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JP2001160268A - 記録媒体の代替処理方法および装置 - Google Patents

記録媒体の代替処理方法および装置

Info

Publication number
JP2001160268A
JP2001160268A JP34353099A JP34353099A JP2001160268A JP 2001160268 A JP2001160268 A JP 2001160268A JP 34353099 A JP34353099 A JP 34353099A JP 34353099 A JP34353099 A JP 34353099A JP 2001160268 A JP2001160268 A JP 2001160268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sector
replacement
map
data
alternative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34353099A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hasebe
賀洋 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP34353099A priority Critical patent/JP2001160268A/ja
Publication of JP2001160268A publication Critical patent/JP2001160268A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラー発生による記憶領域単位の代替処理に
要する時間を短縮し、データ転送の中断を最小限に抑え
られる記録媒体の代替処理方法および装置を提供するこ
と。 【解決手段】 エラー検出手段6がライト時のエラー発
生を検出したとき、代替元セクタアドレス11と代替先
セクタアドレス12を用いた代替処理を実行し、メモリ
5上の代替マップについての更新のみを行い、代替先へ
のデータの書き込みを行わないようにし、代替箇所のセ
クタのリードを行なった際に上位装置に対し代替先のデ
ータが書き込めなかったことを通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エラー発生時の代
替処理に要する処理時間を短縮することによりスループ
ットの低下を抑制できる磁気ディスクなどの記録媒体の
代替処理方法および装置に関し、特に動画処理用途のシ
ステムに用いて好適な記録媒体の代替処理方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスクの代替処理方法、例
えばライトキャッシュの機能を持つ磁気ディスク装置に
おいては、先ず、上位装置からのライトコマンドを受信
すると、バッファ上に確保されるライトキャッシュの領
域に可能な限り上位装置からのデータを受け取る。そし
て、前記ライトコマンドで指定されるセクタ全てのデー
タを前記バッファ上に受け取ると、上位装置に対してコ
マンドが終了したことを報告する。この段階では、媒体
に対して全てのセクタのデータを書かないうちにコマン
ド終了することになる。
【0003】コマンドで指定されるセクタに位置決めを
行なった後にセクタのライトを行うが、データを書き込
んでいるときにエラーが発生するとリトライを行う。そ
して、リトライを実行した後、そのリトライに失敗(媒
体上のセクタに書き込めなかった)すると次に代替処理
を行う。
【0004】この代替処理は、先ず、磁気ディスク内の
メモリにまだ存在するエラーの発生したセクタのデータ
を予備セクタへ書き込む。この予備セクタについては、
代替処理後にエラーの発生したセクタに代わりリード/
ライトすることになる。以後、このセクタを代替先セク
タと呼ぶ。その後、エラーの発生したセクタは既に代替
されていることを示すために、代替マップにエラーの発
生したセクタ(以後、代替元セクタという)のアドレス
と代替先セクタのアドレスを同一フィールドに追記す
る。この代替マップは、電源投入時の初期設定時に媒体
上のシステムシリンダからメモリ上に読み込まれ、代替
処理を行うごとにメモリ上の代替マップの更新と、シス
テムシリンダ上の代替マップの更新を行い、この処理を
もって代替処理を完了する。代替処理が完了すると、代
替元セクタの次のセクタからのライトを再び開始し、ラ
イトキャッシュの書き込み動作を継続する。
【0005】また、実際に代替されたセクタをリード/
ライトする際には、コマンドで指定された最初のセクタ
がメモリ上の代替マップに登録されていないか検索す
る。代替マップ上の代替元セクタと一致するセクタをリ
ード/ライトしようとしていたら、そのセクタである代
替先セクタを代替元セクタに代わりリード/ライトす
る。また、先頭のセクタが代替されていない場合でもコ
マンドで指定されるセクタの中に登録されていれば、そ
の手前までのセクタをリード/ライトする。代替マップ
に登録されていないセクタであれば、コマンドで指定さ
れたセクタを全て読む。この処理を、コマンドで指定さ
れたセクタに対し順次実行し、全てのセクタのリード/
ライトを完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録媒体の代替
処理方法および装置は以上のように構成されており、第
1の課題としては、セクタにエラーがあるとリトライを
した後に代替処理する結果、代替先セクタへの位置決め
とライト動作を行い、その後、代替マップを書き換える
ため、システムシリンダへの位置決めとライト動作を行
わなければならず、1つのコマンドに要する処理時間が
長くなってしまうことである。媒体上の代替先セクタの
位置とシステムシリンダのアドレスは、通常のリード/
ライトを行うアドレスから距離的に離れたアドレスに配
置するため、位置決め動作に時間を要する。そのため、
ライト時の代替処理では上位装置からのデータ転送が長
時間妨げられ、その結果として、画像データなどの継続
的なデータ転送を要求する用途では、上位装置側のバッ
ファのオーバーフローを引き起こし、画像が欠落して記
録されてしまうことになる。
【0007】また、第2の課題としては、代替先セクタ
へのライトと代替マップのライトをコマンド実行中に行
わずコマンド終了後に行い、見かけ上のコマンド実行時
間を減らす特願平6−131719号公報に開示された
技術があるが、その場合でも、複数チャンネルの画像デ
