JP2000137521A - 検出器の故障検出方法 - Google Patents
検出器の故障検出方法Info
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- JP2000137521A JP2000137521A JP30991198A JP30991198A JP2000137521A JP 2000137521 A JP2000137521 A JP 2000137521A JP 30991198 A JP30991198 A JP 30991198A JP 30991198 A JP30991198 A JP 30991198A JP 2000137521 A JP2000137521 A JP 2000137521A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】各種検出器が故障すると制御が異常になるばか
りでなく、故障そのものが検出できなくなる点を解決す
ることにある。 【解決手段】検出対象との関係が明白な信号から検出対
象を推定し、検出器の結果と比較し、推定と検出器の結
果とに差異が生じた時、検出器の故障と判断する方法で
ある。
りでなく、故障そのものが検出できなくなる点を解決す
ることにある。 【解決手段】検出対象との関係が明白な信号から検出対
象を推定し、検出器の結果と比較し、推定と検出器の結
果とに差異が生じた時、検出器の故障と判断する方法で
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の制御回路に
おける各種検出器の故障を発見する方法に関する。
おける各種検出器の故障を発見する方法に関する。
【0002】一般のフィードバック制御回路は、図8の
様に表すことができる。図8において、10は設定、2
0は加算器、300は演算増幅器、50は検出器、90
は比較回路を表す。xは目標値、yは制御対象の状態で
ある。加算器20は設定10の出力である目標値xと検
出器50が検出した制御対象の状態yとの差、いわゆる
誤差信号を発生し、演算増幅器300へ送る。演算増幅
器300では、比例、積分、微分などの演算を行い、制
御対象の状態yを目標値に近づける。
様に表すことができる。図8において、10は設定、2
0は加算器、300は演算増幅器、50は検出器、90
は比較回路を表す。xは目標値、yは制御対象の状態で
ある。加算器20は設定10の出力である目標値xと検
出器50が検出した制御対象の状態yとの差、いわゆる
誤差信号を発生し、演算増幅器300へ送る。演算増幅
器300では、比例、積分、微分などの演算を行い、制
御対象の状態yを目標値に近づける。
【0003】以上の様なフィードバック制御回路を有す
る装置では、検出器50が故障し、該出力が消失した
り、変化しなくなったときには、演算増幅器300の出
力は、出力の限界まで大きな出力を発生し、時には装置
や他の機器の破損を招く危険性がある。
る装置では、検出器50が故障し、該出力が消失した
り、変化しなくなったときには、演算増幅器300の出
力は、出力の限界まで大きな出力を発生し、時には装置
や他の機器の破損を招く危険性がある。
【0004】具体的な例を図9に示す。図9は制御対象
が直流電圧であるアクティブフィルタの例を示す。図9
において、電源1には、電流検出器2を介して、コンバ
ータ回路3が接続され、コンバータの直流側には直流コ
ンデンサ4が接続される。アクティブフィルタは、補償
電流を発生する際に生じる1周期以内または短期間の間
の電源との電力の授受を吸収するのみであり、定常的な
電力の出入りはない。図9中、5は直流コンデンサ4の
直流電圧Vdより電圧検出信号Vfを得る電圧検出器、
6は電圧制御部、7はゲート増幅器、9は故障検出部を
示す。なお、アクティブフィルタの本来の機能である高
調波補償電流制御に関する部分は、本発明の要旨とする
ところではないので図9には記載していない。電圧制御
部6は電圧設定器61、加算器62、64、電流指令演
算器63からなる。
が直流電圧であるアクティブフィルタの例を示す。図9
において、電源1には、電流検出器2を介して、コンバ
ータ回路3が接続され、コンバータの直流側には直流コ
ンデンサ4が接続される。アクティブフィルタは、補償
電流を発生する際に生じる1周期以内または短期間の間
の電源との電力の授受を吸収するのみであり、定常的な
電力の出入りはない。図9中、5は直流コンデンサ4の
