JP2000242559A - 情報処理装置及び半導体装置 - Google Patents
情報処理装置及び半導体装置Info
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Abstract
ャッシュメモリを含む情報処理装置において、メインメ
モリへのアクセスは参照の局所性に起因するアクセスと
キャッシュ内容の置き換えに起因するライトバックアク
セスが多い。そのため両アクセスをDRAMのバンクへ効率
よく割り当てることが高速アクセスのために必要であ
る。 【解決手段】 CPUからのリクエストアドレスをDRAMの
各バンクに割り当てる際に、INDEXが変化する局所的な
アクセスとライトバック時のINDEXが同じでTAGが異なる
アクセスを異なるバンクへ割り当てられるように、DRAM
のバンクアドレスをINDEX部とTAG部の演算によって生成
する。 【効果】 メインメモリへのアクセスを別バンクへ割り
当てることができるため、高速アクセスが可能となる。
また、ライトバック時の読み出しと書き込みを別バンク
へ割り当てられれるので、1つのポートを利用して擬似
的な2ポートアクセスが可能となり、ライトバックのア
クセスが高速化される。
Description
システムにおいて、特に、キャッシュメモリを用いる場
合の主記憶装置(メインメモリ)に対するアドレスの割付
に関する。
以下の通りであり、文献の参照は文献番号をもってする
こととする。[文献1]:日経マイクロデバイス 1998年
2月号、 pp.134-141、 [文献2]:David A. Patterso
n and John L Hennessy, "Computer Architecture A Q
uantitative Approach Second Edition", Morgan Kaufm
ann Publisher Inc., (1996), pp.375-384。
グ例がpp.141に開示されている。アドレスマッピングと
は、アドレス信号とDRAMチップ内で選択される場所
との対応づけのことである。この例では1チップ4バンク
の64Mbit DRAMを2チップ用いている。この例で64ビッ
ト単位の連続するアドレスへのアクセスは、同文献の図
C(a)に示すようにアドレスビットの下位から列、行、
デバイス、バンクの順にアドレスを割り当てると、第一
チップと第二チップの2つのメモリバンクへ隙間なく16M
Bのデータを記憶できる。同文献の図C(b)はアドレ
スビットを下位から列、バンク、デバイス、行の順で割
り当てる例である。これにより8個のバンクに連続する
アクセスが分散するようにデータを記憶することが記載
される。
者は、現実の情報処理システムが中央演算部(以後CPU
とよぶ)とキャッシュメモリ及びメインメモリとからな
り、それらの相互関係を考慮したアドレスマッピングに
ついて検討した。その結果、CPUの発行するアドレス
は、キャッシュメモリによってメインメモリへ行われる
ものが選別されるため、キャッシュメモリとの関係を考
慮したメインメモリへのアドレス変換(アドレスマッピ
ング)の必要性があることを見いだした。
ュメモリのアドレス管理を示す図である。この図は、物
理アドレスをキャッシュメモリが管理する領域に分けた
ものであり、[文献2]のpp.378よりの引用である。キャ
ッシュメモリは、物理アドレスを大きくブロックオフセ
ットとブロックアドレスの2つに分割して扱う。ブロッ
クオフセットはキャッシュメモリが保持するデータを扱
う最小単位であり、ラインサイズとも呼ばれる。ブロッ
クアドレスはブロックオフセット単位のアドレスであ
る。また、ある種のキャッシュメモリは、ブロックアド
レスをさらに二分割して管理する方式をとる。これは、
ダイレクトマップ方式、セットアソシアティブ方式と呼
ばれるキャッシュメモリの場合である。これらの方式で
は、下位をINDEX、上位をTAGと呼ぶ。
タを管理する様子を示したものである。この図は、[文
献2]のpp.381 からの引用である。ここでCMはキャッシ
ュメモリであり、容量が8-KBでラインサイズが32Bのダ
イレクトマップのキャッシュメモリを示している。ま
ず、CPUからメモリシステムへの要求アクセスにおい
て、キャッシュメモリへリードアクセスがヒットした場
合について説明する。CPUからのリクエストアドレス(以
後、リクエストアドレスとする)はアドレス線にてキャ
ッシュメモリへ伝達される(図中)。その後、リクエ
ストアドレスの一部分であるINDEX情報を元に、キャッ
シメモリにエントリーされている番号が決定される。こ
こではダイレクトマップ形式のキャッシュメモリを例に
しているので、INDEXアドレスの総数(この例では2の
8乗の256)とキャッシュメモリのエントリー数が一
致している。そのためこの対応は1対1対応できまる
(図中)。アドレスのINDEX情報からキャッシュメモ
リのエントリー番号が選択された後、そのエントリー番
号で示されるエントリーに格納されているTAGと、リク
エストアドレスのTAGを比較する(図中)。これはキ
ャッシュメモリのエントリーが有効である場合のみ行う
(有効ビットValidにて確認する)。リクエストアドレ
スとキャッシュにエントリーされているTAGが一致して
いる場合は、ブロックオフセットのアドレスを利用し
て、4:1のマルチプレクサで所望の8バイトのデータ
をCPUへ伝達させる(図中)。一方、リクエストアド
レスとキャッシュに保持されているデータのアドレスが
一致しなかった場合はメインメモリへアクセスすること
になる。
述べる。ここでは、ライトバック形式(後述)のキャッシ
ュメモリにおいて、キャッシュメモリへライトアクセス
がヒットした場合について説明する。CPUから書き込み
要求が発生すると、前述したリードアクセスと同様、キ