ータの記録時にホストからのコマンドの発行が密にな
り、代替処理中に次のコマンドの処理要求がくるように
なると、やはり、データ転送の遅延が生じ、画像の欠落
を引き起こすことである。
【0008】また、第3の課題としては、代替処理を全
く行わない場合、エラーの発生したセクタでは、そこへ
リード/ライトを行うたびにエラーが発生し、極端な場
合は再生画像の乱れ等の原因になることである。
【0009】また、第4の課題としては、ライトキャッ
シュから媒体へのライト中に発生したエラーに対し代替
処理を行うことが出来なかったか、もしくは、完全な代
替処理(書き込んだセクタのデータを読み出した時に一
致するような代替)ができなかった場合に、そのライト
コマンドでエラーを報告できないことである。このと
き、エラーを検出した時点で上位装置にエラーを返す方
法があるが、(SCSIインターフェイスで規定されて
いるDeferred Error)エラーを上位装置
に返しても、そのセクタのデータは上位装置でも失われ
ている可能性が高いのでデータの復旧が困難になる。こ
れは、容量の大きなライトキャッシュでさらに顕著にな
る。しかも、代替処理が出来なかったセクタは、次にそ
のセクタをリードしたとき読める可能性もあり、再生時
のエラー箇所の特定も困難になる。
【0010】そこで本発明の目的は、エラー発生による
記憶領域単位の代替処理に要する時間を短縮し、データ
転送の中断を最小限に抑えられる記録媒体の代替処理方
法および装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録媒体の
代替処理方法は、代替先へのデータの書き込みを行うこ
となくメモリ上の代替マップの更新のみを行い、前記記
録媒体上への代替マップの書き込みをまとめて行い、代
替箇所の記憶領域単位のリードを行なった際に上位装置
に対し代替先のデータが書けなかったことを通知し、前
記上位装置側での前記データの不正な箇所の認識、前記
上位装置からの前記代替先への前記データの書き込みな
どのリカバリー処理を行うことを特徴としたものであ
る。
【0012】本発明に係る記録媒体の代替処理装置は、
上位装置からのコマンドの受信を行うインタフェース制
御手段と、該インタフェース制御手段で受信したコマン
ドを解析するコマンド実行手段と、前記コマンドに応じ
た前記記録媒体へのリードおよびライトを行うアクセス
手段と、該アクセス手段によるライト時のエラー発生を
検出するエラー検出手段と、前記記録媒体上の任意のト
ラックへ位置決めを行うための位置決め実行手段と、前
記エラー検出手段がエラー発生を検出したとき、代替元
記憶領域単位アドレスと代替先記憶領域単位アドレスを
用いた代替処理を実行し、メモリ上の代替マップについ
ての更新のみを行い、代替先へのデータの書き込みを行
わないようにし、代替箇所の記憶領域単位のリードを行
なった際に前記上位装置に対し代替先のデータが書き込
めなかったことを通知する代替手段とを備えたことを特
徴とする。
【0013】本発明の記録媒体の代替処理方法は、エラ
ーの発生した記憶領域単位について、代替先へデータの
書き込みを行うことなくメモリ上の代替マップの更新の
みを行い、媒体上への代替マップの書き込みをまとめて
行うことにより処理時間を削減し、また、代替箇所の記
憶領域単位のリードを行なった際に上位装置に対し代替
先のデータが書けなかったことを通知することにより、
上位装置側でデータのリカバリー処理を行うことで、デ
ータ転送の中断を最小限に抑える。
【0014】本発明の記録媒体の代替処理装置は、エラ
ー発生を検出すると代替元記憶領域単位アドレスと代替
先記憶領域単位アドレスを用いた代替処理を実行し、メ
モリ上の代替マップについての更新のみを行い、代替先
へのデータの書き込みを行わないようにし、代替箇所の
記憶領域単位のリードを行なった際に上位装置に対し代
替先のデータが書き込めなかったことを通知すること
で、代替処理に要する時間を短縮し、上位装置側でデー
タのリカバリー処理を行うことで、データ転送の中断を
最小限に抑える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて説明する。本実施の形態による磁気ディスクなどの
記録媒体の代替処理方法および装置は、代替処理を全く
行わないのではなく、メモリ上の代替マップ更新のみと
し、媒体上への代替マップの書き込みをまとめて行うこ
とにより処理時間を削減する。また、代替先へのデータ
の書き込みも行わずに処理時間を削減する。このとき、
代替箇所のセクタのリードを行なった際に上位装置に対
し代替先のデータが書けなかったことを通知することに
より、上位装置側でデータのリカバリー処理を行うこと
で、動画の記録/再生等の用途に使用する磁気ディスク
において、データ転送の中断を最小限に抑えるものであ
る。
【0016】図1は、本実施の形態の磁気ディスクの代
替処理方法を実現する装置を示すブロック図であり、図
示していない上位装置からのコマンドの受信を行うイン
タフェース制御手段1と、該インタフェース制御手段1
により受信されたコマンドの解析を行いリード/ライト
実行手段(アクセス手段)3に指示を与えるコマンド実
行手段2と、媒体(記録媒体)8上にあるセクタの任意
のトラックに位置決めするための位置決め実行手段4
と、位置決め実行後にトラック上のセクタをリード/ラ
イトするためのリード/ライト実行手段3と、該リード
/ライト実行手段3、後述する代替マップ9などを格納
したメモリ5と、前記リード/ライト実行手段3による
リード/ライトの実行中のエラーを検出するエラー検出
手段6と、前記上位装置からのライトデータをリード/
ライト実行手段3を通して蓄積し、ライトキャッシュと
して使用するとともに、リード時に媒体8からのデータ
を一時的に蓄積するバッファ(アクセス手段)7などか
ら構成される。
【0017】図2は、メモリ5に格納された代替マップ
9のフォーマットと、代替マップ未書込みフラグ13、
代替時エラーフラグ14、代替時エラーセクタアドレス
15などを示す説明図、図3は媒体8のフォーマットを
示す説明図である。代替マップ9は図1のメモリ5上に
あり、リード/ライト実行手段3が参照する。代替マッ
プ9上には、代替処理の結果、欠陥セクタとして登録さ
れるセクタのアドレスを示す代替元セクタアドレス11
と、代替元セクタアドレス11で示されるセクタの代替
先を示す代替先セクタアドレス12が設定される。代替
先セクタアドレス12で示されるセクタは、上位装置に
より使用されるユーザーシリンダとは別のシステムシリ
ンダに割り当てられる。
【0018】代替先未書き込みフラグ10は、代替処理
時に代替元セクタアドレス11で示されるセクタに書か
