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JP2000323336A - インダクタ及びその製造方法 - Google Patents

インダクタ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000323336A
JP2000323336A JP2000000659A JP2000000659A JP2000323336A JP 2000323336 A JP2000323336 A JP 2000323336A JP 2000000659 A JP2000000659 A JP 2000000659A JP 2000000659 A JP2000000659 A JP 2000000659A JP 2000323336 A JP2000323336 A JP 2000323336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal conductor
plate
magnetic
inductor
magnetic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000000659A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Yamazaki
信幸 山崎
Ryoji Watanabe
亮二 渡辺
Masao Igarashi
雅夫 五十嵐
Satoru Inagi
覚 稲木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2000000659A priority Critical patent/JP2000323336A/ja
Publication of JP2000323336A publication Critical patent/JP2000323336A/ja
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で薄型に形成可能なインダクタ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属導体13を2つの平板状磁性部材1
1,12により挟み、2つの平板状磁性部材11,12
間に金属導体13の厚みよって非磁性層を形成したイン
ダクタを構成する。これにより、2の平板状磁性部材1
1,12間の非磁性層によって磁気飽和を生じる磁界強
度が高くなり磁気飽和を回避することができる。さら
に、2つの平板状磁性部材11,12間の金属導体13
の配置や形状を変えることによってインダクタンス値を
任意に設定可能であり、極めて容易に製造可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUコア電源の
出力平滑回路に用いるインダクタ及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CPUコア電源の出力平滑インダ
クタは、CPUの仕様の低電圧・大電流化に伴い様々な
種類が開発されている。
【0003】この種のインダクタの形状は実装時の占有
面積が12mm角程度であり、高さ寸法は同時に実装さ
れるコンデンサを考慮したものとされている。
【0004】また、この種のインダクタに必要とされる
インダクタンスは、電源のスイッチング周波数の高周波
化により小さくなってきている。現在では、300KH
zで1〜2μH程度である。電源のスイッチング周波数
がさらに高周波化されると、平滑用のインダクタに必要
とされるインダクタンスはさらに小さくなり、1μH以
下になるものと予想される。
【0005】また、CPUコア電源の出力平滑インダク
タンスには、例えば10A程度の大電流が流れるので、
このような大電流が流れても、必要なインダクタンスが
得られることが要求される。
【0006】また、大電流による発熱を抑えるために、
直流抵抗を少なくすることが重要である。直流抵抗を少
なくするためには、導体の断面積を大きくすれば良い
が、インダクタの形状を許容寸法内に納めなければなら
ず、巻き線における高い線占積度が求められている。
【0007】これらのことから、従来のCPUコア電源
の出力平滑用インダクタは、フェライトや金属圧粉或い
はアモルファス合金等でできたコアに、断面が円或いは
平角の銅線を高密度に巻き、さらに外周を磁性体で囲っ
て製造されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のCPUコア電源の出力平滑用インダクタは、コ
アに線材を巻くという構造であるため、製造工程が複雑
になることによりコスト高を招き、加えて、どうしても
形状的に厚いものになり、ノートパソコン等に用いるに
は機器の薄型化に制約を与えるという問題点があった。
【0009】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、製造
が容易で薄型に形成可能なインダクタ及びその製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、所定長さを有する金属導体
を第1及び第2の平板状磁性部材により挟み、該2つの
平板状磁性部材間の少なくとも前記金属導体以外の部分
に非磁性層を形成してなるインダクタを提案する。
【0011】該インダクタによれば、第1及び第2の平
板状磁性部材間に金属導体を挟むことにより該金属導体
の厚みによって前記第1及び第2の平板状磁性部材間に
間隙が形成され、該間隙が非磁性層となる。該非磁性層
によって磁気飽和を生じる磁界強度が高くなり磁気飽和
を回避することができる。さらに、前記2つの平板状磁
性部材間の金属導体の配置や形状を変えることによって
インダクタンス値を任意に設定可能である。
【0012】また、請求項2では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記金属導体は、両端部を含む2つ以
上の端子部を有し、該端子部が外部に露出して配線用端
子となっているインダクタを提案する。
【0013】該インダクタによれば、前記金属導体の端
子部を外部に露出して配線用端子とすることにより製造
工程の簡略化を図ることができる。さらに、3つ以上の
端子部を設けることにより基板実装時における固定の安
定化を図ることができる。
【0014】また、請求項3では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記金属導体が帯若しくは紐状をなし
ているインダクタを提案する。
【0015】該インダクタによれば、前記金属導体が帯
若しくは紐状であるので、製造の容易性を図ることがで
きると共に薄型化が可能となる。
【0016】また、請求項4では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記金属導体は2つの平板状磁性部材
間においてほぼ蛇行するように配置されているインダク
タを提案する。
【0017】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の平板状磁性部材間において前記金属導体をほぼ蛇行す
るように配置することにより、環状に形成しインダクタ
ンス値の増大を図った。
【0018】また、請求項5では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記平板状磁性部材は磁性材料と樹脂
の混合物からなるインダクタを提案する。
【0019】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材を磁性材料と樹脂の混合物によって形成することによ
り、製造の容易性、製造工程の簡略化を図った。
【0020】また、請求項6では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部材は
それぞれ異なる磁気特性を有しているインダクタを提案
する。
【0021】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の平板状磁性部材の磁気特性をそれぞれ異なるものとす
ることにより、異なる2種類の磁気特性を同時に併せ持
つインダクタとすることができる。平板状磁性部材とし
て高透磁率のフェライトを用いると高周波における損失
が小さくなり、金属圧粉やアモルファス合金を用いると
直流重畳特性が優れたものとなるので、これらを併用す
れば双方の特性を備えたインダクタを構成することがで
きる。
【0022】また、請求項7では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも一方