ャッシュメモリへリクエストアドレスが伝達される。そ
の後、前述した手続きをおこない、キャッシュメモリに
保持されたデータのアドレスと一致するかが判定され
る。ここで、リクエストアドレスのTAGがキャッシュメ
モリ内に保持されているTAGと一致していれば、キャッ
シュメモリに保持しているデータを変更し、メインメモ
リのデータとは一致してないことを示すダーティービッ
トを立てる(不図示)。CPUはキャッシュメモリの内容の
み更新し処理を続行することが可能なので高速アクセス
ができる。
が変化している状態で、次のアクセスがキャッシュミス
である場合の処理について述べる。この場合、キャッシ
ュメモリの内容を新たに要求された内容に置き換える必
要が生じる。これは、参照の局所性(新しく必要となっ
たデータは近い将来ふたたび必要とされる確率が高いと
いう性質)を利用しているためである。このキャッシュ
内容の置き換え動作を以後ライトバックと呼び、この形
式をとるキャッシュメモリをライトバック型キャッシュ
メモリと呼ぶ。キャッシュメモリはアドレスの一部であ
るINDEX部でデータを管理するので、ここで置き換えら
れるアドレスはリクエストアドレスとINDEX部が同じでT
AG部が異なる性質がある(ブロックオフセット分はそっ
くり置き換えられる。これをキャッシュのリプレースと
呼ぶ)。
すると、メインメモリへのアクセスには、参照の局所性
とライトバック時のINDEXが同じでTAGが異なるアドレス
間のアクセスの2種類の性質を考慮する必要がある。
[文献1]の例では、アクセスの空間的局所性に依存した
前者のタイプのアクセスに対しては、アクセスが異なる
バンクへ分散するため高速アクセスが可能であるが、後
者のライトバック時のアクセスに対しては考慮されてい
ない。即ちライトバックにより同一バンクの異なるワー
ド線へのアクセス(バンク競合状態)が生ずるとと高速
アクセスがこんなんとなる。そのため、ライトバックが
頻繁に発生するアプリケーション(プログラム)を実行
する際に問題となる。
メモリを有する情報処理装置の主記憶装置(メインメモ
リ)にDRAMを用いる場合に、バンク競合状態を避けるた
めに、アクセスの局所性とライトバック時のアクセスの
規則性を取り入れて、これらのアクセスを高確率でDRAM
の異なるバンクに割り当てることである。さらには、本
願の他の目的はライトバック処理後の次のリードアクセ
ス高速化することである。
を示せば以下の通りである。CPUからのリクエストアド
レスをDRAMの各バンクに割り当てる際に、局所的なアク
セスとライトバック時のアクセスを異なるバンクへ割り
当てられるように、DRAMのバンクアドレスをINDEX部とT
AG部の演算によってDRAMのバンクアドレスを生成するこ
とである。より具体的には、CPUの発するリクエストア
ドレスのINDEX部とTAG部から演算によってDRAMのバンク
アドレスを生成するアドレス変換回路も設ける。INDEX
部とTAG部からDRAMのバンクアドレスを生成するための
典型的な演算は加算である。
理装置の基本概念を示す構成図である。これは、キャッ
シュメモリCMとCPU装置と、アドレスマッピング回路AMC
を含むメモリコントローラMCONと、1以上のDRAMを含む
メインメモリMMで構成される。CPUからのリクエストア
ドレスは、ADBUSにてCMおよびMCONへ伝達される。CMへ
伝達されたリクエストアドレスはAMCにてDRAMアクセス
のためのバンクアドレス、ロウアドレス、カラムアドレ
スに変換された後、ADBUSBにてMMへ伝達される。ここで
はアドレス変換の方法を説明するため小規模なシステム
を用いて説明する。そのため、キャッシュメモリの容量
が128B、ブロックオフセットが4ビット(16B)、のダ
イレクトマップ型キャッシュメモリを想定して説明す
る。この例ではINDEXが3ビット、TAGが23ビットであ
る。
の構成例である。ここでは容量が512B(アドレスとし
ては9ビット必要)、構成バンクが2バンク(アドレス
は1ビット必要)のDRAMでMMを構成すると考える。ここ
で、基本的なメモリアレイは、複数のワード線WLとビッ
ト線BLの交点に設けられたダイナミック型メモリセルMC
(1個のトランスファーMOSFETと1個のキャパシタを持
つ)を複数持ち、センスアンプSAはWLで選択されたメモ
リセルのデータを増幅する機能を持つ。SAにて増幅され
たデータはBL上に保持され、切り替えスイッチYSによっ
てグローバルビット線GBLにつながれてCPUへ伝達され
る。
こではリクエストアドレスRQADRがアドレス変換回路
(アドレスマッピング回路)AMCにてDRAMアクセスのア
ドレスDRADRへ変換される様子を説明する。AMCは論理回
路LCを含む。リクエストアドレスRQADRの上に記した数
字は、アドレス構成ビットの下位からの番号である。LI
NEはキャッシュメモリのブロックオフセットを示す。こ
こで後の便宜のため、このアドレスをDRAM容量を考慮し
て別の割り当て方を定義する。D-LINEはDRAMのワード線
単位のブロックオフセットと定義し、D-TAGはTAGの下位
からDRAM容量(ここでは9ビット)までと定義し、D-IN
DEXは、D-TAGと同数ビットで構成されるINDEXの一部と
定義する。この例では、D-LINEはアドレスの下位からIN
DEXの下位まで割り当てている。これは、連続するアド
レスがより多く同一のワード線へ集まるように割り当て
ているため、高速ページモード等を用いることで高速ア
クセスが可能である。また場合によってはD-LINEをLINE
とINDEXの上位で構成することも可能である。このよう
な実施例は、連続するアドレスが異なるワード線へ割り
当てられるので、DRAMへのアクセスにおいて、常にプリ
チャージをおこなう信号を付加する場合に有効である。
いて説明する。ここでは参照の局所性に起因するアクセ
