JP2000304286A - 床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法 - Google Patents
床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法Info
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- JP2000304286A JP2000304286A JP11112154A JP11215499A JP2000304286A JP 2000304286 A JP2000304286 A JP 2000304286A JP 11112154 A JP11112154 A JP 11112154A JP 11215499 A JP11215499 A JP 11215499A JP 2000304286 A JP2000304286 A JP 2000304286A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 輻射センサを用いずに、床温が設定床温とな
るように適切に暖房能力を制御する。 【解決手段】 輻射センサ等により床温を測定し、測定
床温に基づいて所望の設定床温となるように熱動弁のデ
ューティ制御し、床暖房装置の暖房能力を制御する。こ
のときのデューティ制御結果を教師データとして、ニュ
ーロコンピュータ(以下「ニューロ」という)158
に、設定床温、温水エアコンの暖房出力(エアコンデュ
ーティ)、外気温度、及び室内温度の時系列データ(以
下、これらを「温度制御条件」という)に基づく床温を
所望の設定床温するための熱動弁のデューティを予め学
習させておく。床暖房時は、学習されたニューロ158
に温度制御条件を入力することにより得られるデューテ
ィに従って、熱動弁のデューティを制御する。これによ
り、測定床温に基づいて制御したときとほぼ同等の暖房
能力制御を行なうことができる。
るように適切に暖房能力を制御する。 【解決手段】 輻射センサ等により床温を測定し、測定
床温に基づいて所望の設定床温となるように熱動弁のデ
ューティ制御し、床暖房装置の暖房能力を制御する。こ
のときのデューティ制御結果を教師データとして、ニュ
ーロコンピュータ(以下「ニューロ」という)158
に、設定床温、温水エアコンの暖房出力(エアコンデュ
ーティ)、外気温度、及び室内温度の時系列データ(以
下、これらを「温度制御条件」という)に基づく床温を
所望の設定床温するための熱動弁のデューティを予め学
習させておく。床暖房時は、学習されたニューロ158
に温度制御条件を入力することにより得られるデューテ
ィに従って、熱動弁のデューティを制御する。これによ
り、測定床温に基づいて制御したときとほぼ同等の暖房
能力制御を行なうことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の床面に敷設
した床暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させるこ
とにより暖房する床暖房装置の温度制御装置及び温度制
御方法に関する。
した床暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させるこ
とにより暖房する床暖房装置の温度制御装置及び温度制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】室内を暖房する暖房装置には、床面に敷
設した温水チューブ等の温水配管内へ温水を循環させ、
床面を温める床暖房装置がある。この床暖房装置には、
例えば温水チューブが織り込まれたマットを床面に敷設
し、熱源ユニットによって生成した温水を温水チューブ
内へ供給することにより、マットを加熱してその伝導熱
によって床面を暖房するようになっている。
設した温水チューブ等の温水配管内へ温水を循環させ、
床面を温める床暖房装置がある。この床暖房装置には、
例えば温水チューブが織り込まれたマットを床面に敷設
し、熱源ユニットによって生成した温水を温水チューブ
内へ供給することにより、マットを加熱してその伝導熱
によって床面を暖房するようになっている。
【0003】一方、空気調和機(以下「エアコン」とい
う)の普及によってエアコンと床暖房装置を併用して室
内の暖房が行われることが多い。このエアコンには、熱
源ユニットによって生成した温水を室内ユニットに設け
ている放熱器へ供給し、室内へ吹出す空気を放熱器によ
って加熱することにより暖房する温水エアコンがある。
このような温水エアコンには、温水を生成する熱源ユニ
ットを床暖房装置と共用するようにした暖房システムを
構成するものが提案されている。
う)の普及によってエアコンと床暖房装置を併用して室
内の暖房が行われることが多い。このエアコンには、熱
源ユニットによって生成した温水を室内ユニットに設け
ている放熱器へ供給し、室内へ吹出す空気を放熱器によ
って加熱することにより暖房する温水エアコンがある。
このような温水エアコンには、温水を生成する熱源ユニ
ットを床暖房装置と共用するようにした暖房システムを
構成するものが提案されている。
【0004】ところで、温水を用いて床暖房を行う床暖
房装置では、前記温水の流量を制御する熱動弁が設けら
れており、この熱動弁のオン時間とオフ時間の比(デュ
ーティ)によって暖房能力が制御されるようになってい
る。
房装置では、前記温水の流量を制御する熱動弁が設けら
れており、この熱動弁のオン時間とオフ時間の比(デュ
ーティ)によって暖房能力が制御されるようになってい
る。
【0005】このような床暖房装置では、図12に示さ
れるように、床面の温度(以下、「床温」という)を輻
射センサで測定し(ステップ400)、測定された床温
(以下、「測定床温」という)TAと所望の設定床温
(以下、「目標床温」という)TBを比較し(ステップ
402)、測定床温TAが目標床温TBよりも高い場合
は(ステップ404)、デューティを下げ(ステップ4
06)、測定床温TAが目標床温TBよりも低い場合
は、デューティを上げるように制御している。これによ
り、所望の床温にするとともに、床暖房時の暖房能力の
過不足が生じるのを防止し、快適な床暖房が行われるよ
うに暖房能力を制御している。
れるように、床面の温度(以下、「床温」という)を輻
射センサで測定し(ステップ400)、測定された床温
(以下、「測定床温」という)TAと所望の設定床温
(以下、「目標床温」という)TBを比較し(ステップ
402)、測定床温TAが目標床温TBよりも高い場合
は(ステップ404)、デューティを下げ(ステップ4
06)、測定床温TAが目標床温TBよりも低い場合
は、デューティを上げるように制御している。これによ
り、所望の床温にするとともに、床暖房時の暖房能力の
過不足が生じるのを防止し、快適な床暖房が行われるよ
うに暖房能力を制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような床暖房装置では、輻射センサの取り付け位置・計
測方向が問題となり、例えば、輻射センサの計測方向に
物、人物等の障害物が存在した場合は、床温を計測する
ことができず、適切な床温制御を行なうことができなか
った。
ような床暖房装置では、輻射センサの取り付け位置・計
測方向が問題となり、例えば、輻射センサの計測方向に
物、人物等の障害物が存在した場合は、床温を計測する
ことができず、適切な床温制御を行なうことができなか
った。
【0007】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、輻射センサを用いずとも、床温が設定床
温となるように適切に暖房能力を制御することのできる
床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法を提供する
ことを目的とする。
されたもので、輻射センサを用いずとも、床温が設定床
温となるように適切に暖房能力を制御することのできる
床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、室内の床面に敷設した床
暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させることによ
り暖房する床暖房装置の温度制御装置であって、弁体の
開度により前記温水の流量を制御する熱動弁と、予め、
ニューラルネットワークにより、所定の温度制御条件に
基づいて、前記床の温度を所望の温度に制御するための
学習を行って決定された熱動弁制御モデルを記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記熱動弁制御モ
デルから前記熱動弁の開度を制御する制御手段と、を有
することを特徴としている。
に、請求項1に記載の発明は、室内の床面に敷設した床
暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させることによ
り暖房する床暖房装置の温度制御装置であって、弁体の
開度により前記温水の流量を制御する熱動弁と、予め、
ニューラルネットワークにより、所定の温度制御条件に
基づいて、前記床の温度を所望の温度に制御するための
学習を行って決定された熱動弁制御モデルを記憶する記
憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記熱動弁制御モ
デルから前記熱動弁の開度を制御する制御手段と、を有
することを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、予め装置
出荷前等に、ニューラルネットワークによって、床温を
所望の設定温度に制御するための学習を行って決定され
た熱動弁制御モデルが記憶手段に記憶されている。この
熱動弁制御モデルでは、実際の床温を測定せずとも、所
定の温度制御条件(入力パラメータ)に基づいて、所望
の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開度が求め
られるようになっている。
出荷前等に、ニューラルネットワークによって、床温を
所望の設定温度に制御するための学習を行って決定され
た熱動弁制御モデルが記憶手段に記憶されている。この
熱動弁制御モデルでは、実際の床温を測定せずとも、所
定の温度制御条件(入力パラメータ)に基づいて、所望
の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開度が求め
られるようになっている。
【0010】制御手段では、この熱動弁制御モデルに基
づいて、所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁
の開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御する
ことにより、床面に敷設した床暖房ユニットの温水配管
内への温水の流量を制御する。
づいて、所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁
の開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御する
ことにより、床面に敷設した床暖房ユニットの温水配管
内への温水の流量を制御する。
【0011】すなわち、本発明では、熱動弁制御モデル
を用いることにより、実際の床温を測定することなく、
床温が所望の設定温度になるように床暖房装置の暖房能
力を制御でき、床面上の物などによらず常に最適な暖房
能力の制御を行なうことができる。また、従来の床暖房
装置に必要であった輻射センサを省略することができ、
コストダウンを図ることもできる。
を用いることにより、実際の床温を測定することなく、
床温が所望の設定温度になるように床暖房装置の暖房能
力を制御でき、床面上の物などによらず常に最適な暖房
能力の制御を行なうことができる。また、従来の床暖房
装置に必要であった輻射センサを省略することができ、
コストダウンを図ることもできる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記所定の温度制御条件が、少なくと
も外気温度と室内温度のうちの1つである、ことを特徴
としている。
の発明において、前記所定の温度制御条件が、少なくと
も外気温度と室内温度のうちの1つである、ことを特徴
としている。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、熱動弁制
御モデルは、外気温度と室内温度の少なくとも一方を温
度制御条件として、ニューラルネットワークの床温を所
望の設定温度に制御するための学習が行われて決定され
ている。制御手段では、外気温度、又は室内温度、又は
外気温度と室内温度の両方に基づいて、熱動弁制御モデ
ルから所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の
開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御する。
御モデルは、外気温度と室内温度の少なくとも一方を温
度制御条件として、ニューラルネットワークの床温を所
望の設定温度に制御するための学習が行われて決定され
ている。制御手段では、外気温度、又は室内温度、又は
外気温度と室内温度の両方に基づいて、熱動弁制御モデ
ルから所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の
開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御する。
【0014】これにより、環境(外気温度、室内温度)
が変化しても、適切に床暖房装置の暖房能力を制御する
ことができる。また、室内温度により間接的に床温を把
握し、制御するようにしてもよい。
が変化しても、適切に床暖房装置の暖房能力を制御する
ことができる。また、室内温度により間接的に床温を把
握し、制御するようにしてもよい。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記所定の温度制御条件
