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JP2000257718A - 多孔質弗素樹脂製のガスケット - Google Patents

多孔質弗素樹脂製のガスケット

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Publication number
JP2000257718A
JP2000257718A JP11057761A JP5776199A JP2000257718A JP 2000257718 A JP2000257718 A JP 2000257718A JP 11057761 A JP11057761 A JP 11057761A JP 5776199 A JP5776199 A JP 5776199A JP 2000257718 A JP2000257718 A JP 2000257718A
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JP
Japan
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gasket
fluororesin
porous
molded body
main body
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Granted
Application number
JP11057761A
Other languages
English (en)
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JP3208126B2 (ja
Inventor
Masanori Seki
正典 関
Takeshi Mitsuyoshi
猛 三吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取扱性,耐久性に優れた多孔質弗素樹脂製の
ガスケットを提供する。 【解決手段】 ガスケット11は、多孔質弗素樹脂製の
ガスケット本体12とこれに連結された無孔質の弗素樹
脂成形体13とからなる。ガスケット本体12の構成材
としては、多孔質PTFE又は多孔質PFAが使用され
る。弗素樹脂成形体13は射出成形によって得られたも
ので、その構成材としては、PCTFE、FEP、PF
A、ETFE、ECTFE、PVDF、VDF−HFP
共重合体、VDF−HFP−TFE共重合体、CTFE
−VDF共重合体、TFE−PP共重合体又は弗化ビニ
リデン系弗素ゴム等が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬品,食品,飲料水等
の生産プラントにおけるサニタリ配管等の各種配管の継
手部分や薬品,溶剤等を収納する各種容器の開閉口部等
のシール部材として使用される多孔質弗素樹脂製のガス
ケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、サニタリ配管の継手部分(フェ
ルール間)をシールするためのガスケットとしては、一
般に、シリコンゴム等からなるゴム製の環状ガスケット
やPTFE(PTFE)製の環状ガスケットがある。し
かし、ゴム製のものは、長期使用のうちに可塑剤が溶出
し易く、高度のクリーン度が要求されるサニタリ配管に
は適用し難い。また、サニタリ配管においては、近時、
蒸気滅菌処理を行う頻度が高くなっているが、かかる処
理を行う場合、ガスケットが高温条件下で使用されるた
め劣化し易く、耐久性に問題がある。特に、劣化切断し
た場合には、漏れが生じて、所定のシール機能を発揮で
きない。一方、PTFE製のものは、PTFEの特性か
ら、上記したような問題は生じないが、その反面、硬質
であるため柔軟性,馴染み性,復元性等に劣る。したが
って、所定のシール機能を発揮させるためには、極めて
大きな締付トルクが必要となったり、頻繁な増締め作業
が必要となり、また再度の締付けによるシール機能回復
も困難である。
【0003】そこで、近時、このようなシリコンゴム製
ガスケットやPTFE製ガスケットにおける問題を解決
したものとして、例えば特開平5−99343号公報に
開示される如く、多孔質PTFEつまり延伸により多孔
質化させたPTFEを構成素材とした多孔質弗素樹脂製
のガスケットが提案されている)。
【0004】而して、かかる多孔質弗素樹脂製のガスケ
ットは、軟質材である多孔質PTFEを構成材とするも
のであることから、耐久性,クリーン性,耐薬品性等に
優れるといったPTFE本来の特性を担保しつつ、通常
のPTFE製のガスケットでは得ることのできない優れ
た柔軟性,馴染み性,復元性等を有するものであり、サ
ニタリ配管における厳しいシール条件下でも好適に使用
することができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような多
孔質PTFEのみで構成されたガスケット(以下「従来
ガスケット」という)は、その構成材(多孔質PTF
E)の性質上、変形し易いものであるために、その取扱
いが極めて困難であり、サニタリ配管の継手部分への装
着作業等を容易に行い得ない。例えば、サニタリ配管の
フェルール間や配管フランジ間へのに従来ガスケットを
装着させる場合、当該ガスケットの端部を手で持つこと
があるが、ガスケット端部を余程注意して持たないと、
当該端部が局所的に変形する虞れがある。このように、
従来ガスケットは、僅かな力が加わっただけで容易に変
形するものであるから、その取扱いには慎重を期す必要
がある。また、配管内周面とガスケット内周面とが面一
とならず段差が生じて、サニタリ配管等において問題視
される液溜まりの原因となる。したがって、従来ガスケ
ットの配管継手部分等への装脱作業はこれを効率よく迅
速に行い得ないでいたのが実情である。
【0006】また、従来ガスケットは、PTFEを延伸
により多孔質化したシート状素材を打抜,加圧成形して
なるものであるから、複雑な形状のものとなし得ない。
したがって、従来ガスケットは、ガスケット装着面の形
状によっては、装着できない場合があり、その用途が大
幅に制限される。
【0007】また、従来ガスケットは、それが多孔質P
TFEで構成される多孔質体であるために、被密封流体
が液体であると気体であるとを問わず、シール条件によ
っては、被密封流体に直接触れるガスケット部分から被
密封流体が浸透して、所謂浸透洩れを生じる虞れがあ
る。また、ガスケット内部に被密封流体が一旦浸透する