ス(局所アクセス)を同一ワード線へ集め、同一ワード線
へ集めきれない局所アクセスとライトバック時のアクセ
スを異なるバンクへ割り当てる例を考える。これは、DR
AMは同一のワード線上のデータには最初のアクセス以外
は高速に行え、また、同一ワード線上にないデータで
も、異なるバンクのワード線上のデータであれば、バン
クを独立動作させることによって高速アクセスがおこな
えるからである。したがって、ここで変換をおこなうア
ドレスは、D-INDEXとD-TAGである。これらのアクセスを
できる限り異なるバンクへ割り当てるアドレス変換方式
は、排他論理和をD-INDEXの一部とD-TAGの一部に対して
おこなうことで実現する。ここではDRAMのバンク数が2
であることを考慮して、D-INDEXとD-TAGの下位1ビット
を排他論理和で演算した結果をDRAMのバンクアドレスRB
Aに割り当て、D-TAGの上位1ビットとD-INDEXの2ビット
をロウアドレスRRAへ割り当て、D-LINEの上位1ビットを
カラムアドレスRCAへ割り当てる。このような変換を行
う論理回路は排他論理和が唯一ではなく、たとえば加算
器をもちいても達成できる。加算器を用いる場合は、 BANK = (D-TAG + D-INDEX) mod N (但しNはバン
ク数) でDRAMのバンクアドレスを変換すればよい。これはオー
バーフローのキャリーを無視する加算器で実現される。
バンク数が2の場合は排他論理和による演算と加算によ
る演算は一致するが、これ以外の場合は変換結果が異な
る。
ンクアドレスを割り当てた結果である。横軸はD-INDEX
の下位一ビットD-INDEX_L1(2進表記)であり、縦軸は
D-TAGの下位一ビット(2進表記)D-TAG_L1である。図
中の各桝内の数字はバンクアドレスである。本発明のマ
ッピングをおこなうと、D-INDEXのみ変化する連続アク
セスの一部に対しても、また同時に、INDEXが同じでTAG
が異なるライトバック時のアクセスの一部についても異
なるバンクに割り当てることが可能となる。そのため、
空間的局所性を有するアクセスもライトバック時のアク
セスも高い確率で異なるバンクへ割り当てられるので、
高速アクセスが可能となる。
AGが異なるアドレスは、高い確率でバンク競合が起こら
ないようにDRAMの異なるバンクへ割り付けることが可能
である。このアドレス割り付けを拡張すると、ライトバ
ック時のリードとライトを完全に別バンクに割り当てる
ことが可能となるので、ライトバック時のリードアクセ
スとライトアクセスを同一のサイクルで行うことが可能
となる。以下でその実施例について述べる。
リをミスした際にキャッシュ内容の置き換えが発生する
アクセス)に発生するリードアクセスとライトアクセス
を完全に別バンクに割り当て、それによってライトバッ
ク時のリードとライトを同時に行う発明の一実施例であ
る。これは、CPUと、キャッシュメモリCMと、DRAMを含
むメインメモリMMと、MMを制御するメモリコントローラ
MCONと、MCONに含まれるアドレス変換回路AMCによって
構成される。
にてCMに伝達されるとともにMCONへも伝達される。MCON
へ伝達されたリクエストアドレスはAMCへ伝達され、DRA
MのバンクアドレスRBA、ロウアドレスRRA、カラムアド
レスRCAに変換される。また、ライトバック時のライト
アドレスのTAGはCMよりWBADBUSにてMCONへ伝達され、AM
CにてDRAMのライトバック時のライト用バンクアドレスW
BAに変換される。AMCで変換されたこれらのアドレスはA
DBUSBにてMMへ伝達される。なお詳しくは後述するが、
このADBUSBはリクエストアドレスのバンクアドレスRBA
を伝達アドレス線RBALと、ライトバック時のライトアド
レスのバンクアドレスWBAを伝達するアドレス線WBAL
と、ロウアドレスRRA、カラムアドレスRCAを伝達するア
ドレス線RCLとで構成される。CPUからCMとMCONへの制御
はCTBUSAにて行われる。MMへの制御は、MCONからCTBUSB
にて行われる。CPUとCMおよびMMで構成されるメモリシ
ステムへのデータ授受は、DABUSにて行われる。
る。ここで考えるCMは容量が128B、ブロックオフセット
(LINE)が4ビット(16B)、のダイレクトマップ型と
し、MMは容量が512B(アドレスとしては9ビット必要)
とする。この場合、D-TAGが2ビットとなるので、INDEX
が同じでTAGが異なるアクセスを別バンクへ割り当てる
ためには、 バンク数 = 2のD-TAG乗 = 2の2乗 = 4 とすればよい。各バンクはRA0からRA3で示される4本の
ワード線で構成される。このDRAMの構成は、ライトバッ
ク時のリードアクセスとライトアクセスが完全に別バン
クに割り当てられることが特徴である。なお、ワード線
の上に記した数字は、後程説明する加算によってバンク
アドレスを変換する場合のD-INDEXとD-TAG部分のアドレ
スである。
AL、RCLで構成されるADBUSBにて入力されたDRAMアクセ
スのアドレスはアドレスバッファADBUFで受け、その後A
DBUSCにて各バンクへ伝達される。CTBUSBにて入力され
た制御信号は、制御部CTRへ入力された後、CTRからDRAM
内の各部を制御する。DRAMへのデータ入出力はDABUSを
用いておこない、DRAM内のI/OバッファIOBUFへ結線され
る。この実施例では、ライトバック時のリードとライト
を同時に行うが、DABUSの構成線数を従来と同じとする
ことを特徴とする。したがって、このDABUSはリードと
ライトで共用する。また、ライトバック時のリードとラ
イトを同時に行うため、本発明ではDRAM内部でのリード
とライトのデータの伝達経路を独立化する。まずリード
データはリードデータ線RDLにて各バンクから直接このI
