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JP2001057277A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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Publication number
JP2001057277A
JP2001057277A JP23110799A JP23110799A JP2001057277A JP 2001057277 A JP2001057277 A JP 2001057277A JP 23110799 A JP23110799 A JP 23110799A JP 23110799 A JP23110799 A JP 23110799A JP 2001057277 A JP2001057277 A JP 2001057277A
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case
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rotary connector
pin
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JP23110799A
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Yoshiyuki Nakade
義幸 中出
Ryoichi Yanai
良一 谷内
Ichiro Tateishi
一郎 立石
Takeo Nakamura
武夫 中村
Naoaki Matsui
直昭 松居
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/640,987 priority patent/US6309233B1/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
    • B60R16/023Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems
    • B60R16/027Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements for transmission of signals between vehicle parts or subsystems between relatively movable parts of the vehicle, e.g. between steering wheel and column
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R35/00Flexible or turnable line connectors, i.e. the rotation angle being limited
    • H01R35/02Flexible line connectors without frictional contact members
    • H01R35/025Flexible line connectors without frictional contact members having a flexible conductor wound around a rotation axis

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のステアリング装置等に使用され、外
ケース側及びこれと相対的に回転可能な内ケース側との
電気的接続を、可撓性を有するフラットケーブルを利用
して行う回転コネクタに関し、フラットケーブルの中立
位置を確実に保持できる回転コネクタを提供することを
目的とする。 【解決手段】 固定ピン17の中間部を内ケース12の
保持部12Dに係止すると共に、中央近傍に係合孔17
Bとこの係合孔17Bから一方の側面までを繋ぐスリッ
ト17Cを設けた固定ピン17の下端を、外ケース11
の収納部11Aに挿入し、固定ピン17の係合孔17B
と外ケース11の収納部11Aに係止ピン18を挿通し
て、両ケース間の回転を規制するように回転コネクタを
構成することによって、フラットケーブルの中立位置を
確実に保持できる回転コネクタを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グ装置等に使用され、外ケース側及びこれと相対的に回
転可能な内ケース側との電気的接続を、可撓性を有する
フラットケーブルを利用して行う回転コネクタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転コネクタは、自動車
のステアリングコラムに固定される外ケースと、ステア
リングに取り付けられステアリングと共に回転する内ケ
ース、及びこの外ケース側と内ケース側との電気的接続
を行うフラットケーブルから構成されている。
【0003】このような従来の回転コネクタについて、
図10及び図11を用いて説明する。
【0004】図10は従来の回転コネクタの斜視図、図
11は同分解斜視図であり、同図において、1は上下面
開口の円筒状の外ケース、2はこの外ケース1内に相対
的に回転可能に収納された内ケース、3は外ケース1に
固定され外ケース1下面の開口部を覆うカバーで、内ケ
ース2には外ケース1上面の開口部を覆う蓋部2Aと下
