JP2001039735A - 結晶化ガラス組成物及びその焼結体、並びに、それを用いた回路基板 - Google Patents
結晶化ガラス組成物及びその焼結体、並びに、それを用いた回路基板Info
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Abstract
が小さく、絶縁信頼性に優れ、高熱膨張係数を有する結
晶化ガラス組成物を提供すること。 【解決手段】 SiO2、MgO、Al2O3からなる主
成分の重量組成比(SiO2,MgO,Al2O3)が、
添付の図1に示す3元組成図において、点A(44.
0,55.0,1.0)、点B(34.5,64.5,
1.0)、点C(35.0,30.0,35.0)、点
D(44.5,30.0,25.5)で囲まれた領域内
にあり、さらに、この主成分100重量部に対してB2
O3を2〜20重量部添加したことを特徴とする結晶化
ガラス組成物。
Description
に用いる絶縁材料として好適な結晶化ガラス組成物及び
その焼結体、並びに、それを用いた回路基板に関するも
のである。
等の半導体集積回路素子の利用によって、小型化、高密
度化の方向にめざましく発展している。これに伴って半
導体集積回路素子等を搭載する回路基板に対しても小型
化、高密度化が求められており、配線や電極等の回路パ
ターンの微細化、多層化が進められている。さらに、半
導体集積回路素子の高速信号化に伴って、回路基板を伝
搬する信号の高速化も要求されている。
は、その周囲を形成する絶縁層の比誘電率が高いほど遅
くなることが知られている。すなわち、回路基板の高速
信号化に対応するためには、絶縁層の比誘電率が小さい
ことが求められている。また、回路パターンの微細化、
多層化に伴い、優れた絶縁信頼性を確保した絶縁層が要
求されている。
縁層を形成するための絶縁材料は、回路パターン形成用
の材料に比べて、熱膨張係数(又は熱膨張率)が小さ
い。また、高誘電率の誘電体層を形成するための誘電体
材料やアルミナ等の基板材料に比べても、その熱膨張係
数は小さい。したがって、回路材料、誘電体材料、絶縁
材料、基板材料を一括若しくは逐次的に焼成する際、各
材料の熱膨張係数の差によって、反りやクラック等の変
形が生じることがある。
特許第2681216号公報には、高誘電率の誘電体層
を内蔵する回路基板において、その絶縁層をMgO、S
iO2及びCaOを主成分とする高熱膨張係数の絶縁材
料で形成する手法が開示されている。この絶縁層は、高
誘電率の誘電体層や回路パターンの熱膨張係数に近い熱
膨張係数を有する絶縁層であって、MgO、SiO2及
びCaOを主成分とする絶縁材料を1000℃〜130
0℃で仮焼し、さらに1240℃〜1340℃で本焼さ
せてMg2SiO4等の主結晶相を析出させることにより
形成される。
O2及びCaOを主成分とする絶縁材料は、1240℃
以上の高温での焼成を必要とするので、回路パターン形
成用材料としてCu、Ag等の低融点金属を用いること
ができない。したがって、WやMo等の高融点金属を用
いなければならないが、これらの高融点金属は比抵抗が
大きく、回路基板の高速信号化への対応には限界があ
る。
ものであり、その目的は、低温で焼成することができ、
焼成後の比誘電率が小さく、絶縁信頼性に優れ、かつ、
高い熱膨張係数を有する結晶化ガラス組成物、及びその
焼結体を提供することにある。また、本発明のさらに他
の目的は、基板変形が少なく、かつ、高速信号化に十分
に対応可能な回路基板を提供することにある。
iO2、MgO、Al2O3からなる主成分の重量組成比
(SiO2,MgO,Al2O3)が、添付の図1に示す
3元組成図において、点A(44.0,55.0,1.
