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JP2000239604A - 皮革被覆用水性組成物 - Google Patents

皮革被覆用水性組成物

Info

Publication number
JP2000239604A
JP2000239604A JP2000015819A JP2000015819A JP2000239604A JP 2000239604 A JP2000239604 A JP 2000239604A JP 2000015819 A JP2000015819 A JP 2000015819A JP 2000015819 A JP2000015819 A JP 2000015819A JP 2000239604 A JP2000239604 A JP 2000239604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
weight
leather
monomer
copolymerized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000015819A
Other languages
English (en)
Inventor
Patricia Marie Lesko
パトリシア・マリー・レスコ
Frederick James Schindler
フレデリック・ジェームズ・シンドラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm and Haas Co
Original Assignee
Rohm and Haas Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm and Haas Co filed Critical Rohm and Haas Co
Publication of JP2000239604A publication Critical patent/JP2000239604A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D157/00Coating compositions based on unspecified polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C09D157/04Copolymers in which only the monomer in minority is defined
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09D133/04Homopolymers or copolymers of esters
    • C09D133/06Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, the oxygen atom being present only as part of the carboxyl radical
    • C09D133/08Homopolymers or copolymers of acrylic acid esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C09D5/022Emulsions, e.g. oil in water
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    • C09D7/60Additives non-macromolecular
    • C09D7/61Additives non-macromolecular inorganic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C11/00Surface finishing of leather
    • C14C11/003Surface finishing of leather using macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2201/00Properties
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮革被覆に適した水性組成物、ならびにエン
ボス性および湿潤曲げ耐久性に優れた被覆された皮革を
提供する、水性被覆組成物による皮革の被覆方法の提
供。 【解決手段】 ポリマーの重量を基準にして0.4重量
%から10重量%の共重合されたアセトアセテートまた
はアセトアセトアミドモノマーを含み、ガラス転移温度
(Tg)が−20℃から10℃である水性エマルション
