JP2000290409A - 改質ふっ素樹脂、改質ふっ素樹脂組成物及び改質ふっ素樹脂成形体 - Google Patents
改質ふっ素樹脂、改質ふっ素樹脂組成物及び改質ふっ素樹脂成形体Info
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Abstract
おいて利用できる改質ふっ素樹脂、改質ふっ素樹脂組成
物及び改質ふっ素樹脂成形体の提供。 【解決手段】結晶融点が比較的近いふっ素樹脂を2種類
以上共存させ、酸素濃度100torr以下の不活性ガス雰
囲気下で、且つ2種類以上のふっ素樹脂のうち結晶融点
が最も高いふっ素樹脂の結晶融点以上の温度下で、電離
性放射線を照射線量10kGy〜10MGyの範囲で照
射してなる改質ふっ素樹脂。
Description
部品、パッキン、ガスケット、半導体製造用容器・配
管、厨房関連製品等に適用できる改質ふっ素樹脂、改質
ふっ素樹脂組成物及び改質ふっ素樹脂成形体に関するも
のである。
TFE」という)を代表とするふっ素樹脂は、低摩擦
性、耐熱性、非粘着性、電気特性、耐薬品性、クリーン
性等に優れており、産業用、民生用の各種用途に広く利
用されているが、ふっ素樹脂は機械的耐性、特に耐摩耗
性や耐クリープ性に劣ることが指摘されている。
して、電離性放射線の照射により架橋する方法が一般に
知られているが、PTFEやテトラフルオロエチレン−
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重合体
(以下「PFA」という)、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロエチレン系共重合体(以下「PFEP」
という)のようなパーフロロポリマーは、電離性放射線
の照射により分子鎖が切断して低分子量化する易崩壊型
ふっ素樹脂であり、照射架橋により機械的耐性を改善す
ることはできない。このため、ふっ素樹脂にガラス繊維
や炭素繊維等を補強材として充填することにより機械的
耐性を改善することがなされてきているが、ふっ素樹脂
は元来化学的に不活性であり、充填材との結合性はない
ため、ふっ素樹脂と充填材の界面に空隙が形成され易
く、ガスや液体を浸透させるという新たな問題の発生を
招くことになる。更に、ガラス繊維はふっ酸、高濃度ア
ルカリに溶出し、炭素繊維は電気特性を著しく損ない、
ふっ素樹脂本来の特性を著しく低下させることになる。
ラフルオロエチレン共重合体(以下「ETFE」とい
う)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体
(以下「ECTFE」という)、ポリふっ化ビニリデン
(以下「PVDF」という)のようなふっ素樹脂は、ト
リアリルイソシアヌレート(TAIC)等の架橋助剤の
存在下で電離性放射線を照射することにより架橋できる
ことが知られており、電線の絶縁被覆、発泡製品等の一
部で実用に供されている。しかし、熱溶融時に架橋助剤
が揮散した添加量が相当減量し、電離性放射線の照射後
の製品の物性にバラツキが発生し品質が安定しない、揮
散した架橋助剤により作業現場が汚染され安全性に欠け
る、成形温度下で架橋助剤とふっ素樹脂が反応して熱架
橋現象が生じ成形性が低下する、といった問題がある。
て、近年、PTFEに酸素不存在の不活性ガス雰囲気下
で、且つPTFEの融点以上に加熱された状態で電離性
放射線を照射すると、ゴム弾性の付与等の改質がなされ
ることが提案され(特開平6−116423号公報)、
また、摺動部材への適用が提案されており(特開平9−
278907号公報)、ふっ素樹脂の機械的耐性を向上
させる試みがなされてきているが、ふっ素樹脂のより広
範囲な用途への適用に対しては更なる改善の余地がある
ことが本発明者等の検討により明らかになった。
性を有し、しかも、広い分野において利用できる改質ふ
っ素樹脂、改質ふっ素樹脂組成物及び改質ふっ素樹脂成
形体を提供することにある。
本発明によれば、結晶融点が比較的近いふっ素樹脂を2
種類以上共存させ、酸素濃度100torr以下の不活性ガ
ス雰囲気下で、且つ2種類以上のふっ素樹脂のうち結晶
融点が最も高いふっ素樹脂の結晶融点以上の温度下で、
電離性放射線を照射線量10kGy〜10MGyの範囲
で照射してなる改質ふっ素樹脂が提供される。
樹脂としては、PTFE、PFA、PFEP、ETF
E、ECTFE、PVDF等をあげることができる。P
TFEの中には、パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)、ヘキサフルオロプロピレン、(パーフルオロアル
キル)エチレン、あるいはクロロトリフルオロエチレン
等の共重合性モノマーに基づく重合単位を1モル%以下
含有するものも含まれる。また、PFA、PFEP、E
TFE、ECTFEの場合、その分子構造の中に少量の
第3成分を含むことは有り得る。
ち2種類以上を共存させ、最も結晶融点の高いふっ素樹
脂の結晶融点以上の温度下で電離性放射線を照射するこ
とにより共架橋的化学結合現象が発現され、機械的耐性
が付与されることになる。いずれか1種のふっ素樹脂の
結晶融点に達しない温度下での照射では、照射温度を上
回る結晶融点のふっ素樹脂は選択的に電離性放射線によ
る崩壊が進行して他のふっ素樹脂との共架橋的化学結合
は生じない。ここで、重要なのは照射温度がふっ素樹脂
の結晶融点を大きく上回ると、当該ふっ素樹脂は共架橋
的化学結合現象よりもむしろ熱劣化挙動が主体的となる
ことであり、結晶融点が大きく異なるふっ素樹脂を共存
させると、結晶融点が低い方のふっ素樹脂は熱劣化によ
り特性が大きく低下してしまうことである。このため、
本発明においては、結晶融点が比較的近いふっ素樹脂を
複数種共存させることにしている。
組合せとしては、PTFEとPFA、PFAとPFE
P、及びPFEPとETFE、ECTFE、PVDFか
ら選ばれる少なくとも1種との組合せといったものをあ
げることができる。例えば、PTFEとPFAを共存さ
せる場合は、PTFEの通常の結晶融点は327℃、P
FAの通常の結晶融点は310℃であり、PTFEの結
晶融点である327℃以上に加熱して、PTFEとPF
Aが共に溶融状態にあるところで電離性放射線を照射す
ることにより、従来放射線崩壊型とされていたPTFE
とPFAが共存下で共架橋的化学結合現象が発現され、
機械的耐性が付与されることになる。PFAの結晶融点
以上であってもPTFEの結晶融点に達しない温度下で
は、PTFEは選択的に電離性放射線による崩壊が進行
してPFAとの共架橋的化学結合は生じない。PTFE
とPFAを使用する場合、本発明の課題達成のための温
度条件は330〜380℃、好適には335〜350℃
であり、380℃を越えると共架橋的化学結合現象より
もむしろ熱劣化挙動が主体的となり好ましくない。
FAの通常の結晶融点は前述した通り310℃、PFE
