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JP2001082981A - レゾルバの信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

レゾルバの信号処理装置および信号処理方法

Info

Publication number
JP2001082981A
JP2001082981A JP26170999A JP26170999A JP2001082981A JP 2001082981 A JP2001082981 A JP 2001082981A JP 26170999 A JP26170999 A JP 26170999A JP 26170999 A JP26170999 A JP 26170999A JP 2001082981 A JP2001082981 A JP 2001082981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angle
signal processing
sampled
sampling
value
Prior art date
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Granted
Application number
JP26170999A
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English (en)
Other versions
JP3508643B2 (ja
Inventor
Eiji Oya
英詞 大矢
Akihiko Kanamori
彰彦 金森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP26170999A priority Critical patent/JP3508643B2/ja
Publication of JP2001082981A publication Critical patent/JP2001082981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508643B2 publication Critical patent/JP3508643B2/ja
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズの影響のない、より正確な角度を出力
する。 【解決手段】 レゾルバからの2相信号をピークを挟ん
で連続して2回サンプリングする。先にサンプリングさ
れた値の二乗和を求め、これを所定値Ssetから所定
の範囲にあるか否かを判定する。サンプリング値がノイ
ズの影響を受けているとき、即ちノイズが重畳されてい
るときには、二乗和が所定の範囲内にならないから、後
にサンプリングされた値から角度を得る。この結果、ノ
イズの影響のない、より正確な角度を出力することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レゾルバの信号処
理装置および信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の信号処理装置としては、
エンコーダからの位置データをノイズの影響を排除する
ために処理を施すものが提案されている(例えば、特開
平5−10781号公報など)。この装置では、今回の
出力値と前サイクルの出力値との偏差を求め、この偏差
が予め定めた設定値以内になるよう今回の出力値を補正
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た信号処理方法は、急激な変化が予測されない検出系の
ノイズ対策に適用できても、レゾルバのように検出値に
急激な変化が生じる検出系には適用できない。この信号
処理方法は、比較の対象がサイクル毎に更新されるた
め、急激な変化に対して追従できないからである。
【0004】本発明のレゾルバの信号処理装置および信
号処理方法は、ノイズの影響のない、より正確な角度を
出力することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明のレゾルバの信号処理装置および信号処理方法は、
上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手
段を採った。
【0006】本発明の第1のレゾルバの信号処理装置
は、正弦波形出力をするレゾルバの信号処理装置であっ
て、正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで少なく
とも2回に亘ってサンプリングするサンプリング手段
と、該サンプリングされたサンプリング値のうちノイズ
の影響を受けていないサンプリング値を選出する選出手
段と、該選出されたサンプリング値に基づいて角度を演
算する角度演算手段とを備えることを要旨とする。