直流電圧Vdより電圧検出信号Vfを得る電圧検出器、
6は電圧制御部、7はゲート増幅器、9は故障検出部を
示す。なお、アクティブフィルタの本来の機能である高
調波補償電流制御に関する部分は、本発明の要旨とする
ところではないので図9には記載していない。電圧制御
部6は電圧設定器61、加算器62、64、電流指令演
算器63からなる。
【0005】加算器62は、電圧設定器61の出力であ
る電圧指令V*と電圧検出器5により検出された電圧検
出信号Vfとの差を求める。該差値は、近似的には直流
電圧Vdを電圧設定V*に合わせるために必要なコンバ
ータの入力電力に相当する。電流指令演算器63は、電
力指令W*と図示されていない電源電圧の信号とから、
該電力値W*を発生するために必要なコンバータの入力
電流指令I*を発生する。該指令値は電流検出器2の電
流検出信号Ifと比較され、ゲート増幅器7によりコン
バータ回路を動作させる。以上の動作により、直流コン
デンサ4の直流電圧Vdをフィードバック制御により電
圧設定V*に制御することができる。故障検出部9はウ
ィンドウコンパレータ(比較回路)91からなり、電圧
検出器5の出力である電圧検出信号Vfがある規定範囲
内にあればゲート増幅器7の出力を可能にするが、規定
範囲を外れた場合にはゲート増幅器7の出力を停止す
る。したがって、制御が異常になった場合に、直流電圧
Vdが危険な状態になる前に装置を停止させることがで
きる。
る電圧指令V*と電圧検出器5により検出された電圧検
出信号Vfとの差を求める。該差値は、近似的には直流
電圧Vdを電圧設定V*に合わせるために必要なコンバ
ータの入力電力に相当する。電流指令演算器63は、電
力指令W*と図示されていない電源電圧の信号とから、
該電力値W*を発生するために必要なコンバータの入力
電流指令I*を発生する。該指令値は電流検出器2の電
流検出信号Ifと比較され、ゲート増幅器7によりコン
バータ回路を動作させる。以上の動作により、直流コン
デンサ4の直流電圧Vdをフィードバック制御により電
圧設定V*に制御することができる。故障検出部9はウ
ィンドウコンパレータ(比較回路)91からなり、電圧
検出器5の出力である電圧検出信号Vfがある規定範囲
内にあればゲート増幅器7の出力を可能にするが、規定
範囲を外れた場合にはゲート増幅器7の出力を停止す
る。したがって、制御が異常になった場合に、直流電圧
Vdが危険な状態になる前に装置を停止させることがで
きる。
【0006】以上の回路を制御ブロック図で示せば、図
10のごとく表現できる。図10中、添え字aを付した
ものは、図9の各部またはその関数を表す。また、図9
と同じ符号を付した信号は同じものを示す。
10のごとく表現できる。図10中、添え字aを付した
ものは、図9の各部またはその関数を表す。また、図9
と同じ符号を付した信号は同じものを示す。
【0007】図10において、加算器62により得られ
る、電圧設定器61の出力である電圧設定V*と電圧検
出器5により検出された電圧検出値Vfとの差はコンバ
ータの入力電力指令W*となる。該入力電力指令W*は
電流指令演算器63の関数G1によりコンバータの入力
電流指令I*に変換される。変換器3a及び関数G2
は、図9のゲート増幅器7及びコンバータ回路3で示さ
れるコンバータ動作を示す。加算器64により得られ
る、電流指令I*と電流検出器の出力Ifとの差により
変換器3aを制御することにより、コンバータ入力電流
Irが電流指令I*に制御される。
る、電圧設定器61の出力である電圧設定V*と電圧検
出器5により検出された電圧検出値Vfとの差はコンバ
ータの入力電力指令W*となる。該入力電力指令W*は
電流指令演算器63の関数G1によりコンバータの入力
電流指令I*に変換される。変換器3a及び関数G2
は、図9のゲート増幅器7及びコンバータ回路3で示さ
れるコンバータ動作を示す。加算器64により得られ
る、電流指令I*と電流検出器の出力Ifとの差により
変換器3aを制御することにより、コンバータ入力電流
Irが電流指令I*に制御される。
【0008】関数G3は、コンバータ電流Irとコンバ
ータに流入流出する電力Wとの関係を表し、(1)式の
ように表せる。 W=Iα*eα+Iβ*eβ −−−−−− (1) ここで、Iα、Iβは電源電流Irを3相/2相変換し
たものである。eα、eβは図示されていない検出器に
より検出された電源電圧を3相/2相変換したものであ
る。
ータに流入流出する電力Wとの関係を表し、(1)式の