が温風を吹き出して室内暖房を行なう空気調和機の暖房
出力である、ことを特徴としている。
求項2に記載の発明において、前記所定の温度制御条件
が温風を吹き出して室内暖房を行なう空気調和機の暖房
出力である、ことを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、熱動弁制
御モデルは、空気調和機の暖房出力を温度制御条件とし
て、ニューラルネットワークの床温を所望の設定温度に
制御するための学習が行われて決定されている。制御手
段では、空気調和機の暖房出力に基づいて、熱動弁制御
モデルから所望の設定温度に床温を制御するための熱動
弁の開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御す
る。
御モデルは、空気調和機の暖房出力を温度制御条件とし
て、ニューラルネットワークの床温を所望の設定温度に
制御するための学習が行われて決定されている。制御手
段では、空気調和機の暖房出力に基づいて、熱動弁制御
モデルから所望の設定温度に床温を制御するための熱動
弁の開度を求め、この開度となるように熱動弁を制御す
る。
【0017】ところで、空気調和機を用いて床暖房とと
もに室内の暖房を行なうときには、床暖房能力に拘ら
ず、室内温度が変化し、例えば、室内温度の上昇により
床温も大きく上昇してしまうことがある。本発明では、
空気調和機の暖房能力を考慮して、床暖房の暖房能力が
制御されるので、空気調和機を併用した場合でも、床温
が所望の設定温度になるように、適切に床暖房装置の暖
房能力を制御することができる。
もに室内の暖房を行なうときには、床暖房能力に拘ら
ず、室内温度が変化し、例えば、室内温度の上昇により
床温も大きく上昇してしまうことがある。本発明では、
空気調和機の暖房能力を考慮して、床暖房の暖房能力が
制御されるので、空気調和機を併用した場合でも、床温
が所望の設定温度になるように、適切に床暖房装置の暖
房能力を制御することができる。
【0018】なお、暖房出力(暖房能力)は、空気調和
機の暖房出力と相関があればよく、例えば、温水を循環
させて暖房を行なう空気調和機の場合は、温水の流量を
制御する流量可変弁をON/OFFするデューティを温
度制御条件に用いてもよい。
機の暖房出力と相関があればよく、例えば、温水を循環
させて暖房を行なう空気調和機の場合は、温水の流量を
制御する流量可変弁をON/OFFするデューティを温
度制御条件に用いてもよい。
【0019】請求項4に記載の発明は、室内の床面に敷
設した床暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させる
ことにより暖房する床暖房装置において、前記温水配管
内に流入する温水の流量を熱動弁によって制御し、前記
床の温度を制御する温度制御方法であって、前記床の温
度を測定する床温センサの測定温度に基づいて、前記床
が所望の温度となるように前記熱動弁の開度を制御し、
ニューラルネットワークにより、前記床温センサによる
測定温度に基づいて制御された前記熱動弁の開度を教師
データとして、前記床の温度を所望の温度に制御するた
めの学習を行って、出荷後に前記熱動弁の開度を制御す
るための熱動弁制御モデルを決定し、決定された前記熱
動弁制御モデルを予め記憶する、ことを特徴としてい
る。
設した床暖房ユニットの温水配管内へ温水を循環させる
ことにより暖房する床暖房装置において、前記温水配管
内に流入する温水の流量を熱動弁によって制御し、前記
床の温度を制御する温度制御方法であって、前記床の温
度を測定する床温センサの測定温度に基づいて、前記床
が所望の温度となるように前記熱動弁の開度を制御し、
ニューラルネットワークにより、前記床温センサによる
測定温度に基づいて制御された前記熱動弁の開度を教師
データとして、前記床の温度を所望の温度に制御するた
めの学習を行って、出荷後に前記熱動弁の開度を制御す
るための熱動弁制御モデルを決定し、決定された前記熱
動弁制御モデルを予め記憶する、ことを特徴としてい
る。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、従来と同
様に、床温センサによる測定温度に基づいて、床温が所
望の設定温度となるように熱動弁の開度を制御し、この
ときの熱動弁の開度を教師データとして、ニューラルネ
ットワークに学習させ、床温を所望の設定温度に制御す
るための熱動弁制御モデルが決定される。床暖房装置に
は、この決定された熱動弁制御モデルが予め記憶されて
いる。
様に、床温センサによる測定温度に基づいて、床温が所
望の設定温度となるように熱動弁の開度を制御し、この
ときの熱動弁の開度を教師データとして、ニューラルネ
ットワークに学習させ、床温を所望の設定温度に制御す
るための熱動弁制御モデルが決定される。床暖房装置に
は、この決定された熱動弁制御モデルが予め記憶されて
いる。
【0021】床暖房装置による床暖房時には、この記憶
された熱動弁制御モデルに基づいて、床温を所望の設定
温度に制御するための熱動弁の開度が求められ、この開
度となるように熱動弁が制御される。すなわち、熱動弁
制御モデルによって、床温を測定せずとも、床温センサ
によって床温を測定して制御したときとほぼ同等に、床
温が所望の設定温度になるように、床暖房装置の暖房能
力を制御することができる。
された熱動弁制御モデルに基づいて、床温を所望の設定
温度に制御するための熱動弁の開度が求められ、この開
度となるように熱動弁が制御される。すなわち、熱動弁
制御モデルによって、床温を測定せずとも、床温センサ
によって床温を測定して制御したときとほぼ同等に、床
温が所望の設定温度になるように、床暖房装置の暖房能
力を制御することができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、外気温度と室内温度のうちの少なくと
も一方を測定し、測定された前記外気温度及び前記室内
温度のうちの少なくとも一方の温度に基づいて、予め記
憶された前記熱動弁制御モデルから、前記床の温度を所
望の温度とするための前記熱動弁の開度を求め、求めら
れた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御する、こと
を特徴としている。
の発明において、外気温度と室内温度のうちの少なくと
も一方を測定し、測定された前記外気温度及び前記室内
温度のうちの少なくとも一方の温度に基づいて、予め記
憶された前記熱動弁制御モデルから、前記床の温度を所
望の温度とするための前記熱動弁の開度を求め、求めら
れた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御する、こと
を特徴としている。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、床暖房装
置による床暖房時に、外気温度と室内温度の少なくとも
一方が測定され、この外気温度、又は室内温度、又は外
気温度と室内温度の両方に基づいて、熱動弁制御モデル
から所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開
度を求め、この開度となるように熱動弁が制御される。
これにより、環境(外気温度、室内温度)が変化して
も、適切に床暖房装置の暖房能力を制御することができ
る。
置による床暖房時に、外気温度と室内温度の少なくとも
一方が測定され、この外気温度、又は室内温度、又は外
気温度と室内温度の両方に基づいて、熱動弁制御モデル
から所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開
度を求め、この開度となるように熱動弁が制御される。
これにより、環境(外気温度、室内温度)が変化して
も、適切に床暖房装置の暖房能力を制御することができ
る。
【0024】請求項6に記載の発明は、前記床暖房装置
が、温風を吹き出して室内暖房を行なう空気調和機と連
係されており、前記空気調和機の暖房出力に基づいて、
予め記憶された前記熱動弁制御モデルから、前記床の温
度を所望の温度とするための前記熱動弁の開度を求め、
求められた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御す
る、ことを特徴としている。
が、温風を吹き出して室内暖房を行なう空気調和機と連
係されており、前記空気調和機の暖房出力に基づいて、
予め記憶された前記熱動弁制御モデルから、前記床の温
度を所望の温度とするための前記熱動弁の開度を求め、
求められた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御す
る、ことを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、床暖房装
置による床暖房時に、熱動弁制御モデルから、空気調和
機の暖房出力(暖房能力)を考慮して所望の設定温度に
床温を制御するための熱動弁の開度が求められ、この開
度となるように熱動弁が制御される。これにより、請求
項3に記載の発明と同様に、空気調和機を併用した場合
でも、床温が所望の設定温度になるように、適切に床暖
房装置の暖房能力を制御することができる。
置による床暖房時に、熱動弁制御モデルから、空気調和
機の暖房出力(暖房能力)を考慮して所望の設定温度に
床温を制御するための熱動弁の開度が求められ、この開
度となるように熱動弁が制御される。これにより、請求
項3に記載の発明と同様に、空気調和機を併用した場合
でも、床温が所望の設定温度になるように、適切に床暖
房装置の暖房能力を制御することができる。
【0026】なお、暖房出力(暖房能力)は、空気調和
機の暖房出力と相関があればよく、例えば、温水を循環
させて暖房を行なう空気調和機の場合は、温水の流量を
制御する流量可変弁をON/OFFするデューティを温
度制御条件に用いてもよい。
機の暖房出力と相関があればよく、例えば、温水を循環
させて暖房を行なう空気調和機の場合は、温水の流量を
制御する流量可変弁をON/OFFするデューティを温
度制御条件に用いてもよい。
【0027】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記熱動弁の開度を求めるときに、気
温度及び室内温度のうちの少なくとも一方を測定し、前
記空気調和機の暖房出力に加えて、測定された前記外気
温度及び前記室内温度のうちの少なくとも一方の温度に
基づいて、予め記憶された前記熱動弁制御モデルから、
前記床の温度を所望の温度とするための前記熱動弁の開
度を求める、ことを特徴としている。
の発明において、前記熱動弁の開度を求めるときに、気
温度及び室内温度のうちの少なくとも一方を測定し、前
記空気調和機の暖房出力に加えて、測定された前記外気
温度及び前記室内温度のうちの少なくとも一方の温度に
基づいて、予め記憶された前記熱動弁制御モデルから、
前記床の温度を所望の温度とするための前記熱動弁の開
度を求める、ことを特徴としている。
【0028】請求項7に記載の発明によれば、熱動弁制
御モデルでは、空気調和機の暖房出力(暖房能力)とと
もに、外気温度、室内温度の少なくとも一方を考慮し
て、所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開
度が求められる。これにより、環境(外気、室内の温
度)変化しても、床温が所望の設定温度になるように、
適切に床暖房装置の暖房能力を制御することができる。
なお、空気調和機の暖房出力、外気温度、室内温度は、
時系列データでもよい。
御モデルでは、空気調和機の暖房出力(暖房能力)とと
もに、外気温度、室内温度の少なくとも一方を考慮し
て、所望の設定温度に床温を制御するための熱動弁の開
度が求められる。これにより、環境(外気、室内の温
度)変化しても、床温が所望の設定温度になるように、
適切に床暖房装置の暖房能力を制御することができる。
なお、空気調和機の暖房出力、外気温度、室内温度は、
時系列データでもよい。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、前記熱動弁の開度を求めるときに、外
気温度と室内温度を測定し、前記空気調和機の暖房出力
に加えて、測定された外気温度と、測定された室内温度
の時系列のデータとに基づいて、予め記憶された前記熱
動弁制御モデルから、前記床の温度を所望の温度とする
ための前記熱動弁の開度を求める、ことを特徴としてい
る。
の発明において、前記熱動弁の開度を求めるときに、外
気温度と室内温度を測定し、前記空気調和機の暖房出力
に加えて、測定された外気温度と、測定された室内温度
の時系列のデータとに基づいて、予め記憶された前記熱
動弁制御モデルから、前記床の温度を所望の温度とする
ための前記熱動弁の開度を求める、ことを特徴としてい
る。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、熱動弁制
御モデルでは、空気調和機の暖房出力(暖房能力)とと
もに、外気温度と、室内温度の時系列データ、すなわち
室内温度の変化とを考慮して、所望の設定温度に床温を
制御するための熱動弁の開度が求められ、この開度とな
るように熱動弁が制御される。これにより、環境(外
気、室内の温度)変化しても、床温が所望の設定温度に
なるように、適切に床暖房装置の暖房能力を制御するこ
とができる。また、室内温度の変化から、空気調和機に
よる影響もより正確に把握して、制御することもでき
る。
御モデルでは、空気調和機の暖房出力(暖房能力)とと
もに、外気温度と、室内温度の時系列データ、すなわち
室内温度の変化とを考慮して、所望の設定温度に床温を
制御するための熱動弁の開度が求められ、この開度とな
るように熱動弁が制御される。これにより、環境(外
気、室内の温度)変化しても、床温が所望の設定温度に
なるように、適切に床暖房装置の暖房能力を制御するこ
とができる。また、室内温度の変化から、空気調和機に
よる影響もより正確に把握して、制御することもでき
る。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0032】図1に示されるように、本実施の形態に適