【0007】この本発明の第1のレゾルバの信号処理装
置では、選出手段が、サンプリング手段により正弦波形
出力のピーク近傍でピークを挟んで少なくとも2回に亘
ってサンプリングされたサンプリング値のうちノイズの
影響を受けていないサンプリング値を選出し、角度演算
手段が、この選出されたサンプリング値に基づいて角度
を演算する。この結果、ノイズの影響のないより正確な
角度を検出することができる。また、同一サイクル内の
サンプリング値だけを用いるから、変化に対する追従性
と検出値の正確性とを確保することができる。
【0008】こうした本発明の第1のレゾルバの信号処
理装置において、前記サンプリング手段は前記レゾルバ
から得られる2相信号のピーク近傍でサンプリングする
手段であり、前記選出手段は前記サンプリングされたサ
ンプリング値の二乗和に基づいてノイズの影響を受けて
いるか否かを判定する判定手段を備えるものとすること
もできる。こうすれば、サンプリング値の二乗和に基づ
いてノイズの影響を判定することができるから、ノイズ
の影響を受けていないサンプリング値を選出し、これに
より角度を演算することができる。この態様の本発明の
第1のレゾルバの信号処理装置において、前記判定手段
は、前記二乗和が所定値を挟んで所定範囲内のときには
ノイズの影響がないと判定する手段であるものとするこ
ともできる。
【0009】また、本発明の第1のレゾルバの信号処理
装置において、前記選出手段は、前記サンプリングされ
たサンプリング値のうち最も先にサンプリングされたサ
ンプリング値から順にノイズの影響を判定すると共に、
ノイズの影響を受けていないサンプリング値を検出した
とき、判定されていないサンプリング値があるにも拘わ
らず、検出したサンプリング値を選出する手段であるも
のとすることもできる。こうすれば、処理を簡素化する
ことができる。
【0010】さらに、本発明の第1のレゾルバの信号処
理装置において、前記サンプリング手段は、正弦波形出
力のピーク近傍でピークを挟んで2回サンプリングする
手段であり、前記選出手段は、先にサンプリングしたサ
ンプリング値がノイズの影響を受けていないと判定した
ときには、該先にサンプリングしたサンプリング値を選
出し、該先にサンプリングしたサンプリング値がノイズ
の影響を受けていると判定したときには、後にサンプリ
ングしたサンプリング値を選出する手段であるものとす
ることもできる。
【0011】本発明の第2のレゾルバの信号処理装置
は、正弦波形出力をするレゾルバの信号処理装置であっ
て、正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで少なく
とも2回に亘ってサンプリングするサンプリング手段
と、該サンプリングされたサンプリング値に基づいて角
度を演算する角度演算手段と、該演算された角度からノ
イズの影響を受けていない角度を選出する選出手段とを
備えることを要旨とする。
【0012】この本発明の第2のレゾルバの信号処理装
置では、角度演算手段が、サンプリング手段により正弦
波形出力のピーク近傍でピークを挟んで少なくとも2回
に亘ってサンプリングされたサンプリング値に基づいて
角度を演算し、選出手段が、この演算された角度からノ
イズの影響を受けていない角度を選出する。この結果、
ノイズの影響のないより正確な角度を出力することがで
きる。
【0013】こうした本発明の第2のレゾルバの信号処
理装置において、前記選出手段により選出された角度を
少なくとも該選出手段により次に角度が選出されるまで
記憶する記憶手段を備え、前記選出手段は、前記記憶手
段により記憶された角度に基づいて前記演算された角度
のうちノイズの影響を受けていない角度を選出する手段
であるものとすることもできる。こうすれば、前回に選
出された角度を考慮してノイズの影響のない角度を選出
することができる。この態様の本発明の第2のレゾルバ
の信号処理装置において、前記選出手段は、前記演算さ
れた角度と前記記憶手段に記憶された角度との偏差が前
記記憶手段に記憶された角度がサンプリングされてから
前記演算された角度がサンプリングされるまでの時間に
回転角速度を乗じて得られる推定角度偏差から所定範囲
内のときにノイズの影響を受けていないと判定する判定
手段を備えるものとすることもできる。
【0014】また、本発明の第2のレゾルバの信号処理
装置において、前記演算手段は、前記サンプリングされ
たサンプリング値のうち最も先にサンプリングされたサ
ンプリング値から順に角度を演算すると共に該演算され
た角度が前記選出手段によりノイズの影響を受けている
と判定されるまで次のサンプリング値についての角度の
演算を待機する手段であり、前記選出手段は、前記演算
手段により演算された角度がノイズの影響を受けていな
いと判定したときには、前記演算手段により角度の演算
が行なわれていないサンプリング値があるにも拘わら
ず、該判定した角度を選出する手段であるものとするこ
ともできる。こうすれば、処理を簡素化することができ