と、これを抜くことができないため、例えば、複数種の
薬品を製造する薬品プラントでは、異なる薬品を製造す
る都度、ガスケットを交換せざるを得ないといった煩わ
しさがある。かかる浸透洩れを防止するために、ガスケ
ットの成形密度を高めておくことも考えられるが、成形
密度を高めるにも限度があり、浸透洩れはこれを確実に
は阻止することは不可能である。また、成形密度を必要
以上に高めると、多孔質PTFE本来の特性(柔軟性
等)が損なわれることになり、多孔質PTFEを構成材
として使用したことの意義が消失することになる。この
ように、多孔質PTFEのみで構成される従来ガスケッ
トにあって、被密封流体のガスケット内部への浸透と浸
透洩れは材質上宿命的な欠点であり、そのために、上記
した形状上の制限とも相俟って、用途が大幅に制限され
ているのが実情である。
【0008】本発明は、多孔質PTFE等の多孔質弗素
樹脂を構成材としたことによる特性,意義を消失させる
ことなく、上記した問題を解決することができる多孔質
弗素樹脂製のガスケットを提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔質弗素樹
脂製のガスケットにおいて、上記の目的を達成すべく、
特に、一部分又は複数部分を無孔質の弗素樹脂成形体で
構成しておくことを提案するものである。ここにいう無
孔質の弗素樹脂成形体には、多孔質弗素樹脂で構成され
た部分(以下「ガスケット本体」という)の一部(例え
ば、被密封流体に直接触れる部分)を溶融固化又は加圧
固化することによって無孔質となしたものは含まれな
い。
【0010】かかる多孔質弗素樹脂製のガスケットにあ
っては、そのシール条件や用途上、浸透漏れを確実に防
止しておく必要がある場合には、シール機能に関与する
部分又はその一部を無効質の弗素樹脂成形体で構成して
おくことが好ましい。特に、被密封流体に直接触れる部
分を弗素樹脂成形体で構成しておくことが好ましい。例
えば、当該ガスケットが環状板形状をなすものである場
合には、その内周部分及び外周部分の少なくとも一方を
弗素樹脂成形体で構成しておくことが好ましい。
【0011】また、上記したシール機能に関与する部分
又はその一部を弗素樹脂成形体で構成しておくことに加
えて、或いはシール機能に関与する部分は弗素樹脂成形
体で構成せずに、シール機能に関与しない部分又はその
一部を弗素樹脂成形体で構成しておくことにより当該ガ
スケットの取扱性を向上させることができる。
【0012】ところで、ガスケット本体を構成する多孔
質弗素樹脂としては、使用条件等に応じて最適するもの
が選択されるが、通常、PTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)又はPFA(パーフルオロアルコキシ弗素樹
脂)を多孔質化したもの(多孔質PTFE又は多孔質P
FA)が使用される。
【0013】また、弗素樹脂成形体の構成材たる弗素樹
脂材は、当該ガスケットのシール条件,用途や製法に応
じたものが選定されるが、一般に、多孔質弗素樹脂材よ
り機械的強度に優れるものを使用することが好ましい。
具体的には、PCTFE(三弗化塩化エチレン樹脂)、
FEP(TFE−HFP共重合体((四弗化エチレン−
六弗化プロピレン共重合体))、PFA(弗化アルコキ
シエチレン樹脂)、ETFE、ECTFE、PVDF
(弗化ビニリデン樹脂)、VDF−HFP共重合体(弗
化ビニリデン−六弗化プロピレン共重合体)、VDF−
HFP−TFE共重合体(弗化ビニリデン−六弗化プロ
ピレン−四弗化エチレン共重合体)、CTFE−VDF
共重合体(三弗化塩化エチレン−弗化ビニリデン共重合
体)、TFE−PP共重合体(四弗化エチレン−プロピ
レン共重合体)又は弗化ビニリデン系弗素ゴム等を使用
しておくことが好ましい。なお、複数部分を弗素樹脂成
形体で構成しておく場合、それらの弗素樹脂成形体で構
成された部分に要求される機能等に応じて、全ての弗素
樹脂成形体を同質の弗素樹脂材で構成しておいても、各
弗素樹脂成形体又は複数の弗素樹脂成形体を他の弗素樹
脂樹脂成形体とは異質の弗素樹脂材で構成しておいて
も、何れでもよい。
【0014】本発明のガスケットは、例えば、公知のも
のと同様の手法により多孔質弗素樹脂製のガスケット本
体を得た上、このガスケット本体を所定形状の射出成形
型に配置して、射出成形型の内部に形成されるガスケッ
ト本体との空隙にその構成材(PTFE又はPFA)よ
り低融点の弗素樹脂材を溶融,射出させた後、これを冷
却固化させることにより、上記空隙に相当する形状の弗
素樹脂成形体をガスケット本体に一体連結させることに
よって得ることができる。このような製作方法により当
該ガスケットを得る場合には、弗素樹脂成形体の成形
(射出成形)と多孔質弗素樹脂成形体であるガスケット
本体への当該弗素樹脂成形体の強固な連結とを同時に良
好に行うためには、弗素樹脂成形体の構成材として、ガ
スケット本体の構成材であるPTFE又はPFAより低
融点(例えば、PTFEの融点は330℃である)の弗
素樹脂材を使用しておくことが必要である。具体的に
は、例えば、ガスケット本体が多孔質PTFE製のもの
である場合には、上記したPCTFE、FEP、PF
A、ETFE、ECTFE、PVDF、VDF−HFP
共重合体、VDF−HFP−TFE共重合体、CTFE
−VDF共重合体、TFE−PP共重合体又は弗化ビニ
リデン系弗素ゴム等を使用する。
【0015】また、本発明のガスケットは、上記した製
作方法による他、ガスケット本体と弗素樹脂成形体とを
各別に製作した上、弗素樹脂成形体に形成した凹部にガ
スケット本体の一部を密に嵌入させることによっても得
ることができる。かかる製作方法による場合には、弗素
樹脂成形体の構成材としてガスケット本体の構成材(P
TFE又はPFA)より低融点の弗素樹脂材を使用する
必要があるといった制限はなく、当該ガスケットのシー
ル条件や用途に応じたものを任意に使用することができ
る。但し、かかる製作方法による場合においても、多孔
質弗素樹脂材より機械的強度に優れる弗素樹脂材(例え
ば、上記したもの)を使用しておくことが好ましい。な
お、かかる製作方法においては、軟質のガスケット本体
に凹部を形成して、この凹部に弗素樹脂成形体の一部を
嵌入させるようにすることも可能である。また、各別に
製作したガスケット本体と弗素樹脂成形体とを接着剤を
使用して一体化させることも可能であるが、かかる場
合、接着剤成分の溶出による被密封流体の汚染等が生じ
ないような接着剤を選択しておくことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図19に基づいて具体的に説明する。
