JP2001172832A - 粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置 - Google Patents
粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置Info
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- JP2001172832A JP2001172832A JP36251799A JP36251799A JP2001172832A JP 2001172832 A JP2001172832 A JP 2001172832A JP 36251799 A JP36251799 A JP 36251799A JP 36251799 A JP36251799 A JP 36251799A JP 2001172832 A JP2001172832 A JP 2001172832A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 管替アームの作業位置を、他の管替アームの
位置と独立して正確に設定でき、しかも管替アームを作
業位置及び待機位置に移動させる際に、駆動手段を所定
の位置で正確に停止させる必要がなく制御を簡単にす
る。 【解決手段】 粗紡機の長手方向と平行に支持されたシ
ャフト13に、多数の管替フォーク23が所定ピッチで相対
回動可能に支持されている。管替フォーク23の基端には
上下方向に延びる溝部26が形成され、シャフト13には溝
部26内に位置する状態でアーム駆動部材27が一体回動可
能に固定されている。管替装置の連結部材6には管替フ
ォーク23が作業位置に配置された状態で、管替フォーク
23の係合部30と係合可能なアジャストボルト31が設けら
れている。アーム駆動部材27は第1及び第2の係合部28
a,28bを備え、管替フォーク23が作業位置に配置され
た状態では両係合部28a,28bが管替フォーク23と係合
不能な状態となる。
位置と独立して正確に設定でき、しかも管替アームを作
業位置及び待機位置に移動させる際に、駆動手段を所定
の位置で正確に停止させる必要がなく制御を簡単にす
る。 【解決手段】 粗紡機の長手方向と平行に支持されたシ
ャフト13に、多数の管替フォーク23が所定ピッチで相対
回動可能に支持されている。管替フォーク23の基端には
上下方向に延びる溝部26が形成され、シャフト13には溝
部26内に位置する状態でアーム駆動部材27が一体回動可
能に固定されている。管替装置の連結部材6には管替フ
ォーク23が作業位置に配置された状態で、管替フォーク
23の係合部30と係合可能なアジャストボルト31が設けら
れている。アーム駆動部材27は第1及び第2の係合部28
a,28bを備え、管替フォーク23が作業位置に配置され
た状態では両係合部28a,28bが管替フォーク23と係合
不能な状態となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗紡機における一斉
式管替装置の管替アーム駆動装置に関するものである。
式管替装置の管替アーム駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、粗紡機における一斉式管替装置と
して、粗紡機のボビンピッチと同じ間隔に配置された管
替腕を粗紡機の錘数と同数だけ備え、粗紡機のボビンホ
イール上の満ボビンを全錘一斉に玉揚げする装置があ
る。
して、粗紡機のボビンピッチと同じ間隔に配置された管
替腕を粗紡機の錘数と同数だけ備え、粗紡機のボビンホ
イール上の満ボビンを全錘一斉に玉揚げする装置があ
る。
【0003】例えば、特開昭58−119562号公報
には図14に示す装置が提案されている。この装置は粗
紡機81の上方に機台長手方向(紙面に垂直方向)と直
交するようにレール82が配設され、レール82に沿っ
て移動可能にクレーン83が設けられている。クレーン
83には粗紡機81の全長とほぼ同じ長さの搬送レール
84,85が機台と平行に延び、かつ昇降装置86,8
7によりそれぞれ独立して昇降可能に設けられている。
搬送レール84,85にはボビンハンガ88が粗紡機8
1のボビンピッチで1列に列設されたキャリッジ(図示
せず)が配設されている。また、粗紡機81の前側には
管替機89が待機位置と、当該位置から前進した粗紡機
81に近接する作業位置(玉揚げ位置)との間を移動可
能に配置されている。管替機89は管替腕90が千鳥状
の配置と1列の配置とに移動可能となっている。そし
て、管替え作業時には搬送レール84,85が昇降され
るとともに管替機89が作動されて、ボビンレール91
上の満ボビンFが搬送レール84のボビンハンガ88に
吊架され、搬送レール85の空ボビンEがボビンレール
91上に載置される。
には図14に示す装置が提案されている。この装置は粗
紡機81の上方に機台長手方向(紙面に垂直方向)と直
交するようにレール82が配設され、レール82に沿っ
て移動可能にクレーン83が設けられている。クレーン
83には粗紡機81の全長とほぼ同じ長さの搬送レール
84,85が機台と平行に延び、かつ昇降装置86,8
7によりそれぞれ独立して昇降可能に設けられている。
搬送レール84,85にはボビンハンガ88が粗紡機8
1のボビンピッチで1列に列設されたキャリッジ(図示
せず)が配設されている。また、粗紡機81の前側には
管替機89が待機位置と、当該位置から前進した粗紡機
81に近接する作業位置(玉揚げ位置)との間を移動可
能に配置されている。管替機89は管替腕90が千鳥状
の配置と1列の配置とに移動可能となっている。そし
て、管替え作業時には搬送レール84,85が昇降され
るとともに管替機89が作動されて、ボビンレール91
上の満ボビンFが搬送レール84のボビンハンガ88に
吊架され、搬送レール85の空ボビンEがボビンレール
91上に載置される。
【0004】この装置では、管替腕90が常に水平状態
に保持されている。従って、粗紡機の粗糸継ぎ作業や保
全作業を行う際に、管替腕90が作業者の邪魔になるの
を回避するためと、作業者の通路を確保するため、管替
機89の待機位置を粗紡機81から大きく離す必要があ
る。その結果、管替装置の設置に必要な床面積を大きく
しなければならないという不都合がある。
に保持されている。従って、粗紡機の粗糸継ぎ作業や保
全作業を行う際に、管替腕90が作業者の邪魔になるの
を回避するためと、作業者の通路を確保するため、管替
機89の待機位置を粗紡機81から大きく離す必要があ
る。その結果、管替装置の設置に必要な床面積を大きく
しなければならないという不都合がある。
【0005】特開昭50−52333号公報には、粗紡
機に対して接近する玉揚げ作業位置と、粗紡機から離隔
した待機位置とに移動される台車に、玉揚げ作業時には
ほぼ水平に延び、待機時にはほぼ垂直状態に保持される
構成のボビン保持用フォークを設けたものが開示されて
いる。この装置では、前記台車に回動可能に設けられた
平行四節リンクの移動節点となる軸にボビン保持用フォ
ークの基端を支持している。そして、管替作業時には平
行四節リンクの2本の連結リンクと、ボビン保持用フォ
ークとがほぼ水平に延び、待機時には平行四節リンクの
移動節点となる軸が下側となるように平行四節リンクが
回動され、ボビン保持用フォークは先端が上方を向くよ
うに配置される。
機に対して接近する玉揚げ作業位置と、粗紡機から離隔
した待機位置とに移動される台車に、玉揚げ作業時には
ほぼ水平に延び、待機時にはほぼ垂直状態に保持される
構成のボビン保持用フォークを設けたものが開示されて
いる。この装置では、前記台車に回動可能に設けられた
平行四節リンクの移動節点となる軸にボビン保持用フォ
ークの基端を支持している。そして、管替作業時には平
行四節リンクの2本の連結リンクと、ボビン保持用フォ
ークとがほぼ水平に延び、待機時には平行四節リンクの
移動節点となる軸が下側となるように平行四節リンクが
回動され、ボビン保持用フォークは先端が上方を向くよ
うに配置される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭50−5233
3号公報に開示された装置では、待機時にボビン保持用
フォークがほぼ垂直状態に保持されるため、水平状態に
