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JP2001090574A - 建設機械のエンジン制御装置 - Google Patents

建設機械のエンジン制御装置

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Publication number
JP2001090574A
JP2001090574A JP27219899A JP27219899A JP2001090574A JP 2001090574 A JP2001090574 A JP 2001090574A JP 27219899 A JP27219899 A JP 27219899A JP 27219899 A JP27219899 A JP 27219899A JP 2001090574 A JP2001090574 A JP 2001090574A
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JP
Japan
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speed
engine
rotation speed
target
auto
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Application number
JP27219899A
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English (en)
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Inventor
Yoichi Komori
陽一 古渡
Kazunori Nakamura
和則 中村
Tsukasa Toyooka
司 豊岡
Shigeya Konno
繁哉 今野
Tsuyoshi Nakamura
剛志 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP27219899A priority Critical patent/JP3877917B2/ja
Publication of JP2001090574A publication Critical patent/JP2001090574A/ja
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  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】建設機械のエンジン制御装置において、操作開
始時にオートアクセル制御によりレスポンス良くエンジ
ン回転上昇を行え、合わせてオートアイドル制御終了時
にアイドル回転数から指示回転数までスムーズにエンジ
ン回転数を上昇させ、かつアクチュエータの非操作直後
の燃費及び騒音を低減する。 【解決手段】コントローラ15のオートアクセル許容減
回転数演算部15dにエンジン目標回転数Nrを入力し
てオートアクセル制御の許容減回転数ΔNajを計算し、
演算部15b,15cで操作パイロット圧等から計算し
た補正回転数との最小値選択をしてオートアクセル制御
の補正回転数を求め、オートアクセル制御の目標回転数
が予め設定した最小目標回転数Naminを下回らないよう
にする。また、オートアクセル制御の目標回転数とオー
トアイドル制御の目標回転数の最小値選択で最終目標回
転数を決め、両制御を同時に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に備えられるエンジンの制御装置に係わ
り、特にアクチュエータが非作動になるとエンジンの目
標回転数を低下させる建設機械のエンジン制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械は、一般に、
原動機としてディーゼルエンジンを備え、このエンジン
により油圧ポンプを回転駆動し、油圧ポンプから吐出し
た圧油により油圧アクチュエータを駆動し、必要な作業
を行っている。
【0003】また、オペレータは操作レバーやペダルを
動かし、パイロットポンプからのパイロット油圧を方向
切換弁に導き、方向切換弁を動かすことによって油圧ア
クチュエータの動作を制御している。
【0004】ディーゼルエンジンに対しては入力手段、
例えばエンジンコントロールダイヤルが設けられ、この
エンジンコントロールダイヤルで目標とするエンジン回
転数が指示される。エンジンコントロールダイヤルの指
示は電圧で与えられコントローラに入力される。コント
ローラはその指示(電圧)に基づき演算によってディー
ゼルエンジンの目標回転数を求め、この目標回転数に応
じて燃料噴射量を制御し、エンジン回転数を制御する。
【0005】従来の建設機械のエンジン制御装置では、
エンジンコントロールダイヤルが指示する目標回転数に
ダイレクトにエンジン回転を追従させるのが一般的であ
る。
【0006】これに対し、オートアクセル制御と呼ばれ
るエンジン制御を行うものが知られており、その一例が
特開平11−107321号公報に示されている。オー
トアクセル制御の概要は次のようである。
【0007】(1)油圧アクチュエータのフル操作時、エ
ンジン回転数はエンジンコントロールダイヤルが指示す
る目標回転数で回転させる。
【0008】(2)油圧アクチュエータの非操作時、エン
ジン回転数はエンジンコントロールダイヤルが指示する
目標回転数よりも所定量(例えば400rpm)低い回
転数で回転させる。
【0009】(3)油圧アクチュエータを作動すると、ア
クチュエータの動作量(操作レバーの操作量)に応じて
エンジン回転数はエンジンコントロールダイヤルが指示
する目標回転数よりも所定量低い回転数からエンジンコ
ントロールダイヤルが指示する目標回転数まで上昇す
る。
【0010】また、アクチュエータが非作動になるとエ
ンジンの目標回転数を低下させるものとしてオートアイ
ドル制御と呼ばれるエンジン制御を行うものが知られて
おり、その一例が特開平10−122003号公報に示
されている。オートアイドル制御の概要は次のようであ
る。
【0011】(1) 油圧アクチュエータの作動時は、エン
ジンコントロールダイヤルが指示する目標回転数でエン
ジンを回転させる。
【0012】(2) 油圧アクチュエータが非作動になる
と、ある一定の時間(例えば3.5秒)それまでのエン
ジン回転を保持した後、エンジン回転を急速にオートア
イドルの目標回転数(例えば1200rpm)まで下げ
る。
【0013】(3) 油圧アクチュエータが再び作動する
と、再びエンジン回転数をエンジンコントロールダイヤ
ルが指示する目標回転数まで上昇させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0015】エンジンコントロールダイヤルが指示する
目標回転数にダイレクトにエンジン回転を追従させる従
来の一般的なエンジン制御装置では、エンジン回転が高
回転数域にあり、かつオペレータが油圧ショベルの操作
を行っていないときは、 1)油圧アクチュエータが非作動状態でもエンジン回転が
高いため、無駄に燃料が消費される; 2)エンジン回転が高く、エンジン冷却ファンの回転数も
高く、その分騒音が大きくなる;という問題が発生す
る。
【0016】特開平11−107321号公報に示され
ているようなオートアクセル制御を行うエンジン装置で
は、アクチュエータの非操作時、エンジン回転を所定量
下げるので、上記1)及び2)のような問題はない。しか
し、オートアクセル制御では、エンジン回転は常にエン
ジンコントロールダイヤルが指示する目標回転数よりも
所定量低い回転数に下げるので、次のような問題があ
る。
【0017】3)操作開始時、エンジンに目標回転数を指
令してからエンジンが指令回転に上昇するまで、時間が
かかる。特に、エンジンコントロールダイヤルが指示す
