[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2001096997A - Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール - Google Patents

Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール

Info

Publication number
JP2001096997A
JP2001096997A JP28126699A JP28126699A JP2001096997A JP 2001096997 A JP2001096997 A JP 2001096997A JP 28126699 A JP28126699 A JP 28126699A JP 28126699 A JP28126699 A JP 28126699A JP 2001096997 A JP2001096997 A JP 2001096997A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ovd
latent image
forming medium
layer
forgery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28126699A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehide Kita
武秀 喜多
Satoshi Gocho
智 牛腸
Atsushi Kijima
厚 木島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP28126699A priority Critical patent/JP2001096997A/ja
Publication of JP2001096997A publication Critical patent/JP2001096997A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】潜像部分23をOVD形成媒体1に付加して偽
造防止効果を高める際に、真偽判定が多回数可能であ
り、耐性、画像の精細さで制約されず、検出装置を必要
としない、真偽判定を容易に行うことができるOVD形
成媒体の偽造防止方法、偽造防止を施したOVD形成媒
体6、OVDシール6’を提供すること。 【解決手段】潜像を付加したOVD形成媒体の偽造防止
方法において、支持体11の表面上に潜像形成層13及
び裏面上にOVD層12を有するOVD形成媒体の該潜
像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを
用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分23を
設けたOVD形成媒体を用いたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、隠し文字や隠しパ
ターンを表示させることを目的とした潜像を用いた偽造
防止方法及び媒体及びその媒体を用いたシールに関する
ものであり、特に、偽造か否かの真偽判定を容易に行う
ことができるOVD形成媒体の偽造防止方法及び偽造防
止を施したOVD形成媒体及びそのOVD形成媒体を用
いたOVDシールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から潜像を偽造防止に用いた方法は
種々ある。例えば、 1)万線のピッチの隙間を利用して隠し文字等を入れ、
万線部分を隠蔽することで隠し文字が現れる万線画、 2)透明インキメジウム中にフィラーを入れたものを印
刷し、鉛筆でその部分を擦ると鉛筆の粉が印刷部分に付
着して隠し文字が現れる鉛筆出し印刷(デコマット)が
ある。しかし、これらの潜像は、よく見ると解読されて
しまうため、本格的な潜像を利用した偽造防止方法とい
うよりは、遊び用として使用されている。
【0003】3)熱をかけることによって発色する、白
色もしくは無色透明な不可逆性感熱発色インキを用いて
潜像を形成する方法は、潜像を表示させるためには熱源
装置が必要であり、潜像を一回表示させたものを消色す
ることはできないため用途が限定される。 4)酸化チタン等の金属よりも硬いフィラーを含有させ
た白色インキを、白色の紙に印刷しコイン等で擦ること
により潜像を表示させる方法は、マット調のニスを設け
ることにより目視で見えなくするものであるが、その潜
像を表示できるのは一回限りであるので用途が限定され
る。 すなわち、上記3)、4)の方法は、一回限りの用途に
限定されるものである。
【0004】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法として、 5)可逆性感熱発色インキ(サーモクロミックインキ)
を用いた方法がある。サーモクロミックインキは熱をか
けることにより可逆的に発色もしくは消色し、しばらく
放置すると元の状態に戻るものである。このインキは潜
像として、もしくは画像を隠蔽するために使われている
が、耐性とくに耐熱性が弱いため用途が限定される。 6)フォトクロミックインキは、光、特に紫外線を照射
することにより発色するインキであり、白色もしくは無
色透明のインキとして用いることより、潜像として利用
されているが、耐性とくに耐光性が弱いため用途が限定
されている。 7)蛍光インキは紫外線を照射することにより発光する
インキであり、白色または無色透明のインキとして用い
ることより、潜像として利用されている。そして、蛍光
インキには有機タイプと無機タイプがある。有機タイプ
は印刷インキ中にごく少量含有するだけで発光が確認さ
れるが、耐光性が弱いため用途が限定される。また、無
機タイプは印刷インキ中に大量に含有させる必要があり
(10〜20%程度)、潜像としては目視で可視され易
いため、利用する際にはデザイン等に工夫が必要であ
る。 すなわち、上記5)、6)、7)の方法は、耐性の点で
制約されるものである。
【0005】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の他の方法として、 8)網点や万線のモアレ(干渉縞)を利用して潜像を形
