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JP2000293670A - ビデオ画像の道路標識自動認識方法及び道路標識自動認識装置並びに道路標識自動認識のプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

ビデオ画像の道路標識自動認識方法及び道路標識自動認識装置並びに道路標識自動認識のプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000293670A
JP2000293670A JP11101655A JP10165599A JP2000293670A JP 2000293670 A JP2000293670 A JP 2000293670A JP 11101655 A JP11101655 A JP 11101655A JP 10165599 A JP10165599 A JP 10165599A JP 2000293670 A JP2000293670 A JP 2000293670A
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JP
Japan
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image
road sign
sign
road
shape
Prior art date
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JP11101655A
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Heito O
平涛 汪
Takeshi Doihara
健 土居原
Osamu Uchida
内田  修
Masao Sakauchi
正夫 坂内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asia Air Survey Co Ltd
Original Assignee
Asia Air Survey Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
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  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に搭載されるビデオカメラによって撮影
された画像より、リアルタイムに道路標識を抽出し認識
する方法及びその装置を得る。 【解決手段】 画面13に表示されたビデオ画像に特別
なスリットfiを設定し、HSV変換処理部16による
スリット上の画素データの色成分から標識確率計算処理
部20が道路標識の有無を検出し、道路標識がスリット
上に存在すると判断されたときは、検出エリア設定処理
部19がそのスリット上の道路標識があると判定した範
囲に所定の大きさの検出エリアをかけ、輪郭検出処理部
24が2値化によって抽出した道路標識の輪郭riを抽
出し、形状種類決定処理部25が道路標識の輪郭Riか
ら種類を決定し、標識認識処理部26がこの決定した種
類内で前述のエリア内の道路標識の絵画像の特徴に最も
類似する標識を引当て、これをビデオカメラ1で検出し
た道路標識と認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路情報データベ
ースを構築するために、車両に搭載されるビデオカメラ
によって撮影された画像より、リアルタイムに道路標識
を抽出し認識する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、通行止め、進入禁止、一方通行
等の道路標識をデータベースに追加したり、更新・削除
したりするための手法としては人間の手作業による方法
と、画像処理に基づく自動処理を行う方法の二つが存在
する。
【0003】(1)手作業による方法 人間が自動車で道路を走行しながら道路地図(道路毎に
割り付けられた標識案内表でもよい)上の道路標識と、
実際の道路上の道路標識とを確認していく。このとき、
実際の道路標識と地図上の道路標識とが相違している場
合は、地図上のその地点の道路標識を実際の道路標識に
書き換える。
【0004】また、地図にはない道路標識を走行中に見
つけた場合は、地図上のその地点にその新しく設けられ
た道路標識を書き込む。
【0005】また、地図に道路標識が記入されていても
実際はその地点にその道路標識が無い場合は、その地点
の地図上の道路標識を削除する。
【0006】このような処理を手作業で行って、事務所
等に帰ってきてから道路情報を記憶しているデータベー
スの道路情報(位置、道路標識)を、自動車を走行させ
ながら作成してきた道路地図(標識案内表)に基づい
て、手作業で書き換える。
【0007】すなわち、自動車を走行しながら道路上の
標識を1基毎に確認して書き換え作業を手作業で行って
いるので非常に時間がかかる。
【0008】また、作業時間を短くするには、走行中に
道路標識を一目見て地図上の標識と相違しているかを判
断しなければならないと共に、地図上の位置を瞬時に把
握していかなければならないので、地図上に収集した道
路標識、位置等は熟練度に左右される。このようなこと
から、近年は画像処理による方法を用いる場合がある。
【0009】(2)画像処理による方法 この画像処理による方法は、図15に示すように自動車
にビデオカメラ1を搭載しながら道路の右側又は左側を
撮影し、この撮影データをビデオテープ2に記憶してい
く。このビデオカメラ1による撮影方法は、道路標識が
ある場所のみを撮影して行く方法(すなわち、静止画)
と、自動車の走行に伴って連続して撮影する方法(すな
わち、動画)とがある。
【0010】そして、事務所に帰ってきて、ビデオテー
プ2の道路標識画像を道路標識画像処理装置3で認識す
る。この道路標識画像処理装置3は、ビデオデッキ4