る。
【0015】さらに、本発明の第2のレゾルバの信号処
理装置において、前記サンプリング手段は正弦波形出力
のピーク近傍でピークを挟んで2回サンプリングする手
段であり、前記演算手段は、先にサンプリングされたサ
ンプリング値についての角度を演算したとき、該演算さ
れた角度が前記選出手段によりノイズの影響を受けてい
ると判定されるまで後にサンプリングしたサンプリング
値についての角度の演算を待機する手段であり、前記選
出手段は、前記先にサンプリングされたサンプリング値
について演算された角度がノイズの影響を受けていない
と判定したときには、前記後にサンプリングされたサン
プリング値についての角度の演算の機会を与えることな
く、該判定した角度を選出する手段であるものとするこ
ともできる。
【0016】これら各種態様を含め本発明の第1または
第2のレゾルバの信号処理装置において、前記角度演算
手段は、選出されたサンプリング値の前記ピークからの
ズレに基づいて演算される角度を補正する補正手段を備
えるものとすることもできる。こうすれば、より正確な
角度を出力することができる。
【0017】本発明の第1のレゾルバの信号処理方法
は、正弦波形出力をするレゾルバの信号処理方法であっ
て、正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで複数回
に亘ってサンプリングし、該サンプリングされた複数の
サンプリング値のうちノイズの影響を受けていないサン
プリング値を選出して角度を演算することを要旨とす
る。
【0018】この本発明の第1のレゾルバの信号処理方
法によれば、ノイズの影響のない、より正確な角度を出
力することができる。
【0019】本発明の第2のレゾルバの信号処理方法
は、正弦波形出力をするレゾルバの信号処理方法であっ
て、正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで複数回
に亘ってサンプリングし、該サンプリングされた複数の
サンプリング値に基づいて角度を演算し、該演算された
角度からノイズの影響を受けていない角度を選出するこ
とを要旨とする。
【0020】この本発明の第2のレゾルバの信号処理方
法によれば、ノイズの影響のない、より正確な角度を出
力することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である
レゾルバ10の信号処理装置20の構成の概略を機能ブ
ロックで例示する構成図である。実施例の信号処理装置
20は、図示するように、レゾルバ10からの2相信号
をそのピークを挟んで連続して2回に亘ってサンプリン
グするサンプリング部22と、このサンプリングされた
2相信号値Vsin,Vcosの二乗和を演算する二乗
和演算部24と、演算された2相信号値Vsin,Vc
osの二乗和に基づいてサンプリング値がノイズの影響
を受けているかを判定するノイズ判定部26と、判定結
果に基づいてノイズの影響を受けていないサンプリング
値から角度を演算する角度演算部28とを備える。
【0022】こうして構成された実施例の信号処理装置
20の各部は、具体的には、レゾルバ10からの2相信
号を入力ポートに入力するマイクロコンピュータからな
るハード構成と、所定のタイミングで読み込んだ2相信
号値Vsin,Vcosを処理するプログラムからなる
ソフトウエアとから構成される。なお、実施例で用いた
マイクロコンピュータは、CPUを中心とし、処理プロ
グラムを記憶したROMと、一時的にデータを記憶する
RAMと、入出力ポートとを備える一般的なものであ
る。
【0023】次に、実施例の信号処理装置20の動作、
即ちレゾルバ10からの信号の処理について説明する。
図2は、実施例の信号処理装置20により行なわれる信
号処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。こ
のルーチンは、1回の角度θを出力する際に行なわれる
ものである。
【0024】実施例の信号処理装置20では、まず、レ
ゾルバ10からの2相信号をピークを挟んで連続して2
回に亘ってサンプリングを行なう(ステップS10
0)。そして、先にサンプリングされた値の二乗和Sを
S=Vsin2+Vcos2により計算する(ステップS
102)。そして、計算した二乗和Sを所定値Sset
を挟んでα1+α2の範囲にあるかを判定する(ステッ
プS104)。ここで、所定値Ssetは、予め固定値
として設定しておいてもよいし、過去の二乗和の平均値
として設定するものとしてもよい。また、範囲を設定す
るためのα1やα2は、サンプリング値がノイズの影響
を受けているか否かを判定するためのものであり、許容
されるノイズの影響の範囲内の値として設定され、α1
とα2とを同じ値として設定してもよいし異なる値とし
て設定してもよい。
【0025】二乗和Sが所定値Ssetを挟んだα1+
α2の範囲内にあるときには、先にサンプリングした値
を用いて角度θを計算し(ステップS106)、二乗和