ように表せる。 W=Iα*eα+Iβ*eβ −−−−−− (1) ここで、Iα、Iβは電源電流Irを3相/2相変換し
たものである。eα、eβは図示されていない検出器に
より検出された電源電圧を3相/2相変換したものであ
る。
【0009】G4は、コンバータに流入流出する電力W
と直流電圧Vdとの関係を示すものであり、(2)式の
ように表せる。。 G4=√(2/C*∫(W)dt)−−− (2) Cは直流コンデンサの容量である。直流電圧Vdから電
圧検出器5により電圧検出信号Vfが得られる。また、
故障検出部9の比較回路91は電圧検出信号Vfの大き
さを判定している。
と直流電圧Vdとの関係を示すものであり、(2)式の
ように表せる。。 G4=√(2/C*∫(W)dt)−−− (2) Cは直流コンデンサの容量である。直流電圧Vdから電
圧検出器5により電圧検出信号Vfが得られる。また、
故障検出部9の比較回路91は電圧検出信号Vfの大き
さを判定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上の方法では、制御
回路の演算が異常になったり、主回路の部品などが異常
になったりした場合には、良好に装置を停止させること
ができるが、電圧検出器5が故障した場合には、故障を
検出できなかったり、または、故障検出される前に、直
流電圧Vdが危険な状態に到達し、破損を生じる可能性
が大きい。
回路の演算が異常になったり、主回路の部品などが異常
になったりした場合には、良好に装置を停止させること
ができるが、電圧検出器5が故障した場合には、故障を
検出できなかったり、または、故障検出される前に、直
流電圧Vdが危険な状態に到達し、破損を生じる可能性
が大きい。
【0011】例えば、電圧検出器5の出力である電圧検
出信号Vfが急激に喪失したり、急激に高い出力を発生
する場合には、比較回路91の規定値から外れるため、
検出可能であるが、この場合にはフィードバック制御も
大きな偏差で行われ、急激に大きな電流指令I*が発生
するため、故障検出の速度との協調を充分に検討する必
要がある。また、電圧検出信号Vfが変化しなくなった
り、あるいは、実際の直流電圧Vdに関わり無く緩やか
に増加減少の変化をした場合には、電圧検出信号Vfが
未だ安全な範囲にあり、比較回路91は異常を検出でき
ないにもかかわらず1方向に出力を出し続け、実際の直
流電圧Vdが上昇下降し続け危険な状態に陥り、装置の
破損にいたる。
出信号Vfが急激に喪失したり、急激に高い出力を発生
する場合には、比較回路91の規定値から外れるため、
検出可能であるが、この場合にはフィードバック制御も
大きな偏差で行われ、急激に大きな電流指令I*が発生
するため、故障検出の速度との協調を充分に検討する必
要がある。また、電圧検出信号Vfが変化しなくなった
り、あるいは、実際の直流電圧Vdに関わり無く緩やか
に増加減少の変化をした場合には、電圧検出信号Vfが
未だ安全な範囲にあり、比較回路91は異常を検出でき
ないにもかかわらず1方向に出力を出し続け、実際の直
流電圧Vdが上昇下降し続け危険な状態に陥り、装置の
破損にいたる。
【0012】これを防ぐためには、図9の電圧検出器
5、制御ブロック上では図10の5、図8の50を2重
系にする方法があるが、部品が増え、コスト、小型化の
点から問題である。
5、制御ブロック上では図10の5、図8の50を2重
系にする方法があるが、部品が増え、コスト、小型化の
点から問題である。
【0013】以上のような各種検出器が故障したときに
は、故障そのものを検出できなくなり、装置の破損につ
ながる不具合についての解決策を提供するものであり、
かつ、特に部品等の追加をせずに実現する方法を提供す
るものである。
は、故障そのものを検出できなくなり、装置の破損につ
ながる不具合についての解決策を提供するものであり、
かつ、特に部品等の追加をせずに実現する方法を提供す
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、故障検出の対象となる検出器が検出
する第1の状態信号との関係が明白な第2の信号を選択
し、該信号から第1の状態信号についての推定信号を演
算し、該推定信号と前記検出器の検出結果との間に差異
が生じたとき、前記検出器が故障であると判断する。
めに、本発明では、故障検出の対象となる検出器が検出
する第1の状態信号との関係が明白な第2の信号を選択
し、該信号から第1の状態信号についての推定信号を演