成する方法がある。この方法は、網点や万線のピッチも
しくは角度を部分的に変えた潜像を形成し、この潜像に
整然と並んだ網点もしくは万線の透明フィルムを重ねる
ことで画像が出現するものである。この方法は、この透
明フィルムで簡単に繰り返しの表示が可能であり、耐性
の点でも制約されないが、複雑な画像を形成できないと
いう問題がある。
【0006】また、繰り返し表示が可能な潜像による偽
造防止方法の別な他の方法として、 9)磁性インキによる潜像を用いた方法がある。これは
磁気記録可能な保持力(約300Oe以上)のある磁性
層をパターン状に磁化させることで潜像の形成を行い、
磁性層上に鉄粉をふりかけることで磁化されている部分
を画像として表示する方法である。しかし、この方式
は、潜像の書き換えて偽造することが容易に可能であ
り、また、潜像を表示させる工程が煩雑で特定の検出装
置が必要である。 10)赤外光を吸収するインキにて潜像を形成し、この
潜像上に可視光を透過させず赤外光を透過させる層を設
ける方法がある。しかし、この潜像を表示させるために
は赤外線カメラ等が必要であり、装置が大がかりとな
る。また、可視領域では白色もしくは無色であるが、赤
外領域に吸収のあるインキ(IVインキ)を用いた方法
もあるが、これも同様に赤外線カメラ等が必要である。
【0007】すなわち、上記9)、10)の方法は、繰
り返し表示が可能な方法であり、且つ、耐性、画像の精
細さの点で制約されないが、潜像の表示に特定の検出装
置が必要となるものである。
【0008】一方、光の干渉を用いて立体画像や特殊な
装飾画像を表現し得る、ホログラムや回折格子、或い
は、見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる
多層薄膜のようなOVD(Optical Varia
ble Device)の開発が進められている。これ
らのOVDは立体画像やカラーシフトといった独特な印
象を与えるため、優れた装飾効果を有しており、各種包
装材、絵本、カタログ等の一般的な印刷物に利用されて
いる。さらに、これらのOVDの製造には高度な技術を
要することから偽造防止の有効な手段としてクレジット
カード、有価証券、証明書類等の一部に貼着し、或い
は、全面に形成し偽造防止が施された媒体として使用さ
れている。
【0009】ホログラムや回折格子のようなOVDは、
微細な凹凸パターンや、屈折率の異なる縞状パターンな
どの回折構造からなっており、光の干渉と回折により見
る角度(すなわち、ホログラムを支持している角度)に
応じて、固有の像や色の変化(カラーシフト)が生じる
ものである。また、多層薄膜のようなOVDは、光学特
性の異なるセラミックスや金属を幾重にも積層した構造
である。この多層薄膜は構成する材料の光学特性と膜厚
により得られる光の干渉作用を利用したものであり、特
定の波長域に反射・透過特性を有しているため、観察す
る角度によりカラーシフトが生じるものである。以下で
は、これらの光の干渉を利用したホログラム、回折格
子、多層薄膜などを総称してOVDと称することとす
る。
【0010】ホログラムは、一般に、光学的な撮影方法
により微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスタ
ーホログラムを作製し、次に、このマスターホログラム
から電気メッキ法により凹凸パターンを複製したニッケ
ル製のプレス版を作製し、そして、このプレス版をホロ
グラムを形成する層上に加熱押圧するという方法により
大量複製が行われている。このタイプのホログラムはレ
リーフ型ホログラムと称されている。
【0011】また、体積型ホログラムと称し、感光性樹
脂などの記録材を用いて感光性樹脂の屈折率を体積方向
に変化させ、体積方向に干渉縞を記録して反射型ホログ
ラムとしたものがある。このタイプのホログラムはリッ
プマンホログラムと呼ばれる。
【0012】更に、回折格子を用いたものは、このよう
な立体画像を再生し得るホログラムとは異なり、微小な
エリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素と
し、グレーティングイメージ、ピクセルグラムと呼ばれ
る画像を表現するものである。このような回折格子を用
いた画像は、レリーフ型ホログラムと同様な方法で大量
複製が行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、これら
のOVDの製造には高度な技術を要することから偽造防
止の有効な手段としてクレジットカード、有価証券、証
明書類等の一部に貼着し、或いは、全面に形成し偽造防
止が施された媒体として使用されているが、本発明は、
これらのOVD形成媒体の偽造防止効果を更に高めるも
のであり、前記潜像を偽造防止に用いた際の問題点を解
決してOVD形成媒体に付加したものである。すなわ
ち、本発明は、前記潜像をOVD形成媒体に付加して偽
造防止効果を更に高める際に、真偽判定が多回数可能で
あり、耐性、画像の精細さの点で制約されず、且つ、そ
の判読に特定の検出装置を必要としない、更に、偽造か
否かの真偽判定を容易に行うことができるOVD形成媒
体の偽造防止方法を提供することを課題とするものであ
る。また、このような偽造防止を施したOVD形成媒体
及びそのOVD形成媒体を用いたOVDシールを提供す
ることを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、偽造防止に潜
像を付加したOVD形成媒体の偽造防止方法において、
支持体の表面上に潜像形成層及び裏面上にOVD層を有
するOVD形成媒体の該潜像形成層に、裸眼による目視
では透明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、
配向された潜像部分を設けたOVD形成媒体を用いたこ
とを特徴とするOVD形成媒体の偽造防止方法である。
【0015】また、本発明は、偽造防止に潜像を付加し
たOVD形成媒体において、支持体の表面上に潜像形成
層及び裏面上にOVD層を有するOVD形成媒体の該潜
像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを
