JP2001145537A - シートクッションのパンフレーム構造 - Google Patents
シートクッションのパンフレーム構造Info
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- JP2001145537A JP2001145537A JP33224899A JP33224899A JP2001145537A JP 2001145537 A JP2001145537 A JP 2001145537A JP 33224899 A JP33224899 A JP 33224899A JP 33224899 A JP33224899 A JP 33224899A JP 2001145537 A JP2001145537 A JP 2001145537A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/005—Arrangement or mounting of seats in vehicles, e.g. dismountable auxiliary seats
- B60N2/015—Attaching seats directly to vehicle chassis
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/68—Seat frames
- B60N2/686—Panel like structures
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パンフレームのボルト止め部分における強度
低下の防止を、汎用性に劣ることなく容易、かつ確実に
可能とする。 【構成】 連続する平面略X形状の主ビード26が、突出
面を平坦面とした突出形状で、パンフレーム12の底面12
aに形成されている。そして、前後左右に離間された少
なくとも4ヶ所のボルト挿通孔14が、この主ビード26の
突出平坦面26aの対応箇所にそれぞれ穿設されるととも
に、このボルト挿通孔の周りが、主ビードの突出平坦面
上に形成した平面円形状の副ビード28によって個別に包
囲されている。
低下の防止を、汎用性に劣ることなく容易、かつ確実に
可能とする。 【構成】 連続する平面略X形状の主ビード26が、突出
面を平坦面とした突出形状で、パンフレーム12の底面12
aに形成されている。そして、前後左右に離間された少
なくとも4ヶ所のボルト挿通孔14が、この主ビード26の
突出平坦面26aの対応箇所にそれぞれ穿設されるととも
に、このボルト挿通孔の周りが、主ビードの突出平坦面
上に形成した平面円形状の副ビード28によって個別に包
囲されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鋼板からのプレ
ス加工品としてなるシートクッションのパンフレーム構
造に関する。
ス加工品としてなるシートクッションのパンフレーム構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のシートのシートクッション
は、通常、着座者に十分な弾性を与える弾性体(シート
パッド)をシートクッションフレームに載置し、表皮等
よりなるトリムカバーでこの弾性体、シートクッション
フレームを一体的に被覆することにより形成されてい
る。
は、通常、着座者に十分な弾性を与える弾性体(シート
パッド)をシートクッションフレームに載置し、表皮等
よりなるトリムカバーでこの弾性体、シートクッション
フレームを一体的に被覆することにより形成されてい
る。
【0003】ここで、シートクッションフレームとし
て、たとえば、鋼板からのプレス加工品としてなる、い
わゆるパンフレームが知られている。そして、この種の
パンフレームは、床面側部材、通常、左右の離間位置に
配設されたシートスライド装置のランナ(アッパレール
とも称する)に対し、それぞれの前後2ヶ所等において
ボルト止めされ、これにより、シートクッション、ひい
てはシートが床面側に対して連結、支持されている。
て、たとえば、鋼板からのプレス加工品としてなる、い
わゆるパンフレームが知られている。そして、この種の
パンフレームは、床面側部材、通常、左右の離間位置に
配設されたシートスライド装置のランナ(アッパレール
とも称する)に対し、それぞれの前後2ヶ所等において
ボルト止めされ、これにより、シートクッション、ひい