OBUFへ伝達し、ライトデータはライトデータ線WDL1にて
IOBUFからデータプリロードレジスタDPLREGへ伝達した
後、ライトデータ線WDL2にて各バンクへ伝達する。この
ようにDPLREGを設置することにより、詳しくは後述する
1ポートで擬似的な2ポートアクセスが可能となる。
ンクの構成例である。記号の意味は図4と同じであり、
ここではその構成数のみが異なる。
時のライトアドレスのTAGアドレスをDRAMアクセスのア
ドレスへ変換するアドレス変換回路AMCを含むメモリコ
ントローラMCONの一実施例である。リクエストアドレス
RQADRは、AMCによってDRAMアクセスのアドレスDADR1に
変換され、ライトバック時のアドレスWBADRはAMCによっ
てDRAMアクセスのアドレスDADR2に変換される。また、
外部からの制御線はCTBUSAにてMCON内の制御回路CTR1へ
伝達され、DRAMアクセスの制御信号を生成し、DRAMへCT
BUSBにて伝達する。
説明する。まず、D-TAGとD-INDEXとD-LINEの一部がMCON
へ伝達されMCON内部のAMCへ伝達される。AMCへ入力され
たD-TAGとD-INDEXはAMC内部のLC1へ伝達される。LC1は2
つの排他論理和回路XOR1、XOR2で構成される。LC1へはD
-INDEXの下位1ビットがLC1のノード1N1へ、D-TAGの下
位1ビットがLC1のノード2N2へ、D-INDEXの上位1ビット
がLC1のノード3N3へ、D-TAGの上位1ビットがLC1のノー
ド4N4へ伝達される。LC1内では、N1とN2が排他論理和
回路XOR2に入力され、演算結果がノード5N5へ出力さ
れる。また、N3、N4が排他論理和回路XOR1に入力され、
演算結果がノード6N6へ出力される。N5はバンクアドレ
スRBAの下位1ビットに割り当てられ、N6はRBAの上位1ビ
ットに割り当てられる。また、D-INDEXの下位1ビット
はロウアドレスRRAの下位1ビットへ、D-INDEXの上位1
ビットはロウアドレスRRAの上位1ビットへ割り当てら
れる。ここではキャッシュメモリへのデータ転送(キャ
ッシュフィル)を32ビットづつ4回おこなう例を考える
ので、カラムアドレスRCAはD-LINEの上位3ビットをカ
ラムアドレスへ変換する。
ADRの変換について説明する。AMCへ伝達されたWBADRのD
-TAGとRQADRのD-INDEXとがLC2へ伝達される。LC2は2つ
の排他論理和回路XOR3、XOR4で構成される。ここで
も、LC2へはD-INDEXの下位1ビットがLC1のノード7N7
へ、D-TAGの下位1ビットがLC1のノード8N8へ、D-INDEX
の上位1ビットがLC1のノード9N9へ、D-TAGの上位1ビッ
トがLC1のノード10N10へ伝達される。N7とN8は排他論
理和回路XOR4に入力され、演算結果がノード11N11へ出
力される。またN9、N10が排他論理和回路XOR3に入力さ
れ、演算結果がノード12N12へ出力される。N11はWBA
の下位1ビットに割り当てられ、N12はWBAの上位1ビット
に割り当てられる。ライトバック時のライトアドレスの
ロウアドレスとカラムアドレスは、リクエストアドレス
のINDEXとLINEと等しいので、リクエストアドレスのロ
ウアドレスRRAとカラムアドレスRCAと同じである。
A、WBA、RRA、RCAはタイミングコントローラTCRへ伝達
され、その後RBAL、WBAL、RCLで構成されるADBUSBにてD
RAMへ伝達される。DRAMへのアドレスの投入タイミング
はこのTCRにて制御される。
ク時のライトアドレスのTAGアドレスをDRAMアクセスの
アドレスへ変換する図9のアドレス変換回路AMC内の論
理回路LC1及びLC2の別の実施例である。ここでは、LC
1、LC2に加算器を用いる例を示し、その構成と機能につ
いて説明する。LC1は1つの論理積回路AND1と3つの排他
論理和回路XOR1、XOR2、XOR5にて構成される。LC1内の
演算は、N1とN2を排他論理和XOR2へ入力しその出力結果
をN5に出力し、N1とN2を論理積回路AND1へ入力し、N3
とN4を排他論理和XOR1へ入力し、AND1とXOR1の出力結果
を排他論理和XOR5へ入力し、その結果をN6に出力する。
LC2もLC1と全く同じに構成される。
結果である。この図で縦軸はD-TAG(2進表記)であり、横
軸はD-INDEX(2進表記)であり、各桝目内はバンクアドレ
ス(10進表記)である。(A)はAMCの論理回路LC1, LC2に
排他論理和を用いた図9の場合のバンクアドレス変換結
果であり、(B)はAMCの論理回路LC1, LC2に図10の加
算器を用いた場合のバンクアドレス変換結果である。い
ずれの論理回路を用いても(A)、(B)に示すように、
バンクアドレスは横軸方向も縦軸方向も全て異なる数字
が割り当てられている。即ち、アドレス変換に必要な論
理回路を一般化すれば、INDEXビットの一部のビッ
トとTAGビットの一部のビットを受けてバンクアドレ
スビットを出力するものであって、INDEXビットの
一部のビットを固定した値としてTAGビットの一部の
ビットを変化させた場合に互いに異なる前記バンクアド
レスビットを形成し、かつTAGビットの一部のビット
を固定した値としてINDEXビットの一部のビットを
変化させた場合に互いに異なるバンクアドレスビットを
出力するものである。このようにメインメモリへ行われ
る空間的局所性の高いアクセスを別バンクへ割り当て、
同時に、ライトバック時のリードとライトのアクセスを
完全に別バンクに割り当てることができる。
ク(書き戻しと読み出し)の後に読み出しを行う時のア
クセスプロトコルを示すものである。図12(B)は本
発明の擬似的な2ポートアクセスの動作を示す実施例で
ある。ここで擬似的な2ポートアクセスとは、一つのメ