ポリマーを含む皮革被覆用水性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、皮革被覆に適した水性組成物、
ならびにエンボス性(embossability)お
よび湿潤曲げ耐久性(wet−flex endura
nce)に優れた被覆された皮革を提供する、水性被覆
組成物による皮革の被覆方法に関する。さらに特に本発
明は、ポリマー重量を基準にして0.4重量%から10
重量%の共重合されたアセトアセテートまたはアセトア
セトアミドモノマーを含み、ガラス転移温度(Tg)が
−20℃から10℃であるエマルションポリマーを含む
水性組成物に関する。さらに第2の態様として、本発明
は、ポリマー重量を基準にして0.1重量%から6重量
%の共重合されたアセトアセテートまたはアセトアセト
アミドモノマー、およびポリマー重量を基準にして2重
量%から15重量%の共重合されたカルボン酸モノマー
を含み、ガラス転移温度(Tg)が−20℃から10℃
であり、該ポリマーが、遷移金属の酸化物、水酸化物、
または炭酸塩と、pH9未満において、ポリマー中の共
重合されたカルボン酸モノマーの当量あたり0.20当
量より多い遷移金属量において接触しているエマルショ
ンポリマーを含む水性組成物に関する。
【0002】本発明は、皮革被覆、特に見た目に好まし
く保護するためのベース被覆としての使用に適した水性
組成物、ならびに皮革の被覆方法を提供する。皮革被覆
の保護特性は、特に湿潤状況下での、被覆された皮革の
曲げ耐久性(flexingendurance)によ
って測定することができる。被覆は、その後装飾のため
に、熱プレスで望みの押印によりエンボスしてもよい。
最終被覆をほどこされた皮革の軟度、熱プレスにくっつ
くことなく容易にエンボスするための被覆の能力、およ
び望みの押印の保持性は被覆された皮革の審美性(ae
sthetic properties)によって測定
される。
【0003】米国特許第5,202,375号は、耐水
性ポリマーエマルション、ならびにパーティクルボード
および合板に用いる該エマルションを含む被覆剤を開示
している。重合性エマルションポリマーは、約1から約
5重量%のオレフィン性カルボン酸モノマー、および約
0.5から5重量%の、例えばアセトアセトキシエチル
メタアクリレートのような架橋モノマーを含み、そのT
gは約−50℃から約50℃、好ましくは約0℃から約
20℃である。
【0004】発明者が直面した問題は、見た目に好まし
く保護するための皮革被覆の使用に適した水性組成物、
ならびに優れたエンボス性および湿潤曲げ抵抗性をもた
らす皮革上の乾燥被覆を与える皮革の被覆方法の提供で
ある。
【0005】本発明の第1の態様では、ポリマー重量を
基準にして0.4重量%から10重量%の共重合された
アセトアセテートまたはアセトアセトアミドモノマーを
含み、ガラス転移温度(Tg)が−20℃から10℃で
あるエマルションポリマーを含む、皮革被覆に適した水
性組成物が提供される。
【0006】本発明の第2の態様では、ポリマー重量を
基準にして0.1重量%から6重量%の共重合されたア
セトアセテートまたはアセトアセトアミドモノマー、お
よびポリマー重量を基準にして2重量%から15重量%
の共重合されたカルボン酸モノマーを含み、ガラス転移
温度(Tg)が−40℃から0℃であり、該ポリマー
が、遷移金属の酸化物、水酸化物、または炭酸塩と、p
H9未満において、ポリマー中の共重合されたカルボン
酸モノマーの当量あたり0.20当量より多い量の遷移
金属量において接触している水性エマルションポリマー
を含む、皮革被覆に適した水性組成物が提供される。
【0007】本発明の第3の態様では、(a)ポリマー
重量を基準にして0.4重量%から10重量%の共重合
されたアセトアセテートまたはアセトアセトアミドモノ
マーを含み、ガラス転移温度(Tg)が−20℃から1
0℃であるエマルションポリマーを含む水性組成物を形
成し;(b)該水性組成物で皮革を被覆し;および
(c)該水性組成物を乾燥し、または乾燥させることを
含む皮革の被覆方法が提供される。
【0008】本発明の第4の態様では、(a)ポリマー
重量を基準にして0.1重量%から6重量%の共重合さ
れたアセトアセテートまたはアセトアセトアミドモノマ
ー、およびポリマー重量を基準にして2重量%から15
重量%の共重合されたカルボン酸モノマーを含み、ガラ
ス転移温度(Tg)が−40℃から0℃であるエマルシ
ョンポリマーを含む水性組成物を形成し;(b)該ポリ
マーと遷移金属の酸化物、水酸化物、または炭酸塩と
を、9より小さいpHにおいて、ポリマー中の共重合さ
れたカルボン酸モノマーの当量あたり0.20当量より
多い量の遷移金属量において接触させ;(c)該水性組
成物で皮革を被覆し;および(d)該水性組成物を乾燥
し、または乾燥させることを含む皮革の被覆方法が提供
される。
【0009】本発明は、少なくとも1つの共重合された
