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JP2001096142A - 処理液生成装置 - Google Patents

処理液生成装置

Info

Publication number
JP2001096142A
JP2001096142A JP27649599A JP27649599A JP2001096142A JP 2001096142 A JP2001096142 A JP 2001096142A JP 27649599 A JP27649599 A JP 27649599A JP 27649599 A JP27649599 A JP 27649599A JP 2001096142 A JP2001096142 A JP 2001096142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
bottle
liquid
tank
treatment agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27649599A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ikeda
淳 池田
Yuko Minegishi
優子 峰岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP27649599A priority Critical patent/JP2001096142A/ja
Publication of JP2001096142A publication Critical patent/JP2001096142A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 処理剤の溶解時間を短縮する。 【解決手段】 処理剤を完全に溶解させるために必要な
略最少量の水を溶解槽104に供給し、パドル115を
回転させて溶解槽104内の水を攪拌する。その後、穿
孔部材140を動作させてボトル122から処理剤を溶
解槽104に投入し、攪拌を継続する。溶解槽104内
の処理剤がほぼ溶解したら、所定量の水をボトル122
の内部に噴出し、ボトル122の内部を洗浄し、更に攪
拌を継続した後パドル115を停止させて溶解槽104
内の水の攪拌を停止する。その後、再び所定量の水をボ
トル122の内部に噴出し、レベル合わせ洗浄を行い、
所定時間攪拌を行って本処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液生成装置に
係り、より詳細には、処理剤を溶解槽内で液体に溶解さ
せて処理液を生成する処理液生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真現像機用として用いられ
る粉体又は顆粒状等の固形の処理剤を水に溶解して処理
液を準備する場合、専用の生成装置を用いて溶解するこ
とが知られている。
【0003】一般に粉体又は顆粒状の処理剤は、PET
製のボトルに収容されて市販されている。その吐出口
は、粉体又は顆粒状の処理剤をボトル内に収容した状態
で、アルミニウム製のシール部材等でシールされてい
る。なお、安全のため、シール部材を覆うように吐出口
の外側に蓋体をかぶせてあることがある。
【0004】このようなボトルは、蓋体を外した状態で
吐出口を下向きにして生成装置の装填部に装填される。
【0005】生成装置の装填部には、装填されるボトル
のシール部材と対向するように円筒状の刃を持つ穿孔部
材が配設されており、この穿孔部材の刃によってシール
部材を輪状に突き破ることにより、ボトル内の所定量の
処理剤を下方の溶解槽へ落下させる。
【0006】溶解槽には所定量の水が貯留されており、
攪拌用のスクリューを回転させることによりボトルの吐
出口から落下した処理剤を水に溶解し、所定の濃度の処
理液を生成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、水に粉体状ま
たは粒状の写真処理剤を溶解する際に、水温が低い場合
には粉体状または顆粒状の現像剤は溶解し難く時間がか
かり、現像液を生成するのに長時間を要する。そして、
水温が高いほど溶解速度が速くなる傾向にあるが、溶解
速度を速めるために溶解槽内に貯留されている水の水温
を高くするには、ヒーター等の加熱装置を設けなければ
ならないという問題があった。また、固形の処理剤(特
に現像用)が水に溶解する際に発生する溶解熱による水
温の上昇を利用することも考えられるが、ボトル内の処