用した空調システム11は、温水を用いて暖房を行う温
水空気調和機(以下「温水エアコン10」と言う)と、
温水を用いて床暖房を行う床暖房装置140及び温水エ
アコン10と床暖房装置140のそれぞれに接続される
連動コントローラ20を備えている。
用した空調システム11は、温水を用いて暖房を行う温
水空気調和機(以下「温水エアコン10」と言う)と、
温水を用いて床暖房を行う床暖房装置140及び温水エ
アコン10と床暖房装置140のそれぞれに接続される
連動コントローラ20を備えている。
【0033】温水エアコン10は、空調する室内に設置
される室内機12と、屋外に設置される室外機14によ
って構成され、床暖房装置140は、室外機14と床暖
房マット142によって構成され、室内機12の近傍に
設けられる連動コントローラ20が、室内機12と室外
機14に接続される。
される室内機12と、屋外に設置される室外機14によ
って構成され、床暖房装置140は、室外機14と床暖
房マット142によって構成され、室内機12の近傍に
設けられる連動コントローラ20が、室内機12と室外
機14に接続される。
【0034】図1及び図3に示されるように、温水エア
コン10の室内機12内には、冷凍サイクルによって循
環される冷媒用の熱交換器である蒸発器16と、温水が
循環される温水用の熱交換器である放熱器18を備えた
室内ユニット22が設けられている。なお、蒸発器16
と放熱器18は、一体に連結されたものであっても良
く、また、別々に設けられているものであっても良い。
コン10の室内機12内には、冷凍サイクルによって循
環される冷媒用の熱交換器である蒸発器16と、温水が
循環される温水用の熱交換器である放熱器18を備えた
室内ユニット22が設けられている。なお、蒸発器16
と放熱器18は、一体に連結されたものであっても良
く、また、別々に設けられているものであっても良い。
【0035】室外機14は、室内ユニット22の蒸発器
16との間で冷媒を循環する冷凍サイクルを形成する冷
媒ユニット24と、温水を生成すると共に生成した温水
を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる熱
源ユニット26によって構成されている。なお、室外機
14は、冷媒ユニット24と熱源ユニット26とが同一
のケーシング内に収容されている一体型であっても良
く、それぞれが別々のケーシングに収容されている別体
型であっても良い。また、熱源ユニット26としては、
給湯用の温水の生成を兼ねるものであっても良い。
16との間で冷媒を循環する冷凍サイクルを形成する冷
媒ユニット24と、温水を生成すると共に生成した温水
を室内ユニット22の放熱器18との間で循環させる熱
源ユニット26によって構成されている。なお、室外機
14は、冷媒ユニット24と熱源ユニット26とが同一
のケーシング内に収容されている一体型であっても良
く、それぞれが別々のケーシングに収容されている別体
型であっても良い。また、熱源ユニット26としては、
給湯用の温水の生成を兼ねるものであっても良い。
【0036】室内ユニット22の蒸発器16と冷媒ユニ
ット24は、冷媒配管28A、28Bによって接続され
ている。図3に示されるように、蒸発器16には、冷媒
配管28A、28Bの一端がそれぞれ接続されており、
冷媒配管28A、28Bの他端は、それぞれ冷媒ユニッ
ト24のバルブ32、48に接続されている。冷媒ユニ
ット24では、バルブ32がマフラー34A、アキュム
レータ38、コンプレッサ40、マフラー34Bを介し
て熱交換器(凝縮器)42に接続され、さらに、キャピ
ラリチューブ44及びストレーナ46を介してバルブ4
8に接続されており、これによって、室内ユニット22
と冷媒ユニット24との間で冷凍サイクルが形成されて
いる。
ット24は、冷媒配管28A、28Bによって接続され
ている。図3に示されるように、蒸発器16には、冷媒
配管28A、28Bの一端がそれぞれ接続されており、
冷媒配管28A、28Bの他端は、それぞれ冷媒ユニッ
ト24のバルブ32、48に接続されている。冷媒ユニ
ット24では、バルブ32がマフラー34A、アキュム
レータ38、コンプレッサ40、マフラー34Bを介し
て熱交換器(凝縮器)42に接続され、さらに、キャピ
ラリチューブ44及びストレーナ46を介してバルブ4
8に接続されており、これによって、室内ユニット22
と冷媒ユニット24との間で冷凍サイクルが形成されて
いる。
【0037】冷媒ユニット24は、温水エアコン10の
冷房運転ないし除湿運転(ドライ運転)時に、コンプレ
ッサ40を駆動して冷媒の循環を行う。これによって、
室内ユニット22の蒸発器16を通過する空気が冷却さ
れる。なお、冷媒ユニット24では、必要に応じて冷却
ファン53を作動させて熱交換器42を冷却し、冷媒の
凝縮効率の低下を防止している。また、温水エアコン1
0では、熱交換器温度センサ(図示省略)を用いて冷房
運転時に室内ユニット22の蒸発器16が所定温度以下
(例えば6.4°C以下)とならないようにコンプレッ
サ40の能力を制御しながら冷房運転を行うようになっ
ている。図3には、矢印によって冷媒の流れと後述する
温水の流れを示している。
冷房運転ないし除湿運転(ドライ運転)時に、コンプレ
ッサ40を駆動して冷媒の循環を行う。これによって、
室内ユニット22の蒸発器16を通過する空気が冷却さ
れる。なお、冷媒ユニット24では、必要に応じて冷却
ファン53を作動させて熱交換器42を冷却し、冷媒の
凝縮効率の低下を防止している。また、温水エアコン1
0では、熱交換器温度センサ(図示省略)を用いて冷房
運転時に室内ユニット22の蒸発器16が所定温度以下
(例えば6.4°C以下)とならないようにコンプレッ
サ40の能力を制御しながら冷房運転を行うようになっ
ている。図3には、矢印によって冷媒の流れと後述する
温水の流れを示している。
【0038】室内ユニット22の放熱器18には、温水
入口ニップル66A、66Bが設けられており、例えば
フレキシブルな温水配管(以下「温水チューブ」とい
う)30Aの一端が温水入口ニップル66Aに接続さ
れ、温水チューブ30Bが流量可変弁68を介して温水
出口ニップル66Bに接続される。また、温水チューブ
30A、30Bの他端は、それぞれ熱源ユニット26に
設けられている温水出口ニップル56B、温水入口ニッ
プル56Aに接続される。
入口ニップル66A、66Bが設けられており、例えば
フレキシブルな温水配管(以下「温水チューブ」とい
う)30Aの一端が温水入口ニップル66Aに接続さ
れ、温水チューブ30Bが流量可変弁68を介して温水
出口ニップル66Bに接続される。また、温水チューブ
30A、30Bの他端は、それぞれ熱源ユニット26に
設けられている温水出口ニップル56B、温水入口ニッ
プル56Aに接続される。
【0039】熱源ユニット26内では、温水出口ニップ
ル56Bに温水生成手段となる温水熱交換器64、循環
手段となるポンプ62及びプレッシャタンク60を介し
て温水入口ニップル56Aが接続されており、これによ
って、室内ユニット22と熱源ユニット26の間で密閉
された温水の循環路が形成される。
ル56Bに温水生成手段となる温水熱交換器64、循環
手段となるポンプ62及びプレッシャタンク60を介し
て温水入口ニップル56Aが接続されており、これによ
って、室内ユニット22と熱源ユニット26の間で密閉
された温水の循環路が形成される。
【0040】熱源ユニット26には、ガス電磁弁180
A、180B及びガス比例弁182を介してガスバーナ
ー70に機外から燃焼用のガスが供給される。熱源ユニ
ット26は、ガスバーナー70でガスを燃焼させて温水
熱交換器64内の水を加熱し、暖房用の温水を生成す
る。なお、プレッシャタンク60は、プレッシャキャッ
プ58を介してドレンタンク72に接続されており、水
温(温水の温度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.
9kg/cm2)以上となると、プレッシャキャップ58の圧
力弁が作動して、温水をドレンタンク72へ排出して配
管内の圧力上昇を防止し、温水の温度が低下して内圧が
所定値未満となると、ドレンタンク72から水を回収す
るようになっている。
A、180B及びガス比例弁182を介してガスバーナ
ー70に機外から燃焼用のガスが供給される。熱源ユニ
ット26は、ガスバーナー70でガスを燃焼させて温水
熱交換器64内の水を加熱し、暖房用の温水を生成す
る。なお、プレッシャタンク60は、プレッシャキャッ
プ58を介してドレンタンク72に接続されており、水
温(温水の温度)が上昇して内圧が所定値(例えば0.
9kg/cm2)以上となると、プレッシャキャップ58の圧
力弁が作動して、温水をドレンタンク72へ排出して配
管内の圧力上昇を防止し、温水の温度が低下して内圧が
所定値未満となると、ドレンタンク72から水を回収す
るようになっている。
【0041】温水エアコン10は、冷房モードで運転し
ているときには、熱源ユニット26の作動(温水の生成
等)を停止させると共に、流量可変弁68を閉じている
(駆動ステップ0)が、ドライモード又は暖房運転時
(暖房モード)には、熱源ユニット26のガスバーナー
70を点火すると共にポンプ62を作動させる。これに
より、流量可変弁68の開度(駆動ステップ)に応じて
温水熱交換器64で生成された温水が放熱器18内を循
環して、放熱器18を通過する空気を加熱する。なお、
熱源ユニット26には、温水熱交換器64と温水出口ニ
ップル56Bの間に高温サーミスタ(図示省略)が設け
られており、この高温サーミスタによる検出温度が所定
温度となるように温水の温度を制御しながら循環させて
いる。また、熱源ユニット26は、暖房運転を開始する
立ち上げ時には、温水の温度を高温側(例えば約80
℃)となるようにし、立ち上げから所定時間が経過し、
定常処理に移行すると、温水の温度が低温側(例えば約
60℃)となるようにしている。
ているときには、熱源ユニット26の作動(温水の生成
等)を停止させると共に、流量可変弁68を閉じている
(駆動ステップ0)が、ドライモード又は暖房運転時
(暖房モード)には、熱源ユニット26のガスバーナー
70を点火すると共にポンプ62を作動させる。これに
より、流量可変弁68の開度(駆動ステップ)に応じて
温水熱交換器64で生成された温水が放熱器18内を循
環して、放熱器18を通過する空気を加熱する。なお、
熱源ユニット26には、温水熱交換器64と温水出口ニ
ップル56Bの間に高温サーミスタ(図示省略)が設け
られており、この高温サーミスタによる検出温度が所定
温度となるように温水の温度を制御しながら循環させて
いる。また、熱源ユニット26は、暖房運転を開始する
立ち上げ時には、温水の温度を高温側(例えば約80
℃)となるようにし、立ち上げから所定時間が経過し、
定常処理に移行すると、温水の温度が低温側(例えば約
60℃)となるようにしている。
【0042】室内ユニット22には、クロスフローファ
ン90が設けられている。また、図2に示されるよう
に、室内ユニット22が収容されている室内機12のケ
ーシング36には、吸込み口50及び吹出し口52が形
成されている。
ン90が設けられている。また、図2に示されるよう
に、室内ユニット22が収容されている室内機12のケ
ーシング36には、吸込み口50及び吹出し口52が形
成されている。
【0043】室内ユニット22では、クロスフローファ
ン90を作動させることにより、吸込み口50から室内
の空気を吸込んで、吹出し口52から吹出す。このと
き、吸込み口50から吸込まれた空気が室内ユニット2
2の蒸発器16ないし放熱器18を通過することにより
温調され、この温調された空気が吹出し口52から吹出
されることにより、室内が空調される。なお、吹出し口
52には、上下フラップ54と図示しない左右フラップ
が設けられており、上下フラップ54と左右フラップに
よって吹出し口52から吹き出される温調した空気の吹
出し方向が変えられる。
ン90を作動させることにより、吸込み口50から室内
の空気を吸込んで、吹出し口52から吹出す。このと
き、吸込み口50から吸込まれた空気が室内ユニット2
2の蒸発器16ないし放熱器18を通過することにより
温調され、この温調された空気が吹出し口52から吹出
されることにより、室内が空調される。なお、吹出し口
52には、上下フラップ54と図示しない左右フラップ
が設けられており、上下フラップ54と左右フラップに
よって吹出し口52から吹き出される温調した空気の吹
出し方向が変えられる。
【0044】図4に示されるように、室内ユニット22
には、マイクロコンピュータ(以下「マイコン100」
と言う)を備えたコントロール基板102が設けられて
おり、このコントロール基板102に電源基板104、
表示基板106、スイッチ基板108と共に、パワーリ
レー110、温度ヒューズ112、流量可変弁68、ク
ロスフローファン90を駆動するファンモータ114、
上下フラップ54を制御するルーバーモータ116が接
続されている。
には、マイクロコンピュータ(以下「マイコン100」
と言う)を備えたコントロール基板102が設けられて
おり、このコントロール基板102に電源基板104、
表示基板106、スイッチ基板108と共に、パワーリ
レー110、温度ヒューズ112、流量可変弁68、ク
ロスフローファン90を駆動するファンモータ114、
上下フラップ54を制御するルーバーモータ116が接
続されている。
【0045】室内ユニット22では、電源基板104へ
運転用の交流電力が供給されることにより、この交流電
力が電源基板104によって所定の電力に変換されてコ
ントロール基板102へ供給される。また、室内ユニッ
ト22に供給された交流電力は、端子板132から室外
機14の熱源ユニット26へ供給されると共に、パワー
リレー110を介して端子板132から室外機14の冷
媒ユニット24へ供給される。すなわち、熱源ユニット
26には、室内ユニット22と同様に常に運転用の電力
が供給され、冷媒ユニット24は、コントロール基板1
02からの信号によってパワーリレー110をオンする
