クロマトグラフィ−でテレフタル酸の分析を、
また1,4−シクロヘキサンジカルボン酸をメタノール
でエステル化後1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジ
メチルとしてガスクロマトグラフィ−で分析した。テレ
フタル酸の転化率は99.6mol%、CHDA収率は9
6.9mol%であった。
に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。 実施例−1 (第一段反応) 50mlSUS製オ−トクレ−ブにテレ
フタル酸を0.5g、触媒(NEケムキャット社製10%
Pd/C)を0.1g、水を10g仕込み、回転子を入
れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル口より水素を入れ
3回置換し4回目に水素圧で4MPaにし、バルブを閉
じた。140℃に保ったオイル浴に浸し、スタ−ラ−を
廻し、内部を撹拌した。3時間反応を続けた。放冷脱圧
後内容物を取り出し熱水で洗浄濾過(細孔径1μmのフ
ィルターで濾過)し、ロ液をエバポレ−タ−で水を飛ば
し、白色粉末を0.5g得た。触媒部と白色粉末部の一
部を液体クロマトグラフィ−でテレフタル酸の分析を、
また1,4−シクロヘキサンジカルボン酸をメタノール
でエステル化後1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジ
メチルとしてガスクロマトグラフィ−で分析した。テレ
フタル酸の転化率は99.6mol%、CHDA収率は9
6.9mol%であった。
【0025】(第二段反応) 塔径8mm、長さ25mmの
固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203SD 銅
/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。この反
応器に第一段反応で得られた乾燥粉末CHDA15重量
部とCHDM(東京化成社製、試薬1級)85重量部の混
合物を140℃に加温し、5ml/hr、水素ガス(純
度99.9%以上)を1.0l/hr 、反応器上部か
ら導入し、反応器の温度は240℃となった。反応器の
圧力は8MPaに保った。反応器下部から流出してくる
ガス、液を分離し、反応液を分析した。生成したCHD
M及び過剰のCHDMはそのままガスクロマトグラフィ
−で測定した。また、メタノ−ルでエステル化処理をお
こなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリゴ
マ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸部
は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルとし
て検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とし
て(未反応CHDAも含めて測定される)測定した。ま
た、中間体はメタノールでのエステル化によって1−ヒ
ドロキシメチル−4−カルボキシメチルシクロヘキサン
として検出され、1−ヒドロキシメチル−4−カルボキ
シシクロヘキサンとして測定した。また0.1N−Na
OHで滴定分析し、未反応のCHDAを測定した。 C
HDA転化率は89.7%、CHDMは収率33.5
%、中間体収率は19.9%、オリゴマ−収率は36.
3%であった。この流出液を再度140℃に加温し、
0.4ml/hr、水素ガス(純度99.9%以上)を
0.5l/hr 、反応器上部から導入し、反応器の温
度は240℃となった。反応器の圧力は8MPaに保っ
た。反応器下部から流出してくるガス、液を分離し、反
応液分析した。反応液を未処理のまま、あるいはメタノ
−ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同
様に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリ
ゴマ−収率は0.5mol%、中間体収率は26.0mol
%、CHDM収率は69.6mol%であった。
固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203SD 銅
/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。この反
応器に第一段反応で得られた乾燥粉末CHDA15重量
部とCHDM(東京化成社製、試薬1級)85重量部の混
合物を140℃に加温し、5ml/hr、水素ガス(純
度99.9%以上)を1.0l/hr 、反応器上部か
ら導入し、反応器の温度は240℃となった。反応器の
圧力は8MPaに保った。反応器下部から流出してくる
ガス、液を分離し、反応液を分析した。生成したCHD
M及び過剰のCHDMはそのままガスクロマトグラフィ
−で測定した。また、メタノ−ルでエステル化処理をお
こなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリゴ
マ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸部
は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルとし
て検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸とし
て(未反応CHDAも含めて測定される)測定した。ま
た、中間体はメタノールでのエステル化によって1−ヒ
ドロキシメチル−4−カルボキシメチルシクロヘキサン
として検出され、1−ヒドロキシメチル−4−カルボキ
シシクロヘキサンとして測定した。また0.1N−Na
OHで滴定分析し、未反応のCHDAを測定した。 C
HDA転化率は89.7%、CHDMは収率33.5
%、中間体収率は19.9%、オリゴマ−収率は36.
