JP2000121474A - 自動車用センサの取付け構造及び半導体圧力センサ - Google Patents
自動車用センサの取付け構造及び半導体圧力センサInfo
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Abstract
の壁部に取付けることができ、また、圧力導入管を用い
ずに圧力検知部を直接圧力導入管に取付け可能にする。 【解決手段】被検出部の壁部6にセンサハウジング1の
一部を挿通させる非円形輪郭のセンサ取付け孔60Bを
設ける。センサハウジング1には、第1係止部(爪4)
と第2の係止部(フランジ4)とが一体にモールド成形
される。ハウジング1は爪4を特定の方位に向けること
を条件に取付け孔60Bへの挿通を許容され、挿通後に
所定角度回転させることで、爪4が壁部6の内面に係止
する。フランジ2は壁部6の外面に係止する。爪4,フ
ランジ2により被検出部の壁部6を挾み込むことでセン
サが取付けられる。センサハウジング1に設けた凹部3
にフック8の突起7が係合することでセンサの回り止め
がなされる。
Description
(例えば、圧力センサ,温度センサ等)を内燃機関に実
装する場合のセンサ取付け構造及びその適用対象となる
半導体圧力センサに関する。
センサが使用され、従来はねじを用いてセンサを取付け
ることが多かった。例えば、特開平5−172673号
公報には、圧力センサの取付け位置の自由度を持たせる
ために、樹脂モールドハウジングにブラケットの取付け
位置を2箇所設け、このブラケットを介して圧力センサ
をエンジンルーム内の適宜箇所にねじ止めし、また、ホ
ースにより圧力源とセンサ部を接続していた。
用内燃機関の吸気通路、いわゆるインテークマニホール
ド(吸気管)は金属製から合成樹脂製に変わりつつあ
る。合成樹脂製の場合、インテークマニホールドを成形
する際に、センサハウジングを固定する取付けねじを受
ける金属部品をインサート成形する必要があり、コスト
上昇の要因となっていた。
や緩みを防止するために金属製のブッシュを挿入してお
く必要があり、これもコスト上昇の要因となっていた。
ットや圧力源から圧力を導入するホースをなくし、吸気
通路となる管壁にねじ止めに代わる手法によりセンサを
直接固定する方式が提案されている。
では、センサ取付部としてセンサ本体よりも径の大きい
筒状部を設け、センサ側には非円形輪郭の係止フランジ
部を設け、前記筒状部にセンサを挿入すべき挿通孔を設
け、この挿通孔は、入口側に上記センサの係止フランジ
部を特定の角度位置で挿通させ、挿通後に係止フランジ
部の回動を許容する係止孔を有し、この係止孔の内面に
センサの係止フランジ部をばねの力で係止させること
で、センサを取付ける構造としている。
センサ取付け部(筒状部)に内挿しなければならず、そ
の分のコスト増と組立ての手間が増える。
ンサ取付部としてセンサ本体よりも大きい筒状部を設
け、この筒状部とセンサのいずれか一方に、筒状部の半
径方向に弾性変形可能な弾性係止脚を形成するととも
に、他方に自由状態のこの弾性係止脚と係合してセンサ
の抜け止め及び回り止めを図る固定係止部を設け、この
弾性係止脚を皿ばねの力で固定係止部に圧接させること
でセンサの抜け止めを図っているセンサ取付け構造が開
示されている。この場合にもセンサ取付部として筒状部
を形成しなければならず、またセンサ本体の他にばね部
材をセンサ取付部(筒状部)に内挿しなければならず、
その分のコスト増と組立ての手間が増える。
端フランジ及び後端フランジを有する弾性部材(例えば
ゴム)をセンサの突出部に装着し、この弾性部材を後端
フランジを残してセンサ突出部と共に被着部材に設けた
貫通孔に弾性変形を利用して挿入し、挿入後に先端フラ
ンジが被着部材の内面に係止し後端フランジが被着部材
の外面に係止するようにした、センサの取付け構造が提
案されている。この公知例は、センサ取付け用弾性部材
を必要とし、その分の部品点が増加し、また、センサ取
付け前に弾性部材をセンサの突出部に装着する作業工程
