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JP2000258152A - 角度計 - Google Patents

角度計

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Publication number
JP2000258152A
JP2000258152A JP11063665A JP6366599A JP2000258152A JP 2000258152 A JP2000258152 A JP 2000258152A JP 11063665 A JP11063665 A JP 11063665A JP 6366599 A JP6366599 A JP 6366599A JP 2000258152 A JP2000258152 A JP 2000258152A
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Japan
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angle
movable blade
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rotation
main body
Prior art date
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Application number
JP11063665A
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English (en)
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Inventor
Hiroshi Koizumi
小泉  博
Kunihiko Takahashi
邦彦 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUI KEIKI CO Ltd
MARUI KEIKI KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
MARUI KEIKI CO Ltd
MARUI KEIKI KK
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by MARUI KEIKI CO Ltd, MARUI KEIKI KK, Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical MARUI KEIKI CO Ltd
Priority to JP06366599A priority Critical patent/JP4150123B2/ja
Publication of JP2000258152A publication Critical patent/JP2000258152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4150123B2 publication Critical patent/JP4150123B2/ja
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の測定部位に安定してセットでき、
被測定物の角度を高精度に測定できる角度計を提供す
る。 【解決手段】 第1の測定子部材13を有する本体部1
0と、本体部に対して回転可能に設けられ第2の測定子
部材31を有する回転部30と、第1の測定子部材に対
する第2の測定子部材の角度を検出する角度検出部50
と、この角度検出部で検出された角度を表示する角度表
示部60とを備える。第1の測定子部材は、一定の隙間
を隔てて対向配置された2枚の固定ブレード16,17
から形成され、第2の測定子部材は、2枚の固定ブレー
ドの間に位置して回転可能に設けられた1枚の可動ブレ
ード32から形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角度計に関する。
詳しくは、固定ブレードに対する可動ブレードの角度か
ら被測定物の角度を測定する角度計に関する。
【0002】
【背景技術】被測定物の角度を測定する角度計として、
米国特許第5,040,298号公報が知られている。
これは、角度計の本体に一体的に固定された固定アーム
と、この固定アームに対して回転可能に設けられた可動
アームと、前記固定アームに対する可動アームの回転角
度を検出する角度センサと、この角度センサで検出され