保持される構成の管替装置に比較して、粗紡機の前側に
作業用あるいは通路としてのスペースを確保しても、管
替装置の設置に必要な床面積を小さくできる。
3号公報に開示された装置では、待機時にボビン保持用
フォークがほぼ垂直状態に保持されるため、水平状態に
保持される構成の管替装置に比較して、粗紡機の前側に
作業用あるいは通路としてのスペースを確保しても、管
替装置の設置に必要な床面積を小さくできる。
【0007】しかし、前記装置では平行四節リンクの移
動節点となる軸にボビン保持用フォークを支持し、その
平行四節リンクを他のリンクで水平状態と垂直状態とに
移動させる構成のため、構成が複雑になるという問題が
ある。
動節点となる軸にボビン保持用フォークを支持し、その
平行四節リンクを他のリンクで水平状態と垂直状態とに
移動させる構成のため、構成が複雑になるという問題が
ある。
【0008】また、ボビン保持用フォークを軸に固定
し、軸を所定角度回動させて、ボビン保持用フォークを
水平位置と待機位置とに回動させる構成の場合、通常は
モータの駆動を伝達機構を介して軸を駆動する。そし
て、水平位置に正確に配置させるには、モータの制御を
精度良く行う必要がある。また、軸に固定される多数の
ボビン保持用フォークをそれぞれ他のボビン保持用フォ
ークと精度よく同じ方向に延びるように固定する必要が
あり、組付け作業が面倒である。
し、軸を所定角度回動させて、ボビン保持用フォークを
水平位置と待機位置とに回動させる構成の場合、通常は
モータの駆動を伝達機構を介して軸を駆動する。そし
て、水平位置に正確に配置させるには、モータの制御を
精度良く行う必要がある。また、軸に固定される多数の
ボビン保持用フォークをそれぞれ他のボビン保持用フォ
ークと精度よく同じ方向に延びるように固定する必要が
あり、組付け作業が面倒である。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はボビンを保持可能な作業位置
と、作業位置より上方に回動された待機位置とに配置さ
れる粗紡機における一斉式管替装置の各管替アームの作
業位置を、他の管替アームの位置と独立して正確に設定
でき、しかも前記管替アームを作業位置及び待機位置に
移動させる際に、駆動手段を所定の位置で正確に停止さ
せる必要がなく制御が簡単になる粗紡機における一斉式
管替装置の管替アーム駆動装置を提供することにある。
のであって、その目的はボビンを保持可能な作業位置
と、作業位置より上方に回動された待機位置とに配置さ
れる粗紡機における一斉式管替装置の各管替アームの作
業位置を、他の管替アームの位置と独立して正確に設定
でき、しかも前記管替アームを作業位置及び待機位置に
移動させる際に、駆動手段を所定の位置で正確に停止さ
せる必要がなく制御が簡単になる粗紡機における一斉式
管替装置の管替アーム駆動装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、粗紡機の前側に配設さ
れ粗紡機の長手方向と直交する方向に移動して管替作業
を行う全錘一斉式の管替装置において、粗紡機の長手方
向に平行に配設されたシャフトと、前記シャフトに対し
て相対回動可能に設けられた管替アームと、前記シャフ
トに一体回動可能に設けられ、シャフトの回動時に前記
管替アームと係合して管替アームをシャフトの回動方向
に駆動するアーム駆動部材と、管替装置の固定側に各管
替アームに対応してそれぞれ設けられ、管替アームと係
合して該管替アームの作業位置を設定する調整部と、前
記シャフトを前記管替アームが粗紡機のボビンホイール
に装着されたボビンを支持可能な作業位置と、前記作業
位置より上方の待機位置との間で回動する範囲より大き
な所定の範囲で往復回動させる駆動手段とを備えた。
め、請求項1に記載の発明では、粗紡機の前側に配設さ
れ粗紡機の長手方向と直交する方向に移動して管替作業
を行う全錘一斉式の管替装置において、粗紡機の長手方
向に平行に配設されたシャフトと、前記シャフトに対し
て相対回動可能に設けられた管替アームと、前記シャフ
トに一体回動可能に設けられ、シャフトの回動時に前記
管替アームと係合して管替アームをシャフトの回動方向
に駆動するアーム駆動部材と、管替装置の固定側に各管
替アームに対応してそれぞれ設けられ、管替アームと係
合して該管替アームの作業位置を設定する調整部と、前
記シャフトを前記管替アームが粗紡機のボビンホイール
に装着されたボビンを支持可能な作業位置と、前記作業
位置より上方の待機位置との間で回動する範囲より大き
な所定の範囲で往復回動させる駆動手段とを備えた。
【0011】従って、この発明では、各管替アームは管
替アーム毎に設けられた調整部により個々に適正な作業
位置に設定される。管替アームはシャフトに相対回動可
能で、シャフトに設けられたアーム駆動部材と係合した
状態でシャフトの回動方向に回動される。シャフトは管
替アームが作業位置と、作業位置より上方の待機位置と
の間で回動する範囲より大きな所定の範囲で駆動手段に
より往復回動される。駆動手段によるシャフトの回動量
を正確に管替アームの回動量に制御せずに、管替アーム
が所定の作業位置に配置される。
替アーム毎に設けられた調整部により個々に適正な作業
位置に設定される。管替アームはシャフトに相対回動可
能で、シャフトに設けられたアーム駆動部材と係合した
状態でシャフトの回動方向に回動される。シャフトは管
替アームが作業位置と、作業位置より上方の待機位置と
の間で回動する範囲より大きな所定の範囲で駆動手段に
より往復回動される。駆動手段によるシャフトの回動量
を正確に管替アームの回動量に制御せずに、管替アーム
が所定の作業位置に配置される。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記駆動手段はモータであり、前記
シャフトに一体回転可能に設けた被検出部を検出するセ
ンサの検出信号に基づいて前記モータの停止時期を制御
する。
載の発明において、前記駆動手段はモータであり、前記
シャフトに一体回転可能に設けた被検出部を検出するセ
ンサの検出信号に基づいて前記モータの停止時期を制御
する。
【0013】従って、この発明では、モータによりシャ
フトが駆動される。モータの停止時期はシャフトと一体
に回転する被検出部を検出するセンサの検出信号に基づ
いて制御される。
フトが駆動される。モータの停止時期はシャフトと一体
に回転する被検出部を検出するセンサの検出信号に基づ
いて制御される。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記管替アームはボビ
ンをその鍔部と係合して支持するフォーク式である。従
って、この発明では、管替アームはボビンをその鍔部で
支持するため、把持方式に比較して構成が簡単になる。
請求項2に記載の発明において、前記管替アームはボビ
ンをその鍔部と係合して支持するフォーク式である。従
って、この発明では、管替アームはボビンをその鍔部で
支持するため、把持方式に比較して構成が簡単になる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記アー
ム駆動部材は、少なくとも前記シャフトが前記管替アー
ムを待機位置へ移動させる際の回動時に管替アームと係
合する第1の係合部と、待機位置に配置された際に管替
アームが所定量以上回動するのを規制する第2の係合部
とを備え、両係合部の間隔が前記調整部による管替アー
ムの位置調整時に両係合部が共に管替アームから離隔可
能に設定されている。
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記アー
ム駆動部材は、少なくとも前記シャフトが前記管替アー
ムを待機位置へ移動させる際の回動時に管替アームと係
合する第1の係合部と、待機位置に配置された際に管替
アームが所定量以上回動するのを規制する第2の係合部
とを備え、両係合部の間隔が前記調整部による管替アー
ムの位置調整時に両係合部が共に管替アームから離隔可
能に設定されている。
【0016】従って、この発明では、管替アームが作業
位置に配置された状態でシャフトが管替アームを待機位
置へ移動させる方向へ回動されると、第1の係合部がシ
ャフトの回動途中で管替アームと係合する。そして、シ
ャフトが所定量回動されると、管替アームが待機位置に
