JP2000503102A - 外側部材に液圧装置を連結するための連結器具 - Google Patents
外側部材に液圧装置を連結するための連結器具Info
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Abstract
(57)【要約】
液圧装置を外側部材に連結するための器具、特に給水可撓性管に手持ち式シャワーヘッドを連結するための器具である。前記液圧装置は窓2を有する管状部1を有している。連結部材4は、外側部材への連結手段を備え、かつ管状部1内へ挿入可能な寸法の外径を有している。連結部材4は、また管状部1と連結部材4との間に液圧シールを形成するパッキング9を有している。さらに、連結部材4は凹部6を有し、該凹部が、管状部6の窓2に対応し、かつ窓2の対応寸法より大きい寸法の開口を有している。連結器具には、また調節ブロック12が含まれ、該調節ブロックが、窓2と凹部6とにかん合することによって、液圧装置の管状部1と連結部材4とがロックされる。
Description
【発明の詳細な説明】
外側部材に液圧装置を連結するための連結器具
発明の分野
本発明は、給水ホースまたは給水管等の外側部材にシャワーヘッド等の液圧装
置を連結するための連結器具に関するものである。
発明の背景
手持ち式シャワーヘッドの管状の柄は、通常、例えば環状ナットまたは迅速取
付け具を端部に有する連結部材を備えた給水可撓性管または可撓性給水ホースに
連結せねばならない。この連結を行うに当たっては、いくつかの問題がある。第
1の問題は、シャワーヘッドの管状の柄(つかみ部分)が握りやすいように、柄
の直径を比較的大きくする必要がある一方で、柄の内部通路の直径は、給水管の
縮径部と結合可能な集水部材に連結できる形状に付形された集水部に適合するよ
うに、かなり小さくせねばならない。このため、柄は極めて厚手にせねばならず
、その結果、成形が難しくなり、かつ過剰な量の材料を必要とし、それに応じて
重量と経費が増大する。第2の問題は、連結部材の直径および/またはピッチの
異なる可撓性管が存在することである。このため、市販の可撓性管の種々の連結
部材に合わせて、管状の柄に種々異なる連結部を設けた複数のシャワーヘッドを
成形する必要が生じる。
前記問題の一つの解決策は、連結部材を、シャワーヘッドの、それ自体は連結
手段を備えていない柄端部内にねじ込み、超音波によって接着または溶接させて
定位置に固定することである。該連結部材には、可撓性管の連結部材に連結する
ようにされた連結部を備えておく。このようにして、シャワーヘッドの柄が、標
準化された形態で、適当な厚さを備えて製造でき、連結部材のみが異なる形状に
製造され、市販の可撓性管の種々の連結部材に適合するようにされる。しかし、
シャワーヘッドの柄内側にこの連結部材を接着または溶接する作業を、工業生産
規模で行うことは困難である。なぜなら、十分な機械的抵抗を有するように連結
することが難しく、接着が完全に行われなければ、不合格とされ、廃棄されるか
らである。
本発明の目的は、外側部材に液圧装置を連結するための器具、それも、取り付
けが容易で、適格な機械的抵抗および液圧シールが得られる標準的な形状で、容
易かつ好都合に工業生産規模の製造が可能な器具を得ることにある。
発明の要約
本発明は、外側部材に液圧装置を連結するための器具を含んでいる。該連結器
具は、液圧装置の管状部と、前記外側部材への連結手段を有する連結部材と、該
連結部材に液圧装置の管状部をロックする手段とを含んでいる。液圧装置の管状
部には窓が設けられている。また、連結部材は、液圧装置の管状部内に挿入する
ように寸法付けされた外径を有し、かつ液圧装置の管状部と連結部材との間を液
圧シールするためのシールパッキングを有している。連結部材は、さらに液圧装
置管状部の前記窓に対応する凹部を有し、該凹部の開口は、前記窓の対応寸法よ
り大きい寸法を有している。液圧装置管状部と連結部材とをロックする手段は、
調節ブロックから成り、該調節ブロックは、前記窓と前記凹部とに挿入するのに
適合した寸法を有し、かつまた突出する弾性部分を有しており、該弾性部分が、
弾性変形により前記窓を貫通した後に、弾性的に拡開することにより液圧装置管
状部の内面に当て付けられる。
液圧装置の管状部は、どのような寸法や厚さにも設計することができ、かつま
た工業生産規模で製造が可能であり、液圧装置を連結せねばならない外側部材の
寸法に適合させる必要もない。連結部材は、液圧装置が連結される外側部材の寸
法に正確に適合する形状を備える必要があるが、該連結部材も、容易に工業生産
規模で製造可能である。なぜなら、製造の難しい形状(例えばアンダーカットな
ど)が不要だからである。連結部材は、単にねじ込むことによって液圧装置の管
状部に挿入でき、それ自体が有するパッキングによって効果的なシールを生ぜし
める。最後に、ロック手段は、工業生産規模で製造が困難な形状を必要とせず、
連結部材の凹部内へ液圧装置管状部の窓からねじ込みさえすればよく、ねじ込ん
だ後、弾性的に係合位置へスナップ係合し、その位置から外れることがない。