た角度をデジタル表示するデジタル表示器とを備えた構
造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の角度計
は、固定アームおよび可動アームがそれぞれ1枚の板か
ら構成され、固定アームの片面に可動アームが接した状
態で回転する構造であるため、つまり、固定アームの厚
みだけ、可動アームが固定アームからずれているため、
これらのアームを被測定物の測定部位に当接させたとき
に、角度計がアームの厚み方向へ傾きやすく、安定した
測定が行えないという欠点がある。
【0004】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解消し、被測定物の測定部位に安定してセットでき、被
測定物の角度を高精度に測定できる角度計を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の角度計は、上記
目的を達成するため、次の構成を備える。請求項1に記
載の発明は、第1の測定子部材を有する本体部と、この
本体部に対して回転可能に設けられ前記第1の測定子部
材とともに被測定物の測定部位に当接される第2の測定
子部材を有する回転部と、前記第1の測定子部材に対す
る第2の測定子部材の角度を検出する角度検出部と、こ
の角度検出部で検出された角度を表示する角度表示部と
を備えた角度計において、前記第1の測定子部材は、一
定の隙間を隔てて対向配置された2枚の固定ブレードか
ら形成され、前記第2の測定子部材は、前記2枚の固定
ブレードの間に位置して回転可能に設けられた1枚の可
動ブレードから形成されていることを特徴とする。
【0006】この発明によれば、被測定物の測定部位に
当接される測定子部材が、一定の隙間を隔てて対向配置
された2枚の固定ブレードと、この2枚の固定ブレード
の間に位置して回転可能に設けられた1枚の可動ブレー
ドとから形成されているから、つまり、2枚の固定ブレ
ードの間(中央)に可動ブレードが位置しているから、
これらのブレードを被測定物の測定部位に当接させたと
きに、これらのブレードが厚み方向へ傾くのを極力防止
できる。従って、ブレードを安定して被測定物の測定部
位に当接されることができるから、被測定物の測定部位
の角度を高精度に測定できる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の角度計において、前記回転部は、前記可動ブレード
と、前記本体部に回転可能に支持された回転板と、この
回転板に対して前記可動ブレードをその長手方向に位置
調整可能に保持する保持手段とを含んで構成されている
ことを特徴とする。この発明によれば、回転板に対して
可動部材の保持位置をその長手方向に沿って調整するこ
とができるから、固定ブレードに対する可動ブレードの
長さを調整することによって、被測定物の各種形状にも
対応できる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の角度計において、前記保持手段は、前記回転板に設け
られその回転板の回転中心からの距離が一回転方向へ向
かって次第に減少するカム溝を有するハンドルと、この
ハンドルと前記可動ブレードとの間に介在されたブレー
ド台と、一端に前記ハンドルのカム溝に係合する係合ピ
ンを有し、他端に前記可動ブレードの長手方向に沿って
形成された長溝に係合する係合部を有する係合爪とを含
んで構成されていることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、ハンドルを回すと、そ
のハンドルに設けられたカム溝も回転される。すると、
このカム溝と可動ブレードの長溝との間に係合する係合
爪がハンドルの回転軸線に対して接近、離反される。係
合爪がハンドルの回転軸線から離間すると、可動ブレー
ドがブレード台から離れるから、可動ブレードをその長
手方向へスライドさせることができる。可動ブレードを
スライドさせて長さ調整したのち、係合爪をハンドルの
回転軸線に接近させると、可動ブレードがブレード台に
押し付けられ、可動ブレード、ブレード台およびハンド
ルが一体的に固定される。つまり、可動ブレードがその
長手方向の位置で保持される。従って、簡単な構成で可
動ブレードの長さを調整することができる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3のいずれかに記載の角度計において、前記角度
検出部は、前記回転部に設けられその回転軸線を中心と
する同一円周上に複数の電極を一定角度間隔で配列した
ロータ基板と、前記本体部に前記ロータに対向して配置
され前記回転軸線を中心とする同一円周上に複数の電極