【0017】図1〜図4は第1の実施の形態を示したも
ので、この実施の形態における本発明に係る多孔質弗素
樹脂製のガスケット(以下「第1ガスケット11」とい
う)は、サニタリ配管用ガスケットとして使用されるも
ので、多孔質弗素樹脂(多孔質PTFE又は多孔質PF
A)で構成されたガスケット本体12と、第1ガスケッ
ト11のシール機能に関与しない部分を構成する無孔質
の弗素樹脂成形体13とからなる。
【0018】ガスケット本体12は、図1、図2及び図
3(A)に示す如く、両面に同心環状の突条12a,1
2bを膨出させると共に外周面に環状溝12cを形成さ
せた円環状板形状をなすものであり、当該ガスケット1
1のシール機能を発揮する部分である。ガスケット本体
12の内径は第1ガスケット11を後述するサニタリ配
管4a,4bの継手部分に適正に装着した状態において
サニタリ配管4a,4bの内径に一致し、且つガスケッ
ト本体12の外径は後述するフェルール5a,5bの外
径に略一致するように、設定されている。
【0019】弗素樹脂成形体13は、図1及び図2に示
す如く、筒状の位置決め係合部13aとその一端縁から
内方に突出する環状の連結部13bとからなる断面L字
状の円環状体であり、ガスケット本体12と同心状をな
し且つ連結部13bがガスケット本体12の環状溝12
cに嵌合された状態で、ガスケット本体12の外周部に
一体連結されたものである。位置決め係合部13aの内
径はガスケット本体12の外径に一致されていて、一方
のフェルール5aの外周部に嵌合しうるようになってい
る。また、位置決め係合部13aは、ガスケット本体1
2における突条12aが形成された面に直交しており、
当該面からの突出量Hは、上記フェルール5aの外周部
への嵌合により当該フェルール5aに第1ガスケット1
1を保持させておくことができる程度に設定される。こ
の例では、突条12aの突出量(膨出量)hよりやや大
きく設定されている。
【0020】かかる構成をなす第1ガスケット11は、
例えば、次のようにして製作することができる。
【0021】まず、公知の多孔質PTFE製ガスケット
と同様の手法により、ガスケット本体12を得る。すな
わち、多孔質PTFE製又は多孔質PFA製のシート状
素材から打抜いた環状基材を金型により加圧成形するこ
とによって、上記した形状のガスケット本体12を得る
(図3(A))。なお、シート状素材としては、例え
ば、PTFE材又はPFA材を加圧ロールにより結晶配
向処理した上、ゴム被覆ピンチロールにより、適当温度
条件下(例えば、PTFE材を使用する場合においては
327℃未満)において延伸率110〜300%で延伸
させてなる空隙率40〜86%のものが使用される。
【0022】次に、かくして得られたガスケット本体1
2を所定形状の射出成形型1a,1bに配置する。すな
わち、射出成形型1a,1b内には、第1ガスケット1
1に合致する形状のキャビティ1cが形成されており、
このキャビティ1c内にガスケット本体12を配置する
ことによって、キャビティ面とガスケット本体12の外
表面との間に弗素樹脂成形体13に合致する形状の空隙
1d(ガスケット本体12の環状溝12cを含む)を形
成させる(図3(B))。そして、この空隙1dに、通
常の射出成形と同様に、射出ラム等により弗素樹脂材3
を溶融,射出させた後、空隙1dに射出された弗素樹脂
材3を冷却,固化させる(図3(C))。かかる空隙1
d内の弗素樹脂材3を固化させることによって、ガスケ
ット本体12に一体連結された弗素樹脂成形体13が成
形され、上記した第1ガスケット11が得られる。弗素
樹脂材3としては、ガスケット本体12の構成材である
PTFE又はPFAより低融点のもので且つ多孔質弗素
樹脂材(多孔質PTFE材又は多孔質PFA材)より硬
質つまり機械的強度に優れるものが使用される。例え
ば、ガスケット本体12が多孔質PTFE製のものであ
る場合、弗素樹脂材3としては、シール条件や弗素樹脂
成形体13の機能等に応じて、PCTFE、FEP、P
FA、ETFE、ECTFE、PVDF、VDF−HF
P共重合体、VDF−HFP−TFE共重合体、CTF
E−VDF共重合体、TFE−PP共重合体又は弗化ビ
ニリデン系弗素ゴム等が使用される。
【0023】かかる射出成形時においては、弗素樹脂材
3としてガスケット本体12の構成材料より低融点のも
のを使用するため、溶融された弗素樹脂材3を空隙1d
に射出したときにも、ガスケット本体12が弗素樹脂材
3の熱により損傷するようなことはない。しかし、ガス
ケット本体12の空隙1dに面する部分つまり弗素樹脂
材3に直接触れる多孔質部分においては、当該多孔質部
分が弗素樹脂材3の射出による成形圧力や温度変化によ
って変形して、弗素樹脂固化物と強固に物理的結合する
ことになる。すなわち、当該多孔質部分の孔に弗素樹脂
材3が侵入して固化することになり、いわゆる投錨効果
が発揮され、ガスケット本体12と弗素樹脂固化物たる
弗素樹脂成形体13との接触部分(ガスケット本体12
の環状溝12cと弗素樹脂成形体13の連結部13bと
の嵌合部分及びガスケット本体12の外周面と弗素樹脂
成形体13の位置決め係合部13aの内周面との接触部
分)が凹凸状に噛み合った状態で強固に連結されること
になる。したがって、上記した方法によれば、ガスケッ
ト本体12と弗素樹脂成形体13とが接着剤等を使用す
ることなく強固に一体連結された第1ガスケット11を
得ることができる。
【0024】而して、第1ガスケット11は、図4に示
す如く、サニタリ配管4a,4bの端部に形成したフェ
ルール5a,5b間に適正な挟圧状態で介在させておく
ことにより、サニタリ配管4a,4bの継手部分をシー
ルするものである。
【0025】かかる継手部分への第1ガスケット11の
装着は、第1ガスケット11をフェルール5a,5b間
の所定位置つまり配管4a,4bと同心となる位置に保
持させた状態で、フェルール5a,5bをクランプバン
ド7により締付けることにより行われる。なお、クラン
プバンド7は、一般に、環状に連結された2〜3個の円
弧状セグメント7a…からなる二つ割り又は三つ割り構
造のものであり、セグメント7a,7a間の連結ネジを
締付けて環形状を縮径変形させることにより、フェルー
ル5a,5b間を締付けうるようになっている。
【0026】ところで、フェルール5a,5bの対向面
には、サニタリ配管4a,4bと同心をなす環状凹部6
a,6bが形成されている。したがって、第1ガスケッ
ト11の突条12a,12bを環状凹部6a,6bに係