てはシートが床面側に対して連結、支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートクッ
ションのパンフレームは、通常、固定部分、つまりボル
ト止め部分においてのみ、シートスライド装置等の床面
側部材に対して接触されるにすぎないことから、着座者
からの荷重は、ボルト止めされた4ヶ所に集中的に作用
されることになる。そして、自動車等のシートにおいて
は、着座者からの荷重が、走行時等の振動の付加された
状態でパンフレームに継続的に作用するため、経年変化
等に起因する金属疲労によって、このボルト止め部分、
つまりはボルト挿通孔の周縁に亀裂等の強度低下を生じ
る虞れがある。
ションのパンフレームは、通常、固定部分、つまりボル
ト止め部分においてのみ、シートスライド装置等の床面
側部材に対して接触されるにすぎないことから、着座者
からの荷重は、ボルト止めされた4ヶ所に集中的に作用
されることになる。そして、自動車等のシートにおいて
は、着座者からの荷重が、走行時等の振動の付加された
状態でパンフレームに継続的に作用するため、経年変化
等に起因する金属疲労によって、このボルト止め部分、
つまりはボルト挿通孔の周縁に亀裂等の強度低下を生じ
る虞れがある。
【0005】そこで、公知の構成においては、ボルト止
め部分への補強部材の付加、あるいはパンフレーム自体
の板厚増加等によって、ボルト止め部分の強度低下を防
止している。しかしながら、前者の補強部材の付加は、
部品点数の増加、構成の複雑化等を伴い、また、後者の
パンフレーム自体の板厚増加は、パンフレームの大型
化、重量化等を伴うため、コスト面、作業面等の点から
考えて、汎用性に優れた強度低下防止策であるとはいず
れもいい難い。
め部分への補強部材の付加、あるいはパンフレーム自体
の板厚増加等によって、ボルト止め部分の強度低下を防
止している。しかしながら、前者の補強部材の付加は、
部品点数の増加、構成の複雑化等を伴い、また、後者の
パンフレーム自体の板厚増加は、パンフレームの大型
化、重量化等を伴うため、コスト面、作業面等の点から
考えて、汎用性に優れた強度低下防止策であるとはいず
れもいい難い。
【0006】この発明は、パンフレームのボルト止め部
分における強度低下の防止を、汎用性に劣ることなく容
易、かつ確実に可能としたシートクッションのパンフレ
ーム構造の提供を目的としている。
分における強度低下の防止を、汎用性に劣ることなく容
易、かつ確実に可能としたシートクッションのパンフレ
ーム構造の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、連続した平面形状の主ビード
が、突出面を平坦面とした突出形状でパンフレームの底
面に形成されている。そして、前後左右に離間された少
なくとも4ヶ所のボルト挿通孔が、この主ビードの突出
平坦面の対応箇所にそれぞれ穿設されるとともに、この
ボルト挿通孔の周りが、主ビードの突出平坦面上に形成
した所定の平面包囲形状の副ビードによって個別に包囲
されている。
に、この発明によれば、連続した平面形状の主ビード
が、突出面を平坦面とした突出形状でパンフレームの底
面に形成されている。そして、前後左右に離間された少
なくとも4ヶ所のボルト挿通孔が、この主ビードの突出
平坦面の対応箇所にそれぞれ穿設されるとともに、この
ボルト挿通孔の周りが、主ビードの突出平坦面上に形成
した所定の平面包囲形状の副ビードによって個別に包囲
されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】図1に示すように、この発明に係るシート
クッションのパンフレーム構造10においては、シートク
ッションフレームとなるパンフレーム12が、ボルト挿通
孔14を前後左右に離反した4ヶ所に有して形成されてい
る。そして、このボルト挿通孔14に挿通したボルト16に
よる固定、つまりはボルト止めのもとで、このパンフレ
ーム12は、シートスライド装置等の床面側部材に、たと
えばブラケット18等を介して連結、固定可能となってい
る(図2参照)。
クッションのパンフレーム構造10においては、シートク
ッションフレームとなるパンフレーム12が、ボルト挿通
孔14を前後左右に離反した4ヶ所に有して形成されてい
る。そして、このボルト挿通孔14に挿通したボルト16に
よる固定、つまりはボルト止めのもとで、このパンフレ
ーム12は、シートスライド装置等の床面側部材に、たと
えばブラケット18等を介して連結、固定可能となってい
