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JP2000200608A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

Info

Publication number
JP2000200608A
JP2000200608A JP11000583A JP58399A JP2000200608A JP 2000200608 A JP2000200608 A JP 2000200608A JP 11000583 A JP11000583 A JP 11000583A JP 58399 A JP58399 A JP 58399A JP 2000200608 A JP2000200608 A JP 2000200608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
secondary battery
binder
electrolyte secondary
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11000583A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Matsuo
龍一 松尾
Akihiko Fujiwara
昭彦 藤原
Juichi Fukaya
重一 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP11000583A priority Critical patent/JP2000200608A/ja
Publication of JP2000200608A publication Critical patent/JP2000200608A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 活物質と金属箔との接着性にすぐれ、かつ柔
軟性に富む結着剤により、容量の低下が少なく、かつ渦
巻式の巻回電極体構造をとらせても電極の破損等がな
く、また、安全性に優れた非水電解質二次電池を提供す
ることにある。 【解決手段】 非水電解液を含浸したセパレータを介し
て正電極と負電極とが配置された非水電解質二次電池に
おいて、正電極及び負電極が、導電性基体及び、その上
に形成された、電極活物質及び結着剤が含有された塗膜
からなり、前記結着剤が、芳香族イミド基とガラス転移
点が30℃以下の単独ポリマーを形成し得るソフトセグ
メントとを含有するウレタン樹脂であることを特徴とす
る非水電解質二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族イミド基と
ガラス転移点が30℃以下のポリマーを形成し得るソフ
トセグメントとを含有する樹脂を電極塗膜用結着剤とし
て使用する非水電解質二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型ビデオカメラや携帯型パソ
コン等の携帯型電子機器の普及に伴い、移動用電源とし
て小型・軽量化、高エネルギー密度化された電池への要
請が強い。
【0003】懸かる電池として、リチウム又はリチウム
合金を負電極に用いた非水電解質二次電池の研究開発が
盛んに行われている。この二次電池は、高いエネルギー
密度を有し、自己放電も少なく、しかも軽量であるとい
う優れた特徴を有しているが、このようなリチウム又は
リチウム合金を負電極に用いた非水電解質二次電池は、
充電時に負電極においてリチウムがデンドライト状に結
晶成長し、充放電サイクルの進行に伴って、このデンド
ライト状の結晶が正電極に到達して、内部短絡に至ると
いう欠点を有するため、実用化への大きな障害となって
いた。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、負極活物質であるリチウムを、化学的、物理的方法
により、負極活物質担持体である炭素材料に担持させた
ものを負電極とし、正極活物質であるリチウムの複合酸
化物を正電極とした非水電解質二次電池が注目されてい
る。
【0005】このような非水電解質二次電池において
は、負電極の炭素材料に担持されているリチウム、正電
極のリチウム複合酸化物の結晶構造中に含有されている
リチウム、及び、電解液中に溶解しているリチウムの各
々が、充電時には負電極の炭素材料の炭素層間へドープ
され、放電時には炭素層間から脱ドープされるため、充
放電サイクルが進行しても、充電時には負電極における
デンドライト状の結晶の析出は見られず、内部短絡を起
こしにくく、比較的良好な充放電特性を示す。さらに、
エネルギー密度も高く、軽量であるという利点を有して
いる。
【0006】一方、携帯型電子機器は、比較的消費電流
が大きいものが多いため、このような機器の移動用電源
は、重負荷に耐える必要がある。従って、その電池構造
としては、正電極と負電極とを帯状とし、帯状のセパレ
ーターを介して、その長さ方向に巻回することによって
構成される渦巻式の巻回電極体構造とすることが好まし
い。
【0007】このような電極体構造とすることによっ
て、電極面積を大きくし、限られた空間内にできるだけ
多くの活物質を充填することができるので、重負荷の使
用に耐えることができる。このような構造をとるために
は、正電極と負電極とは可撓性があり、かつ薄膜状であ
ることが好ましい。
【0008】可撓性があり薄膜状である電極を有する非
水電解質二次電池としては、例えば、特開平7−122
303号公報に、結着剤である含フッ素ポリイミドによ
り炭素材料を金属箔上に設けたものを負電極とし、リチ
ウムの複合酸化物を結着剤であるポリフッ化ビニリデン
( 以下、PVdFと称す) により金属箔上に設けたものを正
電極とした非水電解質二次電池が開示されている。
【0009】しかし、ポリイミドは物質と金属箔との接
着性が強く、上記のような容量低下の問題は発生しにく
くなる。しかし、ポリイミドは剛性が高いため渦巻式の
巻回電極体構造をとらせると電極の割れ等が発生し非水
電解質二次電池の特性を低下させるという問題があっ
た。
【0010】また、フッ素系樹脂を結着剤として用いた
場合は、活物質と金属箔との接着性が弱く、数百回以上
の充放電を繰り返した場合、炭素材料又は複合酸化物が
金属箔から剥離したり、電極表面にクラックが発生した
りすることにより容量が低下し、更に、特開平6−16
3031号公報に記載されているように、電池温度の上
昇に伴いフッ素系樹脂が分解してフッ化水素が発生し、
電池内のリチウムイオンと反応し、電池の破損や破裂を
起こすおそれがあるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の非水二次電池の問題点に鑑み、活物質と金属箔と
の接着性にすぐれ、かつ柔軟性に富む結着剤により、容
量の低下が少なく、かつ渦巻式の巻回電極体構造をとら
せても電極の割れ等がなく、また、安全性に優れた非水
電解質二次電池を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、非水電解液を含浸したセ
