[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2000336685A - マンホール蓋の鍵孔閉塞装置 - Google Patents

マンホール蓋の鍵孔閉塞装置

Info

Publication number
JP2000336685A
JP2000336685A JP11152090A JP15209099A JP2000336685A JP 2000336685 A JP2000336685 A JP 2000336685A JP 11152090 A JP11152090 A JP 11152090A JP 15209099 A JP15209099 A JP 15209099A JP 2000336685 A JP2000336685 A JP 2000336685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
keyhole
manhole cover
lock body
receiving frame
locked
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11152090A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Umezawa
秀治 梅沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP11152090A priority Critical patent/JP2000336685A/ja
Publication of JP2000336685A publication Critical patent/JP2000336685A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受枠やフランジ部にR部や切欠を設ける必要
がなく、かつ梃の原理を利用してマンホール蓋の開放を
行うことを可能とする。 【解決手段】 マンホール蓋の鍵孔閉塞装置75におい
て、環体33の内周にフランジ部35を有する受枠31
と、一端部が受枠31に支持され鍵孔47を他端部に有
するマンホール蓋43と、マンホール蓋43の下面43
aに、回動軸51を介して揺動自在に設けられフランジ
部35に下方から係止する爪部55、及び鍵孔47の一
端部側を塞ぐ天面部57を有するロック体49と、この
ロック体49に付設され爪部55がフランジ部35に係
止する方向の回転モーメントを付与する重錘体59と、
回動軸51と同方向の支持軸73を介してロック体49
に揺動自在に設けられ一端部側の基端が天面部57に下
方から当接して鍵孔47の他端部側を塞ぐ鍵孔閉塞板7
1とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール蓋に形
成された鍵孔を必要に応じて開閉するマンホール蓋の鍵
孔閉塞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マンホール蓋は、集中豪雨時に大量の雨
水が下水道に流入して、その内圧によって浮上して開放
すると、歩行者や走行車両が落ちたりする危険があり、
このような事態を防止するためにも施錠できることが望
ましい。ところが、例えば汚水の排水処理系のマンホー
ル蓋に設けられた鍵孔が開放されたままであると、その
鍵孔から雨水が流入して水量が増加し、終末処理施設の
負担が増大する問題がある。そのため、マンホール蓋に
は、鍵孔を閉塞して雨水が流入しないようにした鍵孔閉
塞装置が従来より設けられている。
【0003】この種の鍵孔閉塞装置の一例として例えば
特開平9−296470号公報に開示される鍵孔閉塞装
置があるが、これは、図14に示すように、環体1の内
周に周方向に連続したフランジ部3を有する受枠5に
は、一端部がこの受枠5に揺動自在に支持され、周縁か
ら中心方向に切り欠いた鍵孔7を他端部に有するマンホ
ール蓋9が開閉自在に取り付けられている。マンホール
蓋9の下面には、回動軸11を中心に回動するロック体
13が設けられている。受枠5の内周には、係合部15
が突設される。ロック体13には、この係合部15に係
合する爪部17、及び鍵孔7を閉塞する鍵孔閉塞部19
が設けられている。また、鍵孔閉塞部19の外周には、
ゴムからなる弾性シール材21が外嵌されるようになっ
ている。
【0004】また、図示は省略するが、特開平9−25
639号公報、特開平9−310366号公報に開示さ
れる鍵孔閉塞装置は、マンホール蓋の周縁に開放されな
