JP2000327917A - 熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物 - Google Patents
熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物Info
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- JP2000327917A JP2000327917A JP11142712A JP14271299A JP2000327917A JP 2000327917 A JP2000327917 A JP 2000327917A JP 11142712 A JP11142712 A JP 11142712A JP 14271299 A JP14271299 A JP 14271299A JP 2000327917 A JP2000327917 A JP 2000327917A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】取り扱い性に優れ、熱特性もグリース並に優れ
る熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物を提供する。 【解決手段】下記のシリコーン樹脂A及びBを含み、シリ
コーン樹脂Bが100重量部に対してシリコーン樹脂Aを1-1
000重量部の割合で混合したワニスとし、前記ワニス100
重量部に対して熱伝導性フィラー(成分C)を5-1200重量
部混合してコンパウンドにする。[シリコーン樹脂A]三
次元編目構造であり、常温では固体状であり、熱軟化温
度が60-115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂。[シリ
コーン樹脂B]下記式(化1)に示す直鎖アルキル変性シリ
コーンであるワックス状のシリコーン樹脂。 【化1】
る熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物を提供する。 【解決手段】下記のシリコーン樹脂A及びBを含み、シリ
コーン樹脂Bが100重量部に対してシリコーン樹脂Aを1-1
000重量部の割合で混合したワニスとし、前記ワニス100
重量部に対して熱伝導性フィラー(成分C)を5-1200重量
部混合してコンパウンドにする。[シリコーン樹脂A]三
次元編目構造であり、常温では固体状であり、熱軟化温
度が60-115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂。[シリ
コーン樹脂B]下記式(化1)に示す直鎖アルキル変性シリ
コーンであるワックス状のシリコーン樹脂。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱伝導性および電気
絶縁性を有するシリコーン組成物に関するものであり、
電気部品などの熱伝導部品、電気絶縁用部品などとして
用いられる熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物に関
する。
絶縁性を有するシリコーン組成物に関するものであり、
電気部品などの熱伝導部品、電気絶縁用部品などとして
用いられる熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】トランジスタ、ダイオード、変圧器など
の電子部品は使用していると発熱し、その熱のため電子
部品の性能が低下することがある。そのため発熱するよ
うな電子部品には放熱体が取りつけられる。しかし、放
熱体は金属であることが多いため、電子部品を直接取り
つけると漏電などの問題があり、好ましくなかった。そ
のためマイカ絶縁板、熱伝導性グリース、ポリエステル
などを電気部品と放熱体の間に挟んで使用されてきた
が、取扱いがしにくかったり、熱伝導率が低かったりし
て、満足のいく性能を有するものとはいえなかった。こ
れらを改善するため特公昭57−19525号公報に提
案されているように、ゴムに窒化硼素などの熱伝導性・
電気絶縁性フィラーを添加して熱伝導率を向上させてい
る例がある。また最近では発熱素子と放熱体の密着性を
高めるため特開平6−155517号公報に提案されて
いるような、ゴム硬度がかなり低いゲルタイプのものが
よく使われるようになってきた。
の電子部品は使用していると発熱し、その熱のため電子
部品の性能が低下することがある。そのため発熱するよ
うな電子部品には放熱体が取りつけられる。しかし、放
熱体は金属であることが多いため、電子部品を直接取り
つけると漏電などの問題があり、好ましくなかった。そ
のためマイカ絶縁板、熱伝導性グリース、ポリエステル
などを電気部品と放熱体の間に挟んで使用されてきた
が、取扱いがしにくかったり、熱伝導率が低かったりし
て、満足のいく性能を有するものとはいえなかった。こ
れらを改善するため特公昭57−19525号公報に提
案されているように、ゴムに窒化硼素などの熱伝導性・
電気絶縁性フィラーを添加して熱伝導率を向上させてい
る例がある。また最近では発熱素子と放熱体の密着性を
高めるため特開平6−155517号公報に提案されて
いるような、ゴム硬度がかなり低いゲルタイプのものが
よく使われるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年、電
気回路の小型化、高集積化や発熱素子自体の高発熱化が