エチレン性不飽和モノマーおよび0.4重量%から10
重量%好ましくは0.4重量%から4重量%の共重合さ
れたアセトアセテートまたはアセトアセトアミドモノマ
ーを含み、ガラス転移温度(Tg)が−20℃から10
℃であるエマルションポリマーを含む、皮革の被覆に適
した水性組成物、並びにこれを用いた皮革の被覆方法に
関する。エマルションポリマーは、共重合されたアセト
アセテートもしくはアセトアセトアミドモノマーを除
く、少なくとも1つの共重合されたエチレン性不飽和モ
ノマー、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート、デシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メ
チルメタアクリレート、ブチルメタアクリレート、イソ
デシルメタアクリレート、ラウリルメタアクリレート、
ヒドロキシエチルメタアクリレート、ヒドロキシプロピ
ルメタアクリレート、アミノアルキル(メタ)アクリレ
ートを含む(メタ)アクリル酸エステルモノマー;スチ
レンもしくは置換したスチレン;ブタジエン;ビニルア
セテートもしくは他のビニルエステル;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、N−ビニルピロリドンのようなビニルモ
ノマー;ならびにアクリロニトリルもしくはメタアクリ
ロニトリルを含む。本明細書中では、用語“(メタ)”
がアクリレートまたはアクリルアミドといった他の用語
の前につく時は、それぞれアクリレートまたはアクリル
アミドとメタアクリレートまたはメタアクリルアミドの
両方を意味している。例えばアルデヒドおよびアミン基
のような、アセトアセテートまたはアセトアミド族と化
学反応することができる官能基を含む共重合されたモノ
マーは存在しない方が好ましい。25重量%から65重
量%の共重合されたエチルアクリレートを含むポリマー
が好ましい。
【0010】エマルションポリマーは、0.4重量%か
ら10重量%の共重合されたアセトアセテートまたはア
セトアセトアミドモノマー、すなわちアセトアセテート
もしくはアセトアセトアミド基を含むエチレン性不飽和
モノマー、例えばビニルアセトアセテート、アセトアセ
トキシエチル(メタ)アクリレート、アセトアセトキシ
プロピル(メタ)アクリレート、アリルアセトアセテー
ト、アセトアセトキシブチル(メタ)アクリレート、
2,3−ジ(アセトアセトキシ)プロピル(メタ)アク
リレート、ビニルアセトアセトアミド、およびアセトア
セトキシエチル(メタ)アクリルアミドを含む。
【0011】エマルションポリマーはポリマー重量を基
準にして0%から10%の共重合されたモノエチレン性
不飽和カルボン酸モノマー、例えばアクリル酸、メタア
クリル酸、クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイ
ン酸、モノエチルイタコネート、モノエチルフマレー
ト、モノブチルフマレート、および無水マレイン酸を含
む。好ましいカルボン酸モノマーは、アクリル酸、メタ
アクリル酸、およびイタコン酸である。
【0012】本発明中で用いられているエマルションポ
リマーは、0%から5%の共重合された多エチレン性不
飽和モノマー、例えばアリルメタアクリレート、ジアリ
ルフタレート、1,4−ブチレングリコールジメタアク
リレート、1,2−エチレングリコールジメタアクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、およ
びジビニルベンゼンも含むことができる。
【0013】エマルションポリマーのガラス転移温度
(Tg)は、−20℃から10℃である、Tg値は示差
走査熱量測定法(DSC)で熱流対温度の転移(hea
t flow versus temperature
transition)の中間点とした。
【0014】水性エマルションポリマーを調製するとき
に用いる重合技術は、公知である。エマルション重合方
法において、例えばアルカリ金属硫酸塩またはアルキル
硫酸アンモニウム(ammonium alkyl s
ulfates)、アルキルスルホン酸、脂肪酸、また
はオキシエチル化されたアルキルフェノールのような陰
イオン性および/または非イオン性乳化剤といった公知
の界面活性剤を用いてもよい。使用される界面活性剤の
量は、通常モノマー重量を基準にして0.1重量%から
6重量%である。熱または酸化還元開始方法を用いるこ
とができる。モノマー混合物を、そのまま、または水中
エマルションとして加えることができる。モノマー混合
物は、一回もしくは数回に分けて加えられるかまたは割
り当てられた反応の間中連続的に加えることができる。
反応の始めに一回でモノマーを加えるのが好ましい。
例えば過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、過
