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JP2001156897A - 携帯型通信装置 - Google Patents

携帯型通信装置

Info

Publication number
JP2001156897A
JP2001156897A JP34142799A JP34142799A JP2001156897A JP 2001156897 A JP2001156897 A JP 2001156897A JP 34142799 A JP34142799 A JP 34142799A JP 34142799 A JP34142799 A JP 34142799A JP 2001156897 A JP2001156897 A JP 2001156897A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
closing cover
socket
microphone
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34142799A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisamitsu Takagi
久光 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP34142799A priority Critical patent/JP2001156897A/ja
Publication of JP2001156897A publication Critical patent/JP2001156897A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気回路の接続手段をそなえ回動可能な連結
部を介して装置本体の表面を開閉カバーで覆う携帯型通
信装置であって、この連結部を着脱可能とすることによ
り装置本体と開閉カバーとを分離可能とする。 【解決手段】 装置本体9と開閉カバー6とを開閉可能
にして軸方向へ分離可能に結合する軸部75と軸受け部
121とからなる連結部に、軸方向に挿入結合または抜
き外し可能なソケット部88とプラグ部96とからなる
回路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型の移動端末
装置、とくに通話による通信を行ない得る機能を有する
携帯型通信装置に関する。
【0002】携帯型の通信端末装置には、種々の情報通
信や通話を含むものなど、さまざまな態様のものがある
が、いずれもが、いつでも、どこからでも、所要の相手
と無線通信が可能であることから多用されるようになっ
てきている。
【0003】本発明は、このような携帯型通信装置にか
かり、携帯電話機など、とりわけ通話機能を有する装置
の改良に関する。
【0004】電話機機能を有する携帯型通信装置にあっ
ては、多機能化とともに高密度化による小型化と軽量化
とが飛躍的に推進されており、今後も一層の発展がなさ
れることは明らかである。
【0005】このような携帯型通信装置においては、表
面に操作用のボタンおよび情報表示用の表示パネルを中
心部として、その両端部の一端側に送話器としてのマイ
クロホンと他端側に受話部としてのスピーカとが内部に
設けられ、音声の授受伝達が行なわれるように構成され
ている。
【0006】内部には、情報信号処理回路と無線通信用
の回路ならびに、電源用の二次電池が着脱可能に内蔵さ
れ、無線通信用のアンテナが外部へ向けて伸縮可能に設
けられる。
【0007】また、操作用のボタン部分を保護するため
と、外観の体裁を良好とするためなどの理由から、主と
してこの操作用のボタン部分を覆う、フリップあるいは
フリッパとも称される開閉カバーが、装置本体のマイク
ロホン側の端部を回動中心として設けられるものもあ
る。
【0008】
【従来の技術】携帯型通信装置は小型なことから、マイ
クロホンをスピーカとは最大限離間した装置本体の端部
に設けて通話機能を良好としているが、開閉カバーを傾
斜状態に設けることにより、外部からの雑音を遮蔽する
効果と、開閉カバー面の反射を利用して集音効果を高め
る。あるいは、開閉カバーが通話中の口元を覆うことか
ら人目を気にせず安心して喋れるなどの作用、効果があ
る。
【0009】そのほか、より通話機能を向上させるため
に、マイクロホンを装置本体に設けないで開閉カバーの
内面側に設けることにより、開閉カバーを開放させた状
態として通話することも行なわれるが、マイクロホンを
装置本体の端部に設けるよりも、スピーカとはより一層
の離間位置なことから、マイクロホンを口元に接近させ
た状態となし得て通話品質の向上を図り得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の携帯型通信
装置において、マイクロホンを開閉カバーに設けること
は、通話するに際して開閉カバーを開放状態としなけれ
ばならず、取り上げた状態で即座に通話することができ
ないことから、緊急時に不都合がある。
【0011】また、マイクロホンと装置本体の回路とを
接続する接続コードを回路基板と直接半田付け接続させ
ていることから、マイクロホンの故障や接続用リード線
の開閉にともなう折り曲げ屈曲による断線などの不具合
に応じては、装置全体の交換、または、マイクロホンを
含めた回路基板の交換を必要としていたので、コスト
面、交換の作業性が悪く、保守者側ならびに使用者側の
双方に不都合をあたえかねない。
【0012】このようなことから、マイクロホンの接続
用リード線をコネクタにより着脱可能とすることが考え
られるが、コネクタの取り付けスペースを確保しなけれ
ばならず、小型化を阻害する。コネクタが衝撃などによ
って破損されるなどに際しては、早急に修理し得ないこ
とから、やはりマイクロホンを含めた回路基板の交換を
必要とする。
【0013】そのほか、接続用リード線を十分な柔軟性
と弾性とを有するものとして開閉カバーの回動部分を経
由させるものもあるが、長期の使用によっては、やはり
開閉の際の屈曲により断線や障害を生じるなどの不都合
がおこり得る。
【0014】開閉カバーは装置本体との回動部分で着脱
可能に組み立てられており、開閉カバーが、破損したよ
うな場合、開閉カバーを交換し、または修理し得るよう
に構成されているがマイクロホンの接続用リード線が接
続されていると、修理に手間取るといった面倒さもあ
る。また、なんらかの都合で開閉カバーがはずれたよう
な場合にも接続用リード線が引っ張られるなどの不都合
もある。
【0015】また、開閉カバー側にマイクロホンを設け
ることのみに限ることなく、付加的な回路や、装置本体
側の回路の一部を開閉カバーに設けることにおいても、
同様な問題ならびに不都合もある。
【0016】本発明は、上記のような問題点にかんがみ
て、開閉カバーの閉じられた状態あるいは開放状態で通
話を可能とし、開閉カバー側と装置本体の回路との接続
用リード線の改善された携帯型通信装置の提供を発明の
課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記、課題を解決するた
めの本発明の構成要旨とするところの第1の手段は、回
動可能な連結部を介して装置本体の表面を開閉カバーで
覆う携帯型通信装置であって、装置本体と開閉カバーと
を開閉可能にして軸方向へ分離可能に結合する軸部と軸
受け部とからなる連結部に、軸方向に挿入結合または抜
き外し可能なソケット部とプラグ部とからなる回路接続
用のコネクタ手段を同一軸上に設けたことにある。
【0018】この第1の手段によると、装置本体と開閉
カバーとを回動可能に結合する連結部に双方を回路接続
するコネクタ手段を設けたことで、製造時の組み立てが
きわめて容易となり作業時間の短縮化が図れる。
【0019】開閉カバーが損傷したり、内部の回路に不
都合が生じたような場合にも、代わりの開閉カバーと交
換することが、やはり容易なことから即座に対応するこ
とができる。
【0020】操作上の誤りから開閉カバーが外れるよう
な事態に対しても、回路接続が断たれるのみで、すぐさ
ま組み合わせて組み立て復旧させることが可能なことか
ら、配線の断線などといった不都合は生じない。
【0021】本発明構成要旨とするところの第2の手段
は、回動可能な連結部を介して装置本体の表面を開閉カ
バーで覆う携帯型通信装置であって、装置本体と開閉カ
バーとを開閉可能にして軸方向へ分離可能に結合する軸
部と軸受け部とからなる連結部に、軸方向に挿入結合ま
たは抜き外し可能なソケット部とプラグ部とからなる回
路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設けるとともに、
回動方向に巻回された接続用リード線を装置本体または
開閉カバーのいずれかに設け、この接続用リード線をコ
ネクタ手段と接続させてなることにある。
【0022】この第2の手段によると、上記第1の手段
と同様の作用に加えて、開閉カバーの回動に応じて回路
接続のリード線が巻回されている状態で、開放方向への
回動にあっては巻き戻され、閉鎖方向への回動にあって
は巻き締められる状態、の繰り返しとなることから、不
必要な作用力がリード線に働くことがないので、長期の
信頼性が確保維持される。開放方向への回動が巻き戻し
方向への復元力も作用することから好ましいものともな
る。
【0023】本発明構成要旨とするところの第3の手段
は、回動可能な連結部を介して装置本体の表面を開閉カ
バーで覆う携帯型通信装置であって、装置本体と開閉カ
バーとを開閉可能にして軸方向へ分離可能に結合する軸
部と軸受け部とからなる連結部に、軸方向に挿入結合ま
たは抜き外し可能なソケット部とプラグ部とからなる回
路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設けるとともに、
回動方向に巻回させた接続用リード線を装置本体または
開閉カバーのいずれかに設け、この接続用リード線をコ
ネクタ手段と接続させ、この接続用リード線のコネクタ
手段を回動範囲内回動可能とするストッパ手段を設けた
ことにある。
【0024】この第3の状態によると、上記第1の手段
と第2の手段と同様の作用に加えて、接続用リード線が
巻回されたコネクタ手段は、装置本体と開閉カバーとが
組み合わせられ組み立てられていない状態において、接
続用リード線の巻回されることによる蓄勢力が巻き戻し
方向へ働くことにより、コネクタ手段が回動範囲外へ回
動されることを阻止することをストッパによって得られ
るので、このような位置決めのための規制手段を格別に
設ける必要がなく、組み立て作業が容易となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明携帯型通信装置につ
いて、構成要旨にもとづいた実施の形態につき、図を参
照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて
同様箇所には理解を容易とするために便宜上、同一符号
を付して示すものとする。
【0026】また、本発明にかかる要部以外の構成要
素、たとえば、電子部品などは、煩雑となることから図
示省略してある。
【0027】図1は、本発明携帯型通信装置の外観図で
あり、図(a)は正面図、図(b)は側面図、である。
以下の説明で便宜上、図(b)に向かって、左側を前面
または正面、右側を背面、図示前方を上方または上側、
手前側を下方または下側、と称することにする。本実施
の形態における、この携帯型通信装置は携帯電話機であ
る。
【0028】この携帯型通信装置1は、図(a)の上方
から順に、スピーカを内蔵する受話部2、各種の情報を
表示する表示部3、入力などの操作を押しボタンスイッ
チにより行なう押しボタン部4、下方端部の第1のマイ
クロホン5を内蔵する送話部、この両側で支持される脚
部により回動可能に開閉し得る開閉カバー6、開放され
た状態の開閉カバー6の内面先端方向の内部に設けられ
た第2のマイクロホン7、上側端面に伸縮アンテナ8の
先端部、とが示される。
【0029】図示、開閉カバー6の上側が装置本体9で
あり、開閉カバー6はこの装置本体9の押しボタン部4
の前面を覆うよう、二点鎖線で示されるように閉じら
れ、閉じられると第2のマイクロホン7は隠蔽状態とな
る。
【0030】図(b)によく示されるように、押しボタ
ン部4は一段低く形成されており、開閉カバー6が二点
鎖線に示される位置に閉じられると側面視で前面側全体
が平坦な曲面となるが、この過程で、押しボタン部4の
段部に突設されている係止突起11が開閉カバー6の端
面の接触で弾性により装置本体9内に一旦押圧退避さ
れ、閉じられることによって開閉カバー6先端面の凹部
12内に突出係合し閉鎖状態を維持させる。
【0031】閉じられた開閉カバー6を開放させるに
は、図示されていないが後述する側面のボタン13を押
し込むことにより、係止突起11が装置本体9内に退避
し、やはり後述するようにして図示実線位置に開放され
るよう構成されている。さらに、二点鎖線に示される開
放位置まで回動可能であるが、この位置にしたとしても
内蔵されている付勢手段の弾性復元力によって実線位置
へ復帰される。
【0032】装置本体9は、図(b)に示されるように
合成樹脂成型になる前面ケース15と、背面ケース16
と、が一体的に組み合わせられてなり、背面側下方に電
池17が着脱可能に取り付けられてなる。
【0033】この装置本体9内に、通信を行なうに必要
な各種回路がプリント配線板でなる回路基板として、な
らびに電子部品、機構部品などが組み立て実装され内蔵
されている。
【0034】図2の図(a)は開閉カバー6が開放位置
の要部正面図であり、図(b)は開閉カバー6が閉じら
れた状態の要部側断面図、図(c)は図(a)の本体部
のみをA−A矢視断面図、にそれぞれ示される。
【0035】図(a)によると、装置本体9の第1のマ
イクロホン5が収容されている部分は、押しボタン部4
よりも盛り上がるように高く左右方向へ延びて形成さ
れ、開閉カバー支持部21としてなり、左右端面には開
閉カバー6の両脚部22が嵌まり合うように接して回動
可能に支持されている。
【0036】開閉カバー6は、図(b)の側断面図に示
されるように閉じられた状態で外側となる正面側カバー
23と、内側の内面側カバー24とが組み合わせられ結
合されたものでなり、その中間部分には偏平な空間部分
25が形成されている。これら正面側カバー23と内面
側カバー24とは硬質であるが比較的柔軟にして弾性と
強度とを有する合成樹脂成型品でなる。
【0037】符号の27は、多層のプリント配線板でな
る回路基板であり、図示煩雑となることから回路を構成
する電子部品などは省略して示してある。この回路基板
27上の回路パターンと対応する位置に第1のマイクロ
ホン5が、後述する各種の形態に示されるようにして配
置接続される。
【0038】開閉カバー6内部の空間部分25には、図
(a)に点線に示されるように第2のマイクロホン7が
取り付けられており、、通話のための通話孔28が内面
側カバー24に形成開口されている。この第2のマイク
ロホン7と回路基板27との接続には、第2のマイクロ
ホン7に接続されて延びる接続用リード線29が、同じ
く点線で示されように空間部分25内を脚部22方向へ
向け、沿わせ配置される。
【0039】接続用リード線29は、開閉カバー6の回
動中心部を経由させるのであるが、開閉カバー6を装置
本体9と着脱可能とすることから、接続用リード線29
についても、後述するようにして、この部分で接続なら
びに切り離し可能とする手段が適用される。
【0040】押しボタン部4の下方、開閉カバー支持部
21の端縁近くに開口する孔35を設け、その内部に導
電ゴム接点36を配置するとともに、この孔35に対応
して開閉カバー6に突起37を形成してある。
【0041】開閉カバー6を閉じることにより、突起3
7が孔35に入り込んで導電ゴム接点36を押し込み、
回路基板27に形成されている図示していないが、後述
するようにしてスイッチ用接点パターンを短絡接続する
ように構成されている。開閉カバー6が開放されること
によって導電ゴム接点36が弾性復元して離間しスイッ
チ用接点パターンの接続は開放される。
【0042】図3は、開閉カバー6の正面側カバー23
の内面側が示され、図4の図(a)には図3のB−B矢
視断面、図(b)には図3のC−C矢視断面、がそれぞ
れ示される。
【0043】正面側カバー23の内面、図示下方には第
2のマイクロホン7を位置決めさせる円弧壁41とリブ
42、接続用リード線29を配置位置決めさせる複数の
突起対43と、円弧壁41の中心部に通気孔44と、が
形成されている。
【0044】図示上方の両側に脚部22と、これに連続
されて両側壁45と、下面の端面壁46と、が内面を3
方から囲むように形成されている。また、側壁45に沿
う内面に位置決め用の段47が図示上下方向に延在され
ている。両脚部22間には壁面が形成されていない。
【0045】この端面壁46の内面左右両側には、図4
の図(a)に示されるように、凹所48が形成されてお
り、外面中央部には図(b)に示されるように凹部12