い鍵孔がマンホール蓋に穿設され、この鍵孔が小蓋や操
作部によって閉塞されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−296470号公報に開示される図14に示した鍵
孔閉塞装置は、ロック体に、鍵孔閉塞部が固設された一
体構造であるため、ロック体が回動する際に、鍵孔閉塞
部19の先端が受枠5やフランジ部3に干渉しないよう
に、受枠5やフランジ部3にR部23や切欠25を設け
なければならず、専用の受枠が必要になった。また、鍵
孔閉塞部の外周にゴムからなる弾性シール材21を外嵌
するため、弾性シール材が経年劣化して、防水性能が低
下する問題があった。
【0006】一方、特開平9−25639号公報、特開
平9−310366号公報に開示される鍵孔閉塞装置
は、鍵孔がマンホール蓋周縁に開放しない貫通孔構造と
されているため、蓋開放用治具の支点が受枠に担持でき
ず、梃の原理を利用してマンホール蓋を開放することが
できなかいという欠点があった。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、受枠やフランジ部にR部や切欠を有する専用の受
枠を必要とせず、かつ梃の原理を利用したマンホール蓋
の開放が行えるマンホール蓋の鍵孔閉塞装置を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載のマンホール蓋の
鍵孔閉塞装置75は、環体33の内周にフランジ部35
を有する受枠31と、一端部が該受枠31に蝶番45を
介して揺動自在に連結され、周縁から中心方向に切り欠
いた鍵孔47を他端部に有するマンホール蓋43と、該
マンホール蓋43の下面43aに、該下面43aに平
行、かつ前記一端部及び他端部を通る直線に直交する方
向の回動軸51を介して揺動自在に設けられ、前記フラ
ンジ部35に下方から係止する爪部55、及び該爪部5
5が前記フランジ部35に係止した状態で前記鍵孔47
の一端部側を塞ぐ天面部57を有するロック体49と、
該ロック体49に付設され前記爪部55が前記フランジ
部35に係止する方向の回転モーメントを付与する重錘
体59と、前記回動軸51と同方向の支持軸73を介し
て前記ロック体49に揺動自在に設けられ、一端部側の
基端が前記天面部57に下方から当接して前記鍵孔47
の他端部側を塞ぐ鍵孔閉塞板71とを具備したことを特
徴とする。
【0009】このマンホール蓋の鍵孔閉塞装置75で
は、蓋開放用治具77で天面部57及び鍵孔閉塞板71
が押下されると、鍵孔閉塞板71の先端が上昇する方向
に揺動される。これにより、ロック体49の回動中心か
ら鍵孔閉塞板71の先端までの回動半径が小さくなり、
鍵孔閉塞板71の先端が受枠31の内周及びフランジ部
35に干渉しなくなる。この結果、鍵孔閉塞板71との
干渉を回避するための受枠内周のR部や、フランジ部3
5の切欠が不要になる。また、マンホール蓋43の周縁
が中心方向に切り欠かれて鍵孔47が形成され、蓋開放
用治具77の支点が受枠31に担持可能となり、梃の原
理を利用したマンホール蓋43の開放が可能になる。
【0010】また、この発明の請求項2記載のマンホー
ル蓋の鍵孔閉塞装置81は、環体33の内周にフランジ
部35を有する受枠31と、一端部が該受枠31に蝶番
45を介して揺動自在に連結され、周縁から中心方向に
切り欠いた鍵孔47を他端部に有するマンホール蓋43
と、該マンホール蓋43の下面43aに、該下面43a
に平行、かつ前記一端部及び他端部を通る直線に直交す
る方向の回動軸51を介して揺動自在に設けられ、前記
フランジ部35に下方から係止する爪部55、及び該爪
部55が前記フランジ部35に係止した状態で前記鍵孔
47の一端部側を塞ぐ天面部57を有するロック体83
と、該ロック体83に付設され前記爪部55が前記フラ
ンジ部35に係止する方向の回転モーメントを付与する
重錘体59と、前記ロック体83の天面部57と平行と
なってスライド自在に設けられ、該天面部57から突出
して前記鍵孔47の他端部側を塞ぐ鍵孔閉塞板89と、
第一アーム91の一端が該鍵孔閉塞板89に回動自在に
連結され、第二アーム93の他端が前記マンホール蓋4
3に回動自在に連結されるとともに、回動自在に連結さ
れた第一アーム91の他端と第二アーム93の一端との
連結部95が前記ロック体83又は前記重錘体59に摺
動自在に当接し、該ロック体83又は前記重錘体59が
係止解除側に回転されることで前記各アームが揺動する
リンク部材99とを具備したことを特徴とする。
【0011】このマンホール蓋の鍵孔閉塞装置81で
は、蓋開放用治具77で天面部57が押下されると、ロ