る目標回転数が低く、アクチュエータ非操作時エンジン
回転数が下がり過ぎ、エンジン回転−トルク特性図の最
大トルクに対応したエンジン回転数よりも低くなると、
負荷に対するエンジンの粘り無い(少しの負荷でエンジ
ン回転がダウンし易くなる)ため、負荷状態でエンジン
回転上昇を指令しても、指令回転になるまで時間を要す
る。
【0018】4)オートアクセル制御は、その時々のアク
チュエータ動作量、ポンプ圧力等に応じたエンジン回転
を実現するため、エンジン回転のレスポンスが重要にな
る。上記の様にアクチュエータ非操作時にエンジン回転
数が下がり過ぎると、アクチュエータ動作量に応じたエ
ンジン回転になるまでに時間を要し、操作フィーリング
が悪くなり、かつ作業効率も落ちる。
【0019】また、特開平10−122003号公報に
示されるようなオートアイドル制御を行うエンジン制御
装置では、アクチュエータの非操作時、エンジン回転を
アイドル回転数まで自動的に下げるので、やはり上記1)
及び2)のような問題はない。しかし、オートアイドル制
御では、アクチュエータが非操作になってから一定時間
経過後、エンジン回転はアイドル回転数まで下げるの
で、次のような問題を生じる。
【0020】5)油圧アクチュエータに負荷がかかってい
る状態でアクチュエータの作動を再開すると、エンジン
に負荷がかかった状態でエンジン回転数を上げるので、
急にエンジンが吹き上がり、オペレータに違和感を与え
かつエンジン排気に黒煙が混じる。
【0021】6)アクチュエータを非操作にした後、ある
一定の時間、それまでのエンジン回転を保持するので、
その間の燃料消費が無駄で、かつ騒音も大きい。
【0022】本発明の第1の目的は、操作開始時にオー
トアクセル制御によりレスポンス良くエンジン回転上昇
を行える建設機械のエンジン制御装置を提供することで
ある。
【0023】本発明の第2の目的は、操作開始時にオー
トアイドル制御によりアイドル回転数から指示回転数ま
でスムーズにエンジン回転数を上昇させ、操作フィーリ
ングを良くしかつ黒煙を低減すると共に、アクチュエー
タの非操作直後における燃費及び騒音を低減できる建設
機械のエンジン制御装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジン
の目標回転数を指示する回転数指示手段と、前記エンジ
ンにより液圧駆動されるアクチュエータの動作を指令す
る操作指令手段と、この操作指令手段の指令信号を検出
する検出手段と、この検出手段の検出値に基づきアート
アクセル補正回転数を計算し、前記回転数指示手段で指
示される目標回転数とこのオートアクセル補正回転数と
で、前記アクチュエータの動作量が小さくなるに従い低
下するオートアクセル制御の第1目標回転数を計算する
第1回転数設定手段とを備え、前記第1目標回転数に応
じて前記エンジンの回転数を制御する建設機械のエンジ
ン制御装置において、オートアクセル制御の最小目標回
転数が予め設定され、前記回転数指示手段で指示された
目標回転数がこの最小目標回転数よりも高いとき、前記
第1回転数設定手段で計算される第1目標回転数が前記
最小目標回転数を下回らないように制御する下限設定手
段を備えるものとする。
【0025】このようにオートアクセル制御の第1の目
標回転数を計算する第1回転数設定手段に対し下限設定
手段を設け、オートアクセル制御の第1目標回転数が最
小目標回転数を下回らないようにすることにより、負荷
がかかった状態でエンジン回転数上昇を指示してもエン
ジンはスムーズに吹き上がり、オートアクセル制御時の
エンジンレスポンスが良くなる。
【0026】(2)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンの
目標回転数を指示する回転数指示手段と、前記エンジン
により液圧駆動されるアクチュエータの動作を指令する
操作指令手段と、この操作指令手段の指令信号を検出す
る検出手段と、この検出手段の検出値に基づきオートア
クセル補正回転数を計算し、前記回転数指示手段で指示
される目標回転数とこのオートアクセル補正回転数と
で、前記アクチュエータの動作量が小さくなるに従い低
下するオートアクセル制御の第1目標回転数を計算する
第1回転数設定手段とを備え、前記第1目標回転数に応
じて前記エンジンの回転数を制御する建設機械のエンジ
ン制御装置において、オートアクセル制御の最小目標回
転数が予め設定され、前記回転数指示手段で指示された
目標回転数がこの最小目標回転数よりも高いとき、前記
第1回転数設定手段で計算される第1目標回転数が前記
最小目標回転数を下回らないように制御する下限設定手
段と、前記検出手段の検出値に基づき、前記アクチュエ
ータが非作動になるとオートアイドル制御の第2目標回
転数を設定する第2目標回転数制御手段と、前記第1目
標回転数と前記2目標回転数の一方を選択し最終目標回
転数とする選択手段とを備えるものとする。
【0027】このようにオートアクセル制御の第1の目
標回転数を計算する第1回転数設定手段に対し下限設定
手段を設け、オートアクセル制御の第1目標回転数が最
小目標回転数を下回らないようにすることにより、負荷
がかかった状態でエンジン回転数上昇を指示してもエン
ジンはスムーズに吹き上がり、オートアクセル制御時の
エンジンレスポンスが良くなる。
【0028】また、オートアイドル制御の第2目標回転
数を設定する第2目標回転数制御手段と、選択手段とを
設け、第1及び第2目標回転数の一方を最終目標回転数
とすることにより、オートアイドル制御とオートアクセ
ル制御を同時に行うことができるようになり、オートア
イドル制御を単独で行った場合に比べ、オートアイドル
制御の第2目標回転数から回転数指示手段による目標回
転数までエンジン回転数が上昇するよう制御されるとき
のエンジンの吹き上がりがスムーズになり、操作フィー
リングが良くなり、かつ黒煙が低減する。
【0029】しかも、オートアイドル制御とオートアク
セル制御を同時に行えるので、オートアイドル制御を単
独で行う場合に比べ、エンジン回転数がオートアイドル
制御の第2目標回転数に低下するまでの間、エンジン回
転数はオートアクセル制御の第1の目標回転数に応じて
低くなり、その分燃料を節約して燃費を低減し、かつ騒
音も低減する。
【0030】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記下限設定手段で設定されるオートアクセ
ル制御の最小目標回転数はエンジン回転−トルク特性図
の最大トルク近傍の回転数である。
【0031】これにより上記(1)及び(2)で述べた
ように、負荷がかかった状態でエンジン回転数上昇を指
示してもエンジンはスムーズに吹き上がり、オートアク
セル制御時のエンジンレスポンスが良くなる。
【0032】(4)また、上記(2)において、好まし
くは、前記第2回転数設定手段で設定されるオートアイ
ドル制御の第2目標回転数は前記下限設定手段で設定さ
れるオートアクセル制御の最小目標回転数より低い。
【0033】これにより上記(2)で述べたように、オ
ートアイドル制御とオートアクセル制御を同時に行うこ
とで、オートアイドル制御の第2目標回転数から回転数
指示手段による目標回転数までエンジン回転数が上昇す
るよう制御されるときのエンジンの吹き上がりがスムー
ズになり、操作フィーリングが良くなり、かつ黒煙が低
減すると共に、エンジン回転数がオートアイドル制御の
第2目標回転数に低下するまでの間、エンジン回転数は
オートアクセル制御の第1の目標回転数に応じて低くな
り、その分燃料を節約して燃費を低減し、かつ騒音も低
減する。
【0034】(5)更に、上記(2)において、好まし
くは、前記選択手段は、前記第1目標回転数と前記第2
目標回転数の小さい方を選択する。
【0035】これにより上記(2)で述べたようにオー
トアイドル制御とオートアクセル制御を同時に行うこと
ができるようになる。
【0036】(6)また、上記(2)において、好まし