に前記金属導体を配置する溝が形成され、該溝の深さは
前記金属導体の厚さよりも小さく設定され、これらの差
によって前記2つの平板状磁性部材間の非磁性層が形成
されているインダクタを提案する。
【0023】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよ
うにした。さらに、前記溝の深さと金属導体の厚さの差
によって非磁性層の厚さを調整することが可能になる。
【0024】また、請求項8では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも一方
に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共に、
該溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定され、前記
2つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構成する非磁
性部材が介在して設けられているインダクタを提案す
る。
【0025】該インダクタによれば、前記金属導体が前
記溝に埋設され、前記非磁性層の厚さは前記非磁性部材
の厚さによって設定することができる。
【0026】また、請求項9では、請求項1記載のイン
ダクタにおいて、前記金属導体は、所定厚さの金属板を
所定形状に打ち抜き加工されたものであるインダクタを
提案する。
【0027】該インダクタによれば、所定厚さの金属板
を打ち抜き加工して金属だ応対を性作句することによ
り、厚さ及び形状を正確に設定した前記金属導体を形成
し、インダクタンス値の精度を高めた。
【0028】また、請求項10では、第1の平板状磁性
部材と、該第1の平板状磁性部材の上に配置された第2
の平板状磁性部材と、前記第1の平板状磁性部材の側面
に配置された2つの配線用端子と、両端のそれぞれが異
なる配線用端子に接続されると共に前記第1の平板状磁
性部材と第2の平板状磁性部材との間に配置された部分
と前記第2の平板状磁性部材の上面に配置された部分と
を有する帯若しくは紐状の金属導体とからなるインダク
タを提案する。
【0029】該インダクタによれば、前記金属導体は第
1及び第2の平板状磁性部材間と第2の平板状磁性部材
の上面にかけて配置されるので、2つの配線用端子間の
金属導体の長さを大きく設定することができ、小型形状
であってもインダクタンスの増大を図ることができる。
また、前記金属導体の配置や形状を変えることによって
インダクタンス値を任意に設定可能である。
【0030】また、請求項11では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記第2の平板状磁性部材の上に
第3の平板状磁性部材を配置して設けたインダクタを提
案する。
【0031】該インダクタによれば、前記第2の平板状
磁性部材の上に第3の平板状磁性部材を配置して設ける
ことにより、前記金属導体のほぼ全てを平板状磁性部材
によって挟むことができるので、インダクタンス値の増
大を図ることができる。
【0032】また、請求項12では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記金属導体の両端部のそれぞれ
が前記配線用端子をなしているインダクタを提案する。
【0033】該インダクタによれば、前記金属導体の両
端部のそれぞれを配線用端子とすることで生産性の向上
を図った。
【0034】また、請求項13では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記金属導体が、前記平板状磁性
部材上面の垂線にほぼ一致した巻回中心軸を有する螺旋
状に配置されているインダクタを提案する。
【0035】該インダクタによれば、前記金属導体を前
記平板状磁性部材上面の垂線にほぼ一致した巻回中心軸
を有する螺旋状に配置することにより、コイルを形成し
てインダクタンス値の増大を図った。
【0036】また、請求項14では、請求項10又は請
求項11記載のインダクタにおいて、少なくとも2つの
平板状磁性部材間の少なくとも金属導体以外の部分に非
磁性層が形成されているインダクタを提案する。
【0037】該インダクタによれば、少なくとも2つの
平板状磁性部材間の少なくとも金属導体以外の部分に非
磁性層を形成することにより、磁気飽和を生じる磁界強
度が高くなり磁気飽和を回避することができる。
【0038】また、請求項15では、請求項10又は請
求項11記載のインダクタにおいて、1つ以上の平板状
磁性部材が他の平板状磁性部材とは異なる磁気特性を有
しているインダクタを提案する。
【0039】該インダクタによれば、1つ以上の平板状
磁性部材を他の平板状磁性部材とは異なる磁気特性のも
のとすることにより、異なる2種類以上の磁気特性を同
時に併せ持つインダクタとなる。平板状磁性部材として
高透磁率のフェライトを用いると高周波における損失が
小さくなり、金属圧粉やアモルファス合金を用いると直
流重畳特性が優れたものとなるので、これらを併用すれ
ば双方の特性を備えたインダクタを構成できる。
【0040】また、請求項16では、請求項10又は請
求項11記載のインダクタにおいて、前記平板状磁性部
材は磁性材料と樹脂の混合物からなるインダクタを提案
する。
【0041】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材を磁性材料と樹脂の混合物によって形成することによ
り、製造の容易性、製造工程の簡略化を図った。
【0042】また、請求項17では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記金属導体は、所定厚さの金属
板を所定形状に打ち抜き加工されたものであるインダク
タを提案する。
【0043】該インダクタによれば、所定厚さの金属板
を打ち抜き加工して金属導体を作製することにより、厚
さ及び形状を正確に設定した前記金属導体を形成し、イ
ンダクタンス値の精度を高めた。また、打ち抜く幅によ
り前記金属導体の導体抵抗を調整可能になると共に、導
体を巻くという作業工程を省くことができる。
【0044】また、請求項18では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記金属導体は、両端部を含む2
つ以上の端子部を有すると共に、該端子部以外の主要部
分が1ターン未満の円弧形状に形成されているインダク
タを提案する。
【0045】該インダクタによれば、前記金属導体とし
て両端部を含む2つ以上の端子部を有する1ターン未満
の円弧形状に形成された金属導体を用いることにより、
薄型にした。
【0046】また、請求項19では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも
一方に前記金属導体を配置する溝が形成され、該溝の深
さは前記金属導体の厚さよりも小さく設定され、これら
の差によって前記2つの平板状磁性部材間の非磁性層が
形成されているインダクタを提案する。
【0047】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよ
うにした。さらに、前記溝の深さと金属導体の厚さの差
によって非磁性層の厚さを調整することが可能になる。
【0048】また、請求項20では、請求項10記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも
一方に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共
に、該溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定され、
前記2つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構成する
非磁性部材が介在して設けられているインダクタを提案
する。
【0049】該インダクタによれば、前記金属導体が前
記溝に埋設され、前記非磁性層の厚さは前記非磁性部材
の厚さによって設定することができる。
【0050】また、請求項21では、親回路基板上に形
成された2本以上の配線導体と、該配線導体のそれぞれ
の端部が露出するように該配線導体上に配置された平板
状磁性部材と、前記平板状磁性部材の側面から上面にか
けて配置された1本以上の帯或いは紐状の金属導体とか
ら構成され、前記金属導体の両端のそれぞれが異なる前
記配線導体の端部に接続されて前記配線導体と金属導体
により前記磁性部材の周囲に1ターン以上のコイルが形
成されてなるインダクタを提案する。