配置される。管替アームの重心がシャフトを通る鉛直面
より後方となるまで管替アームが回動されると、管替ア
ームは自重でさらに回動側へ回動しようとするが、第2
の係合部と係合して回動が規制される。
位置に配置された状態でシャフトが管替アームを待機位
置へ移動させる方向へ回動されると、第1の係合部がシ
ャフトの回動途中で管替アームと係合する。そして、シ
ャフトが所定量回動されると、管替アームが待機位置に
配置される。管替アームの重心がシャフトを通る鉛直面
より後方となるまで管替アームが回動されると、管替ア
ームは自重でさらに回動側へ回動しようとするが、第2
の係合部と係合して回動が規制される。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記アーム駆動部材は中心とのなす
角度が前記管替アームの回動角度より大きな所定角度と
なる位置に前記両係合部が形成された円環部材である。
載の発明において、前記アーム駆動部材は中心とのなす
角度が前記管替アームの回動角度より大きな所定角度と
なる位置に前記両係合部が形成された円環部材である。
【0018】従って、この発明ではアーム駆動部材の構
造が簡単になる。
造が簡単になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図8に従って説明する。図3に示すよう
に、上部支持式のフライヤ1を装備した粗紡機2の前方
(図3の左方)に管替装置3が粗紡機2と対向して配設
されている。
の形態を図1〜図8に従って説明する。図3に示すよう
に、上部支持式のフライヤ1を装備した粗紡機2の前方
(図3の左方)に管替装置3が粗紡機2と対向して配設
されている。
【0020】粗紡機2の前方の床面には複数本のレール
(図示せず)と、複数本のラック4とが粗紡機2の長手
方向と直交する方向に延びるように敷設されている。管
替装置3はレールに沿って移動可能な台車5を複数備
え、各台車5はフレーム5aを連結部材6,7で連結す
ることにより一体移動可能に構成されている。各台車5
は前記レール上を転動する車輪8を備え、各台車5には
各台車5を貫通する状態で駆動軸9が横架支持され、駆
動軸9にはピニオン10が一体回転可能に固定されてい
る。そして、1台の台車5に装備されたモータ11によ
り回転伝達機構(図示せず)を介して駆動軸9が駆動さ
れ、ピニオン10がラック4と噛合しながら回転するこ
とにより、各台車5がラック4に沿って粗紡機2の長手
方向と直交する方向(前後方向)に移動されるようにな
っている。
(図示せず)と、複数本のラック4とが粗紡機2の長手
方向と直交する方向に延びるように敷設されている。管
替装置3はレールに沿って移動可能な台車5を複数備
え、各台車5はフレーム5aを連結部材6,7で連結す
ることにより一体移動可能に構成されている。各台車5
は前記レール上を転動する車輪8を備え、各台車5には
各台車5を貫通する状態で駆動軸9が横架支持され、駆
動軸9にはピニオン10が一体回転可能に固定されてい
る。そして、1台の台車5に装備されたモータ11によ
り回転伝達機構(図示せず)を介して駆動軸9が駆動さ
れ、ピニオン10がラック4と噛合しながら回転するこ
とにより、各台車5がラック4に沿って粗紡機2の長手
方向と直交する方向(前後方向)に移動されるようにな
っている。
【0021】各台車5のフレーム5aの上部間には、粗
紡機2の長手方向に平行に延びるシャフト13が軸受1
2を介して支持されている。図4及び図6に示すよう
に、上側の連結部材6には減速器14を備えた駆動手段
としてのモータ15がブラケット16を介して支持され
ている。シャフト13には歯車17が一体回転可能に固
定され、減速器14の出力軸14aに固定された歯車1
8の回転が、回転軸19に固定された中間歯車20a,
20bを介して歯車17に伝達されるようになってい
る。
紡機2の長手方向に平行に延びるシャフト13が軸受1
2を介して支持されている。図4及び図6に示すよう
に、上側の連結部材6には減速器14を備えた駆動手段
としてのモータ15がブラケット16を介して支持され
ている。シャフト13には歯車17が一体回転可能に固
定され、減速器14の出力軸14aに固定された歯車1
8の回転が、回転軸19に固定された中間歯車20a,
20bを介して歯車17に伝達されるようになってい
る。
【0022】図5に示すように、粗紡機2のボビンレー
ル21上にはボビンホイール22が前後2列に千鳥状に
装備されている。図4及び図5に示すように、シャフト
13には長短2種類の管替アームとしての管替フォーク
23,24がボビンホイール22と同じ所定ピッチPで
相対回動可能に支持されている。
ル21上にはボビンホイール22が前後2列に千鳥状に
装備されている。図4及び図5に示すように、シャフト
13には長短2種類の管替アームとしての管替フォーク
23,24がボビンホイール22と同じ所定ピッチPで
相対回動可能に支持されている。
【0023】図4、図5及び図7に示すように、各管替
フォーク23,24は、板金加工により形成されるとと
もに凹部25a,25bを備えたボビン吊下部25と、
長さが異なるアーム部23a,24aとにより構成され
ている。アーム部23a,24aの基端には、管替フォ
ーク23,24が水平に配置された状態において後方及
び上下方向に開放された溝部26が形成されている。
フォーク23,24は、板金加工により形成されるとと
もに凹部25a,25bを備えたボビン吊下部25と、
長さが異なるアーム部23a,24aとにより構成され
ている。アーム部23a,24aの基端には、管替フォ
ーク23,24が水平に配置された状態において後方及
び上下方向に開放された溝部26が形成されている。
【0024】2個の凹部25a,25bは管替フォーク
23,24の長手方向(前後方向)に沿って所定間隔で
設けられ、ボビンの頂部の鍔部と嵌合可能に形成されて
いる。一組の凹部25a,25bの間隔Lは、満ボビン
Fと空ボビンEとを近接した状態で同時に吊下可能な値
に設定されている。また、各凹部25a,25bの前後
方向のピッチP1は、ボビンホイール22の前後方向の
ピッチP1と同じに設定されている。
23,24の長手方向(前後方向)に沿って所定間隔で
設けられ、ボビンの頂部の鍔部と嵌合可能に形成されて
いる。一組の凹部25a,25bの間隔Lは、満ボビン
Fと空ボビンEとを近接した状態で同時に吊下可能な値
に設定されている。また、各凹部25a,25bの前後
方向のピッチP1は、ボビンホイール22の前後方向の
ピッチP1と同じに設定されている。
【0025】シャフト13にはアーム駆動部材27が、
各管替フォーク23,24の溝部26内に位置する状態
で一体回動可能に固定されている。アーム駆動部材27
は少なくともシャフト13が管替フォーク23,24を
待機位置へ移動させる際の回動時に管替フォーク23,
24と係合する第1の係合部28aと、待機位置に配置
された際に管替フォーク23,24が所定量以上回動す
るのを規制する第2の係合部28bとを備えている。こ
の実施の形態では、アーム駆動部材27は各係合部28
a,28bとして長短2本のピンが放射方向に突設され
た特殊カラーで構成され、セットねじ29によりシャフ
ト13に固定されている。図1に示すように、第1の係
合部28aはシャフト13が管替フォーク23,24を
作業位置に配置する位置まで回動された状態において、
管替フォーク23,24の溝部26の下側との間に隙間
Δ1が存在し、第2の係合部28bは溝部26の上側と
の間に隙間Δ2が存在するように突設されている。
各管替フォーク23,24の溝部26内に位置する状態
で一体回動可能に固定されている。アーム駆動部材27
は少なくともシャフト13が管替フォーク23,24を
待機位置へ移動させる際の回動時に管替フォーク23,
24と係合する第1の係合部28aと、待機位置に配置
された際に管替フォーク23,24が所定量以上回動す
るのを規制する第2の係合部28bとを備えている。こ
の実施の形態では、アーム駆動部材27は各係合部28
a,28bとして長短2本のピンが放射方向に突設され
た特殊カラーで構成され、セットねじ29によりシャフ
ト13に固定されている。図1に示すように、第1の係
合部28aはシャフト13が管替フォーク23,24を
作業位置に配置する位置まで回動された状態において、