0)、点B(34.5,64.5,1.0)、点C(3
5.0,30.0,35.0)、点D(44.5,3
0.0,25.5)で囲まれた領域内にあり、前記主成
分100重量部に対してB2O3を2〜20重量部含有し
たことを特徴とする結晶化ガラス組成物に係るものであ
る。
記主成分の重量組成比(SiO2,MgO,Al2O3)
が、添付の図1に示す3元組成図において、点A(4
4.0,55.0,1.0)、点B(34.5,64.
5,1.0)、点E(35.0,45.0,20.
0)、点F(44.5,35.5,20.0)で囲まれ
た領域内にあることを特徴とする。
晶化温度以上で焼成したときに、フォルステライトの結
晶相(Mg2SiO4)及び/又はエンステタイトの結晶
相(MgSiO3)を析出することを特徴とする。
成物をその結晶化温度以上で焼成したことを特徴とする
結晶化ガラス焼結体を提供するものである。
組成物を、その結晶化温度以上で焼成してなる絶縁層
と、所定の回路パターンとを備えることを特徴とする回
路基板を提供するものである。
ーンを、Ag系導体材料、Cu系導体材料、又は、Au
系導体材料で構成したことを特徴とする。
O2、MgO、Al2O3からなる主成分の重量組成比
が、添付の図1に示す3元組成図において、点A、点
B、点C及び点Dで囲まれた領域内にあり、この主成分
に対してB2O3を2〜20重量%(wt%)含有したも
のであるので、例えば950℃以下の低温で焼成するこ
とが可能であって、さらにその焼成後には、比誘電率が
小さく、絶縁信頼性に優れ、かつ、高い熱膨張係数を有
するものとなる。
発明の結晶化ガラス組成物をその結晶化温度以上で焼成
してなる焼結体であり、例えば950℃以下の低温で焼
成しても焼結性が高く、また、比誘電率が小さくて絶縁
信頼性に優れ、かつ、高い熱膨張係数を有する結晶化ガ
ラス焼結体である。
晶化ガラス組成物をその結晶化温度以上で焼成してなる
絶縁層と、所定の回路パターンとを備えるものである。
ここで、前記絶縁層は、前記回路パターンの熱膨張係数
とほぼ同等の熱膨張係数を有するので、回路パターンと
絶縁層との熱膨張係数の差に起因する反りやクラック等
の基板変形を抑制できる。また、前記絶縁層は、特に9
50℃以下の低温で焼成可能であって、回路パターン形
成用材料として、比抵抗の小さなAg系導体材料、Cu
系導体材料、又は、Au系導体材料等を用いることがで
き、かつ、前記絶縁層自身が比誘電率の小さなものであ
るから、回路基板中を伝搬する信号の高速化を十分に達
成できる。
物及びその焼結体について詳細に説明する。
分の重量組成比(SiO2,MgO,Al2O3)が、添
付の図1に示す3元組成図において、 点A(44.0,55.0,1.0)、 点B(34.5,64.5,1.0)、 点C(35.0,30.0,35.0)、 点D(44.5,30.0,25.5) で囲まれた領域内にあり、この主成分100重量部に対
してB2O3を2〜20重量部含有した結晶化ガラス組成
物である。この結晶化ガラス組成物は、例えば、950
℃以下の低温で焼結性良く焼成することが可能であっ
て、その焼成後には、比誘電率が7以下、絶縁抵抗(l
ogIR)が9以上、熱膨張係数が6ppm/℃以上の
低誘電率、高絶縁信頼性、高熱膨張係数を有する結晶化
ガラス焼結体となる。
が、添付の図1に示す3元組成図において、点A、点
B、点C及び点Dで囲まれる範囲外の領域Xでは、焼結
時の結晶化度が大きく、その軟化流動性が低下するため
に、十分な焼結性が得られない。また、同じく範囲外の
領域Yでは、例えば熱膨張係数が6ppm/℃未満と小