【0051】該インダクタによれば、搭載対象となる親
回路基板上に形成した所定の配線導体を含めてインダク
タが構成されるため、親回路基板上に形成された配線導
体を有効に利用できると共に、前記配線導体と金属導体
によって前記平板状磁性部材の周囲に1ターン以上のコ
イルを形成しているので、小型形状にして高いインダク
タンス値が得られる。
【0052】また、請求項22では、請求項21記載の
インダクタにおいて、前記金属導体を2本備えると共
に、前記平板状磁性部材は正方形の主面を有し、一方の
金属導体の両端部のそれぞれが前記平板状磁性部材の隣
接する2つの側面のそれぞれの中央部に配置され、該2
つの側面とは異なる2つの側面のそれぞれの中央部に他
方の金属導体の端部が配置されているインダクタを提案
する。
【0053】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材の主面を正方形とし、2本の金属導体の両端部のそれ
ぞれを前記平板状磁性部材の隣接する2つの側面のそれ
ぞれの中央部に配置したので、前記親回路基板上への搭
載の際の方向性を無くすことができる。
【0054】また、請求項23では、請求項21記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材の上に第2の
平板状磁性部材を配置して設けたインダクタを提案す
る。
【0055】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材の上に第2の平板状磁性部材を配置して設けたので、
さらにインダクタンス値の増大を図ることができる。
【0056】また、請求項24では、請求項23記載の
インダクタにおいて、前記親回路基板に対向する平板状
磁性部材と前記第2の平板状磁性部材との間の少なくと
も前記金属導体以外の部分に非磁性層が形成されている
インダクタを提案する。
【0057】該インダクタによれば、親回路基板に対向
する平板状磁性部材と第2の平板状磁性部材との間の少
なくとも前記金属導体以外の部分に非磁性層を形成した
ので、磁気飽和を生じる磁界強度が高くなり磁気飽和を
回避することができる。
【0058】また、請求項25では、請求項23記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材がそれぞれ異
なる磁気特性を有しているインダクタを提案する。
【0059】該インダクタによれば、2つの平板状磁性
部材にそれぞれ異なる磁気特性を持たせたので、異なる
2種類の磁気特性を同時に併せ持つインダクタとなる。
平板状磁性部材として高透磁率のフェライトを用いると
高周波における損失が小さくなり、金属圧粉やアモルフ
ァス合金を用いると直流重畳特性が優れたものとなるの
で、これらを併用すれば双方の特性を備えたインダクタ
を構成できる。
【0060】また、請求項26では、請求項21又は請
求項23記載のインダクタにおいて、前記平板状磁性部
材は磁性材料と樹脂の混合物からなるインダクタを提案
する。
【0061】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材を磁性材料と樹脂の混合物によって形成することによ
り、製造の容易性、製造工程の簡略化を図った。
【0062】また、請求項27では、請求項21記載の
インダクタにおいて、前記金属導体は、所定厚さの金属
板を所定形状に打ち抜き加工されたものであるインダク
タを提案する。
【0063】該インダクタによれば、所定厚さの金属板
を打ち抜き加工することにより厚さ及び形状を正確に設
定した前記金属導体を用いてインダクタンス値の精度を
高めることができた。また、打ち抜く幅により前記金属
導体の導体抵抗を調整可能になると共に、導体を巻くと
いう作業工程を省くことができる。
【0064】また、請求項28では、請求項21記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材には前記金属
導体を配置する溝が形成されているインダクタを提案す
る。
【0065】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になる。
【0066】また、請求項29では、請求項24記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも
一方に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共
に該溝の深さは前記金属導体の厚さよりも小さく設定さ
れ、これらの差によって前記2つの平板状磁性部材間の
非磁性層が形成されているインダクタを提案する。
【0067】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよ
うにした。さらに、前記溝の深さと金属導体の厚さの差
によって非磁性層の厚さを調整することが可能になる。
【0068】また、請求項30では、請求項24記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材の少なくとも
一方に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共
に、該溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定され、
前記2つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構成する
非磁性部材が介在して設けられているインダクタを提案
する。
【0069】該インダクタによれば、前記金属導体が前
記溝に埋設され、前記非磁性層の厚さは前記非磁性部材
の厚さによって設定することができる。
【0070】また、請求項31では、四角形状の主面を
有する第1の平板状磁性部材と、前記第1の平板状磁性
部材の上面に配置されると共に両端部のそれぞれが一方
の隣接する異なる側面に配置された帯或いは紐状をなす
第1の金属導体と、前記第1の平板状磁性部材の上面に
前記第1の金属導体に対して非接触に配置されると共に
両端部のそれぞれが他方の隣接する異なる側面に配置さ
れた帯或いは紐状をなす第2の金属導体と、前記第1の
平板状磁性部材の上に配置して設けられた第2の平板状
磁性部材と、両端部のそれぞれが前記第1の平板状磁性
部材の一対の対向側面に配置された異なる金属導体端部
に接続するように前記第2の平板状磁性部材の対向する
2つの側面から上面にかけて配置され前記第1の平板状
磁性部材の2つの側面を挟み込むバネ性を有した帯状を
なす第3の金属導体とからなるインダクタを提案する。
【0071】該インダクタによれば、上面に第1及び第
2の金属導体が配置された第1の平板状磁性部材の上に
第2の平板状磁性部材が配置して設けられ、前記第1及
び第2の金属導体のそれぞれの一端が第3の金属導体に
よって導電接続される。これにより、前記第1乃至第3
の金属導体によって前記第2の平板状磁性部材の周囲を
ほぼ1ターンするコイルが形成される。さらに、前記第
3の金属導体はバネ性を有しているため、製造時におけ
る第1及び第2の平板状磁性部材に対する前記第3の金
属導体の固定が容易となる。
【0072】また、請求項32では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の金属導体の他
端部が外部に露出して配線用端子となっているインダク
タを提案する。
【0073】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の金属導体の他端部を外部に露出して配線用端子とする
ことにより、製造の容易性、製造工程の簡略化を図っ
た。
【0074】また、請求項33では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部
材は正方形の主面を有し、前記第1及び第2の金属導体
の端部が前記側面の中央部に配置されているインダクタ
を提案する。
【0075】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の平板状磁性部材の主面を正方形にし、前記第1及び第
2の金属導体の端部を前記側面の中央部に配置すること
により、製造時及び親回路基板への搭載時の方向性を無
くした。
【0076】また、請求項34では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1の平板状磁性部材は絶縁
体であるインダクタを提案する。
【0077】該インダクタによれば、前記第1の平板状
磁性部材を絶縁体とすることにより、親回路基板上の配