を一定角度間隔で配列したステータ基板とを備えた静電
容量式エンコーダによって構成されていることを特徴と
する。この発明によれば、角度検出部を、ロータ基板と
ステータ基板とを含む静電容量式エンコーダによって構
成したので、小型、軽量、低コストで実現できる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の角度計において、前記可動ブレードを微動回転させる
ための微動手段が設けられ、この微動手段は、前記回転
板の外周に旋回された弾性体と、前記本体部に前記回転
板の軸方向へスライド可能に支持され先端に前記弾性体
に押圧接触する接触部を有する微動調整軸とを含むこと
を特徴とする。
【0012】この発明によれば、可動ブレードを微動回
転させるための微動手段が設けられているから、可動ブ
レードを微小角度ずつ回転させることができ、可動ブレ
ードを被測定物の測定部位に正確に当接させることがで
きる。しかも、微動調整軸をスライドさせ、その先端の
接触部を回転板の外周に設けられた弾性体に押圧、接触
させたのち、微動調整軸を回転させると、接触部と摩擦
接触する弾性体を介して、回転板が回転されるから、ギ
ヤーなどを介して回転させる構造(ギヤーの場合にはバ
ックラッシュによってガタが生じる虞がある)に比べ、
回転板をスムースに回転させることができる。また、微
動調整軸をスライドさせ、その先端の接触部を弾性体か
ら離すと、回転板に対する抵抗が小さくなるから、回転
板(可動ブレード)を軽く回転させることができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、 請求項1ない
し請求項5のいずれかに記載の角度計において、前記可
動ブレードの回転をクランプする回転クランプ手段が設
けられていることを特徴とする。この発明によれば、可
動ブレードの回転をクランプする回転クランプ手段を備
えているから、可動ブレードおよび固定ブレードを被測
定物の測定部位に当接させたのち、可動ブレードの回転
をクランプすると、その後、可動ブレードが回転するこ
とがないから、角度表示部の値を読み取りやすい。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載の角度計において、前記2枚
の固定ブレード間に設けられ前記可動ブレードが位置決
めされる基準値設定用位置決め部と、予め設定された基
準角度データを記憶したメモリと、このメモリに記憶さ
れた基準角度データを基準値として設定指令するための
第1の基準値設定手段と、任意の角度データを入力する
ためのプリセット手段と、このプリセット手段から入力
された角度データを基準値として設定指令するための第
2の基準値設定手段と、前記第1の基準値設定手段が操
作されたときに前記メモリに記憶された基準角度データ
を前記角度検出部の基準値として設定するとともに、前
記第2の基準値設定手段が操作されたときに前記プリセ
ット手段によって入力された角度データを前記角度検出
部の基準値として設定する制御手段とが設けられている
ことを特徴とする。
【0015】この発明によれば、角度検出部の基準値の
設定を次の2通りの方法で行うことができる。第1の方
法は、まず、メモリに基準角度データとして、たとえ
ば、−90度を記憶させておく。基準値の設定にあたっ
て、直角な基準器(スコヤ)を用意し、これに固定ブレ
ードおよび可動ブレードを接触させたのち、第1の基準
値設定手段を操作する。すると、制御手段は、メモリに
記憶された基準角度データ(−90度)を角度検出部の
基準値として設定する。第2の方法は、まず、可動ブレ
ードを回転させて、2枚の固定ブレード間に設けられた
基準値設定用位置決め部に位置決めする。続いて、プリ
セット手段によって指定の角度データ(可動ブレードが
2枚の固定ブレードの基準値設定部に位置決めされたと
き、固定ブレードに対する可動ブレードの角度データが
指定角度データとして予め与えられている)を入力す
る。たとえば、プリセット手段によって、プリセットモ
ードに入った状態において、回転板を回転させて角度検
出部で検出される角度を指定角度に設定する。このの
ち、第2の基準値設定手段を操作すると、制御手段は、
現在の角度検出部の角度データを角度検出部の基準値と
して設定する。この場合には、基準器などを用いなくて
も基準値の設定ができる利点がある。このようにして、
角度検出部の基準値を設定すると、以後、この基準値か
ら可動ブレードの回転角度データがカウントアップまた
はカウンドダウンされる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態の角度計を示す
正面図、図2はその分解斜視図である。これらの図に示