パレータを介して正電極と負電極とが配置された非水電
解質二次電池において、正電極及び負電極が、導電性基
体及び、その上に形成された、電極活物質及び結着剤が
含有された塗膜からなり、前記結着剤が、芳香族イミド
基とガラス転移点が30℃以下のポリマーを形成し得る
ソフトセグメントとを含有するウレタン樹脂であること
を特徴とする非水電解質二次電池を提供する。
【0013】更に、請求項2記載の本発明は、前記ウレ
タン樹脂が、(A)下式(1)又は下式(2)で表され
るジヒドロキシ化合物と、(B)両末端にヒドロキシ基
を有し、数平均分子量が300〜10,000でガラス
転移温度が30℃以下のポリマーと、(C)多官能イソ
シアネートとを構成成分とすることを特徴とする非水電
解質二次電池を提供する。
【化3】 (R1 ,R2 は互いに独立して、分子量47〜300の
アミノ基を1個持つヒドロキシ化合物からアミノ基とヒ
ドロキシ基を除いた残基である。)
【化4】 ( R3 は水素、炭化水素基及び、置換炭化水素基のうち
から選ばれる1種であり、R4 ,R5 は互いに独立し
て、分子量47〜300のアミノ基を1個持つヒドロキ
シ化合物からアミノ基とヒドロキシ基を除いた残基であ
る。)
【0014】本発明において、上記芳香族イミド基とし
ては、通常、一般式〔A1 〕で表されるものが用いられ
る。
【化5】 ( X1 及びX2 は互いに独立して、水素,脂肪族炭化水
素基,芳香族炭化水素基,置換脂肪族炭化水素基,置換
芳香族炭化水素基,アミド基,イミド基,カルボニル
基,エーテル基, チオール基,スルフォニル基及びスル
ホン基の中から選ばれる少なくとも1種類である。X1
とX2 ,X2 とX3 ,X3 とX4 は結合し環化していて
も良いが、X2 とX3 が結合してイミド環となっている
場合は、X1とX2 ,及びX3 とX4 は環化しない。)
【0015】これらのうち好ましい芳香族イミド基は一
般式〔A2〕又は一般式〔A3〕で表されるものであ
る。
【化6】
【化7】 ( Yは水素,脂肪族炭化水素基,芳香族炭化水素基,置
換脂肪族炭化水素基,置換芳香族炭化水素基,カルボニ
ル基,エーテル基, チオール基,スルフォニル基、スル
ホン基の中から選ばれる1種である)
【0016】また、本発明において用いられるウレタン
樹脂結着剤は、上記芳香族イミド基が剛直であるため、
柔軟性を付与するためにガラス転移点が30℃以下のホ
モポリマーを形成し得るソフトセグメントを含有するも
のである。上記芳香族イミド基は結着剤樹脂の主鎖中お
よび/または側鎖中に含まれる。
【0017】ガラス転移点が30℃以下のポリマーを形
成しうるソフトセグメントとしては、脂肪族ポリエステ
ル、ポリラクトン、脂肪族ポリカーボネート、ポリシロ
キサン、ポリエーテル、ポリオレフィン、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン構造を持つもの
が好ましい。これらは単独で使用されてもよく、二種類
以上が併用されてもよい。
【0018】本発明の非水電解質二次電池の結着剤とし
て用いる樹脂は、曲げ弾性率が10,000kgf/c
m2 以下であることが望ましい。これを上回ると電極を
柔軟にする効果が低くなる。
【0019】本発明において用いられるウレタン樹脂結
着剤は、請求項2記載の如く、(A)一般式(1)又は
一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物と、(B)
両末端にヒドロキシ基を有し、数平均分子量が300〜
10,000でガラス転移温度が30℃以下のポリマー
と、(C)多官能イソシアネートとを構成成分とするも
のであることが好ましい。
【化8】 (R1 ,R2 は互いに独立して、分子量47〜300の
アミノ基を1個持つヒドロキシ化合物からアミノ基とヒ
ドロキシ基を除いた残基である)
【化9】 ( R3 は水素、炭化水素基及び置換炭化水素基のうちか
ら選ばれる1種であり、R4 ,R5 は互いに独立して、
分子量47〜300のアミノ基を1個持つヒドロキシ化
合物からアミノ基とヒドロキシ基を除いた残基であ
る。)
【0020】上記一般式(1)又は(2)で表されるジ
ヒドロキシ化合物は、公知の方法を用いて製造すること
ができる。例えば、芳香族テトラカルボン酸、又は、そ
の無水物、酸クロリド、アルキルエステルといった芳香
族テトラカルボン酸の反応性誘導体と、分子量47〜3
00の第一級アミノ基を1個持つヒドロキシ化合物とを
反応させることにより製造し得る。上記式一般式(1)
で表されるジヒドロキシ化合物の製造に用いる、アミノ
基を1個持つヒドロキシ化合物の分子量が300を越え
ると、得られるポリウレタンの耐熱性が低下する。
【0021】上記の芳香族テトラカルボン酸もしくはそ
の無水物としては、ピロメリット酸、 3,3’,4,
4’−ビフェニルテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’,
4,4’−ジフェニルメタンテトラカルボン酸、3,
3’,4,4’−ジフェニルプロパンテトラカルボン
酸、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカ
ルボン酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン
酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、3,
4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸、及びこれら
の無水物があげられる。
【0022】また、上記の芳香族テトラカルボン酸の酸
クロリド、アルキルエステルとして、ピロメリット酸テ
トラクロリド、ピロメリット酸テトラメチルエステル、
ピロメリット酸ジメチルエステルジクロリドがあげられ
る。なかでもピロメリット酸無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸無水物、3,
3’,4,4’−ジフェニルプロパンテトラカルボン酸
無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテト
ラカルボン酸無水物が好ましい。これらは単独で使用さ
れてもよく、二種類以上が併用されてもよい。
【0023】上記の分子量47〜300のアミノ基を1
個持つヒドロキシ化合物としては、アミノメタノール、
2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、4−
アミノブタノール、5−アミノペンタノール、3−アミ
ノ−2,2−ジメチル−1−プロパノール、6−アミノ
ヘキサノール、6−アミノ−2−メチル−2−ヘプタノ
ール、4−アミノシクロヘキサノール、3−アミノフェ
ノール、4−アミノフェノール、4−アミノクレゾー
ル、3−アミノベンジルアルコール、4−アミノフェネ
チルアルコール等が挙げられる。中でもアミノメタノー