合させることにより、フェルール5a,5bの適正位置
(サニタリ配管4a,4bと同心となる位置)への位置
決めを正確に行うことができる。かかる突条12a,1
2bによる位置決めは従来ガスケットにおいても行われ
ているところであるが、従来ガスケットでは、フェルー
ルがクランプバンドにより締め付けられるまでの間、ガ
スケットを上記適正位置に保持させておくことが困難で
あり、とかく、クランプパンドによる締め付け作業時に
突条が環状凹部からずれる虞れがある。このようなずれ
を生じた状態でフェルールを締め付けた場合、環状凹部
が存在しないフラット面間で突条部分が挟圧されること
になり、ガスケット全体の締付面圧が不均一となって、
良好なシール機能が発揮されない。また、仮に、シール
機能が発揮されたとしても、配管内周面とガスケット内
周面との間に段差が生じて液溜まりを発生させ、被密封
流体の純度を保つことが不可能となる。
【0027】しかし、第1ガスケット11は、ガスケッ
ト本体12の外周部に一方のフェルール5aに嵌合しう
る大きさをなす筒状の位置決め係合部13aを有するも
のであるから、この位置決め係合部13aをフェルール
5aの外周部に係合させておくことにより、突条12
a,12bが環状凹部6a,6bに係合する適正位置に
確実に保持させておくことができる。したがって、クラ
ンプバンド7によるフェルール5a,5bの締め付け
を、第1ガスケット11をフェルール5a,5b間の適
正位置に確実に保持させた状態で行うことができる。こ
のため、第1ガスケット11を、ガスケット本体12が
均一且つ適正に締め付けられた状態に装着することがで
き、その作業も極めて容易に行うことができる。
【0028】また、第1ガスケット11は、多孔質弗素
樹脂製のガスケット本体12の外周部に、ガスケット本
体12に比して硬質で高強度の環状体である弗素樹脂成
形体13を一体的に連結してなるものであるから、この
弗素樹脂成形体13の存在によりガスケット本体1が補
強され、ガスケット全体としての強度,耐久性が多孔質
弗素樹脂(多孔質PTFE)のみで構成された従来ガス
ケットに比して大幅に向上するものである。したがっ
て、フェルール5a,5b間へのセッティング作業時等
において、ガスケット11を余程乱暴に扱わない限り、
それが変形したり破損したりすることがない。このた
め、位置決め係合部23aのフェルール5aへの係合に
より第1ガスケット11の適正な位置決め作業を迅速且
つ容易に行うことができることとも相俟って、サニタリ
配管4a,4bの継手部分へのガスケット装着作業を効
率よく容易に行うことができると共に、ガスケット11
を所定位置に正確に装着することができる。
【0029】また、フェルール5a,5bを締め付けた
場合、多孔質弗素樹脂で構成されたガスケット本体12
は挟圧されるが、フェルール5a,5b外に位置する位
置決め係合部12aは挟圧されない。また、連結部23
bは、フェルール5a,5b間に位置されるが、ガスケ
ット本体1より薄肉のものであり、ガスケット本体12
の挟圧に影響を与えない。このように、第1ガスケット
11では、ガスケット本体12aより硬質の弗素樹脂成
形体23を有しているにも拘わらず、その弗素樹脂成形
体23は当該ガスケット11のシール機能に関与しない
部分であり、シール機能は専ら多孔質弗素樹脂製のガス
ケット本体12によって発揮されることから、柔軟性,
馴染み性,復元性等の多孔質弗素樹脂製ガスケット本来
の特性を何ら損なうことがなく、良好なシール機能を発
揮することができる。また、弗素樹脂成形体23が耐薬
品性等に優れる弗素樹脂成形体で構成されたものであ
り、しかも弗素樹脂成形体23とガスケット本体12と
の連結が射出成形の投錨効果による物理的な凹凸連結に
より行われ、接着剤等を使用しないことから、弗素樹脂
成形体23ないし接着剤等から不純物が溶出するといっ
た問題は全く生じない。
【0030】ところで、本発明は上記した第1の実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸
脱しない範囲において、適宜に改良,変更することがで
きる。
【0031】多孔質弗素樹脂(多孔質PTFE又は多孔
質PFA)製のガスケット本体は、上記した如くシート
状素材を打ち抜き,加圧成形して得られるものであり、
かかる製作手法上、比較的単純な形状のものとせざるを
得ないが、射出成形等により得られる弗素樹脂成形体に
ついては、その形状等を任意に設計しておくことがで
き、複雑な形状のものとすることも可能である。したが
って、本発明によれば、弗素樹脂成形体の形状やガスケ
ット本体への連結位置等を工夫することによって、図4
〜図19に例示する如く、シール条件やガスケット装着
機器の構造(フェルール,配管フランジ等の形状,構
造)等に応じた種々の形状,機能のガスケットを容易に
提供することができる。
【0032】図5〜図9は第2の実施の形態を示したも
ので、この実施の形態における本発明に係る多孔質弗素
樹脂製のガスケット(以下「第2ガスケット21」とい
う)は、ガスケット本体の過剰締付防止,耐久性向上等
を図ることができ且つ一方のフェルール5bの端面外周
部に環状突起5cが設けられているサニタリ配管4a,
4bに装着できるように、弗素樹脂成形体23の形状を
工夫したものである。
【0033】すなわち、第2ガスケット21は、図5及
び図6に示す如く、シール機能部分であるガスケット本
体22と、シール機能に直接関与しない非シール機能部
分である弗素樹脂成形体23とからなる。なお、当該ガ
スケット21が装着されるサイニタリ配管4a,4bの
継手構造(フェルール5a,5bの形状及び締付手段
(クランプバンド7)等)は、上記した環状突起5cの
存在を除いて、図4に示したものと同一である。
【0034】ガスケット本体22は、図5、図6及び図
7(A)に示す如く、多孔質PTFE又は多孔質PFA
で構成されたフラットな円環状板形状をなしている。ガ
スケット本体22の厚みTは均一に設定されており、そ
の内径は、第1ガスケット11と同様に、サニタリ配管
4a,4bのフェルール5a,5b間に適正圧で挟圧さ
れたときにおいて当該配管4a,4bの内径に一致する
ように設定されている。
【0035】弗素樹脂成形体23は、図5及び図6に示
す如く、筒状の位置決め係合部23aとその一端縁から
内方に突出する環状の連結部23bとからなる断面L字
状の円環状体であり、連結部23bの内周部に形成した
環状の凹部23cにガスケット本体22の外周部を嵌合
させた状態で、ガスケット22と同心状をなして一体連