管替フォーク23,24の溝部26の下側との間に隙間
Δ1が存在し、第2の係合部28bは溝部26の上側と
の間に隙間Δ2が存在するように突設されている。
【0026】図1及び図2等に示すように、上側の連結
部材6には管替フォーク23,24が作業位置に配置さ
れた状態で、管替フォーク23,24の基端寄りに形成
された係合部30と係合可能な位置に、調整部としての
アジャストボルト31が設けられている。アジャストボ
ルト31は連結部材6に形成されたねじ孔に螺合される
とともに、ロックナット32で弛み止めされる。
部材6には管替フォーク23,24が作業位置に配置さ
れた状態で、管替フォーク23,24の基端寄りに形成
された係合部30と係合可能な位置に、調整部としての
アジャストボルト31が設けられている。アジャストボ
ルト31は連結部材6に形成されたねじ孔に螺合される
とともに、ロックナット32で弛み止めされる。
【0027】図4に示すように、シャフト13には2個
の被検出部33a,33bが一体回転可能に固定され、
連結部材6には各被検出部33a,33bを検出するセ
ンサ34a,34bが取付片35を介して被検出部33
a,33bの下方に取り付けられている。各センサ34
a,34bには近接スイッチが使用されている。図8
(a),(b)に示すように、被検出部33a,33b
はそれぞれほぼ180°の範囲で外径が二段に変化する
形状に形成されている。そして、第1の被検出部33a
は管替フォーク23,24が作業位置に配置された状態
ではセンサ34aが検出不能で、待機位置及び作業位置
から待機位置の間に配置された状態ではセンサ34aが
検出可能な状態に固定されている。第2の被検出部33
bは管替フォーク23,24が作業位置及び作業位置か
ら待機位置の間に配置された状態ではセンサ34bが検
出可能で、待機位置に配置された状態ではセンサ34b
が検出不能な状態に固定されている。
の被検出部33a,33bが一体回転可能に固定され、
連結部材6には各被検出部33a,33bを検出するセ
ンサ34a,34bが取付片35を介して被検出部33
a,33bの下方に取り付けられている。各センサ34
a,34bには近接スイッチが使用されている。図8
(a),(b)に示すように、被検出部33a,33b
はそれぞれほぼ180°の範囲で外径が二段に変化する
形状に形成されている。そして、第1の被検出部33a
は管替フォーク23,24が作業位置に配置された状態
ではセンサ34aが検出不能で、待機位置及び作業位置
から待機位置の間に配置された状態ではセンサ34aが
検出可能な状態に固定されている。第2の被検出部33
bは管替フォーク23,24が作業位置及び作業位置か
ら待機位置の間に配置された状態ではセンサ34bが検
出可能で、待機位置に配置された状態ではセンサ34b
が検出不能な状態に固定されている。
【0028】図3に示すように、管替装置3の待機位置
には、ボビン搬送体36を介して管替装置3の間で空ボ
ビンEと満ボビンFとの授受を行うボビン授受装置37
が配設されている。ボビン授受装置37は支持レール3
8を支持する支持アーム39を昇降機構40により昇降
させるようになっている。支持レール38にはボビンハ
ンガ41を所定ピッチで備えたボビン搬送体36がそれ
ぞれ走行自在に支承されている。昇降機構40はボール
ねじを利用して支持アーム39を昇降させる。そして、
支持アーム39が昇降され、支持レール38がボビンハ
ンガ41と管替フォーク23,24との間でのボビンの
受け渡しが可能なボビン受渡位置と、ボビン搬送体36
を精紡工程等に導く搬送レール(図示せず)と接続可能
な上昇位置(待機位置)とに昇降されるようになってい
る。
には、ボビン搬送体36を介して管替装置3の間で空ボ
ビンEと満ボビンFとの授受を行うボビン授受装置37
が配設されている。ボビン授受装置37は支持レール3
8を支持する支持アーム39を昇降機構40により昇降
させるようになっている。支持レール38にはボビンハ
ンガ41を所定ピッチで備えたボビン搬送体36がそれ
ぞれ走行自在に支承されている。昇降機構40はボール
ねじを利用して支持アーム39を昇降させる。そして、
支持アーム39が昇降され、支持レール38がボビンハ
ンガ41と管替フォーク23,24との間でのボビンの
受け渡しが可能なボビン受渡位置と、ボビン搬送体36
を精紡工程等に導く搬送レール(図示せず)と接続可能
な上昇位置(待機位置)とに昇降されるようになってい
る。
【0029】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗紡機2の運転中は管替装置3が粗紡機2か
ら離れた図3に示す待機位置に配置されている。管替装
置3が待機位置に配置された状態では、管替フォーク2
3,24は図2及び図3に実線で示すように、ほぼ垂直
に延びる待機位置に保持される。この状態では第1の係
合部28aが管替フォーク23,24の基端下部(溝部
26の下側)と係合して、前側(図2の時計方向)への
回動を規制する。また、管替フォーク23,24は待機
位置において図2に示す位置から、溝部26の上側と係
合する位置まで回動させることができる。
説明する。粗紡機2の運転中は管替装置3が粗紡機2か
ら離れた図3に示す待機位置に配置されている。管替装
置3が待機位置に配置された状態では、管替フォーク2
3,24は図2及び図3に実線で示すように、ほぼ垂直
に延びる待機位置に保持される。この状態では第1の係
合部28aが管替フォーク23,24の基端下部(溝部
26の下側)と係合して、前側(図2の時計方向)への
回動を規制する。また、管替フォーク23,24は待機
位置において図2に示す位置から、溝部26の上側と係
合する位置まで回動させることができる。
【0030】管替フォーク23,24が待機位置に配置
された状態からモータ15が正転駆動されると、シャフ
ト13が図2の時計方向に回動されて管替フォーク2
3,24が水平に延びる作業位置へ配置される。シャフ
ト13と共にアーム駆動部材27が回動し、管替フォー
ク23,24は自重で作業位置側へ回動する。そして、
係合部30がアジャストボルト31と係合した状態で管
替フォーク23,24の回動が停止され、管替フォーク
23,24は所定の作業位置に保持される。なお、管替
フォーク23,24が第2の係合部28bと係合する状
態にあるときは、第2の係合部28bが途中まで管替フ
ォーク23,24を回動させ、管替フォーク23,24
が垂直より図2の右側に傾いたときに、管替フォーク2
3,24は第1の係合部28aと係合する位置まで自重
で回動し、その後は前記と同様に回動する。
された状態からモータ15が正転駆動されると、シャフ
ト13が図2の時計方向に回動されて管替フォーク2
3,24が水平に延びる作業位置へ配置される。シャフ
ト13と共にアーム駆動部材27が回動し、管替フォー
ク23,24は自重で作業位置側へ回動する。そして、
係合部30がアジャストボルト31と係合した状態で管
替フォーク23,24の回動が停止され、管替フォーク
23,24は所定の作業位置に保持される。なお、管替
フォーク23,24が第2の係合部28bと係合する状
態にあるときは、第2の係合部28bが途中まで管替フ
ォーク23,24を回動させ、管替フォーク23,24
が垂直より図2の右側に傾いたときに、管替フォーク2
3,24は第1の係合部28aと係合する位置まで自重
で回動し、その後は前記と同様に回動する。
【0031】管替フォーク23,24が待機位置の状態
でモータ15が駆動されてシャフト13が図2の時計方
向に回転されると、第2のセンサ34bが直ちにオン状
態となり、第1のセンサ34aはオン状態を継続する。
係合部30がアジャストボルト31と係合する位置まで
管替フォーク23,24が回動された時点では、両セン
サ34a,34bはオン状態を継続し、モータ15はさ
らに駆動が継続され、図8(a)に示すように、第1の
センサ34aからオフ信号が、第2のセンサ34bから
オン信号が出力された状態で、モータ15が停止され
る。このとき図1に示すように、第1の係合部28aと
溝部26の下側との間に隙間Δ1が形成され、第2の係
合部28bと溝部26の上側との間に隙間Δ2が形成さ
れた状態となる。
でモータ15が駆動されてシャフト13が図2の時計方
向に回転されると、第2のセンサ34bが直ちにオン状
