JP2000326529A - 印字装置 - Google Patents
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- energy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】印字品質を損なわずに電池寿命を長期化させ携
帯時の印字可能枚数を多くできる印字装置を提供する。 【解決手段】印字画像の品質を維持できる範囲のインク
吐出スピードV1〜V4が得られる印加エネルギーP1
〜P4間に、少なくとも高低2つのエネルギー印加モー
ドを設ける。ACアダプタ使用時には高エネルギー印加
モードで印字し、電池使用時には高エネルギー印加モー
ドと低エネルギー印加モードが選択可能なようにし、例
えば電池電圧が所定値以下であるときは強制的に低エネ
ルギー印加モードで印字するようにする。
帯時の印字可能枚数を多くできる印字装置を提供する。 【解決手段】印字画像の品質を維持できる範囲のインク
吐出スピードV1〜V4が得られる印加エネルギーP1
〜P4間に、少なくとも高低2つのエネルギー印加モー
ドを設ける。ACアダプタ使用時には高エネルギー印加
モードで印字し、電池使用時には高エネルギー印加モー
ドと低エネルギー印加モードが選択可能なようにし、例
えば電池電圧が所定値以下であるときは強制的に低エネ
ルギー印加モードで印字するようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギーをAC
電源又は電池から選択されて供給される印字装置に関す
る。
電源又は電池から選択されて供給される印字装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い各種の携
帯機器が増加している。一般にそのような携帯機器で
は、エネルギー供給源としてACアダプタと電池の使用
が可能なように構成されているものが多い。そして、A
Cアダプタが装着されているときはACアダプタのジャ
ックに設けられている挿入検知スイッチにより電池の回
路が遮断され、専らACアダプタから電源の供給を受け
るようになっている。
帯機器が増加している。一般にそのような携帯機器で
は、エネルギー供給源としてACアダプタと電池の使用
が可能なように構成されているものが多い。そして、A
Cアダプタが装着されているときはACアダプタのジャ
ックに設けられている挿入検知スイッチにより電池の回
路が遮断され、専らACアダプタから電源の供給を受け
るようになっている。
【0003】このように、電池が装着されている場合で
も、ACアダプタが装着されている場合はACアダプタ
から電源の供給を受けるようになっている。そして、機
器本体に対するACアダプタを用いたときの駆動制御と
電池を用いたときの駆動制御とでは同一に行われている
ものが多い。
も、ACアダプタが装着されている場合はACアダプタ
から電源の供給を受けるようになっている。そして、機
器本体に対するACアダプタを用いたときの駆動制御と
電池を用いたときの駆動制御とでは同一に行われている
ものが多い。
【0004】例えば印字装置つまりプリンタにおいて
は、ACアダプタを用いた場合でも電池を用いた場合で
も、印字品質を同一にするために、同一の制御(印字ヘ
ッドへの印加エネルギーが同一)が行われていた。
は、ACアダプタを用いた場合でも電池を用いた場合で
も、印字品質を同一にするために、同一の制御(印字ヘ
ッドへの印加エネルギーが同一)が行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリンタが
携帯型の場合は電源には主として電池を用いるが、プリ
ンタに限らず携帯型機器の電池は、あまり大きくすると
機器全体の重量が重くなって携帯性を損ねてしまうか
ら、なかなか大型化できない。そして、このように搭載
する電池を大型に出来ないため、結果として携帯先で電
池の残量が早期に不足となり、所望の印字枚数が得られ
ない場合が発生して不満を招く原因となっていた。
携帯型の場合は電源には主として電池を用いるが、プリ
ンタに限らず携帯型機器の電池は、あまり大きくすると
機器全体の重量が重くなって携帯性を損ねてしまうか
ら、なかなか大型化できない。そして、このように搭載
する電池を大型に出来ないため、結果として携帯先で電
池の残量が早期に不足となり、所望の印字枚数が得られ
ない場合が発生して不満を招く原因となっていた。
【0006】また、電池は使用される電流が大きいとき
と小さいときとでは、大きいときの方がより急速に寿命
が低下するという特性を持っている。プリンタの使用電
流は、他の電子機器に比べて比較的大きいから、電池の
寿命が極めて短という問題も有していた。
と小さいときとでは、大きいときの方がより急速に寿命
が低下するという特性を持っている。プリンタの使用電
流は、他の電子機器に比べて比較的大きいから、電池の
寿命が極めて短という問題も有していた。
【0007】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
印字品質を損なわずに電池寿命を長期化させる印字装置
を提供することである。
印字品質を損なわずに電池寿命を長期化させる印字装置
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の印字装置は、エ
ネルギーをAC電源又は電池から選択して受給可能に構
成され、印加エネルギーを変化させることにより印字特
性が異なる印字ヘッドを備えた印字装置であって、上記
エネルギーが上記AC電源又は上記電池の何れから供給
されているかを判断する判断手段と、上記印字ヘッドへ
の上記印加エネルギーの印加モードを少なくとも高エネ
ルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印
加モードに可変する制御手段と、を備え、上記制御手段
は、上記判断手段により上記AC電源から上記エネルギ
ーが供給されていると判断されたときは上記印字ヘッド
に高エネルギー印加モードによる印加エネルギーを供給
し、他方上記電池から上記エネルギーが供給されている
と判断されたときは上記高エネルギー印加モードと上記
低エネルギー印加モードとを選択可能にするように構成
される。
ネルギーをAC電源又は電池から選択して受給可能に構
成され、印加エネルギーを変化させることにより印字特
性が異なる印字ヘッドを備えた印字装置であって、上記
エネルギーが上記AC電源又は上記電池の何れから供給