を必要とする。
に自動車用のセンサのねじ止めを不要として吸気管壁等
に容易に取付けることができ、さらに、従来のねじを不
要とする取付け構造方式に比べて部品点数や構造の簡略
化を図り得るセンサの取付け構造を提供することにあ
る。
力センサを吸気管壁に直接取付けることができ、しか
も、センサの圧力検知のゲージを吸気通路に臨ませるこ
とができ、圧力導入管を不要とする半導体圧力センサを
提供することにある。
に取付ける場合、特に半導体圧力センサを圧力導入口が
横向き或いは横向きに近い状態で取付ける場合、結露し
た水が圧力検知部に氷結するのを防止して圧力検知部の
信頼性を維持できるセンサの取付け構造を提供すること
にある。
成するために、基本的には、次のように構成する。
を検出するセンサを被検出部の壁部に取付ける自動車用
センサの取付け構造において、前記被検出部の壁部に前
記センサの一部を挿通させる非円形輪郭のセンサ用の取
付け孔が設けられ、前記センサのハウジングには、特定
の方位に向けることを条件に前記取付け孔への挿通を許
容され挿通後に所定角度回転させることで前記壁部の内
側に向いた面に係止する第1の係止部と、前記センサの
挿通状態で前記壁部の外側に向いた面に係止する第2の
係止部とが該ハウジングと一体にモールド成形され、こ
の第1,第2の係止部により前記被検出部の壁部を挾み
込むことでセンサが取付けられていることを特徴とす
る。
にセンサを取付ける場合には、センサのハウジングに設
けた第1の係止部を特定の方位に向けることでこの第1
の係止部と被検出部の壁部に設けた取付け孔とが位置合
わせされ、この状態でセンサのハウジングを取付け孔に
挿通させ(第1の係止部が取付け孔の出口を通るまで、
換言すれば第2の係止部が被検出部の外側に向いた壁面
に接するまで取付け孔に挿通させる)、その後、センサ
のハウジングを所定角度回転させると、第1の係止部が
被検出部の内側に向いた壁面に係止し、第2の係止部が
被検出部の外側に向いた壁面に係止し、これにより第
1,第2の係止部が被検出部の壁部を挾み込むことにな
るので、センサが被検出部の壁部にねじを使用せずに直
接取付けられる。
て、センサ本体を構成するハウジングは、そのゲージ部
が直接被検出部に臨むようにして該被検出部の壁部に取
付けられる形式であって、圧力検知用の半導体ゲージの
収容部,電子回路を搭載する回路基板の収容部及びコネ
クタを有するセンサホルダーと、前記コネクタを外に出
した状態で前記センサホルダーを内挿する筒状のキャッ
プとの2ピース構造とし、前記センサホルダーの半導体
ゲージ収容部と前記キャップの形状により圧力導入口を
形成したことを特徴とする。
ウジング)は、電子回路部及び半導体ゲージを有するセ
ンサホルダーをコネクタ部を残してキャップに内挿する
だけで構成され、また、半導体ゲージ(圧力検知部)の
収容部が圧力導入口に位置することで、圧力導入パイプ
を要さずに圧力を直接検出することができ、また、この
ように半導体ゲージが直接、被検出部(例えば吸気管)
に臨んでも、その周囲に位置するキャップにより保護さ
れ、圧力センサの信頼性を保証する。
設けた取付け孔を介して圧力センサが前記吸気管に直接
取付けられ、該圧力センサの圧力導入口が前記吸気管内
に直接臨み、この圧力導入口に圧力を感知するゲージが
内装されている自動車用センサの取付け構造において、
前記圧力センサの圧力導入口が横向き或いは横向きに近
い状態で取付けられ、この取付け状態で前記ゲージが前
記圧力導入口の内部における上方に配置されていること
を特徴とする。
圧力検知部(ゲージ部)を吸気管の内部に臨ませた場
合、圧力センサは圧力導入口が横向き或いは横向きに近
い状態で取付けられていると、吸気管内部で結露した水
が圧力導入口に浸入して氷結した時にゲージが破損する
おそれが生じる。しかし、上記構成のように、前記ゲー
ジが横向きの前記圧力導入口の内部において上側に配置
されていれば、結露水はゲージに溜らない構造とするこ
とができ、ゲージが氷結破損するのを防止できる。
