JP2001082190A - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents
エンジンのバルブタイミング制御装置Info
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- JP2001082190A JP2001082190A JP26104299A JP26104299A JP2001082190A JP 2001082190 A JP2001082190 A JP 2001082190A JP 26104299 A JP26104299 A JP 26104299A JP 26104299 A JP26104299 A JP 26104299A JP 2001082190 A JP2001082190 A JP 2001082190A
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- learning
- engine
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 可変バルブタイミング機構の基準位置に対す
るズレの学習値がクリアされている場合、早期に基準位
置に対する学習を実施してバルブタイミング制御の制御
精度を確保する。 【解決手段】 最遅角学習値VTRELRがクリアされ
ている場合(S101)、エンジン1がラン状態にある
か否かを判断する(S103)。そして、エンジンラン
状態の場合、エンジン運転開始後の経過時間Tが設定時
間Tset内であるか否かを調べ(S104)、T<T
setの場合、強制的に学習を実施させるべく最遅角学
習許可フラグFLRをセットする(S106)。これに
より、イニシャルセットにより最遅角学習値がクリアさ
れている場合であっても、エンジン始動後、学習条件の
成立を待つことなく、設定時間の間、強制的に最遅角学
習を実施させ、可変バルブタイミング機構の最遅角位置
に対するズレを早期に学習してバルブタイミング制御に
反映させることが可能となる。
るズレの学習値がクリアされている場合、早期に基準位
置に対する学習を実施してバルブタイミング制御の制御
精度を確保する。 【解決手段】 最遅角学習値VTRELRがクリアされ
ている場合(S101)、エンジン1がラン状態にある
か否かを判断する(S103)。そして、エンジンラン
状態の場合、エンジン運転開始後の経過時間Tが設定時
間Tset内であるか否かを調べ(S104)、T<T
setの場合、強制的に学習を実施させるべく最遅角学
習許可フラグFLRをセットする(S106)。これに
より、イニシャルセットにより最遅角学習値がクリアさ
れている場合であっても、エンジン始動後、学習条件の
成立を待つことなく、設定時間の間、強制的に最遅角学
習を実施させ、可変バルブタイミング機構の最遅角位置
に対するズレを早期に学習してバルブタイミング制御に
反映させることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気バ
ルブと排気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミン
グをエンジン運転状態に応じて変更する可変バルブタイ
ミング機構を備えるエンジンのバルブタイミング制御装
置に関し、詳しくは、可変バルブタイミング機構の基準
位置の学習の実効性を早期に達成するエンジンのバルブ
タイミング制御装置に関する。
ルブと排気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミン
グをエンジン運転状態に応じて変更する可変バルブタイ
ミング機構を備えるエンジンのバルブタイミング制御装
置に関し、詳しくは、可変バルブタイミング機構の基準
位置の学習の実効性を早期に達成するエンジンのバルブ
タイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンのクランク軸とカム軸と
の間の回転位相を調整する可変バルブタイミング機構を
備えた可変バルブタイミング機構付きエンジンが実用化
されており、この種の可変バルブタイミング機構付きエ
ンジンでは、エンジン運転状態に応じて吸気バルブと排
気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミングを連続
的に変更する。
の間の回転位相を調整する可変バルブタイミング機構を
備えた可変バルブタイミング機構付きエンジンが実用化
されており、この種の可変バルブタイミング機構付きエ
ンジンでは、エンジン運転状態に応じて吸気バルブと排
気バルブとの少なくとも一方のバルブタイミングを連続
的に変更する。
【0003】このバルブタイミング制御においては、ク
ランク軸に対するカム軸の回転位相(変位角)すなわち
バルブタイミングを、センサからの信号を電子制御装置
で処理して算出するようにしており、例えば、クランク
軸に同期して回転するクランクロータに所定クランク角
毎に形成された突起等のクランク角指標を検出してクラ
ンク角を表すクランクパルスを出力するクランク角セン
サと、カム軸に同期して回転するカムロータに形成され
た突起等のカム位置指標を検出してカム位置を表すカム
位置パルスを出力するカム位置センサとを用いて基準ク
ランク角に対するカム位置の実変位角(実バルブタイミ
ング)を算出し、この実バルブタイミングがエンジン運
転状態に基づき設定した目標バルブタイミングに収束す
るよう可変バルブタイミング機構を制御する。
ランク軸に対するカム軸の回転位相(変位角)すなわち
バルブタイミングを、センサからの信号を電子制御装置
で処理して算出するようにしており、例えば、クランク
軸に同期して回転するクランクロータに所定クランク角
毎に形成された突起等のクランク角指標を検出してクラ
ンク角を表すクランクパルスを出力するクランク角セン
サと、カム軸に同期して回転するカムロータに形成され
た突起等のカム位置指標を検出してカム位置を表すカム
位置パルスを出力するカム位置センサとを用いて基準ク
ランク角に対するカム位置の実変位角(実バルブタイミ
ング)を算出し、この実バルブタイミングがエンジン運
転状態に基づき設定した目標バルブタイミングに収束す
るよう可変バルブタイミング機構を制御する。
【0004】この場合、センサからの信号に基づいて電
子制御装置で算出する実変位角(実バルブタイミング)
と、可変バルブタイミング機構における機械的結合から
得られるカム軸の既値の変位角との間には、センサの取
付け位置の誤差や経年変化等によって個体毎に異なるズ
レ(オフセット)が存在するため、可変バルブタイミン
グ機構の基準位置を学習し、センサからの信号に基づい
て算出した見かけ上の実バルブタイミングを校正する必
要がある。
子制御装置で算出する実変位角(実バルブタイミング)
と、可変バルブタイミング機構における機械的結合から
得られるカム軸の既値の変位角との間には、センサの取
付け位置の誤差や経年変化等によって個体毎に異なるズ
レ(オフセット)が存在するため、可変バルブタイミン
グ機構の基準位置を学習し、センサからの信号に基づい
て算出した見かけ上の実バルブタイミングを校正する必
要がある。
【0005】ここで、基準位置の学習は、誤学習を防止
するため、カム軸の変位角の変動が少ない安定している
状態で行う必要があり、例えば特開平8−210158
号公報に開示されているように、可変バルブタイミング
機構が機械的に係止される最遅角位置を基準として行わ
れる(最遅角学習)。
するため、カム軸の変位角の変動が少ない安定している
状態で行う必要があり、例えば特開平8−210158
号公報に開示されているように、可変バルブタイミング
機構が機械的に係止される最遅角位置を基準として行わ
れる(最遅角学習)。
【0006】可変バルブタイミング機構の基準位置に対
するズレの学習値は、一般に、他の各種学習値と同様、
バッテリバックアップされるメモリに記憶されるが、自
動車生産後の最初の運転時には、可変バルブタイミング
機構の基準位置に対するズレの学習が行われておらず、
イニシャルセットにより学習値がクリアされている。ま
た、市場における車両の修理やバッテリ交換のため、バ
ッテリが取り外されたような場合にも、バックアップ電
源の供給が無くなるため、学習値のデータが消失してし
まう。
するズレの学習値は、一般に、他の各種学習値と同様、
バッテリバックアップされるメモリに記憶されるが、自
動車生産後の最初の運転時には、可変バルブタイミング
機構の基準位置に対するズレの学習が行われておらず、
イニシャルセットにより学習値がクリアされている。ま
た、市場における車両の修理やバッテリ交換のため、バ
ッテリが取り外されたような場合にも、バックアップ電
源の供給が無くなるため、学習値のデータが消失してし
まう。
【0007】従って、前述の特開平8−210158号
公報では、バッテリを取り替えたような場合の最遅角学
習の初期値を、バルブタイミングの公差上の上限値とし
て学習完了まで可変バルブタイミング機構の制御を禁止
することで学習期間を短縮化して不具合発生を防止す
る、或いは、バルブタイミングの公差上の下限値として
可変バルブタイミング機構の制御を許容することで学習
精度の向上と学習期間の長期化による不具合発生を防止
するようにしている。
公報では、バッテリを取り替えたような場合の最遅角学
習の初期値を、バルブタイミングの公差上の上限値とし
て学習完了まで可変バルブタイミング機構の制御を禁止
することで学習期間を短縮化して不具合発生を防止す
る、或いは、バルブタイミングの公差上の下限値として
可変バルブタイミング機構の制御を許容することで学習
精度の向上と学習期間の長期化による不具合発生を防止
するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最遅角
学習値がクリアされた状態から学習条件の成立を待って
実際に学習が完了するまでの間は、基準位置に対するズ
レが反映されない状態で一義的に設定した初期値を用い
ることになって満足な制御性が得られず、エンジン出力
性能を十分に引き出すことは困難である。
学習値がクリアされた状態から学習条件の成立を待って
実際に学習が完了するまでの間は、基準位置に対するズ
レが反映されない状態で一義的に設定した初期値を用い
ることになって満足な制御性が得られず、エンジン出力
性能を十分に引き出すことは困難である。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、可変バルブタイミング機構の基準位置に対するズレ
の学習値がクリアされている場合、早期に基準位置に対
する学習を実施してバルブタイミング制御の制御精度を
確保することのできるエンジンのバルブタイミング制御
装置を提供することを目的としている。
で、可変バルブタイミング機構の基準位置に対するズレ
の学習値がクリアされている場合、早期に基準位置に対
する学習を実施してバルブタイミング制御の制御精度を
確保することのできるエンジンのバルブタイミング制御
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、エンジンのクランク軸とカ
ム軸との間の回転位相を調整する可変バルブタイミング
機構を備え、該可変バルブタイミング機構の基準位置と
クランク角及びカム位置から算出した実バルブタイミン
グとのズレを学習して該実バルブタイミングを校正し、
校正した実バルブタイミングがエンジン運転状態に基づ
いて設定した目標バルブタイミングに収束するよう上記
可変バルブタイミング機構を制御するエンジンのバルブ
タイミング制御装置において、上記可変バルブタイミン
グ機構の基準位置と上記実バルブタイミングとのズレを
学習する学習値がクリアされている場合、エンジン始動
後の設定時間の間、強制的に上記目標バルブタイミング
を上記可変バルブタイミング機構の基準位置として上記
学習を実施させる学習強制手段を備えたことを特徴とす
る。
め、請求項1記載の発明は、エンジンのクランク軸とカ
ム軸との間の回転位相を調整する可変バルブタイミング
機構を備え、該可変バルブタイミング機構の基準位置と
クランク角及びカム位置から算出した実バルブタイミン
グとのズレを学習して該実バルブタイミングを校正し、
校正した実バルブタイミングがエンジン運転状態に基づ
いて設定した目標バルブタイミングに収束するよう上記
可変バルブタイミング機構を制御するエンジンのバルブ
タイミング制御装置において、上記可変バルブタイミン
グ機構の基準位置と上記実バルブタイミングとのズレを
学習する学習値がクリアされている場合、エンジン始動
後の設定時間の間、強制的に上記目標バルブタイミング
を上記可変バルブタイミング機構の基準位置として上記
学習を実施させる学習強制手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】すなわち、請求項1記載の発明では、エン
ジンのクランク軸とカム軸との間の回転位相を調整する
可変バルブタイミング機構の基準位置と、クランク角及
びカム位置から算出した実バルブタイミングとのズレを