されているかを判断する判断手段と、上記印字ヘッドへ
の上記印加エネルギーの印加モードを少なくとも高エネ
ルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印
加モードに可変する制御手段と、を備え、上記制御手段
は、上記判断手段により上記AC電源から上記エネルギ
ーが供給されていると判断されたときは上記印字ヘッド
に高エネルギー印加モードによる印加エネルギーを供給
し、他方上記電池から上記エネルギーが供給されている
と判断されたときは上記高エネルギー印加モードと上記
低エネルギー印加モードとを選択可能にするように構成
される。
【0009】そして、例えば請求項2記載のように、上
記高エネルギー印加モードにおける上記印字ヘッドへの
電圧印加時間は上記低エネルギー印加モードにおける上
記印字ヘッドへの電圧印加時間よりも長いように構成さ
れ、また、例えば請求項3記載のように、上記高エネル
ギー印加モードにおける上記印字ヘッドへの印加電圧は
上記低エネルギーモードにおける上記印字ヘッドへの印
加電圧よりも高いように構成される。
記高エネルギー印加モードにおける上記印字ヘッドへの
電圧印加時間は上記低エネルギー印加モードにおける上
記印字ヘッドへの電圧印加時間よりも長いように構成さ
れ、また、例えば請求項3記載のように、上記高エネル
ギー印加モードにおける上記印字ヘッドへの印加電圧は
上記低エネルギーモードにおける上記印字ヘッドへの印
加電圧よりも高いように構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る印字装置としてのサーマルインクジェットプリンタの
全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、
サーマルインクジェットプリンタ1は、MPU2と、こ
のMPU2にバス3を介して接続されたインターフェー
ス4、メモリ5、サーマルヘッド制御部6、及びこのサ
ーマルヘッド制御部6にフレキシブル信号ケーブル7を
介して接続されたサーマルヘッド8からなる。
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
る印字装置としてのサーマルインクジェットプリンタの
全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、
サーマルインクジェットプリンタ1は、MPU2と、こ
のMPU2にバス3を介して接続されたインターフェー
ス4、メモリ5、サーマルヘッド制御部6、及びこのサ
ーマルヘッド制御部6にフレキシブル信号ケーブル7を
介して接続されたサーマルヘッド8からなる。
【0011】上記のインターフェース4、メモリ5、及
びサーマルヘッド制御部6は、上記のMPU2との接続
とは別に、バス9及び11によって直列に接続されても
いる。また、インターフェース4には接続コード12を
介して、ホスト機器13に接続されている。上記のサー
マルヘッド8はインク吐出ノズルから紙面にインク滴を
吐出して印字を行うサーマルインクジェットヘッドであ
り、また、ホスト機器13は例えばパーソナルコンピュ
ータ、デジタルカメラ、テレビ、ビデオ装置等である。
びサーマルヘッド制御部6は、上記のMPU2との接続
とは別に、バス9及び11によって直列に接続されても
いる。また、インターフェース4には接続コード12を
介して、ホスト機器13に接続されている。上記のサー
マルヘッド8はインク吐出ノズルから紙面にインク滴を
吐出して印字を行うサーマルインクジェットヘッドであ
り、また、ホスト機器13は例えばパーソナルコンピュ
ータ、デジタルカメラ、テレビ、ビデオ装置等である。
【0012】上記の構成において、基本的な動作を説明
する。先ず、MPU2は、サーマルインクジェットプリ
ンタ1全体を制御する。インターフェース4は、ホスト
機器13より接続コード12を介してサーマルインクジ
ェットプリンタ1に送信される印字データ(文字データ
や画像データを含めて、以下、印字データという)及び
制御コードをメモリ5に格納する。メモリ5は、インタ
ーフェースバッファとして機能し、サーマルヘッド制御
部6は、メモリ5から印字データを順次読み出し、サー
マルヘッド8への制御信号を生成しながら、上記読み出
した印字データをサーマルヘッド8に転送する。サーマ
ルヘッド8は、上記印字データの転送に同期してサーマ
ルヘッド8に対し相対的に移動する不図示の用紙面に上
記印字データに応じた印字を実行する。
する。先ず、MPU2は、サーマルインクジェットプリ
ンタ1全体を制御する。インターフェース4は、ホスト
機器13より接続コード12を介してサーマルインクジ
ェットプリンタ1に送信される印字データ(文字データ
や画像データを含めて、以下、印字データという)及び
制御コードをメモリ5に格納する。メモリ5は、インタ
ーフェースバッファとして機能し、サーマルヘッド制御
部6は、メモリ5から印字データを順次読み出し、サー
マルヘッド8への制御信号を生成しながら、上記読み出
した印字データをサーマルヘッド8に転送する。サーマ
ルヘッド8は、上記印字データの転送に同期してサーマ
ルヘッド8に対し相対的に移動する不図示の用紙面に上
記印字データに応じた印字を実行する。
【0013】この印字は、微細なインク加圧室内の発熱
体に印字データに応じて選択的にエネルギーを印加して
発熱体を発熱させ、この発熱により発熱体表面のインク
に膜気泡を発生させ、この膜気泡の瞬間的な膨張により
インク吐出ノズルからインク滴を吐出させることによっ
て行うものである。
体に印字データに応じて選択的にエネルギーを印加して
発熱体を発熱させ、この発熱により発熱体表面のインク
に膜気泡を発生させ、この膜気泡の瞬間的な膨張により
インク吐出ノズルからインク滴を吐出させることによっ
て行うものである。
【0014】図2は、上記のサーマルインクジェットプ
リンタ1における電源の構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、このサーマルインクジェットプリン
タ1は、ACアダプタ14と電池15の両方から電源を
受給できるように構成されている。そして、ACアダプ
タ14又は電池15は、逆流防止ダイオード16又は1
7を介して、図1に示したサーマルヘッド8へ直接に、
また、ロジック回路系にはDC/DCコンバータ18に
より所望の電圧VDD19に変換してから、夫々電力を