る(図2参照)。
【0010】なお、図3に示すように、このようなパン
フレーム12は、断面略凹形状のプレス加工品として、一
枚の鋼板等から折曲形成されている。そして、このパン
フレーム12をシートクッションフレームとするシートク
ッション20は、たとえば、着座者に十分な弾性を与える
シートパッド(弾性体)22をパンフレームに載置し、表
皮等よりなるトリムカバー24でこのシートパッド、パン
フレームを一体的に被覆することにより形成されるが、
このシートクッションの形態自体は公知であり、かつこ
の発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略す
る。
フレーム12は、断面略凹形状のプレス加工品として、一
枚の鋼板等から折曲形成されている。そして、このパン
フレーム12をシートクッションフレームとするシートク
ッション20は、たとえば、着座者に十分な弾性を与える
シートパッド(弾性体)22をパンフレームに載置し、表
皮等よりなるトリムカバー24でこのシートパッド、パン
フレームを一体的に被覆することにより形成されるが、
このシートクッションの形態自体は公知であり、かつこ
の発明の趣旨でないため、ここでの詳細な説明は省略す
る。
【0011】ここで、図1に加えて図2を見るとわかる
ように、この発明においては、連続する平面形状、たと
えば平面略X形状の主ビード26が、突出面を平坦面26a
とした突出形状で、パンフレーム12の底面12aに形成さ
れている。そして、4ヶ所のボルト挿通孔14が、この主
ビードの突出平坦面26aの対応箇所にそれぞれ穿設され
るとともに、このボルト挿通孔の周りを個別に包囲する
副ビード28が、主ビードの突出平坦面上にそれぞれ形成
されている。
ように、この発明においては、連続する平面形状、たと
えば平面略X形状の主ビード26が、突出面を平坦面26a
とした突出形状で、パンフレーム12の底面12aに形成さ
れている。そして、4ヶ所のボルト挿通孔14が、この主
ビードの突出平坦面26aの対応箇所にそれぞれ穿設され
るとともに、このボルト挿通孔の周りを個別に包囲する
副ビード28が、主ビードの突出平坦面上にそれぞれ形成
されている。
【0012】主ビード26は、たとえば、パンフレーム12
の下面側(図2の右側)に突出した下面側突出部ととし
て形成されている。そして、副ビード28が、パンフレー
ム12の上面側(図2の左側)に突出した上面側突出部と
して、たとえば、ボルト挿通孔14を中心とした平面円形
状に形成されている。
の下面側(図2の右側)に突出した下面側突出部ととし
て形成されている。そして、副ビード28が、パンフレー
ム12の上面側(図2の左側)に突出した上面側突出部と
して、たとえば、ボルト挿通孔14を中心とした平面円形
状に形成されている。
【0013】この構成においては、平面略X形状の主ビ
ード26を下面12aに形成しているため、パンフレーム12
自体の剛性が、補強用の別部材等を設けることなく高め
られる。そして、着座者からの荷重は、この主ビード26
のような他の平坦面に対する異形部に集中しやすいた
め、図4に示すように、着座者からの荷重F1の伝達経路
F2は、この主ビード上にほぼ限定される。
ード26を下面12aに形成しているため、パンフレーム12
自体の剛性が、補強用の別部材等を設けることなく高め
られる。そして、着座者からの荷重は、この主ビード26
のような他の平坦面に対する異形部に集中しやすいた
め、図4に示すように、着座者からの荷重F1の伝達経路
F2は、この主ビード上にほぼ限定される。
【0014】ここで、副ビード28はボルト挿通孔14を包
囲する包囲形状であるため、主ビードの突出平坦面26a
を経路として入力荷重がボルト挿通孔方向に伝達されて
も、この入力荷重は副ビード回りへの伝達のもとで適宜
分散される。そして、ビードのような断面屈曲部分は、
その延び方向への変形の可能な形状であり(図4の一点
鎖線参照)、その延び方向にほぼ一致する入力荷重を、
この延び変形のもとで吸収しようとする性質を持つた
め、この発明の形態においては、ボルト挿通孔14が、副
ビード28によってパンフレーム12の他の部分から隔離さ
れたような状態となっているといえる。
囲する包囲形状であるため、主ビードの突出平坦面26a
を経路として入力荷重がボルト挿通孔方向に伝達されて
も、この入力荷重は副ビード回りへの伝達のもとで適宜
分散される。そして、ビードのような断面屈曲部分は、