算し、該推定信号と前記検出器の検出結果との間に差異
が生じたとき、前記検出器が故障であると判断する。
【0015】また、故障検出の対象となる検出器が検出
する第1の状態信号との関係が明示的に示される第2の
信号、および、第2の信号との関係が明示的に示される
1つ以上の第3の信号を選択し、第3の信号から演算し
た第2の信号についての第1の推定信号と、前記検出器
の検出結果から演算した第2の信号についての第2の推
定信号とを比較し、前記第1の推定信号と、第2の推定
信号と差異により前記検出器の故障を判断する。
する第1の状態信号との関係が明示的に示される第2の
信号、および、第2の信号との関係が明示的に示される
1つ以上の第3の信号を選択し、第3の信号から演算し
た第2の信号についての第1の推定信号と、前記検出器
の検出結果から演算した第2の信号についての第2の推
定信号とを比較し、前記第1の推定信号と、第2の推定
信号と差異により前記検出器の故障を判断する。
【0016】具体的に実施例に沿って記せば、直流コン
デンサ4の電圧を決定する要因であるコンバータ入力電
流Irと、電源電圧とから直流コンデンサの直流電圧V
dの変化を推定し、推定された値と電圧検出器5の電圧
検出信号Vfの変化量との間に差異が生じたときに、電
圧検出器5が故障したと判断する。
デンサ4の電圧を決定する要因であるコンバータ入力電
流Irと、電源電圧とから直流コンデンサの直流電圧V
dの変化を推定し、推定された値と電圧検出器5の電圧
検出信号Vfの変化量との間に差異が生じたときに、電
圧検出器5が故障したと判断する。
【0017】以上により、電圧検出器5が故障し、その
出力である電圧検出信号Vfが実際の直流電圧Vdに応
答しなくなったときには、電圧検出信号Vfの変化量は
コンバータ電流から推定される変化量とは異なってくる
ので、両変化量の差異から電圧検出器5の故障を検出す
ることができる。また、この方法では、コンバータ入力
の電流検出器2の故障時にも同様に作用し、電圧検出器
5、電流検出器2の両方の故障検出を行うことができ
る。以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。
出力である電圧検出信号Vfが実際の直流電圧Vdに応
答しなくなったときには、電圧検出信号Vfの変化量は
コンバータ電流から推定される変化量とは異なってくる
ので、両変化量の差異から電圧検出器5の故障を検出す
ることができる。また、この方法では、コンバータ入力
の電流検出器2の故障時にも同様に作用し、電圧検出器
5、電流検出器2の両方の故障検出を行うことができ
る。以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述す
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の請求項1記載の一
実施例を示す制御ブロック図であり、詳細は後述する。
図2は図1の発明をアクティブフィルタに適用した第1
の一実施例を示す構成図、図3はその制御ブロック図で
あり、図2中、図9と同じ符号は同じものを示す。図2
では、図9の故障検出部9が故障検出部8となり、微分
回路81、電力演算回路82、加算器83、比較回路8
4から構成されている。
実施例を示す制御ブロック図であり、詳細は後述する。
図2は図1の発明をアクティブフィルタに適用した第1
の一実施例を示す構成図、図3はその制御ブロック図で
あり、図2中、図9と同じ符号は同じものを示す。図2
では、図9の故障検出部9が故障検出部8となり、微分
回路81、電力演算回路82、加算器83、比較回路8
4から構成されている。
【0019】微分回路81は電圧検出器5の出力である
電圧検出信号Vfを微分し、その変化率Vddを算出す
る。一方、電力演算回路82は、電流検出信号Ifと、
図示していない電源電圧から前出の(1)式と同様の演
算を行い、電源からコンバータに流入、流出する電力の
推定値W^を(3)式により算出する。 W^=Iαf*eαf+Iβf*eβf −−−−−−(3) ここで、Iαf、Iβfは電流信号Ifを3相/2相変
換し、eαf、eβfは図示していない電源電圧検出手
段により得られた電源電圧信号を3相/2相変換したも
のである。加算器83は微分回路81と電力演算回路8
2の出力との差異を出力し、ウインドコンパレータであ
る比較回路84は、該差異が大きくなるとゲート増幅器
7への出力を停止し、ゲート増幅器7を停止させ、装置
を停止させる。
