JP2001071385A - 化粧シートの製造方法及び化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧シートの製造方法及び化粧材の製造方法Info
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Abstract
性が高くなる化粧シートの製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維質シート1の表面に突き板2を接着
して突き板シート10を作製する。この突き板シート1
0の突き板2の表面を研磨すると共に着色処理する。こ
の後、突き板シート10を所定幅寸法に切断すると共
に、長手方向を粘着テープ等で貼り合わせて長尺にして
ロール11に巻き付ける。その後、表面のゴム硬度が2
0〜90°である加圧ロール4で、ロール11から繰り
出した突き板シート10の突き板2の表面に、ロール1
2から繰り出した長尺状のプラスチックシート3を圧締
し、プラスチックシート3を突き板2の導管内に入り込
ませて接着する。
Description
粧シートの製造方法及びこの化粧シートを用いた化粧材
の製造方法に関するものである。
どの基材の表面に突き板をラミネートして表面化粧を施
したものが従来から使用されている。この突き板はその
背面に補強のための繊維質シートを接着して、化粧シー
トとして用いられるのが一般的であり、この化粧シート
を基材の表面に接着剤で接着することによってラミネー
トするようにしている。そしてこのように化粧シートを
基材にラミネートした後、表面の突き板に研磨を施すと
共に塗料を塗装して着色処理を行なうようにしている。
ば端部などにおいて一般に曲面があり、突き板はこの曲
面に沿って屈曲してラミネートされている。従って、化
粧シートの表面の突き板を研磨するにあたっては、曲面
部分では機械研磨が困難であるので手研磨を行なう必要
があって、生産性が悪いという問題があった。
ーターでは曲面部分を塗装できないので、作業者による
スプレー塗装になって、生産性や塗料歩留まりが悪くな
り、特に突き板シートを基材の表面、側面、裏面にそれ
ぞれラミネートしている場合には、裏面を塗装した後に
表面の塗装や、側面の塗装を行なう必要があって複数回
塗装となり、生産性が悪くなるという問題があった。
するなど複雑な形状を有する場合、基材に化粧シートを
貼る際に化粧シートに過大な引っ張り力がかかって、化
粧シートに割れや破れなどの破損が生じるおそれがある
という問題もあった。
あり、効率的な研磨や塗装が可能になると共に生産性が
高くなる化粧シートの製造方法及び化粧材の製造方法を
提供することを目的とするものである。
化粧シートの製造方法は、繊維質シート1の表面に突き
板2を接着して突き板シート10を作製し、この突き板
シート10の突き板2の表面を研磨すると共に着色処理
した後、突き板シート10を所定幅寸法に切断すると共
に、長手方向を粘着テープ等で貼り合わせて長尺にして
ロール11に巻き付け、その後、表面のゴム硬度が20
〜90°である加圧ロール4でロール11から繰り出し
た突き板シート10の突き板2の表面に、ロール12か
ら繰り出した長尺状のプラスチックシート3を圧締し、
プラスチックシート3を突き板2の導管内に入り込ませ
て接着することを特徴とするものである。
ト3は着色と艶消しの少なくとも一方の処理がなされて
いるものであることを特徴とするものである。
ト3は厚みが25〜150μmであることを特徴とする
ものである。
着色処理の前にシーラー処理を施すことを特徴とするも
のである。
いずれかで製造された化粧シート5を基材6の表面にラ
ミネートすることを特徴とするものである。
する。
して薄くスライスすることによって木質薄片として得ら
れるものであり、厚みは0.2〜0.4mm程度のもの
が好ましい。また繊維質シート1としては不織布などを
用いることができるものであり、その厚みは0.05〜
0.2mm程度のものが好ましい。そしてこの繊維質シ
ート1の表面に接着剤を塗布し、この上に突き板2を重
ねてプレスすることによって、繊維質シート1の表面に
突き板2を接着し、図1(a)のような突き板シート1
0を作製することができる。
面を研磨する。突き板シート10は平面状であるので、
手動で研磨を行なうような必要がなく、ワイドベルトサ
ンダーなどの研磨装置を用いて生産性高く研磨を行なう
ことができる。このように研磨をした後、突き板シート
10の突き板2の表面に塗料を塗布する。突き板シート