と、ビデオキャプチャーボード内蔵の制御装置5と、表
示器6と、キーボード7と、マウス8とで構成されてい
る。
【0011】前述の道路標識画像処理装置3による認識
は、ビデオデッキ4からの映像信号を制御装置5がビデ
オキャプチャー(図示せず)を介して読み取り、1フレ
ーム毎に所定レベル以上の画素データに対して2値化処
理を行い、道路標識が存在するエリアのデータの輪郭を
検出する。
【0012】また、このとき色情報に基づいた領域分割
を行ってから、前述の輪郭及び色情報(RGB)に基づ
いて標識形状のマッチングを行ったりしている。
【0013】そして、検出できた標識情報(輪郭、色)
とデータベースに保存されているテンプレート(複数種
の道路標識)との相関関数を計算し、最も類似するもの
をビデオカメラで撮影した道路標識と認識していた。こ
のとき、各々の標識形状に対して異なるアルゴリズムで
対処していた。
【0014】また、従来においてはRGB画像を用いて
いるが、RGB画像は、一般に照明条件によって画素値
が激しく変動する。
【0015】このようなことからRGB表色系からHS
V表色系に変換して利用する場合もあった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
道路標識画像処理装置における認識方法は、1フレーム
毎に、そのフレーム全体に対して2値化処理、輪郭抽出
処理、領域分割処理等を行っている。
【0017】このため、標識が映っていないフレームに
対しても前述の処理を施さなければならないので、道路
標識を認識するための処理に時間がかかる。
【0018】一方、RGB表色系からHSV表色系に変
換して用いる場合は、RGBからHSVへの変換は非線
形であるため、前述のように1フレーム毎に全体を対象
とする処理方式では非常に時間がかかる。
【0019】さらに、標識形状を利用して標識領域を検
出しようとするとき、各々の標識形状に対して異なるア
ルゴリズムで対処しようとする従来の手法で行っている
ので、さらに時間がかかってしまう。
【0020】すなわち、従来の道路標識の認識方法では
認識処理に時間がかかるという課題があった。
【0021】一方、車両に搭載されたカメラから撮影さ
れた画像に対して、リアルタイムに処理を実現すること
が期待されている。この問題を解決するために、すべて
の処理をハードウェアで行うことで認識処理時間を短縮
しようとする傾向もある。
【0022】しかし、ハードウェア処理へと移行した場
合、コストが高くなり、アルゴリズムの変更による改良
が困難となる。昨今のパーソナルコンピュータ等の計算
機器における急速な高性能化という状況から考えても、
すべての処理をソフトウェア的に行う方がより望ましい
と言える。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、道路標識が設
けられた道路を走行しながら進行方向を撮影したときの
ビデオ画像の初期画像を静止画で画面に表示させた後
に、ビデオ画像を動画で表示させたとき、道路標識が画
面にて最も大きく見えてくるとき道路標識画像をとらえ
るためのスリット線を前記画面に描く。次に、ビデオ画
像における道路標識の標識色を入力する。
【0024】そして、スリット線が描かれた後に、ビデ
オ画像を動画で画面に表示させ、このビデオ画像の動画
表示に伴って、スリット線に重なるRGBの画像データ
をスリット線に沿ってHSVに変換する。
【0025】次に、HSV変換された画像データの値を
用いて、色相、飽和度、明度からスリット線に標識色が
存在する存在確率を求める。
【0026】次に、標識色が存在する確率が高いときに
は、その画像データを得たスリット線の位置に重なる画
像平面の座標範囲に所定の大きさのエリアを設定し、エ
リア内の全ての画像データをHSV変換し、これらの値
から標識色の存在確率を求め、該存在確率が高いとき
は、エリア内の道路標識画像の輪郭を求め、この輪郭の
角度分布から道路標識画像の形状を決定し、この形状と
道路標識画像の情報の分布関数から道路標識画像を認識
する。
【0027】実施態様によれば、画面全体を処理する代
わりに、スリット上のカラーデータ(RGB)のみがH
SVへと変換され、道路標識と思しき箇所が検出され
る。そして、検出できたスリット上の位置から予め設定
された範囲の原画像をHSVへと変換されて、道路標識
の存在確率値が計算される。
【0028】そして、計算を行った道路標識を含む領域
内の確率値の分布画像を動的な閾値によって2値化さ
れ、ノイズを除去するために領域の拡張と縮小を行う演
算によって2値化された画像がフィルタリングされる。
引き続き、スリット上から検出できた標識を含む2値化
画像の中から実際の標識部分に相当すると考えられる領
域が検出され、検出された領域の輪郭に対して、各点の
接線角度の計算が行われ、その結果から作成されるヒス
トグラムの分布状況をもとに領域の形状が判定される。
そして、データベースに保存されている形状の等しい標
識のテンプレート群とのマッチングを行うことによって
認識が行われる。
【0029】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は本実施の
形態の道路標識自動認識装置の概略構成図である。本実
施の形態1では、車両を走行させながらビデオカメラ1
で撮影したビデオ画像をビデオテープ2に記録し、これ
をビデオデッキ4で再生して事務所にある道路標識自動
認識装置10(パーソナルコンピュータ)でリアルタイ
ムに道路標識を検出するものである。次に、概略処理を
説明する。
【0030】図2に示すように、まず、画面に表示され
た初めのビデオ画像(道路標識と道路等が映っている)
上に放物線状の特別なスリットfiを設定し(図2の
a)、ビデオデッキ4を操作してビデオテープ2を再生
する。
【0031】このとき、道路標識自動認識装置10は、
スリット上の画素データの色成分から道路標識の有無を
検出し、道路標識がスリット上に存在するときは、その
スリット上の道路標識があると判定した範囲に所定の大