モリバンクに対する書き込みと他の一つのメモリバンク
からの読み出しを時間的に並列にして行うメモリアクセ
スをさす。図12(A)は、比較のための擬似的2ポー
トアクセスを行わないでライトバックを行う例をしめし
ている。(A)、(B)ともに最上段はDRAMの動作クロ
ック(CLK)を示しクロックの立ち上がりエッジに通し
番号を付けた。次段はDRAMに入力されるアドレス(Addr
ess)を示し、3段目はCPU-DRAM間のデータバスの使用
状況(Data)を示す。ここでは、ライトバック動作とし
てDRAMのバンク1にリードアクセスが、バンク2にライ
トアクセスが生じ、その後、バンク3にリードアクセス
が発生した場合について記した。また、最下段は各バン
クの使用状況を示している。なお、#の付いた数字は、
アクセスの順番を表わしている。
述べる。DRAMへのリードアクセス要求が発生すると、所
望のリードデータが格納されているバンクのワード線を
立ち上げてメモリセル内のデータをセンスアンプで増幅
する動作(バンクアクティブ動作)がおこなわれる。こ
れは、バンクアドレスRBAとロウアドレスRRAをDRAM側へ
伝達し、同時に、バンクアクティブコマンドACT#1が投
入されることで行われる。所望のリードデータがセンス
アンプにて増幅されると(バンクアクティブ状態)、カ
ラムアドレスRCAとリードコマンドR#1をDRAMへ投入する
ことによってセンスアンプに増幅されたデータの一部が
データバスに読み出される。その後のライトは、ライト
のバンクアドレスWBAとロウアドレスRRAとバンクアクテ
ィブコマンドACT#2を投入することでバンクアクティブ
動作を行い、バンクアクティブ状態になった後にライト
コマンドW#2とライトデータを入力することでおこな
う。ここではバンクアクティブコマンドを投入してから
リード及びライトコマンドを投入するまで2クロックか
かるとし、リードコマンド投入からデータ出力まで2ク
ロック、ライトコマンド投入からライトデータ入力まで
0クロックとした。さらにその後のバンク3に発生した
リードアクセスはバンク1でのリードアクセスと同様に
処理される。但し、ライトデータのバーストアクセスを
妨げないために、最初のバンクアクティブコマンドACT#
1投入後10クロック後に3番目のバンクアクティブコマン
ドACT#3を投入する。この時リードコマンドR#3はその後
2クロック後に投入される。このように(A)では最初
のバンクアクティブコマンドを投入してから2回目のリ
ードデータが出力完了するまで17クロックかかる。
ス方法は、ライトバックが発生するとバンク1のリード
アクセスを開始すると同時にバンク2のライトアクセス
を開始する。このアクセスによりDRAMへ送られるコマン
ドとアドレスは、ライトバックコマンドWB#1とリードバ
ンクアドレスRBAとライトバンクアドレスWBAとロウアド
レスRRAである。ここでロウアドレスRRAがリードとライ
トで同一なのは、ロウアドレスがINDEXの一部であり、
ライトバック時のリードとライトのアドレス間にはINDE
Xが同じでTAGが異なる性質があることを利用したもので
ある。また同時に、データバスにはライトデータの転送
が開始される。これはリードデータがバンクアクティブ
コマンドを投入後4クロック後に出力されることを考慮
して、ライトデータをその待ち時間に入力するためであ
る。ライトバックコマンドを投入後2クロック後にカラ
ムコマンドC#1とカラムアドレスRCAを投入する。このカ
ラムアドレスもリードとライトで同一である。それは、
カラムアドレスがINDEXの一部とLINEの一部で構成され
ており、ライトバック時は、INDEXが同じでTAGが異なる
同一LINEが置き換えられるからである。このようにする
と、ライトバック時のリードとライトアクセスを同時お
こなうことができる。このとき、ライトデータはライト
バンクがアクティブとなる前に入力されるため、データ
プリロードレジスタDPLREGで一旦このライトデータを受
ける。このライトデータは、ライトバンクが活性化した
後に、カラムコマンドC#1とカラムアドレスRCAによっ
て、DPLREGから該当バンクへ転送される。一方、バンク
2ではこのC#1とRCAによってリードデータが出力され
る。このように、バンク1とバンク2にてライトバック
時のリードとライトが処理できるので、同一サイクルで
ライトバック時のリード動作とライト動作が終了でき
る。その後にバンク3に発生するリードアクセスは、
(A)のリードアクセスと同様の手続きでおこなわれ
る。この場合、バンク3へのリードアクセスが(A)に
比べて早く開始できるため、ライトバックが発生してか
らバンク3のリードアクセスが終了するまで11サイクル
で済む。これは(A)に比べて6サイクル高速化すること
になる。
レスバスの最小限の追加で2つのメモリバンクへの並列
アクセスできる点に特徴がある。「疑似」でない通常の
2ポートアクセスとは、アドレスバスもデータバスも2
組使用することを意味する。即ち、書き込みと読み出し
を時系列てきにではなく並列に行うには、通常は2倍の
バスが必要となるが、ハードウェアが増加する点で好ま
しいものではない。本願の疑似2ポートとアクセスで
は、並列アクセスを可能とするためにバンクアドレスだ
けは2組必要とするが、他のアドレスバスとデータバス
を追加する必要がない点が利点である。即ち、ライトバ
ック時には、バンクアドレスだけが異なり他のロウアド
レスとカラムアドレスは同じ場所がアクセスされるた
め、バンクアドレス以外のアドレスバスの追加を必要と
しない。
を読み出すには所定の時間がかかってしまう。この時間
を利用して、ライトバックにおいてデータバスは時分割
的に使い、データバスの増加を防止している。即ち、最
初キャッシュからの書き戻しデータがデータバスにより
DRAMに伝達されDRAMのプリロードレジスタDPLR