くは、前記選択手段は、前記アクチュエータが非作動に
なると、一定の時間、前記第1目標回転数を優先して選
択し、その後前記第2目標回転数を選択する。
【0037】これにより上記(2)で述べたように、エ
ンジン回転数がオートアイドル制御の第2目標回転数に
低下するまでの間、エンジン回転数はオートアクセル制
御の第1の目標回転数に応じて低くなり、その分燃料を
節約して燃費を低減し、かつ騒音も低減する。
【0038】(7)ここで上記(6)において、好まし
くは、前記選択手段は、前記アクチュエータが作動する
と、直ちに前記第1目標回転数を選択し前記最終目標回
転数とする。
【0039】これにより上記(2)で述べたように、オ
ートアイドル制御の第2目標回転数から回転数指示手段
による目標回転数までエンジン回転数が上昇するよう制
御されるときのエンジンの吹き上がりがスムーズにな
り、操作フィーリングが良くなり、かつ黒煙が低減す
る。
【0040】(8)また、上記(2)において、好まし
くは、前記第1回転数設定手段を有効化する第1位置
と、前記第2回転数設定手段を有効化する第2位置と、
前記第1回転数設定手段と第2回転数設定手段の両方を
有効化する第3位置とを有する入力手段を更に備える。
【0041】これにより第1位置ではオートアクセル制
御を単独で行え、第2位置ではオートアイドル制御を単
独で行え、第3位置ではオートアクセル制御とオートア
イドル制御を同時に行えるようになる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。以下の実施形態は、油圧ショベルのエ
ンジン制御に本発明を適用した場合のものである。
【0043】図1において、1及び2は例えば斜板式の
可変容量型の油圧ポンプであり、油圧ポンプ1,2の吐
出路3,4には図2に示す弁装置5が接続され、この弁
装置5を介して複数のアクチュエータ50〜56に圧油
を送り、これらアクチュエータを駆動する。
【0044】9は固定容量型のパイロットポンプであ
り、パイロットポンプ9の吐出路9aにはパイロットポ
ンプ9の吐出圧力を一定圧に保持するパイロットリリー
フ弁9bが接続されている。
【0045】油圧ポンプ1,2及びパイロットポンプ9
は原動機10の出力軸11に接続され、原動機10によ
り回転駆動される。
【0046】弁装置5の詳細を説明する。
【0047】図2において、弁装置5は、流量制御弁5
a〜5dと流量制御弁5e〜5iの2つの弁グループを
有し、流量制御弁5a〜5dは油圧ポンプ1の吐出路3
につながるセンタバイパスライン5j上に位置し、流量
制御弁5e〜5iは油圧ポンプ2の吐出路4につながる
センタバイパスライン5k上に位置している。吐出路
3,4には油圧ポンプ1,2の吐出圧力の最大圧力を決
定するメインリリーフ弁5mが設けられている。
【0048】流量制御弁5a〜5d及び流量制御弁5e
〜5iはセンタバイパスタイプであり、油圧ポンプ1,
2から吐出された圧油はこれらの流量制御弁によりアク
チュエータ50〜56の対応するものに供給される。ア
クチュエータ50は走行右用の油圧モータ(右走行モー
タ)、アクチュエータ51はバケット用の油圧シリンダ
(バケットシリンダ)、アクチュエータ52はブーム用
の油圧シリンダ(ブームシリンダ)、アクチュエータ5
3は旋回用の油圧モータ(旋回モータ)、アクチュエー
タ54はアーム用の油圧シリンダ(アームシリンダ)、
アクチュエータ55は予備の油圧シリンダ、アクチュエ
ータ56は走行左用の油圧モータ(左走行モータ)であ
り、流量制御弁5aは走行右用、流量制御弁5bはバケ
ット用、流量制御弁5cは第1ブーム用、流量制御弁5
dは第2アーム用、流量制御弁5eは旋回用、流量制御
弁5fは第1アーム用、流量制御弁5gは第2ブーム
用、流量制御弁5hは予備用、流量制御弁5iは走行左
用である。即ち、ブームシリンダ52に対しては2つの
流量制御弁5g,5cが設けられ、アームシリンダ54
に対しても2つの流量制御弁5d,5fが設けられ、ブ
ームシリンダ52とアームシリンダ54のボトム側に
は、それぞれ、2つの油圧ポンプ1,2からの圧油が合
流して供給可能になっている。
【0049】図3に本発明の原動機と油圧ポンプの制御
装置が搭載される油圧ショベルの外観を示す。油圧ショ
ベルは下部走行体100と、上部旋回体101と、フロ
ント作業機102とを有している。下部走行体100に
は左右の走行モータ50,56が配置され、この走行モ
ータ50,56によりクローラ100aが回転駆動さ
れ、前方又は後方に走行する。上部旋回体101には旋
回モータ53が搭載され、この旋回モータ53により上
部旋回体101が下部走行体100に対して右方向又は
左方向に旋回される。フロント作業機102はブーム1
03、アーム104、バケット105からなり、ブーム
103はブームシリンダ52により上下動され、アーム
104はアームシリンダ54によりダンプ側(開く側)
又はクラウド側(掻き込む側)に操作され、バケット1
05はバケットシリンダ51によりダンプ側(開く側)
又はクラウド側(掻き込む側)に操作される。
【0050】流量制御弁5a〜5iの操作パイロット系
を図4に示す。
【0051】流量制御弁5i,5aは操作装置35の操
作パイロット装置38,39からの操作パイロット圧TR
1,TR2及びTR3,TR4により、流量制御弁5b及び流量制御
弁5c,5gは操作装置36の操作パイロット装置4
0,41からの操作パイロット圧BKC,BKD及びBOD,BOUに
より、流量制御弁5d,5f及び流量制御弁5eは操作
装置37の操作パイロット装置42,43からの操作パ
イロット圧ARC,ARD及びSW1,SW2により、流量制御弁5h
は操作パイロット装置44からの操作パイロット圧AU1,
AU2により、それぞれ切り換え操作される。
【0052】操作パイロット装置38〜44は、それぞ
れ、1対のパイロット弁(減圧弁)38a,38b〜4
4a,44bを有し、操作パイロット装置38,39,
44はそれぞれ更に操作ペダル38c,39c、44c
を有し、操作パイロット装置40,41は更に共通の操
作レバー40cを有し、操作パイロット装置42,43
は更に共通の操作レバー42cを有している。操作ペダ
ル38c,39c、44c及び操作レバー40c,42
cを操作すると、その操作方向に応じて関連する操作パ
イロット装置のパイロット弁が作動し、ペダル又はレバ
ーの操作量に応じた操作パイロット圧が生成される。
【0053】また、操作パイロット装置38〜44の各
パイロット弁の出力ラインにはシャトル弁61〜67が
接続され、これらシャトル弁61〜67には更にシャト
ル弁68,69,120〜123が階層的に接続され、
シャトル弁62,63,64,65,68,69,12
1により操作パイロット装置38,40,41,42の
操作パイロット圧の最高圧力が油圧ポンプ1の制御パイ
ロット圧(以下、ポンプ1制御パイロット圧という)P
L1として検出され、シャトル弁61,64,65,6
6,67,69,120,122,123により操作パ
イロット装置39,41,42,43,44の操作パイ
ロット圧の最高圧力が油圧ポンプ2の制御パイロット圧
(以下、ポンプ2制御パイロット圧という)PL2として
検出される。
【0054】また、シャトル弁61により操作パイロッ
ト装置38の走行モータ56に対する操作パイロット圧
(以下、走行1操作パイロット圧という)PT1が検出さ
れ、シャトル弁62により操作パイロット装置39の走
行モータ50に対する操作パイロット圧(以下、走行2
操作パイロット圧という)PT2が検出され、シャトル弁
66により操作パイロット装置43の旋回モータ53に
対するパイロット圧(以下、旋回操作パイロット圧とい
う)PWSが検出される。
【0055】図1に戻り、原動機10はディーゼルエン
ジンであり、燃料噴射装置12を備えている。この燃料
噴射装置12は例えば電子ガバナユニットであり、コン
トローラ15からの指令信号により電子ガバナユニット