理剤を溶解して現像処理に使用される濃度の処理液を生
成するのに必要かつ十分な量の水を溶解槽に貯留してお
き、この量の水で処理剤を溶解させたのでは、十分に水
温が上昇せず、処理剤の溶解速度を速めることができな
い。その理由は、発生する溶解熱に対して水量が多すぎ
るためである。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、前記処理剤の
水への溶解時間を短縮することの可能な処理液生成装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る処理液生成装置は、写真用固形処理剤
と液体とを混ぜ合わせるための溶解槽と、前記溶解槽に
前記液体を供給する供給手段と、前記溶解槽に所定量の
前記液体の一部を供給した後、前記液体の残りを供給す
るように前記供給手段を制御する制御手段と、を含んで
構成する。
【0010】本発明に依れば、溶解槽中で処理剤を生成
するために使用する所定量の液体の一部を溶解槽へ供給
した後、処理剤が液体に溶解した状態で液体の残りを前
記溶解槽に追加供給するように前記供給手段を制御する
ので、はじめから所定量の液体を溶解槽に供給して処理
剤を溶解させる場合と比較して、溶解熱による液体の温
度を高くすることができ、処理剤が液体に溶解するため
に必要な溶解時間を短縮することができる。なお、所定
量の液体の一部とは、所定量の処理剤を完全に溶解させ
るために必要な液体の量であることを前提とする。処理
剤を液体中で溶解した後に、処理液を所定の濃度にする
ために、残りの液体を溶解槽へ追加供給することによ
り、短時間で所定の濃度の処理液を得ることができるの
である。
【0011】また、本発明に係る処理液生成装置は、処
理剤が予め溶解槽内に収容されている場合の他に、請求
項2のように、前記処理剤を前記溶解槽に供給する処理
剤供給手段を備え、前記制御手段は前記処理剤供給手段
による前記処理剤の供給が少なくとも前記追加供給する
前に行われるように前記処理剤供給手段を制御すること
もできる。
【0012】さらに、本発明に係る処理液生成装置は、
請求項3のように、前記溶解槽内で前記液体を攪拌する
攪拌手段を備え、前記制御手段は前記処理剤と前記液体
とが混合される前に攪拌を開始するように前記攪拌手段
を制御することもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0014】図1には、本実施の形態に係る現像液生成
装置100が示されている。
【0015】生成装置100は、上下二層構造を持つ。
上槽は、予め所定量の水を貯留し、その中に後述する固
形(例えば粉体又は顆粒状)の現像剤を溶解する溶解槽
104であり、下槽は水に現像剤を溶解させてできた現
像液108をストックするストック槽110である。
【0016】溶解槽104の底板104Bはすり鉢状に
成形され舟底形状となっており、その最底位置に開口部
112が設けられ、この開口部112を経て処理液(現
像液)が溶解槽104からストック槽110へ流下する
構造となっている。開口部112には、ボールバルブ1
14が取り付けられており、処理剤106を溶解する段
階では開口部112は閉止されている。
【0017】図1に示される如く、溶解槽104のすり
鉢状(舟底形状)の底部近傍には、パドル115が配設
されている。パドル115は、攪拌羽根115Aを備え
ており、溶解槽104内の水による処理剤の溶解を促進
するために攪拌するときに用いられる。すなわち、攪拌
羽根115Aは、図示しない駆動手段の駆動力で回転す
る回転軸115Bの先端部に取り付けられており、これ
により、攪拌羽根115Aを回転させ、処理剤の溶解を
促進する。
【0018】ストック槽110の側壁110Aには、配
管116の一端が接続され、図示しない現像部機の現像
槽等まで配管され、その中間部にはポンプ118が設け
られている。このポンプ118の駆動により、ストック
槽110内の処理液108を現像槽へ送り込むことがで
きる。
【0019】溶解槽104の上方には、ケーシング10
0Aの上面を支持台124として、粉体又は顆粒状の処
理剤が封入されたボトル122を生成装置に固定するた
めの装填部120が配設されている。
【0020】支持台124の中央部には円孔126が設
けられている。この円孔126の周縁部には、ボトル1
22の吐出口128(図3参照)を支持台124に固定
する係合部130が設けられている。図3に示される如
く、係合部130は、リング状の側壁部130Aとこの
側壁部130Aの上端にドーナツ状の天井部130Bと
が一体形成された構成となっている。なお、この天井部
130B位置には、切欠部132が設けられている。