用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設け
たことを特徴とする偽造防止を施したOVD形成媒体で
ある。
【0016】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記支持体が潜像形
成層を兼ね、該支持体の材料が、外力によって該配向さ
れた潜像部分を設けられることが可能な高分子材料であ
ることを特徴とする偽造防止を施したOVD形成媒体で
ある。
【0017】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記潜像形成層の材
料が、高分子液晶材料であることを特徴とする偽造防止
を施したOVD形成媒体である。
【0018】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記高分子液晶材料
が、サーモトロピック性を示す高分子液晶材料であり、
前記配向された潜像部分を加熱・加圧により配向させて
設けたことを特徴とする偽造防止を施したOVD形成媒
体である。
【0019】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記配向された潜像
部分が、文字・絵柄などの情報を有するパターン形状の
潜像画像であることを特徴とする偽造防止を施したOV
D形成媒体である。
【0020】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体において、前記偏光フィルムが
円偏光フィルムであることを特徴とする偽造防止を施し
たOVD形成媒体である。
【0021】また、本発明は、上記発明による偽造防止
を施したOVD形成媒体を用いたことを特徴とするOV
Dシールである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき説
明する。図1は本発明による偽造防止を施したOVD形
成媒体の一実施例を示す平面図である。図2は、図1に
おけるX−X’断面で一実施例を示す断面図である。図
1及び図2に示すように、偽造防止を施したOVD形成
媒体(1)は、支持体(11)の表面上に潜像形成層
(13)が形成され、支持体(11)の裏面上にOVD
層(12)が形成されたものである。図2において、
(23)は、潜像形成層(13)の一部分であり、裸眼
による目視では透明で偏光フィルムを用いた目視では可
視可能な、配向された潜像部分である。
【0023】この潜像部分(23)は、潜像形成層(1
3)の一部が熱、圧、引っ掻き、摩擦、光、電気、磁気
等の外力によって配向された部分である。図1におい
て、偽造防止を施したOVD形成媒体(1)は、裸眼に
よる目視では潜像部分(23)が確認できず単なるOV
Dにしか見えないものである。
【0024】図3は、図1に示す偽造防止を施したOV
D形成媒体の一実施例の潜像部分(23)を判読する際
の状態を示す平面図である。また、図4は、図3におけ
るX−X’断面で示す潜像部分(23)を判読する際の
状態を示す断面図である。図3及び図4に示すように、
偽造防止を施したOVD形成媒体(1)の上方に偏光フ
ィルム(14)を重ねて目視することにより、潜像部分
(23)が可視可能な画像(23’)となるものであ
る。
【0025】図5は、本発明による偽造防止を施したO
VD形成媒体を判読する際の光路の状態を概念的に説明
した図である。図5に示すように、光源(58)からの
白色光(56)は偏光フィルム(14)を透過して直線
偏光となり、潜像形成層の一部分である配向された潜像
部分(23)部を透過して楕円偏光に変わり、OVD層
(12)により反射され、再度偏光フィルム(14)を
透過して反射光(57)となる。
【0026】この反射光(57)は、波長によって光の
強さが異なるため、多彩な色相を有する画像が得られ
る。また、偏光フィルムの配向方向と潜像部分の配向方
向の角度によっても見える色相が異なってくる。潜像形
成層(13)の他の部分である配向されない部分(図示
せず)を透過した直線偏光は、楕円偏光に変わらずOV
D層(12)により反射され、再度偏光フィルム(1
4)を透過してOVDが観察されるものである。
【0027】図6は請求項3に示す前記支持体が潜像形
成層を兼ねた、偽造防止を施したOVD形成媒体を用い
たOVDシールの一例を示す断面図である。図6に示す
ように、偽造防止を施したOVD形成媒体を用いたOV
Dシール(6’)は、偽造防止を施したOVD形成媒体
(6)、接着層(69)、剥離紙(60)で構成されて
いる。そして、OVDシール(6’)を被貼着体に貼着
する際に剥離紙(60)は剥離される。
【0028】偽造防止を施したOVD形成媒体(6)
は、支持体(61)及びOVD層(62)で構成されて
おり、この支持体(61)は潜像形成層を兼ねている。
配向された潜像部分(63)は支持体(61)の上層部
に設けられている。この配向された潜像部分(63)
は、支持体(61)の一部分であり、裸眼による目視で
は透明で偏光フィルムを用いた目視では可視可能な、配
向された潜像部分である。
【0029】また、OVD層(62)は、レリーフ型ホ
ログラム、回折格子などのOVD(67)と、OVD
(67)からの干渉光をより効果的な強度で回折させる
ために、高屈折材料薄膜や金属薄膜から成るOVD効果
層(68)で構成されている。図6においては、偏光フ
ィルムとして、円偏光フィルム(64)を用いたもので
あり、円偏光フィルム(64)は偏光フィルム(65)
に1/4波長フィルム(66)を重ねたものである。
【0030】図7は偽造防止を施したOVD形成媒体を
用いたOVDシールの他の例を示す断面図である。図7
に示すように、偽造防止を施したOVD形成媒体を用い
たOVDシール(7’)は、偽造防止を施したOVD形
成媒体(7)、接着層(69)、剥離紙(60)で構成
されている。そして、OVDシール(7’)を被貼着体
に貼着する際に剥離紙(60)は剥離される。
【0031】偽造防止を施したOVD形成媒体(7)
は、支持体(71)、支持体(71)の表面上の潜像形
成層(73)、保護層(74)、及びOVD層(72)
で構成されている。配向された潜像部分(83)は潜像
形成層(73)の一部に設けられており、この配向され