Pの結晶融点は275℃であり、310℃〜360℃、
好ましくは315℃〜330℃の温度で電離性放射線を
照射することが望ましい。
Fから選ばれる少なくとも1種を共存させる場合は、P
FEPの通常の結晶融点は前述した通り275℃、ET
FEの通常の結晶融点は270℃、ECTFEの通常の
結晶融点は245℃、PVDFの通常の結晶融点は18
0℃であり、280℃〜330℃、好ましくは285℃
〜310℃の温度下で電離性放射線を照射することが望
ましい。
Aの2種のふっ素樹脂を前者/後者の重量比で99/1
〜1/99の範囲で共存させる手段としては、平均粒径
が2mm以下の粉体同士を混合した混合粉体として、この
ような混合粉体をPFAの結晶融点以上で加熱処理した
混合溶融体として、水性ディスパージョン同士で混合後
凝集して乾燥した混合粒体として、このような水性ディ
スパージョン同士の混合後凝集して乾燥した混合粒体に
石油ナフサを約20重量%添加し、40〜80℃で塑性
加工した複合体として、このような複合体をPFAの結
晶融点以上に加熱処理した複合成形体として、それぞれ
共存させることができる。
体をコアにして外殻にPFA粉体で覆ったコア−シェル
型粉体、あるいは、PFA溶融粉体をコアにして外殻を
PTFEで覆った粉体構造体といった形でPTFEとP
FAを共存させることも可能である。
上記の温度下で且つ酸素濃度100torr以下、好ましく
は10-6torr〜100torr、更に好ましくは10-6torr
〜40torrの不活性ガス雰囲気下で、電離性放射線を照
射線量1kGy〜10MGyの範囲で照射する必要があ
る。酸素濃度が100torrを越えると、分解が先行して
架橋反応が大幅に阻害されるため各種特性の低下を招
く。本発明において、電離性放射線としては、γ線、電
子線、X線、中性子線、あるいは高エネルギーイオン等
が使用され、照射線量が1kGy未満では十分な改質効
果は達成されず、10MGyを越えると機械的耐性の低
下を招くことになる。
改質ふっ素樹脂と未改質高分子材料を前者/後者重量比
で99/1から1/99の割合で混合して使用すること
も可能である。改質ふっ素樹脂を粉砕等の手段で2mm以
下の微粒子状に加工後、未改質高分子材料に配合し、成
形することにより改質ふっ素樹脂複合成形品を得ること
ができる。具体的には、粉末焼成法、焼成品の機械加工
品(フィルム、シート、異形品等)、ラム押出成形品、
PTFEペースト品(含む焼成品)、PTFE水性デス
パージョン含浸製品(硝子繊維、炭素繊維、有機耐熱繊
維、金属多孔体、Niメッキ複合製品等)があげられ
る。未改質高分子材料としては、改質ふっ素樹脂の成形
温度に耐えられるもの、すなわち、短時間的には400
℃〜500℃の成形温度に耐えられる耐熱高分子材料で
あればよく、具体的には、ポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキル
ビニルエーテル)系共重合体、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロエチレン系共重合体、ふっ化ビニリデ
ン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリ
ふっ化ビニリデン、エチレン−クロロトリフルオロエチ
レン共重合体、ポリクロロフルオロエチレン、テトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロジイオキサソール共重合
体、ポリふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン−ヘキサフル
オロプロペン系共重合体、プロピレン−テトラフルオロ
エチレン系共重合体、ふっ化ビニリデン−パーフルオロ
メチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系共重
合体、フルオロホスファゼン系ゴム、ポリイミド、芳香
族ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド及び芳香族ポ
リエステルといったものをあげることができ、これらは
単独で使用しても2種以上併用してもよい。
っ素ゴムとを共存させ、酸素濃度100torr以下の不活
性ガス雰囲気下で、且つふっ素樹脂の結晶融点以上の温
度下で、電離性放射線を照射線量10kGy〜10MG
yの範囲で照射することにより、改質ふっ素樹脂とふっ
素ゴムとのブレンド系を得ることも可能である。ふっ素
ゴムとしては、ふっ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロ
ペン系共重合体(以下「VDF/HFP」という)、プ
ロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体(以下
「P−TFE」という)、ふっ化ビニリデン−パーフル
オロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレン系
共重合体(以下「VDF−PFMVE−TFE」とい
う)、フルオロホスファゼン系ゴム等をあげることがで
きる。
該ふっ素樹脂を改質するときの電離性放射線照射条件下
で機械的耐性を保持可能な耐熱高分子材料を共存させ、
酸素濃度100torr以下の不活性ガス雰囲気下で、ふっ
素樹脂の結晶融点以上の温度下で、電離性放射線を照射
線量10kGy〜10MGyの範囲で照射することによ
り、改質ふっ素樹脂と高分子材料とのブレンド系を得る
ことができる。耐熱高分子材料としては、ポリイミド、
芳香族ポリアミド、ポリアリレンスルフィド、ポリエー
テルエーテルケロン及び芳香族ポリエステル等をあげる
ことができる。
成形品を得る方法としては、結晶融点が比較的近いふっ
素樹脂が2種類以上共存する混合物を所定形状に成形し
てから電離性放射線を照射する方法、結晶融点が比較的
近いふっ素樹脂が2種類以上共存する混合物に、電離性
放射線を照射し、照射後の混合物を粉砕した粉体を所定
形状に成形する方法、結晶融点が比較的近いふっ素樹脂
が2種類以上共存する混合物に、電離性放射線を照射
し、照射後の混合物を粉砕した粉体と未改質の高分子材
料を含有する改質ふっ素樹脂組成物を所定形状に成形す
る方法、ふっ素樹脂とふっ素ゴムが共存する混合物を所
定形状に成形し、当該成形体に電離性放射線を照射する
方法、ふっ素樹脂と当該ふっ素樹脂を改質するときの電
離性放射線照射条件下で機械的特性を保持可能な耐熱高
分子材料が共存する混合物を所定形状に成形し、当該成
形体に電離性放射線を照射する方法等があげられる。
えばPFAとPTFEを共存させて本発明の条件下で電
離性放射線を照射することにより得られる改質ふっ素樹