れるはずであったデータが、代替先セクタアドレス12
に書き込まれていないことを示すフラグである。
【0019】代替マップ未書込みフラグ13は、代替処
理によりメモリ5上の代替マップ9のみの更新を行い、
その結果、媒体8上の図3に示すシステムシリンダ16
上にある代替マップとは一致しなくなったことを示すフ
ラグである。システムシリンダ16は、メモリ5上の代
替マップ9を媒体8に保存するための領域を持つ。
【0020】代替マップ9上の代替先未書込みフラグ1
0は、リード/ライト実行手段3の行う代替処理によ
り、代替先セクタアドレス12で示されるセクタへのデ
ータの書き込みを伴わない代替処理を実行したときにセ
ットされる。このとき、同一フィールドの代替元セクタ
アドレス11と代替先セクタアドレス12も同時に更新
する。
【0021】代替マップ未書込みフラグ13は、メモリ
5上の代替マップ9のみを書き換えたときにセットさ
れ、メモリ5上の代替マップ9を媒体上のシステムシリ
ンダ16に書き込んだ時にリセットされる。
【0022】また、代替時エラーフラグ14は、代替先
セクタアドレス12に該当するセクタをリードしたとき
に、エラー情報の履歴を上位装置に返すかどうかを規定
するフラグである。前記上位装置が、代替マップ9に存
在する代替元セクタアドレス11のセクタをリード/ラ
イトするコマンドを発行すると、ドライブは、代替元セ
クタアドレス11の代わりに同一フィールド上の代替先
セクタアドレス12をリード/ライトする。リードのと
きであれば、同一フィールド上の代替先未書込みフラグ
10をチェックし、セットされていたなら代替時エラー
フラグ14をセットし、その後、前記上位装置がコマン
ドで指定したセクタである代替元セクタアドレス11を
代替時エラーアドレス15に格納する。
【0023】その後、後続セクタのリードを行い、リー
ドコマンド終了時にこの代替時エラーフラグ14をチェ
ックして、セットされていれば、ライト時のエラーによ
り上位装置からのデータが正常に書かれていないセクタ
があることを示すエラーを上位装置に返す。また、同時
に、代替時エラーアドレス15の内容も上位装置に返
す。代替時エラーフラグ14がリセットされていれば、
コマンドで示される全てのセクタがライト時に正常に書
き込まれたとみなして、リードコマンドは正常に終了す
る。
【0024】また、ライト時に、同様なシーケンスで、
代替元セクタアドレス11で示されるセクタの代わりに
代替先セクタアドレス12で示されるセクタをライト
し、かつ、正常にそのセクタがライトできたなら、代替
先未書込みフラグ10のリセットを行う。また、最初か
ら代替先未書込みフラグ10がリセットされていればフ
ラグを変えずに終了する。
【0025】また、前記上位装置は電源断のプロセスで
代替マップ9をシステムシリンダ16上に反映するコマ
ンドを発行する。インタフェース制御手段1により代替
マップ9の更新コマンドを受け取ると、コマンド実行手
段2により解析を行う。コマンド実行手段2はリード/
ライト実行手段3の起動を行い、代替マップ未書込みフ
ラグ13がセットされていれば、リード/ライト実行手
段3が代替マップ9をシステムシリンダ16に書き込ん
だ後、代替マップ未書込みフラグ13はリセットされ
る。ここで、代替マップ未書込みフラグ13がリセット
されていれば、何もせずにコマンドを終了する。
【0026】次に、図1、図2、図3と、図4、図5、
図6のフローチャートを参照して本実施の形態の全体の
動作について詳細に説明する。先ず、図4に示すフロー
チャートにより動作を説明すると、上位装置よりライト
コマンドがインタフェース制御手段1に送られる。イン
タフェース制御手段1はライトコマンドが送られてきた
ことを検出し、コマンド受信処理を開始する(ステップ
S1)。インタフェース制御手段1により受信されたラ
イトコマンドは、コマンド実行手段2によりライトコマ
ンドであることが認識されると、リード/ライト実行手
段3を起動する(ステップS2)。リード/ライト実行
手段3は、起動されると前記上位装置からのライトデー
タのバッファ7上に構成されるライトキャッシュへの受
信を開始する(ステップS3)。前記ライトキャッシュ
へのライトデータの受信はそのライトキャッシュに空き
領域のある限り継続して実行される(ステップS4)。
また、ライトコマンドで指定されるセクタ長のライトデ
ータを全て受け取ると、媒体8へのライト動作とは関係
なくコマンドを正常に終了する(ステップS5)。
【0027】また、リード/ライト実行手段3は、前記
上位装置からのライトデータ受信と同時に図5のフロー
チャートで示される処理も開始する。先ず、バッファ7
上の前記ライトキャッシュにライト可能なセクタのデー
タが蓄積されているか判断する(ステップS11)。そ
の結果、全く蓄積されていなければ、再び図5のステッ
プS11に戻り、蓄積されるまで監視を続ける。また、
ライト可能なデータが蓄積されていれば、一回のライト
動作で継続してライト可能な範囲内、すなわち、シーク
もしくはヘッド切り替えの位置決め動作を必要としない
範囲の全セクタのアドレスを対象に代替マップ9上の代
替元セクタアドレス11による検索を行う(ステップS
12、ステップS13)。
【0028】その結果、検索範囲のセクタ全てが代替マ
ップ9に登録されていなければ、検索範囲の先頭のセク
タをライト時の位置決めのアドレス、検索範囲の全セク
タ数をライト長として次のステップに進む(ステップS
14)。また、検索の結果、代替マップ9に登録されて
いるセクタがあれば、すなわち検索にヒットすれば、そ
のセクタが検索範囲の最初のセクタかを判定する(ステ
ップS18)。
【0029】その結果、最初のセクタであれば、代替元
セクタアドレス11と同じフィールド上の代替先セクタ
アドレス12のアドレスをライト時の位置決めのアドレ
スに設定するとともに、セクタ長を1に設定し、同一フ
ィールド上の代替先未書込みフラグ10がセットされて
いればリセットを行う(ステップS20)。また、最初
のセクタでなければ、検索範囲の最初のセクタをライト
時の位置決めのアドレスに設定するとともに、セクタ長
については検索範囲で最初に見つかったセクタの1つ手
前までのセクタ数を設定し、次のステップに進む(ステ
ップS19)。
【0030】リード/ライト実行手段3は、ステップS
14、ステップS19、ステップS20で決定したセク
タアドレスとセクタ長を用いて、先ず、セクタアドレス
で指定されるトラックへの位置決め動作、すなわち、シ
ークおよびヘッド切り替えを位置決め実行手段4に対し
指示する。
【0031】位置決め実行手段4は、リード/ライト実
行手段3から指示されるトラックに位置決めを行い、位
置決めが完了すればリード/ライト実行手段3に対し位