た潜像部分(83)は、裸眼による目視では透明で偏光
フィルムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像
部分である。また、OVD層(72)は、光学特性の異
なる薄膜75、76、77の多層膜構成となっている。
【0032】保護層(74)は、潜像形成層(73)を
外傷から保護し、また画像形成時の熱圧から画像形成痕
による潜像の視認を防ぐ役割を持つものである。図7に
おいては、偏光フィルムとして、円偏光フィルム(6
4)を用いたものであり、円偏光フィルム(64)は偏
光フィルム(65)に1/4波長フィルム(66)を重
ねたものである。上記のようにOVD層は、複数の材料
を積層した構成であり、その構成はOVDにより異なっ
たものになる。
【0033】支持体としては、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹
脂、天然樹脂のフィルム、ガラスなどを単独で、また
は、組み合わされた複合体等で使用することが可能であ
る。また、支持体は光透過性を有する必要があり、偏光
性の均一なものがより好ましい。
【0034】また、支持体が潜像形成層を兼ね、支持体
と潜像形成層が一体となった同一の場合は、熱、圧、引
っ掻き、摩擦、光、電気、磁気等の外力によって配向さ
れた潜像部分を設けられることが容易に可能なプラスチ
ックフィルムが望ましく、無延伸のポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
トなど高分子材料が使用可能である。
【0035】潜像形成層としては、全面に同一の配向を
有し全面に同一の偏光性を示す材料、部分的に配向の異
なる材料、或いは、部分的に外力によって配向を変化さ
せ、部分的に異なった偏光性を付与できる材料などが使
用される。例えば、ポリプロプピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン、ポリエステル等の高分子材料が使用可能
である。
【0036】また、潜像形成層として、高分子液晶材料
を用いる際には、ポリエステル共重合体、ポリエーテ
ル、ポリカーボネイト、ポリイソシアネート、ポリグル
タミン酸エステル等の高分子液晶材料が使用可能であ
る。また、この高分子液晶材料は、加熱・加圧で容易に
配向させることが可能なサーモトロピック性を有してい
ることが好ましい。そして、配向させる方法として、ホ
ットスタンプ、サーマルヘッド、レーザーによる加熱等
の簡便な方法が挙げられ、これらの方法によって精細な
潜像部分を容易に形成することが可能となる。
【0037】さらに、予め配向せしめ偏光性を有した高
分子材料を微小片化し、ポリエステルやアクリルなどの
高分子樹脂に分散させ、塗布することにより潜像形成層
を形成することも可能である。この場合、任意の画像を
潜像として形成することは難しいが、ランダムな模様と
して潜像が観察されるため、検証機能を付与することは
可能である。
【0038】尚、用いられる材料は上記に限定されるも
のではなく、全面に同一の配向を有し全面に同一の偏光
性を示す材料、部分的に配向の異なる材料、或いは、部
分的に外力によって配向を変化させ、部分的に異なった
偏光性を付与できる材料であれば使用可能である。そし
て、潜像形成層は、これらの材料をグラビア印刷法、ス
クリーン印刷法、ノズルコーター法等の既知の塗布手段
を用いて形成される。或いは、押し出し成型法、二軸延
伸法等のフィル成形技術で得られたフィルムを貼り合わ
せて形成することも可能である。
【0039】OVD層は、光の干渉を利用したホログラ
ム、回折格子、多層薄膜などが形成された層であり、ホ
ログラムや回折格子のようなOVDとしては、光の干渉
縞を微細な凹凸パターンとして平面に記録するレリーフ
型や体積方向に干渉縞を記録する体積型がある。また、
見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる多層
薄膜のようなOVDとしては、光学特性の異なるセラミ
ックスや金属の薄膜を積層したものがある。この他に、
光の干渉を利用した固有の像や色の変化を生じるもので
あればこれらに限られるものではない。これらのOVD
の中では、量産性やコストを考慮した場合には、レリー
フ型ホログラム(回折格子)や多層薄膜が好ましいもの
である。
【0040】レリーフ型ホログラム(回折格子)は光学
的な撮影方法により、微細な凹凸パターンからなるレリ
ーフ型のマスターホログラムを作製し、次に、このマス
ターホログラムから電気メッキ法により凹凸パターンを
複製したニッケル製のプレス版を作製し量産を行う。す
なわち、このプレス版を加熱し、OVD形成層に押し当
て、凹凸パターンを複製する。それゆえ、OVD形成層
は熱による成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明
るい再生像が得られる材料であることが必要であり、例
えば、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹
脂、或いは、ラジカル重合性不飽和基を有する紫外線や
電子線硬化性樹脂を単独あるい複合して用いることがで
きる。また、上記以外ものでも、OVD形成層として凹
凸パターンを形成可能な安定な材料であれば使用可能で
ある。
【0041】また、図6に示すように、OVD(67)
にレリーフ型ホログラム(回折格子)を用いた場合、そ
の回折効率を高めるためレリーフ面を構成する高分子材
料と屈折率の異なるOVD効果層(反射層)を設けるこ
とが好ましい。このOVD効果層(68)を設けること
により、回折効率が向上し、より鮮明な画像や色の変化
をもたらすものになる。用いる材料としては、屈折率の
異なるTiO2 、Si2 3 、SiO、Fe2 3 、Z
nS、などの高屈折率材料や、より反射効果の高いA
l、Sn、Cr、Ni、Cu、Au等の金属材料が挙げ
られる。これらの材料は単独あるいは積層して使用でき
るものであり、これらの材料は真空蒸着法、スパッタリ
ング等の公知の薄膜形成技術にて形成され、その膜厚は
用途によって異なるが、50〜10000Å程度で形成
される。
【0042】上記以外でも、OVD効果層を構成する材