脂は、その粉砕微粒子をポリエチレン、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、EPDM、POM、CTFEふっ素
樹脂塗料等に添加してフィルム、シート、塗装品、成形
品等の製品形態で撥水、着氷防止、潤滑性、非粘着性等
の機能を活かした用途に提供される。また、Niメッキ
に配合して潤滑性、非粘着性の金属被膜を形成でき、各
種機械器具に応用できる。特殊な例では、リチウム−イ
オン二次電池集電極結着剤に配合して環境劣化対策に効
果的である。ポリエチレン/ポリプロピレン母材に配合
してセパレート材の制御安定性に寄与できる。P−TF
E系ゴムに配合して燐酸系燃料電池のパッキンの機械的
熱的安定性を改善できる。
ば、改質ふっ素樹脂の耐放射線性を活かしたプラズマ利
用、あるいは反応活性を活かしてのUV光線利用によ
り、アクリル酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、N,
N−ジメチルアクリル酸アミド、メタクリル酸グリシジ
ツエステル等による表面処理によって、改質ふっ素樹脂
来の特性を保持したままで親水性、親油性、非帯電性、
接着性、水中下耐摩耗性等を付与できる。PTFEとP
FAのブレンド系の改質ふっ素樹脂にパーフルオロカル
ボン酸あるいはフルオロサルホン酸基等のイオン交換性
機能を有するモノマーをグラフトさせることで、イオン
交換性改質ふっ素樹脂を得ることができる。
の条件下で電離性放射線を照射することにより得られる
改質ふっ素樹脂を高濃度ポリイミドに配合した組成物
は、フィルムの形態で低誘電率、耐熱水性絶縁材料とし
て先端機器分野で利用され得る。
クリル樹脂、含ふっ素エポキシ樹脂、含ふっ素ポリイミ
ド樹脂)とを共存させて本発明の条件下で電離性放射線
を照射することにより、グラフト反応によるポリマーア
ロイを得ることが可能である。このポリマーアロイは、
潤滑性、撥水性等の機能を付与できる。勿論、特殊ふっ
素樹脂に改質ふっ素樹脂粉末を配合してもよい。
E及びPFAの3種を共存させて本発明の条件下で電離
性放射線を照射した改質ポリマを高濃度PEEKに溶融
配合して得られる改質ふっ素樹脂組成物からなる成形品
は、PEEKの高温剛性特性を保持したままでふっ素樹
脂の耐薬品性、耐熱水性が活かされ、12インチウェハ
ー次世代LSI半導体製造装置部品への適用が可能であ
る。
の条件下で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素
樹脂組成物の微粉砕品を、ポリオレフィン樹脂中に1重
量%以下含まれるように添加すると、PTFEの潤滑機
能とP−TFEゴムのチクソトロピックな特性との相乗
効果により加工性の向上を図ることができる。
練品(ひも状)をPFAチューブ内に充填し、Oリング
状に末端溶接加工後に本発明の条件下で電離性放射線を
照射し、照射後再加熱してOリング真空サイジング型で
脱ガス処理を行うことにより、高寸法精度のOリング製
品を得ることができる。このOリング製品は、半導体、
高真空、耐熱、耐薬化学機器等で使用され得る。
件下で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂
の粉体をPFA粉体と混合した混合粉体は、ライニング
製品として使用できる。基材と混合粉体との接着は、P
TFE系プライマーと改質ふっ素樹脂の一成分であるP
TFEとの作用により改善され、また、PFAと改質ふ
っ素樹脂の一成分であるPFAとが密着して耐液浸透、
耐ガス浸透に効果的である。このライニング製品の適用
により、顕著な潤滑性付与と1000倍以上の耐摩耗性
付与が可能となる。
件下で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂
の粉体をポリエチレン粉体に配合した混合粉体は、非粘
着性が要求される産業廃棄物等の回収用の大型容器(ポ
リエチレン回転成形製品)等へ適用できる。ポリエチレ
ン回転成形製品は、製品外側、つまり初期肉厚部は従来
通りポリエチレン単体とし、加工の最後の段階で改質ふ
っ素樹脂を投入して製品内側を成形することにより製造
できる。
TFEを共存させて本発明の条件下で電離性放射線を照
射して得られる改質ふっ素樹脂の粉体を配合した製品
は、食品工業や化学プラントで多用されている非粘着搬
送ベルトに適用できる。ガラス繊維不織布にPTFEデ
ィスパージョンを含浸させ、改質ふっ素樹脂粉体を配合
したPTFEディスパージョンを塗布して表層を形成す
ることにより、耐摩耗性及び非粘着性に優れた搬送ベル
トを実現でき、メンテナンスコストを大幅に低減でき
る。また、改質ふっ素樹脂粉体を配合したPTFEディ
スパージョン(必要に応じTiO2 光活性触媒を添加)
をドーム球場の屋根等に使用されているシートに塗装す
ることにより、耐摩耗性、非粘着性A種膜製品を実現で
き、耐久性を大幅に向上できる。
件下で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂
の粉体をふっ素ゴムに配合して得られる製品は、柔軟性
のある動的シール部品として産業機械器具全般に適用可
能である。特に、鉄からアルミニウム系軽合金への移行
が加速化されている自動車分野においては、当該軽合金
の摩耗を少なくするために柔らかい摺動部材が要求され
ており、本発明による製品はこの傾向に合致したもので
ある。本発明の改質ふっ素樹脂は、動的粘弾性特性の常
温付近のtanδ吸収値がPTFEに比べて著しく小さ
くなり、結晶転移吸収が大幅に低下する。この事実は、
常温領域でのバネ特性の発現を意味しており、動的シー
ル性(密封性)機能に効果的であり、油圧シリンダーシ
ール、ショックアブソバー等において大きな効果を発揮
する。
PTFEとPb系化合物の混合物を埋め込んだ摺動部材
が自動車用部品で多用されているが、Pb系化合物が摺
動時に摩損して大気中に放出され、環境汚染の一要因と
なっている。PTFEとPFAを共存させて本発明の条
件下で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂
はPb化合物に代替可能である。当該改質ふっ素樹脂の
粉砕微粒子を、PTFEデスパージョンに配合し、真鍮
系多孔質構造体に埋め込み処理を行なうことによりPb
化合物を使用しない摺動部材を実現できる。また、PT
FEとPFAを共存させて本発明の条件下で電離性放射
線を照射して得られる改質ふっ素樹脂の粉砕微粒子をP
FAに配合して溶融押出成形フィルムを得、このフィル
ムと真鍮系多孔質構造体フィルムとを圧延ロールで一体
複合化し、その後筒状に丸め加工して摺動部材を得るこ
とができる。
現できなかった大型ブロック(成形品)を、PFAとP
TFEの双方を使用して実現可能である。例えば、PT
FEとPFAを共存させて本発明の条件下で電離性放射
線を照射して得られる改質ふっ素樹脂の粉砕粉体90重