供給している。そして、ACアダプタ14によって電力
が供給されているときは、電池15と逆流防止ダイオー
ド17との接続は、不図示の電源遮断回路により切り離
されている。
リンタ1における電源の構成を模式的に示す図である。
同図に示すように、このサーマルインクジェットプリン
タ1は、ACアダプタ14と電池15の両方から電源を
受給できるように構成されている。そして、ACアダプ
タ14又は電池15は、逆流防止ダイオード16又は1
7を介して、図1に示したサーマルヘッド8へ直接に、
また、ロジック回路系にはDC/DCコンバータ18に
より所望の電圧VDD19に変換してから、夫々電力を
供給している。そして、ACアダプタ14によって電力
が供給されているときは、電池15と逆流防止ダイオー
ド17との接続は、不図示の電源遮断回路により切り離
されている。
【0015】この電源構成において、本発明に係る上記
のサーマルインクジェットプリンタ1は、印字に際して
高エネルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2
つの印加モードを備えている。この2つの印加モードの
設定は、発熱体に与える印加エネルギーとインク滴の吐
出スピードとの一般的な関係から得たものである。以下
に、その特性について説明する。
のサーマルインクジェットプリンタ1は、印字に際して
高エネルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2
つの印加モードを備えている。この2つの印加モードの
設定は、発熱体に与える印加エネルギーとインク滴の吐
出スピードとの一般的な関係から得たものである。以下
に、その特性について説明する。
【0016】図3は、発熱体への印加エネルギーとイン
ク滴の吐出スピードとの関係を示す一般的なサーマルヘ
ッド8の特性図である。同図は横軸に印加エネルギーP
を示し、縦軸にインク滴の吐出スピードVを示してい
る。同図に示すように、印加エネルギーを印加エネルギ
ーP0からP3まで徐々に上げていくと、吐出スピード
は吐出スピードV0からV3まで比例的に増していく。
更に印加エネルギーP3からP4まで上げていくと、吐
出スピードは吐出スピードV3からV4までやや増加
し、その印加エネルギーP4のときの吐出スピードV4
で、吐出スピードが飽和する。
ク滴の吐出スピードとの関係を示す一般的なサーマルヘ
ッド8の特性図である。同図は横軸に印加エネルギーP
を示し、縦軸にインク滴の吐出スピードVを示してい
る。同図に示すように、印加エネルギーを印加エネルギ
ーP0からP3まで徐々に上げていくと、吐出スピード
は吐出スピードV0からV3まで比例的に増していく。
更に印加エネルギーP3からP4まで上げていくと、吐
出スピードは吐出スピードV3からV4までやや増加
し、その印加エネルギーP4のときの吐出スピードV4
で、吐出スピードが飽和する。
【0017】この飽和状態は、その後印加エネルギーを
印加エネルギーP4からP5まで上げても継続する。そ
して、更に印加エネルギーを印加エネルギーP5よりも
上げると、今度は吐出スピードが低下し始め、印加エネ
ルギーが印加エネルギーP6を超えると、吐出スピード
が急激に低下し、ついには吐出しなくなる。
印加エネルギーP4からP5まで上げても継続する。そ
して、更に印加エネルギーを印加エネルギーP5よりも
上げると、今度は吐出スピードが低下し始め、印加エネ
ルギーが印加エネルギーP6を超えると、吐出スピード
が急激に低下し、ついには吐出しなくなる。
【0018】上記の吐出スピードVが大きいということ
は、吐出時のインク滴がもつエネルギーが大きく、外乱
に対して強いことを意味する。したがって、出来るだけ
大きい吐出エネルギーで印字したほうが、外乱に対する
マージンが大きいことになる。
は、吐出時のインク滴がもつエネルギーが大きく、外乱
に対して強いことを意味する。したがって、出来るだけ
大きい吐出エネルギーで印字したほうが、外乱に対する
マージンが大きいことになる。
【0019】実験で、各種の大きさの印加エネルギーP
を与えて印字を実行してみると、高い画質を損なわず
に、品質を保った印字を行うためには、吐出スピードと
して12m/s以上の吐出スピードが必要であることが
判明した。ここで吐出スピードV1を12m/sとする
と、印加エネルギーPは、印加エネルギーP1〜P6の
範囲にあれば良いことになる。
を与えて印字を実行してみると、高い画質を損なわず
に、品質を保った印字を行うためには、吐出スピードと
して12m/s以上の吐出スピードが必要であることが
判明した。ここで吐出スピードV1を12m/sとする
と、印加エネルギーPは、印加エネルギーP1〜P6の
範囲にあれば良いことになる。
【0020】印加エネルギーと吐出スピードの関係はサ
ーマルヘッドの構造によって異なるが、例えば25μm
×25μmのヒータを用い、オリフィス径が20μm、
オリフィス板の厚さが17μm、ヒータからオリフィス
板の下面までの距離が10μmのサーマルヘッドを用い
た場合はP1=0.72μJ、P4=0.8μJ、P5
=1.0μJ、P6=1.1μJ、V4=14m/sで
あった。
ーマルヘッドの構造によって異なるが、例えば25μm
×25μmのヒータを用い、オリフィス径が20μm、
オリフィス板の厚さが17μm、ヒータからオリフィス
板の下面までの距離が10μmのサーマルヘッドを用い
た場合はP1=0.72μJ、P4=0.8μJ、P5
=1.0μJ、P6=1.1μJ、V4=14m/sで
あった。
【0021】尚、本例において上記の発熱体に各種の大
きさの印加エネルギーPを与える方法は、電圧の印加時
間の長短によっている。すなわち、より大きな印加エネ
ルギーPを与えるときは電圧の印加時間をより長くし、
より小さな印加エネルギーPを与える場合は電圧の印加
時間をより短くすることによって印加エネルギーの大き
さを変えている。
きさの印加エネルギーPを与える方法は、電圧の印加時
間の長短によっている。すなわち、より大きな印加エネ
ルギーPを与えるときは電圧の印加時間をより長くし、
より小さな印加エネルギーPを与える場合は電圧の印加
時間をより短くすることによって印加エネルギーの大き
さを変えている。
【0022】また、同図に示す印加エネルギーP2、P
3及びP4は、共に上記必要とされる吐出スピードV1
以上の吐出スピードに対応する印加エネルギーP1〜P
6の範囲内にあるので、その印加エネルギーP2〜P4
により得られる吐出スピードVは最低吐出スピードであ