置決めが完了したことを報告する(ステップS15)。
【0032】リード/ライト実行手段3は、位置決め実
行手段4の位置決め完了の報告を受け取ると、指定され
たセクタアドレスからセクタ長の範囲だけのライトを開
始する(ステップS16)。そのとき、ライトについて
エラー検出手段6によりエラーが検出されずに全てのセ
クタがライト完了したならば(ステップS17)、次の
ステップに進む(ステップS27)。このステップS2
7では、ライトキャッシュ上の次にライトすべきセクタ
の頭出しを行う。これらの一連の処理が終了すると、再
び図5のステップS11に戻り、次のライトに備える。
【0033】このシーケンスから判るように、上位装置
からのライトデータの受信と、位置決めの実行およびト
ラック上へのセクタのライトは並行して処理され、ライ
トキャッシュ上にライトデータがあれば、目的のセクタ
へのライト動作を行う。また、コマンドで指定されるラ
イトデータを全て受け取った際には、コマンドの処理が
終了したことをインタフェース制御手段1を通して前記
上位装置に通知する。前記上位装置からのライトデータ
の転送は、位置決め実行手段4による位置決め中か、少
なくともリードライト実行手段3によるセクタのライト
動作が完了する以前に終了する。そのため、ライトコマ
ンドで指定されるセクタ全てを媒体に書く前にそのライ
トコマンドが終了することとなり、上位装置に対してそ
のコマンドで、もはや報告することが出来ない。
【0034】ステップS17において、目的のセクタへ
のライト時にエラー検出手段6によりエラーが検出され
ると、エラー発生セクタへのリトライが実行される(ス
テップS21)。その結果、リトライに成功すれば(ス
テップS22)、ステップS27に進み、継続して次の
ライトを行うための処理に入るが、リトライに失敗した
場合、該当セクタを不良とみなして代替処理を行うシー
ケンスに入る。
【0035】ステップS21で行われるリトライは、更
にスループットを要求する場面では実行されないことも
あり得る。その場合、ステップS17でエラー終了と判
定されたならばステップS23(代替手段)から始まる
代替処理に直接分岐する。
【0036】代替処理は、メモリ5上の代替マップ9に
新たなフィールドを追加し(ステップS23)、そのフ
ィールドの代替元セクタアドレス11にはエラーの発生
したセクタのアドレスを書き込む。代替先セクタにはあ
らかじめ用意さている予備セクタを割り当て、代替マッ
プ9に追加したフィールドの代替先セクタアドレス12
にこの予備セクタのアドレスを書き込む(ステップS2
4,代替手段)。また、同一フィールドの代替先未書込
みフラグ10もセットする(ステップS25,代替手
段)。代替先未書込みフラグは、代替元に書くべきであ
ったセクタのデータを代替先に書き込まなかったことを
示すフラグである。その後、メモリ5上にある代替マッ
プ9の更新をしたので、代替マップ未書込みフラグ13
のセットを行う(ステップS26,代替手段)。代替マ
ップ未書込みフラグ13は、メモリ5上の代替マップ9
が更新されるとセットされ、システムシリンダ16内の
代替マップにまだメモリ5上の代替マップ9が書き込ま
れていないことを示す。この時点で、代替処理は終了
し、継続してライト動作を実行するためにステップS2
7へ進む。
【0037】また、上位装置よりリードコマンドがイン
タフェース制御手段1に送られると、図6のフローチャ
ートに示すように、インタフェース制御手段1はリード
コマンドが送られてきたことを検出し、コマンド受信処
理を開始する(ステップS31)。インタフェース制御
手段1により受信されたコマンドがコマンド実行手段2
によりリードコマンドであるとの認識が行われると、リ
ード/ライト実行手段3が起動する(ステップS3
2)。
【0038】リード/ライト実行手段3は、起動される
とリードコマンドで指定されるセクタの範囲の中で先頭
から連続してリード可能な範囲、すなわち、シークもし
くはヘッド切り替えの位置決め動作を必要としない範囲
内のセクタのアドレスを検索範囲にして、代替マップ9
の代替元セクタアドレス11の検索を行う(ステップS
33)。
【0039】その結果、検索範囲のセクタが代替マップ
9上に登録されていなければ、検索範囲の先頭のセクタ
をリード時の位置決めのアドレス、検索範囲のセクタ総
数をリード長として、次のステップへ進む(ステップS
35)。また、検索の結果、代替マップ9の代替元セク
タアドレス11と一致するセクタが見つかれば、そのセ
クタが検索範囲の最初のセクタかを判定する(ステップ
S42)。
【0040】その結果、最初のセクタであれば、代替元
セクタアドレス11と同じフィールド上の代替先セクタ
アドレス12のアドレスをリード時の位置決めのアドレ
ス、セクタ長が1である設定を行い(ステップS4
4)、また、そのときに同一フィールド上の代替先未書
込みフラグ10がセットされていれば(ステップS4
5)、代替時エラーフラグ14のセットと、代替元セク
タアドレス11を代替時エラーアドレス15へセット
し、次に進む(ステップS46)。一方、代替先未書込
みフラグ10がセットされていなければ(ステップS4
5)正常な代替処理が行われたとみなし、エラー情報を
セットせずにステップS36に進む。
【0041】また、ステップS42で最初のセクタでな
いと判定されたのなら、検索範囲の最初のセクタをリー
ド時の位置決めのアドレス、セクタ長は検索範囲で最初
に見つかったセクタの1つ手前までのセクタ数を設定
し、ステップS36へ進む(ステップS43)。
【0042】リード/ライト実行手段3は、図6のステ
ップS35、ステップS43、ステップS44で決定し
たセクタアドレスとセクタ長を用いて、先ず、セクタア
ドレスで指定されるトラックへの位置決め動作、すなわ
ちシークおよびヘッド切り替えを位置決め実行手段4に
対し指示する。位置決め実行手段4はリード/ライト実
行手段3から指示されるトラックに位置決めを行い、位
置決めが完了するとリード/ライト実行手段3に対し位
置決めが完了したことを報告する(ステップS36)。
リード/ライト実行手段3は、位置決め実行手段4の位
置決め完了の報告を受け取ると、指定されたセクタアド
レスからセクタ長で指定される範囲のリードを開始し、
リードしたセクタを同時に前記上位装置へ転送する(ス
テップS37)。
【0043】そのとき、指定したセクタが全てリード完
了したならば次のステップに進み、リードコマンドで指
定されたセクタ全てが前記上位装置に転送されたか判定
する。その結果、残りのリードすべきセクタがあるので
あれば、残りのセクタに対して再びリードを行うために
ステップS33に戻る(ステップS38)。一方、リー