学習する学習値が、自動車生産後の最初の運転時、或い
は、バッテリ交換等によってイニシャルセットによりク
リアされている場合、エンジン始動後の設定時間の間、
強制的に目標バルブタイミングを可変バルブタイミング
機構の基準位置として学習を実施させ、早期に実バルブ
タイミングの基準位置に対するズレを学習してバルブタ
イミング制御に反映させる。
ジンのクランク軸とカム軸との間の回転位相を調整する
可変バルブタイミング機構の基準位置と、クランク角及
びカム位置から算出した実バルブタイミングとのズレを
学習する学習値が、自動車生産後の最初の運転時、或い
は、バッテリ交換等によってイニシャルセットによりク
リアされている場合、エンジン始動後の設定時間の間、
強制的に目標バルブタイミングを可変バルブタイミング
機構の基準位置として学習を実施させ、早期に実バルブ
タイミングの基準位置に対するズレを学習してバルブタ
イミング制御に反映させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図13は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は最遅角学習条件判定ルーチンのフ
ローチャート、図2は最遅角学習・バルブタイミング制
御ルーチンのフローチャート、図3はバルブタイミング
の制御領域を示す説明図、図4は排気バルブに対する吸
気バルブのバルブタイミングの変化を示す説明図、図5
はクランクパルス、気筒判別パルス、及びカム位置パル
スの関係を示すタイムチャート、図6は可変バルブタイ
ミング機構付きエンジンの全体構成図、図7は可変バル
ブタイミング機構の概略構成図、図8は可変バルブタイ
ミング機構の最進角状態を図7のA−A断面で示す説明
図、図9は可変バルブタイミング機構の最遅角状態を図
7のA−A断面で示す説明図、図10はクランクロータ
とクランク角センサの正面図、図11は吸気カムプーリ
の背面図、図12はカムロータとカム位置センサの正面
図、図13は電子制御系の回路構成図である。
施の形態を説明する。図1〜図13は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は最遅角学習条件判定ルーチンのフ
ローチャート、図2は最遅角学習・バルブタイミング制
御ルーチンのフローチャート、図3はバルブタイミング
の制御領域を示す説明図、図4は排気バルブに対する吸
気バルブのバルブタイミングの変化を示す説明図、図5
はクランクパルス、気筒判別パルス、及びカム位置パル
スの関係を示すタイムチャート、図6は可変バルブタイ
ミング機構付きエンジンの全体構成図、図7は可変バル
ブタイミング機構の概略構成図、図8は可変バルブタイ
ミング機構の最進角状態を図7のA−A断面で示す説明
図、図9は可変バルブタイミング機構の最遅角状態を図
7のA−A断面で示す説明図、図10はクランクロータ
とクランク角センサの正面図、図11は吸気カムプーリ
の背面図、図12はカムロータとカム位置センサの正面
図、図13は電子制御系の回路構成図である。
【0013】先ず、本発明が適用される可変バルブタイ
ミング機構付きエンジンの全体構成について、図6に従
い説明する。同図において、符号1は、可変バルブタイ
ミング機構付きエンジン(以下、単に「エンジン」と略
記する)であり、図においては、DOHC水平対向型4
気筒ガソリンエンジンを示す。このエンジン1のシリン
ダブロック1aの左右両バンクには、シリンダヘッド2
がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッド2に気筒毎に吸
気ポート2aと排気ポート2bとが形成されている。
ミング機構付きエンジンの全体構成について、図6に従
い説明する。同図において、符号1は、可変バルブタイ
ミング機構付きエンジン(以下、単に「エンジン」と略
記する)であり、図においては、DOHC水平対向型4
気筒ガソリンエンジンを示す。このエンジン1のシリン
ダブロック1aの左右両バンクには、シリンダヘッド2
がそれぞれ設けられ、各シリンダヘッド2に気筒毎に吸
気ポート2aと排気ポート2bとが形成されている。
【0014】エンジン1の吸気系としては、各吸気ポー
ト2aにインテークマニホルド3が連通され、このイン
テークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエア
チャンバ4を介して、アクセルペダルに連動するスロッ
トル弁5aが介装されたスロットルチャンバ5が連通さ
れている。そして、このスロットルチャンバ5の上流に
吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエ
アクリーナ7に接続されるエアインテーク通路にチャン
バ8が連通されている。
ト2aにインテークマニホルド3が連通され、このイン
テークマニホルド3に各気筒の吸気通路が集合するエア
チャンバ4を介して、アクセルペダルに連動するスロッ
トル弁5aが介装されたスロットルチャンバ5が連通さ
れている。そして、このスロットルチャンバ5の上流に
吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエ
アクリーナ7に接続されるエアインテーク通路にチャン
バ8が連通されている。
【0015】また、吸気管6には、スロットル弁5aを
バイパスするバイパス通路9が接続されており、このバ
イパス通路9に、アイドル時にその弁開度によって該バ
イパス通路9を流れるバイパス空気量を調整することで
アイドル回転数を制御するアイドル制御弁10が介装さ
れている。
バイパスするバイパス通路9が接続されており、このバ
イパス通路9に、アイドル時にその弁開度によって該バ
イパス通路9を流れるバイパス空気量を調整することで
アイドル回転数を制御するアイドル制御弁10が介装さ
れている。
【0016】更に、インテークマニホルド3の各気筒の
吸気ポート2aの直上流に、インジェクタ11が配設さ
れている。また、先端の放電電極を燃焼室に露呈する点
火プラグ12が、シリンダヘッド2に各気筒毎に配設さ
れている。そして、各点火プラグ12は、イグナイタ内
蔵イグニッションコイル13に接続されている。
吸気ポート2aの直上流に、インジェクタ11が配設さ
れている。また、先端の放電電極を燃焼室に露呈する点
火プラグ12が、シリンダヘッド2に各気筒毎に配設さ
れている。そして、各点火プラグ12は、イグナイタ内
蔵イグニッションコイル13に接続されている。
【0017】一方、エンジン1の排気系としては、シリ
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド14の集合部に排気管15が連通され、こ
の排気管15に触媒コンバータ16が介装されてマフラ
17に連通されている。
ンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエキゾース
トマニホルド14の集合部に排気管15が連通され、こ
の排気管15に触媒コンバータ16が介装されてマフラ
17に連通されている。
【0018】ここで、図6〜図9に基づいて、エンジン
1の可変バルブタイミング機構について説明する。
1の可変バルブタイミング機構について説明する。
【0019】エンジン1のクランク軸18の回転は、左
右バンクの各シリンダヘッド2内にそれぞれ配設された
各吸気カム軸19及び各排気カム軸20に、クランク軸
18に固設されたクランクプーリ21、タイミングベル
ト22、吸気カム軸19に介装された吸気カムプーリ2
3、排気カム軸20に固設された排気カムプーリ24等
を介して伝達され、クランク軸18とカム軸19,20
とが2対1の回転角度となるよう設定されている。そし
て、吸気カム軸19に設けられたカム19a、及び排気
カム軸20に設けられた排気カム(図示せず)は、それ
ぞれクランク軸18と2対1の回転角度に維持される各
カム軸19,20の回転に基づいて、吸気バルブ25、
排気バルブ26を開閉駆動する。
右バンクの各シリンダヘッド2内にそれぞれ配設された
各吸気カム軸19及び各排気カム軸20に、クランク軸
18に固設されたクランクプーリ21、タイミングベル
ト22、吸気カム軸19に介装された吸気カムプーリ2
3、排気カム軸20に固設された排気カムプーリ24等
を介して伝達され、クランク軸18とカム軸19,20
とが2対1の回転角度となるよう設定されている。そし
て、吸気カム軸19に設けられたカム19a、及び排気
カム軸20に設けられた排気カム(図示せず)は、それ
ぞれクランク軸18と2対1の回転角度に維持される各
カム軸19,20の回転に基づいて、吸気バルブ25、
排気バルブ26を開閉駆動する。
【0020】図7に示すように、左右バンクの各吸気カ
ム軸19と吸気カムプーリ23との間には、吸気カムプ
ーリ23と吸気カム軸19とを相対回動してクランク軸
18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角)を連
続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構
27が配設されている。この可変バルブタイミング機構
27は、周知のように、リニアソレノイド弁或いはデュ
ーティソレノイド弁等からなるオイルフロー制御弁36
R(36L)によって油圧が切換えられるものであり、
後述の電子制御装置60からの駆動信号により作動す
る。尚、以下において、符号における添え字L,LHは
右バンク、R,RHは左バンクを表す。
ム軸19と吸気カムプーリ23との間には、吸気カムプ
ーリ23と吸気カム軸19とを相対回動してクランク軸
18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角)を連
続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構
27が配設されている。この可変バルブタイミング機構
27は、周知のように、リニアソレノイド弁或いはデュ
ーティソレノイド弁等からなるオイルフロー制御弁36
R(36L)によって油圧が切換えられるものであり、
後述の電子制御装置60からの駆動信号により作動す
る。尚、以下において、符号における添え字L,LHは
右バンク、R,RHは左バンクを表す。
【0021】吸気カム軸19は、シリンダヘッド2及び
ベアリングキャップ(図示せず)間において回転自在に
支持され、吸気カム軸19の先端部に、図7〜図9に示
すように、3つのベーン28aを有するベーンロータ2
8がボルト29により一体回転可能に取付けられてい
る。
ベアリングキャップ(図示せず)間において回転自在に
支持され、吸気カム軸19の先端部に、図7〜図9に示
すように、3つのベーン28aを有するベーンロータ2
8がボルト29により一体回転可能に取付けられてい
る。
【0022】また、吸気カムプーリ23には、ハウジン
グ30及びハウジングカバー31がボルト32により一
体回転可能に取付けられている。また、吸気カムプーリ
23の外周には、タイミングベルト22を掛装するため
の外歯23aが多数形成されている。
グ30及びハウジングカバー31がボルト32により一
体回転可能に取付けられている。また、吸気カムプーリ
23の外周には、タイミングベルト22を掛装するため
の外歯23aが多数形成されている。
【0023】そして、吸気カム軸19が回動自在にハウ
ジングカバー31を貫通し、吸気カム軸19に固設され
たベーンロータ28の各ベーン28aが吸気カムプーリ
23と一体のハウジング30に形成された3つの扇状空
間部33に回動自在に収納される。各扇状空間部33
は、それぞれベーン28aによって進角室33aと遅角
室33bとに区画される。
ジングカバー31を貫通し、吸気カム軸19に固設され
たベーンロータ28の各ベーン28aが吸気カムプーリ
23と一体のハウジング30に形成された3つの扇状空
間部33に回動自在に収納される。各扇状空間部33
は、それぞれベーン28aによって進角室33aと遅角
室33bとに区画される。
【0024】進角室33aは、それぞれベーンロータ2
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された進
角側オイル通路28b,19b,34を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のAポート36aに連通さ
れ、また、遅角室33bは、それぞれベーンロータ2
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された遅
角側オイル通路28c,19c,35を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のBポート36bに連通さ
れている。
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された進
角側オイル通路28b,19b,34を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のAポート36aに連通さ