る吐出スピードV1よりも速い。つまり、通常印字には
印加エネルギーP2〜P4の範囲であれば問題なく高品
質の印字が可能である。この場合、印加エネルギーの高
低によって異なってくるのは単に外乱に対するマージン
だけである。
3及びP4は、共に上記必要とされる吐出スピードV1
以上の吐出スピードに対応する印加エネルギーP1〜P
6の範囲内にあるので、その印加エネルギーP2〜P4
により得られる吐出スピードVは最低吐出スピードであ
る吐出スピードV1よりも速い。つまり、通常印字には
印加エネルギーP2〜P4の範囲であれば問題なく高品
質の印字が可能である。この場合、印加エネルギーの高
低によって異なってくるのは単に外乱に対するマージン
だけである。
【0023】ここで、更に図3を見ると、吐出スピード
Vを最大にする印加エネルギーは印加エネルギーP4で
十分であり、それ以上の大きな印加エネルギーを与えて
も吐出スピードに変化はなく、更に印加エネルギーが大
きくなりすぎると吐出スピードが落ちて、かえって逆効
果となることが同図から明らかである。
Vを最大にする印加エネルギーは印加エネルギーP4で
十分であり、それ以上の大きな印加エネルギーを与えて
も吐出スピードに変化はなく、更に印加エネルギーが大
きくなりすぎると吐出スピードが落ちて、かえって逆効
果となることが同図から明らかである。
【0024】本実施の形態においては、上述した実験の
結果を踏まえて、印字ヘッドつまりサーマルヘッド8へ
の印加エネルギーの印加モードを、少なくとも高エネル
ギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印加
モードに可変して印字を制御するようにしている。上記
の高エネルギー印加モードは、例えば図3に示す印加エ
ネルギーP4による吐出スピードV4で印字を行なう印
字モードであり、低エネルギー印加モードは、例えば同
図に示す印加エネルギーP4より低い印加エネルギーP
2による吐出スピードV2で印字を行なう印字モードで
ある。
結果を踏まえて、印字ヘッドつまりサーマルヘッド8へ
の印加エネルギーの印加モードを、少なくとも高エネル
ギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印加
モードに可変して印字を制御するようにしている。上記
の高エネルギー印加モードは、例えば図3に示す印加エ
ネルギーP4による吐出スピードV4で印字を行なう印
字モードであり、低エネルギー印加モードは、例えば同
図に示す印加エネルギーP4より低い印加エネルギーP
2による吐出スピードV2で印字を行なう印字モードで
ある。
【0025】そして、ACアダプタ14から電源をとっ
て印字するときには、高エネルギー印加モードで印字を
実行し、電池15を電源として印字を行なうときには、
低エネルギー印加モードで印字を行う電池寿命優先モー
ドと、上記の高エネルギー印加モードで印字を行う印字
品質優先モードを選択可能に構成する。
て印字するときには、高エネルギー印加モードで印字を
実行し、電池15を電源として印字を行なうときには、
低エネルギー印加モードで印字を行う電池寿命優先モー
ドと、上記の高エネルギー印加モードで印字を行う印字
品質優先モードを選択可能に構成する。
【0026】図4(a),(b),(c) は、上記高エネルギー印
加モード又は低エネルギー印加モードに印加モードを切
り換えるための具体的な印加エネルギーの変え方を示す
タイミングチャートである。同図(a) はACアダプタ1
4の使用時又は電池15の使用時における印字品質優先
モードである高エネルギー印加モードの電圧印加方法を
示し、同図(b) は電池15の使用時における電池寿命優
先モードである低エネルギー印加モードの電圧印加方法
を示している。また、同図(c) は、発熱体の印字周期T
wにおける個々の発熱体の印加順序を示している。
加モード又は低エネルギー印加モードに印加モードを切
り換えるための具体的な印加エネルギーの変え方を示す
タイミングチャートである。同図(a) はACアダプタ1
4の使用時又は電池15の使用時における印字品質優先
モードである高エネルギー印加モードの電圧印加方法を
示し、同図(b) は電池15の使用時における電池寿命優
先モードである低エネルギー印加モードの電圧印加方法
を示している。また、同図(c) は、発熱体の印字周期T
wにおける個々の発熱体の印加順序を示している。
【0027】先ず、印加エネルギーPは、印加電圧を
V、発熱体の抵抗値をR、印加時間をtとすると、 P=(V^2 /R)・t .......(1) で示される。ここで、サーマルヘッド8に供給される電
圧VはACアダプタ14又は電池15から逆流防止ダイ
オード16又は17を介して供給される電圧を示してお
り、ACアダプタ14の電圧は不変、電池15の電圧も
短期的にみれば不変である。また、サーマルヘッド8の
発熱体は常に同一のものを用いているのであるから発熱
体の抵抗値Rも不変である。
V、発熱体の抵抗値をR、印加時間をtとすると、 P=(V^2 /R)・t .......(1) で示される。ここで、サーマルヘッド8に供給される電
圧VはACアダプタ14又は電池15から逆流防止ダイ
オード16又は17を介して供給される電圧を示してお
り、ACアダプタ14の電圧は不変、電池15の電圧も
短期的にみれば不変である。また、サーマルヘッド8の
発熱体は常に同一のものを用いているのであるから発熱
体の抵抗値Rも不変である。
【0028】そこで、本例では、同図(a),(b) に示すよ
うに印加時間tを変えて、印加エネルギーPを変化させ
ている。本例の図1に示したサーマルヘッド8は、特に
は図示していないが、100個の発熱体とこれらに対応
する100個のインク吐出ノズルが横一列に並んでい
る。これら100個の発熱体に対し同時に印加できるの
は、この例では10個の発熱体である。
うに印加時間tを変えて、印加エネルギーPを変化させ
ている。本例の図1に示したサーマルヘッド8は、特に
は図示していないが、100個の発熱体とこれらに対応
する100個のインク吐出ノズルが横一列に並んでい
る。これら100個の発熱体に対し同時に印加できるの
は、この例では10個の発熱体である。
【0029】したがって、1回の印字周期Twの期間中
に10(発熱体数/同時印加数)回の各電圧印加周期D
tで最大10個(最大同時印加数)の発熱体に印加エネ
ルギーPの印加を行うことによって、全インク吐出ノズ
ルでの印字を行うようにしている。上記の電圧印加周期