10は平面状であるので、ロールコーターによって生産
性良く塗料の塗布を行うことができる。そして塗料が乾
燥しない間に、塗料を突き板2の表面に擦り付けて拭き
取るワイピング処理を行ない、突き板2の表面の導管に
塗料を入り込ませるようにするのがよい。このように塗
装して着色処理をした後に、シーラーをロールコーター
等で塗装するようにしてもよい。また、研磨後、塗料を
塗装する着色処理の前に、突き板シート10の突き板2
の表面に予めシーラーを塗布するようにしてもよい。こ
のように突き板2の表面に予めシーラーを塗装した後に
塗料を塗装する着色処理を行なうようにすれば、突き板
2への塗料の密着強度を高めることができ、後述のよう
に突き板2の表面にプラスチックシート3を接着するに
あたって、プラスチックシート3の接着強度を高めるこ
とができるものである。
ト10は、所定幅寸法に切断すると共に、長手方向を粘
着テープ等で貼り合わせて長尺にし、ロール11に巻き
付けておくようにする。このように突き板シート10を
長尺にしてロール11に巻き付けることによって、後述
のプラスチックシート3との接着の作業性を高めること
ができるものである。
リプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化
ビニル、アクリル系樹脂などで透明に形成したものを用
いることができるものであり、その厚みは25〜150
μmのものが好ましい。厚みが25μm未満では、突き
板2を保護・補強する効果が低く、後述のように化粧シ
ート5を基材6にラミネートする際に突き板2に割れや
破れなどの破損が生じることを十分に防止できないおそ
れがある。また厚みが150μmを超えると、突き板2
の導管がプラスチックシート3で埋められて、突き板2
の木質感が損なわれるおそれがある。このプラスチック
シート3は長尺のものをロール12に巻いて用いる。ま
たこのプラスチックシート3としては着色や艶消しの処
理がなされているものを用いることができる。着色はプ
ラスチックシート3の表裏両面、あるいは裏面側に施す
ものであり、艶消しは表裏両面あるいは表面側に施すも
のである。着色処理はプラスチックシート3に塗料を塗
装することによって行なうことができ、また艶消し処理
は艶消し塗料を塗装することによって行なうことができ
る。ここでプラスチックシート3の着色は、プラスチッ
クシート3を透かして突き板2が見えるよう光透過性に
施されているものであり、突き板2の木質感が損なわれ
ないようにしてある。
ックシート3を接着する工程を示すものであり、一対の
加圧ロール4,4が配設してある。加圧ロール4は外周
にゴム層13を設けて形成してあり、加圧ロール4に内
蔵したヒーターによって加熱することもできるようにし
てある。上記の突き板シート10をロール11から繰り
出すと共にプラスチックシート3をロール12から繰り
出し、プラスチックシート3の裏面側に接着剤塗布装置
14で接着剤を塗布した後、突き板シート10の突き板
2側とプラスチックシート3の接着剤側とを重ね合わせ
て加圧ロール4に通す。このように突き板シート10と
プラスチックシート3を加圧ロール4に通して、加圧ロ
ール4で圧締すると共に加熱することによって、突き板
シート10の突き板2にプラスチックシート3を接着し
た図1(c)のような化粧シート5を得ることができる
ものである。ここで、加圧ロール4は外周のゴム層13
のゴム硬度が20°〜90°のものを用いるものであ
る。ゴム硬度が20°未満の場合や、ゴム硬度が90°
を超える場合は、プラスチックシート3を突き板2の導
管内に深く入り込ませることができず、導管がプラスチ
ックシート3で埋められて突き板2の木質感が損なわれ
るものである。また加圧ロール4による圧締圧力は5〜
25kg/cm2程度が好ましい。さらに、接着剤とし
て溶剤型のように常温で液状のものを用いる場合には上
記のようにプラスチックシート3を加圧ロール4に通す
直前に接着剤塗布装置14でプラスチックシート3に塗
布するようにする必要があるが、プラスチックシート3
の背面側に予め常温で固形のホットメルト型接着剤を塗
布したものを用いるようにすれば、接着剤塗布装置14
を使用する必要はなく、ホットメルト型接着剤を加圧ロ
ール4による加熱によって溶融させて突き板シート10
とプラスチックシート3を接着させるようにすることが
できる。
は、基材6の表面にラミネートし、基材6を化粧するた
めに使用されるものである。基材6としては、合板、M
DF、パーチクルボードなどで形成したものを用いるこ