結されたものである。また、連結部23bの内周端側の
両面には、フェルール5a,5bの環状凹部6a,6b
に係合しうる環状の突条23d,23eが一体形成され
ている。また、連結部23bの外周端部には、フェルー
ル5bの環状突起5cに係合しうる環状段部23fが形
成されている。また、位置決め係合部23aの内径は、
第1ガスケット11におけると同様に、ガスケット本体
22の外径に一致されていて、フェルール5aの外周部
に嵌合しうるようになっている。なお、突条23d,2
3eが形成されている内周端部分及び環状段部23fが
形成されている外周端部分並びにその中間部分の厚みT
i,To,Tcは、当該ガスケット21をフェルール5
a,5b間に挟圧させた場合において、ガスケット本体
22が適正圧の範囲を超えて過剰に締め付けられること
がないように、ガスケット本体22の性状(弾性力,復
元力)及び厚みTに応じて設定されている。すなわち、
Ti,To,Tcは、ガスケット本体22の締付圧が適
正範囲の上限値(最大締付圧)に達した場合、上記内外
周端部分及び中間部分の少なくとも何れかがフェルール
5a,5bに挟圧されて、フェルール5a,5bのそれ
以上の接近を阻止するように、設定されている。勿論、
Ti,Toは、ガスケット本体22の締付圧が適正範囲
の下限値(最小締付圧)となっている状態においても、
突条23d,23eが環状凹部6a,6bから外れたり
或いは環状段部23fが環状突起5cから外れたりする
ことがないように、設定されている。
【0036】かかる構成をなす第2ガスケット21は、
第1ガスケット11と同一手法により製作することがで
きる。まず、ガスケット本体12と同一手法により上記
形状のガスケット本体22を得る(図7(A))。そし
て、このガスケット本体22を所定形状の射出成形型2
a,2bに配置する。すなわち、射出成形型2a,2b
内には、第2ガスケット21に合致する形状のキャビテ
ィ2cが形成されており、このキャビティ2c内にガス
ケット本体22を配置することによって、キャビティ面
とガスケット本体22の外表面との間に弗素樹脂成形体
23に合致する形状の空隙2dを形成させる(図7
(B))。さらに、この空隙2dに、弗素樹脂材3を溶
融,射出させた後、空隙2dに射出された弗素樹脂成形
体23を冷却,固化させる(図7(C))。なお、弗素
樹脂材3としては、上記したと同様に、PTFE又はP
FAより低融点のもので且つ多孔質PTFE又は多孔質
PFAより硬質(機械的強度)に優れるものが使用さ
れ、シール条件や弗素樹脂成形体23の機能等に応じた
PCTFE等が選択される。
【0037】また、第2ガスケット21は、ガスケット
本体22の一部が弗素樹脂成形体23に形成した凹部2
3cに嵌合する形態をなすものであることから、弗素樹
脂成形体23の成形とガスケット本体22の連結とを各
別に行うことによっても製作することができる。すなわ
ち、図8に示す如く、弗素樹脂成形体23を射出成形等
により単独で製作した上、この弗素樹脂成形体23の凹
部23cにガスケット本体22の外周部を密に嵌入させ
るのである。なお、ガスケット本体22の凹部23cへ
の嵌入は、ガスケット本体22の熱処理時において、そ
の外周部を適宜のロールで凹部23cへと押し込むよう
にして行う。このようにすることにより、接着剤を使用
せずとも、両体22,23の嵌合連結を強固なものとで
きる。かかる製作法によれば、異質材からなるガスケッ
ト本体22と弗素樹脂成形体23とを一体連結してなる
ガスケット21を容易に製作することができる。しか
も、図7に示す製作法による場合と同様に、両体22,
23を接着剤等を一切使用することなく、強固に一体連
結させることができるから、高度のクリーン性を有する
ガスケット21を容易に製作することができる。また、
図7に示す製作法による場合と異なって、弗素樹脂成形
体23の構成材として、ガスケット本体22の構成材よ
り低融点の弗素樹脂を使用するといった制限はなく、シ
ール条件等を考慮して任意に選定することができる。例
えば、弗素樹脂成形体23をガスケット本体22と同質
材(PTFE又はPFA)で構成しておくことも可能で
ある。
【0038】而して、第2ガスケット21は、図9に示
す如く、サニタリ配管4a,4bの端部に形成したフェ
ルール5a,5b間に適正な挟圧状態で介在させておく
ことにより、サニタリ配管4a,4bの継手部分をシー
ルするものであるが、かかる継手部分への第2ガスケッ
ト21の装着は、当該ガスケット21をフェルール5
a,5b間の所定位置つまり配管4a,4bと同心とな
る位置に保持させた状態で、フェルール5a,5bをク
ランプバンド7により締付けることにより行われる。
【0039】このとき、第2ガスケット21の突条23
d,23eを環状凹部6a,6bに係合させることによ
り、フェルール5a,5bの適正位置(サニタリ配管4
a,4bと同心となる位置)への位置決めを正確に行う
ことができる。かかる突条23d,23eによる位置決
めは、当該突条23d,23eが弗素樹脂成形体23の
一部をなす硬質部分であることから、弗素樹脂成形体2
3が一方のフェルール5aに嵌合しうる大きさをなす筒
状の位置決め係合部23aを有するものであることも相
俟って、正確且つ容易に行うことができる。したがっ
て、クランプバンド7によるフェルール5a,5bの締
め付けを第2ガスケット21をフェルール5a,5b間
の適正位置に確実に保持させた状態で行うことができ、
ガスケット本体22が均一且つ適正に締め付けられた状
態に極めて容易に装着することができる。しかも、硬質
の弗素樹脂成形体23の一部(位置決め係合部23aを
除く部分)がガスケット本体22と共にフェルール5
a,5b間に挟圧されることから、その厚みTi,T
o,Tcを上記した如く設定しておくことにより、ガス
ケット本体22が過剰に締め付けられる虞れがなく、格
別の熟練を必要とすることなく、適正な締付作業を容易
に行うことができる。さらに、当該ガスケット21の位
置決めを行うための部分(突条23d,23e等)がす
べて硬質の弗素樹脂成形体23の一部で構成されている
ため、上記した如く当該弗素樹脂成形体23の一部がフ
ェルール5a,5bによる挟圧力を受け持つこととも相
俟って、当該ガスケット21の脱着や増締めが繰り返し
行われるときにも、これに充分耐えることができ、使用
回数を大幅に増大させることができる。勿論、第1ガス
ケット11において奏せられる上記作用効果は、第2ガ
スケット21においても同様に奏せられる。
【0040】また、図10は第3の実施の形態を示した
もので、この実施の形態における本発明に係る多孔質弗