量部とPFA粉体10重量部の混合粉体を、PTFE成
型用金型で予備成形し、PTFE用焼成炉で焼成するこ
とにより、PTFE(未改質)を用いた従来の大型ブロ
ックの製造法と同様にして、大型ブロックを得ることが
できる。ここで、改質ふっ素樹脂成分90重量部は、P
TFE(未改質)以上に高溶融粘度を示すので、流動す
る溶融成分(PFA)10重量部が界面に滲み込んで空
隙を無くし、しかも界面の融着力を向上させ、機械的、
化学的に安定した成形品を得ることができる。最終製品
の機能は、改質ふっ素樹脂のPTFEとPFAの含有比
に依存するが、高温時の弾性率を従来のPTFE成形品
より大きく改善でき、半導体、液晶製造プロセスにおい
て、利点が広範囲に発揮される。
レタンブレードの低摩擦化と定着ロールのトナー非粘着
性の向上が要求されている。PTFEとPFAを共存さ
せて本発明の条件下で電離性放射線を照射して得られる
改質ふっ素樹脂を液状ポリウレタンに配合した組成物を
成形して得たウレタンブレードは低摩擦化を図ることが
できる。PTFEとPFAを共存させて本発明の条件下
で電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂、ま
たはPFAとP−TFEを共存させて本発明の条件下で
電離性放射線を照射して得られる改質ふっ素樹脂をPF
Aに配合した組成物をチューブ成形し、複写機ロールに
適用することにより、トナー非粘着性のロールを実現で
きる。PFAの非粘着性に加えて改質ふっ素樹脂のスナ
ッピー性(ゴム弾性)により、一段と優れたトナー非粘
着性が発揮される。トナー非粘着性の向上により、トナ
ーの融解温度を低下させてコピーすることが可能とな
り、コピー温度の低下による省エネルギー化を図ること
ができる。
的な分野への応用が可能である。本発明の改質ふっ素樹
脂の成形加工性、耐放射線性、非化学的汚染性は、医療
機械器具の多種多用な形態、放射線性による滅菌処理、
各種菌の培養等に効果的に対応できるものであり、滅菌
処理やX線撮影が行われる生体内の人口骨を含め潤滑性
機能を必要とする機能性人口部位への適用、DNA等の
培養によるウイルス種の簡易な判定官能部品への適用が
期待される。
っ素樹脂繊維を得ることができ、網組加工品等への適用
が可能である。PTFEに改質ふっ素樹脂を配合した成
形原料を用い、従来の加工方法を採用することにより、
また、PTFEとPFAを配合した成形原料を用い、従
来方法で繊維を形成した後、本発明の条件下で電離性放
射線を照射する方法を採用することにより、更には、P
TFEファインパウダーにPFAを配合し、ペースト押
出成形した紐に本発明の条件下で電離性放射線を照射
し、高温(約370℃付近)加熱後延伸する方法を採用
すること、更には、PTFEファインパウダーにPFA
粉体を配合して得たペースト押出品を約340℃に加熱
し、酸素の希薄な条件下で延伸しながら電離性放射線を
照射する方法を採用することにより、改質ふっ素樹脂繊
維を得ることができる。
PTFEの切削屑、工場規格外製品(原料、加工品)エ
ンドユーザ使用済み廃材等を回収して洗浄後、電離性放
射線を照射して分解させ(照射前の1/100程度に低
分子量化)、ジェットミルで粉砕して平均粒径10μm
程度の微粉末を得、これをエンジニアリングプラスチッ
ク、ゴム、塗料、インク、グリース、潤滑油、RTVシ
リコーンガスケット、液状シーラント等に添加してい
る。本発明の改質ふっ素樹脂粉末は、従来のPTFEを
大幅に越える固体潤滑剤機能を発揮する。回収したPT
FE廃材及びPFA廃材を粉砕した微粉末を混合し、本
発明の条件下で電離性放射線を照射し、ジェットミル粉
砕で再度微粉末化することにより固体潤滑剤を得ること
ができる。また、一旦、酸素存在下で電離性放射線を照
射して低分子量化した後で本発明の条件下で電離性放射
線を照射する方法も採用できる。
ングパウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80
gとPFA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デ
ュポンフロロケミカル社製)20gをジューサー型ミキ
サーで混合し、混合物をPTFE予備成形金型で圧力3
0MPaで加圧成形して厚さ2mm、50mm角シートと
し、これを360℃の温度で1時間焼成した。この焼成
シートを340℃の加熱炉に入れて1時間経過後に真空
ポンプで吸引し、酸素濃度が0.4torrになった段階で
吸引を停止して窒素ガスを封入し、電子線を20kGy
/回の照射線量で5回照射して(合計照射線量100k
Gy)改質シートを得、供試試料とした。
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80gとPF
A粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポンフ
ロロケミカル社製)20gをジューサー型ミキサーで混
合し、混合物をSUSトレーに2mm厚さに入れ、340
℃の加熱炉に入れて1時間経過後に真空ポンプで吸引
し、酸素濃度が0.4torrになった段階で吸引を停止し
て窒素ガスを封入し、電子線を20kGy/回の照射線
量で5回照射して(合計照射線量100kGy)改質し
た。この改質試料を冷却後卓上型ジェットミルで粉砕し
て平均粒径が60μmの改質粉体を得、この改質粉体2
0gとPTFEモールディングパウダー(商品名:G−
163、旭硝子社製)80gをジューサーミキサーで混
合し、次いで厚さ2mm、外径50mmの円板シートを予備
成形した後、350℃で1時間焼成し、供試試料とし
た。
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)20gとPF
A粉末(商品名:P−63P、旭硝子社製)80gをブ
ラベンダーブラストミルで360℃で混練し、溶融物を
厚み2mm、50mm角シート金型に移し、加圧冷却して厚
さ2mmのシートを得た。このシートに対し、実施例1と
同様の条件で電子線を照射して改質し、改質シートを3
40℃に再加熱し、2mmシート型でサイジング冷却して
寸法精度を向上させ、供試試料とした。
3P、旭硝子社製)80gと実施例2と同様にして得た
平均粒径が60μmの改質粉体20gをブラベンダーブ
ラストミルで混練し、厚み2mm、50mm角型を用い35
0℃の温度で圧縮成形してシートを得、供試試料とし
た。
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80gとPF
A粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポンフ
ロロケミカル社製)20gの割合でジューサー型ミキサ
ーで混合し、この混合物80gと実施例2で得た平均粒
径が60μmの架橋粉体20gをジューサー型ミキサー