面中央に突出した内筒2Bが設けられ、外ケース1の内
側壁と内ケース2の内筒2Bによって形成されたリング
状の空間(図示せず)内には、複数の導電線を一体に被
覆した可撓性を有する帯状のフラットケーブル4が、複
数回巻回されて収納されている。
【0005】そして、このフラットケーブル4の両端に
は端子4A,4Bが連結され、端子4Aは外ケース1
に、端子4Bは内ケース2に各々固定されると共に、こ
の端子4Bには、一端にコネクタ5を連結したリード線
6の他端が接続されて、回転コネクタが構成されてい
る。
【0006】以上のような構成の回転コネクタは、外ケ
ース1が自動車のステアリングコラム(図示せず)に固
定され、内ケース2の内筒2Bにはステアリング(図示
せず)が挿入されて、自動車のステアリング装置に装着
されると共に、外ケース1に固定されたフラットケーブ
ル4の端子4Aは、車体側のステアリングコラムの電子
回路に接続され、内ケース2に固定された端子4Bから
導出されたリード線6先端のコネクタ5は、ステアリン
グ内の電子回路に接続されて、ステアリングとステアリ
ングコラム間の電気的接続が行われる。
【0007】そして、ステアリングの回転に伴い、これ
に取り付けられた内ケース2が回転し、その回転方向が
反時計方向である場合には、フラットケーブル4は内ケ
ース2の内筒2B側から巻出され、巻回状態が外ケース
1の内側壁側が多くなった巻戻し状態となり、時計方向
の場合には、フラットケーブル4は内ケース2の内筒2
B側に巻込まれ、巻回状態は内ケース2の内筒2B側に
多く巻かれた巻締め状態となるように構成されている。
【0008】なお、以上のように、回転するステアリン
グと車体側に固定されたステアリングコラム間の電気的
接続を、限られた長さのフラットケーブル4によって行
っているため、ステアリングの時計方向と反時計方向の
回転を同等のものとするためには、回転コネクタを直進
位置状態にある自動車のステアリング装置に装着する際
に、フラットケーブル4は内ケース2の内筒2B側と外
ケース1の内側壁側が均等に巻回された中立位置の状態
であることが必要となる。
【0009】このため、従来の回転コネクタは製作時
に、フラットケーブル4を内ケース2の内筒2B側と外
ケース1の内側壁側が均等に巻回された中立位置の状態
とした後、図10及び図11に示すように、固定ピン7
の側方に突出した凸部7AのU字状の切込みを、内ケー
ス2の蓋部2A上面に突出した保持部2Cに結合させる
と共に、下端の先端部7Bを、外ケース1の外側壁に設
けた箱状の収納部1Aに挿入して回転コネクタに固定ピ
ン7を装着し、内ケース2が回転しないように仮止めし
た状態で、回転コネクタの保管や搬送を行い、自動車の
ステアリング装置に装着する直前或いは直後に、固定ピ
ン7を上方に引抜いて回転コネクタの装着を行うもので
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の回転コネクタにおいては、挿抜可能な固定ピン7を用
いてフラットケーブル4の中立位置の仮止めを行ってお
り、回転コネクタを製作した後の保管や搬送時に、誤っ
て固定ピン7が引抜かれ、内ケース2が回転されて中立
位置ではなくなった状態でも再び固定ピン7を装着する
ことが可能であるため、自動車のステアリング装置に回
転コネクタを装着する際、固定ピン7が装着されていた
としても、フラットケーブル4が正しく中立位置である
かどうかの確認が困難であるという課題があった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、フラットケーブルの中立位置を確実に保
持できる回転コネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、固定ピンの中間部を内ケースの保持部に係
止すると共に、中央近傍に係合孔とこの係合孔から一方
の側面または下端面までを繋ぐスリットを設けた固定ピ
ンの下端を、外ケースの収納部に挿入し、固定ピンの係
合孔と外ケースの収納部に係止ピンを挿通して、両ケー
ス間の回転を規制するように回転コネクタを構成するも
のである。
【0013】これにより、フラットケーブルの中立位置
を確実に保持できる回転コネクタを得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外側壁に上面開口の箱状の収納部を有する円筒状の
外ケースと、この外ケースに相対的に回転可能に装着さ
れ上面に保持部を有する内ケースと、上記外ケースまた
は内ケースのいずれか一方の中央に突出した内筒といず
れか他方の内側壁によって形成される空間内に巻回して
収納され、両端が各々外ケースと内ケースに固定された
可撓性を有するフラットケーブルと、中間部が上記内ケ
ースの保持部に係止され、下端が上記外ケースの収納部
に挿入されて両ケース間の回転を規制すると共に、外ケ
ースの収納部に挿入された端部の中央近傍に係合孔、及
びこの係合孔から一方の側面までを繋ぐスリットを設け
て、下端に略三角状または略L字状の弾性突片を形成し
た固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの
収納部に挿通された係止ピンからなる回転コネクタとし
たものであり、固定ピンを引抜くことは、固定ピン下端
の弾性突片が弾性変形することによって可能であるが、
一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収納部へ装着す
ることは、収納部に挿通された係止ピンに弾性突片下端
が当接して不可能であるため、誤って中立位置ではなく