ことにより供給される電力によって運転される。
運転用の交流電力が供給されることにより、この交流電
力が電源基板104によって所定の電力に変換されてコ
ントロール基板102へ供給される。また、室内ユニッ
ト22に供給された交流電力は、端子板132から室外
機14の熱源ユニット26へ供給されると共に、パワー
リレー110を介して端子板132から室外機14の冷
媒ユニット24へ供給される。すなわち、熱源ユニット
26には、室内ユニット22と同様に常に運転用の電力
が供給され、冷媒ユニット24は、コントロール基板1
02からの信号によってパワーリレー110をオンする
ことにより供給される電力によって運転される。
【0046】また、コントロール基板102には、蒸発
器16の温度を検出する熱交温度センサ118、室内の
湿度を検出する湿度センサ120、放熱器18の温度を
検出する温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ12
4等と共に室内温度センサ126が接続されている。室
内温度センサ126は、ケーシング36の吸込み口50
から吸込まれる空気の温度を室内温度として検出するよ
うになっている。
器16の温度を検出する熱交温度センサ118、室内の
湿度を検出する湿度センサ120、放熱器18の温度を
検出する温水熱交換器センサ122、ガス欠センサ12
4等と共に室内温度センサ126が接続されている。室
内温度センサ126は、ケーシング36の吸込み口50
から吸込まれる空気の温度を室内温度として検出するよ
うになっている。
【0047】表示基板106には、表示LED128等
が設けられている。図2に示されるように、室内機12
のケーシング36には、表示部82が設けられており、
表示基板106の表示LED128等がこの表示部82
上に配置されている(図2では図示省略)。これによ
り、表示部82の表示LED128の点灯状態によって
温水エアコン10の運転状態(運転/停止及び運転モー
ド等)を判断できるようになっている。
が設けられている。図2に示されるように、室内機12
のケーシング36には、表示部82が設けられており、
表示基板106の表示LED128等がこの表示部82
上に配置されている(図2では図示省略)。これによ
り、表示部82の表示LED128の点灯状態によって
温水エアコン10の運転状態(運転/停止及び運転モー
ド等)を判断できるようになっている。
【0048】また、図4に示されるように、室内ユニッ
ト22のコントロール基板102には、通信I/F(図
示省略)が設けられており、この通信I/Fを介して冷
媒ユニット24及び連動コントローラ20に接続されて
おり、これによって、コントロール基板102には、連
動コントローラ20から操作信号等が入力されるように
なっている。また、コントロール基板102から連動コ
ントローラ20へ室内温度センサ126により検出され
た室内温度の情報が出力されるようになっている。マイ
コン100は、連動コントローラ20から入力される操
作信号等に基づいて空調運転を行う。また、マイコン1
00は、冷媒ユニット24の図示しないコントローラの
マイコンとの間でシリアル通信を行うことにより、冷媒
ユニット24の作動を制御している。
ト22のコントロール基板102には、通信I/F(図
示省略)が設けられており、この通信I/Fを介して冷
媒ユニット24及び連動コントローラ20に接続されて
おり、これによって、コントロール基板102には、連
動コントローラ20から操作信号等が入力されるように
なっている。また、コントロール基板102から連動コ
ントローラ20へ室内温度センサ126により検出され
た室内温度の情報が出力されるようになっている。マイ
コン100は、連動コントローラ20から入力される操
作信号等に基づいて空調運転を行う。また、マイコン1
00は、冷媒ユニット24の図示しないコントローラの
マイコンとの間でシリアル通信を行うことにより、冷媒
ユニット24の作動を制御している。
【0049】温水エアコン10では、運転モード、設定
温度(設定室温)等の運転条件を示す操作信号が連動コ
ントローラ20から入力されて空調運転が指示される
と、設定室温と室内温度に基づいて空調能力を制御しな
がら、室内温度が設定室温となるように空調運転を行
う。例えば、自動運転モードで暖房運転を行うときに
は、ファジー演算によって室内温度の変化を予測しなが
ら暖房能力、送風量及び風向等を制御する。なお、空調
能力の制御には、後述する連動コントローラ20から入
力される温度又は室内温度センサ126によって検出す
る温度の何れかが用いられる。また、室内ユニット22
の空調能力の制御、冷媒ユニット24の構成及びシリア
ル通信による冷媒ユニット24の制御は、従来公知の構
成及び方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を
省略する。
温度(設定室温)等の運転条件を示す操作信号が連動コ
ントローラ20から入力されて空調運転が指示される
と、設定室温と室内温度に基づいて空調能力を制御しな
がら、室内温度が設定室温となるように空調運転を行
う。例えば、自動運転モードで暖房運転を行うときに
は、ファジー演算によって室内温度の変化を予測しなが
ら暖房能力、送風量及び風向等を制御する。なお、空調
能力の制御には、後述する連動コントローラ20から入
力される温度又は室内温度センサ126によって検出す
る温度の何れかが用いられる。また、室内ユニット22
の空調能力の制御、冷媒ユニット24の構成及びシリア
ル通信による冷媒ユニット24の制御は、従来公知の構
成及び方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を
省略する。
【0050】図5に示されるように、熱源ユニット26
には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板1
74が設けられている。コントロール基板174には、
電源トランス176、温水循環用のポンプ(ポンプモー
タ)62、ガスバーナー70を点火するイグナイタ17
8、ガスバーナー70へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁
180A、180B及びガス比例弁182、給気用のフ
ァンモータ184等が接続されている。コントロール基
板174は、室内ユニット22の端子板132から供給
される電力を電源トランス176によって変圧し、ポン
プ62等の駆動用の電力を得ている。
には、図示しないマイコンを備えたコントロール基板1
74が設けられている。コントロール基板174には、
電源トランス176、温水循環用のポンプ(ポンプモー
タ)62、ガスバーナー70を点火するイグナイタ17
8、ガスバーナー70へ燃焼ガスを供給するガス電磁弁
180A、180B及びガス比例弁182、給気用のフ
ァンモータ184等が接続されている。コントロール基
板174は、室内ユニット22の端子板132から供給
される電力を電源トランス176によって変圧し、ポン
プ62等の駆動用の電力を得ている。
【0051】また、コントロール基板174には、温水
熱交換器64から送り出される温水の温度を測定する高
温サーミスタ186、外気温度を検出する外気温度セン
サ188、ファンモータ184の回転検出器190等が
接続されており、コントロール基板174は、これらの
センサによって熱源ユニット26内の各機器の作動状態
を監視しながら所定の温度の温水を生成し、この温水を
室内ユニット22の放熱器18ないし後述するマット1
44との間で循環させる。
熱交換器64から送り出される温水の温度を測定する高
温サーミスタ186、外気温度を検出する外気温度セン
サ188、ファンモータ184の回転検出器190等が
接続されており、コントロール基板174は、これらの
センサによって熱源ユニット26内の各機器の作動状態
を監視しながら所定の温度の温水を生成し、この温水を
室内ユニット22の放熱器18ないし後述するマット1
44との間で循環させる。
【0052】なお、コントロール基板174には、温度
ヒューズ192、ハイリミットスイッチ194等が接続
され、また、ポンプ試験端子196、外部に動作状態等
を表示する動作モニタ用端子198と共に、設定スイッ
チ200、ガスバーナー70の点火時に点灯する燃焼ラ
ンプ202、故障時のエラーコード等を表示する故障表
示LED204、メンテナンス用スイッチ206、二次
圧調整ボリューム208等が設けられている。
ヒューズ192、ハイリミットスイッチ194等が接続
され、また、ポンプ試験端子196、外部に動作状態等
を表示する動作モニタ用端子198と共に、設定スイッ
チ200、ガスバーナー70の点火時に点灯する燃焼ラ
ンプ202、故障時のエラーコード等を表示する故障表
示LED204、メンテナンス用スイッチ206、二次
圧調整ボリューム208等が設けられている。
【0053】図1及び図3に示されるように、床暖房装
置140を構成する床暖房マット142は、室内の床面
に敷かれるマット144内に温水チューブ146が織込
まれており、温水チューブ146内を循環する温水によ
ってマット144の表面が暖められる。なお、床暖房装
置としては、室内の床板内または床板の下側に温水配管
を敷設したものであってもよい。
置140を構成する床暖房マット142は、室内の床面
に敷かれるマット144内に温水チューブ146が織込
まれており、温水チューブ146内を循環する温水によ
ってマット144の表面が暖められる。なお、床暖房装
置としては、室内の床板内または床板の下側に温水配管
を敷設したものであってもよい。
【0054】図3に示されるように、熱源ユニット26
には、温水入口ニップル56A、温水出口ニップル56
Bのそれぞれに温水入口ニップル80A、温水出口ニッ
プル80Bが併設されている。また、マット144に
は、温水チューブ146の両端に温水入口ニップル84
A、84Bが設けられている。
には、温水入口ニップル56A、温水出口ニップル56
Bのそれぞれに温水入口ニップル80A、温水出口ニッ
プル80Bが併設されている。また、マット144に
は、温水チューブ146の両端に温水入口ニップル84
A、84Bが設けられている。
【0055】温水入口ニップル84Aには、温水チュー
ブ86Aの一端が接続され、この温水チューブ86Aの
他端が熱動弁76を介して熱源ユニット26の温水出口
ニップル80Bに接続される。また、温水出口ニップル
84Bには、温水入口ニップル80Aとの間が温水チュ
ーブ86Bに接続される。これにより、熱源ユニット2
6のポンプ62が作動すると、熱動弁76の開閉に応じ
て温水チューブ146内へ温水が循環される。
ブ86Aの一端が接続され、この温水チューブ86Aの
他端が熱動弁76を介して熱源ユニット26の温水出口
ニップル80Bに接続される。また、温水出口ニップル
84Bには、温水入口ニップル80Aとの間が温水チュ
ーブ86Bに接続される。これにより、熱源ユニット2
6のポンプ62が作動すると、熱動弁76の開閉に応じ
て温水チューブ146内へ温水が循環される。
【0056】図5に示されるように、コントロール基板
174には、通信I/F基板136が設けられており、
この通信I/F基板136を介して連動コントローラ2
0に接続され、通信I/F基板136を介して連動コン
トローラ20から操作信号等が入力される。また、コン
トロール基板174は、通信I/F基板136を介して
連動コントローラ20へ運転状態や外気温度センサ18
8により検出された外気温度の情報等を出力可能となっ
ている。
174には、通信I/F基板136が設けられており、
この通信I/F基板136を介して連動コントローラ2
0に接続され、通信I/F基板136を介して連動コン
トローラ20から操作信号等が入力される。また、コン
トロール基板174は、通信I/F基板136を介して
連動コントローラ20へ運転状態や外気温度センサ18
8により検出された外気温度の情報等を出力可能となっ
ている。
【0057】熱動弁76は、熱源ユニット26のコント
ロール基板174に接続されており、コントロール基板
174が連動コントローラ20から入力される操作信号
に基づいて熱動弁76の開閉を制御するようになってい
る。
ロール基板174に接続されており、コントロール基板
174が連動コントローラ20から入力される操作信号
に基づいて熱動弁76の開閉を制御するようになってい
る。
【0058】熱源ユニット26は、例えば連動コントロ
ーラ20から床暖房マット142の運転を指示する操作
信号が入力されることにより熱動弁76を所定の時間間
隔(デューテー比)で開閉してマット144の温水チュ
ーブ146内へ温水を循環させる。このとき、床暖房マ
ット142による暖房能力は、熱動弁76をオン/オフ
するデューテー比に応じて変化する。
ーラ20から床暖房マット142の運転を指示する操作
信号が入力されることにより熱動弁76を所定の時間間
隔(デューテー比)で開閉してマット144の温水チュ
ーブ146内へ温水を循環させる。このとき、床暖房マ
ット142による暖房能力は、熱動弁76をオン/オフ
するデューテー比に応じて変化する。
【0059】すなわち、熱源ユニット26のコントロー
ル基板174には、例えば表1に示されるように、熱動
弁76のオン/オフ制御するときのデューテー比が複数
段階に設定されており、連動コントローラ20から操作
信号と共に熱動弁76の駆動ステップを指定する信号が
入力されることにより、該当する駆動ステップで熱動弁
76のオン/オフ制御を行う。
ル基板174には、例えば表1に示されるように、熱動
弁76のオン/オフ制御するときのデューテー比が複数
段階に設定されており、連動コントローラ20から操作
信号と共に熱動弁76の駆動ステップを指定する信号が
入力されることにより、該当する駆動ステップで熱動弁
76のオン/オフ制御を行う。
【0060】
【表1】
【0061】なお、本実施の形態では、1サイクルを2
0min(20分)としてデューテー比を設定しており、
ステップ0では、1サイクルの間、オン状態となり、通
常、ステップ1〜ステップ15の範囲で運転され、ステ
ップ16は、床暖房マット142が運転を強制停止させ