ル、2−アミノエタノール、3−アミノプロパノール、
4−アミノブタノール、5−アミノペンタノール、6−
アミノヘキサノール及び 4−アミノフェノールが好ま
しい。これらは単独で使用されてもよく、二種類以上が
併用されてもよい。
【0024】上記の一般式(1)又は一般式(2)で表
されるジヒドロキシ化合物を得る反応は公知の方法が用
いられる。例えば、上記の芳香族テトラカルボン酸もし
くはその反応性誘導体、好ましくは芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物に対して、2モル当量以上のアミノ基を1
個持つヒドロキシ化合物を加え、不活性気体雰囲気下で
100〜300℃で、好ましくは常圧下、120〜25
0℃で加熱することにより行われる。この反応は、無溶
媒で行うことが出来るが、各種の不活性溶媒が使用され
ても良い。この溶媒として、トルエン、キシレン、ジメ
チルスルホキシド、スルホラン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ジ
フェニルスルホン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノ
ン等が好適に用いられる。
【0025】溶媒は、芳香族テトラカルボン酸およびそ
の反応性誘導体を必ずしも溶解する必要はなく、反応は
懸濁状態や、スラリー状態でも十分進行する。反応時間
は上記温度で通常1〜24時間、好ましくは2〜18時
間行われる。
【0026】反応終了後、反応混合物を冷却、濾過、洗
浄して、目的物を得る。洗浄液の操作は使用した2価の
ヒドロキシ化合物や溶媒に応じて適宜選択される。本発
明における(B)成分は、両末端にヒドロキシ基を有
し、数平均分子量が300〜10,000、ガラス転移
温度が30℃以下のポリマーである。
【0027】上記(B)成分としては両末端に水酸基を
もったポリエステル、ポリラクトン、ポリカーボネー
ト、ポリシロキサン、ポリエーテル、ポリオレフィン、
ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレンな
どが好適に用いられる。これらは単独で使用されてもよ
く、二種類以上が併用されてもよい。
【0028】上記ポリエステルはジカルボン酸およびジ
オールを主な構成成分とする。このジカルボン酸として
は、脂肪族ジカルボン酸が好ましく、たとえばシュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ス
ベリン酸、セバチン酸が好適に用いられる。これらは単
独で使用されてもよく、二種類以上併用してもよい。上
記ジオールとしては、グリコールが好適に使用され、例
えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、ネオペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘ
キサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,3−
ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオール,シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール等があげられ、これらは単
独で使用されてもよく、二種類以上が併用されてもよ
い。
【0029】上記ポリラクトンは、ラクトンが開環重合
し、脂肪族鎖を形成したものである。ラクトンは環の中
に4以上の炭素原子を有するものが好ましく、より好ま
しくは5員環〜8員環であり、例えばε−カプロラクト
ン、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン等があげ
られ、これらは単独で使用されてもよく、二種類以上が
併用されてもよい。
【0030】上記ポリカーボネートはポリアルキレンカ
ーボネートが好適であり、ポリエチレンカーボネート、
ポリプロピレンカーボネート、ポリテトラメチレンカー
ボネート、ポリヘキサメチレンカーボネート等、もしく
はこれらの共重合体があげられる。これらは単独で用い
られてもよく、二種類以上が併用されてもよい。
【0031】上記ポリシロキサンは、ポリジメチルシロ
キサン、ポリジエチルシロキサン、ポリジフェニルシロ
キサン、ポリメチルフェニルシロキサン等、もしくはこ
れらの共重合体があげられる。これらは単独で使用され
てもよく、二種類以上が併用されてもよい。
【0032】上記ポリエーテルとしては、ポリアルキレ
ンオキシドが好ましく、例えば、ポリエチレンオキシ
ド,ポリプロピレンオキシド,ポリテトラメチレンオキ
シド,ポリヘキサメチレンオキシド等のホモポリマーや
コポリマー、およびこれらのポリエーテルをカーボネー
ト結合により鎖延長したものがあげられ、これらは単独
で使用されてもよく、二種類以上が併用されてもよい。
【0033】上記ポリオレフィンとしては、両末端にヒ
ドロキシ基を有し、下記a)成分、b)成分、c)成分
のうち少なくとも一つを構成成分とするものが好まし
い。
【化10】 (B)成分の数平均分子量は、小さくなり過ぎるると生
成するポリウレタンに柔軟性を付与する能力が低下し、
大きくなり過ぎると反応性が低下し、得られたポリウレ
タンの機械的強度等の物性が低下するので、300〜1
0,000であり、好ましくは400〜5,000であ
る。より好ましくは500〜2,500である。(B)
成分のガラス転移温度(以下、Tgと略す)は30℃以
下が好ましく、−170℃〜0℃がより好ましい。Tg
が30℃より高い場合は生成した樹脂の曲げ弾性率が高
くなり、電極の柔軟性が低下する。
【0034】本発明の非水電解質二次電池の結着剤とし
て用いる樹脂には、(C)成分として多官能イソシアネ
ートが使用される。上記(C)として用いられる多官能
イソシアネートとしては、芳香族多官能イソシアネート
および脂肪族多官能イソシアネートの何れも使用するこ
とができる。
【0035】多官能イソシアネートとしてはジイソシア
ネートが主として用いられる。上記芳香族ジイソシアネ
ートとしては4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネー
トなどが挙げられる。
【0036】上記脂肪族ジイソシアネートとしてはたと
えば1,2−エチレンジイソシアネート、1,3−プロ
ピレンジイソシアネート、1,4−ブタンジイソシアネ
ート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,
4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロ
ヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシア
ネート)、リジンジイソシアネート、1,3−ジ(イソ
シアナートメチル)シクロヘキサン、1,4−ジ(イソ
シアナートメチル)シクロヘキサン、トリメチルヘキサ