Sが所定値Ssetを挟んだα1+α2の範囲内にない
ときには、先にサンプリングした値はノイズの影響を受
けていると判断し、後にサンプリングした値を用いて角
度θを計算する(ステップS108)。そして、計算さ
れた角度θを出力して(ステップS110)、本ルーチ
ンを終了する。
【0026】図3は、実施例の信号処理装置20により
信号が処理される様子を例示する説明図である。図示す
るように、図中中央のピーク近傍でピークを挟んで2回
サンプリングする。先にサンプリングされた値は、ノイ
ズが重畳されているから、サンプリングされた2相信号
値Vsin,Vcosの二乗和Sは所定値Ssetを挟
んだα1+α2の範囲から外れる。このため、先にサン
プリングされた値ではなく、後にサンプリングされた値
を用いて角度θを求める。
【0027】以上説明した実施例の信号処理装置20に
よれば、ノイズの影響を受けていないサンプリング値に
より求められる角度θを出力することができる。しか
も、今回サンプリングした値だけを用いているから、前
回の出力値を用いてノイズの影響を判定するものと比し
て、急激な変化に対しても対応することができる。ま
た、実施例の信号処理装置20によれば、先にサンプリ
ングした値の二乗和を求めてノイズの影響を判定し、ノ
イズの影響がないと判定されれば、後にサンプリングさ
れた値については何もせずに、先にサンプリングされた
値から角度θを得るものとしたから、処理を簡素なもの
にすることができる。
【0028】実施例の信号処理装置20では、先にサン
プリングされた値がノイズの影響を受けていると判定さ
れたときには、後にサンプリングされた値に対してノイ
ズの影響を受けているか否かを判定することなく後にサ
ンプリングされた値を用いて角度θを求めたが、後にサ
ンプリングされた値に対しても同様にノイズの影響を受
けているか否かの判定を行なうものとしてもよい。この
場合、例えば、図4に例示する信号処理ルーチンを行な
うものとすればよい。この図4に例示する信号処理ルー
チンのステップS120〜S126の処理は、図2に例
示したステップS100〜S106の処理と同一の処理
である。以下、図4に例示する信号処理ルーチンのステ
ップS128以降の処理について簡単に説明する。
【0029】先にサンプリングされた値の二乗和Sが所
定値Ssetを挟んだα1+α2の範囲内にないときに
は、後にサンプリングされた値に対して同様に二乗和S
を計算し(ステップS128)、計算した二乗和Sが所
定値Ssetを挟んだα1+α2の範囲内にあるかを判
定する(ステップS130)。二乗和Sが所定値Sse
tを挟んだα1+α2の範囲内にあるときには、後にサ
ンプリングされた値を用いて角度θを計算し(ステップ
S132)、二乗和Sが所定値Ssetを挟んだα1+
α2の範囲内にないときには、前回出力した角度から現
在の角度を推定し、その値を角度θに設定する(ステッ
プS134)。なお、現在の角度は、前回出力した角度
と速度(角速度)から推定することができる。そして、
角度θを出力して(ステップS136)、本ルーチンを
終了する。
【0030】こうした変形例の処理によれば、後にサン
プリングされた値に対してもノイズの影響を受けている
かの判定がなされるから、出力される角度θはより正確
なものとすることができる。しかも、後にサンプリング
された値もノイズの影響を受けていると判定されたとき
には、前回出力された角度を用いて現在の角度を推定す
るから、角度データが欠落することがない。
【0031】実施例の信号処理装置20や変形例では、
先にサンプリングされた値から得られる角度θと後にサ
ンプリングされた値から得られる角度θとを区別しない
ものとしたが、2回に亘るサンプリングに対する時間遅
れの影響を補正するものとしてもよい。具体的な一例と
しては、先にサンプリングされた時を基準とし、後のサ
ンプリングまでの時間(遅れ時間)に速度(角速度)を
乗じたものを後にサンプリングされた値から得られる角
度θに加える補正を行なうものとすることもできる。
【0032】実施例の信号処理装置20や変形例では、
まず、先にサンプリングした値の二乗和を求めてノイズ
の影響を判定し、ノイズの影響がないと判定されれば、
後にサンプリングされた値については何もせずに、先に
サンプリングされた値から角度θを得るものとしたが、
2回に亘ってサンプリングされた両方の値について二乗
和を求めて両方の値に対してノイズの影響を判定し、ノ
イズの影響がない方の値を用いて角度θを得るものとし
てもよい。
【0033】次に、本発明の第2の実施例であるレゾル
バ110の信号処理装置120について説明する。図5
は、第2実施例のレゾルバ110の信号処理装置120
の構成の概略を機能ブロックで例示する構成図である。
第2実施例の信号処理装置120は、図示するように、
レゾルバ110からの2相信号をそのピークを挟んで連
続して2回に亘ってサンプリングするサンプリング部1
22と、このサンプリングされた値から角度θを演算す