進んでいるため熱伝導性シリコーンゲル組成物を使用し
ても熱対策ができない場合が増えてきた。そこで一昔前
に逆戻りしグリースが使用される場合がかなりある。し
かし、グリースが取り扱いが困難であるという問題があ
った。
気回路の小型化、高集積化や発熱素子自体の高発熱化が
進んでいるため熱伝導性シリコーンゲル組成物を使用し
ても熱対策ができない場合が増えてきた。そこで一昔前
に逆戻りしグリースが使用される場合がかなりある。し
かし、グリースが取り扱いが困難であるという問題があ
った。
【0004】本発明は、前記従来の課題を解決するた
め、取り扱いは現行市販されている熱伝導性シリコーン
ゲル程度で熱特性はグリース並である熱伝導性・電気絶
縁性シリコーン組成物とそれを用いた製品を提供するこ
とである。
め、取り扱いは現行市販されている熱伝導性シリコーン
ゲル程度で熱特性はグリース並である熱伝導性・電気絶
縁性シリコーン組成物とそれを用いた製品を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物
は、下記のシリコーン樹脂AとBを含み、シリコーン樹
脂Bが100重量部に対してシリコーン樹脂Aを1〜1
000重量部の割合で混合したワニスとし、前記ワニス
100重量部に対して熱伝導性フィラー(成分C)を5
〜1200重量部混合したコンパウンドであることを特
徴とする。 シリコーン樹脂A:三次元編目構造のシリコーン樹脂で
あり常温では固体状であり熱軟化温度が60〜115℃
の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂。 シリコーン樹脂B:下記式(化2)に示す構造式である
直鎖アルキル変性シリコーンであるワックス状のシリコ
ーン樹脂。
め、本発明の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物
は、下記のシリコーン樹脂AとBを含み、シリコーン樹
脂Bが100重量部に対してシリコーン樹脂Aを1〜1
000重量部の割合で混合したワニスとし、前記ワニス
100重量部に対して熱伝導性フィラー(成分C)を5
〜1200重量部混合したコンパウンドであることを特
徴とする。 シリコーン樹脂A:三次元編目構造のシリコーン樹脂で
あり常温では固体状であり熱軟化温度が60〜115℃
の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂。 シリコーン樹脂B:下記式(化2)に示す構造式である
直鎖アルキル変性シリコーンであるワックス状のシリコ
ーン樹脂。
【0006】
【化2】
【0007】このようにすることによって、取り扱いは
現行市販されている熱伝導性シリコーンゲル程度で、熱
特性はグリース並である熱伝導性・電気絶縁性シリコー
ン組成物とそれを用いた製品を提供することができる。
現行市販されている熱伝導性シリコーンゲル程度で、熱
特性はグリース並である熱伝導性・電気絶縁性シリコー
ン組成物とそれを用いた製品を提供することができる。
【0008】前記シリコーン組成物においては、前記ワ
ニス100重量部に対して、さらに下記C〜Iの成分を
下記の組成割合で混合したことが好ましい。 成分D:蓄熱材 0〜600重量部 成分E:可塑剤 0〜30重量部 成分F:補強剤 0〜50重量部 成分G:白金系化合物 0〜10重量部 成分H:シランカップリング剤 0〜10重量部 成分I:加硫剤 0〜10重量部
ニス100重量部に対して、さらに下記C〜Iの成分を
下記の組成割合で混合したことが好ましい。 成分D:蓄熱材 0〜600重量部 成分E:可塑剤 0〜30重量部 成分F:補強剤 0〜50重量部 成分G:白金系化合物 0〜10重量部 成分H:シランカップリング剤 0〜10重量部 成分I:加硫剤 0〜10重量部
【0009】前記シリコーン組成物はフィルム状または
シート状に形成されていることが好ましい。フィルム状
またはシート状であると、例えば発熱素子と吸熱体との
間に挟んで使用するのに都合が良い。フィルムまたはシ
ート成形物は、押し出し成形物、無溶剤コーティング成
形物またはディスパージョンコーティング成形物などで
形成することができる。
シート状に形成されていることが好ましい。フィルム状
またはシート状であると、例えば発熱素子と吸熱体との
間に挟んで使用するのに都合が良い。フィルムまたはシ
ート成形物は、押し出し成形物、無溶剤コーティング成
形物またはディスパージョンコーティング成形物などで
形成することができる。
【0010】また前記シリコーン組成物は、常温では固
形であり発熱素子が動作しているときには軟化していて
発熱素子と吸熱体の間隙を隙間なく埋めることが好まし
い。例えば熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物は取
り扱いしやすいように常温では固形であり発熱素子が動
作しているときには軟化していて発熱素子と吸熱体の間
隙を隙間なく埋める。同時に、発熱素子と吸熱体の間に
ある熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物の厚さはか
なり薄くなるため熱抵抗値はかなり低下させることがで
きる。
形であり発熱素子が動作しているときには軟化していて
発熱素子と吸熱体の間隙を隙間なく埋めることが好まし
い。例えば熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物は取