メチレンジイソシアネート等があげられる。また、上記
のジイソシアネートのイソシアネート基を活性水素化合
物と反応させて保護したものも使用することができる。
【0037】上記活性水素化合物としては炭素数10以
下のアルコール類、フェノール、クレゾールなどのフェ
ノール類,ε−カプロラクタムなどのラクタム類、オキ
シム類、マロン酸ジアルキルエステル,アセチル酢酸ア
ルキルエステル,アセチルアセトンなどの活性メチレン
化合物があげられる。また、本発明の非水電解質二次電
池の結着剤として用いる樹脂には鎖延長剤として、一般
式(1)又は一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合
物以外の、芳香族ジオール,脂肪族グリコール,芳香族
ジアミン,脂肪族ジアミン等が構成成分として含有され
ても良い。
【0038】上記芳香族ジオールとしては、ヒドロキノ
ン、レゾルシン、クロロヒドロキノン、ブロモヒドロキ
ノン、メチルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン、メ
トキシヒドロキノン、フェノキシヒドロノン、4,4’
−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−ジヒドロキシジ
フェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシジフェニル
サルファイド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビスフェノール
A、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)エタ
ン、1,4−ジヒドロキシナフタリン、2,6−ジヒド
ロキシナフタリンなどがあげられる。これらは単独で使
用されてもよく、二種以上が併用されてもよい。
【0039】上記脂肪族グリコールとしては、例えばエ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオ
ール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキ
サン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,3−ジ
オール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジメタノール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール等が挙げられる。これらは
単独で使用されてもよく、二種類以上が併用されてもよ
い。
【0040】上記芳香族ジアミンとしては、例えば1,
4−ジアミノベンゼン、4,4’−ビスアニリン、4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジクロロ
−4,4’−ジアミノジフェニルメタン等が用いられ
る。上記脂肪族ジアミンとしては、例えばエチレンジア
ミン、1,2−プロピレンジアミン、1,3−プロピレ
ンジアミン、1,4−ブチレンジアミン、1,5−ペン
タメチレンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミ
ン、1,7−ヘプタメチレンジアミン、1,8−オクタ
メチレンジアミン、1,9−ノナメチレンジアミン、
1,10−デカメチレンジアミン等があげられる。以上
の芳香族ジオール,脂肪族グリコール,芳香族ジアミン
及び脂肪族ジアミンは、単独で使用されてもよく、二種
類以上が併用されてもよい。
【0041】以上の芳香族ジオール,脂肪族グリコー
ル,芳香族ジアミン及び脂肪族ジアミンを用いるとき、
これらの化合物と、上記一般式(1)又は一般式(2)
で表されるジヒドロキシ化合物とを合わせたモル数に対
し、芳香族ジオール,脂肪族グリコール,芳香族ジアミ
ン及び脂肪族ジアミンは、合計95モル%未満使用され
ることが好ましく、90モル%未満使用されることがよ
り好ましく、さらには80モル%未満使用されることが
より好ましい。芳香族ジオール,脂肪族グリコール,芳
香族ジアミン及び脂肪族ジアミンは、合計95モル%以
上使用されると得られるポリウレタンの耐熱性や、高温
での圧縮永久歪が低下する。
【0042】また、本発明の非水電解質二次電池の結着
剤として用いる樹脂には3官能以上のイソシアネート化
合物や3官能以上の鎖延長剤を少量使用しても良い。使
用量は、3官能以上のイソシアネート化合物はジイソシ
アネート化合物100モル%に対して3モル%以下であ
り、3官能以上の鎖延長剤はジイソシアネート化合物1
00モル%に対して5モル%以下である。3官能以上の
イソシアネート化合物、または3官能以上の鎖延長剤の
いずれかが、これらの量を上回ると得られる樹脂が架橋
して、電極用塗工溶液における活物質と結着剤との分散
性が低下する。
【0043】上記の3官能以上のイソシアネート化合物
としては、上記ジイソシアネート化合物の環状3量体、
トリフェニルメタン−4,4’,4’’−トリイソシア
ネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシ
アネート、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネ
ート等が用いられる。上記の3官能以上の鎖延長剤とし
ては、トリメチロールプロパン、グリセリン、ヒドロキ
シヒドロキノン、ペンタエリスリトール等が用いられ
る。
【0044】本発明の非水電解質二次電池の結着剤とし
て用いる樹脂においては、上記(A)成分、(B)成分
および(C)成分を構成成分として、モル比で(C)/
(B)が、0.97〜6.0で、好ましくは、0.97
〜3.1でありかつ、モル比で(C)/〔(A)+
(B)〕が0.9〜1.1とされる。 (A)成分以外
の2官能の鎖延長剤を用いる場合は、(A)成分と
(A)成分以外の2官能の鎖延長剤をあわせたモル数と
(B)成分のモル数の和に対する(C)成分のモル数の
比が0.9〜1.1となるようにして反応させる。3官
能以上の鎖延長剤を用いた場合は、3官能以上の鎖延長
剤1モルを(3官能以上の鎖延長剤の官能基の数/2)
モルとして、上記のモル比を計算する。
【0045】3官能以上のイソシアネートを用いる場合
は、3官能以上のイソシアネート1モルを(3官能以上
の鎖延長剤の官能基の数/2)モルとして換算し、この
値と(C)成分のモル数との和を用いて上記のモル比を
計算する。モル比で(C)/(B)が、0.97を下回
ると結着剤と活物質との接着性が低下し、6.0を上回
ると曲げ弾性率が高くなり、電極の柔軟性が低下する。
モル比で(C)/〔(A)+(B)〕が、0.9を下回
ると、本発明の非水電解質二次電池の結着剤として用い
る樹脂の分子量が十分大きくならず、物質と結着剤接着
性は劣ったものとなり、1.1を上回ると、重合中にゲ
ル化が起こり、電極用塗工溶液中の活物質と結着剤の分
散性が低下する。
【0046】本発明における結着剤としてのウレタン樹