さくなってしまう。これは、領域Yではフォルステライ
トやエンステタイト等の熱膨張係数の高い結晶相の析出
が殆ど見られず、或いは、熱膨張係数の小さなコージェ
ライトが析出する傾向にあるからである。また、同じく
範囲外の領域Zでは、950℃以下の焼成温度では焼結
性が低下し、実質的にこの温度では焼成困難になる。こ
れは結晶化ガラス組成物の軟化流動が十分に起こらない
ためである。また、本発明においては、前記主成分中に
Al2O3を全く含んでいない場合、焼成温度950℃以
下ではその焼結が困難になる。これは前記主成分の作製
時、特にガラス原料混合物の急冷時に、それが十分にガ
ラス化しないためである。
合、950℃以下では十分な焼結性が得られない。これ
は、その焼成時に結晶化ガラス組成物の軟化流動が十分
に起こらないためである。他方、B2O3含有量が20重
量%を超えると、特に熱膨張係数が6ppm/℃未満と
小さくなってしまう。
前記主成分の重量組成比(SiO2,MgO,Al
2O3)を、添付の図1に示す3元組成図において、 点A(44.0,55.0,1.0)、 点B(34.5,64.5,1.0)、 点E(35.0,45.0,20.0)、 点F(44.5,35.5,20.0) で囲まれた領域内にすることが望ましい。前記主成分の
重量組成比がこのような範囲の場合、特に、得られる焼
結体の熱膨張係数を7ppm/℃以上と大きくすること
ができる。
ては、前記結晶化ガラス組成物を結晶化温度以上(具体
的には800〜900℃)で焼成したときに、フォルス
テライトの結晶相及び/又はエンステタイトの結晶相を
析出することが望ましい。フォルステライトやエンステ
タイトの結晶相を析出した結晶化ガラス焼結体は、焼成
温度950℃以下でも十分に焼結性が高く、低比誘電
率、高絶縁信頼性、高熱膨張係数を有する。また、これ
らの特性がより一層向上することから、フォルステライ
ト、エンステタイトの両方の結晶相が析出していること
が望ましい。
えば、SiO2、MgCO3、Al2O3、H3BO3等の出
発原料を所定の重量組成比となるように混合し、さら
に、この混合物を溶融した後、得られた溶融ガラスを純
水中へ投入して急冷し、しかる後、粉砕することによっ
て製造される。ここで、溶融ガラスの急冷後の固化物中
に、前述したフォルステライトやエンステタイトの結晶
相以外が析出している場合、例えばコージェライト等の
結晶相が析出している場合、得られた焼結体の熱膨張係
数が低下する傾向にある。従って、溶融ガラスの急冷後
には、フォルステライトの結晶相やエンステタイトの結
晶相が析出していることが望ましい。
機ビヒクル等と共に混練してペースト状組成物を形成し
てもよいし、或いは、本発明の結晶化ガラス粉末を含む
スラリーをシート状に成形してもよい。このときの有機
ビヒクルは、公知の有機樹脂、有機溶剤、可塑剤、分散
剤等を含むものであってよい。
例を説明する。
成セラミック等の基板1の両主面に本発明の結晶化ガラ
ス組成物を焼成してなる絶縁層2a、2bを有し、さら
にその上にガラス等による保護膜3a、3bを積層した
ものである。具体的には、基板1の両主面に回路パター
ン6a、6bがそれぞれ形成されており、回路パターン
6a、6bは、基板1を貫通するビアホール4によって
互いに導通している。また、絶縁層2a、2bの表面側
には、回路パターン7a、7b、厚膜抵抗体8a、8b
が形成されており、さらに、絶縁層2a、2b上には、
各回路パターン、厚膜抵抗体を保護するための保護膜3
a、3bが形成されている。そして、この回路基板10
において、回路パターン6a、6b、7a、7b、ビア