力センサを一例に図面に基づき説明する。
付け構造を自動車用内燃機関の吸気管に設けた取付け孔
を断面して示す説明図、図2はその底面図、図3は上記
センサの取付け途中の状態を示す説明図、図4はその底
面図、図5は半導体圧力センサの縦断面図、図6は上記
圧力センサを固定する取付け孔の上面図である。
センサの本体となるハウジング全体の構造を説明する。
ハウジング1全体は、図5に示すように大きく2つの部
分に分けており、一つはコネクタ10を含むセンサホル
ダー1Aであり、もう一つはこのセンサホルダー1Aを
内挿する筒状のキャップ1Bであり、センサホルダー1
A及びキャップ1Bは共に合成樹脂をモールド成形して
成る。
半導体ゲージ及び増幅回路などの電子回路を含むチップ
13と、必要に応じて用意する外付け回路基板14を搭
載,保持するベースであり、モールドケースと称せられ
ることもある。
体ゲージ及び増幅回路のチップ(圧力検知部)13の収
容部となるポケット11、及び回路基板14を収容する
ポケット12が形成され、チップ13はポケット11に
接着され、回路基板14はポケット12に接着される。
えば、表面マイクロマシニング技術により形成された静
電容量式センサである。その詳細は図示省略するが、原
理的には、単結晶シリコン基板の上(片面)にアルミス
パッタ膜などにより形成された第1の電極(固定電極)
と、第1の電極と空隙を介して対向するように導電性を
有する多結晶シリコンにより形成されたダイアフラム形
の第2の電極(可動電極)とから成り、圧力によって第
2の電極が変位することによって静電容量が変化し、圧
力を検出する構成となっているもので、ミリオーダーの
微小なチップ13により構成される。
ゲージを形成することが可能なゆえに、このチップ(半
導体ゲージ或いは圧力検知部と称することもある)13
を、以下に述べるセンサハウジング構造及びセンサ取付
け構造により、直接、エンジンの吸気管に臨ませて圧力
を検知することが可能になる。
後端とみた場合に、先端側から順にポケット11,ポケ
ット12,コネクタ10の順に配置され、ポケット11
と12の間には両者を隔離するための仕切り壁(板状の
突起)18がセンサホルダー1Aと一体に設けられてい
る。
センサホルダー1Aを内挿するための軸方向の貫通空間
を有し、その内挿用の空間の内壁には、センサホルダー
1Aを係止させるための段差部30,31,32が設け
られている。一方、センサホルダー1Aにも、これらの
段差部と係止する係止部が設けられ、このうち、段差部
32と係止する係止部19はフランジ形状で、センサホ
ルダー1Aのうちコネクタ10とポケット12との間に
配設されている。また、キャップ1Bの内部には、セン
サホルダー1Aを内挿した時に仕切り壁18を受ける受
け部(段差部)33が形成されている。センサホルダー
1Aは、キャップ1Bに内挿された時にキャップ1Bに
接着され、このとき仕切り壁18もキャップ1Bの受け
部33に接着されることで、ポケット11とポケット1
2は、気密性を保たれて隔離される。
1とキャップ1Bの先端形状により圧力導入部17が形
成される。
には、圧力検知部(チップ)13と回路基板14を保護
するためのゲルが充填される。このうちポケット11側
のゲルは、例えば、吸気管などで生じる水、ガソリン,
酸などから保護するため耐薬品性に優れたフロロシリコ
ーンゲルであり、注入により充填される。
収容する回路基板14が圧力導入口17と遮断されるた
め、水、ガソリン、酸などに侵されず、耐薬品性を考慮
する必要が無いので、ジメチル系のシリコーンゲルで保
護する。ここで、ポケット11と12は、同一の面にあ
っても異なる面にあっても良く、また、耐薬品性に優れ
たフロロシリコーンゲルで圧力検知部と回路基板を保護
すればポケット11と12をあえて仕切り壁により隔絶
する必要がない。
基板14およびコネクタ10の各リードフレームの各端
子間はリード線15をボンディングすることにより電気
的に接続される。これにより、圧力検知部13におい
