JP2001092122A - 反射防止膜形成用組成物及びレジストパターンの形成方法 - Google Patents
反射防止膜形成用組成物及びレジストパターンの形成方法Info
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- JP2001092122A JP2001092122A JP26540899A JP26540899A JP2001092122A JP 2001092122 A JP2001092122 A JP 2001092122A JP 26540899 A JP26540899 A JP 26540899A JP 26540899 A JP26540899 A JP 26540899A JP 2001092122 A JP2001092122 A JP 2001092122A
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Abstract
速い反射防止膜形成用組成物を提供する。 【解決手段】(A)(i)一般式化1 Si(OR1)a(OR2)b(OR3)c(OR4)d (式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜
4のアルキル基又はフェニル基)で表わされる化合物、
(ii)一般式化2 R5Si(OR6)e(OR7)f(OR8)g (式中、R5は水素、炭素数1〜4のアルキル基又はフ
ェニル基、R6、R7及びR8はそれぞれ炭素数1〜3の
アルキル基又はフェニル基)で表わされる化合物及び
(iii)一般式化3 R9R10Si(OR11)h(OR12)i (式中、R9及びR10は水素、炭素数1〜4のアルキル
基又はフェニル基、R11及びR12はそれぞれ炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基)で表わされる化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物、(B)前記(A)
成分と縮合し得る置換基をその構造中に有する少なくと
も1種の高吸光性物質を含有することを特徴とする反射
防止膜形成用組成物。
Description
物及びレジストパターンの形成方法、さらに詳しくはリ
ソグラフィー技術によりパターン形成を行う際の基板か
らの反射光の悪影響を低減させ、かつエッチング速度の
高い反射防止膜形成用組成物及び該組成物を用いたレジ
ストパターンの形成方法に関する。
示素子の製造工程、サーマルヘッド等の回路基板の製造
工程ではホトレジストを用いた微細加工が行われている
が、近年、この微細加工が一段と微細化が要求されるよ
るになり、使用する放射線も遠紫外線(波長300nm
以下)からエキシマレーザー光などへと短波長化する傾
向にある。こうした放射線の短波長化に伴いホトレジス
ト層も薄膜化する必要があるが、ホトレジスト膜を薄膜
化すると基板面からの反射光による定在波等の悪影響を
受け易くなり、良好なレジストパターンの形成を困難に
していた。この問題を解決するものとしてホトレジスト
と基板との間に反射防止膜(Bottom Anti−
Reflective Coating、BARC)を
設ける方法が広く検討され、吸光剤とポリマー材料から
なる有機型反射防止膜等が反射防止膜として提案され
た。前記反射防止膜の例として特開平8−87115号
公報、特開平9−292715号公報又は特開平10−
228113号公報等に記載のヒドロキシルアルキル基
あるいはアルコキシアルキル基で置換した架橋剤成分、
ベンゾフェノン系、ジフェニルスルホン系あるいはジフ
ェニルスルホキシド系の染料成分及び場合によりアクリ
ル系樹脂成分を含有するリソグラフィー用下地材や特開
平10−204328号公報に記載のキノリニル基、
N、OもしくはSの環置換基を持つキノリニル基、フェ
ナントレニル基、アクリジル基又はアルキレンアントラ
セン基を含有してなる樹脂バインダー及びグリコールウ
リル等の架橋材からなる反射防止組成物などが挙げられ
る。前記有機型反射防止膜形成用材料に要求される特性
としては、放射線に対して大きな吸収能を有すること、
ホトレジストとインターミキシングを起こさないこと、
基板上の段差を平坦化すること、ドライエッチング速度
がホトレジストに比べて速くエッチング選択比がとり易
い、露光後の現像工程で用いられる現像液に対して十分
な耐性を有するなどが挙げられるが、これら公報記載の
反射防止膜形成用組成物は、前記特性、特にエッチング
速度がホトレジストに比べて速くエッチング選択比をと
り易くする点において十分ではなかった。
開平6−56560号公報にはi線、g線等の露光光に
対して吸収能を有する染料成分を含有するSOG組成物
を反射防止膜として用いることが記載されているが、こ
れら公報記載の染料成分では高エッチング速度が達成で
きない上に、ホトレジスト層を現像する際の現像液耐性