ック体83の回動に伴い、リンク部材99を介して鍵孔
閉塞板89が天面部側へスライド移動して引き込まれ
る。これにより、ロック体83の回動中心から鍵孔閉塞
板89の先端までの回動半径が小さくなり、鍵孔閉塞板
89の先端が受枠31の内周及びフランジ部35に干渉
しなくなる。この結果、請求項1記載のマンホール蓋の
鍵孔閉塞装置75と同様に、鍵孔閉塞板89との干渉を
回避するための受枠内周のR部や、フランジ部35の切
欠が不要になる。また、マンホール蓋43の周縁が中心
方向に切り欠かれて鍵孔47が形成され、蓋開放用治具
77の支点が受枠31に担持可能となり、梃の原理を利
用したマンホール蓋43の開放が可能になる。さらに、
ロック体83の回動に従動して、鍵孔閉塞板89が突出
又は引き込まれ、鍵孔47の開閉が確実となる。
【0012】さらに、この発明の請求項3記載のマンホ
ール蓋の鍵孔閉塞装置75,81は、前記回動軸51に
中央部が支持され一端が前記マンホール蓋43の下面4
3aに当接されるとともに他端が前記ロック体49(又
は83)又は前記重錘体59に当接され前記爪部55が
前記フランジ部35に係止する方向に前記ロック体49
(又は83)を付勢するバネ部材69(又は103)を
有することを特徴とする。
【0013】このマンホール蓋の鍵孔閉塞装置75,8
1では、バネ部材69(又は103)によって、爪部係
止方向にロック体49(又は83)が強制的に付勢され
る。これにより、マンホール蓋43が傾斜して配置さ
れ、重錘体59の重量による付勢力が十分にロック体4
9(又は83)へ加わらない場合であっても、ロック体
49(又は83)への付勢力が補助され、ロック体49
(又は83)が確実にフランジ部35へ係止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るマンホール蓋
の鍵孔閉塞装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明に係る鍵孔閉塞装置が設け
られたマンホールの縦断面図、図2は図1に示したロッ
ク体の側面図、図3は図2におけるA−A矢視図、図4
は図2におけるB−B矢視図、図5はバネ部材装着部の
分解斜視図である。
【0015】受枠31は、図1に示すように、環体33
と、この環体33の内周に形成されるフランジ部35と
を有している。また、受枠31の外周下端には連結フラ
ンジ37が突設され、連結フランジ37には周方向に所
定間隔で取付穴39が穿設されている。この受枠31
は、例えば、地中に埋設される図示しない筒状マンホー
ルの上端に植設されたボルトが、取付穴39に挿通さ
れ、マンホール上端に螺着される。なお、受枠31のフ
ランジ部35は内周の周方向に連続形成されていてもよ
く、断続して形成されてもよく、また、このフランジ部
35より上方向(図1の上方向)の内周面は、上端開口
に向けて内径が徐々に大きくなるテーパ面41となって
いる。
【0016】受枠31の上端開口には、略円板状のマン
ホール蓋43が取り付けられる。マンホール蓋43は、
直径方向の一端部が、蝶番45によって受枠31に揺動
自在に連結される。また、マンホール蓋43の直径方向
の他端部には鍵孔47が形成され、この鍵孔47は、図
5に示すように、マンホール蓋43を周縁から中心方向
に切り欠くことによって形成されている。
【0017】マンホール蓋43の下面43aには、鍵孔
47の近傍に、ロック体49が設けられている。このロ
ック体49は、下面43aに平行で、かつマンホール蓋
43の一端部及び他端部を通る直線に直交する方向(図
1の紙面に垂直な方向)の回動軸51を介して揺動自在
に取り付けられる。回動軸51は、マンホール蓋43の
下面43aに突設される軸受板53によってマンホール
蓋43の下面43aに吊下状となって支持されている。
【0018】ロック体49の下部には爪部55が鉤状に
突設されている。この爪部55はフランジ部35に下方
から係止するようになっている。すなわち、爪部55が
下方からフランジ部35に係止することで、マンホール
蓋43は開放が阻止される。
【0019】また、ロック体49の上部には天面部57
が形成されている。この天面部57は爪部55がフラン
ジ部35に係止した状態で、略平滑な上面がマンホール
蓋43の上面と略同一平面状となって鍵孔47の一端部
側の略半部を塞ぐ。これにより、鍵孔47は、他端部側
の略半部のみが開口された状態となる。
【0020】図2に示すように、ロック体49の爪部5
5と反対側の背部には、重錘体59が設けられる。重錘
体59は、質量が大きくなるようにブロック状に形成さ