て、吸気管圧力に応動するゲージの変形量が電気信号に
変換され、増幅回路により増幅され、センサ出力として
コネクタ10の端子16から取り出すことができる。
部)の管壁(壁部)6に取付ける場合の取付け構造につ
いて説明する。
には、圧力センサを取付けるための取付け孔60が形成
され、取付け孔60は、センサハウジング1の円筒形胴
部を受け入れる円形の孔部60Aと、センサハウジング
1の先端を受け入れて吸気管6内壁の円形凹み61にセ
ンサハウジング1先端の係止爪4を導く孔部60Bとで
構成される。
部の径に適合する中央部60B−1とその中央部から1
80度間隔で外側に延設された係止爪挿通孔60B−2
とで構成され、非円形輪郭のセンサ用の取付け孔とな
る。以下、孔部60Bは鍵孔状を呈しているので、鍵孔
と称する。吸気管(壁部)6の孔部60Aの周縁には、
180度間隔で2個の係止用のフック(弾性部材)8が
配設され、また、フック8の外側への弾性変形を許容す
る溝9が形成されている。フック8の内側には、センサ
ハウジング1の胴部に設けた凹部3と係合するテーパ状
の凸部(突起)7が設けられている。凹部3は180度
間隔で配置されている。なお、フック8や凹部3の配置
態様や数はこれに限定されるものではない。センサハウ
ジング1の胴部には、センサハウジング1を取付け孔6
0に挿入した時に気密性を保つためのOリング5が装着
されている。このOリング5はセンサハウジング1の外
周に形成した環状溝50に嵌め込まれている。
ことを条件に取付け孔60の鍵孔60Bへの挿通を許容
され挿通後に所定角度回転させることで吸気管の壁部6
の内面(内側に向いた面)に係止する第1の係止部とし
て機能する。すなわち、係止爪4は、センサハウジング
1を所定角度(例えば90度)回転後にセンサハウジン
グ1が外側へ抜けないように吸気管の壁部6内面に引っ
掛かり、そのために孔部60Bが鍵孔構造となってい
る。
センサを取付け状態の位置まで取付け孔60に挿通させ
た状態の時に吸気管の壁部6外面(外側に向いた面)に
係止する第2の係止部2がフランジにより構成されてい
る。
取付け方法を説明する。
に第1の係止部(係止爪)4が通るようにセンサハウジ
ング1を特定の方位に向けて該センサハウジング1を挿
入する。このとき、センサハウジング1に設けた凹部3
は取付け孔60に設けたフック8に対して90度離れた
位置にあり、また、この凹部3がある位置のセンサハウ
ジング1の胴部の径は180度間隔の一対のフック8の
凸部7,7間の距離より大きくしてあり、更に凸部7が
テーパ形状であるため、センサハウジング1の押し込み
力により、フック8は図3矢印ロに示すようにフックの
弾性により外側に押し開かれる。
ウジング1を所定角度(ここでは90度)回転させる
と、凹部3がフック8の凸部7に嵌まり合い、図1矢印
イに示すように、フック8はばね特性により元の状態に
戻り、これにより回り止めがなされる。この90度回転
の時には、係止爪4は吸気管壁の内壁凹部61にてセン
サハウジング1と共に回転する。
爪(第1係止部)4とフランジ(第2係止部)2とが吸
気管壁6を挾み込むことで、センサの軸方向の移動を抑
制することができる。
部6)に対して第1,第2の係止部(係止爪4やフラン
ジ2)をばね力で付勢するような固定方式を採用しなく
とも、センサハウジング1には内燃機関の運転時に、吸
気管の負圧により引き込み力が働くので、フランジ2が
吸気管の外面に圧接するため、センサががたつくことな
く固定される。また、通路の内部が正圧の場合やコネク
タ10に接続されたハーネスを引っ張った場合など、セ
ンサ(ハウジング1)に抜ける力が働いた場合、内側に
ある係止爪4がストッパーになり、センサの抜けを防ぐ
ことができる。内燃機関などからの振動により回転方向
に力が加わった場合、まず、Oリング5により回転方向
の振動が吸収されるので、センサのハウジング1に働く
力が小さくなり、さらに、ハウジング1は回り止めによ
り固定されているので、回転しない。