料としては、その屈折率が、OVD形成層で使用される
高分子材料(屈折率n=1.3〜1.5)よりも高い材
料であれば、上記の無機材料以外の有機系、有機無機複
合体、有機系材料に無機系フィラーを分散したものなど
が使用可能である。これらの材料はグラビアコート、ダ
イコート、スクリーン印刷等の公知のコーティング法、
や印刷法にて0.1μm〜10μm程度のOVD効果層
に形成される。また、上記以外の材料であっても反射性
を有した材料であれば、適宜使用することが可能であ
る。
【0043】一方、図7に示すように、多層薄膜のOV
Dが形成されるOVD層(72)は、異なる光学適性を
有する多層薄膜層75、76、77からなり、金属薄
膜、セラミックス薄膜またはそれらを併設してなる複合
薄膜として積層形成される。例えば、屈折率の異なる薄
膜を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を
組み合わせても良く、また特定の組み合わせを交互に積
層するようにしてもよい。それらの組み合わせにより、
所望の多層薄膜を得ることができる。
【0044】この多層薄膜には、セラミックスや金属な
どの材料が用いられ、おおよそ屈折率が2.0以上の高
屈折率材料と屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定
の膜厚で積層したものである。以下に用いられる材料の
一例を挙げる。まず、セラミックスとしては、例えば、
Sb2 3 (3.0=屈折率:以下同じ)、Fe2 3
(2.7)、TiO2 (2.6)、CdS(2.6)、
CeO 2 (2.3)、ZnS(2.3)、PbCl
2 (2.3)、CdO(2.2)、Sb2 3 (2.
0)、WO3 (2.0)、SiO(2.0)、Si2
3 (2.5)、In2 3 (2.0)、PbO(2.
6)、Ta2 3 (2.4)、ZnO(2.1)、Zr
2 (2.0)、MgO(1.6)、SiO2 (1.
5)、MgF2 (1.4)、CeF3 (1.6)、Ca
2 (1.3〜1.4)、AlF3 (1.6)、Al2
9O3 (1.6)、GaO(1.7)等が挙げられる。
【0045】金属単体もしくは合金の薄膜としては、例
えば、Al、Fe、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、N
i、Cu、Si等が挙げられる。また、低屈折率の有機
ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン(1.5
1)、ポリプロピレン(1.49)、ポリテトラフロロ
エチレン(1.35)、ポリメチルメタアクリレート
(1.49)、ポリスチレン(1.60)等が挙げられ
る。これらの高屈折率材料、もしくは透過率30%〜6
0%の金属薄膜より少なくとも一種、低屈折率材料より
少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させる
事により、特定の波長の可視光に対する吸収あるいは反
射を示す多層薄膜となる。
【0046】上記の各材料の中から、屈折率、反射率、
透過率等の光学特性や耐候性、耐薬品性、層間密着性な
どに基づき材料を適宜選択し、薄膜として積層し多層薄
膜を形成する。形成方法は公知の手法を用いることがで
き、膜厚、成膜速度、積層数、あるいは光学膜厚(=n
・d、n:屈折率、d:膜厚)などの制御が可能な、通
常の真空蒸着法、スパッタリング法などの物理的気相析
出法やCVD法などの化学的気相析出法を用いることが
できる。また、低屈折率の有機ポリマーの成膜方法とし
ては、公知のグラビア印刷法、オフセット印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷方法やバーコート法、グラビア
法、ロールコート法等などの塗布方法を用いることがで
きる。なお、本発明ではセラミックス及び金属のみを示
しているが、セラミックス及び金属と同等、あるいは類
似する屈折率と反射率を有するものであれば、用いるこ
とが可能である。
【0047】この多層薄膜層の層厚は、具体的には50
〜20000Åの範囲であり、また、薄膜の層構成は上
記高屈折率の材料もしくは金属材料からなる薄膜、例え
ば、ZnS、TiO2 、ZrO2 、In2 3 、Sn
O、ITO、CeO2 、ZnO、Ta2 3 、Al、F
e、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、Ni、Cu、Si
などと、上記低屈折率の材料からなる薄膜、例えば、M
gF2 、SiO2 、CaF2 、MgO、Al2 3 など
との組み合わせであり、それらを交互に積層し、その積
層数が2層以上、好ましくは2層〜9層である。分光特
性は層数に応じて変化する。尚、用いる材料、組み合わ
せにより多層膜の光学特性が異なるため、これに限定さ
れるものではない。
【0048】本発明におけるOVD形成媒体において
は、潜像形成層、またはOVD層上に位置するように有
色透明のインキなどによる着色層を設けることにより、
観察されるOVDの色変化がより多彩になり、且つ見や
すくなり、その確認が容易となり偽造防止効果を更に向
上させることができる。
【0049】接着層は、OVD層を変質させたり冒すも
のでなければ通常用いられるものでよく、塩酢ビ系接着
剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤などが使
用可能であるが、これらに限定されるものではない。ま
た接着層は、OVD形成媒体がシール形態である場合
は、一般的に粘着剤として扱われる接着剤を使用する。
【0050】保護層は、潜像形成層を外傷から保護し、
また、画像形成時の熱圧などから画像形成痕による潜像
の視認を防ぐ役割を持つもので、使用される樹脂として
は、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビ
ニル樹脂−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリイミド樹脂等の従来公知の熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、紫外線または電子線硬化樹脂を単独、或い