た状態となる。また、図1及び図5に示されるように、
熱源ユニット26には、床暖房マット142のマット1
44内に設けられている図示しないサーミスタ等からの
信号線148が接続されており、マット144の温度が
所定値(例えば31°C)を越えたことを信号線148
を介して検出すると、熱動弁76を閉じて温水の循環を
停止させ、床温の異常上昇を防止するようになってい
る。
0min(20分)としてデューテー比を設定しており、
ステップ0では、1サイクルの間、オン状態となり、通
常、ステップ1〜ステップ15の範囲で運転され、ステ
ップ16は、床暖房マット142が運転を強制停止させ
た状態となる。また、図1及び図5に示されるように、
熱源ユニット26には、床暖房マット142のマット1
44内に設けられている図示しないサーミスタ等からの
信号線148が接続されており、マット144の温度が
所定値(例えば31°C)を越えたことを信号線148
を介して検出すると、熱動弁76を閉じて温水の循環を
停止させ、床温の異常上昇を防止するようになってい
る。
【0062】図6に示されるように、連動コントローラ
20は、コントロール基板152を備えており、コント
ロール基板152には、マイコン150、メモリ15
1、及びニューロコンピュータ(以下、「ニューロ」と
いう)158が搭載されている。また、コントロール基
板152には、データ通信用の通信I/F基板154、
シリアル通信用の通信I/F基板156、及び受信基板
160が接続されている。
20は、コントロール基板152を備えており、コント
ロール基板152には、マイコン150、メモリ15
1、及びニューロコンピュータ(以下、「ニューロ」と
いう)158が搭載されている。また、コントロール基
板152には、データ通信用の通信I/F基板154、
シリアル通信用の通信I/F基板156、及び受信基板
160が接続されている。
【0063】受信基板160は、システムリモコン13
0から送出される操作信号を受信するようになってい
る。すなわち、図2に示されるように、連動コントロー
ラ20には、受信窓162が形成されており、この受信
窓162へ向けてシステムリモコン130を操作するこ
とにより、システムリモコン130から送出される操作
信号が受信基板160で受信される。
0から送出される操作信号を受信するようになってい
る。すなわち、図2に示されるように、連動コントロー
ラ20には、受信窓162が形成されており、この受信
窓162へ向けてシステムリモコン130を操作するこ
とにより、システムリモコン130から送出される操作
信号が受信基板160で受信される。
【0064】図7に示されるように、システムリモコン
130は、LCD等の表示手段を用いた表示部87と共
に、温水エアコン10と床暖房マット142の運転条件
の設定を行うための種々の操作ボタンが配置された操作
パネル88が設けられている。すなわち、システムリモ
コン130は、温水エアコン10の運転を操作と床暖房
マット142の運転操作機能を兼ね備えたマルチタイプ
リモコンとなっており、表示部84には、操作パネル8
8上で設定された温水エアコン10と床暖房マット14
2の運転条件等が表示される。なお、操作パネル88
は、通常カバー89によって覆われており、カバー89
を開くことにより種々のボタン操作が可能となる。
130は、LCD等の表示手段を用いた表示部87と共
に、温水エアコン10と床暖房マット142の運転条件
の設定を行うための種々の操作ボタンが配置された操作
パネル88が設けられている。すなわち、システムリモ
コン130は、温水エアコン10の運転を操作と床暖房
マット142の運転操作機能を兼ね備えたマルチタイプ
リモコンとなっており、表示部84には、操作パネル8
8上で設定された温水エアコン10と床暖房マット14
2の運転条件等が表示される。なお、操作パネル88
は、通常カバー89によって覆われており、カバー89
を開くことにより種々のボタン操作が可能となる。
【0065】操作パネル88上には、運転/停止ボタン
91、温度設定ボタン92、温水エアコン10用の温度
下げボタン93Aと温度上げボタン93B、床暖房マッ
ト142用の温度下げボタン94Aと温度上げボタン9
4Bと共に、冷暖切替ボタン95、床暖房ボタン96が
設けられている。冷暖切替ボタン95を操作することに
より、運転モードが「冷房」、「自動」、「暖房」、
「暖房、床暖房」、「床暖房」、「ドライ」及び「送
風」と切り替わり、さらに冷暖切替ボタン95を操作す
ることにより「冷房」モードに切り替わる。
91、温度設定ボタン92、温水エアコン10用の温度
下げボタン93Aと温度上げボタン93B、床暖房マッ
ト142用の温度下げボタン94Aと温度上げボタン9
4Bと共に、冷暖切替ボタン95、床暖房ボタン96が
設けられている。冷暖切替ボタン95を操作することに
より、運転モードが「冷房」、「自動」、「暖房」、
「暖房、床暖房」、「床暖房」、「ドライ」及び「送
風」と切り替わり、さらに冷暖切替ボタン95を操作す
ることにより「冷房」モードに切り替わる。
【0066】温水エアコン10は、「冷房」、「自
動」、「暖房」「暖房・床暖房」及び「「ドライ」モー
ドで運転され、床暖房マット142は、「暖房・床暖
房」及び「床暖房」モードで運転される。また、「暖房
・床暖房」又は「床暖房」モードが選択されているとき
に、床暖房ボタン96を操作することにより、「自動コ
ンフォト」モード、「自動エコノミ」モード及び「手
動」モードに切り替えられる。「自動コンフォト」及び
「自動エコノミ」は、それぞれ設定床温ないし設定床温
と設定室温を予め設定されている温度に自動設定する。
「自動エコノミ」モードでは、設定室温を比較的低い温
度に設定するようになっており、これにより、快適さを
損なうことなく暖房能力を抑えて省エネを図る。また、
「手動」モードに設定されることにより、温度下げボタ
ン93A、94A及び温度上げボタン93B、94Bに
よって具体的な温度が設定可能となる。
動」、「暖房」「暖房・床暖房」及び「「ドライ」モー
ドで運転され、床暖房マット142は、「暖房・床暖
房」及び「床暖房」モードで運転される。また、「暖房
・床暖房」又は「床暖房」モードが選択されているとき
に、床暖房ボタン96を操作することにより、「自動コ
ンフォト」モード、「自動エコノミ」モード及び「手
動」モードに切り替えられる。「自動コンフォト」及び
「自動エコノミ」は、それぞれ設定床温ないし設定床温
と設定室温を予め設定されている温度に自動設定する。
「自動エコノミ」モードでは、設定室温を比較的低い温
度に設定するようになっており、これにより、快適さを
損なうことなく暖房能力を抑えて省エネを図る。また、
「手動」モードに設定されることにより、温度下げボタ
ン93A、94A及び温度上げボタン93B、94Bに
よって具体的な温度が設定可能となる。
【0067】なお、本実施の形態では、一例として「床
暖房」モードで自動(自動コンフォト又は自動エコノ
ミ)モードが選択されることにより、設定床温を大多数
の人が床暖房状態と感じる温度である28℃に設定され
るようにしている。また、「暖房・床暖房」モードが選
択された状態で「自動コンフォト」モードが指定される
と、温水エアコン10と床暖房装置140を併用して暖
房を行ったときに、大多数の人が快適な室温及び床温の
組み合わせである床温を28℃、室温を23℃に設定さ
れるようにし、「自動エコノミ」モードが指定される
と、暖房感を損なわれていると感じることがなく省エネ
を図るように、床温を28℃として、室温を18.5℃
に設定されるようにしている。
暖房」モードで自動(自動コンフォト又は自動エコノ
ミ)モードが選択されることにより、設定床温を大多数
の人が床暖房状態と感じる温度である28℃に設定され
るようにしている。また、「暖房・床暖房」モードが選
択された状態で「自動コンフォト」モードが指定される
と、温水エアコン10と床暖房装置140を併用して暖
房を行ったときに、大多数の人が快適な室温及び床温の
組み合わせである床温を28℃、室温を23℃に設定さ
れるようにし、「自動エコノミ」モードが指定される
と、暖房感を損なわれていると感じることがなく省エネ
を図るように、床温を28℃として、室温を18.5℃
に設定されるようにしている。
【0068】なお、自動モードに選択されたときの設定
床温及び設定室温は、予めシステムリモコン130内の
メモリに記憶させておいて、自動モードが選択されるこ
とにより、システムリモコン130が設定温度を読み出
して出力しても良く、また、設定床温及び設定室温を連
動コントローラ20に記憶させ、システムリモコン13
0から自動モードに設定されたことを示す操作信号が入
力されることにより、連動コントローラ20が記憶して
いる設定床温及び設定室温を読み出すようにしても良
い。
床温及び設定室温は、予めシステムリモコン130内の
メモリに記憶させておいて、自動モードが選択されるこ
とにより、システムリモコン130が設定温度を読み出
して出力しても良く、また、設定床温及び設定室温を連
動コントローラ20に記憶させ、システムリモコン13
0から自動モードに設定されたことを示す操作信号が入
力されることにより、連動コントローラ20が記憶して
いる設定床温及び設定室温を読み出すようにしても良
い。
【0069】システムリモコン130では、温度下げボ
タン93A及び温度上げボタン93Bの操作で、温水エ
アコン10によって空調するときの設定温度(設定室
温)が設定され、温度下げボタン94A及び温度上げボ
タン94Bの操作で、床暖房時の設定温度(設定床温)
が設定される。
タン93A及び温度上げボタン93Bの操作で、温水エ
アコン10によって空調するときの設定温度(設定室
温)が設定され、温度下げボタン94A及び温度上げボ
タン94Bの操作で、床暖房時の設定温度(設定床温)
が設定される。
【0070】システムリモコン130は、操作パネル8
8のボタン操作によって設定された運転モード、設定温
度(設定室温、設定床温)等の運転条件に基づいた操作
信号を送出する。このとき、表示部87には、設定され
た運転モード、設定室温ないし設定床温等の運転条件が
表示される。
8のボタン操作によって設定された運転モード、設定温
度(設定室温、設定床温)等の運転条件に基づいた操作
信号を送出する。このとき、表示部87には、設定され
た運転モード、設定室温ないし設定床温等の運転条件が
表示される。
【0071】なお、表示部87上への設定室温の表示
は、具体的な数値が表示される。また、設定床温は例え
ば7段階のレベルに分けられており、設定する温度に応
じたレベルのキャラクタコードが表示部87に表示され
る。また、システムリモコン130では、温水エアコン
10を用いた暖房と床暖房マット142による暖房を同
時に行う併用暖房時(「暖房・床暖房」モード時)に
は、温水エアコン10の設定室温又は床暖房マット14
2の設定床温に応じたレベル表示の何れか一方を表示す
るようになっている。
は、具体的な数値が表示される。また、設定床温は例え
ば7段階のレベルに分けられており、設定する温度に応
じたレベルのキャラクタコードが表示部87に表示され
る。また、システムリモコン130では、温水エアコン
10を用いた暖房と床暖房マット142による暖房を同
時に行う併用暖房時(「暖房・床暖房」モード時)に
は、温水エアコン10の設定室温又は床暖房マット14
2の設定床温に応じたレベル表示の何れか一方を表示す
るようになっている。
【0072】図7に示されるように、システムリモコン
130には、操作パネル88上にセンサ切替スイッチ9
7が設けられている。また、システムリモコン130内
には、従来のエアコン用のリモコンスイッチと同様に温
度センサが内蔵されており、この温度センサによってシ
ステムリモコン130の周囲の温度を室内温度として検
出できるようになっている。
130には、操作パネル88上にセンサ切替スイッチ9
7が設けられている。また、システムリモコン130内
には、従来のエアコン用のリモコンスイッチと同様に温
度センサが内蔵されており、この温度センサによってシ
ステムリモコン130の周囲の温度を室内温度として検
出できるようになっている。
【0073】空調システム11では、センサ切替スイッ
チ97の操作によってシステムリモコン130内の室温
センサまたは室内ユニット22内の室内温度センサ12
6の何れかを選択することにより、選択したセンサによ
って検出した温度を、温水エアコン10の空調能力を制
御するときの室温として用いる。このとき、システムリ
モコン130の表示部87には、選択されている温度セ
ンサを判別可能な表示がなされる。なお、後述するよう
に連動コントローラ20も温度検出が可能となってお
り、この連動コントローラ20の検出する温度を室温と
して用いても良い。
チ97の操作によってシステムリモコン130内の室温
センサまたは室内ユニット22内の室内温度センサ12
6の何れかを選択することにより、選択したセンサによ
って検出した温度を、温水エアコン10の空調能力を制
御するときの室温として用いる。このとき、システムリ
モコン130の表示部87には、選択されている温度セ
ンサを判別可能な表示がなされる。なお、後述するよう
に連動コントローラ20も温度検出が可能となってお
り、この連動コントローラ20の検出する温度を室温と
して用いても良い。
【0074】なお、システムリモコン130では、通常
のエアコンのリモコンと同様に、風向(上下フラップ5
4の向き)、風量(クロスフローファン90の回転数)
及びタイマ運転等の設定が可能であり、また、システム
リモコン130では、カバー88を閉じた状態でも、運
転/停止ボタン91の操作が可能となっている。
のエアコンのリモコンと同様に、風向(上下フラップ5
4の向き)、風量(クロスフローファン90の回転数)
及びタイマ運転等の設定が可能であり、また、システム
リモコン130では、カバー88を閉じた状態でも、運
転/停止ボタン91の操作が可能となっている。
【0075】連動コントローラ20のマイコン150
は、システムリモコン130から送出された操作信号を
受信すると、この操作信号から、室内ユニット22及び
冷媒ユニット24に対する空調用の操作信号(主に温水