なった状態で再び固定ピンが装着されることを防止し、
フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コ
ネクタを得ることができるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、外側壁に上面開
口の箱状の収納部を有する円筒状の外ケースと、この外
ケースに相対的に回転可能に装着され上面に保持部を有
する内ケースと、上記外ケースまたは内ケースのいずれ
か一方の中央に突出した内筒といずれか他方の内側壁に
よって形成される空間内に巻回して収納され、両端が各
々外ケースと内ケースに固定された可撓性を有するフラ
ットケーブルと、中間部が上記内ケースの保持部に係止
され、下端が上記外ケースの収納部に挿入されて両ケー
ス間の回転を規制すると共に、外ケースの収納部に挿入
された端部の中央近傍に係合孔、及びこの係合孔から下
端面までを繋ぐスリットを設けて、分割された二つの弾
性突片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と
上記外ケースの収納部に挿通された逆三角状または略四
角状の係止ピンからなる回転コネクタとしたものであ
り、固定ピンを引抜くことは、スリットによって分割さ
れた二つの弾性突片が弾性変形して開くことによって可
能であるが、一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収
納部へ装着することは、収納部に挿通された逆三角状ま
たは略四角状の係止ピンに固定ピン下端が当接して不可
能であるため、誤って中立位置ではなくなった状態で再
び固定ピンが装着されることを防止し、フラットケーブ
ルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを得るこ
とができるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、固定ピン端部の側面に、切欠き
部を形成したものであり、切欠き部によって固定ピンの
弾性突片が小さな力でも弾性変形するため、固定ピンを
外ケースの収納部から容易に引抜くことができるという
作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれか一つに記載の発明において、固定ピンの下端
に、係止ピンの外径よりやや大きな窪みを設けたもので
あり、一旦引抜いた固定ピンを再び外ケースの収納部へ
装着しようとした場合、固定ピン下端の窪みが係止ピン
に当接するため、固定ピンの再装着がより行いづらくな
るという作用を有する。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図9を用いて説明する。
【0019】なお、従来の技術の項で説明した構成と同
一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略
する。
【0020】(実施の形態)図1は本発明の一実施の形
態による回転コネクタの部分断面斜視図、図2は同分解
斜視図、図3は同収納部の部分断面図であり、同図にお
いて、11は上下面開口の円筒状の外ケース、12はこ
の外ケース11内に相対的に回転可能に収納された内ケ
ースで、内ケース12が外ケース11上面の開口部を覆
う蓋部12Aと下面中央に突出した内筒12Bから構成
されていることや、外ケース11下面の開口部をカバー
3が覆っていることは、従来の技術の場合と同様であ
る。
【0021】そして、外ケース11の内側壁と内ケース
12の内筒12Bによって形成されたリング状の空間
(図示せず)内に、複数の導電線を一体に被覆した可撓
性を有する帯状のフラットケーブル4が複数回巻回され
て収納されていることや、このフラットケーブル4の一
端に連結された端子4Aが外ケース11に固定され、コ
ネクタ5を連結したリード線6が接続された、他端側の
端子4Bが内ケース12に固定されていることも従来の
技術の場合と同様であるが、外ケース11の外側壁には
上下面開口の箱状の収納部11Aが設けられている。
【0022】また、内ケース12の蓋部12A上面の、
ステアリング内の電子回路からのコネクタの受け部12
C外側壁には、並行したレール状の保持部12Dが設け
られ、この保持部12Dには、固定ピン17の中間部に
設けられたフック状の係合部17Aが係止されると共
に、固定ピン17下端が外ケース11の収納部11Aに
挿入されて、内ケース12が回転しないように仮止めさ
れている。
【0023】さらに、ポリプロピレンやポリエチレン、
ポリアミド等の弾性を有する熱可塑性樹脂で成形された
固定ピン17の、外ケース11の収納部11Aに挿入さ
れた下端には、中央近傍に係合孔17Bと、この係合孔
17Bから左下方の側面までを繋ぐスリット17Cが設
けられて、略三角状の弾性突片17Dが形成され、弾性
突片17Dの右側面には切欠き部17Eが設けられてい
る。
【0024】そして、固定ピン17の係合孔17Bに
は、円筒金属にスリットが形成された係止ピン18が、
図4の側面断面図に示すように、外ケース11の収納部
11Aの係止穴11Bから挿通され、固定ピン17を外
ケース11に固定して回転コネクタが構成されている。
【0025】以上のように構成される回転コネクタは、
組立てを行って、フラットケーブル4を内ケース12の
内筒12B側と外ケース11の内側壁側が均等に巻回さ
れた中立位置状態にした後、固定ピン17の係合部17
Aを内ケース12の保持部12Dに、下端を外ケース1
1の収納部11Aに各々装着し、この後、係止ピン18