は、混合物して用いられる。
【0051】更に、サーマルヘッド等による潜像形成時
の印字痕防止のために、樹脂を架橋する硬化剤、ポリエ
チレンワッス、カルナバワックス、シリコンワックス等
のワックス類、或いは炭酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、シリカ、アルミナ、タルク等の体質顔料、シリコ−
ン油脂等の油脂類を透明性を損なわない範囲で添加する
ことができる。この保護層に用いる樹脂は、例えば、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法、
フレキソ印刷法、ノズルコーター法等の既知の印刷手
段、および、塗布手段により塗工することができる。
【0052】偏光フィルムとしては、PVA延伸フィル
ムにヨードを吸収させたPVA−ヨウ素型、二色性染料
型、金属または金属化合物含有型、ポリエン型などの高
分子多結晶型があげられる。特に、PVA−ヨウ素型、
二色性染料型が好ましいものである。円偏光フィルム
は、偏光フィルムに1/4波長位相差フィルムを重ねた
フィルムである。
【0053】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 <実施例1>支持体として、厚み50μmの透明ポリプ
ロピレンフィルムを用いた。この支持体上にOVD形成
層用塗料をグラビア法により乾燥温度110℃で塗布厚
1.0μmに塗布し、OVD形成用原反を得た。次い
で、OVDレリーフパターンを有するニッケル製のOV
D画像金型を120℃に加熱し、公知のロールエンボス
法により、OVD形成層上に押圧することで、OVD形
成層上にOVDレリーフパターンを形成した。本実施例
では、2ステップ法により撮影したレインボーホログラ
ムをOVD画像に用いた。次いで、上記OVDレリーフ
パターンを形成したOVD形成層上に、真空蒸着法を用
いて膜厚0.05μmのAl層を形成してOVD効果層
を設けた。
【0054】本実施例における支持体は潜像形成層を兼
ねているので、次いで、支持体上に潜像パターンの形成
を行った。OVD層を形成した面とは逆の面をナイロン
ブラシで一方向に擦り、OVD層の全面に偏光性を持た
せた。その後、スクリン印刷法を用いて「TOPPAN
PRINTING」の文字状に支持体の潜像部分をア
クリル樹脂で保護した。そして、先に擦った一方向の直
角方向にナイロンブラシで擦ってアクリル樹脂で保護し
た部分以外の部分の偏光性を消滅させた後、アクリル樹
脂を剥がして潜像部分を得た。
【0055】最後に、OVD効果層上に接着層用塗料を
グラビア法を用いて、乾燥温度110℃で塗布厚15μ
mに塗布し、接着層を設けて剥離紙と貼り合わせてOV
Dシールを得た。
【0056】以下に、OVDシールに使用した塗料につ
いて示す。 (OVD形成層用塗料) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …25部 ウレタン樹脂 …10部 メチルエチルケトン …70部 トルエン …30部 (接着層用塗料) アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …20部 トルエン …20部
【0057】このように得られたOVDシールの剥離紙
を剥がし、被貼着体であるプラスチック板に貼り付け
た。得られたOVD形成媒体は、目視では潜像パターン
が全く視認できず、単なるOVDフィルムに見えたが、
円偏光フィルムを重ねることで潜像パターンが鮮明に出
現し、潜像パターンを確認することができた。
【0058】<実施例2>支持体として、厚み50μm
の透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
を用いた。この支持体上に、サーモトロピック性高分子
材料からなる潜像形成層用塗料をグラビア法により、乾
燥温度60℃で塗布厚0.5μmに塗布し潜像形成層を
設けた。その上に保護層用塗料をオフセット印刷法にて
約3μm塗布し保護層を設けた。保護層は、まずアンカ
ーメジウムをオフセット印刷法にて約1μm塗布し、そ
の上にトップコートニスをオフセット印刷法にて約2μ
m塗布した。
【0059】さらに、支持体の潜像形成層を塗工した面
と反対側の面に、OVD層として多層薄膜層をAl−2
00Å、SiO2 −5800Å、Al−700Åの順序
・厚みにて真空蒸着法にて設けた。なお、金属から構成
される薄膜は、構成材料の状態や形成条件などにより、
屈折率などの光学特性が変わってくるため、本実施例で
は一定の条件における値を用いている。
【0060】次に、潜像形成層に潜像パターンの形成を
行うため、「TOPPAN PRINTING」の文字
が凸状に形成された刻印版を用い、120℃、0.2秒
間ホットスタンプにて熱圧をかけて配向を行い潜像部分
を設けた。
【0061】最後に、OVD層が設けられた上に接着層
用塗料をグラビア法により、乾燥温度110℃、塗布厚
15μmで塗布し、接着層を設けてOVD形成媒体を得
た。このOVD形成媒体を剥離紙と貼り合わせてOVD
シールを得た。
【0062】以下に、OVDシール製造に使用した塗料
について示す。 (潜像形成層用塗料) 高分子液晶(キラコールPLC−7003:旭電化工業(株)製)…20部 テトラヒドロフラン …40部 トルエン …40部 (保護層用塗料) アンカーメジウム(FDSメジウムTPロ:東洋インキ製造(株)製) …100部 トップコートニス(マットOPニス3H:(株)T&K TOKA製) …100部 (接着層用塗料) アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 …20部 メチルエチルケトン …20部 トルエン …20部
【0063】このように得られた潜像を有するOVDシ
ールの剥離紙を剥がし、被貼着体であるプラスチック板
にOVD形成媒体を貼り付けた。得られたOVD形成媒
体は、目視では潜像パターンが全く視認できず、単なる
OVDフィルムに見えたが、円偏光フィルムを重ねるこ
とで潜像パターンが鮮明に出現し、潜像パターンを確認
することができた。
【0064】
【発明の効果】本発明は、偽造防止に潜像を付加したO