で混合後、厚さ2mm、外径50mmの円板シートを予備成
形した後、350℃で1時間焼成して供試試料とした。
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)を360℃、
圧力30MPaで1時間圧縮成形して厚さ2mm、50mm
角シートを得、これを供試試料とした。
3P、旭硝子社製)を360℃の温度で溶融し、この溶
融物を厚み2mm、50mm角シート金型に移し、加圧冷却
して厚さ2mmのシートとし、これを供試試料とした。
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80gとPF
A粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポンフ
ロロケミカル社製)20gをジューサー型ミキサーで混
合し、混合物を予備成形金型で圧力30MPaで加圧成
形して2mm厚、50mm角シートを得、これを360℃で
1時間焼成し、供試試料とした。
料について、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その結果
を表1に示す。測定はスラスト型摩擦摩耗試験装置を使
用し、SUS304製の円筒状リング(外径25.6mm
φ、内径20.6mmφ、表面粗さ0.20μm)により
供試試料に0.25MPaの圧力を加え、速度0.5m
/sec の条件のもとに行った。
10-6)は、W=KPVTの摩耗の関係式により求め
た。なお、式中Wは摩耗深さ(m)、Pは荷重(MP
a)、Vは速度(m/sec )、Tは時間(hr)であり、
圧力と速度の乗数値PV値は、1.25kg・m/cm2 ・
sec とし、摩耗深さは、測定時間2時間後の供試試料の
重量減少を測定した後、この被試験シートの減少重量を
減少容量に換算し、これを円筒状リングの接触面積で除
して算出した。
(PPVE)0.1モル変性したPTFE(商品名:7
0−J)80gとPFA粉末(商品名:テフロンMP1
0、三井・デュポンフロロケミカル社製)20gを使用
し、実施例1と同様な操作で供試試料を得た。
(PPVE)0.1モル変性したPTFE(商品名:7
0−J)を使用し、比較例1と同様な操作で供試試料を
得た。
て、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その結果を表2に
示す。
グパウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80重
量部とPFA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・
デュポンフロロケミカル社製)20重量部の割合でジュ
ーサー型ミキサーで混合し、混合物をSUSトレーに2
mm厚さに入れ、340℃の加熱炉に入れて1時間経過後
に真空ポンプで吸引し、酸素濃度が0.4torrになった
段階で吸引を停止して窒素ガスを封入し、電子線を20
kGy/回の照射線量で5回照射して(合計照射線量1
00kGy)改質した。この改質試料を冷却後卓上型ジ
ェットミルで粉砕して平均粒径が60μmの改質粉体を
得、この改質粉体20gと表3に示す各種ポリマー80
gをブラベンダーブラストミルでそれぞれのポリマーに
適した加工温度条件で混練し、溶融物を厚み2mm、50
mm角シート金型に移し、加圧冷却して厚さ2mmのシート
を得、供試試料とした。
した各種ポリマー単独を用いたシートを得、供試試料と
した。
試試料について、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その
結果を表3に示す。
etpol2020)100g、メタクリル酸亜鉛30
g、有機過酸化物系加硫剤5g、実施例7〜16と同様
にして得た平均粒径が60μmの改質粉体100gをロ
ール混練後、160℃で圧縮成形して厚さ2mm、10cm
角の加硫シートを得、供試試料とした。
商品名:アフラス200、旭硝子社製)100g、ステ
アリン酸ナトリウム1g、酸化マグネシウム5g、水酸
化カルシウム6g、ビスフェノールAF2g、実施例7
〜16と同様にして得た平均粒径が60μmの改質粉体
100gを実施例17と同様に加硫成形して厚さ2mm、
10cm角の加硫シートを得、供試試料とした。
えてPTFEルブリカント(商品名:L169J)10
0重量部を配合した以外は実施例17と同様にして加硫
シートを得、供試試料とした。
えてPTFEルブリカント(商品名:L169J)10
0重量部を配合した以外は実施例18と同様にして加硫
シートを得、供試試料とした。
各供試試料について、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、
その結果を表4に示す。
ロンMP10、三井・デュポンフロロケミカル社製)8
0gとPFEP(商品名:NC1500)20gをジュ
ーサー型ミキサーで混合し、混合物をブラベンダープラ
ストミルを使用して360℃で混練し、溶融物を厚み2
mmのシート金型に取出し、速やかに加圧(3MPa)冷
却して厚さ2mm、50mm角のシートを得た。このシート
を315℃の加熱炉に入れて1時間経過後に真空ポンプ
で吸引し、酸素濃度が1torr以下になった段階で吸引を
停止して窒素ガスを封入し、電子線を20kGy/回の
照射線量で5回照射して(合計照射線量100kGy)
改質シートを得、供試試料とした。
質シートをハンマーミルで粉砕後、卓上型ジェットミル
で粉砕して平均粒径が100μmの改質粉体を得、この
改質粉体20gと表5に示す各種ポリマー80gをブラ
ベンダーブラストミルで360℃の温度条件で混練し、
溶融物を厚み2mmのシート金型に取出し、速やかに加圧
(3MPa)冷却して厚さ2mm、50mm角のシートを
得、供試試料とした。ブラベンダーブラストミル混合温
度は、PFEP:340℃、ETFE:300℃、PV
DF:200℃、ECTFE:300℃、PCTFE:
200℃とした。
ロンMP10、三井・デュポンフロロケミカル社製)8
0g、PFEP(商品名:NC1500)20g及びP
TFEルブリカント(商品名:L169J)20gをジ
ューサー型ミキサーで混合し、混合物をブラベンダープ
ラストミルを使用して360℃で混練し、溶融物を厚み
2mmのシート金型に取出し、速やかに加圧(3MPa)
冷却して厚さ2mm、50mm角のシートを得、供試試料と
した。
マー80gとPTFEルブリカント(商品名:L169
J)20gの割合で使用し、比較例17と同様にしてシ
ートを得、供試試料とした。
各供試試料について、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、
その結果を表5に示す。
ウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80gとP