れ、また、遅角室33bは、それぞれベーンロータ2
8、吸気カム軸19、シリンダヘッド2に形成された遅
角側オイル通路28c,19c,35を介してオイルフ
ロー制御弁36R(36L)のBポート36bに連通さ
れている。
【0025】オイルフロー制御弁36R(36L)は、
オイルパン37からオイルポンプ38、オイルフィルタ
39を介してオイルすなわち所定の油圧が供給されるオ
イル供給通路40に接続するオイル供給ポート36c
と、2つのドレイン通路41,42にそれぞれ連通する
ドレインポート36d,36fとを有し、4つのランド
及び各ランド間に形成された3つのパッセージを有する
スプール36gを軸方向に往復動させることで、Aポー
ト36a,Bポート36bと、オイル供給ポート36
c,ドレインポート36d又は36fとを選択的に連通
する。
オイルパン37からオイルポンプ38、オイルフィルタ
39を介してオイルすなわち所定の油圧が供給されるオ
イル供給通路40に接続するオイル供給ポート36c
と、2つのドレイン通路41,42にそれぞれ連通する
ドレインポート36d,36fとを有し、4つのランド
及び各ランド間に形成された3つのパッセージを有する
スプール36gを軸方向に往復動させることで、Aポー
ト36a,Bポート36bと、オイル供給ポート36
c,ドレインポート36d又は36fとを選択的に連通
する。
【0026】本形態においては、オイルフロー制御弁3
6R(36L)は、後述の電子制御装置60により電流
制御されるリニアソレノイドをアクチュエータとして備
える4方向制御弁であり、リニアソレノイドの通電電流
に比例してスプール36gが軸方向に移動し、オイルの
流れ方向を切換えると共にパッセージの開度を調整し、
各進角室33a、遅角室33bに供給する油圧の大きさ
が調整される。
6R(36L)は、後述の電子制御装置60により電流
制御されるリニアソレノイドをアクチュエータとして備
える4方向制御弁であり、リニアソレノイドの通電電流
に比例してスプール36gが軸方向に移動し、オイルの
流れ方向を切換えると共にパッセージの開度を調整し、
各進角室33a、遅角室33bに供給する油圧の大きさ
が調整される。
【0027】また、符号28dは、ベーンロータ28の
ベーン28aに挿通されたストッパピンであり、可変バ
ルブタイミング機構27が最遅角状態のとき(図9参
照)、ハウジング30に形成された孔30aに係合して
位置決めを行う。この機械的な係合による可変バルブタ
イミング機構27の最遅角位置は、電子制御装置60に
おいて、センサからの信号に基づいて演算されるクラン
ク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角)
を校正するための基準位置となり、この基準位置でセン
サ値から算出した吸気カム軸19の実変位角(実バルブ
タイミング)とのズレが学習される(最遅角学習)。
尚、図8は可変バルブタイミング機構27の最進角状態
を示し、図9は可変バルブタイミング機構27の最遅角
状態を示す。
ベーン28aに挿通されたストッパピンであり、可変バ
ルブタイミング機構27が最遅角状態のとき(図9参
照)、ハウジング30に形成された孔30aに係合して
位置決めを行う。この機械的な係合による可変バルブタ
イミング機構27の最遅角位置は、電子制御装置60に
おいて、センサからの信号に基づいて演算されるクラン
ク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位角)
を校正するための基準位置となり、この基準位置でセン
サ値から算出した吸気カム軸19の実変位角(実バルブ
タイミング)とのズレが学習される(最遅角学習)。
尚、図8は可変バルブタイミング機構27の最進角状態
を示し、図9は可変バルブタイミング機構27の最遅角
状態を示す。
【0028】以上の可変バルブタイミング機構27に
は、その作動位置を検出するセンサとして、クランク軸
18に軸着されて同期回転するクランクロータ43外周
の所定クランク角毎の突起43a,43b,43c(図
10参照)を検出し、クランク角を表すクランクパルス
を出力するクランク角センサ44と、吸気カム軸19の
後端に固設されて同期回転するカムロータ45外周の等
角度毎の複数の突起45a(図12参照)を検出し、カ
ム位置を表すカム位置パルスを出力するカム位置センサ
46R(46L)とが用いられる。
は、その作動位置を検出するセンサとして、クランク軸
18に軸着されて同期回転するクランクロータ43外周
の所定クランク角毎の突起43a,43b,43c(図
10参照)を検出し、クランク角を表すクランクパルス
を出力するクランク角センサ44と、吸気カム軸19の
後端に固設されて同期回転するカムロータ45外周の等
角度毎の複数の突起45a(図12参照)を検出し、カ
ム位置を表すカム位置パルスを出力するカム位置センサ
46R(46L)とが用いられる。
【0029】そして、クランク角センサ44から出力さ
れるクランクパルス、及び、カム位置センサ46R(4
6L)から出力されるカム位置パルスを電子制御装置6
0に入力し、該電子制御装置60によって、クランクパ
ルスとカム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対
する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミング)を
算出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に
基づき設定した目標バルブタイミングに収束するよう可
変バルブタイミング機構27をフィードバック制御す
る。
れるクランクパルス、及び、カム位置センサ46R(4
6L)から出力されるカム位置パルスを電子制御装置6
0に入力し、該電子制御装置60によって、クランクパ
ルスとカム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対
する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミング)を
算出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に
基づき設定した目標バルブタイミングに収束するよう可
変バルブタイミング機構27をフィードバック制御す
る。
【0030】本実施の形態においては、可変バルブタイ
ミング機構27を吸気カム軸19側にのみ設け、図4に
示すように、排気バルブ26の開閉タイミングに対し、
吸気バルブ25の開閉タイミングをエンジン運転状態に
応じて変更する。また、本形態で採用するリニアソレノ
イド式のオイルフロー制御弁36R(36L)は、電子
制御装置60から出力される制御電流値が大きい程、ス
プール36gが図8に示すように左方向に移動してクラ
ンク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角さ
せ、制御電流値が小さいほど、スプール36gが図9に
示すように右方向に移動してクランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角を遅角させる。
ミング機構27を吸気カム軸19側にのみ設け、図4に
示すように、排気バルブ26の開閉タイミングに対し、
吸気バルブ25の開閉タイミングをエンジン運転状態に
応じて変更する。また、本形態で採用するリニアソレノ
イド式のオイルフロー制御弁36R(36L)は、電子
制御装置60から出力される制御電流値が大きい程、ス
プール36gが図8に示すように左方向に移動してクラ
ンク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角さ
せ、制御電流値が小さいほど、スプール36gが図9に
示すように右方向に移動してクランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角を遅角させる。
【0031】すなわち、エンジン運転状態に基づいて設
定した目標変位角(目標バルブタイミング)に対し、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルス、及
び、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が進角しているときには、電子
制御装置60は、オイルフロー制御弁36R(36L)
に出力する制御電流値を減少し、可変バルブタイミング
機構27の作動によりクランク軸18に対する吸気カム
軸19の変位角を遅角させ、クランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角が遅角しているときには、オイル
フロー制御弁36R(36L)に出力する制御電流値を
増加して可変バルブタイミング機構27の作動によりク
ランク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角さ
せる。
定した目標変位角(目標バルブタイミング)に対し、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルス、及
び、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が進角しているときには、電子
制御装置60は、オイルフロー制御弁36R(36L)
に出力する制御電流値を減少し、可変バルブタイミング
機構27の作動によりクランク軸18に対する吸気カム
軸19の変位角を遅角させ、クランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角が遅角しているときには、オイル
フロー制御弁36R(36L)に出力する制御電流値を
増加して可変バルブタイミング機構27の作動によりク
ランク軸18に対する吸気カム軸19の変位角を進角さ
せる。
【0032】オイルフロー制御弁36R(36L)の制
御電流値が増加すると、スプール36gが図8に示すよ
うに左方向に移動し、Aポート36aとオイル供給ポー
ト36cとが連通して可変バルブタイミング機構27の
進角室33aが進角側オイル通路28b,19b,3
4、オイルフロー制御弁36R(36L)を介してオイ
ル供給通路40に連通する。また、これと共に、Bポー
ト36bとドレインポート36fとが連通することで、
可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが遅角側
オイル通路28c,19c,35、オイルフロー制御弁
36R(36L)を介してドレイン通路42に連通す
る。
御電流値が増加すると、スプール36gが図8に示すよ
うに左方向に移動し、Aポート36aとオイル供給ポー
ト36cとが連通して可変バルブタイミング機構27の
進角室33aが進角側オイル通路28b,19b,3
4、オイルフロー制御弁36R(36L)を介してオイ
ル供給通路40に連通する。また、これと共に、Bポー
ト36bとドレインポート36fとが連通することで、
可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが遅角側
オイル通路28c,19c,35、オイルフロー制御弁
36R(36L)を介してドレイン通路42に連通す
る。
【0033】その結果、可変バルブタイミング機構27
の進角室33aにオイルが供給されて進角室33aに作
用する油圧が上昇すると共に、遅角室33b内のオイル
のドレインにより遅角室33bに作用する油圧が低下
し、図8に示すように、ベーンロータ28が図の時計回
り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気カム
軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角が進角化されて、吸気カム軸19
の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25の
開閉タイミングが進角される。
の進角室33aにオイルが供給されて進角室33aに作
用する油圧が上昇すると共に、遅角室33b内のオイル
のドレインにより遅角室33bに作用する油圧が低下
し、図8に示すように、ベーンロータ28が図の時計回
り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気カム
軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対する吸
気カム軸19の変位角が進角化されて、吸気カム軸19
の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25の
開閉タイミングが進角される。
【0034】逆に、オイルフロー制御弁36R(36
L)の制御電流値が減少すると、スプール36gが図9
に示すように右方向に移動し、Aポート36aとドレイ
ンポート36dとが連通して可変バルブタイミング機構
27の進角室33aが進角側オイル通路28b,19