ホール4、5a、5bは、厚膜抵抗体8a及び8bや表
面実装部品9と共に所定の回路を構成する。
る。
ックグリーンシートを用意し、この基板用セラミックグ
リーンシートの両主面に、導体ペーストをスクリーン印
刷することによって回路パターン6a、6bを形成す
る。他方、本発明の結晶化ガラス組成物を有機ビヒクル
中に分散してなるスラリーを成形した絶縁層用セラミッ
クグリーンシート上に、導体ペーストのスクリーン印刷
等によって回路パターン7a、7bを形成する。
基板用セラミックグリーンシートの両主面に、回路パタ
ーン7a、7bを有する絶縁層用セラミックグリーンシ
ートを積層する。その後、絶縁層用セラミックグリーン
シートの所定箇所に厚膜抵抗体8a、8bをそれぞれ印
刷し、基板用セラミックグリーンシート、絶縁層用セラ
ミックグリーンシートと共に、950℃以下で一括焼成
する。次いで、一括焼成後の積層体の両主面に保護膜用
ガラスペーストを印刷し、さらにビアホールを形成した
後、焼成する。そして、各種の表面実装部品9を搭載し
て回路基板10を完成する。
ば、絶縁層2a、2bは本発明の結晶化ガラス組成物を
その結晶化温度以上で焼成してなる絶縁層であって、回
路パターン6a、6b、7a、7bの熱膨張係数とほぼ
同等の高熱膨張係数を有するので、回路パターン6a、
6b、7a、7bと、絶縁層2a、2bの熱膨張係数の
差に起因する反りやクラック等を抑制することができ、
基板変形の少ない高精度の回路基板10となる。なお、
一般に、Ag系導体材料による回路パターンの熱膨張係
数は20ppm/℃前後、Cu系導体材料による回路パ
ターンの熱膨張係数は15ppm/℃前後である。
の低温で焼成可能であって、回路パターン6a、6b、
7a、7bの形成用材料として、比抵抗の小さなAg系
導体材料、Cu系導体材料、又は、Au系導体材料等を
用いることができ、かつ、上述したように絶縁層自身が
比誘電率の小さなものであるから、半導体集積回路部品
等の表面実装部品の高速信号化にも十分に対応可能な回
路基板10となる。さらに、絶縁層2a、2bは優れた
絶縁信頼性を有しているので、回路パターン6a、6
b、7a及び7bの微細化、多層化を達成した高機能の
回路基板10である。
したが、本発明の回路基板は上述した実施の形態例に限
定されるものではない。
ナ基板とし、その両主面に導体ペーストを焼き付けた
後、本発明の結晶化ガラス組成物を含むペースト状組成
物をスクリーン印刷、焼成することによって絶縁層2
a、2bを形成し、その後、導体ペースト及び厚膜抵抗
体を焼き付け、さらに、保護膜3a、3bを形成すると
いった、逐次焼成法によって製造しても構わない。特
に、基板1がアルミナ基板の場合、その熱膨張係数は7
〜8ppm/℃であるから、熱膨張係数6ppm/℃以
上の絶縁層2a、2bとの整合性が向上し、基板変形が
少なく、高精度の回路基板になる。
等の機能デバイス基板をはじめとして、電圧制御発振器
等の機能モジュール基板、さらには、ハイブリッドIC
やマルチチップモジュール等の機能パッケージ基板等、
種々の回路基板に使用可能である。
する。
てSiO2、MgCO3、Al2O3、H3BO3をそれぞれ
準備し、これらを下記表1の組成となるように混合し
た。次いで、得られた混合物を同じく表1に示す温度で
溶融し、溶融ガラスを作製した。次いで、この溶融ガラ
スを純水中へ投入し、急冷した後、粉砕して、試料番号
a〜yで示されるガラス粉末を得た。
粉末に、有機バインダ、溶媒、可塑剤等を添加・混合し
て、ボールミルで十分混練し、均一に分散した。その
後、減圧下で脱泡処理を施してグリーンシート用スラリ