きさのウィンドウWi(検出エリアともいう)をかけ
て、色成分、2値化によって抽出した道路標識の輪郭r
iを抽出する(図2のb)。
【0032】そして、その道路標識の輪郭riから道路
標識形状の種類を決定し、この決定した種類内で前述の
エリア内の道路標識の絵画像の特徴に最も類似する標識
を引当て、これをビデオカメラ1で検出した道路標識と
認識する(図2のc)。
【0033】このようにして道路標識を自動認識するた
めに、図1に示すように、本実施の形態では、ビデオデ
ッキ4からのビデオ画像をコンピュータの内部に取り込
んで画像メモリ12を介して表示部13に表示させるビ
デオキャプチャー11を備えている。前述の表示部13
にはタッチパネル14(静電式、圧電式)が備えられて
いる。
【0034】また、タッチパネル14に描かれたスリッ
トfiの軌跡をスリット形状として設定するスリット設
定処理部15と、指定された箇所(スリット又はエリ
ア)のRGB画像をHSV変換して、フレームメモリ1
7に記憶するHSV変換処理部16と、フレームメモリ
17のスリット状のデータの色成分から標識がそのスリ
ットに存在するかの仮判定を行う標識有無仮判定処理部
18と、道路標識があるスリットfiの範囲を基準とし
た所定の大きさのウィンドウWiを画像メモリ12に設
定する検出エリア設定処理部19とを備えている。
【0035】また、フレームメモリ17の画像データか
ら道路標識が存在する存在確率pを求める標識確率計算
処理部20と、標識の存在確率pから標識が存在すると
判定する標識存在判定処理部21と、標識が存在すると
判定されたときはフレームメモリ17の検出エリア内の
画像データを2値化する2値化処理部22とを備えてい
る。
【0036】また、フィルタリング処理部23と、フィ
ルタリングされた画像データの集合から標識の輪郭ri
を検出する輪郭検出処理部24と、輪郭riの各点の接
線角度の計算を行い、この角度のヒストグラムをメモリ
28の標識形状角度分布表と比較し形状の種類を決定す
る形状種類決定処理部25と、検査エリア内の標識の画
像データの色の濃度分布NQiを求め、この濃度分布N
Qiとデータベース29に記憶されている標識データの
濃度分布Niとの相関を求め、最も相関が強い画像デー
タの標識をビデオ画像の道路標識とする標識認識処理部
26とを備えている。
【0037】前述の標識形状角度分布表及びテンプレー
トについては後述する。さらに、対象色設定処理部30
と、変換開始指令処理部31とを備えている。
【0038】対象色設定処理部30は、オペレータによ
って入力された認識する標識の色miを全て読み込み、
標識確率計算処理部20に設定するので、1フレームに
おけるスリットにかかる青、赤、黄色等の道路標識を全
て認識できる。
【0039】変換開始指令処理部31は、ビデオ画像の
送出に伴ってビデオデッキ4から送出されるフレーム番
号kiが送出される毎に、HSV変換処理部16に対し
て抽出開始、変換開始指令を送出する。
【0040】次に、標識形状角度分布表について説明す
る。この標識形状角度分布表は、表1に示すように、道
路標識の形状符号Mi(マル、四角、菱形、…)を縦軸
欄に配列し、横軸欄に全ての道路標識の角度分布を配列
している。例えば、横軸欄には「0度」、「45度」、
「60度」、「90度」、「120」、……、「300
度」、「315度」と配列し、この角度分布と道路標識
の形状符号Miとからなる格子群で、どのような道路標
識かを判定ができるようにしている。
【0041】
【表1】 この標識形状角度分布表は、図14に示すように、撮影
された画像を記憶する平面に対する座標系(X−Y)か
ら反時計方向に線をなぞり、X軸方向の線には「0度」
が、+Y軸方向の線には「90度」が、−X軸方向の線
には「180度」が、−Y軸方向の線には「270度」
がそれぞれ割り当てられるようにしている。すなわち、
特定角度、「0度」、「45度」、「60度」、「90
度」、「120」、……、「300度」、「315度」
の12ポイントの格子を、それぞれの標識の形状符号毎
に設けている。
【0042】さらに、これらの12個の角度についてカ
ウンタを設け、ビデオ画像から抽出した輪郭の接線角度
を投票できるようにしている。
【0043】そして、本実施の形態では、これらの投票
角度をヒストグラムで表現し、ヒストグラムの傾向から
ビデオ画像で得た標識の形状種類を判定できるようにし
ている。
【0044】また、データベース29におけるテンプレ
ートは、図3に示すように、道路標識の標準的な種類を
示す標識形状Miと、この種類の標識形状Miに分類さ
れる複数の標識がポリゴンデータHiで記憶されている
と共に、その標識の色Gi(周囲の色、中央部の色等)
と、数字の有無Eiと、これらを特徴づけるための分布
(色、形状、内部の形)から求めた分布関数Niとを対
応させている。
【0045】上記のように構成された道路標識自動認識
装置について図4、図5のフローチャートを用いて以下
に動作を説明する。
【0046】本説明では、目的とする道路をビデオカメ
ラ1を搭載した自動車ですでに道路を通行したときの正
面(やや右又は左側)のビデオ画像をビデオテープ2に
録画し、このビデオテープ2をビデオデッキ4で再生す
る。また、HSV変換処理部16には 対象色設定処理
部30が変換対象の道路標識の色を知らせ、かつ変換開
始指令処理部31がビデオデッキ4からのビデオ画像の
フレーム番号kiを入力し、該入力毎にHSV変換処理
部16に変換開始信号を送出している。
【0047】前述の再生の初期画面(道路標識、道路が
表示されている)において、オペレータは表示部13の
タッチパネル14にペン入力によって例えば、放物線状
のスリットfiを描く(S401)。
【0048】次に、スリット設定処理部15がこの放物
線状のスリットfiの軌跡(Y=aX2+b)を求める
(S403)。このスリットfiは半楕円、半円でもよ
いが本実施の形態では放物線とする。
【0049】また、このスリットfiの軌跡は画像メモ