Dtは、1ドットの印字に必要な時間である。
に10(発熱体数/同時印加数)回の各電圧印加周期D
tで最大10個(最大同時印加数)の発熱体に印加エネ
ルギーPの印加を行うことによって、全インク吐出ノズ
ルでの印字を行うようにしている。上記の電圧印加周期
Dtは、1ドットの印字に必要な時間である。
【0030】そして、上記電圧印加周期Dtの期間中
に、同図(a) に示す高エネルギー印加モードでは期間S
0の間だけ各発熱体を発熱駆動(印加エネルギーの印
加)し、同図(b) に示す低エネルギー印加モードでは上
記期間S0よりも短い期間S1の間だけ各発熱体を発熱
駆動する。
に、同図(a) に示す高エネルギー印加モードでは期間S
0の間だけ各発熱体を発熱駆動(印加エネルギーの印
加)し、同図(b) に示す低エネルギー印加モードでは上
記期間S0よりも短い期間S1の間だけ各発熱体を発熱
駆動する。
【0031】すなわち、上述した式(1)の時間tに上
記の期間S0又はS1を代入して、高エネルギー印加モ
ードにおける印加エネルギーP4は「P4=(V^2 /
R)・S0」によって得られ、低エネルギー印加モード
における印加エネルギーP2は「P2=(V^2 /R)
・S1」によって得られる。
記の期間S0又はS1を代入して、高エネルギー印加モ
ードにおける印加エネルギーP4は「P4=(V^2 /
R)・S0」によって得られ、低エネルギー印加モード
における印加エネルギーP2は「P2=(V^2 /R)
・S1」によって得られる。
【0032】本発明は、このように、図1に示すMPU
2は、高エネルギー印加モードと低エネルギー印加モー
ドとを、電源の状態に応じて切り換えて、インクジェッ
トプリンタ1における印字を制御する。
2は、高エネルギー印加モードと低エネルギー印加モー
ドとを、電源の状態に応じて切り換えて、インクジェッ
トプリンタ1における印字を制御する。
【0033】図5は、上記電源の状態に応じて高エネル
ギー印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換え
る制御のフローチャートである。以下、同図を用いてM
PU2による制御の動作を説明する。先ず、ACアダプ
タ14を使用してるか否かを判断する(ステップS
1)。そして、ACアダプタ14を使用しているときは
(S1がY)、電池15の接続を電気的に切り離し(ス
テップS2)、次に電圧印加周期Dtにおける電圧印加
時間をS0に設定して高エネルギー印加モードにした後
(ステップS3)、印字を実行する(ステップS4)。
ギー印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換え
る制御のフローチャートである。以下、同図を用いてM
PU2による制御の動作を説明する。先ず、ACアダプ
タ14を使用してるか否かを判断する(ステップS
1)。そして、ACアダプタ14を使用しているときは
(S1がY)、電池15の接続を電気的に切り離し(ス
テップS2)、次に電圧印加周期Dtにおける電圧印加
時間をS0に設定して高エネルギー印加モードにした後
(ステップS3)、印字を実行する(ステップS4)。
【0034】他方、上記ステップS1で、ACアダプタ
14が使用されていないときは(S1がN)、電池寿命
を優先するモードが設定されているか否かを判別する
(ステップS5)。この処理は、例えば予め電池寿命優
先モードがユーザによって指定されているか否かを判別
する、或は不図示の表示装置に電池寿命を優先するか否
かの問い合わせ報知を表示して可否いずれかを選択した
ユーザからのキー入力を判別する処理である。
14が使用されていないときは(S1がN)、電池寿命
を優先するモードが設定されているか否かを判別する
(ステップS5)。この処理は、例えば予め電池寿命優
先モードがユーザによって指定されているか否かを判別
する、或は不図示の表示装置に電池寿命を優先するか否
かの問い合わせ報知を表示して可否いずれかを選択した
ユーザからのキー入力を判別する処理である。
【0035】そして、電池寿命優先モードが予め指定さ
れている、或は選択されたときは(S5がY)、電圧印
加周期Dtにおける電圧印加時間をS1に設定して低エ
ネルギー印加モードにした後(ステップS6)、上記の
ステップS4を実行する。
れている、或は選択されたときは(S5がY)、電圧印
加周期Dtにおける電圧印加時間をS1に設定して低エ
ネルギー印加モードにした後(ステップS6)、上記の
ステップS4を実行する。
【0036】また電池寿命優先モードが予め指定されて
いない、或は選択されなかったときは(S5がN)、こ
れは印字品質優先モードであるので上記ステップS3の
高エネルギー印加モードの設定処理に移行して、ステッ
プS4で印字を実行する。
いない、或は選択されなかったときは(S5がN)、こ
れは印字品質優先モードであるので上記ステップS3の
高エネルギー印加モードの設定処理に移行して、ステッ
プS4で印字を実行する。
【0037】このように、印字ヘッドサーマルヘッド8
への印加エネルギーPの印加モードを少なくとも高エネ
ルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印
加モードに可変するようにし、エネルギー供給源がAC
アダプタ14又は電池15の何れかであるかを判断し、
ACアダプタ14からのエネルギー供給であればサーマ
ルヘッド8に高エネルギー印加モードによる印加エネル
ギーを供給し、他方、電池15からのエネルギー供給で
あると判断されたときは高エネルギー印加モードと低エ
ネルギー印加モードとを選択可能に構成する。
への印加エネルギーPの印加モードを少なくとも高エネ
ルギー印加モードと低エネルギー印加モードの2つの印
加モードに可変するようにし、エネルギー供給源がAC
アダプタ14又は電池15の何れかであるかを判断し、
ACアダプタ14からのエネルギー供給であればサーマ
ルヘッド8に高エネルギー印加モードによる印加エネル
ギーを供給し、他方、電池15からのエネルギー供給で
あると判断されたときは高エネルギー印加モードと低エ
ネルギー印加モードとを選択可能に構成する。
【0038】図6は、電源の状態に応じて高エネルギー
印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換える制
御の他の例を示すフローチャートである。同図におい
て、ステップS11、S12、S13、S14、S16
及びS17の処理は、図5のフローチャートのステップ