態となり、第1のセンサ34aはオン状態を継続する。
係合部30がアジャストボルト31と係合する位置まで
管替フォーク23,24が回動された時点では、両セン
サ34a,34bはオン状態を継続し、モータ15はさ
らに駆動が継続され、図8(a)に示すように、第1の
センサ34aからオフ信号が、第2のセンサ34bから
オン信号が出力された状態で、モータ15が停止され
る。このとき図1に示すように、第1の係合部28aと
溝部26の下側との間に隙間Δ1が形成され、第2の係
合部28bと溝部26の上側との間に隙間Δ2が形成さ
れた状態となる。
【0032】また、管替フォーク23,24が作業位置
に配置された状態でモータ15が逆転駆動されると、両
センサ34a,34bがオン状態となりモータ15の駆
動が継続される。そして、シャフト13が図1の反時計
方向に回動され、回動途中で第1の係合部28aが溝部
26の下側と係合し、第1の係合部28aが管替フォー
ク23,24を押し上げる。そして、図8(b)に示す
ように、第2のセンサ34bがオフになるとモータ15
が停止され、管替フォーク23,24が図2に示す待機
位置に保持される。停止時期が遅れて、管替フォーク2
3,24が垂直より後側まで回動されても、第2の係合
部28bで回動が規制されるため、管替フォーク23,
24は後方には倒れない。
に配置された状態でモータ15が逆転駆動されると、両
センサ34a,34bがオン状態となりモータ15の駆
動が継続される。そして、シャフト13が図1の反時計
方向に回動され、回動途中で第1の係合部28aが溝部
26の下側と係合し、第1の係合部28aが管替フォー
ク23,24を押し上げる。そして、図8(b)に示す
ように、第2のセンサ34bがオフになるとモータ15
が停止され、管替フォーク23,24が図2に示す待機
位置に保持される。停止時期が遅れて、管替フォーク2
3,24が垂直より後側まで回動されても、第2の係合
部28bで回動が規制されるため、管替フォーク23,
24は後方には倒れない。
【0033】なお、図示しない制御装置はセンサ34
a,34bの出力信号のオン、オフの組み合わせから管
替フォーク23,24が所定の位置で停止していること
を確認した状態で駆動指令を出力する。
a,34bの出力信号のオン、オフの組み合わせから管
替フォーク23,24が所定の位置で停止していること
を確認した状態で駆動指令を出力する。
【0034】各管替フォーク23,24の作業位置の調
整時には、被検出部33a,33bがセンサ34a,3
4bに対して、図8(a)に示す位置関係となる状態に
シャフト13を回動させる。そして、その状態で各管替
フォーク23,24毎にアジャストボルト31及びロッ
クナット32を操作して適正な位置(水平位置)に設定
する。
整時には、被検出部33a,33bがセンサ34a,3
4bに対して、図8(a)に示す位置関係となる状態に
シャフト13を回動させる。そして、その状態で各管替
フォーク23,24毎にアジャストボルト31及びロッ
クナット32を操作して適正な位置(水平位置)に設定
する。
【0035】次に管替作業について説明する。粗紡機2
の運転中に空ボビンEが吊下されたボビン搬送体36が
支持レール38に搬入される。粗紡機2の満管信号に基
づいて管替作業が開始される。管替作業時、先ずモータ
15が駆動され、管替フォーク23,24が待機位置か
ら作業位置に配置され、その状態で台車5が、各管替フ
ォーク23,24の奥側の凹部25bがボビンレール2
1上の満ボビンFの鍔部と対応する最前進位置まで移動
される。そして、ボビンレール21が下降され、満ボビ
ンFが各管替フォーク23,24に吊下される。
の運転中に空ボビンEが吊下されたボビン搬送体36が
支持レール38に搬入される。粗紡機2の満管信号に基
づいて管替作業が開始される。管替作業時、先ずモータ
15が駆動され、管替フォーク23,24が待機位置か
ら作業位置に配置され、その状態で台車5が、各管替フ
ォーク23,24の奥側の凹部25bがボビンレール2
1上の満ボビンFの鍔部と対応する最前進位置まで移動
される。そして、ボビンレール21が下降され、満ボビ
ンFが各管替フォーク23,24に吊下される。
【0036】次に台車5がボビン搬送体36から空ボビ
ンEを受け取る位置まで後退した後、空ボビンEの鍔部
が各管替フォーク23,24の先端より少し上方に位置
するまで支持レール38が下降される。次に、前側の凹
部25aが空ボビンEの鍔部と対応する位置まで台車5
が前進され、その状態で支持レール38が所定量下降さ
れるとともに所定位置まで上昇される。そして、ボビン
ハンガ41による空ボビンEに対する係止状態が解除さ
れて空ボビンEが凹部25aに吊下される。
ンEを受け取る位置まで後退した後、空ボビンEの鍔部
が各管替フォーク23,24の先端より少し上方に位置
するまで支持レール38が下降される。次に、前側の凹
部25aが空ボビンEの鍔部と対応する位置まで台車5
が前進され、その状態で支持レール38が所定量下降さ
れるとともに所定位置まで上昇される。そして、ボビン
ハンガ41による空ボビンEに対する係止状態が解除さ
れて空ボビンEが凹部25aに吊下される。
【0037】次に台車5の前進移動、ボビンレール21
の上昇、台車5の後退により空ボビンEがボビンホイー
ル22に装着される。そして、満ボビンFがボビンハン
ガ41と対向した状態で支持レール38が所定量下降さ
れた後、ボビンの鍔部が凹部25bから離脱する位置ま
で再上昇されてボビンハンガ41に満ボビンFが吊下さ
れた状態となる。
の上昇、台車5の後退により空ボビンEがボビンホイー
ル22に装着される。そして、満ボビンFがボビンハン
ガ41と対向した状態で支持レール38が所定量下降さ
れた後、ボビンの鍔部が凹部25bから離脱する位置ま
で再上昇されてボビンハンガ41に満ボビンFが吊下さ
れた状態となる。
【0038】その後、台車5が待機位置まで後退して、
各管替フォーク23,24が満ボビンFの上昇移動に支
障の無い位置に配置される。次に支持レール38が待機
位置まで上昇されて一連の管替作業が完了する。また、
モータ15が逆転されて管替フォーク23,24が待機
位置に配置される。そして、次の満管までの間に、満ボ
ビンFを吊下したボビン搬送体36が支持レール38か
ら精紡工程へ搬出され、代わりに空ボビンEが吊下され
たボビン搬送体36が支持レール38に搬入される。
各管替フォーク23,24が満ボビンFの上昇移動に支
障の無い位置に配置される。次に支持レール38が待機
位置まで上昇されて一連の管替作業が完了する。また、
モータ15が逆転されて管替フォーク23,24が待機
位置に配置される。そして、次の満管までの間に、満ボ
ビンFを吊下したボビン搬送体36が支持レール38か
ら精紡工程へ搬出され、代わりに空ボビンEが吊下され
たボビン搬送体36が支持レール38に搬入される。
【0039】なお、空ボビンEをボビンホイール22に
装着後、管替フォーク23,24が粗紡機2の運転に支
障にならない位置に後退したことが図示しない検出手段
によって検出されると、制御装置は粗紡機2を再起動す
る。そして、ボビンレール21が巻き取り位置まで上昇
された後、粗糸の巻き取りが再開される。
装着後、管替フォーク23,24が粗紡機2の運転に支
障にならない位置に後退したことが図示しない検出手段
によって検出されると、制御装置は粗紡機2を再起動す
る。そして、ボビンレール21が巻き取り位置まで上昇
された後、粗糸の巻き取りが再開される。
【0040】この実施の形態では以下の効果を有する。 (1) 管替フォーク23,24(管替アーム)がシャ
フト13に対して相対回動可能に設けられ、管替装置3
の固定側(連結部材6)に各管替フォーク23,24と
係合してその作業位置を設定する調整部(アジャストボ
ルト31)が設けられている。従って、各管替フォーク
23,24を他の管替フォーク23,24の位置と独立
して作業位置に正確に設定でき、管替フォーク23,2
4や連結部材6等に対して厳密な加工精度が不要とな
り、各部材の製造が容易となる。
フト13に対して相対回動可能に設けられ、管替装置3
の固定側(連結部材6)に各管替フォーク23,24と
係合してその作業位置を設定する調整部(アジャストボ
ルト31)が設けられている。従って、各管替フォーク
23,24を他の管替フォーク23,24の位置と独立