り扱いしやすいように常温では固形であり発熱素子が動
作しているときには軟化していて発熱素子と吸熱体の間
隙を隙間なく埋める。同時に、発熱素子と吸熱体の間に
ある熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物の厚さはか
なり薄くなるため熱抵抗値はかなり低下させることがで
きる。
【0011】また前記シリコーン組成物は、軟化時の粘
度が500〜1,000,000cPの範囲であること
が好ましい。また前記シリコーン組成物は、フィルム状
またはシート状の成形物の表面に粘着剤層を形成したこ
とが好ましい。
度が500〜1,000,000cPの範囲であること
が好ましい。また前記シリコーン組成物は、フィルム状
またはシート状の成形物の表面に粘着剤層を形成したこ
とが好ましい。
【0012】また前記シリコーン組成物は、熱伝導性シ
リコーン組成物と、編み目状布帛、フィルムまたは金属
箔とを積層してフィルム状、シート状に加工したことが
好ましい。例えばこの熱伝導性・電気絶縁性シリコーン
組成物は、熱伝導性シリコーン組成物、編み目状織布、
フィルム、金属箔と二層または三層のシート、フィルム
状にすることできる。特に表面が粗くなる硝子クロス強
化の熱伝導性シリコーン組成物に塗布すると、さらに熱
抵抗値減少の効果を得ることができる。
リコーン組成物と、編み目状布帛、フィルムまたは金属
箔とを積層してフィルム状、シート状に加工したことが
好ましい。例えばこの熱伝導性・電気絶縁性シリコーン
組成物は、熱伝導性シリコーン組成物、編み目状織布、
フィルム、金属箔と二層または三層のシート、フィルム
状にすることできる。特に表面が粗くなる硝子クロス強
化の熱伝導性シリコーン組成物に塗布すると、さらに熱
抵抗値減少の効果を得ることができる。
【0013】また前記シリコーン組成物は、表面にキャ
リアーとして離型紙または離型フィルムが貼り付けられ
ていることが好ましい。例えば熱伝導性・電気絶縁性シ
リコーン組成物は、キャリアーとして離型紙または離型
フィルムを使用することができ、これによって異形打ち
抜きなどの後加工を簡単にすることができる。また、離
型紙または離型フィルムを選択することによって離型が
容易にできるため取り扱いがかなり簡便にすることがで
きる。
リアーとして離型紙または離型フィルムが貼り付けられ
ていることが好ましい。例えば熱伝導性・電気絶縁性シ
リコーン組成物は、キャリアーとして離型紙または離型
フィルムを使用することができ、これによって異形打ち
抜きなどの後加工を簡単にすることができる。また、離
型紙または離型フィルムを選択することによって離型が
容易にできるため取り扱いがかなり簡便にすることがで
きる。
【0014】また前記シリコーン組成物は、フィルム状
またはシート状物をリール巻き状にしたことが好まし
い。このようにすると、組み立て工程が自動化すること
ができる。
またはシート状物をリール巻き状にしたことが好まし
い。このようにすると、組み立て工程が自動化すること
ができる。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について説
明する。本発明の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成
物は、前記式(化2)で表されるワックス状の直鎖アル
キル変性シリコーン100重量部に対して、三次元編目
構造のシリコーン樹脂であり常温では固体状であり熱軟
化温度が60〜115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹
脂1〜1000重量部で混合してワニスとし、前記ワニ
ス100重量部に対して少なくとも成分Cを添加混合
し、好ましくは成分D〜Iを下記の組成割合で添加混合
することにより構成される。 成分C:熱伝導性フィラー 5〜1200重量部 成分D:蓄熱材 0〜600重量部 成分E:可塑剤 0〜30重量部 成分F:補強剤 0〜50重量部 成分G:白金系化合物 0〜10重量部 成分H:シランカップリング剤 0〜10重量部 成分I:加硫剤 0〜10重量部
明する。本発明の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成
物は、前記式(化2)で表されるワックス状の直鎖アル
キル変性シリコーン100重量部に対して、三次元編目
構造のシリコーン樹脂であり常温では固体状であり熱軟
化温度が60〜115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹
脂1〜1000重量部で混合してワニスとし、前記ワニ
ス100重量部に対して少なくとも成分Cを添加混合
し、好ましくは成分D〜Iを下記の組成割合で添加混合
することにより構成される。 成分C:熱伝導性フィラー 5〜1200重量部 成分D:蓄熱材 0〜600重量部 成分E:可塑剤 0〜30重量部 成分F:補強剤 0〜50重量部 成分G:白金系化合物 0〜10重量部 成分H:シランカップリング剤 0〜10重量部 成分I:加硫剤 0〜10重量部
【0016】三次元編目構造のシリコーン樹脂は常温で
は固体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範囲の熱
可塑性シリコーン樹脂が好ましい。
は固体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範囲の熱
