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JP2000134082A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JP2000134082A
JP2000134082A JP10301978A JP30197898A JP2000134082A JP 2000134082 A JP2000134082 A JP 2000134082A JP 10301978 A JP10301978 A JP 10301978A JP 30197898 A JP30197898 A JP 30197898A JP 2000134082 A JP2000134082 A JP 2000134082A
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Shinyo Aida
辰洋 會田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低振幅信号を安定的に形成することができる
出力回路を備えた半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 LVDS構成の複数の出力回路にそれぞ
れ電流調整用MOSFETを付加し、その1をつのダミ
ー出力回路として用いて出力端子に終端抵抗を接続して
ハイレベルとロウレベルを形成し、それを基準の出力ハ
イレベルとロウレベルレベルとそれぞれ比較して所望の
出力レベルになるように上記電流調整用MOSFETの
制御信号を形成するとともに、かかる制御信号を他の複
数の出力回路の電流調整用MOSFETにそれぞれ供給
して自動電流調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、特にLVDS(Low Voltage Differential
Signal)構成の出力回路を備えたものに利用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置で構成されるジデタ
ル制御システムにおいて、半導体集積回路装置相互の高
速な信号伝送方式としてLVDSがある。このLVDS
では、ツイストペア線により信号伝送路を100Ωで終
端し、正相信号と負相信号を伝送させる。上記伝送線路
には約4mA程度の電流を流すので、上記終端抵抗には
約400mVのような低信号振幅となる。半導体集積回
路装置に形成されるMOSFET(絶縁ゲート型電界効
果トランジスタ)は、そのプロセスバラツキが比較的大
きいので、上記のような低振幅信号を安定して形成する
ために出力回路には電流調整機能を設けることが必要と
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者において
は、上記のような低振幅の信号を安定的に形成するため
に、半導体集積回路装置に自動出力レベル調整回路を付
加することを考えた。
【0004】この発明の目的は、低振幅信号を安定的に
形成することができる出力回路を備えた半導体集積回路
装置を提供することにある。この発明の前記ならびにそ
のほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添
付図面から明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、LVDS構成の複数の出力
回路にそれぞれ電流調整用MOSFETを付加し、その
1をつのダミー出力回路として用いて出力端子に終端抵
抗を接続してハイレベルとロウレベルを形成し、それを
基準の出力ハイレベルとロウレベルレベルとそれぞれ比
較して所望の出力レベルになるように上記電流調整用M
OSFETの制御信号を形成するとともに、かかる制御
信号を他の複数の出力回路の電流調整用MOSFETに
それぞれ供給して自動電流調整を行う。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る半導体
集積回路装置の出力回路とその電流調整回路の一実施例
の回路図が示されている。同図の各回路は、公知のCM
OS(相補型MSO)集積回路の製造技術により、単結
晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成される。
同図には、点線で示した半導体集積回路装置LSIのう
ち、上記出力回路と電流調整回路に関連する部分が代表
として例示的に示されている。それ故、半導体集積回路