好ましくは、液圧装置管状部と連結部材とをロックする手段を有する調節ブロ
ックは、その作業位置にある場合、液圧装置管状部の窓を完全に閉塞させ、管状
部の外表面と整合する。
また、好ましくは、液圧装置管状部と連結部材とは相補的な形状を有しており
、該相補的な形状は、唯一の可能な連結位置が前設定されるように構成されてい
る。
該連結位置で、連結部材の凹部は、液圧装置管状部の窓と対応する位置を占め、
窓と整合する。これによって、連結部材が液圧装置管状部にねじ込まれると、窓
と凹部とが整合し、ロック手段が容易に挿入、掛合される。
前記相補的な形状は、簡単に、連結部材から半径方向に突出する少なくとも1
つの突起と、液圧装置管状部の少なくとも1つの対応凹部とから成っている。複
数の突起と凹部が設けられている場合は、それらの少なくとも1つが、唯一の可
能な係合位置を確保するように、他とは異なる形状および/または寸法および/
または配置を有していなければならない。
本発明の連結器具の種々の構成要素は、プラスチック製であるのが好ましい。
しかし、ロック手段は、その全体または一部を金属製とするのが好ましい。
図面の簡単な説明
図1は、本発明の連結器具を有する手持ち式シャワーヘッドの管状柄端部の側
断面図。
図2は、図1のII−II線に沿って截断した断面図。
図3は、図1のIII−III線に沿って截断した断面図。
好適実施例の説明
図示の実施例は、連結部材が環状のナットを有している給水可撓性管に連結す
るための手持ち式シャワーヘッドに適している。可撓性管とその連結部材は図示
されていない。
図には、符号1で手持ち式シャワーヘッドの柄が示されている。シャワーヘッ
ドの他の部分は、本発明と無関係なので、示されていない。柄1は、水をシャワ
ーヘッドへ送る単一の通路を有している。シャワーヘッドの柄1は、可撓性管の
環状ナットに直接に連結するための何らの特別の形状も有していない。このこと
が、適当な直径や厚さを有する標準形式(各シャワーヘッド型式に対し、異なる
型式が用意されている)で設計し、製造できる理由である。
管状の柄の図示の末端部は、本発明による特別の形状を有し、連結器具の一体
部分を含んでいる。管状の柄1は、その自由端から一定距離のところに、後述す
るロック手段用の窓2を有している。さらに、管状の柄1は、好ましくは、後述
する凹部3を有し、凹部3が柄1の中心通路の端部開口に設けられている。
本発明の連結器具は、事実上管形状の連結部材4を有している。連結部材4の
一端には、例えばねじ山5等の連結手段が設けてあり、該連結手段が、給水可撓
性管の例えば環状ナット等の連結部材と協働する。既述のように、市販の可撓性
管は、異なる直径およびピッチを有する異なる型式の連結部材を備えている。連
結部材4は、したがって標準化できず、異なる型式のシャワーヘッドおよび異な
る型式の可撓性管に正確に適合するように、種々の変型で作られねばならない。
シャワーヘッドが異なる型式で製造されていても、連結部材4は、異なる型式の
シャワーヘッドに使用可能である。連結部材4は、したがって、一定型式のシャ
ワーヘッドを一定型式の可撓性管に適応させることが可能な部材である。
連結部材4は、管状の柄1の内側へ、単にねじ込むことで(図示のように)、
挿入できる。連結部材4は、また環形状のパッキング9を備え、柄1の中心通路
を密封している。連結部材4は、さらに内方へ延在する突出部7内に、それも柄
1内への連結部材4挿入時に柄1の窓2に対応する位置に凹部6を有している。
凹部6の開口8は、窓2の対応寸法より大きい寸法を有している。したがって、
窓2に隣接する柄1の内面の一部分1′は、柄1内へ連結部材4を挿入した場合
も、露出したままである。
連結部材4は、その凹部6が柄1の窓2と整合するように、柄1内へ挿入され
るので、柄1と連結部材4との間に、連結部材4を柄1内へ挿入できる唯一の位
置を確定する手段を設けることが、(不可欠ではないが)好ましい。これらの手
段は、連結部材4上に設けた簡単な突起10,11で構成することができ、該突
起が柄1の凹部3に係合するようにする。唯一の挿入位置は、突起10とは異な
る形状および/または寸法および/または配置を有する突起11によって確保さ
れる。図示の実施例では、突起11が他の突起より狭幅である。さらに、突起1
1は、対応凹部3から突出して延在し、指示部を有している。該指示部は、手持
ち式シャワーヘッドを固定位置に設置して固定式のシャワーヘッドとして使用す
るさい、支持部への取り付け位置を決定するのに役立つ。
本発明の連結器具は、また連結部材4が柄1内の正しい作業位置に挿入された
場合、柄1と連結部材4とをロックする手段を有している。このロック手段は、
柄1と連結部材4とを固定するために、柄1の窓2から連結部材4の凹部6内へ
挿入するようにされた形状の調節ブロック12から成っている。調節ブロック1
2は、弾性変形可能な付加部を有し、この付加部は、窓2の輸郭からはみ出して
いるが、窓2を通過することができる。したがって、調節ブロック12が凹部6
内へ挿入され、窓2を通過した瞬間、弾性変形可能な付加部13が、凹部6の開