可塑性シリコーン樹脂が好ましい。
【0017】前記式(化2)で表されるワックス状の直
鎖アルキル変性シリコーンは、構造式中のaが20〜4
0の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは26〜3
5の範囲である。Rは炭素数1〜6のアルキル基、水酸
基、アミノ基、カルボキシル基、フェニル基、ビニル
基、トリフルオロメチル基などがあるが、メチル基であ
るのが好ましい。融点は50℃程度が好ましく、あまり
低すぎると夏期に製品の取り扱いが悪くなり不具合であ
る。
鎖アルキル変性シリコーンは、構造式中のaが20〜4
0の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは26〜3
5の範囲である。Rは炭素数1〜6のアルキル基、水酸
基、アミノ基、カルボキシル基、フェニル基、ビニル
基、トリフルオロメチル基などがあるが、メチル基であ
るのが好ましい。融点は50℃程度が好ましく、あまり
低すぎると夏期に製品の取り扱いが悪くなり不具合であ
る。
【0018】ワックス状の直鎖アルキル変性シリコーン
100重量部に対して、三次元編目構造のシリコーン樹
脂であり常温では固体状であり熱軟化温度が60〜11
5℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂とは、1〜100
0重量部で混合することが好ましい。ここで製品自体の
軟化温度を上昇させる場合は、三次元編目構造のシリコ
ーン樹脂であり常温では固体状であり熱軟化温度が60
〜115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂の配合比を
多くすればよく、軟化温度を低くさせる場合は、配合比
を少なくする。三次元編目構造のシリコーン樹脂であり
常温では固体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範
囲の熱可塑性シリコーン樹脂は、製品の形状を保持する
には必ず添加する必要がある。
100重量部に対して、三次元編目構造のシリコーン樹
脂であり常温では固体状であり熱軟化温度が60〜11
5℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂とは、1〜100
0重量部で混合することが好ましい。ここで製品自体の
軟化温度を上昇させる場合は、三次元編目構造のシリコ
ーン樹脂であり常温では固体状であり熱軟化温度が60
〜115℃の範囲の熱可塑性シリコーン樹脂の配合比を
多くすればよく、軟化温度を低くさせる場合は、配合比
を少なくする。三次元編目構造のシリコーン樹脂であり
常温では固体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範
囲の熱可塑性シリコーン樹脂は、製品の形状を保持する
には必ず添加する必要がある。
【0019】添加する熱伝導性フィラーは、窒化物とし
ては、窒化アルミニウム、窒化硼素、窒化珪素などがあ
り、炭化物としては炭化珪素、炭化チタン、炭化硼素な
どがあり、さらに塩基性金属酸化物としては酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウ
ム、酸化ジルコニウムなどがあり、前記のフィラーであ
れば一種または二種以上の混合物も好適に用いられる。
ては、窒化アルミニウム、窒化硼素、窒化珪素などがあ
り、炭化物としては炭化珪素、炭化チタン、炭化硼素な
どがあり、さらに塩基性金属酸化物としては酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウ
ム、酸化ジルコニウムなどがあり、前記のフィラーであ
れば一種または二種以上の混合物も好適に用いられる。
【0020】これらの熱伝導性フィラーの粒子形状は球
状またはフレーク状のどちらでももよい。重量平均粒径
は、0.5〜100μmの範囲が好ましい。窒化物や炭
化物に対する塩基性金属酸化物の比率は、窒化物、炭化
物1重量部に対して0〜120重量部の範囲が好まし
い。
状またはフレーク状のどちらでももよい。重量平均粒径
は、0.5〜100μmの範囲が好ましい。窒化物や炭
化物に対する塩基性金属酸化物の比率は、窒化物、炭化
物1重量部に対して0〜120重量部の範囲が好まし
い。
【0021】また、窒化物や炭化物と塩基性金属酸化物
の組み合わせは、窒化硼素と酸化アルミニウムのように
塩基性金属酸化物を一種と窒化物や炭化物を一種、また
は窒化硼素と酸化アルミニウム、酸化マグネシウムのよ
うに、塩基性金属酸化物を二種と窒化物や炭化物を一種
など、または窒化物、炭化物単独などのように多様な組
み合わせをしてもよい。
の組み合わせは、窒化硼素と酸化アルミニウムのように
塩基性金属酸化物を一種と窒化物や炭化物を一種、また
は窒化硼素と酸化アルミニウム、酸化マグネシウムのよ
うに、塩基性金属酸化物を二種と窒化物や炭化物を一種
など、または窒化物、炭化物単独などのように多様な組
み合わせをしてもよい。
【0022】塩基性金属酸化物にはシランカップリング
剤処理してもよい。カップリング剤としてはシランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカッ
プリング剤などがありどれを用いてもよい。カップリン
グ剤の好ましい配合量は塩基性金属化合物に対して0.