b,34、オイルフロー制御弁36R(36L)を介し
てドレイン通路41に連通する。また、これと共に、B
ポート36bとオイル供給ポート36cとが連通するこ
とで、可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが
遅角側オイル通路28c,19c,35、オイルフロー
制御弁36R(36L)を介してオイル供給通路40に
連通する。
L)の制御電流値が減少すると、スプール36gが図9
に示すように右方向に移動し、Aポート36aとドレイ
ンポート36dとが連通して可変バルブタイミング機構
27の進角室33aが進角側オイル通路28b,19
b,34、オイルフロー制御弁36R(36L)を介し
てドレイン通路41に連通する。また、これと共に、B
ポート36bとオイル供給ポート36cとが連通するこ
とで、可変バルブタイミング機構27の遅角室33bが
遅角側オイル通路28c,19c,35、オイルフロー
制御弁36R(36L)を介してオイル供給通路40に
連通する。
【0035】これにより、可変バルブタイミング機構2
7の進角室33a内のオイルのドレインにより進角室3
3aに作用する油圧が低下すると共に、遅角室33bに
オイルが供給されて遅角室33bに作用する油圧が上昇
し、図9に示すように、ベーンロータ28が図の反時計
回り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気カ
ム軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が遅角化されて、吸気カム軸1
9の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25
の開閉タイミングが遅角される。
7の進角室33a内のオイルのドレインにより進角室3
3aに作用する油圧が低下すると共に、遅角室33bに
オイルが供給されて遅角室33bに作用する油圧が上昇
し、図9に示すように、ベーンロータ28が図の反時計
回り方向に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸気カ
ム軸19の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の変位角が遅角化されて、吸気カム軸1
9の吸気カム19aによって駆動される吸気バルブ25
の開閉タイミングが遅角される。
【0036】次に、エンジン運転状態を検出するための
センサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ7
の直下流には、ホットワイヤ或いはホットフィルム等を
用いた熱式の吸入空気量センサ47が介装され、スロッ
トルチャンバ5に配設されたスロットル弁5aにスロッ
トル開度センサ48が連設されている。
センサ類について説明する。吸気管6のエアクリーナ7
の直下流には、ホットワイヤ或いはホットフィルム等を
用いた熱式の吸入空気量センサ47が介装され、スロッ
トルチャンバ5に配設されたスロットル弁5aにスロッ
トル開度センサ48が連設されている。
【0037】また、エンジン1のシリンダブロック1a
にノックセンサ49が取付けられ、シリンダブロック1
aの左右両バンクを連通する冷却水通路50に冷却水温
センサ51が臨まされている。そして、触媒コンバータ
16の上流にO2センサ52が配設されている。
にノックセンサ49が取付けられ、シリンダブロック1
aの左右両バンクを連通する冷却水通路50に冷却水温
センサ51が臨まされている。そして、触媒コンバータ
16の上流にO2センサ52が配設されている。
【0038】また、エンジン1のクランク軸18に軸着
するクランクロータ43の外周にクランク角センサ44
が対設され、更に、クランク軸18に対し1/2回転す
る吸気カムプーリ23の裏面に気筒判別センサ53が対
設され(図7参照)、吸気カム軸19の後端に固設され
たカムロータ45の外周にカム位置センサ46R(46
L)が対設されている。
するクランクロータ43の外周にクランク角センサ44
が対設され、更に、クランク軸18に対し1/2回転す
る吸気カムプーリ23の裏面に気筒判別センサ53が対
設され(図7参照)、吸気カム軸19の後端に固設され
たカムロータ45の外周にカム位置センサ46R(46
L)が対設されている。
【0039】クランクロータ43は、図10に示すよう
に、その外周に突起43a,43b,43cが形成さ
れ、これらの各突起43a,43b,43cが、各気筒
(#1,#2気筒と#3,#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1,θ2,θ3の位置に形成されてい
る。本形態においては、θ1=97°CA,θ2=65
°CA,θ3=10°CAである。
に、その外周に突起43a,43b,43cが形成さ
れ、これらの各突起43a,43b,43cが、各気筒
(#1,#2気筒と#3,#4気筒)の圧縮上死点前
(BTDC)θ1,θ2,θ3の位置に形成されてい
る。本形態においては、θ1=97°CA,θ2=65
°CA,θ3=10°CAである。
【0040】また、図11に示すように、吸気カムプー
リ23の裏面の外周側に、気筒判別用の突起23b,2
3c,23dが形成され、突起23bが#3,#4気筒
の圧縮上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突
起23cが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気
筒のATDCθ5の位置に形成されている。更に、突起
23dが2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒
のATDCθ6の位置に形成されている。尚、本形態に
おいては、θ4=20°CA,θ5=5°CA,θ6=
20°CAである。また、これら気筒判別用の突起23
b,23c,23d、及び、気筒判別センサ53は、一
方のバンクのみに設けられる。
リ23の裏面の外周側に、気筒判別用の突起23b,2
3c,23dが形成され、突起23bが#3,#4気筒
の圧縮上死点後(ATDC)θ4の位置に形成され、突
起23cが3個の突起で構成されて最初の突起が#1気
筒のATDCθ5の位置に形成されている。更に、突起
23dが2個の突起で形成され、最初の突起が#2気筒
のATDCθ6の位置に形成されている。尚、本形態に
おいては、θ4=20°CA,θ5=5°CA,θ6=
20°CAである。また、これら気筒判別用の突起23
b,23c,23d、及び、気筒判別センサ53は、一
方のバンクのみに設けられる。
【0041】さらに、本形態で採用するエンジン1が4
気筒エンジンであるのに対応して、カムロータ45は、
図12に示すように、その外周にカム位置検出用の突起
45aが180°CAの等角度毎に1個づつ計4個形成
されている。そして、これら各突起45aは、可変バル
ブタイミング機構27の作動によって、各気筒の圧縮上
死点を基準として、θ7=BTDC40°CA〜ATD
C10°CAの間で変化する。
気筒エンジンであるのに対応して、カムロータ45は、
図12に示すように、その外周にカム位置検出用の突起
45aが180°CAの等角度毎に1個づつ計4個形成
されている。そして、これら各突起45aは、可変バル
ブタイミング機構27の作動によって、各気筒の圧縮上
死点を基準として、θ7=BTDC40°CA〜ATD
C10°CAの間で変化する。
【0042】尚、図12においては、RH側の吸気カム
軸19に固設されているカムロータ45を示すが、LH
側の吸気カム軸19にも、同様にカムロータ45が固設
され、その外周にカム位置検出用の突起45aが180
°CAの等角度毎に4個形成されており、これら各突起
45aは、可変バルブタイミング機構27の作動によっ
て、各気筒の圧縮上死点を基準として、θ8=BTDC
40°CA〜ATDC10°CAの間で変化する。
軸19に固設されているカムロータ45を示すが、LH
側の吸気カム軸19にも、同様にカムロータ45が固設
され、その外周にカム位置検出用の突起45aが180
°CAの等角度毎に4個形成されており、これら各突起
45aは、可変バルブタイミング機構27の作動によっ
て、各気筒の圧縮上死点を基準として、θ8=BTDC
40°CA〜ATDC10°CAの間で変化する。
【0043】そして、図5のタイムチャートに示すよう
に、エンジン運転に伴い、クランク軸18、吸気カムプ
ーリ23、及び吸気カム軸19の回転により、クランク
ロータ43及びカムロータ45が回転して、クランクロ
ータ43の各突起43a,43b,43cがクランク角
センサ44によって検出され、クランク角センサ44か
らθ1,θ2,θ3(BTDC97°,65°,10°
CA)の各クランクパルスがエンジン1/2回転(18
0°CA)毎に出力される。また、θ3クランクパルス
とθ1クランクパルスとの間で吸気カムプーリ23の各
突起23b,23c,23dが気筒判別センサ53によ
って検出され、気筒判別センサ53から所定数の気筒判
別パルスが出力される。
に、エンジン運転に伴い、クランク軸18、吸気カムプ
ーリ23、及び吸気カム軸19の回転により、クランク
ロータ43及びカムロータ45が回転して、クランクロ
ータ43の各突起43a,43b,43cがクランク角
センサ44によって検出され、クランク角センサ44か
らθ1,θ2,θ3(BTDC97°,65°,10°
CA)の各クランクパルスがエンジン1/2回転(18
0°CA)毎に出力される。また、θ3クランクパルス
とθ1クランクパルスとの間で吸気カムプーリ23の各
突起23b,23c,23dが気筒判別センサ53によ
って検出され、気筒判別センサ53から所定数の気筒判
別パルスが出力される。
【0044】また、可変バルブタイミング機構27によ
ってクランク軸18に対し回転位相が変化する右バン
ク,左バンクの各吸気カム軸19の後端に固設されたカ
ムロータ45の各突起45aがカム位置センサ46R,
46Lによって検出され、カム位置センサ46R,46
Lからそれぞれθ7,θ8のカム位置パルスが出力され
る。
ってクランク軸18に対し回転位相が変化する右バン
ク,左バンクの各吸気カム軸19の後端に固設されたカ
ムロータ45の各突起45aがカム位置センサ46R,
46Lによって検出され、カム位置センサ46R,46
Lからそれぞれθ7,θ8のカム位置パルスが出力され
る。
【0045】そして、以下のエンジン制御用の電子制御
装置(以下、「ECU」と略記する)60において、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルスの入
力間隔時間に基づいてエンジン回転数NEを算出し、ま
た、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1気筒→#3気筒
→#2気筒→#4気筒)と、気筒判別センサ53からの
気筒判別パルスをカウンタによって計数した値とのパタ
ーンに基づいて、燃焼行程気筒、燃料噴射対象気筒や点
火対象気筒の気筒判別を行う。さらに、ECU60は、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
(例えば、突起43bに対応するθ2クランクパル
ス)、及び、カム位置センサ46R,46Lから出力さ
れるθ7,θ8カム位置パルスとに基づいて基準クラン
ク角に対する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミ
ング)を算出する。
装置(以下、「ECU」と略記する)60において、ク
ランク角センサ44から出力されるクランクパルスの入
力間隔時間に基づいてエンジン回転数NEを算出し、ま
た、各気筒の燃焼行程順(例えば、#1気筒→#3気筒
→#2気筒→#4気筒)と、気筒判別センサ53からの
気筒判別パルスをカウンタによって計数した値とのパタ
ーンに基づいて、燃焼行程気筒、燃料噴射対象気筒や点
火対象気筒の気筒判別を行う。さらに、ECU60は、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
(例えば、突起43bに対応するθ2クランクパル
ス)、及び、カム位置センサ46R,46Lから出力さ
れるθ7,θ8カム位置パルスとに基づいて基準クラン
ク角に対する吸気カム位置の実変位角(実バルブタイミ
ング)を算出する。
【0046】ECU60は、前述のインジェクタ11、
点火プラグ12、アイドル制御弁10、可変バルブタイ
ミング機構27に供給する油圧を調節するためのオイル
フロー制御弁36R,36L等のアクチュエータ類に対
する制御量の演算、制御信号の出力、すなわち、燃料噴
射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、吸気バル
ブ25に対するバルブタイミング制御等を行うものであ
り、図13に示すように、CPU61、ROM62、R
AM63、バックアップRAM64、カウンタ・タイマ
群65、及びI/Oインターフェイス66がバスライン
を介して接続されるマイクロコンピュータを中心として