3%であった。この流出液を再度140℃に加温し、
0.4ml/hr、水素ガス(純度99.9%以上)を
0.5l/hr 、反応器上部から導入し、反応器の温
度は240℃となった。反応器の圧力は8MPaに保っ
た。反応器下部から流出してくるガス、液を分離し、反
応液分析した。反応液を未処理のまま、あるいはメタノ
−ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同
様に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリ
ゴマ−収率は0.5mol%、中間体収率は26.0mol
%、CHDM収率は69.6mol%であった。
【0026】実施例2 (オリゴマ−化反応)CHDA 17.2g、CHDM
33.0gを採り230℃で4hr、生成する水を抜
き出しながら反応した。冷却後メタノ−ルで洗浄−濾過
を3回繰り返し、乾燥しオリゴマ−を単離した。融点は
85℃であった。その一部をメタノ−ルに溶解しその可
溶分をガスクロマトグラフィ−で分析した。CHDMは
検出されなかった。また、メタノ−ルでエステル化処理
をおこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オ
リゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル
として検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
として40.7重量%であった。また、0.1N−Na
OHで滴定分析した。酸(CHDA)として0.1重量%
測定された。
33.0gを採り230℃で4hr、生成する水を抜
き出しながら反応した。冷却後メタノ−ルで洗浄−濾過
を3回繰り返し、乾燥しオリゴマ−を単離した。融点は
85℃であった。その一部をメタノ−ルに溶解しその可
溶分をガスクロマトグラフィ−で分析した。CHDMは
検出されなかった。また、メタノ−ルでエステル化処理
をおこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オ
リゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル
として検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
として40.7重量%であった。また、0.1N−Na
OHで滴定分析した。酸(CHDA)として0.1重量%
測定された。
【0027】(第二段反応)オリゴマ−工程で単離して
得られたオリゴマ−0.6gをオ−トクレ−ブ50ml
に、触媒(日揮化学社製 N203SD)を0.1g、仕
込み、回転子を入れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル
口より水素を入れ3回置換し4回目に水素圧で5MPa
にし、バルブを閉じた。230℃に保ったオイル浴に浸
し、スタ−ラ−を廻し、内部を撹拌した。6時間反応を
続けた。放冷脱圧後内容物を取り出しメタノ−ルで洗浄
濾過(細孔径1μmのフィルター)し、ロ液をガスクロマ
トグラフィ−で分析した。CHDMの収率は83.0mo
l%であった。
得られたオリゴマ−0.6gをオ−トクレ−ブ50ml
に、触媒(日揮化学社製 N203SD)を0.1g、仕
込み、回転子を入れて蓋をした。オ−トクレ−ブノズル
口より水素を入れ3回置換し4回目に水素圧で5MPa
にし、バルブを閉じた。230℃に保ったオイル浴に浸
し、スタ−ラ−を廻し、内部を撹拌した。6時間反応を
続けた。放冷脱圧後内容物を取り出しメタノ−ルで洗浄
濾過(細孔径1μmのフィルター)し、ロ液をガスクロマ
トグラフィ−で分析した。CHDMの収率は83.0mo
l%であった。
【0028】実施例3 (オリゴマ−化反応) CHDA 7.9g、CHDM
46.8g、を生成する水を分離抜き出す装置のある
フラスコに採り、230℃で4hr反応した。反応液を
未処理のまま、あるいはメタノ−ルでエステル化処理を
おこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリ
ゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルと
して検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と
して14.9重量%(未反応CHDAも含めて測定され
る)であった。また、0.1N−NaOHで滴定分析し
た。酸(CHDA)として0.5重量%測定された。CH
DA転化率は96.6mol%、であった。
46.8g、を生成する水を分離抜き出す装置のある
フラスコに採り、230℃で4hr反応した。反応液を
未処理のまま、あるいはメタノ−ルでエステル化処理を
おこなって、ガスクロマトグラフィ−で分析した。オリ
ゴマ−の中心部の1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
部は、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチルと
して検出され、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と
して14.9重量%(未反応CHDAも含めて測定され
る)であった。また、0.1N−NaOHで滴定分析し
た。酸(CHDA)として0.5重量%測定された。CH
DA転化率は96.6mol%、であった。
【0029】(第二段反応)次に 塔径8mm、長さ25
mmの固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203S
D 銅/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。こ
の反応器に前反応で得られたオリゴマ−溶液を140℃
に加温し、0.4g/hr、水素ガス(純度99.9%
以上)を1500ml/hr 、反応器上部から導入
し、反応器の温度は240℃となった。反応器の圧力は
8MPaに保った。反応器下部から流出してくるガス、
液を分離し、反応液を未処理のまま、あるいはメタノ−
ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同様
に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリゴ
マ−収率は1.3mol%、中間体収率は19.6mol%、
CHDM収率は73.8mol%であった。
mmの固定床等温型反応器に、触媒(日揮化学社製N203S
D 銅/クロム/マンガン系触媒)を7ml充填した。こ
の反応器に前反応で得られたオリゴマ−溶液を140℃
に加温し、0.4g/hr、水素ガス(純度99.9%
以上)を1500ml/hr 、反応器上部から導入
し、反応器の温度は240℃となった。反応器の圧力は
8MPaに保った。反応器下部から流出してくるガス、
液を分離し、反応液を未処理のまま、あるいはメタノ−
ルでエステル化処理後ガスクロマトグラフィ−等で同様
に分析した。CHDA転化率は99.7mol%、オリゴ