装置LSIとして必要とされる入力回路等の他の回路は
周略されている。
【0007】電流調整回路に用いられるダミー出力回路
は、Pチャンネル型MOSFETMP10とNチャンネ
ル型MOSFETMN10からなる第1のCMOSイン
バータ回路と、Pチャンネル型MOSFETMP20と
Nチャンネル型MOSFETMN20からなる第2のC
MOSインバータ回路と、これらの2つのCMOSイン
バータ回路の動作電流を形成する電流源回路から構成さ
れる。電流源回路は、そのゲートに定常的に回路の接地
電位が与えらることにより、定電流源として動作するP
チャンネル型MOSFETMP00と、そのゲートに定
常的に電源電圧VDDが供給されることにより、定電流
源として動作するNチャンネル型MOSFETMN00
と、これらにそれぞれ並列形態に接続させる電流調整用
のPチャンネル型MOSFETMPS1,MPS2と、
Nチャンネル型MOSFETMNS1PMNS2から構
成される。これらのMOSFETMS1とMS2及びM
N1とMN2は、特に制限されないが、それぞれ2進の
重みを持つように素子サイズが1対2のように形成され
る。
【0008】上記CMOSインバータ回路の出力は、そ
れぞれ外部端子に導かれ、かかる外部端子には100Ω
の終端抵抗が設けられる。上記2つのCMOSインバー
タ回路は、互いに相補的な出力信号を形成するように一
方のCMOSインバータ回路(MP10とMN10)の
ゲートに供給される入力信号は、インバータ回路N0を
通して他方のCMOSインバータ回路(MP20とMN
20)のゲートに供給される。この実施例では、入力端
子には電源電圧VDDに対応したハイレベルが固定的に
供給される。それ故、一方のCMOSインバータ回路の
Nチャンネル型MOSFETMN10がオン状態とな
り、そのドレインが接続された出力端子にはロウレベル
VOLが出力され、他方のCMOSインバータ回路のP
チャンネル型MOSFETMP20がオン状態となり、
そのドレインが接続された出力端子にはハイレベルVO
Hが出力される。
【0009】上記ハイレベル出力VOHは、ハイレベル
に対応した電圧V1を基準電圧とするセンス回路SA1
の入力に供給され、ここで上記電圧V1との電圧比較が
行われる。上記ロウレベル出力VOLは、ロウレベルに
対応した電圧V2を基準電圧とするセンス回路SA2の
入力に供給され、ここで上記電圧V2との電圧比較が行
われる。前記LVDS出力回路では、上記電圧V1は
1.35Vに設定され、上記電圧V2は1.05Vに設
定される。
【0010】例えば、MOSFETのプロセスバラツキ
を考慮して、上記定電流MOSFETMP00で形成さ
れた電流では、上記ハイレベル出力VOH<1.35V
のように設定されており、上記ロウレベルの出力VOL
>1.05Vのように設定される。これに対応して、カ
ウンタ回路COUNT1は、初期値が最大値のオール1
に設定され出力SP1とSP2が共にハイレベルにさ
れ、Pチャンネル型MOSFETMS1とMS2は共に
オフ状態である。カウンタ回路COUNT2は、初期値
が最小値のオール0に設定され出力SN1とSN2が共
にロウレベルにされ、Nチャンネル型MOSFETMN
1とMN2は共にオフ状態である。
【0011】制御回路CONTは、上記のようにカウン
タ回路COUNT1とCOUNT2を初期状態に設定
し、電流調整動作を行う。例えば、第1の動作では、セ
ンス回路SA1の出力に対応してカウンタ回路COUN
T1をダウン計数動作を行わせる。これにより、計数値
が11から10のように減少し、出力信号SP1のロウ
レベルによりMOSFETMS1がオン状態にされる。
これにより、MOSFETMS1から1の調整電流が流
れるようにされるので、出力レベルVOHが増大する。
もしも、このときの出力レベルVOH<V1なら、セン
ス回路SA1の出力によりカウンタ回路COUNT1が
−1のダウン計数動作を行い、計数値が01のように変
化し、MOSFETMS1がオフ状態にMS2がオン状
態になってその2の調整電流のように増加させて出力レ
ベルVOHを増大させる。
【0012】もしも、このときも出力レベルVOH<V
1なら、センス回路SA1の出力によりカウンタ回路C
OUNT1が−1のダウン計数動作を行い、計数値が0
0のように変化し、MOSFETMS1とMS2がオン
状態になってその3の調整電流のように増加させて出力
レベルVOHを増大させる。この実施例では、2つの調
整用MOSFETを用いているが、実際には例えば4個
等の2進の重みを持つMOSFETを用いて16通りの
調整電流を形成し、VOH>V1になった時点でカウン