05〜2重量%である。前記シランカップリング剤とし
ては、例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン等がある。
剤処理してもよい。カップリング剤としてはシランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカッ
プリング剤などがありどれを用いてもよい。カップリン
グ剤の好ましい配合量は塩基性金属化合物に対して0.
05〜2重量%である。前記シランカップリング剤とし
ては、例えばγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン等がある。
【0023】また、前記式(化2)で表されるワックス
状の直鎖アルキル変性シリコーン100重量部に対し
て、三次元編目構造のシリコーン樹脂であり常温では固
体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範囲の熱可塑
性シリコーン樹脂1〜1000重量部で混合したワニス
100重量部に対して熱伝導性フィラーの添加量は5〜
1200重量部が好ましい。
状の直鎖アルキル変性シリコーン100重量部に対し
て、三次元編目構造のシリコーン樹脂であり常温では固
体状であり熱軟化温度が60〜115℃の範囲の熱可塑
性シリコーン樹脂1〜1000重量部で混合したワニス
100重量部に対して熱伝導性フィラーの添加量は5〜
1200重量部が好ましい。
【0024】蓄熱体にはパラフィン系、硝酸塩系、酢酸
塩系、チオ硫酸塩系などがあり、一種または二種以上の
混合物が好適に用いられる。パラフィン系としては、例
えば流動パラフィン、硝酸塩系としては、例えば硝酸ナ
トリウム、酢酸塩系としては、例えば酢酸ナトリウム、
チオ硫酸塩系としては、例えばチオ硫酸ナトリウムがあ
る。
塩系、チオ硫酸塩系などがあり、一種または二種以上の
混合物が好適に用いられる。パラフィン系としては、例
えば流動パラフィン、硝酸塩系としては、例えば硝酸ナ
トリウム、酢酸塩系としては、例えば酢酸ナトリウム、
チオ硫酸塩系としては、例えばチオ硫酸ナトリウムがあ
る。
【0025】可塑剤としては代表的なものとしてシリコ
ーンオイルがあり必要に応じて添加してよい。具体的に
はジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコー
ンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フ
ロロシリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどがあ
る。
ーンオイルがあり必要に応じて添加してよい。具体的に
はジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコー
ンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フ
ロロシリコーンオイル、変性シリコーンオイルなどがあ
る。
【0026】補強剤には補強シリカ、石英、炭酸カルシ
ウム、ポリテトラフルオロエチレンなどがあり、必要に
応じて添加してよい。
ウム、ポリテトラフルオロエチレンなどがあり、必要に
応じて添加してよい。
【0027】本発明は、難燃性付与のため塩化白金酸、
アルコール変性塩化白金酸、白金オレフィン錯体、メチ
ルポリビニルシロキサン白金錯体などの白金化合物の一
種、二種以上の混合物が好適に用いられる。また、難燃
助剤として酸化鉄、酸化チタン、カーボンブラック、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどがあり一種
または二種以上の混合物が好適に用いられる。
アルコール変性塩化白金酸、白金オレフィン錯体、メチ
ルポリビニルシロキサン白金錯体などの白金化合物の一
種、二種以上の混合物が好適に用いられる。また、難燃
助剤として酸化鉄、酸化チタン、カーボンブラック、水
酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなどがあり一種
または二種以上の混合物が好適に用いられる。
【0028】本発明の加硫剤には熱伝導性・電気絶縁性
シリコーン組成物は、必要性があれば加硫させてよい。
このときには一般的なシリコーンゴムの加硫に用いる加
硫剤を使用すれば容易に加硫させることができる。
シリコーン組成物は、必要性があれば加硫させてよい。
このときには一般的なシリコーンゴムの加硫に用いる加
硫剤を使用すれば容易に加硫させることができる。
【0029】前記の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組
成物は、発熱素子と吸熱体の間に挟んで使用できるよう
にシート状、フィルム状に加工することが好ましい。シ
ート、フィルム成形は押し出し成形または無溶剤コーテ
ィング、ディスパージョンコーティングで加工可能であ
る。好ましいのはコーティングであり熱を加えると液体
になるのを利用して無溶剤コーティングが特に好まし
い。
成物は、発熱素子と吸熱体の間に挟んで使用できるよう
にシート状、フィルム状に加工することが好ましい。シ
ート、フィルム成形は押し出し成形または無溶剤コーテ
ィング、ディスパージョンコーティングで加工可能であ
る。好ましいのはコーティングであり熱を加えると液体
になるのを利用して無溶剤コーティングが特に好まし
い。
【0030】前記の熱伝導性・電気絶縁性シリコーンシ
ートに付与する粘着剤はシリコーン系の粘着剤が好まし
い。また、高粘度のシリコーンオイルの粘性を利用して
粘着を付与してもよい。
ートに付与する粘着剤はシリコーン系の粘着剤が好まし