が形成されている。
【0046】図3に示される図示左側の脚部22の内面
には図4に示されるように、所定角度傾斜された矩形の
凹穴49ならびに、切り欠き部分51と、が形成されて
おり、図示右側の脚部22の内面には円形の凹穴52
と、後述する切り欠き部分54と、が形成されている。
【0047】図5の図(a)には開閉カバー6の内面側
カバー24の表面側が示され、図(b)にはD−D矢視
断面、図(c)にはE−E矢視断面、図6には内面側、
がそれぞれ示される。
【0048】内面側カバー24は薄板状であり、図示右
側の両端に突起55と、突起55間に延在される低い突
条56と図示上下端に左右方向に延びる低い突条57
と、により3方が囲まれる。図示左側の端縁に沿って2
箇所に突起58が突設形成されている。図5の図(c)
には、図2で説明した突起37が突設されている。
【0049】図5には示していないが、図6によると平
面部分の要所に細長い凸部59が形成され、第2のマイ
クロホン7を位置決めさせる浅い凹面61と、その中央
部に通話孔28が設けられる。
【0050】図7は、正面側カバー23と内面側カバー
24とを組み合わせ結合させた状態を内面側から見た状
態の図が示され、図8の図(a)には図7のF−F矢視
断面、図(b)にはG−G矢視断面、がそれぞれ示され
る。
【0051】正面側カバー23の両側壁45と端面壁4
6とで囲まれる内側に、内面側カバー24を図示のよう
に嵌め込ませるのであるが、先端の突起58を凹所48
に差し込んでから全体を嵌め込む。
【0052】内面側カバー両側の突起55が脚部22の
内面側によって挿入させることを阻止されるから、対向
する突起55を接近する方向へ曲げ、弾性変形させなが
ら押し込むことによって挿入させることができる。
【0053】突起55は正面側カバーの切り欠き部分5
1、54の位置に到り、弾性復帰することにより切り欠
き部分51、54に嵌まり込む。この状態が図7ならび
に図8に示される。
【0054】この状態になると、突起55、58の嵌ま
り込みによって、浮き上がって外れることがなくなり、
それとともに、リブ42、段47、突条56、凸部5
9、などが正面側カバー23と内面側カバー24との相
互に接触することとなり、これらの作用によって相互の
位置が確実に固定され、その結果空間部分25が確保さ
れる。
【0055】図9は第2のマイクロホン組み立て体要部
の外観図である。この組み立て体の構成は、第2のマイ
クロホン7と、フレキシブルプリント板でなる接続用リ
ード線29と、からなる。
【0056】この第2のマイクロホン7は、図10の側
断面の拡大図とに示されるようであり、偏平なマイクロ
ホン本体65の周囲を囲み保持する弾性ゴムからなるリ
ング体66と、マイクロホン本体65の通話用の小孔6
7部分を覆うよう両面に貼りつけられる連続気泡で通気
性のある軟質なスポンジ68と、マイクロホン本体65
からリング体66を貫通して外部に突出される端子板6
9と、からなる。
【0057】接続用リード線29には、導体でなるリー
ドパターン71が複数形成されており、このリードパタ
ーン71の端部が図9に示されるように、第2のマイク
ロホン7の端子板69の端子部分と半田付けにより接続
される。
【0058】なお、この接続用リード線29の第2のマ
イクロホン7から離間する方向の端部は、ここでは図示
していないが、後述するように種々の態様によって装置
本体9側と回路接続される。
【0059】図11により、開閉カバー6内に第2のマ
イクロホン7を組み込ませることの手順を説明すると、
図3で説明した正面側カバー23の内面に第2のマイク
ロホン7を円弧壁41とリブ42とで囲まれる面に、図
示されるように位置させるのであるが、この面に公知な
両面接着テープを環状として貼りつけておき、図示のよ
うに第2のマイクロホン7のリング体66を接着固定さ
せる。
【0060】ついで、接続用リード線29を突起対43
間に図示のように嵌め込み位置決め保持させ、先端部を
切り欠き部分54から凹穴52内に挿入させる。この先
端部については上述したように後述する種々の態様が適
用される。
【0061】この状態が図11の内面図に示される。こ
の状態で、図7、図8を参照して説明のように、正面側
カバー23に内面側カバー24を組み合わせ結合させる
ことにより組み立てる。
【0062】内面側カバー24を組み合わせるにさきだ
って、図6に示される凹面61にも環状の両面接着テー
プを貼りつけておき、組み合わせ結合させると内面側カ
バーの凹面61と、第2のマイクロホン7のリング体6
6とが接着固定される結果、第2のマイクロホン7は正
面側カバー23と内面側カバー24との両面間に挟み込
まれ、接着されるリング体66の密閉空間内に確実に閉
じ込められる。
【0063】ここで、開閉カバー6が装置本体9に対し
て開閉自在に結合されることについて、図12以降を参
照して説明すると、図12は装置本体9の前面ケース1
5要部のみを図(a)に正面図、図(b)に側面図、と
して示してある。
【0064】ここでは、開閉カバー6を結合させるに必
要な部分のみを説明することから、それ以外の部分につ
いての説明は省略するので、必要あれば、既述の該当箇
所の説明を図とともに参照されたい。
【0065】本実施の形態にあっては、開閉カバー支持
部21の図示右側に、開閉カバー6の脚部22に形成さ
れた円形の凹穴52に嵌まり込む円筒状の軸部75が一
体に形成されており、図示左側には内部に組み込まれた
回動装置76の矩形の回動軸77が突設されている。
【0066】この回動装置76は、図示はしないが密閉
容器内にねじりコイルばねが組み込まれており、このね
じりコイルばねに密閉容器内で連結された回動軸の端部
である矩形の回動軸77が図示のような矩形状をなして
突設されている。これら円筒状の軸部75と矩形の回動
軸77とは同一軸上に設けられている。
【0067】また、ねじりコイルばねは組み合わせられ
たものであり、後述するような機能をそなえているが、
自由状態では突出された矩形の回動軸77の長辺方向を
図示されるような角度位置に設定している。この状態か
ら両方向へ回動し得る。
【0068】この円筒状の軸部75と矩形の回動軸77
とを、既述した開閉カバー6の脚部22の円形の凹穴5
2と矩形の凹穴49とに、嵌め合わせることにより開閉
カバー6が開閉自在となる。
【0069】このようなことは、開閉カバー6の合成樹
脂材の弾性に抗して両脚部22、22間を広げながら矩
形の回動軸77に矩形の凹穴49を嵌め合わせることに
より、広げられた脚部22間が弾性復元し、両脚部22
によって開閉カバー支持部21の両端面間が挟まれるよ
うになる。
【0070】このように組み合わせに際して、円筒状の
軸部75と円形の凹穴52とは任意方向で嵌め合わせ得
るが、矩形の凹穴49は矩形の回動軸77の矩形形状の
方向へ一致させなければ嵌め合わせることができないの
で、そのような方向合わせが必要である。
【0071】以上のようにして組み立てた状態の側面図
が図13に示される。図示状態は矩形の回動軸77が自
由状態位置であり、すなわち、開閉カバー6の位置が開
放位置であることにほかならないし、図1で説明の実線
位置の状態でもある。
【0072】図14の図(a)は図13の状態から、開
閉カバー6をさらに開放させた位置であり装置本体9と
同一平面である。このようなことは、装置本体9を机上
などに載置した状態で開閉カバー6を誤って押さえるよ
うな事態に際して、開閉カバー6が破損するなどの不都
合が阻止されるので好都合であり、押圧力を除去するこ
とによって、回動装置76内のねじりコイルばねの復元
力でただちに図13の状態に復元される。
【0073】図13の状態から開閉カバー6を装置本体
9上を覆うように回動させることにより、図14の図
(b)に示される位置とすることができる。開閉カバー
6先端面が装置本体9側の弾性付勢されて突出されてい
る係止突起11を押し込み、凹部12の位置で係止突起
11が凹部12内に突出して係合し、開閉カバー6をこ
の位置に係合保持する。すなわち、閉じられた位置に維
持されるとともに、回動装置76内のねじりコイルばね
に復元方向のねじり力が蓄勢される。
【0074】この状態から開閉カバー6を開放させる必
要に応じては、装置本体9側面のボタン13を押し込む
ことによって、係止突起11が連動して装置本体9内に
引き込まれた退避位置となり、凹部12との係合が解除
される。
【0075】回動装置76内のねじりコイルばねに蓄勢
された復元力によって矩形の回動軸77が復元方向に回
動され、開閉カバー6は図13に示される開放位置とな
る。この開放の動作は、急激な動きではなく、回動装置
76内に充填された制動油の粘性によって緩衝された滑
らかな動き(オイルダンパ作用)となり、第1のマイク
ロホン5ならびに第2のマイクロホン7への衝撃音や擦
過音の入り込むことの影響を排除するものとなる。
【0076】開閉カバー6は図14の図(a)の状態
で、それ以上の開放方向への回動は阻止されるように構
成されているが、なんらかの不都合によって回動される
ことにより、両脚部22、22が弾性変形して広がり、
円筒状の軸部75と矩形の回動軸77とから外れること
となり、破損することがないので、再度組み合わせて結
合し使用可能状態になし得る。
【0077】以上の説明は、第1のマイクロホン5を装
置本体9の開閉カバー支持部21内に設け、第2のマイ
クロホン7を開閉カバー6内の内面側に設けることにつ
いて説明したが、本発明においては、このようなことに
限るものではなく、その他の構成についても適用可能な
ことを、以下に説明する。
【0078】図15は、開閉カバー6にスイッチ部79
を設けることの分離状態の斜視図が示される。正面側カ
バー23の中央部分にフレキシブルプリント板でなるス
イッチ基板81を取り付ける。スイッチ基板81の左右
両側には所定間隔を隔ててダイヤフラムスイッチ82が
設けられており、スイッチ基板81から一体で延びる接
続用リード線29が脚部22の凹穴52内に導かれる。
また、その途中には表示素子としての発光ダイオード
(LED)83も設けられている。
【0079】スイッチ基板81の周囲には図示していな
いが、位置決め用の枠部84が正面側カバー23に一体
形成される。スイッチ基板81は両面接着テープによっ
て枠部84内の面に嵌め込み接着固定される。
【0080】内面側カバー24には、正面側カバー23
のダイヤフラムスイッチ82と対応した位置に角孔85
と、発光ダイオード83の位置に透明窓86と、が設け
られ、角孔85には合成樹脂製の押しボタン87が嵌め
込まれる。
【0081】このような構成において、既述したと同様
にして正面側カバー23と内面側カバー24とを組み合
わせて組み立てる。なお、正面側カバー23の脚部22
には接続用リード線29の先端部に接続して構成される
コネクタとしてのソケット部88が組み込まれている。
これについては種々の態様により詳細に後述する。
【0082】図16の図(a)は、上記のようにして組
み立てられた開閉カバー6のスイッチ部での断面図であ
り、押しボタン87の内部先端の突起89がダイヤフラ
ムスイッチ82の上面に接している状態が示され、スイ
ッチ基板81の両端部には枠部84の一部が示される。
また、図(b)には、その状態の一方側の拡大図が示さ
れる。図示していないが、発光ダイオード83は透明窓
86の内面側に位置している。
【0083】図(b)に示されるように、スイッチ基板
81上にスイッチ部が設けられるのであるが、導体パタ
ーンでなるリング状電極91に球面の一部をなす可動電
極92の周囲が接触して取り付けられており、リング状
電極91の中央部に接点電極93が設けられている。可
動電極92はばね弾性を有する良導電性の金属でなり、
接点電極93とは離間している。
【0084】押しボタン87の周囲の縁枠は、実線に示
されるように、突起89が可動電極92と接しているこ
とにより内面側カバーの内面と接しており、中央部のボ
タン部94は角孔85から外部へ突出された位置にあ
る。
【0085】図(b)において、押しボタン87を実線
位置から二点鎖線に示される位置へ押し込むことによ
り、突起89が可動電極92を押さえつけ、その中央部
を接点電極93へ接近させる。可動電極92は図示され
るように反転方向へ弾性によって変形し、接点電極93
へ弾性接触するようになる。すなわちスイッチ回路が短
絡し閉塞形成される。
【0086】押しボタン87への押圧力を解除させる
と、可動電極92はもとの半球形状へと自体の弾性力に
よって復元しスイッチ回路は開放離間され、押しボタン
87も実線位置へ移動される。
【0087】本実施の形態にあっては、スイッチ部79
としての押しボタン87とスイッチ基板81とともに二
箇所設けた説明としたが、このようなことは本体9内の
任意の回路を制御することが可能であり、単純に双方を
入り切りとする組み合わせとするか、別個の制御機能と
なし得るものであるし、発光ダイオード83も、任意の
回路状態の表示になし得る。
【0088】以上のようなことは、本体9を小型化する
に際して本体側に設けられるべき回路操作用のスイッチ
部79を、ここに移設すること。小型化にかかわらず本
体側に増設すべき回路操作用のスイッチ部79を、ここ
に設け得ること、などにある。
【0089】図17は、上記したような開閉カバー6
に、第2のマイクロホン7とスイッチ部79とを設ける
ことが、分離状態の斜視図に示され、図18に組み立て
状態の斜視図が示される。このような構成とすることも
本発明は適用可能なものであり、個々の機能は既述した
内容を任意に組み合わせ得ることと理解されたい。した
がって、同様部分には同一符号を付して示し、その詳細
説明は省略するので既述の該当箇所の説明を参照された
い。
【0090】以上、いずれの実施の形態にあっても、図
示していないが、第2のマイクロホン7ならびにスイッ
チ部79を装置本体9との回路接続させるための、リー
ドパターン71は接続用リード線29に形成されてお
り、ソケット部88に接続されていることである。
【0091】つぎに、上記した開閉カバー6を装置本体
9と機械的に結合させるとともに回路接続させることに
ついて、本発明にかかる各種態様の実施の形態を図を参
照しながらそれぞれ詳細に説明する。
【0092】図19は、本発明第1の一実施形態概略の
要部斜視図であり、装置本体9から開閉カバー6を分離
状態に示す。この開閉カバー6は第2のマイクロホン7
が組み込まれた状態を示しており、既述したとおりなこ
とから内部構成についての詳細説明はしないので、必要
に応じて該当部分の図とともに説明を参照し理解された
い。
【0093】装置本体9側は図示煩雑となることから都
合で、前面ケース15のみ、それも要部のみを示してあ
る。前面ケース15の開閉カバー支持部21の内部に
は、既述した回動装置76が組み込まれており、端部に
は矩形の回動軸77が突出されている。
【0094】この開閉カバー支持部21の、矩形の回動
軸77が突出されている側とは反対側の端部方向の内部
には、通話孔95の位置に第1のマイクロホン5が取り
付けられており、端部方向に向けて回路接続用のコネク
タとしてのプラグ部96が突設される。
【0095】回動装置76の矩形の回動軸77は、開閉
カバー6の図示手前側脚部22の図ではみえない矩形の
凹穴49に既述したようにして嵌められ、ソケット部8
8は開閉カバー6の両脚部22、22間の間隔を弾性に
抗して広げプラグ部96に嵌められることにより、機械
的に連結されるとともに電気的にも接続される。このよ
うにして結合接続させることで開閉カバー6は、やはり
既述したように開閉可能となる。
【0096】図20は、電気回路接続用コネクタとして
のソケット部88とプラグ部96とを、理解を容易に行
なえるように、原理構成図として分離状態の斜視図に示
し、以下、図にもとづきその説明をする。なお、第1の
マイクロホン5も示してある。
【0097】ソケット部88は合成樹脂成型になる段付
き円柱状をなし図示手前の大径側に矩形のソケット穴9
7と、その内部を軸方向に貫通する接点電極98と、反
対側の小径側にフレキシブルプリント板でなる接続用リ
ード線29の端部が複数回巻回して構成される。接続用
リード線29の面には既述のように複数本のリードパタ
ーン71が形成されており、その巻回された内端部は後
述するようにして接点電極98と接続される。
【0098】接点電極98は、矩形のソケット穴97の
長辺に2本あて形成されたそれぞれの溝99内に対向し
て4本が設けられている。この接点電極98は比較的に
薄く良好な導電性と弾性とを有する燐青銅などの金属板
でなり、表面にはAuめっきなどが施される。
【0099】プラグ部96はマイクロホンホルダ部10
1と一体化された合成樹脂製の成型品として構成され
る。すなわち、立方体をなすマイクロホンホルダ部10
1の一側にプラグ部96が突設されており、上下に貫通
する貫通孔102内に第1のマイクロホン5が挿入保持
される。
【0100】プラグ部96は、側面視矩形をなし、その
上下の長辺に2本あて形成されたそれぞれの溝内に接続
用電極103が、計4本設けられる。接続用電極103
はマイクロホンホルダ部101の内部に貫通され、内部