すように、本実施形態の角度計は、第1の測定子部材1
3を有する本体部10と、この本体部10に対して回転
可能に設けられ前記第1の測定子部材13とともに被測
定物の測定部位に当接される第2の測定子部材31を有
する回転部30と、前記第1の測定子部材13に対する
第2の測定子部材31の角度を検出する角度検出部50
と、この角度検出部50で検出された角度を表示する液
晶表示器からなる角度表示部60と、前記回転部30を
微動回転させるための微動手段としての微動機構70
と、前記回転部30の回転をクランプする回転クランプ
手段としての回転クランプ機構80とを備える。
【0017】前記本体部10は、前記第1の測定子部材
13を有する円盤状の台板11と、この台板11の軸1
2にナット20を介して連結固定され台板11の円盤状
部を覆うカバー21とを備える。台板11には、その中
心に軸12が止め部材12Aによって突設固定されてい
るとともに、外周縁に前記第1の測定子部材13が形成
されている。第1の測定子部材13は、2本の連結ピン
14,15を介して、一定の隙間を隔てて対向配置され
た2枚の固定ブレード16,17から形成されている。
ここに、外側の連結ピン15は、角度検出部50の基準
値の設定に際して、前記第2の測定子部材31の位置決
めを行う基準値設定用位置決め部を構成している。ま
た、2枚の固定ブレード16,17の両側縁が測定基準
面になっている。カバー21の表面には、その中心に回
転クランプつまみ22が螺合されているとともに、その
上方に前記角度表示部60が、下方に5つのスイッチ2
4〜28および防倒リング29がそれぞれ配列されてい
る。なお、防倒リング29は、角度計を立てた姿勢(図
1の姿勢)で使用する際、角度計の倒れを防止するため
のもので、外周面が固定ブレード16,17の側面と一
致するように配置されている。
【0018】ここで、各スイッチ24〜28は、次の機
能をもつ。オン・オフスイッチ24:電源のオン・オ
フ。 ゼロセット・カウントアップ切替スイッチ25:角度表
示部60の表示値が「ゼロ」にセットされるとともに、
長めに押すと、カウントアップの方向が変わる。たとえ
ば、可動ブレードが時計方向へ回転するときカウントア
ップしていたのが、スイッチ25を長めに押すと、可動
ブレードが反時計方向へ回転するときカウントアップす
るように表示値が切り替わる。 プリセットスイッチ26:後述するメモリ92に記憶さ
れた基準角度データが角度検出部50の基準値として設
定される。また、スイッチ26を押し続けると「P」が
表示され、プリセットモードに入る。その後にスイッチ
26を押すと、プリセットモードにおいて入力された角
度データが角度検出部50の基準値として設定される。
ここに、プリセットスイッチ26は、後述するメモリ9
2に記憶された基準角度データを角度検出部50の基準
値として設定指令するための第1の基準値設定手段と、
任意の角度データを入力するためのプリセット手段と、
これによって入力された角度データを角度検出部50の
基準値として設定指令するための第2の基準値設定手段
とを構成している。 データホールドスイッチ27:1度押すと、表示値がホ
ールドされる。再度押すと解除される。 表示切換スイッチ28:角度表示が60進で度分表示
(0°0′)と、10進で小数点表示(0.00°)と
に切り替えられる
【0019】前記回転部30は、前記第2の測定子部材
31と、前記本体部10の軸12にベアリング34を介
して回転可能に支持された回転板35と、この回転板3
5に対して前記第2の測定子部材31をその長手方向に
位置調整可能に保持する保持手段41とを含んで構成さ
れている。第2の測定子部材31は、前記2枚の固定ブ
レード16,17の間に位置して回転可能に設けられた
一枚の可動ブレード32によって構成されている。可動
ブレード32は、両端が斜め(テーパ面状)に切り欠か
れ、かつ、片側表面の長手方向にそって長溝33が形成
されている。保持手段41は、前記回転板35の嵌合筒
36に一体的に嵌合されその回転板35の回転中心から
の距離が一回転方向(図2中、時計回転方向)へ向かっ
て次第に減少するカム溝42を有するハンドル43と、
このハンドル43と前記可動ブレード32との間に介在
されたブレード台44と、一端に前記ハンドル43のカ
ム溝42に係合する係合ピン45を有し、他端に前記可
動ブレード32の長手方向に沿って形成された長溝33
に摺動可能に係合する係合部46を有する係合爪47と
を含んで構成されている。なお、ハンドル43の外周縁
は凹凸状43Aに形成されている。
【0020】前記角度検出部50は、前記回転板35に
一体的に固定されたロータ基板51と、前記カバー21
