JP2000209124A - スペクトラム拡散通信用相関回路 - Google Patents
スペクトラム拡散通信用相関回路Info
- Publication number
- JP2000209124A JP2000209124A JP621799A JP621799A JP2000209124A JP 2000209124 A JP2000209124 A JP 2000209124A JP 621799 A JP621799 A JP 621799A JP 621799 A JP621799 A JP 621799A JP 2000209124 A JP2000209124 A JP 2000209124A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- spread spectrum
- speed
- correlator
- memory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来のスライディングコリレータは相関を得
るのに時間がかかり、マッチドフィルタは消費電力が増
大するという問題点があったが、本発明は、構成素子を
小規模にしLSIを安価にでき、相関を得ることができ
るスペクトラム拡散通信用相関回路を提供する。 【解決手段】 A/D変換器11は受信したスペクトラ
ム拡散された信号をデジタル信号に変換し、制御部12
の制御により、メモリ回路14にCDMAのチップレー
ト或いはオーバーサンプル分高いのクロックで1シンボ
ル分書き込み、多タップF/F15がメモリ回路14か
ら多タップで高速に情報を読み出してパラレル/シリア
ル変換(時間変換)を行い、高速コリレータ16と遅延
F/F17とで高速に拡散符号と積和演算を行うスペク
トラム拡散通信用相関回路である。
るのに時間がかかり、マッチドフィルタは消費電力が増
大するという問題点があったが、本発明は、構成素子を
小規模にしLSIを安価にでき、相関を得ることができ
るスペクトラム拡散通信用相関回路を提供する。 【解決手段】 A/D変換器11は受信したスペクトラ
ム拡散された信号をデジタル信号に変換し、制御部12
の制御により、メモリ回路14にCDMAのチップレー
ト或いはオーバーサンプル分高いのクロックで1シンボ
ル分書き込み、多タップF/F15がメモリ回路14か
ら多タップで高速に情報を読み出してパラレル/シリア
ル変換(時間変換)を行い、高速コリレータ16と遅延
F/F17とで高速に拡散符号と積和演算を行うスペク
トラム拡散通信用相関回路である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信や無線
LAN等におけるスペクトラム拡散通信システムの受信
機側で用いられるスペクトラム拡散通信用相関器に係
り、特に、簡単且つ小規模な構成のスペクトラム拡散通
信用相関器に関する。
LAN等におけるスペクトラム拡散通信システムの受信
機側で用いられるスペクトラム拡散通信用相関器に係
り、特に、簡単且つ小規模な構成のスペクトラム拡散通
信用相関器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に移動体通信又は無線LAN等に用
いられるスペクトラム拡散(Spread Spectrum:SS)通
信システムでは、送信側で送信データに対して狭帯域変
調(1次変調)を行い、更に拡散変調(2次変調)を行
う、2段階の変調を行ってデータを送信し、受信側で
は、受信データに対して逆拡散を行って1次変調に戻し
てから、通常の検波回路でベースバンド信号の再生を行
うようになっている。
いられるスペクトラム拡散(Spread Spectrum:SS)通
信システムでは、送信側で送信データに対して狭帯域変
調(1次変調)を行い、更に拡散変調(2次変調)を行
う、2段階の変調を行ってデータを送信し、受信側で
は、受信データに対して逆拡散を行って1次変調に戻し
てから、通常の検波回路でベースバンド信号の再生を行
うようになっている。
【0003】そして、従来、スぺクトラム拡散された受
信信号の復調を行うための相関を得るスペクトラム拡散
通信用相関器は、逆拡散回路、符号分割多重変調波の復
調回路で構成され、具体的に、スペクトラム拡散通信用
相関器は、同期捕捉を行い、以降検出された同期位相で
相関を取るために、論理回路で構成されたスライディン
グコリレータ(SC)が用いられている。
信信号の復調を行うための相関を得るスペクトラム拡散
通信用相関器は、逆拡散回路、符号分割多重変調波の復
調回路で構成され、具体的に、スペクトラム拡散通信用
相関器は、同期捕捉を行い、以降検出された同期位相で
相関を取るために、論理回路で構成されたスライディン
グコリレータ(SC)が用いられている。
【0004】スライディングコリレータは、1ビットの
相関器を用いて局発符号系列(拡散符号)を1ビットづ
つシフトさせ、毎回受信の符号系列との相関を求めるも
のであり、符号系列長だけのビット数について相関を求
めれば、相関がピークとなる同期位相が求められ、同期
捕捉が行われるものである。
相関器を用いて局発符号系列(拡散符号)を1ビットづ
つシフトさせ、毎回受信の符号系列との相関を求めるも
のであり、符号系列長だけのビット数について相関を求
めれば、相関がピークとなる同期位相が求められ、同期
捕捉が行われるものである。
【0005】ここで、従来の逆拡散回路の1つであるス
ライディングコリレータについて図9を用いて説明す
る。図9は、従来のスライディングコリレータの一部分
の構成ブロック図である。従来のスライディングコリレ
ータにおける相関出力を取得する部分は、A/D変換器
31と、乗算器32と、PNコードレジスタ33と、加
算器34と、遅延回路35とから構成されている。
ライディングコリレータについて図9を用いて説明す
る。図9は、従来のスライディングコリレータの一部分
の構成ブロック図である。従来のスライディングコリレ
ータにおける相関出力を取得する部分は、A/D変換器
31と、乗算器32と、PNコードレジスタ33と、加
算器34と、遅延回路35とから構成されている。
【0006】上記従来のスライディングコリレータの各
部を説明する。A/D変換器31は、符号分割多重(Co
de Division Multiple Access :CDMA)変調されて
送信され、アンテナ(図示せず)で受信されたアナログ
信号を、デジタル信号に変換する高精度のアナログ/デ
ジタル変換器である。PNコードレジスタ33は、送信
側でCDMA変調に用いられたのと同じ拡散符号である
PN(Pseudo Random Noise )符号コードを出力するレ
ジスタである。
部を説明する。A/D変換器31は、符号分割多重(Co
de Division Multiple Access :CDMA)変調されて
送信され、アンテナ(図示せず)で受信されたアナログ
信号を、デジタル信号に変換する高精度のアナログ/デ
ジタル変換器である。PNコードレジスタ33は、送信
側でCDMA変調に用いられたのと同じ拡散符号である
PN(Pseudo Random Noise )符号コードを出力するレ
ジスタである。
【0007】乗算器32は、A/D変換器31から出力
されるデジタルの受信データに、PNコードレジスタ3
3から出力されるPNコードを乗算する乗算器である。
加算器34と遅延回路35は、乗算器32から出力され
る乗算結果を、1シンボル期間累積加算してその積分値
を相関出力として出力するものである。
されるデジタルの受信データに、PNコードレジスタ3
3から出力されるPNコードを乗算する乗算器である。
加算器34と遅延回路35は、乗算器32から出力され
る乗算結果を、1シンボル期間累積加算してその積分値
を相関出力として出力するものである。
【0008】従来のスライディングコリレータの動作
は、アンテナで受信された受信データのアナログ信号
が、A/D変換器31でデジタル信号に変換され、PN
コードレジスタ33から出力されるPNコードと乗算器
32で乗算され、加算器34と遅延回路35で累積加算
されて、1シンボル分の加算結果が相関出力として出力
されるようになっている。そして、乗算器32における
乗算のタイミングを1チップずらして位相を変化させな
がら乗算、累積加算が繰り返され、相関出力がピークと
なる同期位相が検出されるようになっている。
は、アンテナで受信された受信データのアナログ信号
が、A/D変換器31でデジタル信号に変換され、PN
コードレジスタ33から出力されるPNコードと乗算器
32で乗算され、加算器34と遅延回路35で累積加算
されて、1シンボル分の加算結果が相関出力として出力
されるようになっている。そして、乗算器32における
乗算のタイミングを1チップずらして位相を変化させな
がら乗算、累積加算が繰り返され、相関出力がピークと
なる同期位相が検出されるようになっている。
【0009】この逆拡散回路としてスライディングコリ
レータを用いる構成は、比較的簡易でゲート数も少な
く、そのため消費電力も少ないというものであるが、同
期捕捉を行うまでの時間は一般的には、1シンボル分の
時間×1シンボル内のチップ数分だけかかるため、相関
出力を得るまでの時間がかかるという問題がある。
レータを用いる構成は、比較的簡易でゲート数も少な
く、そのため消費電力も少ないというものであるが、同
期捕捉を行うまでの時間は一般的には、1シンボル分の
時間×1シンボル内のチップ数分だけかかるため、相関
出力を得るまでの時間がかかるという問題がある。
【0010】相関出力を得るまでに時間がかかるという
問題点を解決するために、スライディングコリレータの
替わりに、マッチドフィルタ(整合フィルタ、若しくは
Matched Filter:MF)をスペクトラム拡散通信用相
関器に用いることが考えられている。マッチドフィルタ
は、位相をずらした場合の相関を一斉に取ることによ
り、1シンボル時間内に同期捕捉を行うものである。
問題点を解決するために、スライディングコリレータの
替わりに、マッチドフィルタ(整合フィルタ、若しくは
Matched Filter:MF)をスペクトラム拡散通信用相
関器に用いることが考えられている。マッチドフィルタ
は、位相をずらした場合の相関を一斉に取ることによ
り、1シンボル時間内に同期捕捉を行うものである。
【0011】ここで、従来の逆拡散回路の別の例である
マッチドフィルタについて、図10を用いて説明する。
図10は、従来のマッチドフィルタの構成例を示すブロ
ック図である。従来のマッチドフィルタは、A/D変換
器41と、乗算器42と、PNコードレジスタ43と、
加算器44と、サンプルホールド(S/H)回路45と
から構成されている。
マッチドフィルタについて、図10を用いて説明する。
図10は、従来のマッチドフィルタの構成例を示すブロ
ック図である。従来のマッチドフィルタは、A/D変換
器41と、乗算器42と、PNコードレジスタ43と、
加算器44と、サンプルホールド(S/H)回路45と
から構成されている。
【0012】上記従来のマッチドフィルタの各部を説明
する。A/D変換器41は、CDMA変調されているア
ナログの入力信号をデジタル信号に変換する変換器であ
る。サンプルホールド(S/H)回路45は、複数個設
けられており、A/D変換器41からのデジタル信号を
順次取り込んで保持する回路である。
する。A/D変換器41は、CDMA変調されているア
ナログの入力信号をデジタル信号に変換する変換器であ
る。サンプルホールド(S/H)回路45は、複数個設
けられており、A/D変換器41からのデジタル信号を
順次取り込んで保持する回路である。
【0013】PNコードレジスタ43は、拡散符号であ
るPN符号(コード)を出力するレジスタである。乗算
器42は、各サンプルホールド回路45で保持されたデ
ジタル信号に対してPNコードレジスタ43からのPN
符号を乗算する乗算器である。加算器44は、乗算器4
2からの出力を一斉に加算する加算器である。
るPN符号(コード)を出力するレジスタである。乗算
器42は、各サンプルホールド回路45で保持されたデ
ジタル信号に対してPNコードレジスタ43からのPN
符号を乗算する乗算器である。加算器44は、乗算器4
2からの出力を一斉に加算する加算器である。
【0014】従来のマッチドフィルタの動作は、A/D
変換器41でデジタル変換された入力信号が複数のS/
H回路45に順次保持され、そのS/H回路45からの
出力とPNコードレジスタ43から出力されるPN符号
とが乗算器42で乗算され、更に乗算器42での乗算結