S1、S2、S3、S4、S5及びS6の処理と夫々同
一である。図6において、以下、図5の処理と異なるス
テップS15の処理について説明する。
印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換える制
御の他の例を示すフローチャートである。同図におい
て、ステップS11、S12、S13、S14、S16
及びS17の処理は、図5のフローチャートのステップ
S1、S2、S3、S4、S5及びS6の処理と夫々同
一である。図6において、以下、図5の処理と異なるス
テップS15の処理について説明する。
【0039】先ず、図6のステップS11でACアダプ
タ14を使用していないと判別したときは(S11が
Y)、続いて電池15の電圧が或る所定の電圧Vsより
も高いか否かを判別する(ステップS15)。この処理
における上記所定の電圧Vsの設定は、例えば電池15
の新品電圧の90%の電圧とする等である。
タ14を使用していないと判別したときは(S11が
Y)、続いて電池15の電圧が或る所定の電圧Vsより
も高いか否かを判別する(ステップS15)。この処理
における上記所定の電圧Vsの設定は、例えば電池15
の新品電圧の90%の電圧とする等である。
【0040】そして、電池15の電圧が所定の電圧Vs
よりも高いときは(S15がY)、直ちにステップS1
6の処理に移行するが、他方、電池15の電圧が所定の
電圧Vs以下であるときは(S15がN)、この場合は
ステップS17の低エネルギー印加モード設定の処理に
移行する。このように、電池15の電圧が所定の電圧V
s以下であるときには強制的に電池寿命優先モードとす
ることにより、電池15の電圧低下時でもより多い印字
枚数を確保することができる。
よりも高いときは(S15がY)、直ちにステップS1
6の処理に移行するが、他方、電池15の電圧が所定の
電圧Vs以下であるときは(S15がN)、この場合は
ステップS17の低エネルギー印加モード設定の処理に
移行する。このように、電池15の電圧が所定の電圧V
s以下であるときには強制的に電池寿命優先モードとす
ることにより、電池15の電圧低下時でもより多い印字
枚数を確保することができる。
【0041】図7は、電源の状態に応じて高エネルギー
印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換える制
御の更に他の例を示すフローチャートである。同図にお
いて、ステップS21〜S24、S25、S27及びS
28の処理は、図6のフローチャートのステップS11
〜S14、S15、S16及びS17の処理と夫々同一
である。図7において、以下、図6の処理と異なるステ
ップS26の処理について説明する。
印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換える制
御の更に他の例を示すフローチャートである。同図にお
いて、ステップS21〜S24、S25、S27及びS
28の処理は、図6のフローチャートのステップS11
〜S14、S15、S16及びS17の処理と夫々同一
である。図7において、以下、図6の処理と異なるステ
ップS26の処理について説明する。
【0042】先ず、図7のステップS25で、電池15
の電圧が所定の電圧Vsよりも高いときは(S25が
Y)、直ちにステップS27の電池寿命優先モードが指
定又は選択されているか否かの判断処理に移行するが、
他方、電池15の電圧が所定の電圧Vs以下であるとき
は(S25がN)、この場合は電池残量が「少」である
ことを警告報知してから(ステップS26)、上記のス
テップS27の処理に移行する。これにより、電池残量
が「少」であっても、ユーザが印字枚数よりも印字品質
を優先したいときには印字品質優先モードを指定するこ
とができて、常に印字機能の選択性が得られて使い勝手
が良くなる。
の電圧が所定の電圧Vsよりも高いときは(S25が
Y)、直ちにステップS27の電池寿命優先モードが指
定又は選択されているか否かの判断処理に移行するが、
他方、電池15の電圧が所定の電圧Vs以下であるとき
は(S25がN)、この場合は電池残量が「少」である
ことを警告報知してから(ステップS26)、上記のス
テップS27の処理に移行する。これにより、電池残量
が「少」であっても、ユーザが印字枚数よりも印字品質
を優先したいときには印字品質優先モードを指定するこ
とができて、常に印字機能の選択性が得られて使い勝手
が良くなる。
【0043】上記図6〜図7に示した実施の形態では、
いずれも電圧の印加時間を変えることによって高エネル
ギー印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換え
ているが、このように電圧印加時間ではなく、印加電圧
そのものを高低切り換えて高エネルギー印加モードと低
エネルギー印加モードとを切り換えるようにしてもよ
い。
いずれも電圧の印加時間を変えることによって高エネル
ギー印加モードと低エネルギー印加モードとを切り換え
ているが、このように電圧印加時間ではなく、印加電圧
そのものを高低切り換えて高エネルギー印加モードと低
エネルギー印加モードとを切り換えるようにしてもよ
い。
【0044】図8は、電源の状態に応じて高エネルギー
印加モードと低エネルギー印加モードとを印加電圧によ
って切り換える制御の例を示すフローチャートである。
尚、同図において、ステップS31、S32及びS34
の処理は、図7のフローチャートのステップS21、S
22及びS24の処理と夫々同一である。
印加モードと低エネルギー印加モードとを印加電圧によ
って切り換える制御の例を示すフローチャートである。
尚、同図において、ステップS31、S32及びS34
の処理は、図7のフローチャートのステップS21、S
22及びS24の処理と夫々同一である。
【0045】図8のステップS31におけるACアダプ
タ14を使用してるか否かの判断でACアダプタ14を
使用しているときは(S31がY)、ステップS32で
電池15の接続を電気的に切り離し、次に電圧印加周期
Dtにおける印加電圧VHをVH1に設定して高エネル
ギー印加モードにして(ステップS33)、ステップS
34で印字を実行する。
タ14を使用してるか否かの判断でACアダプタ14を
使用しているときは(S31がY)、ステップS32で
電池15の接続を電気的に切り離し、次に電圧印加周期
Dtにおける印加電圧VHをVH1に設定して高エネル
ギー印加モードにして(ステップS33)、ステップS