EEK(商品名:150XF)20gをジューサー型ミ
キサーで混合し、混合物を予備成形金型で圧力30MP
aで加圧成形して2mm厚さ、50mm角シートを得、これ
を360℃で1時間焼成した。このシートを340℃の
加熱炉に入れて1時間経過後に真空ポンプで吸引し、酸
素濃度が0.5torrになった段階で吸引を停止して窒素
ガスを封入し、電子線を20kGy/回の照射線量で5
回照射して(合計照射線量100kGy)改質シートを
得、供試試料とした。
ングパウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80
gとPEEK(商品名:150XF)20gをジューサ
ー型ミキサーで混合し、混合物をSUSトレーに2mm厚
に入れ、これを340℃の加熱炉に入れて1時間経過後
に真空ポンプで吸引し、酸素濃度が0.5torrになった
段階で吸引を停止して窒素ガスを封入し、電子線を20
kGy/回の照射線量で5回照射して(合計照射線量1
00kGy)改質した。この改質試料を冷却後卓上型ジ
ェットミルで粉砕して平均粒径が100μmの改質粉体
を得、この改質粉体20gと表6に示す各種ポリマー8
0gをブラベンダーブラストミルでそれぞれのポリマー
に適した加工温度条件で混合し、厚み2mm、50mmの角
シートを得、供試試料とした。シートの作製は、実施例
27は焼成、実施例28〜30は溶融混練後圧縮成形に
よる。
ウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)60g、P
FA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポン
フロロケミカル社製)20g及びPEEK(商品名:1
50XF)20gの割合で使用し、実施例26と同様に
して改質シートを得、供試試料とした。
ングパウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)60
g、PFA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デ
ュポンフロロケミカル社製)20g及びPEEK(商品
名:150XF)20gを使用し、実施例27〜30と
同様にして改質粉体を得、この改質粉体20gと表6に
示す各種ポリマー80gをブラベンダーブラストミルで
それぞれのポリマーに適した加工温度条件で混合し、厚
み2mm、50mmの角シートを得、供試試料とした。ブラ
ベンダーブラストミル混合温度は、PFA:380℃、
PFEP:350℃、ETFE:320℃、PPS:3
00℃、PES:320℃、PA:300℃とした。
etpol2020)100g、メタクリル酸亜鉛30
g、有機過酸化物系加硫剤5g、実施例32〜39と同
様にして得た平均粒径が100μmの改質粉体100g
をロール混練後、160℃で圧縮成形して厚さ2mm、1
0cm角の加硫シートを得、供試試料とした。
商品名:アフラス200、旭硝子社製)100g、ステ
アリン酸ナトリウム1g、酸化マグネシウム5g、水酸
化カルシウム6g、ビスフェノールAF2g、実施例3
2〜39と同様にして得た平均粒径が100μmの改質
粉体100gを実施例40と同様に加硫成形して厚さ2
mm、10cm角の加硫シートを得、供試試料とした。
ロンMP10、三井・デュポンフロロケミカル社製)に
γ線を空気中で100kGy照射して低分子量に分解し
た粉末20gとPFA(340J、未改質)80gをブ
ラストミルで380℃で混練して成形してシートを得、
供試試料とした。
料について、摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その結果
を表6に示す。
ウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)80gとP
FA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポン
フロロケミカル社製)20gをジューサー型ミキサーで
混合し、混合物を340℃の加熱炉に入れて1時間経過
後に真空ポンプで吸引し、酸素濃度が0.5torrになっ
た段階で吸引を停止して窒素ガスを封入し、電子線を1
0kGy照射して改質した。この改質試料を冷却後卓上
型ジェットミルで粉砕して平均粒径が40μmの改質粉
体を得、この改質粉体30gとPTFEモールディング
パウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)100g
をジューサーミキサーで混合し、予備成形金型を使用し
て圧力15MPaで厚さ2mm、外径50mmの円板シート
を予備成形し、360℃で1時間焼成し、供試試料とし
た。
30gとPFA(商品名:340J)70gをブラベン
ダープラストミルを使用して380℃で混練し、溶融物
を速やかに厚み2mmのシート圧縮型に移行し、加圧
(0.2MPa)冷却して厚さ2mm、50mm角のシート
を得、供試試料とした。
摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その結果を表7に示
す。
1000kGy(50kGy/回電子線照射線量で20
回照射)、2000kGy(50kGy/回電子線照射
線量で40回照射)、3000kGy(50kGy/回
電子線照射線量で60回照射)として実施例42と同様
にしてシートを得、供試試料とした。なお、各例ではビ
ーム加熱による照射温度が380℃以下になるように照
射と冷却時間(非照射時間)を制御した。
摩擦係数及び摩耗係数を測定し、その結果を表8に示
す。
ウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)20gとP
FA粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポン
フロロケミカル社製)80gをジューサー型ミキサーで
混合し、混合物をブラベンダープラストミルを使用して
360℃で混練し、溶融物を厚み2mmのシート金型に取
出し、速やかに加圧(3MPa)冷却して厚さ2mm、5
0mm角のシートを得た。このシートを酸素濃度0.5to
rrの窒素ガスの雰囲気下、330℃の加熱温度のもとで
電子線を照射線量1000kGy照射して(50kGy
/回の電子線照射線量で20回照射)改質した。ビーム
加熱による照射温度が360℃以下になるように照射と
冷却時間(非照射時間)を制御した。この改質シートを
ハンマーミルで粉砕後、卓上型ジェットミルで粉砕して
平均粒径が100μmの改質粉体を得、この改質粉体8
0gとPFA(商品名:340J)20gをブラベンダ
ーブラストミルで380℃の温度条件で混練し、溶融物
を厚み2mmのシート金型に取出し、速やかに加圧(0.