果を加算器44で一斉に加算して、加算結果が出力され
る。その加算結果から相関出力を得るようになってい
る。
変換器41でデジタル変換された入力信号が複数のS/
H回路45に順次保持され、そのS/H回路45からの
出力とPNコードレジスタ43から出力されるPN符号
とが乗算器42で乗算され、更に乗算器42での乗算結
果を加算器44で一斉に加算して、加算結果が出力され
る。その加算結果から相関出力を得るようになってい
る。
【0015】しかしながら、一般的なマッチドフィルタ
では、一斉に位相をずらした場合の相関を取るため、例
えば上記説明したスライディングコリレータに対して、
1シンボル内のチップ数倍のゲート数が必要となり、ゲ
ート規模が増大し、LSI価格の増大と消費電力の増大
を招き、移動端末の受信機に用いるには事実上因難とな
っている。
では、一斉に位相をずらした場合の相関を取るため、例
えば上記説明したスライディングコリレータに対して、
1シンボル内のチップ数倍のゲート数が必要となり、ゲ
ート規模が増大し、LSI価格の増大と消費電力の増大
を招き、移動端末の受信機に用いるには事実上因難とな
っている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
ライディングコリレータでは、相関出力が得られるまで
の時間が掛かるという問題があり、また、従来のマッチ
ドフィルタでは、ゲート数が多くなり、LSI価格の増
大と消費電力の増大をもたらすという問題点があった。
ライディングコリレータでは、相関出力が得られるまで
の時間が掛かるという問題があり、また、従来のマッチ
ドフィルタでは、ゲート数が多くなり、LSI価格の増
大と消費電力の増大をもたらすという問題点があった。
【0017】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、構成素子数を小規模にしてLSIの低価格化を図
り、相関出力を得ることができるスペクトラム拡散通信
用相関回路を提供することを目的とする。
で、構成素子数を小規模にしてLSIの低価格化を図
り、相関出力を得ることができるスペクトラム拡散通信
用相関回路を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、スペクトラム拡散された受信信
号をメモリに書き込み、書き込まれた信号をメモリから
時間変換量に応じて多タップに読み出して時間変換を行
う論理部に格納し、メモリの書き込み速度より高速に論
理部にてパラレル/シリアル変換を行って時間変換を行
い、拡散符号と積和演算を高速に行う処理を複数回繰り
返すスペクトラム拡散通信用相関回路であるので、構成
素子数を小規模にして、相関出力を得ることができる。
決するための本発明は、スペクトラム拡散された受信信
号をメモリに書き込み、書き込まれた信号をメモリから
時間変換量に応じて多タップに読み出して時間変換を行
う論理部に格納し、メモリの書き込み速度より高速に論
理部にてパラレル/シリアル変換を行って時間変換を行
い、拡散符号と積和演算を高速に行う処理を複数回繰り
返すスペクトラム拡散通信用相関回路であるので、構成
素子数を小規模にして、相関出力を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るス
ペクトラム拡散通信用相関回路は、受信部から送出され
てくるスペクトラム拡散された信号について、通常、い
わゆるチップ時間間隔で拡散符号により処理されている
ところを、スペクトラム拡散された信号を一時的にメモ
リ部に記憶しておき、記憶されたスペクトラム拡散され
た信号をメモリ部から時間変換用論理部が複数タップで
高速に読み出し、読み出した信号と拡散符号との積和演
算を高速に行う処理を複数回繰り返すようにしたもので
あり、構成素子数を小規模にして、相関出力を得ること
ができるものである。
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るス
ペクトラム拡散通信用相関回路は、受信部から送出され
てくるスペクトラム拡散された信号について、通常、い
わゆるチップ時間間隔で拡散符号により処理されている
ところを、スペクトラム拡散された信号を一時的にメモ
リ部に記憶しておき、記憶されたスペクトラム拡散され
た信号をメモリ部から時間変換用論理部が複数タップで
高速に読み出し、読み出した信号と拡散符号との積和演
算を高速に行う処理を複数回繰り返すようにしたもので
あり、構成素子数を小規模にして、相関出力を得ること
ができるものである。
【0020】具体的には、スペクトラム拡散された信号
を少なくとも1シンボル分メモリに貯え、それを時間変
換用論理部に貯え、更にそれを高速で読み出しつつ、拡
散符号と高速に積和演算することで、受信部から入力さ
れるスペクトラム拡散された信号の時間変換を実現する
ものである。
を少なくとも1シンボル分メモリに貯え、それを時間変
換用論理部に貯え、更にそれを高速で読み出しつつ、拡
散符号と高速に積和演算することで、受信部から入力さ
れるスペクトラム拡散された信号の時間変換を実現する
ものである。
【0021】現在、IMT2000でARIB(電波産
業会)より提案されている、いわゆるW−CDMA(広
帯域CDMA)は、チップ速度は4M(メガ)cps
(chipper second )である。これに対し、W−CDM
Aが実用化される2001年のLSI(大規模集積回
路)の製造プロセスを用いれば、CMOS(相補形MO
S)の場合、線幅が0.18μm程度となり、使用する
クロック周波数は、500MHzから2G(ギガ)Hz
が予想されている。
業会)より提案されている、いわゆるW−CDMA(広
帯域CDMA)は、チップ速度は4M(メガ)cps
(chipper second )である。これに対し、W−CDM
Aが実用化される2001年のLSI(大規模集積回
路)の製造プロセスを用いれば、CMOS(相補形MO
S)の場合、線幅が0.18μm程度となり、使用する
クロック周波数は、500MHzから2G(ギガ)Hz
が予想されている。
【0022】すなわち、入力信号の周波数に比べはるか
に高い処理が回路内において可能となる。チップ速度は
4Mcpsであるので、信号処理上からこの4倍程度の
サンプリングで信号を刻み、拡散符号とのマッチングを
より精密に観察する必要があるが、それでも受信信号の
処理に用いられるクロックは16MHzで処理すること
になり、他方、回路の内部処理に用いられるクロックの
クロック速度として1.6GHzが使用可能となれば、
受信信号の処理に対して内部処理が100倍の処理能力
を備えることとなる。
に高い処理が回路内において可能となる。チップ速度は
4Mcpsであるので、信号処理上からこの4倍程度の
サンプリングで信号を刻み、拡散符号とのマッチングを
より精密に観察する必要があるが、それでも受信信号の
処理に用いられるクロックは16MHzで処理すること
になり、他方、回路の内部処理に用いられるクロックの
クロック速度として1.6GHzが使用可能となれば、
受信信号の処理に対して内部処理が100倍の処理能力
を備えることとなる。
【0023】マッチドフィルタと同一の機能を達成させ
る場合は、例えば、通常行われているように16MHz
刻みで受信したスペクトラム拡散された信号をメモリに
蓄積し、それを例えば、1.6GHzの高速で読み出し
て、高速処理のスライディングコリレータにて高速に積
和演算を行えば100倍の速度で処理可能である。従っ
て、チップ数(拡散率)が25の場合であれば4倍オー
バーサンプリングで、100サンプル存在することにな
るため、1シンボルの相関をマッチドフィルタと同一の
1シンボル時間で取ることが可能となる。
る場合は、例えば、通常行われているように16MHz
刻みで受信したスペクトラム拡散された信号をメモリに
蓄積し、それを例えば、1.6GHzの高速で読み出し
て、高速処理のスライディングコリレータにて高速に積
和演算を行えば100倍の速度で処理可能である。従っ
て、チップ数(拡散率)が25の場合であれば4倍オー
バーサンプリングで、100サンプル存在することにな
るため、1シンボルの相関をマッチドフィルタと同一の
1シンボル時間で取ることが可能となる。
【0024】この場合、拡散コードは1シンボル分変化
させないで、100回繰り返し使用するものであるが、
スペクトラム拡散された信号は1サンプル刻みでスライ
ドさせる必要が有り、メモリとしては最低2シンボル分
用意しておく必要がある。
させないで、100回繰り返し使用するものであるが、
スペクトラム拡散された信号は1サンプル刻みでスライ
ドさせる必要が有り、メモリとしては最低2シンボル分
用意しておく必要がある。
【0025】先ず、16MHzで1シンボル分を第1の
メモリに書き込んだら、次の1シンボル分を1サンプル
毎に第2のメモリに書き込みを行うと共に、第1及び第
2のメモリから1.6GHzで1シンボル分のデータを
1サンプルづつスライドさせて100回読み出しを行
う。
メモリに書き込んだら、次の1シンボル分を1サンプル
毎に第2のメモリに書き込みを行うと共に、第1及び第
2のメモリから1.6GHzで1シンボル分のデータを
1サンプルづつスライドさせて100回読み出しを行
う。
【0026】つまり、1シンボル分のデータが書き込ま
れた第1のメモリと1サンプル毎に書き込みが為される
第2のメモリから1シンボル分のデータを1サンプルづ
つスライドさせて1.6GHzで100回読み出しを行
うということは、第2のメモリについては書き込みと読
み出しが同時に行われていることになり、1シンボル分
のデータを読み出す時間にちょうど次の1シンボル分の
スペクトラム拡散された信号が第2のメモリに読み込ま
れることになる。この動作を第1のメモリと第2のメモ
リとで交互に行えば、連続してスペクトラム拡散された
信号のメモリへの書き込みと読み出しの動作を行うこと
ができる。従って、マッチドフィルタと同様、常時、相
関出力を送出することが可能になる。
れた第1のメモリと1サンプル毎に書き込みが為される
第2のメモリから1シンボル分のデータを1サンプルづ
つスライドさせて1.6GHzで100回読み出しを行
うということは、第2のメモリについては書き込みと読
み出しが同時に行われていることになり、1シンボル分
のデータを読み出す時間にちょうど次の1シンボル分の
スペクトラム拡散された信号が第2のメモリに読み込ま
れることになる。この動作を第1のメモリと第2のメモ
リとで交互に行えば、連続してスペクトラム拡散された
信号のメモリへの書き込みと読み出しの動作を行うこと
ができる。従って、マッチドフィルタと同様、常時、相
関出力を送出することが可能になる。
【0027】上記拡散率はW−CDMAの場合、物理チ
ャネルにより異なるが、最低で4チップ、最大で256
チップ必要となる。但し、この場合、チップ速度は4.
096Mcpsで一定と考えて良い。尚、将来、可変レ
ートが想定されている16.384Mcpsまで高まる
可能性はある。従って、最大で256チップ必要とする
と、現実には一個の高速処理のスライディングコリレー
タ(高速SC)では処理できないことになる。その場合
には、複数の高速SCを用意し、同様の演算を1サンプ
ルづつずらして行えば良い。
ャネルにより異なるが、最低で4チップ、最大で256
チップ必要となる。但し、この場合、チップ速度は4.
096Mcpsで一定と考えて良い。尚、将来、可変レ
ートが想定されている16.384Mcpsまで高まる
可能性はある。従って、最大で256チップ必要とする
と、現実には一個の高速処理のスライディングコリレー
タ(高速SC)では処理できないことになる。その場合
には、複数の高速SCを用意し、同様の演算を1サンプ
ルづつずらして行えば良い。
【0028】具体的には、256チップの場合、102
4サンプル(256チップ×4オーバーサンプリング)
になるので、メモリからのデータ読み出しクロックとし
て、1.6GHzのクロックが使用可能であれは、1.
6GHzのクロックで100倍の処理を行うため、11
個の高速SCを必要とする。11個の高速SCで110
0サンプル(100サンプル×11個)に対応可能とな
る。この場合でも1024タップのマッチドフィルタ
(MF)を構成するハード規模に比べればはるかに少な
いハード規模で実現できることになる。
4サンプル(256チップ×4オーバーサンプリング)
になるので、メモリからのデータ読み出しクロックとし
て、1.6GHzのクロックが使用可能であれは、1.