も不十分で、現像後のエッチング工程において、アンダ
ーカットあるいはサイドエッチングと呼ばれる現象を引
き起こし、半導体デバイスに重大な支障をもたらす原因
となった。
本発明者等は鋭意研究を続けた結果、特定のシラン化合
物に前記シラン化合物と縮合し得る置換基をその構造中
に有する高吸収性物質を含有させた反射防止膜形成用組
成物、さらにこの組成物を有機溶媒中で酸触媒の存在下
にて加水分解すると、エッチング速度が速く、放射線に
対して大きな吸収能を有する上に現像液に対する十分な
耐性を有する反射防止膜形成用組成物が得られることを
見出した。そして前記反射防止膜形成用組成物を用いる
ことで厚膜の反射防止膜が形成でき基板上に段差があっ
て平坦化が容易にできることを見出して本発明を完成し
たものである。すなわち
ジストに比べて速くエッチング選択比がとり易い上に、
現像液に対する十分な耐性を有する反射防止膜形成用組
成物を提供することを目的とする。
坦化できる反射防止膜形成用組成物を提供することを目
的とする。
組成物を用いたレジストパターンの形成方法を提供する
ことを目的とする。
明は、(A)(i)一般式化4
4のアルキル基又はフェニル基、a、b、c及びdは、
0≦a≦4、0≦b≦4、0≦c≦4、0≦d≦4であ
って、かつa+b+c+d=4の条件を満たす整数であ
る)で表わされる化合物、(ii)一般式化5
ェニル基、R6、R7及びR8はそれぞれ炭素数1〜3の
アルキル基又はフェニル基、e、f及びgは、0≦a≦
3、0≦b≦3、0≦c≦3、0≦d≦3であって、か
つe+f+g=3の条件を満たす整数である)で表わさ
れる化合物及び(iii)一般式化6
基又はフェニル基、R11及びR12はそれぞれ炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基、h及びiは、0≦h≦
2、0≦i≦2であって、かつh+i=2の条件を満た
す整数である)で表わされる化合物から選ばれる少なく
とも1種の化合物、(B)前記(A)成分と縮合し得る
置換基をその構造中に有する少なくとも1種の高吸光性
物質を含有することを特徴とする反射防止膜形成用組成
物及びレジストパターンの形成方法に係る。
剤に溶解し、水の存在下で酸触媒の作用で加水分解して
得た塗布液、好ましくはアルコール含有量が15重量%
以下の塗布液で形成した反射防止膜は、反射光などを十
分吸収でき、定在波の悪影響がない上に、エッチング速
度がホトレジストに比べて速くエッチング選択比がとり
易く厚膜にでき、露光後の現像工程で用いられる現像液
に対する十分な耐性を有し、基板上に段差があっても容
易に平坦化できる。この反射防止膜形成用組成物中に含
有する(A)成分としては、前記(i)、(ii)及び
(iii)の化合物から選ばれる少なくとも1種が用い
られ、(i)の化合物としては、例えばテトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン、テトラフェニルオキシシラ
ン、トリメトキシモノエトキシシラン、ジメトキシジエ
トキシシラン、トリエトキシモノメトキシシラン、トリ
メトキシモノプロポキシシラン、モノメトキシトリブト
キシシラン、モノメトキシトリフェニルオキシシラン、
ジメトキシジプロポキシシラン、トリプロポキシモノメ
トキシシラン、トリメトキシモノブトキシシラン、ジメ
トキシジブトキシシラン、トリエトキシモノプロポキシ
シラン、ジエトキシジプロポキシシラン、トリブトキシ
モノプロポキシシラン、ジメトキシモノエトキシモノブ
トキシシラン、ジエトキシモノメトキシモノブトキシシ
ラン、ジエトキシモノプロポキシモノブトキシシラン、
ジプロポキシモノメトキシモノエトキシシラン、ジプロ
ポキシモノメトキシモノブトキシシラン、ジプロポキシ
モノエトキシモノブトキシシラン、ジブトキシモノメト
キシモノエトキシシラン、ジブトキシモノエトキシモノ
プロポキシシラン、モノメトキシモノエトキシモノプロ
ポキシモノブトキシシランなどのテトラアルコキシシラ
ンまたはそれらのオリゴマーが挙げられ、中でもテトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシランまたはそれらの
オリゴマーが好ましい。
ば、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプ
ロポキシシラン、トリフェニルオキシシラン、ジメトキ
シモノエトキシシラン、ジエトキシモノメトキシシラ
ン、ジプロポキシモノメトキシシラン、ジプロポキシモ
ノエトキシシラン、ジフェニオキシルモノメトキシシラ
ン、ジフェニルオキシモノエトキシシラン、ジフェニル
オキシモノプロポキシシラン、メトキシエトキシプロポ
キシシラン、モノプロポキシジメトキシシラン、モノプ
ロポキシジエトキシシラン、モノブトキシジメトキシシ