構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧回路6
7、I/Oインターフェイス66に接続される駆動回路
68、A/D変換器69等の周辺回路が内蔵されてい
る。
点火プラグ12、アイドル制御弁10、可変バルブタイ
ミング機構27に供給する油圧を調節するためのオイル
フロー制御弁36R,36L等のアクチュエータ類に対
する制御量の演算、制御信号の出力、すなわち、燃料噴
射制御、点火時期制御、アイドル回転数制御、吸気バル
ブ25に対するバルブタイミング制御等を行うものであ
り、図13に示すように、CPU61、ROM62、R
AM63、バックアップRAM64、カウンタ・タイマ
群65、及びI/Oインターフェイス66がバスライン
を介して接続されるマイクロコンピュータを中心として
構成され、各部に安定化電源を供給する定電圧回路6
7、I/Oインターフェイス66に接続される駆動回路
68、A/D変換器69等の周辺回路が内蔵されてい
る。
【0047】尚、カウンタ・タイマ群65は、フリーラ
ンカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるための定期
割込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランクパル
ス)の入力間隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用
のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称す
るものであり、その他、各種のソフトウエアカウンタ・
タイマが用いられる。
ンカウンタ、気筒判別センサ信号(気筒判別パルス)の
入力計数用カウンタ等の各種カウンタ、燃料噴射用タイ
マ、点火用タイマ、定期割込みを発生させるための定期
割込み用タイマ、クランク角センサ信号(クランクパル
ス)の入力間隔計時用タイマ、及びシステム異常監視用
のウオッチドッグタイマ等の各種タイマを便宜上総称す
るものであり、その他、各種のソフトウエアカウンタ・
タイマが用いられる。
【0048】定電圧回路67は、2回路のリレー接点を
有する電源リレー70の第1のリレー接点を介してバッ
テリ71に接続され、電源リレー70は、そのリレーコ
イルの一端が接地され、リレーコイルの他端が駆動回路
68に接続されている。尚、電源リレー70の第2のリ
レー接点には、バッテリ71から各アクチュエータに電
源を供給するための電源線が接続されている。バッテリ
71には、イグニッションスイッチ72の一端が接続さ
れ、このイグニッションスイッチ72の他端がI/Oイ
ンターフェイス66の入力ポートに接続されている。
有する電源リレー70の第1のリレー接点を介してバッ
テリ71に接続され、電源リレー70は、そのリレーコ
イルの一端が接地され、リレーコイルの他端が駆動回路
68に接続されている。尚、電源リレー70の第2のリ
レー接点には、バッテリ71から各アクチュエータに電
源を供給するための電源線が接続されている。バッテリ
71には、イグニッションスイッチ72の一端が接続さ
れ、このイグニッションスイッチ72の他端がI/Oイ
ンターフェイス66の入力ポートに接続されている。
【0049】さらに、定電圧回路67は、直接、バッテ
リ71に接続されており、イグニッションスイッチ72
のONが検出されて電源リレー70の接点が閉となる
と、ECU60内の各部へ電源を供給する一方、イグニ
ッションスイッチ72のON,OFFに拘らず、常時、
バックアップRAM64にバックアップ用の電源を供給
する。
リ71に接続されており、イグニッションスイッチ72
のONが検出されて電源リレー70の接点が閉となる
と、ECU60内の各部へ電源を供給する一方、イグニ
ッションスイッチ72のON,OFFに拘らず、常時、
バックアップRAM64にバックアップ用の電源を供給
する。
【0050】I/Oインターフェイス66の入力ポート
には、ノックセンサ49、クランク角センサ44、気筒
判別センサ53、カム位置センサ46R,46L、車速
を検出するための車速センサ54が接続されており、更
に、A/D変換器69を介して、吸入空気量センサ4
7、スロットル開度センサ48、冷却水温センサ51、
及びO2センサ52が接続されると共に、バッテリ電圧
VBが入力されてモニタされる。
には、ノックセンサ49、クランク角センサ44、気筒
判別センサ53、カム位置センサ46R,46L、車速
を検出するための車速センサ54が接続されており、更
に、A/D変換器69を介して、吸入空気量センサ4
7、スロットル開度センサ48、冷却水温センサ51、
及びO2センサ52が接続されると共に、バッテリ電圧
VBが入力されてモニタされる。
【0051】一方、I/Oインターフェイス66の出力
ポートには、アイドル制御弁10、インジェクタ11、
オイルフロー制御弁36R,36L、及び、電源リレー
70のリレーコイルが駆動回路68を介して接続される
と共に、イグナイタ内蔵イグニッションコイル13のイ
グナイタ13aが接続されている。
ポートには、アイドル制御弁10、インジェクタ11、
オイルフロー制御弁36R,36L、及び、電源リレー
70のリレーコイルが駆動回路68を介して接続される
と共に、イグナイタ内蔵イグニッションコイル13のイ
グナイタ13aが接続されている。
【0052】ECU60は、ROM62に記憶されてい
る制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス6
6を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検出信
号、及びバッテリ電圧等をCPU61で処理すると共
に、RAM63に格納される各種データ、バックアップ
RAM64に格納されている各種学習値データ、及びR
OM62に記憶されている固定データ等に基づき、燃料
噴射量、点火時期、アイドル制御弁10に対する制御信
号のデューティ比、オイルフロー制御弁36R,36L
に対する制御電流値等を演算し、燃料噴射制御、点火時
期制御、アイドル回転数制御、バルブタイミング制御等
のエンジン制御を行う。
る制御プログラムに従って、I/Oインターフェイス6
6を介して入力されるセンサ・スイッチ類からの検出信
号、及びバッテリ電圧等をCPU61で処理すると共
に、RAM63に格納される各種データ、バックアップ
RAM64に格納されている各種学習値データ、及びR
OM62に記憶されている固定データ等に基づき、燃料
噴射量、点火時期、アイドル制御弁10に対する制御信
号のデューティ比、オイルフロー制御弁36R,36L
に対する制御電流値等を演算し、燃料噴射制御、点火時
期制御、アイドル回転数制御、バルブタイミング制御等
のエンジン制御を行う。
【0053】ここで、上述のように、可変バルブタイミ
ング機構27によるバルブタイミング制御においては、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
と、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の実変位角(実バルブタイミング)を算
出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に基
づいて設定した目標バルブタイミングに収束するようオ
イルフロー制御弁36R,36Lに対する制御電流値を
演算し、この制御電流値による制御電流をオイルフロー
制御弁36R,36Lに出力して可変バルブタイミング
機構27をフィードバック制御する。
ング機構27によるバルブタイミング制御においては、
クランク角センサ44から出力されるクランクパルス
と、カム位置センサ46R(46L)から出力されるカ
ム位置パルスとに基づいて基準クランク角に対する吸気
カム位置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する
吸気カム軸19の実変位角(実バルブタイミング)を算
出し、この実バルブタイミングがエンジン運転状態に基
づいて設定した目標バルブタイミングに収束するようオ
イルフロー制御弁36R,36Lに対する制御電流値を
演算し、この制御電流値による制御電流をオイルフロー
制御弁36R,36Lに出力して可変バルブタイミング
機構27をフィードバック制御する。
【0054】その際、クランク角センサ44及びカム位
置センサ46R(46L)からの信号に基づく吸気カム
軸19の実変位角と、可変バルブタイミング機構27の
機械的な結合によって得られる吸気カム軸19の既値の
変位角との間に存在するズレを補償するため、クランク
角センサ44及びカム位置センサ46R(46L)から
の信号に基づいて算出される吸気カム軸19の変位角
は、可変バルブタイミング機構27が機械的に係止され
て安定した状態にある最遅角位置(図9参照)を基準と
する最遅角学習による学習値によって校正される。
置センサ46R(46L)からの信号に基づく吸気カム
軸19の実変位角と、可変バルブタイミング機構27の
機械的な結合によって得られる吸気カム軸19の既値の
変位角との間に存在するズレを補償するため、クランク
角センサ44及びカム位置センサ46R(46L)から
の信号に基づいて算出される吸気カム軸19の変位角
は、可変バルブタイミング機構27が機械的に係止され
て安定した状態にある最遅角位置(図9参照)を基準と
する最遅角学習による学習値によって校正される。
【0055】この最遅角学習の学習値は、他の各種学習
値と同様、バックアップRAM64にストアされ、自動
車生産後の最初の運転時や、市場においてバッテリ71
が交換されてバックアップRAM64のデータが失われ
た場合、イニシャルセットで最遅角学習値がクリアされ
る。このため、本実施の形態は、エンジン始動後、最遅
角学習値がクリアされているか否かをチェックし、最遅
角学習値がクリアされている場合には、学習条件の成立
を待つことなく、エンジン始動後の設定時間の間、強制
的に最遅角学習を実施し、早期に、可変バルブタイミン
グ機構27の最遅角位置に対するズレをバルブタイミン
グ制御に反映させる。
値と同様、バックアップRAM64にストアされ、自動
車生産後の最初の運転時や、市場においてバッテリ71
が交換されてバックアップRAM64のデータが失われ
た場合、イニシャルセットで最遅角学習値がクリアされ
る。このため、本実施の形態は、エンジン始動後、最遅
角学習値がクリアされているか否かをチェックし、最遅
角学習値がクリアされている場合には、学習条件の成立
を待つことなく、エンジン始動後の設定時間の間、強制
的に最遅角学習を実施し、早期に、可変バルブタイミン
グ機構27の最遅角位置に対するズレをバルブタイミン
グ制御に反映させる。
【0056】すなわち、ECU60は、バルブタイミン
グ制御機能において本発明に係わる学習強制手段として
の機能を含み、具体的には、図1に示すルーチンによっ
てその機能を実現する。
グ制御機能において本発明に係わる学習強制手段として
の機能を含み、具体的には、図1に示すルーチンによっ
てその機能を実現する。
【0057】以下、ECU60によるバルブタイミング
制御に係わる処理について、図1及び図2に示すフロー
チャートに従って説明する。
制御に係わる処理について、図1及び図2に示すフロー
チャートに従って説明する。
【0058】先ず、イグニッションスイッチ72がON
され、ECU60に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、各フラグ、各カウンタ類が初期化さ
れる。尚、バックアップRAM64に格納されているト
ラブルデータ及び各種学習値等のデータは、自動車生産
後、或いは、車両の修理やバッテリ71の交換等により
システムのバックアップ電源がOFFされた後、初回の
電源投入時にのみイニシャルセットされる。
され、ECU60に電源が投入されると、システムがイ
ニシャライズされ、各フラグ、各カウンタ類が初期化さ
れる。尚、バックアップRAM64に格納されているト
ラブルデータ及び各種学習値等のデータは、自動車生産
後、或いは、車両の修理やバッテリ71の交換等により
システムのバックアップ電源がOFFされた後、初回の
電源投入時にのみイニシャルセットされる。
【0059】次に、スタータスイッチ(図示せず)がO
Nされてエンジンが起動すると、所定時間毎(例えば、
1min毎)に図1の最遅角学習条件判定ルーチンが実
行され、可変バルブタイミング機構27の最遅角位置の
学習値がクリアされているかをチェックして学習許可・
禁止を決定する。そして、所定周期毎(所定時間毎)毎
に実行される図2の最遅角学習・バルブタイミング制御
ルーチンにおいて、最遅角学習及びエンジン運転状態に
適合する目標バルブタイミングへのフィードバック制御
が実行される。
Nされてエンジンが起動すると、所定時間毎(例えば、
1min毎)に図1の最遅角学習条件判定ルーチンが実
行され、可変バルブタイミング機構27の最遅角位置の
学習値がクリアされているかをチェックして学習許可・