硫酸アンモニウムおよび/または過硫酸アルカリ塩とい
った公知のフリーラジカル開始剤を用いることができ、
典型的には全モノマー重量を基準にして0.01重量%
から3.0重量%の量である。例えば、ホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸ナトリウム、亜二チオン酸ナトリウ
ム、イソアスコルビン酸また亜硫酸水素ナトリウムとい
った適切な還元体と組み合わせた同様の開始剤を用いた
酸化還元系を同様に用いることができる。1またそれ以
上の段のポリマーの分子量を低くするためにメルカプタ
ンのような連鎖移動剤を用いることができるが、連鎖移
動剤を用いない方が好ましい。
【0015】エマルション重合されたポリマー粒子の平
均粒子直径は、30から500ナノメートルが好まし
い。
【0016】別の態様では、エマルションポリマーは、
組成が異なる2またはそれ以上のポリマーの段が逐次的
に調製される多段重合方法で調製されることができる。
そのような水性多段エマルションポリマーを調製するた
めの重合技術は公知であり、例えば米国特許第4,32
5,856号;4,654,397号;および4,81
4,373号に記載されている。好ましい2段ポリマー
はポリマー重量を基準にして第1のポリマーを少なくと
も80重量%、およびポリマー重量を基準にして第2の
ポリマーを2重量%から20重量%含む。該第1のポリ
マーは共重合されたアセトアセテートまたはアセトアセ
トアミドモノマーを0.1重量%から10重量%含み、
Tgは−40℃から0℃である。該第2のポリマーは共
重合されたアセトアセテートまたはアセトアセトアミド
モノマーを0重量%から10重量%含み、Tgは第1の
ポリマーのTgより少なくとも10℃高い。そのような
方法は、通常少なくとも2つの互いに相溶性のないポリ
マー組成物をもたらし、それによって少なくとも2相が
生成する。互いに相溶性のない2つのポリマー組成物お
よび結果として生じるポリマー粒子の多相構造は、公知
の様々な方法で決定することができる。そのような技術
の例としては、各相の外観の間の違いを強調するために
染色技術を用いた走査型電子顕微鏡の使用があげられ
る。
【0017】本発明は、発明の第2の態様である皮革被
覆に適した水性エマルションポリマーを含む水性組成物
にも関する。該水性エマルションポリマーは、ポリマー
重量を基準にして共重合されたアセトアセテートまたは
アセトアセトアミドモノマーを0.1重量%から6重量
%、好ましくは0.1重量%から4重量%、さらに好ま
しくは0.4重量%から1重量%、およびポリマー重量
を基準にして共重合されたカルボン酸モノマーを2重量
%から15重量%、好ましくは4重量%から5重量%を
含んでおり、ガラス転移温度(Tg)が−40℃から0
℃、好ましくは−40℃から−8℃である;該ポリマー
は遷移金属の酸化物、水酸化物、または炭酸塩と、9よ
り小さいpHにおいて、該ポリマー中の共重合されたカ
ルボン酸モノマーの当量あたり0.20当量より多い、
好ましくは0.50当量より多い量の遷移金属量におい
て接触している。例えば共重合されたモノマー、共重合
されたアセトアセテートまたはアセトアミドモノマー、
共重合されたカルボン酸、およびTgのようなこの第2
の態様の水性エマルションポリマーの成分、成分の量、
範囲、または数などは第1の態様のために上記で定義し
たのと同じであり、調製方法及び使用される添加剤につ
いても同様である。
【0018】米国特許第5,221,284号に開示さ
れた方法により、第2の態様のエマルションポリマー
は、遷移金属の酸化物、水酸化物、または炭酸塩と、9
より小さいpH、好ましくはpH=3−6で、エマルシ
ョンポリマー中の共重合されたカルボン酸モノマーの当
量あたり0.20当量より多い、好ましくは0.50当
量より多い量の遷移金属量において接触している。亜
鉛、アルミニウム、スズ、タングステン、およびジルコ
ニウムの酸化物、水酸化物、ならびに炭酸塩が、コスト
を低く、毒性を低く、および乾燥した被覆への色づきを
少なくするのに好ましい。酸化亜鉛が最も好ましい。遷
移金属の酸化物、水酸化物、および炭酸塩は水中に加え
てスラリーにすることができ、例えば(メタ)アクリル
酸の低分子量ポリマーまたは共重体のような分散剤を任
意に一緒に加えてもよい。遷移金属の酸化物、水酸化
物、または炭酸塩は、重合プロセスの間または重合が終
了した後に加えてもよい。あるいは、エマルションポリ
マーを生成し、エマルションポリマーをpH8より大き
くなるまで中和した後に、遷移金属を亜鉛アンモニウム
カーボネート(zinc ammonium carb
onate)の溶液のような溶解した形で加えてもよ
い。
【0019】水性組成物は、コーティング技術において
公知の技術を用いて調製される。始めに任意に、少なく
とも一つの顔料を例えばカウレスミキサー(COWLE
S(R) mixer)によってもたらされる高い剪断