素樹脂製のガスケット(以下「第3ガスケット31」と
いう)は、フェルール5a,5bの対向面の外周部に環
状突起5c,5d及び環状凹部6a,6bが設けられて
いるサニタリ配管4a,4bに装着できるように、弗素
樹脂成形体形状及び突条の形成位置を工夫したものであ
る。
【0041】すなわち、第3ガスケット31では、図1
0に示す如く、弗素樹脂成形体33の連結部33bを環
状突起5c,5dが係合しうる段付形状とし、突条32
a,32bをガスケット本体32の外周部に形成してい
る。なお、弗素樹脂成形体33は、第1ガスケット11
における如くガスケット本体12の外周部に深く没入し
た状態(連結部13bが環状凹部12cに嵌合される状
態)で連結されておらず、連結部33の端部(内周端
部)のみがガスケット本体32の外周端部に連結されて
いる。したがって、ガスケット本体32と弗素樹脂成形
体33との連結強度を高めるために、例えば、図10に
示す如く両体32,33の接合面31aを円弧面形状と
する等により、両体32,33の接合面積が可及的に大
きくなるように工夫しておくことが好ましい。この点
は、後述する第4及び第5ガスケット41,51におい
ても同様である。このように、弗素樹脂成形体33の形
状を変更することによって、特殊な形状のフェルール,
配管フランジにも適用できるものとなし得る。なお、第
3ガスケット31の構造,製作方法,継手部分への装着
形態は、上記した点を除いて、第1ガスケット11と同
一である。
【0042】また、図11及び図12は第4の実施の形
態を示したもので、この実施の形態における本発明の多
孔質弗素樹脂製のガスケット(以下「第4ガスケット4
1」という)は、第1〜第3ガスケット11,21,3
1のような環状の弗素樹脂成形体13,23,33に代
えて、フラットな円環状板であるガスケット本体42の
外周部に舌片状の弗素樹脂成形体43を一体連結したも
のである。弗素樹脂成形体43は、ガスケット本体42
を配管フランジ間に挟圧させた場合に、当該配管フラン
ジ外に突出するものである。かかる点を除いて、第4ガ
スケット41の構成は第1又は第3ガスケット11,3
1と同様である。また、弗素樹脂成形体43の成形及び
ガスケット本体42への連結も、第1又は第3ガスケッ
ト11,31と同様の手法(射出成形)によって行われ
る。而して、第4ガスケット41は、第1〜第3ガスケ
ット11,21,31のような位置決め機能は有しない
が、弗素樹脂成形体43を手で持つことにより、ガスケ
ット本体42を配管フランジ間の適正位置に保持してお
くことができ、第1〜第3ガスケット11,21,31
と同様に、ガスケット装着作業を正確且つ容易に行いう
る。多孔質PTFEのみからなる従来ガスケットにおい
ても、上記した弗素樹脂成形体43に相当する部分を形
成しておくことはできるが、かかる部分を手で持ってガ
スケットの位置決めを行うようなことは、当該部分の強
度上、局所的な変形を招くため困難である。
【0043】また、図13〜図15は第5の実施の形態
を示したもので、この実施の形態における本発明に係る
多孔質弗素樹脂製のガスケット(以下「第5ガスケット
51」という)は、ボルト8a…及びナット8b…によ
って締結される配管フランジ9a,9b間に装填される
環状ガスケットであり、フラットな円環状板であるガス
ケット本体52とその外周部に一体連結された円環状板
である弗素樹脂成形体53とで構成されている。弗素樹
脂成形体53は、第1ガスケット11と同様の手法(射
出成形)によって成形され且つガスケット本体52の外
周部に一体連結されたものであり、ガスケット本体52
より若干薄肉のものとされている。すなわち、弗素樹脂
成形体53の厚みは、ガスケット本体52が配管フラン
ジ9a,9bの締結により適正に圧縮されたときにおけ
る厚みに略一致するように設定されていて、配管フラン
ジ9a,9b間に弗素樹脂成形体53が介在することに
よりガスケット本体52の締付面圧が不足するといった
不都合が生じないように工夫されている。さらに、弗素
樹脂成形体53にはボルト挿通孔53a…が形成されて
いて、各ボルト挿通孔53aにボルト8aを挿通させる
ことにより、図15に示す如く、第5ガスケット51が
配管フランジ9a,9bと同心をなす適正位置に位置決
めされるように工夫されている。したがって、各ボルト
8aに弗素樹脂成形体53を挿通支持させた状態で、各
ボルト8aに螺合させたナット8bを締め付けることに
より、第5ガスケット51が配管フランジ8a,8b間
に同心状態で挟圧されることになり、ガスケット装着作
業を効率よく適正に行うことができる。しかも、ボルト
挿通孔53a…が硬質の弗素樹脂成形体53に形成され
ていることから、軟質の多孔質弗素樹脂部分(多孔質P
TFE部分)に形成されることになる従来ガスケットと
異なって、ボルト8a…の挿通による位置決め作業時に
ボルト挿通孔部分が破損したりする虞れがない。また、
第5ガスケット51では、弗素樹脂成形体53がシール
機能に関与する部分つまり配管フランジ8a,8b間に
挟圧される部分となっているが、上記した如く、弗素樹
脂成形体53をガスケット本体52より若干薄肉のもの
としておくことによって、弗素樹脂成形体53の存在が
ガスケット本体52によるシール機能を阻害することに
はならない。
【0044】また、図16及び図17は第6の実施の形
態を示したもので、この実施の形態における本発明に係
る多孔質弗素樹脂製のガスケット(以下「第6ガスケッ
ト61」という)は、円環状のガスケット本体62を小
径部分62aと大径部分62bとに分離構成し、両部分
62a,62b間を、これより薄肉環状の弗素樹脂成形
体63で一体連結したものである。ところで、薬品,溶
剤等の収納容器の口部とこれに螺着される蓋部との間に
装填されるガスケットにおいては、第1〜第5ガスケッ
ト11,21,31,41,51のようにガスケット本
体12,22,32,42,52の外周部から突出する
弗素樹脂成形体13,23,33,43,53を設けて
おくと、その存在が蓋部の容器口部への脱着及びガスケ
ットによるシール機能の妨げとなるが、第6ガスケット
61のように構成しておくと、かかる問題は生じない。
しかも、弗素樹脂成形体63の存在により、ガスケット
本体62を含むガスケット全体の強度,耐久性が向上す
る。勿論、ガスケット装填部分の形状やシール条件によ
っては、小径部分62aを円環状ではなく円板形状とし
ておくことが好ましい場合もある。かかる第6ガスケッ
ト61のように、本発明に係るガスケットは、多孔質弗
素樹脂(多孔質PTFE又は多孔質PFA)で構成され