れ、図3,図4に示すように、ロック体49の両側面か
ら突出して大きな体積が確保されている。
【0021】また、重錘体59は、回動軸51を通る鉛
直軸線61より図2における右側でロック体49に付設
されている。これにより、重錘体59は、爪部55が、
フランジ部35に係止する方向(図1中時計回り方向)
の回転モーメントを、ロック体49に付与するようにな
っている。
【0022】ロック体49の上部には略コ字状の支持板
63が天面部57と平行に設けられている。この支持板
63の後端部はロック体49に段部65を形成してい
る。このロック体49の段部65は、鍵孔周縁に形成さ
れた当接部67(図1参照)に当接するようになってい
る。これにより、重錘体59によって回転モーメントが
付与されたロック体49は、爪部55がフランジ部35
に係止し、かつ天面部57がマンホール蓋43の上面に
略面一となった状態で回転が阻止されるようになってい
る。
【0023】この実施の形態では、回動軸51として図
5に示すようにボルト51a,ナット51bが用いられ
ている。このボルト51aには、バネ部材である捩じり
コイルバネ69が取り付けられている。捩じりコイルバ
ネ69の中央部に形成されるコイル部69aはボルト5
1aに外挿される。捩じりコイルバネ69は、回動軸5
1に中央部が支持され一端69bがマンホール蓋43の
下面43aに当接されるとともに、他端68cが重錘体
59(又はロック体49)に当接することで、爪部55
がフランジ部35に係止する方向に、ロック体49を付
勢する。
【0024】なお、この実施の形態では、ボルト51a
の頭部と軸受板53との間にのみ捩じりコイルバネ69
を設けたが、捩じりコイルバネ69は、ナット51bと
軸受板53との間にさらに設けてもよい。
【0025】支持板63には矩形板状の鍵孔閉塞板71
が設けられている。鍵孔閉塞板71は、回動軸51と同
方向の支持軸73を介して支持板63の先端に揺動自在
に取り付けられている。鍵孔閉塞板71は、長手方向
(図2の左右方向)の基端側(図2の右側)が支持軸7
3によって回動自在に支持される。従って、鍵孔閉塞板
71には、長手方向先端側(図2の左側)に重心が位置
し、反時計回り方向の回転モーメントが生じる。
【0026】また、鍵孔閉塞板71は、基端が天面部5
7に下方から当接する。鍵孔閉塞板71は、これにより
反時計回り方向の回転が阻止されて、天面部57と略平
行に配置される。この状態で、鍵孔閉塞板71は、先端
が受枠31のテーパ面41に接して鍵孔47の他端部側
を塞いでいる。
【0027】次に、このように構成されたマンホール蓋
の鍵孔閉塞装置75の動作を説明する。図6は本発明に
係る鍵孔閉塞装置の動作説明図である。マンホール蓋4
3を開く際には、蓋開放用治具77が用いられる。この
蓋開放用治具77は、頭部77aがT字状に形成されて
いる。蓋開放用治具77は、頭部77aの長手方向が、
鍵孔47の長手方向に一致するようにして鍵孔47に挿
入された後、90°回転されることで、マンホール蓋下
面の鍵孔縁部に掛かるようになっている。
【0028】このような蓋開放用治具77を用いてマン
ホール蓋43を開くには、図6(a)に示すように、先
ず、蓋開放用治具77の頭部77aで、ロック体49の
天面部57を押下する。すると、ロック体49が、重錘
体59及び捩じりコイルバネ69の付勢力に抗して、反
時計回り方向に回転される。ここで、鍵孔閉塞板71の
先端は、テーパ面41に接していることから、ロック体
49の押下に伴って、支持軸73を中心に、図中時計回
り方向に回転される。
【0029】図6(b),図6(c)に示すように、蓋
開放用治具77にてロック体49がさらに押下されるに
伴って、鍵孔閉塞板71も先端がテーパ面41に摺接し
ながらさらに回転される。図6(d)に示すように、天
面部57と水平面との成す角度が略30°に達すると、
鍵孔閉塞板71の先端下面が、フランジ部35に当接す
る。この状態でロック体49がさらに押下されること
で、鍵孔閉塞板71はさらに回転されて、図6(e),
図6(f)に示すように、フランジ部35を乗り越える
ことになる。
【0030】ロック体49がこの状態まで回転される
と、マンホール蓋43は、蝶番45の回動中心からロッ
ク体49の爪部先端までの回動半径がマンホール蓋43
の外径より小さくなる。これにより、マンホール蓋43
は、蓋開放用治具77によって鍵孔側が引き上げられ、
蝶番45を中心に開かれた場合であっても、爪部55が
フランジ部35に干渉せずに開放可能となる。
【0031】このように、この鍵孔閉塞装置75では、
蓋開放用治具77によって天面部57が押下されると、