ラン、モノフェニルオキシジエトキシシラン、メチルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチル
トリプロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エ
チルトリプロポキシシラン、エチルトリフェニルオキシ
シラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエ
トキシシラン、プロピルトリフェニルオキシシラン、ブ
チルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、
ブチルトリプロポキシシラン、ブチルトリフェニルオキ
シシラン、メチルモノメトキシジエトキシシラン、エチ
ルモノメトキシジエトキシシラン、プロピルモノメトキ
シジエトキシシラン、ブチルモノメトキシジエトキシシ
ラン、メチルモノメトキシジプロポキシシラン、メチル
モノメトキシジフェニルオキシシラン、エチルモノメト
キシジプロポキシシラン、エチルモノメトキシジフェニ
ルオキシシラン、プロピルモノメトキシジプロポキシシ
ラン、プロピルモノメトキシジフェニルオキシシラン、
ブチルモノメトキシジプロポキシシラン、ブチルモノメ
トキシジフェニルオキシシラン、メチルメトキシエトキ
シプロポキシシラン、プロピルメトキシエトキシプロポ
キシシラン、ブチルメトキシエトキシプロポキシシラ
ン、メチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラ
ン、エチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラ
ン、プロピルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシ
ラン、ブチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシ
ランなどが挙げられ、中でもトリメトキシシラン、トリ
エトキシシランが好ましい。
えばジメトキシシラン、ジエトキシシラン、ジプロポキ
シシラン、ジフェニルオキシシラン、メトキシエトキシ
シラン、メトキシプロポキシシラン、メトキシフェニル
オキシシラン、エトキシプロポキシシラン、エトキシフ
ェニルオキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチル
メトキシエトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メ
チルメトキシプロポキシシラン、メチルメトキシフェニ
ルオキシシラン、エチルジプロポキシシラン、エチルメ
トキシプロポキシシラン、エチルジフェニルオキシシラ
ン、プロピルジメトキシシラン、プロピルメトキシエト
キシシラン、プロピルエトキシプロポキシシラン、プロ
ピルジエトキシシラン、プロピルジフェニルオキシシラ
ン、ブチルジメトキシシラン、ブチルメトキシエトキシ
シラン、ブチルジエトキシシラン、ブチルエトキプロポ
キシシシラン、ブチルジプロポキシシラン、ブチルメチ
ルフェニルオキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、
ジメチルメトキシエトキシシラン、ジメチルジエトキシ
シラン、ジメチルジフェニルオキシシラン、ジメチルエ
トキシプロポキシシラン、ジメチルジプロポキシシラ
ン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルメトキシプロ
ポキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルエ
トキシプロポキシシラン、ジプロピルジメトキシシラ
ン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピルジフェニ
ルオキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジブチル
ジエトキシシラン、ジブチルジプロポキシシラン、ジブ
チルメトキシフェニルオキシシラン、メチルエチルジメ
トキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチル
エチルジプロポキシシラン、メチルエチルジフェニルオ
キシシラン、メチルプロピルジメトキシシラン、メチル
プロピルジエトキシシラン、メチルブチルジメトキシシ
ラン、メチルブチルジエトキシシラン、メチルブチルジ
プロポキシシラン、メチルエチルエトキシプロポキシシ
ラン、エチルプロピルジメトキシシラン、エチルプロピ
ルメトキシエトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラ
ン、ジプロピルメトキシエトキシシラン、プロピルブチ
ルジメトキシシラン、プロピルブチルジエトキシシラ
ン、ジブチルメトキシエトキシシラン、ジブチルメトキ