6GHzのクロックで100倍の処理を行うため、11
個の高速SCを必要とする。11個の高速SCで110
0サンプル(100サンプル×11個)に対応可能とな
る。この場合でも1024タップのマッチドフィルタ
(MF)を構成するハード規模に比べればはるかに少な
いハード規模で実現できることになる。
【0029】但し、上記の回路では、速度が100倍に
なっているのに、ハード規模は1/100より大きいた
めに、消費電力はMFに比べ大きくなってしまう。しか
し、ハード規模が1/10程度にはなるので、W−CD
MAの復調部の大半を占めているMF部が1/10程度
になることは、LSIコストを低減する効果がある。
なっているのに、ハード規模は1/100より大きいた
めに、消費電力はMFに比べ大きくなってしまう。しか
し、ハード規模が1/10程度にはなるので、W−CD
MAの復調部の大半を占めているMF部が1/10程度
になることは、LSIコストを低減する効果がある。
【0030】尚、上記の例では、拡散符号を取り替えな
い場合を説明したが、信号の方を固定し、拡散符号を取
り替えることを行えば、短時間で拡散符号の特定を行っ
て相関出力を得ることが可能になる。
い場合を説明したが、信号の方を固定し、拡散符号を取
り替えることを行えば、短時間で拡散符号の特定を行っ
て相関出力を得ることが可能になる。
【0031】また、高速SCの代わりにMF構成の積和
演算器を用意し、メモリからの読み出しをシンボル単位
の多タップで行えば、その相関出力を極めて短時間、例
えば、1GHzクロックの場合に、1ns(ナノ秒)で
出力することが可能になる。これは多数のメモリを用意
し、多数のシンボル単位の情報をそれらメモリに蓄積
し、その相関出力を得る場合に効果的である。すなわ
ち、本来であれば複数のMFが必要な場合でも1つのM
Fにて処理可能となる。
演算器を用意し、メモリからの読み出しをシンボル単位
の多タップで行えば、その相関出力を極めて短時間、例
えば、1GHzクロックの場合に、1ns(ナノ秒)で
出力することが可能になる。これは多数のメモリを用意
し、多数のシンボル単位の情報をそれらメモリに蓄積
し、その相関出力を得る場合に効果的である。すなわ
ち、本来であれば複数のMFが必要な場合でも1つのM
Fにて処理可能となる。
【0032】尚、W−CDMAシステムにおいて移動端
末としてMF動作が必要なのは、初期同期の内、最初の
第1止まり木のロングマスクシンボルを捕まえに行く
時、つまり、シンボル同期及びスロット同期の確立時だ
けであり、それ以外は間欠的な動作が許される形態にな
っている。初期同期は、この第一止まり木のロングマス
クシンボルを捕まえた後、第2止まり木のロングマスク
シンボルにてロングコードグループを特定する。これは
同一時の入力信号を別のショートコードで復調すること
により達成できる。更に第一止まり木のパイロットシン
ボルの場所にてロングコードを特定する。これにより初
期同期は、おおよそ達成できる。
末としてMF動作が必要なのは、初期同期の内、最初の
第1止まり木のロングマスクシンボルを捕まえに行く
時、つまり、シンボル同期及びスロット同期の確立時だ
けであり、それ以外は間欠的な動作が許される形態にな
っている。初期同期は、この第一止まり木のロングマス
クシンボルを捕まえた後、第2止まり木のロングマスク
シンボルにてロングコードグループを特定する。これは
同一時の入力信号を別のショートコードで復調すること
により達成できる。更に第一止まり木のパイロットシン
ボルの場所にてロングコードを特定する。これにより初
期同期は、おおよそ達成できる。
【0033】これらの動作を完了しなければならない時
間は、これらの動作を複数の基地局に対し行って3秒以
内とされている。この中で初期のロングマスクシンボル
を捕まえに行く時間は極めて少時間(少なくとも1秒以
内)であり、ここで消費電力が大きくなっても全体の通
話時間に対して、上記動作を行うのはスイッチをONし
た時だけであることを考慮すると、電池に対する影響は
ほとんど無いといえる。すなわち、通常はSC動作を間
欠的に実行するだけで良くなり、総合的に消費電力の低
減も達成することができる。
間は、これらの動作を複数の基地局に対し行って3秒以
内とされている。この中で初期のロングマスクシンボル
を捕まえに行く時間は極めて少時間(少なくとも1秒以
内)であり、ここで消費電力が大きくなっても全体の通
話時間に対して、上記動作を行うのはスイッチをONし
た時だけであることを考慮すると、電池に対する影響は
ほとんど無いといえる。すなわち、通常はSC動作を間
欠的に実行するだけで良くなり、総合的に消費電力の低
減も達成することができる。
【0034】上述した回路ではメモリからの読み出し
を、書き込み速度より高速に行う必要があったものであ
る。本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用
相関回路では、メモリからの読み出し速度は、書き込み
速度と同じとし、但し読み出しを多タップ(多サンプ
ル)同時に行うものである。
を、書き込み速度より高速に行う必要があったものであ
る。本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通信用
相関回路では、メモリからの読み出し速度は、書き込み
速度と同じとし、但し読み出しを多タップ(多サンプ
ル)同時に行うものである。
【0035】これをF/F構成(フリップフロップ構
成)の時間変換用の論理部に貯え、ここからの読み出し
を高速で行うことにより、高速読み出しメモリと同等の
ことを実施するものである。
成)の時間変換用の論理部に貯え、ここからの読み出し
を高速で行うことにより、高速読み出しメモリと同等の
ことを実施するものである。
【0036】次に、本発明の実施の形態に係るスペクト
ラム拡散通信用相関回路について図1を用いて説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡
散通信用相関回路の構成ブロック図である。尚、ここで
は、先ず比較的動作が単純な、シンボル同期、無線スロ
ット同期、フレーム同期が確立した後の動作(通常通信
時)について説明する。本実施の形態のスペクトラム拡
散通信用相関回路(本回路)は、図1に示すように、時
系列のPN符号(PNコード)を発生するコード発生器
13と、PN符号により変調されたスペクトラム拡散信
号を入力し、そのアナログ信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器11、そのデジタル信号を保持するメモ
リ部14と、メモリ部14からデータを読み込んで保持
する多タップF/F15と、多タップF/F15からの
出力とコード発生器13から出力されるPNコードとを
高速に積和演算処理する高速コリレータ16と、メモリ
部14及び多タップF/F15及びコード発生器13及
び高速コリレータ16へのデータ等の入出力を制御する
制御部12とから構成されている。
ラム拡散通信用相関回路について図1を用いて説明す
る。図1は、本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡
散通信用相関回路の構成ブロック図である。尚、ここで
は、先ず比較的動作が単純な、シンボル同期、無線スロ
ット同期、フレーム同期が確立した後の動作(通常通信
時)について説明する。本実施の形態のスペクトラム拡
散通信用相関回路(本回路)は、図1に示すように、時
系列のPN符号(PNコード)を発生するコード発生器
13と、PN符号により変調されたスペクトラム拡散信
号を入力し、そのアナログ信号をデジタル信号に変換す
るA/D変換器11、そのデジタル信号を保持するメモ
リ部14と、メモリ部14からデータを読み込んで保持
する多タップF/F15と、多タップF/F15からの
出力とコード発生器13から出力されるPNコードとを
高速に積和演算処理する高速コリレータ16と、メモリ
部14及び多タップF/F15及びコード発生器13及
び高速コリレータ16へのデータ等の入出力を制御する
制御部12とから構成されている。
【0037】通常通信時における本回路の動作を説明す
る。メモリ部14は、入力されるデジタル信号を一時的
に保持するメモリの役割を果たし、1シンボル分のデー
タが保持できるようになっている。そして、制御部12
の指示により、信号の1シンボル分のデータを先頭サン
プルから順次シフトさせながらメモリ部14に取り込
む。ここでは、シンボル同期、無線スロット同期、フレ
ーム同期が確立していることを前提にしているので、ど
の位相に特定のシンボルの先頭サンプルが存在するかは
分かっているものである。
る。メモリ部14は、入力されるデジタル信号を一時的
に保持するメモリの役割を果たし、1シンボル分のデー
タが保持できるようになっている。そして、制御部12
の指示により、信号の1シンボル分のデータを先頭サン
プルから順次シフトさせながらメモリ部14に取り込
む。ここでは、シンボル同期、無線スロット同期、フレ
ーム同期が確立していることを前提にしているので、ど
の位相に特定のシンボルの先頭サンプルが存在するかは
分かっているものである。
【0038】制御部12は、メモリ部14に対し、今ま
での取り込み速度、すなわちサンプル速度(通常の4倍
オーバーサンプリングであれば約16MHz、正確には
4.096MHzの4倍)と同じ速度で多タップF/F
15に多タップ(多サンプル)にて読み出しを行わせ
る。
での取り込み速度、すなわちサンプル速度(通常の4倍
オーバーサンプリングであれば約16MHz、正確には
4.096MHzの4倍)と同じ速度で多タップF/F
15に多タップ(多サンプル)にて読み出しを行わせ
る。
【0039】そして、多タップF/F15は、多タップ
で読み込んだ速度に比べて速い速度でパラレル/シリア
ル変換を行い、高速コリレータ16に出力する。このパ
ラレル/シリアル変換は、時間変換を意味するものであ
り、変換出力速度は、多タップF/F15の精度、オー
バーサンプリング数、高速コリレータ16の数によって
定められる。図1の例では、高速コリレータ16が1個
の場合を示しており、多タップF/F15のタップ数N
は1024としている。
で読み込んだ速度に比べて速い速度でパラレル/シリア
ル変換を行い、高速コリレータ16に出力する。このパ
ラレル/シリアル変換は、時間変換を意味するものであ
り、変換出力速度は、多タップF/F15の精度、オー
バーサンプリング数、高速コリレータ16の数によって
定められる。図1の例では、高速コリレータ16が1個
の場合を示しており、多タップF/F15のタップ数N
は1024としている。
【0040】また、例えば、多タップF/F15に入力
される信号の速度の16倍の速度で出力する場合には、
タップ数Nは16であり、入力信号が16Mcpsで入
力されると、出力信号は16Mcps×N(16)=2
56Mcpsの速度で出力される。この場合、オーバー
サンプリング数を4とすると、256Mcps÷4=6
4となり、高速コリレータ16は64個必要となる。
される信号の速度の16倍の速度で出力する場合には、
タップ数Nは16であり、入力信号が16Mcpsで入
力されると、出力信号は16Mcps×N(16)=2
56Mcpsの速度で出力される。この場合、オーバー
サンプリング数を4とすると、256Mcps÷4=6
4となり、高速コリレータ16は64個必要となる。
【0041】その出力を受けて高速コリレータ16は、
多タップF/F15の読み出し速度と同じ速度のクロッ
クで積和演算を行う。この時、コード発生器13より拡
散符号(PNコード)を順次上記クロック速度で受け取
る。ここで、コード発生器13はコードレジスタであっ
ても構わない。この符号の発生及び読み出しも同じ制御
部12よって制御される。尚、高速コリレータ16で為
される乗算演算は、拡散符号が「1」であればメモリ部
からのデータ(多ビット)をそのまま出力し、拡散符号
が「0」であれば多ビットの反転を出力するものであ
る。
多タップF/F15の読み出し速度と同じ速度のクロッ
クで積和演算を行う。この時、コード発生器13より拡
散符号(PNコード)を順次上記クロック速度で受け取
る。ここで、コード発生器13はコードレジスタであっ
ても構わない。この符号の発生及び読み出しも同じ制御
部12よって制御される。尚、高速コリレータ16で為
される乗算演算は、拡散符号が「1」であればメモリ部
からのデータ(多ビット)をそのまま出力し、拡散符号
が「0」であれば多ビットの反転を出力するものであ
る。
【0042】次に、高速コリレータ16が複数個備えて
いる場合について、図2を用いて説明する。図2は、本
発明の実施の形態に係る複素型のスペクトラム拡散通信
用相関回路の構成ブロック図である。尚、図1で示して
いる制御部12、コード発生器13は、簡略化するため
に省略しているが、図1と同様に、制御部12は、メモ
リ部14、多タップF/F15、高速コリレータ16、
遅延F/F17への入出力タイミングを制御するもので
あり、コード発生器13は、高速コリレータ16に拡散
コードを出力するものである。
いる場合について、図2を用いて説明する。図2は、本
発明の実施の形態に係る複素型のスペクトラム拡散通信
用相関回路の構成ブロック図である。尚、図1で示して
いる制御部12、コード発生器13は、簡略化するため
に省略しているが、図1と同様に、制御部12は、メモ
リ部14、多タップF/F15、高速コリレータ16、
遅延F/F17への入出力タイミングを制御するもので
あり、コード発生器13は、高速コリレータ16に拡散
コードを出力するものである。
【0043】複素型の回路は、図2に示すように、受信
信号のQ信号をアナログからデジタルに変換するA/D
変換器11aと、受信信号のI信号をアナログからデジ
タルに変換するA/D変換器11bと、A/D変換器1
1a,11bからのデジタル信号を記憶するメモリ部1
4と、メモリ部14から入力されるデジタル信号をパラ
レル/シリアル変換する多タップF/F15a,15b
と、多タップF/F15からのデジタル信号を順次遅延
させて出力する複数の遅延F/F17と、多タップF/
F15の出力、遅延F/F17からの出力を受け、相関
演算を行う複数の高速コリレータ16とから構成されて
いる。尚、遅延F/F17は、遅延部を構成しており、
高速コリレータ16では、拡散符号(拡散コード)との
乗算が為される乗算部を備えており、更に、複数の高速
コリレータ16からの出力は全て加算されて、全体の相
関出力が得られるようになっている。但し、図2では、