る角度演算部124と、前回出力した角度を記憶する前
回角度記憶部126と、角度演算部124により演算さ
れた角度θと前回角度記憶部126に記憶された前回角
度との偏差(角度偏差)Δθを演算する角度偏差演算部
128と、前回出力した角度と現在の角度の偏差の推定
値(推定角度偏差)Δθeを演算する推定角度偏差演算
部130と、角度偏差演算部128により演算された角
度偏差Δθを推定角度偏差Δθeを用いてノイズの影響
を判定するノイズ判定部132とを備える。
【0034】第2実施例の信号処理装置120の各部
も、第1実施例の信号処理装置20の各部と同様に、具
体的には、レゾルバ110からの2相信号を入力ポート
に入力するマイクロコンピュータからなるハード構成
と、所定のタイミングで読み込んだ2相信号値Vsi
n,Vcosを処理するプログラムからなるソフトウエ
アとから構成されている。
【0035】次に、第2実施例の信号処理装置120の
動作について説明する。図6は、第2実施例の信号処理
装置120により行なわれる信号処理ルーチンの一例を
示すフローチャートである。第2実施例の信号処理装置
120でも、第1実施例の信号処理装置20と同様に、
まず、レゾルバ10からの2相信号をピークを挟んで連
続して2回に亘ってサンプリングを行なう(ステップS
200)。続いて、先にサンプリングされた値を用いて
角度θの計算を行なう(ステップS202)。そして、
計算した角度θから前回出力した角度を減じて角度偏差
Δθを計算する(ステップS204)。
【0036】次に、前回出力した角度から現在の角度ま
での偏差(推定角度偏差)Δθeを推定する(ステップ
S206)。具体的には、前回出力した際の速度(回転
角速度)に前回のサンプリングから今回のサンプリング
までの時間を乗じることにより推定角度偏差Δθeを計
算するのである。そして、角度偏差Δθが、推定角度偏
差Δθeを挟んだβ1+β2の範囲内にあるか否かを判
定する(ステップS208)。ここでβ1やβ2は、今
回のサンプリング値がノイズの影響を受けているか否か
を判定するためのものであり、許容されるノイズの影響
の範囲内の値として設定され、β1とβ2とを同じ値と
して設定してもよいし異なる値として設定してもよい。
角度偏差Δθが推定角度偏差Δθeを挟んだβ1+β2
の範囲内にあるときには、ステップS202の処理で計
算した角度θ、即ち先にサンプリングされた値による角
度θを出力し(ステップS212)、角度偏差Δθが推
定角度偏差Δθeを挟んだβ1+β2の範囲内にないと
きには、先にサンプリングした値はノイズの影響を受け
ていると判断し、後にサンプリングした値を用いて角度
θを計算し(ステップS210)、これを出力して(ス
テップS212)、本ルーチンを終了する。
【0037】図7は、第2実施例の信号処理装置120
により信号が処理される様子を例示する説明図である。
図示するように、図中中央のピーク近傍でピークを挟ん
で2回サンプリングする。先にサンプリングされた値
は、ノイズが重畳されているから、この値を用いて計算
された角度θと前回出力した角度との角度偏差Δθは、
推定角度偏差Δθeを挟んだβ1+β2の範囲から外れ
る。このため、先にサンプリングされた値ではなく、後
にサンプリングされた値を用いて角度θを求める。
【0038】以上説明した第2実施例の信号処理装置1
20によれば、ノイズの影響を受けていないサンプリン
グ値により求められる角度θを出力することができる。
しかも、第1実施例の信号処理装置20に比して二乗和
を演算する必要がないから、処理を迅速に行なうことが
できる。また、第2実施例の信号処理装置120によれ
ば、先にサンプリングした値についてノイズの影響を判
定し、ノイズの影響がないと判定されれば、後にサンプ
リングされた値については何もせずに、先にサンプリン
グされた値から得られる角度θを出力するから、処理を
簡素なものにすることができる。
【0039】第2実施例の信号処理装置120でも第1
実施例の信号処理装置20と同様に、先にサンプリング
された値がノイズの影響を受けていると判定されたとき
には、後にサンプリングされた値に対してノイズの影響
を受けているか否かを判定することなく後にサンプリン
グされた値から得られる角度θを出力したが、後にサン
プリングされた値に対しても同様にノイズの影響を受け
ているか否かの判定を行なうものとしてもよい。この場
合、図4に例示する信号処理ルーチンと同様に、後にサ
ンプリングされた値もノイズの影響を受けていると判定
されたときには、前回出力した角度から今回の角度θを
推定し、これを出力するものとしてもよい。
【0040】第2実施例の信号処理装置120でも第1
実施例の信号処理装置20と同様に、先にサンプリング
された値から得られる角度θと後にサンプリングされた
値から得られる角度θとを区別しないものとしたが、2
回に亘るサンプリングに対する時間遅れの影響を補正す
るものとしてもよい。
【0041】また、第2実施例の信号処理装置120で