その延び方向への変形の可能な形状であり(図4の一点
鎖線参照)、その延び方向にほぼ一致する入力荷重を、
この延び変形のもとで吸収しようとする性質を持つた
め、この発明の形態においては、ボルト挿通孔14が、副
ビード28によってパンフレーム12の他の部分から隔離さ
れたような状態となっているといえる。
【0015】このように、この発明によれば、着座者か
らの荷重が副ビード28によって吸収、分散可能であるた
め、ボルト挿通孔14への入力荷重F1の伝達が確実に抑止
される。そして、ボルト挿通孔14に対する入力荷重F1の
伝達の抑止によって、ボルト挿通孔、つまりはボルト止
め部分の金属疲労等が同様に抑制されるため、この金属
疲労等による強度低下は確実に防止される。
らの荷重が副ビード28によって吸収、分散可能であるた
め、ボルト挿通孔14への入力荷重F1の伝達が確実に抑止
される。そして、ボルト挿通孔14に対する入力荷重F1の
伝達の抑止によって、ボルト挿通孔、つまりはボルト止
め部分の金属疲労等が同様に抑制されるため、この金属
疲労等による強度低下は確実に防止される。
【0016】つまり、この発明によれば、ボルト止め部
分の強度低下が、主ビード26、および副ビード28の形成
のもとで、補強部材の付加やパンフレーム自体の板厚の
増加等を伴うことなく容易、かつ確実に防止できる。従
って、パンフレーム12のボルト止め部分に対する強度低
下防止策が、汎用性に劣ることなく提供可能となる。
分の強度低下が、主ビード26、および副ビード28の形成
のもとで、補強部材の付加やパンフレーム自体の板厚の
増加等を伴うことなく容易、かつ確実に防止できる。従
って、パンフレーム12のボルト止め部分に対する強度低
下防止策が、汎用性に劣ることなく提供可能となる。
【0017】また、ボルト挿通孔14を副ビード28によっ
て包囲するこの構成においては、緊急時等の過大な荷重
が主ビード26に入力したとしても、ボルト挿通孔への荷
重の伝達は、副ビードによる荷重の吸収、分散作用のも
とで確実に抑止されて、その荷重は低減される。そし
て、この低減された入力荷重が、パンフレーム12のボル
ト止め部分、つまりはボルト挿通孔14に伝達、入力され
るにすぎないため、この過大な入力荷重に起因するボル
ト止め部分の変形、破損等も確実に防止できる。
て包囲するこの構成においては、緊急時等の過大な荷重
が主ビード26に入力したとしても、ボルト挿通孔への荷
重の伝達は、副ビードによる荷重の吸収、分散作用のも
とで確実に抑止されて、その荷重は低減される。そし
て、この低減された入力荷重が、パンフレーム12のボル
ト止め部分、つまりはボルト挿通孔14に伝達、入力され
るにすぎないため、この過大な入力荷重に起因するボル
ト止め部分の変形、破損等も確実に防止できる。
【0018】従って、強度低下の防止に加えた安全性の
向上も、この発明においては同時に確保可能となる。
向上も、この発明においては同時に確保可能となる。
【0019】ここで、この発明の実施の形態において
は、主ビード26が平面略X形状として具体化されている
が、4ヶ所のボルト挿通孔14を結ぶことの可能な平面形
状であれば足りるため、略X形状に限定されず、たとえ
ば、略H形状等の他の平面形状に、主ビードを形成して
もよい。しかしながら、対角に位置するボルト挿通孔14
間を最短の直線で結ぶ平面略X形状であれば、パンフレ
ーム12のボルト止め部分方向への入力荷重の伝達が、途
中でのロス等を伴うことなく円滑に行えるため、入力荷
重の一層確実な吸収、分散により、パンフレーム自体の
剛性がより高く確保可能となる。
は、主ビード26が平面略X形状として具体化されている
が、4ヶ所のボルト挿通孔14を結ぶことの可能な平面形
状であれば足りるため、略X形状に限定されず、たとえ
ば、略H形状等の他の平面形状に、主ビードを形成して
もよい。しかしながら、対角に位置するボルト挿通孔14
間を最短の直線で結ぶ平面略X形状であれば、パンフレ
ーム12のボルト止め部分方向への入力荷重の伝達が、途
中でのロス等を伴うことなく円滑に行えるため、入力荷
重の一層確実な吸収、分散により、パンフレーム自体の
剛性がより高く確保可能となる。
【0020】また、副ビード28を平面円形状として具体
化しているが、ボルト挿通孔14を包囲可能な平面形状で
あれば足りるため、円形状に限定されず、たとえば、楕
円形や多角形等の他の包囲形状に副ビードを形成しても
よい。しかしながら、副ビード28を平面円形状に形成す