リ12に記憶されていて、図6に示すように表示するこ
ともできる。
【0050】このスリットfiについて図6を用いて説
明する。自動車を走行させながらビデオカメラ1で進行
方向を撮影すると、自動車の走行に伴い、その道路シー
ンは図6に示すように周囲の道路標識Ri(他に樹木、
ガードレール等)が画面の中心(fo)から放射状に画
面の周辺に向かう方向へと移動して行くことになる。
【0051】すなわち、画面の中心foの近くにあった
道路標識Ri´は、自動車が進むにつれて図6に示すよ
うに中心foから離れて画面の端側に位置した道路標識
Riとなり、道路標識Riが大きく見えてくる。
【0052】従って、スリット上の道路標識Riに対し
て認識処理を行うようにすれば精度の高い認識処理を行
うことが可能となる。
【0053】つまり、画面の下の部分は道路となるた
め、標識を検出する場合にはその部分を無視しても差し
支えないので、図6に示すような放物線状のスリットf
iを用いて必ずスリットfiに道路標識Riがかかるよ
うにしている。
【0054】そして、このスリット設定処理部15で求
めた軌跡(Y=aX2+b)をHSV変換処理部16に
送出する。
【0055】次に、HSV変換処理部16は、変換開始
指令処理部31からの変換開始信号が送出されたかどう
かを判断する(S405)。
【0056】ステップS405において、変換開始信号
の入力があると判断したときは、スリット設定処理部1
5で求められたスリットfiをビデオ画像にかける(S
407)。次に、HSV変換処理部16がスリットfi
にかかっているRGBのビデオ画像をHSV変換し、こ
のHSVの画像データをフレームメモリ17に記憶する
(S409)。このHSV変換は、Hが色相(Hue)、
Sが飽和度(Saturation)、Vが明度(Value)であ
る。
【0057】この変換された値に基づいて、後述する標
識存在確率算出部が道路標識の存在確率値を求める。
【0058】次に、標識有無仮判定処理部18は、標識
確率計算処理部20を用いてフレームメモリ17のスリ
ットfi上の画像データに設定された色mi(赤、黄
色、青等)の色成分が存在している確率Pを求めさせ
(S410)、この確率Pの値で、道路標識Riがスリ
ットにかかっているかどうかを判断する(S411)。
この存在確率の求め方については後述する。
【0059】ステップ411においては、S410で得
られたスリット上の確率分布によって、スリットfi上
に道路標識が存在するかどうかを判断する。具体的にい
えば、スリットfi上の確率分布をp0(i)とし、平
滑化したものをp1(i)とする。さらに、p1(i)
に対して平滑化を行ってp2(i)が得られる。イメー
ジとして、p0(i)、p1(i)、p2(i)を図7
に示す。ここで、横軸はスリット上の画素番号iであ
る。図7に示すように、もしp1(i)がp2(i)よ
り連続的に大きくて、かつその空間の積分値がある閾値
より上回るとき(図中の陰の部分)、そのスリットの範
囲を道路標識が存在する可能の範囲とする。
【0060】また、ステップS411において、スリッ
トfiにかかる道路標識の色が存在すると判断したとき
は、スリットfiのその範囲を検出エリア設定処理部1
9に知らせる(S409)。
【0061】検出エリア設定処理部19は、知らせられ
たスリット上の標識の範囲を基準とし、この範囲に所定
の大きさ(例えば、道路標識が入る大きさの四角型)の
検出エリアWiをかける(S419)。
【0062】そして、標識確率計算処理部20は、フレ
ームメモリ17に記憶されている検出エリア内の画像デ
ータの色相(Hue)・飽和度(Saturation)・明度(Val
ue)を元に、処理対象の検出エリアをX、Y方向になぞ
って行きながら標識色である可能性を表す存在確率値を
計算する(S421)。
【0063】また、この計算は、数1、数2、数3及び
数4に示すように行われる。例えば、対象色miの数を
nとし、各色の色相をHi=0〜255,i=0,1,
2,…,n−1とする。変換しようとする色の色相・飽
和度・明度を(h,s,v)とするとき、その色が標識
色である確率を次式のように定義する。
【0064】
【数1】 ここで色相(h)による存在確率は、
【数2】 すなわち、h−Hiの絶対値が小さいと、標識の存在確
率が高いことになる。
【0065】また、飽和度(s)による存在確率は、
【数3】 ここで、SthとSthは定数である。
【0066】さらに、明度(v)による存在確率は、
【数4】 ここで、VthとVthは定数である。
【0067】n=1の場合、上記の各式のアルゴリズム
は単色の検出となる。
【0068】前述の式において、色相だけを利用すると
したとき、Ps(s)=Pv(v)=1とおいた場合のP
(h,s,v)=Ph(h)の変換曲線のイメージ(存
在確率の分布を示すヒストグラム)を図8に示す。
【0069】次に、標識存在判定処理部21は、P
(h,s,v)の値から標識が存在するかどうかを判断
する(S423)。
【0070】ステップS423において、標識が存在す
ると判断したときは、2値化処理部22は、前述のよう
にして得た確率分布のヒストグラムから動的にしきい値
を作成し、この所定のしきい値で2値化する(S42
5)。
【0071】次に、図5に示すように、ノイズを除去す
るため、得られた2値化画像に対して領域の拡張と縮小
を行う(S501)。
【0072】次に、輪郭検出処理部24がこの2値化画
像から標識の輪郭を検出する(S503)。まず、スリ
ットとかさなる2値化画像のエッジ部分を探す。探索し
た位置から3×3のマスクで8連結の輪郭線riを求め
る。
【0073】このステップS503における輪郭は、図
9の左側に示すように、凹凸の多いものとなる。このた
め、検出した輪郭から以下の処理によってビデオ画像の
道路標識の形状を認識する。
【0074】最初、形状種類決定処理部25が輪郭上の
点における接線角度を求める計算を行う(S505)。
【0075】接線の角度を計算するときには、局所的な
最小二乗法を適用する。たとえば、輪郭上のi番目の点