エアコン10の運転に関わる操作信号)と、床暖房装置
140及び熱源ユニット26に対する温水暖房用の操作
信号を分離し、空調用の操作信号を通信I/F基板15
6を介してシリアル通信によって室内ユニット22へ送
出する。
は、システムリモコン130から送出された操作信号を
受信すると、この操作信号から、室内ユニット22及び
冷媒ユニット24に対する空調用の操作信号(主に温水
エアコン10の運転に関わる操作信号)と、床暖房装置
140及び熱源ユニット26に対する温水暖房用の操作
信号を分離し、空調用の操作信号を通信I/F基板15
6を介してシリアル通信によって室内ユニット22へ送
出する。
【0076】また、連動コントローラ20のマイコン1
50は、システムリモコン130から受信した操作信号
から温水暖房用の操作信号を分離すると、通信I/F基
板154を介して熱源ユニット26へ出力する。これと
共に、マイコン150には、熱源ユニット26及び熱源
ユニット26を用いた床暖房マット142の運転状態
が、熱源ユニット26のコントロール基板174から通
信I/F基板154へ入力されるようになっており、連
動コントローラ20では、必要に応じて熱源ユニット2
6及び床暖房マット142の運転状態も室内ユニット2
2へ送出するようになっている。
50は、システムリモコン130から受信した操作信号
から温水暖房用の操作信号を分離すると、通信I/F基
板154を介して熱源ユニット26へ出力する。これと
共に、マイコン150には、熱源ユニット26及び熱源
ユニット26を用いた床暖房マット142の運転状態
が、熱源ユニット26のコントロール基板174から通
信I/F基板154へ入力されるようになっており、連
動コントローラ20では、必要に応じて熱源ユニット2
6及び床暖房マット142の運転状態も室内ユニット2
2へ送出するようになっている。
【0077】マイコン150は、システムリモコン13
0の操作によって床暖房の開始が指示されると、熱源ユ
ニット26のコントロール基板174へ温水の循環の開
始を指示する。これにより、熱源ユニット26は、温度
が高温側となるように温水の生成を開始する。
0の操作によって床暖房の開始が指示されると、熱源ユ
ニット26のコントロール基板174へ温水の循環の開
始を指示する。これにより、熱源ユニット26は、温度
が高温側となるように温水の生成を開始する。
【0078】マイコン150は、室内ユニット22から
の室内温度センサ126の情報を受信すると、該情報か
ら室内温度を求め、求めた室内温度を、メモリ151に
追加記録するようになっている。すなわち、メモリ15
1から室内温度の時系列データが読み出されるようにな
っている。なお、床暖房装置のONからOFFに操作さ
れることにより、メモリ151の記憶情報(室内温度の
時系列データ)は消去されるようになっている。
の室内温度センサ126の情報を受信すると、該情報か
ら室内温度を求め、求めた室内温度を、メモリ151に
追加記録するようになっている。すなわち、メモリ15
1から室内温度の時系列データが読み出されるようにな
っている。なお、床暖房装置のONからOFFに操作さ
れることにより、メモリ151の記憶情報(室内温度の
時系列データ)は消去されるようになっている。
【0079】また、マイコン150は、熱源ユニット2
6からの外気温度センサ188の情報を受信すると、該
情報から外気温度を求めるようになっている。また、マ
イコン150は、求めた外気温度、メモリ151の室内
温度の時系列データ、システムリモコン130からの設
定床温、流量可変弁68の開度(以下、「エアコンデュ
ーティ」という)をニューロ158に入力し、これによ
って得られるニューロ158からの出力を熱源ユニット
26に送出するようになっている。
6からの外気温度センサ188の情報を受信すると、該
情報から外気温度を求めるようになっている。また、マ
イコン150は、求めた外気温度、メモリ151の室内
温度の時系列データ、システムリモコン130からの設
定床温、流量可変弁68の開度(以下、「エアコンデュ
ーティ」という)をニューロ158に入力し、これによ
って得られるニューロ158からの出力を熱源ユニット
26に送出するようになっている。
【0080】連動コントローラ20のニューロ158に
は、BP(Back Propagation)モデルのニューラルネッ
トワークが構成されている。以下、図8に示されるよう
に、入力層、中間層、出力層の3層構造のニューラルネ
ットワークを例に説明する。なお、本発明は、中間層が
複数層設けられている4層以上のニューラルネットワー
クでもよい。
は、BP(Back Propagation)モデルのニューラルネッ
トワークが構成されている。以下、図8に示されるよう
に、入力層、中間層、出力層の3層構造のニューラルネ
ットワークを例に説明する。なお、本発明は、中間層が
複数層設けられている4層以上のニューラルネットワー
クでもよい。
【0081】図8に示されるように、入力層と中間層の
各ニューロン220、及び中間層と出力層の各ニューロ
ン220は、それぞれシナプス222で接続されてい
る。
各ニューロン220、及び中間層と出力層の各ニューロ
ン220は、それぞれシナプス222で接続されてい
る。
【0082】ニューロ158の入力層には、本発明の温
度制御条件として、システムリモコン130からの設定
床温、流量可変弁68の開度(以下、「エアコンデュー
ティ」という)、外気温度、室内温度の時系列データが
入力されるようになっている。なお、これらのデータ
は、マイコン150の制御によって入力される。また出
力層からは、熱動弁76をON/OFF制御するときの
駆動ステップ(表1参照)が出力されるようになってい
る。
度制御条件として、システムリモコン130からの設定
床温、流量可変弁68の開度(以下、「エアコンデュー
ティ」という)、外気温度、室内温度の時系列データが
入力されるようになっている。なお、これらのデータ
は、マイコン150の制御によって入力される。また出
力層からは、熱動弁76をON/OFF制御するときの
駆動ステップ(表1参照)が出力されるようになってい
る。
【0083】すなわち、ニューロ158では、温水エア
コンの暖房出力と、外気温度と、室内温度の変化とに基
づいて、床面の温度を所望の設定床温とするための駆動
ステップ(デューティ)が求められるようになっている
(すなわち、本発明の熱動弁制御モデルに対応する)。
コンの暖房出力と、外気温度と、室内温度の変化とに基
づいて、床面の温度を所望の設定床温とするための駆動
ステップ(デューティ)が求められるようになっている
(すなわち、本発明の熱動弁制御モデルに対応する)。
【0084】ニューロ158により求められた駆動ステ
ップは、マイコン150に送信されるようになってい
る。マイコン150では、受信した駆動ステップを熱源
ユニット26へ送信するようになっている。熱源ユニッ
ト26では、熱動弁76をON/OFF制御するデュー
ティを、受信した駆動ステップに対応するデューテー比
(表1参照)に変更して、熱動弁76を制御するように
なっている。
ップは、マイコン150に送信されるようになってい
る。マイコン150では、受信した駆動ステップを熱源
ユニット26へ送信するようになっている。熱源ユニッ
ト26では、熱動弁76をON/OFF制御するデュー
ティを、受信した駆動ステップに対応するデューテー比
(表1参照)に変更して、熱動弁76を制御するように
なっている。
【0085】また、ニューロ158は、予め装置出荷前
に、床温を計測して行なったデューティ制御(従来技
術)結果を教師データとして学習して得た各シナプス2
22の荷重値が記憶されている。装置出荷時には、ニュ
ーロ158は非学習状態にセットされて出荷されてい
る。すなわち、出荷後は、シナプス荷重値が修正されな
いようになっている。
に、床温を計測して行なったデューティ制御(従来技
術)結果を教師データとして学習して得た各シナプス2
22の荷重値が記憶されている。装置出荷時には、ニュ
ーロ158は非学習状態にセットされて出荷されてい
る。すなわち、出荷後は、シナプス荷重値が修正されな
いようになっている。
【0086】以下、出荷前学習時のデューティ制御と学
習則について詳しく説明する。出荷前学習時は、輻射セ
ンサ等によって検出した温度(測定床温)と、設定床温
に基づいて床暖房マット142の暖房能力の制御を行
う。すなわち、連動コントローラ20は、設定床温と測
定床温に基づいて熱動弁76をオン/オフ制御するとき
の駆動ステップ(表1参照)を設定して、熱源ユニット
26へ送出する。
習則について詳しく説明する。出荷前学習時は、輻射セ
ンサ等によって検出した温度(測定床温)と、設定床温
に基づいて床暖房マット142の暖房能力の制御を行
う。すなわち、連動コントローラ20は、設定床温と測
定床温に基づいて熱動弁76をオン/オフ制御するとき
の駆動ステップ(表1参照)を設定して、熱源ユニット
26へ送出する。
【0087】図9には、床暖房立上げ時の設定床温TS
と床温Tの温度差(TS−T)に対する熱動弁76の駆
動ステップの設定規準の一例が示されている。
と床温Tの温度差(TS−T)に対する熱動弁76の駆
動ステップの設定規準の一例が示されている。
【0088】図9では、床温Tが低く、設定床温TSと
床温Tの温度差(TS−T)が10℃以上(TS−T≧1
0)のときには、熱動弁76をステップ0(オン)と
し、温度差が5℃以上10℃未満(10>TS−T≧
5)のときには、熱動弁76の駆動ステップがステップ
1に設定されるようになっている。また、床温Tが比較
的高く、温度差が1℃以上5℃未満の範囲(5>TS−
T≧−1)では、駆動ステップがステップ8に設定さ
れ、1℃未満で−2℃以上の範囲(1>TS−T≧−
2)では、ステップ15に設定され、−2℃未満(−2
>TS−T)のときは、熱動弁76がオフ状態にされる
ようになっている。
床温Tの温度差(TS−T)が10℃以上(TS−T≧1
0)のときには、熱動弁76をステップ0(オン)と
し、温度差が5℃以上10℃未満(10>TS−T≧
5)のときには、熱動弁76の駆動ステップがステップ
1に設定されるようになっている。また、床温Tが比較
的高く、温度差が1℃以上5℃未満の範囲(5>TS−
T≧−1)では、駆動ステップがステップ8に設定さ
れ、1℃未満で−2℃以上の範囲(1>TS−T≧−
2)では、ステップ15に設定され、−2℃未満(−2
>TS−T)のときは、熱動弁76がオフ状態にされる
ようになっている。
【0089】すなわち、立ち上げ時には、設定床温と実
際の床温Tの温度差が大きく暖房負荷が大きいときに
は、暖房能力が高くなるように熱動弁76の駆動ステッ
プが設定され、また、設定床温と床温の温度差が小さく
暖房負荷の小さいときには、暖房能力が低くなるように
熱動弁76の駆動ステップが設定されて、床暖房が開始
されるようになっている。これにより、暖房能力を一定
にしたり設定床温TSのみに応じて暖房能力を設定した
場合の暖房の効きすぎ感や暖房不足感が生じるのを確実
に防止し、効率的な立上げ暖房を行なうことができる。
際の床温Tの温度差が大きく暖房負荷が大きいときに
は、暖房能力が高くなるように熱動弁76の駆動ステッ
プが設定され、また、設定床温と床温の温度差が小さく
暖房負荷の小さいときには、暖房能力が低くなるように
熱動弁76の駆動ステップが設定されて、床暖房が開始
されるようになっている。これにより、暖房能力を一定
にしたり設定床温TSのみに応じて暖房能力を設定した
場合の暖房の効きすぎ感や暖房不足感が生じるのを確実
に防止し、効率的な立上げ暖房を行なうことができる。
【0090】この立上げ処理は、所定時間(本実施の形
態では10分)経過した後、通常の定常制御に移行す
る。熱源ユニット26では、定常制御に移行すると、温
水の温度を低温側となるようにして、温水の循環を行
う。
態では10分)経過した後、通常の定常制御に移行す
る。熱源ユニット26では、定常制御に移行すると、温
水の温度を低温側となるようにして、温水の循環を行
う。
【0091】図10には、定常処理時の設定床温TSと
床温Tの温度差(TS−T)に対する熱動弁76の駆動
ステップの設定規準の一例が示されている。図9では、
設定床温TSと床温Tの温度差(TS−T)に応じて予め
ステップの増減数を設定しており、この増減数に基づい
て熱動弁76を開閉制御するときの駆動ステップを変更
されるようになっている。
床温Tの温度差(TS−T)に対する熱動弁76の駆動
ステップの設定規準の一例が示されている。図9では、
設定床温TSと床温Tの温度差(TS−T)に応じて予め
ステップの増減数を設定しており、この増減数に基づい
て熱動弁76を開閉制御するときの駆動ステップを変更
されるようになっている。
【0092】定常処理時には、所定時間(本実施の形態
では10分)経過毎に、新規に床温を計測し、設定床温
TSと床温Tの温度差(TS−T)を求め、図10の設定
規準に従って駆動ステップ設定しなおし、床温Tが設定
温度TSとなるように制御する。
では10分)経過毎に、新規に床温を計測し、設定床温
TSと床温Tの温度差(TS−T)を求め、図10の設定
規準に従って駆動ステップ設定しなおし、床温Tが設定
温度TSとなるように制御する。
【0093】したがって、定常処理時は、床温Tが設定
床温TSとなるように床暖房を行なうときに、設定床温
TSと床温Tの温度差が小さいときには暖房能力の変化
を小さくし、温度差が大きいときには暖房能力の変化を
大きくするようになっているので、円滑に床温Tを設定
床温TSに近づけることができる。
床温TSとなるように床暖房を行なうときに、設定床温
TSと床温Tの温度差が小さいときには暖房能力の変化
を小さくし、温度差が大きいときには暖房能力の変化を
大きくするようになっているので、円滑に床温Tを設定
床温TSに近づけることができる。
【0094】また、温水エアコン10等を用いて床暖房
と共に室内の暖房を行なうときには、床暖房能力に拘わ
らず室内温度が変化し、例えば、室内温度が上昇すると
床温Tも大きく上昇してしまうことがあるが、設定温度
TSと床温Tのみならず室内温度Trを考慮して、床暖房
能力、すなわち熱動弁76の駆動ステップを設定してい