を作動することにより燃料噴射量が制御され、エンジン
回転数が制御される。
【0056】燃料噴射装置12のガバナ機構のタイプ
は、電子ガバナユニット以外、機械式の燃料噴射ポンプ
のガバナレバーにモータを連結し、コントローラからの
指令値に基づいて目標エンジン回転数になるよう予め定
められた位置にモータを駆動し、ガバナレバー位置を制
御するような機械式ガバナ制御装置であってもよい。
【0057】以上のような油圧駆動装置に本発明のオー
トアクセル装置とオートアイドル装置を備えたエンジン
制御装置が設けられている。以下、その詳細を説明す
る。
【0058】図1において、エンジン制御装置はエンジ
ン10の目標回転数を指示するエンジンコントロールダ
イヤル20を有し、エンジンコントロールダイヤル20
の指示信号は電圧で与えられコントローラ15に入力さ
れる。エンジンコントロールダイヤル20は、オペレー
タが基準となる目標回転数Nrの大小を指示するもので
あり、この目標回転数Nrは一般には重掘削では大、軽
作業では小である。
【0059】また、エンジン制御装置はモードスイッチ
22を有し、この信号もコントローラ15に入力され
る。モードスイッチ22はOFF位置と3つのON位置
とを有し、第1のON位置ではオートアイドル制御を選
択し、第2のON位置ではオートアクセル制御を選択
し、第3のON位置ではオートアイドル制御とオートア
クセル制御の両方を選択する。
【0060】更に、エンジン制御装置は、油圧ポンプ
1,2の吐出圧力PD1,PD2を検出する圧力センサー7
5,76を有すると共に、図4に示すように、油圧ポン
プ1,2の制御パイロット圧PL1,PL2を検出する圧力
センサー73,74と、アームクラウド操作パイロット
圧PACを検出する圧力センサー77と、ブーム上げ操作
パイロット圧PBUを検出する圧力センサー78と、旋回
操作パイロット圧PWSを検出する圧力センサー79と、
走行1操作パイロット圧PT1を検出する圧力センサー8
0と、走行2操作パイロット圧PT2を検出する圧力セン
サー81とを有し、これらの信号もコントローラ15に
入力される。
【0061】コントローラ15の処理機能を図5及び図
6に示す。
【0062】コントローラ15は、図5に示すエンジン
目標回転数演算部15a、アクチュエータ操作によるエ
ンジン補正回転数演算部15b、アクチュエータ負荷に
よるエンジン補正回転数演算部15c、エンジン目標回
転数によるオートアクセル許容減回転数演算部15d、
最小値選択部15e、オートアクセル制御選択スイッチ
部15f、減算部15gと、図6に示すオートアイドル
回転数設定部15h、エンジン最大回転数設定部15
i、オートアイドル制御選択判別部15j、オートアイ
ドル制御選択スイッチ部15k、最小値選択部15mの
各機能を有している。
【0063】図5において、エンジン目標回転数演算部
15aは、エンジンコントロールダイヤル20の指示信
号で(電圧)を入力し、これをメモリに記憶してあるテ
ーブルに参照させ、そのときの電圧に応じたエンジン目
標回転数Nrを計算する。メモリのテーブルには、電圧
が高くなるに従い目標回転数Nrが大きくなるように電
圧と目標回転数Nrの関係が設定されている。
【0064】エンジン補正回転数演算部15bは、ポン
プ1制御パイロット圧PL1、ポンプ2制御パイロット圧
PL2、走行1操作パイロット圧PT1、走行2操作パイロ
ット圧PT2、ブーム上げ操作パイロット圧PBU、アーム
クラウド操作パイロット圧PAC、旋回操作パイロット圧
PSWの各信号を入力し、これをメモリに記憶してあるテ
ーブルに参照させ、そのときの各パイロット圧に応じた
エンジン補正回転数ΔNaa〜ΔNagを計算する。ポンプ
1制御パイロット圧PL1及びポンプ2制御パイロット圧
PL2は、走行1及び2、ブーム上げ、アームクラウド、
旋回の各操作パイロット圧PT1,PT2,PBU,PAC,P
SW以外の操作パイロット圧を代表して検出するものであ
る。ここで、エンジン補正回転数演算部15bは操作す
るアクチュエータ毎に操作レバー又はペダルの入力変化
(操作パイロット圧の変化)に対するエンジン回転数の
変化を予測し、その回転数変化を補償して操作をやり易
くするためのものであり、メモリの各テーブルには、そ
れぞれのアクチュエータの動作条件を加味し、操作パイ
ロット圧が高くなるに従い補正回転数が小さくなるよう
に操作パイロット圧と補正回転数との関係が設定されて
いる。
【0065】エンジン補正回転数演算部15cは、圧力
センサー75,76からの油圧ポンプ1,2の吐出圧力
PD1,PD2の信号を入力し、これをメモリに記憶してあ
るテーブルに参照させ、そのときの各吐出圧力に応じた
エンジン補正回転数ΔNah,ΔNaiを計算する。ここ
で、エンジン補正回転数演算部15cは、アクチュエー
タ負荷の増大に対するエンジン回転数の変化を予測し、
その回転数変化を補償して操作をやり易くするためのも
のであり、メモリの各テーブルには、ポンプ吐出圧が高
くなるに従い補正回転数が小さくなるようにポンプ吐出
圧と補正回転数との関係が設定されている。
【0066】オートアクセル許容減回転数演算部15d
は、エンジン目標回転数演算部15aで計算されたエン
ジン目標回転数Nrを入力し、これをメモリに記憶して
あるテーブルに参照させ、そのときのエンジン目標回転
数Nrに応じたオートアクセル制御の許容減回転数ΔNa
jを計算する。ここで、オートアクセル許容減回転数演
算部15dは、エンジンコントロールダイヤル22で指
示される目標回転数Nrが予め設定したオートアクセル
制御の最小目標回転数よりも高いとき、オートアクセル
制御の目標回転数を当該最小目標回転数より低くしない
ように制限するためのものであり、メモリのテーブルに
は、図7に示すようなエンジン目標回転数Nrと許容減
回転数ΔNajとの関係が設定されている(後述)。
【0067】最小値選択部15eは、演算部15b,1
5c,15dで計算した補正回転数及び許容減回転数の
最小値を選択し、オートアクセル制御の補正回転数とす
る。
【0068】オートアクセル制御選択スイッチ部15f
は、モードスイッチ22が第2のON位置か第3のON
位置にあるとき(オートアクセル制御を選択していると
き)にONして最小値選択部15eの選択値を減算部1
5gに出力する。
【0069】減算部15gは、エンジン目標回転数演算
部15aで計算したエンジン目標回転数Nrから減算部
15gの出力を減算し、モードスイッチ22がオートア
クセル制御を選択しているとき、オートアクセル制御の
目標回転数を算出する。
【0070】ここで、オートアクセル許容減回転数演算
部15dの図7に示す設定関係について説明する。
【0071】図7において、Naminが予め設定したオー
トアクセル制御の最小目標回転数である。また、エンジ
ン目標回転数演算部15aに設定される最大の目標回転
数は例えば2000rpmであり、エンジン補正回転数
演算部15b,15cに設定される最大の補正回転数は
例えば400rpmであり、この場合、最小目標回転数
Naminは例えば1600rpmであり、最大の許容減回
転数は補正回転数と同じ400rpmである。そして、
エンジン目標回転数Nrが2000rpmでは許容減回
転数ΔNajは最大の400rpm(ΔNaj=400rp
m)であり、エンジン目標回転数Nrが2000rpm
から最小目標回転数1600rpmまで低下するに従い
ΔNajは小さくなり、エンジン目標回転数Nrが160
0rpmでΔNaj=0になるようにエンジン目標回転数
Nrと許容減回転数ΔNajとの関係が設定されている。
【0072】図8にエンジン10のエンジン回転−トル
ク特性図を示す。エンジン10の最大出力トルクは16
00rpm付近であり、オートアクセル制御の最小目標
回転数Naminはその1600rpm、つまり最大トルク
近傍の回転数に設定されている。これは、エンジン回転
−トルク特性図の最大トルク近傍が平で、エンジン回転
数の変化に対する出力トルクの変化が小さいため、オー