34で印字を実行する。
【0046】他方、上記ステップS31でACアダプタ
14が使用されていないときは(S31がN)、電圧印
加周期Dtにおける印加電圧VHをVH2に設定して低
エネルギー印加モードにして(ステップS35)、ステ
ップS34に進む。
14が使用されていないときは(S31がN)、電圧印
加周期Dtにおける印加電圧VHをVH2に設定して低
エネルギー印加モードにして(ステップS35)、ステ
ップS34に進む。
【0047】このように、サーマルヘッド8への電圧V
Hを、ACアダプタ14の使用時にはVH1とし、電池
15の使用時にはVH2とする。このとき、VH1>V
H2とし、電圧印加周期Dtにおける電圧印加時間は両
印加モードともに等しくSxとすると、 P4(ACアダプタ14使用時)=(VH1^2 /R1)・Sx ...(4) P2(電池15使用時)=(VH2^2 /R1)・Sx .......(5) が成り立つ。
Hを、ACアダプタ14の使用時にはVH1とし、電池
15の使用時にはVH2とする。このとき、VH1>V
H2とし、電圧印加周期Dtにおける電圧印加時間は両
印加モードともに等しくSxとすると、 P4(ACアダプタ14使用時)=(VH1^2 /R1)・Sx ...(4) P2(電池15使用時)=(VH2^2 /R1)・Sx .......(5) が成り立つ。
【0048】電池15の出力を、図2に示すように直ち
にサーマルヘッド8の電源とする場合は、電池15の端
子電圧(VH2)をACアダプタ14の出力(VH1)
より低く設定するだけでよい。電池15が消耗していっ
ても、印字に必要な最低エネルギーP1を上回っている
間は印字が可能である。
にサーマルヘッド8の電源とする場合は、電池15の端
子電圧(VH2)をACアダプタ14の出力(VH1)
より低く設定するだけでよい。電池15が消耗していっ
ても、印字に必要な最低エネルギーP1を上回っている
間は印字が可能である。
【0049】或いは、ACアダプタ14、電池15の片
方又は両方にDC/DCコンバータを挿入して上記電圧
関係を得るようにしてもよい。電池15の後にDC/D
Cコンバータを挿入したときは、図5の実施例のよう
に、印字品質優先モード時はVH1の電圧に、電池寿命
優先モードであればVH2の電圧に、電圧を可変して印
字するようにしてよい。
方又は両方にDC/DCコンバータを挿入して上記電圧
関係を得るようにしてもよい。電池15の後にDC/D
Cコンバータを挿入したときは、図5の実施例のよう
に、印字品質優先モード時はVH1の電圧に、電池寿命
優先モードであればVH2の電圧に、電圧を可変して印
字するようにしてよい。
【0050】尚、上述した実施の形態ではサーマルイン
クジェットプリンタを例にとって説明したが、プリンタ
はこれに限ることなく、ピエゾ素子によってインク滴を
吐出するインクジェットプリンタでもよく、また、熱溶
融プリンタ、熱昇華プリンタ等であってもよい。これら
は、印字ヘッドに印加するエネルギーによりその印字特
性が変化する。例えば、熱溶融プリンタでは、印加エネ
ルギーが少ない場合はインクリボンのインクが十分には
溶融しないが、少ないながらも所定のエネルギーを与え
れば印字画像を判読することは可能である。また、熱昇
華プリンタの場合も同様に発色剤の十分な昇華が行えな
いが、同様に画像の判読が可能であるような低い印加エ
ネルギーを設定することが可能である。
クジェットプリンタを例にとって説明したが、プリンタ
はこれに限ることなく、ピエゾ素子によってインク滴を
吐出するインクジェットプリンタでもよく、また、熱溶
融プリンタ、熱昇華プリンタ等であってもよい。これら
は、印字ヘッドに印加するエネルギーによりその印字特
性が変化する。例えば、熱溶融プリンタでは、印加エネ
ルギーが少ない場合はインクリボンのインクが十分には
溶融しないが、少ないながらも所定のエネルギーを与え
れば印字画像を判読することは可能である。また、熱昇
華プリンタの場合も同様に発色剤の十分な昇華が行えな
いが、同様に画像の判読が可能であるような低い印加エ
ネルギーを設定することが可能である。
【0051】従って、本発明は、サーマルインクジェッ
トプリンタに限定するものではなくACアダプタと電池
の併用ができるプリンタに対しては全て適用可能であ
る。
トプリンタに限定するものではなくACアダプタと電池
の併用ができるプリンタに対しては全て適用可能であ
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、少なくとも高エネルギー印加モードと低エネルギ
ー印加モードの2つの電圧印加モードを備えるので、電
池使用時には印字のための印加エネルギーを下げること
が可能となり、これにより、携帯時において高品質の画
像を印字するときと印字枚数が優先するときのいずれに
も対応することができて使い勝手が向上する。
れば、少なくとも高エネルギー印加モードと低エネルギ
ー印加モードの2つの電圧印加モードを備えるので、電
池使用時には印字のための印加エネルギーを下げること
が可能となり、これにより、携帯時において高品質の画
像を印字するときと印字枚数が優先するときのいずれに
も対応することができて使い勝手が向上する。
【図1】一実施の形態における印字装置としてのサーマ
ルインクジェットプリンタの全体構成を示すブロック図
である。
ルインクジェットプリンタの全体構成を示すブロック図
である。
【図2】一実施の形態におけるサーマルインクジェット
プリンタにおける電源の構成を模式的に示す図である。
プリンタにおける電源の構成を模式的に示す図である。
【図3】実験の結果得られた発熱体への印加エネルギー
とインク滴の吐出スピードとの関係を示すサーマルイン
クジェットヘッドの特性図である。
とインク滴の吐出スピードとの関係を示すサーマルイン
クジェットヘッドの特性図である。
【図4】(a),(b),(c) は高エネルギー印加モード又は低
エネルギー印加モードに印加モードを切り換えるための
具体的な印加エネルギーの変え方を示すタイミングチャ
ートである。
エネルギー印加モードに印加モードを切り換えるための
具体的な印加エネルギーの変え方を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】電源の状態に応じて高エネルギー印加モードと
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その1)である。