鍵孔閉塞板71の先端がテーパ面41に摺接して、上昇
する方向に揺動される。これにより、ロック体49の回
動中心から鍵孔閉塞板71の先端までの回動半径が小さ
くなり、鍵孔閉塞板71の先端が受枠31の内周及びフ
ランジ部35に干渉しなくなる。
【0032】この結果、鍵孔閉塞板71との干渉を回避
するため、従来構造で必要であった受枠内周のR部23
や、フランジ部の切欠25(図14参照)が不要にな
る。
【0033】また、マンホール蓋43の周縁が中心方向
に切り欠かれて鍵孔47が形成されているので、蓋開放
用治具77の支点が受枠31に担持可能となり、梃の原
理を利用したマンホール蓋43の開放を可能にすること
ができる。
【0034】さらに、ゴムを使用せずに鍵孔47を閉塞
するので、ゴムの経年劣化による防水性能の低下を防止
することができる。
【0035】次に、本発明に係る鍵孔閉塞装置の他の実
施の形態を説明する。図7は本発明に係る他の実施の形
態の鍵孔閉塞装置が設けられたマンホールの縦断面図、
図8は図7に示したロック体近傍の側面図、図9は図8
のC−C矢視図、図10は図8のD−D矢視図、図11
は図8のE−E矢視図である。なお、図1〜図6に示し
た部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説
明は省略するものとする。
【0036】この実施の形態による鍵孔閉塞装置81
は、図7に示すように、天面部57が平板状に形成さ
れ、ロック体83の上部にコ字状の支持板85が天面部
57と平行に固設される。図8に示すように、支持板8
5の後端部はロック体83に段部65を形成している。
【0037】また、天面部57と支持板85との間に
は、摺動間隙87が形成される。この摺動間隙87には
矩形板状の鍵孔閉塞板89が保持され、鍵孔閉塞板89
は図8中左右方向にスライド自在となっている。鍵孔閉
塞板89は、天面部57より突出する方向にスライドさ
れることで、鍵孔47の他端部側を塞ぐようになってい
る。
【0038】図11に示すように、鍵孔閉塞板89の下
面には、支持板85より下方へ垂下する軸受部89aが
形成されている。この軸受部89aの両端には、一対の
第一アーム91,91の一端が回動自在に連結される。
一方、マンホール蓋43の下面43aには、一対の第二
アーム93,93の他端がブラケット90を介して回動
自在に連結されている。これら第一アーム91,91の
他端と、第二アーム93、93の一端とは、連結部95
によって回動自在に連結されている。この連結部95
は、係止解除側に回転されるロック体83の傾斜背面8
3aに摺動自在に当接するようになっている。
【0039】なお、この実施の形態では、連結部95に
回転自在なローラ97が外挿され、このローラ97が図
8,図10に示すように、傾斜背面83aを転動するよ
うになっている。そして、第一アーム91,91、第二
アーム93,93、連結部95は、リンク部材99を構
成しており、すなわち、ブラケット90を支点として、
第二アーム93,93が揺動し、連結部95がロック体
83の回転に伴いこのロック体83の傾斜背面83aを
転動して、第一アーム91,91をブラケット90側へ
引き寄せるように動作する。なお、他の構成は、上述の
鍵孔閉塞装置75と同様となっている。
【0040】次に、このように構成された鍵孔閉塞装置
81の動作を説明する。図12はロック体が押下された
他の実施の形態を示すマンホールの縦断面図である。
【0041】マンホール蓋43を開くには、蓋開放用治
具77の頭部77aで、ロック体83の天面部57を押
下する。すると、ロック体83が、重錘体59及び捩じ
りコイルバネ69の付勢力に抗して、反時計回り方向に
回転される。
【0042】ロック体83の回転により、ローラ97が
傾斜背面83aの下方向へ転動され、鍵孔閉塞板89が
各アーム91,93にて摺動間隙87内へ引き込まれる
ことになる。これにより、ロック体83は、鍵孔閉塞板
89の先端がフランジ部35に干渉せずに回転され、同
時に爪部55とフランジ部35との係止が解除される。
【0043】このように、この実施の形態の鍵孔閉塞装
置81では、蓋開放用治具77によって天面部57が押
下されると、ロック体83の回動に伴い、リンク部材9
9を介して鍵孔閉塞板89が摺動間隙87へ引き込まれ
る。これにより、ロック体83の回動中心から鍵孔閉塞
板89の先端までの回動半径が小さくなり、鍵孔閉塞板
89の先端が受枠31の内周及びフランジ部35に干渉
しなくなる。
【0044】この結果、上述の鍵孔閉塞装置75と同様
に、鍵孔閉塞板89との干渉を回避するための従来必要