る部分(ガスケット本体62)を複数の部分62a,6
2bに分離構成して、それらの部分62a,62b間を
一又は複数の弗素樹脂成形体63で連結するような構成
のものとなすことができる。この場合において、弗素樹
脂成形体63がシール機能に関与する部分である場合に
は、多孔質弗素樹脂部分の圧縮量を考慮して、当該部分
より薄肉のものとしておく必要がある。
【0045】また、本発明のガスケットは、図18〜図
21に例示する如く、弗素樹脂成形体により多孔質部分
であるガスケット本体からの浸透漏れを確実に防止しう
る構成となしておくことができる。
【0046】例えば、図18及び図19に示す第7の実
施の形態における本発明に係るガスケット(以下「第7
ガスケット71」という)は、第1ガスケット11にお
いて、サニタリ配管4a,4bを流動する被密封流体に
直接触れる部分つまり当該ガスケット71の内周部分を
弗素樹脂成形体73で構成して、ガスケット本体12か
らの浸透漏れを確実に防止するように工夫したものであ
る。すなわち、第7ガスケット71にあっては、図18
に示す如く、ガスケット本体12の内周部に、環状の弗
素樹脂成形体73を一体連結してある。弗素樹脂成形体
73はガスケット本体12の柔軟性を妨げない程度の極
く薄いものとされており、ガスケット本体12の外周部
に連結された弗素樹脂成形体13と同様に、上記した射
出成形によって形成することができる。この弗素樹脂成
形体73とガスケット本体12の内周部との連結も、射
出成形による投錨効果により強固なものとできる。勿
論、弗素樹脂成形体73の形成は、コーティング等の手
法によっても行うことも可能である。なお、第7ガスケ
ット71の構成は、上記した薄肉環状の弗素樹脂成形体
73を設けた点を除いて、第1ガスケット11と同一で
ある。
【0047】このようにガスケット内周部分の表面層を
弗素樹脂成形体73で構成しておくと、当該部分73が
無孔質であることから、ガスケット本体12が多孔質材
(多孔質PTFE又は多孔質PFA)からなるものであ
っても、ガスケット内周部分からの浸透洩れは弗素樹脂
成形体73によって効果的に防止される。また、ガスケ
ット71の内周面層を構成する弗素樹脂成形体73はガ
スケット本体12より硬質ではあるが、極く薄いもので
あり且つ被密封流体が直接触れる極く僅かな部分にすぎ
ないものであるから、弗素樹脂成形体73の存在によっ
ては、ガスケット全体として多孔質弗素樹脂本来の特性
(柔軟性,馴染み性,復元性等)は何ら損なわれること
がない。
【0048】このような膜状の弗素樹脂成形体73によ
る浸透漏れ防止効果は、当該弗素樹脂成形体73を図2
0又は図21の如き形状としておくことによって、より
有効に発揮されることになる。すなわち、図20に示す
ものでは、弗素樹脂成形体73を中央部を厚肉とした中
高の断面形状をなすように構成してある。このようにし
ておくと、ガスケット71を厚み方向に圧縮(フェルー
ル4a,4bにより挟圧)した場合、弗素樹脂成形体7
3の両端薄肉部は中央厚肉部に比して容易に変形するこ
とから、弗素樹脂成形体73の存在がガスケット本体1
2の弾性特性(柔軟性,馴染み性等)に与える悪影響を
充分に排除し得ることになる。また、弗素樹脂成形体7
3の断面形状を上記した中高形状としておくことによ
り、ガスケット本体12と弗素樹脂成形体73との接合
面積が大きくなり、当該部分73を射出成形により形成
する場合における両体12,73の連結強度をより高め
ることができる。また、図21に示すものでは、弗素樹
脂成形体73を、ガスケット本体12の内周面及びこれ
に連なる両側面部分を被覆する断面コ字状のものとして
ある。弗素樹脂成形体73をかかる形状とすることによ
って、浸透漏れの防止をより効果的に行うことができ、
第1ガスケット11と同様の製作法(射出成形)による
弗素樹脂成形体73とガスケット本体12との連結強度
をより高めることができる。勿論、ガスケット本体12
の外周部が被密封流体に直接触れるようなシール条件下
では、当該外周部に薄肉の弗素樹脂成形体を連結させて
おく。
【0049】また、ガスケット本体は、シール条件等に
応じて、上記した如く肉厚を異にする形状や複数部分に
分離する形状とする他、粗密部分(空隙率の異なる部
分)が混在するものとしておくことができる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の多孔質弗素樹脂製のガスケットにあっては、その一
部分又は複数部分を無孔質の弗素樹脂成形体で構成して
おくことから、当該弗素樹脂成形体を補強材として機能
させることができ、当該ガスケットの取扱性,耐久性を
大幅に向上させることができる。しかも、弗素樹脂成形
体は、多孔質弗素樹脂で構成されるガスケット本体のよ
うな形状上の制限が殆どないものであるから、弗素樹脂
成形体の形状等を工夫しておくことによって、種々の形
状,構造をなす配管継手部分等に装着できるものとして
なすことができ、広範な用途に供しうる。また、弗素樹
脂成形体で構成される部分が無孔質であることから、浸
透漏れを生じる虞れのある部分(被密封流体に直接触れ
る部分等)を無孔質の弗素樹脂成形体で構成しておくこ
とにより、多孔質弗素樹脂製のガスケットにおける宿命
的な欠点である浸透漏れをも確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1ガスケットを示す正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う縦断側面図である。
【図3】第1ガスケットの製作工程を示す縦断側面図で
ある。
【図4】第1ガスケットをサニタリ配管の継手に装着し
た状態を示す縦断側面図である。
【図5】第2ガスケットを示す正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う縦断側面図である。
【図7】第2ガスケットの製作工程を示す縦断側面図で
ある。
【図8】図7に示す製作法と異なる手法により第2ガス
ケットを得る場合における製作工程の一部を示す縦断側
面図である。
【図9】第2ガスケットをサニタリ配管の継手に装着し
た状態を示す縦断側面図である。
【図10】第3ガスケットを示す一部切欠の縦断側面図
である。
【図11】第4ガスケットを示す半截の正面図である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う要部の縦断側面図
である。