シプロポキシシラン、ジブチルエトキシプロポキシシラ
ンなどが挙げられ、中でもジメトキシシラン、ジエトキ
シシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシ
シランが好ましい。
択して用いることができるが、中でも(i)と(ii)
の化合物の組み合わせたものが現像液耐性、保存安定性
の良さから好ましい。前記組合せの配合割合は、モル比
で1:9〜9:1、好ましくは1:7〜5:1の範囲が
よい。配合割合が前記範囲を逸脱すると膜にクラックが
発生し易くなり、また保存安定性も低下して好ましくな
い。
成分と縮合し得る置換基をその構造中に有するものであ
って、ホトレジスト中の感光成分の感光特性波長域にお
ける光に対して高い吸収能を有し、基板からの反射光に
よって生じる定在波や基板表面の段差による乱反射を妨
げるものであればよく、特に制限はないが、例えば水酸
基及び/又はカルボキシル基の置換した、スルホン系化
合物、ベンゾフェノン系化合物、アントラセン系化合物
並びにナフタレン系化合物などが挙げられる。特に少な
くとも2個の水酸基を有するビスフェニルスルホン系化
合物及びベンゾフェノン系化合物、少なくとも1個の水
酸基及び/又はヒドロキシアルキル基を有するアントラ
セン系化合物、カルボキシル基及び/又は水酸基を有す
るアントラセン系化合物、少なくとも1個のカルボキシ
ル基及び/又は水酸基が置換したナフタレン系化合物が
好ましい。前記ビスフェニルスルホン系化合物として
は、例えばビス(ヒドロキシフェニル)スルホン類、ビ
ス(ポリヒドロキシフェニル)スルホン類があり、具体
的にはビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(2,3−ジヒドロキシフェニル)スルホン、
ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)スルホン、ビス
(2,4−ジヒドロキシ−6−メチルフェニル)スルホ
ン、ビス(5−クロロ−2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(2,5−ジヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3,4−ジヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(3,5−ジヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)スル
ホン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシ−6−メチル
フェニル)スルホン、ビス(5−クロロ−2,3,4−
トリヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(2,4,6
−トリヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(5−クロ
ロ−2,3−ジヒドロキシフェニル)スルホンが挙げら
れ、また、ベンゾフェノン系化合物としては、具体的に
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4−ト
リヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テ
トラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,5,6’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,6−ジヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒド
ロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、4−ジ
メチルアミノ−2’,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、4−ジメチルアミノ−3’,4’−ジヒドロキシベ
ンゾフェノンなどが挙げられる。さらに少なくとも1個
の水酸基又はヒドロキシアルキル基を有するアントラセ
ン系化合物としては、一般式化7
0〜6の整数、sは0又は1であり、p、q及びrが同
時に0となることがない)で表わされる化合物があり、
具体的には1−ヒロドキシアントラセン、9−ヒドロキ
シアントラセン、アントラセン−9−カルボン酸、1,
2−ジヒドロキシアントラセン、1,2−ジヒドロキシ
−9−カルボキシアントラセン、1,5−ジヒドロキシ
アントラセン、1,5−ジヒドロキシ−9−カルボキシ
アントラセン、9,10−ジヒドロキシアントラセン、
1,2−ジヒドロキシ−9−カルボキシアントラセン、
1,2,3−トリヒドロキシアントラセン、1,2,