脂は、30℃のN,N’−ジメチルホルムアミド中で測
定した極限粘度が0.3dl/g〜6.0dl/gであ
ることが望ましく、0.5〜4.0dl/gであること
がさらに望ましい。極限粘度が0.3dl/gを下回る
と電極用塗工溶液の粘度が低下して活物質の沈降が起こ
る。得られる熱可塑性ポリウレタンの耐熱性及び機械的
物性低下し、6.0dl/gを上回ると電極用塗工溶液
の粘度が高くなり塗工しにくくなる。
【0047】上記ウレタン樹脂の製造方法は特に限定さ
れず、例えば、撹拌羽根、原料投入口、ガス吹き込み口
及び減圧口を備え、内壁がガラスまたはステンレスなど
の金属からなり、室温〜300℃の温度範囲で温度制御
可能な反応釜や押出機、ニーダー等を用いて行うことが
できる。
【0048】上記(A)成分である一般式(1)もしく
は一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物、又はこ
れら以外の鎖延長剤と、(B)成分のポリマーと、
(C)成分であるジイソシアネート化合物もしくは3官
能以上のイソシアネート化合物とを反応させる方法とし
ては、従来公知の方法の使用が可能である。中でも、第
一段階として(B)成分と(C)成分及び3官能以上の
イソシアネート化合物を先に反応させて両末端イソシア
ネートのプレポリマーを合成した後、第二段階として
(A)成分を加え、プレポリマーと(A)成分を反応さ
せる方法が、得られる熱可塑性ウレタン樹脂のブロック
性が向上し、高分子量体の得られる方法が好適に用いら
れる。
【0049】上記の方法において、第一段階の反応温度
は50℃〜200℃が適している。好ましくは70℃〜
190℃である。50℃より低い場合は反応が進みにく
い。また200℃より高い場合はイソシアネートが一部
蒸散または分解し強度が十分なポリマーを得ることがで
きない。反応溶剤としてはジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル
ピロリドン、ジフェニルスルホン、N,N’−ジメチル
イミダゾリン、テトラヒドロフラン等が好適に用いられ
るが特に溶媒が無い場合においても反応は問題なく進行
する。反応時間は2分〜2時間が好ましい。2分未満だ
と反応が十分に進行せず、2時間を越えると生成物が副
反応をおこす。
【0050】上記の方法において、第二段階の反応温度
は100℃〜280℃であり、好ましくは100℃〜2
30℃である。100℃より低い場合は反応が遅くな
る。また280℃より高い場合は生成ポリマーが一部分
解し強度が十分なポリマーを得ることができない。
(A)成分の添加は、(A)成分を予め極性溶媒に溶解
させ添加するのが好ましい。この極性溶媒としてはジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドン、ジフェニルスルホ
ン、N,N’−ジメチルイミダゾリン、テトラヒドロフ
ラン等が好適に用いられる。(A)成分の極性溶媒溶液
を添加する方法では100℃〜190℃の温度範囲で反
応は良好に進行する。
【0051】反応時間は10分〜6時間が好ましい。1
0分未満だと反応が十分に進行せず、6時間以上だと生
成物が分解する。好ましくは20分〜4.5時間が適し
ている。
【0052】鎖延長剤は第一段階で加えても良いし、第
二段階で(A)成分と同時に加えても良いし、反応の最
終段階で加えてもよい。鎖延長剤を加えるとポリマーが
高分子量化され反応系の粘度が上昇するため、(A)成
分を均一に効率よく反応させるには、反応の最終段階で
加える方法が好ましい。上記の反応は乾燥した窒素、ア
ルゴン、キセノン等の不活性気体中で行うのが好まし
い。これは生成物の分解やイソシアネート基の失活を抑
制するのに有効である。
【0053】また、上記の反応時に触媒を用いることが
できる。好ましい触媒は、ジアシル第一錫、テトラアシ
ル第二錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジメチル錫マレート、錫ジオクタノエート、錫テ
トラアセテート、スタナスオクトエート、トリエチレン
ジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチルアミン、ナ
フテン酸金属塩、オクチル酸金属塩、トリイソブチルア
ルミニウム、テトラブチルチタネート、酢酸カルシウ
ム、二酸化ゲルマニウム、及び三酸化アンチモンであ
る。これらの触媒は二種類以上併用してもよい。
【0054】上記結着剤を、正極活物質又は負極活物質
と共に混合し、正電極用塗工溶液又は負電極用塗工溶液
を調製する。混合する方法は特に限定されず、遊星式撹
拌装置、プラネタリーミキサー、ディスパー、サンドミ
ル、ボールミル、ニーダー等が利用できる。得られた正
電極用塗工溶液又は負電極用塗工溶液を、導電性基体上
に塗工して電極用塗膜を形成することにより、正又は負
電極を得ることができる。
【0055】上記導電性基体としては、金属箔が用いら
れる。金属箔の材料としては、特に制限されず、例え
ば、金、銀、銅、ニッケル、ステンレス、アルミニウ
ム、チタン等が挙げられる。これらの中で、正電極用と
しては、ステンレス、アルミニウム、チタン等が好まし
く、負電極用としては銅が好ましい。上記導電性基体と
して用いられる金属箔の厚さは、数μm〜数百μmが好
ましい。
【0056】上記負電極用塗工溶液は、結晶性又は低結
晶性の炭素材料、及び結着剤との混合物より形成され
る。上記結晶性又は低結晶性の炭素材料は、負電極用活
物質として用いられる。
【0057】上記結晶性の炭素材料としては、X線回折
における(002)面の面間隔が、3.7Å以上である
ものが好ましい。面間隔が、3.7Å未満であると、リ
チウムのドープ量が少なくなり、炭素の単位重量当たり
の電流容量が小さくなる。
【0058】上記結晶性の炭素材料としては、例えば、
ピッチコークス、ニードルコークス等のコークス;カー
ボンファイバー、人造黒鉛、天然黒鉛等が挙げられる。
上記結晶性の炭素材料は、例えば、700〜3,000
℃の温度で有機材料を焼成して炭素化することにより得
られる。
【0059】上記有機材料としては、例えば、フルフリ
ルアルコール又はフルフラールのホモポリマーよりなる
フラン樹脂;フルフリルアルコール及びフルフラールの
コポリマーよりなるフラン樹脂の他、セルロース、フェ
ノール樹脂、ポリアクリロニトリル等のアクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂等のハロゲン化ビニル樹脂、ポリアミド
イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセチレン、ポリパ
ラフェニレン等の有機高分子化合物などが挙げられる。
これらの中で、フルフリルアルコール又はフルフラール
のホモポリマーよりなるフラン樹脂、フルフリルアルコ
ール及びフルフラールのコポリマーよりなるフラン樹脂
が好適に用いられる。
【0060】また、上記有機材料としては、水素原子と
炭素原子との比(水素原子/炭素原子)が0.6〜0.