とができるものである。そして化粧シート5の繊維質シ
ート1の側の面に接着剤を塗布し、基材6の表面に化粧
シート5を重ねて真空成形機、プロフィールラミネー
タ、平面プレスなどを用いて、化粧シート5をプラスチ
ックシート3を外側にして基材6の表面にラミネートす
ることによって、図2に示すような基材6の表面を化粧
シート5で化粧した化粧材Aを得ることができるもので
ある。
基材6の周囲に沿って複数配置したピンチローラ16を
具備して図3(a)のように形成されるものであり、化
粧シート5を基材6の表側から裏側へと巻き込みながら
基材6の表面の曲面に沿って押さえて、化粧シート5を
基材6の表面にラミネートすることができるようにした
ものである。そして化粧シート5を基材6に接着する接
着剤として、2液溶剤型ウレタン系接着剤などの溶剤型
接着剤を用いる場合には、図3(b)のように、ロール
17から長尺の化粧シート5を繰り出して送りつつナイ
フコーターなどの接着剤塗布装置18で化粧シート5に
接着剤を塗布し、これを乾燥ゾーン19に通して接着剤
の溶剤を揮発させた後、基材6を矢印方向に送りながら
プロフィールラミネータ15のピンチローラ16で化粧
シート5を基材6の表面にラミネートするものである。
また化粧シート5を基材6に接着する接着剤として、反
応型ウレタン系ホットメルト接着剤などの無溶剤型接着
剤を用いる場合には、溶剤の乾燥が不要になるので、図
3(c)のように、ロール17から長尺の化粧シート5
を繰り出して基材6を供給する直前に、接着剤加熱供給
装置20から供給された接着剤をナイフコーターなどの
接着剤塗布装置21で化粧シート5に塗布し、基材6を
矢印方向に送りながらプロフィールラミネータ15のピ
ンチローラ16で化粧シート5を基材6の表面にラミネ
ートするものである。
ート5をラミネートするにあたって、化粧シート5の突
き板2の表面はプラスチックシート3で保護・補強され
ているので、基材6が複雑な形状で突き板2が曲げられ
ても、突き板2に割れや破れなどの破損が生じることを
防ぐことができるものである。特に鋭利な角度のコーナ
ーや、V溝などがあって、突き板2が鋭利な角度で曲げ
られても、突き板2に割れや破れなどの破損が生じるこ
とを防ぐことができ、外観の良い住宅用建材、家具、扉
などを作製することができるものである。
3が着色や艶消しされたものである場合には、化粧材A
に塗装感を与えて化粧材Aの外観を高めることができる
と共に、化粧材Aに塗装を行なう必要がなくなるので、
塗料中の揮発性有機化合物(VOC)などが空気中に揮
発するようなことがなくなるものである。さらに基材6
の表面に化粧シート5をラミネートすることによって、
基材6の表面をプラスチックシート3で覆うことができ
るので、基材6中のホルムアルデヒドなどの有害な揮発
分の放散を遮断して抑制することができるものであり、
また基材6の内部に水分や湿気が入ることを抑制するこ
とができるものである。
る。
した厚み0.1mmの繊維質シート1の表面にビニール
系接着剤(コニシ(株)製「CH81」)を40g/m
2の塗布量で塗布し、この上にオーク材の厚み0.25
mmの突き板2を重ね、温度100℃、時間1分、圧力
10kg/cm2の条件でプレスすることによって、繊
維質シート1の表面に突き板2を接着し、図1(a)の
ような突き板シート10を作製した。
面を突き板2の厚みが0.2mmになるようにワイドベ
ルトサンダーで研磨した。この後、突き板2の表面に塗
料(サンユーペイント(株)製着色剤「オパーコステイ
ン994−2」をロールコーターによって50g/m2
の塗布量で塗布し、塗料を突き板2の表面に擦り付けて
拭き取るワイピング処理を行ない、50℃で2分間乾燥
した。さらにこの上にウレタンシーラー(サンユーペイ
ント(株)製「ロースーサンディング38」)をロール
コーターによって10g/cm2の塗布量で塗布し、U
V硬化させた。この塗装済みの突き板シート10を20
cm×24cmに切断し、長手方向をポリプロピレンテ
ープで張り合わせて長尺にし、ロール11に巻き付け
た。
厚み20μmのホットメルト接着剤が設けられた厚み5
0μmの長尺のポリプロピレンシートをロール12に巻
いて用いた。このプラスチックシート3には裏面が透明
の茶色に着色してあり、表面は艶消し塗料が塗布してあ
る。そしてこのプラスチックシート3をロール12から
繰り出すと共に上記の突き板シート10をロール11か
ら繰り出し、突き板シート10の突き板2側とプラスチ
ックシート3の接着剤側とを重ね合わせて加圧ロール4
