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JP2001031865A - 樹脂ペースト、その製造法及び電子部品 - Google Patents

樹脂ペースト、その製造法及び電子部品

Info

Publication number
JP2001031865A
JP2001031865A JP11205541A JP20554199A JP2001031865A JP 2001031865 A JP2001031865 A JP 2001031865A JP 11205541 A JP11205541 A JP 11205541A JP 20554199 A JP20554199 A JP 20554199A JP 2001031865 A JP2001031865 A JP 2001031865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
solvent
resin paste
viscosity
solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP11205541A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Onose
勝博 小野瀬
Tomohiro Hirata
知広 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP11205541A priority Critical patent/JP2001031865A/ja
Publication of JP2001031865A publication Critical patent/JP2001031865A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィラーを用いることなく、印刷性、作業性
及び形状保持性を一段と向上させた樹脂ペースト及びそ
の製造法並びにこの樹脂ペーストを用いることにより信
頼性に優れた電子部品を提供する。 【解決手段】 樹脂と溶剤を含む溶液に、前記溶剤をさ
らに添加した場合の粘度に比較して、その添加によって
高い粘度を与える溶剤を配合することを特徴とする樹脂
ペーストの製造法、この製造法により得られる樹脂ペー
スト及びこの樹脂ペーストを用いて形成される被膜を有
してなる電子部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリーン印刷
機、ディスペンサ、スピンコータなどの塗布方法に適し
た樹脂ペースト及びその製造法並びにそれを用いた各種
電子部品に関する。特にスクリーン印刷用に適した樹脂
ペースト及びその製造法並びにそれを用いた各種電子部
品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品の分野においては、小型
化、薄型化、高速化等への対応から、耐熱性、電気特性
及び耐湿性に優れる樹脂として、エポキシ樹脂に代わ
り、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミ
ド樹脂等が使用されている。これらの樹脂は、樹脂構造
が剛直であり薄膜基材に用いた場合、硬化後の基材が大
きく反り、硬化膜は柔軟性に欠け、屈曲性に劣る問題が
ある。
【0003】そこで、低反り性、柔軟性を改善するため
に、樹脂を可とう化及び低弾性率化した変性されたポリ
アミドイミド樹脂(特開昭62−106960号公報、
特開平8−12763号公報、特開平7−196798
号公報等参照)が提案されている。これらの樹脂に、更
に耐熱性を付与させるために高分子量エポキシ樹脂や塗
布時の作業性及び塗布後の形状保持性を付与するため、
これらの樹脂へ無機フィラーを直接分散させているが印
刷性や作業性の点で好ましくなかった、また、無機フィ
ラーを直接粉末状態で樹脂溶液に分散させているため、
無機フィラー同士が二次凝集する問題があった。さら
に、無機フィラーを用いると形状保持性が向上するもの
の、折り曲げ性や耐熱性、耐湿性が樹脂単体と比べ低下
する問題があった。
【0004】これらの問題を解決するため、有機フィラ
ーを用いた樹脂組成物が提案されているが粒子径や再現
性、コスト等の問題があり、あまり実用化されていな
い。フィラーを用いないと折り曲げ性や耐熱性、耐湿性
等が向上するが印刷性、作業性及び形状保持性が著しく
低下する。また、スクリーン印刷機を用いて塗布を行う
と印刷膜端部が極端に薄膜化してしまい無電解メッキや
電解メッキを行った場合、基材と被膜の間にメッキ液が
浸透し基材との密着性を低下させる。