であった受枠内周のR部23や、フランジ部の切欠25
(図14参照)が不要になる。
【0045】また、マンホール蓋43の周縁が中心方向
に切り欠かれて鍵孔47が形成されているので、蓋開放
用治具77の支点が受枠31に担持可能となり、梃の原
理を利用したマンホール蓋43の開放を可能にすること
ができる。さらに、これらの効果に加え、鍵孔閉塞板8
9をリンク部材99によってマンホール蓋43に連結し
たので、ロック体83の回動に伴い、鍵孔閉塞板89を
突出又は引き込み動作させ、鍵孔47を確実に開閉する
ことができる。
【0046】なお、上述の各実施の形態では、コイル部
69aが一つで構成される捩じりコイルバネ69を用い
たが、このバネ部材は、図13に示すように、線状のバ
ネ材を矩形状に屈曲形成し、平行な辺部のそれぞれにコ
イル部103a,103aを形成した捩じりコイルバネ
103を用いてもよい。この場合の捩じりコイルバネ1
03は、それぞれのコイル部103a,103aが、回
動軸51の両端、例えばボルト51aの頭部と軸受板5
3との間、及びナット51bと軸受板53との間に外挿
される構成とする。
【0047】コイル部103a,103aがボルト51
aに支持された捩じりコイルバネ103は、一端103
bがマンホール蓋43の下面43aに当接されるととも
に、他端103cがロック体49(又はロック体83)
の側面開口部105に係止され、爪部55がフランジ部
35に係止する方向にロック体49(又はロック体8
3)を付勢する。
【0048】なお、この捩じりコイルバネ103の形状
を、図13に示すように、一端103bを矩形状部分と
し、他端103cを分断した一対の端部として形成する
ことで、この捩じりコイルバネ103は、側面開口部1
05へ係止される各他端103c,103cが、組み立
て完了後に、これら他端103c,103cを側面開口
部105に係止することができる。これにより、捩じり
コイルバネ103及びロック体の組み付け性を良好にす
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る請求項1記載のマンホール蓋の鍵孔閉塞装置は、鍵孔
の一端部側を塞ぐ天面部をロック体に設け、鍵孔の他端
部側を塞ぐ鍵孔閉塞板をロック体に揺動自在に設けたの
で、蓋開放用治具で天面部及び鍵孔閉塞板が押下される
と、鍵孔閉塞板の先端が上昇する方向に揺動され、鍵孔
閉塞板が受枠の内周及びフランジ部に干渉しなくなり、
ロック体の押下が可能になる。この結果、鍵孔閉塞板と
の干渉を回避するための受枠内周のR部や、フランジ部
の切欠が不要になり、専用の受枠を用いる必要がなくな
る。また、マンホール蓋の周縁を中心方向に切り欠いて
鍵孔を形成したので、梃の原理を利用したマンホール蓋
の開放が可能になる。さらに、本発明の鍵孔閉塞装置で
は、ゴムを使用せずに鍵孔を閉塞する構成としたので、
経年劣化による防水性能の低下を防止できる。
【0050】また、請求項2記載のマンホール蓋の鍵孔
閉塞装置は、鍵孔閉塞板をロック体にスライド自在に設
け、リンク部材を鍵孔閉塞板とマンホール蓋とに亘って
設けたので、蓋開放用治具で天面部が押下されると、鍵
孔閉塞板が天面部側へ引き込まれ、鍵孔閉塞板の先端が
受枠の内周及びフランジ部に干渉しなくなり、ロック体
の押下が可能になる。この結果、請求項1記載のマンホ
ール蓋の鍵孔閉塞装置と同様に、受枠内周のR部や、フ
ランジ部の切欠が不要になり、専用の受枠を用いる必要
がなくなる。また、梃の原理を利用したマンホール蓋の
開放が可能になる。さらに、これらの効果に加え、ロッ
ク体の回動に従動させて、鍵孔閉塞板を突出又は引き込
み動作できるので、鍵孔を確実に開閉することができ
る。
【0051】さらに、請求項3記載のマンホール蓋の鍵
孔閉塞装置は、バネ部材をマンホール蓋と、ロック体又
は重錘体との間に配設したので、ロック体を強制的に付
勢することができ、マンホール蓋が傾斜して配置された
場合であっても、重錘体によるロック体への付勢力を補
助して、ロック体を確実にフランジ部へ係止させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鍵孔閉塞装置が設けられたマンホ
ールの縦断面図である。
【図2】図1に示したロック体の側面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視図である。
【図4】図2におけるB−B矢視図である。
【図5】バネ部材装着部の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る鍵孔閉塞装置の動作説明図であ