電圧検出信号Vfを微分し、その変化率Vddを算出す
る。一方、電力演算回路82は、電流検出信号Ifと、
図示していない電源電圧から前出の(1)式と同様の演
算を行い、電源からコンバータに流入、流出する電力の
推定値W^を(3)式により算出する。 W^=Iαf*eαf+Iβf*eβf −−−−−−(3) ここで、Iαf、Iβfは電流信号Ifを3相/2相変
換し、eαf、eβfは図示していない電源電圧検出手
段により得られた電源電圧信号を3相/2相変換したも
のである。加算器83は微分回路81と電力演算回路8
2の出力との差異を出力し、ウインドコンパレータであ
る比較回路84は、該差異が大きくなるとゲート増幅器
7への出力を停止し、ゲート増幅器7を停止させ、装置
を停止させる。
【0020】ここで、電力演算回路82の出力である電
源からコンバータに流入流出する電力は、前記の直流コ
ンデンサ4への流入、流出する電力となるから、微分回
路81の出力Vddと電力演算回路82の出力W^とは
回路が正常ならば近似的に常に一致する。しかし、電圧
検出器5または電流検出器2が故障し、その出力が正常
でない場合には、微分回路81の出力Vddまたは電力
演算回路82の出力W^が実際値から外れるため、両者
の間に差異が生じる。加算器83と比較回路84は該差
異が大きくなるとゲート増幅器7への出力を停止し、ゲ
ート増幅器7を停止させ、装置を停止させる。
源からコンバータに流入流出する電力は、前記の直流コ
ンデンサ4への流入、流出する電力となるから、微分回
路81の出力Vddと電力演算回路82の出力W^とは
回路が正常ならば近似的に常に一致する。しかし、電圧
検出器5または電流検出器2が故障し、その出力が正常
でない場合には、微分回路81の出力Vddまたは電力
演算回路82の出力W^が実際値から外れるため、両者
の間に差異が生じる。加算器83と比較回路84は該差
異が大きくなるとゲート増幅器7への出力を停止し、ゲ
ート増幅器7を停止させ、装置を停止させる。
【0021】本発明の故障検出部を図10に準じて表せ
ば、図3のごとくなる。図3中で、図2、図10と同じ
符号を付したものは同じものを示す。図3では、微分関
数G5を持つ微分回路81により電圧検出値Vfの変化
率Vddを求めている。電力演算回路82の関数G3b
は前出の(3)式の演算を行い、電流検出信号Ifから
コンバータ入力電力の推定値W^を求める。加算器83
により得られる、該推定値W^と電圧検出信号Vfの変
化率Vddとの差を比較器84で判定している。
ば、図3のごとくなる。図3中で、図2、図10と同じ
符号を付したものは同じものを示す。図3では、微分関
数G5を持つ微分回路81により電圧検出値Vfの変化
率Vddを求めている。電力演算回路82の関数G3b
は前出の(3)式の演算を行い、電流検出信号Ifから
コンバータ入力電力の推定値W^を求める。加算器83
により得られる、該推定値W^と電圧検出信号Vfの変
化率Vddとの差を比較器84で判定している。
【0022】図4は本発明の請求項1記載の第2の一実
施例を示す構成図、図5はその制御ブロック図である。
図4では、図3における電力演算回路82を、電力演算
回路86に変更し、コンバータへの流入流出する電力の
推定値W^を求めるために電流検出信号Ifの代わりに
電圧制御部6内の電流指令演算器63の出力I*を使用
している。電力演算回路86の演算内容は、電力演算回
路82と同様、(4)式の演算が行われる。 W^=(Iα*)*eαf+(Iβ*)*eβf −−−−−−(4) ここで、Iα*、Iβ*は電流指令信号I*の2相信号
である。
施例を示す構成図、図5はその制御ブロック図である。
図4では、図3における電力演算回路82を、電力演算
回路86に変更し、コンバータへの流入流出する電力の
推定値W^を求めるために電流検出信号Ifの代わりに
電圧制御部6内の電流指令演算器63の出力I*を使用
している。電力演算回路86の演算内容は、電力演算回
路82と同様、(4)式の演算が行われる。 W^=(Iα*)*eαf+(Iβ*)*eβf −−−−−−(4) ここで、Iα*、Iβ*は電流指令信号I*の2相信号
である。
【0023】図7は後述する本発明の請求項2記載の一
実施例を示す制御ブロック図であり、図6は図7の発明
をアクティブフィルタに適用した実施例の構成図であ
る。図6では、、故障検出部8の直流電圧を微分する微
分回路81が取り外され、代わりに電力演算回路82の
出力W^を積分する積分回路85が設けられている。積