【0005】無機フィラーや有機フィラーを用いると形
状保持性は向上するが、消泡性やレベリング性が低下す
るため、消泡剤やレベリング剤を通常使用量より多く添
加する必要があり、添加量の増加に伴って基材や封止材
との密着性が低下する。また、フィラーを用いているた
め分散工程が必要になり分散性のバラツキや二次凝集等
の問題が発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するものであり、フィラーを用いることなく、印
刷性、作業性及び形状保持性を一段と向上させた樹脂ペ
ースト及びその製造法並びにこの樹脂ペーストを用いる
ことにより信頼性に優れた電子部品に関する。
【0007】
【発明が解決しようとする手段】本発明は、樹脂と溶剤
を含む溶液に、前記溶剤をさらに添加した場合の粘度に
比較して、その添加によって高い粘度を与える溶剤を配
合することを特徴とする樹脂ペーストの製造法に関す
る。また本発明は、前記の高い粘度を与える溶剤の配合
量が、樹脂ペーストの全溶剤量の5〜50重量%とする
樹脂ペーストの製造法に関する。
【0008】また本発明は、前記樹脂が、ポリイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂又はこれら
の変性樹脂である樹脂ペーストの製造法に関する。また
本発明は、さらに消泡剤又はレベリング剤を配合する前
記樹脂ペーストの製造法に関する。また本発明は、前記
消泡剤又はレベリング剤の配合量が、樹脂固形分100
重量部に対して、0.05〜1重量部である樹脂ペース
トの製造法に関する。
【0009】また本発明は、前記の高い粘度を与える溶
剤が、沸点が150〜230℃のものである樹脂ペース
トの製造法に関する。また本発明は、前記の高い粘度を
与える溶剤が、メチルプロピルジグリコール、ヘキシル
カルビトール、ブチルプロピレンジグリコール、ベンジ
ルアルコール、3−メチル3−メトキシブタノール、3
−メチル3−メトキシブチルアセテート、ブチルカルビ
トール、ブチルカルビトールアセテート、DBEシンナ
ー、プロピレンカーボネート及びイソホロンから選択さ
れるものである樹脂ペーストの製造法に関する。
【0010】また本発明は、前記のいずれかの製造法に
より得られる樹脂ペーストに関する。さらに本発明は、
前記の樹脂ペーストを用いて形成される被膜を有してな
る電子部品に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂ペーストは、樹脂と
溶剤を含む溶液に、前記溶剤をさらに加えた場合の粘度
に比較して、高い粘度を与える溶剤を配合することを特
徴とする。高い粘度を与える溶剤としては、一般に、前
記樹脂が非溶解性又は難溶解性の溶剤であることが好ま
しい。本発明の樹脂ペーストにおいて用いられる樹脂と
しては、耐熱性や電気的特性に優れたポリイミド樹脂、
ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂及びこれらの変
性樹脂が好適に用いられる。変性樹脂としては、各種公
知の変性がされたものであれば特に制限はなく、例え
ば、シリコーン樹脂で変性されたもの、ポリカーボネー
ト樹脂で変性されたもの、ポリブタジエンで変性された
ものなどを挙げることができる。中では、ポリカーボネ
ート樹脂で変性されたポリアミドイミド樹脂が好ましい
ものとして挙げられる。
【0012】前記の樹脂の溶液において用いられる溶
剤、即ち樹脂を溶解する溶剤としては、樹脂の種類によ
り適宜選択され、例えば、前記のポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂及びこれらの変性樹
脂においては、γ−ブチロラクトン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシ
ド、酢酸セロソルブ、シクロヘキサノン等が挙げられ
る。これらのなかで、樹脂の合成反応が効率良く行われ
る等の点で、γ−ブチロラクトンが好ましいものとして
挙げられる。
【0013】本発明に用いられる「前記溶剤をさらに加
えた場合の粘度に比較して、高い粘度を与える溶剤」と
は、樹脂と溶剤Aを含む溶液に、さらにその溶剤Aと全
く同一の溶剤Aを加えて希釈した際の粘度Aに比較し
て、異なる溶剤Bを同量加えて希釈したときの粘度Bが
前記粘度Aよりも高くなる溶剤である。具体的には例え
ば、樹脂濃度が40重量%の溶液に、前記溶液中の溶
剤、又は、それ以外の各種溶剤を加えて35重量%とし
たときの粘度を、25℃で測定して比較することにより
判断できる。
【0014】前記「高い粘度を与える溶剤」としては、
沸点が150〜230℃のものが好ましい。沸点が15