力下、水性媒体中によく分散するか、あるいは少なくと
も一つのあらかじめ分散させられた着色剤が用いられ
る。その後、エマルションポリマーが他の所望の被覆助
剤と一緒に低い剪断力の撹拌下に加えられる。水性被覆
組成物は、任意の顔料およびエマルションポリマーに加
えて、例えば、乳化剤、造膜助剤、緩衝剤、中和剤、増
粘剤、保湿剤、湿潤剤、殺生物剤、可塑剤、消泡剤、着
色剤、ワックス、および酸化防止剤のような公知の被覆
助剤を含むことができる。好ましくは水性組成物は、例
えばアルデヒドやアミンといった、アセトアセテートも
しくはアセトアミド基と化学反応できる官能基を有する
有機化合物又はポリマーを含まない。
【0020】水性被覆組成物の固体含量は、約10体積
%から約50体積%であることができる。水性組成物の
粘度は、B型粘度計を用いて測定した時に、0.05か
ら10Pa.s.(50cpsから10,000cp
s)であることができ、異なる適用方法に対しての適当
な粘度は著しく相違する。
【0021】水性被覆組成物は、例えば、完全銀面皮
(full−grain leather)、バフ磨き
されたもしくは補正された銀面皮(buffed or
corrected−grain leather)
を含む鉱物なめしされたまたは植物なめしされた皮革、
およびそぎ皮といった皮革に用いられることができる。
該皮革は、含浸用樹脂混合物を用いて前処理したものま
たはしていないもの、および例えば空気噴霧式スプレ
ー、エアアシストスプレー、エアレススプレー、大量低
圧スプレー、およびエアアシストエアレススプレーのよ
うなスプレー法およびカーテンコーターといった公知の
塗布法を用いて後処理の被覆をしたものまたはしていな
いものである。
【0022】皮革上に被覆された水性被覆組成物は、典
型的には20℃から75℃で乾燥し、または乾燥させ
る。
【0023】実施例 被覆された皮革の曲げ耐久性 湿潤または乾燥した状態下での曲げ耐久性は、ベーリー
屈曲試験機(Bally SchuhFabriken
AG,Schoenenwerd,Switzerl
and)を用いて皮革化学者協会の国際同盟のIUF2
0法(IUF20 method of Intern
ational Union of Leather
Chemists Association)に基づい
ている。乾燥したまたは湿潤皮革の試料(65mm×4
0mm)を曲げ、報告されている数の屈曲後のクラック
の程度を調べた。
【0024】エンボス試験(Embossing Te
sts) 被覆された皮革を、ターナー型プレス(Turner−
type press)で85−95℃、70.3kg
/cm(1000psi)で、5−7秒間エンボス
し、熱エンボスプレス(hot embossing
press)からの取りはずしの容易さ(“プレートク
リング”(plate cling))をヘアーセルプ
レート(haircell plate)を用いて評価
した。プリントの質は、エンボスされたヘアーセルパタ
ーン(haircell pattern)を明瞭さお
よび鮮明さ(distincness and sha
rpness)に関して調べることで評価された。カッ
ティング(cutting)つまり被覆が裂けることな
く深くプリントできる能力は、カットのためのラーマプ
レート(Llama plate)を用いてフィルムに
エンボスされたパターンを10−倍の顕微鏡下で調べる
ことで評価された。
【0025】略語 EA=エチルアクリレート BA=ブチルアクリレート AN=アクリロニトリル AA=アクリル酸 EHA=2−エチルヘキシルアクリレート AAEM=2−アセトアセチルエチルメタアクリレート BMA=ブチルメタクリレート ACRYSOLおよびHYDROLACはローム・アン
ド・ハース・カンパニーの登録商標である。EUDER
M、BAYDERM、およびEUKANOLはバイエル
AG(Bayer AG)の登録商標である。
【0026】以下の実施例は、発明および試験手順によ
って得られた結果を例示している。
【0027】実施例1 エマルションポリマーの調製 サンプル1の調製 機械的ブレード攪拌機、温度をモニターするための熱電
対、還流凝縮器、加熱および冷却手段を取り付け、窒素
雰囲気とした3リットルの4口丸底ガラスフラスコで重
合を行った。420gの脱イオン水および1.0gのラ
ウリル硫酸ナトリウムをフラスコに入れ、55℃に加熱
した。410gの脱イオン水、9gのラウリル硫酸ナト
リウム、890gのエチルアクリレート、100gの2
−(アセトアセトキシ)エチルメタアクリレート、およ
び10gのアクリル酸を用いてモノマープレエマルショ
ンを調製した。70gのモノマープレエマルションを、
0.02gの硫酸鉄(II)七水和物、4.8gの過硫
酸アンモニウム、および0.1gの亜硫酸水素ナトリウ
ムと一緒に反応フラスコに加えた。合計で50gの脱イ