EGに取り込まれる。その後で他のメモリバンクからのデ
ータがデータバスによりキャッシュに伝達される。従っ
てデータバスを時分割的に利用するために、DRAMに
は、バンクが活性化して書き込みが可能になる前に書き
込みデータを取り込んでおくためのプリロードレジスタ
DPLREGを設けておけば良い。
ロナスDRAM(SDRAM)のようなプロトコルでは、連続する
データの長さ(バースト長)を調節できる。このような
方式では、バースト長分のデータが出力される前に別の
リードコマンドを投入すると、以前のデータのバースト
転送が遮断されてしまう。そこでキャッシュメモリの内
容を置き換える目的のライトバック時は、必要となる転
送データ長が決まっているため、バースト転送を遮断す
ることなく次のリードコマンドを投入できるようにすれ
ば、ライトバック時のリードデータが出力完了した後に
直に次のリードデータが出力開始できるようになる。
置に対して本発明を現在用いられている典型的な容量を
有するキャッシュメモリとDRAMを用いた場合に適用した
他の実施例である。ここでは、キャッシュメモリとし
て、容量が512KB、ブロックオフセット(LINE)が32Bであ
るダイレクトマップ形式のライトバック方式を考える。
この場合、LINEは5ビット[0:4]、INDEXは14ビット[5:1
8]、残りがTAG[19:31]となる。一方、メインメモリの総
容量は128MBとし、容量が8MBのマルチバンク構成のDRAM
で構成することを考える。まず、この128MBが1チップD
RAMであると仮に考えれば、先に定義したD-TAGの概念を
用いることができ、D-TAGは8ビットとなる。これによ
り、本システムで必要な独立バンク数は256と決まる。
しかし、ここでは1チップDRAMの容量は8MBであり、こ
のような大容量に対応していないため、16チップを用い
てメインメモリを構成する。その結果、1つのDRAMチッ
プのバンク数は16バンク、1バンクあたりのワード線数
は、256本、一本のワード線下のメモリセル数は16384個
とすれば実現される。
よるアドレス変換について説明する。ここでは加算演算
によりDRAMのバンク及びチップ番号を決定する方法を述
べる。まずリクエストアドレスRQADRの変換について述
べる。ここで加算演算するアドレスの部分はD-TAG[19:2
6]とD-INDEX[5:12]である。このD-TAGとD-INDEXを加算
器ADDER1へ入力することによって、その出力結果の下位
4ビットをバンクアドレスRBA、上位4ビットをチップセ
レクトCS1へ変換する。このうちRBAはタイミングコント
ローラTCRへ伝達され、CSはRQADRの[27:31]と共にチッ
プセレクト回路CSCへ伝達される。また、ロウアドレスR
RAはD-INDEXを、カラムアドレスはRQADRの[2:3]と[13:1
8]を割り当てることで、DRAMへのアドレス変換が完了す
る。
換について述べる。ライトバック時のライトアドレス
は、キャッシュメモリからTAGのみMCONへ伝達し、これ
をライトバック時のライトアドレスWBADRとする。ここ
で加算演算するアドレスの部分はWBADRのD-TAG[19:26]
とRQADRのD-INDEXである。これらを加算器ADDER2へ入力
することで、その出力結果の下位4ビットをバンクアド
レスWBAに上位4ビットをチップセレクトCS2へ変換す
る。このうちCS2はCSCへ伝達され、WBAはTCRへ伝達され
る。なお、ライトバック時のライトアクセスのロウアド
レスとカラムアドレスは、アドレスのINDEXとLINEに相
当するため、それぞれRRA、RCAに等しい。
変換されたRBA、WBA、RRA、RCAをDRAMへ発行するタイミ
ングを計測する。ライトバック時には、TCRは第一のタ
イミングでRBA、WBA、RRAを発行し、第二のタイミング
でRCAを発行する。このように、本発明のライトバック
時の擬似2ポートメモリは、メインメモリが1チップに
収まらない大容量の場合でもライトバック時のライトバ
ンクアドレス線とチップセレクト信号線を増設するだけ
で実現され、情報の高速処理が可能となる。
とライトが同時処理されなくてもよいと考えられる場合
には、独立バンク数を少なくして、最大限バンク競合が
起こらないように設定できる。この例は、図5の場合の
ようにD-TAGとD-INDEXの一部を用いてバンクアドレスを
演算すればよい。
理装置の現実的な適用形態について説明する。図14
(A)はCPUとキャッシュメモリCMとメモリコントロー
ラMCONとメインメモリMCが同一の半導体基盤上にモノリ
シックに形成される実施例である。
半導体チップ上にモノリシックに形成され、MMが第2の
半導体チップ上に形成される実施例である。図14
(C)はCPUとCMとが同一の半導体チップ上にモノリシ
ックに形成され、MCONが第2の半導体チップ上に形成さ
れ、MMが第3半導体チップ上に形成される実施例であ
る。図14(D)はCPUが第1の半導体チップに形成さ
れ、CMが第2の半導体チップに形成され、MCONが第3の
半導体チップに形成され、MMが第4の半導体チップ上に
形成される実施例である。
は、本願発明に特徴的なアドレス変換回路は、メモリコ
ントローラMCON半導体チップ内に搭載されることで実施
される。また図14(B)〜(D)のように複数の半導
体チップをからなる場合は、各半導体チップは各々レジ
ン等で保護されたICパッケージに封止され、典型的に
はガラスエポキシ等でできた配線基板上に半田付けされ
る。また複数の半導体チップがセラミック等でできた配
線基板にボンデイングワイヤ又は半田バンプで接続され
るマルチチップモジュールの形態を取ってもよい。
ムにおけるメインメモリアクセスは、参照の局所性と呼
ばれるINDEXが変化するアクセスとライトバック時のIND