VD形成媒体の偽造防止方法において、支持体の表面上
に潜像形成層及び裏面上にOVD層を有するOVD形成
媒体の該潜像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光
フィルムを用いた目視では可視可能な、配向された潜像
部分を設けたOVD形成媒体を用いたので、真偽判定が
多回数可能であり、耐性、画像の精細さの点で制約され
ず、且つ、その判読に特定の検出装置を必要としない、
更に、偽造か否かの真偽判定を容易に行うことができる
OVD形成媒体の偽造防止方法となる。
【0065】また、本発明は、偽造防止に潜像を付加し
たOVD形成媒体において、支持体の表面上に潜像形成
層及び裏面上にOVD層を有するOVD形成媒体の該潜
像形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを
用いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設け
たので、真偽判定が多回数可能であり、耐性、画像の精
細さの点で制約されず、且つ、その判読に特定の検出装
置を必要としない、更に、偽造か否かの真偽判定を容易
に行うことができる偽造防止を施したOVD形成媒体と
なる。
【0066】また、本発明は、上記偽造防止を施したO
VD形成媒体を用いたOVDシールであるので、真偽判
定が多回数可能であり、耐性、画像の精細さの点で制約
されず、且つ、その判読に特定の検出装置を必要としな
い、更に、偽造か否かの真偽判定を容易に行うことがで
きるOVD形成媒体を用いたOVDシールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による偽造防止を施したOVD形成媒体
の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1におけるX−X’断面で一実施例を示す断
面図である。
【図3】図1に示す偽造防止を施したOVD形成媒体の
一実施例の潜像画像を判読する際の状態を示す平面図で
ある。
【図4】図3におけるX−X’断面で示す潜像画像を判
読する際の状態を示す断面図である。
【図5】本発明による偽造防止を施したOVD形成媒体
を判読する際の光路の状態を概念的に説明した図であ
る。
【図6】偽造防止を施したOVD形成媒体を用いたOV
Dシールの一例を示す断面図である。
【図7】偽造防止を施したOVD形成媒体を用いたOV
Dシールの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、6、7‥‥偽造防止を施したOVD形成媒体 6’、7’‥‥偽造防止を施したOVD形成媒体を用い
たOVDシール 11、61、71‥‥支持体 12、62、72‥‥OVD層 13、73‥‥潜像形成層 14、65‥‥偏光フィルム 23、63、83‥‥配向された潜像部分 23’‥‥可視可能な画像 56‥‥白色光 57‥‥反射光 58‥‥光源 60‥‥剥離紙 64‥‥円偏光フィルム 66‥‥1/4波長位相差フィルム 67‥‥OVD 68‥‥OVD効果層 69‥‥接着層 74…保護層 75…光学特性の異なる薄膜 76…光学特性の異なる薄膜 77…光学特性の異なる薄膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 19/12 B41M 5/26 102

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偽造防止に潜像を付加したOVD形成媒体
    の偽造防止方法において、支持体の表面上に潜像形成層
    及び裏面上にOVD層を有するOVD形成媒体の該潜像
    形成層に、裸眼による目視では透明で偏光フィルムを用
    いた目視では可視可能な、配向された潜像部分を設けた
    OVD形成媒体を用いたことを特徴とするOVD形成媒
    体の偽造防止方法。
  2. 【請求項2】偽造防止に潜像を付加したOVD形成媒体
    において、支持体の表面上に潜像形成層及び裏面上にO
    VD層を有するOVD形成媒体の該潜像形成層に、裸眼
    による目視では透明で偏光フィルムを用いた目視では可
    視可能な、配向された潜像部分を設けたことを特徴とす
    る偽造防止を施したOVD形成媒体。
  3. 【請求項3】前記支持体が潜像形成層を兼ね、該支持体
    の材料が、外力によって該配向された潜像部分を設けら
    れることが可能な高分子材料であることを特徴とする請
    求項2記載の偽造防止を施したOVD形成媒体。
  4. 【請求項4】前記潜像形成層の材料が、高分子液晶材料
    であることを特徴とする請求項2記載の偽造防止を施し
    たOVD形成媒体。
  5. 【請求項5】前記高分子液晶材料が、サーモトロピック
    性を示す高分子液晶材料であり、前記配向された潜像部
    分を加熱・加圧により配向させて設けたことを特徴とす
    る請求項4記載の偽造防止を施したOVD形成媒体。
  6. 【請求項6】前記配向された潜像部分が、文字・絵柄な
    どの情報を有するパターン形状の潜像画像であることを
    特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、又は請求項
    5記載の偽造防止を施したOVD形成媒体。
  7. 【請求項7】前記偏光フィルムが円偏光フィルムである
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、又は請求項6記載の偽造防止を施したOVD形成
    媒体。
  8. 【請求項8】請求項2乃至請求項7記載の偽造防止を施
    したOVD形成媒体を用いたことを特徴とするOVDシ
    ール。
JP28126699A 1999-10-01 1999-10-01 Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール Pending JP2001096997A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28126699A JP2001096997A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28126699A JP2001096997A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001096997A true JP2001096997A (ja) 2001-04-10