にメイン基板52を介して固定されかつ前記ロータ基板
51と一定の隙間を隔てて対向するステータ基板53と
を備えた静電容量式エンコーダによって構成されてい
る。ロータ基板51には、回転軸線を中心とする同一円
周上に複数の電極(受信電極)が一定角度間隔で配列さ
れているとともに、前記ステータ基板53にも、前記回
転軸線を中心とする同一円周上に複数の電極(送信電
極)が一定角度間隔で配列されている。なお、この検出
原理につては、公知であるため、詳細な説明は省略す
る。
【0021】前記微動機構70は、前記回転板35の外
周に旋回された断面円形の弾性体71と、前記カバー2
1に前記回転板35の軸方向へスライド可能かつ回転可
能に支持された微動調整軸72と、この微動調整軸72
の一端に固定された微動調整つまみ73と、前記微動調
整軸72の他端に設けられ前記弾性体71に押圧接触す
る接触部74とから構成されている。前記回転クランプ
機構80は、前記回転クランプつまみ22と、前記軸1
2の下部120度間隔位置にその軸12の軸線に対して
直交する方向へ進退可能に収納されかつ前記回転クラン
プつまみ22の先端コーン部に接する3つのクランプピ
ン81とから構成されている。つまり、回転クランプつ
まみ22を螺合していくと、その先端コーン部に接する
3つのクランプピン81が軸12の軸線を中心として3
方向へ広がり、回転板35の嵌合筒36の内周面に当接
して、これをクランプする構造である。
【0022】図3は、本実施形態の角度計のブロック図
である。同図において、90は制御手段を構成する演算
制御装置である。同演算制御装置90には、内部に角度
検出部(静電容量式エンコーダ)50からの角度データ
を記憶する記憶エリア91を備えているとともに、前記
各種スイッチ24〜28、角度表示部60、角度検出部
50、メモリ92がそれぞれ接続されている。メモリ9
2には、予め設定された基準角度データ、ここでは、−
90°の角度データが記憶されている。前記演算制御装
置90は、プリセットスイッチ(第1の基準値設定手
段)26が操作されたときに、前記メモリ92に記憶さ
れた基準角度データを角度検出部50の基準値として記
憶エリア91に設定するとともに、プリセットデータ入
力モードにおいて、プリセットスイッチ26(第2の基
準値設定手段)が操作されたときに、プリセットモード
において入力された角度データを角度検出部50の基準
値として記憶エリア91に設定する。これにより、以
後、この基準値から可動ブレード32の回転角度データ
がカウントアップまたはカウンドダウンされるようにな
っている。
【0023】次に、本実施形態の角度計について、使用
方法を説明する。まず、角度検出部50の基準値の設定
を行う。基準値の設定は、次の2通りの方法で行うこと
ができる。第1の方法は、まず、メモリ92に基準角度
データとして、たとえば、−90度を記憶させておく。
基準値の設定にあたって、図4に示すように、直角な基
準器(スコヤ)100を用意し、これに固定ブレード1
6,17および可動ブレード32を接触させたのち、プ
リセットスイッチ26を操作する。すると、メモリ92
に記憶された基準角度データ(−90度)が、角度検出
部50の基準値として記憶エリア91に設定される。こ
れにより、角度表示部60には、「−90°」が表示さ
れる。
【0024】第2の方法は、図5に示すように、可動ブ
レード32を回転させて、2枚の固定ブレード16,1
7間に設けられた基準値設定部、つまり、連結ピン15
に位置決めする。こののち、プリセットスイッチ26を
押し続けると、角度表示部60には「P」が表示され
る。これにより、プリセットモードに入るから、この状
態において、可動ブレード32を外して、ハンドル43
の回転により角度表示部60の値を指定値(可動ブレー
ド32が連結ピン15に位置決めされたとき、固定ブレ
ード16,17に対する可動ブレード32の角度データ
が指定角度データとして予め与えられている)に設定す
る。この状態において、再度、プリセットスイッチ26
を押すと、その指定値が角度検出部50の基準値として
記憶エリア91に設定される。これにより、角度表示部
60には、指定値が表示される。この場合には、基準器
などを用いなくても角度検出部50の基準値の設定がで
きる利点がある。
【0025】使用方法は、まず、被測定物の測定部位に
合わせて、可動ブレード32の長さを設定する。これに
は、ハンドル43を回すと、そのハンドル43に設けら
れたカム溝42も回転される。すると、このカム溝42
と可動ブレード32の長溝33との間に係合する係合爪
47が、ハンドルの回転方向に応じて、ハンドル43の
回転軸線に対して接近、離反される。係合爪47がハン
ドル43の回転軸線に対して離反する方向へハンドル4