分回路85の出力V^は電源からコンバータへ流入流出
する電力の推定値W^積分値であり、該積分値は、直流
コンデンサへ流入流出する電力の積分値でもあるから、
直流コンデンサの電圧Vdの推定値に近似される。した
がって、回路が正常時には、積分回路85の出力V^は
電圧検出器5の出力である電圧検出信号Vfと一致して
いる。電圧検出器5または電流検出器2が故障し、その
出力が正常でない場合には、電圧検出器5の出力Vfま
たは積分回路85の出力V^が実際の値から外れるため
両者の間に差異が生じ、該差異を加算器83及び比較器
84が検出してゲート増幅器7を停止させる。
実施例を示す制御ブロック図であり、図6は図7の発明
をアクティブフィルタに適用した実施例の構成図であ
る。図6では、、故障検出部8の直流電圧を微分する微
分回路81が取り外され、代わりに電力演算回路82の
出力W^を積分する積分回路85が設けられている。積
分回路85の出力V^は電源からコンバータへ流入流出
する電力の推定値W^積分値であり、該積分値は、直流
コンデンサへ流入流出する電力の積分値でもあるから、
直流コンデンサの電圧Vdの推定値に近似される。した
がって、回路が正常時には、積分回路85の出力V^は
電圧検出器5の出力である電圧検出信号Vfと一致して
いる。電圧検出器5または電流検出器2が故障し、その
出力が正常でない場合には、電圧検出器5の出力Vfま
たは積分回路85の出力V^が実際の値から外れるため
両者の間に差異が生じ、該差異を加算器83及び比較器
84が検出してゲート増幅器7を停止させる。
【0024】以上の実施例は、図3では、直流電圧検出
器5により直接検出した直流電圧と、コンバータへの流
入流出する電力を決定するコンバータ電流と電源電圧
と、直流電圧の変化量との3者が明白な関係にあること
から、直流電圧検出器5から検出した電圧検出信号を微
分して得た直流電圧の変化量と、電源電圧とコンバータ
電流から推定した直流電圧の変化量との差異から電圧検
出器5の故障の有無を判定するものである。
器5により直接検出した直流電圧と、コンバータへの流
入流出する電力を決定するコンバータ電流と電源電圧
と、直流電圧の変化量との3者が明白な関係にあること
から、直流電圧検出器5から検出した電圧検出信号を微
分して得た直流電圧の変化量と、電源電圧とコンバータ
電流から推定した直流電圧の変化量との差異から電圧検
出器5の故障の有無を判定するものである。
【0025】図4は、前記図3の例のコンバータ電流の
かわりに、コンバータ電流と等価なコンバータ電流の指
令値を用いたものである。図6は、電源電圧とコンバー
タ電流とから直流電圧を推定し、直接、直流電圧検出器
の出力と比較したものである。
かわりに、コンバータ電流と等価なコンバータ電流の指
令値を用いたものである。図6は、電源電圧とコンバー
タ電流とから直流電圧を推定し、直接、直流電圧検出器
の出力と比較したものである。
【0026】以上、本発明の3つの実施例はいずれも、
電流や電圧などの検出器の故障を検出するために、対象
とする検出器の検出対象との関係が明白な第2あるいは
第3の要素を選択し、該要素と検出器出力から互いに推
定された他の要素との間の差異を監視し、該差異が正常
な状態から外れたことを検出することにより検出器の故
障を検出するものである。
電流や電圧などの検出器の故障を検出するために、対象
とする検出器の検出対象との関係が明白な第2あるいは
第3の要素を選択し、該要素と検出器出力から互いに推
定された他の要素との間の差異を監視し、該差異が正常
な状態から外れたことを検出することにより検出器の故
障を検出するものである。
【0027】以上を図示すると図1の様になる。図1
中、10は設定器であり、図3、図5における電圧設定
器61に相当し、加算器20は、図3、図5における加
算器62に相当する。伝達関数G10、G20を有する
ブロック30、40は、図3、図5における電流指令演
算器63、加算器64、コンバータ回路等の3a、コン
バータ電流と直流電圧とを関係づける31a、4aに、
検出器50は図3、図5の5に、70は図3、図5の8
2、60は図3、図5の81、80は図3、図5の8
3、90は図3、図5の84にそれぞれ相当する。同様
に、xはV*、dxはW*、yはVd、yfはVf、y
1^はVdd、y1^はW^に相当する。zは、図3で
はIfに相当し、図4ではI*に相当する。
中、10は設定器であり、図3、図5における電圧設定