ドすべきセクタが残っていないのであれば、リードコマ
ンド実行終了のシーケンスに移る。リードコマンド終了
時には代替時エラーフラグ14のチェックを行い、代替
先にデータ未書込みのセクタをリードしていないか判定
する(ステップS39)。
【0044】その結果、代替時エラーフラグ14がリセ
ットされていればリードコマンドは正常に終了する(ス
テップS40)。一方、代替時エラーフラグ14がセッ
トされているときには、代替先セクタのデータが過去に
ライトしたデータと異なることを示すエラーのコードと
代替時エラーアドレス15をエラーセクタのアドレス情
報として前記上位装置に報告する。また、その後、代替
時エラーフラグをリセットし、次のコマンドの実行に備
える(ステップS41,代替手段)。
【0045】また、上位装置は電源断のプロセスで、代
替マップ9をシステムシリンダ16上に書き込むコマン
ドを発行する。インターフェイス実行手段1により、こ
の代替マップ9の更新コマンドを受け取ると、コマンド
実行手段2により解析され、リード/ライト実行手段3
を起動する。リード/ライト実行手段は、代替マップ未
書き込みフラグ13がセットされていれば、代替マップ
9を、システムシリンダ16上の領域にライトし、同フ
ラグはリセットする。ここで、代替マップ未書き込みフ
ラグ13がリセットされていれば、何もせずにコマンド
を終了する。
【0046】次に、図1、図2、図3、図7、図8と、
図4、図5、図6のフローチャートを用いて、具体的に
本実施の形態の動作を説明する。図7は、ユーザーシリ
ンダ上のあるトラックの状態を示している。トラックN
のセクタ3が潜在的にライトエラーをおこすセクタであ
り、現段階では代替マップ9には登録されていない。図
8は代替マップ9の各状況を示すものであり、マップ1
00は初期状態の代替マップ9の内容を示し、先頭のフ
ィールドの代替元セクタアドレスには、代替マップ9の
終わりを示す情報が書き込まれている。マップ101、
マップ102は代替処理の結果、情報が追加された状態
を示す。
【0047】先ず、図1のインタフェース制御手段1に
上位装置よりライトコマンドが送られると、図4のフロ
ーチャートに示すステップS1でコマンドの受信を行
い、ライトコマンドであることを認識すると、続くステ
ップS2でリード/ライト実行手段3を起動する。ステ
ップS3ではリード/ライト実行手段3が、バッファ7
上のライトキャッシュにデータの蓄積を開始し、ステッ
プS4で、上位装置からの全データの転送の終了を待つ
シーケンスに移行する。
【0048】また、リード/ライト実行手段3は、デー
タを受信するシーケンスとは別に媒体8にデータを書く
シーケンスである図5に示すフローチャートを実行す
る。図5のステップS11では、バッファ7のライトキ
ャッシュに上位装置からのライトデータがあるかチェッ
クする。このとき、上位装置から図7のトラックNのセ
クタ0から12セクタライトするコマンドが発行されて
おり、そのとき既にバッファ7のライトキャッシュにセ
クタ10までのデータが蓄積されているとする。この場
合、バッファ7上のライトキャッシュにはトラックN+
1のセクタ2までのデータが蓄積されているが、位置決
めしないでライト可能なセクタはトラックNのセクタ6
までであるから、ステップS12での検索範囲はトラッ
クNのセクタ0からセクタ6までとなる。この検索範囲
で代替マップ9を検索する。初期の代替マップ9の内容
を示している図8のマップ100では全く代替セクタが
登録されていないため、ステップS13で検索範囲のセ
クタは代替されていないと判断し、ステップS14に処
理を移行する。
【0049】ステップS14では、検索範囲の最初のセ
クタであるトラックNのセクタ0をライト開始のセクタ
とし、検索範囲の全てのセクタ数である7をセクタ長に
設定する。続くステップS15では、設定されたトラッ
クNに対する位置決めを位置決め実行手段4に指示す
る。
【0050】位置決め実行手段4がトラックNに対する
位置決めを完了すると、ステップS16で、リード/ラ
イト実行手段3はセクタ0からセクタ6までのライトを
開始する。しかし、トラックNのセクタ3にエラーセク
タがあるために、ライトはセクタ2まで行い、セクタ3
でエラー終了する。ステップS17でライトがエラー終
了したため、ステップS21に移行してリトライを行
う。
【0051】次のステップS22では、トラックNのセ
クタ3のリトライが成功すればステップS27に移り、
トラックNのセクタ4から継続してライトを行い、再び
ステップS11に戻る。しかしこのとき、ステップS2
2のリトライに成功しないとすればステップS23に移
り、代替処理を開始する。このとき、前述の理由で、リ
トライを行わない場合も考えられ、そのときにはステッ
プS17でエラー終了を判定すると、次に代替処理を開
始するためステップS23に進む。
【0052】ステップS23では、代替マップ9に新た
なフィールドの追加を行う。図8に示すマップ100は
全く代替セクタの登録がなされておらず、最初のフィー
ルドの代替元セクタアドレスには、代替マップの終わり
を示す情報が書き込まれている。先ず、代替マップの代
替元セクタアドレスの終わりを示す情報のサーチを行
う。マップ100では最初のフィールドが対象となる。
そのときに見つかったフィールドの次に新たに代替マッ
プの終わりを示す情報を書き込む。ステップS25で
は、サーチの結果、見つかったフィールドの代替元セク
タアドレスに、エラーの発生したセクタのアドレスを書
き込むと同時に、代替先セクタアドレスには未使用の予
備セクタのアドレスを書き込む。
【0053】具体的には、トラックNのセクタ3を代替
処理するので、マップ100の最初のフィールドの代替
元セクタアドレスにトラックNの3セクタを示す情報を
書き込み、代替先セクタアドレスには予備セクタのある
トラックMのセクタ0のアドレスを書き込む。ステップ
S25では、代替先のセクタにデータを書かない代替処
理を行うため、同一フィールドの代替先未書き込みフラ
グを“1”にセットする。
【0054】続くステップS26では、代替マップ9が
更新されたため、代替マップ未書込みフラグ13に
“1”をセットし、一連の代替処理を終了し、代替マッ
プ9は図8のマップ100の状態からマップ101の状
態に書き変わる。
【0055】代替処理を終了すると、ステップS27
で、次に継続してライトする先頭セクタの設定を行う。
この場合には、トラックNのセクタ4からライトする設
定となり、ステップS11に戻る。これらの一連の処理
中に、上位装置からのライトデータがバッファ7のライ
トキャッシュ上に全て受信できるとすると、ライト可能
なセクタはライトコマンドで指定された全てのセクタと