オン水を、硫酸鉄、過硫酸アンモニウム、および亜硫酸
水素ナトリウムを溶解すること、ならびに材料を反応フ
ラスコの中に洗い落とすために用いた。10℃の発熱
後、残りのモノマープレエマルションを、追加の0.5
gの過硫酸アンモニウムおよび0.9gの亜硫酸水素ナ
トリウムと一緒に反応フラスコに3時間にわたり60℃
に保ちながら加えた。合計で93gの脱イオン水を過硫
酸アンモニウムおよび亜硫酸水素ナトリウムを溶解する
こと、ならびにこれらの試薬のための容器およびプレエ
マルションを反応フラスコに洗い落とすために用いた。
次に、3.5gの70%t−ブチルヒドロペルオキシ
ド、1.7gのイソアスコルビン酸、および0.02g
の硫酸鉄(II)七水和物を、合計90gの脱イオン水
と一緒に反応容器に加えた。45℃に冷却した後、30
gの28%アンモニア水を用いてpHを上昇させた。反
応生成物を室温まで冷却し、凝塊を取り除くために濾過
した。固形分が46.9重量%、pHが8.4,および
粘度が0.04Pa.s.(40cps)のポリマーラ
テックスが得られた。ポリマーのTgは、−10℃であ
った。
【0028】サンプル2および比較サンプルAおよびB
は、サンプル1について示したプロセスに従って、表
1.1に示した組成に対応したモノマーの量で調製し
た。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2 エマルションポリマーの調製 サンプル3の調製 機械的ブレード攪拌機、温度をモニターするための熱電
対、還流凝縮器、加熱および冷却手段を取り付け、窒素
雰囲気とした5リットルの4口丸底ガラスフラスコで重
合を行った。室温下で、1765gの脱イオン水、20
gのラウリル硫酸ナトリウム、960gのエチルアクリ
レート、10gの2−(アセトアセトキシ)エチルメタ
アクリレート、および30gのアクリル酸をフラスコに
入れた。5gの脱イオン水中の0.02gの硫酸鉄七水
和物、10gの脱イオン水中の0.25gの過硫酸アン
モニウム、および20gの脱イオン水中の1.1gの工
業グレードの亜二チオン酸ナトリウムを用いて重合を開
始した。90℃への急速な発熱が観察された。60℃ま
で冷却し、2.5gの70%tーブチルヒドロペルオキ
シド、および60gの脱イオン水中の1.3gのイソア
スコルビン酸を反応フラスコに加えた。40℃まで冷却
した後、14.5gの脱イオン水に5gの酸化亜鉛を入
れたスラリーを反応フラスコに加え、1時間撹拌した。
その後、pHを19gの18%アンモニア水を用いて上
昇させた。反応生成物を室温まで冷却し、凝塊を取り除
くために濾過した。固形分が34.8重量%、pHが
7.7,および粘度が0.048Pa.s.(48cp
s)のポリマーラテックスが得られた。
【0031】サンプル4−26および比較サンプルC−
Gは、サンプル3について示したプロセスに従って、表
2.1に示した組成物に対応したモノマーの量で用意し
た。
【0032】
【表2】
【0033】実施例3 水性組成物で被覆した皮革のエ
ンボス性(embossing propertie
s)の評価 60gのあらかじめ分散させた黒顔料(Stahl P
P−15979)および水で123gに希釈した42g
のポリマー固形物、7.5gの1/1アクリゾール R
M−2020/水を用いて水性組成物を調製した。それ
を、0.015および0.0065g/平方cm(14
および6grams/平方ft)の2種類の塗膜とし
て、重量補正した銀面皮の椅子の布張地(uphols
tery)上に噴霧し、93.3℃(200°F)で2
分間乾燥した。被覆された皮革は、3.8cm×11.
4cm(1.5in×4.5in)に切断され、粗いヘ
アーセル(coarse hair cell)(CH
C)またはラーマプリントのいずれかを有するプレート
と一緒にエンボスされた。プレートクリングはCHCプ
レートを用いて評価され、耐カッティング性はラーマプ
レートを用いて評価された。結果は、表3.1および
3.2に示した。
【0034】
【表3】
【0035】サンプル1および2を含む本発明組成物を
用いて被覆した皮革は、それぞれ比較サンプルAおよび
比較サンプルBの組成物を用いて被覆した皮革より優れ
た性質を示している。
【0036】
【表4】
【0037】サンプル1、2および25を含む本発明組
成物を用いて被覆した皮革は、それぞれ比較サンプル
A、比較サンプルBおよび比較サンプルCの組成物を用
いて被覆した皮革より実質上優れている。
【0038】実施例4 水性組成物を用いて被覆された
皮革の湿潤曲げ耐久性の評価 40gのあらかじめ分散させられた白顔料(Stahl
P−4805)および水で60gにした21gのポリ
マー固形物を用いて水性組成物を調製した。完全銀面皮
は0.015および0.0086g/平方cm(14お
よび8g/平方ft)の2種類の塗膜を被覆され、9
3.3℃(200°F)で2分間乾燥した。被覆された