【図13】第5ガスケットを示す半截の正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う要部の縦断側面図
である。
【図15】第5ガスケットをサニタリ配管の継手に装着
した状態を示す縦断側面図である。
【図16】第6ガスケットを示す正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う要部の横断平面
図である。
【図18】第7ガスケットを示す縦断側面図である。
【図19】第7ガスケットをサニタリ配管の継手に装着
した状態を示す縦断側面図である。
【図20】第7ガスケットの変形例を示す縦断側面図で
ある。
【図21】第7ガスケットの他の変形例を示す縦断側面
図である。
【符号の説明】
1a,1b,2a,2b…射出成形型、1c,2c…キ
ャビティ、1d,2d…空隙、3…弗素樹脂材、4a,
5a…サニタリ配管、5a,5b…フェルール、8a,
8b…ボルト、9a,9b…配管フランジ、11…第1
ガスケット(多孔質弗素樹脂製のガスケット)、12,
22,32,42,52,62…ガスケット本体、12
a,12b,23d,23e…突条、12c,23c…
凹部、13,23,33,43,53,63,73…弗
素樹脂成形体、13a,23a…位置決め係合部、21
…第2ガスケット(多孔質弗素樹脂製のガスケット),
31…第3ガスケット(多孔質弗素樹脂製のガスケッ
ト)、41…第4ガスケット(多孔質弗素樹脂製のガス
ケット)、51…第5ガスケット(多孔質弗素樹脂製の
ガスケット)、61…第6ガスケット(多孔質弗素樹脂
製のガスケット)、62…ガスケット本体、62a…小
径部分、62b…大径部分、71…第7ガスケット(多
孔質弗素樹脂製のガスケット)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月20日(1999.12.
20)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような多
孔質PTFEのみで構成されたガスケット(以下「従来
ガスケット」という)は、その構成材(多孔質PTF
E)の性質上、変形し易いものであるために、その取扱
いが極めて困難であり、サニタリ配管の継手部分への装
着作業等を容易に行い得ない。例えば、サニタリ配管の
フェルール間や配管フランジ間に従来ガスケットを装着
させる場合、当該ガスケットの端部を手で持つことがあ
るが、ガスケット端部を余程注意して持たないと、当該
端部が局所的に変形する虞れがある。このように、従来
ガスケットは、僅かな力が加わっただけで容易に変形す
るものであるから、その取扱いには慎重を期す必要があ
る。また、配管内周面とガスケット内周面とが面一とな
らず段差が生じて、サニタリ配管等において問題視され
る液溜まりの原因となる。したがって、従来ガスケット
の配管継手部分等への装脱作業はこれを効率よく迅速に
行い得ないでいたのが実情である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、多孔質弗素樹
脂製のガスケットにおいて、上記の目的を達成すべく、
特に、多孔質弗素樹脂で構成されたガスケット本体に弗
素樹脂で成形された無孔質の弗素樹脂成形体を連結する
ことによって、一部分又は複数部分を無孔質の弗素樹脂
成形体で構成しておくことを提案するものである。ここ
にいう無孔質の弗素樹脂成形体には、多孔質弗素樹脂で
構成されたガスケット本体の一部(例えば、被密封流体
に直接触れる部分)を溶融固化又は加圧固化することに
よって無孔質となしたものは含まれない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 AA01 AA12 BA01 EA16 FA07 FA08 HA15 4F100 AK17A AK17B AK18A AK18B AK19A AN02A BA02 DJ00B GB90 4H017 AA04 AB12 AC16 AD01 AE02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部分又は複数部分が無孔質の弗素樹脂
    成形体で構成されていることを特徴とする多孔質弗素樹
    脂製のガスケット。
  2. 【請求項2】 当該ガスケットにおけるシール機能に関
    与する部分の一部が無孔質の弗素樹脂成形体で構成され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載する多孔質弗
    素樹脂製のガスケット。
  3. 【請求項3】 当該ガスケットにおける被密封流体に直
    接触れる部分が無孔質の弗素樹脂成形体で構成されてい
    ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載する
    多孔質弗素樹脂製のガスケット。
  4. 【請求項4】 環状板形状をなすガスケットであって、
    当該ガスケットの内周部分若しくは外周部分又は内外周
    部分が無孔質の弗素樹脂成形体で構成されていることを
    特徴とする、請求項1、請求項2又は請求項3に記載す
    る多孔質弗素樹脂製のガスケット。
  5. 【請求項5】 当該ガスケットにおけるシール機能に関
    与しない部分又はその一部が無孔質の弗素樹脂成形体で
    構成されていることを特徴とする、請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4に記載する多孔質弗素樹脂製
    のガスケット。
  6. 【請求項6】多孔質弗素樹脂が多孔質PTFE又は多孔
    質PFAであることを特徴とする、請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載する多孔質
    弗素樹脂製のガスケット。
  7. 【請求項7】無孔質の弗素樹脂成形体の構成材として、
    少なくともPCTFE、FEP、PFA、ETFE、E
    CTFE、PVDF、VDF−HFP共重合体、VDF
    −HFP−TFE共重合体、CTFE−VDF共重合
    体、TFE−PP共重合体及び弗化ビニリデン系弗素ゴ
    ムから選択される弗素樹脂が使用されることを特徴とす
    る、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5又は請求項6に記載する多孔質弗素樹脂製のガスケッ
    ト。
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