【0021】この係合部130の切欠部132に対応し
てボトル122の吐出口128の周面には、半径方向の
突起部134が、互いに直径方向に設けられている。
【0022】ここでボトル122を装填部120に装填
する場合の動作は、ボトル122を逆さ(吐出口128
を下向き)にして、突起部134と切欠部132とを対
向させて、係合部130内へ押し込む。その後、ボトル
122を回転させる。この押し込み、回転動作により、
突起部134が支持台124と天井部130Bとの間に
挟持され、ボトル122は装填部120の支持台124
に固定される。
【0023】この装填部120の下方には、穿孔部材1
40がボトル122のシール部材202(図3参照)を
穿孔する位置(第2の位置)と、待機位置(第1の位
置、図1では二点鎖線)の間を移動し得るように配設さ
れている。
【0024】図4に示される如く、穿孔部材140は、
鋸歯状の刃を円弧状に配した刃部分142とこの刃部分
142を支持する円筒部144とで構成されている。円
筒部144の外周には、ブラケット部146が取り付け
られている。
【0025】ブラケット部146のアーム部146Aに
は、それぞれ同軸で円孔148が設けられており、軸1
50が掛け渡されている。この軸150は、図示しない
駆動手段の駆動力で回転するカムプレート152の偏芯
位置に取り付けられている(図1参照)。
【0026】ここで、カムプレート152が所定角度
(90°)の範囲の回動を1往復することで、穿孔部材
140を、図1の実線位置(第2の位置)と想像線位置
(第1の位置)の間で往復回動させている。また、この
とき、第1の位置では、図示しない付勢手段の付勢力が
蓄積された状態となっており、カムプレート152の回
転が所定角度を通過するとき、この蓄積された付勢力が
開放され、穿孔部材140を瞬時に第1の位置から第2
の位置へと移動させるため、鋸歯状の刃は、シール部材
202を円弧状に切断する。
【0027】なお、シール部材202は円弧状に切断さ
れるが一部が切断されずに残っているため、ボトル12
2の吐出口から離脱せずに残る。しかし、処理剤(現像
剤)は重力によりボトル122内から支持台124の円
孔126内へ落下する。
【0028】装填部120の下方で穿孔部材140のの
移動と干渉しない位置には、パイプ158が配設されて
いる。このパイプ158は、ポンプ164の吐出口に配
管されている。
【0029】また、ポンプ164の取り入れ口に取り付
けられたパイプ168は、水タンク160に接続されて
いる。また、水タンク160からは、配管162がポン
プ170を介して溶解槽104の上部開口まで配管され
ている。なお、当然のことながら、配管162は、穿孔
部材140の動作を妨げない位置に配置されている。
【0030】パイプ158の吐出口は若干斜め向きとさ
れ、粒状の処理剤の落下時に吐出口をふさがないような
配置となっている。また、吐出量は0.2〜2リットル
/毎分でありこのとき吐出される水は、ボトル122の
底部近傍に向けて吐出される(ボトル122の底部の中
央部へ向くのが好ましい)。吐出された水は、ボトル内
を洗浄した後、ボトルの吐出口128から流出して、溶
解槽104内へ流下する。
【0031】なお、この洗浄に使用された水は、溶解に
必要な水の一部となる。
【0032】すなわち、水タンク160からは、溶解槽
104へ水を貯留する配管と、バイプ168へ案内する
配管とにより、総量としてボトル122の1本分の処理
剤をの溶解して所定濃度の処理液を生成するのに必要な
水が吐出される。
【0033】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0034】(ボトル122の装填)ボトル122の吐
出口128にねじ込み式の蓋体がついている場合には、
この蓋体を取り外し、シール部材202を露出させる。
この状態で、ボトル122を逆さ(吐出口128を下向
きにし、装填部120に対応させる。このとき、吐出口
128の周囲に形成された突起部134を、装填部12
0の切欠部132に対向させた状態で、係合部130へ
押し込む。その後、ボトル122を吐出口を中心に軸回
転させると、突起部134が支持台124と天井部13
0Bとの間に挟持され、固定される。なお、この場合、
穿孔部材140は第1の位置で位置決めされている。
【0035】(水の供給動作)ボトル122に封入され
ている処理剤で所定濃度の処理液を生成するために必要
な水を、ポンプ170およびポンプ164を用いて、水
タンク160からそれぞれ溶解槽104およびボトル1
22の2箇所に分けて供給する。
【0036】このとき溶解槽104に供給する水の量