は、まず、先にサンプリングした値から得られる角度θ
と前回出力した角度との角度偏差Δθを求めてノイズの
影響を判定し、ノイズの影響がないと判定されれば、後
にサンプリングされた値については何もせずに、先にサ
ンプリングされた値から得られる角度θを出力するもの
としたが、2回に亘ってサンプリングされた両方の値か
ら得られる角度について前回出力した角度との偏差を求
めて双方に対してノイズの影響を判定し、ノイズの影響
がない方の値から得られた角度θを出力するものとして
もよい。
【0042】第1実施例の信号処理装置20やその変形
例,第2実施例の信号処理装置120では、レゾルバ1
0,110から得られる信号をピークを挟んで2回に亘
ってサンプリングするものとしたが、3回以上の複数回
サンプリングし、順次ノイズの影響を判定し、ノイズの
影響のないサンプリング値から得られる角度θを出力す
るものとしてもよい。
【0043】第1実施例やその変形例,第2実施例で
は、信号処理装置の動作としてレゾルバの信号処理方法
を説明した。したがって、この実施の形態における説明
は、レゾルバの信号処理装置のみならず、レゾルバの信
号処理方法についても行なわれているものである。
【0044】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるレゾルバ10の信号
処理装置20の構成の概略を機能ブロックで例示する構
成図である。
【図2】 実施例の信号処理装置20により行なわれる
信号処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 実施例の信号処理装置20により信号が処理
される様子を例示する説明図である。
【図4】 変形例の信号処理ルーチンの一例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 第2実施例のレゾルバ110の信号処理装置
120の構成の概略を機能ブロックで例示する構成図で
ある。
【図6】 第2実施例の信号処理装置120により行な
われる信号処理ルーチンの一例を示すフローチャートで
ある。
【図7】 第2実施例の信号処理装置120により信号
が処理される様子を例示する説明図である。
【符号の説明】
10,110 レゾルバ、20,120 信号処理装
置、22,122 サンプリング部、24 二乗和演算
部、26,132 ノイズ判定部、28,124角度演
算部、126 前回角度記憶部、128 角度偏差演算
部、130 推定角度偏差演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA08 EA03 GA22 LA22 LA23 LA29 LA30 2F075 AA05 EE15 EE18 2F077 AA21 FF34 TT57 TT66 UU21

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波形出力をするレゾルバの信号処理
    装置であって、 正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで少なくとも
    2回に亘ってサンプリングするサンプリング手段と、 該サンプリングされたサンプリング値のうちノイズの影
    響を受けていないサンプリング値を選出する選出手段
    と、 該選出されたサンプリング値に基づいて角度を演算する
    角度演算手段とを備える信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号処理装置であって、 前記サンプリング手段は、前記レゾルバから得られる2
    相信号のピーク近傍でサンプリングする手段であり、 前記選出手段は、前記サンプリングされたサンプリング
    値の二乗和に基づいてノイズの影響を受けているか否か
    を判定する判定手段を備える信号処理装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記二乗和が所定値を
    挟んで所定範囲内のときにはノイズの影響がないと判定
    する手段である請求項2記載の信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記選出手段は、前記サンプリングされ
    たサンプリング値のうち最も先にサンプリングされたサ
    ンプリング値から順にノイズの影響を判定すると共に、
    ノイズの影響を受けていないサンプリング値を検出した
    とき、判定されていないサンプリング値があるにも拘わ
    らず、検出したサンプリング値を選出する手段である請
    求項1ないし3いずれか記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3いずれか記載の信号処
    理装置であって、 前記サンプリング手段は、正弦波形出力のピーク近傍で