空間において図示されるように並行するように折曲され
るとともに図示下方に向けて突設されて、個々に弾性接
触片104を構成する。この接続用電極も比較的に薄く
良好な導電性と弾性とを有する燐青銅などの金属板でな
り、表面にはAuめっきなどが施される。
【0101】また、図からも明らかなように、プラグ部
96はソケット部88に丁度嵌まり合う寸法と形状関係
とを有しており、嵌まり合うことによってそれぞれの接
点電極98と接続用電極103とは、それぞれに弾性接
触し電気的に回路接続される。
【0102】プラグ部96の弾性接触片104は、後述
するように装置本体9内に取り付けられることより、回
路基板27の回路接続用パターンとそれぞれに弾性接触
し電気的に接続される。第1のマイクロホン5について
も、その底面に設けられている電極が貫通孔102内に
嵌め込まれる図示省略の導電性ゴムを介して回路基板2
7の回路接続用パターンの双方に弾性接触し電気的に接
続される。導電性ゴムは全体に導電性を有するものでは
なく、両面間のみを選択的に接続し得る公知なものであ
る。
【0103】図21は、ソケット部88と接続用リード
線29とを接続させることについての斜視図であり、図
(a)に分離状態、図(b)に接続状態、がそれぞれに
示される。ソケット部88の小径な円柱部の端面には接
点電極93の端部である端子部105が突設されてお
り、接続用リード線29の巻回された内端部からは、そ
れぞれのリードパターン71に対応した接続端子部10
6がパターン形成されて折曲され、それぞれに端子部1
05を挿入し得るように孔が形成されている。
【0104】図(a)の状態から双方を接近させて接続
用リード線29の巻回内部にソケット部88の小径部を
挿入させるとともに、接続端子部106の孔に端子部1
05を嵌め合わせ、接続端子部106の導体パターンと
端子部105とを、それぞれに半田付け接続させる。こ
の状態が図(b)に示される。
【0105】上記、接続用リード線29とソケット部8
8との組み立てられた状態の、実際に適用実施される具
体的詳細な構造を図22に示す。図において、図(a)
は側断面図、図(b)は正面部、図(c)は背面図、図
(d)は平面図、にそれぞれ示す。
【0106】図22に示されるように、ソケット部88
の合成樹脂成型品でなるソケット本体111は、ソケッ
ト穴97側の大径部は先端側を細径とする軸部112と
中間部のフランジ部113とからなり、フランジ部11
3は軸部112側を薄肉とするように周囲を後述するよ
うな角度範囲、軸部112の直径迄欠如し、図(b)に
示されるような円周方向の第1の端面114と、第2の
端面115とが形成される。したがって、この角度範囲
の周囲はフランジ部113に軸方向の端面116が形成
されることとなる。
【0107】接点電極98は、溝99内に密着して対向
面が平行するのではなく、図示されるよう先端側が溝9
9よりも半径方向に突出接近するように突出し、図20
に示されるプラグ部96の接続用電極103とばね弾性
による圧接接続を確実となるように形成されている。
【0108】ソケット穴97の一方の短辺側には位置決
め用の、山形状の突起117が突出形成されている。
【0109】接点電極98についても、背面側の端子部
105へ直線的に延びるのではなく、途中で図(a)に
みられるような段付き形状に屈曲されて軸方向へ移動す
ることのないよう位置決めされている。
【0110】接続用リード線29の接続端子部106の
部分についても、ソケット本体111背面の端面には、
図(a)、図(d)に示されるような溝が形成されてお
り、この溝内に接続端子部106の折り曲げ部分を嵌め
込み、位置決めさせるようになっている。
【0111】図23は、本実施の形態に適用される開閉
カバー6の正面側カバー23の要部拡大図であり、脚部
22の部分のみが示される。図(a)は正面図、図
(b)は側面図、図(c)は図(a)における断面図、
にそれぞれ示される。
【0112】図(c)で図示右側の脚部22について述
べると、内面側に開口する円形の凹穴121と、その内
部に第2の円形の凹穴122と、が形成されており、開
口側の凹穴121と第2の凹穴122との境界部分には
円周形の段面123が形成される。また、図(c)に示
されるようにカバー面方向へ開口する軸方向の開口溝1
24も形成されている。図示左側の脚部22には、既述
した回動装置76の矩形の回動軸77を嵌め込ませる矩
形の凹穴49が設けられている。
【0113】図24は、図23に示される正面側カバー
23に、図22のソケット部88を組み合わせ、内面側
カバー24を取り付けた状態、の要部のみが示される。
図(a)は正面図、図(b)は図(a)のA矢視図、図
(c)は図(a)の断面図、に示される。ここで、内面
側カバー24の突起55は、既述したような正面側カバ
ー23からの離脱を防止するのみならず、ソケット部8
8の位置決めにも供される。
【0114】すなわち、図(a)ならびに図(b)に示
されるように、内面側カバー24の突起55はソケット
部88のフランジ部113の軸方向の端面116部分を
覆うように延在されており、その軸方向の端面116と
係合することにより、円形の凹穴121に嵌め込まれた
フランジ部113が開口方向に外れ出ることを阻止する
ように機能している。
【0115】図(a)、図(c)に示されるように、軸
部112の端部は脚部22の端面から、対向する他方の
脚部22方向へ突出されている。
【0116】接続用リード線29の開閉カバー6内へ延
在される延長部分は、軸方向の開口溝124内に挿入さ
れることにより、図示のように位置される。
【0117】フランジ部113の内面側端面、すなわ
ち、接続用リード線29の巻回側端面は、凹穴121の
円周形の段面123に接して位置決めされる。このよう
にしてフランジ部113の両側面は、突起55と円周形
の段面123とによって軸方向の両方向への位置が規定
され移動することがない。また、フランジ部113の周
囲は、凹穴121に丁度嵌まり合い、嵌合する状態であ
って回転方向への回動は許容されて自在であるが、実際
には、本実施の形態にあっては後述するようにフランジ
部113が回動することなく、開閉カバー6が回動する
ものである。
【0118】このソケット部88と内面側カバー24の
突起55との位置関係について、図25の両者のみを示
す要部斜視図を参照して原理的に説明する。図25は第
1の端面114と第2の端面115とを、あえて、軸部
112を短縮し、軸部112の端面に位置させたように
描き理解を容易とするようにしている。また、図25は
ソケット部88を図24のA矢視方向から見た状態、す
なわち、図(b)と同様に示してある。
【0119】図24の図(b)によると突起55は、側
面がフランジ部113の第1の端面114に接するよう
な位置であるが、図25においては突起55の先端面が
第2の端面115に接するような位置になっている。突
起55すなわち開閉カバー6の位置が、第1の端面11
4と第2の端面115との間、矢印Bで示される間を回
動し得るように、この間の角度が設定されている。この
回動角度は約180°である。
【0120】このようなことを、図26、図27では具
体的に示している、図26は図25におけるC矢視方向
から見た図であるが、接続用リード線29との関係につ
いての説明を理解容易とするために、あえてフランジ部
113周囲を透視状態として実線で描き軸部112と突
起55と接続用リード線29とを重複させて示してあ
る。
【0121】また、図27では、装置本体9を含めた開
閉カバー6との要部が示されており、図27において
は、図24のA矢視方向から見た図に示してある。しか
しながら、装置本体9のプラグ部96は図示省略してあ
る。したがって、図26と図27とでは方向が逆転して
いることに留意されたい。
【0122】図26、図27は、既述したように、いず
れもが、本実施の形態によるとソケット部88は装置本
体9に対しては不回転状態に設定されていることから、
両図ともに、図(a)ならびに図(b)においては同一
状態の位置に示される。図(a)の状態は、開閉カバー
6が開放位置、それも装置本体9と同一面となるよう、
図14の図(a)に示される180°の開放位置であ
り、図(b)は、図14の図(b)に示される閉じられ
た位置である。
【0123】図(a)においては、開閉カバー6の内面
側カバー24の突起55の先端面が、ソケット本体11
1のフランジ部113における第2の端面115と接す
る状態位置であり、それ以上の回動方向への移動を阻止
するようである。
【0124】図(b)においては、開閉カバー6の内面
側カバー24の突起55の先端側面が、ソケット本体1
11のフランジ部113における第1の端面114と接
する状態位置であり、それぞれ以上の回動方向への移動
を阻止するようである。
【0125】以上のように、いずれの状態位置において
も、第1、第2の端面114、115は開閉カバー6の
回動範囲を規制するようになっており、結論としてはこ
の端面114、115が開閉カバー6の必要以上の回動
を阻止するようなストッパとしての機能を果たす。
【0126】開閉カバー6が装置本体9に対して閉じら
れた状態、図27の図(b)においては、開閉カバー6
は装置本体9の面と接することから、実際には、それ以
上の回動移動は行なわれないことであり、接触すること
もない。
【0127】しかしながら、このような規制が有効なこ
とについて説明すると、図24、図26の状態におけ
る、装置本体9と結合されない状態、すなわち、開閉カ
バー6にソケット部88を組み立てる過程を考えると、
接続用リード線29はソケット本体111に対してあら
かじめ所定回数巻回させておくことが必要であり、この
ような組み立て作業において、内面側カバー24を取り
付けることで突起55が第1の端面114と第2の端面
115間に位置させることで、巻回された接続用リード
線29の弾性蓄積された復元力でソケット本体111を
巻き戻し方向へ回転させることが防止維持される。巻き
戻されると装置の機能上問題となることから、比較的、
重要なことがらであり、後述の各発明における、それぞ
れの実施の形態においても同様なことである。
【0128】つぎに、接続用リード線29の状態につい
て説明すると、図26の図(a)に示されるように、装
置本体9に対して開閉カバー6が開放位置にあり、開閉
カバー6を閉じる方向、すなわち時計方向に回動させる
と、ソケット本体111に巻回されている接続用リード
線29に対して、開閉カバー6側に延在されているリー
ド線29部分も同方向に回動されて巻回重畳される、そ
の結果、図(b)に示されるような位置となる。
【0129】このように巻回方向への回動移動、すなわ
ち開閉カバー6を閉じることは、開閉カバー6を人手の
力で押さえながら強制的に行なうことから特に問題なく
行なえ、巻き戻し方向への復元力が接続用リード線29
の巻回部分に蓄積されることとなる。
【0130】閉じられた開閉カバー6を、図(b)の状
態から図(a)のように反時計方向へ回動させて開放さ
せるについては、図13、図14で既述したように装置
本体側面の開放用のボタン13を押さえることにより、
人手の助けによることなく開放されるわけであるが、開
放にともなって上記したような接続用リード線29の巻
回部分の復元回動力も加わり円滑な開放が行なわれるこ
ととなる。
【0131】それにともなって、図(b)ように閉じら
れ巻回された状態では、その巻回積層部分の間隔が密に
なり、図(a)のように開放位置では巻回積層部分の間
隔が疎になる。以上のようなことについても、後述の各
発明における、それぞれの実施の形態においても同様な
ことである。
【0132】図28は、図20で説明とは一部異なる実
施の形態であり、プラグ部96と一体のマイクロホンホ
ルダ部101の、実際に適用実施される具体的詳細な構
造を示し、図(a)に側断面図、図(b)に正面図、図
(c)に平面図、としてそれぞれ示し、図29は分離状
態の斜視図に示す。なお、同等部分には同一符号を付し
て示すこととする。
【0133】合成樹脂成型品からなり、立方体をなすマ
イクロホンホルダ部101の一側面にプラグ部96が突
設されており、上下に貫通する貫通孔102内に第1の
マイクロホン5が挿入保持される。
【0134】プラグ部96は側面視矩形をなし、短辺の
一側面には位置決め用の三角形の溝126が形成されて
おり、その上下の長辺に2本あて形成されたそれぞれの
溝内に接続用電極103が、計4本設けられる。接続用
電極103はマイクロホンホルダ部101の内部に貫通
され、内部空間において図示されるように並行するよう
折曲されるとともに、図示下方でプラグ部96方向へ折
り返されて接続片127に構成される。この接続用電極
103は比較的に薄く良好な導電性を有する燐青銅など
の金属板でなり、表面にはAuめっきなどが施される。
【0135】このプラグ部96は前述のように、ソケッ
ト部88に丁度嵌まり合う寸法と形状関係とを有してお
り、嵌まり合うことによってそれぞれの接点電極98と
接続用電極103とは、それぞれに弾性接触し電気的に
回路接続される。
【0136】第1のマイクロホン5の底面には電極12
8、129が設けられている。
【0137】図29に示されるようにマイクロホンホル
ダ部101の下面には平面視U字型の空間131が形成
されており、この空間131内に導電性ゴム132が嵌
められる。導電性ゴム132は矩形の一方が半円形のU
字型であり、全方向への平均した導電性ではなく選択性
をそなえ、その厚さ方向のみに導電性を有する。
【0138】すなわち、その上面と下面間との導電性を
そなえているが、単に両方向のみではなく、細密な独立
した区画性を有する。したがって、隣接した横方向の区
画間には導電性がない。このようなことは、たとえば、
電気絶縁性の合成ゴム内に上下方向に貫通する柔軟にし
て電気伝導性の良好な金属細線を無数に配置させたも
の、あるいは、同様な構成に導電材である炭素繊維など
を配置させたものであり、このような導電性ゴムは公知
でもある。
【0139】このマイクロホンホルダ部101を、装置
本体9内の回路基板27の所定位置へ圧接状態に配置実
装させることにより、押圧される導電性ゴム132を介
して、後述するような回路基板27の回路接続用パター
ンに接続片127ならびに電極128、129が、それ
ぞれ電気的に回路接続される。
【0140】図30は、図19における前面ケース15
の具体的構造を示し、図(a)に平面図、図(b)に図
(a)の要部断面図、図(c)に図(a)の側面図、を
それぞれ示す。
【0141】既述したように開閉カバー支持部21の図
示左側内部には、回動装置76が設けられており、その
矩形の回動軸77が端面に突設されている。開閉カバー
支持部21の図示右側内部には、通話孔95の直下にマ
イクロホンホルダ部101を位置決めして収容する壁部
によって取り囲むようにして取り付ける収容部135
が、前面ケース15に一体形成されている。
【0142】通話孔95の内部周囲には第1のマイクロ
ホン5の上面と接触し位置決めする接触部136も形成
されている。また、開閉カバー支持部21の端面には円
筒状の軸部75が突設形成されている。
【0143】以上のような構成で、マイクロホンホルダ
部101を取り付けた状態が図31に示される。図31
は図30と対応させた状態に示してある。その組み立て
手順は、まず、回動装置76が取り付けられていない状
態とし、図28で説明の状態のマイクロホンホルダ部1
01を、開閉カバー支持部21の内部側からプラグ部9
6を先頭として斜め方向から傾斜状態に挿入させること
により、プラグ部96を円筒状の軸部75内に位置させ
ることができるので、収容部135内へマイクロホンホ
ルダ部101を押し込み挿入させる。
【0144】回動装置76を外部の軸方向から挿入させ
ることにより取り付ける。ついで、下方から回路基板2
7を取り付け、図示しない取り付けねじで前面ケースに
回路基板27を締め付けることにより接続用回路パター
ンと接触接続させることができる。なお、実際には、取
り付けねじによる締め付けは図示していない背面ケース
16とともに締め付けるものである。
【0145】このようにして取り付けることにより、第
1のマイクロホン5の上面は接触部136に押圧され、
マイクロホンホルダ部101も収容部135の上面に押
圧される。その押圧力は導電性ゴム132を圧縮するこ
ととなり、第1のマイクロホン5下面の電極128、1
29ならびに、接続片127、を導電性ゴム132を介
して回路基板27の回路接続用パターンに、それぞれ圧
接接続させることとなる。また、この状態においては、
プラグ部96は円筒状の軸部75の中心に位置される。
【0146】図31の状態に組み立てられた前面ケース
15に対して、図24の状態に組み立てられた開閉カバ
ー6を組み合わせた状態が、図32に示される。図32
においても、図31と対応させた状態に示してある。そ
の組み立て手順は、まず、装置本体9側のプラグ部96
と開閉カバー6側のソケット部88とを嵌め込ませる。
この嵌め合わせは、方向の位置合わせをすることが必要
であり、そのために、ソケット部88の山形の突起11
7をプラグ部96の三角形の溝126に合わせることに