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その1)である。
【図6】電源の状態に応じて高エネルギー印加モードと
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その2)である。
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その2)である。
【図7】電源の状態に応じて高エネルギー印加モードと
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その3)である。
低エネルギー印加モードとを切り換える制御のフローチ
ャート(その3)である。
【図8】電源の状態に応じて高エネルギー印加モードと
低エネルギー印加モードとを印加電圧によって切り換え
る制御の例を示すフローチャートである。
低エネルギー印加モードとを印加電圧によって切り換え
る制御の例を示すフローチャートである。
1 サーマルインクジェットプリンタ 2 MPU 3 バス 4 インターフェース 5 メモリ 6 サーマルヘッド制御部 7 フレキシブル信号ケーブル 8 サーマルヘッド 9、11 バス 12 接続コード 13 ホスト機器 14 ACアダプタ 15 電池 16、17 逆流防止ダイオード 18 DC/DCコンバータ 19 ロジック回路への電圧VDD
Claims (3)
- 【請求項1】 エネルギーをAC電源又は電池から選択
して受給可能に構成され、印加エネルギーを変化させる
ことにより印字特性が異なる印字ヘッドを備えた印字装
置であって、 前記エネルギーが前記AC電源又は前記電池の何れから
供給されているかを判断する判断手段と、 前記印字ヘッドへの前記印加エネルギーの印加モードを
少なくとも高エネルギー印加モードと低エネルギー印加
モードの2つの印加モードに可変する制御手段と、 を備え、 前記制御手段は、前記判断手段により前記AC電源から
前記エネルギーが供給されていると判断されたときは前
記印字ヘッドに高エネルギー印加モードによる印加エネ
ルギーを供給し、他方前記電池から前記エネルギーが供
給されていると判断されたときは前記高エネルギー印加
モードと前記低エネルギー印加モードとを選択可能にす
ることを特徴とする印字装置。 - 【請求項2】 前記高エネルギー印加モードにおける前
記印字ヘッドへの電圧印加時間は前記低エネルギー印加
モードにおける前記印字ヘッドへの電圧印加時間よりも
長いことを特徴とする請求項1記載の印字装置。 - 【請求項3】 前記高エネルギー印加モードにおける前
記印字ヘッドへの印加電圧は前記低エネルギーモードに
おける前記印字ヘッドへの印加電圧よりも高いことを特
徴とする請求項1記載の印字装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11137290A JP2000326529A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11137290A JP2000326529A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000326529A true JP2000326529A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15195237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11137290A Pending JP2000326529A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000326529A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6851781B2 (en) | 2002-02-20 | 2005-02-08 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus controlling method, printing apparatus controlling program, recording medium for storing printing apparatus controlling program and printing system |
JP2011206950A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Sinfonia Technology Co Ltd | プリンタ |
JP2016068491A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP11137290A patent/JP2000326529A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6851781B2 (en) | 2002-02-20 | 2005-02-08 | Seiko Epson Corporation | Printing apparatus controlling method, printing apparatus controlling program, recording medium for storing printing apparatus controlling program and printing system |
JP2011206950A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Sinfonia Technology Co Ltd | プリンタ |
JP2016068491A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ブラザー工業株式会社 | 印刷装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040308 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040316 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040517 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050208 |