い。また、高粘度のシリコーンオイルの粘性を利用して
粘着を付与してもよい。
【0031】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明をより具体的に
説明する。 (実施例1)三次元編目構造のシリコーン樹脂10重量
部と、前記式(化2)の直鎖アルキル変性シリコーンで
あり、式中のaが27、Rがメチル基、mが25、nが
5のワックス状のシリコーン樹脂90重量部とを配合し
てワニスを作成した。このワニス:100重量部に対し
て、酸化アルミナを200重量部添加することによって
熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物を作成した。こ
の組成物100重量部に対してトルエン:30重量部を
加えて溶解し、ドクタプレートによってポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム上に塗工した。次いで
乾燥して、厚さ0.25mmフィルム状の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーンシートを作成した。
説明する。 (実施例1)三次元編目構造のシリコーン樹脂10重量
部と、前記式(化2)の直鎖アルキル変性シリコーンで
あり、式中のaが27、Rがメチル基、mが25、nが
5のワックス状のシリコーン樹脂90重量部とを配合し
てワニスを作成した。このワニス:100重量部に対し
て、酸化アルミナを200重量部添加することによって
熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物を作成した。こ
の組成物100重量部に対してトルエン:30重量部を
加えて溶解し、ドクタプレートによってポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム上に塗工した。次いで
乾燥して、厚さ0.25mmフィルム状の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーンシートを作成した。
【0032】(実施例2)実施例1で作成したワニス1
00重量部に、酸化アルミナ200重量部、硝酸ナトリ
ウム30重量部を添加することによって熱伝導性・電気
絶縁性シリコーン組成物を作成した。これを実施例1と
同様にPETフィルム上に塗工し、乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。
00重量部に、酸化アルミナ200重量部、硝酸ナトリ
ウム30重量部を添加することによって熱伝導性・電気
絶縁性シリコーン組成物を作成した。これを実施例1と
同様にPETフィルム上に塗工し、乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。
【0033】(実施例3)三次元編目構造のシリコーン
樹脂30重量部と、実施例1で用いた式(化2)の直鎖
アルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワ
ニスを作成した。このワニス100重量部に、酸化アル
ミナ200重量部、硝酸ナトリウム30重量部を添加す
ることによって熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物
を作成した。これをトルエンで溶解しドクタプレートに
よってPETフィルム上に塗工し、乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。
樹脂30重量部と、実施例1で用いた式(化2)の直鎖
アルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワ
ニスを作成した。このワニス100重量部に、酸化アル
ミナ200重量部、硝酸ナトリウム30重量部を添加す
ることによって熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物
を作成した。これをトルエンで溶解しドクタプレートに
よってPETフィルム上に塗工し、乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。
【0034】(実施例4)三次元編目構造のシリコーン
樹脂30重量部と、実施例1で用いた式(化2)直鎖ア
ルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワニ
スに、酸化アルミナ200重量部、硝酸ナトリウム30
重量部添加することによって熱伝導性・電気絶縁性シリ
コーン組成物を作成した。これをトルエンで溶解しドク
タプレートによってPETに塗工し乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。このシー
トの片面に粘着剤処理をしてタックを付与した。
樹脂30重量部と、実施例1で用いた式(化2)直鎖ア
ルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワニ
スに、酸化アルミナ200重量部、硝酸ナトリウム30
重量部添加することによって熱伝導性・電気絶縁性シリ
コーン組成物を作成した。これをトルエンで溶解しドク
タプレートによってPETに塗工し乾燥した。これによ
って厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気絶縁
性シリコーンシートを作成することができた。このシー
トの片面に粘着剤処理をしてタックを付与した。
【0035】(実施例5)三次元編目構造のシリコーン
