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JP2001012051A - 縦張り外装材のコーナ部材の取付用金具とその取付構造 - Google Patents

縦張り外装材のコーナ部材の取付用金具とその取付構造

Info

Publication number
JP2001012051A
JP2001012051A JP11181442A JP18144299A JP2001012051A JP 2001012051 A JP2001012051 A JP 2001012051A JP 11181442 A JP11181442 A JP 11181442A JP 18144299 A JP18144299 A JP 18144299A JP 2001012051 A JP2001012051 A JP 2001012051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corner member
piece
flat plate
corner
plate piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11181442A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Toda
戸田  剛
Tsugio Imagawa
次男 今川
Takashi Ogino
剛史 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiken Trade and Industry Co Ltd filed Critical Daiken Trade and Industry Co Ltd
Priority to JP11181442A priority Critical patent/JP2001012051A/ja
Publication of JP2001012051A publication Critical patent/JP2001012051A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の出隅部に対するコーナー部材と、該コ
ーナー部材に隣接する外装材との施工が容易に且つ精度
よく行えると共に目地部から壁内部への雨水の浸入を確
実に防止し得るようにする。 【解決手段】 下側平板片の起立片を介して上側平板片
を設け、この上側平板片の先端に引っ掛け爪片を形成し
てなる取付用金具を使用して、この取付用金具の引っ掛
け爪片をコーナー部材の両端面に設けている凹溝に係止
させ且つ上側平板片をコーナー部材の端部裏面に当接さ
せた状態で下側平板片を下地材に固着してあり、このコ
ーナー部材の端面に端部が切断されて所定幅に調節され
ている外装材の切断端面をハット型ジョイナーを介して
接合し、該ハット型ジョイナー上の目地間隔部に目地材
を充填した構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造住宅等の建物に
おける出隅部又は入隅部に施工する縦張り外装材として
のコーナー部材の取付用金具とこの取付用金具を用いた
コーナー部材と該コーナー部材に隣接する外装材との取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁下地材に外装材を施工する場
合、取付用金具を外壁下地材に釘を打ち込むことにより
固着しておき、この取付用金具に外装材を取付けること
によって外装材表面に釘頭が露出することなく、外観並
びに防水性に優れた施工方法として広く普及している。
そして、建物の高さ方向に長い縦張り外装材を施工する
場合には、外装材の両端面に雌雄実部を形成しておき、
隣接する外装材の互いに係合する雌雄実部に取付用金具
の両側係止片を係止させた状態で該取付用金具をと外壁
下地材に釘着した取付構造としている。
【0003】この取付構造は建物の隅部、例えば、出隅
部に外装材としてのコーナー部材を施工し、このコーナ
ー部材と該コーナー部材に隣接する縦長長方形状の外装
材との取付構造においても実施されている。図11はその
取付構造を示すもので、取付用金具20として、一端部に