の接線角度を計算するときには、i−wからi+wまで
の2w+1個のデータを利用する。さらに、計算時間を
短縮するために、計算機の分野で採用されているパイプ
ラインに相当するような仕組みを導入する。具体的に
は、最小二乗法で接線の角度を計算するとき、各点の座
標値(x,y)に対してx,y,x2,y2,xyに関す
る累積値を計算しなければならないが、i番目点におい
てxに関する累積Sx,iの計算を例とすると、
【数5】 となり、i+1番目点においてはxに関する累積S
x,i+1
【数6】 となる。これにより、Sx,i+1を計算するための2w+
1回の加算は一回の加算と一回の減算で済むことにな
る。
【0076】i番目の点において計算できたx,y,x
2,y2,xyに関する各々の平均値をSx,i,Sy,i,S
x 2 ,i,Sy 2 ,i,Sxy,iとすると、接線の角度はθiは次
式で与えられる。
【0077】
【数7】 上式(7)で求められた接線角度θiは、図10に示す
ようにπの不確定性が存在する。ここで、点(xi-w
i-w)と点(xi+w,yi+w)から求められた接線に垂
線を引き、交点を(x’i-w,y’i-w)と(x’i+w
y’i+w)で表す。もし数8(式8)または数9(式
9)が負であれば、数7で計算された接線角度θiにπ
を足す。
【0078】
【数8】
【数9】 このとき、形状種類決定処理部25は、接線角度θi
特定角度カウンタ(図示せず)に投票する(S50
5)。
【0079】また、特定角への投票とは、道路標識の候
補として抽出した輪郭上の各点の接線角度をγiへ投票
することである。具体的には、まず各特定角γiについ
て一つのカウンタCjを用意し、このカウンタをクリア
する。
【0080】次に、計算された輪郭上の各点の接線角度
について次式のように投票を行う。
【数10】 投票された結果はヒストグラム分布として得られる(S
509)。
【0081】次に、データベース29に記憶されている
標準の標識形状Mi群を読み(S511)、ヒストグラ
ム分布に最も類似する角度群を有する標準形状をビデオ
カメラ1でとらえた標識形状と決定する(S513)。
例えば、ヒストグラムのピークが明らかでない場合、つ
まり、0度、45度、90度、…、315度の投票があ
ったときは、その形状が円であるとするものと仮定して
最適円を探索する。ある点数以上の輪郭点が最適円にフ
ィットできた場合には、その輪郭は円であると判断す
る。また、0度、90度、180度、270度のピーク
がヒストグラムから得られたときは、四角形と判定し、
この四角形に最も類似するデータベースの四角形を検出
した標識の形状と認識する。どの形状にも分類されない
場合には標識でないものと判断する。
【0082】次に、標識認識処理部は,輪郭エリア内の
画像データの濃度の確率分布NQiを求め、この分布N
Qiに最も類似する標識データをデータベースから検索
し(S515)、検索した標識データをカメラでとらえ
た標識と認識する(S517)。そして、この認識した
道路標識の標識番号とビデオ画像のフレーム番号(ビデ
オデッキのビデオカウンタの値)と、道路番号とを送出
する。
【0083】具体的には、まず、検出できた道路標識領
域の大きさをデータベースの標識データのサイズに合わ
せて正規化する。次に,対応する2値化画像の横方向と
縦方向の両方の積分分布を計算する。縦・横方向の両分
布と道路情報データベースに学習させた標識の縦・横方
向の分布との相関値を計算して、その相関値が最も大き
く、かつ、ある閾値を超える場合、そのテンプレートに
相当する標識が検出できたものと判断する。
【0084】すなわち、図3に示すように標識形状Mi
がマルと判定し、ビデオ画像のエリア内の標識の画像デ
ータの分布が分布関数Na1に最も相関しているとき
は、エリア内のビデオ画像は車両通行止めの道路標識と
認識する。
【0085】そして、処理が終わったら、S405に戻
る。
【0086】<実施の形態2>図11は実施の形態2の
道路標識自動認識装置の外観図である。この道路標識自
動認識装置40は、GPS受信機41と、慣性航法装置
42(INS)と、ビデオカメラ1と、ビデオデッキ4
と、パソコン本体部43と、ディスプレィ13とを専用
線でそれぞれ接続した構成であり、自動車に搭載して道
路の進行方向を撮影しながらリアルタイムで道路標識を
認識し、データベースの道路標識を今回の道路標識に更
新する。
【0087】GPS受信機41は、DGPS(Differen
tial Global Positioning System)方式、すなわち相対
測位方式を利用するGPS受信機であり、GPS衛星か
らのGPS信号(電波)を受信して、ビデオカメラ1の
3次元位置座標(x,y,z)を求めて、そのデータ
を、RS232Cインターフェースを経由して、慣性航
法装置42へ送信すると共に、ビデオカメラ1の3次元
位置座標(x,y,z)をパソコン本体部43に送出す
る。
【0088】また、後述するパソコン本体部からのシャ
ッタトリガ信号が送出される毎に、前述の3次元位置座
標を求めたときのGPS時刻からシャッタトリガ信号が
入力したときの時刻(以下シャッタ時刻という)をパソ
コン本体に送出する。
【0089】慣性航法装置42は、GPS受信機41か
らのビデオカメラ1の3次元位置座標(x,y,z)お
よび図示しない車速エンコーダからの車両速度に基づ
き、推測航法演算により、走行する車両に固定されたビ
デオカメラ1の位置座標(x,y,z)を正確に求める
と同時に、ビデオカメラの姿勢であるカメラ角(ψ,
ω,κ)、すなわち、撮影方向の、地球座標系の南北軸
に対する傾き角度ψと、東西軸に対する傾き角度ωおよ
び鉛直方向に対する傾き角度κをリアルタイムに求め
る。
【0090】また、百万分の1秒の分解能の内部タイマ
(図示せず)を有し、GPSからPPS信号が入力され
る毎に(毎正秒に)時刻合わせを行い、20msec毎
にINSで計測した姿勢と位置とをパソコン本体部43
に送出する。
【0091】従って、GPS時計に対する内部タイマの