3,4−テトラヒドロキシアントラセン、1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロキシアントラセン、1,2,
3,4,5,6,7,8−オクタヒドロキシアントラセ
ン、1−ヒドロキシメチルアントラセン、9−ヒドロキ
シメチルアントラセン、9−ヒドロキシエチルアントラ
セン、9−ヒドロキシヘキシルアントラセン、9−ヒド
ロキシオクチルアントラセン、9,10−ジヒドロキシ
メチルアントラセンなどが挙げられる。
−ナフトール、2−ナフトール、1−ナフタリンエタノ
ール、2−ナフタリンエタノール、1,3−ナフタリン
ジオール、ナフタリン−1−カルボン酸、ナフタリン−
2−カルボン酸、ナフタリン−1,4−ジカルボン酸、
ナフタリン−2,3−ジカルボン酸、ナフタリン−2,
6−ジカルボン酸、ナフタリン−2,7−ジカルボン酸
及びナフタレン−1−酢酸などが挙げられる。
のSiO2換算の固形分濃度で10〜50重量%、好ま
しくは15〜40重量%の範囲がよい。前記範囲を逸脱
すると反射光の吸収が十分でなく定在波の影響を低減す
ることができない。
る有機酸、無機酸のいずれも使用できる。前記有機酸と
しては、ギ酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、氷酢
酸、無水酢酸、プロピオン酸、n−酪酸などのカルボン
酸及びベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、
ナフタレン−1−スルホン酸、ナフタレン−2−スルホ
ン酸などが挙げられ、また、無機酸としては、硫酸、リ
ン酸、硝酸、塩酸などが使用できる。特に得られた塗布
液の良さから有機カルボン酸、有機スルホン酸又はそれ
らの混合物が好ましい。中でも、リン酸、硝酸が好適で
ある。
物を加水分解するが、水の添加量は、シラン化合物の合
計1モル当たり、1.5〜4.0モルの範囲が好まし
い。酸触媒は水を添加したのち加えて良いし、また、酸
触媒を水と混合して酸水溶液として加えてもよいが、使
用する酸触媒の量は、加水分解系中の濃度が300〜8
00ppm、特に400〜600ppmの範囲になるよ
うに調製されるのがよい。さらに、加水分解反応は、通
常5〜100時間程度で完了するが、反応時間を短縮さ
せるには、80℃を超えない加熱温度で加熱するのがよ
い。
して反射防止膜形成用塗布液が調製されるが、使用する
有機溶媒としては、例えばメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールのよ
うな一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、ヘキサントリオールのような多価
アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、
プロピレングリコールモノブチルエーテルのような多価
アルコールのモノエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルのようなエステル類、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソアミルケトンのようなケトン
類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレング
リコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロ
ピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、
プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレング
リコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルのよう
な多価アルコールエーテルをすべてアルキルエーテル化
した多価アルコールエーテル類などが挙げられる。中で
も多価アルコールエーテルをすべてアルキルエーテル化
した多価アルコールエーテル類、特にアルキレングリコ
ールジアルキルエーテル類が好ましい。
合わせて用いてもよいが、その使用量はシラン化合物の
合計1モル当たり10〜30モルの範囲が好ましい。こ
のように調製された塗布液は、そのまま使用できるが、
塗布液中の固形分濃度の調整のため、希釈溶媒で希釈し
てから使用してもよい。前記希釈溶媒としては上記有機
溶媒が使用できる。そして、塗布液の調製においては、
使用したアルコール溶媒あるいはシラン化合物の加水分
解反応により生成するアルコールの量が塗布液全量に対
して15重量%以下とすることが重要である。アルコー
ル量が15重量%を超えて残存すると、H−Si基とア
ルコールが反応して、RO−Si基が生成し易くなり、