下方に傾斜した傾斜部を介して釘打ち部22を設け且つ他
端部に該釘打ち部22の下面に達する高さを有する脚片部
23を一体に設けてなる平板部21の上面中央部に一定高さ
の起立片24を突設していると共に該起立片24の上端に互
いに相面する方向に向かって突設した係止突片25、26を
設けてなる金具を使用し、この金具20の平板部21の一半
部上にコーナー部材B'の端部裏面を受止させると共に該
コーナー部材B'の端面に形成している実部b'を取付用金
具20の一方の係止突片25に係合させた状態でこの取付用
金具20を出隅部に釘Fによって固定する一方、コーナー
部材B'の端面と対向する端面に実部c'を形成している縦
長長方形状の外装材C'の端部裏面を上記取付用金具20の
平板部21の他半部上に受止させて該実部c'をコーナー部
材B'の対向する実部b'に突き合わせて係合させると共に
取付用金具20の他方の係止突片26に該外装材C'の実部c'
を係止させた構造としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建物の
外壁面には一定幅を有する上記外装材C'を複数枚、順次
その対向する雌雄実部を上記取付用金具20を介して係合
させながら施工する場合に、外壁面の幅寸法を複数枚の
外装材C'の幅寸法でもって正確に割り切れない場合が普
通であり、建物の出隅部においてはコーナー部材B'に接
合すべき外装材C'を所定の幅寸法に切断して調整しなけ
ればならない。そのため、コーナー部材B'の端面に対向
するこの外装材C'の端部には実部が存在しなくなり、上
記取付用金具20を使用してコーナー部材B'と外装材C'と
を接合することができなくなる。
【0005】また、コーナー部材B'を出隅部に釘打ちす
ることによって固定すれば、釘頭が露出して外観を存す
るばかりでなく、コーナー部材B'は互いにその一半部と
他半部とを直角に連設してなる剛結な形状を有している
ものであるから、出隅部の2面のなす角度が正確に直角
に形成されていない場合には、釘打ち時にコーナー部材
が出隅部から浮き上がり、仕上がりが悪くなる上に釘を
無理に打ち込むと割れが発生するため、釘やビスでの固
定は好ましくない。
【0006】このため、例えば、特開平7ー3984号
公報に開示されているように、平板片の一端部に突片部
を形成している取付用金具を採用し、この取付用金具の
突片部をコーナー部材の裏面に形成しているアリ溝に接
着剤を介して係合させ、平板片を下地材に釘着すること
によって出隅部にコーナー部材を固定することが行われ
ているが、この場合、コーナー部材の裏面と取付用金具
との間に隙間が存在しないために、コーナー部材と外装
材との対向端面間で形成される目地部にハット型ジョイ
ナーを配設することができず、該目地部に充填したコー
キング材が劣化してコーキング切れが生じた際には、雨
水が壁内部に浸入する等の問題点が生じる。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは隅部に対するコーナ
ー部材の施工が容易に且つ精度よく行えると共に該コー
ナー部材に隣接する端部に実部が存在しない外装材との
間にハット型ジョイナーの介装を可能にしてコーキング
切れが生じても内部への雨水の浸入を確実に防止し得る
縦張り外装材のコーナ部材の取付用金具とその取付構造
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の縦張り外装材のコーナー部材の取付用金具
は、請求項1に記載したように、先端部に取付孔を穿設
している下側平板片の基端部上面に一定高さの起立片を
一体に設けていると共にこの起立片の上端にコーナー部
材を受止するための上側平板片を一体に設けてあり、さ
らに、この上側平板片の先端部に上方に屈折した垂直片
と該垂直片の上端から基端側に向かって水平方向に屈折
した水平係止片とからなる引っ掛け爪片を設け、且つこ
の引っ掛け爪片の先端面を上記下側平板片に穿設してい
る取付孔の近傍部上方に位置させた構造としている。
【0009】上記縦張り外装材のコーナー部材の取付用
金具において、請求項2に係る発明は、上側平板片を基
端部側から引っ掛け爪片に向かって下方に傾斜させてい
ることを特徴としている。
【0010】請求項3に係る発明は、建物の隅部側にお