なり、ライトキャッシュ上にはトラックNのセクタ4か
らトラックN+1のセクタ4までのデータが蓄積される
こととなる。そして、媒体8への一連のライト動作とは
無関係に、ライトコマンドで指定されたセクタのデータ
を全てライトキャッシュに格納すると、ライトコマンド
を正常終了する(図4のステップS4,ステップS
5)。
【0056】この状態で、図5に示すステップS27か
らステップS11に戻ると、前述と同様に、検索範囲の
セクタをトラックNのセクタ4からセクタ6までに設定
し、一連の動作を再び行う。そして、ステップS17で
エラーを検出しなければステップS27へ進み、ステッ
プS11、ステップS12で検索範囲をトラックN+1
のセクタ0からセクタ4までを設定し、さらにステップ
S11からの動作を繰り返す。
【0057】バッファ7のライトキャッシュをすべて媒
体8に書くと、ステップS11でライトキャッシュにラ
イト可能なデータがなくなるため、新たに上位装置から
のライトコマンドによりデータが送られてくるまで待つ
こととなる。
【0058】また、この後、上位装置からトラックNの
セクタ0からセクタ4までリードするコマンドが来る
と、図6のフローチャートに示すステップS31でイン
タフェース制御手段1によりコマンドの受信を行い、続
くステップS32でコマンド実行手段2を起動する。
【0059】ステップS33では、送られて来たリード
コマンドで指定されるセクタの範囲で代替マップ9を検
索する。これは、ライト時と同様に、連続してリード可
能な範囲で検索を行う。今回は、更新された代替マップ
である図8に示すマップ101を使用し検索を行うこと
となる。このときマップ101にはトラックNのセクタ
3が登録されているため、検索にヒットし、ステップS
34でステップS42に分岐する。
【0060】ステップS42では、検索の結果見つかっ
たセクタが検索範囲の先頭のセクタであるか判断する。
この場合は先頭のセクタでは無いためステップS43に
進む。このステップS43では、セクタ3の直前のセク
タであるセクタ2までをリードの対象範囲、そのときの
リードのセクタ長を3と設定する。
【0061】そして、続くステップS36でトラックN
への位置決め動作を行い、位置決めが完了すると、ステ
ップS37でセクタ0からセクタ2までのリードを行い
データを上位装置に転送する。ステップS38では、リ
ードコマンドで指定されるセクタ全てのデータを上位装
置に転送したか判断する。ここでは、まだ残りがあるの
でステップS33に戻り、まだ媒体8からリードしてい
ないセクタの範囲で再び代替マップ9の検索を行う。こ
のステップS33で再び行う検索では、このときの検索
対象はトラックNのセクタ3からセクタ4になる。
【0062】セクタ3がマップ101に登録されている
ため、ステップS34からステップS42に進む。ま
た、検索対象の先頭セクタがマップ101に登録されて
いるためステップS44に進む。ここでは、マップ10
1の代替先セクタである図8に示すトラックMのセクタ
0をリード開始のセクタ、セクタ長を1とし、次のステ
ップS45に進む。
【0063】ステップS45では、検索の結果見つかっ
たフィールドの代替先未書込みフラグ10がセットされ
ていないか判断する。このときフラグがセットされてい
るのでステップS46に移る。ステップS46では、代
替先のトラックMのセクタ0に、代替元のトラックNの
セクタ3に書かれるべきであったデータが書かれていな
いことを示すエラーを返すための準備を行う。これは代
替時エラーフラグ14のセットと、代替時エラーアドレ
ス15に代替元セクタのアドレスを書き込むことにより
行う。これらの情報は、リードコマンド終了時に、上位
装置にエラーを返すときに使用する。
【0064】次に、ステップS36では代替先のトラッ
クMに位置決めを行い、完了するとステップS37でト
ラックMセクタ0のリードを行う。終了するとステップ
S38の残りのデータ転送判断で、残りのセクタ、すな
わちトラックNのセクタ4があるのでステップS33に
戻る。この結果、ステップS33で再び代替マップ9の
検索を行うが、トラックNのセクタ4は登録されていな
いのでステップS35に進む。
【0065】ステップS35ではトラックNのセクタ4
を先頭セクタとする、長さ1のリードの設定を行う。先
ほどと同様に、ステップS36およびステップS37を
実行し、全てのセクタのデータを上位装置に転送する。
【0066】ステップS38では全てのデータ転送が終
了したので、ステップS39に進む。ステップS39で
は代替時エラーセクタフラグが立っていないかチェック
する。すると、過去に代替先のトラックMセクタ0のデ
ータを読んだときに前記代替時エラーセクタフラグをセ
ットしたのでステップS41に進み、上位装置が書いた
データと、代替先を読んだ時のデータが一致しないこと
を示すエラー報告を当該上位装置に行うとともに、前記
代替時エラーセクタフラグをリセットする。また、同時
に代替時エラーセクタアドレス15のアドレスを前記上
位装置に返し、リードコマンドの実行を終了する。
【0067】また、この後、トラックNセクタ0からセ
クタ4までのライトコマンドが上位装置から送られてき
たとすると、図4に示すステップS1よりステップS5
までの処理は前述のライトコマンドのシーケンスと同じ
である。しかし、図5のステップ12におけるトラック
Nセクタ0からセクタ4までの代替マップ9の検索は、
図8に示すマップ101に対して行う。このとき、セク
タ3が検索にヒットするので図5のステップS18に進
む。
【0068】このステップS18ではセクタ3がリード
する最初のセクタでないため、ステップS19に進む。
ステップS19ではトラックNセクタ0を先頭セクタ、
セクタ長を3とするリードの設定を行いステップS15
へ進む。テップS15ではトラックNへの位置決めを行
い、終了後、セクタ0からセクタ2へのライトを行う。
ライト終了後、エラーがなければステップS27に進
み、残りのセクタを対象にしたライトの設定を行い、ス
テップS11に戻る。
【0069】ステップS11で、すべてのライトデータ
が上位装置から転送されていたとすると、次のステップ
S12に進み、残りのセクタであるトラックNセクタ3
からセクタ4を検索範囲にした代替マップ9の検索を行
う。代替マップ9は図8に示すマップ101が使用さ
れ、このとき、セクタ3が検索にヒットする。これは、
ライト時の先頭セクタであるため、ステップS13から
ステップS18、ステップS20へ進む。
【0070】ステップS20では代替先セクタへのライ
トの設定、すなわち、トラックMのセクタ0の1セクタ
ライトを設定するとともに、検索の結果ヒットしたマッ
プ101の同一フィールド上の、代替先未書込みフラグ