タ回路CONT1の動作を停止させる。
【0013】制御回路CONTは、第2の動作では、セ
ンス回路SA2の出力に対応してカウンタ回路COUN
T2をアップ計数動作を行わせる。これにより、計数値
が00から01のように減少し、出力信号SN1のハイ
レベルによりMOSFETMN1がオン状態にされる。
これにより、MOSFETMN1から1の調整電流が流
れるようにされるので、出力レベルVOLが低下する。
もしも、このときの出力レベルVOL>V2なら、セン
ス回路SA2の出力によりカウンタ回路COUNT2が
+1のアップ計数動作を行い、計数値が10のように変
化し、MOSFETMN1がオフ状態にMN2がオン状
態になってその2の調整電流のように増加させて出力レ
ベルVOLを低下させる。
【0014】もしも、このときも出力レベルVOL>V
2なら、センス回路SA2の出力によりカウンタ回路C
OUNT2が+1のアップ計数動作を行い、計数値が1
1のように変化し、MOSFETMN1とMN2がオン
状態になってその3の調整電流のように増加させて出力
レベルVOLを低下させる。この実施例では、2つの調
整用MOSFETを用いているが、実際には例えば4個
等の2進の重みを持つMOSFETを用いて16通りの
調整電流を形成し、VOL>V2になった時点でカウン
タ回路CONT2の動作を停止させる。
【0015】上記出力端子の出力レベルVOHとVOL
とは、終端抵抗により結合されており、上記ロウレベル
出力VOLのレベル調整動作によって、VOHが影響を
受けて低下する。そこで、第3の動作により、上記第1
の動作と同じ動作が繰り替えられる。つまり、カウンタ
回路CONT1は上記第1の計数値を保持しており、そ
のときのハイレベル出力VOH<V1であるなら、VO
H>V1になるまでダウン計数動作を行わせる。
【0016】以下、必要なら再度ロウレベル出力VOL
についても、上記第2の動作の続きを行うようにするも
のであってもよい。あるいは、第1の動作では、ロウレ
ベル出力VOLの調整を行い、第2の動作ではハイレベ
ル出力VOHの調整を行うように上記順序を逆にして行
うようにするものであってもよい。
【0017】上記のようなカウンタ回路COUNT1と
COUNT2で形成された計数値は、それぞれのカウン
タ回路COUNT1とCOUNT2の動作が停止させら
れることにより保持される。かかる計数出力が、上記出
力回路と同じ構成にされた出力回路DOB1〜DOBN
の対応する調整信号SP1,SP2及びSN1,SN2
として用いられる。これらの出力回路DOB1〜DOB
Nは、例えはCMOSゲートアレイ等で構成された内部
論理回路LOGで形成され、他の半導体集積回路装置に
出力すべき信号DO1〜DONを受けて、それぞれに対
応する出力端子D1T,D1B〜DNT,DNBから送
出させる。これらの出力端子D1T,D1B〜DNT,
DNBに対応した終端抵抗は、図示しない受信側の半導
体集積回路装置の一対の入力端子間に接続される。
【0018】上記のような動作は、電源投入時に行うこ
との他、半導体集積回路装置が信号出力を開始するとき
にその都度行うようにするものであってもよい。あるい
は、温度センサを設けておいて、一定温度を超えたとき
に上記調整動作を行うようにするものであってもよい。
この場合、カウンタ回路COUNT1とCOUNT2
は、アップ/ダウン(U/D)動作を行うものが用いら
れており、カウンタ回路COUNT1の動作で説明する
と、再調整動作開始時にVOH>V1のときには前記と
は逆に+1のアップ計数動作が行われる。このアップ計
数動作はVOH<V1まで行われる。また、再調整動作
開始時にVOH<V1のときには前記同様に−1のダウ
ン計数動作がVOH>V1になるまで行われる。つま
り、出力信号VOHは、基準電圧V1を中心にして上記
電流調整MOSFETの最小調整電流に対応した調整電
圧をΔVとすると、出力レベルVOHはV1±ΔVの範
囲に収まるようにされる。
【0019】上記同様にカウンタ回路COUNT2の動
作においては、再調整動作開始時にVOL<V2のとき
には前記とは逆に−1のダウン計数動作が行われる。こ
のダウン計数動作はVOL>V2まで行われる。また、
再調整動作開始時にVOL>V2のときには前記同様に
+1のアップ計数動作がVOL<V2になるまで行われ
る。つまり、出力信号VOLは、基準電圧V2を中心に
して上記電流調整MOSFETの最小調整電流に対応し
た調整電圧をΔVとすると、出力レベルVOLもV2±
ΔVの範囲に収まるようにされる。
【0020】図2には、この発明に係る半導体集積回路