0℃より低いとスクリーン印刷機を用いた塗布方法時の
作業性が著しく低下する傾向にあり、沸点が230℃を
超えると樹脂ペーストの硬化性が低下し耐熱性や耐湿性
などの特性が低下する傾向がある。
【0015】本発明で用いる前記「高い粘度を与える溶
剤」の具体例としては、メチルプロピルジグリコール、
ヘキシルカルビトール、ブチルプロピレンジグルコー
ル、ベンジルアルコール、3−メチル−3−メトキシブ
タノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテー
ト、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテー
ト、DBEシンナー(デュポン(株):商品名)、プロピ
レンカーボネート、イソホロン等の溶剤が好適に使用さ
れる。これらの中で、スクリーン印刷時の印刷性や作業
性等の点で、3−メチル−3−メトキシブタノール、3
−メチル−3−メトキシブチルアセテート、DBEシン
ナー(デュポン(株):商品名)がより好ましいものとし
て挙げられる。上記溶剤以外にも粘度を高くできる溶剤
であれは特に制限はない。また、上記溶剤は単独で使用
してもよいが、数種類を併用してもよい。
【0016】「高い粘度を与える溶剤」の使用量は、印
刷性や形状保持性を考慮して、全溶剤量の5〜50重量
%とすることが好ましい。5重量%より少ないと効果は
発現しにくい傾向にあり、50重量%より多いと印刷性
や作業性が低下する傾向にある。また、本発明の樹脂ペ
ーストにおいて、全溶剤の量は、樹脂ペーストの総量に
対して、40〜55重量%とすることが、印刷性や作業
性の点で好ましい。
【0017】本発明の樹脂ペーストには、さらに消泡剤
またはレベリング剤を含むことが好ましい。消泡剤また
はレベリング剤としては、シリコーン系、チタネート
系、アルミニウム系、フツ素系等が好適に使用され、特
に種類の制限をするものではなく、各種市販品が使用で
きる。また、前記消泡剤やレベリング剤は単独で使用し
てもよいが、数種類を併用してもよい。
【0018】消泡剤またはレベリング剤の添加量は、樹
脂ペーストの樹脂固形分100重量部に対して0.05
〜1重量部とすることが好ましく、0.05〜0.5重
量部とすることがより好ましい。この添加量が0.05
重量部未満になると脱泡性や成膜性が低下する傾向にあ
り、添加量が1重量部を超えると脱泡性は向上するが形
状保持性が低下する傾向にある。
【0019】また、樹脂ペーストには、塗工時の作業性
及び被膜形成前後の膜特性を向上させるため、さらに、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、染料又は顔料等の着色
剤類、熱安定剤、酸化防止剤、難燃剤、滑剤などを添加
することもできる。なかでもエポキシ樹脂を併用する
と、基材との密着性や耐湿性の点で好ましい。エポキシ
樹脂を併用する場合、その添加量としては、前記の耐熱
性の樹脂100重量部に対して、1〜50重量部とする
ことがきざ1の密着性の点で好ましい。
【0020】本発明の樹脂ペーストは、各種電気製品や
電子部品の被膜形成材料として、スクリーン印刷、ディ
スペンス、スピンコートなどの塗布方法に好適に用いら
れる。特にスクリーン印刷に好適に用いられる。本発明
になる樹脂ペーストは、例えば、半導体素子、プリント
基板分野などの電子部品用のオーバーコート材、液状封
止材、層間絶縁膜、表面保護膜、ソルダレジスト層、接
着層などとして好適に用いられる。また、エナメル線用
ワニス、電気絶縁用含浸ワニス、注型ワニス、マイカ、
ガラスクロス等の基材と組み合わせたシート用ワニス、
MCL積層板用ワニス、摩擦材料用ワニスなどにも使用
できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。 実施例1 攪拌機、油水分離器付冷却管、窒素導入管及び温度計を
備えた3リットルの四つ口フラスコに、プラクセルCD
−220(ダイセル化学工業(株)製、1,6−ヘキサン
ジオール系ポリカーボネートジオールの商品名)200
0.0g(1.00モル)、アジピン酸292.0g
(2.00モル)及びキシレン114.6gを仕込み、
途中、副生してくる縮合水を除去しながら200℃まで
昇温した。200℃で2時間反応させ、酸価が49.7
KOHmg/gのジカルボン酸Aを得た。
【0022】ついで、攪拌機、冷却管、窒素導入管及び
温度計を備えた2リットルの四つ口フラスコに、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート150.0g
(0.60モル)、無水トリメリット酸69.12g
(0.36モル)及び前記合成で得られたジカルボン酸