3を回すと、可動ブレード32がブレード台44に押し
付けられる力が解除されるから、この状態で可動ブレー
ド32の長さを調整する。こののち、今度は、係合爪4
7がハンドル43の回転軸線に接近する方向へハンドル
43を回す。すると、可動ブレード32がブレード台4
4に押し付けられ、可動ブレード32、ブレード台44
およびハンドル43が一体的に固定される。つまり、可
動ブレード32がその長手方向の位置で保持される。
【0026】次に、ゼロセット・カウントアップ切替ス
イッチ25によってカウントアップの方向を選択すると
ともに、表示切換スイッチ28によって角度表示を60
進(0°0′)または10進(0.00°)に切り替え
る。こののち、回転クランプつまみ22を緩めた状態に
おいて、測定を行う。測定は、固定ブレード16,17
および可動ブレード32を被測定物の測定部位に当接さ
せ、このときの角度表示部60の値を読み取る。
【0027】従って、本実施形態によれば、被測定物の
測定部位に当接される測定子部材を、一定の隙間を隔て
て対向配置された2枚の固定ブレード16,17と、こ
の2枚の固定ブレード16,17の間に位置して回転可
能に設けられた1枚の可動ブレード32とから形成した
ので、つまり、2枚の固定ブレード16,17の間(中
央)に可動ブレード32が位置しているから、これらの
ブレード16,17、32を被測定物の測定部位に当接
させたときに、これらのブレード16,17、32が厚
み方向へ傾くのを極力防止できる。従って、ブレード1
6,17、32を安定して被測定物の測定部位に当接さ
れることができるから、被測定物の測定部位の角度を高
精度に測定できる。
【0028】また、回転部30を、可動ブレード32
と、本体部10の台板11に回転可能に支持された回転
板35と、この回転板35に対して可動ブレード32を
その長手方向に位置調整可能に保持する保持手段41と
を含んで構成したので、回転板35に対して可動ブレー
ド32の保持位置をその長手方向に沿って調整すること
ができるから、固定ブレード16,17に対する可動ブ
レード32の長さを調整することによって、被測定物の
各種形状にも対応できる。
【0029】また、保持手段41を、回転板35に嵌合
されその回転板35の回転中心からの距離が一回転方向
へ向かって次第に減少するカム溝42を有するハンドル
43と、このハンドル43と可動ブレード32との間に
介在されたブレード台44と、一端にハンドル43のカ
ム溝42に係合する係合ピン45を有し、他端に可動ブ
レード32の長溝33に係合する係合部46を有する係
合爪47とを含んで構成したので、ハンドル43を回す
と、そのハンドル43に設けられたカム溝42も回転さ
れ、このカム溝42と可動ブレード32の長溝33との
間に係合する係合爪47がハンドル43の回転軸線に対
して接近、離反される。係合爪47がハンドル43の回
転軸線から離間すると、可動ブレード32がブレード台
44から離れるから、可動ブレード32をその長手方向
へスライドさせることができる。可動ブレード32の長
さ調整を行ったのち、係合爪47をハンドル43の回転
軸線に接近させると、可動ブレード32がブレード台4
4に押し付けられ、可動ブレード32、ブレード台44
およびハンドル43が一体的に固定される。つまり、可
動ブレード32がその長手方向の位置で保持される。従
って、簡単な構成で可動ブレード32の長さを調整する
ことができる。
【0030】また、角度検出部50を、回転部30の回
転板35に設けられその回転軸線を中心とする同一円周
上に複数の電極を一定角度間隔で配列したロータ基板5
1と、本体部10のカバー21にロータ基板51に対向
して配置され前記回転軸線を中心とする同一円周上に複
数の電極を一定角度間隔で配列したステータ基板53と
を備えた静電容量式エンコーダによって構成したので、
小型、軽量、低コストで実現できる。
【0031】また、可動ブレード32を微動回転させる
ための微動機構70を備えているから、可動ブレード3
2を微小角度ずつ回転させることができ、可動ブレード
32を被測定物の測定部位に正確に当接させることがで
きる。しかも、微動機構70は、回転板35の外周に旋
回された弾性体71と、本体部10のカバー21に回転
板35の軸方向へスライド可能に支持され先端に弾性体
71に押圧接触する接触部74を有する微動調整軸72
とを含む構成であるから、微動調整軸72をスライドさ
せ、その先端の接触部74を回転板35の外周に設けら
れた弾性体71に押圧、接触させたのち、微動調整軸7
2を回転させると、接触部74と摩擦接触する弾性体7
1を介して、回転板35が回転されるから、ギヤーなど
を介して回転させる構造(ギヤーの場合にはバックラッ