2MPa)冷却して厚さ2mm、50mm角のシートを得、
供試試料とした。このシートは、透明性に優れ、ゴム弾
性特性を示した。
ウダー(商品名:G−163、旭硝子社製)2kgとPF
A粉末(商品名:テフロンMP10、三井・デュポンフ
ロロケミカル社製)8kgをヘンシェル型ミキサーで混合
し、混合粉体を平均厚み5mm、無加圧で340℃に加熱
後、酸素濃度0.5torrの窒素ガスの雰囲気下で電子線
を照射線量300kGy照射して(20kGy/回の電
子線照射線量で15回照射)改質した。ビーム加熱によ
る照射温度が360℃以下になるように照射と冷却時間
(非照射時間)を制御した。この改質処理品をエアージ
ェットミルで粉砕して平均粒径が5μmの改質粉体を得
た。この改質粉体60gとPFA粉末(商品名:テフロ
ンMP10、三井・デュポンフロロケミカル社製)40
gをジューサー型ミキサーで混合して静電塗装用粉体原
料を得、これを静電塗装した食品工業向け炊飯用容器を
得た。この炊飯用容器は、従来のPFA塗装製品に比べ
て優れた耐久性を有していた。
が5μmの改質粉体400gとPFA(商品名:340
J)600gを2軸スクリュウ押出機で溶融混練してペ
レットを得、このペレットを原料にして10mmTダイ押
出機により厚み60μm、幅20cmのフィルムを押出
し、同時にフィルム表面をPAI(ポリアミドイミド)
プライマー処理したアルミ合金シートとのラミネート板
を得、このラミネート板を圧延加工して内面がPFA面
になる縦10cm、横6cm、深さ2cmの容器形状製品を得
た。この容器の非粘着性は従来のPFAラミネート板使
用製品と同等であったが、耐摩耗性は1000倍であっ
た。また、フィルム自体は透明性が高く、非球晶体であ
って、表面平滑性に優れており、異物付着対策に効果的
であった。
が5μmの改質粉体200gとPFA(商品名:AP2
01)800gを混合し、混合物を原料にして10mm2
軸スクリュー押出機を用いて100μm口径マルチダイ
から繊維状モノフィラメントを押出し、10〜30倍引
落しをかけ、平均径10μmの繊維を得た。この繊維を
用い、1mm厚の不織布軸受け及び1μm開孔径の濾布を
得た。不織布軸受けのジャーナル型軸受けに採用したと
ころ、従来のPTFE充填剤入り品と遜色ない耐摩耗性
を示し、且つ非充填系であることから、半導体、医薬プ
ラント、食品工業においてはクリーン性が評価されてい
る。
が5μmの改質粉体4kgとPTFEモールディングパウ
ダー(商品名:G−163、旭硝子社製)1kgを高速混
合型ヘンシェルにより均一に混合し、混合物を用いて高
さ20cm、径20cmのビレットを予備成形金型で加圧成
形した(成形圧0.5MPa)。予備成形品を無負荷で
340〜360℃で2時間加熱して焼成し、その後圧力
0.5MPaで加圧し状態で冷却し、PTFE切削用旋
盤を用いて100μmから5mm厚さの製品を得た。
屑、工場廃材等ロス品、使用済み製品はモールディング
パウダー、ファインパウダー、ディスパージョン等を原
料としたもの、形状はバルク、テープ、ヤーン、繊維等
のいずれでもよく、異物混入を除けば100%PTF
E)とPFA産業廃棄物(半導体容器、チューブ等で、
異物を除き100%PFA)を、必要に応じ洗浄等で異
物を除去し、エアージェットミルで粉砕して平均粒径約
100μmの粉体を得た。この粉体PTFE800gと
粉体PFA200gをヘンシェルミキサーで混合し、こ
の混合物を340℃に加熱後、酸素濃度0.5torrの窒
素ガスの雰囲気下で電子線を照射線量2000kGy照
射して(50kGy/回の電子線照射線量で40回照
射)改質した。この改質処理品をエアージェットミルで
粉砕して平均粒径が10μmの改質粉体を得た。平均粒
径が10μmの改質粉体が得られるので、従来のPTF
Eルブリカントの代品としての広範囲の用途(プラスチ
ック、ゴム、塗料、インク、グリース、オイル、メッキ
等)に適用できることが確認された。なお、10μm以
下サブミクロン粒子系については塗料液状体、オイル等
の湿式粉砕で実現できることが確認できた。
た平均粒径約100μmのPTFE粉体800gとPF
A粉体200gの混合物を、340℃に加熱し、酸素が
存在する雰囲気で電子線を10kGy照射し、続いて、
340℃に加熱した状態で酸素濃度0.5torrの窒素ガ
スの雰囲気下で電子線を照射線量100kGy照射して
(50kGy/回の電子線照射線量で2回照射)改質し
た。この改質処理品をエアージェットミルで粉砕して平
均粒径が10μmの改質粉体を得た。予め低分子量にし
ておいて比較的低線量、短時間の電子線照射による改質
ふっ素樹脂製品を低コストで得られることが確認でき
た。
た平均粒径約100μmのPTFE粉体800gとPF
A粉体200gの混合物を、340℃に加熱し、酸素が
存在する雰囲気で電子線を10kGy照射し、続いて、
340℃に加熱加熱後、酸素濃度0.5torrの窒素ガス
の雰囲気下で電子線を照射線量2000kGy照射し
(50kGy/回の電子線照射線量で40回照射)、続
いて1000kGy照射し(50kGy/回の電子線照
射線量で20回照射)、合計3000kGy照射した。
なお、第一回目の照射では、部分的には材料温度が38
0℃を越えるときがあり、第二回目の照射では材料温度
が360℃以下になるように、冷却期間を制御した。こ
れによって、高線量照射を経済的に行えることが確認さ
れた。得られた改質ふっ素樹脂はDSCの観察では観察
では結晶融点の存在が確認できなかった。また、この改
質品はエアージェットミルの超微粉化を試みた結果、特
定条件では1μmレベルに迫る超微粒子化が確認でき、
更に液体(含むオイル)中の超微細化はナノミクロン粒
子も得られることがわかった。この事実はインク、オイ
ルへの添加はもとより、ナノテクノロジー分野に応用さ
れ得ることが確認できた。
た機械的耐性を有し、しかも、広い分野において利用で
きる改質ふっ素樹脂、改質ふっ素樹脂組成物及び改質ふ
っ素樹脂成形体を実現することが可能となり、ふっ素樹
脂の応用範囲を広げる上で大きく貢献するものである。
Claims (18)
- 【請求項1】結晶融点が比較的近いふっ素樹脂を2種類
以上共存させ、酸素濃度100torr以下の不活性ガス雰
囲気下で、且つ2種類以上のふっ素樹脂のうち結晶融点
が最も高いふっ素樹脂の結晶融点以上の温度下で、電離
性放射線を照射線量10kGy〜10MGyの範囲で照
射してなることを特徴とする改質ふっ素樹脂。 - 【請求項2】ポリテトラフルオロエチレンとテトラフル
オロエチレン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)系共重合体の2種類のふっ素樹脂を共存させ、ポリ
テトラフルオロエチレンの結晶融点以上の温度下で、電
離性放射線を照射してなる請求項1記載の改質ふっ素樹
脂。 - 【請求項3】330℃〜380℃、好ましくは335℃
〜350℃の温度下で電離性放射線を照射してなる請求
項2記載の改質ふっ素樹脂。 - 【請求項4】テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