線導体の短絡を回避できるようにした。
【0078】また、請求項35では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部
材間の少なくとも金属導体以外の部分に非磁性層が形成
されているインダクタを提案する。
【0079】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の平板状磁性部材間の少なくとも金属導体以外の部分に
非磁性層を形成することにより、磁気飽和を生じる磁界
強度が高くなり磁気飽和を回避することができる。
【0080】また、請求項36では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部
材がそれぞれ異なる磁気特性を有しているインダクタを
提案する。
【0081】該インダクタによれば、前記第1及び第2
の平板状磁性部材にそれぞれ異なる磁気特性を持たせた
ので、異なる2種類の磁気特性を同時に併せ持つインダ
クタとなる。平板状磁性部材として高透磁率のフェライ
トを用いると高周波における損失が小さくなり、金属圧
粉やアモルファス合金を用いると直流重畳特性が優れた
ものとなるので、これらを併用すれば双方の特性を備え
たインダクタを構成できる。
【0082】また、請求項37では請求項31記載のイ
ンダクタにおいて、前記平板状磁性部材は磁性材料と樹
脂の混合物からなるインダクタを提案する。
【0083】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材を磁性材料と樹脂の混合物によって形成することによ
り、製造の容易性、製造工程の簡略化を図った。
【0084】また、請求項38では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記金属導体は、所定厚さの金属
板を所定形状に打ち抜き加工されたものであるインダク
タを提案する。
【0085】該インダクタによれば、所定厚さの金属板
を打ち抜き加工することにより厚さ及び形状を正確に設
定した前記金属導体を用いてインダクタンス値の精度を
高めた。また、打ち抜く幅により前記金属導体の導体抵
抗を調整可能になると共に、導体を巻くという作業工程
を省くことができる。
【0086】また、請求項39では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記平板状磁性部材には前記金属
導体を配置する溝が形成されているインダクタを提案す
る。
【0087】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより製
造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよう
にした。
【0088】また、請求項40では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部
材の少なくとも一方に前記第1及び第2の金属導体を配
置する溝が形成されこれらの差によって前記第1及び第
2の平板状磁性部材間の非磁性層が形成されているイン
ダクタを提案する。
【0089】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよ
うにした。さらに、前記溝の深さと金属導体の厚さの差
によって非磁性層の厚さを調整することが可能になる。
【0090】また、請求項41では、請求項31記載の
インダクタにおいて、前記第1及び第2の平板状磁性部
材の少なくとも一方に前記第1及び第2の金属導体を配
置する溝が形成されていると共に、該溝の深さは前記金
属導体の厚さ以上に設定され、前記第1及び第2の平板
状磁性部材間に前記非磁性層を構成する非磁性部材が介
在して設けられているインダクタを提案する。
【0091】該インダクタによれば、前記平板状磁性部
材に前記金属導体を配置する溝を形成することにより、
製造時における前記金属導体の固定位置が明確になるよ
うにした。さらに、前記金属導体が前記溝に埋設される
ので、前記非磁性層の厚さは前記非磁性部材の厚さによ
って設定することができる。
【0092】また、請求項42では、平板状磁性部材間
に帯或いは紐状の金属導体を挟み、前記平板状磁性部材
間の少なくとも金属導体以外の部分に非磁性層が形成さ
れているインダクタの製造方法であって、平板状磁性部
材の主面に帯び或いは紐状の金属導体を接着する工程
と、前記平板状磁性部材の主面側に前記金属導体を挟む
ように他の平板状磁性部材を接着する工程と、前記金属
導体の両端部を折り曲げて配線用端子を形成する工程と
を有するインダクタの製造方法を提案する。
【0093】該インダクタの製造方法によれば、所定形
状の帯或いは紐状の金属導体を平板状磁性部材間に接着
して挟み、両端部を配線用端子として折り曲げることに
よりインダクタを製造できる。また、前記金属導体の厚
みにほぼ相当する接着層が非磁性層となる。
【0094】また、請求項43では、平板状磁性部材間
に帯或いは紐状の金属導体を挟み、前記平板状磁性部材
間の少なくとも金属導体以外の部分に非磁性層が形成さ
れているインダクタの製造方法であって、帯或いは紐状
の金属導体を両端部を除く所定部分を平板状に成型した
樹脂で覆う工程と、樹脂と磁性材料の混合物で前記平板
状樹脂の上下面を覆う工程と、前記金属導体の両端部を
折り曲げて配線用端子を形成する工程とを有するインダ
クタの製造方法を提案する。
【0095】該インダクタの製造方法によれば、所定パ
ターン形状に加工した金属導体の端部を除く所定部分を
樹脂で覆い、この樹脂を平板状に成型することにより、
前記非磁性層が形成される。さらに、樹脂と磁性材料の
混合物で前記平板状樹脂の上下面を覆うことにより、前
記非磁性層を挟む平板状磁性部材が形成される。さらに
前記金属導体の両端部を折り曲げることにより配線用端
子が形成されてインダクタが製造される。
【0096】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0097】図1は、本発明の第1の実施形態のインダ
クタを示す外観斜視図、図2はその分解斜視図である。
図において、10はインダクタで、主面が正方形をなす
2枚の平板状磁性部材(以下、磁性部材と称する)1
1,12の間に帯状の金属導体13が挟まれて構成され
ている。これら2つの磁性部材11,12は樹脂14を
用いて接着されている。また、金属導体13の両端部は
外部に露出され、所定形状に折り曲げられて配線用端子
となっている。
【0098】磁性部材11,12のそれぞれは、例えば
厚さが0.5mm〜1.0mmで1辺が5mm〜15m
mのフェライト板からなる。また、金属導体13は、例
えば厚さが100μmで幅が1mm〜2mmの銅からな
る。
【0099】上記インダクタ10は、次のようにして製
造した。
【0100】即ち、上記厚さの銅板を打ち抜き加工して
得られた帯状の金属導体13の両端部を、下板となる磁
性部材11の形状及び金属導体13の配置に合わせて折
り曲げて配線用端子を形成する。この金属導体13を例
えばエポキシ系の樹脂14を用いて下板の磁性部材11
に接着する。
【0101】次に、上板となる磁性部材12を樹脂14
を用いて磁性部材11の上側主面に接着する。この後、
150〜200度の温度で乾燥して、樹脂14を硬化さ
せる。これによってインダクタ10が完成する。
【0102】上記構成のインダクタ10によれば、磁性
部材11,12間に金属導体13を挟むことにより金属
導体13の厚みによって2つの磁性部材11,12間に
間隙が形成され、この間隙内に樹脂14が充填された状
態となり非磁性層となる。
【0103】この非磁性層によって磁気飽和を生じる磁
界強度が高くなり磁気飽和を回避することができる。
【0104】また、金属導体13の両端部を磁性部材1
1,12間の間隙から外部に露出して配線用端子とした
ので、製造工程を簡略化することができる。また、断面
積比較的広くとれる帯状の金属導体13を用いたので、
製造が容易に行えると共に、直流抵抗を小さくでき、且
つ大きなインダクタンス値を得ることができる。
【0105】尚、本実施形態では2つの磁性部材11,
12として同じ磁気特性のフェライト板を用いたが、異
なる磁気特性を有する2つの平板状磁性部材11,12
を用いることにより、これら2つの磁気特性を併せ持っ
たインダクタを構成することができる。例えば、平板状
磁性部材11,12として高透磁率のフェライトを用い
ると高周波における損失が小さくなり、金属圧粉やアモ
ルファス合金を用いると直流重畳特性が優れたものとな
るので、これらを併用すれば双方の特性を備えたインダ
クタを構成することができる。
【0106】また、後述するように、平板状磁性部材1