して作業位置に正確に設定でき、管替フォーク23,2
4や連結部材6等に対して厳密な加工精度が不要とな
り、各部材の製造が容易となる。
【0041】(2) 管替フォーク23,24がシャフ
ト13に対して相対回動可能に設けられ、シャフト13
に固定されたアーム駆動部材27がシャフト13の回動
時に管替フォーク23,24と係合して管替フォーク2
3,24を駆動する。そして、管替フォーク23,24
の作業位置と待機位置との間の回動範囲(回動角)より
シャフト13の回動範囲が大きい。従って、シャフト1
3を駆動する駆動手段(モータ15)はシャフト13を
管替フォーク23,24の回動量と同じ量正確に駆動さ
せる必要がなく、制御が簡単になる。
ト13に対して相対回動可能に設けられ、シャフト13
に固定されたアーム駆動部材27がシャフト13の回動
時に管替フォーク23,24と係合して管替フォーク2
3,24を駆動する。そして、管替フォーク23,24
の作業位置と待機位置との間の回動範囲(回動角)より
シャフト13の回動範囲が大きい。従って、シャフト1
3を駆動する駆動手段(モータ15)はシャフト13を
管替フォーク23,24の回動量と同じ量正確に駆動さ
せる必要がなく、制御が簡単になる。
【0042】(3) シャフト13の駆動手段にモータ
15が使用され、モータ15の停止制御がシャフト13
に一体回転可能に設けた被検出部33a,33bを検出
するセンサ34a,34bの検出信号に基づいて行われ
る。従って、シャフト13の駆動範囲の設定を被検出部
33a,33bの位置によって簡単に変更できる。
15が使用され、モータ15の停止制御がシャフト13
に一体回転可能に設けた被検出部33a,33bを検出
するセンサ34a,34bの検出信号に基づいて行われ
る。従って、シャフト13の駆動範囲の設定を被検出部
33a,33bの位置によって簡単に変更できる。
【0043】(4) 被検出部33a,33b及びセン
サ34a,34bが2個ずつ設けられているため、セン
サ34a,34bの出力信号のオン、オフの組み合わせ
により、管替フォーク23,24の停止位置が作業位置
か待機位置かを簡単に判別できる。
サ34a,34bが2個ずつ設けられているため、セン
サ34a,34bの出力信号のオン、オフの組み合わせ
により、管替フォーク23,24の停止位置が作業位置
か待機位置かを簡単に判別できる。
【0044】(5) モータ15への駆動指令は、両セ
ンサ34a,34bの検出信号により、管替フォーク2
3,24が所定の位置で停止していることを確認した状
態で出力される。従って、センサ34a,34bの故障
状態でモータ15が駆動されることを回避できる。
ンサ34a,34bの検出信号により、管替フォーク2
3,24が所定の位置で停止していることを確認した状
態で出力される。従って、センサ34a,34bの故障
状態でモータ15が駆動されることを回避できる。
【0045】(6) 管替アームはボビンをその鍔部と
係合して支持するフォーク式であるため、把持式に比較
して管替アームの構造が簡単になる。 (7) アーム駆動部材27に設けられた第1及び第2
の係合部28a,28bは、調整部による管替フォーク
23,24の位置調整時に両係合部28a,28bが共
に管替フォークと係合状態にないため、調整作業が容易
になる。
係合して支持するフォーク式であるため、把持式に比較
して管替アームの構造が簡単になる。 (7) アーム駆動部材27に設けられた第1及び第2
の係合部28a,28bは、調整部による管替フォーク
23,24の位置調整時に両係合部28a,28bが共
に管替フォークと係合状態にないため、調整作業が容易
になる。
【0046】(8) 調整部がアジャストボルト31で
構成されているため、調整部の構造が簡単になる。 (9) 管替装置3は粗紡機2の長手方向に沿って所定
間隔で配置された複数の台車5を連結部材6,7で連結
して各台車5が一体移動可能に構成され、各調整部(ア
ジャストボルト31)が連結部材6に設けられている。
従って、連結部材6が各調整部を取り付けるための取付
部材を兼用しており、構造が簡単になる。
構成されているため、調整部の構造が簡単になる。 (9) 管替装置3は粗紡機2の長手方向に沿って所定
間隔で配置された複数の台車5を連結部材6,7で連結
して各台車5が一体移動可能に構成され、各調整部(ア
ジャストボルト31)が連結部材6に設けられている。
従って、連結部材6が各調整部を取り付けるための取付
部材を兼用しており、構造が簡単になる。
【0047】(10) モータ15の出力を減速器14
及び外部の減速用歯車を介して大幅に(例えば、1/1
000程度に)減速してシャフト13を回転させるた
め、容量の小さなモータで駆動できる。
及び外部の減速用歯車を介して大幅に(例えば、1/1
000程度に)減速してシャフト13を回転させるた
め、容量の小さなモータで駆動できる。
【0048】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
でなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 図9に示すように、歯車17に代えてシャフト13
にセクタ歯車42を使用する。セクタ歯車42の歯部の
範囲は、管替フォーク23,24を作業位置と待機位置
との間で駆動する際に、シャフト13が駆動される角度
と対応する長さに形成されている。この構成では、例え
ば、モータ15の駆動後、センサ34a,34bあるい
は制御装置が故障して、モータ15への停止指令が遅れ
たり、出力されない場合でも、シャフト13が所定量回
動された後は、モータ15の回転は中間歯車20bまで
しか伝達されない。従って、故障によりモータ15が所
定の時期に停止しなくても、シャフト13が過剰に回転
されて管替フォーク23,24の駆動系に過負荷が加わ
ることが回避され、関係部品の損傷を防止できる。
でなく、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 図9に示すように、歯車17に代えてシャフト13
にセクタ歯車42を使用する。セクタ歯車42の歯部の
範囲は、管替フォーク23,24を作業位置と待機位置
との間で駆動する際に、シャフト13が駆動される角度
と対応する長さに形成されている。この構成では、例え
ば、モータ15の駆動後、センサ34a,34bあるい
は制御装置が故障して、モータ15への停止指令が遅れ
たり、出力されない場合でも、シャフト13が所定量回
動された後は、モータ15の回転は中間歯車20bまで
しか伝達されない。従って、故障によりモータ15が所
定の時期に停止しなくても、シャフト13が過剰に回転
されて管替フォーク23,24の駆動系に過負荷が加わ
ることが回避され、関係部品の損傷を防止できる。
【0049】○ アーム駆動部材27に突設した係合部
28a,28bとしてのピンは、長短2本に限らず管替
フォーク23,24と係合可能な同じ長さのものを2本
使用してもよい。
28a,28bとしてのピンは、長短2本に限らず管替
フォーク23,24と係合可能な同じ長さのものを2本
使用してもよい。
【0050】○ アーム駆動部材27は前記のようにカ
ラーに2本のピンが突設された構成に限らず、例えば図
10(a)に示すように、2本のピンに相当する部分を
一体成形した形状の円環部材にしたり、図10(b)に
示すように、第1の係合部28aの長さに相当する大径
の円環部材43に周方向に延びる凹部43aを設け、凹
部43aの両端を第1及び第2の係合部28a,28b
とする。これらの場合、2本のピンを突設する構成に比
較して構造が簡単になり、製造も容易となる。
ラーに2本のピンが突設された構成に限らず、例えば図
10(a)に示すように、2本のピンに相当する部分を
一体成形した形状の円環部材にしたり、図10(b)に
示すように、第1の係合部28aの長さに相当する大径
の円環部材43に周方向に延びる凹部43aを設け、凹
部43aの両端を第1及び第2の係合部28a,28b
とする。これらの場合、2本のピンを突設する構成に比
較して構造が簡単になり、製造も容易となる。
【0051】○ 図11に示すように、図10(a)の
構成のアーム駆動部材27に第2の係合部28bとして
ばね44を設ける。ばね44は第1の係合部28aが溝
部26の下側と係合した状態において、溝部26の上側