全体の相関出力を得るための加算部は図示していない。
ここで、多タップF/F15を2個設けているのは、1
本で書き込みを行っている時は、もう1本は読み出しを
行うためのものであり、この動作を交互に行うようにす
るためである。
信号のQ信号をアナログからデジタルに変換するA/D
変換器11aと、受信信号のI信号をアナログからデジ
タルに変換するA/D変換器11bと、A/D変換器1
1a,11bからのデジタル信号を記憶するメモリ部1
4と、メモリ部14から入力されるデジタル信号をパラ
レル/シリアル変換する多タップF/F15a,15b
と、多タップF/F15からのデジタル信号を順次遅延
させて出力する複数の遅延F/F17と、多タップF/
F15の出力、遅延F/F17からの出力を受け、相関
演算を行う複数の高速コリレータ16とから構成されて
いる。尚、遅延F/F17は、遅延部を構成しており、
高速コリレータ16では、拡散符号(拡散コード)との
乗算が為される乗算部を備えており、更に、複数の高速
コリレータ16からの出力は全て加算されて、全体の相
関出力が得られるようになっている。但し、図2では、
全体の相関出力を得るための加算部は図示していない。
ここで、多タップF/F15を2個設けているのは、1
本で書き込みを行っている時は、もう1本は読み出しを
行うためのものであり、この動作を交互に行うようにす
るためである。
【0044】メモリ部14における読み出し速度は、書
き込み速度と同じであるが、読み出す場合には、サンプ
ル数を多数読み出すようになっている。多タップF/F
15は、メモリ部14から多数のサンプル数をパラレル
に入力し、シリアル変換してから高速コリレータ16又
は遅延F/F17に出力するものである。この多タップ
F/F15によってパラレル/シリアル変換(時間変
換)を行うことで、高速で動作する部分は、デジタル回
路で構成される部分のみとなる。
き込み速度と同じであるが、読み出す場合には、サンプ
ル数を多数読み出すようになっている。多タップF/F
15は、メモリ部14から多数のサンプル数をパラレル
に入力し、シリアル変換してから高速コリレータ16又
は遅延F/F17に出力するものである。この多タップ
F/F15によってパラレル/シリアル変換(時間変
換)を行うことで、高速で動作する部分は、デジタル回
路で構成される部分のみとなる。
【0045】図2のような構成とすることにより、DR
AM又はSRAM等の本格的なメモリを使用可能とな
り、チップ面積の低減及びチップ価格の低減が可能とな
るものである。また、図7のように、高速コリレータ
(SC)をマトリクス状に配列し、複数のユーザの情報
を復調可能とすることができる。図7は、本発明の実施
の形態の係る複数ユーザ復調可能なスペクトラム拡散通
信用相関回路の構成ブロック図である。この場合、SC
を必要な受信情報のタイミングだけで動作させるように
なっており、また、SC列にサーチャとしての機能を持
たせることもでき、この場合、演算ビット数を低減でき
るものである。
AM又はSRAM等の本格的なメモリを使用可能とな
り、チップ面積の低減及びチップ価格の低減が可能とな
るものである。また、図7のように、高速コリレータ
(SC)をマトリクス状に配列し、複数のユーザの情報
を復調可能とすることができる。図7は、本発明の実施
の形態の係る複数ユーザ復調可能なスペクトラム拡散通
信用相関回路の構成ブロック図である。この場合、SC
を必要な受信情報のタイミングだけで動作させるように
なっており、また、SC列にサーチャとしての機能を持
たせることもでき、この場合、演算ビット数を低減でき
るものである。
【0046】以下に、本発明の実施の形態に係るスペク
トラム拡散通信用相関回路における変換時間(倍数)、
動作クロック周波数(Hz)、高速コリレータ(SC)
の数、メモリ部をF/Fで構成した場合のメモリ数、遅
延F/Fの数、多タップF/F(時間変換用F/F)の
数の関係について、[表1]に示す。
トラム拡散通信用相関回路における変換時間(倍数)、
動作クロック周波数(Hz)、高速コリレータ(SC)
の数、メモリ部をF/Fで構成した場合のメモリ数、遅
延F/Fの数、多タップF/F(時間変換用F/F)の
数の関係について、[表1]に示す。
【0047】
【表1】
【0048】現実的には、W−CDMAシステムの移動
端末として同時刻に処理すべきシンボルは結構多く、受
信信号としてシンボル単位でメモリ部に格納しなければ
ならない信号は、アンテナ数が2本であるとすると、複
素変調信号(I/Q)、遅延波成分で計6本、更に、制
御、トラフィックの複数チャネルを考慮すると合計24
〜48本である。
端末として同時刻に処理すべきシンボルは結構多く、受
信信号としてシンボル単位でメモリ部に格納しなければ
ならない信号は、アンテナ数が2本であるとすると、複
素変調信号(I/Q)、遅延波成分で計6本、更に、制
御、トラフィックの複数チャネルを考慮すると合計24
〜48本である。
【0049】尚、DHO(タイバーシテイハンドオフ)
時には他の基地局を同時期に捕らえなければならなくな
るので、その1〜2倍になる。1倍とは、現在通信を実
行中の当該基地局の信号再生の1部を割愛して、例えば
パス数を低減するとか等を実施することによりハードを
増加させないでDHOを実行するものである。
時には他の基地局を同時期に捕らえなければならなくな
るので、その1〜2倍になる。1倍とは、現在通信を実
行中の当該基地局の信号再生の1部を割愛して、例えば
パス数を低減するとか等を実施することによりハードを
増加させないでDHOを実行するものである。
【0050】また、拡散コードも複素変調化してあり、
さらに拡散コードを変えて同時刻に送信されてくるマル
チコードの場合や、第一止まり木と第2止まり木のロン
グコードマスクシンボルの場合には、入力信号を同じに
してコードのみ変えて相関出力を得る動作を行う必要が
ある。
さらに拡散コードを変えて同時刻に送信されてくるマル
チコードの場合や、第一止まり木と第2止まり木のロン
グコードマスクシンボルの場合には、入力信号を同じに
してコードのみ変えて相関出力を得る動作を行う必要が
ある。
【0051】従って、通常のSCを使用して相関を得よ
うとすると、SCの本数は少なくとも96本からその4
〜5倍の500本程度必要になる。更に、この他に、同
期を得るためのサーチャが必要であるが、通常サーチャ
にはマッチドフィルタ(MF)方式が使用されており、
ハード規模はSCに比べ100から300倍程度とな
る。
うとすると、SCの本数は少なくとも96本からその4
〜5倍の500本程度必要になる。更に、この他に、同
期を得るためのサーチャが必要であるが、通常サーチャ
にはマッチドフィルタ(MF)方式が使用されており、
ハード規模はSCに比べ100から300倍程度とな
る。
【0052】具体的には、SCのゲート数は約200ゲ
ート程度、同し演算精度のMFのゲート数は約60kゲ
ート程度必要である。但し、サーチャの動作ではW−C
DMAのデータ復調のための演算精度は必要としないの
で、10kゲート程度で足りることになる。また、アン
テナ毎にサーチャは必要であり、DHO時に対応するた
めには、もう1つ必要となる場合もある。
ート程度、同し演算精度のMFのゲート数は約60kゲ
ート程度必要である。但し、サーチャの動作ではW−C
DMAのデータ復調のための演算精度は必要としないの
で、10kゲート程度で足りることになる。また、アン
テナ毎にサーチャは必要であり、DHO時に対応するた
めには、もう1つ必要となる場合もある。
【0053】上記の状況において、本回路を使用すれ
ば、メモリ部及び多タップF/Fを新設しなければなら
ないが、高速コリレータの本数を少なくすることが可能
になり、大幅なハード規模の低減が可能である。更に後
述するように、同期捕捉のためのサーチャも不要となる
ので更に大幅なハード規模の低減がもたらされる。
ば、メモリ部及び多タップF/Fを新設しなければなら
ないが、高速コリレータの本数を少なくすることが可能
になり、大幅なハード規模の低減が可能である。更に後
述するように、同期捕捉のためのサーチャも不要となる
ので更に大幅なハード規模の低減がもたらされる。
【0054】メモリ部は、2ポートのDRAM(Dynami
c Random Access Memory)等が十分使用可能であり、デ
ジタルのF/F(Flip-Flop)で組んだ回路に比べれば
大幅なチップ占有面積の低減や消費電力の低威が可能と
なる。
c Random Access Memory)等が十分使用可能であり、デ
ジタルのF/F(Flip-Flop)で組んだ回路に比べれば
大幅なチップ占有面積の低減や消費電力の低威が可能と
なる。
【0055】以上では、シンボル同期、無線スロット同
期、フレーム同期が確立した後の動作(通常通信時)に
ついて説明したが、次に、これらの同期が確立していな
い、初期同期時について説明する。初期同期時には、移
動機の電源スイッチをONした状態で、未だシンボル同
期、無線スロット同期、フレーム同期が確立しておら
ず、その状態で同期を特定しなければならないものであ
る。ARIBの仕様では、以下の様にして、初期同期の
確立を行う。
期、フレーム同期が確立した後の動作(通常通信時)に
ついて説明したが、次に、これらの同期が確立していな
い、初期同期時について説明する。初期同期時には、移
動機の電源スイッチをONした状態で、未だシンボル同
期、無線スロット同期、フレーム同期が確立しておら
ず、その状態で同期を特定しなければならないものであ
る。ARIBの仕様では、以下の様にして、初期同期の
確立を行う。
【0056】第1ステップとして、チップ同期、シンボ
ル同期、無線スロット同期の確立を行う。まず、第1止
まり木のロングコードマスクシンボルを検出して、チッ
プ同期、シンボル同期及び無線スロット同期を確立す
る。以下、説明の条件として、第1止まり木のチップレ
ートは4Mcps、拡散率は256、とし、A/D変換
器11からの信号入力を4倍オーバーサンプリング(1
6Mcps)、6ビットとする。
ル同期、無線スロット同期の確立を行う。まず、第1止
まり木のロングコードマスクシンボルを検出して、チッ
プ同期、シンボル同期及び無線スロット同期を確立す
る。以下、説明の条件として、第1止まり木のチップレ
ートは4Mcps、拡散率は256、とし、A/D変換
器11からの信号入力を4倍オーバーサンプリング(1
6Mcps)、6ビットとする。
【0057】そして、初期同期時の構成及び動作を以下
の(A)〜(N)に説明する。尚、図2の例を基にして
説明するものの、特に、時間変換16倍の場合について
具体的に説明する。
の(A)〜(N)に説明する。尚、図2の例を基にして
説明するものの、特に、時間変換16倍の場合について
具体的に説明する。
【0058】(A)メモリ部14は、1024タップ
(6ビットが1024個横に並んているイメージ)+α
(数タップ)とする。 (B)このメモリ部14にA/D変換器11からの出力
を順次書き込んで行く。書き込み速度は16MHzのク
ロックを使用する。
(6ビットが1024個横に並んているイメージ)+α
(数タップ)とする。 (B)このメモリ部14にA/D変換器11からの出力
を順次書き込んで行く。書き込み速度は16MHzのク
ロックを使用する。
【0059】(C)ちょうど1024タップ(ちょうど
止まり木チャンネルの1シンボル分)書き込んだら、1
6タップ分一度に多タップF/F(時間変換用F/F)
15にデータを16MHzのクロックを使用し転送す
る。その転送と同時に63個の遅延F/F17にもシン
ボルの最初から63個分のサンプルデータを転送する。
この時、256MHzのクロック速度で多タップF/F
15及び遅延F/F17、高速コリレータ16を動作さ
せる。また、16MHzでのメモリ部14への書き込み
は継続して進める。尚、遅延F/F17にシンボルの最
初からサンプルデータを転送すると記載したが、これ
は、単純想定であって必ずしもシンボルの最初とは限ら
ない。
止まり木チャンネルの1シンボル分)書き込んだら、1
6タップ分一度に多タップF/F(時間変換用F/F)
15にデータを16MHzのクロックを使用し転送す
る。その転送と同時に63個の遅延F/F17にもシン
ボルの最初から63個分のサンプルデータを転送する。
この時、256MHzのクロック速度で多タップF/F
15及び遅延F/F17、高速コリレータ16を動作さ
せる。また、16MHzでのメモリ部14への書き込み
は継続して進める。尚、遅延F/F17にシンボルの最
初からサンプルデータを転送すると記載したが、これ
は、単純想定であって必ずしもシンボルの最初とは限ら
ない。
【0060】(D)高速コリレータ16は、256MH
zのクロックで積和演算を遂行する。この時の拡散コー
ドは共通のショートコードである。
zのクロックで積和演算を遂行する。この時の拡散コー
ドは共通のショートコードである。
【0061】多タップF/F15aの16タップのデー
タが全部転送されるのに丁度16MHzの時間がかか
る。この時間内にメモリ部14からもう1つの多タップ
F/F15bに16個のデータが転送されている。そこ
で、17番目のデータを多タップF/F15bより送出
する。
タが全部転送されるのに丁度16MHzの時間がかか
る。この時間内にメモリ部14からもう1つの多タップ
F/F15bに16個のデータが転送されている。そこ
で、17番目のデータを多タップF/F15bより送出
する。
【0062】この動作を64回繰り返すと、64個の高
速コリレータ(SC)16から64個のサンプル点での
相関出力が同時に得られることになる。これを保持し、
時分割でサンプル時間毎に(16MHzで)切り替えて
出力すれば、MFと同等の出力を得ることができる。
速コリレータ(SC)16から64個のサンプル点での
相関出力が同時に得られることになる。これを保持し、
時分割でサンプル時間毎に(16MHzで)切り替えて
出力すれば、MFと同等の出力を得ることができる。
【0063】更に、ここでSC16内の累積加算器をリ
セットして上記(C)より再度開始する。このとき、最
初の64個分のサンプルデータは捨てられており、65
番目のデータから遅延F/F17及び16タップの多タ
ップF/F15にメモリ部14より転送する。
セットして上記(C)より再度開始する。このとき、最
初の64個分のサンプルデータは捨てられており、65
番目のデータから遅延F/F17及び16タップの多タ
ップF/F15にメモリ部14より転送する。
【0064】この大きな動きを16回繰り返すことによ
り、64(個分のサンプルデータ)×16(回)=10