装置の出力回路とその電流調整回路の他の一実施例の回
路図が示されている。前記図1の実施例では、出力ハイ
レベルVOHと出力ロウレベルVLOとをそれぞれ交互
に調整するものであるために、制御が複雑になるととも
に時間がかかるという問題が生じる。この実施例では、
1回の動作により出力ハイレベルVOHとVOLの調整
を同時に行うように工夫されている。
【0021】この実施例では、一対の出力端子間に設け
られる終端抵抗を50Ωづつに分けて、その中点に信号
レベルの中心電圧、例えば1.2Vを供給するものであ
る。これにより、制御回路CONTは、上記のようにカ
ウンタ回路COUNT1とCOUNT2を初期状態に設
定し、第1の動作では、センス回路SA1の出力に対応
してカウンタ回路COUNT1をダウン計数動作を行わ
せ、センス回路SA2の出力に対応してカウンタ回路C
OUNT1をアップ計数動作を行わせる。
【0022】これにより、カウンタ回路COUNT1に
おいては、前記同様に計数値が11から10のように減
少し、出力信号SP1のロウレベルによりMOSFET
MS1がオン状態にされ、MOSFETMS1から1の
調整電流が流れるようにされるので、出力レベルVOH
が増大する。もしも、このときの出力レベルVOH<V
1なら、センス回路SA1の出力によりカウンタ回路C
OUNT1が−1のダウン計数動作を行い、計数値が0
1、00のように順次に変化し、VOH>V1になった
時点でカウンタ回路CONT1の動作が停止する。
【0023】制御回路CONTは、上記第1の動作のカ
ウンタ回路COUNT2の制御において、前記同様に計
数値を00から01のように増加させ、出力信号SN1
のハイレベルによりMOSFETMN1をオン状態に
し、MOSFETMN1から1の調整電流が流れるよう
にするので、出力レベルVOLが減少する。もしも、こ
のときの出力レベルVOL>V2なら、センス回路SA
2の出力によりカウンタ回路COUNT2が+1のアッ
プ計数動作を行い、計数値が10、11のように順次に
変化し、VOL<V2になった時点でカウンタ回路CO
NT2の動作が停止する。このように、2つの出力レベ
ルVOHとVOLとが同時に調整されることにより、単
時間でしかも互いにレベル調整の影響を受けないので高
い精度でのレベル設定が可能になるものである。
【0024】図3には、この発明に係る半導体集積回路
装置を用いた信号伝送方法の一例を示す構成図が示され
ている。同図(A)において、半導体集積回路装置LS
I1は、出力側とされて前記のような出力回路が設けら
れる。出力回路の一対の出力信号はツイストペア線を介
して半導体集積回路装置LSI2の差動回路からなる入
力回路に伝えられる。受信回路側では、一対の入力端子
間に100Ωの終端抵抗が設けられており、上記半導体
集積回路装置LSI1の出力回路から約4mAのような
電流が流れる。これにより、終端抵抗の両端では約40
0mVのような入力信号が伝えられ、それを半導体集積
回路装置LSI2の差動回路からなる入力回路で受け
て、内部回路に取り込むようにするものである。
【0025】図3の(B)には、上記信号伝送路で発生
する電圧波形図が示させれている。上記のような出力回
路においては、出力回路のNチャンネル型MOSFET
での電圧ロスが発生して、出力ロウレベルが約1.0V
程度となり、それに0.4V(400mV)の信号電圧
が発生するので、出力ハイレベルは約1.4V程度にな
る。したがって、上記ハイレベルとロウレベルの中点電
圧は1.2V程度になるので、前記図2の実施例のよう
に終端抵抗を1/2の50Ωずつに分割し、その中点に
1.2Vのような中点電圧を供給することにより、それ
を基準にした半分ずつの信号振幅に対応したハイレベル
出力VOHとVOLを得るようにすることができる。こ
のような分割終端抵抗と中点電圧とを用いて、図2の実
施例のように電流調整回路を構成することにより、前記
図2の実施例で説明したように単時間でしかも互いにレ
ベル調整の影響を受けないので高い精度でのレベル設定
が可能になるものである。
【0026】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。 (1) LVDS構成の複数の出力回路にそれぞれ電流
調整用MOSFETを付加し、その1をつのダミー出力
回路として用いて出力端子に終端抵抗を接続してハイレ
ベルとロウレベルを形成し、それを基準の出力ハイレベ
ルとロウレベルレベルとそれぞれ比較して所望の出力レ
ベルになるように上記電流調整用MOSFETの制御信
号を形成するとともに、かかる制御信号を他の複数の出