るので、室内温度が変化しても、その室内温度の変化に
応じて適切な床暖房能力を選択して設定することができ
るようになっている。
と共に室内の暖房を行なうときには、床暖房能力に拘わ
らず室内温度が変化し、例えば、室内温度が上昇すると
床温Tも大きく上昇してしまうことがあるが、設定温度
TSと床温Tのみならず室内温度Trを考慮して、床暖房
能力、すなわち熱動弁76の駆動ステップを設定してい
るので、室内温度が変化しても、その室内温度の変化に
応じて適切な床暖房能力を選択して設定することができ
るようになっている。
【0095】このように、出荷前学習時には、所定時間
(10分)経過毎に、新規に床温を計測し、設定床温T
Sと床温Tの温度差(TS−T)を求め、図9、図10設
定規準に従って駆動ステップ設定しなおし、床温Tが設
定温度TSとなるように制御する。また、この制御を様
々な環境下で(外気温度、初期の室内温度、設定床温、
温水エアコン10のON/OFFやエアコンデューティ
等を変化させて)、繰り返し行なう。
(10分)経過毎に、新規に床温を計測し、設定床温T
Sと床温Tの温度差(TS−T)を求め、図9、図10設
定規準に従って駆動ステップ設定しなおし、床温Tが設
定温度TSとなるように制御する。また、この制御を様
々な環境下で(外気温度、初期の室内温度、設定床温、
温水エアコン10のON/OFFやエアコンデューティ
等を変化させて)、繰り返し行なう。
【0096】なお、上記の出荷前学習時のデューティ制
御は暖房能力制御の一例として説明したものであり、本
発明では、測定床温を用いるのであれば、出荷前学習時
の暖房能力制御を特に限定するものではない。
御は暖房能力制御の一例として説明したものであり、本
発明では、測定床温を用いるのであれば、出荷前学習時
の暖房能力制御を特に限定するものではない。
【0097】出荷前学習時の上記デューティ制御におい
て、床温が新たに計測される毎に、外気温度と室内温度
が測定される。また、ニューロ158の入力層に、温度
制御条件として、このときの設定床温、エアコンデュー
ティ(エアコンの暖房出力に対応)、測定された外気温
度及び、床温が計測される度に測定された時系列の室内
温度が入力される(以下、これらの温度制御条件のこと
を、単に入力データという)。また、新たに計測された
床温を用いて設定された駆動ステップが教師データとし
てニューロ158に入力される。
て、床温が新たに計測される毎に、外気温度と室内温度
が測定される。また、ニューロ158の入力層に、温度
制御条件として、このときの設定床温、エアコンデュー
ティ(エアコンの暖房出力に対応)、測定された外気温
度及び、床温が計測される度に測定された時系列の室内
温度が入力される(以下、これらの温度制御条件のこと
を、単に入力データという)。また、新たに計測された
床温を用いて設定された駆動ステップが教師データとし
てニューロ158に入力される。
【0098】ニューロ158では、入力データが入力層
に入力されると、まず、設定されているシナプス荷重に
基づいて演算を行なって、出力層から駆動ステップが出
力される。詳しくは、k層(入力層を第1層、中間層を
第2層、出力層を第3層とする)に属するi番目のニュ
ーロン220の入出力データをui (k)、vi (k)として、
(1)式に示す演算が入力層から順に行なわれて、出力
層から演算結果としての駆動ステップが出力される。
に入力されると、まず、設定されているシナプス荷重に
基づいて演算を行なって、出力層から駆動ステップが出
力される。詳しくは、k層(入力層を第1層、中間層を
第2層、出力層を第3層とする)に属するi番目のニュ
ーロン220の入出力データをui (k)、vi (k)として、
(1)式に示す演算が入力層から順に行なわれて、出力
層から演算結果としての駆動ステップが出力される。
【0099】
【数1】
【0100】次に、ニューロ158は、教師データに対
する出力データvi (k)の2乗誤差として定義される評価
関数が最小値に収束するように繰り返し学習を実行す
る。なお、この評価関数Eは、k層における望ましい出
力(出力層であれば教師データ)をv´i (k)(i=1,2,…,N
k)、実際に現在設定されているシナプス荷重のニューラ
ルネットワークから得られる出力vi (k)(i=1,2,…,Nk)と
して、例えば、
する出力データvi (k)の2乗誤差として定義される評価
関数が最小値に収束するように繰り返し学習を実行す
る。なお、この評価関数Eは、k層における望ましい出
力(出力層であれば教師データ)をv´i (k)(i=1,2,…,N
k)、実際に現在設定されているシナプス荷重のニューラ
ルネットワークから得られる出力vi (k)(i=1,2,…,Nk)と
して、例えば、
【0101】
【数2】
【0102】で与えられる。
【0103】詳しくは、ニューロ158は、出力層から
駆動ステップ(出力層からの出力データ)が得られる
と、この駆動ステップと、教師データとして入力された
駆動ステップとを比較して、教師データに対するエラー
値を求め、出力層と結合している各シナプスのシナプス
荷重Wij (3,2)を修正する。
駆動ステップ(出力層からの出力データ)が得られる
と、この駆動ステップと、教師データとして入力された
駆動ステップとを比較して、教師データに対するエラー
値を求め、出力層と結合している各シナプスのシナプス
荷重Wij (3,2)を修正する。
【0104】次に、教師データとしての駆動ステップを
逆に出力層へ入力し、修正されたシナプス荷重を用い
て、中間層の各ニューロンからの出力を求める(この求
められた出力が前述の「望ましい出力」に対応する)。
中間層の各ニューロンにおいて、この出力(望ましい出
力)と、入力データを入力層から入力したときに得られ
た出力データを比較して、望ましい出力に対するエラー
値を求め、中間層と結合している各シナプスのシナプス
荷重Wij (2,1)を修正する。
逆に出力層へ入力し、修正されたシナプス荷重を用い
て、中間層の各ニューロンからの出力を求める(この求
められた出力が前述の「望ましい出力」に対応する)。
中間層の各ニューロンにおいて、この出力(望ましい出
力)と、入力データを入力層から入力したときに得られ
た出力データを比較して、望ましい出力に対するエラー
値を求め、中間層と結合している各シナプスのシナプス
荷重Wij (2,1)を修正する。
【0105】なお、シナプス荷重の修正量〓Wij (k,k-1)
は、
は、
【0106】
【数3】
【0107】で表される。
【0108】このように、ニューロ158では、入力デ
ータを入力層に入力して演算し、演算結果として出力層
から得られる駆動ステップが、教師データと入力された
駆動ステップと一致するように、出力層側から順にシナ
プス荷重を修正する。評価関数Eが収束するまで、この
ような学習が繰り返し行なわれて、最適なシナプス荷重
が設定される。
ータを入力層に入力して演算し、演算結果として出力層
から得られる駆動ステップが、教師データと入力された
駆動ステップと一致するように、出力層側から順にシナ
プス荷重を修正する。評価関数Eが収束するまで、この
ような学習が繰り返し行なわれて、最適なシナプス荷重
が設定される。
【0109】この出荷前の学習によって、ニューロ15
8では、温度制御条件が入力データとして入力されるこ
とにより、床温を所望の設定床温になるように制御する
ための駆動ステップが、入力された温度制御条件に対し
て求められるようになっている。従って、連動コントロ
ーラ20では、この学習されたニューロ158を用いる
ことにより、床温を測定せずとも、測定床温に基づいて
制御したときとほぼ同等の熱動弁76のデューティ制
御、すなわち床暖房装置の暖房能力制御を行うことがで
きる。
8では、温度制御条件が入力データとして入力されるこ
とにより、床温を所望の設定床温になるように制御する
ための駆動ステップが、入力された温度制御条件に対し
て求められるようになっている。従って、連動コントロ
ーラ20では、この学習されたニューロ158を用いる
ことにより、床温を測定せずとも、測定床温に基づいて
制御したときとほぼ同等の熱動弁76のデューティ制
御、すなわち床暖房装置の暖房能力制御を行うことがで
きる。
【0110】以下に、本実施の形態の作用として、連動
コントローラ20による床暖房装置140の暖房能力の
制御、すなわち、熱動弁76のデューテー比の制御を図
10のフローチャートを参照しながら説明する。
コントローラ20による床暖房装置140の暖房能力の
制御、すなわち、熱動弁76のデューテー比の制御を図
10のフローチャートを参照しながら説明する。
【0111】図11には、連動コントローラ20による
床暖房の暖房能力制御ルーチンが示されている。
床暖房の暖房能力制御ルーチンが示されている。
【0112】図11に示されるように、連動コントロー
ラ20は、システムリモコン130の操作によって設定
床温TSの設定と共に運転モードが「暖房・床暖房」又
は「床暖房」モードが選択され、床暖房の開始指示を受
信すると(ステップ300)、ステップ302に移行す
る。なお、床暖房が指示されることにより、連動コント
ローラ20を介して入力される操作信号によって、熱源
ユニット26は、温度が高温側となるように温水の生成
を開始する。
ラ20は、システムリモコン130の操作によって設定
床温TSの設定と共に運転モードが「暖房・床暖房」又
は「床暖房」モードが選択され、床暖房の開始指示を受
信すると(ステップ300)、ステップ302に移行す
る。なお、床暖房が指示されることにより、連動コント
ローラ20を介して入力される操作信号によって、熱源
ユニット26は、温度が高温側となるように温水の生成
を開始する。
【0113】ステップ302では、マイコン150によ
って、熱源ユニット26から外気温度センサ188によ
って検出された外気温度、室内ユニットから室内温度セ
ンサ126によって検出された室内温度とエアコンデュ
ーティ、システムリモコン130の設定床温を読みこ
む。なお、室内温度は、メモリ151に追加記憶され
る。
って、熱源ユニット26から外気温度センサ188によ
って検出された外気温度、室内ユニットから室内温度セ
ンサ126によって検出された室内温度とエアコンデュ
ーティ、システムリモコン130の設定床温を読みこ
む。なお、室内温度は、メモリ151に追加記憶され
る。
【0114】次いで、ステップ304では、読み込んだ
設定床温、エアコンデューティ、外気温度をニューロ1
58に入力する。また、メモリ151から室内温度の時
系列データを読みこみ、ニューロ158に入力する。ニ
ューロ158では、装置出荷前の学習に基づいて、設定
床温にするために設定されるべき駆動ステップが求めら
れる。
設定床温、エアコンデューティ、外気温度をニューロ1
58に入力する。また、メモリ151から室内温度の時
系列データを読みこみ、ニューロ158に入力する。ニ
ューロ158では、装置出荷前の学習に基づいて、設定
床温にするために設定されるべき駆動ステップが求めら
れる。
【0115】ステップ306では、この駆動ステップを
熱源ユニット26へ出力する。
熱源ユニット26へ出力する。
【0116】熱源ユニット26は、連動コントローラ2
0から入力された駆動ステップに応じたデューテー比で
の熱動弁76のオン/オフ制御を開始する。
0から入力された駆動ステップに応じたデューテー比で
の熱動弁76のオン/オフ制御を開始する。
【0117】また、ステップ308では、タイマをリセ
ット/スタートさせて時間計測を開始する。ステップ3
10では、タイマによって計測している時間が所定時間
(本実施の形態では10分)に達したか否かを確認す
る。ここで、所定時間に達してステップ310で肯定判
定されると、駆動ステップ(デューティ)を設定しなお
すために、ステップ302に戻る。
ット/スタートさせて時間計測を開始する。ステップ3
10では、タイマによって計測している時間が所定時間
(本実施の形態では10分)に達したか否かを確認す
る。ここで、所定時間に達してステップ310で肯定判
定されると、駆動ステップ(デューティ)を設定しなお
すために、ステップ302に戻る。
【0118】また、ステップ310で否定判定される
と、ステップ312に移行する。ステップ312では、
設定床温が変更されたか否かを確認し、設定床温が変更
される(肯定判定)と、経過時間に拘らず駆動ステップ
(デューティ)を設定しなおすために、ステップ302
に戻る。
と、ステップ312に移行する。ステップ312では、
設定床温が変更されたか否かを確認し、設定床温が変更
される(肯定判定)と、経過時間に拘らず駆動ステップ
(デューティ)を設定しなおすために、ステップ302
に戻る。
【0119】すなわち、連動コントローラ20では、所
定時間経過するか、設定床温が変更される度に、駆動ス
テップを求めて、熱動弁76のオン/オフ制御のデュー
ティを変更させる。これにより、所望の床温(設定床
温)となるように床暖房装置の暖房能力が制御される。
定時間経過するか、設定床温が変更される度に、駆動ス
テップを求めて、熱動弁76のオン/オフ制御のデュー
ティを変更させる。これにより、所望の床温(設定床
温)となるように床暖房装置の暖房能力が制御される。
【0120】システムリモコン130の操作によって運
転モードが「冷房」、「自動」、「暖房」「ドライ」又
は「送風」モードが選択されるか、運転/停止ボタンが
操作され、床暖房の終了指示を受信すると(ステップ3
14)、メモリ151の記憶が消去されて終了される。
転モードが「冷房」、「自動」、「暖房」「ドライ」又
は「送風」モードが選択されるか、運転/停止ボタンが
操作され、床暖房の終了指示を受信すると(ステップ3
14)、メモリ151の記憶が消去されて終了される。
【0121】このように、本実施の形態では、予め出荷
前に輻射センサ等により床温を測定して熱動弁のデュー
ティ制御し、このときのデューティ制御結果を教師デー
タとして、ニューロ158に温度制御条件に基づく、床
温を所望の設定床温にするための熱動弁76のデューテ
ィ(駆動ステップ)を学習されている。床暖房装置14
0による床暖房時には、この学習されたニューロ158
に、その時々の温度制御条件を入力することにより、床