は、ボトル122内に封入された処理剤を完全に溶かす
ことのできる略最低量とする。例えば、処理液生成のた
めに必要な水の総量を9.27リットルとすると、はじ
めに溶解槽104に供給する水量は5.27リットルと
し、3.00リットルを後述するボトル122の洗浄用
に使用する。さらに、約1リットルを水の総量を9.2
7リットルにするためのレベル合わせ用に、ボトル12
2の洗浄と同様に水を供給する。このように当初溶解槽
104に供給する水量を所定濃度の処理液生成に必要な
水量よりも少なくすることにより、処理剤が溶解する際
に発する溶解熱により水温を高くすることができる。現
像液で実験を行った結果では、9.27リットル/23
℃の水を攪拌しながらその水の中に粉状体または顆粒状
の処理剤を約2kg投入して溶解した場合には、溶解熱
により水温は31℃になった。一方、5.27リットル
/23℃の水を攪拌しながらその水の中に処理剤を投入
して溶解した場合には、溶解熱により溶解槽内の水温は
34.5℃になった。したがって、後者の例では処理剤
を短時間で溶解させることができた。
【0037】なお、本実施の形態では、溶解槽104に
供給する水の量は、ボトル122内に封入された処理剤
が完全に溶ける量の略最低量としたが、この量に限定さ
れるものではなく、前記処理剤が完全に溶解するための
必要量以上で処理液生成のために必要な水の総量よりも
少ない量であれば溶解時間の短縮は可能である。
【0038】(穿孔動作)前述したように、このボトル
122のシール部材202の穿孔前に、溶解槽104に
は、所定量の水が貯留されている。
【0039】第1の位置で位置決めされた穿孔部材14
0に対して、カムプレート152を回転させると、蓄積
されていた付勢手段の付勢力が開放され、穿孔部材14
0は勢いよく第2の位置へ移動(回転)する。この移動
(回転)力により、鋸歯状の刃部分142がシール部材
202を円弧状に切断する。このとき、シール部材20
2うを、1回の切断動作で突き破れない場合には、第1
の位置から第2の位置への移動を繰り返す。
【0040】シール部材202が穿孔されると、ボトル
122内の処理剤の重みでシール部材202は開かれ、
処理剤は、穿孔部材140の円筒部144の内側を通過
して、溶解槽102へ落下する。なお、シール部材20
2は、ボトル122の吐出口128とシール部材202
の一部が切断されないで接ったままのため、シール部材
202がボトル122から脱落することはない。
【0041】(溶解動作)前述した穿孔動作を開始する
直前に、パドル115を駆動し、攪拌羽根115Aを回
転させることにより、溶解槽104内の水を攪拌する。
このパドル115は溶解槽104のすり鉢状となった底
部近傍に配置されている。
【0042】穿孔動作によりボトル122の吐出口12
8から落下した粉状体または顆粒状の処理剤は、溶解槽
104内の水に落下する。落下した処理剤は攪拌中の水
に溶解していくが、特に水が低温の場合には、溶解しき
れずに溶解槽104の底部に沈殿する粒状の処理剤も存
在する。しかし、本実施の形態では、溶解槽104の内
周の角部(図2の稜線Rで示した部分)、すなわち側壁
104S間及び側壁104Sと底板104B間の稜線R
を円弧面で連続させており、粒状の処理剤が堆積するよ
うな領域がない。従って、粒状の処理剤は、その全てが
すり鉢状の底部近傍に集中し、パドル115によって攪
拌され、時間をかければ完全に溶解する。
【0043】なお、パドル115の回転速度が遅くなる
と処理剤の溶解時間も長くなるが、処理剤の溶解時間を
25分以内とするためには、電源電圧が100V/50
HZから90V/50HZに低下する場合も想定して、
パドル115の回転速度を、800〜1500rpm、
好ましくは1100〜1200rpmとするのが望まし
い。
【0044】本実施の形態によれば、攪拌中の水の中に
処理剤を投入するので、水と処理剤との接触比表面積が
多くなり処理剤の溶解が一層促進される。この際に溶解
熱が発生するので溶解槽104内の水の温度は上昇し、
ますます溶解しやすい状態となるので、溶解時間を短縮
することができる。
【0045】(洗浄)ボトル122のシール部材202
を穿孔するための第1の位置から第2の位置へ移動した
穿孔部材140には、粒状の処理剤が穿孔部材140の
内側を通過することによりその一部が付着することがあ
る。これを放置しておくと、周囲の湿気や、溶解槽10
4からの水の跳ね上げによって堆積、固化し、これが繰
り返されて堆積することがある。また、ボトル122の
内面には、重力で自然落下せずに粒状の処理剤が残るこ
とがある。
【0046】そこで、ボトル122から処理剤が落下