ーを調整した。なお、有機バインダ、溶媒、可塑剤等の
有機ビヒクル類は、通常用いられるもので十分であり、
その成分については特別の限定を要しない。
ーを用い、ドクターブレードを用いたキャスティング法
によって、フィルム上に0.2mm厚のグリーンシート
を作製した。次いで、このグリーンシートを乾燥させた
後、フィルムから剥がし、これを打ち抜いて所定の大き
さのグリーンシートとした。そして、このグリーンシー
トを複数枚積層し、プレス成形して結晶化ガラス成形体
とした。
200℃/時間の速度で昇温し、950℃で2時間焼成
して、下記表2の例1〜25で表される結晶化ガラス焼
結体を得た。そして、例1〜25の結晶化ガラス焼結体
について、比誘電率εr、絶縁抵抗値logIR、熱膨
張係数、並びに、析出した結晶相を評価した。
10mm×0.5mmの結晶化ガラス焼結体の両主面に
8mm×8mmのAg系電極を塗布、焼き付けした後、
その両面電極間の静電容量をLCRメーターにて周波数
1MHz、電圧1Vrms、温度25℃で測定し、その
静電容量値から算出した値である。また、「絶縁抵抗値
logIR」は、同様の結晶化ガラス焼結体について、
50V直流電圧を印加し、その60秒後に得られた測定
値IRの対数をとった値である。また、「熱膨張係数」
は、2mm×2mm×10mmの結晶化ガラス焼結体に
ついて、30℃〜400℃の温度範囲における平均熱膨
張係数(ppm/℃)を測定した。さらに、「析出した
結晶相」は、同様の結晶化ガラス焼結体についてX線回
折を行ない、評価試料表面のX線回折パターンにより同
定した。
膨張係数、及び、析出した結晶相について、その評価結
果を下記表2に示す。
O、Al2O3からなる主成分の重量組成比(SiO2,
MgO,Al2O3)が、添付の図1に示す3元組成図に
て、点A(44.0,55.0,1.0)、点B(3
4.5,64.5,1.0)、点C(35.0,30.
0,35.0)、点D(44.5,30.0,25.
5)で囲まれた領域内にあり、この主成分100重量部
に対してB2O3を2〜20重量部含有した例1〜8、例
14〜15、例18〜19、例22〜23の結晶化ガラ
ス焼結体は、950℃以下の比較的低い温度で焼成して
も焼結性が良く、また、低誘電率であって優れた絶縁信
頼性を有し、かつ、高熱膨張係数である。
18〜19、例22〜23の結晶化ガラス焼結体は、フ
ォルステライト(Mg2SiO4)、エンステタイト(M
gSiO3)が1種以上析出しており、熱膨張係数6p
pm/℃以上、比誘電率7以下で、高絶縁信頼性が得ら
れた。また、これらの結晶化ガラス組成物は、溶融ガラ
スの溶融後、急冷したことにより、950℃以下で緻密
な焼結体を形成している。さらに、高熱膨張係数を有す
るフォルステライト、エンステタイトが効率良く析出し
ており、比誘電率εr≦7、熱膨張係数≧6ppm/℃
の低誘電率高熱膨張結晶化ガラス焼結体を得ることがで
きた。
コージェライト等の前述の結晶相以外の低熱膨張係数の
結晶相が析出している場合はその限りではない。例え
ば、試料番号hの結晶化ガラス粉末をコージェライトの
結晶析出温度中にさらすと、コージェライトの結晶相が
析出して熱膨張係数は6ppm/℃未満となってしまっ
た。
5、例18〜19から分かるように、SiO2、Mg
O、Al2O3からなる主成分の重量組成比(SiO2,
MgO,Al2O3)が、添付の図1に示す3元組成図に
て、点A(44.0,55.0,1.0)、点B(3
4.5,64.5,1.0)、点E(35.0,45.
0,20.0)、点F(44.5,35.5,20.