ける下地材上に施工するコーナー部材とこのコーナー部
材の端面に目地間隔を存して外壁面側の下地材上に施工
する外装材との取付構造であって、建物の隅部側の下地
材上に取付用金具の下側平板片を釘又はビスによって固
着していると共にこの下側平板片の基端部上面に起立片
を介して一体に設けている上側平板片上に上記コーナー
部材の裏面を受止させ且つ該上側平板片の先端に形成し
ている引っ掛け爪片をコーナー部材の端面に形成してい
る凹溝に係止させることによってコーナー部材を隅部側
の下地材上に固定してあり、さらに、コーナー部材の端
面にハット型ジョイナーを介装、固定してこのハット型
ジョイナーの一側面にコーナー部材の端面を、他側面に
コーナー部材の端面に対向した外装材の端面を突き合わ
せ状に接合させていると共にハット型ジョイナー上のコ
ーナー部材と外装材との対向端面間の目地部にコーキン
グ材を充填してなる構造を有している。
【0011】
【作用】コーナー部材の端面に形成している凹溝に取付
用金具の引っ掛け爪片の水平係止片を挿入すると共に上
側平板片の上面によってコーナー部材の端部裏面を支持
させた状態にして下側平板片を隅部側における下地材上
に当てがい、その先端部に設けている取付孔から下地材
に釘又はビスを打ち込むことによりコーナー部材を該下
地材上に固定する。この際、取付用金具をコーナー部材
の両端面に形成している凹溝に対して長さ方向に所定間
隔毎に取付けて上記のようにコーナー部材を下地材に固
定するものであり、この固定状態においては、コーナー
部材が取付用金具の上側平板片によって下地材から小間
隔を存して支持され、従って、コーナー部材を施工する
隅部の2面のなす角度が正確に形成されていない場合に
おいても取付用金具を介してコーナー部材を精度よく簡
単に取付けることができる。
【0012】さらに、取付用金具の下側平板片に設けて
いる取付孔が上側平板片の先端部に設けている引っ掛け
爪片の先端面から平面的にみて突出しているので、下地
材に対する取付用金具の釘着が簡単且つ正確に行えるも
のである。また、請求項2に記載したように、取付用金
具の上側平板片を基端部側から引っ掛け爪片に向かって
下方に傾斜させておくことにより、下側平板片を下地材
に釘着した時にコーナー部材の端部裏面を受止している
上側平板片が下側平板片側に向かって引き寄せられて該
上側平板片に設けている引っ掛け爪片の水平係止片がコ
ーナー部材の凹溝の溝壁面に圧着し、コーナー部材を強
固に固定することができる。
【0013】また、建物の外壁面に一定幅を有する縦長
長方形状の外装材を施工する場合、外壁面の幅寸法を複
数枚の外装材の幅寸法でもって正確に割り切れない時に
は上記コーナー部材に隣接する外装材を所定の幅寸法に
切断してその切断端面を目地間隔を存してコーナー部材
の端面に対向させた状態で施工し得る。この際、ハット
型ジョイナーを目地間隔部に介装してその両側面をコー
ナー部材の端面と外装材の切断端面に密接させた状態に
することができ、目地部を正確に形成し得ると共にハッ
ト型ジョイナー上のコーナー部材と外装材との対向端面
間の目地部にコーキング材を充填したのちコーキング切
れが生じても、雨水はハット型ジョイナーを伝って土台
部から外部に流出し、壁内部に浸入する虞れはない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な実施の形
態を図面について説明すると、図1、図2は出隅部に施
工する外装材であるコーナー部材Bの取付用金具Aを示
すもので、鉄板やステンレスなどの金属薄板よりなり、
平面矩形状の下側平板片1の先端部に先端縁に沿って複
数個の釘又はビス取付孔2を穿設していると共に基端部
を上方に屈折させて一定高さの起立片3に形成してあ
り、この起立片3の上端に該上端から下側平板片1とは
逆方向に向かって該下側平板片1よりも幅広い上側平板
片4を屈折、形成してこの上側平板片4の先端中央部を
起立片3の上端に一体に連設した構造としている。さら
に、起立片3の両側端から外側方に向かって水平に突出
している両側端部には、上記下側平板片1の先端に向か
ってアーム片部6、6を略々水平に突設してあり、これ
らのアーム片部6、6の先端部に上方に屈折した垂直片
5aとこの垂直片5aの上端から基端側に向かって折り返し