EXが同じでTAGが異なるアクセスがある。本発明はこれ
らのアクセスを別バンクへ割り当てることができるた
め、高速アクセスが可能となる。また、ライトバック時
のリードアクセスとライトアクセスを完全に別バンクへ
割り当てられれば、1つのポートを利用した擬似的な2
ポートアクセスが可能となり、ライトバックのアクセス
とその後のリードアクセスの高速化が実現される。
す図。
例。
例。
施例。
の変換結果。
す図。
例。
例。
クアドレスの変換結果。
示す図。
メモリコントローラ、 AMC…アドレスマッピング回路
(アドレス変換回路)、 MM…メインメモリ、 DRAM…ダ
イナミック型ランダムアクセスメモリ、 TAG(Tag)…ア
ドレスのTAG部、 INDEX(Index)…アドレスのINDEX部、
D-TAG…DRAMの構成を考慮したTAGの一部、D-INDEX…D
RAMの構成を考慮したINDEXの一部、 SA…センスアン
プ、 MC…メモリセル、 BL…ビット線、 WL…ワード
線、 GBL…グローバルビット線、 ADBUF…アドレスバ
ッファ、 DPLREG…データプリロードレジスタ、 IOBU
F…データI/Oバッファ、 ADBUSA…アドレス線A、 AD
BUSB…アドレス線B、 CTBUSA…制御線A、 CTBUSB…
制御線B、 DABUS…データ線、 RBA…リクエストバン
クアドレス、 RRA…リクエストロウアドレス、 RCA…
リクエストカラムアドレス、 WBA…ライトバック時の
ライトバンクアドレス。
Claims (22)
- 【請求項1】第1アドレスを出力する中央演算部と、 前記第1アドレスによってアクセスされるキャッシュメ
モリと、 前記第1アドレスを受けて第2アドレスを形成するアド
レス変換回路と、 複数のメモリバンクを含み、前記第2アドレスによって
前記複数のメモリバンクの一つが選択されるメインメモ
リとを備え、 前記アドレス変換回路は、前記第1アドレスの一部のビ
ットと他の一部のビットとを受けて前記バンクアドレス
を形成するための加算回路又は排他的論理和回路を含む
ことを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項2】第1アドレスを出力する中央演算部と、 前記第1アドレスによってアクセスされるキャッシュメ
モリと、 前記第1アドレスを受けて第2アドレスを形成するアド
レス変換回路と、 複数のメモリバンクを含み、前記第2アドレスによって
アクセスされるメインメモリとを備え、 前記第1アドレスは前記キャッシュメモリのアクセスの
ためのINDEXビットとTAGビットとを含み、 前記第2アドレスはバンクアドレスビットを含むととも
に、前記複数のメモリバンクの一つが前記バンクアドレ
スビットによって指定され、 前記アドレス変換回路は、前記INDEXビットの一部
のビットと前記TAGビットの一部のビットの一部とを
受けて、前記バンクアドレスビットを出力する論理回路
を含み、 前記論理回路は、前記INDEXビットの一部のビット
を固定した値として前記TAGビットの一部のビットを
変化させた場合に互いに異なる前記バンクアドレスビッ
トを形成し、かつ前記TAGビットの一部のビットを固
定した値として前記INDEXビットの一部のビットを
変化させた場合に互いに異なる前記バンクアドレスビッ
トを出力することを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項3】請求項2において、前記論理回路は、加算
回路又は排他的論理和回路であることを特徴とする情報
処理装置。 - 【請求項4】請求項2において、前記INDEXビット
の一部のビットのビット数、前記TAGビットの一部の
ビットのビット数、及び前記バンクアドレスのビット数
は互いに等しいことを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項5】請求項2において、 前記複数のメモリバンクの数は、2のN乗個(N=1,
2,3、...)であり、 前記INDEXビットの一部のビットは、前記INDE
Xビットの下位のNビットであり、 前記TAGビットの一部のビットは、前記TAGビット
の下位のNビットであることを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項6】請求項2において、 前記キャッシュメモリは、前記INDEXビットで表さ
れれる数を持つ複数のエントリーブロックを含み、 前記複数のエントリーブロックのそれぞれは、前記第1
アドレスに含まれる前記TAGビットと比較するための
エントリーTAGアドレスを記憶するためのアドレス領
域と前記メインメモリのデータが複写すべきデータ領域
とを有することを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項7】請求項2において、 前記キャッシュメモリは、前記キャッシュメモリに含ま
れる一つのブロック中で書き換えられたデータをそれに
対応するアドレスを持つメインメモリに書き戻す動作で
あるライトバック動作を行うためのライトバックアドレ
スビットを出力可能とし、 前記アドレス変換回路は、前記ライトバックアドレスビ
ットの一部のビットと前記INDEXビットの一部のビ
ットとを受けて、ライトバック用バンクアドレスビット
を出力する第2論理回路を更に有し、 前記ライトバック動作を行う場合に、前記ライトバック
用バンクアドレスビットは、書き込みが行うべき前記複
数のメモリバンクの一つを指定することを特徴とする情
報処理装置。 - 【請求項8】請求項7において、前記第2論理回路は、
前記論理回路と同一の論理演算をする回路であることを
特徴とする半情報処理装置。 - 【請求項9】請求項7において、前記バンクアドレスビ
ットと前記ライトバック用バンクアドレスビットとは常