10を“0”にリセットし、かつ、代替マップ未書込み
フラグ13を1にセットをする。これは、代替先セクタ
に上位装置からのデータを書き込むことによる。その結
果、代替マップ9は図8に示すマップ102の状態にな
る。
【0071】次に、ステップS16に進み、トラックM
への位置決めを行い、完了するとトラックMのセクタ0
へのライトを行う。正常にライトできたとするとステッ
プS27に進み、残りのセクタであるトラックNのセク
タ4をライトの先頭セクタに設定し、ステップS11に
戻る。トラックNのセクタ4のライトは、同様に、ステ
ップS11、ステップS12、ステップS13、ステッ
プS14、ステップS16、ステップS17の処理を実
行後、エラーがなければステップS27を実行後、ステ
ップS11に戻り、次のライトコマンドによるデータ転
送を待つ。
【0072】この後に上位装置から、再びトラックNの
セクタ0からセクタ4までリードするコマンドが来る
と、前述のリードコマンドと同様に図6に示すステップ
S31からステップS32までの処理を行う。ステップ
S33での代替マップ9の検索は、図8に示すマップ1
02に対して行われ、トラックNセクタ3が検索にヒッ
トするがセクタ3はリードする最初のセクタでない。そ
こで、ステップS34からステップS42を実行後、ス
テップS43に至る。ここで、トラックNのセクタ0を
リード開始のセクタ、セクタ長を3に設定し、ステップ
S36に進む、ステップS36でトラックNに位置決め
を行い、次のステップS37でトラックNのセクタ0か
らセクタ2へのリードを行う。ステップS38では、全
てのセクタの上位装置への転送が終了していないので、
残りのセクタを対象とするリードを行うため、ステップ
S33へ戻る。
【0073】ステップS33では、検索範囲の先頭のセ
クタにヒットするため、ステップS44に進む。ここで
は前回のリードコマンドの場合と異なり、前のライトコ
マンドで代替先のセクタに上位装置からのデータが書き
込まれているため、図8に示すマップ102の代替先未
書込みフラグは“0”にリセットされている。このため
次のステップS36に進み、ステップS46でのエラー
情報の設定は行わない。
【0074】ステップS36ではトラックNへの位置決
め動作を行い、位置決めが完了すると、ステップS37
でトラックNのセクタ3のリードを行い、ステップS3
8に進む。ステップS38では、まだ残りのセクタ(ト
ラックNセクタ4)があるのでステップS33に戻る。
そして、ステップS33、ステップS34、ステップS
35、ステップS36、ステップS37を経て全てのセ
クタをリードすると、ステップS38からステップS3
9に進む。ステップS39では、代替時エラーセクタフ
ラグは0にリセットされているのでステップS40に進
み、正常終了したことを上位装置に報告し、リードコマ
ンドを終了する。コマンドの終了後はステップS31に
戻り、次のリードコマンドを待つ。
【0075】また、上位装置は、システム全体の電源断
時に代替マップ9を更新するためのコマンドをインタフ
ェース制御手段1に送る。インタフェース制御手段1は
コマンド実行手段2を起動し、代替マップ更新コマンド
であることを認識すると、リード/ライト実行手段3を
起動する。リード/ライト実行手段3は、代替マップ未
書込みフラグ13がセットされていたら、メモリ5上の
代替マップ9をシステムシリンダ16の領域にライトす
る。その後、代替マップ未書込みフラグ13を0にリセ
ットする。このときの代替マップ9は、図8に示すマッ
プ102の内容がライトされ、次の電源投入時にシステ
ムシリンダ16の領域からメモリ5上の代替マップ9に
読み込まれる。
【0076】以上のように、この実施の形態によれば、
代替処理時に行う、代替先のセクタへのデータの書き込
み、および、代替元セクタと代替先セクタのマッピング
を行う代替マップのシステムシリンダへの書き込みを行
わないようにしたので、代替処理が高速に行える効果が
ある。
【0077】また、磁気ディスクへの負荷が高く、従来
の代替処理を行うと記録時に画像が欠落して記録された
りする場合に、代替処理を全く行わないのではなく、メ
モリ上の代替マップの更新のみを行うため代替処理に要
する時間を短縮できる。この場合、代替先にデータを書
き込まないが、代替マップ上に従来からある代替元セク
タアドレスと代替先セクタアドレスの情報に追加して、
代替先未書き込みフラグを各個に設けることにより、リ
ード時に代替先の任意のデータを返すと共に、コマンド
終了時に代替処理が中途で終了した(代替先に、上位装
置の意図するデータが書かれていない)エラーの報告
を、そのセクタのアドレスと共に返すことが可能にな
る。
【0078】また、前記エラーを受け取った上位装置
は、データの不正な箇所が判明するので、画像再生時
に、補間等の画像補正手段にて対応することが出来、ま
た、同一セクタへのライトを行うことにより、上位装置
からのデータが代替先セクタへ書き込まれ、代替処理が
完結し、以後、同一セクタへのリード/ライトは正常に
行われ、記録能力が復帰することになる。
【0079】また、ライトキャッシュを用いたときに、
ライトのコマンドで代替処理が異常終了したことを上位
装置に伝えることは、前述したとおり困難である。ま
た、エラーが発生した時点でエラーを返すことも出来る
が、このとき、既にリカバリーを行うためのデータは、
上位装置に保存されている可能性は低く、ライト時にエ
ラーを返すこと自体、無意味である。それでも、エラー
したセクタは何らかの方法で上位装置に伝えなければな
らず、その意味でも前述の代替先未書き込みフラグを利
用してリード時にエラーを返す方法は有効である。
【0080】また、代替マップのシステムシリンダへの
書き込みは、上位装置の電源断時に、上位装置によりコ
マンドをディスク装置に発行することにより実現する。
これは、ディスク装置に対する負荷が高いとき、すなわ
ち、動画データ等をマルチチャンネルで記録/再生して
いるときなどに、代替マップの書き込みを行わないた
め、記録/再生時の画像の乱れを最小限に抑えられる磁
気ディスクの代替処理方法および装置を提供できる。
【0081】また、更新された代替マップのシステムシ
リンダへの書き込みは1度で済むため、個別の代替処理
で代替マップを書き込むときに比べて、処理時間が大幅
に短縮できる磁気ディスクの代替処理方法および装置を
提供できる効果がある。
【0082】次に、本発明の他の実施形態について図2
と図6を参照して説明する。図2の代替時エラーアドレ
ス15は、1つのリードコマンドで1つのアドレスを上
位装置に返すが、複数セクタでエラーを返すことが出来
ない。そこで複数のエラーを返すため代替時エラーアド
レスを複数持っておき、代替時エラーフラグ14の代わ