誤差の蓄積を回避することができる。
【0092】この推測航法演算を用いることで、例えば
トンネル内部等のGPS測位ができない場所において
も、常に測位が可能となっているパソコン本体部43で
は、図示しない距離センサからの走行距離値を入力し、
例えば5m毎にシャッタ信号をビデオカメラ1に送出し
て道路の進行方向を撮影したビデオ画像を入力する。
【0093】また、ビデオカメラ1のビデオ画像をビデ
オデッキ4にて再生した場合は、そのビデオ画像とフレ
ーム番号とを入力する。
【0094】そして、シャッタ時刻とカメラ1の位置座
標、カメラ角および撮影時刻が入力されると、これらの
データとビデオ画像とを対応づける。
【0095】すなわち、道路標識を撮影したときのビデ
オカメラ1の3次元位置と撮影時刻、ビデオ画像が対応
させられる。具体的には、GPS受信機41より1se
c毎に出力されるPPS信号を用いて慣性航法装置42
が内部タイマーの同期をとり、この内部タイマーの時刻
kと慣性航法装置42の位置データと姿勢とを対応さ
せて順次記憶すると共に、ビデオ画像を1コマ毎に、そ
の撮影時刻tpとを対応させて順次記憶する。
【0096】そして、前回のtk-1と今回の時刻tkと
の間を1/100万秒間隔で分割し、この分割時刻t
kkiにおける位置データと姿勢とを補間し、前述の撮影
時刻tpに一致するデータ(位置、姿勢)を見つけ、こ
のデータと今回のビデオ画像(1コマの)とを対応させ
る。
【0097】すなわち、走行中における道路標識を撮影
したときのビデオ画像(1コマ)とカメラ位置とカメラ
姿勢とが対応させられたことになる。
【0098】そして、本実施の形態1の構成によって、
ビデオ画像から道路標識を認識し、この認識した道路標
識に対応する記憶されている道路標識を更新する。
【0099】つまり、本実施の形態2では上記実施の形
態の構成に加えて図12に示すデータベース45と、カ
メラパラメータ設定処理部46と、標識位置計算処理部
47と、更新処理部48とを備えている。
【0100】データベース45には、道路名(番号)
と、標識番号(番号で種類が分かる)と、標識の位置
(X、Y、Z)とが予め記憶されている。
【0101】カメラパラメータ設定処理部46は、オペ
レータによって入力された、ビデオカメラの視矢角、カ
メラサイズ、高さ、光学特性等(総称してカメラパラメ
ータという)を標識位置計算処理部47に設定する。
【0102】標識位置計算処理部47は、入力されたカ
メラ姿勢、カメラ位置、撮影時刻tp、ビデオ画像(1
コマ)とを前述の具体的な記載のようにして対応させ
る。
【0103】そして、前述のカメラパラメータと、前述
のようにして求めたビデオ画像を撮影したときのカメラ
位置及び姿勢とを用いて、ビデオ画像内における道路標
識とカメラとの相対位置を求め、この相対位置とカメラ
位置及び姿勢等からビデオ画像内の道路標識の絶対位置
を決定して更新処理部48に送出する。
【0104】ここでカメラと道路標識との相対位置の計
算について説明する。
【0105】図13に示すようにカメラ座標系(XY
Z)を定義する。ここで、カメラ座標系のX軸と画像平
面のx軸と平行し、Y軸がy軸と平行する。カメラ座標
系のZ軸がカメラの向きと同じである。画像平面上で検
出された道路標識の中心位置は(xi,yi)であり、標
識のサイズはsiであるとすると、三角関係によって、
検出された道路標識とカメラとの相対位置(Xi,Yi
i)は数11(式11)で与えられる。
【0106】
【数11】 ここで、kはカメラの焦点距離、1ピクセルあたりのサ
イズなど諸パラメータによって決められる常数であり、
iは標識の実際のサイズである。
【0107】次に、更新処理部48は、認識した標識番
号kiと道路番号とを標識認識処理部26から入力し、
標識位置計算処理部47で求められた標識の絶対位置に
対応する位置データのレコードを引当て、そのレコード
の標識番号を認識した標識番号kiに更新する。
【0108】従って、認識した道路標識と車両の位置情
報、カメラパラメータ等から道路情報を更新できる。
【0109】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ビデオ画
像が動画で表示されると、画面中心から画面の周囲に放
射状に拡大する道路標識がスリット線にかかり、このと
きスリットにかかるカラーデータ(RGB)のみをHS
V変換して、この色と予め検出するための道路標識の色
とから存在確率を判断し、スリット上に存在する可能性
があるときは、所定の大きさエリアを画像平面に設定す
る。
【0110】そして、このエリア内の全域に渡って標識
色が存在するときに、そのエリア内の画像データの輪郭
に対して、各点の接線角度のヒストグラムを求めて、予
め記憶されている道路標識の角度分布に一致するものを
ビデオ画像の道路標識と決定する。
【0111】次に、ビデオ画像のエリア内の画像データ
を予め記憶されている標準標識の画像データとマッチン
グし、道路標識を認識する。
【0112】従って、画像全体を処理する従来手法と比
べ、道路標識の検出から認識に至る全てのプロセスにお
いて、総合的に処理時間を短縮することができるという
効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の道路標識自動認識装置
の概略構成図である。
【図2】実施の形態1の道路標識自動認識装置の概略を
説明する説明図である。
【図3】テンプレートを説明する説明図である。
【図4】本実施の形態1の動作を説明するフローチャー
トである。
【図5】本実施の形態1の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】スリットを説明する説明図である。
【図7】道路標識の存在範囲の算出を説明する説明図で
ある。
【図8】色相による存在確率のイメージ図である(ここ
で、横軸は色相であり、縦軸は強調因子(0〜3)であ
る)。
【図9】エリア内の画像データの輪郭を説明する説明図
である。