と係合して管替フォーク23,24を所定の付勢力で第
1の係合部28a側に付勢する構成となっている。この
場合、管替フォーク23,24が作業位置に配置された
状態では、ばね44の付勢力により管替フォーク23,
24はアジャストボルト31に押圧付勢された状態に保
持される。その結果、自重で作業位置に保持される構成
に比較して、ボビンを吊下した状態において台車5が移
動する際に管替フォーク23,24が振動し難くなり、
ボビンの吊下状態が安定する。また、待機位置に配置さ
れた状態においても管替フォーク23,24の姿勢が安
定する。
構成のアーム駆動部材27に第2の係合部28bとして
ばね44を設ける。ばね44は第1の係合部28aが溝
部26の下側と係合した状態において、溝部26の上側
と係合して管替フォーク23,24を所定の付勢力で第
1の係合部28a側に付勢する構成となっている。この
場合、管替フォーク23,24が作業位置に配置された
状態では、ばね44の付勢力により管替フォーク23,
24はアジャストボルト31に押圧付勢された状態に保
持される。その結果、自重で作業位置に保持される構成
に比較して、ボビンを吊下した状態において台車5が移
動する際に管替フォーク23,24が振動し難くなり、
ボビンの吊下状態が安定する。また、待機位置に配置さ
れた状態においても管替フォーク23,24の姿勢が安
定する。
【0052】○ アーム駆動部材27の構成は、第1及
び第2の係合部28a,28bが管替フォーク23,2
4の回動範囲(回動角)以上の間隔で離れている構成に
限らず、例えば図12に示すように、シャフト13に固
定された円環部材45に1本の係合ピン46を突設した
構成とする。管替フォーク23,24には溝部26と対
応する底壁47に上下方向に延びる長孔47aを形成す
る。そして、円環部材45は管替フォーク23,24が
作業位置に配置された状態で係合ピン46が長孔47a
の中間部に位置するようにシャフト13に固定されてい
る。この構成では作業位置において係合ピン46の上側
となる部分が第1の係合部28aに相当し、下側の部分
が第2の係合部28bに相当する。
び第2の係合部28a,28bが管替フォーク23,2
4の回動範囲(回動角)以上の間隔で離れている構成に
限らず、例えば図12に示すように、シャフト13に固
定された円環部材45に1本の係合ピン46を突設した
構成とする。管替フォーク23,24には溝部26と対
応する底壁47に上下方向に延びる長孔47aを形成す
る。そして、円環部材45は管替フォーク23,24が
作業位置に配置された状態で係合ピン46が長孔47a
の中間部に位置するようにシャフト13に固定されてい
る。この構成では作業位置において係合ピン46の上側
となる部分が第1の係合部28aに相当し、下側の部分
が第2の係合部28bに相当する。
【0053】この構成では管替フォーク23,24が作
業位置に配置された状態からモータ15が逆転駆動され
てシャフト13が回転されると、シャフト13の回動途
中で係合ピン46が長孔47aの上端と係合して、管替
フォーク23,24を待機位置側へ押し上げる。待機位
置では管替フォーク23,24は、長孔47aと係合ピ
ン46との隙間ぶんだけ後方へ回動可能となる。
業位置に配置された状態からモータ15が逆転駆動され
てシャフト13が回転されると、シャフト13の回動途
中で係合ピン46が長孔47aの上端と係合して、管替
フォーク23,24を待機位置側へ押し上げる。待機位
置では管替フォーク23,24は、長孔47aと係合ピ
ン46との隙間ぶんだけ後方へ回動可能となる。
【0054】○ 調整部はアジャストボルト31を備え
たものに限らず、図13(a),(b)に示すように、
管替フォーク23,24のアーム部23a,24aの幅
より直径が大きな円柱の上部を斜めに切断した形状の係
合部材48を支軸49を中心に回動調整可能に設けても
よい。支軸49は係合部材48を設定位置に締め付け可
能になっている。この構成でも管替フォーク23,24
の作業位置を適正位置に調整できる。また、楔状の係合
部材をアーム部23a,24aと直交する状態で固定位
置調整可能に設けてもよい。
たものに限らず、図13(a),(b)に示すように、
管替フォーク23,24のアーム部23a,24aの幅
より直径が大きな円柱の上部を斜めに切断した形状の係
合部材48を支軸49を中心に回動調整可能に設けても
よい。支軸49は係合部材48を設定位置に締め付け可
能になっている。この構成でも管替フォーク23,24
の作業位置を適正位置に調整できる。また、楔状の係合
部材をアーム部23a,24aと直交する状態で固定位
置調整可能に設けてもよい。
【0055】○ シャフト13の駆動手段はモータ15
に限らず、例えば油圧シリンダを使用するとともに、ク
ランク機構を介してピストンの往復直線運動を回転運動
に変えて、その回転運動でシャフト13を駆動するよう
にしてもよい。この場合、ピストンを往動することによ
り、シャフト13が所定量回動され、復動することでシ
ャフト13が逆方向に所定量回動される。
に限らず、例えば油圧シリンダを使用するとともに、ク
ランク機構を介してピストンの往復直線運動を回転運動
に変えて、その回転運動でシャフト13を駆動するよう
にしてもよい。この場合、ピストンを往動することによ
り、シャフト13が所定量回動され、復動することでシ
ャフト13が逆方向に所定量回動される。
【0056】○ センサ34a,34bは近接スイッチ
に限らず他のセンサ、例えば反射式の光センサやリミッ
トスイッチとしてもよい。そして、センサの形式に対応
して被検出部の形状や材質を変更する。
に限らず他のセンサ、例えば反射式の光センサやリミッ
トスイッチとしてもよい。そして、センサの形式に対応
して被検出部の形状や材質を変更する。
【0057】○ 被検出部33a,33b及びセンサ3
4a,34bを2個ずつ設けずに、1個ずつ設けてもよ
い。その場合、被検出部の構造は、作業位置及び待機位
置に管替フォーク23,24が配置された状態でセンサ
に検出されるとともにその他の状態ではセンサに検出さ
れない構成か、作業位置及び待機位置に管替フォーク2
3,24が配置された状態でセンサに検出されず、その
他の状態ではセンサに検出される構成となる。
4a,34bを2個ずつ設けずに、1個ずつ設けてもよ
い。その場合、被検出部の構造は、作業位置及び待機位
置に管替フォーク23,24が配置された状態でセンサ
に検出されるとともにその他の状態ではセンサに検出さ
れない構成か、作業位置及び待機位置に管替フォーク2
3,24が配置された状態でセンサに検出されず、その
他の状態ではセンサに検出される構成となる。
【0058】○ 管替フォーク23,24として空ボビ
ンEと満ボビンFとを同時に吊下可能な構成に代えて、
1本のボビンを吊下する構成としてもよい。 ○ 管替アームとしてボビンの下部に形成された鍔部と
係合してボビンを支持するフォークを備えた構成のもの
や、ボビンを把持する構成のものを使用してもよい。
ンEと満ボビンFとを同時に吊下可能な構成に代えて、
1本のボビンを吊下する構成としてもよい。 ○ 管替アームとしてボビンの下部に形成された鍔部と
係合してボビンを支持するフォークを備えた構成のもの
や、ボビンを把持する構成のものを使用してもよい。
【0059】前記実施の形態から把握できる請求項記載
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発
明において、管替装置は粗紡機の長手方向に沿って所定
間隔で配置された複数の台車を連結フレームで連結して
各台車が一体移動可能に構成され、前記各調整部は前記
連結フレームに設けられている。この場合、各調整部を
取り付けるための取付片を個々に設ける必要がなく、構
造が簡単になる。
以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果と
ともに記載する。 (1) 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発
明において、管替装置は粗紡機の長手方向に沿って所定
間隔で配置された複数の台車を連結フレームで連結して
各台車が一体移動可能に構成され、前記各調整部は前記
連結フレームに設けられている。この場合、各調整部を
取り付けるための取付片を個々に設ける必要がなく、構