りに代替時エラーカウンタを備えておく。このカウンタ
はリード開始時には“0”に設定されており、複数ある
代替時エラーアドレスにエラーセクタのアドレスを書き
込む毎にインクリメントする(図6のステップS4
6)。リード終了時には、代替時エラーカウンタが
“0”であるかチェックし、“0”でないならエラー終
了する。その後、上位装置はエラーセクタアドレスを引
き取るコマンドを発行し、一連の代替時エラーアドレス
を引き取る(図6のステップS41)。
【0083】以上のように、本実施の形態によれば、複
数セクタでエラーが発生する場合に対しても前記実施の
形態と同様な効果を奏する。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録媒
体へアクセスした際のエラー発生時のにおける記憶領域
単位の代替処理において、代替先へのデータの書き込み
を行うことなくメモリ上の代替マップの更新のみを行
い、また、前記記録媒体上への代替マップの書き込みを
上位装置の電源断の際に当該上位装置から発行されたコ
マンドをもとにまとめて行うようにしたので、前記代替
マップの前記記録媒体への書き込みと、代替先へのデー
タの書き込みに要する時間を無くすことが出来、前記代
替処理に費やす時間を最小限に短縮できる効果がある。
【0085】また、代替箇所の記憶領域単位のリードを
行なった際に上位装置に対し代替先のデータが書けなか
ったことを通知するようにしたので、代替処理に費やす
時間を最小限に短縮できるだけでなく、前記上位装置側
での前記データの不正な箇所の認識、前記上位装置から
の前記代替先への前記データの書き込みなどのリカバリ
ー処理を容易に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の磁気ディスクの代替処
理方法を実現する装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態の磁気ディスクの代替処
理装置のメモリに格納された代替マップのフォーマッ
ト、代替マップ未書込みフラグ、代替時エラーフラグ、
代替時エラーセクタアドレスなどを示す説明図である。
【図3】本発明の実施の一形態の代替処理装置の磁気デ
ィスクなどの媒体におけるフォーマットを示す説明図で
ある。
【図4】本発明の実施の一形態の磁気ディスクの代替処
理装置において、コマンドを上位装置から受信したとき
の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の一形態による磁気ディスクの代
替処理装置におけるリード/ライト実行手段によるライ
ト処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の一形態による磁気ディスクの代
替処理装置におけるリード/ライト実行手段によるリー
ド処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の一形態による代替処理装置の磁
気ディスクなどの媒体におけるユーザーシリンダ上のト
ラックのフォーマットを示す説明図である。
【図8】本発明の実施の一形態による磁気ディスクの代
替処理装置における代替マップの各状況を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
3……リード/ライト実行手段(アクセス手段)、5…
…メモリ、7……バッファ(アクセス手段)、8……メ
モリ(記録媒体)、9……代替マップ、ステップS2
3,ステップS24,ステップS25,ステップS2
6,ステップS41……代替手段。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 代替マップを使用し、エラーの発生した
    記憶領域単位の代替処理を行う記録媒体の代替処理方法
    において、 代替先へのデータの書き込みを行うことなくメモリ上の
    代替マップの更新のみを行い、前記記録媒体上への代替
    マップの書き込みをまとめて行い、代替箇所の記憶領域
    単位のリードを行なった際に上位装置に対し代替先のデ
    ータが書けなかったことを通知し、前記上位装置側での
    前記データの不正な箇所の認識、前記上位装置からの前
    記代替先への前記データの書き込みなどのリカバリー処
    理を行う、 ことを特徴とする記録媒体の代替処理方法。
  2. 【請求項2】 上位装置の電源断時に当該上位装置によ
    り発行されたコマンドをもとに、記録媒体上へメモリ上
    の代替マップをまとめて書き込むことを特徴とする請求
    項2記載の記録媒体の代替処理方法。
  3. 【請求項3】 代替マップを使用し、エラーの発生した
    記憶領域単位の代替処理を行う記録媒体の代替処理装置
    において、 上位装置からのコマンドの受信を行うインタフェース制
    御手段と、 該インタフェース制御手段で受信したコマンドを解析す
    るコマンド実行手段と、 前記コマンドに応じた前記記録媒体へのリードおよびラ
    イトを行うアクセス手段と、 該アクセス手段によるライト時のエラー発生を検出する
    エラー検出手段と、 前記記録媒体上の任意のトラックへ位置決めを行うため
    の位置決め実行手段と、 前記エラー検出手段がエラー発生を検出したとき、代替
    元記憶領域単位アドレスと代替先記憶領域単位アドレス
    を用いた代替処理を実行し、メモリ上の代替マップにつ
    いての更新のみを行い、代替先へのデータの書き込みを
    行わないようにし、代替箇所の記憶領域単位のリードを
    行なった際に前記上位装置に対し代替先のデータが書き
    込めなかったことを通知する代替手段と、 を備えたことを特徴とする記録媒体の代替処理装置。
  4. 【請求項4】 前記代替手段は、 代替先のデータが書き込めなかったことを上位装置へ通
    知することで、当該上位装置による前記データの不正な
    箇所の認識と、前記上位装置からの前記代替先への前記
    データの書き込みを可能にすることを特徴とする請求項
    3記載の記録媒体の代替処理装置。
  5. 【請求項5】 上位装置の電源断時に当該上位装置によ
    り発行されたコマンドをもとに、記録媒体のシステムシ
    リンダへメモリ上の代替マップの書き込みを行うことを
    特徴とする請求項3または4記載の記録媒体の代替処理
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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