れば、入力荷重が均等に分散されるため、副ビードによ
る吸収、分散の機能低下が確実に防止される。
化しているが、ボルト挿通孔14を包囲可能な平面形状で
あれば足りるため、円形状に限定されず、たとえば、楕
円形や多角形等の他の包囲形状に副ビードを形成しても
よい。しかしながら、副ビード28を平面円形状に形成す
れば、入力荷重が均等に分散されるため、副ビードによ
る吸収、分散の機能低下が確実に防止される。
【0021】更に、この発明の実施の形態においては、
主ビード26を下面側突出部として、また、副ビード28を
上面側突出部として、それぞれ形成しているが、主ビー
ド、副ビードの突出方向はこれに限定するものではな
い。
主ビード26を下面側突出部として、また、副ビード28を
上面側突出部として、それぞれ形成しているが、主ビー
ド、副ビードの突出方向はこれに限定するものではな
い。
【0022】しかしながら、主ビード26を下面側突出部
とすれば、この主ビードが着座者の尻部に底づき感等を
与える原因となることもなく、また、副ビード28を上面
側突出部とすれば、その延び変形方向を入力荷重に対し
て容易に一致させることが可能となるため、シートクッ
ション20の快適性、および副ビード28の機能性を適切に
確保することが可能となる。
とすれば、この主ビードが着座者の尻部に底づき感等を
与える原因となることもなく、また、副ビード28を上面
側突出部とすれば、その延び変形方向を入力荷重に対し
て容易に一致させることが可能となるため、シートクッ
ション20の快適性、および副ビード28の機能性を適切に
確保することが可能となる。
【0023】なお、シートクッションフレームとなるパ
ンフレームであれば足りるため、自動車等のシートのシ
ートクッションに限定されず、たとえば、電車、飛行
機、船舶等の他の車両用のシートや、家庭用、あるいは
各種施設等のシートのパンフレームに、この発明を応用
してもよい。
ンフレームであれば足りるため、自動車等のシートのシ
ートクッションに限定されず、たとえば、電車、飛行
機、船舶等の他の車両用のシートや、家庭用、あるいは
各種施設等のシートのパンフレームに、この発明を応用
してもよい。
【0024】上述した実施の形態は、この発明を説明す
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
るためのものであり、この発明を何等限定するものでな
く、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたも
のも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るシートク
ッションのパンフレーム構造によれば、副ビードによる
入力荷重の吸収、分散のもとで、パンフレームのボルト
止め部分への入力荷重の伝達が確実に抑止されるため、
金属疲労等によるボルト止め部分の強度低下は確実に防
止される。そして、ボルト止め部分の強度低下の防止
が、主ビード、および副ビードの形成のもとで容易、か
つ確実に得られるため、汎用性に優れた強度低下防止策
が容易に提供可能となる。
ッションのパンフレーム構造によれば、副ビードによる
入力荷重の吸収、分散のもとで、パンフレームのボルト
止め部分への入力荷重の伝達が確実に抑止されるため、
金属疲労等によるボルト止め部分の強度低下は確実に防
止される。そして、ボルト止め部分の強度低下の防止
が、主ビード、および副ビードの形成のもとで容易、か
つ確実に得られるため、汎用性に優れた強度低下防止策
が容易に提供可能となる。
【0026】また、副ビードによる入力荷重の吸収、分
散のもとで、過大な入力荷重も確実に低減されるため、
過大な入力荷重に起因するボルト止め部分の変形、破損
等も確実に防止できる。従って、強度低下の防止に加え
た安全性の向上も、この発明においては同時に確保でき
る。
散のもとで、過大な入力荷重も確実に低減されるため、
過大な入力荷重に起因するボルト止め部分の変形、破損
等も確実に防止できる。従って、強度低下の防止に加え
た安全性の向上も、この発明においては同時に確保でき
る。
【0027】そして、主ビードの平面形状を、対角に位
置するボルト挿通孔間を最短の直線で結ぶ平面略X形状
とすることによって、パンフレームのボルト止め部分方
向への入力荷重の伝達が、途中でのロス等を伴うことな
く円滑に行えるため、入力荷重の一層確実な吸収、分散
により、パンフレーム自体の剛性がより高く確保可能と
なる。