より行なえる。それとともに開閉カバー6の円形の凹穴
121と装置本体9側の円筒状の軸部75とを嵌め合わ
せる。
【0147】この組み立ての過程では、開閉カバー6の
他方の脚部22の凹穴49を矩形の回動軸77に嵌めな
い状態とし傾斜させて行ない、凹穴49側の脚部22を
双方の弾性に抗して拡げながら凹穴49を矩形の回動軸
77に嵌め込ませる。この状態が図32に示される。
【0148】以上のようにして組み立てることにより、
図32に示されるように組み立てられ、開閉カバー6は
図13および図14を参照して説明のような開閉動作を
行なうことができる。そうして、第1のマイクロホン5
は回路基板27の回路と接続され、開閉カバー6に設け
られる第2のマイクロホン7または、およびスイッチ部
79、などの回路が、開閉カバー6の開閉状態にかかわ
りなく回路基板27の要部回路と接続される。
【0149】すなわち、開閉カバー6に取り付けられる
接続用リード線29のリードパターン71は、接続され
るソケット部88の端子部105、接点電極98を経由
し、図28の場合は、プラグ部96の接続用電極103
と接続され、接続片127から導電性ゴム132によっ
て回路基板27の回路パターンに接続される。
【0150】また、図20の場合は、接続されるプラグ
部96の接続用電極103から、弾性接触片104によ
り、直接回路基板27の回路パターンに弾性によって接
触接続される。
【0151】第1のマイクロホン5については、図28
の場合は、電極128、129が導電性ゴム132によ
り回路基板27の要部回路と接触接続されるが、図20
の場合には、図29の導電性ゴム132と同様にして、
弾性接触片104の部分を避けた第1のマイクロホン5
直下部分のみの短いU字型の導電性ゴム132によって
接続し得る。
【0152】図33は、装置本体9に取り付けられる回
路基板27の要部が前面ケース15、開閉カバー6とと
もに分離状態の概略の斜視図に示し、説明に必要のない
部分の、たとえば、回路基板27に実装される電子部品
や回路パターンなどは、煩雑となることから図示省略し
て示してある。
【0153】回路基板27には下端部の上面に第1のマ
イクロホン5に接続させる、環状パターン141と、そ
の中心に円形パターン142と、が形成されており、そ
の側方に開閉カバー6のプラグ部96の弾性接触片10
4または接続片127と接続させるための接続用パター
ン143が4箇所に並列形成されている。符号の145
は後述するスイッチ用接点パターンである。
【0154】図34は、図33までで説明の携帯型通信
装置1の要部側断面図であり、図(a)に開閉カバー6
を開放した状態、図(b)に閉じた状態、が示してあ
る。この図においても説明に必要な要部以外の部分、た
とえば、電子部品などは図示省略してある。
【0155】まず、図(a)を参照すると、装置本体9
の押しボタン部4面の開閉カバー支持部21に接近した
位置に、図2で説明の貫通孔35が開けられており、そ
の内部には円柱状の導電ゴム接点36が設けられてい
る。
【0156】この導電ゴム接点36は、押しボタン部4
の複数のキートップ146を連結する、導光性をそなえ
たシリコーンゴムシート147の一端に一体的に埋め込
まれ、シリコーンゴムシート147の両面に突設されて
いる。
【0157】導電ゴム接点36周囲のシリコーンゴムシ
ート147の厚さは薄く設定されていることにより容易
に弾性変形して撓み得るが、導電ゴム接点36の内面側
の端面は接近位置の回路基板27の面に対して浮き上が
った位置であり、僅かな空間を形成維持するように保持
している。
【0158】この導電ゴム接点36の内端面が対向する
回路基板27の面には、図33で説明したスイッチ用接
点パターン145が対向一致されている。したがって、
図(a)の状態は、このスイッチ用接点パターン145
が開放されている。
【0159】開閉カバー6の内面側には、開閉カバー支
持部21に接近した位置に図2および図5で説明の突起
37が突設されている。図(b)に示されるように開閉
カバー6を装置本体9に対して閉じる過程で、この突起
37は孔35に嵌まり込み、図示されるように閉じるこ
とによって孔35内の導電ゴム接点36を押し込む。
【0160】導電ゴム接点36は、押し込まれることに
よりシリコーンゴムシート147の弾性に抗して回路基
板27面に圧接されることとなり、スイッチ用接点パタ
ーン145の両電極パターンを短絡接続させる。
【0161】開閉カバー6が閉じられると、係止突起1
1が凹部12内に嵌まり込んで、開閉カバーが自然に開
放しないように保持するから、スイッチ用接点パターン
145の短絡接続状態が維持される。
【0162】以上の構成で、第1のマイクロホン5と第
2のマイクロホン7との回路を切り換え、選択的にマイ
クロホンを切り換え通話し得る場合について、図35を
参照して説明する。図35で、第1のマイクロホン5の
導体線は、その一方が回路基板27の接地電位に接続さ
れ、他方はICによるスイッチ回路151の一方の回路
に接続されている。
【0163】第2のマイクロホン7のリードパターンで
ある導体線は、その一方の導体線71がソケット部8
8、プラグ部96を介して、上記スイッチ回路151の
他方の回路に接続されており、他方の導体線72は同じ
くソケット部88、プラグ部96を介して、AND回路
153の一方の入力回路に接続されている。
【0164】導体線72は導体線73と接続されるが、
この導体線73はソケット部88、プラグ部96を介し
て回路基板27、すなわち、装置本体9の接地電位に接
続されている。
【0165】スイッチ回路151の共通端子の出力15
2は装置本体9の音声増幅回路に接続されている。
【0166】スイッチ用接点パターン145の一方は、
回路の2.5V電位に接続されており、他方はAND回
路153の他方の入力回路に接続されている。このAN
D回路153の出力はCPUである制御回路154に入
力されるように接続されている。
【0167】制御回路154は、装置本体9の各種回路
の制御を行なうように構成されているが、ここでは、回
路155によってスイッチ回路151の開閉制御を行な
うことと、他の回路、たとえば、回路156により押し
ボタン部4の照明のためのバックライトの点滅を行なう
ように設定されている。
【0168】以上の構成で、第1、第2のマイクロホン
5、7の回路接続の切り換え動作について述べると、開
閉カバー6が閉じられている状態、すなわち、スイッチ
用接点パターン145が導電ゴム接点36が点線に示さ
れる短絡接続されている状態では、AND回路153の
出力が制御回路154に入力され、それによってスイッ
チ回路151が実線に示されるように第1のマイクロホ
ン5側に接続される。また、押しボタン部4はバックラ
イトによる点灯照明がなされない。
【0169】開閉カバー6が開放されると、すなわち、
スイッチ用接点パターン145の導電ゴム接点36が実
線位置に示される接触しない状態では開放状態となり、
AND回路153の出力がゼロ状態となることから、A
ND回路の出力が制御回路154に入力されず、それに
よってスイッチ回路151が点線に示されるように第2
のマイクロホン7側に切り換え接続される。それととも
に、押しボタン部4にはバックライトが点灯され照明さ
れる。
【0170】このように、開閉カバー6の開閉状態に応
じてマイクロホン5、7を切り換えることにより、最適
かつ効果的な通話状態に選択し設定することが可能であ
る。また、このようにマイクロホンの切り換えに関して
は、後述するそれぞれの各発明の実施の形態においても
必要に応じて任意に適用し得ることであることに留意さ
れたい。
【0171】図36は、本発明第2の一実施の形態にお
けるソケット部88−2の構造図であり、図(a)は側
断面図、図(b)は正面図、図(c)は背面図、図
(d)は平面図、にそれぞれ示す。本実施の形態におい
ても、第1の実施の形態と同様部分には理解を容易とす
るために同一符号を付して示すこととする。なお、原理
的構成については既述した内容と実質的に同じであるこ
とから、必要に応じて図とともに参照されたい。
【0172】図36に示されるように、ソケット部88
−2の合成樹脂成型品でなるソケット本体161は、ソ
ケット穴97側の端部にフランジ部113をそなえ、フ
ランジ部113は既述したと同様に周囲を所定角度範囲
薄肉とするように欠如し、図(b)に示されるような円
周方向の第1の端面114と、第2の端面115とを形
成し、この角度範囲の周囲はフランジ部113の軸方向
の端面116が形成される。
【0173】接点電極98は、溝99内に密着して対向
面が平行し、図示されるように先端側がフランジ部11
3の面内に折り返され位置決めされるように構成され、
後述するプラグ部96の接続用電極103とばね弾性に
よる圧接接続されるように形成されている。接点電極9
8は背面側の端子部105へ直線的に延びて突出されて
いる。
【0174】ソケット穴97の一方の短辺側には位置決
め用の、山形状の突起117が突出形成されている。
【0175】接続用リード線29の接続端子部106
は、ソケット本体161背面の端面で、図(a)に示さ
れるように形成された溝内に接続端子部106の折り曲
げ部分を嵌め込み、位置決めさせるようにして半田付け
接続される。
【0176】接続用リード線29の接続端子部106が
接続される面の周囲、ソケット本体161の端面は、フ
ランジ部113と同一直径の、第2のフランジ部162
に形成されている。したがって、接続用リード線29の
巻回部分は、この両フランジ部113と162との間に
挟まれるようである。
【0177】図37は、本実施の形態に適用される開閉
カバー6の正面側カバー23の要部拡大図であり、脚部
22の部分のみが示される。図(a)は正面図、図
(b)は側面図、図(c)は図(a)の断面図、にそれ
ぞれ示される。
【0178】図(c)で図示右側の脚部22について述
べると、内面側には端面を開口させる円形の凹穴121
と、端面に突出する円筒状の軸部163と、が形成され
ており、図(c)に示されるようにカバー面方向へ開口
する軸方向の開口溝124も形成されている。図示左側
の脚部22には、既述した回動装置76の矩形の回動軸
77を嵌め込ませる矩形の凹穴49が設けられている。
【0179】図38は、図37に示される正面側カバー
23に、図36のソケット部88−2を組み合わせ、内
面側カバー24を取り付けた状態、の要部みが示され
る。図(a)は正面図、図(b)は図(a)の矢視A
図、図(c)は図(a)の断面図、に示される。ここ
で、内面側カバー24の突起55は、既述したような正
面側カバー23からの離脱を防止するのみならず、ソケ
ット部88−2の位置決めにも供される。
【0180】すなわち、図(a)ならびに図(b)に示
されるように、内面側カバー24の突起55はソケット
部88−2のフランジ部113の軸方向の端面116を
覆うように延在されており、その軸方向の端面116と
係合することにより、円形の凹穴121に嵌め込まれた
フランジ部113が開口方向に外れ出ることを阻止する
ように機能している。
【0181】図(a)、図(c)に示されるように、フ
ランジ部113の端面は円筒状軸部163よりも円形の
凹穴121の内部に位置している。
【0182】接続用リード線29の開閉カバー6内へ延
在される延長部分は、軸方向の開口溝124内に挿入さ
れることにより、図示のように位置される。
【0183】ソケット部88−2は円形の凹穴121内
において、端面側のフランジ部113と内部側の第2の
フランジ部162とにより、上述の突起55による軸方
向ならびに半径方向の位置が規制され移動したり傾くこ
となく回動可能に支持される。
【0184】このソケット部88−2と内面側カバー2
4の突起55との位置関係については、図25、図2
6、図27を参照して詳述したことと同様なことから、
ここでの説明は省略するので必要に応じて既述の説明を
図とともに参照し理解されたい。
【0185】図39は、基本的に図20で説明と同様な
プラグ部96とマイクロホンホルダ部101とが一体化
されて合成樹脂成型品として構成されたものであり、立
方体をなすマイクロホンホルダ部101の一側にプラグ
部96が突設されており、上下に貫通する貫通孔102
内に第1のマイクロホン5が挿入保持される。
【0186】プラグ部96は、側面視矩形をなし、短辺
の一側面には三角形の溝126が形成されてなり、その
上下の長辺に2本あて形成されたそれぞれの溝内に接続
用電極103が、計4本設けられる。接続用電極103
はマイクロホンホルダ部101の内部に貫通され、内部
空間において図示されるように並行するよう折曲される
とともに図示下方に向けて突設され、個々に弾性接触片
104を構成する。接続用電極103は比較的に薄く良
好な導電性と弾性とを有する燐青銅などの金属板でな
り、表面にAuめっきなどが施される。
【0187】また、図からも明らかなように、プラグ部
96とマイクロホンホルダ部101との間に、プラグ部
96よりも大きな角形の基部165が形成されており、
その分、図20または図28よりもプラグ部96が前方
に突出されている。
【0188】このプラグ部96は、図36で説明のソケ
ット部88−2に丁度嵌まり合う寸法と形状関係を有し
ており、嵌まり合うことによってそれぞれの接点電極9
8と接続用電極103とは、それぞれに弾性接触し、電
気的に回路接続される。
【0189】プラグ部96の弾性接触片104は、図3
で説明の装置本体9内に取り付けられることにより、回
路基板27の回路接続用パターン143とそれぞれに弾
性接触し電気的に回路接続される。
【0190】第1のマイクロホン5についても、底面に
設けられている図29で説明のような環状の電極128
と円形の電極129とが、導電性ゴム132により、同
じく回路基板27の回路接続用パターン141、142
と圧接状態に接触接続される。
【0191】図40は、本実施の形態に適用される前面
ケース15の要部拡大図であり、図(a)は平面図、図
(b)は側面図、図(c)は図(a)の断面図、にそれ
ぞれ示す。
【0192】既述したように開閉カバー支持部21の図
示左側内部には、回動装置76が設けられており、その
矩形の回動軸77が端面に突設されている。開閉カバー
支持部21の図示右側内部には、通話孔95の直下にマ
イクロホンホルダ部101を位置決めして収容する壁部
によって取り囲むようにして取り付ける収容部135が
前面ケース15に一体形成されている。
【0193】通話孔95の内部周囲には第1のマイクロ
ホン5の上面と接触し位置決めする接触部136が形成
されており、開閉カバー支持部21の図示右側の端部に
は円形の軸孔166が形成されている。
【0194】以上のような構成で、マイクロホンホルダ
部101を取り付けた状態が図41に示される。図41
は図40と対応させた状態に示してある。その組み立て
手順は、まず、回動装置76が取り付けられていない状
態とし、図39で説明のマイクロホンホルダ部101
を、開閉カバー支持部21の内部側からプラグ部96を
先頭として斜め方向から傾斜状態に挿入させることによ
り、プラグ部96を円形の軸孔166内に位置させるこ
とができるので、収容部135内へマイクロホンホルダ
部101を押し込み挿入させる。
【0195】回動装置76を外部の軸方向から挿入させ
ることにより取り付ける。ついで、下方から回路基板2
7を取り付け、図示しない取り付けねじで前面ケース1
5に回路基板27を締め付けることにより、上記したよ
うに接続用回路パターンと接触接続させることができ
る。なお、実際には、取り付けねじによる締め付けは図
示していない背面ケース16とともに締め付けるもので
ある。
【0196】このようにして取り付けることにより、第
1のマイクロホン5の上面は接触部136に押圧され、
マイクロホンホルダ部101も収容部135の上面に押
圧される。その押圧力は導電性ゴム132を圧縮するこ
ととなり、第1のマイクロホン5下面の電極128、1
29を導電性ゴム132を回路基板27の回路接続用パ
ターンに、ならびに、弾性接触片104を、回路基板2
7の回路接続用パターンに、それぞれ圧接接続させるこ
ととなる。また、この状態においては、プラグ部96は
円形の軸孔166の中心に位置される。
【0197】図41の状態に組み立てられた前面ケース
15に対して、図38の状態に組み立てられた開閉カバ
ー6を組み合わせた状態が、図42に示される。図42
においても、図41と対応させた状態に示してある。そ
の組み立て手順は、まず、装置本体9側のプラグ部96
と開閉カバー6側のソケット部88−2とを嵌め合わせ
る。この嵌め合わせは方向の位置合わせをすることが必
要であり、そのために、ソケット部88−2の山形の突
起117をプラグ部96の三角形の溝126に合わせる
ことにより行なえる。それとともに開閉カバー6の円筒
状軸部163と装置本体9側の円形の軸孔166とを嵌
め合わせる。
【0198】この組み立ての過程では、開閉カバー6の
他方の脚部22の凹穴49を矩形の回動軸77に嵌めな
い状態とし傾斜させて行ない、凹穴49側の脚部22を
双方の弾性に抗して拡げながら凹穴49を矩形の回動軸
77に嵌め込ませる。この状態が図42に示される。