24となり、1024サンプル分の相関出力を1シンボ
ル時間内に取ることができる。メモリ部14の情報も6
4サンプル分捨てると、64サンプル分新規に記憶さ
れ、完全に更新されている。
り、64(個分のサンプルデータ)×16(回)=10
24となり、1024サンプル分の相関出力を1シンボ
ル時間内に取ることができる。メモリ部14の情報も6
4サンプル分捨てると、64サンプル分新規に記憶さ
れ、完全に更新されている。
【0065】高速コリレータ(SC)16に入力される
拡散コードは全て共通で、シンボルの最初から入力され
る。4倍オーバーサンプルの場合には、1タップ目が4
サンプル分共通で入力されていることになる。
拡散コードは全て共通で、シンボルの最初から入力され
る。4倍オーバーサンプルの場合には、1タップ目が4
サンプル分共通で入力されていることになる。
【0066】(E)高速コリレータ16の速度は、サン
プル速度の16倍で動作するので、1サンプル分の相関
を64個取得し終わった時に、丁度64サンプル時間掛
かることになる。この終了時点で、メモリ部14には1
6MHzの速度で書き込みをしているので、64サンプ
ル分の新たな入力データが取り込まれている。
プル速度の16倍で動作するので、1サンプル分の相関
を64個取得し終わった時に、丁度64サンプル時間掛
かることになる。この終了時点で、メモリ部14には1
6MHzの速度で書き込みをしているので、64サンプ
ル分の新たな入力データが取り込まれている。
【0067】(F)ショートコードで拡散されているロ
ングコードシンボルは、10シンボルに1回だけ挿入さ
れているので、1番近い基地局を探し出すには少なくと
も10シンボル分繰り返さなければならない(0.62
5ms/10シンボル)。尚、この所要時間は通常のM
Fを使用する場合と変わらない。 (G)尚、メモリ部14は、1024タップ有れば原理
的に充分であるが、信号処理遅延の関係で消去してはい
けない場合が有るため、余裕を設けている。1025タ
ップ書き終えれば最初の1タップ目に帰って更新をして
行けば良い。
ングコードシンボルは、10シンボルに1回だけ挿入さ
れているので、1番近い基地局を探し出すには少なくと
も10シンボル分繰り返さなければならない(0.62
5ms/10シンボル)。尚、この所要時間は通常のM
Fを使用する場合と変わらない。 (G)尚、メモリ部14は、1024タップ有れば原理
的に充分であるが、信号処理遅延の関係で消去してはい
けない場合が有るため、余裕を設けている。1025タ
ップ書き終えれば最初の1タップ目に帰って更新をして
行けば良い。
【0068】(H)このようにして、少なくとも10シ
ンボル分見れば、隣接基地局も含め在籍基地局のチップ
同期とシンボル同期及びロングコードマスクシンボルの
位置から無線スロット同期を取ることが可能である。こ
の処理はプロファイラにより行われ、一番強い相関出力
を比較して検出する論理と、その時間を特定する。勿
論、通信状況が悪ければ、この10シンボル分(1無線
スロットに相当)のデータだけで判断できない場合は次
の10シンボル分を合わせて判断する。プロファイラ内
では1無線スロット内の同位相のサンプル刻みでの結果
を加算等して判断するようにしている。いずれにせよ上
記演算処理を連続して繰り返せば良い。
ンボル分見れば、隣接基地局も含め在籍基地局のチップ
同期とシンボル同期及びロングコードマスクシンボルの
位置から無線スロット同期を取ることが可能である。こ
の処理はプロファイラにより行われ、一番強い相関出力
を比較して検出する論理と、その時間を特定する。勿
論、通信状況が悪ければ、この10シンボル分(1無線
スロットに相当)のデータだけで判断できない場合は次
の10シンボル分を合わせて判断する。プロファイラ内
では1無線スロット内の同位相のサンプル刻みでの結果
を加算等して判断するようにしている。いずれにせよ上
記演算処理を連続して繰り返せば良い。
【0069】次に、本発明の実施の形態の係るスペクト
ラム拡散通信用相関回路における消費電力について、
[表2][表3]及び図3を用いて具体的に説明する。
変換時間1倍、4倍、16倍、64倍、256倍、10
24倍をa〜fの例として、各例のクロック周波数(M
Hz)、高速コリレータ(SC)のゲート数、メモリ部
のF/Fのゲート数、遅延F/Fのゲート数、多タップ
(時間変換用)F/Fのゲート数、更に合計のゲート数
を示している。
ラム拡散通信用相関回路における消費電力について、
[表2][表3]及び図3を用いて具体的に説明する。
変換時間1倍、4倍、16倍、64倍、256倍、10
24倍をa〜fの例として、各例のクロック周波数(M
Hz)、高速コリレータ(SC)のゲート数、メモリ部
のF/Fのゲート数、遅延F/Fのゲート数、多タップ
(時間変換用)F/Fのゲート数、更に合計のゲート数
を示している。
【0070】
【表2】
【0071】また、a〜fの例に対して、CMOSプロ
セスレベル(ゲート長)0.35μm、0.25μm、
0.18μmの場合についての消費電力を表している。
消費電力(W)=ゲート数×周波数×単位消費電力値で
計算される。単位消費電力は、μW/gate/MHz
で表され、各メーカにて提供されるものである。尚、
[表3]では600kゲートフルMFの消費電力も参考
に示している。
セスレベル(ゲート長)0.35μm、0.25μm、
0.18μmの場合についての消費電力を表している。
消費電力(W)=ゲート数×周波数×単位消費電力値で
計算される。単位消費電力は、μW/gate/MHz
で表され、各メーカにて提供されるものである。尚、
[表3]では600kゲートフルMFの消費電力も参考
に示している。
【0072】
【表3】
【0073】また、[表3]におけるゲート長0.25
μmの消費電力をLog表示すると、a〜fの例では、
−0.08449,−0.01825,−0.0219
8,0.188364,2.194013となり、その
変化を図3に表している。図3は、ゲート長0.25μ
mの消費電力のLog表示を表す図である。この図3で
は、a〜cのケース(変換時間1〜16倍)が低消費電
力となっていることが分かる。
μmの消費電力をLog表示すると、a〜fの例では、
−0.08449,−0.01825,−0.0219
8,0.188364,2.194013となり、その
変化を図3に表している。図3は、ゲート長0.25μ
mの消費電力のLog表示を表す図である。この図3で
は、a〜cのケース(変換時間1〜16倍)が低消費電
力となっていることが分かる。
【0074】次に、第2ステップとして、ロングコード
グループの特定について説明する。無線スロットの同期
が確立できれば、第2止まり木のロングコードマスクシ
ンボルがどこに存在するかは分かるのでその情報をメモ
リに取り込む。実際には、第1止まり木のロングコード
マスクシンボルと同じ位置に存在するので、取得する情
報は同一位置にて得られることになる。
グループの特定について説明する。無線スロットの同期
が確立できれば、第2止まり木のロングコードマスクシ
ンボルがどこに存在するかは分かるのでその情報をメモ
リに取り込む。実際には、第1止まり木のロングコード
マスクシンボルと同じ位置に存在するので、取得する情
報は同一位置にて得られることになる。
【0075】そして、メモリに取り込んだ情報を、例え
ば、初期同期時の動作(A)〜(C)を行えばよいが、
この場合、シンボル同期が確立しているので、メモリ部
14に取り込んだ1サンプル目が必ずシンボルの先頭に
なっている。そこで、メモリ部14から読み出された情
報を高速コリレータに同じ拡散符号ではなく16種類の
拡散符号を取り替えて処理をすればどれかで相関が得ら
れるので、ロングコードグループの特定を行うことがで
きる。
ば、初期同期時の動作(A)〜(C)を行えばよいが、
この場合、シンボル同期が確立しているので、メモリ部
14に取り込んだ1サンプル目が必ずシンボルの先頭に
なっている。そこで、メモリ部14から読み出された情
報を高速コリレータに同じ拡散符号ではなく16種類の
拡散符号を取り替えて処理をすればどれかで相関が得ら
れるので、ロングコードグループの特定を行うことがで
きる。
【0076】このロングコードクループの特定を、1シ
ンボル時間内で達成するのは極めて容易である。前例で
述べたように64桁の相関出力が同時に64サンプル時
間内に得られるので、この場合は必ずしも遅延F/F1
7は必要ない。同じ信号を64個の高速コリレータ(S
C)16に供給した方が好適である。
ンボル時間内で達成するのは極めて容易である。前例で
述べたように64桁の相関出力が同時に64サンプル時
間内に得られるので、この場合は必ずしも遅延F/F1
7は必要ない。同じ信号を64個の高速コリレータ(S
C)16に供給した方が好適である。
【0077】次に、第3ステップとして、ロングコード
の特定及びフレーム同期の確立について説明する。無線
スロットの同期が確立できれば、第1止まり木のパイロ
ットシンボルがどこに存在するかは分かるので、その情
報をメモリ部に取り込む。今度は2シンボル分情報を取
り込んでもよいし、遊んでいるメモリがあるのなら全パ
イロットシンボルの4シンボル分取り込むようにしても
よい。
の特定及びフレーム同期の確立について説明する。無線
スロットの同期が確立できれば、第1止まり木のパイロ
ットシンボルがどこに存在するかは分かるので、その情
報をメモリ部に取り込む。今度は2シンボル分情報を取
り込んでもよいし、遊んでいるメモリがあるのなら全パ
イロットシンボルの4シンボル分取り込むようにしても
よい。
【0078】情報の取り込みが完了したら、第2ステッ
プの場合と同様に行う。位相差を含むロングコードの種
類は1ロングコードクループ内に全部で32通り、位相
は16無線スロットの繰り返しになるので16通り存在
するから、1つのコリレータでロングコードを取り替え
て行っても32(32種類)×16(16位相)×4
(4シンボル分のパイロット)×4(4μs:256M
Hzクロックにて64サンプル分[1サンプルは16M
Hz]の時間)÷64(64個の相関出力が同時に得ら
れるので)=128μsで特定できることになる。
プの場合と同様に行う。位相差を含むロングコードの種
類は1ロングコードクループ内に全部で32通り、位相
は16無線スロットの繰り返しになるので16通り存在
するから、1つのコリレータでロングコードを取り替え
て行っても32(32種類)×16(16位相)×4
(4シンボル分のパイロット)×4(4μs:256M
Hzクロックにて64サンプル分[1サンプルは16M
Hz]の時間)÷64(64個の相関出力が同時に得ら
れるので)=128μsで特定できることになる。
【0079】通常のコリレータを用いて実時間でロング
コードの特定を実行すると、1シンボル時間(64μ
s)×32(32種類)×16(16位相)=3276
8μs(約33ms)に、パイロットシンボルが10シ
ンボルに4回しか存在しないため、2.5(10/4)
倍、すなわち80ms以上(約33ms×2.5)はか
かることになるので、従来のコリレータと比較して本回
路を用いれば、大幅な時間短縮が可能である。
コードの特定を実行すると、1シンボル時間(64μ
s)×32(32種類)×16(16位相)=3276
8μs(約33ms)に、パイロットシンボルが10シ
ンボルに4回しか存在しないため、2.5(10/4)
倍、すなわち80ms以上(約33ms×2.5)はか
かることになるので、従来のコリレータと比較して本回
路を用いれば、大幅な時間短縮が可能である。
【0080】以下、理想状態でのそれぞれのステップで
の所要時間を表記する。条件は1GHzクロックが使用
可能な場合とする。 第1ステップ:0.625ms(従来の方式と同一) 第2ステップ:0.001ms(従来の方式では1無線
スロット0.625ms) 第3ステップ:0.2ms(従来では80ms)
の所要時間を表記する。条件は1GHzクロックが使用
可能な場合とする。 第1ステップ:0.625ms(従来の方式と同一) 第2ステップ:0.001ms(従来の方式では1無線
スロット0.625ms) 第3ステップ:0.2ms(従来では80ms)
【0081】現実的には、1つの処理に1無線スロット
は必然であるので、無線スロット単位で表記する。 第1ステップ:1(従来の方式と同一) 第2ステップ:1(従来の方式と同一) 第3ステップ:1(従来では32×16=512(51
2無線スロット×0.625ms=320ms)とな
り、更に正確に処理するためにはこの4から5倍は掛か
ることになる。) いずれにせよ、第3ステップの時間が主であり、本回路
では第3ステップの時間を大幅に短縮しているので、第
1ステップの時間をたとえ1桁上げても従来の方式に比
べればなお勝っていることになる。
は必然であるので、無線スロット単位で表記する。 第1ステップ:1(従来の方式と同一) 第2ステップ:1(従来の方式と同一) 第3ステップ:1(従来では32×16=512(51
2無線スロット×0.625ms=320ms)とな
り、更に正確に処理するためにはこの4から5倍は掛か
ることになる。) いずれにせよ、第3ステップの時間が主であり、本回路
では第3ステップの時間を大幅に短縮しているので、第
1ステップの時間をたとえ1桁上げても従来の方式に比
べればなお勝っていることになる。
【0082】次に、DHO(ダイバーシティハンドオー
バー或いはダイバーシティハンドオフ)時の動作につい
て説明する。現在通信を行っている基地局(現基地局)
との通信環境が悪化した場合(多くの場合が通信を行っ
ている基地局から遠ざかって近接する基地局(近接基地
局)に近づいた状況となった場合)で、近接基地局との
通信をした方が良い通信環境が得られる場合に、先ず近
接基地局を探し出し、その近接基地局との交信を始める
が、現基地局からの情報と同じ情報を近接基地局から送
ってもらい、両者を受信する。すなわちセルダイバーシ
ティ受信を行い、両受信信号のレベルが所定値以上にな
るまで継続し、その後、現基地局との通信を切り、新し
い隣接基地局との交信状態に移行する。これをソフトハ
ンドオーバーとかソフトハンドオフと呼び、切れ目の無
い交信を可能とするものである。このように、セルダイ
バーシティ受信を行ってソフトハンドオーバー若しくは
ソフトハンドオフを行うことがDHOである。
バー或いはダイバーシティハンドオフ)時の動作につい
て説明する。現在通信を行っている基地局(現基地局)
との通信環境が悪化した場合(多くの場合が通信を行っ
ている基地局から遠ざかって近接する基地局(近接基地
局)に近づいた状況となった場合)で、近接基地局との