【図10】接線角度の算出を説明する説明図である。
【図11】実施の形態2の道路標識自動認識装置の外観
図である。
【図12】実施の形態2の概略構成図である。
【図13】カメラと道路標識との相対位置の算出を説明
する説明図である。
【図14】ビデオ画像の道路標識の輪郭のなぞり方法と
角度分布表との関係を説明する説明図である。
【図15】従来の道路標識の認識方法を説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 ビデオテープ 4 ビデオデッキ 10 道路標識自動認識装置 11 ビデオキャプチャー 14 タッチパネル 15 スリット設定処理部 16 HSV変換処理部 17 フレームメモリ 18 標識有無仮判定処理部 19 検出エリア設定処理部 20 標識確率計算処理部 21 標識存在判定処理部 24 輪郭検出処理部 25 形状種類決定処理部
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月16日(1999.4.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】前述の式において、色相だけを利用すると
したとき、Ps(s)=Pv(v)=1とおいた場合のP
(h,s,v)=Ph(h)の変換曲線のイメージを図
8に示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】
【数7】 上式(7)で求められた接線角度θiは、図10に示す
ようにπの不確定性が存在する。ここで、点(xi-w
i-w)と点(xi+w,yi+w)から求められた接線に垂
線を引き、交点を(x’i-w,y’i-w)と(x’i+w
y’i+w)で表す。もし数8(式8)または数9(式
9)が負であれば、数7で計算された接線角度θiにπ
を加算する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 修 東京都新宿区新宿4−2−18新宿光風ビル アジア航測株式会社内 (72)発明者 坂内 正夫 東京都港区六本木7−22−1 東京大学生 産技術研究所内 Fターム(参考) 2C032 HB11 5B057 AA16 CC03 CE18 DA06 DB02 DB06 DC08 DC16 5H180 AA01 BB15 CC04 CC12 FF04 FF05 FF14 5L096 BA04 FA02 FA04 FA06 FA15 FA67 GA17 GA40 GA41 9A001 HH28 HH30 JJ77 KK56

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路標識が設けられた道路を走行しなが
    ら進行方向を撮影したときのビデオ画像の初期画像を静
    止画で画面に表示させた後に、前記ビデオ画像を動画で
    表示させたとき、前記道路標識が画面にて最も大きく見
    えてくるとき道路標識画像をとらえるためのスリット線
    を前記画面に設定する工程と、 前記ビデオ画像における前記道路標識の標識色を入力す
    る工程と、 前記スリット線の設定後に、前記ビデオ画像を動画で前
    記画面に表示させる工程と、 前記ビデオ画像の動画表示に伴って、RGBの画像デー
    タを前記スリット線に沿ってHSV変換する工程と、 前記HSV変換された画像データの値を用いて、色相、
    飽和度、明度から前記スリット線に標識色が存在する存
    在確率を求める工程と、 前記標識色が存在する確率が高いときには、その画像デ
    ータを得た前記スリット線の位置に重なる画像平面の座
    標範囲に所定の大きさのエリアを設定する工程と、 前記エリア内の全ての画像データをHSV変換し、これ
    らの値から前記標識色の存在確率を求め、該存在確率が
    高いときは、前記エリア内の道路標識画像の輪郭を求
    め、この輪郭の角度分布から前記道路標識画像の形状を
    決定し、この形状と前記道路標識画像の情報の分布関数
    から前記道路標識画像を認識する工程とを有することを
    特徴とするビデオ画像の道路標識自動認識方法。
  2. 【請求項2】 前記存在確率は、前記HSVの画像デー
    タの色と、前記入力された標識色との類似度を、色相、
    飽和度、明度毎にそれぞれ関数で定義し、これらの関数
    の積を前記標識色の存在確率とすることを特徴とする請
    求項1記載のビデオ画像の道路標識自動認識方法。
  3. 【請求項3】 前記道路標識画像の形状の決定は、 前記道路標識の形状を形成する辺の角度の分布を示す標
    識形状角度分布表を、全ての道路標識形状毎に予め設
    け、 前記エリアが設定されたとき、そのエリア内の所定レベ
    ル以上の画像データ群を前記道路標識画像とし、この輪
    郭を形成する点列の各点の接線角度を算出する工程と、 前記算出角度が前記予め設けられた標識形状角度分布表
    の角度に対応したとき、その角度に投票する工程と、 前記輪郭を一周する毎に、前記投票された投票角度の分
    布と前記標識形状角度分布表と比較し最も類似する形状
    を前記道路標識画像の輪郭形状と認識する工程とからな
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のビデオ画像の
    道路標識自動認識方法。
  4. 【請求項4】 前記道路標識画像の認識は、 道路標識の特徴を正規化分布で、全ての道路標識毎に、
    標識番号と対応させて予め記憶し、 前記輪郭形状が認識されたとき、前記道路標識画像の
    縦、横方向の積分分布を求めて正規化し、この正規化分
    布と、予め記憶されている前記正規化分布に最も相関が
    高いものを前記撮影した道路標識画像と認識する工程と
    を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のビ
    デオ画像の道路標識自動認識方法。