し、前述の溶解動作により処理剤がある程度溶解した後
に、ポンプ164を作動させる。これにより、吐出口か
ら勢いよく水がボトル122の内方ヘ吐出され、ボトル
122の内部を洗浄する。(図5参照)この水は、前述
したように処理液を生成するために必要な水の一部であ
り、ボトル122内に残っていた粒状の処理剤と共に溶
解槽104へ流れ落ちる。このようにして流れ落ちた処
理剤および水が、溶解槽104内に落下して生成すべき
処理液の溶質および溶媒の一部となって、溶解槽内に既
に生成されている処理液の濃度を所定の濃度にする。ま
た、穿孔部材140に付着した処理剤をも洗い落すの
で、処理剤の固化の問題も発生しない。
【0047】所定量の水を吐出し、ボトル122の内部
並びに穿孔部材140を洗浄した後は、穿孔部材140
を第1の位置に戻すことにより、穿孔部材140は、次
のボトル122のシール部材202の穿孔の待機状態と
なる。
【0048】(制御動作)次に本実施の形態における制
御動作について説明する。
【0049】図6に示すように、コントローラ(CP
U、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータか
らなる)210は、入力装置212、溶解槽104に水
を供給するポンプ170、ボトル122を洗浄するため
の水を供給するポンプ164、穿孔部材140を動作さ
せるカムプレート152、および溶解槽104内に貯留
された水を攪拌するパドル115と接続されている。
【0050】作業者が入力装置212から、図示しない
スタートボタンで開始指示を出すと、図7に示す処理剤
溶解処理がスタートする。
【0051】ステップ230で、ポンプ170を作動さ
せて溶解槽104に予め設定した量の処理剤を溶解させ
るために使用する水5.27リットルを供給する。ここ
で供給する水の量は、前述したように処理剤を完全に溶
解させるために必要な最少量であり、水の液温は23度
である。ステップ232で、パドル115を回転させて
溶解槽104内の水の攪拌を開始する。ステップ234
で、穿孔部材140を動作させてボトル122から処理
剤を溶解槽104に投入する。ステップ236で、処理
剤の投入から処理剤が完全に水に溶解ために必要な予め
定められた所定時間が経過するまで待機する。この所定
時間経過時の液温は34.5度である。前記所定時間が
経過した後に、ステップ238で、ポンプ164を介し
て吐出口から3リットルの水をボトル122の内部に噴
出し、ボトル122の内部及び穿孔部材140の周辺を
洗浄する。前記洗浄動作により、洗浄用に使用した水お
よびボトル122内部に残留していた処理剤が溶解槽1
04に流れ落ちてくる。この洗浄動作終了時の液温は3
0度である。これらの各ステップの間、溶解槽104内
に貯留されている処理液の攪拌を継続する。ステップ2
40で、前記攪拌所定濃度の処理液が生成されるために
必要な所定時間だけ待機する。この所定時間経過時の液
温は31度である。前記所定時間の経過後に、ステップ
242でパドル115を停止させて溶解槽104内の水
の攪拌を停止する。この時点での液温は、31.5度で
ある。ステップ244で、溶解槽104内の処理液が所
定の濃度になるように、再びポンプ164を介して吐出
口から1リットルの水をボトル122の内部に噴出して
レベル合わせ洗浄を行う。噴出された水が溶解槽内10
4に流れ落ちてレベル合わせ洗浄が終了したときの液温
は、30度である。このレベル合わせ洗浄とは、ボトル
122の内部等を洗浄するのが目的ではなく、ボトル1
22内に収容されていた処理剤を溶解して、最終的に溶
解槽内の処理液の濃度を予め定められた所定の濃度にす
るために溶解槽内の水(希釈水)の総量を所定の量(上
記実施の態様においては9.25リットル)に調整する
ための追加補充である。ステップ246で、再びパドル
115を回転させて所定時間の間、溶解槽104内の水
の攪拌をおこない、処理液の生成を終了する。
【0052】上述の処理剤溶解処理中の液温の変化は、
図8(A)に示す表、および図8(B)に示すグラフの
とおりである。
【0053】本実施の形態に依れば、処理剤を溶解させ
るために使用する水が前記処理剤を完全に溶解するため
の略必要最少量であるので、処理剤が溶解する際に発生
する溶解熱による水の温度を高くすることができ、所定
濃度の処理液を生成するために必要な全量の液体で一度
に溶解させた場合と比較して、溶解時間を短縮すること
ができる。また、処理剤と水とを混合する前に前記水を
攪拌し、水の攪拌中に処理剤を投入するので、処理剤と
水との接触比表面積が多くなり、処理剤が溶解しやすく