0)で囲まれた領域内にあり、この主成分100重量部
に対してB2O3を2〜20重量部含有した結晶化ガラス
焼結体は、フォルステライト、エンステタイトのいずれ
かが析出しており、熱膨張係数7ppm/℃以上、比誘
電率7以下で、高絶縁信頼性が達成された。
おける領域Xでは、例9から分かるように、焼結時の結
晶化度が大きく、その軟化流動が不十分となり、950
℃以下では十分に焼成することができなかった。また、
領域Yでは、例10及び11からわかるように、熱膨張
係数6ppm/℃未満となってしまった。これは、本組
成領域ではフォルステライト、エンステタイトの析出量
が少ない、若しくは、低熱膨張係数のコージェライトが
析出するためである。また、領域Zでは、例12からわ
かるように、950℃以下では焼結することができなか
った。これは、主として結晶化ガラス組成物中のSiO
2量が多すぎるために、良好な焼結体を形成するための
軟化流動が十分に起こらなかったためである。また、例
25から分かるように、Al2O3を含んでいない場合、
950℃以下では焼結することができなかった。これ
は、溶融ガラス急冷時に得られた固化物が十分にガラス
化していなかったためと思われる。
なる主成分100重量部に対して、B2O3添加量が2重
量%未満の場合、例13、17、21から分かるよう
に、950℃以下では焼結することができなかった。こ
れは良好な焼結体を形成するための軟化流動が十分に起
こらなかったためである。他方、B2O3添加量が20重
量%を超える場合、例24から分かるように、熱膨張係
数が6ppm/℃未満となってしまった。また、例16
や例20のように、B2O3添加量が20重量%を超える
と、ガラス粉末の耐湿性が劣化し易くなったり、焼結後
にポアが発生し易くなる傾向があった。
950℃以下の低温で焼成することが可能であって、さ
らにその焼成後には、比誘電率が7以下と小さく、絶縁
信頼性に優れ、かつ、6ppm/℃以上の高い熱膨張係
数を有するものとなる。
50℃以下の低温で焼成しても緻密で焼結性が高く、ま
た、比誘電率が7以下と小さく、絶縁信頼性に優れ、か
つ、6ppm/℃以上の高い熱膨張係数を有する結晶化
ガラス焼結体である。
の熱膨張係数が回路パターンの熱膨張係数とほぼ同等で
あり、互いの熱膨張係数の差に起因する反りやクラック
等の基板変形を抑制した高精度の回路基板である。ま
た、例えば950℃以下で焼成可能であって、回路パタ
ーン形成用の材料として、比抵抗の小さなAg系導体材
料、Cu系導体材料、又は、Au系導体材料等を用いる
ことができ、かつ、絶縁層自身が比誘電率の小さなもの
であるから、回路基板中を伝搬する信号の高速化が達成
される。
を示す三元組成図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 SiO2、MgO、Al2O3からなる主
成分の重量組成比(SiO2,MgO,Al2O3)が、
添付の図1に示す3元組成図において、点A(44.
0,55.0,1.0)、点B(34.5,64.5,
1.0)、点C(35.0,30.0,35.0)、点
D(44.5,30.0,25.5)で囲まれた領域内
にあり、前記主成分100重量部に対してB2O3を2〜
20重量部含有したことを特徴とする、結晶化ガラス組
成物。 - 【請求項2】 前記主成分の重量組成比(SiO2,M
gO,Al2O3)が、添付の図1に示す3元組成図にお
いて、点A(44.0,55.0,1.0)、点B(3
4.5,64.5,1.0)、点E(35.0,45.
0,20.0)、点F(44.5,35.5,20.
0)で囲まれた領域内にあることを特徴とする、請求項
1に記載の結晶化ガラス組成物。 - 【請求項3】 結晶化温度以上で焼成したときに、フォ
ルステライトの結晶相及び/又はエンステタイトの結晶
相を析出することを特徴とする、請求項1又は2に記載
の結晶化ガラス組成物。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の結晶
化ガラス組成物を、その結晶化温度以上で焼成したこと
を特徴とする、結晶化ガラス焼結体。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の結晶
化ガラス組成物をその結晶化温度以上で焼成してなる絶
縁層と、所定の回路パターンとを備えることを特徴とす
る、回路基板。 - 【請求項6】 前記回路パターンを、Ag系導体材料、
Cu系導体材料、又は、Au系導体材料で構成したこと
を特徴とする、請求項5に記載の回路基板。
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