口の拡大部8のため露出したままになっている柄1の内面部分1′に当接するこ
とで、定位置にスナップばめされる。この位置に達すると(図3に示す)、調節
ブロック12は、もはや引き抜くことはできず、柄1を連結部材4にロックする
ことになる。
図示の実施例には、弾性変形可能な付加部13と、凹部6の開口拡大部のため
に露出したまま残された柄1の内面部分1′とは、図3に見られるように、柄1
の横断面内で窓2に対し横方向に延在している。言い換えると、付加部13が、
柄1の軸線と直角の平面内で調節ブロック12からそれて延在している。しかし
、これらの構成は、前記の構成の代わりに(または前記の構成に加えて)、柄1の
軸方向断面内で窓2に対し横方向に行うこともできよう。言い換えると、その場
合には、付加部13は、管状の柄1の軸線を含む平面内で調節ブロック12から
それて延在することになろう。これらの構成は、したがって、図3の構成の代わ
りに(または図3の構成に加えて)、図1に示されることになろう。
調節ブロック12の外面12′は、図1及び図3に見られるように、柄1の輸
郭線に続き、かつ該輪郭線を補完する形状を有するようにするのが好ましい。加
えて、調節ブロック12の外面12′は、例えば商標、製品符号、その他の記銘
ができるように構成可能である。
調節ブロック12は、適当なプラスチックまたは他の材料で作ることができる
。調節ブロック12は、また例えばプラスチック材料製ボディと、弾性的な金属
製付加部または異なるプラスチック材料から成る付加部との複合構造にすること
もできる。
この調節ブロック12は、中実に作られているので、付加部13に対する調節
ブロック12の材料の変形度を増すために、必要とあれば、空所14(調節ブロ
ック12の内部に向かって開いているようにすることもできよう)を設けること
ができる。
本発明により、異なる型式の給水可撓性管と連結される1種類以上数種類の型
式のシャワーヘッドの製造と取り付けを簡単化することができる。パッキング9
は、連結時に完全な密封作用を保証する一方、ロック手段12が、適切な機械的
抵抗を有する部品間の永久結合を保証する。本発明の連結器具の主要部材は、適
当なプラスチック材料で作ることができる。プラスチック材料による製造は、ア
ンダーカット等の成形困難な形状が無いため、何らの問題もなく行うことができ
る。この点で注目すべき点は、外面部分8′に調節ブロック12の付加部13の
弾性的なスナップロックが、通常、弾性的なスナップカップリングを製造する場
合に必要なアンダーカットを設けることなしに可能になるという点である。
したがって、相応の可撓性管に手持ち式シャワーヘッドを連結する問題が、本
発明により解決される。本発明は、この特定の用途に限定されるものではなく、
類似の問題を抱える外側部材に液圧装置を連結する必要のある多くの他の使用事
例にも、広く適用できるものと理解されたい。
以上、本発明を図示の実施例の詳細については説明したが、これら詳細は、本
発明の範囲を限定するものではない。また、添付請求の範囲により限定される本
発明の範囲および精神を逸脱することなしに、本発明の変化形及び変更態様が可
能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 外壁に窓を有する管状部を備えた液圧装置を連結するための連結器具に おいて、該連結器具が、 液圧装置の管状部内へ挿入できるように寸法付けされた外径を有する前記外側 部材への連結手段を備えた連結部材を含み、 該連結部材が、液圧装置管状部と連結部材との間で液圧シールを形成するよう にされたシールパッキングと、 前記窓に対応かつ整合する凹部とを有しており、該凹部が、窓の対応寸法より も大きい寸法の開口を備え、それにより前記管状部の内面に当て付け面が形成さ れるようにされており、 さらに、前記連結器具が、 前記液圧装置管状部と前記連結部材とのロック手段を含み、 該ロック手段が調節ブロックを含み、該調節ブロックが、前記窓内および前記 凹部内に収容されるよう寸法付けられ、かつ突出した弾性部分を有し、該弾性部 分が、前記窓を通過してから弾性的に拡開することにより、前記管状部内面の前 記当て付け面に当て付けられる、液圧装置を連結するための連結器具。 2. 前記調節ブロックが、そのロック位置で完全に前記窓を閉塞させ、管状 部の外面と整合する表面を形成している請求項1に記載された連結器具。 3. 前記管状部と連結部材とが、単一の連結位置を確保するように構成され た相補的な形状を有し、前記連結位置では、前記連結部材の前記凹部が前記管状 部の前記窓と整合する請求項1に記載された連結器具。 4. 前記相補的形状が、前記連結部材から半径方向に突出する少なくとも1 つの突起と、前記管状部の少なくとも1つの対応凹部とを含む請求項3に記載さ れた連結器具。 5. 連結器具の少なくとも数部材がプラスチック製である請求項1に記載さ れた連結器具。 6. 前記液圧装置が手持ち式シャワーヘッドであり、前記外側部材が給水可 撓性管である請求項1に記載された連結器具。
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