A541.44g(0.24モル)及びγ−ブチロラク
トン760.56gを仕込み、160℃まで昇温した
後、3時間反応させて、数平均分子量12,000の樹
脂を得た。得られた樹脂をγ−ブチロラクトンで希釈
し、不揮発分40重量%のポリカーボネート変性ポリア
ミドイミド樹脂溶液を得た。なお、無水トリメリット酸
/ジカルボン酸Aのモル比は、0.6/0.4であっ
た。
【0023】得られた樹脂溶液の固形分100重量部に
対して、Ep−1004(油化シェルエポキシ株式会社
製商品名、ビスフェノールA型エポキシ樹脂)を20重
量部、消泡剤としてKS−603(信越化学工業株式会
社製商品名)を0.1重量部、さらに、「高い粘度を与
える溶剤」(非溶解性の溶剤)として3−メチル−3−
メトキシブチルアセテートを用いて全体の溶剤量に対し
て50重量%に成るようにして、かつ全体の固形分を5
0重量%に調整し1時間撹絆してポリアミドイミド樹脂
ぺーストを得た。
【0024】実施例2 実施例1において3−メチル−3−メトキシブチルアセ
テートの量を全体の溶剤量に対して30重量%とした以
外は、実施例1と全く同様の操作を行いポリアミドイミ
ド樹脂ぺーストを得た。
【0025】実施例3 実施例1において3−メチル−3−メトキシブチルアセ
テートの量を全体の溶剤量に対して5重量%とした以外
は、実施例1と全く同様の操作を行いポリアミドイミド
樹脂ぺーストを得た。
【0026】実施例4 実施例2において消泡剤としてKS−603(信越化学
工業株式会社製商品名)を0.05重量部とした以外
は、実施例1と全く同様の操作を行いポリアミドイミド
樹脂ぺーストを得た、
【0027】実施例5 実施例2において消泡剤としてKS−603(信越化学
工業株式会社製商品名)を0.5重量部とした以外は、
実施例1と全く同様の操作を行いポリアミドイミド樹脂
ペーストを得た。
【0028】実施例6 実施例2において消泡剤としてKS−603(信越化学
エ業株式会社製商品名)を1重量部とした以外は、実施
例1と全く同様の操作を行いポリアミドイミド樹脂ペー
ストを得た。
【0029】比較例1 実施例1において非溶解性の溶剤を3−メチル3−メト
キシブチルアセテートを全体の溶剤量に対して0重量%
とした以外は、実施例1と全く同様の操作を行いポリア
ミドイミド樹脂ペーストを得た。
【0030】比較例2 比較例1においてアエロジル380(日本アエロジル工
業株式会社商品名)を樹脂溶液の固形分に対して5重量
%添加し三本ロールで分散させた以外は比較例1と全く
同様の操作を行いポリアミドイミド樹脂ペーストを得
た。
【0031】上記の各実施例及び比較例で得られたポリ
アミドイミド樹脂ペースト及びポリアミドイミド樹脂組
成物の特性を下記の方法で測定し、結果を表1に示し
た。
【0032】(1)印刷性 35μmの銅箔上に、得られたポリアミドイミド樹脂ペ
ーストを印刷機(ニューロング株式会社製商品名:LS
−34GX)とメツシュ版(株式会社ムラカミ製150
メッシュ)で印刷遠度100mm/secで10mm角を印刷
し、空気雰囲気中90℃で30分乾燥後、空気雰囲気中
160℃で60分加熱硬化して得られたポリアミドイミ
ド樹脂被膜について万能投影機(ニコン株式会社製倍率
50倍)でポリアミドイミド樹脂被膜表面状態を○:表
面に凹凸なし、×:表面に凹凸ありとして評価した。ま
た、ポリアミドイミド樹脂被膜の端部を表面粗さ計(株
式会社小坂研究所製商品名Surfcorder SE−330
0)でポリアミドイミド樹脂被膜の端部形状を測定し端
部から100ミクロン地点の厚みを測定した。
【0033】(2)形状保持性 100μmのポリイミドフィルムに18μmの銅箔を用
いた銅回路(回路幅が50μm回路間隔が50μm)上
に、得られたポリアミドイミド樹脂ペーストを印刷機
(ニューロング株式会社製商品名:LS−34GX)と
メツシュ版(株式会社ムラカミ製150メッシュ)で印
刷速度100mm/secで10mm角を印刷し、空気雰囲気中
90℃で30分乾燥後、空気雰囲気中160℃で60分
加熱硬化して得られたポリアミドイミド樹脂被膜につい
て万能投影機(ニコン株式会社製倍率50倍)で印刷エ
ッジ部分を観察し、銅回路際ににじみ出た樹脂被膜量を
形状保持性とした。
【0034】(3)メッキ液性 35μmの銅箔上に、得られたポリアミドイミド樹脂ペ
ーストを印刷機(ニューロング株式会社製商品名:LS
−34GX)とメツシュ版(株式会社ムラカミ製150
メツシュ)で印刷速度100mm/secで10mm角を印刷
し、空気雰囲気中90℃で30分乾燥後、空気雰囲気中
160℃で60分加熱硬化して得られたポリアミドイミ
ド樹脂被膜を無電解すずメッキ液TlNP0SlT L
T−34(シプレイ・ファーイースト株式会社製商品