トアクセル制御のエンジンレスポンスが良くなるからで
ある。
【0073】このようにエンジン目標回転数Nrと許容
減回転数ΔNajとの関係を設定することにより、エンジ
ンコントロールダイヤル22で指示される目標回転数N
rがオートアクセル制御の最小目標回転数Namin(16
00rpm)よりも高いときは、エンジン補正回転数演
算部15b,15cで計算された補正回転数がオートア
クセル許容減回転数演算部15dで計算された許容減回
転数より大きくなると、最小値選択部15eでは許容減
回転数が選択され、オートアクセル制御の目標回転数は
最小目標回転数Namin(1600rpm)を下回らない
ようになる。また、エンジン補正回転数演算部15b,
15cで計算された補正回転数が大きくなるのはポンプ
吐出圧あるいは操作パイロット圧又はポンプ制御パイロ
ット圧が低くなるとき、つまりアクチュエータの非動作
時であり、このときのエンジン目標回転数を最大トルク
近傍の回転数(1600rpm)に保つことによりアク
チュエータ駆動開始時のオートアクセル制御のエンジン
レスポンスを良好にできる。
【0074】図6に戻り、オートアイドル回転数設定部
15hにはオートアイドル回転数が設定されている。こ
のオートアイドル回転数は、図8に示すように、オート
アクセル制御の最小目標回転数Namin(1600rp
m)よりも低い回転数、例えば1200rpmである。
【0075】エンジン最大回転数設定部15iには、オ
ートアイドル制御を解除するためのエンジン最大回転
数、つまり2200rpmが設定されている。
【0076】オートアイドル制御選択判別部15jは、
オートアイドル制御を選択するかどうかを判別するもの
であり、下記の条件(a)〜(d)が成立するとオート
アイドル制御を選択すると判別する。
【0077】(a)ポンプ1制御パイロット圧PL1が操
作判定敷居値より小さく、かつ(b)ポンプ2制御パイ
ロット圧PL2が操作判定敷居値より小さく、かつ(c)
モードスイッチ22が第1のON位置か第3のON位置
にありオートアイドル制御を選択しており、かつ(d)
上記(a),(b),(c)の条件が成立して一定の時
間(例えば5秒)が経過している。
【0078】オートアイドル制御選択スイッチ部15k
は、オートアイドル制御選択判別部15jでオートアイ
ドル制御を選択すると判別されるとONしてオートアイ
ドル回転数設定部15hに設定されたオートアイドル制
御の目標回転数(例えば1200rpm)を最小値選択
部15mに出力する。
【0079】最小値選択部15mは図5の減算部15g
の出力目標回転数とオートアイドル制御選択スイッチ部
15kの出力目標回転数の最小値選択をし、最終目標回
転数とする。これによりモードスイッチ22が第3のO
N位置にありオートアイドル制御とオートアクセル制御
の両方を選択しているときは、最小値選択部15mでオ
ートアクセル制御の目標回転数とオートアイドル制御の
目標回転数の最小値選択がなされ、オートアクセル制御
とオートアイドル制御を同時に行えようにする。
【0080】以上のように構成したエンジン制御装置の
動作を図9に示すタイムチャートを用いて説明する。
【0081】図9において、上段は操作装置35,3
6,37からの操作パイロット圧(ポンプ1,2制御パ
イロット圧PL1,PL2)の時間的変化であり、油圧アク
チュエータの操作→油圧アクチュエータの操作を中断→
油圧アクチュエータの操作再開の変化を示している。2
段目のはモードスイッチ22が第1のON位置にあり
オートアイドル制御を選択しているときの上段の操作パ
イロット圧の変化に対応した最終目標回転数の時間的変
化であり、3段目のはモードスイッチ22が第2のO
N位置にありオートアクセル制御を選択しているときの
上段の操作パイロット圧の変化に対応した最終目標回転
数の時間的変化であり、4段目のはモードスイッチ2
2が第3のON位置にありオートアイドル制御とオート
アクセル制御の両方を選択しているときの上段の操作パ
イロット圧の変化に対応した最終目標回転数の時間的変
化である。
【0082】モードスイッチ22OFF時 モードスイッチ22が図1のOFF位置にあるときは、
オートアクセル制御選択スイッチ部15fがOFFであ
り、エンジン目標回転数演算部15aで計算した目標回
転数Nrが減算部15gの出力となる。また、オートア
イドル制御選択判別部15jで条件(c)が成立せず、
オートアイドル制御選択スイッチ部15kはエンジン最
大回転数設定部15iの出力を選択しているため、減算
部15gの出力が最小値選択部15mの出力となる。即
ち、エンジン目標回転数Nrがそのまま最終目標回転数
となる。
【0083】オートアイドル制御選択時 モードスイッチ22が第1のON位置にありオートアイ
ドル制御を選択しているときは、上記と同様、オートア
クセル制御選択スイッチ部15fがOFFであり、エン
ジン目標回転数演算部15aで計算した目標回転数Nr
が減算部15gの出力となる。一方、オートアイドル制
御選択判別部15jでは条件(c)が成立するため、他
の条件(a),(b),(d)が成立すると、オートア
イドル制御選択スイッチ部15kはオートアイドル回転
数設定部15hで設定されたオートアイドル制御の目標
回転数(例えば1200rpm)を選択する。ここで、
通常作業時のエンジン目標回転数Nrはオートアイドル
制御の目標回転数(1200rpm)より高く設定され
ている。このため、条件(a),(b),(d)が成立
しない間は、上記と同様、減算部15gの出力が最小値
選択部15mの出力となり、最終目標回転数はエンジン
目標回転数Nrとなる。一方、条件(a),(b),
(d)が成立すると、オートアイドル制御選択スイッチ
部15kの出力が最小値選択部15mの出力となり、最
終目標回転数はオートアイドル制御の目標回転数とな
る。
【0084】一例として、エンジン目標回転数Nrが2
000rpmである場合、最終目標回転数は図9のよ
うに変化する。
【0085】(1)操作パイロット圧がフルに立ってい
るとき、つまり油圧アクチュエータ操作時は、判定部1
5jの条件(a)及び(b)が成立しないため、最小値
選択部15mの出力は減算部15gの出力となり、最終
目標回転数はエンジン目標回転数Nrの2000rpm
となり、エンジン10はこれに応じて回転するよう制御
される。
【0086】(2)操作パイロット圧が低下しても、操
作判定敷居値より低くならない間は判定部15jの条件
(a)及び(b)が成立せず、また操作パイロット圧が
操作判定敷居値より低くなっても一定時間経過するまで
は判定部15jの条件(d)が成立しない。このため、
これらの間の最終目標回転数は、上記(1)と同様、エ
ンジン目標回転数Nrの2000rpmとなり、それま
でのエンジン回転数を保持する。
【0087】(3)操作パイロット圧が操作判定敷居値
より低くなってから一定時間経過すると、判定部15j
の条件(a),(b),(d)が成立するため、最小値
選択部15mの出力はオートアイドル制御選択スイッチ
部15kの出力となり、最終目標回転数はオートアイド
ル制御の目標回転数となり、エンジン回転数を急速にオ
ートアイドル回転数まで下げる。
【0088】(4)操作パイロット圧が0になり、アク
チュエータが非操作の間は、最終目標回転数はオートア
イドル回転数(1200rpm)に保たれ、エンジン回
転数はオートアイドル回転数で制御される。
【0089】(5)操作パイロット圧が立ち上がって
も、操作パイロット圧が操作判定敷居値よりも低い間は
判定部15jの条件(a),(b),(d)が成立し続
けるため、最終目標回転数はオートアイドル回転数(1
200rpm)に保たれ、エンジン回転数はオートアイ
ドル回転数で制御される。
【0090】(6)操作パイロット圧が更に上昇し、操
作判定敷居値より高くなると、判定部15jの条件
(a)及び(b)が成立しなくなるため、減算部15g
の出力は最小値選択部15mの出力となり、最終目標回