通信をした方が良い通信環境が得られる場合に、先ず近
接基地局を探し出し、その近接基地局との交信を始める
が、現基地局からの情報と同じ情報を近接基地局から送
ってもらい、両者を受信する。すなわちセルダイバーシ
ティ受信を行い、両受信信号のレベルが所定値以上にな
るまで継続し、その後、現基地局との通信を切り、新し
い隣接基地局との交信状態に移行する。これをソフトハ
ンドオーバーとかソフトハンドオフと呼び、切れ目の無
い交信を可能とするものである。このように、セルダイ
バーシティ受信を行ってソフトハンドオーバー若しくは
ソフトハンドオフを行うことがDHOである。
【0083】ARIBの仕様では、全ての基地局は非同
期で動作している。そのため隣接基地局のチップ同期、
シンボル同期、無線スロット同期を確立する過程は、上
記初期同期の場合と同様の処理が必要になる。従って、
通常DHO用に新たにハードを増設することが行われて
いる。具体的には、別に1アンテナ分を使用し、それを
近接基地局に向けるとかの対策が取られている。ここで
は、ハードの空時間を利用し、DHOを行う方式を述べ
る
期で動作している。そのため隣接基地局のチップ同期、
シンボル同期、無線スロット同期を確立する過程は、上
記初期同期の場合と同様の処理が必要になる。従って、
通常DHO用に新たにハードを増設することが行われて
いる。具体的には、別に1アンテナ分を使用し、それを
近接基地局に向けるとかの対策が取られている。ここで
は、ハードの空時間を利用し、DHOを行う方式を述べ
る
【0084】尚、本DHOに対応していないハード構成
であっても、前述したように、多数のメモリとその情報
を逆変換(復調)する多数のスライディングコリレータ
とを設置してある。これらの数の最大は、移動機がスイ
ッチONした時に止まり木チャネルを捕捉する時であ
り、その動作が完了すればメモリもスライディングコリ
レータも多くは休止状態でよくなる。それをDHO時に
使用すれば、問題なくハンドオーバー先の基地局からの
情報を復調することができるものである。
であっても、前述したように、多数のメモリとその情報
を逆変換(復調)する多数のスライディングコリレータ
とを設置してある。これらの数の最大は、移動機がスイ
ッチONした時に止まり木チャネルを捕捉する時であ
り、その動作が完了すればメモリもスライディングコリ
レータも多くは休止状態でよくなる。それをDHO時に
使用すれば、問題なくハンドオーバー先の基地局からの
情報を復調することができるものである。
【0085】次に、本回路を干渉キャンセラとして用い
る場合について図4、図5を用いて説明する。図4は、
本発明の実施の形態に係る相関回路を干渉キャンセラユ
ニットに用いた構成ブロック図である。図5は、本実施
の形態に係る干渉キャンセラユニットを用いた干渉キャ
ンセラの構成ブロック図である。干渉キャンセラユニッ
ト(ICU)は、図4にその構成を示すようにMFを備
え、更に干渉キャンセラは、図5に示すように、多数の
ICUから構成されているため、LSI規模の増大、L
SI個数の増大をもたらしている。
る場合について図4、図5を用いて説明する。図4は、
本発明の実施の形態に係る相関回路を干渉キャンセラユ
ニットに用いた構成ブロック図である。図5は、本実施
の形態に係る干渉キャンセラユニットを用いた干渉キャ
ンセラの構成ブロック図である。干渉キャンセラユニッ
ト(ICU)は、図4にその構成を示すようにMFを備
え、更に干渉キャンセラは、図5に示すように、多数の
ICUから構成されているため、LSI規模の増大、L
SI個数の増大をもたらしている。
【0086】具体的には、ユーザ数×ステージ数×整数
倍のMFが必要であり、ユーザ数は300又は600、
ステージ数は少なくとも3、整数は少なくとも4又は
8、従って3000から10000のMFが必要とな
る。本実施の形態においては、上記MF部に高速演算処
理可能な本回路を実施し、MFの数を大幅に低減するも
のである。
倍のMFが必要であり、ユーザ数は300又は600、
ステージ数は少なくとも3、整数は少なくとも4又は
8、従って3000から10000のMFが必要とな
る。本実施の形態においては、上記MF部に高速演算処
理可能な本回路を実施し、MFの数を大幅に低減するも
のである。
【0087】また、図5に示すように、受信部(RX)
と2つの加算器(+)の後段にメモリ部と多タップF/
Fを設け、受信部及と遅延回路(Delay)又は複数のI
CUとの間、加算器と遅延回路又は複数のICUとの
間、加算器と複数のICUとの間で処理速度の時間変換
を行うようになっている。従って、図4に示すマッチド
フィルタ(MF)は、通常のMFと比べて高速積和演算
の処理を行うものである。
と2つの加算器(+)の後段にメモリ部と多タップF/
Fを設け、受信部及と遅延回路(Delay)又は複数のI
CUとの間、加算器と遅延回路又は複数のICUとの
間、加算器と複数のICUとの間で処理速度の時間変換
を行うようになっている。従って、図4に示すマッチド
フィルタ(MF)は、通常のMFと比べて高速積和演算
の処理を行うものである。
【0088】尚、本特許の基本概念はメモリにCDMA
変調情報を蓄積した後、それを多タップで読み出して論
理回路(F/F)で時間変換を行うことを使用した相関
器にあり、以下の概念を取り込んでもその効果に変わり
はない。 (1)高速コリレータを用いた高速読み出し及び演算の
際の多層クロックによる、クロック速度の低減。この場
合、高速コリレータの本数は増加するので、消費電力の
低減には直接結びつかない。 (2)オーバーサンプリングの倍数の可変。初期状態
は、2倍て実施し、概略確定した後、4倍にするなど。 (3)高速コリレータ及びMF(積和演算器)構成を複
素型にする場合。複素高速コリレータ(複素型高速S
C)は、図8のように、原理的に4つの高速コリレータ
により構成されるが、工夫することにより、ハード規模
は4倍より少なくなり、約2倍の規模で構成可能であ
る。尚、図8は、本発明の実施の形態に係るスペクトラ
ム拡散通信回路における高速コリレータを複素型とした
場合の回路構成ブロック図である。但し、図8において
は、1つの複素型高速SC内に、コリレータは2個とな
っているのは、これはコリレータの前段で、拡散コード
を乗算したI,Q信号の加減算を行うようにしているた
め、4つのI,Q信号について4つのコリレータを用い
る必要がなくなり、2個のコリレータで処理可能となっ
たものである。
変調情報を蓄積した後、それを多タップで読み出して論
理回路(F/F)で時間変換を行うことを使用した相関
器にあり、以下の概念を取り込んでもその効果に変わり
はない。 (1)高速コリレータを用いた高速読み出し及び演算の
際の多層クロックによる、クロック速度の低減。この場
合、高速コリレータの本数は増加するので、消費電力の
低減には直接結びつかない。 (2)オーバーサンプリングの倍数の可変。初期状態
は、2倍て実施し、概略確定した後、4倍にするなど。 (3)高速コリレータ及びMF(積和演算器)構成を複
素型にする場合。複素高速コリレータ(複素型高速S
C)は、図8のように、原理的に4つの高速コリレータ
により構成されるが、工夫することにより、ハード規模
は4倍より少なくなり、約2倍の規模で構成可能であ
る。尚、図8は、本発明の実施の形態に係るスペクトラ
ム拡散通信回路における高速コリレータを複素型とした
場合の回路構成ブロック図である。但し、図8において
は、1つの複素型高速SC内に、コリレータは2個とな
っているのは、これはコリレータの前段で、拡散コード
を乗算したI,Q信号の加減算を行うようにしているた
め、4つのI,Q信号について4つのコリレータを用い
る必要がなくなり、2個のコリレータで処理可能となっ
たものである。
【0089】つまり、複素乗算の場合、以下の式に示す
ような、時間加算を行うものである。 (AI +jAQ )(CI +jCQ )=AI CI −AQ C
Q +j(AI CQ +AQ CI ) 複素でない場合の1つのコリレータでは、ACの時間加
算を行っているが、複素の場合、本来、4つのコリレー
タを用い、AI CI 、AQ CQ、AI CQ 、AQCIの時
間加算を行ってから加減算を行うようにすると、理論的
には4つのコリレータを必要とするが、図8に示す例で
は、AI CI −AQ CQとAI CQ +AQCI を演算して
から、時間加算を行えば、ハード規模を減少可能とする
ものである。
ような、時間加算を行うものである。 (AI +jAQ )(CI +jCQ )=AI CI −AQ C
Q +j(AI CQ +AQ CI ) 複素でない場合の1つのコリレータでは、ACの時間加
算を行っているが、複素の場合、本来、4つのコリレー
タを用い、AI CI 、AQ CQ、AI CQ 、AQCIの時
間加算を行ってから加減算を行うようにすると、理論的
には4つのコリレータを必要とするが、図8に示す例で
は、AI CI −AQ CQとAI CQ +AQCI を演算して
から、時間加算を行えば、ハード規模を減少可能とする
ものである。
【0090】尚、図8の内容を説明すると、複素型の場
合の構成は、スペクトラム拡散信号を入力し、アナログ
信号をデジタル信号に変換する6bitA/D変換器8
1がI相信号とQ相信号とに対応して設けられ、この6
bitA/D変換器81から出力されるデジタル信号を
保持するメモリ部82と、メモリ部82からのデータを
多タップ(多サンプル)で読み込んでパラレル/シリア
ル変換する多タップF/F84とがそれぞれ設けられ、
更に複素型SC80a,80b,80cに入力されるデ
ータ及びコードその他の信号のタイミングをクロック
(CLK)によって調整するラッチ回路83が複数設け
られている。
合の構成は、スペクトラム拡散信号を入力し、アナログ
信号をデジタル信号に変換する6bitA/D変換器8
1がI相信号とQ相信号とに対応して設けられ、この6
bitA/D変換器81から出力されるデジタル信号を
保持するメモリ部82と、メモリ部82からのデータを
多タップ(多サンプル)で読み込んでパラレル/シリア
ル変換する多タップF/F84とがそれぞれ設けられ、
更に複素型SC80a,80b,80cに入力されるデ
ータ及びコードその他の信号のタイミングをクロック
(CLK)によって調整するラッチ回路83が複数設け
られている。
【0091】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡
散通信用相関回路によれば、スペクトラム拡散された受
信信号を4倍オーバーサンプルの16MHzのクロック
でA/D変換してメモリ部に1シンボル分程度書き込
み、それを多タップで多タップF/Fに読み出し、10
0〜1000倍の1.6GHz〜16GHzのクロック
で1シンボル分のデータを複数回送出すると共に、次の
1シンボル分のデータをメモリ部に書き込みつつ、読み
出した1シンボル分のデータを高速コリレータで高速演
算処理を行うようにしているので、構成素子数を小規模
にして相関出力を得ることができる効果がある。
散通信用相関回路によれば、スペクトラム拡散された受
信信号を4倍オーバーサンプルの16MHzのクロック
でA/D変換してメモリ部に1シンボル分程度書き込
み、それを多タップで多タップF/Fに読み出し、10
0〜1000倍の1.6GHz〜16GHzのクロック
で1シンボル分のデータを複数回送出すると共に、次の
1シンボル分のデータをメモリ部に書き込みつつ、読み
出した1シンボル分のデータを高速コリレータで高速演
算処理を行うようにしているので、構成素子数を小規模
にして相関出力を得ることができる効果がある。
【0092】
【実施例】次に、本回路を用いた復調部の具体的且つ基
本的な回路構成について図6を用いて説明する。図6
は、本発明の実施例に係るスペクトラム拡散通信用相関
回路の復調部の具体的構成ブロック図である。本実施例
の復調部は、図6に示すように、アンテナ51と、RF
部52と、A/D変換器53と、メモリ部54と、多タ
ップF/F63と、第1の高速コリレータ55と、拡散
符号発生器56と、プロファイラ57と、第2の高速コ
リレータ58と、RAKE合成器59と、データ及び音
声処理部60と、制御部61と、フィンガメモリ62と
から基本的に構成されている。
本的な回路構成について図6を用いて説明する。図6
は、本発明の実施例に係るスペクトラム拡散通信用相関
回路の復調部の具体的構成ブロック図である。本実施例
の復調部は、図6に示すように、アンテナ51と、RF
部52と、A/D変換器53と、メモリ部54と、多タ
ップF/F63と、第1の高速コリレータ55と、拡散
符号発生器56と、プロファイラ57と、第2の高速コ
リレータ58と、RAKE合成器59と、データ及び音
声処理部60と、制御部61と、フィンガメモリ62と
から基本的に構成されている。
【0093】次に、図6に示した復調部の各部について
具体的に説明する。アンテナ51は、通常2本用意さ
れ、ダイバーシティ受信を行う。ダイバーシティ受信と
は、2本のアンテナで同一送信信号を受信し、復調した
結果を合成し受信感度の向上を図るものである。
具体的に説明する。アンテナ51は、通常2本用意さ
れ、ダイバーシティ受信を行う。ダイバーシティ受信と
は、2本のアンテナで同一送信信号を受信し、復調した
結果を合成し受信感度の向上を図るものである。
【0094】RF(Radio Frequency :無線周波数)部
52は、ベースバンド(BB)信号を作成(復調)する
ものであり、直交検波を行いI成分(同相成分)とQ成
分(直交成分)に分離する。
52は、ベースバンド(BB)信号を作成(復調)する
ものであり、直交検波を行いI成分(同相成分)とQ成
分(直交成分)に分離する。
【0095】A/D変換器53は、RF部52からのB
Bアナログ信号をデジタル信号に変換する。変換ビット
数は4〜6ビット必要である。変換周波数は、4倍オー
バーサンプリングであればW−CDMA(広帯域CDM
A)の場合には16MHzとなる。I/Q信号、アンテ
ナ毎に対し、それぞれ1個のA/D変換器が必要になる
が、高速処理が可能であれば、時分割処理を行わせるこ
とで1個のA/D変換器で足りることになる。
Bアナログ信号をデジタル信号に変換する。変換ビット
数は4〜6ビット必要である。変換周波数は、4倍オー
バーサンプリングであればW−CDMA(広帯域CDM
A)の場合には16MHzとなる。I/Q信号、アンテ
ナ毎に対し、それぞれ1個のA/D変換器が必要になる
が、高速処理が可能であれば、時分割処理を行わせるこ
とで1個のA/D変換器で足りることになる。