マ−収率は1.3mol%、中間体収率は19.6mol%、
CHDM収率は73.8mol%であった。
【0030】実施例4 同オリゴマ−溶液を用い、反応器の圧力を12MPaに
保った以外は全て実施例3と同条件でおこなった。 C
HDA転化率は99.9%、オリゴマ−収率は0.2
%、中間体収率は6.8%、CHDM収率は92.6%
であった。
保った以外は全て実施例3と同条件でおこなった。 C
HDA転化率は99.9%、オリゴマ−収率は0.2
%、中間体収率は6.8%、CHDM収率は92.6%
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H006 AA02 AC11 AC41 AC48 AD31 BA05 BA14 BA16 BA30 BD31 BD52 BE20 FC22 FE11
Claims (4)
- 【請求項1】1,4−シクロヘキサンジカルボン酸と
1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、所望
により該混合物を加熱してエステル化反応を行い、次い
で前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素化する
ことを特徴とする1,4−シクロヘキサンジメタノール
の製造方法。 - 【請求項2】テレフタル酸を水素還元して1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸を製造する第一工程、前記第一
工程で得られた1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
と、1,4−シクロヘキサンジメタノールとを混合し、
所望により該混合物を加熱してエステル化反応を行う第
二工程、前記混合物ないしエステル化反応生成物を水素
化して1,4−シクロヘキサンジメタノールを製造する
第三工程からなることを特徴とする請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】第三工程で得られた1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールを第二工程の1,4−シクロヘキサンジ
メタノールとして使用することを特徴とする請求項2記
載の方法。 - 【請求項4】第一工程と第二工程の間に1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸を分離する工程を設けることを特
徴とする請求項2,3のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36973399A JP2001181223A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36973399A JP2001181223A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001181223A true JP2001181223A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18495194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36973399A Pending JP2001181223A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001181223A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012046781A1 (ja) | 2010-10-07 | 2012-04-12 | 三井化学株式会社 | ビス(アミノメチル)シクロヘキサン類の製造方法 |
WO2012046782A1 (ja) | 2010-10-07 | 2012-04-12 | 三井化学株式会社 | トランス-1,4-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法 |
JP2013506658A (ja) * | 2009-09-30 | 2013-02-28 | ウィズケム カンパニー・リミテッド | 1,4−二置換シクロヘキサン誘導体の製造方法 |
WO2015016148A1 (ja) | 2013-08-01 | 2015-02-05 | 三井化学株式会社 | トランス-ビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンの製造方法、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物およびポリウレタン樹脂 |
WO2015046369A1 (ja) | 2013-09-26 | 2015-04-02 | 三井化学株式会社 | 1,4-ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ポリイソシアネート組成物、ポリウレタン樹脂、成形品、アイウェア材料、アイウェアフレームおよびレンズ |
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US9328050B1 (en) | 2014-12-23 | 2016-05-03 | Eastman Chemical Company | Processes for making hydroxymethylbenzoic acid compounds |
KR101619399B1 (ko) | 2013-11-29 | 2016-05-10 | 롯데케미칼 주식회사 | 1,4-사이클로헥산디메탄올의 제조 방법 |
US9340482B2 (en) | 2013-12-30 | 2016-05-17 | Eastman Chemical Company | Processes for making cyclohexane compounds |
CN105582914A (zh) * | 2014-10-24 | 2016-05-18 | 中国石油化工股份有限公司 | 对苯二甲酸的氢化催化剂 |
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-
1999
- 1999-12-27 JP JP36973399A patent/JP2001181223A/ja active Pending
Cited By (18)
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EP3168256A1 (en) | 2013-09-26 | 2017-05-17 | Mitsui Chemicals, Inc. | 1,4-bis(isocyanatomethyl)cyclohexane, polyisocyanate composition, polyurethane resin, molded article, eyewear material, eyewear frame, and lens |
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