  5. 【請求項5】 前記認識した道路標識画像に対応する標
    識番号と位置座標を外部に知らせることを特徴とする請
    求項4記載のビデオ画像の道路標識自動認識方法。
  6. 【請求項6】 道路標識が設けられた道路を走行しなが
    ら進行方向を撮影したときのビデオ画像の初期画像を静
    止画で画面に表示させた後に、前記ビデオ画像を動画で
    表示させたとき、前記道路標識が画面にて最も大きく見
    えてくるとき道路標識画像をとらえるためのスリット線
    を前記画面に描かせ、前記スリット線に重なる所定の色
    の画像データ群から前記道路標識の形状、色、特徴等を
    認識するビデオ画像の道路標識自動認識装置であって、 前記画面に描かれたスリット線の点列データの座標値を
    抽出し、これらの座標値から前記スリット線の関数を求
    め、この範囲を変換範囲として設定するスリット設定処
    理部と、 変換範囲が設定される毎に、該変換範囲の初めから終わ
    りまでの画像データをHSV変換するHSV変換処理部
    と、 前記HSV変換された画像データの値と、予め入力され
    た標識色との類似度を、色相、飽和度、明度毎にそれぞ
    れ関数で定義し、これらの関数の積を前記標識色の存在
    確率とする標識確率計算処理部と、 前記スリット線の関数を前記HSV変換部に設定したと
    き、前記標識確率計算処理部の存在確率に基づいて前記
    スリット線に前記道路標識が重なっているかの仮判定を
    行う標識有無仮判定処理部と、 前記スリット線に前記道路標識が重なっている可能性が
    あると判定したときは、前記スリット線に重なる前記画
    像平面のその範囲に所定の大きさのエリアを関数で前記
    HSV変換処理部に設定する検出エリア設定処理部と、 前記標識確率計算処理部で前記エリアの全般に前記入力
    された標識色が存在する確率が高いと判定されたとき
    は、そのエリア内の前記標識色の画像データ群の輪郭を
    検出する輪郭検出処理部と、 前記輪郭検出処理部で検出された輪郭の点列の接線角度
    を算出し、該接線角度の分布から前記道路標識画像の形
    状を決定する形状種類決定処理部とを有することを特徴
    とするビデオ画像の道路標識自動認識装置。
  7. 【請求項7】 前記エリア内に前記標識色が存在する確
    率が高いときは、前記エリア内の画像データを2値化す
    る2値化処理部と、 該2値化された画像データの不要成分をノイズとして除
    去し、この画像データを前記輪郭検出処理部に送出する
    フィルタリング処理部とを有することを特徴とする請求
    項6記載のビデオ画像の道路標識自動認識装置。
  8. 【請求項8】 前記形状種類決定処理部は、 前記道路標識の形状を形成する辺の角度を、特定角度と
    し、この特定角度毎に配列した標識形状角度分布表を、
    全ての道路標識毎に予め設けたデータベースと、 前記エリアが設定されたとき、そのエリア内の所定レベ
    ル以上の画像データ群を前記道路標識画像とし、この輪
    郭を形成する点列の各点の接線角度を算出する手段と、 前記算出角度が前記特定角度に対応したとき、その特定
    角度のカウンタに前記算出角度を投票する手段と、 前記輪郭を一周する毎に、前記カウンタに投票された投
    票角度の分布を求め、この投票角度の分布と、予め記憶
    されている複数種類の道路標識の形状に最も類似する形
    状を前記道路標識画像の輪郭形状と認識する手段とから
    なることを特徴とする請求項6記載のビデオ画像の道路
    標識自動認識装置。
  9. 【請求項9】 前記道路標識の特徴を正規化分布で、全
    ての道路標識毎に、標識番号と対応させて予め記憶され
    たデータベースと、 前記輪郭形状が決定されたとき、前記道路標識画像の
    縦、横方向の積分分布を求めて正規化し、予め記憶され
    ている前記正規化分布の中で、この正規化分布に最も相
    関が高いものを前記撮影した道路標識画像と認識する標
    識認識処理部とを有することを特徴とする請求項6及び
    7記載のビデオ画像の道路標識自動認識装置。
  10. 【請求項10】 前記標識認識処理部は、 前記認識した道路標識画像に対応する標識番号を外部に
    知らせることを特徴とする請求項9記載のビデオ画像の
    道路標識自動認識装置。
  11. 【請求項11】 ビデオ画像の初期画像を静止画で画面
    に表示させたときに、前記画面に描かれたスリット線の
    関数を求めさせる手段と、 前記ビデオ画像における前記道路標識を識別するための
    標識色を読み込む手段と、 前記スリット線が描かれた後に、ビデオデッキに再生信
    号を送出して前記ビデオ画像を動画で前記画面に表示さ
    せる手段と、 前記ビデオ画像の動画表示に伴って、前記スリット線に
    重なるRGBの画像データを前記スリット線に沿ってH
    SVに変換させる手段と、 前記HSV変換された画像データの値を用いて、色相、
    飽和度、明度から前記スリット線に標識色が存在する存
    在確率を求めさせる手段と、 前記標識色が存在する確率が高いときには、その画像デ
    ータを得た前記スリット線の位置に重なる画像平面の座
    標位置に所定の大きさのエリアを設定させる手段と、 前記エリア内の全ての画像データをHSV変換させ、こ
    れらの値から前記標識色の存在確率を求めさせ、該存在
    確率が高いときは、前記エリア内の道路標識画像の輪郭
    を求めさせ、この輪郭の角度分布から前記道路標識画像
    の形状を決定させ、この形状と前記道路標識画像の情報
    の分布関数から前記道路標識画像を認識させる手段とか
    らなるビデオ画像の道路標識自動認識のプログラムを記
    憶した記憶媒体。
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