水平方向に屈折した係止片5bとからなる引っ掛け爪片5
を形成してなるものである。
【0015】上記上側平板片4の両側端部から突設して
いるアーム片部6、6の先端、即ち、引っ掛け爪片5の
先端面は下側平板片1の先端部に穿設している取付孔2
の近傍部上方に位置させてあり、従って、この取付用金
具Aを上から見た場合、上記取付孔2は引っ掛け爪片5
から外方に露出した位置に設けられている。さらに、こ
の引っ掛け爪片5の垂直片5aの高さはコーナー部材Bの
端面中央部に全長に亘って設けている凹溝bとコーナー
部材Bの裏面との間の厚さ寸法に略々等しく形成されて
いる一方、係止片5bの突出長は上記凹溝bの深さよりも
短く形成されている。
【0016】また、上側平板片4の基端部には下方に向
かって上記起立片3と同じ高さだけ屈折させてなる脚片
7が形成されてあり、この脚片7の下端を上記下側平板
片1とは逆方向に水平に突設させて下面が下側平板片1
の下面と同一水平面上にしている座面片8に形成してい
る。
【0017】なお、このように構成した取付用金具Aに
おいて、上記上側平板片4の両側端部から突設している
アーム片部6、6は下側平板片1と平行な水平状に形成
しているが、図3、図4に示すように、上側平板片4の
連設部である基端から引っ掛け爪片5に向かって斜め下
方に傾斜させておいてもよい。
【0018】図5は上記取付用金具Aを用いて建物の下
地材D上に施工したコーナー部材Bとこのコーナー部材
Bの端面に目地間隔9を存して下地材D上に施工した外
装材Cとの取付構造を示すもので、コーナー部材Bは互
いに直角な2面を有する横断面L字形状の縦長な縦張り
外装材であって、その平坦な両端面の中央部には上述し
たように、全長に亘って上記取付用金具Aにおける引っ
掛け爪片5の係止片5bが挿入、係止可能な凹溝bが刻設
されている一方、下地材D上に施工した外装材Cは一定
幅を有する縦長長方形状に形成された縦張り外装材であ
り、建物の外壁面並列状態に施工された一定幅を有する
複数枚の縦長長方形状の外装材(図示せず)と上記コー
ナー部材Bとの間に目地間隔9を存して配設し得る幅寸
法となるようにコーナー部材B側の端部を所定幅だけ切
断されてコーナー部材Bの端面と平行に対向する平坦な
端面cに形成されてあり、他方の端部は隣接する外装材
と互いにその対向端部に形成している雌雄実部の係合に
より連結している。
【0019】コーナー部材Bの両端部裏面側にはそれぞ
れ上記取付金具Aが該コーナー部材Bの長さ方向に所定
間隔毎に配設されていて該取付用金具Aにおける引っ掛
け爪片5の係止片5bがコーナー部材Bの端面に刻設して
いる凹溝bに挿入、係止していると共に上側平板片4の
上面(表面)にコーナー部材Bの端部裏面を当接、受止
させてあり、さらに、下側平板片1と座面片8との下面
(裏面)とを出隅部を形成している柱Eの互いに直角な
2面上に固着した胴縁からなる下地材D上に当接させた
状態にして下側平板片1の先端部に設けている取付孔2
を通じて下地材Dに釘又はビスFを打ち込むことによっ
て取付用金具Aを下地材Dに固着している。従って、コ
ーナー部材Bの両端部裏面と取付用金具Aの下側平板片
1との間に起立片3の高さに等しい隙間10が設けられて
いると共に下側平板片1の先端部はコーナー部材Bの端
面から外方に突出していてその端部の取付孔2に露出し
た釘頭又はビス頭は上記目地間隔9の部分に位置してい
る。
【0020】さらに、外装材Cは上記胴縁によって形成
されている下地材D上に取付用金具Aの起立片3の高さ
に略々等しい厚みを有するスペーサ11を介してこのスペ
ーサ11に外装材Cの表面から釘を打ち込むことにより固
定されてあり、この外装材Cとコーナー部材Bとの間の
上記目地間隔部9には全長に亘ってハット型ジョイナー
12が介在している。ハット型ジョイナー12は下向きコ字
状のハット部12a の両端に突片部12b 、12c を一体に形
成してなり、一方の突片部12b をコーナー部材Bの端部
裏面と取付用金具Aの下側平板片1との間の上記隙間10
に挿入して取付用金具Aの下側平板片1上に重ね合わ
せ、他方の突片部12c を下地材Dと外装材Cの端部裏面
との間の隙間13に介在させて下地材Dに釘着することに
より固定されている。また、ハット型ジョイナー12のハ
ット部12a の両側面にコーナー部材Bの端面と外装材C