【0199】以上のようにして組み立てることにより、
図42に示されるように組み立てられ、開閉カバー6は
図13および図14を参照して説明のような開閉動作を
行なうことができる。そうして、第1のマイクロホン5
は回路基板27の回路と接続され、開閉カバー6に設け
られる第2のマイクロホン7または、およびスイッチ部
79、などの回路が、開閉カバー6の開閉状態にかかわ
りなく回路基板27の要部回路と接続される。
【0200】すなわち、開閉カバー6に取り付けられる
接続用リード線29のリードパターン71は、接続され
るソケット部88−2の端子部105、接点電極98を
経由し、図42の場合は、プラグ部96の接続用電極1
03と接続され、弾性接触片104から直接回路基板2
7の回路パターンに接続される。
【0201】また、プラグ部96の弾性接触片104に
代えて、図28に示されるような折り返し形の接続片1
27とすることも可能であり、この場合には、導電性ゴ
ム132を介して回路基板27の回路パターンに接触接
続される。
【0202】第1のマイクロホン5については、図39
の場合は、電極128、129が導電性ゴム132によ
り回路基板27の回路と接続されるが、この導電性ゴム
132は図29と同様にして、弾性接触片104の部分
を避けた第1のマイクロホン5直下部分のみの短いU字
型の導電性ゴム132によって接続し得る。
【0203】本実施の形態においても、第1のマイクロ
ホン5と第2のマイクロホン7とを開閉カバー6の開閉
状態に応じて切り換え通話し得ることは、前実施の形態
と同様であり、図33、図34、図35を参照して説明
と同様にして行なえることはもちろんのことである。
【0204】図43は、本発明第3の一実施の形態にお
けるソケット部88−3の構造図であり、図(a)は側
断面図、図(b)は正面図、図(c)は背面図、図
(d)は平面図、にそれぞれ示す。本実施の形態におい
ても、第1の実施の形態と同様部分には理解を容易とす
るために同一符号を付して示すこととする。なお、原理
的構成については既述した内容と実質的に同じであるこ
とから、必要に応じて図とともに参照し理解されたい。
【0205】図43に示されるように、ソケット部88
−3の合成樹脂成型品でなるソケット本体171は、ソ
ケット穴172の端部にフランジ部113をそなえ、フ
ランジ部113は既述したと同様に周囲を所定角度範囲
薄肉とするように欠如し、図(b)に示されるような円
周方向の第1の端面114と、第2の端面115とを形
成し、この角度範囲の周囲はフランジ部113の軸方向
の端面116が形成される。
【0206】接点電極98は、溝99内に密着して対向
面が平行し、図示されるように先端側がフランジ部11
3の面内に折り返され位置決めされるように構成され、
後述するプラグ部の接続用電極103とばね弾性による
圧接接続されるように形成されている。接点電極98は
背面側の端子部105へ直線的に延び突出されている。
【0207】ソケット穴172は、ほぼ円形をなし、そ
の直交する四隅を形成するうちの、三隅には軸方向のキ
ー溝173と、一隅は円弧面174と、に形成されてい
る。
【0208】接続用リード線29の接続用端子部106
は、ソケット本体171背面の端面で、図(a)、図
(c)、図(d)に示されるように形成された溝内に接
続端子部106の折り曲げ部分を嵌め込み、位置決めさ
せるようにして半田付け接続される。
【0209】接続用リード線29の接続端子部106が
接続される面の周囲、ソケット本体171の端面は、フ
ランジ部113と同一直径の、第2のフランジ部162
に形成されている。したがって、接続用リード線29の
巻回部分は、この両フランジ部113と162との間に
挟まれるようである。
【0210】図44は、正面側カバー23に、図43の
ソケット部88−3を組み合わせ、内面側のカバー24
を取り付けた状態、の要部のみが示される。図(a)は
正面図、図(b)は図(a)のA矢視図、図(c)は図
(a)の断面図、に示される。正面側カバー23は、図
37で説明と、ほぼ同一であり同様部分には同一符号を
付して示してある。ここで、内面側カバー24の突起5
5は、既述したような正面側カバー23からの離脱を防
止するのみならず、ソケット部88−3の位置決めにも
供される。
【0211】すなわち、図(a)ならびに図(b)に示
されるように、内面側カバー24の突起55はソケット
部88−3のフランジ部113の軸方向の端面116を
覆うように延在されており、その軸方向の端面116と
係合することにより、円形の凹穴121に嵌め込まれた
フランジ部113が開口方向に外れ出ることを阻止する
ように機能している。
【0212】図(a)、図(c)に示されるように、フ
ランジ部113の端面は円筒状軸部163よりも円形の
凹穴121の内部に位置している。
【0213】接続用リード線29の開閉カバー6内へ延
在される延長部分は、軸方向の開口溝124内に挿入さ
れることにより、図示のように位置される。
【0214】ソケット部88−3は円形の凹穴121内
において、端面側のフランジ部113と内部側の第2の
フランジ部162とにより、上述の突起55による軸方
向ならびに半径方向の位置が規制され移動したり傾くこ
となく回動可能に支持される。
【0215】このソケット部88−3と内面側カバー2
4の突起55との位置関係については、図25、図2
6、図27を参照して詳述したことと同様なことから、
ここでの説明は省略するので必要に応じて既述の説明を
図とともに参照し理解されたい。
【0216】図45は、基本的に図39で説明と同様な
マイクロホンホルダ部101がプラグ部175と一体化
されて合成樹脂成型品として構成されたものであり、立
方体をなすマイクロホンホルダ部101の一側面にプラ
グ部175が突設されており、上下に貫通する貫通孔1
02内に第1のマイクロホン5が挿入保持される。
【0217】なお、図(a)は側面図、図(b)は正面
図、図(c)は平面図、図(d)は図(a)のB−B矢
視断面図、である。
【0218】プラグ部175は正面視円形をなし、その
直交するX−Y方向の、四方向の溝内にそれぞれ接続用
電極103が、計4本設けられる。接続用電極103は
マイクロホンホルダ部101の内部に貫通され、内部空
間において、とくに図(d)に図示されるように並行す
るように折曲されて図示下方に向けて突設され、個々に
弾性接触片104を構成する。接続用電極は比較的に薄
く良好な導電性と弾性とを有する燐青銅などの金属板で
なり、表面にAuめっきなどが施される。
【0219】接続用電極103の設けられている間の、
45°異なる直交方向の4方向のうちの、3方には軸方
向に延在されるキー176が、1方には円弧面177が
一体に形成されている。
【0220】また、図からも明らかなように、プラグ部
175とマイクロホンホルダ部101との間に、プラグ
部よりも大きな角形の基部165が形成されており、そ
の分プラグ部175が前方へ突出されている。
【0221】このプラグ部175は、図43で説明のソ
ケット部88−3に丁度嵌まり合う寸法と形状関係を有
しており、嵌まり合うことによってそれぞれの接点電極
98と接続用電極103とは、それぞれに弾性接触し、
電気的に回路接続される。
【0222】プラグ部175の弾性接触片104は、図
3で説明の装置本体9内に取り付けられることにより、
回路基板27の回路接続用パターン143とそれぞれに
回路接触し電気的に回路接続される。
【0223】第1のマイクロホン5についても、底面に
設けられている図29で説明のような環状の電極128
と円形の電極129とが、導電性ゴム132により、同
じく回路基板27の回路接続用パターン141、142
と圧接状態に接触接続される。
【0224】図46は、前面ケース15に、図45のマ
イクロホンホルダ部101を組み合わせ、取り付けた状
態が示される。図(a)は平面図、図(b)は側面図、
図(c)は図(a)の断面図、にそれぞれ示す。前面ケ
ース15は、図40で説明と、ほぼ同一であり同様部分
には同一符号を付して示してある。
【0225】その組み立て手順は、まず、回動装置76
が取り付けられていない状態とし、図45で説明のマイ
クロホンホルダ部101を、開閉カバー支持部21の内
部側からプラグ部175を先頭として斜め方向から傾斜
状態に挿入させることにより、プラグ部175を円形の
軸孔166内に位置させることができるので、収容部1
35内へマイクロホンホルダ部101を押し込み挿入さ
せる。
【0226】回動装置76を外部の軸方向から挿入させ
ることにより取り付ける。ついで、下方から回路基板2
7を取り付け、図示しない取り付けねじで前面ケース1
5に回路基板27を締め付けることにより、上記したよ
うに接続用回路パターンと接触接続させることができ
る。なお、実際には、取り付けねじによる締め付けは図
示していない背面ケース16とともに締め付けるもので
ある。
【0227】このようにして取り付けることにより、第
1のマイクロホン5の上面は接触部136に押圧され、
マイクロホンホルダ部101も収容部135の上面に押
圧される。その押圧力は導電性ゴム132を圧縮するこ
ととなり、第1のマイクロホン5下面の電極128、1
29を導電性ゴム132を回路基板27の回路接続用パ
ターンに、ならびに、弾性接触片104を、回路基板2
7の回路接続パターンに、それぞれ圧接接続させること
となる。また、この状態においては、プラグ部175は
円形の軸孔166の中心に位置される。
【0228】図46の状態に組み立てられた前面ケース
15に対して、図44の状態に組み立てられた開閉カバ
ー6を組み合わせた状態が、図47に示される。図47
においても、図46と対応させた状態に示してある。そ
の組み立て手順は、まず、装置本体9側のプラグ部17
5と開閉カバー6側をソケット部88−3とを嵌め合わ
せる。この嵌め合わせは方向の位置合わせをすることが
必要であり、そのために、ソケット部88−3の3箇所
のキー溝173を、プラグ部175の3箇所のキー17
6に合わせることにより行なえる。それとともに開閉カ
バー6の円筒状軸部163と装置本体9側の円形の軸孔
166とを嵌め合わせる。
【0229】この組み立ての過程では、開閉カバー6の
他方の脚部22の凹穴49を矩形の回動軸77に嵌めな
い状態とし傾斜させて行ない、凹穴49側の脚部22を
双方の弾性に抗して拡げながら凹穴49を矩形の回動軸
77に嵌め込ませる。この状態が図47に示される。
【0230】以上のようにして組み立てることにより、
図47に示されるように組み立てられ、開閉カバー6は
図13および図14を参照して説明のような開閉動作を
行なうことができる。そうして、第1のマイクロホン5
は回路基板27の回路と接続され、開閉カバー6に設け
られる第2のマイクロホン7または、およびスイッチ部
79、などの回路が、開閉カバー6の開閉状態にかかわ
りなく回路基板27の要部回路と接続される。
【0231】すなわち、開閉カバー6に取り付けられる
接続用リード線29のリードパターン71は、接続され
るソケット部88−3の端子部105、接点電極98を
経由し、図47の場合は、プラグ部175の接続用電極
103と接続され、弾性接触片104から直接回路基板
27の回路パターンに接続される。
【0232】また、プラグ部175の弾性接触片104
に代えて、図28に示されるような折り返し形の接続片
127とすることも可能であり、この場合には、導電性
ゴム132を介して回路基板27の回路パターンに接触
接続される。
【0233】第1のマイクロホン5については、図45
の場合は、電極128、129が導電性ゴム132によ
り回路基板27の回路と接続されるが、この導電性ゴム
132は図29と同様にして、弾性接触片104の部分
を避けた第1のマイクロホン5直下部分のみの短いU字
型の導電性ゴム132によって接続し得る。
【0234】本実施の形態においても、第1のマイクロ
ホン5と第2のマイクロホン7とを開閉カバー6の開閉
状態に応じて切り換え通話し得ることは、前実施の形態
と同様であり、図33、図34、図35を参照して説明
と同様にして行なえることはもちろんのことである。
【0235】図48は、本発明第4の一実施形態の要部
斜視図であり、装置本体9から開閉カバー6を分離状態
に示す。この開閉カバー6は第2のマイクロホン7が組
み込まれた状態を示してあり、図18以前の各図を参照
して説明したとおりであり、内部構成についての詳細説
明はしないので、必要に応じて該当部分の図とともに説
明を参照し理解されたい。
【0236】装置本体9側は図示煩雑となることから都
合で、前面ケース15のみ、それも要部のみを示してあ
る。前面ケース15の開閉カバー支持部21の内部に
は、既述した回動装置76が組み込まれており、端部に
は矩形の回動軸77が突出されている。
【0237】この開閉カバー支持部21の、矩形の回動
軸77が突出されている側とは反対側の端部方向の内部
には、通話孔95の位置に第1のマイクロホン5が取り
付けられており、端部方向に向けて回路接続用のコネク
タとしてのソケット部181が突設される。
【0238】回動装置76の矩形の回動軸77は、開閉
カバー6の図示手前側脚部22の図ではみえない矩形の
凹穴49に既述したようにして嵌められ、開閉カバー6
の対向側の脚部22のプラグ部182は開閉カバー6の
両脚部22、22間の間隔を弾性に抗して広げソケット
部181に嵌められることにより、機械的に連結される
とともに電気的にも接続される。このようにして結合接
続されることで開閉カバー6は、やはり既述したように
開閉可能となる。
【0239】図49は、電気コネクタとしてのソケット
部181とプラグ部182とを、理解を容易に行なえる
よう分離状態の斜視図に示し、以下、図にもとづいて、
その説明をする。
【0240】プラグ部182は、合成樹脂成型になる四
角柱状の中間に円形の鍔部183が形成されてなり、図
示手前側の第1の角柱部184の各面にはそれぞれ接続
用電極185が溝内に嵌め込まれ、鍔部183を貫通し
て図示背面側の第2の角柱部186に延在され、それぞ
れの面に折曲されて端子部として突出される。接続用電
極185は、比較的に薄く良好な導電性と弾性とを有す
る燐青銅などの金属板でなり、表面にはAuめっきなど
が施される。
【0241】鍔部183には、一箇所にキー溝187
と、第一の角柱部184側に開放される段部188と、
が形成されている。第2の角柱部186には接続用リー
ド線29が接続されるが、これについては後述する。
【0242】ソケット部181は、合成樹脂成型になる
円柱状の図示裏面方向の先端部に四角形の凹穴でなるソ
ケット穴191と、図示手前側の端部に円形の軸穴19
2と、周囲に間隔を設けて二箇所に同径のフランジ部1
93、194と、が形成されてなる。
【0243】ソケット穴191の内面の各面には接点電
極195が軸方向に設けられ、円形の軸穴192側に貫
通して周囲の円周面に折曲され、接続用端子部196と
して突出される。
【0244】フランジ部193、194の間には複数の
配線パターンが形成されフレキシブルプリント板でなる
リード線197が巻回保持されるとともに、その内端側
の配線パターンそれぞれは接続用端子部196と電気的
に接続される。また、外端側は後述するように回路基板
27の接続回路パターンに接続される。
【0245】ソケットホルダ201は、合成樹脂成型に
なる立方体の基部202に上下に貫通する貫通孔203
に、第1のマイクロホン5を挿入支持させ、基部202
の一側面に直交方向に突出される支持軸204と、その
下方に基台部205と、基台部205の前方に横方向に
設けられるストッパ206と、が形成され、基台部20
5の両端には脚部207が設けられてなる。
【0246】基台部205下面の脚部207間には、導
電性ゴムシート208が挿入されるように構成される。
【0247】ソケット部181と、ソケットホルダ20
1との関係について、図50に図49とは反対方向から
みた斜視図に示してある。
【0248】概略、以上のような構成であるが、それぞ
れについて以下の図を参照ながら具体的に説明すること
とする。まず、図51は、プラグ部182の外観図であ
り、図(a)に平面図、図(b)に正面図、図(c)に
背面図、をそれぞれ示す。
【0249】既述のように、円形の鍔部183、その両
側に第1の角柱部184、第2の角柱部186、が一体
形成されており、第1の角柱部184の各辺には、それ
ぞれ接続用電極185が溝内に嵌め込まれ、鍔部183
を貫通して第2の角柱部186に延在されており、、第
2の角柱部186の途中から半径方向外側へ折曲されて
端子部211に形成されている。
【0250】円形の鍔部183には、その周囲にキー溝
187と段部188とが形成されており、第1の角柱部
184の四隅の角部のうち、3箇所は微小な面取りが施
され、1箇所のみ大きく面取り212に形成されてい
る。
【0251】接続用リード線29は、2枚のフレキシブ
ルプリント板からなり、それぞれにリード線の導体パタ
ーン71が形成され、それらの先端は、図(c)によく
示されるように、第2の角柱部186の2面にそれぞれ
沿うように折り曲げられるとともに、導体パターン71