1,12を樹脂と磁性材料との混合物によって形成する
ことにより、製造工程のさらなる簡略化を図ることがで
きる。
【0107】さらに、2つの平板状磁性部材11,12
間の金属導体13の配置や形状を変えることによってイ
ンダクタンス値を任意に設定可能である。
【0108】例えば、図3乃至図6に示すように、磁性
部材11,12間で蛇行させた形状の金属導体13A,
13Bを用いる(図3,図4)、或いは磁性部材11,
12間で円形状をなす金属導体13C,13Dを用いる
(図5,図6)ことにより、インダクタンス値を任意に
設定することができる。
【0109】また、図7に示すように、両端部を含む3
つ以上の端子部13a〜13cを設けた金属導体13E
を用いることにより、任意の2つの端子を使用すること
により、異なる3通りのインダクタンスを使用可能とな
る。
【0110】また、上記各金属導体13を製造する際
に、金属板を打ち抜き加工することにより、金属導体1
3の形状を詳細に設定可能となるので、所望のインダク
タンス値を容易に得ることができる。さらに、打ち抜く
幅により金属導体13の導体抵抗を調整することができ
ると共に、導体を巻くという作業工程を省くことができ
る。
【0111】また、図8に示すように、金属導体13E
を配置する溝11aを平板状磁性部材11に形成しても
良い。このように溝11aを形成することにより、製造
時における金属導体の固定位置を明確にすることができ
ると共に、金属導体の配置位置を統一することができ、
これにより同一規格のインダクタを多数製造したときの
インダクタ特性を一定に保つことができる。また、平板
状磁性部材11の溝11aの深さよりも金属導体13E
の厚さを大きく設定し、溝11aの深さと金属導体13
Eの厚さとの差によって非磁性層の厚さを調整すること
も可能である。
【0112】また、図9に示すように、溝11a内に金
属導体13Eを埋め込み、平板状磁性部材11,12間
に非磁性材料シート15を挟んで非磁性層を形成しても
良い。
【0113】また、金属導体13としては、銅の他にリ
ン青銅や鉄等を用いても良い。
【0114】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。
【0115】図10は、本発明の第2の実施形態のイン
ダクタを示す外観斜視図、図11はその分解斜視図であ
る。図において、20はインダクタで、主面が正方形を
なす2枚の平板状磁性部材(以下、磁性部材と称する)
21,22、金属導体23、及びこれらを接着する樹脂
24から構成されている。
【0116】磁性部材21,22のそれぞれは、例えば
第1の実施形態と同様に厚さが0.5mm〜1.0mm
で1辺が5mm〜15mmのフェライト板からなる。ま
た、金属導体23は、例えば厚さが100μmで幅が1
mm〜2mmの銅からなり、2つの略円形部分を所定位
置で連結したような形状に連続して形成されている。
【0117】金属導体23の一方の円形部分は2つの磁
性部材21,22の間に樹脂を用いて接着された状態で
挟まれている。また、金属導体23の他方の円形部分は
接続部分で折り曲げられて、上板の磁性部材21の上面
に他方の円形部分にほぼ重なるように配置され、樹脂を
用いて磁性部材22に接着されている。
【0118】ここで、金属導体23の一方の円形部分と
他方の円形部分の巻回方向は同一方向に設定されてい
る。
【0119】さらに、金属部材23の両端部のそれぞれ
は所定形状に折り曲げられて配線用端子となっている。
【0120】次に、上記インダクタ20の製造方法を図
12を参照して説明する。
【0121】まず、図12の(a)に示すような2つの
円形部分を有する金属導体23を形成し、上板の磁性部
材22の上面に配置される一方の円形部分に樹脂を塗布
して磁性部材22に接着する(図12の(b))。
【0122】次に、金属導体23の他の円形部分に樹脂
を塗布して折り曲げ、磁性部材22の他の主面に重ねて
接着する(図12の(c))。
【0123】次いで、磁性部材22の他の主面及び金属
導体23の他方の円形部分に樹脂を塗布して他方の磁性
部材21を接着し、金属導体23の両端部を折り曲げて
配線用端子を形成する(図12の(d))。
【0124】この後、150〜200度の温度で乾燥し
て、樹脂24を硬化させることによってインダクタ20
が完成する。
【0125】上記構成のインダクタ20によれば、磁性
部材21,22間及び磁性部材22の上面に配置された
金属導体23の2つの略円形部分によって2ターンのコ
イルが形成されるので、大きなインダクタンス値を得る
ことができる。
【0126】また、2つの磁性部材21,22によって
金属導体23を挟むことにより金属導体23の厚みによ
って2つの磁性部材21,22間に間隙が形成され、こ
の間隙内に樹脂24が充填された状態となり非磁性層が
形成されるので、磁気飽和を生じる磁界強度が高くなり
磁気飽和を回避することができる。
【0127】また、金属導体23の両端部を磁性部材2
1,22間の間隙から外部に露出して配線用端子とした
ので、製造工程を簡略化することができる。また、断面
積を比較的広くとれる帯状の金属導体23を用いたの
で、製造が容易に行えると共に、直流抵抗を小さくで
き、且つ大きなインダクタンス値を得ることができる。
【0128】尚、本実施形態では2つの磁性部材21,
22として同じ磁気特性のフェライト板を用いたが、異
なる磁気特性を有する2つの平板状磁性部材21,22
を用いることにより、これら2つの磁気特性を併せ持っ
たインダクタを構成することができる。
【0129】また、図13及び図14に示すインダクタ
20Aのように金属導体20Aの形成する略円形部分を
円弧状に形成することにより1.5ターン等の任意のタ
ーン数のコイルも形成することができる。
【0130】また、図15に示すインダクタ20Bのよ
うに、折り曲げて重ねると8の字形状になるように、例
えば図16に示す形状に金属導体23Bを形成すること
により、互いに磁束の方向が異なる2つのコイルを併設
して形成することができる。
【0131】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。
【0132】図17は、本発明の第3の実施形態のイン
ダクタを示す外観斜視図、図18はその分解斜視図であ
る。図において、前述した第2の実施形態と同一構成部
分は同一符号をもって表しその説明を省略する。また、
第2の実施形態と第3の実施形態との相違点は、磁性部
材22の上にさらに平板状磁性部材31を配置して金属
導体23を挟むように樹脂32によって接着したことで
ある。
【0133】これにより、金属導体23のほぼ全ての部
分が磁性部材21,22,31によって挟まれるので、
金属導体23の周囲の磁路長が短くなり、さらに大きな
インダクタンス値を得ることができる。
【0134】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。
【0135】図19は、本発明の第4の実施形態のイン
ダクタを示す外観斜視図、図20はその分解斜視図であ
る。図において、40はインダクタで、親回路基板41
に形成された2つの配線導体42,43と、平板状の磁
性部材44と、この磁性部材44の上面に配置された金
属導体45とから構成されている。
【0136】磁性部材44は、第1の実施形態と同様に
厚さが0.5mm〜1.0mmで1辺が5mm〜15m
mのフェライト板からなる。また、金属導体45は、厚
さが100μmで幅が1mm〜2mmの銅からなり一の
字形状に形成されている。
【0137】この金属導体45は、磁性部材44の対向
する2つの側面のそれぞれの中央部に両端部が配置され
た状態で、磁性部材44の上面に樹脂を用いて接着され
ている。
【0138】さらに、金属部材45の両端部のそれぞれ
は所定形状に折り曲げられて配線用端子となっている。
これらの配線用端子は、配線導体42,43のそれぞれ
の端部42a,43aに半田等を用いて導電接続されて
いる。
【0139】これらの配線導体42,43は、それぞれ
の端部42a,43aから互いにほぼ平行になるように
磁性部材44の角部の方向に延ばして形成されている。
これにより、配線導体42,43と金属導体45によっ
て磁性部材44の周囲に巻回した1ターンのコイルが形
成される。
【0140】上記構成よりなるインダクタ40によれ
ば、搭載対象となる親回路基板41上に形成した配線導
体42,43を含めてインダクタ40が構成されるた
め、親回路基板41上に形成された配線導体42,43
を有効に利用できると共に、配線導体42,43と金属
導体45によって磁性部材44の周囲に1ターンのコイ
ルを形成しているので、薄型形状にして高いインダクタ