塗布液がゲル化し保存安定性が劣る上に、クラックが発
生するようになる。アルコール分が過剰に混入した場合
には減圧蒸留で除去するが、減圧蒸留は真空度30〜3
00mmHg、好ましくは50〜200mmHg、温度
20〜50℃で2〜6時間行うのがよい。
及び(B)成分の配合割合を選択することで形成される
反射防止膜は疎又は密となるが、反射防止膜が疎である
と屈折率(n)は低くなりエッチング速度は速くなる。
一方、反射防止膜が密であると、屈折率が高くなるがエ
ッチング速度は低くなる。さらに(B)成分の配合量に
より吸光係数(k)が変化するので、本発明の反射防止
膜形成用組成物は、使用する放射線により前記n値及び
k値を選択するように(A)及び(B)成分の種類、配
合量を選択するのがよい。k値についていえば、例えば
放射線をArFエキシマレーザー光としたとき(C)成
分をスルホン系化合物又はベンゾフェノン系化合物に、
また、KrFエキシマレーザー光のときにはアントラセ
ン系又はナフタレン系化合物を選択することで高いk値
が得られ反射防止能が向上する。
法として、シリコンウエーハ、ガラス基板、回路基板な
どの基板上に本発明の反射防止膜形成用組成物からなる
塗布液をスピンナーなどの塗布手段を用いて塗布し、次
いで、該塗布膜上にホトレジスト膜を形成し、このレジ
スト膜に遠紫外線、エキシマレーザ光などの放射線を露
光装置を用いて選択的に照射し、現像してレジストパタ
ーンを形成したのち、エッチング処理して基板を選択的
にエッチングする方法などが挙げられる。
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何
ら限定されるものではない。
テトラメトキシシラン108.72g(0.72モ
ル)、アントラセン−9−メタノール28.51g
(0.14モル)、プロピルグリコールジメチルエーテ
ル2117.71g(20.4モル)、水129.6g
(7.2モル)及び濃硝酸432μlを配合し溶液を得
た。この溶液を150mmHg、40℃で4時間減圧蒸
留し、固形分濃度9.0重量%、アルコール濃度3.8
重量%の反射防止膜形成用組成物を調製した。
法によりシリコンウエーハ上に塗布し、80℃で60秒
間乾燥処理を行い、さらに130℃で60秒間加熱し、
3000Åの反射防止膜を形成した。
型ホトレジストであるDP−611HL(東京応化工業
社製)をスピンナーにより塗布しホトレジスト層を形成
した。次いでマスクパターンを介して縮小投影露光装置
NSR−2005EX8A(ニコン社製)を用いて露光
し、ホットプレート上で140℃にて90秒間ベーク処
理を行い、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド水溶液で、現像処理し、純水にて洗浄してレ
ジストパターンを得た。該レジストパターンの形状をS
EM(走査電子顕微鏡)で観察したところ良好な矩形形
状をなし、0.18μmのラインアンドスペースパター
ンであった。
いて形成した反射防止膜をフッ素系のエッチングガス
(CF4+CHF3+He)(OAPM−416:東京応
化工業社製)を用いて、30mTorr、出力150
W、温度20℃にて、ドライエッチング処理を行った。
そのときのエッチング速度及びホトレジスト膜に対する
反射防止膜のエッチング速度の比である選択比を測定し
たところ、表1のとおりであった。
ロメトリクス(KLAテンコール社製)を用いてエッチ
ング前の膜厚及び所要時間エッチングした後の膜厚を測
定し、反射防止膜の膜減り量を1分間当たりに換算して
求めた値である。
テトラエトキシシラン108.72g(0.72モ
ル)、ビスフェノールS(ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン)25.89g(0.10モル)、水12
9.6g(7.2モル)及び濃硝酸432μlを配合し
溶液を得た。この溶液を150mmHg、40℃で4時
間減圧蒸留し、固形分濃度9.0重量%、アルコール濃
度3.8重量%の反射防止膜形成用組成物を調製した。
と同様の操作を用いてウェーハ上に塗布して反射防止膜
を形成した。該反射防止膜に対して、実施例1と同様の
手段を用いてドライエッチング処理を行い、そのエッチ
ング速度、及びホトレジスト膜に対する反射防止膜のエ
ッチング速度の比である選択比を測定した。その結果を
表1に示す。
イメル1125−80(三井サイアナミッド社製)60
gをプロピレングリコールモノメチルエーテル1200
gに溶解させ、下地材溶液を調製した。この下地材溶液
をシリコンウェーハ上にスピンナー塗布し、90℃で9
0秒間乾燥処理を行い、さらに180℃で90秒間加熱
し、3000Åの反射防止膜を形成した。前記反射防止
膜について、実施例1と同様にして評価を行った。その
結果を表1に示す。
ル),テトラメトキシシラン39.35g(0.26モ
ル)、アントラセン−9−メタノール6.80g(0.