樹脂:30重量部と、実施例1で用いた式(化2)直鎖
アルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワ
ニスに、酸化アルミナ:200重量部、硝酸ナトリウム
30重量部を添加することによって熱伝導性・電気絶縁
性シリコーン組成物を作成した。これをトルエンで溶解
しドクタプレートによって硝子クロスに塗工した。これ
によって厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーンシートを作成することができた。
樹脂:30重量部と、実施例1で用いた式(化2)直鎖
アルキル変性シリコーン樹脂70重量部とを配合したワ
ニスに、酸化アルミナ:200重量部、硝酸ナトリウム
30重量部を添加することによって熱伝導性・電気絶縁
性シリコーン組成物を作成した。これをトルエンで溶解
しドクタプレートによって硝子クロスに塗工した。これ
によって厚さ0.25mmのフィルム状の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーンシートを作成することができた。
【0036】(比較例1)液状シリコーンエラストマー
である”SH−4”(東レ・ダウコーニングシリコーン
社製)100重量部に酸化アルミニウム30重量部を添
加して混合することによって液状の熱伝導性グリースを
作成した。
である”SH−4”(東レ・ダウコーニングシリコーン
社製)100重量部に酸化アルミニウム30重量部を添
加して混合することによって液状の熱伝導性グリースを
作成した。
【0037】(比較例2)液状シリコーンエラストマー
である”JCR6101”(東レ・ダウコーニングシリ
コーン社製)100重量部に酸化アルミニウム300重
量部を添加し混練りすることによってコンパウンドを得
た。このコンパウンドをドクタプレートによって硝子ク
ロスに塗工し、加硫させ熱伝導シリコーンゲルテープを
作成した。
である”JCR6101”(東レ・ダウコーニングシリ
コーン社製)100重量部に酸化アルミニウム300重
量部を添加し混練りすることによってコンパウンドを得
た。このコンパウンドをドクタプレートによって硝子ク
ロスに塗工し、加硫させ熱伝導シリコーンゲルテープを
作成した。
【0038】以上の実施例1〜5及び比較例1〜2の結
果を表1にまとめて示す。
果を表1にまとめて示す。
【0039】
【表1】
【0040】前記の表1から本発明の実施例の熱伝導性
・電気絶縁性シリコーン組成物から製造されるシート
は、発熱素子の熱を利用して熱伝導性・電気絶縁性シリ
コーン組成物が軟化するため、発熱素子と吸熱体の密着
性がかなり向上し、熱を効率的に伝熱するにようにな
る。そのため熱抵抗値がかなり低下する。また、熱を加
えないときには固形であるため、取り扱い性(ハンドリ
ング性)も良好である。
・電気絶縁性シリコーン組成物から製造されるシート
は、発熱素子の熱を利用して熱伝導性・電気絶縁性シリ
コーン組成物が軟化するため、発熱素子と吸熱体の密着
性がかなり向上し、熱を効率的に伝熱するにようにな
る。そのため熱抵抗値がかなり低下する。また、熱を加
えないときには固形であるため、取り扱い性(ハンドリ
ング性)も良好である。
【0041】これに対して比較例1ではグリースである
ためハンドリング性が劣り、比較例2では本発明の熱伝
導性・電気絶縁性シリコーン組成物から製造されるシー
トよりも発熱素子と吸熱体との密着性がかなり低下し、
熱抵抗値は大きかった。
ためハンドリング性が劣り、比較例2では本発明の熱伝
導性・電気絶縁性シリコーン組成物から製造されるシー
トよりも発熱素子と吸熱体との密着性がかなり低下し、
熱抵抗値は大きかった。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明によれば、高
い熱伝導性と電気絶縁性を有するシリコーン組成物が得
られ、これをシート状、フィルム状等に成形した製品は
取り扱い性に優れ、熱特性もグリース並に優れる熱伝導
性・電気絶縁性シリコーン組成物を提供できる。また、
硝子クロスなどで強化した熱伝導性シリコーンゴムなど
に前記の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物シート
を塗布することによって、製品表面の粗さが吸収でき、
さらに熱伝導の効率を向上することができる。
い熱伝導性と電気絶縁性を有するシリコーン組成物が得
られ、これをシート状、フィルム状等に成形した製品は
取り扱い性に優れ、熱特性もグリース並に優れる熱伝導
性・電気絶縁性シリコーン組成物を提供できる。また、
硝子クロスなどで強化した熱伝導性シリコーンゴムなど
に前記の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物シート
を塗布することによって、製品表面の粗さが吸収でき、
さらに熱伝導の効率を向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/26 C08K 3/26 3/28 3/28 3/30 3/30 3/36 3/36 5/01 5/01 5/05 5/05 5/098 5/098 5/56 5/56 7/00 7/00 7/18 7/18 H01B 3/00 H01B 3/00 A G Z 3/46 3/46 C D E G 17/56 17/56 A //(C08L 83/04 27:18) Fターム(参考) 4J002 AE053 BQ005 CP00W CP03W CP03X CP034 CP044 CP084 DA038 DB016 DE076 DE078 DE086 DE096 DE106 DE118 DE138 DE146 DE148 DE198 DF016 DF037 DG017 DJ006 DK006 EC008 EG027 FA016 FA086 FD024 FD135 FD138 FD150 FD203 FD206 FD207 GQ01 HA01 5G303 AA07 AA10 AB20 BA02 BA06 BA07 BA12 CA09 CA11 5G305 AA07 AA11 AA14 AB23 BA09 BA15 BA18 BA25 CA26 CA54 CC02 CC04 CC05 CD02 CD05 CD06 CD14 CD17 CD20 5G333 AA03 AB12 AB22 BA03 CB11 CB12 DA05 DA21 FA01 FB03 FB11 FB27