ンス値が得られる。
【0141】尚、上記構成では金属導体45を磁性部材
44の対向側面のそれぞれの中央部間に配置したが、図
21に示すインダクタ40Aのように、磁性部材44の
対向する角部間に配置した形状の金属導体45Aを用い
ても良い。この場合、親回路基板41上の配線導体42
A,43Aは、磁性部材44の底面下に配置すれば大き
なインダクタンス値が得られる。
【0142】また、図22に示すインダクタ40Bのよ
うに、磁性部材44の上に2つの金属導体46A,46
Bを配置し、これらの金属導体46A,46B間を直列
接続する配線導体47を磁性部材44の底面下に形成し
ても上記と同様のインダクタを形成することができる。
即ち、2つの金属導体46A,46Bは磁性部材44の
互いに対向する2つの側面の近傍にこの側面に対してほ
ぼ平行に配置されている。これにより、各金属導体46
A,46Bの両端部が磁性部材44の角部近傍に位置す
る。即ち、一方の金属導体46の一端が配線導体43B
に接続され、他方の金属導体46Bの他端が配線導体4
2Bに接続されている。また、配線導体47の一端47
aが他方の金属導体46Bの一端に接続され、配線導体
47の他端47bが一方の金属導体46Aの他端に接続
されている。
【0143】このように、磁性部材44の上面に2本以
上の金属導体を設けることにより、複数ターンのコイル
を形成することも容易に可能である。
【0144】また、図23に示すインダクタ40Cのよ
うに2本の金属導体48A,48Bを設け、磁性部材4
4の隣接する側面のほぼ中央部間に金属導体48A,4
8Bを配置することにより、親回路基板41への搭載時
の方向性をなくすることができる。即ち、一方の金属導
体48Aは磁性部材44の一方の隣接する2つの側面間
に配置され、他方の金属導体48Bは磁性部材44の他
方の隣接する2つの側面間に配置されている。
【0145】また、親回路基板41には、磁性部材44
の一対の対向側面のほぼ中央部に端部が配置された配線
導体42C,43Cと、磁性部材44の他方の一対の対
向側面のほぼ中央部に両端部が配置された一の字形状の
配線導体49が形成されている。この配線導体49の一
端49aが一方の金属導体48Aの一端に接続され、他
端49bが他方の金属導体48Bの一端に接続されてい
る。また、金属導体48A,48Bのそれぞれの他端は
配線導体42C,43Cに接続されている。
【0146】このように、磁性部材44の主面を正方形
とし、上記のように金属導体48A,48B及び配線導
体42C、43C,49を形成することにより、親回路
基板41への搭載時に磁性部材44を回転させても取り
付けることができ、自動実装も容易に行うことができ
る。
【0147】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。
【0148】図24は、本発明の第5の実施形態のイン
ダクタを示す外観斜視図である。図において、前述した
第4の実施形態と同一構成部分は同一符号をもって表し
その説明を省略する。また、第4の実施形態と第5の実
施形態との相違点は、磁性部材44の上にさらに平板状
磁性部材51を配置して金属導体45を挟むように樹脂
52によって接着したことである。
【0149】これにより、金属導体45のほぼ全ての部
分が磁性部材44,51によって挟まれるので、金属導
体45の周囲の磁路長が短くなり、さらに大きなインダ
クタンス値を得ることができる。
【0150】この場合も、2つの磁性部材44,51と
して同じ磁気特性のフェライト板を用いたが、異なる磁
気特性を有する2つの平板状磁性部材44,51を用い
ることにより、これら2つの磁気特性を併せ持ったイン
ダクタを構成することができる。
【0151】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。
【0152】図25は、第6の実施形態のインダクタを
示す外観斜視図、図26はその分解斜視図である。図に
おいて、60はインダクタで、主面が正方形をなした平
板状の磁性部材61,62、金属導体63,64及び略
コ字形状のバネ性を有する金属導体65から構成されて
いる。
【0153】磁性部材61,62は、厚さが0.5mm
〜1.0mmで1辺が5mm〜15mmの絶縁性を有す
るフェライト板からなる。
【0154】また、金属導体63,64は、厚さが10
0μmで幅が1mm〜2mmの銅からなり、その形状は
図23に示したインダクタ40Cと同様であり、これら
は磁性部材61の上面に同様にして配置され、樹脂によ
って磁性部材61に接着されている。
【0155】磁性部材61の上には金属導体63,64
を挟むようにして磁性部材62が配置されている。さら
に、この上から、金属導体63,64のそれぞれの一端
を導電接続するように金属導体65が嵌着されている。
この金属導体65によって磁性部材62が金属導体6
3,64を挟み込むように固定されている。
【0156】上記構成よりなるインダクタ60によれ
ば、2つの金属導体63,64のそれぞれの一端がバネ
性を有する金属導体65によって導電接続され、これら
の金属導体63,64,65によって磁性部材62の周
囲をほぼ1ターンするコイルが形成される。
【0157】さらに、金属導体65がバネ性を有してい
るので、製造時における上板の磁性部材62の固定及び
金属導体65自身の固定が容易となる。
【0158】また、金属導体63,64の端部を露出し
て配線用端子としたので、製造の容易性、製造工程の簡
略化を図ることができる。
【0159】また、平板状磁性部材61,62の主面を
正方形にし、金属導体63,64の端部を磁性部材61
の側面の中央部に配置したので、製造時及び親回路基板
への搭載時の方向性を無くすことができる。
【0160】また、2つの磁性部材61,62間には金
属導体63,64の厚みよって非磁性層が形成されるの
で、磁気飽和を生じる磁界強度が高くなり磁気飽和を回
避することができる。
【0161】尚、2つの磁性部材61,62にそれぞれ
異なる磁気特性を持たせることにより、異なる2種類の
磁気特性を同時に併せ持つインダクタとなることは前述
と同様である。
【0162】次に、本発明の第7の実施形態を説明す
る。
【0163】第7の実施形態では、前述した第1の実施
形態のインダクタ10の平板状磁性部材11,12を樹
脂(エポキシ系樹脂等)と磁性材料(フェライト粉末
等)との混合物によって形成する製造方法に関して説明
する。
【0164】図27は第7の実施形態におけるインダク
タの製造方法を説明する図である。
【0165】本実施形態の製造方法では、図27の
(a)に示すように、金属導体71としてフレームリー
ドを用いた。このフレームリードからなる金属導体71
の周囲を射出成形によって樹脂72で覆うと共にこの樹
脂72を正方形をなす平板状に成形し(図27の
(b))、さらにこの樹脂72の上下面に樹脂と磁性材
料の混合物を射出成形によって正方形をなす所定厚さの
平板状磁性部材73,74を形成する(図27の
(c))。ここでは、エポキシ系樹脂とフェライト粉末
の混合物によって磁性部材73,74を形成した。
【0166】この後、金属導体71の露出した端部を所
定長さに切断し、さらに折り曲げて配線用端子75を形
成する(図27の(d))。これにより平板状のインダ
クタ76が完成する。
【0167】上記インダクタの製造方法によれば、従来
のように、コアに導線を巻くことなしにインダクタを形
成することができる。また、インダクタ76の厚みは、
2枚の磁性部材73,74の厚さと金属導体71の厚み
よりなるので、磁性部材73,74の厚みを小さく抑え
ることにより、薄型のインダクタ76を容易に製造する
ことができる。
【0168】さらに、限られた面積内において金属導体
71のパターン形状を変化させることにより効果的によ
り大きなインダクタンスを得ることができる。
【0169】また、樹脂72を平板状に成型することに
より2つの平板状磁性部材73,74間に非磁性層が形
成されるので、磁気飽和を生じる磁界強度が高くなり磁
気飽和を回避することができる。
【0170】尚、前述した各実施形態は本発明の一具体
例にすぎず、本発明がこれらのみに限定されることはな
い。例えば、各実施形態を組み合わせてもほぼ同様の効
果が得られる薄型のインダクタを形成できることは言う
までもないことである。
【0171】また、第2乃至第7の実施形態において
も、金属導体を配置する溝を平板状磁性部材に形成して
良い。また、非磁性材料シートを用いて非磁性層を形成
しても良い。
【0172】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1乃
至請求項41記載のインダクタによれば、CPUコア電