033モル)、プロピレングリコールジメチルエーテル
127.15g(1.21モル)、水22.13g
(1.23モル)及び濃硝酸5.2μlを配合し溶液を
得た。これを固形分濃度7.0重量%に調製した。
mのホトレジストパターンを得た。得られたホトレジス
トパターンは、良好な矩形の形状をなしていた。さらに
実施例1と同様にしてドライエッチング処理を行い、そ
のエッチング速度及びホトレジスト膜に対する反射防止
膜のエッチング速度の比である選択比を測定した。その
結果を表1に示す。
ッチング速度がホトレジストに比べて速くエッチング選
択比がとり易く、反射防止膜の膜厚を厚く形成でき基板
上の段差を容易に平坦化できる。
Claims (8)
- 【請求項1】(A)(i)一般式化1 【化1】 Si(OR1)a(OR2)b(OR3)c(OR4)d (式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ炭素数1〜
4のアルキル基又はフェニル基、a、b、c及びdは、
0≦a≦4、0≦b≦4、0≦c≦4、0≦d≦4であ
って、かつa+b+c+d=4の条件を満たす整数であ
る)で表わされる化合物、(ii)一般式化2 【化2】R5Si(OR6)e(OR7)f(OR8)g (式中、R5は水素、炭素数1〜4のアルキル基又はフ
ェニル基、R6、R7及びR8はそれぞれ炭素数1〜3の
アルキル基又はフェニル基、e、f及びgは、0≦a≦
3、0≦b≦3、0≦c≦3、0≦d≦3であって、か
つe+f+g=3の条件を満たす整数である)で表わさ
れる化合物及び(iii)一般式化3 【化3】R9R10Si(OR11)h(OR12)i (式中、R9及びR10は水素、炭素数1〜4のアルキル
基又はフェニル基、R11及びR12はそれぞれ炭素数1〜
3のアルキル基又はフェニル基、h及びiは、0≦h≦
2、0≦i≦2であって、かつh+i=2の条件を満た
す整数である)で表わされる化合物から選ばれる少なく
とも1種の化合物、(B)前記(A)成分と縮合し得る
置換基をその構造中に有する少なくとも1種の高吸光性
物質を含有することを特徴とする反射防止膜形成用組成
物。 - 【請求項2】請求項1記載の反射防止膜形成用組成物が
さらに(C)酸触媒、(D)有機溶媒及び(E)水を含
有することを特徴とする反射防止膜形成用組成物。 - 【請求項3】請求項2記載の反射防止膜形成用組成物の
(A)成分及び(B)成分が、酸触媒の作用で加水分解
され、かつアルコール含有量が15重量%以下に調整さ
れた塗布液であることを特徴とする請求項2記載の反射
防止膜形成用組成物。 - 【請求項4】(A)成分が(i)及び(ii)の化合物
からそれぞれ選ばれた2種以上からなり、その配合割合
がモル比で1:9〜9:1であることを特徴とする請求
項1ないし3のいずれか1項に記載の反射防止膜形成用
組成物。 - 【請求項5】(B)成分の配合量が(A)成分のSiO
2換算の固形分濃度に対して10〜40重量%の範囲に
あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
に記載の反射防止膜形成用組成物。 - 【請求項6】(D)成分が多価アルコールの全ての水酸
基をアルキルエーテル化した多価アルコールエーテル類
であることを特徴とする請求項2記載の反射防止膜形成
用組成物。 - 【請求項7】多価アルコールエーテル類がアルキレング
リコールジアルキルエーテルであることを特徴とする請
求項6記載の反射防止膜形成用組成物。 - 【請求項8】請求項3記載の反射防止膜形成用組成物を
使用することを特徴とするレジストパターンの形成方
法。
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