なり、処理剤の溶解時間をより短縮することができる。
【0054】なお、本実施の形態では、処理液を生成す
る溶媒として水を使用したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、たとえば、表面活性剤を含んだ水を使
用することもできる。
【0055】なお、以上説明した実施の形態では、コン
トローラ210がポンプ164およびポンプ170の作
動開始と作動停止を制御して、水の供給のタイミングお
よび供給量を実行するものであったが、溶解槽内の複数
の液体(水)レベル位置にレベルセンサを設定してお
き、このレベルセンサが液体の表面を検出した信号によ
って、これらのポンプの作動を停止させるようにしても
よい。たとえば、5.27リットル、8.27リット
ル、および9.27リットルの各液面を検出し得るレベ
ルセンサを溶解槽に配置する。処理液生成装置の始動時
にポンプ170を作動させて5.27リットルのセンサ
が液面を検出したときに、このポンプ170を停止させ
る。ボトル122の洗浄のためにポンプ164を作動さ
せた後、8.27リットルのセンサが液面を検出したと
きに、3リットルの水で洗浄を完了したとしてポンプ1
64を停止させる。そして、最後にレベル合わせ洗浄の
ためにポンプ164を再始動させて9.27リットルの
センサが作動したときに、溶解槽内の水が総量の9.2
7リットルになったとしてこのポンプ164を停止させ
るようにするのである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る処理
液生成装置によれば、一定量の処理剤を溶解させるため
に使用する液体(水)の量を、処理剤を溶解して最終的
に目標とする濃度を有する処理液の量よりも少ない量に
して、処理剤が溶解する際に発生する溶解熱による液体
(水)の温度を高めることにより、目標の濃度を得るた
めに必要な全量の液体で溶解させた場合と比較して、処
理剤が液体に完全に溶解するために必要な溶解時間を短
縮することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る生成装置の全体概略図であ
る。
【図2】溶解槽の底部構造を示す斜視図である。
【図3】装填部と装填部に係合されるボトル注ぎ口を示
す斜視図である。
【図4】穿孔部材の斜視図である。
【図5】ボトル内を洗浄する水道水の流れを示すボトル
正面断面図である。
【図6】本実施の形態における溶解槽の制御系のブロッ
ク図である。
【図7】本実施の形態における処理液溶解処理のフロー
チャート図である。
【図8】本実施の形態における処理剤溶解処理中の液温
の変化を表わす表(A)およびグラフ(B)である。
【符号の説明】
100 生成装置 104 溶解槽 120 装填部 122 ボトル 128 吐出口 130 係合部 140 穿孔部材 142 刃部分 144 円筒部 158 パイプ 160 水タンク 164 ポンプ 170 ポンプ 202 シール部材 210 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 BA09 BA15 BA16 EA05 EA06 4G035 AA23 AE02 AE13 4G037 AA02 AA04 AA18 AA20 EA02 4G078 AA04 AA21 AB20 BA05 CA01 CA12 DA19 EA10 EA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真用固形処理剤と液体とを混ぜ合わせ
    るための溶解槽と、 前記溶解槽に前記液体を供給する供給手段と、 前記溶解槽に所定量の前記液体の一部を供給した後、前
    記液体の残りを供給するように前記供給手段を制御する
    制御手段と、 を備えた処理液生成装置。
  2. 【請求項2】 前記処理剤を前記溶解槽に供給する処理
    剤供給手段を備え、 前記制御手段は前記処理剤供給手段による前記処理剤の
    供給が少なくとも前記追加供給する前に行われるように
    前記処理剤供給手段を制御することを特徴とする請求項
    1記載の処理液生成装置。
  3. 【請求項3】 前記溶解槽内で前記液体を攪拌する攪拌
    手段を備え、 前記制御手段は前記処理剤と前記液体とを混合させる前
    に攪拌を開始するように前記攪拌手段を制御することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の処理液生成装
    置。
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