(アルキルビニルエーテル)系共重合体とテトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロエチレン系共重合体の2種
類のふっ素樹脂を共存させ、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系共重合体の
結晶融点以上の温度下で、電離性放射線を照射してなる
請求項1記載の改質ふっ素樹脂。 - 【請求項5】310℃〜360℃、好ましくは315℃
〜330℃の温度下で電離性放射線を照射してなる請求
項4記載の改質ふっ素樹脂。 - 【請求項6】テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロ
エチレン系共重合体とエチレン−テトラフルオロエチレ
ン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共
重合体、ポリふっ化ビニリデンから選ばれる少なくとも
1種を共存させ、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロエチレン系共重合体の結晶融点以上の温度下で、電
離性放射線を照射してなる請求項1記載の改質ふっ素樹
脂。 - 【請求項7】280℃〜330℃、好ましくは285℃
〜310℃の温度下で電離性放射線を照射してなる請求
項6記載の改質ふっ素樹脂。 - 【請求項8】請求項1記載の改質ふっ素樹脂と未改質高
分子材料を含有する改質ふっ素樹脂組成物。 - 【請求項9】未改質高分子材料は、ポリテトラフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)系共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロエチレン系共重合体、ふっ化ビ
ニリデン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体、ポリふっ化ビニリデン、エチレン−クロロトリフル
オロエチレン共重合体、ポリクロロフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロジイオキサソー
ル共重合体、ポリふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン−ヘ
キサフルオロプロペン系共重合体、プロピレン−テトラ
フルオロエチレン系共重合体、ふっ化ビニリデン−パー
フルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエチレ
ン系共重合体、フルオロホスファゼン系ゴム、ポリイミ
ド、芳香族ポリアミド、ポリアリーレンスルフィド及び
芳香族ポリエステルから選ばれる少なくとも1種である
請求項8記載の改質ふっ素樹脂組成物。 - 【請求項10】ふっ素樹脂とふっ素ゴムとを共存させ、
酸素濃度100torr以下の不活性ガス雰囲気下で、且つ
ふっ素樹脂の結晶融点以上の温度下で、電離性放射線を
照射線量10kGy〜10MGyの範囲で照射してなる
ことを特徴とする改質ふっ素樹脂組成物。 - 【請求項11】ふっ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)系共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロエチレン系共重合体から選ばれる少
なくとも1種であり、ふっ素ゴムは、ふっ化ビニリデン
−ヘキサフルオロプロペン系共重合体、プロピレン−テ
トラフルオロエチレン系共重合体、ふっ化ビニリデン−
パーフルオロメチルビニルエーテル−テトラフルオロエ
チレン系共重合体、フルオロホスファゼン系ゴムから選
ばれる少なくとも1種である請求項10記載の改質ふっ
素樹脂組成物。 - 【請求項12】ふっ素樹脂と当該ふっ素樹脂を改質する
ときの電離性放射線照射条件下で機械的耐性を保持可能
な耐熱高分子材料を共存させ、酸素濃度100torr以下
の不活性ガス雰囲気下で、ふっ素樹脂の結晶融点以上の
温度下で、電離性放射線を照射線量10kGy〜10M
Gyの範囲で照射してなることを特徴とする改質ふっ素
樹脂組成物。 - 【請求項13】ふっ素樹脂は、ポリテトラフルオロエチ
レン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロ(アルキ
ルビニルエーテル)系共重合体、テトラフルオロエチレ
ン−ヘキサフルオロエチレン系共重合体から選ばれる少
なくとも1種であり、耐熱高分子材料は、ポリイミド、
芳香族ポリアミド、ポリアリレンスルフィド及び芳香族
ポリエステルから選ばれる少なくとも1種である請求項
12記載の改質ふっ素樹脂組成物。 - 【請求項14】結晶融点が比較的近いふっ素樹脂が2種
類以上共存する混合物を所定形状に成形し、当該成形体
に酸素濃度100torr以下の不活性ガス雰囲気下で、且
つ2種類以上のふっ素樹脂のうち結晶融点が最も高いふ
っ素樹脂の結晶融点以上の温度下で、電離性放射線を照
射線量10kGy〜10MGyの範囲で照射してなるこ
とを特徴とする改質ふっ素樹脂成形体。 - 【請求項15】結晶融点が比較的近いふっ素樹脂が2種
類以上共存する混合物に、酸素濃度100torr以下の不
活性ガス雰囲気下で、且つ2種類以上のふっ素樹脂のう
ち結晶融点が最も高いふっ素樹脂の結晶融点以上の温度
下で、電離性放射線を照射線量10kGy〜10MGy
の範囲で照射し、照射後の混合物を粉砕した粉体を所定
形状に成形してなることを特徴とする改質ふっ素樹脂成
形体。 - 【請求項16】結晶融点が比較的近いふっ素樹脂が2種
類以上共存する混合物に、酸素濃度100torr以下の不
活性ガス雰囲気下で、且つ2種類以上のふっ素樹脂のう
ち結晶融点が最も高いふっ素樹脂の結晶融点以上の温度
下で、電離性放射線を照射線量10kGy〜10MGy
の範囲で照射し、照射後の混合物を粉砕した粉体と未改
質の高分子材料を含有する改質ふっ素樹脂組成物を所定
形状に成形してなることを特徴とする改質ふっ素樹脂成
形体。 - 【請求項17】ふっ素樹脂とふっ素ゴムが共存する混合
物を所定形状に成形し、当該成形体に酸素濃度100to
rr以下の不活性ガス雰囲気下で、且つふっ素樹脂の結晶
融点以上の温度下で、電離性放射線を照射線量10kG
y〜10MGyの範囲で照射してなることを特徴とする
改質ふっ素樹脂成形体。 - 【請求項18】ふっ素樹脂と当該ふっ素樹脂を改質する
ときの電離性放射線照射条件下で機械的特性を保持可能
な耐熱高分子材料が共存する混合物を所定形状に成形
し、当該成形体に酸素濃度100torr以下の不活性ガス
雰囲気下で、且つふっ素樹脂の結晶融点以上の温度下
で、電離性放射線を照射線量10kGy〜10MGyの
範囲で照射してなることを特徴とする改質ふっ素樹脂成
形体。
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