は端子部211に半田付け接続される。
【0252】図52は、本実施の形態にかかる開閉カバ
ー6の正面側カバー23を内面側から見た状態の要部拡
大図であり、脚部22の部分のみが示される。図(a)
に裏面図、図(b)に図(a)のA矢視図、に示す。
【0253】図(a)の図示左側の脚部22には、既述
した回動装置76の矩形の回動軸77を嵌め込ませる矩
形の凹穴49が形成されている。図示右側の脚部22に
は、内面側には端面を開口させる円形の凹穴121と、
端面に突出する円筒状の軸部163と、が形成されてお
り、図(b)に示されるようにカバー面方向へ開口する
軸方向の開口溝124と、円形の凹穴121の内側に突
設されるキー213と、が形成されている。
【0254】図53は、図52に示される正面側カバー
23に、図51のプラグ部182を組み合わせ、内面側
のカバー24を取り付けた状態、の要部のみが示され
る。なお、図53は図52と対応させて示してある。こ
こで、内面側カバー24の突起55は、既述したような
正面側カバー23からの離脱を防止するのみならず、プ
ラグ部182の位置決めにも供される。
【0255】すなわち、図に示されるように、内面側カ
バー24の突起55の先端は、プラグ部182の円形の
鍔部183に形成された段部188に嵌まり込むように
延在されており、その軸方向の端面と係合することによ
り、円形の鍔部188、すなわちプラグ部182が開口
方向に外れ出ることを阻止するように機能している。ま
た、円形の鍔部183の周囲のキー溝187は円形の凹
穴121に形成されているキー213と係合し、周囲方
向へ回転することがないように位置固定される。
【0256】接続用リード線29の開閉カバー6内へ延
在される延長部分は、軸方向の開口溝124内に挿入さ
れることにより、図示のように位置される。このよう
に、プラグ部182は開閉カバー6の脚部22内に収容
保持されて位置固定され、プラグ部182の第1の角柱
部184は円筒状の軸部163の部分に位置される。
【0257】図54は、ソケット部181を示し、図
(a)に図示右側半分を断面に示す側面図、図(b)に
正面図、図(c)に背面図、図(d)に図(a)におけ
るB−B矢視断面図、をそれぞれ示す。
【0258】既述のように、正面側先端部に四角形の凹
穴でなるソケット穴191と、背面側に円形の軸穴19
2と、周囲に間隔を設けて二箇所に同径のフランジ部1
93、194と、が形成されており、ソケット穴191
の内面の各面に設けられる接点電極195は、円形の軸
穴192側の周囲の溝内に貫通し折曲されて接続用端子
部196として周囲に突設される。
【0259】この接点電極195は、図(a)、図
(b)に示されるように、ソケット穴191の開口側
で、それぞれに対向する先端側が接近するように湾曲さ
れており、ばね変形し得るように形成されている。接点
電極195は良好な導電性と、ばね弾性とをそなえる、
たとえば燐青銅などの金属薄板でなり、表面にAuめっ
きなどが施される。
【0260】ソケット穴191側のフランジ部193の
周囲は、図(b)によく示されるように、半径方向の端
面215と、この端面215とは180°反対位置に接
線方向の端面216と、が形成され、その間の周囲は軸
方向の端面217として形成されている。
【0261】四角形のソケット穴191の四隅のうち、
正面視で三箇所は隅角であるが、一箇所のみが隅角を形
成するのではなく、位置決め用の傾斜面218に形成さ
れている。
【0262】フランジ部193、194の間にはリード
線197が巻回されており、円形の軸穴192側のフラ
ンジ部194は、背面視で図(c)に示されるように端
子部196の箇所で開かれており、この開口221の部
分からリード線197の内端側が導出され、内部の導体
であるリードパターンが端子部196とそれぞれに半田
付け接続される。リード線197の外端側は、図49、
図50にも示されるように接線方向に延びて折り返され
た折り返し部分222に形成されている。
【0263】図55は、第1のマイクロホンホルダ兼ソ
ケットホルダ201の外観図であり、図(a)に側面
図、図(b)に正面図、図(c)に図(a)の平面図、
をそれぞれ示す。既述のように、貫通孔203を有する
基部202と、基部202の側面に突出される支持軸2
04と、基台部205と、ストッパ206と、基台部2
05の下方両端の脚部207と、基部202の周囲には
位置決め用の突起223と、が一体に形成されている。
【0264】図示状態は、貫通孔203に第1のマイク
ロホン5が挿入され、下方の両脚部207間の基台部2
05の面に接して導電性ゴムシート208が嵌められた
状態を示してある。この導電性ゴムシート208の上面
には第1のマイクロホン5の底面が接触されている。
【0265】ストッパ206は、図(b)に示されるよ
うに図示右端で基部205に結合され、図示左方が自由
端となるよう直線状に延びてアーム形状をなし、先端部
は図(c)に示されるように端面225が形成されてい
る。
【0266】基台部205上面の側端部には、図50に
も示されるよう、位置決め用の小突起226が二箇所に
形成されている。
【0267】上記ソケットホルダ201に図54で説明
のソケット部181を組み合わせた状態の組み立て図が
図56に示される。図(a)は側面図、図(b)は正面
図、である。なお、細部については、図54ならびに図
55を参照されたい。
【0268】その組み立て手順は、ソケット部181の
円形の軸穴192側をソケットホルダ201の支持軸2
04に嵌め込ませるのであるが、その際、ストッパ20
6の先端をその弾性に抗して下方へ押し下げ、両フラン
ジ部194、193を通過させることにより、嵌めるこ
とができるから、ストッパ206を復元させる。
【0269】このとき、ストッパ206の先端が半径方
向の端面215と接線方向の端面216との間に位置
し、かつ軸方向の端面217に接するような位置にして
おくことが肝要である。図(b)の状態は端面225が
半径方向の端面215に接するような位置に設定されて
いる状態が示されている。
【0270】一方、導電性ゴムシート208を取り外し
ておき、リード線179の折り返し部分222を伸ばす
ようにして、図49、図50に示されるリード線179
の小孔227を、図55で説明の基台部205上の小突
起226に嵌め合わせ、折り返し部分222を基台部2
05の下面側へ折り曲げ、導電性ゴムシート208を基
台部205に再び嵌め合わせる。
【0271】このようにしてリード線179の導体パタ
ーン(図示省略)を導電性ゴムシート208と接触させ
ることにより、リード線179の折り返し部分222は
基台部205と導電性ゴムシート208との両面間に挟
着状態となる。この状態が図56に示される。
【0272】図56の状態でソケット部181は、ソケ
ットホルダ201の支持軸204を中心に回転自在であ
るものの、図(b)に示されるように、ストッパ206
の端面225がフランジ部193の半径方向の端面21
5と接していることにより、半時計方向への回転が阻止
されており、時計方向への回転のみを可能としている。
【0273】そこで、ソケット部181を時計方向へ回
転させることにより、180°回転させた状態におい
て、図(c)に示されるように、フランジ部193の接
線方向の端面216がストッパ206の先端上面に接し
て、それ以上の回転を阻止する。つまり、このようにし
て、ソケット部181はソケットホルダ201に対して
180°の範囲回動可能に設定される。
【0274】ここで重要なことは、図(b)の状態から
図(c)の状態に回動させることにより、リード線19
7は折り返し部分222がソケットホルダ201に固定
されていることから、ソケット部181の回動に応じて
巻き込まれ、締め付けられることとなる。このような回
動を可能とするようにリード線197の巻回間隔の程度
に余裕を与えておくことが必要不可欠なことであるが、
必要以上の余裕を与えることなく適性な状態に設定す
る。
【0275】図(c)のように巻き込むことは、リード
線197に復元方向の弾性力を蓄積することにほかなら
ず、手を離すことにより半時計方向へと復元するが、図
(b)の位置においてストッパ206によって位置決め
停止される。このような巻き込みに要する力と、リード
線197自体による巻き戻しの復元力とは、さして大き
な力とはいえないが、このようなことは後述するような
ことからも本発明の重要な要件である。
【0276】このようにして組み立てられたソケット1
81とソケットホルダ201との組み立て体を、装置本
体9に組み合わせることについて、図57を参照して説
明する。
【0277】図57は、本実施の形態における前面ケー
ス15に上記組み立て体を組み合わせた状態であり、図
(a)に平面図、図(b)に側面図、図(c)に図
(a)の断面図、にそれぞれ示す。なお、前面ケース1
5は、図40で説明とほぼ同様なことから、同等部分に
は同一符号を付して示すこととする。
【0278】既述したように、開閉カバー支持部21の
図示左側内部には、回動装置76が設けられており、そ
の矩形の回動軸77が端面に突設されている。開閉カバ
ー支持部21の図示右側内部には、通話孔95の直下に
ソケットホルダ部201を位置決めして収容する壁部に
よって取り囲むようにして取り付ける収容部135が前
面ケース15に一体形成されている。
【0279】通話孔95の内部周囲には第1のマイクロ
ホン5の上面と接触し位置決めする接触部136が形成
されており、開閉カバー支持部21の図示右側の端部に
は円形の軸孔166が形成されている。
【0280】以上の構成で、ソケットホルダ201を取
り付けるには、まず、回動装置76が取り付けられてい
ない状態とし、図56の状態のマイクロホンホルダ兼ソ
ケットホルダ201を、開閉カバー支持部21の内部側
からソケット部181を先頭として斜め方向から傾斜状
態に挿入させることにより、ソケット部181の先端を
円形の軸孔166内に位置させることができるので、収
容部135内へソケットホルダ201を押し込み挿入さ
せる。
【0281】回動装置76を外部の軸方向から挿入させ
ることにより取り付ける。ついで、下方から回路基板2
7を取り付け、図示しない取り付けねじで前面ケース1
5に回路基板27を締め付けることにより、既述したよ
うに導電性ゴムシート208を介して接続用回路パター
ンと接触接続させることができる。なお、実際には、取
り付けねじによる締め付けは図示していない背面ケース
16とともに締め付けるものである。
【0282】このようにして取り付けることにより、第
1のマイクロホン5の上面は接触部136に押圧され、
ソケットホルダ201も収容部135の上面に押圧され
る。その押圧力は導電性ゴムシート208を圧縮するこ
ととなり、第1のマイクロホン5下面の電極128、1
29ならびに、基台部205により圧接されるリード線
197の折り返し部分222の導体パターンとを、回路
基板27の回路接続パターンへ、それぞれ圧接接続させ
ることとなる。また、この状態においてソケット部18
1は円形の軸孔166の中心に位置される。
【0283】図57の状態に組み立てられた前面ケース
15に対して、図53の状態に組み立てられた開閉カバ
ー6を組み合わせた状態が、図58に示される。図58
においても、図57と対応させた状態に示してある。そ
の組み立て手順は、まず、装置本体9側のソケット部1
81と開閉カバー6側のプラグ部182とを嵌め合わせ
る。この嵌め合わせは方向の位置合わせをすることが必
要であり、そのために、ソケット部181のソケット穴
191の位置決め用の傾斜面218と、プラグ部182
の第1の角柱部184の面取り212と、を一致させる
ことにより行なる。それとともに開閉カバー6の円筒状
の軸部163と装置本体9側の円形の軸孔166とを嵌
め合わせる。
【0284】この組み立ての過程では、開閉カバー6の
他方の脚部22の凹穴49を矩形の回動軸77に嵌めな
い状態とし傾斜させて行ない、凹穴49側の脚部22を
双方の弾性に抗して拡げながら凹穴49を矩形の回動軸
77に嵌め込ませる。この状態が図58に示される。
【0285】以上のようにして組み立てることにより、
図58に示されるうよに組み立てられ、開閉カバー6は
図13および図14を参照して説明のような開閉動作を
行なうことができる。そうして、第1のマイクロホン5
は回路基板27の回路と接続され、開閉カバー6に設け
られる第2のマイクロホン7または、およびスイッチ部
79、などの回路が、開閉カバー6の開閉状態にかかわ
りなく回路基板27の要部回路と接続される。
【0286】すなわち、開閉カバー6に取り付けられる
接続用リード線29のリードパターン71は、接続され
るプラグ部182の端子部211、接続用電極185を
経由し、ソケット部181の接点電極195と接続さ
れ、端子部196、リード線197、導電性ゴムシート
208を経て、回路基板27の回路パターンに接続され
る。
【0287】本実施の形態においても、第1のマイクロ
ホン5と第2のマイクロホン7とを開閉カバー6の開閉
状態に応じて切り換え通話し得ることは、既述した実施
の形態と同様であり、図33、図34、図35を参照し
て説明と同様にして行なえることはもちろんのことであ
る。
【0288】既述したことと同様に、開閉カバー6を閉
じることによりリード線197は巻き付け方向であって
締め付けられて、巻き戻し方向への復元力が蓄積され、
開放させることによって、その方向への復元回動力が作
用することから、回動装置76と協同した円滑な開放が
行なわれる。
【0289】図59は、図49と同様の構成であるが、
回路基板27への回路接続構成を異ならせた形態であ
り、プラグ部182は同一構成であることから同一部分
には同一符号を付して詳細説明は省略する。また、ソケ
ット部181についても同一構成部分には同一符号を付
し、同じく詳細説明は省略するので、必要に応じて既述
の説明部分を図とともに参照し理解されたい。また、図
60については図50と対応させて同様に示してある。
【0290】プラグ部182は、概略、中間の円形の鍔
部183の両側に、第1の角柱部184の各面それぞれ
には接続用電極185が嵌め込まれており、他方の第2
の角柱部186に端子部211として突出されている。
鍔部183にはキー溝187、段部188が形成されて
おり、第1の角柱部184の隅角には1箇所のみに面取
り212が形成され、第2の角柱部186の端子部21
1には接続用リード線29の導体パターン71が半田付
け接続されている。このプラグ部182は、図52、図
53で説明のように、開閉カバー6に取り付けられる。
【0291】ソケット部181は、先端部にソケット穴
191と、背面側に円形の軸穴192と、周囲の二箇所
に同径のフランジ部193、194と、が形成されてい
る。ソケット穴191内の各面に設けられる接点電極1
95は円形の軸穴192の周囲面に折曲され接続用端子
部196として突出されている。
【0292】フランジ部193、194間に巻回保持さ
れるリード線197の内端側の配線パターンが接続用端
子部196と接続され、外端側は本実施の形態にあって
は、後述するようにして回路基板27の接続パターンに
接続される。
【0293】ソケット穴191側のフランジ部193の
周囲には、図54で説明のように、半径方向の端面21
5と、接線方向の端面216と、その間の周囲には軸方
向の端面217と、が形成されており、図56で説明の
ように、ソケットホルダ231に組み合わせられること
により、ストッパ206による回動範囲と抜け防止との
位置決めがなされるように構成される。
【0294】ソケットホルダ231は、合成樹脂成型に
なる立方体の基部232に上下に貫通する貫通孔233
に、第1のマイクロホン5を挿入支持させ、基部232
の一側面に直交方向に突出される支持軸204と、その
下方に基台部205と、基台部205の前方に横方向に
設けられるストッパ206と、が形成され、基台部20
5の下面には空間234が形成されている。貫通孔23
3の内部第1のマイクロホン5の下面には、円形の導電
性ゴムシート235が挿入される。
【0295】ソケット穴191の隅角の一箇所が、位置
決め用の傾斜面218に形成され、この傾斜面218と
プラグ部182の面取り212とを一致させることによ
り、プラグ部182をソケット穴191へ嵌まり合わせ
るに際して方向の位置決めがなされる。
【0296】フランジ部193、194の間に巻回され
るリード線197は、円形の軸穴192側のフランジ部
194が端子部196の箇所で開かれており、この開口
221の部分でリード線197の内端側が導出されて導
体のリードパターンと端子部196とが半田付け接続さ
れる。リード線197の外端側は接線方向に延び、導体
のリード接続用パターン236に形成されている。
【0297】第1のマイクロホンホルダ兼ソケットホル
ダ231の基台部205の一側面に沿って端子237が
配列されており、この端子237それぞれに接続された
弾性接触片238が基台部205の下面の空間234内
に配列されており、弾性接触片238の先端は回路基板
27の回路パターンと弾性接触し電気的に接続されるよ
うに構成されている。