の切断端面を密接させ、ハット部12a 上における目地間
隔部9にコーキング材が充填されて目地部14を形成した
取付構造としている。
【0021】なお、隅部の下地材と外壁側の下地材とは
一本の同一下地材Dによって形成しているが、別々の下
地材であってもよい。また、コーナー部材Bにおける凹
溝bを介しての厚さ方向の内外端面は図5に示すように
面一状に形成しているが、このように形成すると、内側
の端面に当接、係止する取付用金具Aの引っ掛け爪片5
における垂直片5aがその厚み分だけ内側端面から突出し
て不体裁な構造となるので、図6に示すように、コーナ
ー部材Bの内側端面を引っ掛け爪片5の垂直片5aの厚み
だけ切除15しておき、この切除した部分に垂直片5aを密
接させておくことが好ましい。
【0022】次に、上記取付用金具Aを使用してのコー
ナー部材Bと外装材Cとの施工方法を簡単に説明する。
まず、図7、図8に示すように出隅部を形成している柱
Eの互いに直角な2面上に固着した下地材Dに取付用金
具A、Aによってコーナー部材Bを固定する。この際、
取付用金具Aを予めその引っ掛け爪片5をコーナー部材
Bの凹溝bに係止させ且つ上側平板片4をコーナー部材
Bの端部裏面に当接させた状態にしておいてもよい。コ
ーナー部材Bを出隅部に添設すると、取付用金具Aの下
側平板片1の先端部が外方に突出した状態にあり、従っ
て、先端部に設けている取付孔2を通じての釘又はビス
Fの打ち込みによるコーナー部材固定作業が能率よく行
える。
【0023】また、取付用金具Aとして、図3、図4に
示すように、上側平板片4の一部であるアーム片部6、
6をその先端に設けている引っ掛け爪片5に向かって斜
め下方、即ち、下側平板片1に近接する方向に傾斜させ
ておけば、下側平板片1を下地材Dに釘着した時にアー
ム片部6、6が起立片3を介して下側平板片1側に向か
って弾性的に引き寄せられて引っ掛け爪片5の係止片5b
がコーナー部材Bの凹溝bの溝壁面に圧着、係止し、コ
ーナー部材Bを一層強固に固定することができる。
【0024】こうして、出隅部にコーナー部材Bを固定
したのち、ハット型ジョイナー12の一方の突片部12b を
図7に示すように、コーナー部材Bの端部裏面と取付用
金具Aの下側平板片1との間の上記隙間10に挿入して取
付用金具Aの下側平板片1上に重ね合わせると共にハッ
ト部12a によって上記釘又はビス頭を被覆し、コーナー
部材Bの端面から外方に突出しているハット型ジョイナ
ー12の他方の突片部12c を釘16によって下地材Dに固定
する。
【0025】次いで、下地材D上にスペーサ11を介して
外装材Cを配設し、その端面をハット型ジョイナー12の
ハット部12a の他側面に当接させてコーナー部材Bの端
面との間にハット型ジョイナー12を介して目地間隔部9
を形成し、この目地間隔部9にコーキング材を充填する
ことによって目地部14を形成するものである。
【0026】上記取付用金具Aは鉄又はステンレスより
なる金属板によって形成し、上側平板片4の一部を形成
している両側のアーム片部6、6を下側平板片1の先端
方向に突設させて該アーム片部6、6の先端部に引っ掛
け爪片5を折り曲げ形成しているが、図9に示すように
上側平板片4にアーム片部6、6を設けることなく、上
側平板片4'を下側平板片1の先端近傍部上方にまで延出
させた形状としたアルミニウム又はアルミニウム合金製
の取付用金具A'であってもよい。その他の構造は上記実
施例と同様であるので、同一部分には同一符号を付して
その詳細な説明は省略する。
【0027】この取付用金具A'の形状によれば、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金の押出成形によって該取付
用金具A'の断面形状を有する長尺成形品を製造し、この
成形品を一定長さ毎に切断することによって多量に得る
ことができる。この取付用金具A'は上記実施例と同様
に、平面矩形状の下側平板片1の先端部に先端縁に沿っ
て複数個の釘又はビス取付孔2を穿設していると共に基
端部には上方に屈折した一定高さの起立片3が設けられ
てあり、この起立片3の上端に下側平板片1の並行に平
面矩形状の上記上側平板片4'が一体に設けられている。
この上側平板片4'の先端は下側平板片1の上記取付孔2