器61に相当し、加算器20は、図3、図5における加
算器62に相当する。伝達関数G10、G20を有する
ブロック30、40は、図3、図5における電流指令演
算器63、加算器64、コンバータ回路等の3a、コン
バータ電流と直流電圧とを関係づける31a、4aに、
検出器50は図3、図5の5に、70は図3、図5の8
2、60は図3、図5の81、80は図3、図5の8
3、90は図3、図5の84にそれぞれ相当する。同様
に、xはV*、dxはW*、yはVd、yfはVf、y
1^はVdd、y1^はW^に相当する。zは、図3で
はIfに相当し、図4ではI*に相当する。
【0028】図1においては、状態信号yを検出する検
出器50が故障検出の対象となる検出器である。zは
[0015]の項に記載の第3の信号である。第2の信
号として、yとは関数G30の明白な関係にあり、また
zとはG40の明白な関係にあるwが選択される。w1
^は検出器50の結果から演算したwについての推定信
号、w2^は第3の信号zから演算したwについての推
定信号を示している。前記検出器50の結果から演算し
た推定信号w1^と、第3の信号zから演算した推定信
号w2^を比較しその差異により検出器50の故障を検
出できる。
出器50が故障検出の対象となる検出器である。zは
[0015]の項に記載の第3の信号である。第2の信
号として、yとは関数G30の明白な関係にあり、また
zとはG40の明白な関係にあるwが選択される。w1
^は検出器50の結果から演算したwについての推定信
号、w2^は第3の信号zから演算したwについての推
定信号を示している。前記検出器50の結果から演算し
た推定信号w1^と、第3の信号zから演算した推定信
号w2^を比較しその差異により検出器50の故障を検
出できる。
【0029】また、図6の例では、図7の様に表すこと
ができる。zは[0014]の項に記載の第2の信号で
あり、yとは関数G41の明白な関係にある。図7で
は、zから演算したyについての推定信号y^と検出器
50の結果を直接比較している。
ができる。zは[0014]の項に記載の第2の信号で
あり、yとは関数G41の明白な関係にある。図7で
は、zから演算したyについての推定信号y^と検出器
50の結果を直接比較している。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各種検
出器が故障し、かつ検出器の出力を監視する故障検出器
が故障を検出できない様な場合にも検出器の故障を検出
することができ、制御の暴走、装置の破損を防止するこ
とができる。また、対象とする検出器のみならず、本発
明により選択した信号の検出器の故障も同時に検出する
ことになり、広い範囲の故障検出が同時に可能となる。
また、第2、第3の信号として選択する信号としては、
検出器による信号ばかりでなく、制御回路内にて制御の
過程で発生した制御信号でもよく、特に部品を追加する
ことなく実現できるものである。
出器が故障し、かつ検出器の出力を監視する故障検出器
が故障を検出できない様な場合にも検出器の故障を検出
することができ、制御の暴走、装置の破損を防止するこ
とができる。また、対象とする検出器のみならず、本発
明により選択した信号の検出器の故障も同時に検出する
ことになり、広い範囲の故障検出が同時に可能となる。
また、第2、第3の信号として選択する信号としては、
検出器による信号ばかりでなく、制御回路内にて制御の
過程で発生した制御信号でもよく、特に部品を追加する
ことなく実現できるものである。
【図1】図1は本発明の請求項1記載の1実施例を示す
制御ブロック図である。
制御ブロック図である。
【図2】図2は本発明をアクティブフィルタに適用した
第1の実施例を示す構成図である。
第1の実施例を示す構成図である。
【図3】図3は図2の実施例を示す制御ブロック図であ
る。
る。
【図4】図4は本発明をアクティブフィルタに適用した
第2の実施例を示す構成図である。
第2の実施例を示す構成図である。
【図5】図5は図4の実施例を示す制御ブロック図であ
る。
る。
【図6】図6は本発明をアクティブフィルタに適用した
実施例を示す構成図である。
実施例を示す構成図である。
【図7】図7は本発明の請求項2記載の一実施例を示す
制御ブロック図である。
制御ブロック図である。
【図8】図8は従来の制御装置の制御ブロック図であ
る。
る。
【図9】図9は従来のアクティブフィルタの構成図であ
る。
る。
【図10】図10は従来のアクティブフィルタの制御ブ