【0298】ソケットホルダ231とソケット部181
との組み立ては、図56を参照して説明と基本的には同
様であり、ストッパ206を押し下げた状態とし、支持
軸204に円形の軸穴192を嵌め込ませることにより
行なえる。ストッパ206に対する位置関係についても
同様である。
【0299】リード線197のリード接続用パターン2
36を基台部205の端子237に嵌め合わせ、それぞ
れを半田付け接続させる。
【0300】以上のようにして組み立て得るが、図56
を参照した説明のようにストッパ206による回動範囲
の規制がなされることと、その範囲の回動が支障なく行
なえるようなリード線197の巻回間隔の余裕が与えら
れているように設定することが肝要でもある。
【0301】この組み立て体を図57のように、装置本
体9の前面ケース15に組み合わせることも同様にして
行なえ、取り付けられた状態においては、第1のマイク
ロホン5の上面は接触部136に押圧され、ソケットホ
ルダ231も収容部135の上面に押圧される。その押
圧力は導電性ゴムシート235を圧縮することとなり、
第1のマイクロホン5下面の電極128、129が導電
性ゴムシート235を介して回路基板27の回路接続パ
ターンへ圧接接続される。また、弾性接触片238も同
様であるが、これについては直接圧接接続される。
【0302】図57のように組み立てられた前面ケース
15に、図53の開閉カバー6を組み合わせることによ
り、図58に示されるようにすることも既述した説明と
同様にして行なえることから、ここでの詳細説明は省略
するので必要に応じて該当部分を図とともに参照して理
解されたい。その作用、効果においても、さらには実施
の形態についても同様である。
【0303】図61は、本発明第5の一実施の形態にお
けるソケット部であり、図(a)に要部断面の側面図、
図(b)に正面図、図(c)に背面図、をそれぞれ示
す。このソケット部241は、合成樹脂成型になる円柱
形の本体部242の内部に四角形のソケット穴243
と、背面側に突設される四角形の角柱部244と、から
なり、本体部242の周囲の一箇所に軸方向のキー溝2
45と、正面方向に開口する段部246と、が形成され
ている。
【0304】また、ソケット穴243のそれぞれの面に
は接点電極247が設けられ、背面側に貫通延在されて
角柱部244の各面の半径方向外側に向けて折曲突出さ
れた端子部248に形成されている。接点電極247の
部分は図(a)から明らかなように、対向する対の先端
部が互いに接近するように形成されている。この接点電
極247は比較的に薄く良好な導電性と弾性とを有する
燐青銅などの金属板でなり、表面にはAuめっきなどが
施される。
【0305】四角形のソケット穴243の四隅のうち、
正面視で三箇所は隅角であるが、一箇所のみが隅角を形
成するのではなく、位置決め用の傾斜面249に形成さ
れている。
【0306】接続用リード線29は、2枚のフレキシブ
ルプリント板からなり、それぞれにリード線の導体パタ
ーン71が形成され、それらの先端は、図(c)によく
示されるように、角柱部244の2面にそれぞれ沿うよ
うに折り曲げられるとともに、導体パターン71と端子
部248とが半田付け接続される。
【0307】図62は、本実施の形態にかかる開閉カバ
ー6の正面側カバー23を内面側から見た状態の要部拡
大図であり、脚部22の部分のみが示される。図(a)
に裏面図、図(b)に図(a)のA矢視方向から見た
図、に示す。
【0308】図(a)の図示左側の脚部22には、既述
した回動装置76の矩形の回動軸77を嵌め込ませる矩
形の凹穴49が形成されており、図示右側の脚部22に
は、内面側に端面を開口させる円形の凹穴121と、端
面に突出する円筒状の軸部163と、が形成されてお
り、図(b)に示されるようにカバー面方向へ開口する
軸方向の開口溝124と、円形の凹穴121の内側に突
設されるキー213と、が形成されている。
【0309】図63は、図62に示される正面側カバー
23に、図61のソケット部241を組み合わせ、内面
側のカバー24を取り付けた状態、の要部のみが示され
る。なお、図63は図62と対応させて示してある。こ
こで、内面側カバー24の突起55は、既述したような
正面側カバー23からの離脱を防止するのみならず、ソ
ケット部241の位置決めにも供される。
【0310】すなわち、図に示されるように、内面側カ
バー24の突起55の先端は、ソケット部241の段部
246に嵌まり込むように延在されており、その軸方向
の端面と係合することにより、ソケット部241が開口
方向に外れ出ることを阻止するように機能している。ま
た、ソケット部241周囲のキー溝245は円形の凹穴
121に形成されているキー213と係合し、周囲方向
へ回転することがないように位置固定される。
【0311】接続用リード線29の開閉カバー6内へ延
在される延長部分は、軸方向の開口溝124内に挿入さ
れることにより、図示のように位置される。このよう
に、ソケット部241は開閉カバー6の脚部22内に収
容保持されて位置固定され、ソケット部241のソケッ
ト穴243は円筒状の軸部163の中央部分に位置され
る。
【0312】図64は、プラグ部251の外観図であ
り、図(a)に側面図、図(b)に正面図、図(c)に
背面図、図(d)に図(a)におけるB−B矢視断面
図、をそれぞれ示す。
【0313】正面視先端部にコネクタとしてのプラグを
構成する四角形の角柱部252と、背面側に円形の軸穴
253と、周囲に間隔を設けて二箇所に同径のフランジ
部254、255と、が形成されており、プラグである
角柱部252の各面の溝内に嵌め込まれて設けられる接
続用電極256は、円形の軸穴253側の周囲の溝内に
貫通し折曲されて接続用端子部196として周囲に突出
される。接続用電極256は良好な導電性をそなえる、
たとえば燐青銅などの薄板でなり、表面にAuめっきな
どが施される。
【0314】プラグである角柱部252側のフランジ部
254の周囲は、図(b)によく示されるように、半径
方向の第1の端面257と、この第1の端面257とは
180°以上の反対位置に半径方向の第2の端面258
と、が形成され、その間の周囲は軸方向の端面259と
して形成されている。
【0315】角柱部252の四隅の角部のうち、三箇所
は微小な面取りが施され、一箇所のみが大きく面取り2
61に形成されている。
【0316】円形の軸穴253側のフランジ部255に
は、端子部196との間に円形の段部262が形成され
ており、その直径はフランジ部255よりも小径であ
る。
【0317】フランジ部254、255の間には複数の
配線パターンが形成されたフレキシブルプリント板でな
るリード線197が巻回保持されるとともに、その内端
側の配線パターンそれぞれは接続用端子部196と電気
的に接続される。また、外端側は後述するように回路基
板27の回路パターンに接続される。
【0318】円形の軸穴253側のフランジ部255
は、背面視で図(c)に示されるように端子部196の
箇所で開かれており、この開口221の部分からリード
線197の内端側が導出され、内部の導体であるリード
パターンが端子部196とそれぞれに半田付け接続され
る。リード線197の外端側は接線方向に延ばされてい
る。
【0319】図65は、第1のマイクロホンホルダ兼プ
ラグホルダ265の構成図であり、図(a)に側断面
図、図(b)に正面図、図(c)に平面図、をそれぞれ
示す。上下方向の貫通孔266を有する基部267と、
基部267の側面に突出される支持軸268と、支持軸
268と同一中心で基部267の側面に形成される円形
の凹部269と、基台部271と、基台部271の先端
部に支持軸268を中心とする円弧面272と、円弧面
272の側方に立設されるアーム273の先端部に支持
軸268方向に向けられた鉤状のストッパ274と、基
台部271の下面の空間275と、が良好な強度と弾性
とを有する合成樹脂成型により一体化されてなる。
【0320】プラグホルダ265には、基台部271上
の一側面に突設して配列される端子276と、端子27
6から空間275内へ延びる弾性接触片277と、が設
けられる。この弾性接触片277は、良好な導電性と弾
性とを有する金属、たとえば燐青銅板からなり表面にA
uめっきなどが施される。
【0321】図示状態は、貫通孔266に第1のマイク
ロホン5が挿入され、その下面には円形の導電性ゴムシ
ート235が挿入される。
【0322】図66は、図64のプラグ部251と図6
5のプラグホルダ265とを組み合わせた組み立て図が
側断面図に示してあり、図67には、図66の状態の斜
視図と正面図とが示される。以下、両図を参照しその組
み立て手順について説明する。
【0323】まず、プラグホルダ265の支持軸268
にプラグ部251の円形の軸穴253を嵌め込ませるの
であるが、ストッパ274を支持軸268に対して離間
方向へアーム273をその弾性に抗して撓ませて退避位
置とし、その状態で円形の軸穴253を支持軸268に
挿入させる。両フランジ部255、254がストッパ2
74の位置を通過した状態でストッパ274の退避状態
を開放し、最初の状態位置に復元させる。
【0324】この際、ストッパ274の先端がフランジ
部254の周囲に接することなく、第1、第2の端面2
57、258の間に位置し、軸方向の端面259を遮る
ように入り込む位置に設定させる。
【0325】プラグ部251の円形の凹穴253側の段
部262は、プラグホルダ265の円形の凹部269と
嵌合して回転可能に支持され、角柱部252側のフラン
ジ部254は、プラグホルダ265の円弧面272に接
して先端側が回転可能に支持される。
【0326】図67はこのような状態位置に示される
が、ストッパ274がフランジ部254の第1の端面2
57と接するようである。プラグ部251はプラグホル
ダ265に対して支持軸268を中心に回転自在である
ものの、図示状態は、第1の端面257によってそれ以
上の時計方向への回転が係合阻止され、反時計方向への
回転のみを許容としている。
【0327】プラグ部251を反時計方向へ回転させる
ことにより、180°回転させた状態において、図68
に示されるように、第2の端面258がストッパ274
に接して、それ以上の回転を阻止する。つまり、このよ
うにして、プラグ部251はプラグホルダ265に対し
て180°の範囲回動可能に設定される。
【0328】ここで重要なことは、図67、図68に示
されるように、リード線197の外端部先端に形成され
て導体線を接続させるリード接続用パターン236を、
プラグホルダ265の端子276に半田付け接続させて
いることにより固定されていることから、プラグ部25
1の回動に応じて巻き込まれ、締め付けられることとな
る。このような回動を可能とするようにリード線197
の巻回間隔の程度に余裕を与えておくことが必要不可欠
なことであるが、必要以上の余裕を与えることなく適正
な状態に設定する。
【0329】図67のように巻き込むことは、リード線
197に復元方向の弾性力を蓄積することにほかなら
ず、手を離すことにより反時計方向へと復元するが、図
68の位置においてストッパ274によって位置決め停
止される。このような巻き込みに要する力と、リード線
197自体による巻き戻しの復元力とは、さして大きな
力とはいえないが、このようなことは後述するようなこ
とからも本発明の重要な要件である。
【0330】図69は、本実施の形態に適用される前面
ケース15の要部拡大図であり、図(a)は平面図、図
(b)は側面図、図(c)は図(a)の断面図、にそれ
ぞれ示す。
【0331】既述したように、開閉カバー支持部21の
図示左側内部には、回動装置76が設けられており、そ
の矩形の回動軸77が端面に突設されている。開閉カバ
ー支持部21の図示右側には、通話孔95の直下にプラ
グホルダ265を位置決めして収容する壁部によって取
り囲むようにして取り付ける収容部135が前面ケース
15に一体形成されている。
【0332】通話孔95の内部周囲には第1のマイクロ
ホン5の上面と接触し位置決めする接触部136が形成
されており、開閉カバー支持部21の図示右側の端部に
は円形の軸孔166が形成されている。この軸孔166
の内部側には、上側のほぼ半円形をなすように軸受け面
281と軸方向の端面282とが一体に形成されてい
る。
【0333】以上のような構成で、図66、図67のよ
うにプラグ部251を組み合わせたプラグホルダ265
を取り付けた状態が図70に示される。図70は図69
と対応させた状態に示してある。その組み立て手順は、
まず、回動装置76が取り付けられていない状態とし、
図66で説明のプラグホルダ265を、開閉カバー支持
部21の内部側からプラグ部251の角柱部252を先
頭として斜め方向から傾斜状態に挿入させることによ
り、角柱部252を円形の軸孔166内に位置させるこ
とができるので、収容部135内へプラグホルダ265
を押し込み挿入させる。
【0334】回動装置76を外部の軸方向から挿入させ
ることにより取り付ける。ついで、下方から回路基板2
7を取り付け、図示しない取り付けねじで前面ケース1
5に回路基板27を締め付けることにより、上記したよ
うに接続用回路パターンと接触接続させることができ
る。ただし実際には、取り付けねじによる締め付けは図
示していない背面ケース16とともに締め付けるもので
ある。
【0335】このようにして取り付けることにより、第
1のマイクロホン5の上面は接触部136に押圧され、
プラグホルダ265も収容部135の上面に押圧され
る。その押圧力は導電性ゴムシート235を圧縮するこ
ととなり、第1のマイクロホン5下面の電極128、1
29を導電性ゴムシート235を介して回路基板27の
回路接続用パターンに、ならびに、弾性接触片277
を、回路基板27の回路接続用パターンに、それぞれ圧
接接続させることとなる。
【0336】この状態においては、プラグである角柱部
252は円形の軸孔166の中心に位置し、プラグ部2
51のフランジ部254上側の周囲半円部分は、軸受け
面281と接するようになり、その下側の周囲半円部分
がプラグホルダ265の円弧面272とも接するように
なっていることから、周囲が丁度軸受け支持されるよう
になる。また、フランジ部254の軸方向の端面は、開
閉カバー支持部21側の軸方向の端面282により、軸
方向への移動が阻止されるように支持される。
【0337】図70の状態に組み立てられた前面ケース
15に対して、図63の状態に組み立てられた開閉カバ
ー6を組み合わせた状態が、図71に示される。図71
においても、図70と対応させた状態に示してある。そ
の組み立て手順は、まず、装置本体9側のプラグ部25
1と開閉カバー6側のソケット部241とを嵌め合わせ
る。この嵌め合わせは方向の位置合わせをすることが必
要であり、そのために、ソケット穴243の傾斜面24
9をプラグ部251側の角柱部252の面取り261に
合わせることにより行なえる。それとともに開閉カバー
6の円筒状の軸部163と装置本体9側の円形の軸孔1
66とを嵌め合わせる。
【0338】この組み立ての過程では、開閉カバー6の
他方の脚部22の凹穴49を矩形の回動軸77に嵌めな
い状態とし傾斜させて行ない。凹穴49側の脚部22を
双方の弾性に抗して拡げながら凹穴49を矩形の回動軸
77に嵌め込ませる。この状態が図71に示される。
【0339】以上のようにして組み立てることにより、
図71に示されるように組み立てられ、開閉カバー6は
図13および図14を参照して説明のような開閉動作を
行なうことかできる。そうして、第1のマイクロホン5
は回路基板27の回路と接続され、開閉カバー6に設け
られる第2のマイクロホン7または、およびスイッチ部
79、などの回路が、開閉カバー6の開閉状態にかかわ
りなく回路基板27の要部回路と接続される。
【0340】本実施の形態においても、既述したことと
同様に、開閉カバー6の開閉に対しては、開閉カバー6
を閉じることによりリード線197は巻き付け方向であ
って締め付けられて、巻き戻し方向への復元力が蓄積さ
れ、開放させることによって、その方向への復元回動力
が作用することから、回動装置76と協同した円滑な開
放が行なわれる。
【0341】すなわち、開閉カバー6に取り付けられる
接続用リード線29のリードパターン71は、接続され
るソケット部241の端子部248、接点電極247を
経由し、プラグ部251の接続用電極256と接続さ
れ、リード線197、弾性接触片277から直接回路基
板27の回路パターンに接続される。
【0342】本実施の形態においても、第1のマイクロ
ホン5と第2のマイクロホン7とを開閉カバー6の開閉
状態に応じて切り換え通話し得ることは、前実施の形態
と同様であり図33、図34、図35を参照して説明と
同様にして行なえることはもちろんのことである。
【0343】以上、本発明について各種実施の形態によ
り詳述したが、本発明は、このような個々の各実施の形
態に限定されるものではなく、各実施の形態に適用され
ている各構成の要件を単位として組み合わせ、応用し得
ることは、あえて説明するまでもなく明らかなことであ
り、このような発明についても含まれることはいうまで
もないことである。