禁止を決定する。そして、所定周期毎(所定時間毎)毎
に実行される図2の最遅角学習・バルブタイミング制御
ルーチンにおいて、最遅角学習及びエンジン運転状態に
適合する目標バルブタイミングへのフィードバック制御
が実行される。
【0060】先ず、図1の最遅角学習条件判定ルーチン
について説明する。このルーチンでは、最初のステップ
S101で、自動車生産後、或いは、車両の修理やバッ
テリ71の交換等によりシステムのバックアップ電源が
OFFされた後、初回の電源投入時のイニシャルセット
でバックアップRAM64の最遅角学習値VTRELR
がクリアされているか否かを調べる。
について説明する。このルーチンでは、最初のステップ
S101で、自動車生産後、或いは、車両の修理やバッ
テリ71の交換等によりシステムのバックアップ電源が
OFFされた後、初回の電源投入時のイニシャルセット
でバックアップRAM64の最遅角学習値VTRELR
がクリアされているか否かを調べる。
【0061】その結果、最遅角学習値VTRELRがク
リアされていない場合には、ステップS102へ進み、
エンジン1の運転状態が暖機完了後のアイドル状態であ
り、学習条件が成立するか否かを調べる。エンジン暖機
完了後のアイドル状態は、例えば、冷却水温センサ51
からの信号に基づくエンジン冷却水温が設定温度(例え
ば、70°C)以上を示し、且つ、スロットル開度セン
サ48からの信号に基づくスロットル開度がスロットル
弁全閉を示している場合、エンジン暖機完了後のアイド
ル状態と判断する。
リアされていない場合には、ステップS102へ進み、
エンジン1の運転状態が暖機完了後のアイドル状態であ
り、学習条件が成立するか否かを調べる。エンジン暖機
完了後のアイドル状態は、例えば、冷却水温センサ51
からの信号に基づくエンジン冷却水温が設定温度(例え
ば、70°C)以上を示し、且つ、スロットル開度セン
サ48からの信号に基づくスロットル開度がスロットル
弁全閉を示している場合、エンジン暖機完了後のアイド
ル状態と判断する。
【0062】そして、ステップS102において、エン
ジン1の運転状態が暖機完了後のアイドル状態でない場
合には、ステップS105で最遅角学習許可フラグFL
Rをクリアして(FLR←0)ルーチンを抜け、暖機完
了後のアイドル状態である場合、ステップS106で最
遅角学習許可フラグFLRをセットして(FLR←1)
ルーチンを抜ける。最遅角学習許可フラグFLRは、図
2の最遅角学習・バルブタイミング制御ルーチンにおい
て参照され、FLR=1で最遅角学習を許可し、FLR
=0で最遅角学習を禁止する。
ジン1の運転状態が暖機完了後のアイドル状態でない場
合には、ステップS105で最遅角学習許可フラグFL
Rをクリアして(FLR←0)ルーチンを抜け、暖機完
了後のアイドル状態である場合、ステップS106で最
遅角学習許可フラグFLRをセットして(FLR←1)
ルーチンを抜ける。最遅角学習許可フラグFLRは、図
2の最遅角学習・バルブタイミング制御ルーチンにおい
て参照され、FLR=1で最遅角学習を許可し、FLR
=0で最遅角学習を禁止する。
【0063】一方、ステップS101において最遅角学
習値VTRELRがクリアされている(VTRELR=
0)場合には、ステップS103へ進み、エンジン1が
運転状態(ラン状態)にあるか否かを判断する。エンジ
ン1がラン状態か否かは、例えばエンジン回転数NEを
設定回転数(例えば、500rpm)と比較することで
判断することが可能であり、エンジンラン状態でない場
合には、前述のステップS105(最遅角学習許可フラ
グFLRクリア)を経てルーチンを抜け、エンジンラン
状態の場合、ステップS104へ進む。
習値VTRELRがクリアされている(VTRELR=
0)場合には、ステップS103へ進み、エンジン1が
運転状態(ラン状態)にあるか否かを判断する。エンジ
ン1がラン状態か否かは、例えばエンジン回転数NEを
設定回転数(例えば、500rpm)と比較することで
判断することが可能であり、エンジンラン状態でない場
合には、前述のステップS105(最遅角学習許可フラ
グFLRクリア)を経てルーチンを抜け、エンジンラン
状態の場合、ステップS104へ進む。
【0064】ステップS104では、エンジン運転開始
後の経過時間Tが設定時間Tset(例えば、5〜30
sec)内であるか否かを調べる。そして、T≧Tse
tの場合、前述のステップS105を経てルーチンを抜
け、T<Tsetの場合、強制的に学習を実施させるべ
くステップS106で最遅角学習許可フラグFLRをセ
ットしてルーチンを抜ける。
後の経過時間Tが設定時間Tset(例えば、5〜30
sec)内であるか否かを調べる。そして、T≧Tse
tの場合、前述のステップS105を経てルーチンを抜
け、T<Tsetの場合、強制的に学習を実施させるべ
くステップS106で最遅角学習許可フラグFLRをセ
ットしてルーチンを抜ける。
【0065】すなわち、自動車生産後の最初の運転時、
或いは、車両の修理やバッテリ71の交換等によりバッ
クアップRAM64の最遅角学習値がイニシャルセット
によってクリアされている場合、エンジン始動後、学習
条件の成立を待つことなく、設定時間の間、強制的に最
遅角学習を実施させ、センサ値に基づく実バルブタイミ
ングと可変バルブタイミング機構27の最遅角位置との
間のズレを、早期に学習してバルブタイミング制御に反
映させる。
或いは、車両の修理やバッテリ71の交換等によりバッ
クアップRAM64の最遅角学習値がイニシャルセット
によってクリアされている場合、エンジン始動後、学習
条件の成立を待つことなく、設定時間の間、強制的に最
遅角学習を実施させ、センサ値に基づく実バルブタイミ
ングと可変バルブタイミング機構27の最遅角位置との
間のズレを、早期に学習してバルブタイミング制御に反
映させる。
【0066】以上の最遅角学習条件判定ルーチンに対
し、図2に示す最遅角学習・バルブタイミング制御ルー
チンは、ステップS201で、クランク角センサ44か
ら出力されるクランクパルスとカム位置センサ46R
(46L)から出力されるカム位置パルスとに基づき、
クランク軸18に対する吸気カム軸19の実バルブタイ
ミング(実変位角)VTBを算出する。尚、ここでの実
バルブタイミングVTBは、センサ値から算出される見
かけ上の実バルブタイミングであり、後述するステップ
S212において、最遅角学習値VTRELRにより可
変バルブタイミング機構27の最遅角位置に対するセン
サ値のズレが校正される。
し、図2に示す最遅角学習・バルブタイミング制御ルー
チンは、ステップS201で、クランク角センサ44か
ら出力されるクランクパルスとカム位置センサ46R
(46L)から出力されるカム位置パルスとに基づき、
クランク軸18に対する吸気カム軸19の実バルブタイ
ミング(実変位角)VTBを算出する。尚、ここでの実
バルブタイミングVTBは、センサ値から算出される見
かけ上の実バルブタイミングであり、後述するステップ
S212において、最遅角学習値VTRELRにより可
変バルブタイミング機構27の最遅角位置に対するセン
サ値のズレが校正される。
【0067】クランク角センサ44及びカム位置センサ
46R(46L)からの出力信号による実バルブタイミ
ングVTBの算出は、具体的には、クランクパルスによ
って算出されるエンジン回転数NEから単位角度当たり
の回転時間を求め、この単位角度回転当たりの時間に、
θ2クランクパルスが入力してからθ7,θ8カム位置
パルスが入力するまでの時間を乗算することで、θ2ク
ランクパルスによる基準クランク角に対する吸気カム位
置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する吸気カ
ム軸19の変位角VTBに換算することで行われる。
46R(46L)からの出力信号による実バルブタイミ
ングVTBの算出は、具体的には、クランクパルスによ
って算出されるエンジン回転数NEから単位角度当たり
の回転時間を求め、この単位角度回転当たりの時間に、
θ2クランクパルスが入力してからθ7,θ8カム位置
パルスが入力するまでの時間を乗算することで、θ2ク
ランクパルスによる基準クランク角に対する吸気カム位
置の回転位相、すなわちクランク軸18に対する吸気カ
ム軸19の変位角VTBに換算することで行われる。
【0068】次いで、ステップS202へ進み、エンジ
ン負荷を表す基本燃料噴射パルス幅Tp(=K×Q/N
E;Qは吸入空気量、Kはインジェクタ特性補正定数)
とエンジン回転数NEとに基づいてテーブルを検索し、
補間計算により目標バルブタイミング(目標変位角)V
TTGTを設定する。
ン負荷を表す基本燃料噴射パルス幅Tp(=K×Q/N
E;Qは吸入空気量、Kはインジェクタ特性補正定数)
とエンジン回転数NEとに基づいてテーブルを検索し、
補間計算により目標バルブタイミング(目標変位角)V
TTGTを設定する。
【0069】すなわち、図3に示すように、バルブタイ
ミング制御領域を、エンジン負荷とエンジン回転数とに
よる運転状態に応じて4つの領域に分け、それぞれ目標
バルブタイミングVTTGTを設定してエンジン1を最
適な状態に制御するようにしており、低負荷低回転のア
イドル領域においては、目標バルブタイミングVTTG
Tを0°として、吸気バルブ25の開閉タイミングを進
角量=0°の最遅角状態に制御し、排気バルブ26と吸
気バルブ25とのオーバラップをなくしてアイドル回転
安定化を図る。
ミング制御領域を、エンジン負荷とエンジン回転数とに
よる運転状態に応じて4つの領域に分け、それぞれ目標
バルブタイミングVTTGTを設定してエンジン1を最
適な状態に制御するようにしており、低負荷低回転のア
イドル領域においては、目標バルブタイミングVTTG
Tを0°として、吸気バルブ25の開閉タイミングを進
角量=0°の最遅角状態に制御し、排気バルブ26と吸
気バルブ25とのオーバラップをなくしてアイドル回転
安定化を図る。
【0070】また、中負荷運転領域では、目標バルブタ
イミングVTTGTを小〜中の進角量に設定し、吸気バ
ルブ25の開閉タイミングを進角側に制御し、排気バル
ブ26と吸気バルブ25とのオーバラップ量を大きくし
て内部EGR率を増加することで、エンジンのポンピン
グロスを低減して燃費の向上を図る一方、高負荷運転領
域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角量大に
設定して吸気バルブ25の開閉タイミングを中負荷域よ
りも進角側に制御し、排気バルブ26と吸気バルブ25
とのオーバラップを増加させて充填効率及び掃気効率を
高め、エンジン出力を向上する。更に、低負荷高回転の
運転領域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角
量小として吸気バルブ25の開閉タイミングを遅角側に
制御し、バルブオーバラップ量を減少させてエンジンの
過回転を防止する。
イミングVTTGTを小〜中の進角量に設定し、吸気バ
ルブ25の開閉タイミングを進角側に制御し、排気バル
ブ26と吸気バルブ25とのオーバラップ量を大きくし
て内部EGR率を増加することで、エンジンのポンピン
グロスを低減して燃費の向上を図る一方、高負荷運転領
域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角量大に
設定して吸気バルブ25の開閉タイミングを中負荷域よ
りも進角側に制御し、排気バルブ26と吸気バルブ25
とのオーバラップを増加させて充填効率及び掃気効率を
高め、エンジン出力を向上する。更に、低負荷高回転の
運転領域では、目標バルブタイミングVTTGTを進角
量小として吸気バルブ25の開閉タイミングを遅角側に
制御し、バルブオーバラップ量を減少させてエンジンの
過回転を防止する。
【0071】尚、各気筒の吸気バルブ25、排気バルブ
26のうち、前側の吸気バルブ25、排気バルブ26に
おいて、排気バルブ26に対する吸気バルブ25の最遅
角時のバルブオーバラップ量は、例えば、6°CAに設
定され、最進角時のバルブオーバラップ量は、例えば5
6°CAに設定される。また、各気筒の吸気バルブ2
5、排気バルブ26のうち、後側の吸気バルブ25、排
気バルブ26において、排気バルブ26に対する吸気バ
ルブ25の最遅角時のバルブオーバラップ量は、例えば
10°CAに設定され、最進角時のバルブオーバラップ
量は例えば60°CAに設定される。この場合、各吸気
カム軸19のクランク軸18(吸気カムプーリ23)に
対する回転位相は、可変バルブタイミング機構27によ
って、最大50°CA変化する。
26のうち、前側の吸気バルブ25、排気バルブ26に
おいて、排気バルブ26に対する吸気バルブ25の最遅
角時のバルブオーバラップ量は、例えば、6°CAに設
定され、最進角時のバルブオーバラップ量は、例えば5
6°CAに設定される。また、各気筒の吸気バルブ2
5、排気バルブ26のうち、後側の吸気バルブ25、排
気バルブ26において、排気バルブ26に対する吸気バ
ルブ25の最遅角時のバルブオーバラップ量は、例えば
10°CAに設定され、最進角時のバルブオーバラップ