に不一致となることを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項10】請求項7において、前記情報処理装置
は、前記アドレス変換回路から前記メインメモリに前記
バンクアドレスビットを伝達するための第1アドレスバ
スと前記アドレス変換回路から前記メインメモリに前記
ライトバック用バンクアドレスビットを伝達するための
第2アドレスバスとを更に有し、 前記メインメモリは、前記バンクアドレスビットよって
選択される前記複数のメモリバンクの一つからの読み出
し動作と、前記ライトバック用バンクアドレスビットに
よって選択される前記複数のメモリバンクの他の一つへ
の書き込み動作とが、並列して実効される期間を有する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 【請求項11】請求項1から10のいずれかにおいて、
前記キャッシュメモリは、ダイレクトマップ方式又はセ
ットアソシアティブ方式とされることを特徴とする情報
処理装置。 - 【請求項12】請求項1から11のいずれかにおいて、
前記中央演算部と、前記キャッシュメモリとは第1半導
体チップ上に形成され、前記アドレス変換回路は第2半
導体チップ上に形成され、前記メインメモリは第3半導
体チップ上に形成されたメモリチップを含むことを特徴
とする情報処理装置。 - 【請求項13】請求項1から11のいずれかにおいて、
前記中央演算部と、前記キャッシュメモリと、前記アド
レス変換回路は第1半導体チップ上にモノリシックに形
成され、前記メインメモリは第2半導体チップ上に形成
されたメモリチップを含むことを特徴とする情報処理装
置。 - 【請求項14】請求項1から11のいずれかにおいて、
前記中央演算部と、前記キャッシュメモリと、前記アド
レス変換回路と、前記メインメモリとは一つの半導体基
板上にモノリシックに形成されることを特徴とする情報
処理装置。 - 【請求項15】請求項1から14のいずれかにおいて、
前記メインメモリはダイナミック形メモリであることを
特徴とする情報処理装置。 - 【請求項16】中央演算部がキャッシュメモリをアクセ
スするために出力するアドレスである第1アドレスを受
けるための入力ノードと、前記入力ノードから受けた前
記第1アドレスから第2アドレスを形成するためのアド
レス変換回路と、複数のメモリバンクを含むメインメモ
リをアクセスするためのアドレスである前記第2アドレ
スを出力するための出力ノードとを備える半導体装置で
あって、 前記第2アドレスは、前記複数のメモリバンクの一つを
指定するためのバンクアドレスビットを含み、 前記アドレス変換回路は、前記第1アドレスの一部のビ
ットと他の一部のビットとを受けて前記バンクアドレス
ビットを形成するための加算回路又は排他的論理和回路
を含むことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項17】中央演算部がキャッシュメモリをアクセ
スするために出力するアドレスである第1アドレスを受
けるための入力ノードと、前記入力ノードから受けた前
記第1アドレスから第2アドレスを形成するためのアド
レス変換回路と、複数のメモリバンクを含むメインメモ
リをアクセスするためのアドレスである前記第2アドレ
スを出力するための出力ノードとを備える半導体装置で
あって、 前記第1アドレスは前記キャッシュメモリのアクセスの
ためのINDEXビットとTAGビットとを含み、 前記第2アドレスはバンクアドレスビットを含むととも
に、前記複数のメモリバンクの一つが前記バンクアドレ
スビットによって指定され、 前記アドレス変換回路は、前記INDEXビットの一部
のビットと前記TAGビットの一部のビットの一部とを
受けて、前記バンクアドレスビットを出力する論理回路
を含み、 前記論理回路は、前記INDEXビットの一部のビット
を固定した値として前記TAGビットの一部のビットを
変化させた場合に互いに異なる前記バンクアドレスビッ
トを形成し、かつ前記TAGビットの一部のビットを固
定した値として前記INDEXビットの一部のビットを
変化させた場合に互いに異なる前記バンクアドレスビッ
トを出力することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項18】請求項17において、前記論理回路は、
加算回路又は排他的論理和回路であることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項19】請求項17において、 前記INDEXビットの一部のビットのビット数、前記
TAGビットの一部のビットのビット数、及び前記バン
クアドレスのビット数は互いに等しいことを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項20】請求項17において、 前記複数のメモリバンクの数は、2のN乗(N=1,
2,3,...)個であり、 前記INDEXビットの一部のビットは、前記INDE
Xビットの下位のNビットであり、 前記TAGビットの一部のビットは、前記TAGビット
の下位のNビットであることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項21】請求項17から20のいずれかにおい
て、前記キャッシュメモリは、ダイレクトマップ方式又
はセットアソシアティブ方式とされることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項22】請求項17から21のいずれかにおい
て、前記半導体装置はメモリコントローラICであるこ
とを特徴とする半導体装置。
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