皮革は、粗いヘアーセルプレートと一緒に70−75
℃、50トンで8秒間エンボスされ、2/1Hydro
lac R/水を用いて0.0043g/平方cm(4
g/平方ft)で仕上げ塗りをされた。
【0039】湿潤曲げ耐久性試験は、噴霧2日後に行わ
れた。結果は、表4.1に示す。
【0040】
【表5】
【0041】サンプル1、2および25を含む本発明組
成物を用いて被覆した皮革は、それぞれ比較サンプルA
および比較サンプルB、ならびに比較サンプルCの組成
物を用いて被覆した皮革より実質上優れている。
【0042】実施例5 様々なレベルの共重合されたア
セトアセテートモノマーを有するエマルションポリマー
を含む水性組成物を用いて被覆された皮革の性能評価 40gのあらかじめ分散させられた白顔料(Stahl
P−4805)および水で合計65gにした15.3
gのポリマー固形物を用いて水性組成物を調製した。完
全銀面皮上に0.015および0.0065g/平方c
m(14および6g/平方ft)の組成物を用いた2種
類の塗膜が噴霧され、2分間93.3℃(200°F)
で乾燥した。被覆された皮革はエンボスされ、2/1H
ydrolac R/水を用いて0.0043g/平方
cm(4g/平方ft)で仕上げ塗りをされた。評価結
果は、表5.1および5.2に示す。
【0043】
【表6】
【0044】ポリマーエマルションサンプル4および2
6を含む水性組成物を用いて被覆した皮革は、AAEM
レベルが増加するほど、プレートクリングおよび特にカ
ッティング抵抗が改善されていることを示している、し
かしながらプレートの鮮明度(definition)
はAAEMが最も高いレベル(比較サンプルE)では低
下している。
【0045】
【表7】
【0046】エマルションポリマー中のAAEMが最も
低いレベル(サンプル4)でさえ、エマルションポリマ
ーを含む水性組成物を用いて被覆した皮革の湿潤曲げ耐
久性は改善された。
【0047】実施例6 様々な組成を有するエマルショ
ンポリマーを含む水性組成物を用いて被覆された皮革の
性能評価 50gのあらかじめ分散させられた白顔料(Euder
m D−CR)、12.5gの二酸化珪素艶消剤(Eu
derm Duller SN)、26.3gのポリマ
ー固形物、13.2gの1/3 ポリアクリレート増粘
剤(Euderm Additive NA)/水、を
水を用いて合計200gにし、水性被覆組成物を調製し
た。0.015および0.0075g/平方cm(14
および7g/平方ft)の、組成物の2種類の塗膜が補
正された銀面皮上に噴霧され、それぞれ93.3℃(2
00°F)で2分間乾燥した。被覆された皮革は、粗い
ヘアーセルプレートと一緒にエンボスされ、2/1Hy
drolac R/水を用いて0.0043g/平方c
m(4g/平方ft)で仕上げ塗りをされた。結果は、
表6.1に示す。
【0048】
【表8】
【0049】実施例7 様々な組成を有するエマルショ
ンポリマーを含む水性組成物を用いて被覆された皮革の
性能評価 サンプル10−15および比較サンプルDを含む水性被
覆組成物は、50gのEuderm D−CRおよび水
で125gにした26.5gのポリマー固形物を用いて
調製した(全体で175g)。粘度は、1/1 RHO
PLEX RM−2020/水を用いて0.07−0.
09Pa.s.(70−90cps)に調整した。0.
014および0.0097g/平方cm(13および9
g/平方ft)の、組成物の2種類の塗膜を完全銀面皮
上に噴霧し、それぞれ93.3℃(200°F)で2分
間乾燥した。被覆された皮革は、粗いヘアーセルプレス
プレート(coarse hair cell pre
ss plate)と一緒にエンボスされ、2/1Hy
drolac R/水を用いて0.0043g/平方c
m(4g/平方ft)で仕上げ塗りをされた。
【0050】湿潤ベーリー曲げ耐久性を噴霧3日後に測
定した。比較サンプルDを含む水性被覆剤を用いて被覆
された皮革にはひどい亀裂が生じ、サンプル10−15
を用いた皮革には100,000サイクル後でも亀裂は
生じなかった。サンプル11−15でできた被覆を施し
た皮革は冷やして(−20℃)試験された。
【0051】ベーリー屈曲(Bally flex);
20,000サイクル後のサンプル11の皮革にはほん
のわずかな亀裂があった、12−15のポリマーを用い
た場合は亀裂は生じなかった。
【0052】
【表9】
【0053】実施例8 様々な組成を有するエマルショ
ンポリマーを含む水性組成物を用いて被覆された皮革の
性能評価 10gのあらかじめ分散させられた黒顔料(Stahl
Black PP−15979)、15gの水、25
gのEuderm Nappasoft S、5gのE
uderm Duller SN、および57gの35
%固形分ポリマーを用いて水性被覆組成物を調製した。
被覆粘度は、Euderm PasteMを用いて0.