    ピークを挟んで2回サンプリングする手段であり、 前記選出手段は、先にサンプリングしたサンプリング値
    がノイズの影響を受けていないと判定したときには、該
    先にサンプリングしたサンプリング値を選出し、該先に
    サンプリングしたサンプリング値がノイズの影響を受け
    ていると判定したときには、後にサンプリングしたサン
    プリング値を選出する手段である信号処理装置。
  6. 【請求項6】 正弦波形出力をするレゾルバの信号処理
    装置であって、 正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで少なくとも
    2回に亘ってサンプリングするサンプリング手段と、 該サンプリングされたサンプリング値に基づいて角度を
    演算する角度演算手段と、 該演算された角度からノイズの影響を受けていない角度
    を選出する選出手段とを備える信号処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の信号処理装置であって、 前記選出手段により選出された角度を少なくとも該選出
    手段により次に角度が選出されるまで記憶する記憶手段
    を備え、 前記選出手段は、前記記憶手段により記憶された角度に
    基づいて前記演算された角度のうちノイズの影響を受け
    ていない角度を選出する手段である信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記選出手段は、前記演算された角度と
    前記記憶手段に記憶された角度との偏差が前記記憶手段
    に記憶された角度がサンプリングされてから前記演算さ
    れた角度がサンプリングされるまでの時間に回転角速度
    を乗じて得られる推定角度偏差から所定範囲内のときに
    ノイズの影響を受けていないと判定する判定手段を備え
    る請求項7記載の信号処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8いずれか記載の信号処
    理装置であって、 前記演算手段は、前記サンプリングされたサンプリング
    値のうち最も先にサンプリングされたサンプリング値か
    ら順に角度を演算すると共に該演算された角度が前記選
    出手段によりノイズの影響を受けていると判定されるま
    で次のサンプリング値についての角度の演算を待機する
    手段であり、 前記選出手段は、前記演算手段により演算された角度が
    ノイズの影響を受けていないと判定したときには、前記
    演算手段により角度の演算が行なわれていないサンプリ
    ング値があるにも拘わらず、該判定した角度を選出する
    手段である信号処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし8いずれか記載の信号
    処理装置であって、 前記サンプリング手段は、正弦波形出力のピーク近傍で
    ピークを挟んで2回サンプリングする手段であり、 前記演算手段は、先にサンプリングされたサンプリング
    値についての角度を演算したとき、該演算された角度が
    前記選出手段によりノイズの影響を受けていると判定さ
    れるまで後にサンプリングしたサンプリング値について
    の角度の演算を待機する手段であり、 前記選出手段は、前記先にサンプリングされたサンプリ
    ング値について演算された角度がノイズの影響を受けて
    いないと判定したときには、前記後にサンプリングされ
    たサンプリング値についての角度の演算の機会を与える
    ことなく、該判定した角度を選出する手段である信号処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記角度演算手段は、選出されたサン
    プリング値の前記ピークからのズレに基づいて演算され
    る角度を補正する補正手段を備える請求項1ないし10
    いずれか記載の信号処理装置。
  12. 【請求項12】 正弦波形出力をするレゾルバの信号処
    理方法であって、 正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで複数回に亘
    ってサンプリングし、該サンプリングされた複数のサン
    プリング値のうちノイズの影響を受けていないサンプリ
    ング値を選出して角度を演算する信号処理方法。
  13. 【請求項13】 正弦波形出力をするレゾルバの信号処
    理方法であって、 正弦波形出力のピーク近傍でピークを挟んで複数回に亘
    ってサンプリングし、該サンプリングされた複数のサン
    プリング値に基づいて角度を演算し、該演算された角度
    からノイズの影響を受けていない角度を選出する信号処
    理方法。
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