8である石油ピッチを用い、これに酸素を含む官能基を
導入するための酸素架橋を施すことによって、酸素含有
量10〜20重量%の前駆体を用いることができる。こ
の前駆体を焼成することによって得られる結晶性炭素材
料も、負極用活物質として好適に用いられる。
【0061】さらに、上記有機材料として、例えば、ナ
フタレン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニ
レン、ピレン、クリセン、ナフタセン、ピセン、ピリレ
ン、ペンタフェン、ペンタセン等の3員環以上の単環炭
化水素化合物が互いに2個以上縮合してなる縮合環式炭
化水素化合物及びこれらの誘導体;インドール、イソイ
ンドール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、フ
タラジン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フ
ェナントリジン等の3員環以上の複素単環化合物が互い
に少なくとも2個以上結合するか、又は、3員環以上の
複素単環化合物が1個以上の3員環以上の単環炭化水素
化合物と縮合してなる縮合複素環式化合物及びこれらの
誘導体などが用いられてもよい。
【0062】上記低結晶性の炭素材料としては、易黒鉛
化炭素材、難黒鉛化炭素材が挙げられる。上記易黒鉛化
炭素材は、例えば、石油又は石炭から得られるタールピ
ッチを原料とし、該原料を500〜1,000℃で熱処
理することにより得られる。また、上記難黒鉛化炭素材
は、例えば、フェノール樹脂等の有機化合物を焼成し炭
化することによって得られるものであって、炭素網面が
ランダムに積層した乱層構造を有するものが好ましい。
これは熱処理温度を高くしても黒鉛化が進むことはな
く、その層間距離は天然黒鉛よりかなり広いものであ
る。
【0063】上記結晶性又は低結晶性の炭素材料と、上
記結着剤とを、有機溶剤に分散させてスラリー状にした
ものを金属箔上に塗布、乾燥して電極用塗膜を形成する
ことにより、二次電池用負電極を得る。ここで用いられ
る有機溶剤としては、特に限定されず、例えば、N−メ
チルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,
N−ジメチルアセトアミド等が挙げられる。
【0064】上記負電極における結着剤の配合量は、炭
素材料100重量部に対して、0.5〜20重量部が好
ましく、0.7〜10重量部がさらに好ましい。配合量
が、0.5重量部未満では、上記炭素材料を金属箔に塗
布することが困難であり、20重量部を超えると二次電
池としての容量が低下する。
【0065】上記活物質は正極の場合、通常、一般式L
iMO2 (式中、Mは、Co、Ni、Mn及びVからな
る群から選択された少なくとも1種を表す)や、Lix
MyMn2-y O4 ( 式中、Mは、Cr、Co、Ni、M
nからなる群から選択された少なくとも1種を表す。0
<x ≦1 、0 <y ≦2)や、LiVO5 で表される複合酸
化物が使用される。
【0066】上記LiMO2 で表される複合酸化物とし
ては特に限定されず、例えば、リチウム・コバルト複合
酸化物、リチウム・ニッケル複合酸化物、リチウム・コ
バルト・ニッケル複合酸化物、リチウム・マンガン複合
酸化物、リチウム・バナジウム複合酸化物等が挙げられ
る。Lix My Mn2-y O4 で表される複合酸化物とし
ては特に限定されず、例えば、リチウム・マンガン・ク
ロム複合酸化物、リチウム・マンガン・コバルト複合酸
化物、リチウム・マンガン・ニッケル複合酸化物等が挙
げられる。これらは単独で用いられてもよいが、2種以
上が併用されてもよい。上記リチウム酸化物の2種以上
が併用される場合、これらは混合物の状態で用いられて
もよいが、固溶体として用いられてもよい。
【0067】本発明においては、リチウム・コバルト複
合酸化物、リチウム・ニッケル複合酸化物、リチウム・
コバルト・ニッケル複合酸化物、リチウム・マンガン複
合酸化物が好適に用いられる。これらの複合酸化物に
は、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック等の
電子導電助剤が混合されてもよい。
【0068】上記複合酸化物と上記結着剤とを、有機溶
剤等に分散させてスラリー状にしたものを金属箔上に塗
布、乾燥して電極用塗膜を形成することにより、二次電
池用正電極を得る。
【0069】上記正電極における結着剤の配合量は、複
合酸化物100重量部に対して、0.5〜20重量部が
好ましく、0.7〜10重量部がさらに好ましい。配合
量が、0.5重量部未満では、上記複合酸化物を金属箔
に塗布することが困難になり、20重量部を超えると二
次電池としての容量が低下する。
【0070】上記塗工液を上記集電体に塗工する方法は
特に限定されず、ドクターブレード、ナイフコーター、
アプリケーター、コンマコーター、グラビアコーター、
ロールコーター、リップコーター等が利用できる。電極
用塗膜を積層して形成する際には、これらの塗布方法を
適宜組合わせて、例えば、同時重層塗布方式(ウェット
・オン・ウェット)、逐次重層塗布方式(ウェット・オ
ン・ドライ)等の積層方式を採用すればよい。
【0071】乾燥方法は特に限定されず、熱風、赤外