源の出力平滑用インダクタ等として使用することによ
り、薄型の電源を実現でき、ノートパソコン等の小型電
子機器における薄型化の要求を十分に満たすことがで
き、産業の発達に大いに貢献するものである。さらに、
構造が比較的単純であるため、製造コストの削減が実現
可能であるので、電子機器の低コスト化にも大いに寄与
できる。
【0173】また、請求項42及び請求項43記載のイ
ンダクタの製造方法によれば、所望の形状に成型が容易
であるため、要求に応じたインダクタンス値を有するイ
ンダクタを簡単に低コストで製造することができる。さ
らに、形状が薄型及び小型のインダクタも容易に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインダクタを示す外
観斜視図
【図2】本発明の第1の実施形態のインダクタを示す分
解斜視図
【図3】本発明の第1の実施形態に係る金属導体の他の
形状を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態に係る金属導体の他の
形状を示す図
【図5】本発明の第1の実施形態に係る金属導体の他の
形状を示す図
【図6】本発明の第1の実施形態に係る金属導体の他の
形状を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態に係る金属導体の他の
形状を示す図
【図8】本発明の第1の実施形態に係る平板状磁性部材
の溝を示す図
【図9】本発明の第1の実施形態に係る非磁性層の他の
形成方法を示す図
【図10】本発明の第2の実施形態のインダクタを示す
外観斜視図
【図11】本発明の第2の実施形態のインダクタを示す
分解斜視図
【図12】本発明の第2の実施形態のインダクタの製造
方法を説明する図
【図13】本発明の第2の実施形態に係る他のインダク
タを示す平面図
【図14】本発明の第2の実施形態に係る他のインダク
タを示す分解平面図
【図15】本発明の第2の実施形態に係る他のインダク
タを示す平面図
【図16】本発明の第2の実施形態に係る金属導体の他
の形状を示す平面図
【図17】本発明の第3の実施形態のインダクタを示す
外観斜視図
【図18】本発明の第3の実施形態のインダクタを示す
分解斜視図
【図19】本発明の第4の実施形態のインダクタを示す
外観斜視図
【図20】本発明の第4の実施形態のインダクタを示す
分解斜視図
【図21】本発明の第4の実施形態に係る他のインダク
タを示す外観斜視図
【図22】本発明の第4の実施形態に係る他のインダク
タを示す外観斜視図
【図23】本発明の第4の実施形態に係る他のインダク
タを示す外観斜視図
【図24】本発明の第5の実施形態のインダクタを示す
外観斜視図
【図25】本発明の第6の実施形態のインダクタを示す
外観斜視図
【図26】本発明の第6の実施形態のインダクタを示す
分解斜視図
【図27】本発明の第7の実施形態におけるインダクタ
の製造方法を説明する図
【符号の説明】
10,20,20A,20B,30,40,40A〜4
0C,50,60…インダクタ、11,12,21,2
2,31,44,51,61,62…平板状磁性部材、
13,13A〜13D,23,45,45A,46A,
46B,48A,48B,63,64…金属導体、1
4,24,32,52…樹脂、15…非磁性材料シー
ト、41…親回路基板、42,42A〜42C,43,
43A〜43C,47,49,…配線導体、65…金属
導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 41/04 H01F 41/04 B (72)発明者 五十嵐 雅夫 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 稲木 覚 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さを有する金属導体を第1及び第
    2の平板状磁性部材により挟み、該2つの平板状磁性部
    材間の少なくとも前記金属導体以外の部分に非磁性層を
    形成してなることを特徴とするインダクタ。
  2. 【請求項2】 前記金属導体は、両端部を含む2つ以上
    の端子部を有し、該端子部が外部に露出して配線用端子
    となっていることを特徴とする請求項1記載のインダク
    タ。
  3. 【請求項3】 前記金属導体は帯若しくは紐状をなして
    いることを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  4. 【請求項4】 前記金属導体は2つの平板状磁性部材間
    においてほぼ蛇行するように配置されていることを特徴
    とする請求項1記載のインダクタ。
  5. 【請求項5】 前記平板状磁性部材は磁性材料と樹脂の
    混合物からなることを特徴とする請求項1記載のインダ
    クタ。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の平板状磁性部材はそ
    れぞれ異なる磁気特性を有していることを特徴とする請
    求項1記載のインダクタ。
  7. 【請求項7】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方に
    前記金属導体を配置する溝が形成され、該溝の深さは前
    記金属導体の厚さよりも小さく設定され、これらの差に
    よって前記2つの平板状磁性部材間の非磁性層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のインダクタ。
  8. 【請求項8】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方に
    前記金属導体を配置する溝が形成されていると共に、該
    溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定され、前記2
    つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構成する非磁性
    部材が介在して設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のインダクタ。
  9. 【請求項9】 前記金属導体は、所定厚さの金属板を所
    定形状に打ち抜き加工されたものであることを特徴とす
    る請求項1記載のインダクタ。
  10. 【請求項10】 第1の平板状磁性部材と、 該第1の平板状磁性部材の上に配置された第2の平板状
    磁性部材と、 前記第1の平板状磁性部材の側面に配置された2つの配
    線用端子と、 両端のそれぞれが異なる配線用端子に接続されると共に
    前記第1の平板状磁性部材と第2の平板状磁性部材との
    間に配置された部分と前記第2の平板状磁性部材の上面
    に配置された部分とを有する帯若しくは紐状の金属導体
    とからなることを特徴とするインダクタ。
  11. 【請求項11】 前記第2の平板状磁性部材の上に第3
    の平板状磁性部材を配置して設けたことを特徴とする請
    求項10記載のインダクタ。
  12. 【請求項12】 前記金属導体の両端部のそれぞれが前
    記配線用端子をなしていることを特徴とする請求項10
    記載のインダクタ。
  13. 【請求項13】 前記金属導体が、前記平板状磁性部材
    上面の垂線にほぼ一致した巻回中心軸を有する螺旋状に
    配置されていることを特徴とする請求項10記載のイン
    ダクタ。
  14. 【請求項14】 少なくとも2つの平板状磁性部材間の
    少なくとも金属導体以外の部分に非磁性層が形成されて
    いることを特徴とする請求項10又は請求項11記載の
    インダクタ。
  15. 【請求項15】 1つ以上の平板状磁性部材が他の平板
    状磁性部材とは異なる磁気特性を有していることを特徴
    とする請求項10又は請求項11記載のインダクタ。
  16. 【請求項16】 前記平板状磁性部材は磁性材料と樹脂
    の混合物からなることを特徴とする請求項10又は請求
    項11記載のインダクタ。
  17. 【請求項17】 前記金属導体は、所定厚さの金属板を
    所定形状に打ち抜き加工されたものであることを特徴と
    する請求項10記載のインダクタ。
  18. 【請求項18】 前記金属導体は、両端部を含む2つ以
    上の端子部を有すると共に、該端子部以外の主要部分が
    1ターン未満の円弧形状に形成されていることを特徴と
    する請求項10記載のインダクタ。