力回路の電流調整用MOSFETにそれぞれ供給して自
動電流調整を行うことにより、低振幅信号を安定的に形
成することができ、極めて使い勝手のよい半導体集積回
路装置を得ることができるという効果が得られる。
【0027】(2) 上記電流調整用MOSFETを2
進の重みを持つような電流を形成するようにし、上記制
御回路として2進のカウンタ回路を用いて上記比較回路
の出力によりにより計数動作の制御を行うようにするこ
とにより、簡単な構成での電流調整が可能になるという
効果が得られる。
【0028】(3) 上記制御回路において、第1の動
作では第1の比較回路及び第1のカウンタ回路によりハ
イレベルのレベル調整又は上記第2の比較回路及び第2
のカウンタ回路によりロウレベルのレベル調整を行い、
第2の動作では上記第2の比較回路及び第2のカウンタ
回路によりロウレベルのレベル調整又は上記第1の比較
回路及び第1のカウンタ回路によりハイレベルのレベル
調整を行い、少なくとも第3の動作では上記第1の比較
回路及び第1のカウンタ回路によりハイレベルのレベル
調整又は上記第2の比較回路及び第2のカウンタ回路に
よりロウレベルのレベル調整を行うという簡単な制御動
作の繰り返しにより、上記電流調整が可能になるという
効果が得られる。
【0029】(4) 上記終端抵抗において、その中点
に上記出力すべきハイレベルとロウレベルの中点電位を
供給することにより、互いにレベル調整の影響を受ける
ことなく、簡単に電流調整動作を行うようにすることが
できるという効果が得られる。
【0030】(5) 上記のような中点電位が供給され
た終端抵抗を用い、上記第1の比較回路及び第1のカウ
ンタ回路によりハイレベルのレベル調整と上記第2の比
較回路及び第2のカウンタ回路によりロウレベルのレベ
ル調整とを同時に行うようにすることにより、短時間に
高い精度での電流調整を行うようにすることができると
いう効果が得られる。
【0031】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、終端
抵抗の抵抗値は、その伝送線路の特性インピーダンスに
対応したものであればよい。また、出力電流も受信側の
回路の性能に合わせて変更するものであってもよい。つ
まり、伝送される信号が低電圧又は低振幅の相補信号で
あって、前記のように終端抵抗に発生する電圧を受信回
路が受信するものであれば、その信号レベルは種々に選
択できるものである。電流調整用MOSFETは、前記
のように2進の重みを持つもの他、同じ電流を流すよう
なMOSFETを複数個設け、カウンタ回路のデコード
出力によりその動作する数を決めるようにするものであ
ってもよい。このように電流調整用MOSFETで形成
する電流と、その制御信号は種々の組み合わせにより構
成できるものである。この発明は、低電圧又は低振幅の
相補電流を形成して終端抵抗に流す出力回路を備えた各
種半導体集積回路装置に広く利用することができるもの
である。
【0032】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、LVDS構成の複数の出力
回路にそれぞれ電流調整用MOSFETを付加し、その
1をつのダミー出力回路として用いて出力端子に終端抵
抗を接続してハイレベルとロウレベルを形成し、それを
基準の出力ハイレベルとロウレベルレベルとそれぞれ比
較して所望の出力レベルになるように上記電流調整用M
OSFETの制御信号を形成するとともに、かかる制御
信号を他の複数の出力回路の電流調整用MOSFETに
それぞれ供給して自動電流調整を行うことにより、低振
幅信号を安定的に形成することができ、極めて使い勝手
のよい半導体集積回路装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路装置の出力回路
とその電流調整回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】この発明に係る半導体集積回路装置の出力回路
とその電流調整回路の他の一実施例を示す回路図であ
る。
【図3】この発明に係る半導体集積回路装置を用いた信
号伝送方法の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
COUNT1,COUNT2…カウンタ回路、CONT
…制御回路、DOB 1,DOB2〜DOBN…出力回
路、LOG…内部論理回路、SA1,SA2…センス回
路、MP00〜MP11…Pチャンネル型MOSFE
T、MN00〜MN11…Nチャンネル型MOSFE