【0096】メモリ部54は、A/D変換器53で変換
されたデジタル信号を少なくとも1シンボル分以上保持
するものである。書き込み速度は、チップ速度の1〜4
倍程度、読み出し速度も同じでよいが読み出しは多タッ
プで行う。多タップF/F63は、メモリ部54から多
タップのパラレルで入力されたデータをシリアル変換し
て後続の高速コリレータに出力するものである。ここ
で、時間変換が行われることとなる。尚、高速コリレー
タの替わりにMF(マッチドフィルタ)を用いる場合
は、シンボル単位での一斉読み出しが要求される。ま
た、DHO用として、メモリ部54′を備えている。
されたデジタル信号を少なくとも1シンボル分以上保持
するものである。書き込み速度は、チップ速度の1〜4
倍程度、読み出し速度も同じでよいが読み出しは多タッ
プで行う。多タップF/F63は、メモリ部54から多
タップのパラレルで入力されたデータをシリアル変換し
て後続の高速コリレータに出力するものである。ここ
で、時間変換が行われることとなる。尚、高速コリレー
タの替わりにMF(マッチドフィルタ)を用いる場合
は、シンボル単位での一斉読み出しが要求される。ま
た、DHO用として、メモリ部54′を備えている。
【0097】第1の高速コリレータ(Digital SC)55
は、メモリ部54に保持されているスペクトラム拡散さ
れた信号と拡散符号発生器56からの拡散符号を取り込
み、その積和演算を1シンボル単位に行う。チップレー
トに比べ高速動作が行われる。また、第2の高速コリレ
ータ(Digital SC)58も第1の高速コリレータ55と
同様の動作を行うが、第2の高速コリレータの演算結果
はプロファイラ57に出力されるようになっている。
尚、第2の高速コリレータ58の替わりにマッチドフィ
ルタ(MF)を用いるようにしても構わない。また、D
HO用として、高速コリレータ58′を備えている。
は、メモリ部54に保持されているスペクトラム拡散さ
れた信号と拡散符号発生器56からの拡散符号を取り込
み、その積和演算を1シンボル単位に行う。チップレー
トに比べ高速動作が行われる。また、第2の高速コリレ
ータ(Digital SC)58も第1の高速コリレータ55と
同様の動作を行うが、第2の高速コリレータの演算結果
はプロファイラ57に出力されるようになっている。
尚、第2の高速コリレータ58の替わりにマッチドフィ
ルタ(MF)を用いるようにしても構わない。また、D
HO用として、高速コリレータ58′を備えている。
【0098】拡散符号発生器56は、制御部61からの
指示により、指定された拡散符号を指定された位相で送
出する。尚、拡散符号発生器の替わりに拡散符号を格納
するレジスタであってもよい。通常の速度の拡散符号発
生器であれば、CDMA変調信号の処理と同じようにメ
モリ部に取り込み、多タップF/Fで時間変換してもよ
いし、直接多タップF/Fに取り込んで高速の時間変換
処理をしてもよい。むしろ、ビット数が少ないので、同
じ符号を繰り返し使うことも多いので、直接多タップF
/Fに取り込む方がよい。
指示により、指定された拡散符号を指定された位相で送
出する。尚、拡散符号発生器の替わりに拡散符号を格納
するレジスタであってもよい。通常の速度の拡散符号発
生器であれば、CDMA変調信号の処理と同じようにメ
モリ部に取り込み、多タップF/Fで時間変換してもよ
いし、直接多タップF/Fに取り込んで高速の時間変換
処理をしてもよい。むしろ、ビット数が少ないので、同
じ符号を繰り返し使うことも多いので、直接多タップF
/Fに取り込む方がよい。
【0099】プロファイラ57は、第2の高速コリレー
タ58(若しくはMF)からの出力を取り込み演算を行
い、パスを特定する。これにより初期同期の段階では、
チップ同期、シンボル同期、無線スロット同期、フレー
ム同期を取ることができ、基地局の特定が可能になる。
また、接続先基地局が決まった通信状態においては、パ
スの検出を行う。これらの情報は制御部61に送られ、
制御部61から第1の高速コリレータ55、メモリ部5
4、拡散符号発生器56に指示が出力される。また、D
HO用として、プロファイラ57′を備え、DHO時に
は、隣接基地局の特定とそのパスの特定を行う。
タ58(若しくはMF)からの出力を取り込み演算を行
い、パスを特定する。これにより初期同期の段階では、
チップ同期、シンボル同期、無線スロット同期、フレー
ム同期を取ることができ、基地局の特定が可能になる。
また、接続先基地局が決まった通信状態においては、パ
スの検出を行う。これらの情報は制御部61に送られ、
制御部61から第1の高速コリレータ55、メモリ部5
4、拡散符号発生器56に指示が出力される。また、D
HO用として、プロファイラ57′を備え、DHO時に
は、隣接基地局の特定とそのパスの特定を行う。
【0100】第2の高速コリレータ58の替わりに用い
られるMFは、スペクトラム拡散された信号と拡散符号
を取り込み、その積和演算を1シンボル単位に行う。チ
ップレートに比べ高速動作が行われる。高速動作をする
ことにより複数のメモリからの情報を極めて高速に処理
できるようになるので、干渉キャンセラへの応用が可能
になる。
られるMFは、スペクトラム拡散された信号と拡散符号
を取り込み、その積和演算を1シンボル単位に行う。チ
ップレートに比べ高速動作が行われる。高速動作をする
ことにより複数のメモリからの情報を極めて高速に処理
できるようになるので、干渉キャンセラへの応用が可能
になる。
【0101】RAKE合成部59は、フィンガメモリ6
2に取り込まれた第1の高速コリレータ55からの相関
出力を、パイロットシンボルを用いた位相補正を実施
し、その後、複数パスの合成(RAKE合成)を行うも
のである。また、RAKE合成部59には、この他、受
信信号と周波数を合わせる為のAFC、受信信号と雑音
(他信号からの干渉を含む)の割合か現在どうなってい
るかを測定するSIR測定部などか含まれる。
2に取り込まれた第1の高速コリレータ55からの相関
出力を、パイロットシンボルを用いた位相補正を実施
し、その後、複数パスの合成(RAKE合成)を行うも
のである。また、RAKE合成部59には、この他、受
信信号と周波数を合わせる為のAFC、受信信号と雑音
(他信号からの干渉を含む)の割合か現在どうなってい
るかを測定するSIR測定部などか含まれる。
【0102】データ及び音声処理部60は、誤り訂正を
行うため送信側で実施した各種信号処理の逆変換(復
調)を行う。これにはデインタリーブ、ビタビ復号、C
RCデコーダ、リードソロモン複号(又はターボ復
号)、音声CODECなとが存在する。
行うため送信側で実施した各種信号処理の逆変換(復
調)を行う。これにはデインタリーブ、ビタビ復号、C
RCデコーダ、リードソロモン複号(又はターボ復
号)、音声CODECなとが存在する。
【0103】以上、詳細に説明した通り、本発明の実施
の形態に係るスペクトラム拡散通信用相関回路によれ
ば、少ないゲート規模でCDMAの復調回路を構成で
き、近い将来に、小規模で相関が得られる移動体端末用
のLSIを開発することができる効果がある。
の形態に係るスペクトラム拡散通信用相関回路によれ
ば、少ないゲート規模でCDMAの復調回路を構成で
き、近い将来に、小規模で相関が得られる移動体端末用
のLSIを開発することができる効果がある。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、受信されたスペクトラ
ム拡散された信号を書き込みと読み出しが同時に行うこ
とができるメモリ部を備え、当該メモリ部から信号を取
り込んで高速に時間変換をする論理部(時間変換用F/
F:多タップF/F)と、複数の遅延F/Fとにより、
高速コリレータにて高速に積和演算を行うスペクトラム
拡散通信用相関回路としているので、構成素子を小規模
にして、相関を得ることができる効果がある。
ム拡散された信号を書き込みと読み出しが同時に行うこ
とができるメモリ部を備え、当該メモリ部から信号を取
り込んで高速に時間変換をする論理部(時間変換用F/
F:多タップF/F)と、複数の遅延F/Fとにより、
高速コリレータにて高速に積和演算を行うスペクトラム
拡散通信用相関回路としているので、構成素子を小規模
にして、相関を得ることができる効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通
信用相関回路の構成ブロック図である。
信用相関回路の構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る別のスペクトラム拡
散通信用相関回路の構成ブロック図である。
散通信用相関回路の構成ブロック図である。
【図3】本発明における消費電力の状況を示したグラフ
図である。
図である。
【図4】本回路を干渉キャンセラユニットに用いた場合
の構成ブロック図である。
の構成ブロック図である。
【図5】本回路を干渉キャンセラに用いた場合の構成ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通
信用回路の具体的一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
信用回路の具体的一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態に係る別のスペクトラム拡
散通信用相関回路の構成ブロック図である。
散通信用相関回路の構成ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るスペクトラム拡散通
信用相関回路における高速コリレータを複素型とした場
合の構成ブロック図である。
信用相関回路における高速コリレータを複素型とした場
合の構成ブロック図である。
【図9】従来のスライディングコリレータの一部分の構
成ブロック図である。
成ブロック図である。
【図10】従来のマッチドフィルタの構成ブロック図で
ある。
ある。
11,31,41…A/D変換器、 12…制御部、
13…コード発生器、14…メモリ部、 15…多タッ
プF/F、 16…高速コリレータ、 32,42…乗
算器、 33,43…PNコードレジスタ、 34,4
4…加算器、35…遅延回路、 45…サンプルホール
ド(S/H)回路、 51…アンテナ、 52…RF
部、 53…A/D変換器、 54…メモリ部、 55
…第1の高速コリレータ、 56…拡散符号発生器、
57…プロファイラ、 58…第2の高速コリレータ、
59…RAKE合成部、 60…データ及び音声処理
部、 61…制御部、 62…フィンガメモリ、 63
…多タップF/F
13…コード発生器、14…メモリ部、 15…多タッ
プF/F、 16…高速コリレータ、 32,42…乗
算器、 33,43…PNコードレジスタ、 34,4
4…加算器、35…遅延回路、 45…サンプルホール
ド(S/H)回路、 51…アンテナ、 52…RF
部、 53…A/D変換器、 54…メモリ部、 55
…第1の高速コリレータ、 56…拡散符号発生器、
57…プロファイラ、 58…第2の高速コリレータ、
59…RAKE合成部、 60…データ及び音声処理
部、 61…制御部、 62…フィンガメモリ、 63
…多タップF/F
フロントページの続き (72)発明者 安成 健次郎 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5K022 EE02 EE32 EE36 5K047 AA16 BB01 GG34 HH15 LL04 MM11 MM24 MM36 MM45 MM53
Claims (9)
- 【請求項1】 スペクトラム拡散された受信信号をメモ
リに書き込み、書き込まれた信号を前記メモリから時間
変換量に応じて多タップに読み出して時間変換を行う論
理部に格納し、前記論理部を前記メモリの書き込み速度
より高速に動作させてパラレル/シリアル変換を行って
時間変換を行い、拡散符号と積和演算を高速に行う処理
を複数回繰り返すことを特徴とするスペクトラム拡散通
信用相関回路。 - 【請求項2】 スペクトラム拡散された信号を受信する
1つ以上の受信部と、前記受信したスペクトラム拡散さ
れた信号を保持する1つ以上のメモリ部と、前記メモリ
から読み出された信号を高速に演算処理するための時間
変換を行う論理部と、前記メモリ部に保持された信号と
拡散符号との乗算を行う1つ以上の乗算部と、前記乗算
結果を加算する1つ以上の加算部とを備え、 前記1つ以上の受信部から入力されるスペクトラム拡散
された信号をチップ時間或いは当該チップ時間より短い
時間で時間分割し、時間分割した信号を前記メモリ部に
1シンボル分程度保持し、前記論理部にて前記メモリ部
に保持された信号を時間変換量に応じて多タップで読み
出して高速にパラレル/シリアル変換を行うことで時間
変換を行い、前記乗算部にて拡散符号との乗算を行い、
当該乗算結果を前記加算部で加算して相関を得ることを
特徴とするスペクトラム拡散通信用相関器。 - 【請求項3】 メモリ部は、書き込みと読み出しが同時
にできる2ポートメモリであることを特徴とする請求項
2記載のスペクトラム拡散通信用相関器。 - 【請求項4】 乗算部は、1ビットの拡散符号と多ビッ
トのスペクトラム拡散された信号とを乗算する乗算器で
あり、拡散符号が「1」であれば多ビットをそのまま出
力し、拡散符号が「0」であれば多ビットの反転を出力
する論理により動作する乗算器であることを特徴とする
請求項2又は請求項3記載のスペクトラム拡散通信用相
関器。 - 【請求項5】 加算部は、多ビットの加算器と、前記加
算器からの出力を入力として1刻み時間だけ遅延させて
前記加算器に戻す遅延素子とを有する累積加算器である
ことを特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡散通信
用相関器。 - 【請求項6】 論理部からの出力を順次遅延させて特定
の複数ビット毎に保持しつつ出力する複数の遅延部を備
え、 乗算部は、前記複数の遅延部から各々入力される特定の
複数ビットと1ビットの拡散符号とを乗算器であり、拡
散符号が「1」であれば多ビットをそのまま出力し、拡
散符号が「0」であれば多ビットの反転を出力する論理
により動作する複数の乗算器であり、 加算部は、複数の多ビットの加算器であり、前記乗算部
で為された乗算結果を加算する複数加算器であることを
特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡散通信用相関
器。 - 【請求項7】 受信されたスペクトラム拡散された信号
の直交検波信号における直交成分(Q)をアナログ/デ