転数はエンジン目標回転数Nrの2000rpmとな
る。このため、エンジン回転数は急速に上昇し2000
rpmに制御される。
【0091】オートアクセル制御選択時 モードスイッチ22が第2のON位置にありオートアク
セル制御を選択しているときは、オートアクセル制御選
択スイッチ部15fはONになり、エンジン目標回転数
演算部15aで計算した目標回転数Nrから最小値選択
部15eの出力、つまりオートアクセル制御の補正回転
数(演算部15b,15c,15dで計算した補正回転
数及び許容減回転数の最小値)を減算した値が減算部1
5gでオートアクセル制御の目標回転数として計算され
る。一方、オートアイドル制御選択判別部15jでは条
件(c)が成立せず、オートアイドル制御選択スイッチ
部15kはエンジン最大回転数設定部15iの出力を選
択しているため、減算部15gの出力が最小値選択部1
5mの出力となる。即ち、オートアイドル制御の目標回
転数(エンジン目標回転数Nrからオートアクセル制御
の補正回転数を減算した値)が最終目標回転数となる。
【0092】一例として、エンジン目標回転数Nrを2
000rpmに設定した場合、最終目標回転数は図9
に実線で示すように変化する。
【0093】(1)操作パイロット圧がフルに立ってい
るとき、つまり油圧アクチュエータ操作時は、エンジン
補正回転数演算部15b,15cで計算される補正回転
数は0であり、オートアクセル許容減回転数演算部15
dで計算される許容減回転数は400rpmであるため
(図7参照)、最小値選択部15eでオートアクセル制
御の補正回転数として0が選択され、減算部15gで計
算されるオートアクセル制御の目標回転数はエンジン目
標回転数の2000rpmとなる。このため、最終目標
回転数はそのエンジン目標回転数の2000rpmとな
り、エンジン10はこれに応じた回転数となるよう制御
される。
【0094】(2)操作パイロット圧が低下すると、そ
の低下に従ってエンジン補正回転数演算部15b,15
cで計算される補正回転数は増加し、このときの補正回
転数は許容減回転数の400rpm以下であるため、最
小値選択部15eでは当該補正回転数が選択され続け、
この補正回転数の増加に応じて減算部15gで計算され
るオートアクセル制御の目標回転数は減少する。このた
め、最終目標回転数は徐々に低下し、エンジン回転数も
これに応じて低下する。
【0095】(3)操作パイロット圧が0になり、アク
チュエータが非操作になると、オートアクセル制御の補
正回転数は最大の400rpmとなり、減算部15gで
計算されるオートアクセル制御の目標回転数は1600
rpmとなるため、最終目標回転数も1600rpmま
で低下する。
【0096】(4)以後、アクチュエータの非操作の間
は最終目標回転数は1600rpmに保たれ、エンジン
回転数もこれに応じて制御される。
【0097】(5)操作パイロット圧が立ち上がると、
その立ち上がりに応じてエンジン補正回転数演算部15
b,15cの補正回転数が減少し、この補正回転数の減
少に応じて減算部15gで計算されるオートアクセル制
御の目標回転数が増加する。このため、最終目標回転数
は徐々に増加し、エンジン回転数もこれに応じて上昇す
る。
【0098】(6)操作パイロット圧がフルに立ち上が
ると、オートアクセル制御の補正回転数は0となり、減
算部15gで計算されるオートアクセル制御の目標回転
数はエンジン目標回転数の2000rpmとなるため、
最終目標回転数も2000rpmとなり、エンジン回転
数は2000rpmとなるよう制御される。
【0099】エンジン目標回転数Nrを1800rpm
に下げた場合は、最終目標回転数は図9の一点鎖線で
示すように変化する。
【0100】(1)操作パイロット圧がフルに立ってい
るとき、つまり油圧アクチュエータ操作時は、エンジン
補正回転数演算部15b,15cで計算される補正回転
数は0であり、オートアクセル許容減回転数演算部15
dで計算される許容減回転数は200rpmであるため
(図7参照)、最小値選択部15eでオートアクセル制
御の補正回転数として0が選択され、減算部15gで計
算されるオートアクセル制御の目標回転数はエンジン目
標回転数の1800rpmとなる。このため、最終目標
回転数はエンジン目標回転数の1800rpmとなり、
エンジン10はこれに応じた回転数となるよう制御され
る。
【0101】(2)操作パイロット圧が低下すると、そ
の低下に従ってエンジン補正回転数演算部15b,15
cで計算される補正回転数は増加し、この補正回転数が
オートアクセル許容減回転数演算部15dで計算される
許容減回転数の200rpmより小さい間は、最小値選
択部15eで当該補正回転数が選択され続け、この補正
回転数の増加に応じて減算部15gで計算されるオート
アクセル制御の目標回転数は減少する。このため、最終
目標回転数は徐々に低下し、エンジン回転数もこれに応
じて低下する。
【0102】(3)操作パイロット圧が更に低下し、エ
ンジン補正回転数演算部15b,15cで計算される補
正回転数が200rpmになるまで低下すると、それ以
降は最小値選択部15eでは許容減回転数の200rp
mが選択されるようになり、減算部15gで計算される
オートアクセル制御の目標回転数は1600rpmで一
定となる。このため、最終目標回転数も1600rpm
で一定となり、エンジン回転数も同様に一定となる。
【0103】(4)以後、操作パイロット圧が0となる
アクチュエータの非操作の間も、最終目標回転数は16
00rpmに保たれ、エンジン回転数もこれに応じて制
御される。
【0104】(5)操作パイロット圧が立ち上がると、
その立ち上がりに応じてエンジン補正回転数演算部15
b,15cで計算される補正回転数が減少するが、この
補正回転数が許容減回転数の200rpmより大きい間
は、最小値選択部15eではオートアクセル制御の補正
回転数として許容減回転数の200rpmが選択され続
け、最終目標回転数は1600rpmに保たれたままで
ある。
【0105】(6)操作パイロット圧が更に高くなり、
エンジン補正回転数演算部15b,15cで計算される
補正回転数が許容減回転数の200rpmより小さくな
ると、最小値選択部15eでは当該補正回転数が選択さ
れ、この補正回転数の減少に応じて減算部15gで計算
されるオートアクセル制御の目標回転数は増加する。こ
のため、最終目標回転数は徐々に増大し、エンジン回転
数もこれに応じて上昇するよう制御される。
【0106】(7)操作パイロット圧がフルに立ち上が
ると、オートアクセル制御の補正回転数は0となり、減
算部15gで計算されるオートアクセル制御の目標回転
数はエンジン目標回転数の1800rpmとなる。この
ため、最終目標回転数も1800rpmとなり、エンジ
ン回転数は18000rpmとなるよう制御される。
【0107】エンジン目標回転数Nrを1600rpm
あるいはそれより低い回転数、例えば1500rpmま
で下げた場合は、最終目標回転数は図9の破線で示す
ように変化する。
【0108】つまり、このときオートアクセル許容減回
転数演算部15dで計算される許容減回転数は200r
pmであるため(図7参照)、最小値選択部15eでは
常にオートアクセル制御の補正回転数として0が選択さ
れ、減算部15gで計算されるオートアクセル制御の目
標回転数(エンジン目標回転数Nrからオートアクセル
制御の補正回転数を減算した値)は常にエンジン目標回
転数の1600あるいは1500rpmとなる。このた
め、最終目標回転数は常にエンジン目標回転数の160
0あるいは1500rpmとなり、エンジン10はこれ
に応じた回転数となるよう制御される。
【0109】オートアイドル制御+オートアクセル制御
選択時 モードスイッチ22が第3のON位置にありオートアイ
ドル制御とオートアクセル制御の両方を選択していると
きは、オートアクセル制御選択スイッチ部15fはON
になり、エンジン目標回転数演算部15aで計算した目
標回転数Nrから最小値選択部15eの出力、つまりオ