に通した。加圧ロール4はロール径が250mmで、外
周にゴム硬度70°、厚み20mmのシリコーンゴムの
ゴム層13を設けて形成したものである。そして図1
(b)のように、加圧ロール4に内蔵したヒーターによ
って130℃で加熱しながら圧力10kg/cm2、送
り速度5m/分で突き板シート10とプラスチックシー
ト3を加熱圧締し、突き板シート10の突き板2の表面
にプラスチックシート3を接着した図1(c)のような
化粧シート5を得た。
て用い、図3(b)のように、化粧シート5の裏面に溶
剤タイプの二液反応型ウレタン系接着剤(日本フーラー
(株)製「HBF66−HBF140」)を150μm
の厚みで塗布し、基材6の表面にこの化粧シート5を図
3(a)のようにプロフィールラミネータによってラミ
ネートし、図2のような化粧材Aを得た。
ート5を作製し、図3(c)のように、化粧シート5の
裏面に反応型ウレタン系ホットメルト接着剤(日本フー
ラー(株)製「NP2106」)を150μmの厚みで
塗布し、実施例1と同じ基材6の表面にこの化粧シート
5を図3(a)のようにプロフィールラミネータによっ
てラミネートした。
厚み25μmのポリプロピレンシートを用いるようにし
た他は実施例1と同様にして化粧シート5を作製し、実
施例1と同様にしてこの化粧シート5を基材6の表面に
ラミネートした。
厚み100μmのポリプロピレンシートを用いるように
した他は実施例1と同様にして化粧シート5を作製し、
実施例1と同様にしてこの化粧シート5を基材6の表面
にラミネートした。
ム硬度20°のシリコーンゴムのゴム層13を設けて形
成したものを用いるようにした他は実施例1と同様にし
て化粧シート5を作製し、実施例1と同様にしてこの化
粧シート5を基材6の表面にラミネートした。
ム硬度50°のシリコーンゴムのゴム層13を設けて形
成したものを用いるようにした他は実施例1と同様にし
て化粧シート5を作製し、実施例1と同様にしてこの化
粧シート5を基材6の表面にラミネートした。
の表面を研磨した後、突き板2の表面に実施例1と同じ
ウレタンシーラーをロールコーターによって10g/m
2の塗布量で塗布し、UV硬化させ、この後に塗料を塗
布するようにした他は、実施例1と同様にして化粧シー
ト5を作製し、実施例1と同様にしてこの化粧シート5
を基材6の表面にラミネートした。
厚み50μmのポリ塩化ビニルシートを用いるようにし
た他は実施例1と同様にして化粧シート5を作製し、実
施例1と同様にしてこの化粧シート5を基材6の表面に
ラミネートした。
シート10を作製し、この突き板シート10を実施例1
と同様にして基材6の表面にラミネートした。次に、基
材6にラミネートした突き板シート10の表面の突き板
2を厚みが0.2mmになるように手で研磨した。この
後、突き板2の表面に実施例1と同じ塗料をスプレーガ
ンで50g/m2の塗布量で塗布し、塗料を突き板2の
表面に擦り付けて拭き取るワイピング処理を行ない、5
0℃で2分間乾燥した。さらにこの上に実施例1と同じ
ウレタンシーラーをスプレーガンで10g/cm2の塗
布量で塗布し、UV硬化させた。最後に、この上にウレ
タンクリアー塗料(和信化学工業(株)製「ポリウレッ
クス#549フラットクリヤ」)をスプレーガンで60
g/m2の塗布量で塗布し、50℃で3分間乾燥した。
た化粧材Aについて、突き板2の導管の表現性を評価し
た。導管の表現性の評価は導管深さを表面荒さ計で測定
しておこなった。また表面のプラスチックシート3を2
5mm幅で一部剥離し、180°ピーリング強度を測定
した。さらにラミネート後の基材6のコーナー部での突
き板2の亀裂の有無を目視観察した。これらの結果を表
1に示す。
シートの表面に突き板を接着して突き板シートを作製
し、この突き板シートの突き板の表面を研磨すると共に
着色処理した後、突き板シートを所定幅寸法に切断する
と共に、長手方向を粘着テープ等で貼り合わせて長尺に
してロールに巻き付け、その後、表面のゴム硬度が20
〜90°である加圧ロールで、ロールから繰り出した突
き板シートの突き板の表面に、ロールから繰り出した長
尺状のプラスチックシートを圧締し、プラスチックシー
トを突き板の導管内に入り込ませて接着するので、突き
板は平面状であって、手動で研磨を行なうような必要が
なく研磨装置を用いて生産性高く研磨を行なうことがで
きると共に、着色処理するにあたってロールコーターに
よって生産性良く塗料の塗布を行うことができるもので
あり、またプラスチックシートを突き板の導管内に入り