を外ケース11の係止穴11Bと固定ピン17の係合孔
17Bに挿通して、内ケース12が回転しないように仮
止めした状態で保管や搬送が行われる。
【0026】そして、外ケース11を自動車の直進位置
状態にあるステアリングコラム(図示せず)に固定し、
内ケース12の内筒12Bにステアリング(図示せず)
を挿入して、回転コネクタを自動車のステアリング装置
に装着した後、固定ピン17を上方に引抜くと共に、外
ケース11に固定されたフラットケーブル4の端子4A
を、車体側のステアリングコラムの電子回路に、内ケー
ス12に固定された端子4Bにリード線6を介して接続
されたコネクタ5を、ステアリング内の電子回路に各々
接続することによって、ステアリングとステアリングコ
ラム間の電気的接続が行われる。
【0027】なお、固定ピン17の挿抜方法について説
明すると、まず引抜き時には、図3の固定ピン17が装
着された状態から、図5(a)に示すように、固定ピン
17を上方向に引張ると、係止ピン18が係合孔17B
からスリット17Cに摺動し、外ケース11の箱状の収
納部11Aの側壁は、左側壁11Cは下方向に長く、右
側壁11Dは短く(本実施の形態では、約1/4)形成
されているため、右側面に切欠き部17Eが設けられた
弾性突片17Dが右方向に開いて弾性変形する。
【0028】そして、図5(b)に示すように、弾性突
片17Dの下端が係止ピン18に、右側面が右側壁11
Dに各々当接した状態から、さらに固定ピン17を上方
向に引張ると、図5(c)に示すように、右側面が右側
壁11Dを摺動し、弾性突片17Dが元の形状に復元し
ながら上方へ移動し、最後に、図5(d)に示すよう
に、固定ピン17が完全に引抜かれた状態では、弾性突
片17Dはほぼ元の形状に復元する。
【0029】また、一旦引抜いた固定ピン17を再び外
ケース11の収納部11Aへ装着しようとした場合に
は、図6(a)に示すように、固定ピン17を引抜いた
後も外ケース11の収納部11Aには係止ピン18が残
っているため、図6(b)に示すように、弾性突片17
Dの下端が係止ピン18に当接して固定ピン17を挿入
できず、図6(c)に示すように、さらに力を加えて
も、弾性突片17Dがスリット17Cの隙間の範囲で変
形するだけで、固定ピン17の再装着は不可能なように
構成されている。
【0030】このように本実施の形態によれば、固定ピ
ン17を引抜くことは可能であるが、一旦引抜いた固定
ピン17を、再び外ケース11の収納部11Aへ装着す
ることは不可能であるため、誤って中立位置ではなくな
った状態で再び固定ピン17が装着されることを防止
し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持できる回
転コネクタを得ることができるものである。
【0031】そして、一旦装着された固定ピン17が引
抜かれた場合には、外ケース11の収納部11Aに係止
ピン18が残るため、係止ピン18の有無を目視で確か
めることによって、回転コネクタを製作した後の保管や
搬送時に、誤って固定ピン7が引抜かれたかどうかを容
易に確認することもできる。
【0032】また、固定ピン17の弾性突片17Dの右
側面に切欠き部17Eが設けられているため、この切欠
き部17Eによって弾性突片17Dが小さな力でも弾性
変形して、固定ピン17を外ケース11の収納部11A
から容易に引抜くことができる。
【0033】さらに、図7に示すように、固定ピン17
の弾性突片17Dの下端に、係止ピン18の外径よりや
や大きな円弧状の窪み17Fを設けることによって、一
旦引抜いた固定ピン17を再び外ケース11の収納部1
1Aへ装着しようとした場合、この窪み17Fが係止ピ
ン18に当接するため、固定ピン17の再装着をより行
いづらくすることができる。
【0034】なお、以上の説明では、外ケース11の収
納部11Aに挿入される固定ピン17下端に、中央近傍
の係合孔17Bから左下方の側面までを繋ぐスリット1
7Cを設けて、右側面に切欠き部17Eを有する略三角
状の弾性突片17Dを形成する構成について説明した
が、スリットを左方或いは左上方に設けて、弾性突片を
略L字状のものとしたり、図7に示すように、部分的に
切欠き部17Gを設けても良い。
【0035】また、図8(a)に示すように、固定ピン
20端部の中央近傍に係合孔20Aとこの係合孔20A
から下端面までを繋ぐスリット20Bを設けた、分割さ
れた二つの弾性突片20C,20Dを形成し、係合孔2
0Aの左右の側面に切欠き部20Eを設けると共に、こ
の固定ピン20を外ケース21の収納部21Aに挿入し
て、底辺がスリット20Bよりも大きな逆三角状の係止
ピン22を、係合孔20Aに挿通した構成としても本発
明の実施が可能である。
【0036】この場合の固定ピン20の挿抜方法につい
て説明すると、まず引抜き時には、外ケース21の収納
部21Aの左右側壁21B,21Cが下方向に短く形成
されているため、図8(a)の固定ピン20が装着され
た状態から、図8(b)に示すように、固定ピン20を
上方向に引張ると、係止ピン22が係合孔20Aからス
リット20Bに摺動し、弾性突片20C,20Dが左右
方向に開いて弾性変形する。
【0037】そして、さらに固定ピン20を上方向に引
張ると、図8(c)に示すように、弾性突片20C,2
0Dの両側面が左右側壁21B,21Cを摺動して、元
の形状に復元しながら上方へ移動し、最後に、図8
(d)に示すように、固定ピン20が完全に引抜かれた
状態では、弾性突片20C,20Dはほぼ元の形状に復
元する。
【0038】また、一旦引抜いた固定ピン20を再び外
ケース21の収納部21Aへ装着しようとした場合に