Claims (10)
- 【請求項1】 下記のシリコーン樹脂A及びBを含み、
シリコーン樹脂Bが100重量部に対してシリコーン樹
脂Aを1〜1000重量部の割合で混合したワニスと
し、前記ワニス100重量部に対して熱伝導性フィラー
(成分C)を5〜1200重量部混合したコンパウンド
であることを特徴とする熱伝導性・電気絶縁性シリコー
ン組成物。 シリコーン樹脂A:三次元編目構造であり、常温では固
体状であり、熱軟化温度が60〜115℃の範囲の熱可
塑性シリコーン樹脂。 シリコーン樹脂B:下記式(化1)に示す直鎖アルキル
変性シリコーンであるワックス状のシリコーン樹脂。 【化1】 - 【請求項2】 前記ワニス100重量部に対して、さら
に下記C〜Iの成分を下記の組成割合で混合した請求項
1に記載の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物。 成分D:蓄熱材 0〜600重量部 成分E:可塑剤 0〜30重量部 成分F:補強剤 0〜50重量部 成分G:白金系化合物 0〜10重量部 成分H:シランカップリング剤 0〜10重量部 成分I:加硫剤 0〜10重量部 - 【請求項3】 シリコーン組成物がフィルム状またはシ
ート状に形成されている請求項1または2に記載の熱伝
導性・電気絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項4】 フィルムまたはシート成形物が押し出し
成形物、無溶剤コーティング成形物及びディスパージョ
ンコーティング成形物から選ばれる少なくとも一つであ
る請求項3に記載の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組
成物。 - 【請求項5】 常温では固形であり発熱素子が動作して
いるときには軟化していて発熱素子と吸熱体の間隙を隙
間なく埋める請求項1または2に記載の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項6】 軟化時の粘度が500〜1,000,0
00cPの範囲である請求項5に記載の熱伝導性・電気
絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項7】 フィルム状またはシート状の成形物の表
面に粘着剤層を形成した請求項3または4に記載の熱伝
導性・電気絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項8】 熱伝導性シリコーン組成物と,編み目状
布帛,フィルムまたは金属箔とを積層してフィルム状,
シート状に加工した請求項1〜7のいずれかに記載の熱
伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項9】 表面にキャリアーとして離型紙または離
型フィルムが貼り付けられている請求項1〜8のいずれ
かに記載の熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物。 - 【請求項10】 フィルム状またはシート状物をリール
巻き状にした請求項3〜9のいずれかに記載の熱伝導性
・電気絶縁性シリコーン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14271299A JP3504882B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物及びこれを用いたシリコーン成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14271299A JP3504882B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物及びこれを用いたシリコーン成形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327917A true JP2000327917A (ja) | 2000-11-28 |
JP3504882B2 JP3504882B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=15321828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14271299A Expired - Fee Related JP3504882B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 熱伝導性・電気絶縁性シリコーン組成物及びこれを用いたシリコーン成形物 |
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Country | Link |
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