置するボルト挿通孔間を最短の直線で結ぶ平面略X形状
とすることによって、パンフレームのボルト止め部分方
向への入力荷重の伝達が、途中でのロス等を伴うことな
く円滑に行えるため、入力荷重の一層確実な吸収、分散
により、パンフレーム自体の剛性がより高く確保可能と
なる。
【0028】更に、副ビードを平面円形状とすれば、入
力荷重の円滑、かつ均等な分散が得られるため、副ビー
ドによる吸収、分散の機能低下が確実に防止される。
力荷重の円滑、かつ均等な分散が得られるため、副ビー
ドによる吸収、分散の機能低下が確実に防止される。
【0029】また、主ビードを下面側突出部とすれば、
この主ビードが着座者の尻部に底づき感等を与える原因
となることもなく、また、副ビードを上面側突出部とす
れば、その延び変形方向を入力荷重に対して容易に一致
させることが可能となるため、シートクッションの快適
性、および副ビードの機能性を適切に確保することが可
能となる。
この主ビードが着座者の尻部に底づき感等を与える原因
となることもなく、また、副ビードを上面側突出部とす
れば、その延び変形方向を入力荷重に対して容易に一致
させることが可能となるため、シートクッションの快適
性、および副ビードの機能性を適切に確保することが可
能となる。
【図1】この発明に係るシートクッションのパンフレー
ム構造を示す、パンフレームの概略下面図である。
ム構造を示す、パンフレームの概略下面図である。
【図2】図1の線A-Aに沿った、シートクッションのパ
ンフレーム構造の概略断面図である。
ンフレーム構造の概略断面図である。
【図3】シートクッションの概略縦断面図である。
【図4】図1の線B-Bに沿った、シートクッションのパ
ンフレーム構造の概略断面図である。
ンフレーム構造の概略断面図である。
10 シートクッションのパンフレーム構造 12 パンフレーム(シートクッションフレーム) 14 ボルト挿通孔 26 主ビード 28 副ビード
Claims (3)
- 【請求項1】 鋼板からのプレス加工品としてなり、ボ
ルト挿通孔を介した特定箇所でのボルト止めのもとで、
床面側部材に固定されるシートクッションのパンフレー
ムにおいて、 連続した平面形状の主ビードを、突出面を平坦面とした
形状でパンフレームの底面に形成し、 前後左右に離間された少なくとも4ヶ所のボルト挿通孔
を、この主ビードの突出平坦面の対応箇所にそれぞれ穿
設するとともに、このボルト挿通孔の周りを、主ビード
の突出平坦面上に形成した所定の平面包囲形状の副ビー
ドによって個別に包囲したことを特徴とするシートクッ
ションのパンフレーム構造。 - 【請求項2】 鋼板からのプレス加工品としてなり、ボ
ルト挿通孔を介した特定箇所でのボルト止めのもとで、
床面側部材に固定されるシートクッションのパンフレー
ムにおいて、 平面略X形状の主ビードを、突出面を平坦面とした形状
でパンフレームの底面に形成し、 前後左右に離間された少なくとも4ヶ所のボルト挿通孔
を、この主ビードの突出平坦面の対応箇所にそれぞれ穿
設するとともに、このボルト挿通孔の周りを、主ビード
の突出平坦面上に形成した平面円形状の副ビードによっ
て個別に包囲したことを特徴とするシートクッションの
パンフレーム構造。 - 【請求項3】 主ビードが、パンフレームの下面側に突
出した下面側突出部として形成されるとともに、副ビー
ドが、その上面側に突出した上面側突出部として形成さ
れた請求項1または2記載のシートクッションのパンフ
レーム構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33224899A JP2001145537A (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | シートクッションのパンフレーム構造 |
US09/618,629 US6439666B1 (en) | 1999-11-24 | 2000-07-18 | Pan frame structure of seat cushion of a vehicle seat |
FR0009772A FR2801256B1 (fr) | 1999-11-24 | 2000-07-26 | Structure d'armature en forme de cuvette pour assise de siege de vehicule |
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