ートアクセル制御の補正回転数(演算部15b,15
c,15dで計算した補正回転数及び許容減回転数の最
小値)を減算した値が減算部15gでオートアクセル制
御の目標回転数として計算される。一方、オートアイド
ル制御選択判別部15jでは条件(c)が成立するた
め、他の条件(a),(b),(d)が成立すると、オ
ートアイドル制御選択スイッチ部15kはオートアイド
ル回転数設定部15hで設定されたオートアイドル制御
の目標回転数(例えば1200rpm)を選択する。こ
のため、条件(a),(b),(d)が成立しない間
は、減算部15gの出力、つまりオートアクセル制御の
目標回転数が最小値選択部15mの出力となり、最終目
標回転数はオートアクセル制御の目標回転数となる。条
件(a),(b),(d)が成立すると、オートアイド
ル制御選択スイッチ部15kの出力が最小値選択部15
mの出力となり、最終目標回転数はオートアイドル制御
の目標回転数となる。
【0110】一例として、エンジン目標回転数Nrを2
000rpmに設定した場合、最終目標回転数は図9
のように変化する。
【0111】(1)操作パイロット圧がフルに立ってい
るとき、つまり油圧アクチュエータ操作時は、判定部1
5jの条件(a)及び(b)が成立しないため、最小値
選択部15mの出力は減算部15gの出力となり、最終
目標回転数はオートアクセル制御の目標回転数(エンジ
ン目標回転数Nrからオートアクセル制御の補正回転数
を減算した値)となる。このため、最終目標回転数は上
記オートアクセル制御選択時の場合と同様に変化する。
つまり、最終目標回転数はエンジン目標回転数の200
0rpmとなり、エンジン10はこれに応じた回転数と
なるよう制御される。
【0112】(2)操作パイロット圧が低下しても、操
作判定敷居値より低くならない間は判定部15jの条件
(a)及び(b)が成立せず、また操作パイロット圧が
操作判定敷居値より低くなっても一定時間経過するまで
は判定部15jの条件(d)が成立しない。このため、
これらの間の最終目標回転数は、上記(1)と同様、オ
ートアクセル制御の目標回転数となり、最終目標回転数
は上記オートアクセル制御選択時の場合と同様に変化す
る。つまり、最終目標回転数は、補正回転数の増加に応
じて1600rpmまで徐々に低下し、エンジン回転数
もこれに応じて低下する。
【0113】(3)操作パイロット圧が操作判定敷居値
より低くなってから一定時間経過すると、判定部15j
の条件(a),(b),(d)が成立するため、最小値
選択部15mの出力はオートアイドル制御選択スイッチ
部15kの出力となり、最終目標回転数はオートアイド
ル制御の目標回転数となり、エンジン回転数を急速にオ
ートアイドル回転数まで下げる。
【0114】(4)操作パイロット圧が0になり、アク
チュエータが非操作の間は、最終目標回転数はオートア
イドル回転数(1200rpm)に保たれ、エンジン回
転数はオートアイドル回転数で制御される。
【0115】(5)操作パイロット圧が立ち上がって
も、操作パイロット圧が操作判定敷居値よりも低い間は
判定部15jの条件(a),(b),(d)が成立し続
けるため、最終目標回転数はオートアイドル回転数(1
200rpm)に保たれ、エンジン回転数はオートアイ
ドル回転数で制御される。
【0116】(6)操作パイロット圧が更に上昇し、操
作判定敷居値より高くなると、判定部15jの条件
(a)及び(b)が成立しなくなるため、減算部15g
の出力は最小値選択部15mの出力となり、最終目標回
転数はオートアクセル制御の目標回転数となる。このた
め、最終目標回転数は上記オートアクセル制御選択時の
場合と同様に変化する。つまり、最終目標回転数は、操
作パイロット圧が操作判定敷居値より高くなった時点の
エンジン目標回転数Nrからオートアクセル制御の補正
回転数を減算した回転数まで上昇し、その後最終目標回
転数は補正回転数の減少に応じて徐々に増加し、エンジ
ン回転数もこれに応じて上昇する。
【0117】(7)操作パイロット圧がフルに立ち上が
ると、判定部15jの条件(a)及び(b)は成立しな
いままであるため、減算部15gの出力が最小値選択部
15mの出力となり続け、最終目標回転数は上記オート
アクセル制御選択時の場合と同様に変化する。つまり、
最終目標回転数も2000rpmとなり、エンジン回転
数は2000rpmとなるよう制御される。
【0118】エンジン目標回転数Nrを1800rpm
に下げた場合も同様である。また、エンジン目標回転数
Nrを1600rpmあるいはそれより低い回転数、例
えば1500rpmに下げた場合も、上記と同様である
が、この場合は、オートアクセル制御の目標回転数は上
記のように一定であるため、オートアイドル制御選択時
と同様になる。
【0119】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、次の効果が得られる。
【0120】(1)オートアクセル制御又はオートアイド
ル制御により、油圧アクチュエータの非操作の間は、エ
ンジン回転数を下げ、燃費及び騒音を低減できる。
【0121】(2)エンジン目標回転数Nrとオートアクセ
ル制御の補正回転数とで生成するオートアクセル制御の
目標回転数が最小の目標回転数Naminを下回らないよう
にし、この最小の目標回転数Naminを図8に示すエンジ
ン回転−トルク特性図の最大トルク近傍の1600rp
mに設定したので、負荷がかかった状態でエンジン回転
数上昇を指示してもエンジンはスムーズに吹き上がり、
オートアクセル制御時のエンジンレスポンスが良くな
る。
【0122】(3)オートアイドル制御とオートアクセル
制御を同時に行うことで、オートアイドル制御を単独で
行った場合に比べ、図9のとの比較から分かるよう
に、オートアイドル回転数からエンジン目標回転数Nr
までエンジン回転数が上昇するよう制御されるときのエ
ンジンの吹き上がりがスムーズになり、操作フィーリン
グが良くなり、かつ黒煙が低減する。
【0123】(4)オートアイドル制御とオートアクセル
制御を同時に行うことで、オートアイドル制御を単独で
行う場合に比べ、エンジン回転数がオートアイドル回転
数に低下するまでの間、エンジン回転数は図9のの斜
線で示す部分だけ低くなり、その分燃料を節約して燃費
を低減し、かつ騒音も低減する。
【0124】(5)オートアイドル制御とオートアクセル
制御を同時に行うことで、オートアクセル制御を単独で
行う場合に比べて、アクチュエータ非操作中のエンジン
回転数がオートアイドル回転数まで低下し、その分燃料
を節約して燃費を低減し、かつ騒音も低減する。
【0125】なお、上記の実施の形態では、エンジン目
標回転数の指示手段としてエンジンコントロールダイヤ
ルを例示したが、スロットルレバーを設け、このレバー
操作量を検出してエンジン目標回転数を指示するように
してもよい。
【0126】
【発明の効果】本発明によれば、オートアクセル制御の
第1の目標回転数を計算する第1回転数設定手段に対し
下限設定手段を設け、オートアクセル制御の第1目標回
転数が最小目標回転数を下回らないようにしたので、負
荷がかかった状態でエンジン回転数上昇を指示してもエ
ンジンはスムーズに吹き上がり、オートアクセル制御時
のエンジンレスポンスが良くなる。
【0127】また、本発明によれば、オートアイドル制
御の第2目標回転数を設定する第2目標回転数制御手段
と、選択手段とを設け、第1及び第2目標回転数の一方
を最終目標回転数としたので、オートアイドル制御とオ
ートアクセル制御を同時に行うことができるようにな
り、オートアイドル制御を単独で行った場合に比べ、オ
ートアイドル制御の第2目標回転数からエンジン目標回
転数までエンジン回転数が上昇するよう制御されるとき
のエンジンの吹き上がりがスムーズになり、操作フィー
リングが良くなり、かつ黒煙が低減する。
【0128】また、オートアイドル制御とオートアクセ
ル制御を同時に行えるので、オートアイドル制御を単独
で行う場合に比べ、エンジン回転数がオートアイドル制