温を所望の設定床温にするための熱動弁76のデューテ
ィ(駆動ステップ)が求められ、熱動弁76のデューテ
ィが制御される。これにより、従来の暖房能力制御に必
要であった輻射センサがなくても、測定床温によって制
御したときとほぼ同様に、床温が所望の設定床温になる
ように制御することができる。
前に輻射センサ等により床温を測定して熱動弁のデュー
ティ制御し、このときのデューティ制御結果を教師デー
タとして、ニューロ158に温度制御条件に基づく、床
温を所望の設定床温にするための熱動弁76のデューテ
ィ(駆動ステップ)を学習されている。床暖房装置14
0による床暖房時には、この学習されたニューロ158
に、その時々の温度制御条件を入力することにより、床
温を所望の設定床温にするための熱動弁76のデューテ
ィ(駆動ステップ)が求められ、熱動弁76のデューテ
ィが制御される。これにより、従来の暖房能力制御に必
要であった輻射センサがなくても、測定床温によって制
御したときとほぼ同様に、床温が所望の設定床温になる
ように制御することができる。
【0122】なお、本実施の形態では、ニューロ158
への入力データとして、設定床温、温水エアコンの暖房
出力(エアコンデューティ)、外気温度、及び室内温度
の時系列データを入力したが、本発明はこれに限定され
るものではない。暖房出力、外気温度、室内温度のうち
の少なくとも1つと、設定床温とが入力されればよい。
また、暖房出力、外気温度、室内温度は、時系列データ
であってもなくてもよい。
への入力データとして、設定床温、温水エアコンの暖房
出力(エアコンデューティ)、外気温度、及び室内温度
の時系列データを入力したが、本発明はこれに限定され
るものではない。暖房出力、外気温度、室内温度のうち
の少なくとも1つと、設定床温とが入力されればよい。
また、暖房出力、外気温度、室内温度は、時系列データ
であってもなくてもよい。
【0123】また、本実施の形態では、ニューロ158
から設定床温に制御するために設定されるべき駆動ステ
ップが出力される場合を例に説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、所定時間ごとの駆
動ステップ、すなわち駆動ステップの時系列データが出
力されるようにしてもよい。
から設定床温に制御するために設定されるべき駆動ステ
ップが出力される場合を例に説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、所定時間ごとの駆
動ステップ、すなわち駆動ステップの時系列データが出
力されるようにしてもよい。
【0124】また、本実施の形態では、装置出荷前に学
習させ、出荷時に非学習モードに設定したニューロ15
8を用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。輻射センサ等による計測床温によって暖房能力制御
を行なったときのデューティ制御をニューラルネットワ
ークに学習させ、この学習結果(熱動弁制御モデル)を
用いて、出荷後の床暖房の暖房能力制御が行なうことが
できればよい。
習させ、出荷時に非学習モードに設定したニューロ15
8を用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。輻射センサ等による計測床温によって暖房能力制御
を行なったときのデューティ制御をニューラルネットワ
ークに学習させ、この学習結果(熱動弁制御モデル)を
用いて、出荷後の床暖房の暖房能力制御が行なうことが
できればよい。
【0125】例えば、空調システム11と同様の学習用
システムにおいて、輻射センサ等による計測床温によっ
て暖房能力制御を行なったときのデータを教師として、
ニューロ158と同様の学習用ニューロに学習させ、学
習用ニューロの学習結果(学習で得られたシナプス荷重
値)をニューロ158にコピーするようにしてもよい。
システムにおいて、輻射センサ等による計測床温によっ
て暖房能力制御を行なったときのデータを教師として、
ニューロ158と同様の学習用ニューロに学習させ、学
習用ニューロの学習結果(学習で得られたシナプス荷重
値)をニューロ158にコピーするようにしてもよい。
【0126】また、連動コントローラ20にニューロ1
58を搭載させなくてもよく、学習用ニューロで学習結
果から入力データと出力データを対応させるモデル
(表、演算式等)を生成し、ニューロ158に代えて、
記憶手段に生成したモデルを記憶させてもよい。この場
合、床暖房時(装置出荷後)は、入力データに対応する
出力データをモデルから求め、出力データに基づいて暖
房能力を制御する。
58を搭載させなくてもよく、学習用ニューロで学習結
果から入力データと出力データを対応させるモデル
(表、演算式等)を生成し、ニューロ158に代えて、
記憶手段に生成したモデルを記憶させてもよい。この場
合、床暖房時(装置出荷後)は、入力データに対応する
出力データをモデルから求め、出力データに基づいて暖
房能力を制御する。
【0127】また、本実施の形態では、連動コントロー
ラ20により、温水エアコンと床暖房装置140を連係
させて、温水エアコンの暖房出力(エアコンデューテ
ィ)も考慮して床暖房装置の暖房能力を制御されるよう
にしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例
えば、温水エアコン以外のエアコンと床暖房装置を連係
する場合にも、本発明を適用してもよい。また、エアコ
ンがなく、床暖房装置のみの暖房システムに本発明を適
用してもよい。
ラ20により、温水エアコンと床暖房装置140を連係
させて、温水エアコンの暖房出力(エアコンデューテ
ィ)も考慮して床暖房装置の暖房能力を制御されるよう
にしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例
えば、温水エアコン以外のエアコンと床暖房装置を連係
する場合にも、本発明を適用してもよい。また、エアコ
ンがなく、床暖房装置のみの暖房システムに本発明を適
用してもよい。
【0128】
【発明の効果】上記に示したように、本発明では、輻射
センサを用いずとも、床温が設定床温となるように適切
に暖房能力を制御できるという優れた効果を有する。
センサを用いずとも、床温が設定床温となるように適切
に暖房能力を制御できるという優れた効果を有する。
【図1】本実施の形態に適用した空調システムを示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図2】空調システムを構成する温水エアコンの室内ユ
ニット、連動コントローラ及び床暖房マットの配置を示
す概略図である。
ニット、連動コントローラ及び床暖房マットの配置を示
す概略図である。
【図3】本実施の形態に適用した温水エアコンの冷媒と
温水の流路を示す概略系統図である。
温水の流路を示す概略系統図である。
【図4】室内ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
図である。
【図5】熱源ユニットの電気回路の基板構成を示す概略
図である。
図である。
【図6】本実施の形態に適用した連動コントローラを示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図7】本実施の形態に適用したシステムリモコンの一
例を示す概略平面図である。
例を示す概略平面図である。
【図8】ニューロコンピュータが構成しているニューラ
ルネットワークの構造を示す図である。
ルネットワークの構造を示す図である。
【図9】出荷前学習時における、床暖房立上げ時の設定
床温と床温に基づく駆動ステップの設定基準の一例を示
す設定床温と床温の温度差に対する駆動ステップを示す
図である。
床温と床温に基づく駆動ステップの設定基準の一例を示
す設定床温と床温の温度差に対する駆動ステップを示す
図である。
【図10】出荷前学習時における、床暖房定常時の設定
床温と床温に基づく駆動ステップの設定基準の一例を示
す設定床温と床温の温度差に対する駆動ステップの増減
数を示す図である。
床温と床温に基づく駆動ステップの設定基準の一例を示
す設定床温と床温の温度差に対する駆動ステップの増減
数を示す図である。
【図11】本発明に係る床暖房の暖房能力制御(熱動弁
のON/OFFデューティ制御)を示すフローチャート
である。
のON/OFFデューティ制御)を示すフローチャート
である。
【図12】従来の床暖房の暖房能力制御(輻射センサを
用いる制御)を示すフローチャートである。
用いる制御)を示すフローチャートである。
10 温水エアコン(空気調和機) 11 空調システム 20 連動コントローラ 22 室内ユニット 24 冷媒ユニット 26 熱源ユニット 76 熱動弁 130 システムリモコン 140 床暖房装置 142 床暖房ユニット 152 コントロール基板(制御手段) 150 マイコン 151 メモリ 158 ニューロコンピュータ(記憶手段) 174 コントロール基板
Claims (8)
- 【請求項1】 室内の床面に敷設した床暖房ユニットの
温水配管内へ温水を循環させることにより暖房する床暖
房装置の温度制御装置であって、 弁体の開度により前記温水の流量を制御する熱動弁と、 予め、ニューラルネットワークにより、所定の温度制御
条件に基づいて、前記床の温度を所望の温度に制御する
ための学習を行って決定された熱動弁制御モデルを記憶
する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記熱動弁制御モデルから前
記熱動弁の開度を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする床暖房装置の温度制御装置。 - 【請求項2】 前記所定の温度制御条件が、少なくとも
外気温度と室内温度のうちの1つである、 ことを特徴とする請求項1に記載の床暖房装置の温度制
御装置。 - 【請求項3】 前記所定の温度制御条件が温風を吹き出
して室内暖房を行なう空気調和機の暖房出力である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の床暖房
装置の温度制御装置。 - 【請求項4】 室内の床面に敷設した床暖房ユニットの
温水配管内へ温水を循環させることにより暖房する床暖
房装置において、前記温水配管内に流入する温水の流量
を熱動弁によって制御し、前記床の温度を制御する温度
制御方法であって、 前記床の温度を測定する床温センサの測定温度に基づい
て、前記床が所望の温度となるように前記熱動弁の開度
を制御し、 ニューラルネットワークにより、前記床温センサによる
測定温度に基づいて制御された前記熱動弁の開度を教師
データとして、前記床の温度を所望の温度に制御するた
めの学習を行って、出荷後に前記熱動弁の開度を制御す
るための熱動弁制御モデルを決定し、 決定された前記熱動弁制御モデルを予め記憶する、 ことを特徴とする温度制御方法。 - 【請求項5】 外気温度と室内温度のうちの少なくとも
一方を測定し、 測定された前記外気温度及び前記室内温度のうちの少な
くとも一方の温度に基づいて、予め記憶された前記熱動
弁制御モデルから、前記床の温度を所望の温度とするた
めの前記熱動弁の開度を求め、 求められた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御す
る、 ことを特徴とする請求項4に記載の温度制御方法。 - 【請求項6】 前記床暖房装置が、温風を吹き出して室
内暖房を行なう空気調和機と連係されており、 前記空気調和機の暖房出力に基づいて、予め記憶された
前記熱動弁制御モデルから、前記床の温度を所望の温度
とするための前記熱動弁の開度を求め、 求められた前記開度に基づいて、前記熱動弁を制御す
る、 ことを特徴とする請求項4に記載の温度制御方法。 - 【請求項7】 前記熱動弁の開度を求めるときに、 外気温度及び室内温度のうちの少なくとも一方を測定
し、 前記空気調和機の暖房出力に加えて、測定された前記外
気温度及び前記室内温度のうちの少なくとも一方の温度
に基づいて、予め記憶された前記熱動弁制御モデルか
ら、前記床の温度を所望の温度とするための前記熱動弁
の開度を求める、 ことを特徴とする請求項6に記載の温度制御方法。 - 【請求項8】 前記熱動弁の開度を求めるときに、 外気温度と室内温度を測定し、 前記空気調和機の暖房出力に加えて、測定された外気温
度と、測定された室内温度の時系列のデータとに基づい
て、予め記憶された前記熱動弁制御モデルから、前記床
の温度を所望の温度とするための前記熱動弁の開度を求
める、 ことを特徴とする請求項6に記載の温度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11112154A JP2000304286A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11112154A JP2000304286A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000304286A true JP2000304286A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14579594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11112154A Pending JP2000304286A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 床暖房装置の温度制御装置及び温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000304286A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1999-04-20 JP JP11112154A patent/JP2000304286A/ja active Pending
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