  19. 【請求項19】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方
    に前記金属導体を配置する溝が形成され、該溝の深さは
    前記金属導体の厚さよりも小さく設定され、これらの差
    によって前記2つの平板状磁性部材間の非磁性層が形成
    されていることを特徴とする請求項10記載のインダク
    タ。
  20. 【請求項20】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方
    に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共に、
    該溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定され、前記
    2つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構成する非磁
    性部材が介在して設けられていることを特徴とする請求
    項10記載のインダクタ。
  21. 【請求項21】 親回路基板上に形成された2本以上の
    配線導体と、 該配線導体のそれぞれの端部が露出するように該配線導
    体上に配置された平板状磁性部材と、 前記平板状磁性部材の側面から上面にかけて配置された
    1本以上の帯或いは紐状の金属導体とから構成され、 前記金属導体の両端のそれぞれが異なる前記配線導体の
    端部に接続されて前記配線導体と金属導体により前記磁
    性部材の周囲に1ターン以上のコイルが形成されてなる
    ことを特徴とするインダクタ。
  22. 【請求項22】 前記金属導体を2本備えると共に、前
    記平板状磁性部材は正方形の主面を有し、一方の金属導
    体の両端部のそれぞれが前記平板状磁性部材の隣接する
    2つの側面のそれぞれの中央部に配置され、該2つの側
    面とは異なる2つの側面のそれぞれの中央部に他方の金
    属導体の端部が配置されていることを特徴とする請求項
    21記載のインダクタ。
  23. 【請求項23】 前記平板状磁性部材の上に第2の平板
    状磁性部材を配置して設けたことを特徴とする請求項2
    1記載のインダクタ。
  24. 【請求項24】 前記親回路基板に対向する平板状磁性
    部材と前記第2の平板状磁性部材との間の少なくとも前
    記金属導体以外の部分に非磁性層が形成されていること
    を特徴とする請求項23記載のインダクタ。
  25. 【請求項25】 前記平板状磁性部材がそれぞれ異なる
    磁気特性を有していることを特徴とする請求項23記載
    のインダクタ。
  26. 【請求項26】 前記平板状磁性部材は磁性材料と樹脂
    の混合物からなることを特徴とする請求項21又は請求
    項23記載のインダクタ。
  27. 【請求項27】 前記金属導体は、所定厚さの金属板を
    所定形状に打ち抜き加工されたものであることを特徴と
    する請求項21記載のインダクタ。
  28. 【請求項28】 前記平板状磁性部材には前記金属導体
    を配置する溝が形成されていることを特徴とする請求項
    21記載のインダクタ。
  29. 【請求項29】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方
    に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共に該
    溝の深さは前記金属導体の厚さよりも小さく設定され、
    これらの差によって前記2つの平板状磁性部材間の非磁
    性層が形成されていることを特徴とする請求項24記載
    のインダクタ。
  30. 【請求項30】 前記平板状磁性部材の少なくとも一方
    に前記金属導体を配置する溝が形成されていると共に該
    溝の深さは前記金属導体の厚さ以上に設定されていると
    共に、前記2つの平板状磁性部材間に前記非磁性層を構
    成する非磁性部材が介在して設けられていることを特徴
    とする請求項24記載のインダクタ。
  31. 【請求項31】 四角形状の主面を有する第1の平板状
    磁性部材と、 前記第1の平板状磁性部材の上面に配置されると共に両
    端部のそれぞれが一方の隣接する異なる側面に配置され
    た帯或いは紐状をなす第1の金属導体と、 前記第1の平板状磁性部材の上面に前記第1の金属導体
    に対して非接触に配置されると共に両端部のそれぞれが
    他方の隣接する異なる側面に配置された帯或いは紐状を
    なす第2の金属導体と、 前記第1の平板状磁性部材の上に配置して設けられた第
    2の平板状磁性部材と、 両端部のそれぞれが前記第1の平板状磁性部材の一対の
    対向側面に配置された異なる金属導体端部に接続するよ
    うに前記第2の平板状磁性部材の対向する2つの側面か
    ら上面にかけて配置され前記第1の平板状磁性部材の2
    つの側面を挟み込むバネ性を有した帯状をなす第3の金
    属導体とからなることを特徴とするインダクタ。
  32. 【請求項32】 前記第1及び第2の金属導体の他端部
    が外部に露出して配線用端子となっていることを特徴と
    する請求項31記載のインダクタ。
  33. 【請求項33】 前記第1及び第2の平板状磁性部材は
    正方形の主面を有し、前記第1及び第2の金属導体の端
    部が前記側面の中央部に配置されていることを特徴とす
    る請求項31記載のインダクタ。
  34. 【請求項34】 前記第1の平板状磁性部材は絶縁体で
    あることを特徴とする請求項31記載のインダクタ。
  35. 【請求項35】 前記第1及び第2の平板状磁性部材間
    の少なくとも金属導体以外の部分に非磁性層が形成され
    ていることを特徴とする請求項31記載のインダクタ。
  36. 【請求項36】 前記第1及び第2の平板状磁性部材が
    それぞれ異なる磁気特性を有していることを特徴とする
    請求項31記載のインダクタ。
  37. 【請求項37】 前記平板状磁性部材は磁性材料と樹脂
    の混合物からなることを特徴とする請求項31記載のイ
    ンダクタ。
  38. 【請求項38】 前記金属導体は、所定厚さの金属板を
    所定形状に打ち抜き加工されたものであることを特徴と
    する請求項31記載のインダクタ。
  39. 【請求項39】 前記平板状磁性部材には前記金属導体
    を配置する溝が形成されていることを特徴とする請求項
    31記載のインダクタ。
  40. 【請求項40】 前記第1及び第2の平板状磁性部材の
    少なくとも一方に前記第1及び第2の金属導体を配置す
    る溝が形成されこれらの差によって前記第1及び第2の
    平板状磁性部材間の非磁性層が形成されていることを特
    徴とする請求項31記載のインダクタ。
  41. 【請求項41】 前記第1及び第2の平板状磁性部材の
    少なくとも一方に前記第1及び第2の金属導体を配置す
    る溝が形成されていると共に、該溝の深さは前記金属導
    体の厚さ以上に設定され、前記第1及び第2の平板状磁
    性部材間に前記非磁性層を構成する非磁性部材が介在し
    て設けられていることを特徴とする請求項31記載のイ
    ンダクタ。
  42. 【請求項42】 平板状磁性部材間に帯或いは紐状の金
    属導体を挟み、前記平板状磁性部材間の少なくとも金属
    導体以外の部分に非磁性層が形成されているインダクタ
    の製造方法であって、 平板状磁性部材の主面に帯び或いは紐状の金属導体を接
    着する工程と、 前記平板状磁性部材の主面側に前記金属導体を挟むよう
    に他の平板状磁性部材を接着する工程と、 前記金属導体の両端部を折り曲げて配線用端子を形成す
    る工程とを有することを特徴とするインダクタの製造方
    法。
  43. 【請求項43】 平板状磁性部材間に帯或いは紐状の金
    属導体を挟み、前記平板状磁性部材間の少なくとも金属
    導体以外の部分に非磁性層が形成されているインダクタ
    の製造方法であって、 帯或いは紐状の金属導体を両端部を除く所定部分を平板
    状に成型した樹脂で覆う工程と、 樹脂と磁性材料の混合物で前記平板状樹脂の上下面を覆
    う工程と、 前記金属導体の両端部を折り曲げて配線用端子を形成す
    る工程とを有することを特徴とするインダクタの製造方
    法。
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