る。
【図7】本発明に係る他の実施の形態の鍵孔閉塞装置が
設けられたマンホールの縦断面図である。
【図8】図7に示したロック体近傍の側面図である。
【図9】図8におけるC−C矢視図である。
【図10】図8におけるD−D矢視図である。
【図11】図8におけるE−E矢視図である。
【図12】ロック体が押下された他の実施の形態を示す
マンホールの縦断面図である。
【図13】他のバネ部材の装着状況を説明する分解斜視
図である。
【図14】従来の鍵孔閉塞装置が設けられたマンホール
の要部断面図である。
【符号の説明】
31…受枠 33…環体 35…フランジ部 43…マンホール蓋 43a…下面 45…蝶番 47…鍵孔 49,83…ロック体 51…回動軸 55…爪部 57…天面部 59…重錘体 69,103…バネ部材(捩じりコイルバネ) 71,89…鍵孔閉塞板 73…支持軸 75,81…鍵孔閉塞装置 91…第一アーム 93…第二アーム 95…連結部 99…リンク部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環体の内周にフランジ部を有する受枠
    と、 一端部が該受枠に蝶番を介して揺動自在に連結され、周
    縁から中心方向に切り欠いた鍵孔を他端部に有するマン
    ホール蓋と、 該マンホール蓋の下面に、該下面に平行、かつ前記一端
    部及び他端部を通る直線に直交する方向の回動軸を介し
    て揺動自在に設けられ、前記フランジ部に下方から係止
    する爪部、及び該爪部が前記フランジ部に係止した状態
    で前記鍵孔の一端部側を塞ぐ天面部を有するロック体
    と、 該ロック体に付設され前記爪部が前記フランジ部に係止
    する方向の回転モーメントを付与する重錘体と、 前記回動軸と同方向の支持軸を介して前記ロック体に揺
    動自在に設けられ、一端部側の基端が前記天面部に下方
    から当接して前記鍵孔の他端部側を塞ぐ鍵孔閉塞板と、 を具備したことを特徴とするマンホール蓋の鍵孔閉塞装
    置。
  2. 【請求項2】 環体の内周にフランジ部を有する受枠
    と、 一端部が該受枠に蝶番を介して揺動自在に連結され、周
    縁から中心方向に切り欠いた鍵孔を他端部に有するマン
    ホール蓋と、 該マンホール蓋の下面に、該下面に平行、かつ前記一端
    部及び他端部を通る直線に直交する方向の回動軸を介し
    て揺動自在に設けられ、前記フランジ部に下方から係止
    する爪部、及び該爪部が前記フランジ部に係止した状態
    で前記鍵孔の一端部側を塞ぐ天面部を有するロック体
    と、 該ロック体に付設され前記爪部が前記フランジ部に係止
    する方向の回転モーメントを付与する重錘体と、 前記ロック体の天面部と平行となってスライド自在に設
    けられ、該天面部から突出して前記鍵孔の他端部側を塞
    ぐ鍵孔閉塞板と、 第一アームの一端が該鍵孔閉塞板に回動自在に連結さ
    れ、第二アームの他端が前記マンホール蓋に回動自在に
    連結されるとともに、回動自在に連結された第一アーム
    の他端と第二アームの一端との連結部が前記ロック体又
    は前記重錘体に摺動自在に当接し、該ロック体又は前記
    重錘体が係止解除側に回転されることで前記各アームが
    揺動するリンク部材と、 を具備したことを特徴とするマンホール蓋の鍵孔閉塞装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回動軸に中央部が支持され一端が前
    記マンホール蓋の下面に当接されるとともに他端が前記
    ロック体又は前記重錘体に当接され前記爪部が前記フラ
    ンジ部に係止する方向に前記ロック体を付勢するバネ部
    材を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のマンホール蓋の鍵孔閉塞装置。
JP11152090A 1999-05-31 1999-05-31 マンホール蓋の鍵孔閉塞装置 Pending JP2000336685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152090A JP2000336685A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 マンホール蓋の鍵孔閉塞装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11152090A JP2000336685A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 マンホール蓋の鍵孔閉塞装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000336685A true JP2000336685A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15532838