ジタル変換を行う第1のA/D変換器と、受信されたス
ペクトラム拡散された信号の直交検波信号における同相
成分(I)をアナログ/デジタル変換を行う第2のA/
D変換器と、前記第1,2のA/D変換器からの信号を
記憶するメモリ部と、前記メモリ部から記憶されたデー
タを時間変換量に応じて多タップに読み出し、パラレル
/シリアル変換して出力する動作を交互に行う第1,2
の時間変換論理部と、前記第1,2の時間変換論理部か
ら出力されるデータを順次遅延させる複数の遅延部と、
前記第1,2の時間変換論理部からの出力及び前記複数
の遅延部からの出力の相関を高速に演算する複数の高速
コリレータとを有することを特徴とするスペクトラム拡
散通信用相関回路。 - 【請求項8】 請求項1記載のスペクトラム拡散通信用
相関器を2組設け、前記相関器における受信部を共通と
し、前記受信部で検波されたスペクトラム拡散された信
号の直交検波信号の同相成分(I)と直交成分(Q)と
を、異なる拡散符号にて乗算し、各々の乗算結果を加算
することを特徴とするスペクトラム拡散通信用相関器。 - 【請求項9】 請求項1のスペクトラム拡散通信用相関
器を4組設け、2組をペアとして、当該ペアの相関器に
おける受信部を共通とし、前記受信部で検波されたスペ
クトラム拡散された信号の直交検波信号の同相成分
(I)と直交成分(Q)とを、各ペア内で第1、第2の
異なる拡散符号にて乗算し、各々の乗算結果を加算して
得られた4つの相関出力を前記第1の拡散符号で演算し
た結果同士と前記第2の拡散符号で演算した結果同士と
を各々加算して合成することを特徴とするスペクトラム
拡散通信用相関器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP621799A JP2000209124A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | スペクトラム拡散通信用相関回路 |
US09/472,003 US6678313B1 (en) | 1998-12-25 | 1999-12-27 | Correlation circuit for spread spectrum communication |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP621799A JP2000209124A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | スペクトラム拡散通信用相関回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000209124A true JP2000209124A (ja) | 2000-07-28 |
Family
ID=11632366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP621799A Pending JP2000209124A (ja) | 1998-12-25 | 1999-01-13 | スペクトラム拡散通信用相関回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000209124A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002300083A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-11 | Hitachi Kokusai Electric Inc | スペクトル拡散通信用相関回路 |
JP2005502218A (ja) | 2000-12-15 | 2005-01-20 | ブロードストーム テレコミュニケイションズ インコーポレイテッド | 適応サブキャリア−クラスタ構成及び選択的ローディングを備えたofdma |
US7050486B2 (en) | 2000-11-24 | 2006-05-23 | Nec Corporation | Path searcher for spread spectrum receiver |
KR100770919B1 (ko) | 2005-02-17 | 2007-10-26 | 삼성전자주식회사 | 소프트웨어 기반 무선 데이터 전송 제어 시스템에서사용되는 상관 장치 및 방법 |
JP2009010464A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | マッチドフィルタ |
US8760992B2 (en) | 2004-12-07 | 2014-06-24 | Adaptix, Inc. | Method and system for switching antenna and channel assignments in broadband wireless networks |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP621799A patent/JP2000209124A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7050486B2 (en) | 2000-11-24 | 2006-05-23 | Nec Corporation | Path searcher for spread spectrum receiver |
US8964719B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-02-24 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US9344211B2 (en) | 2000-12-15 | 2016-05-17 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US8767702B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-07-01 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US9219572B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-12-22 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US9210708B1 (en) | 2000-12-15 | 2015-12-08 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US9203553B1 (en) | 2000-12-15 | 2015-12-01 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US8738020B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-05-27 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US8743729B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-06-03 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US8743717B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-06-03 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US9191138B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-11-17 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US8958386B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-02-17 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
JP2005502218A (ja) | 2000-12-15 | 2005-01-20 | ブロードストーム テレコミュニケイションズ インコーポレイテッド | 適応サブキャリア−クラスタ構成及び選択的ローディングを備えたofdma |
US8750238B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-06-10 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US8891414B2 (en) | 2000-12-15 | 2014-11-18 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
US8934375B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-01-13 | Adaptix, Inc. | OFDMA with adaptive subcarrier-cluster configuration and selective loading |
US8934445B2 (en) | 2000-12-15 | 2015-01-13 | Adaptix, Inc. | Multi-carrier communications with adaptive cluster configuration and switching |
JP2002300083A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-11 | Hitachi Kokusai Electric Inc | スペクトル拡散通信用相関回路 |
JP4642264B2 (ja) * | 2001-04-03 | 2011-03-02 | 株式会社日立国際電気 | スペクトル拡散通信用相関回路 |
US8797970B2 (en) | 2004-12-07 | 2014-08-05 | Adaptix, Inc. | Method and system for switching antenna and channel assignments in broadband wireless networks |
US8760992B2 (en) | 2004-12-07 | 2014-06-24 | Adaptix, Inc. | Method and system for switching antenna and channel assignments in broadband wireless networks |
KR100770919B1 (ko) | 2005-02-17 | 2007-10-26 | 삼성전자주식회사 | 소프트웨어 기반 무선 데이터 전송 제어 시스템에서사용되는 상관 장치 및 방법 |
US8155172B2 (en) | 2007-06-26 | 2012-04-10 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Matched filter |
JP2009010464A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | マッチドフィルタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4642264B2 (ja) | スペクトル拡散通信用相関回路 | |
US6421372B1 (en) | Sequential-acquisition, multi-band, multi-channel, matched filter | |
US7724709B2 (en) | High-speed cell search system for CDMA | |
US6370130B1 (en) | Spread spectrum communication system | |
KR19980064637A (ko) | 확산스펙트럼 수신기 | |
JPH118568A (ja) | Cdma通信システムにおける信号受信装置 | |
KR20050053720A (ko) | 파이프라인화된 벡터 처리를 사용하여 직접 시퀀스스펙트럼 확산 신호를 검출하기 위한 시스템 및 방법 | |
US6678313B1 (en) | Correlation circuit for spread spectrum communication | |
JP2000209124A (ja) | スペクトラム拡散通信用相関回路 | |
JP2682493B2 (ja) | 受信装置 | |
JP3777475B2 (ja) | スペクトラム拡散通信用相関回路及び復調回路及び受信装置 | |
JP2000036774A (ja) | 相関検出装置及びcdma受信装置 | |
JP2001223611A (ja) | 受信装置 | |
JP2002305466A (ja) | レイク受信装置 | |
US7050486B2 (en) | Path searcher for spread spectrum receiver | |
JP2675965B2 (ja) | スペクトル拡散通信用受信装置のサーチャーレシーバ | |
KR101157108B1 (ko) | 메모리 아키텍처를 사용하여 1차 셀을 검색하기 위한 상관기 | |
JP3652152B2 (ja) | スペクトラム拡散通信用相関回路 | |
JP3503409B2 (ja) | スペクトル拡散受信機 | |
KR20010071566A (ko) | 상이한 칩 시퀀스들을 기억하고 액세스하기 위한 방법 및장치 | |
JP4034571B2 (ja) | 同期検出回路 | |
JP3398708B2 (ja) | スペクトル拡散受信装置 | |
JP2000269855A (ja) | マッチドフィルタ | |
JPH11225092A (ja) | スライディングコリレータ及びマッチドフィルタ及び復調回路 | |
JP2000101475A (ja) | スライディングコリレータ及びマッチドフィルタ及びcdma受信機 |