【0344】また、軸部と軸受け部との位置関係、プラ
グ部とソケット部との位置関係、などについても、装置
本体側とするか、開閉カバー側とするか、などについて
も相対的に任意な方向の組み合わせとなし得ることであ
る。
【0345】そのほか、電気的コネクタ手段としてのプ
ラグ部とソケット部との組み合わせによる電極数は4本
に限定するものではなく、適宜本数の複数本とするこ
と、形状についても四角形以外の多角形とすること、に
より任意本数とすることは任意に設定し得ることであ
る。
【0346】マイクロホンを含み、あるいは、マイクロ
ホン以外の回路構成とすることについても、同様に本発
明を適用して可能なことである。
【0347】
【発明の効果】以上、詳細に説明のように本発明携帯型
通信装置によれば、回動可能な連結部を介して装置本体
の表面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置の、装置本体
と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ分離可能に結
合する軸部と軸受け部とからなる連結部に、軸方向に挿
入結合または抜き外し可能なソケット部とプラグ部とか
らなる回路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設けるこ
とにより、装置本体と開閉カバーとを回動可能に結合す
る連結部に双方を回路接続するコネクタ手段を設けたこ
とで、組み立てが容易なことから作業時間が短縮され
る。
【0348】開閉カバーの損傷や、内部回路の不都合に
よる開閉カバーを交換するような事態にも早急な対応が
図り得るし、なんらかの都合で開閉カバーが外れたよう
な場合、にもその場で復旧させることが可能であるとい
った効果がある。
【0349】また、回動可能な連結部を介して装置本体
の表面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置の、装置本体
と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ分離可能に係
合する軸部と軸受け部とからなる連結部に、軸方向に挿
入結合または抜き外し可能なソケット部とプラグ部とか
らなる回路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設けると
ともに、回動方向に巻回された接続用リード線を装置本
体または開閉カバーのいずれかに設け、この接続用リー
ド線をコネクタ手段と接続させることにより、上記効果
に加えて、開閉カバーの回動に応じて回路接続のリード
線が巻回されている状態で、開放方向への回動にあって
は巻き戻され、閉鎖方向への回動にあっては巻締められ
る状態、の繰り返しとなることから、不必要な作用力が
リード線に働くことがなく、合理的なことから長期の信
頼性が確保される。開放方向への回動が巻き戻し方向へ
の復元力が作用する、などの効果が得られることからも
好ましい。
【0350】さらには、回動可能な連結部を介して装置
本体の表面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置の、装置
本体と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ分離可能
に結合する軸部と軸受け部とからなる連結部に、軸方向
に挿入または抜き外し可能なソケット部とプラグ部とか
らなる回路接続用のコネクタ手段を同一軸上に設けると
ともに、回動方向に巻回させた接続用リード線を装置本
体または開閉カバーのいずれかに設け、この接続用リー
ド線をコネクタ手段と接続させ、この接続用リード線の
コネクタ手段を回動範囲回動可能とするストッパ手段を
設けることにより、上記、各効果に加えて、さらに、接
続用リード線が巻回されたコネクタ手段は、装置本体と
開閉カバーとが組み合わせられ組み立てられていない状
態において、接続用リード線の巻回されることによる蓄
勢力が巻き戻し方向へ働くことによるコネクタ手段が回
動範囲外へ回動されることが阻止することがストッパ手
段で果たされるので、格別な位置決めの規制手段を設け
る必要がなく、そのままの状態で組み立てることができ
るといった、格別な効果を奏する。
【0351】以上のように、本発明携帯型通信装置によ
ると、その実用上の効果はきわめて著しく、各種携帯型
通信装置に適用し得るものでもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明携帯型通信装置の外観図である。
【図2】本発明携帯型通信装置要部の正面図ならびに断
面図である。
【図3】正面側カバーを内面側から見た図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図とC−C矢視断面図で
ある。
【図5】内面側カバーを表面側から見た図と要部断面図
である。
【図6】内面側カバーを内面側から見た図である。
【図7】正面側カバーと内面側カバーの組み合わせ状態
である。
【図8】図7のF−F矢視断面図とG−G矢視断面図で
ある。
【図9】第2のマイクロホン組み立て体要部の外観図で
ある。
【図10】第2のマイクロホン側断面拡大図である。
【図11】開閉カバー内に第2のマイクロホンを組み込
む手順説明図である。
【図12】装置本体の要部外観図である。
【図13】開閉カバーの作用説明図(その1)である。
【図14】開閉カバーの作用説明図(その2)である。
【図15】開閉カバー内にスイッチ部を組み込む手順説
明図である。
【図16】図15の組み立て状態におけるスイッチ部で
の断面図である。
【図17】開閉カバー内に第2のマイクロホンとスイッ
チ部とを組み込む手順説明図である。
【図18】図17の組み立て状態の斜視図である。
【図19】本発明第1の一実施形態の要部斜視図であ
る。
【図20】図19におけるソケット部とプラグ部の原理
構成を説明する斜視図である。
【図21】図20のソケット部と接続用リード線との接
続説明図である。
【図22】図20におけるソケット部の具体的構造図で
ある。
【図23】図19における正面側カバーの要部詳細図で
ある。
【図24】図19の開閉カバーの詳細図である。
【図25】ソケット部と突起との位置関係説明図(その
1)である。
【図26】ソケット部と突起との位置関係説明図(その
2)である。
【図27】ソケット部と突起との位置関係説明図(その
3)である。
【図28】図20におけるプラグ部の一部異なる具体的
構造図である。
【図29】図28の分離状態斜視図である。
【図30】図19における前面ケースの要部詳細図であ
る。
【図31】図19の前面ケースの詳細図である。
【図32】図24と図31とを組み合わせた組み立て図
である。
【図33】装置本体の回路基板の接続用パターン説明図
である。
【図34】スイッチ用接点パターンの開閉されることの
説明図である。
【図35】第1、第2のマイクロホンの切り換え動作説
明図である。
【図36】本発明第2の一実施形態におけるソケット部
の構造図である。
【図37】本発明第2の一実施形態における正面側カバ
ーの要部詳細図である。
【図38】本発明第2の一実施形態における開閉カバー
の詳細図である。
【図39】本発明第2の一実施形態におけるプラグ部の
構造図である。
【図40】本発明第2の一実施形態における前面ケース
の要部詳細図である。
【図41】本発明第2の一実施形態における前面ケース
の詳細図である。
【図42】図38と図41とを組み合わせた組み立て図
である。
【図43】本発明第3の一実施形態におけるソケット部
の構造図である。
【図44】本発明第3の一実施形態における開閉カバー
の詳細図である。
【図45】本発明第3の一実施形態におけるプラグ部の
構造図である。
【図46】本発明第3の一実施形態における前面ケース
の詳細図である。
【図47】図44と図46とを組み合わせた組み立て図
である。
【図48】本発明第4の一実施形態の要部斜視図であ
る。
【図49】図48におけるソケット部とプラグ部の構成
を説明する斜視図である。
【図50】図49におけるソケット部とプラグ部とを逆
方向から見た斜視図である。
【図51】プラグ部の外観図である。
【図52】本発明第4の一実施形態における正面側カバ
ーの要部詳細図である。
【図53】本発明第4の一実施形態における開閉カバー
の詳細図である。
【図54】ソケット部の外観ならびに要部断面図であ
る。
【図55】ソケットホルダの外観図である。
【図56】図54と図55とを組み合わせた組み立て図
である。
【図57】本発明第4の一実施形態における前面ケース
の詳細図である。
【図58】図53と図57とを組み合わせた組み立て図
である。
【図59】図49の一部構成を異ならせた斜視図であ
る。
【図60】図59におけるソケット部とプラグ部とを逆
方向から見た斜視図である。
【図61】本発明第5の一実施形態におけるソケット部
の構成図である。
【図62】本発明第5の一実施形態における正面側カバ
ーの要部詳細図である。
【図63】本発明第5の一実施形態における開閉カバー
の詳細図である。
【図64】プラグ部の外観ならびに要部断面図である。
【図65】プラグホルダの構成図である。
【図66】図64と図65とを組み合わせた側断面図で
ある。
【図67】図66の状態の斜視図と正面図(その1)で
ある。
【図68】図66の状態の斜視図と正面図(その2)で
ある。
【図69】本発明第5の一実施形態における前面ケース
の要部詳細図である。
【図70】本発明第5の一実施形態における前面ケース
の詳細図である。
【図71】図63と図70とを組み合わせた組み立て図
である。
【符号の説明】
1 携帯型通信装置、携帯電話機 2 受話部 3 表示部 4 押しボタン部 5 第1のマイクロホン 6 開閉カバー 7 第2のマイクロホン 8 アンテナ 9 装置本体 11 係止突起 12 凹部 13 ボタン 15 前面ケース 16 背面ケース 17 電池 21 開閉カバー支持部 22 脚部 23 正面側カバー 24 内面側カバー 25 空間部分 27 回路基板 28 通話孔 29 接続用リード線 35 孔 36 導電ゴム接点 37 突起 41 円弧壁 42 リブ 43 突起対 44 通気孔 45 側壁 46 端面壁 47 段 48 凹所 49 凹穴 51 切り欠き部分 52 凹穴 54 切り欠き部分 55 突起 56、57 突条 58 突起 59 凸部 61 凹面 65 マイクロホン本体 66 リング体 67 小孔 68 スポンジ 69 端子板 71 リードパターン 75 円筒状の軸部 76 回動装置 77 矩形の回動軸 79 スイッチ部 81 スイッチ基板 82 ダイヤフラムスイッチ 83 発光ダイオード 84 枠部 85 角孔 86 透明窓 87 押しボタン 88 ソケット部 89 突起 91 リング状電極 92 可動電極 93 接点電極 94 ボタン部 95 通話孔 96 プラグ部 97 ソケット穴 98 接点電極 99 溝 101 マイクロホンホルダ部 102 貫通孔 103 接続用電極 104 弾性接触片 105 端子部 106 接続端子部 111 ソケット本体 112 軸部 113 フランジ部 114 第1の端面 115 第2の端面 116 軸方向の端面 117 突起 121 円形の凹穴 122 第2の円形の凹穴 123 円周形の段面 124 軸方向の開口溝 126 溝 127 接続片 128、129 電極 131 U字型の空間 132 導電性ゴム 135 収容部 136 接触部 141 環状パターン 142 円形パターン 143 接続用パターン 145 スイッチ用接点パターン 146 キートップ 147 シリコーンゴムシート 151 スイッチ回路 152 出力 153 AND回路 154 制御回路 155、156 回路 161 ソケット本体 162 第2のフランジ部 163 軸部 165 基部 166 円形の軸孔 171 ソケット本体 172 ソケット穴 173 キー溝 174 円弧面 175 プラグ部 176 キー 177 円弧面 181 ソケット部 182 プラグ部 183 円形の鍔部 184 第1の角柱部 185 接続用電極 186 第2の角柱部 187 キー溝 188 段部 191 ソケット穴 192 円形の軸穴 193、194 フランジ部 195 接点電極 196 端子部 197 リード線 201 ソケットホルダ 202 基部 203 貫通孔 204 支持軸 205 基台部 206 ストッパ 207 脚部 208 導電性ゴムシート 211 端子部 212 面取り 213 キー 215 半径方向の端面 216 接線方向の端面 217 軸方向の端面 218 位置決め用の傾斜面 221 開口 222 折り返し部分 223 突起 225 端面 226 小突起 227 小孔 231 ソケットホルダ 232 基部 233 貫通孔 234 空間 235 導電性ゴムシート 236 リード接続用パターン 237 端子 238 弾性接触片 241 ソケット部 242 本体部 243 ソケット穴 244 角柱部 245 キー溝 246 段部 247 接点電極 248 端子部 249 傾斜面 251 プラグ部 252 角柱部 253 円形の軸穴 254、255 フランジ部 256 接続用電極 257 第1の端面 258 第2の端面 259 軸方向の端面 261 面取り 262 段部 265 プラグホルダ 266 貫通孔 267 基部 268 支持軸 269 円形の凹部 271 基台部 272 円弧面 273 アーム 274 ストッパ 275 空間 276 端子 277 弾性接触片 281 軸受け面 282 軸方向の端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E360 AA02 AB04 AB05 AB12 AB42 BB02 BB12 BC03 BC06 BD03 BD05 ED03 ED23 ED27 FA12 GA02 GA06 GA35 GB26 5K023 AA07 BB04 BB11 DD08 EE05 JJ04 NN06 PP11 PP12 PP16 5K067 AA41 BB04 EE02 KK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能な連結部を介して装置本体の表
    面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置であって、 上記装置本体と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ
    分離可能に結合する軸部と軸受け部とからなる連結部
    に、軸方向に挿入結合または抜き外し可能なソケット部
    とプラグ部とからなる回路接続用のコネクタ手段を同一
    軸上に設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
  2. 【請求項2】 回動可能な連結部を介して装置本体の表
    面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置であって、 上記装置本体と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ
    分離可能に結合する軸部と軸受け部とからなる連結部
    に、軸方向に挿入結合または抜き外し可能なソケット部
    とプラグ部とからなる回路接続用のコネクタ手段を同一
    軸上に設けるとともに、回動方向に巻回させた接続用リ
    ード線を装置本体または開閉カバーのいずれかに設け該
    接続用リード線を上記コネクタ手段と接続させてなるこ
    とを特徴とする携帯型通信装置。
  3. 【請求項3】 回動可能な連結部を介して装置本体の表
    面を開閉カバーで覆う携帯型通信装置であって、 上記装置本体と開閉カバーとを開閉可能にして軸方向へ
    分離可能に結合する軸部と軸受け部とからなる連結部
    に、軸方向に挿入結合または抜き外し可能なソケット部
    とプラグ部とからなる回路接続用のコネクタ手段を同一
    軸上に設けるとともに、回動方向に巻回させた接続用リ
    ード線を装置本体または開閉カバーのいずれかに設け該
    接続用リード線をコネクタ手段と接続させ、上記接続用
    リード線のコネクタ手段を回動範囲内回動可能とするス
    トッパ手段を設けたことを特徴とする携帯型通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009567A1 (fr) * 2001-07-13 2003-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Telephone portable repliable
JP2015524679A (ja) * 2012-06-18 2015-08-27 アカリックス アグシャセルスガーッブAcarix A/S 心臓信号の監視用の監視システム

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