Family

ID=17636687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28126699A Pending JP2001096997A (ja) 1999-10-01 1999-10-01 Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001096997A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002032023A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Dainippon Printing Co Ltd 真正性識別体、これを有する情報記録媒体、および物品
WO2008133113A1 (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toppan Printing Co., Ltd. 真偽判定方法及び識別器及び偏光板
CN102264547A (zh) * 2008-12-23 2011-11-30 陆逊梯卡有限公司 描绘仅透过偏振滤光片可见的彩色二维图像的多层膜以及用于制造该膜的过程
JP2018069736A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 凸版印刷株式会社 潜像を有する曲面画像形成体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002032023A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Dainippon Printing Co Ltd 真正性識別体、これを有する情報記録媒体、および物品
WO2008133113A1 (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Toppan Printing Co., Ltd. 真偽判定方法及び識別器及び偏光板
JP5375603B2 (ja) * 2007-04-18 2013-12-25 凸版印刷株式会社 真偽判定方法及び識別器
CN102264547A (zh) * 2008-12-23 2011-11-30 陆逊梯卡有限公司 描绘仅透过偏振滤光片可见的彩色二维图像的多层膜以及用于制造该膜的过程
JP2018069736A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 凸版印刷株式会社 潜像を有する曲面画像形成体
JP7124292B2 (ja) 2016-10-25 2022-08-24 凸版印刷株式会社 潜像を有する曲面画像形成体及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6955839B2 (en) Laminated composite, information recording medium, and member of imparting forgery-preventing characteristic
WO2013161783A1 (ja) ホログラム転写箔、画像表示体の作製方法、画像表示体及び個人認証媒体
JP2009134094A (ja) 回折構造転写箔及びそれを用いた偽造防止媒体
JP4193377B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP2001232978A (ja) 潜像を有するパスポートとその製造方法、並びにそのパスポートの検証方法
JP4373056B2 (ja) 真偽判定体用転写箔と真偽判定体
EP2749430A1 (en) Authentication medium
JP2001063300A (ja) Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体
JP2002098829A (ja) 積層複合体及びこれを用いて偽造防止対策が施された情報記録媒体
JP2001071698A (ja) Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd転写箔及びovd形成媒体
JP2001105800A (ja) 受像シートの偽造防止方法及び偽造防止を施した受像シート及びそれを用いた画像表示体
JP2001096999A (ja) Ovd形成シートの偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成シート及びそのovd形成シートを用いたovdシール
JP5659800B2 (ja) ホログラムシート
JPH11224050A (ja) 偽造防止媒体、シール及び転写箔
JP2004163797A (ja) 偏光性を示す偽造防止媒体およびそれを用いた真偽判定方法
JP3988458B2 (ja) 偏光性を示す偽造防止媒体並びにその真偽判定方法
JP2001096997A (ja) Ovd形成媒体の偽造防止方法及び偽造防止を施したovd形成媒体及びそのovd形成媒体を用いたovdシール
JP2002254546A (ja) 潜像記録媒体
JP4042513B2 (ja) 偽造防止カード
JP2002160497A (ja) 可逆性表示媒体及びそれを用いた情報媒体
JP4019655B2 (ja) 潜像形成可能な転写箔及び潜像を有する転写媒体
JP2011027832A (ja) 表示体および転写箔並びに偽造防止媒体
JP2007181941A (ja) 磁気転写箔
JP2009073006A (ja) 磁気転写シート及びそれを用いた磁気記録媒体
JP5953832B2 (ja) 記録媒体及び転写箔

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060418