造が簡単になる。
【0060】(2) (1)において調整部は連結フレ
ームに形成されたねじ孔に螺合されたアジャストボルト
を備えている。この場合、アジャストボルトの螺入量を
調整するだけで管替フォークの作業位置の調整を簡単に
できる。
ームに形成されたねじ孔に螺合されたアジャストボルト
を備えている。この場合、アジャストボルトの螺入量を
調整するだけで管替フォークの作業位置の調整を簡単に
できる。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、一斉式管替装置の各管替アーム
の作業位置を、他の管替アームの位置と独立して正確に
設定でき、しかも管替アームを作業位置及び待機位置に
移動させる際に、駆動手段を所定の位置で正確に停止さ
せる必要がなく制御が簡単になる。
に記載の発明によれば、一斉式管替装置の各管替アーム
の作業位置を、他の管替アームの位置と独立して正確に
設定でき、しかも管替アームを作業位置及び待機位置に
移動させる際に、駆動手段を所定の位置で正確に停止さ
せる必要がなく制御が簡単になる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、シャフト
の駆動範囲の設定を被検出部の位置によって簡単に変更
できる。請求項3に記載の発明によれば、把持式に比較
して管替アームの構造が簡単になる。
の駆動範囲の設定を被検出部の位置によって簡単に変更
できる。請求項3に記載の発明によれば、把持式に比較
して管替アームの構造が簡単になる。
【0063】請求項4に記載の発明によれば、管替アー
ムの作業位置の設定が容易になる。請求項5に記載の発
明によれば、アーム駆動部材の構造が簡単になる。
ムの作業位置の設定が容易になる。請求項5に記載の発
明によれば、アーム駆動部材の構造が簡単になる。
【図1】 一実施の形態の管替フォークの支持状態を示
す側断面図。
す側断面図。
【図2】 同じく待機位置における側断面図。
【図3】 粗紡機と管替装置の関係を示す概略側面図。
【図4】 モータ及び減速器等の支持状態を示す一部省
略部分背面図。
略部分背面図。
【図5】 フォークとボビンホイールとの関係を示す模
式平面図。
式平面図。
【図6】 図4のVI−VI線における一部省略断面図。
【図7】 (a)は管替フォークの平面図、(b)は断
面図。
面図。
【図8】 (a)は作業位置におけるアーム駆動部材、
被検出部及びセンサの関係を示す模式図、(b)は同じ
く待機位置における模式図。
被検出部及びセンサの関係を示す模式図、(b)は同じ
く待機位置における模式図。
【図9】 別の実施の形態の図6に対応する一部省略断
面図。
面図。
【図10】 別の実施の形態のアーム駆動部材の断面
図。
図。
【図11】 別の実施の形態のアーム駆動部材の断面
図。
図。
【図12】 別の実施の形態のアーム駆動部材の断面
図。
図。
【図13】 (a)は別の実施の形態の調整部の平面
図、(b)は断面図。
図、(b)は断面図。
【図14】 従来装置の概略側面図。
【符号の説明】 2…粗紡機、3…管替装置、11…駆動手段としてのモ
ータ、13…シャフト、22…ボビンホイール、23,
24…管替アームとしての管替フォーク、27…アーム
駆動部材、28a…第1の係合部、28b…第2の係合
部、31…調整部としてのアジャストボルト、33a,
33b…被検出部、34a,34b…センサ、E…空ボ
ビン、F…満ボビン。
ータ、13…シャフト、22…ボビンホイール、23,
24…管替アームとしての管替フォーク、27…アーム
駆動部材、28a…第1の係合部、28b…第2の係合
部、31…調整部としてのアジャストボルト、33a,
33b…被検出部、34a,34b…センサ、E…空ボ
ビン、F…満ボビン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前坂 敏彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 4L056 AA21 BF12 BF27 BF58 DA45 DA54 EA16
Claims (5)
- 【請求項1】 粗紡機の前側に配設され粗紡機の長手方
向と直交する方向に移動して管替作業を行う全錘一斉式
の管替装置において、 粗紡機の長手方向に平行に配設されたシャフトと、 前記シャフトに対して相対回動可能に設けられた管替ア
ームと、 前記シャフトに一体回動可能に設けられ、シャフトの回
動時に前記管替アームと係合して管替アームをシャフト
の回動方向に駆動するアーム駆動部材と、 管替装置の固定側に各管替アームに対応してそれぞれ設
けられ、管替アームと係合して該管替アームの作業位置
を設定する調整部と、 前記シャフトを前記管替アームが粗紡機のボビンホイー
ルに装着されたボビンを支持可能な作業位置と、前記作
業位置より上方の待機位置との間で回動する範囲より大
きな所定の範囲で往復回動させる駆動手段とを備えた粗
紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置。 - 【請求項2】 前記駆動手段はモータであり、前記シャ
フトに一体回転可能に設けた被検出部を検出するセンサ
の検出信号に基づいて前記モータの停止時期を制御する
請求項1に記載の粗紡機における一斉式管替装置の管替
アーム駆動装置。 - 【請求項3】 前記管替アームはボビンをその鍔部と係
合して支持するフォーク式である請求項1又は請求項2
に記載の粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆
動装置。 - 【請求項4】 前記アーム駆動部材は、少なくとも前記
シャフトが前記管替アームを待機位置へ移動させる際の
回動時に管替アームと係合する第1の係合部と、待機位
置に配置された際に管替アームが所定量以上回動するの
を規制する第2の係合部とを備え、両係合部の間隔が前
記調整部による管替アームの位置調整時に両係合部が共
に管替アームから離隔可能に設定されている請求項1〜
請求項3のいずれか一項に記載の粗紡機における一斉式
管替装置の管替アーム駆動装置。 - 【請求項5】 前記アーム駆動部材は中心とのなす角度
が前記管替アームの回動角度より大きな所定角度となる
位置に前記両係合部が形成された円環部材である請求項
4に記載の粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム
駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36251799A JP2001172832A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36251799A JP2001172832A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172832A true JP2001172832A (ja) | 2001-06-26 |
Family
ID=18477060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36251799A Pending JP2001172832A (ja) | 1999-12-21 | 1999-12-21 | 粗紡機における一斉式管替装置の管替アーム駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001172832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107541821A (zh) * | 2016-06-29 | 2018-01-05 | 株式会社丰田自动织机 | 粗纱机的筒管交接装置 |
-
1999
- 1999-12-21 JP JP36251799A patent/JP2001172832A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107541821A (zh) * | 2016-06-29 | 2018-01-05 | 株式会社丰田自动织机 | 粗纱机的筒管交接装置 |
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