07−0.08Pa.s.(70−80cps)に調整
した。0.014および0.0065g/平方cm(1
3および6g/平方ft)の2種類の塗膜として補正さ
れた銀面皮上に噴霧された。それぞれ93.3℃(20
0°F)で2分間乾燥した。被覆された皮革は、5秒間
87℃でエンボスされた、232平方cm(0.25平
方ft)の片であり、2/1HydrolacR/水を
用いて0.0043g/平方cm(4g/平方ft)で
仕上げ塗りをされた。乾燥および湿潤ベーリー屈曲(w
et Bally flex)のために、試験片は粗い
ヘアーセルプリント(coarse hair cel
l print)と一緒にエンボスされた。
【0054】湿潤ベーリー屈曲は噴霧3日後に試験し
た。ポリマーサンプル16−19および比較サンプルF
を含む被覆剤で被覆をした皮革では、40,000回屈
曲しても皮革の亀裂は起こらなかった。乾燥ベーリー屈
曲は噴霧1日後に試験した。比較サンプルGを除き、す
べてのポリマーサンプルを含む被覆剤で被覆をした皮革
では、100,000回屈曲しても皮革への亀裂は起こ
らなかった。
【0055】
【表10】
【0056】実施例9 様々な組成を有するエマルショ
ンポリマーを含む水性組成物を用いて被覆された皮革の
性能評価 140gの水/200gのEuderm D−CR w
hite、100gのEuderm Duller S
N、100gの脂肪酸エステルの水性エマルション(E
uderm Nappasoft S)、および460
gの35%固形分ポリマーを用いて水性被覆組成物を調
製した。被覆剤の粘度は、1/1Euderm Pas
te M/水を用いて0.06−0.07Pa.s.
(60−70cps)に調整した。組成物は補正された
銀面皮上に0.016g/平方cm(15g/平方f
t)で噴霧され、104.4℃(220°F)のロール
を用いてアイロンをかけられ、さらにそれぞれ0.01
2g/平方cm(11g/平方ft)の2種類の被覆を
噴霧した;各塗膜を93.3℃(200°F)で2分間
乾燥した。噴霧した日に、7.0cm×15.2cm
(2.75in×6in)の2つひと組の片をラーマプ
レートと一緒に5秒間92℃でエンボスし、232平方
cm(0.25平方ft)の片を個々に粗いヘアーセル
プレートと一緒に93℃で5秒間エンボスした。乾燥お
よび湿潤ベーリー屈曲のために、試験片は粗いヘアーセ
ルプリントと一緒にエンボスされた。
【0057】
【表11】
【0058】EAを含有しないポリマー(サンプル1
7)を含む水性組成物を用いて被覆された皮革は、サン
プル22−24よりエンボス性が劣ることを示してい
る。
フロントページの続き (72)発明者 フレデリック・ジェームズ・シンドラー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19034, フォート・ワシントン,ドレッシャータウ ン・ロード・475

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーの重量を基準にして0.4重量
    %から10重量%の共重合されたアセトアセテートまた
    はアセトアセトアミドモノマーを含み、ガラス転移温度
    (Tg)が−20℃から10℃である水性エマルション
    ポリマーを含む皮革被覆用水性組成物。
  2. 【請求項2】 ポリマー重量を基準にして0.1重量%
    から6重量%の共重合されたアセトアセテートまたはア
    セトアセトアミドモノマー、およびポリマー重量を基準
    にして2重量%から15重量%の共重合されたカルボン
    酸モノマーを含み、ガラス転移温度(Tg)が−40℃
    から0℃であり、該ポリマーが、遷移金属の酸化物、水
    酸化物、または炭酸塩とpH9未満において、ポリマー
    中の共重合されたカルボン酸モノマーの当量あたり0.
    20当量より多い量の遷移金属量において接触している
    水性エマルションポリマーを含む皮革被覆用水性組成
    物。
  3. 【請求項3】 (a)ポリマー重量を基準にして0.4
    重量%から10重量%の共重合されたアセトアセテート
    またはアセトアセトアミドモノマーを含み、ガラス転移
    温度(Tg)が−20℃から10℃であるエマルション
    ポリマーを含む水性組成物を形成し; (b)該水性組成物で皮革を被覆し;および (c)該水性組成物を乾燥し、または乾燥させることを
    含む皮革の被覆方法。
  4. 【請求項4】 (a)ポリマー重量を基準にして0.1
    重量%から6重量%の共重合されたアセトアセテートま
    たはアセトアセトアミドモノマー、およびポリマー重量
    を基準にして2重量%から15重量%の共重合されたカ
    ルボン酸モノマーを含み、ガラス転移温度(Tg)が−
    40℃から0℃であるエマルションポリマーを含む水性
    組成物を形成し; (b)該ポリマーと遷移金属の酸化物、水酸化物、また
    は炭酸塩とを、9より小さいpHにおいて、該ポリマー
    中の共重合されたカルボン酸モノマーの当量あたり0.
    20当量より多い量の遷移金属量において接触させ; (c)該水性組成物で皮革を被覆し;および (d)該水性組成物を乾燥し、または乾燥させることを
    含む皮革の被覆方法。
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