込ませることによって、突き板の木質感が損なわれるこ
とを防止することができるものである。また得られた化
粧シートをラミネートするにあたって、突き板の表面は
プラスチックシートで保護・補強されており、複雑な形
状で突き板が曲げられても突き板に割れや破れなどの破
損が生じることを防ぐことができるものである。しか
も、突き板シートを長尺にしてロールに巻き付けること
によって、プラスチックシートとの接着の作業性を高め
ることができるものである。
トとして着色と艶消しの少なくとも一方の処理がなされ
ているものを用いるようにしたので、化粧シートを基材
にラミネートして化粧材を作製するにあたって、化粧材
の表面に塗装感を与えて外観を高めることができると共
に、化粧材に塗装を行なう必要がなくなるものである。
トとして厚みが25〜150μmのものを用いるように
したので、突き板の保護・補強効果を高く得ることがで
きて突き板に割れや破れなどの破損が生じることを十分
に防止できると共に、突き板の導管がプラスチックシー
トで埋められて突き板の木質感が損なわれることを防ぐ
ことができるものである。
色処理の前にシーラー処理を施すようにしたので、突き
板の表面に接着したプラスチックシートの接着強度を高
めることができるものである。
至4のいずれかで製造された化粧シートを基材の表面に
ラミネートするようにしたので、化粧シートの突き板の
表面はプラスチックシートで保護・補強されており、基
材の表面に沿って複雑な形状で突き板が曲げられても、
突き板に割れや破れなどの破損が生じることを防ぐこと
ができるものである。
(a)は突き板シートの断面図、(b)は突き板シート
とプラスチックシートの接着工程の概略正面図、(c)
は化粧シートの断面図である。
面図である。
(a)は断面図、(b),(c)は概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 繊維質シートの表面に突き板を接着して
突き板シートを作製し、この突き板シートの突き板の表
面を研磨すると共に着色処理した後、突き板シートを所
定幅寸法に切断すると共に、長手方向を粘着テープ等で
貼り合わせて長尺にしてロールに巻き付け、その後、表
面のゴム硬度が20〜90°である加圧ロールで、ロー
ルから繰り出した突き板シートの突き板の表面に、ロー
ルから繰り出した長尺状のプラスチックシートを圧締
し、プラスチックシートを突き板の導管内に入り込ませ
て接着することを特徴とする化粧シートの製造方法。 - 【請求項2】 プラスチックシートは着色と艶消しの少
なくとも一方の処理がなされているものであることを特
徴とする請求項1に記載の化粧シートの製造方法。 - 【請求項3】 プラスチックシートは厚みが25〜15
0μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
化粧シートの製造方法。 - 【請求項4】 突き板の表面に着色処理の前にシーラー
処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の化粧シートの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかで製造された
化粧シートを基材の表面にラミネートすることを特徴と
する化粧材の製造方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6757954B2 (en) * | 2002-03-07 | 2004-07-06 | Cheng-Cher Sei | Method for manufacturing colored plastic cutting board with anti-bacteria effect |
WO2008032624A1 (fr) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Dispositif de collage de feuille |
JP2010521338A (ja) * | 2007-03-14 | 2010-06-24 | 李 九順 | 天然木材板が表面に形成される合成樹脂製物品の製造方法 |
-
2000
- 2000-08-21 JP JP2000250277A patent/JP3740963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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