の上方近傍部に位置してあり、該先端部に上方に屈折し
た垂直片5aとこの垂直片5aの上端から基端側に向かって
折り返し水平方向に屈折した係止片5bとからなる引っ掛
け爪片5を形成している。さらに、起立片3から下側平
板片1の反対方向に上側平板片4の基端部を突設させ、
その突端に下方に向かって上記起立片3と同一高さの脚
片7を設け、この脚片7の下端を上記下側平板片1とは
逆方向に水平に突設させて下面が下側平板片1の下面と
同一水平面上にしている座面片8に形成してなる構造を
有している。
【0028】なお、上記アルミニウム又はアルミニウム
合金の取付用金具A'によれば、起立片3と脚片7との下
端間が分離しているが、図10に示すように、下側平板片
1の基端から座面片8に連続する連結片1'でもって一体
化した構造としておいてもよい。また、上側平板片4を
起立片3の上端からその先端に設けている引っ掛け爪片
5に向かって斜め下方、即ち、下側平板片1に近接する
方向に傾斜させた構造としておいてもよい。これらのア
ルミニウム又はアルミニウム合金の取付用金具A'による
コーナー部材Bと外装材Cとの取付構造は上記図5、図
6に示す構造と同一であり、その施工方法も同じである
ので、説明は省略する。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の縦張り外装材のコ
ーナー部材の取付用金具は、請求項1に記載したよう
に、先端部に取付孔を穿設している下側平板片の基端部
上面に一定高さの起立片を一体に設けていると共にこの
起立片の上端にコーナー部材を受止するための上側平板
片を一体に設けてあり、さらに、この上側平板片の先端
部に上方に屈折した垂直片と該垂直片の上端から基端側
に向かって水平方向に屈折した水平係止片とからなる引
っ掛け爪片を設け、且つこの引っ掛け爪片の先端面を上
記下側平板片に穿設している取付孔の近傍部上方に位置
させた構造としているので、コーナー部材の端面に形成
している凹溝に引っ掛け爪片の水平係止片を挿入、係止
させると共に上側平板片の上面によってコーナー部材の
端部裏面を支持させた状態にして下側平板片の先端部に
設けている取付孔から下地材に釘又はビスを打ち込むこ
とによりコーナー部材を下地材上に強固に固定すること
ができる。
【0030】この際、コーナー部材が取付用金具の上側
平板片によって下地材から小間隔を存して支持され、従
って、コーナー部材を施工する隅部の2面のなす角度が
正確に形成されていない場合においても取付用金具を介
してコーナー部材を精度よく簡単に取付けることができ
る。さらに、取付用金具の下側平板片に設けている取付
孔が上側平板片の先端部に設けている引っ掛け爪片の先
端面から平面的にみて突出しているので、下地材に対す
る取付用金具の釘着が簡単且つ正確に行えるものであ
る。
【0031】また、請求項2に係る発明によれば、取付
用金具の上記上側平板片を基端部側から引っ掛け爪片に
向かって下方に傾斜させているので、下側平板片を隅部
下地材に釘着した時に、コーナー部材の端部裏面を受止
している上側平板片が下側平板片側に向かって弾性的に
引き寄せられて該上側平板片に設けている引っ掛け爪片
の水平係止片がコーナー部材の凹溝の溝壁面に圧着し、
コーナー部材を一層強固に固定することができる。
【0032】請求項3に記載のコーナー部材と外装材と
の取付構造によれば、建物の隅部下地材上に取付用金具
の下側平板片を釘又はビスによって固着していると共に
この下側平板片の基端部上面に起立片を介して一体に設
けている上側平板片上に上記コーナー部材の裏面を受止
させ且つ該上側平板片の先端に形成している引っ掛け爪
片をコーナー部材の端面に形成している凹溝に係止させ
ることによってコーナー部材を隅部下地材上に固定して
あり、さらに、コーナー部材の端面にハット型ジョイナ
ーを介装、固定してこのハット型ジョイナーの一側面に
コーナー部材の端面を、他側面にコーナー部材の端面に
対向した外装材の端面を突き合わせ状に接合させている
と共にハット型ジョイナー上のコーナー部材と外装材と
の対向端面間の目地部にコーキング材を充填してなるも
のであるから、建物の外壁面の幅寸法を複数枚の外装材
の幅寸法でもって正確に割り切れない場合であっても、
上記コーナー部材に隣接する外装材を所定の幅寸法に切