量は例えば60°CAに設定される。この場合、各吸気
カム軸19のクランク軸18(吸気カムプーリ23)に
対する回転位相は、可変バルブタイミング機構27によ
って、最大50°CA変化する。
【0072】続くステップS203では、最遅角学習許
可フラグFLRの値を参照し、FLR=0で最遅角学習
が許可されていない場合には、ステップS211へジャ
ンプし、目標バルブタイミングVTTGTを0°CAと
するフィードバック制御の継続時間を計時するためのカ
ウント値Cをクリアし(C←0)、更に、ステップS2
12以降で目標バルブタイミングVTTGTへのフィー
ドバック制御処理を実行する。
可フラグFLRの値を参照し、FLR=0で最遅角学習
が許可されていない場合には、ステップS211へジャ
ンプし、目標バルブタイミングVTTGTを0°CAと
するフィードバック制御の継続時間を計時するためのカ
ウント値Cをクリアし(C←0)、更に、ステップS2
12以降で目標バルブタイミングVTTGTへのフィー
ドバック制御処理を実行する。
【0073】目標バルブタイミングVTTGTへのフィ
ードバック制御処理では、先ず、ステップS212で、
バックアップRAM64から最遅角学習値VTRELR
を読出して実バルブタイミングVTBに加算し、最遅角
位置のズレを校正した実バルブタイミングVTを算出す
る(VT←VTB+VTRELR)。
ードバック制御処理では、先ず、ステップS212で、
バックアップRAM64から最遅角学習値VTRELR
を読出して実バルブタイミングVTBに加算し、最遅角
位置のズレを校正した実バルブタイミングVTを算出す
る(VT←VTB+VTRELR)。
【0074】次に、ステップS213へ進み、オイルフ
ロー制御弁36R(36L)の保持電流値IVTHに、
目標バルブタイミングVTTGTと校正後の実バルブタ
イミングVTとの偏差に比例ゲインKを乗算したフィー
ドバック電流値(K×(VTTGT−VT))を加算
し、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電流値
IVTを算出する。そして、ステップS214で、制御
電流値IVTによる制御電流を駆動回路68を介してオ
イルフロー制御弁36R(36L)に出力すべく、制御
電流値IVTをセットして、ルーチンを抜ける。
ロー制御弁36R(36L)の保持電流値IVTHに、
目標バルブタイミングVTTGTと校正後の実バルブタ
イミングVTとの偏差に比例ゲインKを乗算したフィー
ドバック電流値(K×(VTTGT−VT))を加算
し、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電流値
IVTを算出する。そして、ステップS214で、制御
電流値IVTによる制御電流を駆動回路68を介してオ
イルフロー制御弁36R(36L)に出力すべく、制御
電流値IVTをセットして、ルーチンを抜ける。
【0075】保持電流値IVTHは、オイルフロー制御
弁36R(36L)のスプール36gを、そのランドを
以ってAポート36a及びBポート36bを閉塞する位
置に保持し、シリンダヘッド2側の進角側オイル通路3
4、遅角側オイル通路35を、オイルフロー制御弁36
L(36R)のオイル供給ポート36c、ドレインポー
ト36d,36fから遮断することで、可変バルブタイ
ミング機構27のベーンロータ28を進角側にも遅角側
にも変位させず、所定の目標バルブタイミングに収束し
た定常状態に保持するための電流値であり、個別の制御
系のオイルフロー制御弁36R(36L)毎に学習され
る。
弁36R(36L)のスプール36gを、そのランドを
以ってAポート36a及びBポート36bを閉塞する位
置に保持し、シリンダヘッド2側の進角側オイル通路3
4、遅角側オイル通路35を、オイルフロー制御弁36
L(36R)のオイル供給ポート36c、ドレインポー
ト36d,36fから遮断することで、可変バルブタイ
ミング機構27のベーンロータ28を進角側にも遅角側
にも変位させず、所定の目標バルブタイミングに収束し
た定常状態に保持するための電流値であり、個別の制御
系のオイルフロー制御弁36R(36L)毎に学習され
る。
【0076】オイルフロー制御弁36R(36L)の制
御電流値IVTは、保持電流値IVTHに対して目標バ
ルブタイミングVTTGTと実バルブタイミングVTと
の偏差に応じたフィードバック電流値(K×(VTTG
T−VT))により増減され(例えば、IVT=100
mA〜1000mA)、スプール36gのストロークが
変更されて、進角側オイル通路34或いは遅角側オイル
通路35とオイル供給通路40との接続量、進角側オイ
ル通路34或いは遅角側オイル通路35とドレイン通路
41,42との接続量が0〜100%の間で変更され、
実バルブタイミングVTが目標バルブタイミングVTT
GTに収束するようフィードバック制御される。
御電流値IVTは、保持電流値IVTHに対して目標バ
ルブタイミングVTTGTと実バルブタイミングVTと
の偏差に応じたフィードバック電流値(K×(VTTG
T−VT))により増減され(例えば、IVT=100
mA〜1000mA)、スプール36gのストロークが
変更されて、進角側オイル通路34或いは遅角側オイル
通路35とオイル供給通路40との接続量、進角側オイ
ル通路34或いは遅角側オイル通路35とドレイン通路
41,42との接続量が0〜100%の間で変更され、
実バルブタイミングVTが目標バルブタイミングVTT
GTに収束するようフィードバック制御される。
【0077】すなわち、目標バルブタイミングVTTG
Tに対し、実バルブタイミングVTが遅角しているとき
には、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電流
値IVTが増加され、スプール36gが進角側オイル通
路34とオイル供給通路40との接続量及び遅角側オイ
ル通路35とドレイン通路42との接続量を増加する方
向に移動する。これにより、可変バルブタイミング機構
27の進角室33aの油圧が上昇すると共に遅角室33
bの油圧が低下し、ベーンロータ28が時計回り方向
(図8参照)に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸
気カム軸19の回転位相すなわちクランク軸18に対す
る吸気カム軸19の回転位相(変位角)が進角化され、
吸気カム軸19の吸気カム19aによって駆動される吸
気バルブ25の開閉タイミングが進角される。
Tに対し、実バルブタイミングVTが遅角しているとき
には、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電流
値IVTが増加され、スプール36gが進角側オイル通
路34とオイル供給通路40との接続量及び遅角側オイ
ル通路35とドレイン通路42との接続量を増加する方
向に移動する。これにより、可変バルブタイミング機構
27の進角室33aの油圧が上昇すると共に遅角室33
bの油圧が低下し、ベーンロータ28が時計回り方向
(図8参照)に回動し、吸気カムプーリ23に対する吸
気カム軸19の回転位相すなわちクランク軸18に対す
る吸気カム軸19の回転位相(変位角)が進角化され、
吸気カム軸19の吸気カム19aによって駆動される吸
気バルブ25の開閉タイミングが進角される。
【0078】また、逆に、目標バルブタイミングVTT
GTに対し、実バルブタイミングVTが進角していると
きには、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電
流値IVTが減少され、スプール36gが遅角側オイル
通路35とオイル供給通路40との接続量及び進角側オ
イル通路34とドレイン通路41との接続量を増加する
方向に移動する。これにより、可変バルブタイミング機
構27の進角室33aの進角室33aの油圧が低下する
と共に遅角室33bの油圧が上昇し、ベーンロータ28
が反時計回り方向(図9参照)に回動し、吸気カムプー
リ23に対する吸気カム軸19の回転位相すなわちクラ
ンク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位
角)が遅角化され、吸気カム軸19の吸気カム19aに
よって駆動される吸気バルブ25の開閉タイミングが遅
角される。
GTに対し、実バルブタイミングVTが進角していると
きには、オイルフロー制御弁36R(36L)の制御電
流値IVTが減少され、スプール36gが遅角側オイル
通路35とオイル供給通路40との接続量及び進角側オ
イル通路34とドレイン通路41との接続量を増加する
方向に移動する。これにより、可変バルブタイミング機
構27の進角室33aの進角室33aの油圧が低下する
と共に遅角室33bの油圧が上昇し、ベーンロータ28
が反時計回り方向(図9参照)に回動し、吸気カムプー
リ23に対する吸気カム軸19の回転位相すなわちクラ
ンク軸18に対する吸気カム軸19の回転位相(変位
角)が遅角化され、吸気カム軸19の吸気カム19aに
よって駆動される吸気バルブ25の開閉タイミングが遅
角される。
【0079】そして、実バルブタイミングVTが目標バ
ルブタイミングVTTGTに収束すると(VTTGT=
VT)、フィードバック電流値が0となってオイルフロ
ー制御弁36R(36L)のスプール36gが進角側オ
イル通路34及び遅角側オイル通路35を閉塞する位置
に移動し、可変バルブタイミング機構27のベーンロー
タ28が停止・保持される。
ルブタイミングVTTGTに収束すると(VTTGT=
VT)、フィードバック電流値が0となってオイルフロ
ー制御弁36R(36L)のスプール36gが進角側オ
イル通路34及び遅角側オイル通路35を閉塞する位置
に移動し、可変バルブタイミング機構27のベーンロー
タ28が停止・保持される。
【0080】一方、ステップS203において、最遅角
学習許可フラグFLRがFLR=1で最遅角学習が許可
されている場合には、ステップS204へ進み、目標バ
ルブタイミングVTTGTを0°CAの最遅角位置とし
てステップS205へ進み、目標バルブタイミングVT
TGTを0°CAとするフィードバック制御の継続時間
を計時するための前述のカウント値Cが設定値Cs(例
えば、1〜3secの設定時間相当値)以上となってい
るか否かを調べる。
学習許可フラグFLRがFLR=1で最遅角学習が許可
されている場合には、ステップS204へ進み、目標バ
ルブタイミングVTTGTを0°CAの最遅角位置とし
てステップS205へ進み、目標バルブタイミングVT
TGTを0°CAとするフィードバック制御の継続時間
を計時するための前述のカウント値Cが設定値Cs(例
えば、1〜3secの設定時間相当値)以上となってい
るか否かを調べる。
【0081】そして、ステップS205において、C<
Csの場合には、ステップS206でカウント値Cをカ
ウントアップ(C←C+1)した後、ステップS212
へジャンプして目標バルブタイミングを最遅角位置とす
るフィードバック制御処理を継続し、また、C≧Csの
場合、ステップS207〜S210で最遅角学習を行
う。
Csの場合には、ステップS206でカウント値Cをカ
ウントアップ(C←C+1)した後、ステップS212
へジャンプして目標バルブタイミングを最遅角位置とす
るフィードバック制御処理を継続し、また、C≧Csの
場合、ステップS207〜S210で最遅角学習を行
う。
【0082】すなわち、最遅角学習が許可された状態下
において目標バルブタイミングVTTGTを0°CAと
する最遅角位置へのフィードバック制御が設定時間継続
したか否かを判断することで、可変バルブタイミング機
構27が完全に最遅角状態となったか否かを判断し、可
変バルブタイミング機構27が完全に最遅角状態にない
場合の最遅角学習を回避し、誤学習を防止する。
において目標バルブタイミングVTTGTを0°CAと
する最遅角位置へのフィードバック制御が設定時間継続
したか否かを判断することで、可変バルブタイミング機
構27が完全に最遅角状態となったか否かを判断し、可
変バルブタイミング機構27が完全に最遅角状態にない
場合の最遅角学習を回避し、誤学習を防止する。
【0083】ステップS207以降の最遅角学習では、
先ず、ステップS207で、実バルブタイミングVTB
と最遅角学習値VTRELRとの偏差(VTB−VTR
ELR)が設定値AGL1(例えば、0.050°C
A)によって定まる誤差の許容幅のマイナス側下限値−
AGL1以下か否かを調べる。
先ず、ステップS207で、実バルブタイミングVTB
と最遅角学習値VTRELRとの偏差(VTB−VTR
ELR)が設定値AGL1(例えば、0.050°C
A)によって定まる誤差の許容幅のマイナス側下限値−
AGL1以下か否かを調べる。
【0084】その結果、ステップS207において、V
TB−VTRELR≦−AGL1の場合には、ステップ
S208へ進んで、偏差(VTB−VTRELR)を重
みnでなまして前回までの最遅角学習値VTRELRに
加算し、新たな最遅角学習値VTRELRとしてバック
アップRAM64の学習値を更新する(VTRELR←
(VTB−VTRELR)/n)。