名)を用いて70℃で2分間処理した後、80℃の蒸留
水で10分間洗浄し、空気雰囲気中100℃で120分
乾燥してすずメッキ処理を行った。すずメッキ処理した
ポリアミドイミド樹脂被膜を万能投影機(ニコン株式会
社製 倍率50倍)でポリアミドイミド樹脂被膜端部を
観察しすずメッキの潜り量を評価した。
【0035】
【表1】
【0036】以上の結果から明らかなように、実施例1
〜6は、フィラーを添加することなく印刷性の表面凹凸
が良好で、端部厚さも十分な厚さがあるためメッキ液性
も小さい。また、形状保持性も小さく良好である。一
方、比較例1は非溶解性の溶剤が無いため端部厚さが薄
くメッキ液性が大きくなる。また、フィラーを添加した
比較例2と実施例を比較すると実施例は形状保持性に優
れている。
【0037】
【発明の効果】本発明の樹脂ペースト及び本発明の製造
法により得られる樹脂ペーストは、フィラを添加しなく
ても印刷性において表面状態や端部厚さが良好で、回路
上に樹脂被膜を形成した場合においても形状保持性が良
好で、メッキ液性に優れている。従って、本発明の樹脂
ペーストは、上記の優れた特性を有し、電子部品用オー
バーコート材、液状封止材、エナメル線用ワニス、電気
絶縁用含浸ワニス、積層板用ワニス、摩擦材料用ワニ
ス、プリント基板分野などにおける層間絶縁膜、表面保
護膜、ソルダレジスト膜、接着層などや、半導体素子な
どの電子部品に好適に用いることができる。よって、本
発明の電子部品は、信頼性に優れるものとなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 CL001 CM041 CP171 EC036 EC046 EE036 EH036 EL106 FD207 GF00 GH00 GJ01 GJ02 GQ00 GQ01 HA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂と溶剤を含む溶液に、前記溶剤をさ
    らに添加した場合の粘度に比較して、その添加によって
    高い粘度を与える溶剤を配合することを特徴とする樹脂
    ペーストの製造法。
  2. 【請求項2】 高い粘度を与える溶剤の配合量が、樹脂
    ペーストの全溶剤量の5〜50重量%とする請求項1記
    載の樹脂ペーストの製造法。
  3. 【請求項3】 樹脂が、ポリイミド樹脂、ポリアミドイ
    ミド樹脂、ポリアミド樹脂又はこれらの変性樹脂である
    請求項1又は2記載の樹脂ペーストの製造法。
  4. 【請求項4】 さらに消泡剤又はレベリング剤を配合す
    る請求項1、2又は3記載の樹脂ペーストの製造法。
  5. 【請求項5】 消泡剤又はレベリング剤の配合量が、樹
    脂固形分100重量部に対して、0.05〜1重量部で
    ある請求項4記載の樹脂ペーストの製造法。
  6. 【請求項6】 高い粘度を与える溶剤が、沸点が150
    〜230℃のものである請求項1、2、3、4又は5記
    載の樹脂ペーストの製造法。
  7. 【請求項7】 高い粘度を与える溶剤が、メチルプロピ
    ルジグリコール、ヘキシルカルビトール、ブチルプロピ
    レンジグリコール、ベンジルアルコール、3−メチル3
    −メトキシブタノール、3−メチル3−メトキシブチル
    アセテート、ブチルカルビトール、ブチルカルビトール
    アセテート、DBEシンナー、プロピレンカーボネート
    及びイソホロンから選択されるものである請求項1、
    2、3、4又は5記載の樹脂ペーストの製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの製造法により
    得られる樹脂ペースト。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の樹脂ペーストを用いて形
    成される被膜を有してなる電子部品。
JP11205541A 1999-07-21 1999-07-21 樹脂ペースト、その製造法及び電子部品 Pending JP2001031865A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005041936A (ja) * 2003-07-24 2005-02-17 Toray Ind Inc 熱硬化性樹脂組成物およびそれを用いた電子部品
KR101397950B1 (ko) 2012-09-07 2014-05-27 피코맥스(주) 연성인쇄회로기판 커버레이용 조성물 및 그 제조 방법

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