ロック図である。
ロック図である。
1、10 電源 2 電流検出器 3 コンバータ回路 4 直流コンデンサ 5、50 電圧検出器 6 電圧制御部 7 ゲート増幅器 8、9 故障検出部 61 電圧設定器 62、64、83、20、80 加算器 63 電流指令演算器 81 微分回路 82、86 電力演算回路 84、91、90 比較回路 3a コンバータ回路 31a コンバータ電流から電力への変換器 4a 電力からコンデンサ電圧への変換器 30、40 制御回路 60、70 演算回路 Ir コンバータ電流 If 電流検出信号 Vd 直流電圧 Vf 電圧検出信号 W 電力 V* 電圧指令 W* 電力指令 I* 電流指令 W^ 電力推定信号 V^ 電圧推定信号 Vdd 電圧変化量 x 目標値 z、y、w 信号 y^、w1^、w2^ 信号推定値 yf 信号検出信号 dx 偏差信号
Claims (2)
- 【請求項1】 各種状態信号を検出する検出器を有する
制御装置において、第1の状態信号を検出する検出器、
前記第1の状態信号との関係が明示的に示される第2の
信号、該第2の信号との関係が明示的に示される1つ以
上の第3の信号を有し、該第3の信号から演算し第2の
信号を推定した第1の推定信号と、前記検出器の出力か
ら演算し第2の信号を推定した第2の推定信号とを比較
し、前記第1の推定信号と第2の推定信号と差異によ
り、前記検出器の故障を判断することを特徴とする検出
器の故障検出方法。 - 【請求項2】 各種状態信号を検出する検出器を有する
制御装置において、前記第1の状態信号を検出する検出
器、第1の状態信号との関係が明示的に示される1つ以
上の第2の信号を有し、該第2の信号から演算し第1の
状態信号を推定した推定信号と前記検出器の出力信号と
の差異により、前記検出器の故障を判断することを特徴
とする検出器の故障検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991198A JP2000137521A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 検出器の故障検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991198A JP2000137521A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 検出器の故障検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000137521A true JP2000137521A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=17998830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30991198A Pending JP2000137521A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 検出器の故障検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000137521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103645726A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-03-19 | 陕西国力信息技术有限公司 | 一种基于amt系统选档操控总成的驱动器的检测方法 |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP30991198A patent/JP2000137521A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103645726A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-03-19 | 陕西国力信息技术有限公司 | 一种基于amt系统选档操控总成的驱动器的检测方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050309 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081104 |