断してその切断端面を目地間隔を存してコーナー部材の
端面に対向させた状態で簡単に施工し得るものである。
【0033】この際、ハット型ジョイナーを目地間隔部
に介装してその両側面をコーナー部材の端面と外装材の
切断端面に密接させた状態にすることができ、目地部を
正確に形成し得ると共にハット型ジョイナー上のコーナ
ー部材と外装材との対向端面間の目地部にコーキング材
を充填したのちコーキング切れが生じても、雨水をハッ
ト型ジョイナーを伝って土台部から外部に確実に流出さ
せることができ、従って、壁内部に浸入する虞れをなく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付用金具の斜視図、
【図2】その側面図、
【図3】取付用金具の変形例を示す斜視図、
【図4】その側面図、
【図5】コーナー部材と外装材との取付構造を示す横断
面図、
【図6】コーナー部材と外装材との取付構造の変形例を
示す横断面図、
【図7】ハット型ジョイナーを取付けている状態の横断
面図、
【図8】隅部にコーナー部材を取付けた一部の簡略側面
図、
【図9】取付用金具の別な実施例を示す斜視図、
【図10】その変形例を示す斜視図、
【図11】従来例を示す横断面図。
【符号の説明】
A 取付用金具 B コーナー部材 C 外装材 D 下地材 F 釘又はビス 1 下側平板片 2 取付孔 3 起立片 4 上側平板片 5 引っ掛け爪片 9 目地間隔部 12 ハット型ジョイナー
フロントページの続き (72)発明者 荻野 剛史 富山県東砺波郡井波町井波1番地の1 大 建工業株式会社内 Fターム(参考) 2E110 AA15 AA42 AA47 AB04 AB22 AB27 AB28 BA12 BB22 BC14 BD16 BD23 CA07 CC03 CC04 CC12 CC16 CC17 CC25 DA03 DA09 DA16 DB12 DC01 DC03 DC08 DC12 DC15 DD03 DD14 GA33W GA33Z GB02Z GB03Z GB06Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に取付孔を穿設している下側平板
    片の基端部上面に一定高さの起立片を一体に設けている
    と共にこの起立片の上端にコーナー部材を受止するため
    の上側平板片を一体に設けてあり、さらに、この上側平
    板片の先端部に上方に屈折した垂直片と該垂直片の上端
    から基端側に向かって水平方向に屈折した水平係止片と
    からなる引っ掛け爪片を設け、且つこの引っ掛け爪片の
    先端面を上記下側平板片に穿設している取付孔の近傍部
    上方に位置させていることを特徴とする縦張り外装材の
    コーナー部材の取付用金具。
  2. 【請求項2】 上側平板片を基端部側から引っ掛け爪片
    に向かって下方に傾斜させていることを特徴とする請求
    項1に記載の縦張り外装材のコーナー部材の取付用金
    具。
  3. 【請求項3】 建物の隅部における下地材上に施工する
    コーナー部材とこのコーナー部材の端面に目地間隔を存
    して外壁面側の下地材上に施工する外装材との取付構造
    であって、建物の隅部側の下地材上に取付用金具の下側
    平板片を釘又はビスによって固着していると共にこの下
    側平板片の基端部上面に起立片を介して一体に設けてい
    る上側平板片上に上記コーナー部材の裏面を受止させ且
    つ該上側平板片の先端に形成している引っ掛け爪片をコ
    ーナー部材の端面に形成している凹溝に係止させること
    によってコーナー部材を隅部側の下地材上に固定してあ
    り、さらに、コーナー部材の端面にハット型ジョイナー
    を介装、固定してこのハット型ジョイナーの一側面にコ
    ーナー部材の端面を、他側面にコーナー部材の端面に対
    向した外装材の端面を突き合わせ状に接合させていると
    共にハット型ジョイナー上のコーナー部材と外装材との
    対向端面間の目地部にコーキング材を充填していること
    を特徴とする縦張り外装材のコーナー部材の取付構造。
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