シュによってガタが生じる虞がある)に比べ、回転板3
5をスムースに回転させることができる。また、微動調
整軸72をスライドさせ、その先端の接触部74を弾性
体71から離すと、回転板35に対する抵抗が小さくな
るから、回転板35(可動ブレード32)を軽く回転さ
せることができる。
【0032】また、可動ブレード32の回転をクランプ
する回転クランプ機構80を備えているから、可動ブレ
ード32および固定ブレード16,17を被測定物の測
定部位に当接させたのち、可動ブレード32の回転をク
ランプすると、その後、可動ブレード32が回転するこ
とがないから、角度表示部60の値を読み取りやすい。
【0033】また、本実施形態では、角度検出部50の
基準値の設定を次の2通りの方法で行うことができる。
第1の方法は、まず、メモリ92に基準角度データとし
て、たとえば、−90度を記憶させておく。基準値の設
定にあたって、直角な基準器(スコヤ)100を用意
し、これに固定ブレード16,17および可動ブレード
32を接触させたのち、プリセットスイッチ26を操作
する。すると、メモリ92に記憶された基準角度データ
(90度)が角度検出部50の基準値として記憶エリア
91に設定される。これにより、角度表示部60には、
「−90°」が表示される。第2の方法は、可動ブレー
ド32を回転させて、基準値設定用位置決め部(連結ピ
ン15)に位置決めする。こののち、プリセットスイッ
チ26を押し続けてプリセットモードに入ったのち、角
度表示部60の表示値が指定角度になるようにハンドル
43を回転させたのち、再度、プリセットスイッチ26
を押すと、その指定値が角度検出部50の基準値として
記憶エリア91に設定される。この場合には、基準器な
どを用いなくても基準値の設定ができる利点がある。
【0034】なお、上記実施形態では、可動ブレード3
2を長手方向へ位置調整可能に保持する保持手段41
を、カム溝42を有するハンドル43と、ブレード台4
4と、係合爪47とから構成したが、これに限らず、他
の構成でもよい。たとえば、可動ブレード32を回転板
35に長手方向へスライド可能に支持し、この可動ブレ
ード32を適宜な固定手段(たとえば、止めねじなど)
で任意の位置で固定するようにしてもよい。
【0035】また、上記実施形態では、角度検出部50
を静電容量式エンコーダによって構成したが、これに限
らず、光電式エンコーダ、磁気式エンコーダなどでもよ
い。また、微動機構70や回転クランプ機構80につい
ても、上記実施形態で述べた構造に限らず、他の構成で
もよい。たとえば、微動機構70では、キヤーの噛み合
わせによって回転板を回転させるようにしてもよい。ま
た、演算制御装置90に送信部を接続し、この送信部を
通じて測定データを外部へ送信するようにすることも可
能である。
【0036】
【発明の効果】本発明の角度計によれば、固定ブレード
および可動ブレードを被測定物の測定部位に安定してセ
ットできるから、被測定物の角度を高精度に測定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の角度計を示す正面図であ
る。
【図2】同上実施形態の分解斜視図である。
【図3】同上実施形態のブロック図である。
【図4】同上実施形態において、角度検出部の基準値を
設置するための第1の設定方法を説明するための図であ
る。
【図5】同上実施形態において、角度検出部の基準値を
設置するための第2の設定方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 本体部 13 第1の測定子部材 15 連結ピン(基準値設定用位置決め部) 16,17 固定ブレード 26 プリセットスイッチ(第1,第2の基準値設定手
段、プリセット手段) 30 回転部 31 第2の測定子部材 32 可動ブレード 35 回転板 41 保持手段 42 カム溝 43 ハンドル 44 ブレード台 45 係合ピン 46 係合部 47 係合爪 50 角度検出部 51 ロータ基板 53 ステータ基板 60 角度表示部 70 微動機構(微動手段) 71 弾性体 72 微動調整軸 73 微動調整つまみ 74 接触部 80 回転クランプ機構(回転クランプ手段) 90 演算制御装置(制御手段) 91 記憶エリア 92 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F062 AA72 AA73 AA74 CC22 CC26 EE01 EE05 EE07 EE63 GG38 GG41 LL09 2F063 AA31 CA21 CA34 DA02 EA03 HA01 HA08 HA11 LA10 MA04 ZA05 ZA06 2F069 AA72 AA79 AA82 DD25 DD27 FF01 GG01 GG06 GG11 GG63 GG72 HH15 MM38 MM40 QQ07 2F077 AA39 AA46 DD01 NN02 PP01 TT61 VV02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の測定子部材を有する本体部と、こ