T、MPS1,MPS2…電流調整用Pチャンネル型、
MNS1,MNS2…電流調整用Nチャンネル型MOS
FET、LSI,LSI1,LSI2…半導体集積回路
装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧側に設けられた第1の定電流源
    MOSFETと、 回路の接地電位側に設けられた第2の定電流源MOSF
    ETと、 上記第1と第2の定電流源MOSFETの間に設けら
    れ、正相の入力信号を受けて第1の出力端子から送出さ
    れる第1の出力信号を形成する第1のCMOS出力回路
    と、 上記第1と第2の定電流源MOSFETの間に設けら
    れ、上記正相の入力信号に対して逆相の関係にある負相
    の入力信号を受けて第2の出力端子から送出させる第2
    の出力信号を形成する第2のCMOS出力回路と、 上記第1及び第2の定電流源MOSFETにそれぞれ並
    列形態に設けられた複数個からなる第1と第2の電流調
    整用MOSFET回路とからなる複数のレベル調整機能
    付の複数からなる出力回路を備え、 上記複数の出力回路のうち1つの出力回路をダミー出力
    回路として用いて上記第1と第2の出力端子間に所定の
    抵抗値にされた終端抵抗を接続し、上記第1の出力回路
    により上記第1の出力端子を介してハイレベル側の出力
    信号を送出させ、上記第2の出力回路により上記第2の
    出力端子を介してハイレベル側の出力信号を送出させ、 上記ダミー出力回路の第1の出力端子の電圧と出力すべ
    きハイレベルに対応した第1の基準電圧とを第1の比較
    回路で比較して上記第1の出力端子の電圧が所望の信号
    レベルになるように上記第1の電流調整用MOSFET
    を制御する第1の制御信号を形成し、 上記ダミー出力回路の第2の出力端子の電圧と出力すべ
    きロウレベルに対応した第2の基準電圧とを第2の比較
    回路で比較して上記第2の出力端子の電圧が所望の信号
    レベルになるように上記第2の電流調整用MOSFET
    を制御する第2の制御信号を形成する制御回路とを設
    け、 上記制御回路により形成された上記第1と第2の制御信
    号を、上記ダミー出力回路を除く他の出力回路に設けら
    れた上記第1と第2の電流調整用MOSFETに供給し
    てなることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1と第2の電流調整用MOSFETは、2進の重
    みを持つような電流を形成するものであり、 上記制御回路は、第1と第2の2進のカウンタ回路を備
    え、上記第1と第2の比較回路により計数動作を行い、
    その計数出力が対応する2進の重みを持つ電流調整用M
    OSFETのゲートに供給されるものであることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記制御回路は、 第1の動作では上記第1の比較回路及び第1のカウンタ
    回路によりハイレベルのレベル調整又は上記第2の比較
    回路及び第2のカウンタ回路によりロウレベルのレベル
    調整を行い、 第2の動作では上記第2の比較回路及び第2のカウンタ
    回路によりロウレベルのレベル調整又は上記第1の比較
    回路及び第1のカウンタ回路によりハイレベルのレベル
    調整を行い、 少なくとも第3の動作では上記第1の比較回路及び第1
    のカウンタ回路によりハイレベルのレベル調整又は上記
    第2の比較回路及び第2のカウンタ回路によりロウレベ
    ルのレベル調整を行うものであることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記終端抵抗は、その中点に上記出力すべきハイレベル
    とロウレベルの中点電位が供給されるものであることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記制御回路は、 上記第1の比較回路及び第1のカウンタ回路によりハイ
    レベルのレベル調整と上記第2の比較回路及び第2のカ
    ウンタ回路によりロウレベルのレベル調整とを同時に行
    うものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
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