すると、センサハウジング1と取付け孔60間がOリン
グ5によりシールされ、吸気管内の気密を保つことがで
きる。ここで、キャップ1Bに装着するのはOリング5
でなくとも良く、例えば、蛇腹状のゴムを挿入または、
キャップ1Bに接着して取付け孔60の内面に圧接する
ことで気密を確保することができる。
より、フック8には応力が常時加わらないので、ばね特
性を有するフック8のクリープ変形や応力緩和などの問
題は全く無い。
場合には、センサハウジング1を取付時の回転と逆方向
に力を入れて回転させてフック8の凸部7と凹部3との
係合を解除させた後、センサハウジング1を図3,図4
の状態にして引き抜く。
施例のセンサ取付け構造を上面からみた図である)、セ
ンサハウジング1のフランジ2に、フック8の凸部7と
ハウジング1側に設けた凹部3との嵌合部を覗く窓21
をあらかじめ設けておき、この窓21を通してフック8
を広げる治具を差し込んでハウジング1を少し回転させ
て凸部7を凹部3から外し、治具を外した後、挿入時の
位置までハウジング1を回転させて引き抜けば、センサ
ハウジングの回転に力をいれずに済む。
管の圧力センサを例示したが、これに限定されるもので
はなく、そのほか、吸気温度センサや吸気管以外の冷却
水温センサなどや排気管に取り付ける各種センサにも適
用可能である。
る。
取付けることができるため、センサの取付けに必要な部
品点数を減らし、特に、合成樹脂により吸気管等を構成
した場合、この樹脂製の吸気管等にセンサをコスト低減
を図りつつ簡単に取付けることができる。
けて圧力検知部となる半導体ゲージを直接吸気管内に臨
ませるので、圧力導入パイプを不要とし、しかも、セン
サハウジング内に電子回路等の回路基板を搭載しても、
水やガソリン等の侵入を防止でき、センサの信頼性を維
持することができる。
サを図1と異なる角度で吸気管に取付けた例である。
7が横向き或いは横向きに近い状態で取付けられる。こ
の取付け状態で圧力検知部となるゲージ(チップ13)
が圧力導入口17の内部における上側に配置されてい
る。
り、センサハウジング1を図1に示すように垂直に取り
付けた場合には、圧力導入口17が下向きになっている
ので、排水がスムーズに行われる。
水平(横向き)あるいは水平に近い方向に取り付けなけ
ればならない場合もあり、この場合、圧力導入口17が
横向き或いはそれに近い状態となり、結露した水分が圧
力導入口17に浸入することがある。結露した水分が圧
力検知部たるゲージ(チップ13)に入り込んで氷結す
ると、圧力検知部が破壊するおそれがあるが、本実施例
のように圧力検知用のゲージ13を圧力導入口17内に
おいて上側に配置すると、水が付着しても落ちる。さら
に、図8に示すように圧力導入口17内部を通路に向か
って傾斜17´をつけることにより、吸気管(吸気通
路)内にスムーズに排水される。このため、凍結による
ゲージの破損防止を図ることができる。
実施例と異なる点は、突起(凸部7)付きフック8及び
溝9をセンサハウジング1側に設け、凹部3を取付け孔
60側に設けた点にある。このようにしても、前述の実
施例同様のセンサハウジングの回り止めを図り得る。
では、フランジ2を無くして、これに代わってセンサハ
ウジング1のキャップ1Bの胴部の一部101を取付け
孔60の中の外側に向いた段差面62に係止させ、この
キャップ1Bの一部101と係止爪4により鍵孔60B
周辺の吸気管壁面を挾み込むようにしたものである。
動車用のセンサをねじ止めを不要として吸気管壁等に容
易に取付けることができ、さらに、従来のねじを不要と
する取付け構造方式に比べて部品点数や構造の簡略化を
図り得るセンサの取付け構造を実現することができる。
力センサを吸気管壁に直接取付けることができ、しか
も、センサの圧力検知のゲージを吸気通路に臨ませるこ
とができ、圧力導入管を不要とする半導体圧力センサを
提供することができる。
に取付ける場合、特に半導体圧力センサを圧力導入口を
横向き或いは横向きに近い状態で取付ける場合であって