TB−VTRELR≦−AGL1の場合には、ステップ
S208へ進んで、偏差(VTB−VTRELR)を重
みnでなまして前回までの最遅角学習値VTRELRに
加算し、新たな最遅角学習値VTRELRとしてバック
アップRAM64の学習値を更新する(VTRELR←
(VTB−VTRELR)/n)。
【0085】また、ステップS207において、VTB
−VTRELR>−AGL1の場合、ステップS207
からステップS209へ進み、更に、実バルブタイミン
グVTBと最遅角学習値VTRELRとの偏差(VTB
−VTRELR)が許容幅のプラス側上限値AGL1以
上か否かを調べる。
−VTRELR>−AGL1の場合、ステップS207
からステップS209へ進み、更に、実バルブタイミン
グVTBと最遅角学習値VTRELRとの偏差(VTB
−VTRELR)が許容幅のプラス側上限値AGL1以
上か否かを調べる。
【0086】その結果、ステップS209において(V
TB−VTRELR)<AGL1の場合、すなわち、−
AGL1<(VTB−VTRELR)<AGL1で実バ
ルブタイミングVTBと最遅角学習値VTRELRとの
偏差が許容幅内に収まっている場合には、最遅角学習値
VTRELRを更新せずにステップS211へジャンプ
し、(VTB−VTRELR)≧AGL1の場合、ステ
ップS210へ進んで、前回までの最遅角学習値VTR
ELRに設定値AGL2(例えば、0.025°CA)
を加算した値を、新たな最遅角学習値VTRELRとし
てバックアップRAM64の学習値を更新する(VTR
ELR←VTRELR+AGL2)。
TB−VTRELR)<AGL1の場合、すなわち、−
AGL1<(VTB−VTRELR)<AGL1で実バ
ルブタイミングVTBと最遅角学習値VTRELRとの
偏差が許容幅内に収まっている場合には、最遅角学習値
VTRELRを更新せずにステップS211へジャンプ
し、(VTB−VTRELR)≧AGL1の場合、ステ
ップS210へ進んで、前回までの最遅角学習値VTR
ELRに設定値AGL2(例えば、0.025°CA)
を加算した値を、新たな最遅角学習値VTRELRとし
てバックアップRAM64の学習値を更新する(VTR
ELR←VTRELR+AGL2)。
【0087】これにより、自動車生産後の最初の運転
時、或いは、バッテリ交換等によりバックアップRAM
64の最遅角学習値VTRELRがイニシャルセットに
よりクリアされていても、エンジン始動後、直ちに最遅
角学習が開始され、バルブタイミング制御の制御精度を
確保してエンジン出力性能を十分に引き出すことが可能
となる。
時、或いは、バッテリ交換等によりバックアップRAM
64の最遅角学習値VTRELRがイニシャルセットに
よりクリアされていても、エンジン始動後、直ちに最遅
角学習が開始され、バルブタイミング制御の制御精度を
確保してエンジン出力性能を十分に引き出すことが可能
となる。
【0088】そして、最遅角学習値VTRELRを更新
後、ステップS211でカウント値Cをクリアし、更新
した最遅角学習値VTRELRを用いてステップS21
2以降で同様にバルブタイミング制御を行う。
後、ステップS211でカウント値Cをクリアし、更新
した最遅角学習値VTRELRを用いてステップS21
2以降で同様にバルブタイミング制御を行う。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エンジンのクランク軸とカム軸との間の回
転位相を調整する可変バルブタイミング機構の基準位置
と、クランク角及びカム位置から算出した実バルブタイ
ミングとのズレを学習する学習値が、自動車生産後の最
初の運転時、或いは、バッテリ交換等によってイニシャ
ルセットによりクリアされている場合、エンジン始動後
の設定時間の間、強制的に目標バルブタイミングを可変
バルブタイミング機構の基準位置として学習を実施させ
るので、早期に実バルブタイミングの基準位置に対する
ズレを学習してバルブタイミング制御に反映させること
ができ、制御精度を確保してエンジン出力性能を十分に
引き出すことが可能となる。
明によれば、エンジンのクランク軸とカム軸との間の回
転位相を調整する可変バルブタイミング機構の基準位置
と、クランク角及びカム位置から算出した実バルブタイ
ミングとのズレを学習する学習値が、自動車生産後の最
初の運転時、或いは、バッテリ交換等によってイニシャ
ルセットによりクリアされている場合、エンジン始動後
の設定時間の間、強制的に目標バルブタイミングを可変
バルブタイミング機構の基準位置として学習を実施させ
るので、早期に実バルブタイミングの基準位置に対する
ズレを学習してバルブタイミング制御に反映させること
ができ、制御精度を確保してエンジン出力性能を十分に
引き出すことが可能となる。
【図1】最遅角学習条件判定ルーチンのフローチャート
【図2】最遅角学習・バルブタイミング制御ルーチンの
フローチャート
フローチャート
【図3】バルブタイミングの制御領域を示す説明図
【図4】排気バルブに対する吸気バルブのバルブタイミ
ングの変化を示す説明図
ングの変化を示す説明図
【図5】クランクパルス、気筒判別パルス、及びカム位
置パルスの関係を示すタイムチャート
置パルスの関係を示すタイムチャート
【図6】可変バルブタイミング機構付きエンジンの全体
構成図
構成図
【図7】可変バルブタイミング機構の概略構成図
【図8】可変バルブタイミング機構の最進角状態を図7
のA−A断面で示す説明図
のA−A断面で示す説明図
【図9】可変バルブタイミング機構の最遅角状態を図7
のA−A断面で示す説明図
のA−A断面で示す説明図
【図10】クランクロータとクランク角センサの正面図
【図11】吸気カムプーリの背面図
【図12】カムロータとカム位置センサの正面図
【図13】電子制御系の回路構成図
1 …可変バルブタイミング機構付きエンジン 18…クランク軸 19…吸気カム軸 27…可変バルブタイミング機構 60…電子制御装置(学習強制手段) VTB…実バルブタイミング VTTGT…目標バルブタイミング VTRELR…最遅角学習値 Tset…設定時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 340 F02D 45/00 340E Fターム(参考) 3G016 AA08 AA11 AA19 BA28 BA38 DA06 DA22 GA00 3G084 BA23 CA01 DA04 DA21 DA22 EB11 EB17 FA03 FA07 FA10 FA20 FA25 FA39 3G092 AA11 DA01 DA02 DA09 DF09 DG05 DG09 EA04 EA14 EA15 EA17 EA22 EA25 EA28 EA29 EB06 EB08 EC01 EC05 FA06 FA36 FA48 GA01 HA01Z HA06Z HA13X HA13Z HC05Z HE03Z HE05Z HE08Z HF02Z 3G301 HA19 JA14 JA15 JA17 KA01 KA07 LA07 NC08 ND06 ND22 ND30 NE12 NE16 NE23 PA01Z PA11Z PC08Z PE03Z PE05Z PE08Z PE10A PE10Z PG01Z
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンのクランク軸とカム軸との間の
回転位相を調整する可変バルブタイミング機構を備え、
該可変バルブタイミング機構の基準位置とクランク角及
びカム位置から算出した実バルブタイミングとのズレを
学習して該実バルブタイミングを校正し、校正した実バ
ルブタイミングがエンジン運転状態に基づいて設定した
目標バルブタイミングに収束するよう上記可変バルブタ
イミング機構を制御するエンジンのバルブタイミング制
御装置において、 上記可変バルブタイミング機構の基準位置と上記実バル
ブタイミングとのズレを学習する学習値がクリアされて
いる場合、エンジン始動後の設定時間の間、強制的に上
記目標バルブタイミングを上記可変バルブタイミング機
構の基準位置として上記学習を実施させる学習強制手段
を備えたことを特徴とするエンジンのバルブタイミング
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26104299A JP2001082190A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26104299A JP2001082190A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001082190A true JP2001082190A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=17356257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26104299A Pending JP2001082190A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001082190A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003041977A (ja) * | 2001-08-01 | 2003-02-13 | Toyota Motor Corp | 可変動弁機構付内燃機関の制御装置 |
WO2008044390A1 (fr) * | 2006-10-12 | 2008-04-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Dispositif de régulation du rapport air/carburant dans un moteur à combustion interne multicylindre |
JP2010138732A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Denso Corp | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
EP2278129A1 (en) | 2007-04-10 | 2011-01-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit and control method for variable valve timing mechanism |
US8051831B2 (en) | 2008-04-16 | 2011-11-08 | Denso Corporation | Control device for variable valve timing apparatus |
US8096272B2 (en) | 2008-02-26 | 2012-01-17 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Variable valve device for engine |
JP2014141900A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
JP2015524539A (ja) * | 2012-08-06 | 2015-08-24 | カムコン・オート・リミテッドCamcon Auto Limited | 内燃機関用の弁制御システムおよびその動作方法 |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP26104299A patent/JP2001082190A/ja active Pending
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US8386151B2 (en) | 2007-04-10 | 2013-02-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control unit and control method for variable valve timing mechanism, program for implementing the control method, and recording medium on which the program is recorded |
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JP2015524539A (ja) * | 2012-08-06 | 2015-08-24 | カムコン・オート・リミテッドCamcon Auto Limited | 内燃機関用の弁制御システムおよびその動作方法 |
JP2014141900A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
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