は、図9に示すように、固定ピン20を引抜いた後も外
ケース21の収納部21Aには、底辺がスリット20B
よりも大きな逆三角状の係止ピン22が残っているた
め、固定ピンの下端が係止ピン22に当接して、固定ピ
ン20の再装着が不可能なように構成されている。
【0039】このように、固定ピン20端部の中央近傍
の係合孔20Aから下端面までを繋ぐスリット20Bを
設けて、分割された二つの弾性突片20C,20Dを形
成し、この固定ピン20の係合孔20Aに逆三角状の係
止ピン22を挿通した構成としても、誤って中立位置で
はなくなった状態で再び固定ピン20が装着されること
を防止し、フラットケーブルの中立位置を確実に保持で
きる回転コネクタを得ることができる。
【0040】なお、係止ピン22は逆三角状以外にも、
固定ピン20の引抜きが可能で、再装着時に固定ピン2
0に当接する辺がスリット20Bよりも大きければ、台
形等の略四角状のものでも、同様な効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フラット
ケーブルの中立位置を確実に保持できる回転コネクタを
得ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による回転コネクタの部
分断面斜視図
【図2】同分解斜視図
【図3】同収納部の部分断面図
【図4】同側面断面図
【図5】同固定ピン引抜き時の部分断面図
【図6】同固定ピン挿入時の部分断面図
【図7】同固定ピン下端に窪みを形成した部分断面図
【図8】同他の実施の形態による回転コネクタの部分断
面図
【図9】同固定ピン挿入時の部分断面図
【図10】従来の回転コネクタの斜視図
【図11】同分解斜視図
【符号の説明】
3 カバー 4 フラットケーブル 4A,4B 端子 5 コネクタ 6 リード線 11,21 外ケース 11A,21A 収納部 11B 係止穴 11C,21B 左側壁 11D,21C 右側壁 12 内ケース 12A 蓋部 12B 内筒 12C 受け部 12D 保持部 17,20 固定ピン 17A 係合部 17B,20A 係合孔 17C,20B スリット 17D,20C,20D 弾性突片 17E,20E 切欠き部 18,22 係止ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 武夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松居 直昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3D030 DB25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側壁に上面開口の箱状の収納部を有す
    る円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可
    能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外
    ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した
    内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内
    に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに
    固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部
    が上記内ケースの保持部に係止され、下端が上記外ケー
    スの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると
    共に、外ケースの収納部に挿入された端部の中央近傍に
    係合孔、及びこの係合孔から一方の側面までを繋ぐスリ
    ットを設けて、下端に略三角状または略L字状の弾性突
    片を形成した固定ピンと、この固定ピンの係合孔と上記
    外ケースの収納部に挿通された係止ピンからなる回転コ
    ネクタ。
  2. 【請求項2】 外側壁に上面開口の箱状の収納部を有す
    る円筒状の外ケースと、この外ケースに相対的に回転可
    能に装着され上面に保持部を有する内ケースと、上記外
    ケースまたは内ケースのいずれか一方の中央に突出した
    内筒といずれか他方の内側壁によって形成される空間内
    に巻回して収納され、両端が各々外ケースと内ケースに
    固定された可撓性を有するフラットケーブルと、中間部
    が上記内ケースの保持部に係止され、下端が上記外ケー
    スの収納部に挿入されて両ケース間の回転を規制すると
    共に、外ケースの収納部に挿入された端部の中央近傍に
    係合孔、及びこの係合孔から下端面までを繋ぐスリット
    を設けて、分割された二つの弾性突片を形成した固定ピ
    ンと、この固定ピンの係合孔と上記外ケースの収納部に
    挿通された逆三角状または略四角状の係止ピンからなる
    回転コネクタ。
  3. 【請求項3】 固定ピン端部の側面に、切欠き部を形成
    した請求項1または2記載の回転コネクタ。
  4. 【請求項4】 固定ピンの下端に、係止ピンの外径より
    やや大きな窪みを設けた請求項1〜3のいずれか一つに
    記載の回転コネクタ。
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