線、遠赤外線等が利用できる。温度は30〜200℃が
好ましく、50〜180℃がより好ましく、80〜16
0℃がさらに好ましい。また、必要に応じて減圧乾燥を
さらに行うことができる。また、電極用塗膜を形成した
後、ロールプレス機を用いて強力な加圧プレスを行う等
の方法が採用されてもよい。
【0072】上記負電極及び正電極の形状は、特に制限
がなく、例えば、シート形、角形、円筒形等、いずれの
形状であってもよい。本発明の非水電解質二次電池で
は、上記負及び正電極が、電解液を含浸したセパレータ
ーを介して対向するように配置される。
【0073】上記セパレーターとしては、電解液の含浸
正及び保液性に優れた材料が好ましい。このような材料
としては、特に制限がなく、例えば、ポリオレフィン系
樹脂の不織布;厚さ10〜50μm、開口率30〜70
%の微多孔性ポリプロピレンフィルム、微多孔性ポリエ
チレンフィルム等のフィルム、及び、前記材料の多層フ
ィルムなどが用いられる。
【0074】上記電解液には、有機溶媒に電解質を溶解
したものが用いられる。有機溶媒としては、特に制限は
ないが、例えば、カーボネート類、スルホラン類、塩素
化炭化水素類、エーテル類、エステル類、ケトン類、ラ
クトン類、ニトリル類等が用いられる。具体的には、例
えば、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、
1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テト
ラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−
1,3−ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラ
ン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニト
リル等が挙げられ、これらは単独で用いられてもよく、
2種以上が併用されてもよい。
【0075】上記電解質としては、特に制限がなく、例
えば、LiClO4 、LiPF6 、LiBF4 、LiB
Ph4 (式中、Phはフェニル基を示す)、LiCl、
LiBr、MeSO3 Li(式中、Meはメチル基を示
す)、CF3 SO3 等が挙げられ、これらは単独で用い
られてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0076】本発明の非水電解質二次電池は、正電極及
び負電極が結着剤を含有する電極用塗工溶液及び導電性
基体から形成され、該結着剤が、芳香族イミド基を含有
すると共に、曲げ弾性率が低い樹脂であるため、活物質
と結着剤の接着性に優れ、電極が柔軟性を有しているた
め活物質を含有する塗膜の剥離による容量の低下が少な
く、かつ渦巻式の巻回電極体構造をとらせても電極の割
れ等がなく、また、安全性に優れたものとなる。
【0077】
【実施例】( 実施例)以下に、本発明を実施例に基づい
て説明する。物性の測定は以下の方法によった。 〔Tg〕示差走査熱量計(セイコー電子製DSC−22
0C)を用い、5℃/分で昇温して測定した。 〔数平均分子量〕ゲルろ過クロマトグラフィー法によ
り、ポリスチレン換算数平均分子量を求めた。 〔極限粘度〕ウベローデ型粘度計を用い、30℃のN,
N’−ジメチルホルムアミド中で測定した。 〔曲げ弾性率〕JIS K7171に従い測定した。試
験片の大きさは標準試験片とし、プレス成形により作成
した。
【0078】〔合成例1〕 <N,N’−ジ(2−ヒドロキシエチル)ピロメリット
酸ジイミドの合成>ピロメリット酸二無水物218g
(1モル)と、2−アミノエタノール134g(2.2
モル)を撹拌羽根、原料投入口、ガス吹き込み口及び還
流塔のついた容量1リットルの、室温から300℃で温
度制御可能なガラス製フラスコに仕込み、窒素雰囲気下
で、スラリー状態のままで撹拌し、発生した蒸気を還流
させながら175℃で2時間加熱した。室温まで冷却し
た後、得られた固体をN,N’−ジメチルホルムアミド
(以下、DMFと省略する)から再結晶を行い、得られ
た結晶を少量のDMF、次いで水で洗浄し、100℃で
減圧乾燥した後、赤色の結晶を得た。この結晶の融点は
281℃,収率は93%であり、プロトン核磁気共鳴ス
ペクトル特性吸収値(室温 重水素化ジメチルスルホキ
シド中)は以下のとおりであった。 メチレン基 3.7ppm ヒドロキシ基 4.83ppm フェニレン基 8.2ppm
【0079】〔合成例2〕 <ウレタン樹脂結着剤(1) の合成>両末端が水酸基であ
る数平均分子量約2000のポリオレフィン(三菱化学
製;ポリテールHA、Tg=−126℃)400g
(0.2モル)と4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(以下、MDIと省略する)100g(0.4
mol)を撹拌羽根、原料投入口、ガス吹き込み口及び
還流塔を備えた容量10リットルの、室温から300℃
で温度制御可能なステンレス製フラスコに加えて、乾燥
窒素雰囲気下180℃で20分間反応させた。
【0080】そののち上記のN,N’−ジ(2−ヒドロ
キシエチル)ピロメリット酸ジイミド60.8g(0.