    の本体部に対して回転可能に設けられ前記第1の測定子
    部材とともに被測定物の測定部位に当接される第2の測
    定子部材を有する回転部と、前記第1の測定子部材に対
    する第2の測定子部材の角度を検出する角度検出部と、
    この角度検出部で検出された角度を表示する角度表示部
    とを備えた角度計において、 前記第1の測定子部材は、一定の隙間を隔てて対向配置
    された2枚の固定ブレードから形成され、 前記第2の測定子部材は、前記2枚の固定ブレードの間
    に位置して回転可能に設けられた1枚の可動ブレードか
    ら形成されていることを特徴とする角度計。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の角度計において、 前記回転部は、前記可動ブレードと、前記本体部に回転
    可能に支持された回転板と、この回転板に対して前記可
    動ブレードをその長手方向に位置調整可能に保持する保
    持手段とを含んで構成されていることを特徴とする角度
    計。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の角度計において、 前記保持手段は、前記回転板に設けられその回転板の回
    転中心からの距離が一回転方向へ向かって次第に減少す
    るカム溝を有するハンドルと、このハンドルと前記可動
    ブレードとの間に介在されたブレード台と、一端に前記
    ハンドルのカム溝に係合する係合ピンを有し、他端に前
    記可動ブレードの長手方向に沿って形成された長溝に係
    合する係合部を有する係合爪とを含んで構成されている
    ことを特徴とする角度計。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の角度計において、 前記角度検出部は、前記回転部に設けられその回転軸線
    を中心とする同一円周上に複数の電極を一定角度間隔で
    配列したロータ基板と、前記本体部に前記ロータに対向
    して配置され前記回転軸線を中心とする同一円周上に複
    数の電極を一定角度間隔で配列したステータ基板とを備
    えた静電容量式エンコーダによって構成されていること
    を特徴とする角度計。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の角度計において、 前記可動ブレードを微動回転させるための微動手段が設
    けられ、 この微動手段は、前記回転板の外周に旋回された弾性体
    と、前記本体部に前記回転板の軸方向へスライド可能に
    支持され先端に前記弾性体に押圧接触する接触部を有す
    る微動調整軸とを含むことを特徴とする角度計。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の角度計において、 前記可動ブレードの回転をクランプする回転クランプ手
    段が設けられていることを特徴とする角度計。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の角度計において、前記2枚の固定ブレード間に設け
    られ前記可動ブレードが位置決めされる基準値設定用位
    置決め部と、予め設定された基準角度データを記憶した
    メモリと、このメモリに記憶された基準角度データを基
    準値として設定指令するための第1の基準値設定手段
    と、任意の角度データを入力するためのプリセット手段
    と、このプリセット手段から入力された角度データを基
    準値として設定指令するための第2の基準値設定手段
    と、前記第1の基準値設定手段が操作されたときに前記
    メモリに記憶された基準角度データを前記角度検出部の
    基準値として設定するとともに、前記第2の基準値設定
    手段が操作されたときに前記プリセット手段によって入
    力された角度データを前記角度検出部の基準値として設
    定する制御手段とが設けられていることを特徴とする角
    度計。
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