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11152090A Pending JP2000336685A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 マンホール蓋の鍵孔閉塞装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000336685A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327446A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Nippo Kinzoku Kogyo Kk マンホール鉄蓋の施錠装置
JP2010084410A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 License & Property Control:Kk 地下構造物用蓋の開蓋治具挿入孔開閉装置
CN116291288A (zh) * 2023-05-24 2023-06-23 大庆金海达石油科技有限公司 一种卡锁式井口密封防盗装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327446A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Nippo Kinzoku Kogyo Kk マンホール鉄蓋の施錠装置
JP4551024B2 (ja) * 2001-05-02 2010-09-22 日之出水道機器株式会社 マンホール鉄蓋の施錠装置
JP2010084410A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 License & Property Control:Kk 地下構造物用蓋の開蓋治具挿入孔開閉装置
CN116291288A (zh) * 2023-05-24 2023-06-23 大庆金海达石油科技有限公司 一种卡锁式井口密封防盗装置
CN116291288B (zh) * 2023-05-24 2023-08-11 大庆金海达石油科技有限公司 一种卡锁式井口密封防盗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3906081B2 (ja) 蓋用開放装置
JP3869232B2 (ja) ワイパアーム
JP2000336685A (ja) マンホール蓋の鍵孔閉塞装置
WO2004059182A1 (ja) 一時角度設定機能付ヒンジ装置
JP2889203B2 (ja) マンホール蓋の鍵孔用盲栓装置
JP3023649B2 (ja) ばね式ドアクローザとそれを使用したドアヒンジ装置
JP5170766B2 (ja) 地下構造物用蓋の開蓋治具挿入孔開閉装置
JPH09184156A (ja) 地下施設蓋の開閉構造
JP3190310B2 (ja) 扉開閉用ハンドル装置
JP2873185B2 (ja) 地下構造物用蓋受枠
KR200387277Y1 (ko) 휴대용단말기의 스윙장치
JP3024290U (ja) 地中構造物用鉄蓋
JPH078593Y2 (ja) マンホ−ル蓋のバ−ル穴の雨水浸入防止構造
JP2528116Y2 (ja) 収納容器
JP3088987B2 (ja) 地下構造物用錠装置
JPH11173327A (ja) 蝶 番
JPS6215578Y2 (ja)
JP2001003381A (ja) マンホール蓋の施錠装置
JPH0134034Y2 (ja)
JPH0242863Y2 (ja)
JPH09291556A (ja) マンホール蓋の係止装置
JPH0126560Y2 (ja)
JP3778434B2 (ja) ロック式マンホール
JP3581966B2 (ja) シャッター用防水装置
JPH08218688A (ja) キーシリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20051003