2モル)を分散した2リットルのN−メチルピロリドン
( 以下、NMP と称す) とともに反応系に加え、180℃
で1.5時間反応させた。反応の進行とともに粘調な流
動体が得られた。さらにNMP を加えて、固形分を10重
量%に調整した。また、固形分を回収し、極限粘度を測
定したところ、2.1dl/g であり、曲げ弾性率は1100
kgf/cm2 であった。
【0081】〔合成例3〕 <ウレタン樹脂結着剤(2) の合成>両末端が水酸基であ
る数平均分子量約2000のポリオレフィン(三菱化学
製;ポリテールHA、Tg=−126℃)100g
(0.05mol)とMDI50g(0.2mol)と
N,N’−ジ(2−ヒドロキシエチル)ピロメリット酸
ジイミド45.6g(0.15mol)と、0.5 リット
ルのNMP を用いた以外は合成例2と同様にして、最終的
に固形分を10重量%にした。固形分を回収し、極限粘
度を測定したところ、3.3dl/g であり、曲げ弾性率は8
000kgf/cm2 であった。
【0082】(実施例1)天然黒鉛(日本黒鉛社製「L
B−CG」、負極活物質)の粉末95重量部、上記の結
着剤(1) の溶液50重量部、およびNMP 210重量部を
混合、分散させて、スラリー状の負電極用塗工溶液を得
た。この負電極用塗工溶液を、15μm厚の銅箔に塗布
した後、空気循環式オーブン中140℃で乾燥させ負電
極を作製した。
【0083】別途、炭素リチウム0.5モルと炭素コバ
ルト1モルとを混合し、900℃の空気中で5時間焼成
することによって、LiCoO2 を得た。得られたLi
CoO2 90重量部及び導電剤としてグラファイト5重
量部を、上記結着剤溶液45重量部およびNMP 50重量
部に混合、分散させ、スラリー状の正電極用塗工溶液を
得た。この正電極用塗工溶液を、15μm厚の銅箔に塗
布した後、空気循環式オーブン中140℃で乾燥させ正
電極を作製した。
【0084】微多孔性プロピレンフィルム製セパレータ
ーを介して、上記負電極及び正電極を配置し非水電解液
(エチレンカーボネートとジメチルカーボネートとの等
量混合物1リットルに対して、LiPF6 を1モルの割
合で溶解したもの)含浸させ、試験用電池を作製した。
【0085】(実施例2)負極用塗工用液を得る際に、
天然黒鉛(日本黒鉛社製「LB−CG」、負極活物質)
の粉末92重量部、上記結着剤溶液80重量部、およびNMP
30重量部を混合、分散させた以外は、実施例1と同様
にして試験用電池を作製した。
【0086】(実施例3)負極用塗工用液を得る際に、
天然黒鉛(日本黒鉛社製「LB−CG」、負極活物質)
の粉末99 重量部、上記の結着剤(2) の溶液10重量
部、およびNMP 90重量部を混合、分散させた以外は、
実施例1と同様にして試験用電池を作製した。
【0087】(比較例1)正及び負電極用結着剤として
上記結着剤に代えて、ポリイミド(ソニー・ケミカル社
製「95V1001」)を単独で使用したこと以外は、
実施例1と同様にして試験用電池を作製した。
【0088】上記で得られた試験用電池について、以下
の項目に関する性能評価を行い、結果を表1に示した。
【0089】(1)容量維持率(%) 試験用電池を定電圧4.2Vで5時間充電した後、1m
A/cm2 の定電流で終止電圧2.75Vで放電するこ
とを1サイクルとする充放電サイクルを繰り返して行
い、10サイクル目の放電容量と200サイクル目の放
電容量とを測定し、200サイクル目と100サイクル
目の比(200サイクル/10サイクル)を百分率で表
した。 (2)塗膜の接着性 電極を作製した金属箔を半径0.5mmの半円状の溝が
掘られたステンレス製の平板(I)上に置き、その上か
ら端部が半径0.3mmの半円状に丸められたステンレ
ス製の平板(II)を、その端部が平板(I)の溝にはま
り込むように押し当てて曲げ変形させた。次いで、金属
箔を取り出し、曲げ変形させられた部分の最下層の塗膜
の接着状態を走査型顕微鏡により観察して、剥離せずに
接着しているものを○、少しでも剥離が認められるもの
を×、と判定した。
【0090】
【表1】
【0091】
【発明の効果】本発明の非水電解質二次電池は、上述の
構成になされ、結着剤が、芳香族イミド基とガラス転移
点が30℃以下のポリマーを形成し得るソフトセグメン
トとを含有するウレタン樹脂であり、通常、剛性が高い
芳香族ポリイミド部分が前記ソフトセグメントの特性と
相俟って、曲げ弾性率が低い樹脂となされており、且つ
芳香族イミド基の本来有する活物質と導電性基体との優
れた接着性を発現し得るので、電極が柔軟性を有してお
り、活物質を含有する塗膜の剥離による容量の低下が少
なく、かつ渦巻式の巻回電極体構造をとらせても電極の
割れ等がなく、また、安全性に優れたものとなる。即
ち、本発明の非水電解質二次電池は、充放電サイクル特
性、放電容量及び充放電特性に優れ、かつ導電性基体へ
の接着性にも優れているので、長期間の繰り返し使用が
可能であり、数百回の充放電サイクルにおいても高い容
量を維持する。また、結着剤中にフッ素を含まないた
め、フッ化水素の発生による電池の破裂等が回避され、
従って、携帯ビデオカメラ、携帯型パソコン、携帯電
話、トランシーバ、カメラ、ヘッドホンステレオ、携帯
型テレビ等に好適に使用することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H003 AA04 AA06 BB01 BB05 BB11 BD01 5H029 AJ05 AJ11 AK03 AK18 AL06 AL07 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 DJ08 EJ12 HJ02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非水電解液を含浸したセパレータを介し
    て正電極と負電極とが配置された非水電解質二次電池に
    おいて、正電極及び負電極が、導電性基体及び、その上
    に形成された、電極活物質及び結着剤が含有された塗膜
    からなり、前記結着剤が、芳香族イミド基とガラス転移
    点が30℃以下のポリマーを形成し得るソフトセグメン
    トとを含有するウレタン樹脂であることを特徴とする非
    水電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 前記ウレタン樹脂が、(A)一般式
    (1)又は一般式(2)で表されるジヒドロキシ化合物
    と、(B)両末端にヒドロキシ基を有し、数平均分子量
    が300〜10,000でガラス転移温度が30℃以下
    のポリマーと、(C)多官能イソシアネートとを構成成
    分とすることを特徴とする非水電解質二次電池。 【化1】 (R1 ,R2 は互いに独立して、分子量47〜300の
    アミノ基を1個持つヒドロキシ化合物からアミノ基とヒ
    ドロキシ基を除いた残基である) 【化2】 ( R3 は水素、炭化水素基及び置換炭化水素基のうちか
    ら選ばれる1種であり、R4 ,R5 は互いに独立して、
    分子量47〜300のアミノ基を1個持つヒドロキシ化
    合物からアミノ基とヒドロキシ基を除いた残基であ
    る。)
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