御の第2目標回転数に低下するまでの間、エンジン回転
数はオートアクセル制御の第1の目標回転数に応じて低
くなり、その分燃料を節約して燃費を低減し、かつ騒音
も低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による油圧ショベルのエン
ジン制御装置を示す図である。
【図2】図1に示す油圧ポンプに接続された弁装置及び
アクチュエータを示す油圧回路図である。
【図3】本発明のエンジン制御装置を搭載した油圧ショ
ベルの外観を示す図である。
【図4】図2に示した流量制御弁の操作パイロット系を
示す図である。
【図5】図1に示すコントローラの処理機能のうち、主
としてオートアクセル制御部分を示す図である。
【図6】図1に示すコントローラの処理機能のうち、主
としてオートアイドル制御部分を示す図である。
【図7】図5に示すオートアクセル許容減回転数演算部
の設定関係を示す図である。
【図8】図7に示すオートアクセル許容減回転数演算部
の最小目標回転数を説明するためのエンジン回転−トル
ク特性図である。
【図9】本発明の一実施形態によるエンジン制御装置の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
1,2 油圧ポンプ 3,4 ポンプ吐出路 5 弁装置 10 原動機 12 燃料噴射装置 15 コントローラ 15a エンジン目標回転数演算部 15b アクチュエータ操作によるエンジン補正回転数
演算部 15c アクチュエータ負荷によるエンジン補正回転数
演算部 15d エンジン目標回転数によるオートアクセル許容
減回転数演算部 15e 最小値選択部 15f オートアクセル制御選択スイッチ部 15g 減算部 15h オートアイドル回転数設定部 15i エンジン最大回転数設定部 15j オートアイドル制御選択判別部 15k オートアイドル制御選択スイッチ部 15m 最小値選択部 20 エンジンコントロールダイヤル 22 モードスイッチ 35〜37 操作装置 38〜44 操作パイロット装置 50〜56 アクチュエータ 73,74 圧力センサー 75,76 圧力センサー 77〜81 圧力センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 今野 繁哉 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 中村 剛志 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB06 BA01 BA05 BB07 CA04 DA03 DA04 DB02 3G301 HA02 KA07 KA10 LA03 NB02 NC01 ND02 NE17 NE19 PE01A PF11Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、このエンジンの目標回転数を
    指示する回転数指示手段と、前記エンジンにより液圧駆
    動されるアクチュエータの動作を指令する操作指令手段
    と、この操作指令手段の指令信号を検出する検出手段
    と、この検出手段の検出値に基づきアートアクセル補正
    回転数を計算し、前記回転数指示手段で指示される目標
    回転数とこのオートアクセル補正回転数とで、前記アク
    チュエータの動作量が小さくなるに従い低下するオート
    アクセル制御の第1目標回転数を計算する第1回転数設
    定手段とを備え、前記第1目標回転数に応じて前記エン
    ジンの回転数を制御する建設機械のエンジン制御装置に
    おいて、 オートアクセル制御の最小目標回転数が予め設定され、
    前記回転数指示手段で指示された目標回転数がこの最小
    目標回転数よりも高いとき、前記第1回転数設定手段で
    計算される第1目標回転数が前記最小目標回転数を下回
    らないように制御する下限設定手段を備えることを特徴
    とする建設機械のエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】エンジンと、このエンジンの目標回転数を
    指示する回転数指示手段と、前記エンジンにより液圧駆
    動されるアクチュエータの動作を指令する操作指令手段
    と、この操作指令手段の指令信号を検出する検出手段
    と、この検出手段の検出値に基づきオートアクセル補正
    回転数を計算し、前記回転数指示手段で指示される目標
    回転数とこのオートアクセル補正回転数とで、前記アク
    チュエータの動作量が小さくなるに従い低下するオート
    アクセル制御の第1目標回転数を計算する第1回転数設
    定手段とを備え、前記第1目標回転数に応じて前記エン
    ジンの回転数を制御する建設機械のエンジン制御装置に
    おいて、 オートアクセル制御の最小目標回転数が予め設定され、
    前記回転数指示手段で指示された目標回転数がこの最小
    目標回転数よりも高いとき、前記第1回転数設定手段で
    計算される第1目標回転数が前記最小目標回転数を下回
    らないように制御する下限設定手段と、 前記検出手段の検出値に基づき、前記アクチュエータが
    非作動になるとオートアイドル制御の第2目標回転数を
    設定する第2目標回転数制御手段と、 前記第1目標回転数と前記2目標回転数の一方を選択し
    最終目標回転数とする選択手段とを備えることを特徴と
    する建設機械のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械のエンジン
    制御装置において、前記下限設定手段で設定されるオー
    トアクセル制御の最小目標回転数はエンジン回転−トル
    ク特性図の最大トルク近傍の回転数であることを特徴と
    する建設機械のエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の建設機械のエンジン制御装
    置において、前記第2回転数設定手段で設定されるオー
    トアイドル制御の第2目標回転数は前記下限設定手段で
    設定されるオートアクセル制御の最小目標回転数より低
    いことを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の建設機械のエンジン制御装
    置において、前記選択手段は、前記第1目標回転数と前
    記第2目標回転数の小さい方を選択することを特徴とす
    る建設機械のエンジン制御装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の建設機械のエンジン制御装
    置において、前記選択手段は、前記アクチュエータが非
    作動になると、一定の時間、前記第1目標回転数を優先
    して選択し、その後前記第2目標回転数を選択すること
    を特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の建設機械のエンジン制御装
    置において、前記選択手段は、前記アクチュエータが作
    動すると、直ちに前記第1目標回転数を選択し前記最終
    目標回転数とすることを特徴とする建設機械のエンジン
    制御装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載の建設機械のエンジン制御装
    置において、前記第1回転数設定手段を有効化する第1
    位置と、前記第2回転数設定手段を有効化する第2位置
    と、前記第1回転数設定手段と第2回転数設定手段の両
    方を有効化する第3位置とを有する入力手段を更に備え
    ることを特徴とする建設機械のエンジン制御装置。
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