も、結露した水の半導体ゲージへの氷結防止を図ること
で圧力検知部の破壊を防止できる。
自動車用内燃機関の吸気管に設けた取付け孔を断面して
示す説明図。
図。
図。
度で吸気管に取付けた例を示す縦断面図。
明図。
説明図。
キャップ、2…フランジ(第2の係止部)、3…凹部、
4…つめ(第1係止部)、5…Oリング、6…吸気管壁
(被検出部の壁部)、7…凸部(突起)、8…フック
(弾性部材)、10…コネクタ、11…ポケット(半導
体ゲージ収容部)、12…ポケット(回路基板収納
部)、13…半導体ゲージ(チップ)、14…回路基
板、60…取付け孔、60B…非円形輪郭の孔部(鍵
孔)。
Claims (8)
- 【請求項1】 自動車運転に必要な物理量を検出するセ
ンサを被検出部の壁部に取付ける自動車用センサの取付
け構造において、 前記被検出部の壁部に前記センサの一部を挿通させる非
円形輪郭のセンサ用の取付け孔が設けられ、 前記センサのハウジングには、特定の方位に向けること
を条件に前記取付け孔への挿通を許容され挿通後に所定
角度回転させることで前記壁部の内側に向いた面に係止
する第1の係止部と、前記センサの挿通状態で前記壁部
の外側に向いた面に係止する第2の係止部とが該ハウジ
ングと一体にモールド成形され、この第1,第2の係止
部により前記被検出部の壁部を挾み込むことで前記セン
サが取付けられていることを特徴とする自動車用センサ
の取付け構造。 - 【請求項2】 前記取付け孔及び前記センサのハウジン
グの一方に突起付きの弾性部材が設けられ、他方に前記
突起と係合可能な凹部が設けられ、前記弾性部材の突起
と前記凹部は、前記センサを前記取付け孔に挿通後に所
定角度回転させると嵌まり合って回り止めをなしている
請求項1記載の自動車用センサの取付け構造。 - 【請求項3】 前記センサのハウジングと前記被検出部
の壁部は、合成樹脂によりモールド成形されている請求
項1又は2記載の自動車用センサの取付け構造。 - 【請求項4】 前記センサは、内燃機関の吸気圧力或い
は吸気温度を検出するセンサで、感圧部或いは感温部が
被検出部となる吸気管の内部に直接臨んでおり、前記吸
気管の負圧が前記センサに働いて前記第2の係止部が前
記吸気管の外面に圧接するよう設定されている請求項1
ないし3のいずれか1項記載の自動車用センサの取付け
構造。 - 【請求項5】 前記第1の係止部が爪形状で、前記第2
の係止部がフランジ形状である請求項1ないし4のいず
れか1項記載の自動車用センサの取付け構造。 - 【請求項6】 半導体圧力センサにおいて、 センサ本体を構成するハウジングは、そのゲージ部が直
接被検出部に臨むようにして該被検出部の壁部に取付け
られる形式であって、圧力検知用の半導体ゲージの収容
部,電子回路を搭載する回路基板の収容部及びコネクタ
を有するセンサホルダーと、前記コネクタを外に出した
状態で前記センサホルダーを内挿する筒状のキャップと
の2ピース構造とし、前記センサホルダーの半導体ゲー
ジ収容部と前記キャップの形状により圧力導入口を形成
したことを特徴とする半導体圧力センサ。 - 【請求項7】 前記センサホルダーには、前記半導体ゲ
ージの収容部と前記回路基板の収容部との間に仕切り壁
が形成され、前記キャップの内部には前記仕切り壁の受
け部が形成され、この仕切り壁と受け部とにより前記圧
力導入口と前記回路基板の収容部とが遮られている請求
項6記載の半導体圧力センサ。 - 【請求項8】 内燃機関の吸気管の管壁に設けた取付け
孔を介して圧力センサが前記吸気管に直接取付けられ、
該圧力センサの圧力導入口が前記吸気管内に直接臨み、
この圧力導入口に圧力を感知するゲージが内装されてい
る自動車用センサの取付け構造において、 前記圧力センサの圧力導入口が横向き或いは横向きに近
い状態で取付けられ、この取付け状態で前記ゲージが前
記圧力導入口の内部における上方に配置されていること
を特徴とする自動車用センサの取付け構造。
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